JPH10223311A - コネクタ嵌合構造 - Google Patents

コネクタ嵌合構造

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JPH10223311A
JPH10223311A JP8831198A JP8831198A JPH10223311A JP H10223311 A JPH10223311 A JP H10223311A JP 8831198 A JP8831198 A JP 8831198A JP 8831198 A JP8831198 A JP 8831198A JP H10223311 A JPH10223311 A JP H10223311A
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重三 稲葉
Nobuyuki Akeda
信之 明田
Akira Maeda
章 前田
Toshifumi Matsuura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタ相互の不完全嵌合を防止すると共
に、コネクタハウジングの破損を確実に防止することが
できるコネクタ嵌合構造。 【解決手段】 第1のコネクタ2に第2のコネクタ3を
嵌合する際、第2のコネクタ2を構成するアウターハウ
ジング22に設けた片持ちアーム44を第1のコネクタ
2に設けた係止突起16に係止させ、次いで第2のコネ
クタ3を構成するインナーハウジング21に設けたロッ
クアーム25を第1のコネクタ2に設けた係合溝15に
係合させ、バネ部材35によりアウターハウジング22
を移動させることによりロックアーム25を押さえ込ん
で完全嵌合させるコネクタ嵌合構造1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雌雄コネクタの嵌
合構造であり、詳しくは雄コネクタと雌コネクタとの嵌
合ロックを確実に行うことができるコネクタ嵌合構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車等の車両は、各種制御のた
めに多数の電子機器を搭載しているので、電子機器とワ
イヤーハーネスを接続するコネクタや、ワイヤーハーネ
ス同士を中継接続するコネクタが多用されている。そし
て、これら多くのコネクタは雌雄一対のコネクタの嵌合
によって電気的接続が行われている。このコネクタ嵌合
においては、常に完全嵌合が行われることが不可欠であ
り、コネクタ嵌合が中途嵌合の状態で使用されると、使
用中にコネクタが外れて電子機器が機能停止となり、例
えば自動車の走行停止等の事故が発生する。したがっ
て、このコネクタ相互の嵌合状態を確実にする種々のコ
ネクタ嵌合構造が提案されており、その一例として、実
開昭5−43484号公報に開示された「コネクタ嵌合
固定ユニット」の概要を説明する。
【0003】図12に示すようにコネクタ嵌合固定ユニ
ットは、レセプタクルXとコネクタプラグYとから構成
されている。一方のレセプタクルXは筒状のレセプタク
ルシェル61を有しており、フェルール63とこれを付
勢するばね部材64を前後から挟持するソケットフロン
トインシュレータ62とリアインシュレータ65とが、
リング66によりレセプタクルシェル61内に収容され
ている。また、レセプタクルシェル61の内周面には、
内側に突出した第1の係合部を構成する係止ばね75が
形成されている。
【0004】また、他方のコネクタプラグYは筒状のバ
レル69を有しており、フェノール63とこれを前方に
付勢するばね部材77を前後から挟持するフロントイン
シュレータ71とリアインシュレータ65とが、リング
66によりバレル69内に収容されている。バレル69
の外周面で嵌合端部の近くには、コネクタプラグと嵌合
の際に係止ばね75と係合する第2の係合部を構成する
突起69aが、その後方にはバレル溝69bが形成され
ている。
【0005】また、バレル69にはロックの際の操作を
行う係合制御部材として筒状のカップリング67が外挿
されており、このカップリング67の内側にはスライド
