JPH10209632A - 部品実装システムにおけるディスペンサ - Google Patents

部品実装システムにおけるディスペンサ

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JPH10209632A
JPH10209632A JP796597A JP796597A JPH10209632A JP H10209632 A JPH10209632 A JP H10209632A JP 796597 A JP796597 A JP 796597A JP 796597 A JP796597 A JP 796597A JP H10209632 A JPH10209632 A JP H10209632A
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needle
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plunger pump
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健一 印藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布量の変動を伴うことなく、ノズル部材と
プリント基板の衝突による衝撃力を緩和する。 【解決手段】 ディスペンサヘッド4にディスペンサ本
体15を設けた。ディスペンサ本体15には、上下動可
能な支持部材25を設け、これにノズル部材20及びプ
ランジャポンプ36を搭載した。プランジャポンプ36
は本体36aと可動ハウジング36bとから構成し、本
体36aに対して可動ハウジング36bを上下方向に弾
性変位可能に設けた。可動ハウジング36bには、ノズ
ルシャフト20aを接続し、これを液溜部39に連通さ
せた。一方、本体36aには、ニードル41を設け、こ
のニードル41をエアシリンダ42のプランジャ43に
対して上下方向に弾性変位可能に連結した。さらに、ノ
ズルシャフト20a内にニードル41が突入した塗布液
の押し出し状態で、ニードル41の段部53が可動ハウ
ジング36bのカバー54に係合するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に部
品装着のための接着剤やクリームハンダ等の塗布液を塗
布する部品実装システムにおけるディスペンサに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンベアに沿ってプリント基
板を搬送し、接着剤等の塗布液をプリント基板に塗布し
ながらIC等の小片状の部品を順次プリント基板に装着
するようにした部品実装システムが知られている。
【0003】この種のシステムでは、例えば、コンベア
によるプリント基板の搬送経路上にX−Y方向に移動可
能なディスペンサヘッドを配設し、このディスペンサヘ
ッドによりプリント基板上の任意の位置に塗布液を塗布
することが行われている。
【0004】ディスペンサヘッドには、上下動可能なフ
レームが設けられ、このフレームに、例えば、塗布液を
貯留したシリンジと、目標位置に向かって塗布液を導出
するためのノズル部材と、塗布液をノズル先端に押し出
すためのプランジャポンプとが装備されている。そし
て、動作時には、ディスペンサヘッドがプリント基板上
方に移動させられるとともに、その最中に、プランジャ
ポンプの作動により一定量の塗布液がノズル先端に押し
出され、ディスペンサヘッドが目標位置上方に到達する
と、フレームが下降させられてノズル先端に押し出され
た塗布液がプリント基板の表面に押し付けられ、その
後、フレームが上昇させられることによって塗布液がノ
ズル先端から切り離されてプリント基板上に塗布される
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにノズル部
材を昇降させながら塗布液をプリント基板に塗布する装
置では、ノズル先端をプリント基板表面に押し付けるこ
とにより塗布液を塗布するため、ノズル先端とプリント
基板との衝突によってプリント基板やノズル先端が損傷
する虞れがある。そのため、このような衝突によるノズ
ル先端やプリント基板の損傷を回避すべく、例えば、ノ
