JPH1020825A - テレビゲーム機用映像信号変換装置 - Google Patents

テレビゲーム機用映像信号変換装置

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JPH1020825A
JPH1020825A JP8194018A JP19401896A JPH1020825A JP H1020825 A JPH1020825 A JP H1020825A JP 8194018 A JP8194018 A JP 8194018A JP 19401896 A JP19401896 A JP 19401896A JP H1020825 A JPH1020825 A JP H1020825A
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JP
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game machine
signal
video
video game
display
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JP8194018A
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English (en)
Inventor
Shoichi Tanaka
正一 田仲
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WAKA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
WAKA SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パソコンのディスプレイにテレビゲーム機を
接続して、テレビゲーム機の映像をパソコンのディスプ
レイにて映し出すための映像信号変換装置を提供するこ
とを課題とし、特に、パソコンのマルチディスプレイと
テレビゲーム機との接続を可能にすることを課題とす
る。 【解決手段】 テレビゲーム機用映像信号の垂直走査周
波数と水平走査周波数のうちの水平走査周波数のみを2
倍にして、1フィールド当たりの走査線数を2倍にする
倍速変換回路(ライン・バッファ21及びクロックジェ
ネレータ24等からなる)を備えたアップ・スキャンコ
ンバータ1(映像信号変換装置)を用いて、テレビゲー
ム機をパソコン用ディスプレイに接続するだけで、テレ
ビゲーム機の映像をパソコン用の高精密なディスプレイ
の特徴を生かした解像度の高い映像を見ることを可能と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号変換装置
に関し、詳しくは、パーソナルコンピュータのディスプ
レイにテレビゲーム機を接続して テレビゲーム機の映
像をパーソナルコンピュータのディスプレイにて映し出
すためのテレビゲーム機用映像信号変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビゲーム機が広く家庭等に浸
透し、楽しまれている。ところで、このようなテレビゲ
ーム機の映像をパーソナルコンピュータ(以下、パソコ
ンと言う)用の高精密なディスプレイ、即ち、アナログ
RGBモニターに映し出して、該アナログRGBモニタ
ーの特徴を生かした解像度の高い映像を見たいという要
求がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テレビ
ゲーム機の映像としてNTSC方式のものでは、テレビ
ゲーム機を同じくNTSC方式のテレビのビデオ端子に
接続して使用しており、このようなテレビゲーム機を直
接パソコン用ディスプレイに接続しても画面表示は不可
能である。即ち、一般のテレビは、上述のように、NT
SC方式を用いており、水平走査周波数は15.75k
Hzである。ところが、パソコン用ディスプレイのそれ
は24kHz或いは31kHzであり、この水平走査周
波数の相違により、画面表示ができないのである。
【0004】この場合、テレビゲーム機とパソコン用デ
ィスプレイの走査方式が同じであれば、テレビゲーム機
から出力されているコンポーネントアナログRGB信号
をパソコン用ディスプレイに入力すればよいのである
が、近年のパソコンのディスプレイは高解像度化・大画
面化のためマルチ化されたマルチディスプレイとなって
おり、VGA方式であるため、走査周波数の低い側は対
応できない。
【0005】本発明は以上のような従来の課題を解決す
るためなされたものであり、パソコンのディスプレイに
テレビゲーム機を接続して テレビゲーム機の映像をパ
ソコンのディスプレイにて映し出すための映像信号変換
装置を提供することを課題とし、特に、パソコンのマル
チディスプレイとテレビゲーム機との接続を可能にする
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、NTSC方式のテレビゲーム機とVGA方式
のパーソナルコンピュータのディスプレイに接続され、
該テレビゲーム機の映像信号をディスプレイ信号である
映像信号に変換するテレビゲーム機用映像信号変換装置
であって、前記テレビゲーム機用映像出力に接続可能な
入力端子と、前記パーソナルコンピュータのディスプレ
イの映像入力に接続可能な出力端子と、を備え、NTS
C方式のインタレース走査をノンインタレース走査にす
るべく、前記テレビゲーム機用映像信号の垂直走査周波
数と水平走査周波数のうちの水平走査周波数のみを2倍
にして、1フィールド当たりの走査線数を2倍にする倍
速変換回路を備えるように構成した。
【0007】請求項2に係る発明は、前記倍速変換回路
を、インタレース走査により飛び越されたラインの信号
をメモリを利用して作り出すと共に、倍の周波数でリー
ドを行い、1ライン分の信号が走査されるべきところ
を、倍の周波数で2ライン分走査する構成とした。
【0008】請求項3に係る発明は、前記飛び越された
ラインの信号を、1つ前のラインの信号をそのまま利用
するべく、同じ信号を2回読み出すことにより得ること
を特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明は、テレビゲーム機の
電源入時に、テレビゲーム機用映像信号変換装置の電源