リング68が嵌合されている。更に、スライドリング6
8の内側に嵌合され、リティニング73により固定され
た後方ワッシャ72と、スライドリング68とワッシャ
72との間に挿着され、スライドリング68とカップリ
ング67を前方に付勢するスプリング70とを備えてい
る。
【0006】上記レセプタクルXとコネクタプラグYと
の嵌合は、コネクタプラグYがレセプタクルXに押圧挿
入されるもので、レセプタクルシェル61の係止ばね7
5がバレル69の突起69aに当たり外側に向けて変位
する。これにより、レセプタクルシェル61の後端がス
ライドリング68に当たり該スライドリング68を後方
に押すことでスプリング70が圧縮される。
【0007】そして、さらに挿入を続けると、レセプタ
クルシェル61の係止ばね75はバレル69の突起69
aを乗り越えてその後方のバレル溝69bに落ち込む。
これにより、スライドリング68が係止ばね75との当
接状態から開放されるので、スライドリング68はスプ
リング70の反発力により前方に付勢され、係止ばね7
5の動きを外側から抑制するロック状態となり、嵌合が
完了して係止ばね75と突起69aとの係合状態が保持
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記コネクタの嵌合固
定ユニットは、中途嵌合の場合、スプリング70の反発
力によってコネクタプラグYが押し出されてしまい、完
全嵌合の場合のみスライドリング68を押していた係止
ばね75を押さえ込んで完全嵌合するようになってい
る。しかしながら、係止ばね75がレセプタクルX側に
あるため、レセプタクルX側の構成を例えば自動車のギ
アボックス等に直付けした場合は、コネクタプラグY側
を着脱する際には大きな力が必要であり、場合によって
はレセプタクルX又はコネクタプラグYを破損してしま
う心配がある。
【0009】そのため、コネクタハウジングの強度アッ
プのために合成樹脂材内に粉末のガラス材が混入されて
いる。しかし、このガラス入り樹脂材料は強度向上には
寄与するものの可撓性が低減してしまい、レセプタクル
X側に係止ばねを設ける構成に適用することができない
という問題がある。そこで、これらの相反する特性を生
かした構成が必要であった。また、上述したレセプタク
ルX側の係止ばね75及び該係止ばねに対応したコネク
タプラグYの突起69a及びバレル溝69bは各々1個
しか設けられていない。即ち、コネクタプラグY側のバ
レル69上の所定の1箇所と、それに対応したレセプタ
クルX側のレセプタクルシェル61上の1箇所とでコネ
クタ嵌合のロックが行われている。したがって、コネク
タ嵌合時にはコネクタプラグY側のカップリング67の
押圧力に加えて突起69a部分ではさらに係合力が加わ
ることになり、挿入力の不均衡が生じることによりこじ
り等で前述した係止ばね75等を変形又は破損する心配
がある。
【0010】本発明の目的は、コネクタ相互の不完全嵌
合を防止すると共に、コネクタハウジングの破損を確実
に防止することができるコネクタ嵌合構造を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記課題
は、コネクタハウジングに嵌挿された一方の接続端子
と、前記コネクタハウジングの外周上の一端に形成され
た係合部と、前記コネクタハウジングの外周上の他端に
形成された係止突起とを備えた第1のコネクタと、前記
接続端子に通電可能に接続される他方の接続端子を備
え、前記第1のコネクタへの嵌合時に前記係合部に係合
するロックアームを備えたインナーハウジングと、該イ
ンナーハウジング外側を嵌脱方向にスライド可能であ
り、前記第1のコネクタへの嵌合時に前記係止突起に係
止される片持ちアームを備えたアウターハウジングと、
該アウターハウジングと前記インナーハウジングとの間
に挿着されたばね部材とから成る第2のコネクタとのコ
ネクタ嵌合構造であって、前記インナーハウジングの一
端に前記係止突起と前記片持ちアームとの係止状態を嵌
合途中に解除する片持ちアーム押し上げ突起が設けられ
ていることを特徴とするコネクタ嵌合構造によって解決