ズル部材を上下方向に弾性変位可能な状態で支持して衝
突による衝撃力を緩和することが考えられている。
【0006】ところで、上記プランジャポンプは、ノズ
ル部材を構成するノズルシャフト内に塗布液を導入しな
がら、ポンプ内部に備えられたニードルを上下動させて
ノズルシャフト内に突入させ、これによって塗布液をノ
ズル先端に押し出すように構成されており、そのため、
プランジャポンプを用いるディスペンサでは、ノズル部
材とプランジャポンプとが一体化されているのが一般的
である。
【0007】従って、上述のようにノズル部材を弾性変
位可能な状態で支持するには、プランジャポンプに対し
てノズル部材を上下方向に弾性変位可能に支持する構造
と、ノズル部材を含めたプランジャポンプの全体をフレ
ームに対して上下方向に弾性変位可能に支持する構造と
が考えられる。
【0008】しかし、プランジャポンプに対してノズル
部材を弾性変位可能に支持する場合には、衝突時にノズ
ルシャフトに対するニードルの突入量が増大して塗布液
を余分に押し出すことになり都合が悪く、また、ノズル
部材を含めたプランジャポンプの全体をフレームに対し
て弾性変位可能に設ける場合には、ばね下荷重が大きく
なりすぎて構造的に不利である。従って、いずれも得策
とは言えない。
【0009】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、上下動可能なフレームにプランジャポ
ンプとノズル部材とを備え、プランジャポンプの作動に
より定量の塗布液をノズル部材の先端に押し出しながら
フレームの上下動に伴い塗布液を塗布するように構成さ
れたディスペンサにおいて、塗布量の変動を伴うことな
く、ノズル部材とプリント基板の衝突による衝撃力を緩
和することができる部品実装システムにおけるディスペ
ンサを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下動可能な
フレームにプランジャポンプとノズル部材とを搭載し、
プランジャポンプの作動により定量の塗布液をノズル部
材の先端に押し出しながら上記フレームの上下動に伴い
塗布するように構成されたディスペンサにおいて、上記
プランジャポンプは、上記フレームに固定されるハウジ
ング本体と、このハウジング本体に上下動可能に支持さ
れる可動ハウジングと、上記ハウジング本体に対して可
動ハウジングを下方に付勢する第1の弾性部材とを有
し、上記可動ハウジングにノズル部材を構成するノズル
シャフトが設けられる一方、上記ハウジング本体に、昇
降駆動されるプランジャと、このプランジャに上下動可
能に装着される塗布液押し出し用のニードルと、上記プ
ランジャに対してニードルを下方に付勢する第2の弾性
部材と、上記プランジャの下降によりニードルを上記ノ
ズルシャフト内に突入させた塗布液の押し出し状態で、
上記ニードルと可動ハウジングとを上下方向に係合させ
る係合手段とを設けたものである。
【0011】このディスペンサによればニードルが上昇
位置に保持された状態でノズルシャフト内に塗布液が導
入され、プランジャ駆動によりニードルが押し下げられ
てノズルシャフト内に突入させられると、定量の塗布液
がノズル先端に押し出される。そして、フレームが下降
したときにノズル先端がプリント基板表面に押し付けら
れることにより塗布液がプリント基板に塗布される。
【0012】この際、ノズル先端がプリント基板に衝突
すると、可動ハウジングが第1の弾性部材の付勢力に抗
しながらハウジング本体に対して上方に変位し、これに
よりノズル先端とプリント基板との衝突による衝撃力が
緩和される。なお、塗布液の押し出し状態では、ニード
ルと可動ハウジングが係合手段により上下方向に相互に
係合しているため、可動ハウジングが上方に変位する
と、ニードルが第2の弾性部材の付勢力に抗しながらプ
ランジャに対して上方に変位し、これによりノズルシャ
フトに対するニードルの位置関係が保持されて、余分な
塗布液の押し出しが防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0014】図1及び図2は、本発明に係るディスペン
サを概略的に示している。同図に示すように、ディスペ
ンサの基台1上には、プリント基板搬送用のコンベア2