を入れるリモートコントロール回路を備えるように構成
した。
【0010】請求項5に係る発明は、前記パーソナルコ
ンピュータのアナログRGB出力に接続可能な入力端子
を備え、パーソナルコンピュータと接続可能な構成であ
って、テレビゲーム機の電源切時に、テレビゲーム機と
ディスプレイとの接続から、パーソナルコンピュータと
ディスプレイとの接続に切り換え、電源入時に、パーソ
ナルコンピュータとディスプレイとの接続から、テレビ
ゲーム機とディスプレイとの接続に切り換える切換回路
を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項6に係る発明は、前記切換回路を、
スルー回路から構成した。
【0012】請求項7に係る発明は、テレビゲーム機用
映像信号変換装置の本体を、高さ方向が偏平な方形箱形
状に形成するようにした。
【0013】請求項8に係る発明は、前記映像信号変換
装置本体の前面部には、電源投入時に点灯するLEDラ
ンプと、ヘッドフォン用のコネクタと、音量調節レバー
と、が夫々設けられ、後面部には、テレビゲーム機のA
Vマルチ出力端子に接続されるゲーム機接続コネクタ
と、ディスプレイの入力用コネクタに接続されるディス
プレイ接続コネクタと、パーソナルコンピュータの出力
用コネクタに接続されるパーソナルコンピュータ接続コ
ネクタと、ACアダプターが接続される電源接続コネク
タと、が夫々設けられていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。先ず、本発明に係るテレビゲーム機
用の映像信号変換装置の基本概念について説明する。上
述したように、近年のパソコンのディスプレイは高解像
化のためマルチ化されたマルチディスプレイとなってお
り、走査周波数の低い側は対応できない。従って、本発
明の映像信号変換装置は、殆どのマルチディスプレイに
対応しているVGA対応走査周波数に変換する機能を持
たせる。
【0015】VGA仕様水平走査周波数は31.5kH
zであり、NTSC方式の15.734kHzの約2倍
に設定されている。尚、垂直走査周波数は両者とも60
Hzである。そこで、テレビゲーム機の走査線を倍速変
換することによりVGA仕様とする構成を採用する。上
記の倍速変換するには NTSC方式のインタレース走
査をノンインタレース走査にすることと同じことにな
る。
【0016】ここで、NTSCの走査線方式は、画面の
ちらつきを少なくするためにインタレース(飛び越し)
走査を採用している。即ち、図10に示すように、走査
線1本おきに走査して垂直方向の画素密度を下げる代わ
りに、フィールド周波数(1秒当たりの画面の数)を2
倍にする方式を採っている。
【0017】インタレース走査では、第1フィールドと
第2フィールドとで1枚の完全な絵(フレーム)が出来
上がる。従って、NTSC方式のテレビの場合、1つの
フィールドの走査線数は262.5本で画面数を30枚
/秒となっている。このように、インタレース走査では
1画面当たりの垂直方向の画素密度(走査線数)を下げ
るため、走査が粗くなり、走査線間の隙間が見えること
になり、これは画面が大きくなる程顕著になり、見づら
い画面となる。
【0018】かかるインタレース走査による垂直方向の
画素密度の劣化を解消するには、1走査線単位での信号
を2倍に圧縮すれば良い。そして、フィールド周波数
(垂直周波数)はそのままで水平周波数を2倍にして、
1フィールド当たりの走査線数を2倍にする方法があ
る。
【0019】これにより、インタレース走査がノンイン
タレース走査に変換され、垂直方向の画素密度を上げる
ことができ、この様子は、図11に示されるようにな
る。
【0020】かかるインタレースからノンインタレース
走査変換を実現するには、1走査線毎にメモリに信号を
書き込み、書き込みの2倍の速度を読み出せばよいこと
になり、これが倍速変換(ノンインタレース変換)の原
理であり、この様子は、図12に示されるようになる。
【0021】かかる倍速変換の具体的な方法としては、
インタレース走査により飛び越されたラインの信号をメ
モリを利用して作り出すと共に、倍の周波数(例えば、
4fscのサンプリング・レートに対して、8fscに
対応)でリードを行い、従来1ライン分の信号が走査さ
れるべきところを、倍の周波数で2回(2ライン分)走
査することにより行う。
【0022】飛び越されたラインの信号(補間信号)の
作り方としては、種々あり、本発明の実施形態では、図
に示すように、1つ前のラインの信号をそのまま利用す
る(同じ信号を2回読み出す)最もシンプルな方法を採
用する。この方法は、1つの信号入力に対してライン・
バッファを1個使う。4fscでライトを行い、8fs
cでリードを行うため、同一信号を2回リードすること
になり、2回目にリードされた信号が補間信号となる
(図13参照)。
【0023】次に、上述した基本概念に基づいて案出さ
れた本発明に係るテレビゲーム機用映像信号変換装置
(以下、アップ・スキャンコンバータと言う)の一実施
形態の具体的構成について説明する。アップ・スキャン
コンバータは、テレビゲーム機に接続され、後述の回路
構成により、該テレビゲーム機の映像信号をパソコン用
ディスプレイ信号である映像信号に変換するものであ
り、図7に示すように、アップ・スキャンコンバータ1
は、テレビゲーム機2とパソコン3用のディスプレイ3
Aに接続して使用する。又、アップ・スキャンコンバー
タ1は、パソコン3とも接続され、1台のディスプレイ
3Aを共用してテレビゲーム機2とパソコン3を切り換
えて使用できる。
【0024】この場合、テレビゲーム機2のAVマルチ
出力端子にRGBケーブル4Aの一端を接続し、その他
端にアップ・スキャンコンバータ1を接続する。一方、
アップ・スキャンコンバータ1に別のRGBケーブル4
Bを接続し、これをパソコン用ディスプレイ3Aに接続
する。又、アップ・スキャンコンバータ1にケーブル4
Cを接続し、これをパソコン3に接続する。尚、アップ
・スキャンコンバータ1には、その他に、後述するAC
アダプター33やアンプ内蔵スピーカ34、ヘッドホン
35が接続される。
【0025】かかるアップ・スキャンコンバータ1の使
用方法を説明すると、先ず、家庭用コンセントにACア
ダプター33を接続し、アップ・スキャンコンバータ1
にACアダプター33のプラグを接続する。又、アップ
・スキャンコンバータ1に、アンプ内蔵スピーカ34、
