JPH10208373A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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Publication number
JPH10208373A
JPH10208373A JP1361597A JP1361597A JPH10208373A JP H10208373 A JPH10208373 A JP H10208373A JP 1361597 A JP1361597 A JP 1361597A JP 1361597 A JP1361597 A JP 1361597A JP H10208373 A JPH10208373 A JP H10208373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical pickup
pickup device
spindle motor
adjusting
optical
Prior art date
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Application number
JP1361597A
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English (en)
Inventor
Kensei Ootsubo
研成 大坪
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP1361597A priority Critical patent/JPH10208373A/ja
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズ光軸と光ディスクにおける垂直な
軸との角度ズレいわゆるスキュー角を能率良くかつ精度
良く調整することが可能な光ピックアップ装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 スピンドルシャフト35に取り付けられ
光ディスク21を回転させるターンテーブル13と、タ
ーンテーブル13上で回転する光ディスク21の情報を
読み取る走行可能な光ピックアップ部とを備えた光ピッ
クアップ装置において、光ディスク21を回転させなが
ら光ディスク21と光ピックアップ部との傾斜角を調整
可能なスキュー角調整手段を備えたもので、これによっ
て、従来のように調整の度毎にシャフトを取り外す必要
がなくなり、能率良くスキュー角の調整ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ピックアップ装
置、より詳しくは、ビデオディスクやコンパクトディス
ク、または光磁気ディスクなどの光ディスクからの情報
の読み出し、あるいは光ディスクへの情報書き込みを行
う光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光を利用して情報の記録や再生を
行う技術はめざましい進歩を遂げており、あらかじめ記
録されている音声や文字、画像データを読み出す再生専
用の光学装置、いわゆるCD(コンパクトディスク)、
CD−ROM、レーザディスクなどと呼ばれているもの
は、基本的な技術及び市場とも成熟期にある。またコン
ピュータの二次記憶装置、リライタブルファイリング装
置などに近年ますますその利用範囲を広げている。ま
た、これからの市場を担う高い開口数をもつ対物レンズ
や、短波長レーザを用いた大規模容量の光ピックアップ
装置、例えば、DVD(ディジタルバーサタイルディス
ク)といわれるものが、現在、技術的改良、市場規模拡
大、シェア獲得などを目指し、本格的な立ち上がり時期
を迎えつつある。これらの技術的発展を支えているもの
は、市場のニーズもあるが、半導体レーザ技術、光学技
術、媒体技術、信号処理技術、精密加工技術など数多く
の周辺技術の発展に負うところが大きいといえる。さら
に今後ますます技術の発展、市場規模の拡大に伴って、
光ピックアップ装置は、画像や文字情報などのデータ記
憶装置としてその地位を築いて行くものと思われる。
【0003】このような状況下、コンパクトディスク、
CD−ROM、レーザディスクなどは、それぞれに特徴
のある光ディスクの規格が存在している。これはそのパ
フォーマンスに対する要請や技術の進展の時期の違いか
ら生まれたものであるが、数多くの光ディスク規格が混
在すること、すなわち互換性を犠牲にすることは、その
取り扱いや市場規模の拡大の点でマイナス要因となる。
とくに家庭などでそれぞれ大きな市場規模を構成し、そ