が配置され、プリント基板3がこのコンベア2上を搬送
されて所定の作業位置(同図に示す位置)に位置決めさ
れるようになっている。
【0015】上記コンベア2の上方には、プリント基板
3に部品装着用の例えば接着剤等を塗布するためのディ
スペンサヘッド4が装備され、このディスペンサヘッド
4が、X軸方向(コンベア2の方向)及びY軸方向(水
平面上でX軸と直交する方向)に移動可能に支持されて
いる。
【0016】すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に
延びる一対の固定レール5と、Y軸サーボモータ7によ
り回転駆動されるボールねじ軸6とが配設され、上記固
定レール5上にヘッドユニット支持部材8が配置され
て、この支持部材8に設けられたナット部分9が上記ボ
ールねじ軸6に螺合している。また、上記支持部材8に
は、X軸方向に延びるガイド部材10と、X軸サーボモ
ータ12により駆動されるボールねじ軸11とが配設さ
れ、上記ガイド部材10にディスペンサヘッド4が移動
可能に保持され、このディスペンサヘッド4に設けられ
たナット部分13が上記ボールねじ軸11に螺合してい
る。そして、Y軸サーボモータ7の作動によりボールね
じ軸6が回転して上記支持部材8がY軸方向に移動する
とともに、X軸サーボモータ12の作動によりボールね
じ軸11が回転して、ディスペンサヘッド4が支持部材
8に対してX軸方向に移動するようになっている。
【0017】上記ディスペンサヘッド4には、異なる種
類の塗布液をプリント基板3に塗布するための複数のデ
ィスペンサ本体15が搭載されており、図示の例では2
つのディスペンサ本体15が搭載されている。
【0018】図3及び図4は、上記ディスペンサ本体1
5の具体的な構成を示している。この図に示すように、
ディスペンサ本体15には、塗布液を目標位置に向けて
導出するためのノズル部材20が設けられており、この
ノズル部材20がディスペンサヘッド4のフレーム4a
に対して昇降可能に支持されている。
【0019】すなわち、ディスペンサヘッド4のフレー
ム4aには、図3に示すように、上下方向に延びる固定
レール22と、上下動用サーボモータ23により回転駆
動されるボールねじ軸24とが設けられており、上記固
定レール22にノズル支持部材25が移動可能に装着さ
れるとともに、このノズル支持部材25に接続されたナ
ット部分26が上記ボールねじ軸24に螺合装着されて
いる。これにより、サーボモータ23の駆動によるボー
ルねじ24の正逆回転に伴いノズル支持部材25が昇降
させられるようになっている。
【0020】ノズル支持部材25には、上記ノズル部材
20の他に、塗布液を貯留するためのシリンジ34、定
量の塗布液をノズル先端に導出するためのプランジャポ
ンプ36、ノズル部材20を回転させる回転駆動機構及
び上記プランジャポンプ36に対するクランプ機構等が
具備されている。
【0021】上記ノズル部材20は、後記プランジャポ
ンプ36に固定される中空のノズルシャフト20aと、
これに相対回転可能に外嵌されるノズルホルダ20b
と、その下端に着脱自在に装着され、上記ノズル部材2
0aに相対回転可能に連結されるノズル20cとから構
成されており、このノズル部材20がノズルガイド27
を介して上記ノズル支持部材25に上下動及び回転可能
に取付けられている。すなわち、ノズルガイド27がベ
アリング28を介してノズル支持部材25に回転可能に
取付けられるとともに、このノズルガイド27に上記ノ
ズルホルダ20bが上下動可能な状態でスプライン結合
されている。
【0022】そして、ノズルガイド27にプーリ29が
外嵌装着されるとともに、ノズル部材20の側方にサー
ボモータ30が配設され、このサーボモータ30の出力
軸に装着されたプーリ31と上記プーリ29とにわたっ
て駆動ベルト32が装着されている。これによりサーボ
モータ30の駆動によりプーリ31、駆動ベルト32、
プーリ29及びノズルガイド27等を介して上記ノズル
部材20を回転させる回転駆動機構が構成されている。
なお、ノズル部材20の回転については、ノズルシャフ
ト20aがプランジャポンプ36に固定されるため、正
確にはノズルホルダ20b及びノズル20cの部分のみ
