JPH1022289A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH1022289A
JPH1022289A JP17767896A JP17767896A JPH1022289A JP H1022289 A JPH1022289 A JP H1022289A JP 17767896 A JP17767896 A JP 17767896A JP 17767896 A JP17767896 A JP 17767896A JP H1022289 A JPH1022289 A JP H1022289A
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oxide film
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film
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Masakuni Numano
正訓 沼野
Moriya Miyashita
守也 宮下
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Toshiba Corp
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    • H01L21/3226Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to modify their internal properties, e.g. to produce internal imperfections of silicon bodies, e.g. for gettering of silicon on insulator

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 SOI基板を用いた半導体装置の製造工程
で、シリコン単結晶活性層領域に取り込まれた金属不純
物を除去し、素子形成時のリーク不良を防止する。 【解決手段】 半導体基板1上に誘電体分離4された活
性層領域3を形成した後に、前記活性層領域表面に金属
不純物が加熱時に通過可能な薄い酸化膜5を形成し、そ
の薄い酸化膜5の表面にポリシリコン膜6等の金属不純
物20のゲッタサイトを形成する。この後前記半導体基
板1を加熱して前記金属不純物を前記ポリシリコン膜等
に拡散、ゲッタリングし、前記活性層領域3の前記金属
不純物を取り除き、その後に前記ポリシリコン膜、前記
薄い酸化膜を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に係るものであり、特に薄い活性層を有す
るSOI(Silicon On Insulato
r)基板を用いて製造される半導体装置の製造工程途中
での金属不純物の除去方法、および金属不純物の除去さ
れた活性層を用いて製造された半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】SOI基板は、素子領域を絶縁酸化膜で
囲んだ構造ができ、高耐圧素子を容易に作成できること
から、電力素子を中心に盛んに用いられている。図4
に、従来の10ミクロン程度の厚膜活性層領域を持った
SOI基板を用いて半導体装置を製造する例として、S
OI基板上に、LOCOS分離されたMOSキャパシタ
を製造する工程の断面図を示す。このようなSOI基板
は、例えば酸化膜を介した基板接着および研磨加工法
(以下BESOI法と記す)によって得ることができ
る。
【0003】図4(A)では、シリコン単結晶基板1上
に、分離酸化膜2を介してシリコン単結晶活性層領域3
が形成されたSOI基板を用いる。ここで、そのシリコ
ン単結晶活性層領域3上面は、LOCOS酸化膜4によ
って相互に分離されている。
【0004】引き続き、前記のシリコン単結晶活性層領
域3上面にゲート酸化膜7を設ける(図4(B))。こ
の後、所望の形状のキャパシタ電極8を形成し、さらに
前記のゲート酸化膜7の一部に開口9を形成する(図4
(C))。この後、開口9を埋め込んでP型シリコン電
極10を形成することにより、キャパシタ電極8、ゲー
ト酸化膜7、シリコン単結晶活性層領域3間でMOSキ
ャパシタを得ることができる(図4(D))。
【0005】ところで、SOI構造は、半導体素子の高
速化、低消費電力化、放射線耐量の向上にも有効であ
る。このため、最近、SOI基板を上記の電力素子だけ
でなく、MOS LSIへも適用することが行われるよ
うになってきた。
【0006】このようなLSIに適用する場合には、従
来の電力素子に適用する場合と比較して素子寸法を小さ
くする事が必要であり、電力素子では10ミクロン程度
であったシリコン単結晶活性層領域3の厚さは、1ミク
ロン以下程度まで薄くすることが必要になる。
【0007】図5に、200(nm)程度の薄膜活性層
を持ったMOSキャパシタの製造工程断面図を示す。こ
のような薄膜活性層を持ったSOI基板は、上述の厚膜
活性層の場合と同様にBESOI法によって製造するこ
とができるほか、シリコン基板に表面から高濃度の酸素
を深く打ち込むことにより酸化膜を形成する、SIMO
X(Separation by Implanted
Oxygen)法によっても得ることができる。
【0008】図5では、シリコン単結晶活性層領域3の
厚さが薄い以外は図4と同様の工程であるので、図4と
同一部分に同一の符号を付し説明を省略する。ここに示
したように、図4に示した場合と同様の工程によってM
OSキャパシタを得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】半導体素子において、
シリコン単結晶中の鉄、銅等の金属不純物の汚染が、素
子特性に悪い影響を与えることは広く知られている。例
えば、超LSIプロセス制御工学(津屋著、丸善、19
95)の68ページによれば、1×1010ないし1×1
12(atoms/cm2)程度の金属汚染レベルで、
素子耐圧が低下するなど素子特性に悪影響を及ぼすこと
が記載されている。また、LSIに使用する素子のよう
に半導体素子の寸法が小さい場合には、半導体素子寸法
の小型化にともなって、悪影響を及ぼす限界金属汚染レ
ベルは低下すると考えられる。一方、半導体素子の製造
工程においては、高純度の材料、部品を使用するなど、
金属汚染を防ぐ工夫が施されている。しかしながら、金
属不純物を半導体素子製造工程に使用する材料、部品か
ら完全に取り除くことは不可能であり、上記の、悪影響
を及ぼす金属汚染レベル以下の範囲の不純物はやむを得
ないものとして許容されている。
【0010】ところで、上記の[従来の技術]で述べた
ように、半導体素子の小型化がすすむに伴い、活性層の
厚さは薄くなる方向にあり、これにともなって、下記す
るように、活性層中の金属不純物濃度は増加する傾向に
なる。
【0011】上記の従来技術に示した図4、図5の例
で、LOCOS酸化膜4と分離酸化膜2とに囲まれたシ
リコン単結晶活性層領域3の表面積を一定とした場合、
図中に☆印で示した金属不純物20のシリコン単結晶活
性層領域3表面への付着量は、シリコン単結晶活性層領
域3の表面積が等しいため図4、図5でほぼ等しい(図
4(A)、図5(A))。この後、熱処理工程を経て表
面に熱酸化膜7を形成する際には、金属不純物20の半
導体結晶中への拡散速度は非常に速いため、表面に付着
した金属不純物20はほぼ全てシリコン単結晶活性層領
域3中に取り込まれる(図4(B)、図5(B))。し
かしながら、図4と図5では活性層膜厚は大きく異なり
図4の方が約2桁厚いため、単位体積あたりの金属不純
物濃度は図5に示した薄膜活性層の方が約2桁高くなっ
てしまう。
【0012】また、このような金属不純物は、半導体結
晶中でも、表面付近、LOCOS酸化膜周辺などの界面
に偏析する傾向があり、素子寸法が縮小し、素子の動作
領域が表面層になるほど影響を受け易くなる。
【0013】このように高い金属不純物濃度は素子特性
に悪影響を及ぼすことが多く、その影響は素子寸法の縮
小によって更に大きくなるため、金属不純物の増加は回
避する必要がある。
【0014】本発明は上記の問題に鑑みなされたもので
あり、従来の厚膜活性層を用いたSOI基板の製造環境
と同一の環境を用いても、金属不純物濃度の小さい薄膜
活性層を持つSOI基板を得ることの出来る、半導体装
置の製造方法を提供することを目的とする。また、SO
I基板を用いた、素子耐圧の高い半導体装置を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め本発明に係る半導体装置では、表面に半導体素子を形
成する単結晶活性層領域と、前記単結晶活性層領域の裏
面に形成された分離酸化膜とを具備し、前記単結晶活性
層領域が、その表面に酸化膜が形成され、前記酸化膜上
にシリコンを含む多結晶膜ないし非晶質膜が形成され、
熱処理され、前記シリコンを含む多結晶膜ないし非晶質
膜、および、前記酸化膜が除去され、前記単結晶活性層
領域表面が露出されることにより形成されたものである
ことを特徴とする。
【0016】また、前記単結晶活性層領域がシリコンを
主たる材料として構成されていることを特徴とする。ま
た、前記シリコンを含む多結晶膜ないし非晶質膜がポリ
シリコン膜であることを特徴とする。また、前記酸化膜
が1(nm)ないし5(nm)の厚さを有することを特
徴とする。
【0017】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
では、裏面に分離酸化膜が形成された単結晶活性層領域
表面に半導体素子を形成する工程を含み、前記単結晶活
性層領域形成後に、前記単結晶活性層領域表面に酸化膜
を形成する工程、前記酸化膜表面にシリコンを含む多結
晶膜ないし非晶質膜を形成する工程、熱処理をする工
程、前記シリコンを含む多結晶膜ないし非晶質膜、およ
び、前記酸化膜を除去し、前記単結晶表面を露出する工
程をこの順に有することを特徴とする。
【0018】また、前記単結晶活性層領域がシリコンを
主たる材料とすることを特徴とする。また、前記シリコ
ンを含む多結晶膜ないし非晶質膜がポリシリコン膜であ
ることを特徴とする。また、前記酸化膜が1(nm)な
いし5(nm)の厚さを有することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の第一の実
施の形態の半導体装置の製造方法を示したものである。
まず、図1(A)に示したように、SIMOX法によっ
て作成した薄膜SOI基板にLOCOS法によりLOC
OS酸化膜4を形成した。ここで、使用するシリコン単
結晶基板1には、直径150(mm)のホウ素添加のP
型シリコン基板を用いた。また、分離酸化膜2は厚さ1
00(nm)に形成し、シリコン単結晶活性層領域3
は、厚さ200(nm)に形成した。
【0020】尚、LOCOS酸化膜4の形成に先立ち、
シリコン単結晶活性層領域3にはホウ素を加速電圧50
(keV)、ドーズ量1×1013(cm-2)の条件でイ
オン注入し、アニールにより活性化した。
【0021】ここで、薄膜SOI基板の作成方法として
はSIMOX法に変えてBESOI法を用いても良い。
ここに示した薄膜SOI基板の作成工程で、例えばSI
MOX法を使用する場合には、イオン注入、アニール、
LOCOS加工等の処理の際に、また、BESOI法の
場合には研磨工程、LOCOS加工等の処理の際に、そ
れぞれ金属汚染が避けられない。ここで、図1(A)
に、表面に付着した金属不純物20を☆で示す。尚、L
OCOS加工以前に表面に付着した金属不純物20はL
OCOS加工時の加熱によってシリコン単結晶活性層領
域3に取り込まれているため、シリコン単結晶活性層領
域3中にも金属不純物20が既に存在している。
【0022】LOCOS加工後にシリコン単結晶活性層
領域3のシリコン表面を露出し、750(℃)の酸素雰
囲気での熱酸化により、後工程でポリシリコン膜6をエ
ッチングする際のエッチングブロック膜となる、2(n
m)のブロック酸化膜5を全面に形成した。この工程の
熱処理により、表面に吸着していた金属不純物20は、
殆どがシリコン単結晶活性層領域3中に取り込まれる
(図1(B))。
【0023】引き続きCVD法によりブロック酸化膜5
上全面にポリシリコン膜6を厚さ200(nm)形成
し、続いて、酸素雰囲気で900(℃)、1時間のアニ
ールを行った。このアニール処理の際に、シリコン単結
晶活性領域3中の金属不純物20は、2(nm)の薄い
ブロック酸化膜5を通過してポリシリコン膜6に拡散す
る。ポリシリコン膜6には、金属不純物20のトラップ
として作用する結晶界面が多数存在するため、ポリシリ
コン膜6に拡散した金属不純物20はそれらの界面にト
ラップされて移動できなくなる。このため、金属不純物
20がシリコン単結晶活性層領域3に逆拡散することは
殆ど無く、シリコン単結晶活性層領域3は、殆ど金属不
純物20がない状態となる。尚、分離酸化膜2、LOC
OS酸化膜4は厚く形成されており、これらの酸化膜を
通過して、金属不純物がシリコン単結晶基板1に拡散す
ることは殆どない(図1(C))。
【0024】この後、CDE法にてブロック酸化膜5を
エッチングブロック膜としてポリシリコン膜6を除去
し、弗酸溶液にてブロック酸化膜5を除去して、シリコ
ン単結晶活性層領域3のシリコン表面を露出させた(図
1(D))。
【0025】次にこのシリコン表面に800(℃)の酸
素雰囲気中で20(nm)の熱酸化膜7を形成した。
(図1(E))。次に、熱酸化膜7上にキャパシタ電極
8を形成し、同時に熱酸化膜7の一部を除去して不純物
無添加のシリコン単結晶活性層領域3とのコンタクトを
取る、開口9を形成した(図1(F))。
【0026】更に、開口9を埋め込んでシリコン単結晶
活性層領域と導通するP型シリコン電極10を形成し、
MOSキャパシタを得た(図1(G))。次に本発明の
第二の実施の形態の半導体装置の製造方法につき説明す
る。本発明の第二の実施の形態の半導体装置の製造方法
は、図1に示した本発明の第一の実施の形態と同様であ
るが、図1(C)に示したポリシリコン膜6が、不純物
無添加ではなく、ホウ素が1×1020(cm-3)程度添
加されている。
【0027】次に本発明の第三の実施の形態の半導体装
置の製造方法につき説明する。本発明の第三の実施の形
態の半導体装置の製造方法は、図1に示した本発明の第
一の実施の形態と同様であるが、図1(C)に示した工
程で行う900(℃)、1時間のアニールを、POCl
3を含む雰囲気下で行った。
【0028】上記の本発明の各実施の形態の半導体装置
の製造方法を用いてキャパシタ電極面積10(mm2
のMOSキャパシタを試作し、図5に示した従来の製造
方法を用いて製造した、同様にキャパシタ電極面積10
(mm2)のMOSキャパシタと特性を比較した。
【0029】ここで、特性評価の方法として、キャパシ
タに10(MV/cm2)迄負荷を印加した際にキャパ
シタが破壊されない割合を示す、C+Mode率を用い
た。図2に、上記の第一、第二、第三の各実施の形態の
半導体装置の製造方法、および、図5に示した従来の製
造方法を用いて製造したMOSキャパシタのC+mod
e率を比較して示した。ここで、SOI基板としては、
SIMOX基板、BESOI基板の両方を使用した場合
についてそれぞれ各5枚ずつの半導体基板を用いて測定
した結果を示した。
【0030】C+mode率の平均は、SIMOX基板
を用いたとき、第一の実施の形態の半導体装置の製造方
法では、90(%)程度、第二の実施の形態の半導体装
置の製造方法では92(%)程度、第三の実施の形態の
半導体装置の製造方法では95(%)程度の良品率が得
られたのに対し、従来の製造方法では2(%)程度の良
品率しか得られなかった。また、BESOI基板を用い
た場合には、本発明の各実施の形態では何れもC+mo
de率は上記のSIMOX基板を用いた場合と比較して
10(%)程度下がっていた。
【0031】上記の本発明の各実施の形態の半導体装置
の製造方法と従来の製造方法との違いは下記のように考
えられている。すなわち、従来の製造方法では金属不純
物はシリコン単結晶活性層領域に偏析しているため、そ
の部分でリーク経路が発生して耐圧が低下し、C+mo
de率が極めて低くなっている。一方、上記の本発明の
各実施の形態の半導体装置の製造方法では単結晶活性領
域中の金属不純物が殆ど無く、金属不純物起因の耐圧不
良は殆ど見られない。このため、本発明の実施の形態の
半導体装置の製造方法により製造したMOSキャパシタ
ではC+mode率が非常に高いと考えられる。
【0032】また、上記の本発明の各実施の形態の半導
体装置の製造方法で製造したMOSキャパシタでは、S
IMOX基板を用いた場合の方が、BESOI基板を用
いた場合に比べてC+mode率が約10(%)高い。
これは、BESOI基板の場合、基板研磨加工時にシリ
コン単結晶活性層領域3表面に微小欠陥が残留している
ことが多く、これによってリーク経路が発生する等して
耐圧が低下しC+mode率を低下させているものと考
えられる。
【0033】次に、本発明の第一の実施の形態の半導体
装置の製造方法と比較して、本発明の第二の実施の形態
の半導体装置の製造方法、本発明の第三の実施の形態の
半導体装置の製造方法の順に製造したMOSキャパシタ
のC+mode率が向上しているが、これは次のように
考えられる。すなわち、本発明の第一の実施の形態の半
導体装置の製造方法では不純物無添加のポリシリコン膜
6に金属不純物をゲッタリングさせており、この場合に
は、ポリシリコン膜の結晶界面が金属不純物を捕獲する
ゲッタサイトとして作用している。
【0034】これに対し本発明の第二の実施の形態の半
導体装置の製造方法ではポリシリコン膜6中にホウ素を
高濃度に添加しており、上記の第一の実施の形態の半導
体装置の製造方法のポリシリコン膜の結晶界面に加え
て、ポリシリコン膜6中の格子間のホウ素もゲッタサイ
トとして作用するため、更に、金属不純物20のゲッタ
リング能力が向上している。
【0035】また、本発明の第三の実施の形態の半導体
装置の製造方法では上記の第一の実施の形態の半導体装
置の製造方法の内容に加えて、アニール処理をPOCl
3雰囲気で行っている。P(リン)は、シリコン中の不
純物ゲッタサイトとして有効であることが知られてお
り、第一の実施の形態の半導体装置の製造方法に比べて
更にゲッタリング能力を向上させることができる。これ
により、本発明の第三の実施の形態の半導体装置の製造
方法では、更に、金属不純物20のゲッタリング能力が
向上していると考えられる。
【0036】以上述べたように、シリコン単結晶活性層
領域3の上面に1(nm)程度の薄いブロック酸化膜5
を介して、金属不純物20のゲッタサイトとして作用す
るポリシリコン膜6を形成し、熱処理する事によってシ
リコン単結晶活性層領域3の金属不純物20をポリシリ
コン膜6中に取り込むことができる。
【0037】次に、本発明の第一の実施の形態の半導体
装置の製造方法で、ブロック酸化膜5の厚さを、3(n
m)、5(nm)、7(nm)、10(nm)に変更し
た場合のC+mode率の変化を、第一の実施の形態の
半導体装置の製造方法に記載した、ブロック酸化膜の厚
さ1(nm)の場合と比較して図3に示す。
【0038】ここに示したように、ブロック酸化膜5の
厚さが1(nm)の場合と3(nm)の場合ではC+m
ode率の差は殆ど無いが、5(nm)では、やや低下
し、7(nm)以上の場合は、急激に低下する。
【0039】この結果は次のことによると考えられる。
すなわち、鉄、銅等の金属元素の600(℃)程度での
シリコン中での拡散速度は10-8(cm2/s)程度と
思われるのに対し、酸化膜中の拡散速度は10-15(c
2/s)程度と考えられ、7桁程度の差があると考え
られる。これにより、ブロック酸化膜5の膜厚が7(n
m)程度以上の時は、金属不純物の多くはブロック酸化
膜5を通過してポリシリコン膜6に到達することができ
ず、シリコン単結晶活性層領域3に残留してしまう。こ
のため、C+mode率は急激に低下すると考えられ
る。また、10(nm)のブロック酸化膜5を形成した
場合には、金属不純物20はまったくブロック酸化膜を
通過することができない。このため、ポリシリコン膜6
を形成しない従来の製造方法の場合と同等の、非常に低
いC+mode率になると考えられる。
【0040】尚、ブロック酸化膜5が1(nm)以下の
ときは、ポリシリコン膜6のCDE加工時にエッチング
ブロック膜として充分機能できず、エッチングがシリコ
ン短結晶活性層領域3に達してしまうため、ブロック酸
化膜5は1(nm)以下にすることはできない。
【0041】尚、上記の各実施の形態の半導体装置の製
造方法では単結晶活性層領域をシリコンとしたが、シリ
コンに限ることはなく、シリコンとゲルマニウムの混晶
であってもよい。
【0042】また、上記の各実施の形態の半導体装置の
製造方法ではゲッタサイトとしてポリシリコン膜6を形
成して用いたが、金属不純物のゲッタサイトとして作用
する膜であればこれに限ることはなく、BPSG(ホウ
素リンシリケートガラス)、PSG(リンシリケートガ
ラス)、AsSG(砒素シリケートガラス)等のシリケ
ートガラス、SiGe(シリコンゲルマニウム)等のシ
リコンの化合物膜を用いても良い。
【0043】上記の本発明の各実施の形態に係る半導体
装置の製造方法によれば、活性層領域の金属不純物を除
去することにより、半導体装置中の各半導体素子を、金
属不純物の少ない活性層領域に形成することができる。
【0044】また、上記方法で得られた半導体装置で
は、各半導体素子を金属不純物の少ない活性層領域に形
成することにより、金属不純物に起因するリーク電流の
少ない良好な特性の半導体素子をもつ半導体装置を得る
ことができる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明を用いること
により、従来の製造装置を用いて、シリコン単結晶活性
層領域が薄いSOI基板を用いて製造した半導体装置に
おいても、シリコン単結晶活性層領域の金属不純物を薄
い酸化膜を介して形成されたポリシリコン膜にゲッタリ
ングさせて減少させることにより、金属不純物の少ない
活性層領域を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一、第二、第三の各実施の形態の半
導体装置の製造方法を示したものである。
【図2】本発明の第一、第二、第三の各実施の形態の半
導体装置の製造方法、および、従来の製造方法を用いて
製造したMOSキャパシタのC+mode率を、SIM
OX基板、BESOI基板のそれぞれを使用した場合に
ついて比較して示したものである。
【図3】本発明の第一の実施の形態の半導体装置の製造
方法で、ブロック酸化膜5の厚さを、3(nm)、5
(nm)、7(nm)、10(nm)に変更した場合の
C+mode率を、第一の実施の形態に記載したブロッ
ク酸化膜の厚さ1(nm)の場合と比較して示したもの
である。
【図4】従来の10ミクロン程度の厚膜活性層領域を持
ったSOI基板上に、LOCOS分離されたMOSキャ
パシタを製造する工程の断面図を示したものである。
【図5】200(nm)程度の薄膜活性層を持ったSO
I基板上に、LOCOS分離されたMOSキャパシタを
製造する工程の断面図を示したものである。
【符号の説明】 1・・・シリコン単結晶基板 2・・・分離酸化膜 3・・・シリコン単結晶活性層領域 4・・・LOCOS酸化膜 5・・・ブロック酸化膜 6・・・ポリシリコン膜 7・・・熱酸化膜 8・・・キャパシタ電極 9・・・開口 10・・・P型シリコン電極 20・・・金属不純物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に半導体素子を形成する単結晶活性層
    領域と、前記単結晶活性層領域の裏面に形成された分離
    酸化膜とを具備し、前記単結晶活性層領域が、その表面
    に酸化膜が形成され、前記酸化膜上にシリコンを含む多
    結晶膜ないし非晶質膜が形成され、熱処理され、前記シ
    リコンを含む多結晶膜ないし非晶質膜、および、前記酸
    化膜が除去され、前記単結晶活性層領域表面が露出され
    ることにより形成されたものであることを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】前記単結晶活性層領域がシリコンを主たる
    材料として構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記シリコンを含む多結晶膜ないし非晶質
    膜がポリシリコン膜であることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記酸化膜が1(nm)ないし5(nm)
    の厚さを有することを特徴とする請求項1ないし3の何
    れか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】裏面に分離酸化膜が形成された単結晶活性
    層領域表面に半導体素子を形成する工程を含み、前記単
    結晶活性層領域形成後に、前記単結晶活性層領域表面に
    酸化膜を形成する工程、前記酸化膜表面にシリコンを含
    む多結晶膜ないし非晶質膜を形成する工程、熱処理をす
    る工程、前記シリコンを含む多結晶膜ないし非晶質膜、
    および、前記酸化膜を除去し、前記単結晶表面を露出す
    る工程をこの順に有することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】前記単結晶活性層領域がシリコンを主たる
    材料とすることを特徴とする請求項5に記載の半導体装
    置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記シリコンを含む多結晶膜ないし非晶質
    膜がポリシリコン膜であることを特徴とする請求項5ま
    たは請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記酸化膜が1(nm)ないし5(nm)
    の厚さを有することを特徴とする請求項5ないし7の何
    れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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