の見かけ上の形態も直径12cmディスクとほとんど同
様な外観を示すCDとDVDとでは光学的に直接の互換
性がなく、DVDディスクはCDプレーヤで再生するこ
とはできない。また逆もしかりである。これはディスク
の基板厚の違い(CDは1.2mm、DVDは0.6m
m)や対物レンズの開口数、使用レーザ光波長の違いな
どによるもので、DVDをCDより高密度にするためで
ある。このようなCDとDVDなど、異なる規格のもの
を一つの光ディスクドライブで利用できるようにとの市
場の要請は大きい。
【0004】また、市場動向としては、より大容量化へ
の要望が高まりつつあり、取り扱うメディア自身が高密
度になっている。記録された高密度のメディアの情報を
読み取るためには、光ディスク上に照射される光学スポ
ットを小さく絞り込む必要があり、近年の装置では、高
開口数の対物レンズおよび短長波のレーザーを使用し
て、物理的に光学スポット径を絞り込むことが行われて
いる。
【0005】しかしながら、スキュー角(対物レンズ光
軸と光ディスクにおける垂直な軸との角度ズレ)による
光学読み取り性能の劣化量は、レンズ開口数の3乗に比
例し、レーザー波長に反比例する性質をもっている。し
たがって、高密度のメディアの情報を読み取るには、発
生スキュー角を低く抑えることが必要である。発生する
スキュー角の要因としては、機械的な要因と光ディスク
の反りがある。このうち光ディスクの反りは避けること
のできない要因である。一方、機械的な要因として、ア
クチュエータ部の動きに伴う傾きやターンテーブル部の
面振れ精度、スピンドルモータ単品の軸垂直度、さらに
は組立部品のバラツキ等に起因する傾きがある。したが
って、これらの組立部品のバラツキ等により発生する傾
きを抑えるために、特にラジアル方向及びタンジェンシ
ャル方向におけるスキュー角調整を可能にすることが、
高密度のメディアの情報を読み取る光ピックアップ装置
においては必要な条件であると言える。
【0006】以下に、従来の高密度記録ディスク及びコ
ンパクトディスクの記録再生を行う光ピックアップモジ
ュールについて説明する。
【0007】図11は従来の光ピックアップ装置の全体
構成図であり、同図において21は高密度光ディスクや
コンパクトディスクなどの光ディスクを示す。22は光
ディスク21を回転させるスピンドルモータで、光ディ
スク21をクランプする機構も備えている。23は光デ
ィスク21に記録再生を行う光ピックアップ部、24は
光ピックアップ部23を光ディスク21の内周及び外周
に移動させるスレッド部である。25はスピンドルモー
タユニット22、光ピックアップ部23及びスレッド部
24を搭載するモジュールべース、26及び27はスピ
ンドルモータ22及び光ピックアップ部23に電力を供
給するフレキシブル基板である。
【0008】次いで図12〜図14を参照して上記光ピ
ックアップ装置の詳細及び動作について説明する。図1
2は図11のA−A線断面図、図13は図11のB−B
線断面図、図14は図13の部分拡大図をそれぞれ示
す。
【0009】図12〜図14において、28は光ディス
ク21を精度良く位置決めするターンテーブル、29は
リング状のマグネットで、このマグネット29は円周上
に異なる磁極が形成されている。30はマグネットのヨ
ークで、ターンテーブル28に接着または一体成形等の
手段で固定されている。31はスピンドルコイルで、マ
グネット29に対向し、かつマグネット29の磁極数と
異なる数のコイルで構成されている。32はマグネット
29の対向ヨークとして使用されるスピンドルベースで
ある。33はメタルハウジングであり、かしめ等の手段
でスピンドルベース32に垂直に立てられている。34
は含浸メタルで、メタルハウジング33の内部に圧入等
の手段で固定されている。35はスピンドルシャフト
で、端部がターンテーブル28に圧入固定されている。
【0010】さらに、36はターンテーブル28の磁気
的なスラスト力を受けるスラスト板であり、メタルハウ
ジング33がスピンドルベース32にかしめられるのと
同時にメタルハウジング33にかしめられている。37
は光ディスク21をクランプする変形ボールで、クラン
プバネ38によって常に光ディスク21の外周方向に力
がかかっている。この力によって光ディスク21を常に
ターンテーブル28側に押圧しクランプする機構になっ
ている。光ディスク21を取り外す際には、変形ボール
37は、クランプバネ38を光ディスク21の内周側に
圧縮させながら取り外すことができる。39はスピンド
ルベース32が取り付いているベースであり、ラジアル
調整用ネジ40とタンジェンシャル調整用ネジ41a,
41bによって取り付けられており、スピンドルベース