ヘッドホン35を接続する。パソコン3を接続している
場合には、パソコン3を動作させ、ディスプレイ3Aに
パソコン画面を出して確認する。
【0026】次に、テレビゲーム機2の電源を入れる
と、ディスプレイ3Aはパソコン画面からゲーム画面へ
と切り換わる。パソコン3を使用するときには、テレビ
ゲーム機2の電源を切ると、自動的にディスプレイ3A
はパソコン画面に切り換わる。
【0027】次に、図8及び図9を参照して、アップ・
スキャンコンバータ1の本体構造について説明する。ア
ップ・スキャンコンバータ1の本体1Aは、高さ方向が
比較的偏平な方形箱形状に形成され、底面には載置用の
支持脚6が設けられている。かかるコンバータ本体1A
の前面部には、電源投入時に点灯するLEDランプ(P
OWER)7と、ヘッドフォン用のコネクタ(PHON
ES)8と、音量調節レバー(VOLUME)9と、が
夫々設けられている。
【0028】コンバータ本体1Aの後面部には、テレビ
ゲーム機2のAVマルチ出力端子にRGBケーブル4A
を介して接続されるゲーム機接続コネクタ(IN)10
と、パソコン用ディスプレイ3の入力用コネクタに前記
別のRGBケーブル4Bを介して接続されるディスプレ
イ接続コネクタ(DISPLAY OUT)11と、パ
ソコン本体の出力用コネクタに図示しないケーブルを介
して接続されるパソコン本体接続コネクタ(PC I
N)12と、ACアダプター33が接続される電源接続
コネクタ(DC9VIN)13と、が夫々設けられてい
る。
【0029】次に、アップ・スキャンコンバータ1内部
の回路構成について説明する。先ず、この回路構成の概
略を、図1のブロック図に基づいて説明する。この図に
おいて、アップ・スキャンコンバータ1の回路は、A/
D変換器(RGB8bit)20、ライン・バッファ
(RGB910ワード×8bit)21、D/A変換器
(RGB8bit)22、アンプ(RGB)23、クロ
ック・ジェネレータ24、リレー25、リレードライバ
ー26、レギュレター27を含んで構成される。
【0030】テレビゲーム機2のAVマルチ出力端子に
接続される前記ゲーム機接続コネクタ(IN)10の4
つの端子のうち音声信号左端子及び右端子(AUDIO
L,R)28は、前記音量調節レバー(VOLUM
E)9と連係するオーディオアンプ29に接続される。
このオーディオアンプ29からのAUDIO L,R信
号は、前記ヘッドフォン用のコネクタ(PHONES)
8に入力される。
【0031】POWER端子30は、リレードライバー
26に接続され、該リレードライバー26からのリレー
制御信号はリレー25に入力される。前記リレー25
は、パソコンのアナログRGB出力とディスプレイ3と
の接続と、テレビゲーム機2のAVマルチ出力とディス
プレイとの接続と、を選択して切り換えるものであり、
このリレー25からなるスルー回路が本発明における切
換回路に相当する。これにより、1台のディスプレイ3
を共用してテレビゲーム機2とパーソナルコンピュータ
を切り換えて使用できる。
【0032】又、アナログRGB端子31は、A/D変
換器20に接続され、該A/D変換器20は、ライン・
バッファ21に接続され、該ライン・バッファ21はD
/A変換器22に接続される。このD/A変換器22は
アンプ23に接続され、該アンプ23からのアナログR
GB信号はリレー25を介してパソコン用ディスプレイ
に入力される。
【0033】NTSCビデオ端子32は、クロック・ジ
ェネレータ24に接続される。このクロック・ジェネレ
ータ24には、32HD信号と8fsc信号とが入力さ
れる。又、クロック・ジェネレータ24から出力される
CLUMP信号はA/D変換器20に入力される。又、
クロック・ジェネレータ24から出力される4fsc信
号はA/D変換器20とライン・バッファ21のライト
(書込み)コントロール部21Aに入力される。
【0034】更に、W−RST信号(ライト・リセット
信号)は、前記ライトコントロール部21Aに、R−R
ST信号(リード・リセット信号)はライン・バッファ
21のリード(読込み)コントロール部21Bに、夫々
入力される。又、8fsc信号は、リードコントロール
部21BとD/A変換器22とに入力される。
【0035】クロック・ジェネレータ24から出力され
る水平同期信号H−SYNCと垂直同期信号V−SYN
Cとは夫々リレー25を介してパソコン用ディスプレイ
に入力される。前記レギュレター27はリレー25に接
続されると共に、前記LEDランプ(POWER)7と
接続される。
【0036】次に、かかる構成のアップ・スキャンコン
バータ1の概略的な作用を説明する。アップ・スキャン
コンバータ1の電源系及びスルー回路について説明する
と、先ず、テレビゲーム機の電源が入ることにより、リ
レードライバー26が働き、ACアダプター33からの
供給によるDC9Vがリレー25を介しレギュレター2
7により、アナログとデジタルの+5Vとして回路に供
給されるリモートコントロール回路が備えられており、
本アップ・スキャンコンバータ1には、電源用スイッチ
が不要で、テレビゲーム機からのリモートコントロール
により電源が入る。
【0037】同時に、パソコン本体接続コネクタ(PC
IN)12がリレー25を介してディスプレイ接続コ
ネクタ(DISPLAY OUT)11にスルーアウト
していた信号がスキャンコンバートされた信号に切り換
わる。アップ・スキャンコンバータ1の音声系について
説明すると、パソコン用ディスプレイのD−sub15
ピンコネクタ仕様には、音声信号がなく、一般にスピー
カー内蔵のディスプレイは少なく、テレビゲーム機を使
用する場合には、なにかしらの音声出力を準備する必要
がある。
【0038】テレビゲーム機にスピーカを内蔵しても高
質な音は得られないため、テレビゲーム機の音声を音量
調節レバー(VOLUME)9とオーディオアンプ29
を介してステレオミニジャックに出力することにより、
ヘッドホンやパソコン用アクセサリのアクティブスピー
カに直接接続できるようになっている。
【0039】次に、アップ・スキャンコンバータ1の映
像系について説明すると、AVマルチ出力からはコンポ
ーネントアナログRGB映像信号(以下、RGB信号と
言う)とコンポジットビデオ信号が入力され、パソコン
用ディスプレイのD−sub15ピンコネクタ仕様に対
応しているRGB信号を倍速変換処理し、ビデオ信号は
