JPH10211887A - サスペンション部材の取付構造 - Google Patents

サスペンション部材の取付構造

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JPH10211887A
JPH10211887A JP9028307A JP2830797A JPH10211887A JP H10211887 A JPH10211887 A JP H10211887A JP 9028307 A JP9028307 A JP 9028307A JP 2830797 A JP2830797 A JP 2830797A JP H10211887 A JPH10211887 A JP H10211887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルトプレートを必要とせず、ボルトの製造
が容易で、加締取付を採用でき、ボルトの垂直状態が得
やすくした。 【解決手段】 ボルト3の上部に一体にピン部7を形成
して、ピン部7が上部補強部材6の挿通孔6Cに加締付
けられることにより、ボルト3の上部を上部補強部材6
に固定すると共に、ボルト3の中間部に鍔部4を形成
し、下部補強部材5の貫通孔5C部分に上方へ***した
エンボス部5Dを形成し、エンボス部5Dとクロスメン
バー2の底面部2Cとの間でボルト3の鍔部4を挟持
し、更に下部補強部材5の貫通孔5Cに対してボルト3
を嵌合させて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のサスペ
ンション部材の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のサスペンション機構は各種のサ
スペンション部材(サスペンションフレームなど)を備
えており、このようなサスペンション部材を、例えば特
開平3−132410号にて知られているような取付構
造で、車体構成部材(サイドメンバ、クロスメンバ、ブ
ラケット)に対して取付けられている。
【0003】この種のサスペンション機構は、図3に示
されている。この図3において、40はサスペンション
メンバであり、このサスペンションメンバ40は、後に
詳述するサスペンション部材の取付構造41を介して車
体フロア下面のメンバに取付けられている。
【0004】サスペンションメンバ40には、各種サス
ペンションアーム類42(ロアアーム42A、フロント
アッパーアーム42B、リヤアッパーアーム42Cおよ
びラテラルリンク42D)が所定のジオメトリ関係の下
に回動自在に支承されており、図示のロードホイール4
3に所定の拘束運動を付与している。なお、44はショ
ックアブソーバ、45はコイルスプリングである。
【0005】そして、従来のサスペンション部材取付構
造41としては図4に示すものがある。このサスペンシ
ョン部材取付構造41は、車体フロア21の下面にその
フランジ部22Aが溶接により固着されたクロスメンバ
22を備えており、このクロスメンバ22の底面には下
部補強部材23が固着されている。この下部補強部材2
3には、その中心に嵌合孔24Aを有するボルトプレー
ト24が、その周縁部において溶接により固着されてい
る。
【0006】そして、ボルト25が、その中間部のセレ
ーション部25Aを嵌合孔24Aに嵌合してボルトプレ
ート24に取付けてあり、ボルト25の上端部には別体
の上部ピン30が固着してあり、この上部ピン30を上
部補強部材31の孔32を貫通させてアーク溶接により
上部補強部材31に固着し、この上部補強部材31の周
側を立上り部33をクロスメンバ22にスポット溶接に
より固着し、また、ボルト25のクロスメンバ22から
の突出部には、内筒27A及び外筒27Bとの間に弾性
体27Cが配置されたインシュレータ27を介してサス
ペンションメンバ40に支持されている。そして、ボル
ト25のねじ部25Dにはナット28が螺着され、イン
シュレータ27の内筒27Aをカバー部材29を介して
締結保持している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサスペンション部材の取付構造においては、
ボルト25(サスペンション部材)の取付強度を、ボル
ト25のセレーション部25Aとボルトプレート24と