32とベース39の間のそれぞれの3本のネジの取付け
部においてコイルバネ42が介在している。
【0011】次いで、上記光ピックアップ装置のスピン
ドル部における、ラジアル方向及びタンジェンシャル方
向の傾き調整について説明する。
【0012】スピンドルベース32はコイルバネ42に
より常に押圧されており、ラジアル調整用ネジ40とタ
ンジェンシャル調整用ネジ41a,41bをそれぞれ緩
めたり締めたりすることにより、傾き調整を行う。これ
によって、スピンドルベース32が傾き、スピンドルベ
ース32にかしめられているメタルハウジング33も傾
く。このような操作によって、ターンテーブル28を所
定角度に傾かせることが可能となる。
【0013】図15は従来の別の光ピックアップ装置の
構成図であり、図16は図15のC−C線断面図であ
る。図15及び図16に示す装置は、図11に示した光
ピックアップ装置とは異なる箇所でスキュー角調整を行
うことができるものである。
【0014】同図において、39はベースであり、光ピ
ックアップ部(図示せず)を搭載するために支持するメ
インシャフト43とガイドシャフト44が取り付けられ
ている。メインシャフト43とガイドシャフト44は、
それぞれ2個の樹脂からなるブラケットにより取り付け
られており、メインシャフト43はブラケット45dと
45eによって、また、ガイドシャフト44はブラケッ
ト45fと45gによってそれぞれ取り付けられてい
る。
【0015】次いで、スキュー角調整について説明す
る。上記したように、メインシャフト43がブラケット
45dと45eによりベース39に取り付けられてお
り、ブラケット45dはネジ等によりベース39に動か
ないように固定されている。一方ブラケット45eは、
ベース39にかしめ固定されているピン46に沿って上
下方向に動くことが可能である。ブラケット45eをベ
ース39に取り付けるための調整用ネジ47があり、ベ
ース39とブラケット45eの間には、ブラケット45
eを常に上方向に押し当てるようにコイルバネ48が挿
入されている。したがって、調整用ネジ47を緩めたり
締めたりすることにより、メインシャフト43は光ディ
スクのラジアル方向に傾かせることが可能である。
【0016】ガイドシャフト44についても同様の構成
であり、したがって、ガイドシャフト44は光ディスク
のラジアル方向に傾かせることが可能である。また、メ
インシャフト43とガイドシャフト44のラジアル方向
の傾きをそれぞれ変えることにより、光ディスクのタン
ジェンシャル方向への傾き調整も可能となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光ピックアップ装置におけるスキュー角調整では、
アクチュエータの上下方向の可動できる範囲がアンバラ
ンスになったり、信号特性劣化、特にジッタ成分のマー
ジン確保が困難になったりする。また、2本のシャフト
の4箇所の固定ポイントでブラケット45d,45e,
45f,45gを一つ一つ調整しながらスキュー角調整
を行うため、調整自体に時間がかかり、また調整の度毎
にシャフトを取り外す必要があるなどの問題を有する。
【0018】本発明は上記課題を解決するもので、対物
レンズ光軸と光ディスクにおける垂直な軸との角度ズレ
いわゆるスキュー角を能率良くかつ精度良く調整するこ
とが可能な光ピックアップ装置を提供することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、回転駆動軸に取り付けられ光ディスクを回
転させるターンテーブルと、前記ターンテーブル上で回
転する光ディスクの情報を読み取る走行可能な情報読取
手段とを備えた光ピックアップ装置において、前記光デ
ィスクを回転させながら前記光ディスクと情報読取手段
との傾斜角を調整可能なスキュー角調整手段を備えたこ
とを特徴とする。スキュー角調整手段の具体的な機構と
しては、前記ターンテーブルをラジアル方向およびタン
ジェンシャル方向に傾斜角調整可能なプレート部材によ
り支持した機構を採用することができる。
【0020】これによって、従来のように調整の度毎に
シャフトを取り外す必要がなくなり、能率良くスキュー
角の調整ができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、回転駆動
軸に取り付けられ光ディスクを回転させるターンテーブ
ルと、前記ターンテーブル上で回転する光ディスクの情
報を読み取る走行可能な情報読取手段とを備えた光ピッ
クアップ装置において、前記光ディスクを回転させなが
ら前記光ディスクと情報読取手段との傾斜角を調整可能
なスキュー角調整手段を備えたもので、これによって、
