JPH10223461A - インダクタンス素子及びその製造方法 - Google Patents

インダクタンス素子及びその製造方法

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JPH10223461A
JPH10223461A JP3332997A JP3332997A JPH10223461A JP H10223461 A JPH10223461 A JP H10223461A JP 3332997 A JP3332997 A JP 3332997A JP 3332997 A JP3332997 A JP 3332997A JP H10223461 A JPH10223461 A JP H10223461A
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JP
Japan
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winding
coil
wound
groove
inductance element
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Pending
Application number
JP3332997A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Suzuki
正人 鈴木
Hiromi Murakami
博美 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Publication date
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線の巻き始め側がドラム形コアの鍔に沿っ
て軸まで導かれ、巻溝内に多層に巻かれるので、巻線の
巻き始め側の1本分だけ2層目以降の巻数が減少する。
また、巻線の巻き始め側の上に巻線の2層目が巻かれる
ので、巻き乱れが発生する。 【解決手段】 巻軸に鍔を設けて巻溝が形成されたコイ
ル巻回部、コイル巻回部の巻溝に巻回されたコイル、コ
イルが接続される端子を備え、コイルを形成する巻線は
コイル巻回部の巻溝内に多層にかつ、両端が最外周に位
置するように巻回され、巻線の両端が巻溝から引き出さ
れる。 【効果】 コイル巻回部の巻溝内の巻線占積率を高くし
てインダクタンス値を増大させることができるので、従
来よりも小型化できると共に、直線が太い巻線を用いて
従来のものより直流抵抗を減少させることができる。ま
た、巻線を巻溝内に巻回する際の巻き乱れが防止できる
ので、巻き乱れによるインダクタンス値のバラツキを解
消できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DC/DCコンバ
ータ回路や、電源回路等に用いられるインダクタンス素
子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のインダクタンス素子の断面
図、図5は従来のインダクタンス素子の製造途中の側面
図である。従来のインダクタンス素子は、ドラム形コア
41の底面に金属板端子47が固着される。ドラム形コ
ア41は、軸42の両端に鍔43、44を設けて巻溝4
5が形成される。この巻溝45には、巻線46が多層に
巻回されてコイルが形成される。巻線46の両端は、金
属板端子47にそれぞれ接続される。このインダクタン
ス素子は、ドラム形コア41が巻線機(図示を省略)に
取り付けられ、図5に示す様に、巻線46の一端を金属
板端子47に接続した後、ドラム形コア41の鍔44に
沿って軸42まで導かれ、巻溝45内に多層に巻かれ
る。そして、巻線46の他端が金属板端子47に接続さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなインダクタ
ンス素子は、巻線46の巻き始め側がドラム形コア41
の鍔44に沿って軸42まで導かれ、巻溝45内に巻線
46が多層に巻かれるので、巻線46の巻き始め側の1
本分だけ2層目以降の巻回数が減少する。従って、従来
のインダクタンス素子は、巻溝45内の巻線占積率が低
くなるので、インダクタンス値が減少し、直流抵抗値が
増大するという問題があった。また、このようなインダ
クタンス素子は、巻線46を巻溝45内に巻回する際、
この巻線46の巻き始め側の上に巻線46の2層目が巻
かれるため、巻き乱れが発生する。従って、インダクタ
ンス素子のインダクタンス値にバラツキが発生しやすく
なるという問題があった。この種のインダクタンス素子
は、近年小型化が強く望まれている。このような状況の
中で、形状を小型化するためにドラム形コア41の巻溝
45の幅すなわち鍔43と鍔44の間隔を狭くした場合
や、形状を小型化し、かつ直流抵抗値を低減するために
ドラム形コア41の巻溝45に巻回される巻線46の直
径を太くした場合には、これらの問題が著しく、所定の
