JPH10217824A - カップホルダー - Google Patents

カップホルダー

Info

Publication number
JPH10217824A
JPH10217824A JP34188297A JP34188297A JPH10217824A JP H10217824 A JPH10217824 A JP H10217824A JP 34188297 A JP34188297 A JP 34188297A JP 34188297 A JP34188297 A JP 34188297A JP H10217824 A JPH10217824 A JP H10217824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
support member
cup
arm
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34188297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3594470B2 (ja
Inventor
Shinya Shinozaki
伸哉 篠崎
Kiichiro Ito
紀一郎 伊藤
Satoshi Yamada
悟志 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Piolax Inc filed Critical Piolax Inc
Priority to JP34188297A priority Critical patent/JP3594470B2/ja
Publication of JPH10217824A publication Critical patent/JPH10217824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3594470B2 publication Critical patent/JP3594470B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップの側面を支持する支持部材のトレイ側
への倒れ込みを防止できるカップホルダーの提供。 【解決手段】 カップの底部を載置するトレイ3と、カ
ップの側面を支持する支持部材4とを備え、トレイ3と
支持部材4とは、並行する収納位置と離間する展開位置
とに回動できるように軸支され、支持部材4は、支持部
材4が上記収納位置に保持されている時には、支持部材
4と一緒にトレイ3側に並行して折り畳まれ、支持部材
4が上記展開位置に保持されている時には、支持部材4
と交差してトレイ3に対して起立する回動可能なストッ
パーアーム34を有し、当該ストッパーアーム34を付
勢手段を介して起立方向に付勢することにより、斜め上
方へ跳ね上がった状態に展開された支持部材4の倒れ込
みをストッパーアーム34で防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車室内に設け
られて、ドリンクカップや缶類を保持するカップホルダ
ーの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種カップホルダーとして、例
えば、実開平1−74935号公報に示すものが存す
る。当該従来のカップホルダーは、具体的には図示しな
いが、自動車の室内側が開放された箱状のハウジングを
備え、該ハウジングの下部にカップの底部を載置するト
レイを回動可能に軸支すると共に、該トレイの基端部側
にカップの側面を支持する逆U字状の支持部材を同じく
回動可能に軸支して、当該支持部材をストッパーの規制
を受けるまでトレイから離間する方向に弾性付勢する構
成となっている。
【0003】依って、斯る従来のカップホルダーにあっ
ては、上記ハウジングを自動車のインストルメントパネ
ル側に画成された空所内に固設して、トレイを支持部材
と一緒にハウジング内に収納すると、トレイがハウジン
グ側にロックされるので、これにより、その不使用状態
が得られる。
【0004】逆に、ハウジングに対するロックを解い
て、トレイを支持部材と一緒に室内方向へ回動させる
と、トレイは水平状態に展開され、支持部材はその弾性
付勢力でトレイから離間する方向に回動して、カップを
支持する斜め上方へ跳ね上がった状態に展開されるの
で、後は、当該逆U字状を呈する支持部材内にカップを
差し入れれば、支持部材による側面からの支持を得て、
カップの底部がトレイ上に載置されるので、これによ
り、カップが支持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のカップホルダー
のように、支持部材をトレイ側に回動可能に軸支して、
斜め上方へ跳ね上がった支持部材でカップの側面を支持
する構造の下では、カップの安定した支持を確保するた
めには、特に、支持部材がトレイ側に不用意に倒れ込む
ことを防止しなければならない訳であるが、従来のカッ
プホルダーにあっては、支持部材の跳ね上がり角度を規
制する手段を有するが、その倒れ込みを防止する手段を
一切有していないので、これに起因して、自ずと、カッ
プの安定した支持に欠ける嫌いがあった。
【0006】又、従来のカップホルダーにあっては、支
持部材自体の大きさが予め決定されているので、径の異
なるカップをも自在に支持する上では、融通性にも欠け
る嫌いがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る従来のカ
ップホルダーが抱える課題を有効に解決するために開発
されたもので、請求項1記載の発明は、カップの底部を
載置するトレイと、カップの側面を支持する支持部材と
を備え、トレイと支持部材とは、並行する収納位置と離
間する展開位置とに回動できるように軸支され、支持部
材は、支持部材が上記収納位置に保持されている時に
は、支持部材と一緒にトレイ側に並行して折り畳まれ、
支持部材が上記展開位置に保持されている時には、支持
部材と交差してトレイに対して起立する回動可能なスト
ッパーアームを有し、当該ストッパーアームを付勢手段
を介して起立方向に付勢する構成を採用した。
【0008】請求項2記載の発明は、カップの底部を載
置するトレイと、カップの側面を支持する支持部材とを
備え、トレイと支持部材とは、並行する収納位置と離間
する展開位置とに回動できるように軸支され、支持部材
は、トレイに軸支される基体部と、該基体部に上下方向
へ回動可能に連結される腕部と、該腕部に揺動可能に連
結される揺動片部とから成り、該揺動片部は、上記腕部
に対して重合する状態に弾性付勢されて、揺動片部の重
合した状態では、腕部が傾斜する基体部からトレイ面と
平行する姿勢に回動し、揺動片部が弾性付勢力に抗して
腕部から離間する方向に揺動した状態では、腕部が傾斜
する基体部から連続して伸長する姿勢に回動する構成を
採用した。
【0009】請求項3記載の発明は、カップの底部を載
置するトレイと、カップの側面を支持する支持部材とを
備え、トレイと支持部材とは、並行する収納位置と離間
する展開位置とに回動できるように軸支され、支持部材