従来のように調整の度毎にシャフトを取り外す必要がな
くなり、能率良くスキュー角の調整ができる。
【0022】請求項2記載の発明は、回転駆動軸に取り
付けられ光ディスクを回転させるターンテーブルと、前
記ターンテーブル上で回転する光ディスクの情報を読み
取る走行可能な情報読取手段とを備えた光ピックアップ
装置において、前記ターンテーブルをラジアル方向およ
びタンジェンシャル方向に傾斜角調整可能なプレート部
材により支持したもので、これによって、ターンテーブ
ルを傾斜させてスキュー角の調整ができ、従来のように
情報読取手段の方を傾斜させる必要がなくなるため、光
ディスクを回転させながら前記光ディスクと情報読取手
段との傾斜角を調整することが可能となる。
【0023】請求項3記載の発明は、前記プレート部材
がバネ性を有する部材で形成され、かつ前記プレート部
材を、組立基準面に対して傾斜状態になるように1点を
固定するとともに、他の2点を前記組立基準面となるよ
うに前記プレート部材を撓ませた状態で調整可能に支持
したもので、これによって、従来のようにスプリングな
どの特別の付勢手段を必要とすることなく、ネジの回転
だけでプラスあるいはマイナス方向への調整が可能とな
る。
【0024】請求項4記載の発明は、前記調整可能に支
持した2点を結ぶ線と、前記1点で固定した際の傾斜方
向とが直交するようにしたもので、これによって精度の
よい調整が可能となる。
【0025】請求項5記載の発明は、前記プレート部材
が傾斜状態になるよう固定する傾斜固定機構が、平板状
のプレートと、前記組立基準面に対し傾斜した傾斜面を
有し前記平板状プレートを固定する固定部とからなるも
のか、または、固定端側を所定傾斜角に折り曲げたプレ
ート部材のいずれかとしたもので、これによって、容易
に調整に必要なバネ性を持たせることができる。
【0026】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態にお
ける光ピックアップ装置のタンジェンシャル方向の縦断
面図で、スピンドルシャフトの中心よりも左側には光デ
ィスクが装着されていない状態を、右側には光ディスク
が装着されている状態を示している。図2はスキュー角
調整の原理を示す説明図、図3は図1に示す光ピックア
ップ装置のスキュー角調整機構部分を示す平面図、図4
は図1に示す光ピックアップ装置のスピンドルモータユ
ニットを示す斜視図、図5は図4に示すスピンドルモー
タベースの要部平面図、図6は図5に示すスピンドルモ
ータベースの応力解析分布図である。図7は図4に示す
スピンドルモータユニットを固定するためのスピンドル
モータカバーの斜視図である。図8は図1に示す光ピッ
クアップ装置のラジアル方向の縦断面図で、スピンドル
シャフトの中心よりも左側には光ディスクが装着されて
いない状態を、右側には光ディスクが装着されている状
態を示している。
【0027】図1〜図8において、12は光ディスクを
回転させるためのターンテーブルユニットで、このター
ンテーブルユニット12には、光ディスク21を調心さ
せるためのディスクセンタリング機構67が搭載され、
ターンテーブル13、ロケットリング16及び復帰コイ
ルバネ17にて構成されている。また、ターンテーブル
ユニット12には、光ディスク21を確実に保持するた
めに、ターンテーブル13の外周領域(半径12〜14
mm)にゴム状のスリップシート14が貼付されてい
る。ターンテーブル13の内周起伏部にはロータヨーク
15が接着圧入されており、このロータヨーク15でマ
グネットクランパー18が、確実にかつ位置精度を維持
しながら光ディスク21をクランプする。ターンテーブ
ルユニット12の中心部には、スピンドルモータ22の
スピンドルシャフト35が焼き嵌めされており、これに
よって、スピンドルモータ22の駆動をねじり共振なく
確実に伝える。
【0028】19はステンレス鋼製のスピンドルモータ
ベースで、スピンドルモータユニット11全体の取付け
姿勢を可変させるスキュー角調整機構の主要部材であ
る。このスピンドルモータベース19は、スピンドルモ
ータ22およびターンテーブルユニット12との間に位
置し、図5に示す(D)点,(E)点,(F)点の位置
にビス3本を用いスピンドルモータ22の取り付け基準
面(図示せず)に取り付けられている。これによって、
スピンドルモータ22はスピンドルモータベース19の
傾斜に同調して傾斜することとなる。
【0029】さらに、スピンドルモータベース19の
(A)点(図5参照)は、図1に示す樹脂製のモジュー
ルベース25に形成された勾配2度のテーパ面25aに
固定ネジ49で締結されている。したがってこの状態で