特性が得られなかった。
【0004】本発明は、ドラム形コアの巻溝内の巻線占
積率を高くすると共に、小型化した場合でも所定のイン
ダクタンス値が得られ、直流抵抗値を低減することがで
きるインダクタンス素子及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。また、本発明の別の目的は、巻き乱れ
によるインダクタンス素子のインダクタンス値のバラツ
キを解消できるインダクタンス素子及びその製造方法を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のインダクタンス
素子は、巻軸に鍔を設けて巻溝が形成されたコイル巻回
部、コイル巻回部の巻溝に巻回されたコイル、コイルが
接続される端子を備え、コイルは、巻線が該コイル巻回
部の巻溝内に多層にかつ、巻線の両端が最外周に位置す
るように巻回され、巻線の両端が巻溝から引き出されて
端子に接続されたものである。このコイル巻回部は、フ
ェライトからなるドラム形コア又は、樹脂からなるボビ
ンによって形成される。本発明のインダクタンス素子の
製造方法は、巻軸に鍔を設けて巻溝が形成されたコイル
巻回部の巻軸に、所定の長さを有する巻線の途中の部分
を接触させる第1の工程、巻線の両側をそれぞれ反対方
向に回転させてその両端が最外周にくる様に巻線が多層
に巻回される第2の工程、巻線の両端がコイル巻回部の
巻溝から引き出されて端子に接続される第3の工程を備
える。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のインダクタンス素子は、
巻軸に鍔を設けて巻溝が形成されたコイル巻回部の巻軸
に、巻線の両端が巻線の最外周に位置する様に巻線が多
層に巻回される。この巻線は、従来のインダクタンス素
子のように一方の端が巻線の最内周から引き出されるこ
となく、両方の端とも巻線の最外周からコイル巻回部の
巻溝外に引き出され端子に接続される。本発明のインダ
クタンス素子は、次のようにして製造される。まず、巻
軸に鍔を設けて巻溝が形成されたコイル巻回部の巻軸
に、所定の長さを有する巻線の途中の部分を接触させ
る。次にこの巻線は、コイル巻回部の巻軸に接触した巻
線の両側をそれぞれ反対方向に回転させ、一方の端側の
巻線上に2層目以降の巻線が巻かれることなく、その両
端とも最外周にくる様に巻溝内に多層に巻回される。さ
らに、巻線の両端は、コイル巻回部の巻溝から引き出さ
れて端子に接続される。
【0007】
【実施例】以下、本発明のインダクタンス素子の実施例
を示す図1乃至図3を参照して説明する。図1は本発明
のインダクタンス素子の実施例の側面図、図2は本発明
のインダクタンス素子の実施例における製造途中の斜視
図である。図1、図2において、11はコイル巻線部、
16は巻線である。コイル巻線部11は、磁性粉を焼結
して形成され、円柱状の巻軸12の両端に円形板状の鍔
13と14が設けられたいわゆるドラム形コアが用いら
れる。この鍔13と鍔14の間に巻溝15が形成され
る。このコイル巻線部11は、巻溝15に後述の様に巻
線16が巻回される。巻線16は、一端16Aと他端1
6Bが巻溝15内に3層に巻かれた巻線の3層目にくる
様に巻回される。この巻線16の一端の16Aと他端の
16Bは、コイル巻線部11の端面に取り付けられた金
属板端子17にそれぞれ接続される。
【0008】この様なインダクタンス素子は、次の方法
により製造される。まず、コイル巻線部11が巻線機
(図示を省略)に固定されると共に、コイル巻線部11
の巻軸12の中央部に、巻線16の中央部を接触させ
る。この巻線16は、一端16A側と他端16B側がそ
れぞれ反対方向に巻回される。すなわち、一端16A側
を実線の矢印イの方向に回転させて鍔14に向かって
(点線の矢印ハの方向)巻軸12上に巻き、他端16B
側を実線の矢印ロの方向に回転させて鍔13に向かって
(点線の矢印ニの方向)巻軸12上に巻くことによりコ
イルの1層目が形成される。そして、この一端16A側
と他端16B側をそれぞれコイル巻線部11の巻軸12
の中央部に向かって1層目の巻線の上に巻くことにより
コイルの2層目が形成される。さらに、この一端16A
側と他端16B側は、互いが接触するコイル巻線部11
の巻軸12の中央部で折り返して2層目の巻線上に巻く
ことによりコイルの3層目が形成される。そして、この
コイルの3層目に位置する巻線16の一端16Aと他端
16Bが巻溝15から引き出されて金属板端子17にそ
れぞれ接続される。
【0009】図3は本発明のインダクタンス素子の別の
実施例の側面図である。図3において、31はコイル巻
線部、36は巻線である。コイル巻線部31は、樹脂を
用いて形成され、円柱状の巻軸の両端に円形板状の鍔3
3と34を設けて巻溝35が形成される。鍔34にはピ
ン状の端子37が植設される。このコイル巻線部31
は、巻溝35内に巻線36が2層に巻かれ、巻線の2層
目の途中に位置する巻線36の一端36Aと他端36B
が巻溝35から引き出される。この巻溝35から引き出