が回転することになる。
【0023】上記シリンジ34は、図3に示すように先
細りの円筒状の容器で、上記プランジャポンプ31に供
給管35を介して着脱可能に取付けられている。シリン
ジ30の内部には、部品を装着するための接着剤やクリ
ームハンダ等の塗布液が収容されており、図外のエア供
給管を介して一定圧のエアがシリンジ30内に供給され
ることによって、シリンジ34内の塗布液が供給管35
を介してプランジャポンプ36に導出されるようになっ
ている。
【0024】上記プランジャポンプ36は、上記ノズル
ガイド27の上部にベアリング37を介して相対回転可
能に装着されている。プランジャポンプ36は、上記ノ
ズルガイド27に装着される本体(ハウジング本体)3
6aと、この本体36aに対して所定の領域内で上下方
向に変位可能に支持される可動ハウジング36bと、可
動ハウジング36bを下方に付勢するスプリング38と
から構成されている。
【0025】上記可動ハウジング36bには、図5
(a)に示すように、その略中央部に段付きの円筒形凹
部からなる液溜部39が形成されており、この液溜部3
9がポート40を介して上記シリンジ34の供給管35
に接続されている。また、液溜部39の下方には、上記
ノズルシャフト20aが固定されており、このノズルシ
ャフト20aが液溜部39に連通している。これにより
シリンジ34の塗布液が液溜部39を介してノズルシャ
フト20a内に導入され得るようになっている。
【0026】一方、上記本体36aには、ノズルシャフ
ト20a内に導入された塗布液を押し出すためのニード
ル41と、このニードル41を上下動させるためのエア
シリンダ42とが設けられている。
【0027】ニードル41は、先端(図5(a)では下
端)に、上記ノズルシャフト20aに突入可能な細軸部
を具備した円柱状の部材で、後述するようにエアシリン
ダ42のプランジャ43の下端部に連結されている。
【0028】エアシリンダ42は、内部にプランジャ4
3を備えるとともに、このプランジャ43の上方及び下
方に圧力室44,45を有し、これらの圧力室44,4
5がポート46,47を介してエア給排系統の通路4
8,49にそれぞれ接続された構成となっており、上側
の圧力室44にエアが供給されつつ下側の圧力室45か
らエアが排出されるときにプランジャ43が下降し、逆
に下側の圧力室45にエアが供給されつつ上側の圧力室
44からエアが排出されるときにプランジャ43が上昇
するようになっている。
【0029】上記ニードル41は、エアシリンダ42の
上記プランジャ43に対し上下方向に弾性変位可能な状
態で連結されている。すなわち、上記プランジャ43の
下端部に下方に開口する中空部が形成され、この中空部
にスプリング50を介してニードル41の上端部が挿入
されるとともに、上記プランジャ43に上下方向の長孔
51が形成され、この長孔51に上記ニードル41に形
成された突起52が突入されている。これによりニード
ル41がプランジャ43に対して上記長孔51の範囲内
で上下方向に弾性変位可能となっているとともに、この
ようにプランジャ43にニードル41が連結された状態
で、ニードル41がノズルシャフト20aと同軸上に配
され、ニードル41の先端が可動ハウジング36bに装
着されたカバー54の貫通孔を介して液溜部39に突入
している。
【0030】上記ニードル41には、その軸方向の略中
央部分に段部53が形成されており、上記プランジャ4
3が下降位置に変位させられると、この段部53がカバ
ー54を介して上記可動ハウジング36bに係合するよ
うになっている。つまり、これら段部53及びカバー5
4によって本発明の係合手段が構成されている。
【0031】また、本体36aの上部には、マイクロメ
ータ55が装着され、このマイクロメータ55の調整軸
56が上記エアシリンダ42の上側の圧力室44に突入
している。このマイクロメータ55は、塗布液の押し出
し量を調整するもので、圧力室44内に突入する調整軸
56の量を調整してプランジャ43の昇降変位量、つま
りニードル41の変位量を変化させ、これによるノズル
シャフト20a内への塗布液の導入量を変化させること
によって塗布液の押し出し量を変動させるようになって
いる。
【0032】一方、上記プランジャポンプ36の上方に