は、トレイに軸支される基体部と、該基体部に上下方向
へ回動可能に連結される腕部と、該腕部に揺動可能に連
結される揺動片部とから成り、支持部材が展開位置に保
持されている時には、揺動片部は、上記腕部に対して斜
め上方に跳ね上がった状態に弾性付勢される構成を採用
した。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2乃至請求
項3を前提として、トレイと係脱可能にロックするリッ
ドを、支持部材と同じ側でトレイに対して回動可能に軸
支する一方、揺動片部の中央外周側に切欠部を形成し
て、支持部材が収納位置に保持される時には、上記揺動
片部の切欠部内にリッドとトレイとをロックするロック
手段を位置させる構成を採用した。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項2乃至請求
項4を前提として、揺動片部の内周縁が湾曲状を呈し、
且つ、その中央上面が下方に湾曲している構成を採用し
た。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項1を前提と
して、トレイと係脱可能にロックするリッドを、支持部
材と同じ側でトレイに対して回動可能に軸支する一方、
ストッパーアームのトレイに当接する部位と反対側に延
長部を設けて、リッドをトレイにロックする時には、リ
ッドで当該延長部を押圧して、ストッパーアームを付勢
手段に抗して折り畳み方向へ回動させる構成を採用し
た。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項1を前提と
して、支持部材は、ストッパーアームの付勢手段による
回動をトレイに対して直交する位置を若干越えた角度で
停止させる規制手段を有する構成を採用した。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項1を前提と
して、支持部材をトレイに対して展開位置方向へ付勢す
る付勢手段を設けて、支持部材が展開位置に保持されて
いる時には、上記付勢手段の付勢力で、ストッパーアー
ムとトレイ面間に空隙を画成させる構成を採用した。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項6を前提と
して、リッドを回動してトレイにロックする時には、当
該リッド側が支持部材を収納位置方向へ押圧する以前に
ストッパーアームの延長部を押圧できるように、ストッ
パーアームの延長部をリッド側に突出させる構成を採用
した。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項8を前提
として、ストッパーアームを折り畳み方向へ押圧する際
には、支持部材はその付勢手段の付勢力で回動せず、ス
トッパーアームのみがその付勢手段に抗して回動できる
ように、ストッパーアームの付勢手段の付勢力を支持部
材の付勢手段の付勢力よりも小さくなるように設定する
構成を採用した。
【0017】請求項11記載の発明は、カップの底部を
載置するトレイと、カップの側面を支持する支持部材
と、上記トレイと係脱可能にロックするリッドとを備
え、トレイと支持部材とリッドとは、互いに回動可能に
軸支されて、支持部材は、トレイとリッド間に並行して
収納される収納位置と、上記軸支部の反対側を斜め上方
に跳ね上げた展開位置とに保持可能で、その跳ね上げ先
端部分にカップの側面を支える第1支持部を有すると共
に、該第1支持部と上記軸支部側に設けられた第2支持
部との中間に、細長い腕状の第3支持部をカップ差し込
み空間に面する状態をもって回動可能に軸支して、支持
部材が収納位置に保持されている時には、第3支持部は
支持部材の第1支持部方向に向かって折り畳まれ、支持
部材が展開位置に回動する時には、第3支持部は付勢手
段によって支持部材と交差する方向に回動し、支持部材
が展開位置に完全に保持された時には、第3支持部はト
レイに対して直交してトレイ面から遠ざかる方向に延び
る状態にその回動位置が規制手段で規制され、支持部材
が収納位置に回動する時には、第3支持部はリッドによ
って押圧されて上記の折り畳み状態に戻る構成を採用し
た。
【0018】依って、請求項1記載の発明によれば、支
持部材が展開位置に保持された時には、ストッパーアー
ムがその付勢手段の付勢力でトレイに対して直交する姿
勢に起立して、支持部材のトレイ側への倒れ込みを有効
に防止するので、常に、カップの安定した支持が保障で
きる。又、請求項2記載の発明によれば、腕部と揺動片
部の回動作用で、径の異なるカップをも安定して支持す
ることが可能となる。請求項3記載の発明によれば、こ
れに加えて、特に、小径なロングサイズのカップを支持
する時には、その前倒れを有効に防止して、より確実な
支持状態を保障できる。
【0019】請求項4記載の発明によれば、ロック手段
を切欠部に位置させることにより、カップホルダー自体
の小型化が期待できる。請求項5記載の発明によれば、
大径なカップを支持したり、当該カップを取り出す時
に、カップの底部縁が揺動片部の内周縁側にひっかかる
ことを有効に防止できると共に、揺動片部の揺動範囲を
小さくして、その連結軸側の摩耗を抑えることができ
る。
【0020】請求項6記載の発明によれば、ストッパー
アームの自動的な折り畳みが保障できる。請求項7記載
の発明によれば、支持部材にトレイ側へ倒れ込む大きな
外力が加わっても、これに起因して、ストッパーアーム
が誤って折り畳まれることがないので、支持部材の倒れ
込みをより一層確実に防止できる。請求項8記載の発明
によれば、支持部材の倒れ込みを防止できる上に、スト
ッパーアームの折り畳みを容易にできる。請求項9記載
の発明によれば、リッドの回動時に、ストッパーアーム
が先にトレイ側に強く押圧されて、リッドの円滑な回動
を阻害する心配がない。請求項10記載の発明によれ
ば、支持部材の回動に先だって、ストッパーアームを回
動できるので、これによっても、スムーズな操作が保障
できる。
【0021】請求項11記載の発明によれば、第3支持
部の存在によって、第1・第2支持部の中間でもカップ
を高位置で支持でき、且つ、当該第3支持部をカップ差
し込み空間の周縁に沿わせながらリッドによってスムー
ズに折り畳める。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、第一実施の形態に係る
カップホルダーは、コイン等を収納できる小物入れ兼用
のカップホルダーとして開発されたもので、その基本構
造は、図1に示す如く、主として、上方が開放されて内
部にコイン等の小物を入れるボックス本体1と、該ボッ
クス本体1の開放口を開閉するリッド2と、ボックス本
体1の上部内側に収められるトレイ3と、該トレイ3と
共働してカップの側面を支持する支持部材4とを備える
ものである。
【0023】そこで、まず、ボックス本体1とリッド2
の関係から説明すると、両者1・2は、いずれも、合成
樹脂で成形されて、ボックス本体1は、前面から後面に
向かって高さが徐々に減少する平断面矩形状を呈し、リ
ッド2は、当該ボックス本体1の開放口を閉塞できる大
きさの矩形状を呈し、両者1・2の後部両側に対向して