は,ターンテーブルユニット12及びスピンドルモータ
ユニット11は、スピンドルモータユニット11の自重
によって(A)点のみで支持された片支持状態となる。
【0030】図1、図3及び図7に示す20は、樹脂製
のモジュールベース25の上面に配置されたスピンドル
モータカバーで、スピンドルモータベース19の2箇所
の(B)点、(C)点(図5参照)で、ラジアル方向及
びタンジェンシャル方向のスキュー角調整ネジ50,5
1で取り付られている。このスピンドルモータカバー2
0には、図7に示すように、樹脂製のモジュールベース
25の上面側に調整ネジ50,51が突出せずフラット
面状となるように、スピンドルモータカバー20の調整
ネジ50,51の挿入位置に下方からナット52を圧入
した構造としている。
【0031】したがって、基準面に対してスピンドルモ
ータベース19が下向きに2度の傾斜で取り付けられ、
さらに調整ネジ50,51で基準面に対しほぼ水平とな
るように上方に押し上げられた状態(2度戻された状
態)で取り付られることとなり、スピンドルモータベー
ス19は(A)点を支点とした基準面の両方向に対して
付勢力を有する板バネ状態となる。このため、本実施の
形態のスキュー角調整機構では、従来のようにスプリン
グなどの部材を何ら設けることなく、スピンドルモータ
ベース19の弾性復元力を利用し、調整ネジ50,51
の回転のみによって、スピンドルモータベース19の傾
斜をプラスまたはマイナスのいずれの方向へも調節する
ことができる。
【0032】本実施の形態の光ピックアップ装置は、さ
らに、図1、図3に示すように、スレッド部24、光ピ
ックアップ部23等のユニットを備えている。スレッド
部24は、ギアブラケット60の中に、光ピックアップ
部23を光ディスク21の内周から外周にいたる範囲を
稼働させるための駆動源であるスレッドモータ53を備
え、その先端にはモータギア54及びエンコーダ57が
同軸で回転する。このモータギア54にはトレインギア
55の大歯車が、またトレインギア55の小歯車にはシ
ャフトギア56が噛み合いながら、減速機構を構成して
いる。さらに、シャフトギア56には、メインシャフト
43が圧入されており、シャフトギア56の先端部が、
ギアブラケット60に片支持されたスラストバネ66で
押圧されている。なお、図1に示す44は、メインシャ
フト43と平行に配置されたガイドシャフトである。
【0033】また、図1に示すメインシャフト43に
は、光ピックアップ部23のラック58がラックスプリ
ング59にて押圧されながら、光ピックアップ部23を
光ディスク21の内周から外周にいたる範囲を稼働させ
る。モジュールベース25は、これらのユニットを組み
込むいわゆる筺体であるが、フォトインタラプタ61や
内周検知スイッチ62等の各種センサー、光ピックアッ
プ部23からのレーザFPC63、スピンドルモータユ
ニット11からのスピンドルモータFPC64や各種セ
ンサーからのセンサーFPC65等の引き回しを考慮し
ながら配置されている。
【0034】次いで上記光ピックアップ装置における、
スピンドルモータユニット11のスキュー角調整の動作
について説明する。まず、図1〜図5を参照して、タン
ジェンシャル方向でのスキュー角調整機構について説明
する。
【0035】図5に示す(A)点で固定ネジ49により
締め付けられたスピンドルモータユニット11は、図5
中の矢印に示した方向に片支持状態であることから、実
際に(B)点でモジュールベース25の下方から調整ネ
ジ50をねじ込んで行く際に、常に調整ネジ50に押圧
される状態になっている。これは、板金であるスピンド
ルモータベース19がバネ性をもった部材であることか
ら、このような機構が実現する。これによって、(A)
点を支点として、仮想の水平線を基準とした場合、スピ
ンドルモータユニット11の高さ変動を±0.1mm以
内に抑えながら、調整ネジ51の調整により±0.28
度の角度調整幅を得ることができる。
【0036】同様に、ラジアル方向でのスキュー角調整
機構を図8を用いて説明する。前記のように、スピンド
ルモータユニット11は図5中の矢印に示した方向に片
支持状態であることから、実際に(C)点でモジュール
ベース25の下方から調整ネジ51をねじ込んで行く際
に、常に調整ネジ51に押圧される状態になっている。
これによって、(A)点を支点として、仮想の水平線を
基準とした場合、スピンドルモータユニット11のスピ
ンドルシャフト35を支軸とするので高さ変動はなく、
調整ネジ51の調整により±2度の角度調整幅を得るこ
とができる。
【0037】本実施の形態においては、これらタンジェ
ンシャル方向及びラジアル方向でのスキュー角調整は、