は、図3及び図4に示すように、プランジャポンプ36
に対する上記クランプ機構が設けられている。
【0033】このクランプ機構は、上記支持部材25の
上部に固定されるエアシリンダ60と、このエアシリン
ダ60のロッド先端(同図では下端)にリンク61を介
して連結される逆U字型のアーム62と、このアーム6
2の先端に突設されるピン63とから構成されており、
エアシリンダ60がロッド突出駆動状態とされることに
より、図4に示すように、アーム62が上記マイクロメ
ータ55を跨いだ状態でプランジャポンプ36を上方か
ら押しつけてプランジャポンプ36をノズルガイド27
等を介して支持部材25に保持するようになっている。
この際、上記ピン63が本体36aに形成されたピン孔
に突入させられることにより、アーム62が本体36a
に位置決めされるようになっている。
【0034】一方、エアシリンダ60のロッド引込み駆
動状態では、リンク61及びアーム62がプランジャポ
ンプ36上方に退避し、これによりプランジャポンプ3
6の着脱が可能となる。つまり、このディスペンサで
は、図6に示すように、プランジャポンプ36及びこれ
に接続される上記ノズルシャフト20aをノズルガイド
27に対して着脱できるようになっており、上記のよう
にエアシリンダ60をロッド引込み駆動状態とした後、
リンク61を回動させてアーム62を側方に移動させる
ことにより、ノズルガイド27に対して容易にプランジ
ャポンプ36等を着脱できるようになっている。
【0035】なお、図3中、65は、例えば、上下方向
の溝部を有した断面U字型の回り止め部材で、上記プラ
ンジャポンプ36の可動ハウジング36bの一端部がこ
の回り止め部65の溝内に突入させられている。これに
よって可動ハウジング36bの上下方向の変位のみが許
容されて回転が阻止されるようになっている。
【0036】次に、以上のように構成されたディスペン
サによる塗布液の塗布動作について説明する。
【0037】上記ディスペンサにおいて塗布液の塗布動
作が開始されると、先ず、コンベア2に沿ってプリント
基板3が所定の作業位置まで搬送される。
【0038】この際、ディスペンサヘッド4は所定の待
機位置に保持されており、各ディスペンサ本体15にお
いては、ノズル支持部材25が上昇端位置に保持される
とともに、図5(b)に示すように、プランジャポンプ
36のプランジャ43が下降位置に保持され、これによ
りニードル41の先端がノズルシャフト20a内に突入
している。なお、このとき、ニードル41はスプリング
50の付勢力によりプランジャ43に対して下降端位置
に保持されて上述のようにニードル41の段部53が丁
度カバー54に係合している。また、可動ハウジング3
6bはスプリング38の付勢力により本体36aに対し
て下降端位置に保持されている。
【0039】プリント基板3が作業位置にセットされる
と、プリント基板3上の最初の塗布位置に塗布液を塗布
すべく、ディスペンサヘッド4が移動させられる。
【0040】ディスペンサヘッド4が目標位置の上方に
到達すると、正確には、塗布すべきディスペンサ本体1
5のノズル部材20が目標位置の上方に到達すると、サ
ーボモータ23の駆動によりノズル支持部材25が下降
させられるとともに、その最中に、上記プランジャポン
プ36においてエアの給排が一時的に切り替えられてノ
ズル部材20の先端に塗布液が押し出される。すなわ
ち、エアの給排切り替えにより、先ず、ニードル41が
上昇し、これによりノズルシャフト20aの上部開口が
開放されて液溜部39内の塗布液がノズルシャフト20
a内に導入され(図5(a))、その後、ニードル41
が下降することによってノズルシャフト20a内の塗布
液がノズル20cの先端に押し出される(図5
(b))。
【0041】この際、マイクロメータ55の調整軸56
により規制されるニードル41の変位量に応じた時間だ
けノズルシャフト20aの開口部が開放されて一定量の
塗布液がノズル先端に押し出されることになる。
【0042】そして、ノズル支持部材25が所定の高さ
位置に達するとノズル先端がプリント基板3に押し付け
られて、塗布液がプリント基板表面に押し付けられ、そ
の後、サーボモータ23が反転駆動されてノズル支持部
材25が上昇させられることにより、塗布液がノズル先