倍速変換処理に必要な制御信号を作るために使用する。
【0040】倍速変換処理は、RGB信号を3系統の信
号として扱い、3系統の同じ処理を行う。倍速変換処理
を行うためには、前述したように、1ライン分のメモリ
が必要で、デジタルメモリを使用するため、先ず、アナ
ログ映像信号をA/D変換機20でA/D変換し、ライ
ン・バッファ(メモリ)21に書き込み、2倍の速度で
読み出し、D/A変換機22でD/A変換することによ
り実現される。
【0041】次に、アップ・スキャンコンバータ1の制
御信号系について説明すると、制御信号は、内部クロッ
ク・ジェネレータ24をGEN・LOCK(ゲン・ロッ
ク)させるために必要な同期信号と、バーストフラグの
色信号をビデオ信号から分離して使用する。必要な信号
は、A/D変換するときにアナログ信号を基準電圧に固
定するためのクランプ信号、A/D変換機20とライン
・バッファ21に書き込むときの4fscクロック信
号、ライン・バッファ21に書き込み位置を決めるリセ
ット信号、メモリから読み出すときとD/A変換すると
きの8fscクロック信号、メモリの読み出し位置を決
めるリセット信号、VGAに対応した水平同期信号H−
SYNCと垂直同期信号V−SYNCである。
【0042】かかる構成において、A/D変換機20、
ライン・バッファ21、D/A変換機22及びクロック
・ジェネレータ24により、テレビゲーム機用映像信号
の垂直走査周波数と水平走査周波数のうちの水平走査周
波数のみを2倍にして、1フィールド当たりの走査線数
を2倍にする本発明の倍速変換回路が構成される。
【0043】そして、1つの信号入力に対してライン・
バッファ21を1個使い、クロック・ジェネレータ20
からの制御信号に基づいて、ライン・バッファ21にて
4fscでライトを行い、8fscでリードを行って、
同一信号を2回リードし、2回目にリードされた信号、
即ち、飛び越されたラインの信号(補間信号)が作り出
され、これを倍の周波数で(4fscのサンプリング・
レートに対して、8fscに対応)リードして、1ライ
ン分の信号が走査されるべきところを、倍の周波数で2
回(2ライン分)走査することにより、倍速変換が行わ
れる。
【0044】これにより、インタレース走査がノンイン
タレース走査に変換され、垂直方向の画素密度を上げる
ことができ、テレビゲーム機の走査線を倍速変換により
VGA仕様とすることができる。
【0045】図2〜図6は、アップ・スキャンコンバー
タ1の実際の回路図を示しており、この回路図に基づい
て、アップ・スキャンコンバータ1の各系統の作用を説
明する。
【0046】(電源系統)図1のACアダプター33よ
りCN4に供給されたDC9Vは、RY3−8pinの
スイッチに入り(図14参照)、RY3の駆動により7
pinに出力され、IC8,IC9のシリーズレギュレ
ータを介し、デジタルブロック用+5V(VCC)とア
ナログブロック用+5V(AVCC)の2系統の電源が
各系に供給される。
【0047】(本体スイッチ系統)電源のON/OFF
は、CN5−4pinがテレビゲーム機の電源ON/O
FFにより+5V/0Vに変化するので、Q4がONす
ることにより、RY3−10pinがGNDになり、C
N4から直接供給されてLEDランプ(POWER)7
(D3)は、RY3の駆動により、VCCの供給がなさ
れて発光する。
【0048】(スルー回路系統)ディスプレイ接続コネ
クタ(DISPLAY OUT)11(CN2)の信号
は、映像R/G/Bと同期H/VとDDC9/12/1
5pinが出力され、映像R/G/Bと同期H/Vは、
RY1,2,3各スイッチのコモン(3,8pin)に
接続されており(図14参照)、RY1,2,3が駆動
していないときは、パソコン本体接続コネクタ(PC
IN)12(CN1)の映像R/G/Bと同期H/Vに
接続され、パソコン本体接続コネクタ(PC IN)1
2(CN1)からディスプレイ接続コネクタ(DISP
LAY OUT)11(CN2)にスルーアウトされ
る。
【0049】RY1,2,3が駆動しているときは、テ
レビゲーム機の映像のスキャンコンバートされた映像R
/G/Bと同期H/Vがディスプレイ接続コネクタ(D
ISPLAY OUT)11(CN2)に出力される。
RY1,2,3の駆動は、RY3の駆動により7pin
に+9Vが発生し、RY1,2の1pinに供給され、
10pinがGNDであるから、RY1,2が駆動す
る。D1,2はリレーコイルのサージ吸収用ダイオード
である。
【0050】(音声系統)テレビゲーム機の音声信号仕
様を、例えば、「1.1−1.2Vrms、インピーダ
ンス47kΩ以上」とした場合、音声レベルは増幅する
必要はなく、ヘッドホンやアクティブスピーカ駆動に必
要なインピーダンスを確保できる。信号の流れは、CN
5−2,3pinに入力されたR/L信号が音量調節レ
バー(VOLUME)9(RV1)(図15参照)よ
り、音量調整され、音声ドライバ回路を通してステレオ
ミニジャックCN3に出力される。音声R/L回路は同
じであるから、L側のドライバ回路の説明を行う。電源
電圧が5Vしかないため、電圧振幅を十分に確保できる
ように構成されている。
【0051】音量調節レバー(VOLUME)9(RV
1)により音量調整された音声信号は、C36でDCカ
ットされ、D3のLED定電圧特性を利用したバイアス
電圧約+3Vでバイアスされて、ソース側Q5,9とシ
ンク側Q7,11に分かれる。DC電圧のマッチングと
して、ソース側は、先ず、Q5によりプラスVbeさ
れ、Q9によりマイナスVbeされることにより、入力
の電位と出力の電位が同じとなる。同じくシンク側もQ
7,11により同電位になり、Q9−EとQ11−Eが
同電位であるため、バイアス電流が流れなきことにより
省電力化している。そして、信号成分は十分なドライブ
能力を確保されている。又、電圧振幅もプラス側は約A
VCC−Vbeまで、マイナス側は約GND+Vbeま
で確保されている。R22とR24の定数の違いは、バ
イアス電圧が1/2AVCCでないことと、PNPとN
PNトランジスタの特性の違いによるものである。
【0052】(映像系統)基本的にはR/G/B信号と
も同じ処理が行われているため、R信号のみについて説
明する。
【0053】(a)信号終端 テレビゲーム機のR/G/B信号仕様を、「例えば、
「0.7vp−p、インピーダンス75Ω、DC成分を