された巻線36の一端36Aと他端36Bは、それぞれ
所定のピン状の端子37に接続される。
【0010】以上、本発明のインダクタンス素子及びそ
の製造方法の実施例を述べたが、これらの実施例に限ら
れるものではない。例えば、コイル巻線部の巻軸の中央
部に、巻線の途中の部分を接触させて一端側と他端側が
同時にそれぞれ反対方向に巻回されてもよい。また、巻
線の途中の部分をコイル巻線部の巻軸の一方の鍔側に偏
った位置に接触させて一端側と他端側が同時にそれぞれ
反対方向に巻回されてもよい。さらに、金属板端子又は
ぴん状端子がベースに設けられ、このベースにコイル巻
線部が固着されてもよい。この場合、コイル巻線部に巻
線を施した後ベースに固着されてもよいし、コイル巻線
部をベースに固着した後巻線を施してもよい。
【0011】
【発明の効果】以上述べた様に本発明のインダクタンス
素子は、巻線がコイル巻回部の巻溝内に多層に巻回さ
れ、巻線の最外周に位置するように巻かれた巻線の両端
が巻溝内から引き出されて端子に接続されるので、コイ
ル巻回部の巻溝内の巻線占積率を従来のものより高くで
きる。本発明のインダクタンス素子における巻線占積率
は、コイル巻回部の巻溝の幅と巻線の直径によっても異
なるが、従来と同じ大きさのコイル巻線部と、従来と同
じ直径の巻線を用いて、巻溝内に巻線を従来と同じ数の
層だけ巻回した場合、例えば、コイル巻回部の巻溝を幅
を1mm、巻線の直径を0.25mmとすると、従来よ
りも25%改善できる。従って、本発明のインダクタン
ス素子は、巻線占積率が改善された分インダクタンス値
を従来よりも大きくすることができる(前述の場合は従
来のインダクタンス値の1.5倍)ので、コイル巻回部
の巻溝の幅を狭くして従来よりも小型化することができ
ると共に、直径が太い巻線を用いて従来のものより直流
抵抗値を減少させることができる。また、本発明のイン
ダクタンス素子の製造方法によれば、巻軸に鍔を設けて
巻溝が形成されたコイル巻回部の巻軸に、所定の長さを
有する巻線の途中の部分を接触させた後、巻線の両側を
それぞれ反対方向に回転させてその両端が最外周にくる
様に巻線が多層に巻回されるので、巻線を巻溝内に巻回
する際の巻き乱れを防止できる。従って、この巻線の巻
き乱れによるインダクタンス素子のインダクタンス値の
バラツキを解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインダクタンス素子の実施例の側面
図である。
【図2】 本発明のインダクタンス素子の実施例におけ
る製造途中の斜視図である。
【図3】 本発明のインダクタンス素子の別の実施例の
側面図である。
【図4】 従来のインダクタンス素子の断面図である。
【図5】 従来のインダクタンス素子の製造途中の側面
図である。
【符号の説明】
11 コイル巻線部 12 巻軸 13 鍔 14 鍔 15 巻溝 16 巻線 17 端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻軸に鍔を設けて巻溝が形成されたコイ
    ル巻回部、該コイル巻回部の巻溝に巻回されたコイル、
    該コイルが接続される端子を備え、 該コイルは、巻線が該コイル巻回部の巻溝内に多層にか
    つ、該巻線の両端が最外周に位置するように巻回され、
    該巻線の両端が該巻溝から引き出されて端子に接続され
    たことを特徴とするインダクタンス素子。
  2. 【請求項2】 前記コイル巻線部が、フェライトからな
    るドラム形コアである請求項1に記載のインダクタンス
    素子。
  3. 【請求項3】 前記コイル巻線部が、樹脂からなるボビ
    ンである請求項1に記載のインダクタンス素子。
  4. 【請求項4】 巻軸に鍔を設けて巻溝が形成されたコイ
    ル巻回部の巻軸に、所定の長さを有する巻線の途中の部
    分を接触させる第1の工程、該巻線の両側をそれぞれ反
    対方向に回転させてその両端が最外周にくる様に巻線が
    多層に巻回される第2の工程、該巻線の両端が該コイル
    巻回部の巻溝から引き出されて端子に接続される第3の
    工程を備えたことを特徴とするインダクタンス素子の製
    造方法。
JP3332997A 1997-01-31 1997-01-31 インダクタンス素子及びその製造方法 Pending JPH10223461A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006156559A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Kyocera Corp ドラム型コアとその製造方法およびこれを用いた面実装型コイル
CN109802036A (zh) * 2017-11-16 2019-05-24 瑞昱半导体股份有限公司 积体电感

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