の嵌合に頼った構造になっているため、取付強度の向上
を図ろうとするには、ボルトプレート自体を厚物化又は
大型化せざるを得ない。
【0008】また、このようにセレーション部25Aと
ボルトプレート24との嵌合に頼った構造のため、ボル
ト25に加わる突き上げ力に対する抵抗力を高めるため
には、ボルト25のセレーション部25Aの硬度を高め
て、ボルトプレート24との嵌合力を高める必要があ
る。このボルト25の硬度を高めるために、ボルト25
を製造する際に焼戻し等の特別な処理を施す必要があ
り、ボルト25の製造が面倒である。
【0009】更に、ボルトプレート24が厚物になる
と、重量及びコストの面で不利になるだけでなく、ボル
トプレート24と下部補強部材との接続手段がアーク溶
接に限定される。即ち、作業容易なスポット溶接や加締
等を用いることができず、作業が比較的難しいアーク溶
接で接続しなければならず、作業性の面でも不利であ
る。
【0010】加えて、ボルト25の鍔部25Bとクロス
メンバ22の底面部22Bとの間に、厚物のボルトプレ
ート24と下部補強部材23の2つの部材が介在されて
おり、鍔部25Bを底面部22Bに対して間接的に当接
させる構造になっているために、ボルト25の下部補強
部材23に対する垂直状態が得ずらく、該垂直度の調整
に時間がかかる。
【0011】更にまた、ボルト25の上部補強部材31
への取付は、ボルト25の上端部に別体の上部ピン30
を固着して、この上部ピン30を上部補強部材31の孔
32を貫通させてアーク溶接により上部補強部材31に
固着して行われている。このため、ボルト25と上部ピ
ン31との垂直度出し作業に熟練度を要すると共に、折
角垂直度が正確に行われたとしても、永年使用によりガ
タや抜けの発生も考慮せざるを得ない。また、上部ピン
30の上部補強部材31への固着は、アーク溶接のため
に、ボルト25と上部補強部材31とが芯出しされてい
なくても取り付くこととなって他メンバーとボルトとの
位置関係に影響を及ぼすと共に、上部ピン30と上部補
強部材31とのアーク溶接のために、ボルト25の頭部
が熱歪みの影響を起こして、硬度等を変化してしまうお
それも考慮しておかなければならない。
【0012】そこで、本発明はこのような従来の技術に
着目してなされたものであり、ボルトプレートを必要と
せず、ボルトの製造が容易で、加締取付を採用でき、ボ
ルトの垂直状態が得やすいサスペンション部材の取付構
造を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車体構成部材の底面部に下部補強部材を接続すると共に
途中高さ位置に上部補強部材を設け、ボルトの上部を上
部補強部材に固定し且つボルトの中間部を下部補強部材
および底面部に貫通状態で固定し、該底面部から下方に
突出したボルトにサスペンション部材を取り付ける構造
において、前記ボルトの上部に一体にピン部を形成し
て、該ピン部を上部補強部材の挿通孔に加締付けること
により前記ボルトの上部を前記上部補強部材に固定する
と共に、前記ボルトの中間部に鍔部を形成し、前記下部
補強部材の貫通孔部分に上方へ***したエンボス部を形
成し、該エンボス部と車体構成部材の底面部との間でボ
ルトの鍔部を挟持し、更に下部補強部材の貫通孔に対し
てボルトを嵌合させたものである。
【0014】請求項1記載の発明によれば、ボルトの鍔
部を下部補強部材のエンボス部と車体構成部材の底面部
との間で挟持するために、ボルトの取付強度が高くな
り、その結果としてサスペンション部材の取付強度が向
上する、特に、鍔部を上下方向で挟持するために、突き
上げ力に対する強度が高い。
【0015】このように鍔部を挟持して取付ける構造で
あり、従来のようにボルトプレートを利用した嵌合構造
でないため、ボルトを製造する際に硬度を高めるための
特別な処理(焼戻し等)を行う必要がなく、ボルトの製
造が容易になる。
【0016】また、下部補強部材と底面部とは、プレー
ト同士なので、スポット溶接はもちろん加締により接続
することができ、接続作業が容易となるばかりか両者の
垂直状態が得やすい。
【0017】更に、鍔部が直接的に車体構成部材の底面
部に当接した状態となるため、ボルトの下部補強部材に
対する垂直状態が得やすく、面倒なボルトの垂直調整を
行う必要がなくなる。
【0018】更にまた、ピン部をボルトの上部に一体に