各々±0.2度の角度範囲で調整精度を実現する機構と
している。
【0038】さらに、スキュー角調整機構の主要部材で
あるスピンドルモータベース19の応力解析の結果につ
いて、図6を用いて説明する。スピンドルモータベース
19はバネ性をもった部材であるために、図5に示す
(A)点付近の曲げにおける首の部分では、図6に示す
ように、特に濃く見える個所が応力集中が起きている部
分であるが、基本的に塑性変形は起こさない弾性域での
機構部材を利用した構造としている。
【0039】(実施の形態2)図9は本発明の第2の実
施の形態におけるスピンドルモータカバーの斜視図であ
り、同図の(a)はタイプ1を、(b)はタイプ2を示
す。タイプ1のスピンドルモータカバー20は、板金材
の一部(図5の(B)点及び(C)点に対応する部分)
を上側にバーリング加工を施すとともに、ネジ切りを施
した構造である。また、タイプ2のスピンドルモータカ
バー20は、板金材の一部(タイプ1と同じ部分)の下
側にバーリング加工を施すとともに、ネジ切りを施した
構造である。このようにバーリング加工とネジ切りを施
すことによって、別部材としてナットを設ける必要がな
くなり、部材点数を少なくすることが可能となる。
【0040】本実施の形態は、第1の実施の形態のナッ
ト52を圧入する方法と異なる構造を示しているが、タ
イプ1及びタイプ2のいずれのスピンドルモータカバー
も、ラジアル方向及びタンジェンシャル方向におけるス
キュー角調整ネジを固定する部材に置き換えられること
で、部品コストの削減が期待できる。
【0041】(実施の形態3)図10は、本発明の第3
の実施の形態におけるスピンドルモータベースの平面図
である。これは、第1の実施の形態のモジュールベース
25にテーパを施した構造と異なり、モジュールベース
25の固定部はフラットな構造とし、その代わりにスキ
ュー角調整機構のスピンドルモータベース19に、角度
θ例えば2度のテーパを施した構造としている。
【0042】これにより、スピンドルモータベース19
を取り付けた状態では、第1の実施の形態の場合と同様
に、ラジアル方向及びタンジェンシャル方向でのスキュ
ー角調整機構部の2箇所(図5の(B)点、(C)点)
の調整ネジ50,51には、常に押圧がかかるようにな
り、本来のスキュー角調整の球面調整を擬似的に前記テ
ーパ面及び2点にて代替することができる。またさら
に、実際に図5の(A)点でネジ締めされたスピンドル
モータユニット11は、図5中の矢印に示した方向に片
支持状態であることから、実際に(B)点でモジュール
ベース25の下方から調整ネジ50をねじ込んで行く際
に、常に調整ネジ50に押圧がかかるようになってい
る。これは、スピンドルモータベース19がバネ性をも
った板金部材であることにより、このような機構が実現
する。これにより、(A)点を支点として、仮想の水平
線を基準とした場合、スピンドルモータユニット11の
高さ変動を±0.1mm以内に抑えながら、調整ネジ5
0の調整により±0.28度の角度調整幅を得ることが
できる。
【0043】同様に、実際に(C)点でモジュールベー
ス25の下方から調整ネジ51をねじ込んで行く際に、
常に調整ネジ51に押圧がかかるようになっている。こ
れにより、(A)点を支点として、仮想の水平線を基準
とした場合、スピンドルモータユニット11のシャフト
35を支軸とするので高さ変動はなく、調整ネジ51の
調整により±2度の角度調整幅を得ることができる。
【0044】本実施の形態においても、タンジェンシャ
ル方向及びラジアル方向でのスキュー角調整は、各々±
0.2度の角度範囲で調整精度を実現する機構となって
いる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、基板厚の異なる光ディスクをはじめとするあ
らゆる光ディスク及び対物レンズとの、光軸ズレ、いわ
ゆるラジアル方向及びタンジェンシャル方向におけるス
キュー角調整を、従来のように調整の度毎にシャフトを
取り外す必要がなく、能率良く調整を行うことができ
る。その結果、再生信号やサーボ信号等の信号特性の安
定化が実現でき、少ない機構部品の追加であらゆる光デ
ィスクに対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における光ピックア
ップ装置のタンジェンシャル方向の縦断面図
【図2】スキュー角調整の原理を示す説明図
【図3】図1に示す光ピックアップ装置のスキュー角調
整機構部分を示す平面図
【図4】図1に示す光ピックアップ装置のスピンドルモ
ータユニットを示す斜視図
【図5】図4に示すスピンドルモータベースの要部平面
【図6】図5に示すスピンドルモータベースの応力解析