設けられている各対の軸受部5・6同士を1本の長尺な
シャフト7を介して軸支することにより、リッド2をボ
ックス本体1に対して開閉可能に支承するものである。
【0024】そして、ボックス本体1に関しては、その
内側の軸受部5寄りに隔壁8を立設して、ボックス本体
1の内部を、小物収納室9と後述するトレイ3の軸受部
21の回動を許容し且つトレイ3上に零れたドリンクを
流し入れる液体回収室10とに仕切り、且つ、小物収納
室9の底部をコイン等の取り出しを容易とするためのテ
ーパー形状を積極的に付与すると共に、両内側面にトレ
イ3の対応する側縁を受けとめる段部11を形成する構
成となしている。尚、図中、12は浮き出しラッチ、1
3はオイルダンパー、14は上記シャフト7のオイルダ
ンパー13側に装着されてリッド2を常時開方向へ付勢
する捩じりコイルばねである。
【0025】又、リッド2に関しては、その前面中央部
に上記浮き出しラッチ12と係脱する爪片15と、後述
するトレイ3の係止部24と係脱する弾性ロック爪16
と、カップの側面を支える円弧状に膨出した背当て部1
7とを上下方向に亘って一体に設ける一方、捩じりコイ
ルばね14が存する側の軸受部6の周縁に、オイルダン
パー13の制動ギア13aと咬合するギア部18を形成
し、且つ、当該軸受部6寄りに、ボックス本体1の後面
に衝突してリッド2の開位置を規制するストッパー突起
19を設ける構成となしている。
【0026】次に、トレイ3について説明すると、当該
トレイ3も合成樹脂の一体成形品で、ボックス本体1よ
りも一回り小さめな平断面矩形状を呈し、その底面にカ
ップの底部を載置する凹部20を形成して、後部側に設
けられた軸受部21を上記シャフト7に同軸で軸支する
ことにより、リッド2と同様に、ボックス本体1に対し
て回動可能に支承されるものである。
【0027】そして、上記軸受部21の両側に長短の小
径筒部21a・21bを連設して、長寸小径筒部21a
に常時トレイ3と支持部材4とを離間する方向に付勢す
る捩じりコイルばね22を装着する一方、前部に浮き出
しラッチ12と弾性ロック爪16を位置させる切欠部2
3を画成して、当該切欠部23の立上り両側壁に上記弾
性ロック爪16と係脱する一対の係止部24を設けると
共に、該切欠部23と凹部20間に上記背当て部17と
の干渉を回避する逃げ凹部25を形成する構成となって
いる。
【0028】尚、図中、26はトレイ3と支持部材4の
離間位置を規制するストッパー突起、27は後述するス
トッパーアーム34の下端部との当接を回避する窪み
面、28は上記したボックス本体1の液体回収室10に
零れたドリンクを流し入れる回収口である。
【0029】最後に、支持部材4について説明すると、
当該支持部材4は、径の異なるカップに対応できる機能
を有するもので、図2にも示す如く、横U字状を呈する
基体部29と、該基体部29の両端部に連結される一対
の腕部30と、該一対の腕部30間に連結される揺動片
部31とから成り、これら基体部29と腕部30と揺動
片部31も、合成樹脂の一体成形品である。
【0030】そして、横U字状を呈する基体部29は、
後部の下面両側に対の軸受部32を設けて、該各軸受部
32の軸孔にトレイ3の軸受部21に設けられている長
短の小径筒部21a・21bを嵌入する状態を得て、先
の長尺なシャフト7に同軸で軸支することにより、やは
り、ボックス本体1に対して回動可能に支承されると共
に、その両端部29aを平板状となして、該各平板状端
部29aに軸部33を突設し、且つ、各中間部の内側に
細長い腕状を呈する一対のストッパーアーム34を回動
可能にネジ止めして、当該各ネジ35にストッパーアー
ム34を常時基体部29に対してトレイ3面と直交する
起立方向へ付勢する捩じりコイルばね36を装着する構
成となっている。尚、図中、37は当該各ストッパーア
ーム34の起立姿勢を規制する突起で、正確には、スト
ッパーアーム34の回動をトレイ3面に対して直交する
位置を若干越えた角度で停止させるものである。
【0031】又、一対の腕部30は、いずれも、内周縁
が円弧状を呈する略三角形状を呈し、その基端部30a
側を垂直方向に延びる二叉形状となして、当該二叉形状
を画成する内外側壁に上記基体部29の軸部33を嵌入
する軸孔38を形成すると共に、外側壁の端面に基体部
29のフランジ29b下面に当接するストッパー突起3
9を突設し、且つ、下面側に対の関係にある軸受部40
を夫々設ける構成となっている。
【0032】揺動片部31は、両側部31aを巾広とな
し、中央部31bを外周切欠部31cを有する巾狭とな
して、当該両側部31aと中央部31bの上記背当て部
17と対向する内周縁を湾曲させ、巾広両側部31aの
外周側に上記各腕部30の対の関係にある軸受部40に
嵌入される長短の軸部41a・41bを夫々形成して、
各長寸軸部41aに揺動片部31を常時一対の腕部30
の下面に重合する方向へ付勢する捩じりコイルばね42
を装着する構成となっている。又、上記中央部31bに
ついては、カップの出し入れを至便とするために、その
上面側を下方に湾曲させるものとする。尚、上記切欠部
31cは、リッド3がボックス本体1にロックされてい
る時や、トレイ3がリッド2にロックされている時に、
各ロック手段たる爪片15や弾性ロック爪16を位置さ
せるものである。
【0033】従って、基体部29の平板状端部29aと
各腕部30の垂直二叉状基端部30aとを、上記軸部3
3と軸孔38を介して連結し、各腕部30と揺動片部3
1とを、対の関係にある軸受部40と軸部41a・41
bを介して連結すると、支持部材4が簡単に組み立てら
れることとなるが、斯る組立状態にあっては、基体部2
9と各腕部30とは、自由状態の下で上下方向へ回動可
能に連結され、各腕部30と揺動片部31とは、揺動片
部31が捩じりコイルばね42のばね圧で腕部30の下
面に重合した状態の下で揺動可能に連結されることとな
る。
【0034】依って、斯る構成の小物入れ兼用のカップ
ホルダーにあっては、ボックス本体1をインストルメン
トパネルやセンターコンソールボックス等に画成されて
いる空所(図示せず)内に横型に固設することにより、
その使用に供せられるものであるが、ボックス本体1を
小物入れとして使用する場合には、上記した係止部24
に対する弾性ロック爪16の係止状態を得て、トレイ3
と支持部材4とをリッド2側で並行する収納位置にロッ
クしておき、リッド2をその捩じりコイルばね14のば
ね圧に抗して閉方向に回動して、リッド2側の爪片15
をボックス本体1側の浮き出しラッチ12に係止すれ
ば、図3に示す如く、ボックス本体1の小物収納室9の
底面とトレイ3の下面間に画成される空間内にコイン等
の小物を確実に入れておくことが可能となる。
【0035】逆に、この閉塞状態にあるリッド2を下方
へ若干押圧して、爪片15の浮き出しラッチ12に対す
る係止を解くと、図4に示す如く、オイルダンパー13
の制動作用で、リッド2がトレイ3及び支持部材4と一
緒に開方向へ緩やかに回動して、ボックス本体1の開放
口を開放するので、これにより、ボックス本体1の小物
収納室9からの小物の出し入れが可能となる。又、この
時は、ボックス本体1の内側面に形成されている段部1