形成するために、両者の垂直状態は確実に得ることがで
きるばかりでなく、ボルトの上部端には、ピン部によっ
て段部が形成され、この段部を上部補強部材の下面に当
接すれば、ボルトと上部補強部材との垂直状態が容易に
得られ、また、ピン部がボルトに一体に形成されている
ことから、従来のような両者のガタツキや抜けの心配が
無く、安定化を図れる。しかも、ボルトと上部補強部材
との取付は、ピン部の加締により行う。そして、この加
締は、ボルトを加締機のダイに垂直状態に保持して、パ
ンチによりピン部を加締めて行うのであることから、上
部補強部材に対するボルトの垂直状態は容易に維持され
ると共に、ボルトが従来のような熱歪み変形を起こすこ
とがない。
【0019】請求項2記載の発明によれば、上部補強部
材に、ピン部の加締部を囲繞する加締据え込み凹陥部を
形成したことから、ピン部の加締部が加締据え込み凹陥
部内に位置して、囲繞保護されることとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳述する。
【0021】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1を示す縦断面図であり、このサスペンション部材
の取付構造は、車体フロア1の下面にそのフランジ部2
Bが溶接により固着された断面ハット形のクロスメンバ
2を備えており、このクロスメンバ2の底面部2Cには
貫通孔2Aが設けてあり、この貫通孔2Aには、ボルト
3が挿通し、このボルト3の中間部に設けた鍔部4が底
面部2Cに当接している。そして、前記車体フロア1及
びクロスメンバ2は、車体構成部材を構成している。
【0022】5は下部補強部材で、基本的にプレート形
状をしており、その両端に、前記クロスメンバ2の側面
部2D,2Dにそれぞれ接合されるフランジ部5A,5
Bが上向きに形成されている。また、下部補強部材5に
は貫通孔5Cが形成されると共に、該貫通孔5Cの周縁
部にはエンボス部5Dが上方に***形成されている。
【0023】6は上部補強部材で、この上部補強部材6
自体は水平なプレート形状をしている。この上部補強部
材6には前記貫通孔5Cより小径の挿通孔6Cが形成さ
れ、また、上部補強部材6の両端に、前記クロスメンバ
2の側面部2D,2Dにそれぞれ接合されるフランジ部
6A,6Bが上向きに形成されている。
【0024】前記ボルト3は鍔部4の上部にセレーショ
ン部3Aが形成され、下端にねじ部3Bが形成され、上
端にボルト3より小径のピン部7が一体に形成されてお
り、この結果、ボルト3には段部3Cが形成されること
となり、またピン部7にはセレーション部7Aが形成さ
れている。
【0025】8はサスペンション部材としてのサスペン
ションフレームで、内部にインシュレータ9を介してボ
ルトカラー10が設けられている。11は2枚組のワッ
シャ、12はカバー部材、13はナットをそれぞれ示し
ている。
【0026】次に、組み立て方法について説明する。
【0027】まず、ボルト3の下部をクロスメンバー2
の底面部2Cの貫通孔2Aに通して、鍔部4を底面部2
Cに密着させた状態とする。次に、下部補強部材5の貫
通孔5Cをボルト3の上部を挿通し、下部補強部材5を
強く押しつけて貫通孔5Cとセレーション部3Aとの嵌
合により、ボルト3に対して耐回転力が付与される。な
お、この嵌合は、セレーション部3Aを加締め3Dした
り、貫通孔5Cにボルト3を圧入することによる締まり
嵌め等の手段を用いてもよい。
【0028】貫通孔5Cをセレーション部3Aに嵌合さ
せた時点で、下部補強部材5が底面部2Cに密着するた
め、下部補強部材5とクロスメンバー2とをスポット溶
接する。スポット溶接は、下部補強部材5と底面部2
C、フランジ部5A,5Bと側面部2Dとの間で行われ
る。従来のように作業困難なアーク溶接でなく、スポッ
ト溶接で下部補強部材5を接続できるため、溶接作業が
容易である。また、フランジ部5A,5Bを側面部2D
に接続するため、下部補強部材5の底面部2C等に対す
る接続強度が高い。しかも、下部補強部材5におけるエ
ンボス部5Dの近くまでスポット溶接できるため、スポ
ット溶接の位置がボルト3の近くになり、ボルト3の取
付強度が向上する。
【0029】下部補強部材5と底面部2C等をスポット
溶接することにより、鍔部4がエンボス部5Dと底面部
