JPH10218346A - 容器の搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器不足による搬送装置の停止時に、レール
上にある集積数単位の容器は次工程に搬送し、繰り出し
開始位置よりも前に飛び出した容器は送らないようにし
て、半端数の容器が搬送されたり容器が破損するような
不具合を防ぐ。 【解決手段】 連続的に搬送される容器をスターホイー
ルにより前方のレール上へ押し出し、レール上に繰り出
す送り爪で集積数単位の容器を分離して前方へ搬送する
容器の搬送装置において、スターホイール３が送り爪８
ｄの繰り出し開始位置よりも前に集積数単位の容器２を
押し出したときにスターホイールを停止させる停止機構
と、スターホイール停止時に押し出された集積数単位の
容器を搬送する送り爪に続く送り爪の繰り出しを、少な
くとも繰り出し開始位置から前へ所定区間にわたってキ
ャンセルするキャンセル機構１０とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば缶、瓶、
プラスチックボトル等の容器の搬送装置の技術分野に属
し、特に連続的に搬送される容器から集積数単位の容器
を分離して更に前方へ搬送するようにした搬送装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、包装工程において集積数単位の
容器を厚手の台紙よりなるカートンで包装する場合、こ
の包装工程の前に、連続的に搬送される容器から集積数
単位の容器を分離する分離工程が必要となる。この分離
工程を処理する容器の搬送装置としては従来、例えば図
６に示すように、容器５１・・を連続的に搬送するベル
トコンベア５２と、周面に容器５１・・を受け入れる凹
部５３ａ・・を備え、上記ベルトコンベア５２の終端に
対向して配置され、一定速度で回転する一対のスターホ
イール５３、５３と、スターホイール前方に延び、容器
５１・・を載せる平板状のレール５４ａ及び容器５１・
・の上部側面をガイドする上段ガイド５４ｂ、５４ｂ
と、レール側方に対向して配置され、水平面内で周回す
るチェーン５５と、このチェーン５５の周上に一定間隔
で固定された送り爪５６・・とを備え、ベルトコンベア
５２により搬送された容器５１・・をスターホイール５
３、５３により押圧力（ラインプレッシャー）を一定に
して前方へ一定速度で搬送し、送り爪５６、５６が上記
容器の列の先頭から集積数（図６では例えば４個）だけ
後方の容器５１の後側に繰り出すようにスターホイール
５３、５３とチェーン５５の間隔及び速度等を調整し、
この送り爪５６、５６により集積数単位の容器５１・・
を前方に送るようにしたものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような容器の搬送
装置では、ベルトコンベア上で容器５１・・が不足する
と上記押圧力が不足し、スターホイール５３、５３に容
器５１・・が安定して供給されなくなり、集積数単位の
容器５１・・の分離が正確に行われなくなって不良品が
発生するから、装置を停止しなければならない。その場
合、装置全体への電力供給を停止するなどして、いわゆ
る「その場停止」を行うのが簡便であるが、例えば次工
程の包装工程で速乾性の糊を用いて包装を進めていると
きなどには、既に糊付けされた包装紙を糊が乾く前に使
い切るために、スターホイール５３、５３から押し出さ
れて既に集積数単位に分離されている容器５１・・を、
直ちに包装工程へ送っておきたいという要請がある。そ
こで、ベルトコンベア上で容器不足が生じたときに、ス
ターホイール５３、５３のみを停止し、チェーン５５は
そのまま周回させて送り爪５６、５６によりレール上に
ある集積数単位の容器５１・・を次工程に搬送すること
が考えられる。

【０００４】しかし、その場合、送り爪５６、５６の繰
り出し開始位置よりも前に集積数に満たない半端数の容
器５１が押し出された状態でスターホイール５３、５３
が停止したときには、半端数の容器５１が次工程へ搬送
されるし、容器５１の止まる位置によっては送り爪５
６、５６がもろに衝突して破損するといった不具合が生
じる。また、スターホイール５３、５３が停止しても、
スターホイール前方の容器５１は慣性力を持っており、
しかも容器５１はレール上で滑り易いから、容器５１が
予定位置で止まらずに繰り出し開始位置よりも前に飛び
出し、やはり半端数の容器５１が次工程へ搬送された
り、容器５１が破損するといった不具合が生じる。

【０００５】この発明はこのような点に着目してなされ
たものであって、その目的は、容器不足のときにはスタ
ーホイールを適切な回転位置で停止させ、且つ送り爪の
繰り出し開始位置を前へずらすことにより、レール上に
ある集積数単位の容器を出来るだけ多く次工程に搬送す
ると共に、上記繰り出し開始位置よりも前に飛び出した
半端数の容器には送り爪が接触しないようにして、半端
数の容器が搬送されたり容器が破損するような不具合を
確実に防ぐことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１の容器の搬送装
置は、連続的に搬送される容器をスターホイールにより
前方のレール上へ一定速度で押し出し、レール側方から
レール上に繰り出して前進する送り爪により上記容器列
から集積数単位の容器を分離して更に前方へ搬送するよ
うにした容器の搬送装置において、スターホイールが送
り爪の繰り出し開始位置よりも前に集積数単位の容器を
押し出したときにスターホイールを停止させる停止機構
と、スターホイール停止時に上記押し出された集積数単
位の容器を搬送する送り爪に続く送り爪の繰り出しを、
少なくとも上記繰り出し開始位置から前へ所定区間にわ
たってキャンセルするキャンセル機構とを設けたことを
特徴としている。

【０００７】この容器の搬送装置では、容器不足が生じ
たときなどに停止機構を作動させると、スターホイール
が送り爪の繰り出し開始位置よりも前に集積数単位の容
器を押し出したときにスターホイールが停止する。そし
てキャンセル機構が作動するので、まず送り爪が上記繰
り出し開始位置よりも前にある集積数単位の容器を前方
に送るが、これに続く送り爪の繰り出しは少なくとも上
記繰り出し開始位置から前へ所定区間にわたってキャン
セルされるから、繰り出し開始位置より前へ飛び出した
容器に対して送り爪が接触することがない。従って半端
数の容器が搬送されたり、容器が破損することはない。

【０００８】請求項２の容器の搬送装置は、上記スター
ホイールと送り爪が同一の駆動装置により駆動されてお
り、停止機構が駆動装置からスターホイールへの動力伝
達をスターホイールが特定の回転位置にあるときに断ち
切る定位置クラッチ機構であることを特徴としている。

【０００９】この容器の搬送装置では、駆動装置を共通
にするから、スターホイールと送り爪を連動させるのが
容易となる。また定位置クラッチ機構により動力伝達を
断ち切ると、スターホイールが特定の回転位置で停止し
て送り爪の繰り出し開始位置よりも前に集積数単位の容
器が位置づけられる。

【００１０】請求項３の容器の搬送装置は、上記レール
側方で周回するチェーン又はベルトと、このチェーン又
はベルトに、レール上から逃げるように付勢して支持さ
れた送り爪と、上記チェーン又はベルトに沿って設けら
れ、送り爪が繰り出し開始位置よりも前で付勢力に抗し
てレール上に繰り出すようガイドするガイド部材とを備
え、上記ガイド部材のうち、少なくとも上記繰り出し開
始位置から前へ所定区間にわたる部位を、送り爪をガイ
ドするガイド位置からガイドしない退避位置へ移動する
ように構成してキャンセル機構としたことを特徴として
いる。

【００１１】この容器の搬送装置では、容器が充分に供
給されているときはキャンセル機構を作動させないか
ら、ガイド部材の所定部位はガイド位置にあり、チェー
ン又はベルトの周回により前進する送り爪は、ガイド部
材の全長にわたってガイドされ、送り爪の繰り出し開始
位置から前ではレール上に繰り出す。このため、送り爪
はレール上の容器列の先頭から集積数だけ後方の容器の
後側に繰り出し、この集積数単位の容器が送り爪により
レール上を前方へ送られる。