することができる。
【0012】また上記課題は、前記コネクタ嵌合構造で
あって、好ましくは前記アウターハウジング上の前記片
持ちアームと前記インナーハウジングの前記ロックアー
ムとが、少なくとも対向位置に一対設けられていること
を特徴とするコネクタ嵌合構造によって解決することが
できる。
【0013】本発明に係わる上記構成のコネクタ嵌合構
造においては、第1のコネクタに第2のコネクタを嵌合
する際、第2のコネクタに設けたロックアームが第1の
コネクタのハウジング端部に当接する一方、アウターハ
ウジングに設けた片持ちアームが第1のコネクタのハウ
ジングに設けられた係止突起に係止されアウターハウジ
ングが一旦スライド不可の状態になる。そして、さらに
第2のコネクタを押し込むとロックアームが係合部に係
合し、この押し込みにより片持ちアーム押し上げ突起が
片持ちアームに作用して係止突起との係止状態が解除さ
れ、アウターハウジングがばね部材の反発力で嵌合方向
にスライドしてロックアームを係合部内に押さえ込む。
したがって、第1及び第2のコネクタの相互嵌合を確実
に完了することができる。また、前記片持ちアームと前
記ロックアームが少なくとも対向位置に一対設けられて
いると、前述したコネクタの相互嵌合を確実に完了する
ことができると共に、コネクタ嵌合時のこじり等による
上述した係合構造の破損等を確実に防止することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したコネクタ
嵌合構造の一実施の形態を図1乃至図11を参照して詳
細に説明する。なお、本実施の形態の説明にあたって
は、第1及び第2のコネクタの各々の構成を説明してか
らコネクタ嵌合時の嵌合作用について説明する。図1に
示すように本実施の形態のコネクタ嵌合構造1の構成を
大別すると、第1のコネクタに相当する雄型コネクタ2
と第2のコネクタに相当する雌型コネクタ3から構成さ
れている。以下、雄型コネクタ2及び雌型コネクタ3の
構成から順次説明する。
【0015】図2に示すように雄型コネクタ2は、電子
機器或いはギアボックス等に固定されるものであり、ガ
ラス入り樹脂材料を用いて一体成形されている。雄型コ
ネクタ2は略筒状であり、図示を省略した電子機器等に
固定される基板ハウジング12に筒状のコネクタハウジ
ング11を一体成形して、後述する雌型コネクタ3を矢
印A方向から嵌合するための内部空間13が形成されて
いる。基板ハウジング12には複数のコネクタ端子14
が固定され、コネクタ端子14の一端は電子機器内に接
続され、他端は内部空間13内に突出している。また、
コネクタハウジング11の外側面の一端には長手状の係
合部としての係合溝15が形成され、他端には係止突起
16が形成されている。
【0016】次に、図3〜図6を参照して雌型コネクタ
3の構造について説明する。図3は雌型コネクタの内部
構成を示す図4のa−a線断面図、図4は雌型コネクタ
の嵌合面の構成を示す平面図、図5は図4のb−b線部
分断面図、図6は雌型コネクタの底面図である。図3に
示すように雌型コネクタ3は、雄型コネクタ2のコネク
タハウジング11を挟み込むようにして嵌合するインナ
ーハウジング21と、該インナーハウジングの外側を往
復スライド可能なアウターハウジング22とから構成さ
れている。図4に示すようにインナーハウジング21の
上部には、張出部23が設けられ、その中央部にはスリ
ット24a、24bにより弾性を有するように形成され
たロックアーム25が設けられ、その先端には係合突起
26が設けられている。
【0017】また、図3に示すようにインナーハウジン
グ21の中心部には突状の嵌挿部27が設けられ、この
嵌挿部27と張出部23及びアウターハウジング22と
の間に雄型コネクタ2のコネクタハウジング11を挟み
込む間隙Gが設けられている。この嵌挿部27の周囲に
は、例えばゴム等の防水材29が抜け出し不可に設けら
れている。また、嵌挿部27には本実施の形態では6個
の端子収容室31が形成され、各端子収容室31内には
雌型のコネクタ端子32が嵌挿されている。そして、各