1が、小物の最大収納量の目安として利用できる。尚、
トレイ3がリッド2側にロックされている時には、図示
する如く、支持部材4の基体部29と各腕部30とが伸
長して、トレイ3とリッド2の間に完全に収納されるの
で、支持部材4自体の存在が邪魔となることはない。
【0036】次に、カップホルダーとして使用する場合
には、図4に示す状態の下で、弾性ロック爪16の係止
部24に対する係止を解除すると、今度は、図5・図6
に示す如く、トレイ3が、自動的にリッド2から離れ
て、ボックス本体1の上部内側の段部11に受けとめら
れると同時に、支持部材4自体も、捩じりコイルばね2
2のばね圧で、トレイ3から離間しながら、トレイ3の
ストッパー突起26がその基体部29の下面に当接する
位置まで回動して、斜め上方に跳ね上がった状態に展開
される。
【0037】尚、斯る支持部材4の展開状態にあって
は、図示する如く、捩じりコイルばね36のばね圧と突
起37の規制を受けて、一対のストッパーアーム34
が、トレイ3面と直交する位置Pから若干越えた角度θ
位置で起立すると同時に、一対の腕部30が、先に説明
したストッパー突起39がフランジ29bの下面に当接
するまで、揺動片部31を重合したまま基体部29の両
端部からトレイ3面と平行する姿勢に回動する。又、こ
の時点では、捩じりコイルばね22の付勢力とトレイ3
の後部両側に設けられている窪み面27の存在によっ
て、各ストッパーアーム34の下端部とトレイ3面間に
は空隙Δが積極的に画成され、且つ、各ストッパーアー
ム34に設けられた延長上端部34aがリッド2側に大
きく突出する。
【0038】そこで、今仮に、小径なカップC1を支持
する場合には、そのまま、図6に示す如く、小径なカッ
プC1を展開状態にある支持部材4と背当て部17とで
画成される空間内に差し入れれば、当該カップC1の底
部がトレイ3の凹部20内に載置されると同時に、カッ
プC1の側面は、腕部30に対して重合状態にある揺動
片部31の円弧状内周縁とリッド2の背当て部17間で
安定した状態をもって支持される。
【0039】逆に、大径なカップC2を支持する場合に
は、当該カップC2を上記空間内に差し入れると、今度
は、図7に示す如く、カップC2の底部が重合して水平
姿勢にある揺動片部31に衝突して、該揺動片部31を
その捩じりコイルばね42のばね圧に抗して下方に揺動
させながら、背当て部17との距離を拡大して通過する
ので、結果的には、小径なカップC1と同様に、大径な
カップC2の底部もトレイ3の凹部20内に載置され
る。
【0040】尚、カップC2の底部で揺動片部31を下
方に強制的に揺動させる場合には、揺動片部31の中央
部31bの上面が下方へ湾曲している関係で、例え、カ
ップC2の底部縁に波形の凹凸形状が付与されているよ
うな時でも、カップC2の凹凸底部縁は両側部31aに
は接触するが、中央部31bには接触しないし、且つ、
揺動の進行に応じて、逆に、中央部31bは外方に回転
しながら逃げていくこととなるので、カップC2の凹凸
底部縁が揺動片部31の内周縁側にひっかかる心配がな
い。従って、常に、カップC2の円滑な差し込みと揺動
片部31の確実な揺動が保障できると共に、揺動片部3
1の回転範囲を小さくして、その軸部41a・41bの
摩耗も抑えられることとなる。
【0041】又、支持されたカップC2をトレイ3の凹
部20から取り出す場合にも、図8に示す如く、両側部
31aはカップC2の側面に接触しているとしても、中
央部31bは外方へ逃げて接触を避けているので、やは
り、カップC2の凹凸底部縁が揺動片部31の内周縁に
ひっかかて、取り出しに支障を来す心配もない。このこ
とから、本実施の形態の下では、揺動片部31の中央部
31bは、図示する如く、カップC2の径よりも小さな
曲率をもって下方に大きく湾曲するように設定されてい
る。
【0042】その上、揺動片部31がカップC2の径に
応じて下方に揺動した状態の下では、図示する如く、水
平姿勢に回動していた一対の腕部30が、捩じりコイル
ばね42の反力を得て、傾斜する基体部29から連続し
て伸長する姿勢に回動して、当該各腕部30の内周縁も
高位置においてカップC2の支持に関与するので、大径
なカップC2の側面は、リッド2側の背当て部17と下
方に揺動した揺動片部31に加えて、当該一対の腕部3
0によっても安定して支持されることとなる。
【0043】又、これは、大小のカップC1・C2に対
して言えることであるが、揺動片部31と背当て部17
とは、カップC1・C2の側面を高位置で支持できる
が、当該揺動片部31と背当て部17との逆方向の中間
においては、支持部材4が斜め上方へ跳ね上がった状態
に展開されている関係で、カップC1・C2の支持が最
も手薄となる。しかし、本実施の形態にあっては、当該
中間において、一対のストッパーアーム34を、基体部
29の内側に上記差し込み空間と面する状態をもって軸
支して、各ストッパーアーム34の延長上端部34aを
カップC1・C2の支持にも積極的に関与させる構成を
採用しているので、この点からも、カップC1・C2の
安定した支持状態が一層確実に保障できる。
【0044】他方、大径なカップC2の差し込み時や、
カップC1・C2の支持中に、展開位置に保持されてい
る支持部材4に不測の外力が加わり、支持部材4自体が
トレイ3側に倒れ込もうとしても、今度は、既述した一
対のストッパーアーム34の下端部がトレイ3面に即座
に当接して、支持部材4の倒れ込みを効果的に防止す
る。しかも、一対のストパーアーム34は、突起37の
規制作用で、トレイ3面と直交する位置Pから若干越え
た角度θ位置で起立しているので、例え、上記の外力が
大きな場合でも、各ストッパーアーム34が誤って折り
畳まれることがない。従って、これにより、支持部材4
の倒れ込みをより一層確実に防止できることとなる。
【0045】尚、カップホルダーとしての使用中に、ト
レイ3上にドリンクが零れたり、水滴が溜ったような場
合には、トレイ3の前部側を若干持ち上げれば、零れた
ドリンクや水滴を既述した回収口28から隔壁8で仕切
られたボックス本体1の回収室10内に流し入れること
が可能となるので、零れたドリンクや水滴がボックス本
体1の小物収納室9側に流れ込むことを防止できる。
【0046】逆に、カップホルダーとしての使用状態か
ら、リッド2を閉方向へ回動すると、まず、リッド2の
前面が突出する一対のストッパーアーム34の延長上端
部34aに当接して、当該各ストッパーアーム34をそ
の捩じりコイルばね36のばね圧に抗して徐々にトレイ
3面と平行する姿勢に折り畳みながら、続いて、支持部
材4を回動させることとなるので、これにより、弾性ロ
ック爪16が係止部24に係止すると同時に、爪片15
が浮き出しラッチ12に係止して、トレイ3が支持部材
4と一緒にリッド2側の収納位置にロックされる一方、
リッド2がボックス本体1にロックされて、ボックス本
体1の開放口を閉塞する。従って、本実施の形態の下で
は、上記スムーズな回動を保障するために、ストッパー
アーム34を付勢する捩じりコイルばね36のばね圧を
支持部材4を付勢する捩じりコイルばね22のばね圧よ
りも小さく設定して、支持部材4の回動よりも、ストッ