含む」とした場合、CN5−10pinから入力された
信号は、テレビゲーム機側でDCカットされていないた
め、C2でDCカットした後、R1により75Ωで終端
する。
【0054】(b)A/D変換 その後信号はA/D変換するためIC1で処理される。
図16はIC1のブロック図で、C5によりDCカット
された信号は4pinに入力され、6pinに入力され
るクランプ信号により、7pinのバイアス電圧Vc1
でクランプされる。Vc1を作るためには、IC2周辺
の通り、1pinのVrtと10pinのVrbを作
り、IC1,3に供給する。R52,53は分圧による
外部負荷を疑似的に取り付けることにより、IC1,
2,3の特性は揃えられている。
【0055】(c)メモリ IC1により8ビットでA/D変換された信号は、ライ
ン・バッファ21(IC4)のメモリに入力される。I
C4は、910ワード×8ビット構成の高速ライン・メ
モリである。NTSC方式の映像信号を色副搬送波周波
数(fsc)の4倍の周波数(14.3MHz)のサン
プリング・レートで8ビットに量子化した場合に、 4fsc=4×455/2fh=910fh 但し、fscは、色副搬送波周波数(3.579545
MHz) fhは、水平同期周波数(15.734265MHz)
となり、ちょうど1ライン部(1水平走査線)が記憶で
きる構成となっている。従って、映像信号をデジタル処
理するのに最適であり、1ライン遅延、時間軸変換等が
容易に実現できる。
【0056】図17は上記IC4のブロック図であり、
IC4はアドレス・ポインタを内蔵しており、外部にア
ドレス発生回路は不要である。又、ライト/リードが独
立で、かつ非同期に行うことができるので、汎用のスタ
テックRAMを使用する場合と異なり、ダブル・バッフ
ァ構成にする必要はない。従って、本メモリを制御する
外部信号は、ライト・クロック(WCK)、リード・ク
ロック(RCK)、ライト・リセット信号(RST
W)、リード・リセット信号(RSTR)の4種類だけ
となる。
【0057】上記ライト動作のタイミングについて説明
すると、ライト・サイクルは、図18に示すように、W
Eが「L」レベルのとき、WCKに同期して1サイクル
に1アドレス(8ビット=1バイト)ずつ行われる。ラ
イト・アドレスは、ライト・サイクルが終了するたびに
自動的に1アドレスをインクリメントする。従って、ラ
イト・データは、WCKのサイクルエンドの立ち上がり
エッジに対して、セットアップとホールド・タイムを満
足するように加える必要がある。
【0058】RSTW信号は、図19に示すように、ラ
イト・アドレス・ポインタを0アドレスにリセットする
ための信号入力である。WCKの立ち上がりエッジに対
して、セットアップとホールド・タイムを満足するよう
に入力する。ライト・アドレス・ポインタはWCKに同
期して1,2,3,4・・・と1つずつインクリメント
され、アドレスが最終番地(909)までくると、次の
アドレスは自動的に0に戻り、再び0番地からライトが
行われる。WEが「H」レベルのときはデータは入力さ
れず、WCKに無関係にライト・アドレスも停止する。
【0059】上記リード動作のタイミングについて説明
すると、リード・サイクルは、図20に示すように、R
Eが「L」レベルのとき、RCKに同期して1サイクル
に1アドレス(8ビット=1バイト)ずつ行われる。リ
ード・アドレスは、リード・サイクルが終了するたびに
自動的に1アドレスをインクリメントする。従って、リ
ード・データは、RCKのサイクルエンドの立ち上がり
エッジからアクセス・タイム後に出力される。RSTR
信号は、リード・アドレス・ポインタを0アドレスにリ
セットするための信号入力である。
【0060】図21に示すように、RCKの立ち上がり
エッジに対して、セットアップとホールド・タイムを満
足するように入力する。リード・アドレス・ポインタは
RCKに同期して1つずつインクリメントしながら、リ
ードが行われる。ライトの場合と同様、リセット後91
0回のリード・サイクルを行うと、次のアドレスは自動
的に0に戻る。REが「H」レベルのときはリードが禁
止され、出力がハイ・インピーダンスになると同時に、
RCKに無関係にリード・アドレスも停止する。
【0061】(d)D/A変換及び電圧増幅 IC4により8ビット倍速出力された信号は、IC7の
D/A変換機22に入力される。IC7は、R/G/B
の3チャンネルがワンパッケージ化されている。このI
C7のブロック図を図22に示す。
【0062】(e)映像ドライバ IC7−37pinから出力された信号は、Q1のエミ
ッタホロアにより低インピーダンス化し、C25でDC
カットした後、R17の同軸マッチング抵抗75Ωを介
して出力される。
【0063】(制御信号系統) (a)クロック・ジェネレータ24のゲン・ロック CN5−6pinから入力されたビデオ信号は、テレビ
ゲーム機内部でDCカットされているため、R26で直
接終端する。IC10のクロック・ジェネレータ24を
ゲン・ロックするために必要な信号は、水平同期分離用
信号と、垂直同期分離用信号と、クロマ信号である。こ
のIC10のブロック図を図23に示す。
【0064】水平同期分離用信号と、垂直同期分離用信
号の入力部の回路は、図24に示すように構成されてい
る。この回路に基づく同期分離の動作を説明すると、同
期負極性の映像信号が入力されると同期の先端が(最低
電位)約2.2VとなるようにIC10から図24のC
oに充電電流Ispが流れる。そして、同期の先端部
(最低電位)以外の期間は、36pinが2.2V以上
となり、トランジスタTR1をカットオフ(TR1のコ
レクタ電流を減らす)させる。このため、このカットオ
フ期間は、前記Coに充電された電荷がRoを介してI
xなる電流で放電される。この様子を概略説明すると図
25のようになる。
【0065】図25中のIsp,Vsは、Coが十分に
大きくIx,Ispが線形になると考えると、 (Isp/Co)×4us=(Ix/Co)×58.8
6us ∴Isp=(58.86us/4.7us)×Ix=1
2.5×Ix Vs=Rx×Isp=12.5×Ix×Rx となる。このVsは、スライス電圧を表しており、この
電圧より下の部分を増幅して同期分離を行う。同期分離
感度を決定するには、Rxを変えてVsを設定する。
【0066】Vsを小さくすると、水平同期部分の分離
には有利であるが、垂直同期部分の分離には不利とな