端子収容室31に連通するようにして電線引き出し口3
3が設けられ、コネクタ端子32に接続され、ゴム栓R
が挿着された電線Wを引き出し得るようになっている。
【0018】更に、図4及び図5に示すように雌型コネ
クタ3の横方向の両端部に示す位置P1、P2の背面に
は、インナーハウジング21とアウターハウジング22
とを反発させるようにばね部材35が設けられている。
以下、図5を参照して位置P2のばね部材35について
説明すると、ばね部材35の一端はインナーハウジング
21に形成した凹状の嵌合部36に嵌合され、棒状の係
止突起37に挿通されている。また、ばね部材35の他
端はアウターハウジング22に形成した嵌合部38に嵌
合されている。したがって、インナーハウジング21と
アウターハウジング22とは、ばね部材35によって常
に逆方向に付勢されていることになる。
【0019】ところで、図3に示すようにアウターハウ
ジング22の下側の中央部には、所定長さLのスライド
孔39が形成されている。また、このアウターハウジン
グ22のスライド孔39に対応する位置には片持ちアー
ム押し上げ突起41が形成され、スライド孔39内に突
出している。また、図5に示すようにインナーハウジン
グ21の上部には、ガイド突起42が設けられ、アウタ
ーハウジング22に形成したガイド溝43に係合されて
おり、アウターハウジング22が図中右方向にスライド
する際、円滑にスライド移動するようになっている。更
に、図6に示すようにアウターハウジング22の下側に
は、スライド孔39を挟むようにしてスリット45a、
45bが形成され、該スリット45a、45bに挟まれ
た部分が弾性を有する片持ちアーム44になっている。
【0020】次に、雄型コネクタ2と雌型コネクタ3と
の嵌合作用を説明する。図7に示すように雄型コネクタ
2と雌型コネクタ3が嵌合する場合、雄型コネクタ2の
コネクタハウジング11の外側に雌型コネクタ3のアウ
ターハウジング22が嵌合する。そして、さらに雌型コ
ネクタ3が図中左方向へ向けて押し込まれると、アウタ
ーハウジング22の先端に形成した片持ちアーム44の
先端が雄型コネクタ2のコネクタハウジング11に形成
した係止突起16に当たりアウターハウジング22の移
動が阻止される。
【0021】ここで、ばね部材35の係止作用を想起す
ると、ばね部材35はインナーハウジング21とアウタ
ーハウジング22とを逆方向に付勢する。そして、アウ
ターハウジング22は係止突起16に当接して押し込み
不可の状態になっている。したがって、アウターハウジ
ング22を押し込むことはできないが、ばね部材35を
圧縮するようにしてインナーハウジング21を図中左方
向に押すことができる。
【0022】図8に示すようにインナーハウジング21
が図中左方向に移動すると、嵌挿部27がコネクタハウ
ジング11の内側に入り込み、同時に片持ちアーム押し
上げ突起41も左方向に移動する。そして、さらにイン
ナーハウジング21を左方向に押し続けると、ロックア
ーム25先端の係合突起26がコネクタハウジング11
の先端に接触する。すると、図9に示すように係合突起
26の下側には斜面が形成されているので、インナーハ
ウジング21の押し込みを継続することによりロックア
ーム25が弾性的に変形してコネクタハウジング11に
乗り上げる。この時点では、片持ちアーム押し上げ突起
41はスライド溝39内の略中央に位置している。な
お、アウターハウジング22の先端部は、ロックアーム
25の変形を容易にするためにテーパ面22aが形成さ
れている。
【0023】そして、図10に示すようにインナーハウ
ジング21がさらに左方向に押し込まれると、ロックア
ーム25がコネクタハウジング11を乗り越えて係合溝
15内に移動する。この時点では、片持ちアーム押し上
げ突起41が距離L分だけ移動することで、スライド溝
39側から片持ちアーム44に当接するだけである。し
たがって、片持ちアーム押し上げ突起41の当接位置に
は斜面が形成されているので、片持ちアーム44を外側
方向に持ち上げる。
【0024】この状態で、仮にインナーハウジング21
の押し込みが中止されると、インナーハウジング21