端から切り離されてプリント基板上に塗布される。
【0043】この際、ノズル支持部材25の上下動の誤
差等によってノズル部材20がプリント基板3に衝突す
ることが考えられるが、この場合には、ノズル部材20
及び可動ハウジング36bがスプリング38の付勢力に
抗しながら本体36aに対して一体に上方に押し上げら
れることとなり、これによってノズル先端とプリント基
板3との衝突による衝撃力が緩和される。
【0044】なお、このように衝撃力緩和のためにノズ
ル部材20を変位させると、ノズルシャフト20aが上
方に変位する分、ノズルシャフト20aに対するニード
ル41の突入量が増大して余分な塗布液がノズル先端に
押し出されることが懸念されるところである。しかし、
この装置では、上述のようにプランジャ43に対してニ
ードル41が上下方向に変位可能となっており、しかも
塗布液の押し出し状態ではニードル41の段部53が可
動ハウジング36bのカバー54に係合しているため、
衝突によりノズル部材20及び可動ハウジング36bが
上方に変位すると、これに伴い図5(c)に示すように
段部53及びカバー54を介してニードル41が上方に
押し上げられ、ノズルシャフト20aとニードル41の
相対的な位置関係が保持される。そのため、余分な塗布
液がノズル先端へ押し出されるようなことが一切ない。
【0045】こうして最初の目標位置に塗布液が塗布さ
れると、以後、ディスペンサヘッド4が移動させられつ
つ上記同様の動作が繰り返えされることにより、プリン
ト基板3上の所定の位置に順次塗布液が塗布され、可能
な場合には、双方のディスペンサ本体15が作動させら
れて2個所同時に塗布液が塗布される。
【0046】以上のように上記実施形態のディスペンサ
では、ノズル部材20を弾性的に上下方向に変位させる
ことができるようにして、塗布動作におけるノズル先端
とプリント基板3との衝突による衝撃力を緩和し得るよ
うにしているので、このような衝突によるノズル部材2
0やプリント基板3の損傷を効果的に回避することがで
きる。しかも、ノズル部材20を弾性変位させるように
しながらも、この変位に伴いニードル41を一体に変位
させてノズル部材20とニードル41との位置関係を保
持するようにしているので、余分な塗布液を押し出して
塗布することなく、上記衝撃力を緩和することができ
る。
【0047】ところで、上述のようにノズル部材20を
弾性変位可能とする構造として、ノズル部材20及びプ
ランジャポンプ36を一体に上下方向に弾性変位可能に
支持する構成、例えば、ノズル支持部材25をナット部
分26に対して弾性変位可能に支持することが考えられ
るが、この場合には、ばね下荷重が大きくなって構造的
に不利である。これに対して上記実施形態のディスペン
サのように、プランジャポンプ36の一部を弾性変位可
能に支持するようにすれば、ばね下荷重の増大を抑える
ことができ構造的に有利である。
【0048】なお、上記ディスペンサ本体15は、本発
明に係るディスペンサの一例であって、その具体的な構
成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であ
る。
【0049】例えば、上記実施形態のディスペンサで
は、スプリング38を用いて可動ハウジング36bを付
勢し、また、スプリング50を用いてニードル41を付
勢するようにしているが、これらスプリング38、50
に代えて、ゴムや板ばね等の弾性部材を用いるように構
成することもできる。
【0050】また、この装置では、メンテナンス等の面
で有利となることら、プランジャポンプ36を容易に着
脱できるように構成しているが、勿論、プランジャポン
プ36とその下方のノズルガイド27等の各部材を一体
に組み付けるようにしてもよい。このようにすれば、エ
アシリンダ60等、プランジャポンプ36のクランプ機
構が不要となる分、ディスペンサヘッド4の構成を簡略
化することができる。
【0051】同様に、サーボモータ30等、ノズル部材
20を回転させるための機構を省略してディスペンサヘ
ッド4の構成を簡略化するようにしてもよい。但し、近
年では高密度実装を効率良く行うために方向性を有した
ノズル部材を用いて塗布液を塗布することが行われてお