2Cとの間で挟持される。挟持されることにより、鍔部
4が底面部2Cに対して更に確実に当接するため、ボル
ト3は底面部2Cに対して垂直状態となる。したがっ
て、従来のようにボルト3の垂直調整に時間がかかるよ
うなことはない。
【0030】次に、上部補強部材6を上から取付け、ボ
ルト3のピン部7を上部補強部材6の挿通孔6Cを通し
て段部3Cを上部補強部材6の下面に当接させると共
に、フランジ6A,6Bをクロスメンバ2の側面部2
D,2Dに密着させてスポット溶接する。そして、ピン
部7はそのセレーション部7Aが挿通孔6Cに嵌合し、
挿通孔6Cから挿通した部位を加締め7Bすることによ
って、上部補強部材6はボルト3に対して耐回転力が付
与される。
【0031】そして、ピン部7の加締作業は、ボルト3
を加締機のダイ(不図示)に垂直状態に保持して、パン
チ(不図示)によりピン部7を加締めることによって行
う。このために、上部補強部材6に対するボルト3の垂
直状態は容易に保持されると共に、ボルト3が従来のよ
うな熱歪み変形を起こすことがない。また、ピン部7を
ボルト3の上端に一体に形成するために、両者の垂直状
態は確実に得ることができるばかりでなく、ボルト3の
上端には、ピン部7によって段部3Cが形成され、この
段部3Cが上部補強部材6の下面に当接しているので、
ボルト3と上部補強部材6との垂直状態が容易に得ら
れ、また、ピン部7がボルト3に一体に形成されている
ことから、従来のような両者のガタツキや抜けの心配が
無く、安定化を図れる。これにより、ボルト3が中間部
の貫通孔2A、5Cと上部の挿通孔6Cの上下2箇所で
固定された状態となるため、ボルト3の倒れが確実に防
止される。
【0032】そして、このように下部補強部材5及び上
部補強部材6によりボルト3が取付けられたクロスメン
バー2を、車体フロア1に取付ける。すなわち、この取
付けは、クロスメンバー2のフランジ部2B、2Bを車
体フロア1の下面にスポット溶接することにより行われ
る。
【0033】次に、クロスメンバー2の底面部2Cから
下方の突出しているボルト3に対して、サスペンション
フレーム8のボルトカラー10を挿通し、ボルト3の下
端のねじ部3Bによりカバー部材12を通した後、2枚
組のワッシャ11を介してナット13にて固定する。こ
れにより、サスペンションフレーム8の取付けが完了す
る。
【0034】この実施の形態によれば、ボルト3の鍔部
4を下部補強部材5のエンボス部5Dとクロスメンバー
2の底面部2Cとの間で挟持しているため、ボルト3の
取付け強度が高くなり、その結果としてサスペンション
フレーム8の取付け強度が向上する。特に、鍔部4を前
述のように挟持する構造にしたため、サスペンションフ
レーム8からボルト3に加わる突き上げ力に対する強度
が高い。このように、突き上げ力に対する強度を鍔部4
の挟持構造により担い、セレーション部3Aと貫通孔5
Cとの嵌合はボルト3の耐回転力を確保するためだけの
ものなので、下部補強部材5は通常の板厚のもので済
み、クロスメンバー2の底面部2Cとのスポット溶接を
可能にしている。
【0035】また、セレーション部3Aの嵌合は耐回転
力を確保できれば良く、突き上げ力に対する抵抗力を担
う必要がないために、セレーション部3Aの高度を特別
に上げる必要がなく、従って、ボルト3を製造する際に
ボルト3の硬度を高めるための処理(焼戻し等)を行う
必要がなく、ボルト3の製造が容易である。
【0036】(実施の形態2)図2はこの発明の実施の
形態2を示す図である。この実施の形態は、前記実施の
形態1に対して、上部補強部材6に、ボルト3のピン部
7の加締め部7Bの周囲を囲繞する加締め据え込み凹陥
部14が形成されており、この加締め据え込み凹陥部1
4内に、ピン部7の加締め部7Bを位置させている。そ
の他の構成は、前記実施の形態1と同じであることか
ら、同一符号を付して、説明を割愛する。なお、サスペ
ンションフレーム8等のサスペンション部材は省略され
ている。
【0037】これによって、ピン部の加締め部7Bは、
加締据え込み凹陥部14内に位置して、囲繞保護される
こととなる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、ボルトの鍔部
を下部補強部材のエンボス部と車体構成部材の底面部と
の間で挟持するために、ボルトの取付強度が高くなり、
その結果としてサスペンション部材の取付強度が向上す
る、特に、鍔部を上下方向で挟持するために、突き上げ
力に対する強度が高い。
【0039】このように鍔部を挟持して取付ける構造で
あり、従来のようにボルトプレートを利用した嵌合構造
でないため、ボルトを製造する際に硬度を高めるための
特別な処理(焼戻し等)を行う必要がなく、ボルトの製
造が容易になる。
【0040】また、下部補強部材と底面部とは、プレー
ト同士なので、スポット溶接はもちろん加締により接続
することができ、接続作業が容易となるばかりか両者の
垂直状態が得やすい。
【0041】更に、鍔部が直接的に車体構成部材の底面
部に当接した状態となるため、ボルトの下部補強部材に
対する垂直状態が得やすく、面倒なボルトの垂直調整を
行う必要がなくなる。
【0042】更にまた、ピン部をボルトの上部に一体に
形成するために、両者の垂直状態は確実に得ることがで
きるばかりでなく、ボルトの上部端には、ピン部によっ
て段部が形成され、この段部を上部補強部材の下面に当
接すれば、ボルトと上部補強部材との垂直状態が容易に
得られ、また、ピン部がボルトに一体に形成されている
ことから、従来のような両者のガタツキや抜けの心配が
無く、安定化を図れる。しかも、ボルトと上部補強部材
との取付は、ピン部の加締により行う。そして、この加
締は、ボルトを加締機のダイに垂直状態に保持して、パ
ンチによりピン部を加締めて行うのであることから、上
部補強部材に対するボルトの垂直状態は容易に維持され
ると共に、ボルトが従来のような熱歪み変形を起こすこ
とがない。
【0043】請求項2記載の発明によれば、上部補強部
材に、ピン部の加締部を囲繞する加締据え込み凹陥部を
形成したことから、ピン部の加締部が加締据え込み凹陥
部内に位置して、囲繞保護されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示すサスペンション部
材の取付構造を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2を示すサスペンション部
材の取付構造を示す縦断面図である。
【図3】自動車のサスペンションの斜視図である。
【図4】従来のサスペンション部材の取付構造を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 クロスメンバー(車体構成部材) 2A 貫通孔 2B フランジ部 2C 底面部 3 ボルト 3A セレーション 3B ねじ部 3C 段部 3D 加締め部 4 鍔部 5 下部補強部材 5A,5B フランジ部 5C 貫通孔 6 上部補強部材 6A,6B フランジ部 6C 挿通孔 7 ピン部 7B 加締め部 8 サスペンションフレーム(サスペンション部材) 9 インシュレータ 10 ボルトカラー 11 ワッシャ 12 カバー部材 13 ナット 14 加締め据え込み凹陥部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体構成部材の底面部に下部補強部材を
    接続すると共に途中高さ位置に上部補強部材を設け、ボ
    ルトの上部を上部補強部材に固定し且つボルトの中間部
    を下部補強部材および底面部に貫通状態で固定し、該底
    面部から下方に突出したボルトにサスペンション部材を
    取り付ける構造において、前記ボルトの上部に一体にピ
    ン部を形成して、該ピン部を上部補強部材の挿通孔に加
    締付けることにより前記ボルトの上部を前記上部補強部
    材に固定すると共に、前記ボルトの中間部に鍔部を形成
    し、前記下部補強部材の貫通孔部分に上方へ***したエ
    ンボス部を形成し、該エンボス部と車体構成部材の底面
    部との間でボルトの鍔部を挟持し、更に下部補強部材の
    貫通孔に対してボルトを嵌合させたことを特徴とするサ
    スペンション部材の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記上部補強部材に、前記ピン部の加締
    部を囲繞する加締据え込み凹陥部を形成したことを特徴
    とする請求項1記載のサスペンション部材の取付構造。
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