JPH10224865A - 携帯電話装置 - Google Patents

携帯電話装置

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Publication number
JPH10224865A
JPH10224865A JP9025357A JP2535797A JPH10224865A JP H10224865 A JPH10224865 A JP H10224865A JP 9025357 A JP9025357 A JP 9025357A JP 2535797 A JP2535797 A JP 2535797A JP H10224865 A JPH10224865 A JP H10224865A
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JP
Japan
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call
moving speed
speed
mobile phone
telephone
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Application number
JP9025357A
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English (en)
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Ryuji Yamada
竜司 山田
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Brother Industries Ltd
Xing Inc
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Brother Industries Ltd
Xing Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 事故防止や公共の利益保護を実現可能な携帯
電話装置を提供する。 【解決手段】 制御部10は、呼出信号が入来したこと
を判断すると、移動速度を速度認識部20から取得す
る。そして、その移動速度と判定用参照速度とを比較す
る。その結果、移動速度が判定用参照速度よりも大きい
場合は、留守番対応を行なうモードに切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯が可能であ
り、無線通信によって通話が可能な携帯電話装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、携帯電話やPHS(パーソナル・ハンディフォン・
システム)などと呼ばれ、携帯が可能であり無線通信に
よって通話が可能な携帯電話装置が知られている。これ
らの携帯電話装置は、携帯が可能であることによって基
本的にはいつでもどこでも使用できるという利点から急
速に需要が拡大している。
【0003】しかしながら、例えば使用者が自動車や電
車といった移動体に乗っているときにも通常の通話が可
能なため、種々のデメリットも指摘されている。例えば
自動車の運転中に携帯電話装置を利用することが事故に
つながったり、電車のような公共交通機関の車中におい
て携帯電話装置を利用することが周囲の乗客への騒音に
なったりするといったことである。
【0004】従来の装置でこのような点を解決しようと
すると、例えば「自動車の運転中は電話をかけないよう
にしましょう」と呼びかけたり、「携帯電話装置自体の
電源を切って外部からの電話も受けないようにしましょ
う」と呼びかけるといった程度の対処しかない。つま
り、結局は利用者自身のマナーといった自己管理意識に
任されることとなる。しかし、事故防止や公共の利益保
護というような観点からすれば、そのような利用者自身
の管理意識に任せるのではなく、強制的に使用できなく
する工夫を構ずる必要性もある。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
のものであり、例えば自動車の運転中や電車のような公
共交通機関の車中において使用がされるような状況が推
定された場合には、強制的に通話機能を制限することに
よって、事故防止や公共の利益保護を実現可能な携帯電
話装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載の携帯電話装
置は、携帯が可能であり、無線通信によって通話が可能
な携帯電話装置であって、装置自身の移動速度を検出す
る移動速度検出手段と、該移動速度検出手段によて検出
された移動速度に基づいて所定の通話制限条件が成立し
たかどうかを判定する判定手段と、該判定手段によって
前記通話制限条件が成立したと判定された場合には、前
記通話の機能を一時的に制限する通話制限手段とを備え
ることを特徴とする。
【0007】前記移動速度検出手段としては、例えば請
求項2に示すように、GPS衛星から受信した電波に基
づいて得た位置情報を基に前記移動速度を検出するよう
構成することが考えられる。カーナビゲーションシステ
ム等においてGPSがよく利用されており、カーナビゲ
ーションシステムの場合には位置情報から移動速度だけ
でなく移動方向なども算出されているが、本装置の場合
には移動方向は不要である。また位置情報としても、カ
ーナビゲーションシステムの場合には緯度・経度に加え
て高度も計測しているが、本装置の場合には高度はなく
てもよい。
【0008】なお、移動速度が検出できれば上記GPS
を利用した検出方法に限定されないが、携帯電話装置に
内蔵するといったことを考慮すると、GPS電波を受信
して移動速度を検出する構成を採れば、装置をある程度
小型化することができ好ましいと言える。
【0009】また、判定手段による判定に関しては、例
えば請求項3に示すように、検出された移動速度が人間
の能力のみで通常移動可能な速度よりも大きい場合に通
話制限条件が成立したと判定することが考えられる。こ
れは、本発明が、例えば歩きながら電話を利用する場合
にまで通話制限するのではなく、上述したように自動車
の運転中や電車のような公共交通機関の車中において使
用がされるような状況が推定された場合に強制的に通話
機能を制限しようとするものであることを反映したもの
である。そのため、この判定基準となる「通常移動可能
な速度」としては、例えば20〜30km/h程度を設
定しておくことが考えられる。もちろんそれよりも低い
速度や高い速度を設定してもよいが、例えば10km/
h程度であると、人間が走っても簡単に出る速度である
ため考慮は必要である。その考慮としては例えば持続時
間も考慮することが考えられる。つまり、10km/h
程度であってもそれが何分間も持続するような状況が発
生した場合には、「所定の通話制限条件が成立した」と
判定するのである。これは、電話を利用している人が一
時的に走ることも考えられるが、それが長く続く場合は
ほとんどないと考えられるからである。
【0010】もちろん、人間の能力のみで通常移動可能
な速度よりも大きい場合というのは一例であり、例えば
自転車に乗りながらの通話も制限したいような場合は、
自転車で通常移動可能な速度よりも大きいかどうかを判
定すればよい。その点では、上述した20〜30km/
h程度は妥当なところである。この場合も、持続時間も
考慮すればより適切な判定ができる。
【0011】このように、本発明の携帯電話装置は、装
置自身の移動速度に基づいて所定の通話制限条件が成立
したと判定すると通話の機能を一時的に制限する。従来
装置では利用者自身の自己管理意識に任されることとな
っていたが、事故防止や公共の利益保護というような観
点からすれば、そのような利用者自身の管理意識に任せ
るのではなく、強制的に使用できなくする工夫を構ずる
必要性があった。したがって、本携帯電話装置のよう
に、移動速度に基づいて例えば自動車の運転中や電車の
ような公共交通機関の車中において使用されるような状
況が推定された場合に、装置自身が強制的に通話を制限
すれば、事故防止や公共の利益保護の実現の点で有効で
ある。
【0012】なお、このように利用者の意図しないとこ
ろで装置自身が強制的に通話を制限するため、請求項4
に示すように、通話制限手段によって通話制限がされて
いることを報知するための報知手段を備えるようにして
もよい。例えば表示装置にその旨を表示したり報知ラン
プのようなものでその状態を示したりするのである。こ
のようにすれば、例えば利用者が電話をかけようとした
場合に通話が制限されている理由が判るため、例えば故
障などと区別できて利便が向上する。
【0013】一方、外部から本携帯電話装置に電話がか
かってきた場合にも、通話が制限されるため、その場合
の対処として例えば請求項5に示すようにすることが考
えられる。つまり、所定の留守番対応機能を有するもの
であれば、通話制限がされている状態で自装置への着信
があった場合には、当該留守番対応機能によって自動的
に接続し、通話制限をしている旨を発信者側に応答する
のである。このようにすれば、発信者側にとっても相手
が不在で通話できないのではないことが判る。また、メ
ッセージを録音する録音手段としてのいわゆる「留守
録」機能も備えていれば、より便利である。
【0014】なお、本発明の「携帯電話装置」が示すも
のは、少なくとも携帯性と電話機能を備えたものであ
り、通称としての携帯電話だけをさすものではない。つ
まり、当然ながらPHS用の子機も含まれ、あるいは将
来別の名称のシステムが構築されたとしても、携帯性の
ある電話装置であれば同様に適用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明が適用された実施形態
としての携帯電話装置1の概略ブロック図である。
【0016】携帯電話装置1は、装置全体の制御を行う
制御部10と、「移動速度検出手段」に相当する速度認
識部20及びGPS電波受信アンテナ(以下、単にGP
Sアンテナと記す。)25と、送受信部30と、電話用
アンテナ35と、音声入力部40と、発音部45と、キ
ー入力部50と、「報知手段」としても機能する表示部
55と、振動部60と、留守番対応部70と、メッセー
ジ記録部75とを備えている。
【0017】GPSアンテナ25は、携帯電話装置1の
本体2内に入出可能に設けられている。このGPSアン
テナ25は、GPS衛星100からの約1.6GHzの
電波を受信し、その信号を速度認識部20に送る。そし
て、速度認識部20は、稼働中のGPS衛星100の内
で受信可能な3個以上のGPS衛星100の電波を受信
し、既知であるGPS衛星100の位置と受信電波から
算出した各GPS衛星−受信点間の距離とを基にして、
受信点の位置を取得し、緯度/経度データとして一時記
憶する。そして、別のタイミングで同様にして取得した
緯度/経度データとから移動速度を算出し、制御部10
に通知する。
【0018】また、電話用アンテナ35も携帯電話装置
1の本体2内に入出可能に設けられている。この電話用
アンテナ35に接続された送受信部30は、電話用アン
テナ35を介して無線通信電話回線網との間で送受信を
行って、音声入力部40に入力された音声を無線信号と
して発信したり、受信した無線信号を音声として発音部
45から発声させる。
【0019】キー入力部50は、備えられた複数のキー
を介して、携帯電話装置1の使用者からの指示を入力す
る。また、表示部55は液晶ディスプレイとそのドライ
ブ回路とからなり、携帯電話装置1の状態や各種メッセ
ージ等を表示する。また、留守番対応部70は、留守番
対応モードにセットされているときに発呼側へ送出すべ
き応答メッセージ(以下、OGM:Outgoing Messageと
称す。)及び発呼側電話番号等を記憶するためのダイナ
ミックRAM(DRAM)等によって構成され、使用者
の代わりに電話の代替受信を行う。メッセージ記録部7
5は留守番対応部70によって代替受信を行ったとき
の、発呼側から送られてきた入来メッセージ(以下、I
CM:Incoming Messageと称す。)等を記録しておくた
めのものである。
【0020】そして、制御部10は、キー入力部50か
らの指示に応じて、内部のメモリに記憶している設定を
変更したり、送受信部30を介して他の携帯電話装置を
発呼し、送受信部30に相手方との通信処理を行わせ
る。また、送受信部30を介して着信されたことが判明
すると、使用者に対して、発音部45または振動部60
を駆動して使用者に着信を報知し、キー入力部50を介
して応答の指示があった場合には、送受信部30に相手
方との通信処理を行わせる。さらには、いわゆる「留守
番対応」モードに設定されている場合には、留守番対応
部70から代替受信用のOGMを読み出し、送受信部3
0を介して他の携帯電話装置などに送信する。また、そ
の相手からのICMを受信した場合には、メッセージ記
録部75にそのメッセージを記録する。
【0021】前記発音部45は、ドライブ回路およびス
ピーカを備え、振動部60は、ドライブ回路およびバイ
ブレータを備えている。制御部10から出力信号が発音
部45のドライブ回路に入力されると、その出力信号に
従ってスピーカから所定の周波数に設定された音が出力
される。また、制御部10から出力信号が振動部60の
ドライブ回路に入力されると、その出力信号に従ってバ
イブレータに振動が生じ、この振動により携帯電話装置
1の本体2が振動する。
【0022】制御部10は、マイクロコンピュータとし
て構成され、CPU、ROM、RAM、バックアップR
AM、バスライン、I/O等を備えている。次に、この
ような携帯電話装置1において実行される通話制限にか
かる処理について図2〜図5のフローチャートを参照し
て説明する。
【0023】図2は、本携帯電話装置1の制御部10が
実行するメイン処理を示すフローチャートである。この