り、このような装置については上記のような回転機構を
備える方が有利である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスペ
ンサは、フレームにプランジャポンプとノズル部材とを
備え、フレームの上下動に伴い定量の塗布液を塗布する
ように構成されたディスペンサにおいて、プランジャポ
ンプを、ハウジング本体と可動ハウジングとから構成す
るとともに、ハウジング本体に対して可動ハウジングを
上下方向に弾性変位可能とし、可動ハウジングにノズル
シャフトを設ける一方、ハウジング本体に、塗布液押出
し用のニードルと、駆動用のプランジャとを設け、ニー
ドルをプランジャに対して上下方向に弾性変位可能な状
態で装着し、さらに、塗布液の押し出し状態、つまりノ
ズルシャフト内にニードルが突入した状態で、可動ハウ
ジングとニードルとが上下方向に係合するようにしたの
で、ノズル先端がプリント基板に衝突しても、可動ハウ
ジングがハウジング本体に対して上方に弾性変位するこ
とによりそれらの衝突による衝撃力が緩和される。従っ
て、このような衝突によるノズル部材やプリント基板の
損傷を効果的に回避することができる。
【0053】しかも、ノズル先端がプリント基板に衝突
して可動ハウジングが上方に変位しすると、これに応じ
てニードルが上方に変位するため、ノズルシャフトに対
するニードルの位置関係が保持され、これによって余分
な塗布液の押し出しが阻止される。従って、衝突による
ノズル部材やプリント基板の損傷を回避しながらも定量
の塗布液を適切に塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るディスペンサの概略
平面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】ディスペンサヘッドに搭載されるディスペンサ
本体を示す断面図(側面方向の断面図)である。
【図4】ディスペンサヘッドに搭載されるディスペンサ
本体を示す正面図である。
【図5】(a)〜(c)は、塗布液の塗布動作における
プランジャポンプの作動状態を示す断面図で、(a)は
プランジャ上昇状態、(b)はプランジャ下降状態、
(c)は、(b)においてノズル先端がプリント基板に
当接した状態を示す要部断面図である。
【図6】プランジャポンプを取り外した状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
4 ディスペンサヘッド 15 ディスペンサ本体 20 シリンジ 20a ノズルシャフト 20b ノズルホルダ 20c ノズル 34 シリンジ 36 プランジャポンプ 36a 本体 36b 可動ハウジング 38,50 スプリング 41 ニードル 42 エアシリンダ 43 プランジャ 53 段部 54 カバー 43 ニードル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動可能なフレームにプランジャポン
    プとノズル部材とを搭載し、プランジャポンプの作動に
    より定量の塗布液をノズル部材の先端に押し出しながら
    上記フレームの上下動に伴い塗布するように構成された
    ディスペンサにおいて、上記プランジャポンプは、上記
    フレームに固定されるハウジング本体と、このハウジン
    グ本体に上下動可能に支持される可動ハウジングと、上
    記ハウジング本体に対して可動ハウジングを下方に付勢
    する第1の弾性部材とを有し、上記可動ハウジングにノ
    ズル部材を構成するノズルシャフトが設けられる一方、
    上記ハウジング本体に、昇降駆動されるプランジャと、
    このプランジャに上下動可能に装着される塗布液押し出
    し用のニードルと、上記プランジャに対してニードルを
    下方に付勢する第2の弾性部材と、上記プランジャの下
    降によりニードルを上記ノズルシャフト内に突入させた
    塗布液の押し出し状態で、上記ニードルと可動ハウジン
    グとを上下方向に係合させる係合手段とを設けたことを
    特徴とする部品実装システムにおけるディスペンサ。
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