パーアーム4を先に回動させる構成となっている。
【0047】尚、ストッパーアーム34の回動に際して
は、既述した如く、常時は、当該ストッパーアーム34
の下端部とトレイ3面間に空隙Δが画成されている関係
で、ストッパーアーム34がトレイ3面にひっかかるこ
となく、スムーズな折り畳み方向への回動が保障できる
と共に、これにより、支持部材4のトレイ3側への回動
も即座に許容できる。
【0048】次に、第二実施の形態に係るカップホルダ
ーを説明すると、当該第二実施の形態のものは、第一実
施の形態のものとは異なり、専用のカップホルダーとし
て開発されたものであるが、その設置に関しては、第一
実施の形態の場合と同様に、インストルメントパネルや
センターコンソールボックス等に対して横型に設置され
る形式となっている。尚、図面上では、センターコンソ
ールボックス45に対して横型に設置した状態を示して
いる。
【0049】従って、第二実施の形態にあっては、図9
に示す如く、第一実施の形態のようなボックス本体1は
存在しないので、リッド2と支持部材4とトレイ3のみ
を、各自の軸受部6・21・32同士を長尺なシャフト
7で軸支することにより、三者2・3・4が同軸で回動
可能に連結されることとなるが、これに伴い、今度は、
リッド2の爪片15を係脱する浮き出しラッチ12をト
レイ3側に設けることとなる。尚、第二実施の形態の下
では、ボックス本体1を省略した関係で、ボックス本体
1とリッド2の開閉を掌る関連機構は一切設けられてい
ないことは言うまでもないが、その他の点については、
基本的には、第一実施の形態をそのまま踏襲することと
なるので、詳しい説明は省略する。
【0050】依って、斯る構成の専用カップホルダーに
あっては、トレイ3自体をセンターコンソールボックス
45に画成されている空所(図示せず)内に横型に固設
することにより、その使用に供せられることとなるが、
カップホルダーとして使用する場合には、図示する如
く、トレイ3側にロックされているリッド2を下方へ若
干押圧して、爪片15の浮き出しラッチ12に対する係
止を解除すると、捩じりコイルばねのばね圧で、リッド
2が開方向へ回動すると同時に、支持部材4自体も斜め
上方へ跳ね上がった状態に展開される。
【0051】又、この支持部材4の展開状態にあって
は、第一実施の形態と同様に、捩じりコイルばね36の
ばね圧と突起37の規制を受けて、一対のストッパーア
ーム34がトレイ3面と直交する位置を若干越えた角度
位置で起立すると同時に、一対の腕部30が、ストッパ
ー突起39がフランジ29bの下面に当接するまで、揺
動片部31を重合したまま基体部29の両端部からトレ
イ3面と平行する姿勢に回動する。
【0052】そこで、小径なカップ(図示せず)を支持
する場合には、やはり、小径なカップを展開状態にある
支持部材4と背当て部17とで画成される空間内に差し
入れれば、当該カップの底部がトレイ3の凹部20内に
載置されると同時に、カップの側面は、腕部30に対し
て重合状態にある揺動片部31の円弧状内周縁とリッド
2の背当て部17と各ストッパーアーム34の延長上端
部34a間で安定した状態をもって支持される。
【0053】逆に、大径なカップ(図示せず)を支持す
る場合には、当該カップを上記空間内に差し入れて、カ
ップの底部で揺動片部31をその捩じりコイルばね42
のばね圧に抗して下方に揺動させながら通過させれば、
大径なカップの底部もトレイ3の凹部20内に載置され
ると同時に、水平姿勢に回動していた一対の腕部30
が、捩じりコイルばね42の反力を得て、傾斜する基体
部29から連続して伸長する姿勢に回動して、当該各腕
部30の内周縁も高位置においてカップの支持に関与す
るので、大径なカップの側面は、背当て部17と揺動片
部31とストッパーアーム34の延長上端部34aに加
えて、当該一対の腕部30によっても支持されることと
なる。
【0054】又、第二実施の形態の下でも、一対のスト
ッパーアーム34の下端部がトレイ3面に当接すること
により、支持部材4のトレイ3側への倒れ込みを効果的
に防止できることは言うまでもない。
【0055】逆に、カップホルダーとしての使用状態か
ら、リッド2を閉方向へ回動すると、具体的には図示し
ないが、まず、リッド2の前面が突出する一対のストッ
パーアーム34の延長上端部34aに当接して、当該各
ストッパーアーム34をその捩じりコイルばね36のば
ね圧に抗して徐々にトレイ3面と平行する姿勢に折り畳
みながら、続いて、支持部材4を回動させて、爪片15
の浮き出しラッチ12に対する係止で、リッド2が支持
部材4と一緒にトレイ3側の並行する収納位置にロック
されるので、不使用状態のカップホルダーの存在が邪魔
となることはない。
【0056】続いて、第三実施の形態に係るカップホル
ダーを説明すると、当該第三実施の形態のものも、専用
カップホルダーとして開発されたものであるが、第二実
施の形態と異なるところは、インストルメントパネルや
ドアトリム等に対して縦型に設置される形式となってい
る。尚、図面上では、ドアトリム46に対して縦型に設
置した状態を示している。
【0057】この為、第三実施の形態にあっては、第二
実施の形態とは逆に、図10に示す如く、リッド2側に
浮き出しラッチ12を設け、トレイ3側に爪片15を設
ける構成となっている。尚、第三実施の形態の下でも、
ボックス本体1を省略した関係で、ボックス本体1とリ
ッド2の開閉を掌る関連機構は一切設けられていない
が、その他の点については、第一実施の形態をそのまま
踏襲している。
【0058】依って、斯る構成の専用カップホルダーに
あっては、今度は、リッド2自体をドアトリム46に画
成されている空所(図示せず)内に縦型に固設すること
により、その使用に供せられることとなるが、カップホ
ルダーとして使用する場合には、図示する如く、リッド
2側にロックされているトレイ3を若干押圧して、爪片
15の浮き出しラッチ12に対する係止を解除すると、
捩じりコイルばねのばね圧で、トレイ3が開方向へ回動
すると同時に、支持部材4自体も斜め上方へ跳ね上がっ
た状態に展開される。
【0059】従って、後は、第一・第二実施の形態と同
様に、カップ(図示せず)を上方から展開状態にある支
持部材4と背当て部17間に画成される空間内に差し入
れれば、その径の大小に拘らず、安定に支持することが
可能となると共に、一対のストッパーアーム34の下端
部がトレイ3面に当接することにより、支持部材4のト
レイ3側への倒れ込みを効果的に防止できる。
【0060】逆に、カップホルダーとしての使用状態か
ら、トレイ3を閉方向へ回動すると、やはり、リッド2
の前面が突出する一対のストッパーアーム34の延長上
端部34aに当接して、当該各ストッパーアーム34を
その捩じりコイルばね36のばね圧に抗して徐々にトレ
イ3面と平行する姿勢に折り畳みながら、トレイ3が支
持部材4と一緒に回動して、リッド2側の収納位置にロ
ックされるので、同様に、不使用状態のカップホルダー
の存在が邪魔となることはない。
【0061】最後に、第四実施の形態に係るカップホル
ダーを説明すると、当該第四実施の形態のものは、特
に、小径なカップC1のより確実な支持を得ることに主