る。又、逆にVsを大きくすると、水平同期部分の雑音
(ヒゲ)による同期不良(ジッタ)等の原因となる。そ
のため、定数は入力される信号に応じて最適化する必要
がある。Coの容量値については充放電電流に比較して
十分大きい値を選ぶが、あまり大きくし過ぎると、過渡
応答特性が悪化し、入力信号の急激なAPL変動に対し
て追従できなくなる。
【0067】図24の回路では、測定をやり易くするた
め、入力をコンデンサ結合しているため、APL変動に
対して弱くなっている。従って、実際に回路を構成する
際には、図24のエミッタ・フォロアに入力する前段に
SyncTipクランプ回路を用いて同期先端の電位を
確立させた方がAPL変動に対して強いものになるか
ら、図5のR27とR28で分圧した約1.4V(=A
VCC/(R27+R28)×R28)マイナスQ13
のVbeの電位により、信号の最底部(SyncTi
p)をクランプするようにする。
【0068】バースト信号に同期したクロックを発生さ
せるために、IC10−4pinにクロマ信号を入力さ
せる。ビデオ信号からクロマ信号を作るために、C4
5,C46,L2,R31による3.58MHzトラッ
プを通し、Q15のバッファを介して供給する。
【0069】(b)カラー・サブキャリアの同期 図23のIC10の1〜18pinは主にカラー・サブ
キャリアの同期信号を発生させるブロックで、このIC
10の使用はVOCが8fscまで使用可能で、本アッ
プ・スキャンコンバータは例えば最高8fscのクロッ
クが必要であるため、VOC用発振子x1は8fsc
(=28.63636MHz)を用いる。VOCによ
り、IC10の16pinには、テレビゲーム機のビデ
オ信号のカラー・サブキャリアに同期した8fscが出
力される。出力信号をTTLレベルのロジック処理を行
うが、出力レベルが1.3vp−pのため、IC11
F,11AによりTTLレベルに変換する。TTLレベ
ルになった8fsc(TP22波形)は、IC4,5,
6,7の各RCK、クロックに供給される。
【0070】図26〜図31には、各テストポイントの
波形を示す。図26(A)〜(G)は、アップ・スキャ
ンコンバータ1におけるテレビゲーム機接続コネクタ
(IN)10(CN5)へのケーブル入力信号(R,
G,B,VIDEO,AUDIO−L,AUDIO−
R,POWER SW)の波形を示している。
【0071】図27(A)〜(E)は、アップ・スキャ
ンコンバータ1におけるディスプレイ接続コネクタ(D
ISPLAY OUT)11(CN2)の信号(R,
G,B,H−SYNC,V−SYNC)の波形を示して
いる。図28(A),(B)は、アップ・スキャンコン
バータ1におけるヘッドフォン用のコネクタ(PHON
ES)8(CN3)の信号(L,R)の波形を示してい
る。図29(A)〜(C)は、COLOR SYNCの
波形を示し、図30(A)〜(D)は、POWERの波
形を示し、図31(A)〜(I)は、Sync Gen
eratorの波形を示している。
【0072】(c)4fscの作成 IC12ADタイプフリップフロップにて、8fscを
2分周して4fsc(TP23波形)を作り、IC1〜
6の各クロック、WCKに使用する。
【0073】(d)水平、垂直同期 図23のIC10の20〜36pinは主に水平・垂直
の同期信号を発生させるブロックで、このIC10のV
OC用発振子X2は、37fh(=503.5KHz)
を用いる。VOCにより、テレビゲーム機のビデオ信号
の水平・垂直の同期信号に同期した各信号、23pin
水平同期HD(TP18波形)、22pinクランプ、
20pin垂直同期VD(TP20波形)信号を使用す
る。クランプ信号CLUNP(TP19波形)は、IC
1,2,3のクランプ信号として使用する。
【0074】(e)水平同期信号とカラー・サブキャリ
アの同期 IC10の自体では、出力の水平同期信号とカラー・サ
ブキャリアの同期がとれないため、IC16A,16
B,20AによりIC10〜23pinHDの立ち下が
ったときに、4fscを立ち上がった時点から、次の4
fscの立ち上がった時点までが、IC20A−3pi
nN−HD(TP24波形)に出力される。但し、IC
10水平同期分離したときのジッタと、IC16Aでの
ジッタが取れたわけではなく、このジッタの処理につい
ては後述する。
【0075】(f)2倍の水平同期信号 VGA規格によるNTSC方式の2倍の水平同期信号を
作るために、4fscを利用して、 NTSC水平同期周波数fh=2/455×fsc=4
55×2fsc≒15.734KHz VGA水平同期周波数2fh=2×fsc=2×455
×2fsc=4fsc/455≒31.468KHz fsc:色副搬送波周波数(3.579545MHz) このように、4fscを455分周すれば、2倍の水平
同期信号を作ることができる。
【0076】図2〜6の回路図では、4fscをIC1
2B,13,14の各クロックに入力し、IC11C−
6pinが負パルスを出力することにより、IC12
B,13,14のカウンタがロード状態となり、プリセ
ット値の000111001(IC14−6,5,4,
3pin、IC13−6,5,4,3pin、IC12
B−13pin)=57からインクリメントされ、フル
セット111111111=511になった時点でIC
14−15pinから、正パルスが出力され、IC1
9,11B,11Cを通して再び負パルスが出力し、ル
ープ状態でカウンタが働く。
【0077】1周期の4fscの回数は57から511
までの455回となる。そのときの1周期が2fhであ
り、IC11C−6pinをRSTR(TP27波形)
として、IC4,4,6のリセット信号に使用する。但
し、4fscを455分周しただけでは、ヒデオ信号と
同期はとれてはいない。
【0078】(g)水平同期及びジッタの取り方 上記の説明では、4fsc/8fscとHDのジッタと
があり、2fhにおいてはフリーランの状態である。こ
れらを一挙に解決する方法として、カウンタからあるゲ
ートを作り出し、そのゲート内にHDパルスが入ってい
れば455カウンタはフリーランさせ、ゲートから外れ
ると、強制的にカウンタをプリセットさせるフィードバ
ック方式を取る。
【0079】図2〜6の回路図では、IC15A,20
D,15B,11Eによりゲートを作る。ゲートのカウ
ント数は、111111100=508から11111
1111=511までで、フルセットの454番(0番
スタート)とすれば、451番から454番までの4/
4fscの幅のゲート(TP25波形)になる。IC2
0BによりN−HDの4fsc幅パルスがゲート内にあ
れば、IC20B−6pin(TP26波形)には出力
されず、IC19Aも影響ないので、フリーラン状態に
なり、ゲートから外れると、IC20B−6pinにN
−HDの4fsc幅パルスが出力され、IC19Aの出
力も影響し、強制的にカンウタがプリセットされる。
【0080】プリセットされた後、最初に出力されるゲ
ートのタイミングには、N−HDは発生せず(2倍速な
ので)、2回目のゲート近くに現れる。そのときまだゲ
ート内になければ、強制プリセットし、その繰り返しに
より、何回目かには安定してゲート内に入る。よって、
ジッタは4/4fsc=fsc≒279nsの範囲内で
あれば吸収される。
【0081】(h)H−SYNCの作成 VGA規格のH−SYNC(TP29波形)を作るため
に、IC18B,19Dを使用して、IC18B−11
pinに111110000=496=439番の立ち
上がりパルスを入力し、IC18B−13pinにプリ
セット時57=0番から11111=63=6番までH
iレベルのIC13−11pinを入力することによ
り、439番から454番,0番−6番までの23/4
fsc≒1.606us幅の負パルスがIC19D−1
3pinに出力される。
【0082】(i)V−SYNCの作成 VGA規格のV−SYNC(TP30波形)を作るため
に、IC17A,17B,18A,20C,19Cを使
用して、同期済のIC14−11pinの信号をクロッ
クして、VDの立ち下がりパルスが入力されてから,2
×2fh=fh≒63.55us幅の負パルスがIC1
9C−10pinに出力される。
【0083】(i)RSTWの作成 RSTW(TP28波形)はRSTRを間欠すればよい
ので、IC19B,11Dにより、RSTRとHDを入
力して作る。RSTWはIC4,5,6に使用される。
【0084】以上説明した構成のアップ・スキャンコン
バータ1を用いて、テレビゲーム機2をパソコン用ディ
スプレイ3に接続するだけで、テレビゲーム機2の映像
をパソコン用の高精密なディスプレイ3、即ち、アナロ
グRGBモニターに映し出して、該アナログRGBモニ
ターの特徴を生かした解像度の高い映像を見ることが可
能となる。
【0085】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、NTSC
方式のインタレース走査をノンインタレース走査にする
べく、テレビゲーム機用映像信号の垂直走査周波数と水
平走査周波数のうちの水平走査周波数のみを2倍にし
て、1フィールド当たりの走査線数を2倍にする倍速変
換回路を備えた映像信号変換装置を用いることにより、
テレビゲーム機をパーソナルコンピュータのディスプレ
イに接続するだけで、テレビゲーム機の映像をパソコン
用の高精密なディスプレイに映し出して、該アナログR
GBモニターの特徴を生かした解像度の高い映像を見る
ことが可能となる。
【0086】請求項2に係る発明によれば、倍速変換回
路を、インタレース走査により飛び越されたラインの信
号をメモリを利用して作り出すと共に、倍の周波数でリ
ードを行い、1ライン分の信号が走査されるべきところ
を、倍の周波数で2ライン分走査する構成としたので、
簡単な回路構成で倍速変換を行うことができる。
【0087】請求項3に係る発明によれば、飛び越され
たラインの信号を、1つ前のラインの信号をそのまま利
用するべく、同じ信号を2回読み出すことにより得るよ
うに構成したので、飛び越されたラインの信号(補間信
号)の作り方として、シンプルな方法となる。
【0088】請求項4に係る発明によれば、テレビゲー
ム機の電源入時に、テレビゲーム機用映像信号変換装置
の電源を入れるリモートコントロール回路を備えたの
で、電源用スイッチが不要となる。
【0089】請求項5に係る発明によれば、テレビゲー
ム機の電源切時に、テレビゲーム機とディスプレイとの
接続から、パーソナルコンピュータとディスプレイとの
接続に切り換え、電源入時に、パーソナルコンピュータ
とディスプレイとの接続から、テレビゲーム機とディス
プレイとの接続に切り換える切換回路を備えたので、1
台のディスプレイを共用してテレビゲーム機とパーソナ
ルコンピュータを切り換えて使用できる。
【0090】請求項6に係る発明によれば、切換回路
を、スルー回路により構成したので、切換回路の回路構
成が容易となる。
【0091】請求項7に係る発明によれば、テレビゲー
ム機用映像信号変換装置の本体を、高さ方向が偏平な方
形箱形状に形成したので、映像信号変換装置本体をコン
パクトな形状とすることができ、使用性を向上できる。
【0092】請求項8に係る発明によれば、映像信号変
換装置本体の前面部に、電源投入時に点灯するLEDラ
ンプと、ヘッドフォン用のコネクタと、音量調節レバー
と、を夫々設け、後面部に、テレビゲーム機のAVマル
チ出力端子に接続されるゲーム機接続コネクタと、ディ
スプレイの入力用コネクタに接続されるディスプレイ接
続コネクタと、パーソナルコンピュータの出力用コネク
タに接続されるパーソナルコンピュータ接続コネクタ
と、ACアダプターが接続される電源接続コネクタと、
が夫々設けたので、映像信号変換装置本体における各コ
ネクタ等を使用し易い配置とすることができ、使用性を
向上できる。
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るテレビゲーム機用映像信号変換
装置(アップ・スキャンコンバータ)の一実施形態のシ
ステムを示すブロック図
【図2】 同上のシステムの詳細を説明するための回路
【図3】 同上のシステムの詳細を説明するための回路
【図4】 同上のシステムの詳細を説明するための回路
【図5】 同上のシステムの詳細を説明するための回路
【図6】 同上のシステムの詳細を説明するための回路
【図7】 同上の映像信号変換装置の接続状態を示す概
略図
【図8】 同上の映像信号変換装置の外観を示す図で、
(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は右側面図
【図9】 同上の平面図
【図10】 インタレースの仕組みを説明する図
【図11】 インタレース走査とノンインタレース走査
の違いを説明する図
【図12】 スキャンコンバータの原理を説明する図
【図13】 倍速変換方法を説明する図
【図14】 同上の回路図におけるRY3の内部結線図
【図15】 同上の回路図におけるRV1の内部配線図
【図16】 同上の回路図におけるIC1のブロック図
【図17】 同上の回路図におけるIC4のブロック図
【図18】 ライト・サイクルの説明図
【図19】 ライト・リセット・サイクルの説明図
【図20】 リード・サイクルの説明図
【図21】 リード・リセット・サイクルの説明図
【図22】 同上の回路図におけるIC7のブロック図
【図23】 同上の回路図におけるIC10のブロック
【図24】 同期分離回路を示す図
【図25】 同上の同期分離回路における同期分離波形
【図26】 アップ・スキャンコンバータにおけるテレ
ビゲーム機接続コネクタ(IN)へのケーブル入力信号
(R,G,B,VIDEO,AUDIO−L,AUDI
O−R,POWER SW)の波形を示す図
【図27】 アップ・スキャンコンバータにおけるディ
スプレイ接続コネクタ(DISPLAY OUT)の信
号(R,G,B,H−SYNC,V−SYNC)の波形
を示す図
【図28】 アップ・スキャンコンバータにおけるヘッ
ドフォン用のコネクタ(PHONES)の信号(L,
R)の波形を示す図
【図29】 COLOR SYNCの波形を示す図
【図30】 POWERの波形を示す図
【図31】 Sync Generatorの波形を示
す図
【符号の説明】
1 アップ・スキャンコンバータ 1A コンバータ本体 2 テレビゲーム機 3 パソコン 3A パソコン用ディスプレイ 4 ケーブル 7 LEDランプ 8 ヘッドフォン用のコネクタ 9 音量調節レバー 10 ゲーム機接続コネクタ 11 ディスプレイ接続コネクタ 12 パソコン本体接続コネクタ 13 電源接続コネクタ 20 A/D変換器 21 ライン・バッファ 22 D/A変換器 23 アンプ 24 クロック・ジェネレータ 25 リレー 26 リレードライバー 27 レギュレター 33 ACアダプター 34 アンプ内蔵スピーカ 35 ヘッドホン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NTSC方式のテレビゲーム機とVGA
    方式のパーソナルコンピュータのディスプレイに接続さ
    れ、該テレビゲーム機の映像信号をディスプレイ信号で
    ある映像信号に変換するテレビゲーム機用映像信号変換
    装置であって、 前記テレビゲーム機用映像出力に接続可能な入力端子
    と、前記パーソナルコンピュータのディスプレイの映像
    入力に接続可能な出力端子と、を備え、 NTSC方式のインタレース走査をノンインタレース走
    査にするべく、前記テレビゲーム機用映像信号の垂直走
    査周波数と水平走査周波数のうちの水平走査周波数のみ
    を2倍にして、1フィールド当たりの走査線数を2倍に
    する倍速変換回路を備えたことを特徴とするテレビゲー
    ム機用映像信号変換装置。
  2. 【請求項2】 前記倍速変換回路は、インタレース走査
    により飛び越されたラインの信号をメモリを利用して作
    り出すと共に、倍の周波数でリードを行い、1ライン分
    の信号が走査されるべきところを、倍の周波数で2ライ
    ン分走査する構成であることを特徴とする請求項1記載
    のテレビゲーム機用映像信号変換装置。
  3. 【請求項3】 前記飛び越されたラインの信号は、1つ
    前のラインの信号をそのまま利用するべく、同じ信号を
    2回読み出すことにより得ることを特徴とする請求項2
    記載のテレビゲーム機用映像信号変換装置。
  4. 【請求項4】 テレビゲーム機の電源入時に、テレビゲ
    ーム機用映像信号変換装置の電源を入れるリモートコン
    トロール回路を備えたことを特徴とする請求項1〜3の
    うちいずれか1つに記載のテレビゲーム機用映像信号変
    換装置。
  5. 【請求項5】 前記パーソナルコンピュータのアナログ
    RGB出力に接続可能な入力端子を備え、パーソナルコ
    ンピュータと接続可能な構成であって、 テレビゲーム機の電源切時に、テレビゲーム機とディス
    プレイとの接続から、パーソナルコンピュータとディス
    プレイとの接続に切り換え、電源入時に、パーソナルコ
    ンピュータとディスプレイとの接続から、テレビゲーム
    機とディスプレイとの接続に切り換える切換回路を備え
    たことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに
    記載のテレビゲーム機用映像信号変換装置。
  6. 【請求項6】 前記切換回路は、スルー回路から構成さ
    れたことを特徴とする請求項5記載のテレビゲーム機用
    映像信号変換装置。
  7. 【請求項7】 テレビゲーム機用映像信号変換装置の本
    体は、高さ方向が偏平な方形箱形状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載
    のテレビゲーム機用映像信号変換装置。
  8. 【請求項8】 前記映像信号変換装置本体の前面部に
    は、電源投入時に点灯するLEDランプと、ヘッドフォ
    ン用のコネクタと、音量調節レバーと、が夫々設けら
    れ、 後面部には、テレビゲーム機のAVマルチ出力端子に接
    続されるゲーム機接続コネクタと、ディスプレイの入力
    用コネクタに接続されるディスプレイ接続コネクタと、
    パーソナルコンピュータの出力用コネクタに接続される
    パーソナルコンピュータ接続コネクタと、ACアダプタ
    ーが接続される電源接続コネクタと、が夫々設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1つ
    に記載のテレビゲーム機用映像信号変換装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001013938A (ja) * 1999-07-02 2001-01-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディスプレイ装置
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