は、ばね部材35(図5参照)の反発力により元の方向
に戻される。この戻りにより、雄型コネクタ2と雌型コ
ネクタ3との係止不良(不完全嵌合)状態を直ちに認識
することができる。
【0025】そして、図10の状態からインナーハウジ
ング21がさらに左方向に押し込まれると、図11に示
すようにロックアーム25の先端に形成した係合突起2
6がコネクタハウジング11に形成した係合溝15に完
全に入り込んで係合される。この段階で、雄型コネクタ
2のコネクタ端子14と、雌型コネクタ3のコネクタ端
子32とは通電可能に接続される。なお、係合溝15の
端面15aが、斜面状に形成されており、係合突起26
が滑り込み易くなるように工夫されている。
【0026】図11に示した段階では、係合突起26は
係合溝15に入り込んでいるものの、片持ちアーム44
は係止突起16に乗り掛かっている程度であり、ロック
アーム25の上部はアウターハウジング22により覆わ
れていない。したがって、この段階でインナーハウジン
グ21の押し込みを中止すると、ばね部材35の反発に
よりインナーハウジング21が右方向に移動してしま
う。そして、ロックアーム25の上部は押さえられてい
ないので、ロックアーム25は上方に変形可能であり、
係合突起26が係合溝15の端部に形成された斜面15
aを滑り上がって元の方向に戻されてしまう。
【0027】ところで、図11に図示した段階では、コ
ネクタハウジング11に囲まれた基板ハウジング12の
表面と嵌挿部27先端との間に隙間gが形成されてい
る。したがって、インナーハウジング21を左方向に押
すと、隙間gを狭めるようにしてインナーハウジング2
1が左方向に移動し、片持ちアーム44が係止突起16
を乗り越え、係止突起16がスライド溝39内に入り込
む。この微小長さgの移動により、図1に示すように片
持ちアーム44と一体にアウターハウジング22全体が
左方向に移動し、ロックアーム25が上側から押さえ込
まれ、係合突起26が係合溝15内に完全に係合され
る。
【0028】このように、雄型コネクタ2に雌型コネク
タ3が嵌合されると、ばね部材35の嵌合部36に嵌合
されている端部が固定されたことになり、この端部を支
点としたばね部材35の反発力によりアウターハウジン
グ22を左方向に移動させることになる。したがって、
アウターハウジング22は、ばね部材35の反発力によ
り一挙に左方向に移動し、雄型コネクタ2とインナーハ
ウジング21との重なり合った部分を覆い、ロックアー
ム25を完全に押さえ込んで完全嵌合状態にする。
【0029】上述した本実施の形態のコネクタ嵌合構造
1においては、ゴム材29がコネクタハウジング11の
内側面全体に圧接され、コネクタ端子14、32の接続
部を完全な水密状態にして、漏電等の事故を未然に防止
し得るようになる。また、雄型コネクタ2はガラス入り
樹脂で構成され、しかも弾性部が設けられていないので
強度が大幅に向上し、不完全嵌合防止と相まってこのコ
ネクタ嵌合構造を適用した機器や装置の信頼性を向上さ
せることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るコネク
タ嵌合構造は、コネクタハウジングに嵌挿された一方の
接続端子と、前記コネクタハウジングの外周上の一端に
形成された係合部と、前記コネクタハウジングの外周上
の他端に形成された係止突起とを備えた第1のコネクタ
と、前記接続端子に通電可能に接続される他方の接続端
子を備え、前記第1のコネクタへの嵌合時に前記係合部
に係合するロックアームを備えたインナーハウジング
と、該インナーハウジング外側を嵌脱方向にスライド可
能であり、前記第1のコネクタへの嵌合時に前記係止突
起に係止される片持ちアームを備えたアウターハウジン
グと、該アウターハウジングと前記インナーハウジング
との間に挿着されたばね部材とから成る第2のコネクタ
とのコネクタ嵌合構造であって、前記インナーハウジン
グの一端に前記係止突起と前記片持ちアームとの係止状
態を嵌合途中に解除する片持ちアーム押し上げ突起が設
けられている。
【0031】したがって、嵌合が不完全の場合はばね部