眼をおいて開発されたものであるから、基本的には、上
記したいずれの実施の形態のものにも応用できるもので
はあるが、ここでは、便宜上、第一実施の形態に係る小
物入れ兼用のカップホルダーに応用した場合を説明す
る。
【0062】第一実施の形態の下で、小径なカップC1
を支持する場合には、図6に示した如く、支持部材4の
腕部30の下面に重合している揺動片部31とリッド2
の背当て部17間で支持する訳であるが、この時に、支
持される小径なカップC1がロングサイズであると、急
ブレーキ時等に生じる前方への慣性力で、当該小径なロ
ングサイズのカップC1が揺動片部31側に倒れ込んで
しまう。そして、この倒れ込みが大きいと、水平状態に
ある揺動片部31が、カップC1の倒れ込み力で、捩じ
りコイルばね42のばね圧に抗して無理矢理下方に押し
下げられて、カップC1を前方へ倒してしまう恐れが考
えられる。
【0063】そこで、第四実施の形態にあっては、図1
1に示す如く、支持部材4の腕部30をその内周縁が直
角に抉られたL字形状となす一方、当該各腕部30間に
揺動可能に連結される揺動片部31の巾広両側部31a
に凹溝43を形成して、各腕部30と揺動片部31とを
捩じりコイルばね42を介在させて連結する場合には、
第一実施の形態ように、揺動片部31を腕部30の下面
には重合させずに、腕部30のL字形状を利用して、そ
の凹溝43に腕部30の内周縁が当接するまで、揺動片
部31を上記捩じりコイルばね42のばね圧で腕部30
から水平レベルで約30°前後斜め上方に跳ね上げた状
態に保持する構成となすと共に、リッド2の背当て部1
7の下面に対のリブ壁44を連設して、当該各リブ壁4
4でもカップC1を支持できる構成を併せて採用してい
る。
【0064】依って、第四実施の形態の下でも、カップ
ホルダーとして使用する場合には、先に説明した如く、
弾性ロック爪16の係止部24に対する係止を解除する
と、図12に示す如く、トレイ3が、自動的にリッド2
から離れて、ボックス本体1の上部内側の段部11に受
けとめられると同時に、支持部材4自体も、捩じりコイ
ルばね22のばね圧で、トレイ3から離間しながら、斜
め上方に跳ね上がった状態に展開されて、一対の腕部3
0が基体部29の両端部からトレイ3面と平行する姿勢
に回動することとなるが、揺動片部31自体は、図示す
る如く、凹溝43に腕部30の内周縁が当接するまで、
腕部30から約30°前後斜め上方に跳ね上がった状態
に保持される。
【0065】従って、小径なロングサイズのカップC1
を支持する場合には、第一実施の形態と同様に、当該カ
ップC1を展開状態にある支持部材4と背当て部17と
で画成される空間内に差し入れれば、カップC1の底部
がトレイ3の凹部20内に載置されることとなるが、第
四実施の形態にあっては、カップC1の側面は、その高
位置において、腕部30から約30°前後跳ね上がった
揺動片部31の円弧状内周縁とリッド2の背当て部17
間で支持されることとなる。
【0066】この為、斯る支持状態において、急ブレー
キ時等に生じる前方への慣性力で、小径なロングサイズ
のカップC1が揺動片部31側に倒れ込もうとしても、
第四実施の形態にあっては、揺動片部31ができるだけ
カップC1の高位置を支え、且つ、カップC1の倒れ込
み力は、揺動片部31を逆に上方に押し上げる力として
作用して、揺動片部31が下方へ押し下げられることを
完全に阻止するので、これにより、ロングサイズのカッ
プC1の前倒れを確実に防止できると共に、この時に
は、背当て部17の下面に設けられたリブ壁44が当該
カップC1の下部面に当接することとなるので、リブ壁
44の存在によっても、カップC1の前倒れをより効果
的に防止できることとなる。
【0067】尚、第四実施の形態にあっても、大径なカ
ップC2を支持する場合には、具体的には図示しない
が、第一実施の形態と同様に、カップC2の底部で腕部
30から約30°前後跳ね上がっている揺動片部31を
下方に揺動させながら、背当て部17との距離を拡大し
て通過させれば、大径なカップC2の底部をトレイ3の
凹部20内に載置できるので、揺動片部31の跳ね上が
りが大径なカップC2の支持に支障を来すことは決して
ないし、且つ、トレイ3と支持部材4をリッド2側で並
行する収納位置にロックする場合でも、揺動片部31は
リッド2の前面に当接して、トレイ3面と平行する姿勢
に折り畳まれるので、この点でも、何ら支障を来す心配
がない。
【0068】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、請求項1の下では、支持部材が展開位置に保持
された時には、ストッパーアームがその付勢手段の付勢
力でトレイに対して直交する姿勢に起立して、支持部材
のトレイ側への倒れ込みを有効に防止するので、常に、
カップの安定した支持が保障できる。請求項2の下で
は、腕部と揺動片部の回動作用で、径の異なるカップを
も安定して支持することが可能となる。請求項3の下で
は、これに加えて、特に、小径なロングサイズのカップ
を支持する時には、その前倒れを有効に防止して、より
確実な支持状態を保障できる。
【0069】請求項4の下では、ロック手段を切欠部に
位置させることにより、カップホルダー自体の小型化が
期待できる。請求項5の下では、大径なカップを支持し
たり、当該カップを取り出す時に、カップの底部縁が揺
動片部にひっかかることを有効に防止できると共に、揺
動片部の揺動範囲を小さくして、その連結軸側の摩耗を
抑えることができる。
【0070】請求項6の下では、ストッパーアームの自
動的な折り畳みが保障できる。請求項7の下では、支持
部材にトレイ側へ倒れ込む大きな外力が加わっても、こ
れに起因して、ストッパーアームが誤って折り畳まれる
ことがないので、支持部材の倒れ込みをより一層確実に
防止できる。請求項8の下では、支持部材の倒れ込みを
防止できる上に、ストッパーアームの折り畳みを容易に
できる。請求項9の下では、リッドの回動時に、ストッ
パーアームが先にトレイ側に強く押圧されて、リッドの
円滑な回動を阻害する心配がない。請求項10の下で
は、支持部材の回動に先だって、ストッパーアームを回
動できるので、これによっても、スムーズな操作が保障
できる。
【0071】請求項11の下では、第3支持部の存在に
よって、第1・第2支持部の中間でもカップを高位置で
支持でき、且つ、当該第3支持部をカップ差し込み空間
の周縁に沿わせながらリッドによってスムーズに折り畳
める利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態に係るカップホルダー
を分解して示す斜視図である。
【図2】支持部材のみを裏面側から分解して示す斜視図
である。
【図3】ボックス本体の開放口をリッドで閉塞した状態
を示す側断面図である。
【図4】ボックス本体の開放口を開放した状態を示す側
断面図である。
【図5】支持部材を展開した状態を示す平面図である。
【図6】小径なカップを支持した状態を示す側断面図で
ある。
【図7】大径なカップを支持した状態を示す側断面図で
ある。
【図8】大径なカップと揺動片部の中央部の関係を示す
要部説明図である。
【図9】第二実施の形態に係るカップホルダーをセンタ