分布図
【図7】図4に示すスピンドルモータユニットを固定す
るためのスピンドルモータカバーの斜視図
【図8】図1に示す光ピックアップ装置のラジアル方向
の縦断面図
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるスピンドル
モータカバーの斜視図
【図10】本発明の第3の実施の形態におけるスピンド
ルモータベースの平面図
【図11】従来の光ピックアップ装置の全体構成図
【図12】図11のA−A線断面図
【図13】図11のB−B線断面図
【図14】図13の部分拡大図
【図15】従来の別の光ピックアップ装置の構成図
【図16】図15のC−C線断面図
【符号の説明】
11 スピンドルモータユニット 12 ターンテーブルユニット 13 ターンテーブル 14 スリップシート 15 ロータヨーク 16 ロケットリング 17 復帰コイルバネ 18 マグネットクランパー 19 スピンドルモータベース 20 スピンドルモータカバー 21 光ディスク 22 スピンドルモータ 23 光ピックアップ部 24 スレッド部 25 モジュールベース 25a テーパ面 26,27 フレキシブル基板 28 ターンテーブル 29 マグネット 30 ヨーク 31 スピンドルコイル 32 スピンドルベース 33 メタルハウジング 34 含浸メタル 35 スピンドルシャフト 36 スラスト板 37 変形ボール 38 クランプバネ 39 ベース 40 ラジアル調整用ネジ 41a,41b タンジェンシャル調整用ネジ 42 コイルバネ 43 メインシャフト 44 ガイドシャフト 45d,45e,45f,45g ブラケット 46 ピン 47 調整用ネジ 48 コイルバネ 49 固定ネジ 50,51 調整ネジ部 52 ナット 53 スレッドモータ 54 モータギア 55 トレインギア 56 シャフトギア 57 エンコーダ 58 ラック 59 ラックスプリング 60 ギアブラケット 61 フォトインタラプタ 62 内周検知スイッチ 63 レーザFPC 64 スピンドルモータFPC 65 センサーFPC 66 スラストバネ 67 ディスクセンタリング機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動軸に取り付けられ光ディスクを回
    転させるターンテーブルと、前記ターンテーブル上で回
    転する光ディスクの情報を読み取る走行可能な情報読取
    手段とを備えた光ピックアップ装置において、前記光デ
    ィスクを回転させながら前記光ディスクと情報読取手段
    との傾斜角を調整可能なスキュー角調整手段を備えた光
    ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】回転駆動軸に取り付けられ光ディスクを回
    転させるターンテーブルと、前記ターンテーブル上で回
    転する光ディスクの情報を読み取る走行可能な情報読取
    手段とを備えた光ピックアップ装置において、前記ター
    ンテーブルをラジアル方向およびタンジェンシャル方向
    に傾斜角調整可能なプレート部材により支持したことを
    特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】前記プレート部材がバネ性を有する部材で
    形成され、かつ前記プレート部材を、組立基準面に対し
    て傾斜状態になるように1点を固定するとともに、他の
    2点を前記組立基準面となるように前記プレート部材を
    撓ませた状態で調整可能に支持したことを特徴とする請
    求項2記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】前記調整可能に支持した2点を結ぶ線と、
    前記1点で固定した際の傾斜方向とが直交するようにし
    たことを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装
    置。
  5. 【請求項5】前記プレート部材が傾斜状態になるよう固
    定する傾斜固定機構が、平板状のプレートと、前記組立
    基準面に対し傾斜した傾斜面を有し前記平板状プレート
    を固定する固定部とからなるものか、または、固定端側
    を所定傾斜角に折り曲げたプレート部材のいずれかであ
    ることを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装
    置。
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