処理の実行が開始されると、まず、ステップ(以下、単
にSと記す。)10にて、呼出信号が入来したか(着信
があったか)否かを判断し、着信があったと判断した場
合には(S10:YES)、続くS20にて、所定の着
信時処理を実行する。この着信時処理については後述す
ることとして、図2のフローチャートの説明を続ける。
【0024】S10にて否定判断、すなわち着信がない
と判断された場合には、S30へ移行し、キー入力部5
0を介して番号入力がされたかどうかを判断する。番号
入力もなければ(S30:NO)、S10へ戻るが、番
号入力があった場合には(S30:YES)、続くS4
0にて、その入力された番号を記憶する。
【0025】そして、続くS50では、キー入力部50
の通話キーがONされたかどうかを判断し、通話キーが
ONされた場合には(S50:YES)、S60へ移行
して、所定の発信時処理を実行する。これは、本携帯電
話装置1において電話をかける場合には、先に電話番号
を入力し、その後に通話キーをONすることで入力した
電話番号にて発呼するように構成されているからであ
る。この発信時処理については後述することとして、図
2のフローチャートの説明を続ける。
【0026】S50にて否定判断、すなわち通話キーが
ONされていないと判断された場合には、S70へ移行
して、タイムアウトかどうかを判断する。タイムアウト
でなければ(S70:NO)、S30へ戻ってさらに番
号入力を待つが、タイムアウトとなった場合には(S7
0:YES)、そのままS10へ戻ることとなる。これ
は、上述したように本携帯電話装置1が、先に電話番号
を入力し、その後に通話キーをONすることで入力した
電話番号にて発呼する構成であるため、番号入力が開始
されてから(S30:YES)、所定時間たっても通話
キーがONされない場合には(S70:YES)、その
一連の処理を無効にするのである。
【0027】次に、S20で実行される着信時処理ルー
チンについて図3のフローチャートを参照して説明す
る。本着信時処理が開始すると、まずS110にて移動
速度Vを速度認識部20から取得する。上述したよう
に、速度認識部20では、GPSアンテナ25を介して
稼働中のGPS衛星100のうち受信可能な3個以上の
GPS衛星100の電波を受信し、既知であるGPS衛
星100の位置と受信電波から算出した各GPS衛星−
受信点間の距離とを基にして、受信点の位置を取得し、
緯度/経度データとして一時記憶する。そして、別のタ
イミングで同様にして取得した緯度/経度データとから
移動速度を算出している。したがって、制御部10は、
この速度認識部20から移動速度Vを取得することとな
る。
【0028】続くS120では、S110で取得した移
動速度Vと、予め設定されている判定用参照速度Vre
fとを比較し、取得した移動速度Vが判定用参照速度V
refよりも大きいかどうかを判断する。この判定用参
照速度Vrefは、例えば人の能力のみで移動可能な速
度という観点で設定されたものであり、例えば20〜3
0km/h程度を設定しておくことが考えられる。
【0029】そして、取得した移動速度Vが判定用参照
速度Vrefよりも大きい場合には(S120:YE
S)、留守番対応を行うモードに切り替える(S13
0)。続くS140では、所定の着信信号と共に発呼側
電話番号が送られてきたか否かを判断する。そして、発
呼側電話番号が送られてきたと判断した場合には(S1
40:YES)、続くS150にて、その発呼側電話番
号を受信して留守番対応部70に記録すると共に、その
発呼側電話番号を表示部55に表示する。
【0030】その後S160に進んで電話回線を閉結さ
せ、続くS170にて留守番対応部70に予め記憶され
ているOGMを電話回線に送出する。そして、S180
にて録音処理を実行する。この180にて実行される録
音処理ルーチンを図4のフローチャートを参照定説明す
る。
【0031】本録音処理が開始されると、まず、S41
0にて、上述したS130で発呼側電話番号が受信され
ており、それが留守番対応部70に格納されているか否
かを判断する。そして、発呼側電話番号が受信済みであ
ると判断した場合には(S410:YES)、続くS4
20にて、その発呼側電話番号を、今から録音するIC
Mと1対1に対応する属性情報(以下、ICM属性情報
と称す。)として留守番対応部70に格納する処理を実
行する。
【0032】このS420の処理が終了するか、或いは
S410で発呼側電話番号が受信されていないと判断し
た場合には(S410:NO)、S430に移行して、
電話回線から入来するICMの録音を開始する。尚、こ
の処理は、発呼側からのアナログ音声信号をデジタル音
声信号に変換して取り込み、その音声信号に応じたデー
タ(録音データ)をメッセージ記録部75に格納する、
といった手順で実行される。
【0033】そして、続くS440にて、録音中のIC
Mに音声が含まれていない状態が所定時間以上継続した
か否か、換言するならば録音中の信号が所定時間以上、
非音声信号であるか否かを判断する。尚、ここで判断さ
れる非音声信号とは、音を含まない無音信号、単一トー
ンの連続信号、或いは単一トーンの繰り返し信号(ビジ
トーン)といった信号であり、S440では、これらの
非音声信号が所定時間以上継続して入来した場合に肯定
判断される。
【0034】そして、S440にて、非音声信号が所定
時間以上継続していないと判断した場合には(S44
0:NO)、S450に進んで、予め設定された録音時
間が経過したか否かを判断し、その録音時間が経過して
いないと判断した場合には(S450:NO)、前記S
440に戻り、S440,S450の処理を繰り返す。
【0035】一方、S440にて、非音声信号が所定時
間以上継続したと判断した場合には(S440:YE
S)、S490に移行して、その非音声信号部分の録音
データをメッセージ記録部75から消去する。ここで、
ICMがはじめから非音声信号で所定時間以上経過した
場合には、そのICMの録音データは残らないこととな
るが、ICMの録音を行ったことはメッセージ記録部7
5に記憶される。
【0036】そして、このS490の処理を実行した場
合、S450で録音時間が経過したと判断した場合には
(S450:YES)、S500に移行して、電話回線
を開放させる。そして、続くS510にて、今回録音し
たICMの録音データがメッセージ記録部75内にある
か否かを判断し、録音データがあると判断した場合には
(S510:YES)、そのまま当該録音処理を終了す
る。
【0037】また、S510にて、今回録音したICM
の録音データがないと判断した場合には(S510:N
O)、S520に進んで、ICM属性情報内の無音声フ
ラグをセットした後、当該処理を終了する。なお、この
無音声フラグは、対応するICMは一旦録音されたもの
の、それが最初から所定時間以上、非音声信号であった
ため、その全録音データがメッセージ記録部75から消
去された旨を示すフラグである。
【0038】この録音処理が終了すると、図3のS19
0へ移行する。S190では、発音部45から所定周波
数の音を発生させたり振動部60の振動により携帯電話
装置1の本体2を振動させたりして、着信があったこと
を通知する。そして、続くS200で、表示部55に電
話をかけてきた相手に関する所定の情報(例えば着信時
刻や録音メッセージのありなし等)を表示し、本着信時
処理を終了する。
【0039】一方、S120で否定判断、すなわち取得
した移動速度Vが判定用参照速度Vref以下である場
合には、S210に移行し、呼出音を鳴動させる。続く
S220では、相手側が切断したかどうかを判断してお
り、もしも相手側が切断した場合には(S220:YE
S)。S280へ移行して、呼出音を停止させ、本着信
時処理を終了する。
【0040】S220にて否定判断、すなわち相手側が
切断していない場合にはS230へ移行して、通話キー
がONされたかどうかを判断し、通話キーがONされな
い内はS210へ戻ってS210以下の処理を繰り返
す。そして、通話キーがONされた場合には(S23
0:YES)、S240へ移行して呼出音を停止させ、
S250にて電話回線を閉結させる。これにより通話が
できるようにする。
【0041】そして、続くS260にて、使用者が終話
キーをONしたかどうかを判断し、終話キーがONされ
るまで待機する。そして、終話キーがONされたと判断
すると(S260:YES)、使用者の通話が終了した
と判断して、続くS270にて電話回線を開放させ、本
着信時処理を終了する。
【0042】着信時処理の終了後は、上述したように図
2のS10に戻って着信待ちの状態になる。次に、図2
のS60での発信時処理について図5のフローチャート
を参照して説明する。
【0043】本発信時処理が開始すると、まずS610
にて移動速度Vを速度認識部20から取得する。続くS
620では、S110で取得した移動速度Vと、予め設
定されている判定用参照速度Vrefとを比較し、取得
した移動速度Vが判定用参照速度Vrefよりも大きい
かどうかを判断する。これらは、上述した着信時処理で
のS110,S120での処理と同様である。
【0044】そして、取得した移動速度Vが判定用参照
速度Vrefよりも大きい場合には(S620:YE
S)、表示部55に、高速移動中のため通話制限状態で
あることを表示する。続くS640では所定時間経過し
たかどうか(タイムアウトかどうか)を判断しており、
タイムアウトでない場合には(S640:NO)、S6
50にて移動速度Vを取得し、続くS660では、S6
50で取得した移動速度Vが判定用参照速度Vrefよ
りも大きいかどうかを判断する。これらは、上述したS
610,S620での処理と同様である。
【0045】取得した移動速度Vが判定用参照速度Vr
efよりも大きい場合には(S660:YES)、S6
40へ戻ってタイムアウトかどうかを判断する。このま
まタイムアウトとなった場合には(S640:YE
S)、そのまま本発信時処理を終了し、図2のS10へ
戻って着信待ち状態となる。
【0046】一方、タイムアウトになる前にS660に
て否定判断となった場合、すなわち取得した移動速度V
が判定用参照速度Vref以下となった場合には、S6
70へ移行する。また、S620にて否定判断の場合も
同様にS670へ移行する。S670では入力された電
話番号(図2のS40にて記憶された番号)で発呼す
る。つまり、S610にて取得した移動速度Vが判定用
参照速度Vref以下の場合、及びS610にて取得し
た移動速度Vは判定用参照速度Vrefより大きかった
が(S620:YESS)、タイムアウトになる前に判
定用参照速度Vref以下となった場合には、入力電話
番号による外部への発呼をして通常通りの通話処理へ移
行しているのである。
【0047】S670で発呼した後は、S680にて接
続できたかどうかを判断しており、接続できない場合に
は(S680:NO)、S690にて終話キーがONさ
れたかどうかを判断する。終話キーがONされない間は
(S690:NO)S680へ戻るが、終話キーがON
されれば(S690:YES)そのまま本発信時処理を
終了し、図2のS10へ戻って着信待ち状態となる。
【0048】一方、接続できた場合には(S680:Y
ES)、S700へ移行して電話回線を閉結させる。こ
れにより通話ができるようにする。そして、続くS71
0にて、使用者が終話キーをONしたかどうかを判断
し、終話キーがONされるまで待機する。そして、終話
キーがONされたと判断すると(S710:YES)、
使用者の通話が終了したと判断して、続くS720にて
電話回線を開放させ、本発信時処理を終了して図2のS
10に戻って着信待ちの状態になる。
【0049】このように、本実施形態の携帯電話装置1
は、装置自身の移動速度Vに基づいて所定の通話制限条
件が成立したと判定されると通話の機能を一時的に制限
する。つまり、外部から着信した場合でも呼出音を鳴動
させずに利用者に電話がかかってきたことを知らせず、
また、外部へ電話をかけようとしても発呼しないように
している。従来装置では、携帯電話装置を使用するかし
ないかは利用者自身の自己管理意識に任されることとな
っていたが、事故防止や公共の利益保護というような観
点からすれば、そのような利用者自身の管理意識に任せ
るのではなく、強制的に使用できなくする工夫を構ずる
必要性があった。したがって、本携帯電話装置1のよう
に、移動速度がある程度大きい場合、つまり、例えば自
動車の運転中や電車のような公共交通機関の車中におい
て使用されるような状況が推定された場合に装置自身が
強制的に通話を制限するため、事故防止や公共の利益保
護の実現の点で有効である。
【0050】なお、上記実施形態では、判定用参照速度
Vrefとして、人の能力のみで移動可能な速度という
観点から20〜30km/h程度を設定するものとし
た。これは、本発明が、例えば歩きながら電話を利用す
る場合にまで通話制限するのではなく、上述したように
自動車の運転中や電車のような公共交通機関の車中にお
いて使用がされるような状況が推定された場合に強制的
に通話機能を制限しようとするものであることを反映し
たものであることに起因する。もちろんそれよりも低い
速度や高い速度を設定してもよいが、例えば10km/
h程度であると、人間が走っても簡単に出る速度である
ため考慮は必要である。その考慮としては例えば持続時
間も考慮することが考えられる。つまり、10km/h
程度であってもそれが何分間も持続するような状況が発
生した場合には、「所定の通話制限条件が成立した」と
判定するのである。これは、携帯電話装置1を利用して
いる人が一時的に走ることも考えられるが、それが長く
続く場合はほとんどないと考えられるからである。
【0051】もちろん、人間の能力のみで通常移動可能
な速度よりも大きい場合というのは一例であり、例えば
自転車に乗りながらの通話も制限したいような場合は、
自転車で通常移動可能な速度よりも大きいかどうかを判
定すればよい。その点では、上述した20〜30km/
h程度は妥当なところである。この場合も、持続時間も
考慮すればより適切な判定ができる。
【0052】また、このように利用者の意図しないとこ
ろで携帯電話装置1自身が強制的に通話を制限する構成
のため、図5のS630にて説明したように、通話制限
がされていることを表示部55にて表示するようにすれ
ば、利用者が電話をかけようとした場合に通話が制限さ
れている理由が判るため、例えば故障などと区別できて
利便が向上する。
【0053】なお、本発明の「携帯電話装置」が示すも
のは、少なくとも携帯性と電話機能を備えたものであ
り、通称としての携帯電話だけをさすものではない。つ
まり、当然ながらPHS用の子機も含まれ、あるいは将
来別の名称のシステムが構築されたとしても、携帯性の
ある電話装置であれば同様に適用できる。
【0054】以上、実施の形態に基づき、本発明を説明
したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での種々の変形改
良が可能であることは容易に推察されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態としての携帯電話装置の概略ブロッ
ク図である。
【図2】 実施形態の携帯電話装置の制御部が実行する
メイン処理を示すフローチャートである。
【図3】 実施形態の携帯電話装置の制御部が実行する
着信時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】 着信時処理中にて実行される録音処理ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図5】 実施形態の携帯電話装置の制御部が実行する
発信時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…携帯電話装置 2…本体 10…制御部 20…速度認識部 25…GPSアンテナ 30…送受信部 35…電話用アンテナ 40…音声入力部 45…発音部 50…キー入力部 55…表示部 60…振動部 70…留守番対応部 75…メッセージ
記録部 100…GPS衛星
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 7/26 109L

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯が可能であり、無線通信によって通
    話が可能な携帯電話装置であって、 装置自身の移動速度を検出する移動速度検出手段と、 該移動速度検出手段によて検出された移動速度に基づい
    て所定の通話制限条件が成立したかどうかを判定する判
    定手段と、 該判定手段によって前記通話制限条件が成立したと判定
    された場合には、前記通話の機能を一時的に制限する通
    話制限手段と、 を備えることを特徴とする携帯電話装置。
  2. 【請求項2】 前記移動速度検出手段は、GPS衛星か
    ら受信した電波に基づいて得た位置情報を基に前記移動
    速度を検出するよう構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の携帯電話装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記検出された移動速
    度が人間の能力のみで通常移動可能な速度よりも大きい
    場合に、前記通話制限条件が成立したと判定するよう構
    成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の携
    帯電話装置。
  4. 【請求項4】 前記通話制限手段によって通話制限がさ
    れていることを報知するための報知手段を備えることを
    特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の携帯電話装
    置。
  5. 【請求項5】 所定の留守番対応機能を有し、前記通話
    制限手段によって通話制限がされている状態で自装置へ
    の着信があった場合には、当該留守番対応機能によって
    自動的に接続し、通話制限をしている旨を発信者側に応
    答可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4
    いずれかに記載の携帯電話装置。
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