ーコンソールボックス側に設置した状態を示す要部斜視
図である。
【図10】第三実施の形態に係るカップホルダーをドアト
リム側に設置した状態を示す要部斜視図である。
【図11】第四実施の形態に係るカップホルダーに供され
る支持部材とリッドのみを分解して示す斜視図である。
【図12】小径なカップを支持した状態を示す側断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ボックス本体 2 リッド 3 トレイ 4 支持部材 5 軸受部 6 軸受部 7 シャフト 12 浮き出しラッチ 14 捩じりコイルばね 15 爪片 17 背当て部(第2支持部) 20 凹部 21 軸受部 22 捩じりコイルばね(付勢手段) 24 係止部 29 基体部 30 腕部 31 揺動片部(第1支持部) 31a 揺動片部の側部 31b 揺動片部の中央部 31c 揺動片部の切欠部 32 軸受部 34 ストッパーアーム 34a ストッパーアームの延長上端部(延長部・第3
支持部) 35 ネジ 36 捩じりコイルばね(付勢手段) 37 突起(規制手段) 39 ストッパー突起 40 軸受部 42 捩じりコイルばね 43 凹溝 44 リブ壁 45 センターコンソールボックス 46 ドアトリム C1 小径なカップ C2 大径なカップ P 直交する位置 θ 直交する位置を越えた角度 Δ 空隙

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップの底部を載置するトレイと、カッ
    プの側面を支持する支持部材とを備え、トレイと支持部
    材とは、並行する収納位置と離間する展開位置とに回動
    できるように軸支され、支持部材は、支持部材が上記収
    納位置に保持されている時には、支持部材と一緒にトレ
    イ側に並行して折り畳まれ、支持部材が上記展開位置に
    保持されている時には、支持部材と交差してトレイに対
    して起立する回動可能なストッパーアームを有し、当該
    ストッパーアームを付勢手段を介して起立方向に付勢す
    るように構成したことを特徴とするカップホルダー。
  2. 【請求項2】 カップの底部を載置するトレイと、カッ
    プの側面を支持する支持部材とを備え、トレイと支持部
    材とは、並行する収納位置と離間する展開位置とに回動
    できるように軸支され、支持部材は、トレイに軸支され
    る基体部と、該基体部に上下方向へ回動可能に連結され
    る腕部と、該腕部に揺動可能に連結される揺動片部とか
    ら成り、該揺動片部は、上記腕部に対して重合する状態
    に弾性付勢されて、揺動片部の重合した状態では、腕部
    が傾斜する基体部からトレイ面と平行する姿勢に回動
    し、揺動片部が弾性付勢力に抗して腕部から離間する方
    向に揺動した状態では、腕部が傾斜する基体部から連続
    して伸長する姿勢に回動するように構成したことを特徴
    とするカップホルダー。
  3. 【請求項3】 カップの底部を載置するトレイと、カッ
    プの側面を支持する支持部材とを備え、トレイと支持部
    材とは、並行する収納位置と離間する展開位置とに回動
    できるように軸支され、支持部材は、トレイに軸支され
    る基体部と、該基体部に上下方向へ回動可能に連結され
    る腕部と、該腕部に揺動可能に連結される揺動片部とか
    ら成り、支持部材が展開位置に保持されている時には、
    揺動片部は、上記腕部に対して斜め上方に跳ね上がった
    状態に弾性付勢されるように構成したことを特徴とする
    カップホルダー。
  4. 【請求項4】 トレイと係脱可能にロックするリッド
    を、支持部材と同じ側でトレイに対して回動可能に軸支
    する一方、揺動片部の中央外周側に切欠部を形成して、
    支持部材が収納位置に保持される時には、上記揺動片部
    の切欠部内にリッドとトレイとをロックするロック手段
    を位置させることを特徴とする請求項2乃至請求項3の
    いずれかに記載のカップホルダー。
  5. 【請求項5】 揺動片部の内周縁が湾曲状を呈し、且
    つ、その中央上面が下方に湾曲していることを特徴とす
    る請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のカップホル
    ダー。
  6. 【請求項6】 トレイと係脱可能にロックするリッド
    を、支持部材と同じ側でトレイに対して回動可能に軸支
    する一方、ストッパーアームのトレイに当接する部位と
    反対側に延長部を設けて、リッドをトレイにロックする
    時には、リッドで当該延長部を押圧して、ストッパーア
    ームを付勢手段に抗して折り畳み方向へ回動させること
    を特徴とする請求項1記載のカップホルダー。
  7. 【請求項7】 支持部材は、ストッパーアームの付勢手
    段による回動をトレイに対して直交する位置を若干越え
    た角度で停止させる規制手段を有することを特徴とする
    請求項1記載のカップホルダー。
  8. 【請求項8】 支持部材をトレイに対して展開位置方向
    へ付勢する付勢手段を設けて、支持部材が展開位置に保
    持されている時には、上記付勢手段の付勢力で、ストッ
    パーアームとトレイ面間に空隙を画成させることを特徴
    とする請求項1記載のカップホルダー。
  9. 【請求項9】 リッドを回動してトレイにロックする時
    には、当該リッド側が支持部材を収納位置方向へ押圧す
    る以前にストッパーアームの延長部を押圧できるよう
    に、ストッパーアームの延長部をリッド側に突出させる
    ことを特徴とする請求項6記載のカップホルダー。
  10. 【請求項10】 ストッパーアームを折り畳み方向へ押圧
    する際には、支持部材はその付勢手段の付勢力で回動せ
    ず、ストッパーアームのみがその付勢手段に抗して回動
    できるように、ストッパーアームの付勢手段の付勢力を
    支持部材の付勢手段の付勢力よりも小さくなるように設
    定したことを特徴とする請求項8記載のカップホルダ
    ー。
  11. 【請求項11】 カップの底部を載置するトレイと、カッ
    プの側面を支持する支持部材と、上記トレイと係脱可能
    にロックするリッドとを備え、トレイと支持部材とリッ
    ドとは、互いに回動可能に軸支されて、支持部材は、ト
    レイとリッド間に並行して収納される収納位置と、上記
    軸支部の反対側を斜め上方に跳ね上げた展開位置とに保
    持可能で、その跳ね上げ先端部分にカップの側面を支え
    る第1支持部を有すると共に、該第1支持部と上記軸支
    部側に設けられた第2支持部との中間に、細長い腕状の
    第3支持部をカップ差し込み空間に面する状態をもって
    回動可能に軸支して、支持部材が上記収納位置に保持さ
    れている時には、第3支持部は支持部材の第1支持部方
    向に向かって折り畳まれ、支持部材が展開位置に回動す