【００１２】そして、容器不足が生じたとき等に停止機
構によりスターホイールを停止させるとキャンセル機構
が作動し、送り爪が繰り出し開始位置よりも前にある集
積数単位の容器を前方に送ったあとで、ガイド部材の所
定部位はガイド位置から退避位置へ移動する。そのた
め、ガイド部材の所定部位は送り爪をガイドしなくな
り、後続の送り爪は少なくとも繰り出し開始位置から前
へ所定区間にわたってはレール上から逃げる。このた
め、スターホイール停止時に繰り出し開始位置よりも前
へ飛び出した容器に対して送り爪が接触することがな
い。従って半端数の容器が搬送されたり、容器が破損す
ることはない。

【００１３】

【発明の実施の形態】次にこの発明の具体的な実施形態
について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図１及び
図２は、この発明に係る容器の搬送装置の一実施形態を
示す。この搬送装置は、連続的に搬送される容器から集
積数単位の容器を分離する分離工程を処理するものであ
り、次工程には集積数単位の容器を包装紙により包装す
る包装工程を処理する搬送装置（図示省略）が配置され
ている。

【００１４】図１及び図２において、１はベルトコンベ
アであり、ベルト上に容器２・・を載せて前方（図１及
び図２では左方）へ連続的に搬送するものである。この
ベルトコンベア１の終端には垂直軸まわりに一定速度で
回転する一対のスターホイール３、３が、ベルトコンベ
ア１を挟んで対向して配置されている。このスターホイ
ール３の周面には、容器２・・を受け入れる凹部３ａ・
・が形成されており、ベルトコンベア１により連続的に
搬送される容器２・・を凹部３ａ・・で捕らえ、押圧力
を一定にして前方のレール上へ一定速度で搬送するよう
にしている。また、ベルトコンベア１の側方には光セン
サ４が、光軸をベルト上の容器２により遮られるように
設置されており、ベルトコンベア上で容器２・・が不足
したときに検出信号を発するようになっている。上記ベ
ルトコンベア１の前方には、前方に延びて容器２・・を
載せる平板状のレール５が設けられている。このレール
５は棒状であってもよく、要は容器２・・が前方へ滑る
ように載せるものであればよい。２１、２１は容器２・
・の上部側面をガイドする上段ガイドである。

【００１５】上記レール５の両側方には、水平軸まわり
に回転するスプロケット７にチェーン６が巻き掛けられ
ており、上面側が前方に向かうように周回している。こ
のチェーン６及びスプロケット７は、ベルト及びプーリ
で代替してもよい。このチェーン６には送り爪機構８が
周上に一定間隔で設けられている。すなわち、図３及び
図４に示すように、チェーン６を構成するリンクプレー
ト６ａには本体ピン８ａが、チェーン周面に垂直になる
よう本体固定ボルト８ｂにより固定されており、この本
体ピン８ａの先端に形成された軸受には軸受ブラケット
８ｃが基端において回動可能に嵌合している。この軸受
ブラケット８ｃの先端はチェーン周回方向と逆側に向か
って延びてその先端が２つに分岐し、このレール側及び
反レール側の分岐端には軸受軸に平行な軸まわりに回転
可能な内側ローラ８ｄ及び外側ローラ８ｅがそれぞれ設
けられており、この内側ローラ８ｄが送り爪として機能
する（以下、内側ローラ８ｄを送り爪８ｄと称する）。
上記本体ピン８ａにはねじりバネ８ｆが巻き掛けられ、
その一端がリンクプレート６ｂに、多端が軸受ブラケッ
ト８ｃにそれぞれ係止されており、軸受ブラケット８ｃ
をその先端がレール５から離れる方向に振り、軸受ブラ
ケット８ｃがレール上から逃げるように付勢している。
リンクプレート６ａ及び軸受ブラケット８ｃには棒状部
材等によるストッパー８ｇ、８ｈがそれぞれ設けられ、
このストッパー８ｇ、８ｈが干渉することにより、軸受
ブラケット８ｃの上記振れ角の上限を規制している。な
お、レール５の左右の送り爪機構８は、勝手違いの構造
となっている。

【００１６】上記チェーン６の外側には、チェーン６に
沿ってレール状のガイド部材９が設けられており、この
ガイド部材９に送り爪機構８の外側ローラ８ｅが当たる
ことにより、軸受ブラケット８ｃをその先端がレール５
に近づく方向に振り、送り爪８ｄがねじりバネ８ｆの付
勢力に抗してレール上に繰り出すようになっている。そ
して、上記ガイド部材９のスターホイール側の先端をレ
ール５に沿って位置調整することにより、スターホイー
ル３、３によりレール上へ搬送された容器２・・の列の
先頭から集積数だけ後方の容器２の後側に送り爪８ｄが
繰り出し、容器列から集積数単位の容器２・・（以下、
Ｌで示す）を分離して更に前方へ搬送するようにしてい
る。図は、集積数単位が４本の場合について例示してい
る。なお、ガイド部材９のスターホイール側の先端はテ
ーパ面に形成されているが、これは送り爪８ｄが乗り上
げ易いようにするためである。この場合、テーパ面から
直線面に変わる位置がほぼ送り爪８ｄの繰り出し開始位
置Ｘとなる。

【００１７】上記スターホイール３、３とチェーン６は
同一の駆動装置であるモータ（図示省略）により駆動さ
れており、このモータと上記スターホイール３の間に
は、停止機構として公知の定位置クラッチ機構が設けら
れている。この定位置クラッチ機構は、駆動装置からス
ターホイール３、３への動力伝達をスターホイール３、
３が特定の回転位置にあるときに断ち切るものであり、
光センサ４によりベルトコンベア上で容器２・・が不足
したことを検出したあとで、スターホイール３、３が送
り爪８ｄの繰り出し開始位置Ｘよりも前に集積数単位の
容器Ｌを押し出したときにスターホイール３、３を停止
させるようにしている。例えば、集積数単位が４個であ
り、スターホイール３、３の凹部３ａの数が１２である
ときには、スターホイール３、３を周上１２０度で分割
した３箇所の回転位置にあるときに動力伝達を断ち切る
ようにしている。

【００１８】そして、上記ガイド部材９の一部を利用し
て、スターホイール停止時に上記押し出された集積数単
位の容器Ｌを送る送り爪８ｄに続く送り爪８ｄの繰り出
しを、少なくとも上記繰り出し開始位置Ｘから前方へ所
定区間にわたってキャンセルするキャンセル機構１０を
設けている。すなわち、図１及び図２に示すように、上
記ガイド部材９のうち上記繰り出し開始位置Ｘから前方
へ所定区間にわたる部位９ａを分離し、この所定部位９
ａをレール側方に固定したアクチュエータ１１の移動端
に固定し、アクチュエータ１１のオン・オフにより移動
端が昇降すると、所定部位９ａが送り爪８の外側ローラ
８ｅに当たってガイドするガイド位置（図中Ａで示す位
置）と、ガイドしない退避位置（図中Ｂで示す位置）と
をとり得るようにしている。このキャンセル機構１０で
は通常、所定部位９ａをガイド位置Ａに位置づけ、スタ
ーホイール３、３の停止時には所定部位９ａをガイド位
置Ａから退避位置Ｂへ移動するようにしている。上記キ
ャンセル機構１０は、スターホイール３、３と連動して
作動する。すなわち、停止機構によりスターホイール
３、３が停止し、送り爪８ｄが繰り出し開始位置Ｘより
も前にある集積数単位の容器Ｌを前方に送ったあとで、
ガイド部材９の所定部位９ａがガイド位置Ａから退避位
置Ｂへ移動するようになっている。

【００１９】上記構成の容器の搬送装置では、図１及び
図２に示すように、容器２・・が充分に供給されている
ときはキャンセル機構１０を作動させないから、ガイド
部材９の所定部位９ａはガイド位置Ａにあり、チェーン
６の周回により前進する送り爪８ｄは、ガイド部材９の
全長にわたってガイドされ、送り爪８ｄの繰り出し開始
位置Ｘから前ではレール上に繰り出す。このため、送り
爪８ｄはレール上の容器列２・・の先頭から集積数だけ
後方の容器２の後側に繰り出し、この集積数単位の容器
Ｌが送り爪８ｄによりレール上を前方へ送られる。

【００２０】そして、容器不足が生じたとき等に停止機
構によりスターホイール３、３を停止させるとキャンセ
ル機構１０が作動し、送り爪８ｄが繰り出し開始位置Ｘ
よりも前にある集積数単位の容器Ｌを前方に送ったあと
で、ガイド部材９の所定部位９ａはガイド位置Ａから退
避位置Ｂへ移動する。そのため、ガイド部材９の所定部
位９ａは送り爪８ｄをガイドしなくなり、送り爪８ｄは
少なくとも繰り出し開始位置Ｘから前へ所定区間にわた
ってはレール上から逃げる。このため、スターホイール
停止時に繰り出し開始位置Ｘよりも前へ飛び出した容器
２に対して送り爪８ｄが接触することがない。従って半
端数の容器２・・が搬送されたり容器２が破損するよう
な不具合を確実に防ぐことができる。このようなことか
ら、例えば次工程の包装工程で速乾性の糊を用いて包装
を進めているときに上記実施形態の搬送装置を用いれ
ば、既に糊付けされた包装紙を糊が乾く前に使い切るた
めに、スターホイール３、３から押し出され、既に集積
数単位に分離されている容器２・・を直ちに包装工程へ
送ることができることとなり、このような場合に好適で
ある。

【００２１】また、必ずしもスターホイール３、３と送
り爪８ｄで駆動装置を同一にすることはないが、駆動装
置を共通にしたときには、スターホイール３、３と送り
爪８ｄを容易に連動させることができる。しかも、停止
機構の構造は公知の機構で実現できるものの、これを定
位置クラッチ機構としたときには比較的簡単な構造で停
止機構を実現させることができる。

【００２２】さらに、キャンセル機構の構造についても
公知の機構で実現できるものの、上記実施形態のような
構造にすれば、比較的簡易な構造でキャンセル機構を実
現させることができる。

【００２３】なお、上記実施形態では光センサ４を用
い、その検出信号で定位置クラッチ機構及びキャンセル
機構４を作動させたが、他の機構で容器不足を検出して
これらを作動させてもよいし、容器不足の検出及び停止
機構及びキャンセル機構の作動を人手によってもよい。
またガイド部材９の所定部位９ａを昇降させてキャンセ
ル機構を機能させたが、所定部位９ａを水平面内で移動
させるようにしてもよいし、ガイド部材９から所定部位
９ａを分離せずにおき、逆に外側ローラ８ｅを昇降させ
るようにしてもよい。さらに送り爪の構造は上記実施形
態に限定されるものではなく、要するに容器列から集積
数単位の容器を分離して更に前方へ搬送するように構成
されておればよく、またキャンセル機構はスターホイー
ル停止時に押し出された集積数単位の容器を搬送する送
り爪に続く送り爪の繰り出しを、少なくとも上記繰り出
し開始位置から前へ所定区間にわたってキャンセルする
機能を発揮するものであればよい。

【００２４】

【発明の効果】以上のように請求項１の容器の搬送装置
は、容器不足が生じたときなどに、送り爪の繰り出し開
始位置よりも前に集積数単位の容器を押し出させてから
スターホイールを停止させ、送り爪により上記繰り出し
開始位置よりも前にある集積数単位の容器を前方に送
り、これに続く送り爪の繰り出しを少なくとも上記繰り
出し開始位置から前方へ所定区間にわたってキャンセル
するので、レール上にある集積数単位の容器を出来るだ
け多く次工程に搬送できると共に、繰り出し開始位置よ
りも前に飛び出した半端数の容器に送り爪が接触せず、
半端数の容器が搬送されたり容器が破損するような不具
合を確実に防ぐことができる。

【００２５】請求項２のようにすれば、駆動装置を共通
にするから、スターホイールと送り爪を容易に連動させ
ることができると共に、比較的簡単な定位置クラッチ機
構により停止機構を実現させることができる。

【００２６】請求項３のようにすれば、ガイド部材のガ
イドにより送り爪の繰り出しを行い、ガイド部材の少な
くとも繰り出し開始位置から前へ所定区間にわたる部位
を移動させるというものであるから、比較的簡易な構造
でキャンセル機構を実現させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る容器の搬送装置の平面
図である。

【図２】上記実施形態に係る容器の搬送装置の側面図で
ある。

【図３】図１の要部を拡大すると共に、容器搬送方向に
向かって右側の送り爪の軸受ブラケットを一部切断して
示す平面図である。

【図４】容器搬送方向に向かって左側の送り爪を示す側
面図である。

【図５】容器不足が生じたとき等における上記実施形態
に係る容器の搬送装置の平面図である。

【図６】従来例を説明するための図１相当図である。

【符号の説明】

１ ベルトコンベア ２ 容器 ３ スターホイール ３ａ 凹部 ５ レール ６ チェーン ８ｄ 内側ローラ（送り爪） ９ ガイド部材 ９ａ 所定部位（ガイド部材の、繰り出し開始位置から
前へ所定区間の部位） １０ キャンセル機構 Ｘ 送り爪の繰り出し開始位置 Ａ ガイド位置 Ｂ 退避位置 Ｌ 集積数単位の容器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 連続的に搬送される容器をスターホイー
   ルにより前方のレール上へ一定速度で押し出し、レール
   側方からレール上に繰り出して前進する送り爪により上
   記容器列から集積数単位の容器を分離して更に前方へ搬
   送するようにした容器の搬送装置において、スターホイ
   ールが送り爪の繰り出し開始位置よりも前に集積数単位
   の容器を押し出したときにスターホイールを停止させる
   停止機構と、スターホイール停止時に上記押し出された
   集積数単位の容器を搬送する送り爪に続く送り爪の繰り
   出しを、少なくとも上記繰り出し開始位置から前へ所定
   区間にわたってキャンセルするキャンセル機構とを設け
   たことを特徴とする容器の搬送装置。
2. 【請求項２】 スターホイールと送り爪が同一の駆動装
   置により駆動されており、停止機構が駆動装置からスタ
   ーホイールへの動力伝達をスターホイールが特定の回転
   位置にあるときに断ち切る定位置クラッチ機構である請
   求項１に記載の容器の搬送装置。
3. 【請求項３】 レール側方で周回するチェーン又はベル
   トと、このチェーン又はベルトに、レール上から逃げる
   ように付勢して支持された送り爪と、上記チェーン又は
   ベルトに沿って設けられ、送り爪が繰り出し開始位置よ
   りも前で付勢力に抗してレール上に繰り出すようガイド
   するガイド部材とを備え、上記ガイド部材のうち、少な
   くとも上記繰り出し開始位置から前へ所定区間にわたる
   部位を、送り爪をガイドするガイド位置からガイドしな
   い退避位置へ移動するように構成してキャンセル機構と
   した請求項１又は２に記載の容器の搬送装置。