JPH10225022A - 移動体の非接触給電装置 - Google Patents

移動体の非接触給電装置

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JPH10225022A
JPH10225022A JP9024871A JP2487197A JPH10225022A JP H10225022 A JPH10225022 A JP H10225022A JP 9024871 A JP9024871 A JP 9024871A JP 2487197 A JP2487197 A JP 2487197A JP H10225022 A JPH10225022 A JP H10225022A
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coil
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Hideji Arakawa
秀治 荒川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常に多くの荷役点を有する無軌道の移動体
に、各荷役点で確実に給電できるようにする。 【解決手段】 パレットラック1に沿って移動する移動
体2で、かつ、これの荷役時の転倒防止機構としてパレ
ットラックの1つのラックビームの端面に当接する支持
アーム9を伸縮可能に設けた移動体に、地上側に設けた
給電回路の給電用コイルより、移動体側に設けた受電用
コイルを介して非接触状態で給電する移動体の非接触給
電装置において、地上側の給電回路10の給電用コイル
15を上記支持アームの先端部材9cが当接するラック
ビーム1bの端面で、かつ、パレットラック1に対する
移動体の荷役時における上記支持アームの先端面が当接
する各位置に配置し、移動体側の受電用コイル11を、
支持アームの先端部材9cの先端部に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷役積み出し倉庫
等における荷物収納用のラック間を移動する電動搬送車
等、電動機にて走行及び荷物の出し入れ等必要な作業を
行なう移動体の非接触給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記移動体の稼動に必要な電力の給電装
置の1つの従来例として、移動体にバッテリを搭載し、
このバッテリから給電している。この場合、全ての電力
をバッテリから供給するため、その容量は数百Ahと大
きくなり、車体容積の多くをバッテリが占有してしま
う。移動体がフォークリフトの場合は、車体後部にバッ
テリを配置することで、荷役作業時のカウンタウエイト
として利用して有用であるが、車体重心上に荷を置いて
搬送するカウンタウエイトが不要の一般の電動搬送車に
おいては、小さい旋回半径で、かつ低い荷役高さが要求
されて車体をコンパクトにしなければならないことか
ら、この大容量のバッテリの搭載に問題がある。そこ
で、このバッテリ容量を極力小さく押えて充電頻度を多
くする運用もとられているが稼動率が高く、連続運転す
る用途には不向きである。
【0003】このような従来の移動体への給電装置の問
題点を解決するために、外部から給電するようにした手
段が以下のように種々提案されている。
【0004】(1)実公昭52−35703号公報の
「計測器指針の発光装置」には移動体に対して外部から
非接触で電力を供給するようにした構成が示されてい
る。これは外部固定側の1次コイルと移動側の2次コイ
ルで構成されている。
【0005】(2)特開平3−289302号公報の
「移動体への給電方法及び給電装置」には、移動体が停
止する位置にコイルを設置し、これに非接触で給電する
手段が示されている。これはコイル間での非接触電力伝
送であり、これの実施例には、停止位置として物品の搬
出入を行うステーションをあげている。
【0006】(3)特開平5−328508号公報の
「移動体の無接触給電設備」には、作業用ステーション
部の移動体誘導ガイドパスに沿って給電用線路を設置す
るようにした手段が示されている。これは走行中に移動
体に搭載したバッテリに充電するようにしており、線路
からコイルへ非接触で電力が供給されるようになってい
る。
【0007】(4)特開平5−336606号公報の
「移動体の無接触給電設備」には、移動体走行路の所定
位置に磁性部材を設け、その位置での電力供給のパワー
アップを行うようにした手段が示されている。これの所
定位置の例として、リフトアップなどの移載作業を行う
ステーションを挙げている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術
(2)のように、荷役点などにおいて走行停止してコイ
ル−コイル間で非接触で電力を伝送する従来の技術にあ
っては、荷役ステーションのように数個所給電位置を設
定すればよいのならともなく、パレットラックのように
パレット荷役点が、例えば1部屋で1000個所程度あ
る場合では、各荷役点にコイルを巻いた鉄心を用意する
のは経費がかかりすぎるという問題がある。
【0009】また、上記した従来の技術(1)のよう
に、線路ーコイル間で非接触で電力を伝送する従来の技
術にあっては、軌道上を走行する形態では地上側の線路
と、移動体側のコイルとのクリアランスを一定にするこ
とができるが、ラック間を無軌道で走行する移動体で
は、上記クリアランスを一定に保ちながら走行すること
は非常に困難である。逆に、これが可能にならしめるよ
うに余裕をもって設計すれば、ラック間通路への給電部
分のはみ出しが大きくなり、無駄な空間を生じさせてし
まう。
【0010】これに対して上記従来の技術(3),
(4)は移動体がガイドパスに沿って一定のルートを移
動することによって、移動体の受電用のコイルが給電用
の誘導線路からずれないようにいしているが、この従来
の技術(3)にあっては、ガイドパスに沿って設置され
た作業架台のこのガイドパス方向の全長にわたって誘導
線路が設けてあって、基本的には、移動体の移動中はで
きるだけ長い間にわたって給電するようにしたもので、
給電するための誘導電線が長く必要となり、高価になっ
てしまう。またガイドパスの施設も必要となる上に、移
動体の自由度もその分低下してしまうという問題があっ
た。
【0011】また、従来の技術(4)にあっては、給電
のための磁性部材が荷の移載を行うステーションごとに
設けてあり、移動体が荷の移載のために停止するたびに
給電されるようにしているが、この従来の技術にあって
は、上記(3)と同様にガイドパスを用いるもので、移
動体の自由度が少ないと共に、給電のための磁性部材が
走行路面に埋設する構成となっていて、これが恒久的な
施設となってしまうと共に、その数が多くなると、殆ど
直接的にコストがかさむという不具合があった。
【0012】そして上記従来の技術のいずれも、非常に
多くの荷役点が存在し、また無軌道の移動体に、上記各
荷役点で給電するようにした点については何ら記載され
てなかった。
【0013】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、非常に多くの荷役点を有し、しかも無軌道で走行
路に対して大きな自由度を有している移動体に、上記各
荷役点において確実に給電できるようにした移動体の非
接触給電装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本発明に係る移動体の非接触給電装置
は、パレットラックに沿って移動する移動体で、かつ、
これの荷役時の転倒防止機構としてパレットラックの1
つのラックビームの端面に当接する支持アームを伸縮可
能に設けた移動体に、地上側に設けた給電回路の給電用
コイルより、移動体側に設けた受電用コイルを介して非
接触状態で給電する移動体の非接触給電装置において、
地上側の給電回路の給電用コイルを上記支持アームの先
端部材が当接するラックビームの端面で、かつパレット
ラックに対する移動体の荷役時における上記支持アーム
の先端面が当接する各位置に配置し、移動体側の受電用
コイルを、支持アームの先端部材の先端部に設けた構成
となっており、移動体がパレットラックに沿って移動
し、荷取り位置においてラックビーム上の荷を取り出す
ために停止し、転倒防止のために、支持アームを伸長し
たときに、これの先端部材に設けた受電用コイルがラッ
クビームに設けた給電回路の給電用コイルに非接触状態
で接近して給電用コイル側から受電用コイル側へ、この
間で発生する誘電起電力が非接触状態で受電される。
【0015】従ってこの構成によれば、上記したように
移動体の荷取り作業のたびに、支持アームの伸長作動に
従ってパレットラック側から受電することができるの
で、非常に多くの荷役点を有し、しかも無軌道で走行路
に対して大きな自由度を有している移動体に、上記各荷
役点において確実に給電することができる。
【0016】そして上記構成において、給電回路の給電
用コイルを、往復2本の導体を部分的に間隔を広くして
構成したことにより、この給電用コイルは鉄芯にコイル
を巻いた構成に比較して部品点数を少なくできて構成を
簡単にすることができると共に、現場での設置作業を大
幅に容易にすることができる。
【0017】また、上記部分的に導体の間隔を広くして
なる給電コイルの広くした導体の間に給電用コイルのコ
アとなる磁性体を配置したことにより、給電用コイルと
しての伝送効率を向上することができる。
【0018】そして上記給電回路を、少なくとも1つの
給電用コイルを非磁性体内に埋設してなる給電モジュー
ルを複数接続して構成し、この各給電モジュールをラッ
クビームに固着した構成としたことにより、複数の給電
モジュールを用いて自在な長さの給電回路を構成でき、
様々な長さのパレットラックに適用できる。このこと
は、給電回路の品質を安定にし、かつ現場での組み付け
作業を大幅に簡単化することに大いに役立つ。
【0019】また、上記給電回路と交流電源との間にイ
ンピーダンス可変素子を介装したことにより、上記のよ
うに給電回路の長さや、給電点が変化することにより発
生する問題点、つまり交流電源の負荷インピーダンスが
変化して、使用している周波数(例えば10KHz)で
の共振がとれないという問題を解決することができる。
【0020】また、上記給電回路と交流電源とを出力ス
イッチを介して接続し、また、受電用コイルを支持アー
ムの先端部材に出没自在に、かつ突き出し状態になるよ
うにばね付勢して設けると共に、受電用コイルが給電部
に接して受電可能な没入状態になったことを検知する没
入検知センサを設け、この没入検知センサと上記出力ス
イッチとを、コントローラ及び無線通信機等を介して、
没入検知センサの検知信号にて出力スイッチがオンとな
るように接続したことにより、移動体が荷役位置に停止
して、支持アームを伸長して、これの先端部材が給電回
路側に当接したときに、受電用コイルが給電用コイルに
対向すると共に、支持アームの先端部材内に没入する。
この動作が没入検知センサにて検知され、その検知信号
により出力スイッチがオンとなり、上記受電用コイルが
対向しているときのみに給電回路に交流電流が流れる。
【0021】従って、給電回路へは、給電作用を行うと
きにのみ通電することができ、省電力化することができ
る。
【0022】また、パレットラックを複数個用い、この
各パレットラックのそれぞれの給電回路をセレクタスイ
ッチを介して交流電源に接続し、このセレクタスイッチ
を没入検知センサとを、コントローラ及び無線通信機等
を介して、没入検知センサの検知信号にて、この没入検
知センサを有する支持アームが当接している給電回路が
オンとなるように接続したことにより、複数個のパレッ
トラックを用いた場合においても、荷役作業を行ってい
るパレットラックの給電回路のみに通電することができ
る。これにより複数のパレットラックを用いた場合の省
電力化を図ることができると共に、交流電源の負荷を軽
くすることができる。
【0023】さらに、移動体のバッテリに走行モータと
荷役モータとを並列に接続した車載電気回路のバッテリ
と荷役モータとに、受電用コイルを切換スイッチを介し
て選択的に接続したことにより、受電用コイルにて受電
した電力にて荷役モータを駆動することができ、バッテ
リの負担を大幅に軽減することができる。荷役モータは
走行モータに比較して大きな負荷がかかるものであり、
この荷役モータを外部電力で作動できることはバッテリ
容量の小型化を図ることができる。また、移動体が休止
している場合、バッテリを充電することにより、このバ
ッテリの寿命を伸ばして走行時間を長くすることができ
る。また、冷凍倉庫内で稼動する移動体の場合、電子機
器や、オイルなどをヒーティングして待機する必要があ
るが、このような場合には、そのための電力をバッテリ
に代えて上記受電用コイルからの外部電力を利用でき、
バッテリの消耗を防止できる。また、複数の移動ラック
と共に利用する場合に、給電用の導体が移動ラックの渡
りケーブルと共に設けられている。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は保管倉庫の内部を示すもので、図
中1はパレットラック、2は、このパレットラック1の
対向間に設けた通路を走行する電動搬送車である。上記
パレットラック1は複数、例えば3段のラックビーム1
a,1b,1cがあり、各ラックビーム1a,1b,1
c上に荷3を積んだパレット4が支持台5,5をかませ
て所定の間隔に収納されるようになっている。
【0025】また、電動搬送車2は、進行方向両側にマ
スト6a,6bを有しており、この両マスト6a,6b
間に、この両マスト6a,6bにそって昇降動されるよ
うにして昇降台7が設けてある。そしてこの昇降台7
に、進行方向直角方向に荷取りする荷取り装置8が設け
てある。この荷取り装置8は図示しないテレスコピック
形の2本のフォークが上記進行方向に対して直角方向へ
向けて出没可能に設けられており、この2本のフォーク
を伸長してこれの先端部が上記ビーム1a,1b,1c
上に台5,5をかませて収納したパレット4の下側に挿
入し、昇降台7を少し上昇してこれを短縮して昇降台2
上に移動することにより、荷3がパレット4ごと電動搬
送車2に荷取りされるようになっている。
【0026】電動搬送車2の前後のマスト6a,6bの
それぞれの両側面に、支持アーム9がそれぞれ水平方向
に突設してある。この各支持アーム9は支持筒9aと、
この支持筒9aに対して伸縮可能にした伸縮部材9b
と、この伸縮部材9bの先端に固着した支持部材9cと
からなっている。そして上記伸縮部材9bは支持筒9a
内に設けた油圧シリンダ等の図示しない伸縮装置にて伸
縮動作するようになっている。この各支持アーム9は上
記したパレットラック1の中段、例えば、したから2番
目のラックビーム1bに対向する高さになっていて、電
動搬送車2をパレットラック1に沿わせて走行し、一側
方の支持アーム9,9を伸長動したときに、これのそれ
ぞれの支持部材9C,9cが上記ラックビーム1bの端
面に当接するようになっている。
【0027】上記電動搬送車2は無線操縦される無人車
であり、車載コントローラ34により、所定のプログラ
ムに沿って操縦されてパレットラック1の間の通路を走
行し、所定の位置に停止して昇降台7が所定のラックビ
ームの高さまで上昇し、荷取り装置8にて所定のパレッ
ト4を荷取りして再び下降し、ついでこれの荷降し位置
まで走行するようになっている。そして上記のように電
動搬送車2が荷取り位置に停止したときに、荷取り側の
パレットラックに対向する側の前後の2本の支持アーム
9,9が伸長して、これの先端部材9c,9cがラック
ビーム1bに当接して荷取りの際のつっかい棒の役目す
なわち転倒防止作用をするようになっている。
【0028】上記電動搬送車2の支持アーム9の先端が
対向する下から2段目のラックビーム1bの端面に給電
回路10が、また、電動搬送車2の4つの支持アーム9
のそれぞれの先端部材9cに上記給電回路10に対向す
る受電用コイル11が設けてある。
【0029】給電回路10は図2に示すようになってい
て、交流電源12に出力スイッチ13を介して接続した
往復2本の導線14a,14bからなり、この給電回路
10には、長手方向の所定の間隔、すなわち、ラックビ
ーム1bに載置される各パレット4の載置位置(荷役位
置)において、電動搬送車2の前後の支持アーム9,9
の間隔Sの位置に、両導線14a,14bを部分的にコ
イル間隔dに離間した給電用コイル15が構成されてい
る。この給電回路10にはインピーダンス可変素子16
が介装してある。
【0030】一方受電用コイル11は図3に示すように
安定化電源17を介して電動搬送車2の車載電気回路1
8に接続されている。この車載電気回路18はバッテリ
19に対して並列に接続された走行用モータ20と荷役
用モータ21と、メインスイッチ22とからなってい
る。そして上記安定化電源17は上記両モータ20,2
1の間の回路に切換スイッチ23を介して接続されてい
る。23aは荷役モータ21をバッテリ19にて駆動す
る際にオンにする切換スイッチである。
【0031】上記給電回路10及び受電コイル11の具
体的な実施の形態を図4から図7を参照して説明する。
給電回路10はラックビーム1bが長手方向に多数個に
分割される給電モジュール体24を必要に応じて接続す
る構成となっている。
【0032】この給電モジュール体24は図4、図7に
示すように、プラスチックやアルミ等の非磁性体からな
るベース25に2本の導線14a,14bが内装してあ
り、ベース25の長手方向中間部で所定間隔dに離間し
た給電用コイル15となっており、この部分が露出され
ている。そしてこの給電用コイル15の部分にE型の磁
性体(フェライト)26が埋め込まれていて、この磁性
体26の溝内に各導線14a,14bが挿入されてい
る。上記各導線14a,14bの両端には図4、図5に
示すように、接続端子14c,14dが設けてあり、隣
接する給電モジュール24ごとに各導線14a,14b
がねじ14e、ナット14fを用いて係脱自在に接続で
きるようになっている。各給電モジュール24はこれの
ベース25をねじ27でラックビーム1bに固着されて
いる。
【0033】受電用コイル11は図6、図7に示すよう
に、E型の磁性体(フェライト)28の中間部(コア)
に巻回してある。この磁性体28は支持アーム9の先端
部材9cに対して出没自在に、自然状態でばね29にて
磁性体28の先端より2〜3mmにわたって突出するよ
うになっている。支持アーム9の先端部材9cはプラス
チック等の非磁性体にて構成されている。この受電用コ
イル11には、磁性体28が給電回路10の磁性体26
に当接して支持アーム9の先端部材9cの先端面と同一
面になるまで没入したことを検知する没入検知センサ9
dが設けてある。そしてこの没入検知センサ9dがオン
することにより、電動搬送車2から無線で地上側の設備
に報知されて図2に示す給電回路10の出力スイッチ1
3がオンするようになっている。
【0034】上記構成において、電動搬送車2は、バッ
テリ19の電力にて駆動される走行モータ20にて走行
される。また荷取り作業等のときに作動するアクチュエ
ータへの動力は、同じくバッテリ19の電力に駆動され
る荷役用モータ21より得られる。そして電動搬送車2
が所定の位置にあるパレット4を荷取りすべく停止する
と、まず、このパレット4が載置されているパレットラ
ック1側の前後の支持アーム9,9が伸長動作し、これ
の先端部材9c,9cがパレットラック1のラックビー
ム1aに固着してある給電回路10のベース25に当接
し、この給電回路10のベース25を介してラックビー
ム1aにつっかい棒の作用がなされる。
【0035】このとき、前後の両支持アーム9,9の先
端部材9cに設けた受電用コイル11が給電回路10の
給電用コイル15の磁性体26に当接して没入し、この
動作が没入検知センサ9dにて検知され、この検知信号
にて出力スイッチ13が作動してこの給電回路10に交
流電源12からの交流電流が流れる。また同時にそれぞ
れの支持アーム9の伸長動作が停止する。
【0036】この状態で、両支持アーム9の先端部材9
cに設けた受電用コイル11が上記給電用コイル15に
非接触給電されて、給電用コイル15から受電用コイル
11側にこの間で発生する誘電起電力が受電される。受
電された電力は安定化電源17を介して車載電気回路1
8に給電される。このとき、切換スイッチ23bをオフ
にした状態で、切換スイッチ23を荷役側に切換えるこ
とにより、荷役用モータ21を上記受電した外部電力に
て駆動することができる。また、走行用モータ20の停
止状態において、メインスイッチ22をオンにして切換
スイッチ23を充電側に切換えることにより、バッテリ
19に上記外部電力を充電することができる。
【0037】上記実施の形態においてはパレットラック
1が1個の場合について説明したが、このパレットラッ
ク1が図1に示すように、複数個並列して用いられると
共に、それぞれが電動移動型のものが用いられる。この
場合、図8に示すように、各パレットラック1,1…の
給電回路10,10…は渡りケーブル30,30…より
地上設備側に設置された各インピーダンス可変素子1
6,16…を介してセレクタスイッチ31に接続され
る。そしてこのセレクタスイッチ31には出力スイッチ
13でオン、オフされる交流電源12が接続されてい
る。そしてこの出力スイッチ13とセレクタスイッチ3
1は地上コントローラ32にて制御されるようになって
いる。この地上コントローラ32は地上無線通信機33
から無線信号にて操作入力される。この地上無線通信機
33は電動搬送車2の車載コントローラ34からの出力
信号を車載無線通信機35からの信号で受信されるよう
になっている。
【0038】電動搬送車2側には上記したように、没入
検知センサ9dを内蔵した受電用コイル11とその出力
を負荷であるところの油圧ポンプモータを駆動する荷役
モータ21の定格電圧に電圧制御する安定化電源17が
搭載されており、この安定化電源17は上記電圧を調整
するのみならず、負荷短絡時の過電流を検出したり、温
度異常をモニタする。なお、この例では、油圧ポンプ、
モータを駆動する荷役モータ21を負荷として示した
が、他の作業機用のモータでもよいし、電力に余裕があ
れば走行用のバッテリ19を充電するようにしてもよ
い。
【0039】一方、地上コントローラ32は電動搬送車
2の運行管理も行っており、荷役位置(パレット位置)
を電動搬送車2に無線通信を用いて教えている。電動搬
送車2は車載コントローラ34の制御プログラムに従っ
て荷役位置を移動する。荷役位置には、給電用コイル1
5が上述した形態で形成されていて、給電位置と同一で
ある。そして、この給電位置で電動搬送車2は支持アー
ム9を伸長して荷役の準備に入る。給電側の磁性体26
と受電側の磁性体28とが圧着すると、受電用コイル1
5の没入検知センサ9dが作動する。このセンサ9dの
状態は車載コントローラ34がモニタしており、作動し
たことを知ると、車載した車載無線通信機35と地上無
線通信機33とを経由して地上コントローラ32に報知
する。地上コントローラ32は電動搬送車2の現在位置
が把握できているので、該当するパレットラックに接続
されている給電回路10に交流電流が流せるようにセレ
クタスイッチ31を切り換える。切り換えた後、出力ス
イッチ13をオンにして選ばれた給電回路10のみに交
流電流が流れる。なお上記実施の形態においては、前後
の支持アーム9,9のそれぞれに受電用コイル11を設
けた例を示したが、前側あるいは後側の支持アーム9に
だけ受電用コイル11を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】保管倉庫の内部を示す斜視図である。
【図2】給電回路図である。
【図3】車載電気回路図である。
【図4】給電回路の給電モジュールを示す斜視図であ
る。
【図5】給電モジュールの導線の端子部分をを示す分解
斜視図である。
【図6】受電用コイルを示す斜視図である。
【図7】給電用コイルと受電用コイルを示す断面図であ
る。
【図8】パレットラックを複数用いた場合の給電回路及
び受電回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…パレットラック 1b…ラックビーム 2…電動搬送車 3…荷 4…パレット 5…支持台 7…昇降台 8…荷取り装置 9…支持アーム 9c…先端部材 9d…没入検知センサ 10…給電回路 11…受電用コイル 12…交流電源 13…出力スイッチ 14a,14b…導線 14c…14d…接続端子 14e,14f…ねじ、ナット 15…給電用コイル 16…インピーダンス可変素子 17…安定化電源 18…車載電気回路 19…バッテリー 20…走行モータ 21…荷役モータ 22…メインスイッチ 23…切換スイッチ 23b…切換スイッチ 24…給電モジュール 25…ベース 26,28…磁性体 29…ばね 30…渡りケーブル 31…セレクタスイッチ 32,34…コントローラ 33,35…無線通信機

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレットラックに沿って移動する移動体
    で、かつ、これの荷役時の転倒防止機構としてパレット
    ラックの1つのラックビームの端面に当接する支持アー
    ムを伸縮可能に設けた移動体に、地上側に設けた給電回
    路の給電用コイルより、移動体側に設けた受電用コイル
    を介して非接触状態で給電する移動体の非接触給電装置
    において、 地上側の給電回路の給電用コイルを上記支持アームの先
    端部材が当接するラックビームの端面で、かつ、パレッ
    トラックに対する移動体の荷役時における上記支持アー
    ムの先端面が当接する各位置に配置し、 移動体側の受電用コイルを、支持アームの先端部材の先
    端部に設けたことを特徴とする移動体の非接触給電装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動体の非接触給電装置
    において、給電回路の給電用コイルを、往復2本の導体
    を、部分的に間隔を広くして構成したことを特徴とする
    移動体の非接触給電装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の移動体の非接触給電装置
    において、給電用コイルの離間した導体の間に、給電用
    コイルのコアとなる磁性体を配置したことを特徴とする
    移動体の非接触給電装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の移動体の非接触給電装置
    において、給電回路を、少なくとも1つの給電用コイル
    を非磁性体内に埋設してなる給電モジュールを複数接続
    して構成し、この各給電モジュールをラックビームに固
    着したことを特徴とする移動体の非接触給電装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の移動体の非接触給電装置
    において、給電回路と交流電源との間にインピーダンス
    可変素子を介装したことを特徴とする移動体の非接触給
    電装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の移動体の非接触給電装置
    において、給電回路と交流電源とを出力スイッチを介し
    て接続し、また、受電用コイルを支持アームの先端部材
    に出没自在に、かつ突き出し状態になるようにばね付勢
    して設けると共に、受電用コイルが給電部に接して受電
    可能な没入状態になったことを検知する没入検知センサ
    を設け、この没入検知センサと上記出力スイッチとを、
    コントローラ及び無線通信機等を介して、没入検知セン
    サの検知信号にて出力スイッチがオンとなるように接続
    したことを特徴とする移動体の非接触給電装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の移動体の非接触給電装置
    において、パレットラックを複数個用い、この各パレッ
    トラックのそれぞれの給電回路をセレクタスイッチを介
    して交流電源に接続し、このセレクタスイッチを没入検
    知センサとを、コントローラ及び無線通信機等を介し
    て、没入検知センサの検知信号にて、この没入検知セン
    サを有する支持アームが当接している給電回路がオンと
    なるように接続したことを特徴とする移動体の非接触給
    電装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の移動体の非接触給電装置
    において、移動体のバッテリに走行モータと荷役モータ
    とを並列に接続した車載電気回路のバッテリと荷役モー
    タとに、受電用コイルを切換スイッチを介して選択的に
    接続したことを特徴とする移動体の非接触給電装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の移動体の非接触給電装置
    において、複数の移動ラックと共に利用する場合に、給
    電用の導体が移動ラックの渡りケーブルと共に設けられ
    ることを特徴とする移動体の非接触給電装置。
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