材の作用により第2のコネクタが第1のコネクタから嵌
合方向とは反対の方向に移動するので、完全嵌合された
か否かを確実に判別することができる。よって、不完全
嵌合を完全嵌合と誤認するようなことはなく、コネクタ
の抜け出しを確実に防止することができる。また、コネ
クタが完全嵌合されたか否かの確認作業も不要となり、
作業効率の向上を図ることができる。
【0032】また、前記アウターハウジング上の前記片
持ちアームと前記インナーハウジングの前記ロックアー
ムとが、少なくとも対向位置に一対設けられている。し
たがって、前述したコネクタの相互嵌合を確実に完了す
ることができると共に、コネクタ嵌合時のこじり等によ
る上述した係合構造の破損等を確実に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタ嵌合構造の一実施の形態を示
す断面図である。
【図2】雄型コネクタの構成を示す断面図である。
【図3】雌型コネクタの構成を示す断面図である。
【図4】雌型コネクタの構成を示す正面図である。
【図5】雌型コネクタの構成を示す部分断面図である。
【図6】雌型コネクタの構成を示す底面図である。
【図7】コネクタの嵌合作用を示す断面図である。
【図8】コネクタ嵌合時における作用を示す断面図であ
る。
【図9】コネクタ嵌合時におけるロークアームの作用を
示す断面図である。
【図10】コネクタ嵌合時におけるロックアームの作用
と片持ちアームの作用を示す断面図である。
【図11】コネクタの完全嵌合を示す断面図である。
【図12】従来のコネクタの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ嵌合構造 2 雄型コネクタ(第1のコネクタ) 3 雌型コネクタ(第2のコネクタ) 11 コネクタハウジング 12 基板ハウジング 14 コネクタ端子(接続端子) 15 係合溝(係合部) 16 係止突起 21 インナーハウジング 22 アウターハウジング 25 ロックアーム 26 係合突起 32 コネクタ端子(接続端子) 35 ばね部材 39 スライド溝 41 片持ちアーム押し上げ突起 44 片持ちアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 利文 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングに嵌挿された一方の
    接続端子と、前記コネクタハウジングの外周上の一端に
    形成された係合部と、前記コネクタハウジングの外周上
    の他端に形成された係止突起とを備えた第1のコネクタ
    と、 前記接続端子に通電可能に接続される他方の接続端子を
    備え、前記第1のコネクタへの嵌合時に前記係合部に係
    合するロックアームを備えたインナーハウジングと、該
    インナーハウジング外側を嵌脱方向にスライド可能であ
    り、前記第1のコネクタへの嵌合時に前記係止突起に係
    止される片持ちアームを備えたアウターハウジングと、
    該アウターハウジングと前記インナーハウジングとの間
    に挿着されたばね部材とから成る第2のコネクタとのコ
    ネクタ嵌合構造であって、 前記インナーハウジングの一端に前記係止突起と前記片
    持ちアームとの係止状態を嵌合途中に解除する片持ちア
    ーム押し上げ突起が設けられていることを特徴とするコ
    ネクタ嵌合構造。
  2. 【請求項2】 前記アウターハウジング上の前記片持ち
    アームと前記インナーハウジングの前記ロックアームと
    が、少なくとも対向位置に一対設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のコネクタ嵌合構造。
JP10088311A 1998-03-18 1998-03-18 コネクタ嵌合構造 Expired - Lifetime JP3047175B2 (ja)

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