    る時には、第3支持部は付勢手段によって支持部材と交
    差する方向に回動し、支持部材が展開位置に完全に保持
    された時には、第3支持部はトレイに対して直交してト
    レイ面から遠ざかる方向に延びる状態にその回動位置が
    規制手段で規制され、支持部材が収納位置に回動する時
    には、第3支持部はリッドによって押圧されて上記の折
    り畳み状態に戻るように構成したことを特徴とするカッ
    プホルダー。
JP34188297A 1996-12-03 1997-11-28 カップホルダー Expired - Fee Related JP3594470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34188297A JP3594470B2 (ja) 1996-12-03 1997-11-28 カップホルダー

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-336248 1996-12-03
JP33624896 1996-12-03
JP34188297A JP3594470B2 (ja) 1996-12-03 1997-11-28 カップホルダー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10217824A true JPH10217824A (ja) 1998-08-18
JP3594470B2 JP3594470B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=26575413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34188297A Expired - Fee Related JP3594470B2 (ja) 1996-12-03 1997-11-28 カップホルダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3594470B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002030703A1 (en) * 2000-10-07 2002-04-18 Collins & Aikman Plastics, Inc. Container holding assembly
JP2009119920A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Toyoda Gosei Co Ltd カップホルダ
JP2013223365A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Takigen Mfg Co Ltd Ccid用ホルダ
CN109895673A (zh) * 2019-03-22 2019-06-18 广东英得尔实业发展有限公司 杯托及车载冰箱
CN112428905A (zh) * 2020-11-16 2021-03-02 广州广汽优利得汽车内饰***研发有限公司 一种可折叠杯托
CN113892816A (zh) * 2021-11-12 2022-01-07 胡龙 电加热杯

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017215342A1 (de) * 2017-09-01 2019-03-07 Siemens Aktiengesellschaft Baueinheit

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002030703A1 (en) * 2000-10-07 2002-04-18 Collins & Aikman Plastics, Inc. Container holding assembly
US6427960B1 (en) 2000-10-07 2002-08-06 Collins & Aikman Products Co. Container holding assembly
JP2009119920A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Toyoda Gosei Co Ltd カップホルダ
JP2013223365A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Takigen Mfg Co Ltd Ccid用ホルダ
CN109895673A (zh) * 2019-03-22 2019-06-18 广东英得尔实业发展有限公司 杯托及车载冰箱
CN112428905A (zh) * 2020-11-16 2021-03-02 广州广汽优利得汽车内饰***研发有限公司 一种可折叠杯托
CN113892816A (zh) * 2021-11-12 2022-01-07 胡龙 电加热杯

Also Published As

Publication number Publication date
JP3594470B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3278095B2 (ja) 容器ホルダ装置
KR0166462B1 (ko) 음료수 용기용 유지 장치
JP3906081B2 (ja) 蓋用開放装置
JP3647540B2 (ja) カップホルダ装置
JPH10217824A (ja) カップホルダー
US5881935A (en) Container holding device
JP4375891B2 (ja) 容器ホルダー
JP3263808B2 (ja) 小物入れ兼カップホルダー装置
JP2000062510A (ja) 車両の物品収納部
JP2000016139A (ja) 車両用カップホルダ
JP2002264729A (ja) 車両用格納式フック装置
JP2009173233A (ja) 容器保持装置
JP3409457B2 (ja) カップホルダ装置
JP2002145297A (ja) 収納箱
JP2000008687A (ja) 開閉体の軸支構造
JPS62501351A (ja) 片手で開閉操作可能な袋ホルダ−
JP4808863B2 (ja) 折り畳み式運搬用容器
JP2512872Y2 (ja) 車両用収納装置
JP3098379B2 (ja) 収納体
JPH106836A (ja) 乗物用の容器保持装置
JP2794386B2 (ja) 車両用カップホルダ
JPH09240666A (ja) 折り畳みコンテナ
JPS603758Y2 (ja) 小物入れ付き車両用灰皿
JPH1053059A (ja) 容器ホルダ
JPH11165573A (ja) 容器保持具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A521 Written amendment

Effective date: 20040614

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees