JPH10221609A - 顕微鏡対物レンズ - Google Patents

顕微鏡対物レンズ

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JPH10221609A
JPH10221609A JP9034248A JP3424897A JPH10221609A JP H10221609 A JPH10221609 A JP H10221609A JP 9034248 A JP9034248 A JP 9034248A JP 3424897 A JP3424897 A JP 3424897A JP H10221609 A JPH10221609 A JP H10221609A
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JP
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lens
lens group
thickness
group
objective lens
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JP9034248A
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Inventor
Masayuki Mizusawa
聖幸 水澤
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0025Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for optical correction, e.g. distorsion, aberration
    • G02B27/0068Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for optical correction, e.g. distorsion, aberration having means for controlling the degree of correction, e.g. using phase modulators, movable elements

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長作動距離であり、諸収差も良く補正されて
おり、且つカバーガラスの厚さ変化しても諸収差を良好
に補正することができるような機構を備えた顕微鏡対物
レンズに関する。 【解決手段】 物体側から順に、物体側に凹面を向けた
正の屈折力を持つメニスカスレンズを有する第1レンズ
群と、発散光を収斂光に変える第2レンズ群と、負の屈
折力の接合面を持つ第3レンズ群と、最像側に凹面を向
けた負の屈折力を持つレンズを有する接合レンズの第4
レンズ群から構成され、前記第3レンズ群がカバーガラ
スの厚さに応じて前記第2レンズ群と前記第4レンズ群
の間を相対的に光軸方向に移動可能であり、第3レンズ
群の焦点距離、第1レンズ群の最物体側のレンズ面の曲
率半径に関する条件を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長作動距離であり、
中心から周辺まで像面が平坦で諸収差も良く補正されて
おり、且つ物体側に配置される透明な平行平面板の厚さ
が変化しても諸収差、特に球面収差を良好に補正するこ
とができるような機構を備えた顕微鏡対物レンズに関す
る。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡対物レンズは標本面のカバーガラ
スあるいはガラスシャーレ等の厚さは一定であるとして
設計している。従ってカバーガラス等の厚さが変化した
場合、すなわち、設計値以外の厚さを有するカバーガラ
ス等を用いて顕微鏡観察した場合、球面収差などが発生
して結像性能は劣化してしまうこととなる。この結像性
能の劣化は開口数(Numerical Apertu
re;以下N.A.という)が大きくなるほど顕著にな
ってくる。
【0003】近年、細胞培養、遺伝子操作などのバイオ
テクノロジー分野の技術が著しく発達してきているた
め、かかる分野で使用される倒立顕微鏡用の高性能な対
物レンズのニーズが高まっている。ところが、倒立顕微
鏡を用いて標本を観察するときに用いられるガラスシャ
ーレ、プラスチックシャーレ(透明な平行平面板)は厚
みのばらつきが多いため、収差が発生し、結像性能の劣
化が生じやすいという問題があった。しかも、その厚さ
の変化に対して余裕のある長い作動距離の対物レンズが
必要となる。また、容器の液体中の標本を観察する場合
あるいは培養瓶の種類によっても作動距離は長いほうが
望ましい。
【0004】このため従来より、これらシャーレの厚み
のばらつきが原因で発生する収差に応じて対物レンズ内
のレンズ間隔を変えて収差変動を補正する機構(いわゆ
る補正環)を持ち、しかもその厚さの変化に対して十分
余裕のある長作動距離の対物レンズが知られている。
【0005】このような顕微鏡対物レンズとして、本出
願人によって特開昭56−142508号公報、特開昭
60−260016号公報に記載されている対物レン
ズ、また本発明とは少し異なるタイプではあるが特開平
6−175035号公報に記載されている対物レンズな
どが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭56−1425
08号公報に記載されている対物レンズは、補正環の操
作に伴って移動する第2レンズ群の屈折力が強すぎるた
め、この群が移動するとレンズ系全体の焦点距離が変わ
ってしまう。このため補正環使用時の倍率変動や焦点距
離の変動が大きすぎるという問題がある。
【0007】特開昭60−260016号公報に記載さ
れている対物レンズも補正環使用時に移動するレンズ群
の屈折力が強すぎて、上記と同様の問題がある。特開平
6−175035号公報に記載されている対物レンズ
は、本発明と少し用途が異なり、N.A.が大きいが作
動距離(WD)が短く、平行平板の厚さが0.11から
0.23までの範囲の変化にしか対応出来ないという問
題がある。また、最物体側のレンズ面の曲率半径が小さ
いために、偏芯に弱いという問題もある。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、長作動距離で、中心から周辺まで像面が平
坦で諸収差も良く補正されて、物体側に配置される透明
な平行平面板の厚さの変化(ばらつき)に対して諸収
差、特に球面収差を良好に補正できるような機構を備え
た顕微鏡対物レンズを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の顕微鏡対物レンズは、物体側から順に、物体側に凹
面を向けた正の屈折力を持つメニスカスレンズを有する
第1レンズ群と、発散光を収斂光に変えて、かつ正レン
ズを負レンズの少なくとも2つの接合レンズからなる第
2レンズ群と、負の屈折力の接合面を持つ第3レンズ群
と、最像面に凹面を向けた負の屈折力を持つレンズを有
する接合レンズの第4レンズ群とから構成され、前記第
3レンズ群が前記第1レンズ群と物体との間に置かれた
平行平面板の厚さに応じて前記第2レンズ群と前記第4
レンズ群の間を相対的に光軸方向に移動可能であり、以
下の条件式(1)、(2) (1) |f3/f|>10 (2) −6<r1/f<−2 を満足することを特徴としている。ここで、fは全系の
焦点距離、f3は第3レンズ群の焦点距離、r1は前記
第1レンズ群の最物体側のレンズ面の曲率半径である。
【0010】条件式(1)は第3レンズ群(移動群)の
屈折力について適切な範囲を規定している。条件式
(1)の下限値を下回ると、第3レンズ群の屈折力が大
きくなってしまい、補正環を操作したときに、対物レン
ズ全系の焦点距離が変わってしまいピントがぼけてしま
う。
【0011】条件式(2)は、最物体側のレンズ面の曲
率半径の適切な範囲を定めている。条件式(2)の下限
値を下回ると、最物体側のレンズ面の凹面がゆるくな
り、ペッツバール和が大きくなりすぎる。そのため像面
湾曲が悪化する。逆に条件式(3)の上限値を上回ると
凹面がきつくなり、ペッツバール和が小さくなりすぎ
て、像面湾曲が悪化する。
【0012】また、本発明のように第3レンズ群を移動
させた方が、第2レンズ群を移動させる場合に比較し
て、第2レンズ群の有効径を小さくできるという効果が
ある。すなわち、第2レンズ群を移動させるための空間
的スペースをとると、物体と第2レンズ群との空気間隔
が増大し、光束をすべて拾うために第2レンズ群に大き
な有効径が必要となり、光学系が大型化してしまう。し
かし、第3レンズ群を移動させれば、第2レンズ群は必
要最小限の有効径でよい。
【0013】さらに、本発明においては、倍率色収差、
像面湾曲収差を押さえるために、以下の条件式(3)、
(4) (3) 60<ν4n (4) 1.4<D1/f<1.8 を満足することが望ましい。ここで、ν4nは前記第4
レンズ群の最像側のレンズのd線に対するアッベ数、D
1は第1レンズ群の光軸上での厚み、fは全系の焦点距
離である。
【0014】条件式(3)は前記第4レンズ群の最像側
のレンズのd線のアッベ数の適切な範囲を定めたもので
ある。条件式(3)の条件を外れると倍率色収差が補正
過剰になる。
【0015】条件式(4)は、第1レンズ群の光軸上で
の厚みの適切な範囲を定めている。条件式(4)の上限
を越えると、ペッツバール和が小さくなり、像面湾曲が
悪化する。逆に、下限を越えるとペッツバール和が大き
くなり、同様に像面湾曲が悪化する。
【0016】さらに、本発明においてはレンズの構成に
いわゆる望遠タイプを用いることにより、全体の構造を
シンプルにでき、少ないレンズ枚数で諸収差の良く補正
された対物レンズを提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の各実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。各実施例において、本発明の
顕微鏡対物レンズは、物体側から順に、物体側に凹面を
向けた正の屈折力を持つメニスカスレンズを有する第1
レンズ群と、発散光を収斂光に変えて、かつ正レンズと
負レンズの少なくとも2つの接合レンズからなる第2レ
ンズ群と、負の屈折力の接合面を持つ第3レンズ群と、
最像側に凹面を向けた負の屈折力を持つレンズを有する
接合レンズの第4レンズ群から構成され、前記第3レン
ズ群が前記第1レンズ群と物体との間に置かれた平行平
面板の厚さに応じて前記第2レンズ群と前記第4レンズ
群の間を相対的に光軸方向に移動可能である。
【0018】標本面のカバーガラスの厚さがばらつきに
より所定の設計値以外の場合に、球面収差の発生により
結像性能が劣化し、シャープな観察像を得ることができ
ない。かかる場合に、補正環を操作する事により第3レ
ンズ群G3が移動し、発生した球面収差を打ち消すよう
にしている。具体的には、標本面(物体面)と対物レン
ズとの間に配置される透明物体(カバーガラスあるいは
ガラスシャーレ等)が厚い場合(光学的光路長が大きく
なる場合)は、第3レンズ群G3を第4レンズ群G4側
に移動させ、透明物体の光学的光路長が小さくなる場合
には第3レンズ群G3を第2レンズ群G2側に移動させ
るものである。本実施例では、第3レンズ群G3は強い
屈折力を有していないので、補正環を操作して第3レン
ズ群が移動しても、レンズ系全体としての焦点距離はほ
とんど変化することがない。換言すると、カバーガラス
の厚さのばらつきに起因する観察像の劣化は、補正環の
みの操作によって修正することができることとなる。
【0019】
【実施例】図1乃至図3は、本発明の第1乃至第3実施
例にかかる顕微鏡対物レンズのレンズ構成図を示す図で
ある。次に本発明の対物レンズの実施例を示す。
【0020】(第1実施例)表1に第1実施例の数値例
を示す。数値実施例においてriは物体側より順に第i
番目のレンズ面の曲率半径、d0は作動距離、diは物
体側より順に第i番目のレンズの厚さ及び空気間隔、n
diとνiは各々物体側より順に第i番目のレンズのガ
ラスのd線(λ=587.6nm)に対する屈折率とア
ッベ数である。またβは撮影倍率である。
【0021】
【表1】 β=40x N.A.=0.6 d0=可変 焦点距離(f)=5.1mm r 1=−13.2998 d 1=8.00 nd 1=1.7195 ν 1=53.11 r 2= −9.5077 d 2=0.20 r 3=9241.0000 d 3=1.00 nd 2=1.6127 ν 2=44.41 r 4= 28.2070 d 4=4.9 nd 3=1.4978 ν 3=82.52 r 5=−15.0998 d 5=0.2 r 6=1070.8500 d 6=1.00 nd 4=1.6727 ν 4=32.17 r 7= 24.3609 d 7=4.60 nd 5=1.4339 ν 5=95.57 r 8=−24.3609 d 8=0.20 r 9= 24.3609 d 9=4.60 nd 6=1.4339 ν 6=95.57 r10=−24.3609 d10=1.00 nd 7=1.6034 ν 7=38.03 r11=−72.8590 d11=(可変) r12= 43.5000 d12=3.90 nd 8=1.4978 ν 8=82.52 r13=−13.8170 d13=1.00 nd 9=1.6968 ν 9=55.60 r14= 429.9490 d14=(可変) r15=−55.2990 d15=2.20 nd10=1.6727 ν10=32.17 r16= −8.7301 d16=1.30 nd11=1.4875 ν11=70.41 r17= 8.8313 d17=150
【0022】本実施例におけるカバーガラスの厚さが
1.2mm、0mm、2.0mmの場合の第3レンズ群
G3の移動による空気間隔の変化量を以下の表2に示
す。
【0023】
【表2】 CG 1.20 0 2.00 d 0 3.71 4.56 3.13 d11 7.56 4.27 10.73 d14 14.56 17.85 11.39 (CG=平行平面板の厚さ)
【0024】図4ないし図6は、各々カバーガラスの厚
さが1.2mm,0mm,2.0mmの場合における第
1実施例の球面収差を示す収差図である。N.A.は開
口数、CはC線(λ=656.28nm),dはd線
(λ=587.56nm),FはF線(λ=486.1
3nm)をそれぞれ示している。 各収差図から明らか
なように、本実施例では、種々なカバーガラスの厚さに
対して、球面収差が良好に補正されている。
【0025】(第2実施例)次に本発明の第2実施例の
諸元値を表3に掲げる。各符号は第1実施例と同様であ
る。
【0026】
【表3】 β=40x N.A.=0.6 d0=可変 焦点距離(f)=5.0mm r 1= −24.0732 d 1=8.01 nd 1=1.7195 ν 1=53.11 r 2= −10.0900 d 2=0.20 r 3=−143.4669 d 3=1.00 nd 2=1.6127 ν 3=44.41 r 4= 20.3851 d 4=4.90 nd 3=1.4978 ν 3=82.52 r 5= −14.6746 d 5=0.20 r 6= 130.3038 d 6=1.00 nd 4=1.6727 ν 4=32.17 r 7= 24.4180 d 7=4.60 nd 5=1.4339 ν 5=95.57 r 8= −24.3609 d 8=0.30 r 9= 32.0381 d 9=4.60 nd 6=1.4339 ν 6=95.57 r10= −24.1954 d10=1.00 nd 7=1.6034 ν 7=38.03 r11= −69.0729 d11=(可変) r12= 33.5985 d12=3.90 nd 8=1.4978 ν 8=82.52 r13= −14.4024 d13=1.00 nd 9=1.6968 ν 9=55.60 r14= 695.0246 d14=(可変) r15= −51.6664 d15=2.20 nd10=1.6727 ν10=32.17 r16= −8.7525 d16=1.30 nd11=1.4875 ν11=70.41 r17= 8.6538 d17=150
【0027】第1実施例と同様に第2実施例におけるカ
バーガラスの厚さに応じた第2レンズ群G2の移動によ
る空気間隔の変化量を以下の表4に示す。
【0028】
【表4】 CG 1.20 0 2.00 d 0 3.71 4.56 3.13 d11 7.56 4.27 10.73 d14 14.56 17.85 11.39 (CG=平行平面板の厚さ)
【0029】図7ないし図9は、各々カバーガラスの厚
さが1.2mm,0mm,2.0mmの場合における第
2実施例の球面収差を示す収差図である。各符号は第1
実施例の場合と同様である。 各収差図から明らかなよ
うに、本実施例では、種々なカバーガラスの厚さに対し
て、球面収差が良好に補正されている。
【0030】(第3実施例)次に本発明の第3実施例の
諸元値を表5に掲げる。各符号は第1実施例と同様であ
る。
【0031】
【表5】 β=40x N.A.=0.6 d0=可変 焦点距離(f)=5.0mm r 1=−11.9221 d 1=8.59 nd 1=1.6030 ν 1=65.42 r 2= −8.5740 d 2=0.20 r 3=4864.9500 d 3=1.00 nd 2=1.6127 ν 3=44.41 r 4= 20.6542 d 4=5.20 nd 3=1.4978 ν 3=82.52 r 5=−16.3710 d 5=0.20 r 6= 98.3167 d 6=1.00 nd 4=1.6200 ν 4=36.27 r 7= 24.6210 d 7=4.60 nd 5=1.4339 ν 5=95.57 r 8=−20.3664 d 8=(可変) r 9= 22.9133 d 9=4.20 nd 6=1.4339 ν 6=95.57 r10=−22.7670 d10=1.00 nd 7=1.6034 ν 7=38.03 r11= 213.2079 d11=0.50 r12= 23.0800 d12=4.30 nd 8=1.4978 ν 8=82.52 r13=−19.8580 d13=1.00 nd 9=1.6968 ν 9=55.60 r14= 99.0355 d14=(可変) r15=−50.1594 d15=2.50 nd10=1.6727 ν10=32.17 r16= −7.6652 d16=1.20 nd11=1.5186 ν11=70.00 r17= 7.6189 d17=150
【0032】第1実施例と同様に第3実施例におけるカ
バーガラスの厚さに応じた第3レンズ群G3の移動によ
る空気間隔の変化量を以下の表6に示す。
【0033】
【表6】 CG 1.20 0 2.00 d 0 2.86 3.80 2.86 d11 5.35 2.60 6.90 d14 11.55 14.30 10.00 (CG=平行平面板の厚さ)
【0034】図10ないし図12は、各々カバーガラス
の厚さが1.2mm,0mm,2.0mmの場合におけ
る第3実施例の球面収差を示す収差図である。各符号は
第1実施例の場合と同様である。 各収差図から明らか
なように、本実施例では、種々なカバーガラスの厚さに
対して、球面収差が良好に補正されている。また、各実
施例の条件対応値を以下の表7に掲げる。
【0035】
【表7】 第1実施例 第2実施例 第3実施例 (1) f3/f −47.70 350.20 12.80 (2) r1/f −2.66 −4.81 −2.29 (3) ν4n 70.41 70.41 69.98 (4) D1/f 1.57 1.60 1.65
【0036】さらに、本実施例はすべて無限遠設計であ
り、以下の表8に示す構成の結像レンズと組み合わせて
使用される。
【0037】
【表8】 r 1= 75.0430 d 1=5.10 nd 1=1.6228 ν 1=57.03 r 2=−75.0430 d 2=2.00 nd 2=1.7500 ν 2=2.00 r 3=1600.5800 d 3=7.50 r 4= 50.2560 d 4=5.10 nd 3=1.6676 ν 3=41.96 r 5=−84.5410 d 5=1.80 nd 4=1.6127 ν 4=44.41 r 6= 36.9110
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、長作動距離で、中心か
ら周辺まで像面が平坦で諸収差も良く補正されて、物体
側に配置される透明な平行平面板の厚さの変化(ばらつ
き)に対して諸収差、特に球面収差を良好に補正できる
ような機構を備えた顕微鏡対物レンズを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズの第1実施例のレンズ構成
を示す図である。
【図2】第2実施例のレンズ構成を示す図である。
【図3】第3実施例のレンズ構成を示す図である。
【図4】第1実施例の対物レンズのカバーガラスの厚さ
(CG)が1.2mmのときの球面収差を表す収差図で
ある。
【図5】第1実施例の対物レンズのカバーガラスの厚さ
(CG)が0mmのときの球面収差を表す収差図であ
る。
【図6】第1実施例の対物レンズのカバーガラスの厚さ
(CG)が2.0mmのときの球面収差を表す収差図で
ある。
【図7】第2実施例の対物レンズのカバーガラスの厚さ
(CG)が1.2mmのときの球面収差を表す収差図で
ある。
【図8】第2実施例の対物レンズのカバーガラスの厚さ
(CG)が0mmのときの球面収差を表す収差図であ
る。
【図9】第2実施例の対物レンズのカバーガラスの厚さ
(CG)が2.0mmのときの球面収差を表す収差図で
ある。
【図10】第3実施例の対物レンズのカバーガラスの厚
さ(CG)が1.2mmのときの球面収差を表す収差図
である。
【図11】第3実施例の対物レンズのカバーガラスの厚
さ(CG)が0mmのときの球面収差を表す収差図であ
る。
【図12】第3実施例の対物レンズのカバーガラスの厚
さ(CG)が2.0mmのときの球面収差を表す収差図
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、物体側に凹面を向けた
    正の屈折力を持つメニスカスレンズを有する第1レンズ
    群と、発散光を収斂光に変えて、かつ正レンズと負レン
    ズの少なくとも2つの接合レンズからなる第2レンズ群
    と、負の屈折力の接合面を持つ第3レンズ群と、最像側
    に凹面を向けた負の屈折力を持つレンズを有する接合レ
    ンズの第4レンズ群とから構成され、前記第3レンズ群
    が前記第1レンズ群と物体との間に置かれた平行平面板
    の厚さに応じて前記第2レンズ群と前記第4レンズ群と
    の間を相対的に光軸方向に移動可能であり、fを全系の
    焦点距離、f3を第3レンズ群の焦点距離、r1を前記
    第1レンズ群の最物体側のレンズ面の曲率半径としたと
    き、 (1) |f3/f|>10 (2) −6<r1/f<−2 の条件を満足することを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
  2. 【請求項2】 ν4nを前記第4レンズ群の最像側のレ
    ンズのd線に対するアッベ数、D1を第1レンズ群の光
    軸上での厚みとしたとき、 (3) 60<ν4n (4) 1.4<D1/f<1.8 の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の顕
    微鏡対物レンズ。
JP9034248A 1997-02-04 1997-02-04 顕微鏡対物レンズ Withdrawn JPH10221609A (ja)

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JP9034248A JPH10221609A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 顕微鏡対物レンズ

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JP2008145787A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Olympus Corp 長作動距離対物レンズ

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