JPH10207134A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10207134A
JPH10207134A JP9013855A JP1385597A JPH10207134A JP H10207134 A JPH10207134 A JP H10207134A JP 9013855 A JP9013855 A JP 9013855A JP 1385597 A JP1385597 A JP 1385597A JP H10207134 A JPH10207134 A JP H10207134A
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JP
Japan
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image
unit
transfer
transfer material
toner
Prior art date
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Application number
JP9013855A
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English (en)
Inventor
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Kunio Shigeta
邦男 重田
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写材として定着熱量が多く必要なOHT、
厚紙等にも対応しても、トータルコピースピードを低下
させることなく良好な定着がなされる画像形成装置を提
供すること。 【解決手段】 第1の像担持手段と第2の像担持手段と
の接触位置から定着手段までの距離を転写材の長さより
大きく設定し、第1の像担持手段と第2の像担持手段と
により表裏のトナー像形成を行い両面画像形成を行う第
1の両面画像形成モードと、転写材として厚紙が用いら
れる場合に、定着手段及び第2の像担持手段を第1の速
度として表裏のトナー像の形成を行い、表面画像を転写
材に転写した後、第1の速度より遅い第2の速度として
裏面画像を転写材に転写し、両面画像形成を行う第2の
両面画像形成モードとを有する画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等において、像担持体上に形成したトナー像
を転写材上に転写、定着して画像を形成する電子写真方
式の画像形成装置に関し、特に、像担持体上のトナー像
を転写材の表面に転写または一旦トナー像受像体上に転
写した後転写材の裏面に転写することにより、転写材の
表裏の何れにも画像を形成することができる画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面コピーにおいては、像担持体
上に形成された一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、ジ
ャム等を引き起こす原因となっていた。これに対し、特
公昭49−37538号公報、特公昭54−28740
号公報や特開平1−44457号公報や特開平4−21
4576号公報等により転写材の両面にトナー像を形成
後、1回で定着を行うものが提案され、特に、特開平1
−44457号公報や特開平4−214576号公報等
には像担持体、帯電手段、像露光手段、現像手段等より
なる像形成手段を複数組トナー像受像体上に並列に配置
し、カラー画像の両面コピーを形成する方法が提案され
ている。
【0004】また、転写材としてOHT(オーバヘッド
トランスペアレンシ)や厚紙などを用いて画像形成する
場合や光沢画像の形成を行う場合、定着熱量を多く必要
とするので定着速度を低下させて定着を行う方法が知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平1−44457号公報や特開平4−214576
号公報等により提案される両面カラー画像形成は、転写
材の搬送性は向上するが、トナー像受像体上に1色ずつ
カラートナー像を重ねて行くので、色ズレやトナーの散
りやこすれ等の画像劣化が起き易い。
【0006】これに対し、本願発明者らは、像担持体
(第1の像担持手段)に形成したトナー像を一旦トナー
像受像体(第2の像担持手段)に一括して転写し、トナ
ー像受像体上のトナー像と、再度像担持体に形成したト
ナー像とを転写材の両面に転写する両面画像形成方法を
検討しているが、転写材としてOHT(オーバヘッドト
ランスペアレンシ)や厚紙などを用いて画像形成する場
合や光沢画像の形成を行う場合、定着熱量を多く必要と
するので、定着手段の駆動速度、トナー像受像体の駆動
速度、像担持体、転写材搬送手段の駆動速度及び現像手
段の駆動速度等の画像形成プロセス部材の全ての駆動速
度を低下させる必要があるが、画像形成プロセス部材の
全ての駆動速度を低下させると、画像形成に必要とされ
るトータルコピースピードが大幅に遅くなるという問題
を生じる。
【0007】また、像担持体から転写材への1回の転写
で済む表面画像形成に比べ、裏面画像形成は像担持体か
らトナー像受像体、トナー像受像体から転写材へと2回
の転写を行うため、裏面画像の画像濃度が低くなる。こ
れは転写の際に転写率が90%程度であることから10
%程トナー付着量が低下することから起こる。更に、ト
ナー像の2回の転写により散り(網点が広がり一般にγ
が高くなる)、階調性が変化する。また、モノクロ画像
に比べ、カラー画像については色調の問題が新たに生じ
る。図20に両面カラートナー像形成の問題点を示す
が、図20に示すように,転写材の表と裏とでカラート
ナーの重ね合わせ順が反転してしまうため、最上層に形
成されるトナーの色が強調されたり、再転写による付着
量の低下により色調が異なってしまい、良好なカラー画
像形成が行われないという問題が生じる。即ち、転写率
やトナー付着量等の画像形成条件が変わってしまうとい
う問題が生じる。
【0008】特に、転写材としてOHT(オーバヘッド
トランスペアレンシ)や厚紙等を用いて画像形成する場
合、定着速度を遅くする必要があり、定着速度に合わせ
て画像形成を行うと、画像形成条件が変わってしまい、
上記の如きトナー像受像体による裏面画像での転写材へ
のトナー像の転写率やトナー付着量等の更なる低下はも
とより、転写材への表面画像の転写率やトナー付着量等
も低下してしまい良好なカラー画像形成が行われないと
いう問題が生じる。当然、裏面画像での2回転写による
画像濃度や階調性の低下やカラー画像での色調等の変化
により、良好なカラー画像形成が行われないという問題
も生じる。
【0009】本発明は上記の問題点を改良し、転写材と
して定着熱量が多く必要なOHT、厚紙等にも対応して
も、トータルコピースピードを低下させることなく良好
な定着がなされ、且つ転写率やトナー付着量等の画像形
成条件の整った良好な画像が得られる画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像形
成手段により形成されたトナー像を担持する第1の像担
持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナー像
が転写され、転写された該トナー像を表面に担持するベ
ルト状の第2の像担持手段と、前記第1の像担持手段に
担持されているトナー像を転写材の表面に転写する第1
の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持されている
トナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写手段
と、前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する
定着手段とを有する画像形成装置において、前記第1の
像担持手段と前記第2の像担持手段との接触位置から前
記定着手段までの距離を前記第2の像担持手段により搬
送される前記転写材の搬送方向の長さより大きく設定す
るものであり、前記定着手段と、前記第1の像担持手段
と、前記第2の像担持手段とを第1の速度として前記第
2の像担持手段への裏面画像のトナー像の形成と前記第
1の像担持手段への表面画像のトナー像の形成とを行っ
た後、前記表面画像のトナー像を前記第1の転写手段に
より前記転写材の一方の面に転写し、また、前記裏面画
像のトナー像を前記第2の転写手段により前記転写材の
他方の面に転写し、前記転写材分離手段により前記第2
の像担持手段より前記転写材を分離し、該表裏のトナー
像を定着手段により定着して画像形成を行う第1の両面
画像形成モードと、前記転写材として厚紙が用いられる
場合に、少なくとも前記第2の像担持手段を第1の速度
として前記第2の像担持手段への裏面画像のトナー像の
形成と前記第1の像担持手段への表面画像のトナー像の
形成とを行い、前記第1の転写手段により前記第1の像
担持手段に担持される表面画像を前記転写材の一方の面
に転写した後、前記定着手段及び第2の像担持手段の速
度を第1の速度より遅い第2の速度として前記裏面画像
のトナー像を前記第2の転写手段により前記転写材の他
方の面に転写し、前記第2の像担持手段より前記転写材
を分離し、該表裏のトナー像を定着手段により定着して
画像形成を行う第2の両面画像形成モードと、を有する
ことを特徴とする画像形成装置によって達成される(第
1の発明)。
【0011】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を表面に担持するベルト状の
第2の像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持され
ているトナー像を転写材の表面に転写する第1の転写手
段と、前記第2の像担持手段に担持されているトナー像
を前記転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、前記
転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着手段
とを有する画像形成装置において、前記第1の像担持手
段と前記第2の像担持手段との接触位置から前記定着手
段までの距離を前記第2の像担持手段により搬送される
前記転写材の搬送方向の長さより大きく設定するもので
あり、前記定着手段と、前記第1の像担持手段と、前記
第2の像担持手段とを第1の速度として前記第2の像担
持手段への裏面画像のトナー像の形成と前記第1の像担
持手段への表面画像のトナー像の形成とを行った後、前
記表面画像のトナー像を前記第1の転写手段により前記
転写材の一方の面に転写し、また、前記裏面画像のトナ
ー像を前記第2の転写手段により前記転写材の他方の面
に転写し、前記第2の像担持手段より前記転写材を分離
し、該表裏のトナー像を定着手段により定着して画像形
成を行う第1の両面画像形成モードと、前記転写材とし
てOHT或いは厚紙が用いられる場合に、少なくとも前
記第2の像担持手段を第1の速度として前記第1の像担
持手段への表面画像のトナー像の形成を行い、前記第1
の転写手段により前記第1の像担持手段に担持される表
面画像を前記転写材上に転写した後、前記定着手段及び
第2の像担持手段の速度を第1の速度より遅い第2の速
度として前記第2の像担持手段により搬送される前記転
写材を前記第2の像担持手段より分離し、前記表面画像
のトナー像を定着手段により定着して画像形成を行う表
面のみの片面画像形成モードと、を有することを特徴と
する画像形成装置によって達成される(第2の発明)。
【0012】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を表面に担持する第2の像担
持手段と、転写材を第2の像担持手段に給送する転写材
給送手段と、前記第1の像担持手段に担持されているト
ナー像を前記転写材の表面に転写する第1の転写手段
と、前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を
前記転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、前記転
写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着手段と
を有する画像形成装置において、前記定着手段と、前記
第1の像担持手段と、前記第2の像担持手段とを第1の
速度として、前記第2の像担持手段への裏面画像のトナ
ー像の形成と前記第1の像担持手段への表面画像のトナ
ー像の形成とを行った後、前記表面画像のトナー像を前
記第1の転写手段により前記転写材の一方の面に転写
し、また、前記裏面画像のトナー像を前記第2の転写手
段により前記転写材の他方の面に転写し、前記第2の像
担持手段より前記転写材を分離し、該表裏のトナー像を
定着手段により定着して画像形成を行う第1の両面画像
形成モードと、前記転写材として厚紙が用いられる場合
に、前記第1の速度にて前記第1の像担持手段上に形成
した裏面画像のトナー像を前記第2の像担持手段に転写
した後、前記定着手段と、前記第1の像担持手段と、前
記第2の像担持手段と、転写材給送手段との速度を前記
第1の速度より遅い第2の速度として前記第1の像担持
手段に表面画像のトナー像を形成し、前記表面画像のト
ナー像を前記第1の転写手段により前記転写材の一方の
面に転写し、また、前記裏面画像のトナー像を前記第2
の転写手段により前記転写材の他方の面に転写し、前記
第2の像担持手段より前記転写材を分離し、該表裏のト
ナー像を定着手段により定着して画像形成を行う第3の
両面画像形成モードと、を有することを特徴とする画像
形成装置によって達成される(第3の発明)。
【0013】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を表面に担持する第2の像担
持手段と、転写材を第2の像担持手段に給送する転写材
給送手段と、前記第1の像担持手段に担持されているト
ナー像を前記転写材の表面に転写する第1の転写手段
と、前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を
前記転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、前記転
写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着手段と
を有する画像形成装置において、前記定着手段と、前記
第1の像担持手段と、前記第2の像担持手段とを第1の
速度として前記第2の像担持手段への裏面画像のトナー
像の形成と前記第1の像担持手段への表面画像のトナー
像の形成とを行った後、前記表面画像のトナー像を前記
第1の転写手段により前記転写材の一方の面に転写し、
また、前記裏面画像のトナー像を前記第2の転写手段に
より前記転写材の他方の面に転写し、前記第2の像担持
手段より前記転写材を分離し、該表裏のトナー像を定着
手段により定着して画像形成を行う第1の両面画像形成
モードと、前記転写材としてOHT或いは厚紙が用いら
れる場合に、前記第1の速度にて前記第1の像担持手段
上に形成した裏面画像のトナー像を前記第2の像担持手
段に一旦転写した後、少なくとも前記定着手段、前記第
2の像担持手段及び転写材給送手段との速度を前記第1
の速度より遅い第2の速度として前記裏面画像のトナー
像を前記第2の転写手段により前記転写材上に転写し、
前記第2の像担持手段より前記転写材を分離し、前記転
写材上の裏面画像のトナー像を定着手段により定着して
画像形成を行う裏面のみの片面画像形成モードと、を有
することを特徴とする画像形成装置によって達成される
(第4の発明)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本実施形態の記載は請求項の技術的範囲や
用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本
発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモー
ドを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範
囲を限定するものではない。また、以下の実施形態の説
明において、カラートナー像の転写材への転写の際に、
転写域において第1の像担持手段に対向する側の転写材
の面(転写材の表面という)に転写する画像を表面画
像、転写材の他方の側の面(転写材の裏面という)に転
写する画像を裏面画像という。
【0015】本発明に共通する画像形成プロセスと画像
形成条件の補正とについて以下に説明する。
【0016】まず、図1〜図6を用いて本発明に共通す
る画像形成装置の一実施形態の画像形成プロセスおよび
各機構について説明する。図1は、本発明に共通する画
像形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置とし
てのカラープリンタの断面構成図であり、図2は、図1
の像担持体の側断面図であり、図3は、両面のトナー像
形成状態を示す図であり、図3(A)は、第1の像担持
手段に形成したトナー像を第2の像担持手段上に転写し
裏面画像を形成する図であり、図3(B)は、第2の像
担持手段上の裏面画像と同期して第1の像担持手段に表
面画像を形成する図であり、図3(C)は、転写材上へ
の両面画像形成を示す図であり、図4は、図1の要部拡
大図で電位測定時の状態を示す図であり、図5は、画像
形成装置の制御ブロック図であり、図6は、色再現のた
めのディジタル画像処理系の一例を示す図である。
【0017】不図示の操作部により図5に示す画像形成
方法選択として両面画像形成が選択され、ROM内に格
納された第1の速度による第1の両面画像形成モードで
の両面画像形成プログラムP1が制御部を通してRAM
内に読込まれ制御部により第1の両面画像形成モードで
の両面画像形成プログラムP1が実行され以下に示す画
像形成プロセスが行われる。
【0018】第1の両面画像形成モードでの両面画像形
成プログラムP1による両面画像形成プロセスは後述す
る第2の速度による画像形成プロセスよりも高速の通常
速度で全ての画像形成プロセス部材の画像形成プロセス
が行われる。定着手段、第1の像担持手段、第2の像担
持手段、転写材給送手段及び現像手段等の駆動速度が通
常速度で、また、帯電手段、第1の転写手段、第2の転
写手段、転写材帯電手段及び転写材分離手段等の電流或
いは電圧制御が通常速度に対応した電流値或いは電圧値
にて行われる。
【0019】第1の像担持手段である感光体ドラム(像
担持体ともいう)10は、例えば、光学ガラスや透明ア
クリル樹脂の透明部材によって形成される円筒状の基体
を内側に設け、透明の導電層、a−Si層あるいは有機
感光層(OPC)等の感光層を該基体の外周に形成した
ものであり、接地された状態で図1の矢印で示す時計方
向に回転される。
【0020】感光体ドラム10は図2に示す如く、それ
を係合固定する両面端のフランジ部材10a及び10b
が装置本体に架設固定されるドラム軸30に対し両面端
のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベアリン
グB1,B2により軸受けされて回転自在に支持され、
フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装置本体側の
不図示の駆動歯車と噛合して駆動されることにより所定
の方向に定速で回転される。
【0021】本実施形態では、感光体ドラムの光導電体
層において適切なコントラストを付与できる露光光量を
有していればよい。従って、本実施形態における感光体
ドラムの透明基体の光透過率は、100%である必要は
なく、露光ビームの透過時にある程度の光が吸収される
ような特性であっても構わない。透光性基体の素材とし
ては、アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステル
モノマーを用い重合したものが、透明性、強度、精度、
表面性等において優れており好ましく用いられるが、そ
の他一般光学部材などに使用されるアクリル、フッ素、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート、などの各種透光性樹脂が使用可能である。ま
た、露光光に対し透光性を有していれば、着色していて
もよい。透光性導電層としては、インジウム・スズ・酸
化物(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨ
ウ化銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる透光性
を維持した金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真空
蒸着法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種
CVD法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用され
る。また、光導電体層としては、アモルファスシリコン
(a−Si)合金感光層、アモルファスセレン合金感光
層や、各種有機感光層(OPC)が使用可能である。
【0022】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)およ
び黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、像
担持体である感光体ドラム10の移動方向に対して直交
する方向に感光体ドラム10と対峙して取り付けられ、
感光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の
電位に保持された制御グリッド115と、コロナ放電電
極111として、例えば鋸歯状電極を用いトナーと同極
性のコロナ放電とによって帯電作用(本実施形態におい
てはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一
様な電位を与える。コロナ放電電極111としては、そ
の他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能である。
【0023】スコロトロン帯電器11は、図4に示すよ
うに、支持部材112に、シールド部材であるコの字状
のサイドプレート113と、鋸歯状の電極を有するコロ
ナ放電電極111とが取付けられ、更に、支持部材11
2に、コロナ放電電極111とに対応して、制御グリッ
ド115が取付けられスコロトロン帯電器11が構成さ
れている。
【0024】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置を、スコロト
ロン帯電器11のコロナ放電電極111と現像器13の
現像位置との間で、現像スリーブ131に対して感光体
ドラムの回転方向上流側に設けた状態で配置される。露
光ユニット12は、感光体ドラム10の軸と平行に主走
査方向に配列された像露光光の発光素子としてのLED
(発光ダイオード)121を複数個アレイ状に並べた線
状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光伝
送体(商品名、セルフォックレンズ)12bとが、不図
示のホルダに取付けられた露光用ユニットとして構成さ
れる。各色毎の露光ユニット12が保持部材20に取付
けられるが、保持部材20には各色毎の露光ユニット1
2の他に一様露光器12c及び転写同時露光器12dが
取付けられて感光体ドラム10の基体内部に収容され
る。別体の画像読み取り装置によって読み取られ、メモ
リに記憶された各色の画像データがメモリより順次読み
出されて各色毎の露光ユニット12にそれぞれ電気信号
として入力される。露光素子12aとしては、その他F
L(蛍光体発光),EL(エレクトロルミネッセン
ス),PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子をアレ
イ状に並べたものが用いられる。この実施形態で使用さ
れる発光素子の発光波長は、外部から像露光を行う際は
通常Y,M,Cのトナーの透過性の高い780〜900
nmの範囲のものが用いられるが、裏面から像露光を行
う方式であることからカラートナーに対して透光性を十
分に有しないこれより短い400〜780nmの波長で
もよい。
【0025】画像形成される色順序と、回転される感光
体ドラム10に、該色順序に従って設けられる現像器1
3は、本実施形態においては、図1の矢印にて示す感光
体ドラム10の回転方向に対してY,Mの現像器13が
感光体ドラム10の左側に、また、C,Kの現像器13
が感光体ドラム10の右側に配置され、Y,Mの現像器
13の現像ケーシング138の下方にY,Mのスコロト
ロン帯電器11が、また、C,Kの現像器13の現像ケ
ーシング138の上方にC,Kのスコロトロン帯電器1
1が配置される。
【0026】各色毎の現像手段である現像器13は、イ
エロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒
色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤をそれぞれ収
容し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間
隙を保って、現像位置において感光体ドラム10の回転
方向と同方向に回転する例えば厚み0.5〜1mm、外
径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレスあるい
はアルミ材で形成された現像スリーブ131を備えてい
る。
【0027】図4に示すように、固定磁石132は、現
像スリーブ131に内包され、NおよびSの磁極を交互
に配し、現像スリーブ131と同心に固定されていて、
非磁性のスリーブ周面に磁力を作用させる。薄層形成部
材としての薄層形成棒133は、現像スリーブ131の
周面上の二成分現像剤の層厚を規制する部材であって、
直径3〜10mmの磁性体の円形断面の金属材から成
り、現像スリーブ131の周面に所定の荷重をもって均
等に圧接される。現像スリーブ131上より二成分現像
剤を除去するための除去手段であるスクレーパ134
は、帯状の長辺の一端を現像スリーブ131に平行に圧
接して設けられた、例えばSUS、ウレタンゴム等の板
状の弾性部材よりなる。撹拌スクリュウ136は、互い
に相反する方向に等速で回転し、現像器13内のトナー
とキャリアとを撹拌、混合し、所定のトナー成分を均等
に含有する二成分現像剤とする。更に、供給ローラ13
5により二成分現像剤を撹拌部へ供給したり、撹拌部か
ら現像スリーブ131に搬送、供給される。13aは現
像ケーシングである。
【0028】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば100〜5
00μmをあけて非接触に保たれ、各色毎の現像器13
による現像作用に際しては、現像スリーブ131に対し
直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスが印加さ
れ、現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤による
非接触現像が行われて、透明な導電層を接地する負荷電
の感光体ドラム10に対してトナーと同極性(本実施形
態においてはマイナス極性)の直流バイアスを印加し
て、露光部にトナーを付着させる非接触の反転現像が行
われる。このときの現像間隔精度は画像ムラを防ぐため
に20μm程度以下が必要である。
【0029】上記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11による帯電と露光ユニット12と
による画像書込によって形成される感光体ドラム10上
の静電潜像を直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイア
ス印加による非接触現像法により非接触の状態で帯電極
性と同極性のトナー(本実施形態においては感光体ドラ
ムは負帯電であり、マイナス極性のトナー)により反転
現像する。
【0030】センサユニット100は、図4に示すよう
に、支軸105を中心として回転可能なセンサ取付部材
104に取付けられた電位センサ101とY,M,C用
の赤外光を用いた反射濃度センサ102及びK用の反射
濃度センサ103とで構成され、また、図1に示すよう
に、トナー像形成順に配置された複数の現像手段である
Y,M,C,Kの現像器13の、感光体ドラム10の回
転方向最下流位置のKの現像器13の下流に配置され
る。また、トナー像受像体14aと対向し、トナー像受
像体クリーニング装置140のトナー像受像体14aの
回転方向上流でトナー像受像体14aの外側に反射濃度
センサ102aが配置される。赤外光を用いるのは、
Y,M,Cのトナーは赤外領域で共に高い分光反射率を
有することから、反射濃度センサ102で共通使用でき
ることによる。また、Kのトナーはカーボン系の色材を
用いると、赤外領域で低い反射率を有していることか
ら、K用の反射濃度センサ103を共通化していない。
むろん、赤外に高い分光反射率を有する色材でKのトナ
ーを作れば、Y,M,C用の反射濃度センサ102とK
用の反射濃度センサ103とを共通化することができ
る。センサユニット100は、上記のカラー画像形成中
は電位センサ101とY,M,C用の反射濃度センサ1
02及びK用の反射濃度センサ103とが、感光体ドラ
ム10の面と対向しない、退避した状態で配置される。
【0031】原稿画像として本装置とは別体の画像読取
装置の撮像素子により読み取られた画像あるいは、コン
ピュータで編集された画像が、Y,M,CおよびKの各
色別の画像データとして一旦メモリに記憶し格納され
る。
【0032】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により感光体ドラム10が図1の矢印
で示す時計方向へ回転され、同時に感光体ドラム10の
左方でイエロー(Y)の現像器13の現像ケーシング1
38の下方に配置されたYのスコロトロン帯電器11の
帯電作用により感光体ドラム10に電位の付与が開始さ
れる。
【0033】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光ユニット12によって第1の色信号すなわ
ちYの画像データに対応する電気信号による露光走査が
開始され感光体ドラム10の回転によってその表面の感
光層に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像を形成す
る。
【0034】前記の潜像はYの現像器13により現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体
ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形
成される。
【0035】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、さらに感光体ドラム10の左
方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器1
3の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ
(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位
が付与され、Mの露光ユニット12の第2の色信号すな
わちMの画像データに対応する電気信号による画像書込
が行われ、Mの現像器13による非接触の反転現像によ
って前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ
(M)のトナー像が順次重ね合わせて形成される。
【0036】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング13
8の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電
器11、Cの露光ユニット12およびCの現像器13に
よってさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のト
ナー像が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒
色(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に
配置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの
露光ユニット12およびKの現像器13によって第4の
色信号に対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わ
せて形成され、感光体ドラム10の一回転以内にその周
面上にカラーのトナー像が形成される(トナー像形成手
段)。
【0037】上記の如く、トナー像形成手段により本実
施形態においては帯電手段としてのスコロトロン帯電器
11、像露光手段としての露光ユニット12、現像手段
としての現像器13がイエロー(Y),マゼンタ
(M),シアン(C)および黒色(K)の各色毎にそれ
ぞれ4組用いられて、像担持体としての感光体ドラム1
0の一回転以内にその周面上に重ね合わせカラートナー
像を形成する。
【0038】これらY,M,C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の感光層に対する画像書込は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われ
る。従って第2,第3および第4の色信号に対応する画
像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0039】上記の画像形成プロセスによって第1の像
担持手段としての感光体ドラム10上に裏面画像となる
重ね合わせカラートナー像が形成され、図3(A)に示
すように、感光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わせ
カラートナー像が転写域14bにおいて、トナーと反対
極性(本実施形態においてはプラス極性)の直流電圧が
印加される転写器14cにより、駆動ローラ14d及び
従動ローラ14e間に張架され、感光体ドラム10に近
接あるいは接触して設けられた第2の像担持手段として
のトナー像受像体14a上に一括して転写される(図3
(A))。この際、良好な転写がなされるように、例え
ば発光ダイオードを用いた転写同時露光器12dによる
一様露光が行われる。
【0040】第2の像担持手段としてのトナー像受像体
14aは例えば厚さ0.5〜2.0mmの無端状のゴム
ベルトで、シリコンゴム或いはウレタンゴムの108
1012Ω・cmの抵抗値をもつ半導電性基体と、ゴムの
基体の外側にトナーフィルミング防止層として厚さ5〜
50μmのフッ素コーティングを行った2層構成とされ
る。この層も同様な半導電性が好ましい。ゴムベルト基
体の代わりに厚さ0.1〜0.5mmの半導電性のポリ
エステルやポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート等を使用することもできる。
【0041】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けた後、感光体ドラム10のクリーニング手段としての
クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10に当
接したゴム材から成るクリーニングブレード19aによ
ってクリーニングされ、更に、先の画像形成における感
光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用
いた帯電前の一様露光器12cによる露光によって感光
体周面の除電がなされ、引き続き次の画像形成が行われ
る。
【0042】図3(B)に示すように、トナー像受像体
14a上に形成されている裏面画像と転写域14bにお
ける同期がとられて、上記のカラー画像形成プロセスと
同様にして、重ね合わせカラートナー像の表面画像が感
光体ドラム10上に形成される。このときに形成される
表面画像は、感光体ドラム10上では裏面画像形成と
は、互いに鏡像になる様に画像データを変更する必要が
ある。
【0043】更に図3(C)に示すように、転写材であ
る記録紙Pが転写材収納手段である給紙カセット15よ
り、送り出しローラ15aにより送り出され、転写材給
送手段としてのタイミングローラ15bへ搬送される。
記録紙Pは、タイミングローラ15bの駆動によって、
感光体ドラム10上に担持された表面画像のカラートナ
ー像と、トナー像受像体14aに担持されている裏面画
像のカラートナー像との同期がとられて転写域14bへ
給送される。この際、支軸152を回転支点としてトナ
ー像受像体14aに当接及び当接解除可能であり、記録
紙Pに当接状態とされトナーと同極性の直流電圧が印加
される転写材帯電手段としての先端がブラシ状の紙帯電
器150により、転写材としての記録紙Pがトナーと同
極性に紙帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて
転写域14bへ給送される。トナーと同極性に紙帯電を
行うことにより、トナー像受像体14a上のトナー像や
感光体ドラム10上のトナー像と引き合うことを防止し
て、トナー像の乱れを防止している。記録紙Pの通過と
同時に紙帯電器150はトナー像受像体14aより離間
され、当接が解除の状態となる。
【0044】紙帯電器150は記録紙Pの後端の通過直
前或いは同時にトナー像受像体14aより当接解除され
記録紙Pと離間される。また、紙帯電器150への電圧
の印加は記録紙Pの送られているときのみであり、記録
紙Pとの離間と同時に紙帯電器150へ印加されている
電圧が切断される。また、転写材帯電手段として、トナ
ー像受像体14aに当接及び当接の解除可能でトナーと
同極性の直流電圧が印加される導通ローラを用いること
も可能である。
【0045】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段として
の転写器14cにより感光体ドラム10の周面上の表面
画像が一括して記録紙Pの上面側(表面側)に転写され
る。この際、トナー像受像体14aの周面上の裏面画像
は記録紙Pに転写されないでトナー像受像体14aに存
在する。次に、トナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の電圧を印加した第2の転写手段として
の裏面転写器14gによりトナー像受像体14aの周面
上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面側(裏面側)に
転写する。転写器14cによる転写の際、良好な転写が
なされるように、転写器14cと対向して感光体ドラム
10の内部に設けられた、例えば発光ダイオードを用い
た転写同時露光器12dによる一様露光が行われるよう
にしてもよい。
【0046】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、感光体ドラム10上に形成したカラートナー
像をコロナ帯電により極性反転を行う両面画像形成で
は、下層のトナーが同極性に十分帯電されないことか
ら、転写が不良となるので好ましくない。
【0047】感光体ドラム10上で反転現像を繰り返
し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナー像を極
性を変えずにトナー像受像体14aに一括転写し、次
に、極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、裏
面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。表
面画像形成に対しても、感光体ドラム10上に反転現像
を繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナ
ー像を極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、
表面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。
【0048】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0049】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離手段としての紙分離AC除電器14h
により除電され、トナー像受像体14aから分離され、
トナー像受像体14aから両方のローラの内部にヒータ
を有する2本のローラで構成される定着手段としての定
着装置17へと搬送される。定着装置17に設けられた
定着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの圧接部(定
着ニップ部)で熱と圧力とを加えられることにより記録
紙P上の表裏の付着トナーが定着され、両面画像記録が
なされた記録紙Pが表裏の画像を反転されて送られ、排
紙ローラ18により装置外部のトレイへ排出される。
【0050】図1に示すように、転写後のトナー像受像
体14aの周面上に残ったトナーは、トナー像受像体の
クリーニング手段としてのトナー像受像体クリーニング
装置140に設けられ、支軸142を回転支点としてト
ナー像受像体14aに当接及び当接の解除可能なトナー
像受像体クリーニングブレード141によりクリーニン
グされる。
【0051】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは両面画像形成時と同様に感光体ドラム
AC除電器16により除電を受けた後、像担持体のクリ
ーニング手段としてのクリーニング装置19にいたり、
感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリーニン
グブレード19aによってクリーニング装置19内に掻
き落とされ、スクリュウ19bによって図示せぬ排トナ
ー容器に回収される。クリーニング装置19により残留
トナーを除去された感光体ドラム10はYのスコロトロ
ン帯電器11によって一様帯電を受け、次の画像形成サ
イクルにはいる。
【0052】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像を一括転写するので、トナー像受像体
14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ
等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー
画像形成がなされる。
【0053】不図示の操作部より表面或いは裏面のみの
片面画像形成選択がなされ、上記通常速度での第1の両
面画像形成モードの画像形成プロセスを用いて、上記の
カラー画像形成装置による、普通紙を用いての像形成体
としての感光体ドラム10或いはトナー像受像体14a
による片面のみの画像形成がなされることは勿論であ
る。
【0054】続いて、上記画像形成装置の画像形成プロ
セスにおける画像形成条件の補正と設定について以下に
説明する。
【0055】上記にて説明したカラープリンタにおける
カラー画像形成の際の画像形成条件の制御は、図6に示
すように、S1〜S8によるディジタル画像処理部の画
像データ処理条件の制御と、プリンタ部PRでの帯電手
段、像露光手段、現像手段及び表裏の転写手段等の画像
形成のプロセス条件の制御とによって行われる。
【0056】裏面画像は像担持体からトナー像受像体へ
の転写及びトナー像受像体から記録紙Pへの転写の際に
各々10%程トナー付着量が低下することから、像担持
体から記録紙Pへの転写のみを行う表面画像に比べ裏面
画像は画像濃度が低かったり、トナー像が2回の転写に
より散り(網点が広がり一般にγが高くなる)により階
調性が変化する。またカラー画像ではトナー像の重ね合
わせ順が記録紙P上で反転しているので色調が変化す
る。このために画像形成の際に裏面画像の付着量を多く
したり、色調を整えるために、表面画像と裏面画像形成
時に応じて電位センサでの測定による帯電電位変更や像
露光光や現像条件等のプロセス条件や像担持体からトナ
ー像受像体への裏面画像の転写時の転写条件であるプロ
セス条件の変更によるプリンタ部側の対応がある。ま
た、画像処理部での変更も可能でありマスキング処理部
S6にて示した色補正用のパラメータの設定やS7にて
示したγ変換でも行うことができる。
【0057】以下の説明で行う画像形成条件の一例にお
いて、電位センサはY,M,C及びKの複数の帯電手段
と、対応する像露光手段とにより作製された複数の電位
パターンを1カ所にて順次測定し、Y,M,C及びKの
帯電電位と像露光光の光量とを制御するものであり、反
射濃度センサは、電位センサによるY,M,C及びKの
帯電手段の帯電電位や像露光手段の像露光光の光量調整
の後、調整された後のY,M,C及びKの電位パターン
に対し、対応するY,M,C及びKの現像手段を作動さ
せY,M,C及びKのトナー像パターンを作り、1つの
反射濃度センサを用いて、Y,M,C及びKのトナー像
パターンの反射濃度を順次に測定して各色毎のγ補正テ
ーブルを作成し、各色毎のγ補正テーブルを用いて、各
色毎の画像データのγ補正を行ったり、Y,M,Cのト
ナー像パターンの反射濃度を順次に測定して各色毎の色
補正用のパラメータの設定を行うものである。
【0058】まず、表面画像に対応したプロセス条件の
補正を示す。
【0059】まず、電位センサによる帯電電位と像露光
光の光量の補正について、図7、図8及び図4を用いて
説明する。図7は、電位パターンを示す図であり、図8
は、電位パターンの補正を示す図である。
【0060】上記の画像形成プロセスにて説明したごと
く、スコロトロン帯電器11により一様帯電が行われ
る。続いて、感光体ドラム10の内部に設けられた露光
ユニット12の発光素子としてのLED121により、
不図示の制御部のメモリに格納されているテストパター
ンに基づき、パルス幅変調によりLED121出力の0
%〜100%(LEDの最大出力)の露光が、例えば1
0%刻みで段階的に連続して行われ、図7に示すよう
に、段階的で連続的な電位パターンEPが感光体ドラム
10上に形成される。各色毎のスコロトロン帯電器11
と露光ユニット12とにより、Y,M,C及びK(不図
示)の各色毎の電位パターンEPが感光体ドラム10上
に形成される。
【0061】この時、電位パターンを形成した次の工程
からのスコロトロン帯電器11は動作させない。即ち、
M色の電位パターンを作る場合は、動作させるスコロト
ロン帯電器11はY,M色用のものであり、C,K色用
のものは動作させない。こうしないと、形成された電位
パターンが消去されてしまうからである。
【0062】この際に、トナー像形成順に配置された複
数の現像手段であるY,M,C及びKの現像器13の、
感光体ドラム10の回転方向最下流位置のKの現像器1
3の下流に配置されたセンサユニット100のセンサ取
付部材104に設けられた電位センサ101が支軸10
5を中心として感光体ドラム10面と相対する位置に回
転される。
【0063】感光体ドラム10上に形成されたY,M,
C及びKの各色毎の段階状の電位パターンEPの帯電電
位が電位センサ101により順次に測定される。電位パ
ターンEPの形成時及び電位センサ101による電位パ
ターンEPの帯電電位の測定時は、各色毎の現像器13
による現像は停止されている。
【0064】図8に示すように、電位センサ101によ
り測定された段階的な帯電電位の最大帯電電位VSを、
制御グリッド115に印加されるグリッド電圧を調整
し、例えば−900Vに、また、LED121の最大露
光量E1により決められる最小帯電電位VLを、LED
121の電流値を調整し、例えば−200Vに設定し
て、感光体ドラム10に対する電位減衰特性の調整が行
われる。
【0065】最小帯電電位VLを設定するLED121
の最大露光量E1は、LED121の最大出力の、例え
ば80%とか、60%とかの値で調整される。制御グリ
ッド115によるグリッド電圧調整とLED121の電
流値調整とによる電位減衰特性の設定が各色毎になされ
る。
【0066】上記の説明において、帯電電位と露光量と
による調整に替えて現像器13に印加される現像バイア
ス或いは現像スリーブの回転数の調整により行うことも
可能である。
【0067】次に、画像データ出力時に使用されるγ補
正テーブルの作成について図9〜図11を用いて説明す
る。図9は、図1の要部拡大図で反射濃度測定時の状態
を示す図であり、図10は、トナー像パターンを示す図
であり、図11は、γ補正を説明する図である。
【0068】上記の帯電電位調整により、LED121
の最大出力の、例えば80%に設定された最大露光量E
1を、例えば10分割したパルス幅変調出力を用いて、
スコロトロン帯電器11により一様帯電された感光体ド
ラム10上に、段階的で連続した補正された電位パター
ン(グレイスケールパターン)を形成する。続いて、現
像器13を作動状態とし、グレイスケールパターンを現
像し、トナー像パターンDPを作製する。各色毎のスコ
ロトロン帯電器11、露光ユニット12と現像器13と
により、図10に示すY,M,C及びK(不図示)の各
色毎のトナー像パターンDPが感光体ドラム10上に形
成される。このトナー像パターン形成プロセスは潜像形
成パターンを変えただけで、通常のカラー画像形成プロ
セスと同じである。
【0069】この際に、トナー像形成順に配置された複
数の現像手段であるY,M,C及びKの現像器13の、
感光体ドラム10の回転方向最下流位置のKの現像器1
3の下流に配置されたセンサユニット100のセンサ取
付部材104に設けられた反射濃度センサ102が支軸
105を中心として感光体ドラム10面と相対する位置
に回転される。こうすることにより、電位センサ101
がトナーによって汚れることを防ぐことができる。
【0070】感光体ドラム10上に形成されたY,M,
C及びKの各色毎の段階状のトナー像パターンDPの濃
度データが反射濃度センサ102により順次に測定され
る。10分割のパルス幅変調露光光によるグレイスケー
ルパターンの濃度(露光量)と反射濃度センサで得られ
た濃度データとの関係が図11の黒丸で示され、黒丸を
結んだ点線にて示す曲線aがトナー像パターンの濃度デ
ータのγ特性を示す。γ特性が一点鎖線で示す直線c、
即ちγ=1となるように曲線aに対する補正値(丸印)
を求め補正曲線としたものが、曲線bで示すγ補正曲線
である。γ補正曲線に基づき、例えば丸印で示された複
数の点のグレイスケールパターンの濃度(露光量)と濃
度データとの値がγ補正テーブルとして不図示の制御部
のメモリに格納される。Y,M,C及びKの各色毎のγ
補正テーブルが作成されメモリに格納される。現実とし
て、γは1よりやや高め(画像としては硬め)に設定さ
れる。
【0071】反射濃度センサ103を用い、反射濃度セ
ンサ103を感光体ドラム10に面する作動状態とし
て、黒色(K)のトナー濃度パターンのみを個別に測定
し、Kのγ補正テーブルを作成してもよい。
【0072】図1にて説明した如く、カラー画像形成装
置とは別体の画像読取装置の撮像素子により読み取られ
た画像あるいは、コンピュータで編集された画像は、
Y,M,CおよびKの各色別の画像データとして一旦メ
モリに記憶し格納されるが、格納された画像データは、
画像記録に際してY,M,C及びK毎の画像データの濃
度データの値に従って、対応するY,M,C及びKのγ
補正テーブルにより、濃度データに対応する露光量(グ
レイスケールパターンの濃度)を設定し、該露光量で露
光素子としてのアレイ状に配列されたLED121を、
個々にパルス幅変調出力により点灯させる。
【0073】以上表面画像の補正について説明したが、
裏面画像は表面画像にて調整したと同様にプロセス条件
(帯電電位や露光量)や画像データの補正を行う。補正
法としては表面画像調整と同様にして個別に裏面画像用
の調整を行う。この時の補正はトナー像受像体14aに
対向して設けられた反射濃度センサ102aにより、ト
ナー像受像体14a上に形成されたトナー像を検知して
補正を行うことにより精度の高い補正を行うことができ
る。或いは、他の補正法として、表面画像のプロセス条
件(帯電電位や露光量)や画像データの補正条件に、予
め求められた実験データから推測して裏面画像のプロセ
ス条件(帯電電位や露光量)や画像データの補正を決め
る方法がとられる。例えば、表面画像形成に対し、裏面
画像形成時は最大帯電電位VSを10%アップしたり、
最大露光量E1を10%アップしたり、ねかせたγ補正
曲線を用いる等の調整条件を予め決めておき、表面画像
の条件に基づいて裏面画像の条件を変える等の調整が行
われる。
【0074】上記カラー画像形成装置の画像形成のプロ
セス条件設定の他、第1の像担持手段から第2の像担持
手段への裏面画像の転写時の第1の転写手段の転写特性
の設定としてのプロセス条件の設定について、図12、
図13及び図1、図4を用いて説明する。図12は、転
写トナー像パターンの一例を示す図であり、図13は、
最適転写条件を示す図である。
【0075】画像形成条件を設定するための画像形成条
件調整時(本例では第1の像担持手段から第2の像担持
手段への裏面画像の転写時の第1の転写手段の転写特性
設定時)に、転写材としての記録紙Pの転写部への搬送
を禁止し、感光体ドラム10上にトナー像を形成し、感
光体ドラム10上に形成されたトナー像を転写器14c
によりトナー像受像体14a上に転写し、トナー像受像
体14a上に形成した転写特性設定用のトナー像(転写
トナー像パターンDP2)を反射濃度センサ102aに
て読取り、また、感光体ドラム10の周面に付着した転
写残のトナー量を反射濃度センサ102にて読取り、ト
ナー像受像体14aの周面に形成した各色毎の転写特性
設定用の転写トナー濃度パターンDP2のトナー濃度
と、感光体ドラム10の周面に付着している転写残のト
ナー量のトナー濃度とを、当該箇所について対比するこ
とによって転写率の演算処理がなされ、Y、M、C、K
の転写器としての転写ローラ14cへ印加する転写電圧
の最適値V1を設定するようにしたものである。検知
後、トナー像受像体クリーニング装置140によりトナ
ー像受像体14a上のトナー像がクリーニングされる。
【0076】転写条件の設定を行うときは、スコロトロ
ン帯電器11、露光ユニット12及び現像器13によっ
て感光体ドラム10上に各色毎の複数のベタの転写トナ
ー像パターンを形成し、該転写トナー像パターンを転写
器14cの転写電圧を変えながらトナー像受像体14a
に転写し、トナー像受像体14a上に各色毎の転写トナ
ー像パターンDP2を形成し、トナー像受像体14aに
対向して設けられた反射濃度センサ102aによる転写
トナー像パターンDP2のトナー濃度の検知と、反射濃
度センサ102による感光体ドラム10上の転写トナー
像パターンDP2の転写残トナーのトナー濃度の検知と
により、転写特性の設定が行われる。
【0077】図12に各色毎の転写トナー像パターンD
P2を示すが、Yのスコロトロン帯電器11により帯電
された感光体ドラム10上に各色毎の露光ユニット12
により複数の面積部分について、前記図8にて説明し
た、露光素子12aとしてのLEDの最大出力の、例え
ば80%に設定された最大露光量E1での全面露光を行
い、各色毎の現像器13によりベタの複数のカラートナ
ーパターンを形成し、転写器14cの転写電圧を変えな
がら、ベタの複数のカラートナーパターンをトナー像受
像体14aに転写したものが、転写特性設定用の転写ト
ナー像パターンDP2である。
【0078】各色毎の転写特性設定用の転写トナー像パ
ターンDP2のトナー濃度と転写残トナー濃度とをそれ
ぞれの色に対応する反射濃度センサ102aと反射濃度
センサ102とにて読取り、図3に示すように転写電圧
と転写率とのデータ補間を行う。転写率が最大の領域を
最適条件範囲とし、最適条件範囲より各色に共通する転
写電圧V1の最適値を決める。
【0079】上記の反射濃度センサ102aと反射濃度
センサ102との検知により決められる転写率より転写
電圧の最適値を演算し、RAMに記録し、画像形成装置
の画像形成時に決められた転写電圧V1を転写器14c
に出力する。
【0080】上記により第1の転写手段による第1の像
担持手段から第2の像担持手段への裏面画像の転写時の
適正な転写特性のプロセス条件の設定がなされる。
【0081】更に、各々の濃度データの補正に加え、画
像データ処理条件として図6のS6にて示した色補正の
ためのマスキング用のパラメータの設定変更がカラー画
像の場合には必要である。即ち、前記図1にて説明した
カラー画像形成装置により形成される重ね合わせカラー
トナー像を図14に示すが、図14(A)は、転写材の
表面に形成されるカラートナー像を示す図であり、図1
4(B)は、転写材の裏面に形成されるカラートナー像
を示す図であるが、前記カラー画像形成装置によりY,
M,C,Kの順にカラートナー像が形成されると、表面
画像は図14(A)のように記録紙Pに対して黒色
(K)を下にしてC,M,Yと順次重ね合わされるの
で、最下層のKのトナーを多めに記録紙Pに付着させて
やる必要があり、また、裏面画像は図14(B)のよう
に記録紙Pに対してイエロー(Y)を下にしてM,C,
Kと順次重ね合わされる、Kが最上層となり黒色(K)
が強調されすぎるので、Kのトナーを少なめに記録紙P
に付着させてやる必要がある。他のY,M,Cについて
も同様である。
【0082】図15は、UCRを示す図であり、Y,
M,C3色の混合比よりUCR量が100%以下の場合
の3色トナー及び黒トナーの4色により再現する。この
UCRも表面画像と裏面画像とで上記の様に変更する。
また、裏面画像はトナー像が2回の転写により形成され
るので付着量の低下により色調が異なってしまうので、
この点も考慮して色調を整えるための表面と異なる色補
正を行う必要がある。
【0083】上記の色補正を行うマスキング部は、マス
キング・墨入れ、UCR等の色処理を含んで行われる。
マスキングとしては一般に行われる線形マスキング或い
は高度な色補正を行う際には非線形マスキングやルック
アップテーブルを用いたマスキングが用いられる。
【0084】この様に、カラー画像形成装置によるモノ
クロ或いはカラーの画像形成の際に、上記にて設定され
たプロセス条件や画像データ処理条件等の画像形成条件
が用いられて画像形成が行われ、画像濃度や色調が整っ
た両面画像の形成が行われる。
【0085】実施例1 請求項1ないし3に係わる第1の発明について図16及
び図5を用いて説明する。図16は、第1の発明に係わ
る転写材への画像形成方法と速度切替えタイミングを示
す図である。
【0086】第1の発明においては、後述する定着手段
としての定着装置17、第1の像担持手段としての感光
体ドラム10、第2の像担持手段としてのトナー像受像
体14a等の駆動速度が第1の速度と第2の速度とに切
替え可能とされており、第2の速度に切替えられる際に
トナー像受像体14aにより搬送される転写材上に形成
されている未定着の両面トナー像が定着装置17や感光
体ドラム10とトナー像受像体14aとの接触部で乱さ
れぬように、図16に示すように感光体ドラム10とト
ナー像受像体14aとの接触位置から定着装置17の定
着ローラ17aと圧着ローラ17bとの圧接部(定着ニ
ップ部)までの距離L1をトナー像受像体14aにより
搬送される転写材(記録紙P)の搬送方向の長さL2よ
り大きく設定する(L1>L2)。
【0087】また、ベルト状のトナー像受像体14aの
中央部よりトナー像受像体14aの回転方向上流側に感
光体ドラム10がトナー像受像体14aと当接するよう
に設定する。これにより第1の像担持手段と第2の像担
持手段との接触位置から定着手段までの間に配置される
分の第2の像担持手段の長さを長くとれ、第2の像担持
手段により搬送される転写材の第2の像担持手段の搬送
方向の幅を長くとることが可能とり、大きい幅の転写材
の利用が可能となる。
【0088】第1の発明は、上記の設定下において、普
通紙が用いられる場合の第1の両面画像形成モードと厚
紙が用いられる場合の第2の両面画像形成モードとによ
り行われる。
【0089】第1の両面画像形成モードは前述した、図
1〜図5にて説明したと同様な画像形成プロセスにより
両面画像形成が行われる。即ち、不図示の操作部により
図5に示す画像形成方法選択として両面画像形成が選択
されており、また、不図示の操作部にて図5に示す転写
材としてOHTや60kg/m2を越える厚紙等の転写
材種類の選択がなされておらず、転写材として45〜6
0kg/m2の普通紙の記録紙による画像形成状態とな
っていたり、また、以下に記す転写材種類検知手段によ
り転写材が45〜60kg/m2の普通紙の記録紙と判
別された場合、図5に示すROM内に格納された第1の
速度による第1の両面画像形成モードでの両面画像形成
プログラムP1が制御部を通してRAM内に読込まれ制
御部により両面画像形成プログラムP1が実行され前述
の図1〜図5にて説明したと同様な画像形成プロセスが
行われる。
【0090】転写材種類検知手段がもちいられる場合
は、画像形成プロセスの開始に先立って、まず、給紙カ
セット15より送り出しローラ15aにより転写材とし
ての記録紙Pが検知ローラ15Aを介して転写材給送手
段としてのタイミングローラ15bへと送り出され、検
知ローラ15Aにより転写材の種類が判別される。接地
される検知ローラ15Aは導電性の部材よりなり、検知
ローラ15Aに低電圧の直流電圧が印加され、導通電流
の値により転写材種類の判別が行われる。45〜60k
g/m2の普通紙では導通電流の値が高く、OHTや厚
紙の場合は導通電流が低く、OHTの場合は導通電流が
殆ど流れない。
【0091】第1の両面画像形成モードでの両面画像形
成プログラムP1による画像形成プロセスは、後述する
第1の速度と第2の速度とを用いた第2の両面画像形成
モードによる画像形成プロセスでの第2の速度よりも高
速の通常速度で、全ての画像形成プロセス部材の画像形
成プロセスが行われる。第1の両面画像形成モードでの
画像形成プロセスとしては、定着装置17、感光体ドラ
ム10、トナー像受像体14a、タイミングローラ15
b及び現像器13等の駆動速度を通常速度の第1の速度
としてトナー像受像体14aへの裏面画像のトナー像の
形成と、該トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー
像と同期して形成される感光体ドラム10への表面画像
のトナー像の形成とを行った後、感光体ドラム10上の
表面画像のトナー像を第1の転写手段としての転写器1
4cにより転写材としての記録紙Pの一方の面に転写
し、また、トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー
像を第2の転写手段としての裏面転写器14gにより記
録紙Pの他方の面に転写し、転写材分離手段としての紙
分離AC除電器14hによりトナー像受像体14aより
表裏のトナー像が転写されている記録紙Pを分離し、該
表裏のトナー像を定着装置17により定着して両面画像
形成を行う。この際、記録紙Pは感光体ドラム10上の
表面画像のトナー像の先端とトナー像受像体14a上の
裏面画像のトナー像の先端とに同期してタイミングロー
ラ15bより給送される。
【0092】上記の如く、第1の両面画像形成モードは
前述した、図1〜図5にて説明したと同様な画像形成プ
ロセスにより両面画像形成が行われ、また、図6〜図1
5にて説明したプロセス条件や画像データ処理条件等の
補正や設定が行われる。プロセス条件の設定として、前
記図7及び図8にて説明した電位センサによる帯電電位
と像露光量との表裏の画像での補正、図9〜図11にて
説明したγ補正テーブルの表裏の画像での設定をする。
また、図12及び図13にて説明した第1の転写手段に
よる第1の像担持手段から第2の像担持手段への裏面画
像の転写時の転写特性の補正をする。更に、図14及び
図15にて説明した画像データ処理条件の表裏の画像で
の補正が行われる。
【0093】また前記の如く、第1の両面画像形成モー
ドでの両面画像形成プログラムP1による画像形成プロ
セスは定着手段、第1の像担持手段、第2の像担持手
段、転写材給送手段及び現像手段等の駆動速度が通常速
度で行われ、また、帯電手段、第1の転写手段、第2の
転写手段、転写材帯電手段及び転写材分離手段等の電流
或いは電圧制御が通常速度に対応した電流値或いは電圧
値にて行われる。
【0094】第2の両面画像形成モードは、不図示の操
作部により図5に示す画像形成方法選択として両面画像
形成が選択され、更に、不図示の操作部により転写材と
して図5に示す60kg/m2を越える厚紙の転写材種
類の選択がなされたり、転写材種類検知手段により転写
材が60kg/m2を越える厚紙の記録紙と判別された
場合、図5に示すROM内に格納された第1の速度と第
2の速度とを用いた第2の両面画像形成モードでの両面
画像形成プログラムP2が制御部を通してRAM内に読
込まれ制御部により第2の両面画像形成モードでの両面
画像形成プログラムP2が実行されて画像形成プロセス
が行われる。
【0095】転写材種類検知手段がもちいられる場合
は、前述したと同様に画像形成プロセスの開始に先立っ
て、まず、給紙カセット15より送り出しローラ15a
により転写材としての記録紙Pが検知ローラ15Aを介
して転写材給送手段としてのタイミングローラ15bへ
と送り出され、検知ローラ15Aにより転写材の種類が
判別される。接地される検知ローラ15Aは導電性の部
材よりなり、検知ローラ15Aに低電圧の直流電圧が印
加され、導通電流の値により転写材種類の判別が行われ
る。60kg/m2を越える厚紙の場合は導通電流が低
く、45〜60kg/m2の普通紙では導通電流の値が
高い。また、OHTの場合は導通電流が殆ど流れない。
【0096】第2の両面画像形成モードでの画像形成プ
ロセスも、図1ないし図5にて説明した第1の画像形成
モードでの画像形成プロセスと同様に行われるが、第2
の両面画像形成モードでの両面画像形成プログラムP2
による画像形成プロセスは前述した第1の速度による第
1の画像形成モードによる画像形成プロセスの途中にて
通常速度より遅い低速度の第2の速度で画像形成プロセ
ス部材が駆動され画像形成プロセスが行われる。第2の
両面画像形成モードでの画像プロセスとしては、定着装
置17、感光体ドラム10、トナー像受像体14a、タ
イミングローラ15b及び現像器13等の駆動速度を通
常速度の第1の速度としてトナー像受像体14aへの裏
面画像のトナー像の形成と、該トナー像受像体14a上
の裏面画像のトナー像と同期して形成される感光体ドラ
ム10への表面画像のトナー像の形成とを行った後、感
光体ドラム10上の表面画像のトナー像を第1の転写手
段としての転写器14cにより転写材としての厚紙の記
録紙Pの一方の面への転写が終了した直後に、定着装置
17、感光体ドラム10、トナー像受像体14aの速度
を第1の速度より遅い第2の速度としてトナー像受像体
14a上の裏面画像のトナー像を裏面転写器14gによ
り厚紙の記録紙Pの他方の面に転写し、転写材分離手段
としての紙分離AC除電器14hによりトナー像受像体
14aより表裏のトナー像が転写されている記録紙Pを
分離し、該表裏のトナー像を定着装置17により定着し
て両面画像形成を行う。この際、記録紙Pは感光体ドラ
ム10上の表面画像のトナー像の先端とトナー像受像体
14a上の裏面画像のトナー像の先端とに同期してタイ
ミングローラ15bより給送される。
【0097】上記において定着装置17、感光体ドラム
10、トナー像受像体14aの速度を第1の速度より遅
い第2の速度としたが、感光体ドラム10とトナー像受
像体14aとを離間可能な構成とし、第2の速度に切替
える直前に感光体ドラム10とトナー像受像体14aと
を離間し、定着装置17及びトナー像受像体14aのみ
を第2の速度として厚紙の記録紙Pの両面トナー像の定
着を行うようにしてもよい。
【0098】上記により、トナー像受像体14aへの裏
面画像のトナー像形成と感光体ドラム10への表面画像
のトナー像形成までの両面画像形成プロセスまでが第1
の速度にて速く行われ、その後第2の速度にて定着が行
われるので、トータルコピースピードをあまり遅くせず
に転写材として厚紙を用いた場合の両面画像形成プロセ
スが成され、厚紙の記録紙の両面画像形成スピードのア
ップが図られる。また、感光体ドラム10とトナー像受
像体14aとの接触位置から定着装置17の定着ローラ
17aと圧着ローラ17bとの圧接部(定着ニップ部)
までの距離L1をトナー像受像体14aにより搬送され
る転写材(記録紙P)の搬送方向の長さL2より大きく
設定(L1>L2)することにより、定着装置17、第
1の像担持手段としての感光体ドラム10、第2の像担
持手段としてのトナー像受像体14a等の駆動速度が第
2の速度に切替えられる際に、トナー像受像体14aに
より搬送される転写材上に形成されている未定着の両面
トナー像が定着装置17や感光体ドラム10とトナー像
受像体14aとの接触部でのショックにより乱されるこ
とが少ない。
【0099】また、第1の速度と第2の速度とによる厚
紙を用いた転写材の両面画像形成の場合においても、第
1の速度による通常速度での転写材の両面画像形成の場
合に用いられたと同一の転写率やトナー付着量等の画像
形成条件による画像形成が使用され、画像濃度や色調等
の良好な両面画像形成が行われる。即ち、第2の両面画
像形成モードにおいても、前述した、図1〜図5にて説
明したと同様な画像形成プロセスにより両面画像形成が
行われ、また、図6〜図15にて説明したプロセス条件
や画像データ処理条件等の補正や設定が使用される。プ
ロセス条件の設定として、前記図7及び図8にて説明し
た電位センサによる帯電電位と像露光量との表裏の画像
での補正、図9〜図11にて説明したγ補正テーブルの
表裏の画像での設定が使用される。また、図12及び図
13にて説明した第1の転写手段による第1の像担持手
段から第2の像担持手段への裏面画像の転写時の転写特
性の補正が使用される。更に、図14及び図15にて説
明した画像データ処理条件の表裏の画像での補正が使用
される。
【0100】また、帯電手段、第1の転写手段、転写材
帯電手段等の電流或いは電圧制御が通常速度に対応した
電流値或いは電圧値にて行われる。定着手段及び前記第
2の像担持手段の第1の速度より第2の速度への低下に
伴い、第2の転写手段による裏面トナー像の転写時の転
写電流の値を低下させ、また、転写材分離手段の電流値
は第2の速度に切替わった時点で同時に、低速度に応じ
た低い電流値に設定する。これにより、定着手段及び第
2の像担持手段の第1の速度より第2の速度への低下に
伴い、第2の転写手段の転写電流及び転写材分離手段の
除電電流等の電流値を適正な値に設定することにより、
第1の速度と第2の速度とによる良好な両面画像の画像
形成が成される。
【0101】実施例2 請求項4または5に係わる第2の発明について図17及
び図5を用いて説明する。図17は、第2の発明に係わ
る転写材への画像形成方法と速度切替えタイミングを示
す図である。
【0102】第1の発明と同様に、第2の発明において
も、後述する定着手段としての定着装置17、第1の像
担持手段としての感光体ドラム10、第2の像担持手段
としてのトナー像受像体14a等の駆動速度が第1の速
度と第2の速度とに切替え可能とされており、第2の速
度に切替えられる際にトナー像受像体14aにより搬送
される転写材上に形成されている未定着の両面トナー像
が定着装置17や感光体ドラム10とトナー像受像体1
4aとの接触部でショックにより乱されぬように、図1
7に示すように感光体ドラム10とトナー像受像体14
aとの接触位置S1から定着装置17の定着ローラ17
aと圧着ローラ17bとの圧接部(定着ニップ部)まで
の距離L1をトナー像受像体14aにより搬送される転
写材(記録紙P)の搬送方向の長さL2より大きく設定
する(L1>L2)。
【0103】また、ベルト状のトナー像受像体14aの
中央部よりトナー像受像体14aの回転方向上流側に感
光体ドラム10がトナー像受像体14aと当接するよう
に設定する。これにより第1の像担持手段と第2の像担
持手段との接触位置から定着手段までの間に配置される
分の第2の像担持手段の長さを長くとれ、第2の像担持
手段により搬送される転写材の第2の像担持手段の搬送
方向の幅を長くとることが可能とり、大きい幅の転写材
の利用が可能となる。
【0104】第2の発明は、上記の設定下において、上
記実施例1にて説明した普通紙が用いられる場合の第1
の両面画像形成モードと、OHT或いは厚紙が用いられ
る場合の表面のみの片面画像形成モードとにより行われ
る。
【0105】第1の両面画像形成モードは前述した、図
1〜図5にて説明したと同様な画像形成プロセスにより
両面画像形成が行われる。即ち、不図示の操作部により
図5に示す画像形成方法選択として両面画像形成が選択
されており、また、不図示の操作部にて図5に示す転写
材としてOHTや60kg/m2を越える厚紙等の転写
材種類の選択がなされておらず、転写材として45〜6
0kg/m2の普通紙の記録紙による画像形成状態とな
っていたり、また、以下に記す転写材種類検知手段によ
り転写材が45〜60kg/m2の普通紙の記録紙と判
別された場合、図5に示すROM内に格納された第1の
速度による第1の両面画像形成モードでの両面画像形成
プログラムP1が制御部を通してRAM内に読込まれ制
御部により両面画像形成プログラムP1が実行され前述
の図1〜図5にて説明したと同様な画像形成プロセスが
行われる。
【0106】転写材種類検知手段がもちいられる場合
は、画像形成プロセスの開始に先立って、まず、給紙カ
セット15より送り出しローラ15aにより転写材とし
ての記録紙Pが検知ローラ15Aを介して転写材給送手
段としてのタイミングローラ15bへと送り出され、検
知ローラ15Aにより転写材の種類が判別される。接地
される検知ローラ15Aは導電性の部材よりなり、検知
ローラ15Aに低電圧の直流電圧が印加され、導通電流
の値により転写材種類の判別が行われる。45〜60k
g/m2の普通紙では導通電流の値が高く、OHTや厚
紙の場合は導通電流が低く、OHTの場合は導通電流が
殆ど流れない。
【0107】第1の両面画像形成モードでの両面画像形
成プログラムP1による画像形成プロセスは、後述する
第1の速度と第2の速度とを用いた片面のみの表面画像
形成モードによる画像形成プロセスでの第2の速度より
も高速の通常速度で画像形成プロセス部材の画像形成プ
ロセスが行われる。第1の画像形成モードでの画像形成
プロセスとしては、定着装置17、感光体ドラム10、
トナー像受像体14a、タイミングローラ15b及び現
像器13等の駆動速度を通常速度の第1の速度としてト
ナー像受像体14aへの裏面画像のトナー像の形成と、
該トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像と同期
して形成される感光体ドラム10への表面画像のトナー
像の形成とを行った後、感光体ドラム10上の表面画像
のトナー像を第1の転写手段としての転写器14cによ
り転写材としての記録紙Pの一方の面に転写し、また、
トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像を第2の
転写手段としての裏面転写器14gにより記録紙Pの他
方の面に転写し、転写材分離手段としての紙分離AC除
電器14hによりトナー像受像体14aより表裏のトナ
ー像が転写されている記録紙Pを分離し、該表裏のトナ
ー像を定着装置17により定着して両面画像形成を行
う。この際、記録紙Pは感光体ドラム10上の表面画像
のトナー像の先端とトナー像受像体14a上の裏面画像
のトナー像の先端とに同期してタイミングローラ15b
より給送される。
【0108】上記の如く、第1の両面画像形成モードは
前述した、図1〜図5にて説明したと同様な画像形成プ
ロセスにより両面画像形成が行われ、また、図6〜図1
5にて説明したプロセス条件や画像データ処理条件等の
補正や設定が行われる。プロセス条件の設定として、前
記図7及び図8にて説明した電位センサによる帯電電位
と像露光量との表裏の画像での補正、図9〜図11にて
説明したγ補正テーブルの表裏の画像での設定をする。
また、図12及び図13にて説明した第1の転写手段に
よる第1の像担持手段から第2の像担持手段への裏面画
像の転写時の転写特性の補正をする。更に、図14及び
図15にて説明した画像データ処理条件の表裏の画像で
の補正が行われる。
【0109】また前記の如く、第1の両面画像形成モー
ドでの両面画像形成プログラムP1による画像形成プロ
セスは定着手段、第1の像担持手段、第2の像担持手
段、転写材給送手段及び現像手段等の駆動速度が通常速
度で行われ、また、帯電手段、第1の転写手段、第2の
転写手段、転写材帯電手段及び転写材分離手段等の電流
或いは電圧制御が通常速度に対応した電流値或いは電圧
値にて行われる。
【0110】表面のみの片面画像形成モードは、不図示
の操作部により図5に示す画像形成方法選択として表面
のみの片面画像形成が選択され、更に、不図示の操作部
により転写材として図5に示すOHT或いは厚紙の転写
材種類の選択がなさたり、転写材種類検知手段により転
写材がOHT或いは厚紙と判別された場合、図5に示す
ROM内に格納された第1の速度と第2の速度とを用い
た表面のみの片面画像形成モードでの表面のみの片面画
像形成プログラムP3が制御部を通してRAM内に読込
まれ制御部により表面のみの片面画像形成プログラムP
3が実行されて画像形成プロセスが行われる。
【0111】転写材種類検知手段がもちいられる場合
は、前述したと同様に画像形成プロセスの開始に先立っ
て、まず、給紙カセット15より送り出しローラ15a
により転写材としての記録紙Pが検知ローラ15Aを介
して転写材給送手段としてのタイミングローラ15bへ
と送り出され、検知ローラ15Aにより転写材の種類が
判別される。接地される検知ローラ15Aは導電性の部
材よりなり、検知ローラ15Aに低電圧の直流電圧が印
加され、導通電流の値により転写材種類の判別が行われ
る。OHTの場合は導通電流が殆ど流れず、60kg/
2を越える厚紙の場合は導通電流が低く、45〜60
kg/m2の普通紙では導通電流の値が高い。
【0112】表面のみの片面画像形成モードでの画像形
成プロセスも、図1ないし図5にて説明した第1の画像
形成モードでの画像形成プロセスと同様に行われるが、
表面のみの片面画像形成形成プログラムP3による画像
形成プロセスは前述した第1の速度による第1の画像形
成モードによる画像形成プロセスの途中にて通常速度よ
り遅い低速度の第2の速度で画像形成プロセス部材が駆
動され画像形成プロセスが行われる。表面のみの片面画
像形成モードでの画像プロセスとしては、転写材として
OHT或いは厚紙が用いられる場合に、定着装置17、
感光体ドラム10、トナー像受像体14a、タイミング
ローラ15b及び現像器13等の駆動速度を通常速度の
第1の速度として感光体ドラム10への表面画像のトナ
ー像の形成を行い、転写器14cにより感光体ドラム1
0に担持される表面画像のトナー像を転写材としてのO
HT或いは厚紙上への転写が終了した直後に、定着装置
17、感光体ドラム10、トナー像受像体14aの速度
を第1の速度より遅い第2の速度として感光体ドラム1
0上の表面画像のトナー像を転写器14cにより転写材
としてのOHT或いは厚紙に転写し、転写材分離手段と
しての紙分離AC除電器14hによりトナー像受像体1
4aより表面画像のトナー像が転写されている転写材を
分離し、該表面画像のトナー像を定着装置17により定
着して表面のみの片面画像形成を行う。この際、記録紙
Pは感光体ドラム10上の表面画像のトナー像の先端と
同期してタイミングローラ15bより給送される。
【0113】上記において定着装置17、感光体ドラム
10、トナー像受像体14aの速度を第1の速度より遅
い第2の速度としたが、感光体ドラム10とトナー像受
像体14aとを離間可能な構成とし、第2の速度に切替
える直前に感光体ドラム10とトナー像受像体14aと
を離間し、定着装置17及びトナー像受像体14aのみ
を第2の速度として厚紙の記録紙Pの両面トナー像の定
着を行うようにしてもよい。
【0114】上記により、感光体ドラム10への表面画
像のトナー像形成までの表面のみの片面画像形成と、感
光体ドラム10に担持される表面画像のトナー像を転写
器14cにより転写材としてのOHT或いは厚紙上へ転
写するまでのトナー像形成プロセスが第1の速度にて速
く行われ、その後第2の速度にて定着が行われるので、
トータルコピースピードをあまり遅くせずに転写材とし
てOHT或いは厚紙を用いた場合の表面のみの片面画像
形成プロセスが成され、OHT或いは厚紙を用いた転写
材の画像形成スピードのアップが図られる。また、感光
体ドラム10とトナー像受像体14aとの接触位置から
定着装置17の定着ローラ17aと圧着ローラ17bと
の圧接部(定着ニップ部)までの距離L1をトナー像受
像体14aにより搬送される転写材(記録紙P)の搬送
方向の長さL2より大きく設定(L1>L2)すること
により、定着装置17、第1の像担持手段としての感光
体ドラム10、第2の像担持手段としてのトナー像受像
体14a等の駆動速度が第2の速度に切替えられる際
に、トナー像受像体14aにより搬送される転写材上に
形成されている未定着の表面画像のトナー像が定着装置
17や感光体ドラム10とトナー像受像体14aとの接
触部で乱されることが少ない。
【0115】また、第1の速度と第2の速度とによるO
HT或いは厚紙を用いた転写材の表面のみの片面画像形
成の場合においても、第1の速度による通常速度での転
写材の両面画像形成の場合に用いられたと同一の転写率
やトナー付着量等の画像形成条件による画像形成が使用
され、画像濃度や色調等の良好な画像形成が行われる。
即ち、表面のみの片面画像形成モードにおいても、前述
したプロセス条件や画像データ処理条件等の補正や設定
が使用される。プロセス条件の設定として、前記図7及
び図8にて説明した電位センサによる帯電電位と像露光
量との表面画像での補正、図9〜図11にて説明したγ
補正テーブルの表面画像での設定が使用される。更に、
図14及び図15にて説明した画像データ処理条件の表
面画像での補正が使用される。また、帯電手段、第1の
転写手段、転写材帯電手段等の電流或いは電圧制御が通
常速度に対応した電流値或いは電圧値にて行われる。ま
た、転写材分離手段の電流値は第2の速度に切替わった
時点で同時に、低速度に応じた低い電流値に設定する。
【0116】実施例3 請求項6ないし8に係わる第3の発明について図18及
び図5を用いて説明する。図18は、第3の発明に係わ
る画像形成方法を示す図であり、図18(A)は、第3
の発明に係わる速度切替えタイミングを示す図であり、
図18(B)は、第3の発明に係わる画像形成を示す図
である。
【0117】第3の発明は、上記実施例1にて説明した
普通紙が用いられる場合の第1の両面画像形成モード
と、厚紙が用いられる場合の第3の両面画像形成モード
とにより行われる。
【0118】第1の両面画像形成モードは前述した、図
1〜図5にて説明したと同様な画像形成プロセスにより
両面画像形成が行われる。即ち、不図示の操作部により
図5に示す画像形成方法選択として両面画像形成が選択
されており、また、不図示の操作部にて図5に示す転写
材としてOHTや60kg/m2を越える厚紙等の転写
材種類の選択がなされておらず、転写材として45〜6
0kg/m2の普通紙の記録紙による画像形成状態とな
っていたり、また、以下に記す転写材種類検知手段によ
り転写材が45〜60kg/m2の普通紙の記録紙と判
別された場合、図5に示すROM内に格納された第1の
速度による第1の両面画像形成モードでの両面画像形成
プログラムP1が制御部を通してRAM内に読込まれ制
御部により両面画像形成プログラムP1が実行され前述
の図1〜図5にて説明したと同様な画像形成プロセスが
行われる。
【0119】転写材種類検知手段がもちいられる場合
は、画像形成プロセスの開始に先立って、まず、給紙カ
セット15より送り出しローラ15aにより転写材とし
ての記録紙Pが検知ローラ15Aを介して転写材給送手
段としてのタイミングローラ15bへと送り出され、検
知ローラ15Aにより転写材の種類が判別される。接地
される検知ローラ15Aは導電性の部材よりなり、検知
ローラ15Aに低電圧の直流電圧が印加され、導通電流
の値により転写材種類の判別が行われる。45〜60k
g/m2の普通紙では導通電流の値が高く、OHTや厚
紙の場合は導通電流が低く、OHTの場合は導通電流が
殆ど流れない。
【0120】第1の両面画像形成モードでの両面画像形
成プログラムP1による画像形成プロセスは、後述する
第1の速度と第2の速度とを用いた第3の両面画像形成
モードによる画像形成プロセスでの第2の速度よりも高
速の通常速度で、全ての画像形成プロセス部材の画像形
成プロセスが行われる。第1の両面画像形成モードでの
画像形成プロセスとしては、定着装置17、感光体ドラ
ム10、トナー像受像体14a、タイミングローラ15
b及び現像器13等の駆動速度を通常速度の第1の速度
としてトナー像受像体14aへの裏面画像のトナー像の
形成と、該トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー
像と同期して形成される感光体ドラム10への表面画像
のトナー像の形成とを行った後、感光体ドラム10上の
表面画像のトナー像を第1の転写手段としての転写器1
4cにより転写材としての記録紙Pの一方の面に転写
し、また、トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー
像を第2の転写手段としての裏面転写器14gにより記
録紙Pの他方の面に転写し、転写材分離手段としての紙
分離AC除電器14hによりトナー像受像体14aより
表裏のトナー像が転写されている記録紙Pを分離し、該
表裏のトナー像を定着装置17により定着して両面画像
形成を行う。この際、記録紙Pは感光体ドラム10上の
表面画像のトナー像の先端とトナー像受像体14a上の
裏面画像のトナー像の先端とに同期してタイミングロー
ラ15bより給送される。
【0121】上記の如く、第1の両面画像形成モードは
前述した、図1〜図5にて説明したと同様な画像形成プ
ロセスにより両面画像形成が行われ、また、図6〜図1
5にて説明したプロセス条件や画像データ処理条件等の
補正や設定が行われる。プロセス条件の設定として、前
記図7及び図8にて説明した電位センサによる帯電電位
と像露光量との表裏の画像での補正、図9〜図11にて
説明したγ補正テーブルの表裏の画像での設定をする。
また、図12及び図13にて説明した第1の転写手段に
よる第1の像担持手段から第2の像担持手段への裏面画
像の転写時の転写特性の補正をする。更に、図14及び
図15にて説明した画像データ処理条件の表裏の画像で
の補正が行われる。
【0122】また前記の如く、第1の両面画像形成モー
ドでの両面画像形成プログラムP1による画像形成プロ
セスは定着手段、第1の像担持手段、第2の像担持手
段、転写材給送手段及び現像手段等の駆動速度が通常速
度で行われ、また、帯電手段、第1の転写手段、第2の
転写手段、転写材帯電手段及び転写材分離手段等の電流
或いは電圧制御が通常速度に対応した電流値或いは電圧
値にて行われる。
【0123】第3の両面画像形成モードは、不図示の操
作部により図5に示す画像形成方法選択として両面画像
形成が選択され、更に、不図示の操作部により転写材と
して図5に示す60kg/m2を越える厚紙の転写材種
類の選択がなされたり、転写材種類検知手段により転写
材が60kg/m2を越える厚紙の記録紙と判別された
場合、図5に示すROM内に格納された第1の速度と第
2の速度とを用いた第3の両面画像形成モードでの両面
画像形成プログラムP4が制御部を通してRAM内に読
込まれ制御部により第3の両面画像形成モードでの両面
画像形成プログラムP4が実行されて画像形成プロセス
が行われる。
【0124】転写材種類検知手段がもちいられる場合
は、前述したと同様に画像形成プロセスの開始に先立っ
て、まず、給紙カセット15より送り出しローラ15a
により転写材としての記録紙Pが検知ローラ15Aを介
して転写材給送手段としてのタイミングローラ15bへ
と送り出され、検知ローラ15Aにより転写材の種類が
判別される。接地される検知ローラ15Aは導電性の部
材よりなり、検知ローラ15Aに低電圧の直流電圧が印
加され、導通電流の値により転写材種類の判別が行われ
る。60kg/m2を越える厚紙の場合は導通電流が低
く、45〜60kg/m2の普通紙では導通電流の値が
高い。また、OHTの場合は導通電流が殆ど流れない。
【0125】第3の両面画像形成モードでの画像形成プ
ロセスも、図1ないし図5にて説明した第1の画像形成
モードでの画像形成プロセスと同様に行われるが、第3
の両面画像形成モードでの両面画像形成プログラムP4
による画像形成プロセスは前述した第1の速度による第
1の画像形成モードによる画像形成プロセスの途中にて
通常速度より遅い低速度の第2の速度で画像形成プロセ
ス部材が駆動され画像形成プロセスが行われる。第3の
両面画像形成モードでの画像プロセスとしては、定着装
置17、感光体ドラム10、トナー像受像体14a、タ
イミングローラ15b及び現像器13等の駆動速度を通
常速度の第1の速度として感光体ドラム10上に形成し
た裏面画像のトナー像をトナー像受像体14aへ転写し
た後(図18(A))、定着装置17、感光体ドラム1
0、トナー像受像体14a、タイミングローラ15b及
び現像器13等の駆動速度を通常速度の第1の速度より
遅い第2の速度とし該トナー像受像体14a上の裏面画
像のトナー像と同期して感光体ドラム10上に表面画像
のトナー像の形成を行い、感光体ドラム10上の表面画
像のトナー像を第1の転写手段としての転写器14cに
より転写材としての厚紙の記録紙Pの一方の面への転写
し、また、トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー
像を裏面転写器14gにより厚紙の記録紙Pの他方の面
に転写し、転写材分離手段としての紙分離AC除電器1
4hによりトナー像受像体14aより表裏のトナー像が
転写されている記録紙Pを分離し、該表裏のトナー像を
定着装置17により定着して両面画像形成を行う(図1
8(B))。この際、記録紙Pは感光体ドラム10上の
表面画像のトナー像の先端とトナー像受像体14a上の
裏面画像のトナー像の先端とに同期して第2の速度に切
替えられたタイミングローラ15bより給送される。
【0126】上記により、感光体ドラム10上に形成し
た裏面画像のトナー像をトナー像受像体14aに転写す
るまでの画像形成プロセスが第1の速度にて速く行わ
れ、その後第2の速度にて感光体ドラム10上への表面
画像形成プロセスと表裏画像の転写材としての厚紙への
転写と、転写材上の表裏のトナー像の定着とが行われる
ので、トータルコピースピードをあまり遅くせずに転写
材として厚紙を用いた場合の両面画像形成プロセスが成
され、厚紙の両面画像形成スピードのアップが図られ
る。
【0127】また、第1の速度と第2の速度とによる厚
紙を用いた転写材の両面画像形成の場合においても、第
1の速度による通常速度での転写材の両面画像形成の場
合においても、それぞれに転写率やトナー付着量等の画
像形成条件が整った両面画像の形成が行われ、画像濃度
や色調等の良好な両面画像形成が行われる。即ち、第3
の両面画像形成モードにおいても、前述した、図1〜図
5にて説明したと同様な画像形成プロセスにより両面画
像形成が行われ、また、図6〜図15にて説明したプロ
セス条件や画像データ処理条件等の補正や設定が行われ
る。プロセス条件の設定として、前記図7及び図8にて
説明した電位センサによる帯電電位と像露光量との表裏
の画像での補正、図9〜図11にて説明したγ補正テー
ブルの表裏の画像での設定をする。また、図12及び図
13にて説明した第1の転写手段による第1の像担持手
段から第2の像担持手段への裏面画像の転写時の転写特
性の補正をする。更に、図14及び図15にて説明した
画像データ処理条件の表裏の画像での補正が行われる。
第3の画像形成モードに応じたプロセス条件や画像デー
タ処理条件等の画像形成条件の補正に加え、前記第1の
画像形成モードにて説明した表裏の画像形成でのプロセ
ス条件や画像データ処理条件等の画像形成条件の補正が
行われる。
【0128】上記の適正な画像形成条件の補正や設定と
により、第2の速度による良好な表面画像形成が成され
る。
【0129】また、定着装置17、感光体ドラム10、
トナー像受像体14aの第1の速度より第2の速度への
低下に伴い、転写材としての厚紙の記録紙Pをトナー像
受像体14aに吸着させる紙帯電器150の帯電電流、
転写器14cと裏面転写器14gとの転写電流及び紙分
離AC除電器14hの除電電流等の電流値を第1の速度
での電流値より低く設定する。
【0130】上記により、転写材を第2の像担持手段に
吸着させる転写材帯電手段の帯電電流、第1の転写手段
と第2の転写手段との転写電流及び転写材分離手段の除
電電流等の電流値を適正な値に設定することにより、第
1の速度による裏面画像や第1の速度と第2の速度とに
よる表面画像での良好な表裏の画像形成が成される。
【0131】実施例4 請求項9または10に係わる第4の発明について図19
及び図5を用いて説明する。図19は、第4の発明に係
わる画像形成方法を示す図であり、図19(A)は、第
4の発明に係わる速度切替えタイミングを示す図であ
り、図19(B)は、第4の発明に係わる画像形成を示
す図である。
【0132】第4の発明は、上記実施例1にて説明した
普通紙が用いられる場合の第1の両面画像形成モード
と、OHT或いは厚紙が用いられる場合の裏面のみの片
面画像形成モードとにより行われる。
【0133】第1の両面画像形成モードは前述した、図
1〜図5にて説明したと同様な画像形成プロセスにより
両面画像形成が行われる。即ち、不図示の操作部により
図5に示す画像形成方法選択として両面画像形成が選択
されており、また、不図示の操作部にて図5に示す転写
材としてOHTや60kg/m2を越える厚紙等の転写
材種類の選択がなされておらず、転写材として45〜6
0kg/m2の普通紙の記録紙による画像形成状態とな
っていたり、また、以下に記す転写材種類検知手段によ
り転写材が45〜60kg/m2の普通紙の記録紙と判
別された場合、図5に示すROM内に格納された第1の
速度による第1の両面画像形成モードでの両面画像形成
プログラムP1が制御部を通してRAM内に読込まれ制
御部により両面画像形成プログラムP1が実行され前述
の図1〜図5にて説明したと同様な画像形成プロセスが
行われる。
【0134】転写材種類検知手段がもちいられる場合
は、画像形成プロセスの開始に先立って、まず、給紙カ
セット15より送り出しローラ15aにより転写材とし
ての記録紙Pが検知ローラ15Aを介して転写材給送手
段としてのタイミングローラ15bへと送り出され、検
知ローラ15Aにより転写材の種類が判別される。接地
される検知ローラ15Aは導電性の部材よりなり、検知
ローラ15Aに低電圧の直流電圧が印加され、導通電流
の値により転写材種類の判別が行われる。45〜60k
g/m2の普通紙では導通電流の値が高く、OHTや厚
紙の場合は導通電流が低く、OHTの場合は導通電流が
殆ど流れない。
【0135】第1の両面画像形成モードでの両面画像形
成プログラムP1による画像形成プロセスは、後述する
第1の速度と第2の速度とを用いた裏面のみの表面画像
形成モードによる画像形成プロセスでの第2の速度より
も高速の通常速度で画像形成プロセス部材の画像形成プ
ロセスが行われる。第1の画像形成モードでの画像形成
プロセスとしては、定着装置17、感光体ドラム10、
トナー像受像体14a、タイミングローラ15b及び現
像器13等の駆動速度を通常速度の第1の速度としてト
ナー像受像体14aへの裏面画像のトナー像の形成と、
該トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像と同期
して形成される感光体ドラム10への表面画像のトナー
像の形成とを行った後、感光体ドラム10上の表面画像
のトナー像を第1の転写手段としての転写器14cによ
り転写材としての記録紙Pの一方の面に転写し、また、
トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像を第2の
転写手段としての裏面転写器14gにより記録紙Pの他
方の面に転写し、転写材分離手段としての紙分離AC除
電器14hによりトナー像受像体14aより表裏のトナ
ー像が転写されている記録紙Pを分離し、該表裏のトナ
ー像を定着装置17により定着して両面画像形成を行
う。この際、記録紙Pは感光体ドラム10上の表面画像
のトナー像の先端とトナー像受像体14a上の裏面画像
のトナー像の先端とに同期してタイミングローラ15b
より給送される。
【0136】上記の如く、第1の両面画像形成モードは
前述した、図1〜図5にて説明したと同様な画像形成プ
ロセスにより両面画像形成が行われ、また、図6〜図1
5にて説明したプロセス条件や画像データ処理条件等の
補正や設定が行われる。プロセス条件の設定として、前
記図7及び図8にて説明した電位センサによる帯電電位
と像露光量との表裏の画像での補正、図9〜図11にて
説明したγ補正テーブルの表裏の画像での設定をする。
また、図12及び図13にて説明した第1の転写手段に
よる第1の像担持手段から第2の像担持手段への裏面画
像の転写時の転写特性の補正をする。更に、図14及び
図15にて説明した画像データ処理条件の表裏の画像で
の補正が行われる。
【0137】また前記の如く、第1の両面画像形成モー
ドでの両面画像形成プログラムP1による画像形成プロ
セスは定着手段、第1の像担持手段、第2の像担持手
段、転写材給送手段及び現像手段等の駆動速度が通常速
度で行われ、また、帯電手段、第1の転写手段、第2の
転写手段、転写材帯電手段及び転写材分離手段等の電流
或いは電圧制御が通常速度に対応した電流値或いは電圧
値にて行われる。
【0138】裏面のみの片面画像形成モードは、不図示
の操作部により図5に示す画像形成方法選択として裏面
のみの片面画像形成が選択され、更に、不図示の操作部
により転写材として図5に示すOHT或いは厚紙の転写
材種類の選択がなされたり、転写材種類検知手段により
転写材がOHT或いは厚紙と判別された場合、図5に示
すROM内に格納された第1の速度と第2の速度とを用
いた裏面のみの片面画像形成モードでの裏面のみの片面
画像形成プログラムP5が制御部を通してRAM内に読
込まれ制御部により裏面のみの片面画像形成プログラム
P5が実行されて画像形成プロセスが行われる。
【0139】転写材種類検知手段がもちいられる場合
は、前述したと同様に画像形成プロセスの開始に先立っ
て、まず、給紙カセット15より送り出しローラ15a
により転写材としての記録紙Pが検知ローラ15Aを介
して転写材給送手段としてのタイミングローラ15bへ
と送り出され、検知ローラ15Aにより転写材の種類が
判別される。接地される検知ローラ15Aは導電性の部
材よりなり、検知ローラ15Aに低電圧の直流電圧が印
加され、導通電流の値により転写材種類の判別が行われ
る。OHTの場合は導通電流が殆ど流れず、60kg/
2を越える厚紙の場合は導通電流が低く、45〜60
kg/m2の普通紙では導通電流の値が高い。
【0140】裏面のみの片面画像形成モードでの画像形
成プロセスも、図1ないし図5にて説明した第1の画像
形成モードでの画像形成プロセスと同様に行われるが、
裏面のみの片面画像形成形成プログラムP5による画像
形成プロセスは前述した第1の速度による第1の画像形
成モードによる画像形成プロセスの途中にて通常速度よ
り遅い低速度の第2の速度で画像形成プロセス部材が駆
動され画像形成プロセスが行われる。裏面のみの片面画
像形成モードでの画像プロセスとしては、転写材として
OHT或いは厚紙が用いられる場合に、定着装置17、
感光体ドラム10、トナー像受像体14a、タイミング
ローラ15b及び現像器13等の駆動速度を通常速度の
第1の速度として感光体ドラム10上に形成した裏面画
像のトナー像をトナー像受像体14aに転写した後(図
19(A))、定着装置17、感光体ドラム10、トナ
ー像受像体14a及びタイミングローラ15b等の駆動
速度を通常速度の第1の速度より遅い第2の速度とし
て、タイミングローラ15bにより給送される転写材と
してのOHT或いは厚紙にトナー像受像体14a上の裏
面画像のトナー像を裏面転写器14gにより転写し、転
写材分離手段としての紙分離AC除電器14hによりト
ナー像受像体14aより裏面画像のトナー像が転写され
ている転写材を分離し、該裏面画像のトナー像を定着装
置17により定着して裏面のみの片面画像形成を行う
(図19(B))。この際、記録紙Pはトナー像受像体
14a上の裏面画像のトナー像の先端と同期してタイミ
ングローラ15bより給送される。
【0141】上記において定着装置17、感光体ドラム
10、トナー像受像体14a及びタイミングローラ15
bの速度を第1の速度より遅い第2の速度としたが、感
光体ドラム10とトナー像受像体14aとを離間可能な
構成とし、第2の速度に切替える直前に感光体ドラム1
0とトナー像受像体14aとを離間し、定着装置17、
トナー像受像体14a及びタイミングローラ15bのみ
を第2の速度として転写材としてのOHT或いは厚紙等
の裏面画像のトナー像の定着を行うようにしてもよい。
【0142】上記により、感光体ドラム10上に形成し
た裏面画像のトナー像をトナー像受像体14aに転写す
るまでの裏面のみのの片面画像形成プロセスが第1の速
度にて速く行われ、その後第2の速度にて裏面画像のト
ナー像の転写材としてのOHT或いは厚紙等への転写と
定着とが行われるので、トータルコピースピードをあま
り遅くせずに転写材としてOHT或いは厚紙を用いた場
合の裏面のみの片面画像形成プロセスが成され、OHT
或いは厚紙等の裏面のみの片面画像形成スピードのアッ
プが図られる。
【0143】また、第1の速度と第2の速度とによるO
HT或いは厚紙を用いた転写材の裏面のみの片面画像形
成の場合においても、第1の速度による通常速度での転
写材の両面画像形成の場合に用いられたと同一の転写率
やトナー付着量等の画像形成条件による画像形成が使用
され、画像濃度や色調等の良好な裏面画像形成が行われ
る。即ち、裏面のみの片面画像形成モードにおいても、
前述したプロセス条件や画像データ処理条件等の補正や
設定が使用される。プロセス条件の設定として、前記図
7及び図8にて説明した電位センサによる帯電電位と像
露光量との裏面画像での補正、図9〜図11にて説明し
たγ補正テーブルの裏面画像での設定が使用される。ま
た、図12及び図13にて説明した第1の転写手段によ
る第1の像担持手段から第2の像担持手段への裏面画像
の転写時の転写特性の補正が使用される。更に、図14
及び図15にて説明した画像データ処理条件の表面画像
での補正が使用される。また、定着装置17、感光体ド
ラム10、トナー像受像体14a及びタイミングローラ
15bの第1の速度より第2の速度への低下に伴い、前
記転写材としてのOHT或いは厚紙等をトナー像受像体
14aに吸着させる紙帯電器150の帯電電流、裏面転
写器14gとの転写電流及び紙分離AC除電器14hの
除電電流等の電流値を第1の速度での電流値より低く設
定する。
【0144】上記のように、定着手段及び第2の像担持
手段の第1の速度より第2の速度への低下に伴い、転写
材を第2の像担持手段に吸着させる転写材帯電手段の帯
電電流、前記第2の転写手段の転写電流及び前記転写材
分離手段の除電電流等の電流値を適正な値に設定するこ
とにより、第1の速度と第2の速度とによる良好な裏面
画像の画像形成が成される。
【0145】
【発明の効果】請求項1によれば、第2の像担持手段へ
の裏面画像のトナー像形成と第1の像担持手段への表面
画像のトナー像形成と、表面画像のトナー像を第1の転
写手段により厚紙上へ転写するまでのトナー像形成プロ
セスまでが第1の速度にて速く行われ、その後第2の速
度にて表裏のトナー像の定着が行われるので、トータル
コピースピードをあまり遅くせずに転写材として厚紙を
用いた場合の両面画像形成プロセスが成され、厚紙の両
面画像形成スピードのアップが図られる。
【0146】請求項2によれば、第1の像担持手段と第
2の像担持手段との接触位置から定着手段までの間に配
置される分の第2の像担持手段の長さを長くとれ、第2
の像担持手段により搬送される転写材の第2の像担持手
段の搬送方向の幅を長くとることが可能となり、大きい
幅の転写材の利用が可能となる。
【0147】請求項3によれば、定着手段及び第2の像
担持手段の第1の速度より第2の速度への低下に伴い、
前記第2の転写手段の転写電流を適正な値に設定するこ
とにより、第1の速度と第2の速度とによる良好な両面
画像の画像形成が成される。
【0148】請求項4によれば、第1の像担持手段での
表面画像のトナー像形成と、像担持体に担持される表面
画像のトナー像をOHT或いは厚紙上へ転写するまでの
までの片面画像形成プロセスが第1の速度にて速く行わ
れ、その後第2の速度にて表面画像のトナー像の定着が
行われるので、トータルコピースピードをあまり遅くせ
ずに転写材としてOHT或いは厚紙を用いた場合の表面
のみの片面画像形成プロセスが成され、OHT或いは厚
紙等の表面のみの片面画像形成スピードのアップが図ら
れる。
【0149】請求項5によれば、第1の像担持手段と第
2の像担持手段との接触位置から定着手段までの間に配
置される分の第2の像担持手段の長さを長くとれ、第2
の像担持手段により搬送される転写材の第2の像担持手
段の搬送方向の幅を長くとることが可能とり、大きい幅
の転写材の利用が可能となる。
【0150】請求項6または7によれば、第1の像担持
手段上に形成した裏面画像のトナー像を第2の像担持手
段に転写するまでの画像形成プロセスが第1の速度にて
速く行われ、その後第2の速度にて表面画像形成プロセ
スと表裏画像の転写、定着とが行われるので、トータル
コピースピードをあまり遅くせずに転写材として厚紙を
用いた場合の両面画像形成プロセスが成され、厚紙の両
面画像形成スピードのアップが図られる。また、第1の
速度による通常速度での転写材の両面画像形成の場合に
おいても、第1の速度と第2の速度とによる厚紙を用い
た転写材の両面画像形成の場合においても、それぞれ転
写率やトナー付着量等の画像形成条件が整った両面画像
の形成が行われ、画像濃度や色調等の良好な両面画像形
成が行われる。
【0151】特に、請求項7によれば、適正な画像形成
条件の補正や設定とにより、第2の速度による良好な表
面画像形成が成される。
【0152】請求項8によれば、転写材を第2の像担持
手段に吸着させる転写材帯電手段の帯電電流、第1の転
写手段と第2の転写手段との転写電流及び転写材分離手
段の除電電流等の電流値を適正な値に設定することによ
り、第1の速度による裏面画像や第1の速度と第2の速
度とによる表面画像での良好な表裏の画像形成が成され
る。
【0153】請求項9によれば、第1の像担持手段上に
形成した裏面画像のトナー像を第2の像担持手段に転写
するまでの裏面のみの片面画像形成プロセスが第1の速
度にて速く行われ、その後第2の速度にて裏面画像のト
ナー像の転写材への転写と定着とが行われるので、トー
タルコピースピードをあまり遅くせずに転写材としてO
HT或いは厚紙を用いた場合の裏面のみの片面画像形成
プロセスが成され、OHT或いは厚紙等の裏面のみの片
面画像形成スピードのアップが図られる。
【0154】請求項10によれば、転写材を第2の像担
持手段に吸着させる転写材帯電手段の帯電電流、第2の
転写手段の転写電流及び転写材分離手段の除電電流等の
電流値を適正な値に設定することにより、第1の速度と
第2の速度とによる裏面画像の良好な画像形成が成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に共通する画像形成装置の一実施形態を
示すカラー画像形成装置としてのカラープリンタの断面
構成図である。
【図2】図1の像担持体の側断面図である。
【図3】両面のトナー像形成状態を示す図である。
【図4】図1の要部拡大図で電位測定時の状態を示す図
である。
【図5】画像形成装置の制御ブロック図である。
【図6】色再現のためのディジタル画像処理系の一例を
示す図である。
【図7】電位パターンを示す図である。
【図8】電位パターンの補正を示す図である。
【図9】図1の要部拡大図で反射濃度測定時の状態を示
す図である。
【図10】トナー像パターンを示す図である。
【図11】γ補正を説明する図である。
【図12】転写トナー像パターンの一例を示す図であ
る。
【図13】最適転写条件を示す図である。
【図14】カラー画像形成装置により形成される重ね合
わせカラートナー像を示す図である。
【図15】UCRを示す図である。
【図16】第1の発明に係わる転写材への画像形成方法
と速度切替えタイミングを示す図である。
【図17】第2の発明に係わる転写材への画像形成方法
と速度切替えタイミングを示す図である。
【図18】第3の発明に係わる画像形成方法を示す図で
ある。
【図19】第4の発明に係わる画像形成方法を示す図で
ある。
【図20】両面カラートナー像形成の問題点を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体 14c 転写器 14g 裏面転写器 14h 紙分離AC除電器 15b タイミングローラ 17 定着装置 150 紙帯電器 P 記録紙

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を表面に担持するベルト状の
    第2の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を転写
    材の表面に転写する第1の転写手段と、 前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記
    転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着
    手段とを有する画像形成装置において、 前記第1の像担持手段と前記第2の像担持手段との接触
    位置から前記定着手段までの距離を前記第2の像担持手
    段により搬送される前記転写材の搬送方向の長さより大
    きく設定するものであり、 前記定着手段と、前記第1の像担持手段と、前記第2の
    像担持手段とを第1の速度として前記第2の像担持手段
    への裏面画像のトナー像の形成と前記第1の像担持手段
    への表面画像のトナー像の形成とを行った後、前記表面
    画像のトナー像を前記第1の転写手段により前記転写材
    の一方の面に転写し、また、前記裏面画像のトナー像を
    前記第2の転写手段により前記転写材の他方の面に転写
    し、前記転写材分離手段により前記第2の像担持手段よ
    り前記転写材を分離し、該表裏のトナー像を定着手段に
    より定着して画像形成を行う第1の両面画像形成モード
    と、 前記転写材として厚紙が用いられる場合に、少なくとも
    前記第2の像担持手段を第1の速度として前記第2の像
    担持手段への裏面画像のトナー像の形成と前記第1の像
    担持手段への表面画像のトナー像の形成とを行い、前記
    第1の転写手段により前記第1の像担持手段に担持され
    る表面画像を前記転写材の一方の面に転写した後、前記
    定着手段及び第2の像担持手段の速度を第1の速度より
    遅い第2の速度として前記裏面画像のトナー像を前記第
    2の転写手段により前記転写材の他方の面に転写し、前
    記第2の像担持手段より前記転写材を分離し、該表裏の
    トナー像を定着手段により定着して画像形成を行う第2
    の両面画像形成モードと、を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルト状の第2の像担持手段の中央
    部より第2の像担持手段の回転方向上流側に前記第1の
    像担持手段が当接することを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の像担持手段の第1の速度より
    第2の速度への低下に伴い、前記第2の転写手段による
    裏面トナー像の転写電流の値を変更することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を表面に担持するベルト状の
    第2の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を転写
    材の表面に転写する第1の転写手段と、 前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記
    転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着
    手段とを有する画像形成装置において、 前記第1の像担持手段と前記第2の像担持手段との接触
    位置から前記定着手段までの距離を前記第2の像担持手
    段により搬送される前記転写材の搬送方向の長さより大
    きく設定するものであり、 前記定着手段と、前記第1の像担持手段と、前記第2の
    像担持手段とを第1の速度として前記第2の像担持手段
    への裏面画像のトナー像の形成と前記第1の像担持手段
    への表面画像のトナー像の形成とを行った後、前記表面
    画像のトナー像を前記第1の転写手段により前記転写材
    の一方の面に転写し、また、前記裏面画像のトナー像を
    前記第2の転写手段により前記転写材の他方の面に転写
    し、前記第2の像担持手段より前記転写材を分離し、該
    表裏のトナー像を定着手段により定着して画像形成を行
    う第1の両面画像形成モードと、 前記転写材としてOHT或いは厚紙が用いられる場合
    に、少なくとも前記第2の像担持手段を第1の速度とし
    て前記第1の像担持手段への表面画像のトナー像の形成
    を行い、前記第1の転写手段により前記第1の像担持手
    段に担持される表面画像を前記転写材上に転写した後、
    前記定着手段及び第2の像担持手段の速度を第1の速度
    より遅い第2の速度として前記第2の像担持手段により
    搬送される前記転写材を前記第2の像担持手段より分離
    し、前記表面画像のトナー像を定着手段により定着して
    画像形成を行う表面のみの片面画像形成モードと、を有
    することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記ベルト状の第2の像担持手段の中央
    部より第2の像担持手段の回転方向上流側に前記第1の
    像担持手段が当接することを特徴とする請求項1または
    2に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を表面に担持する第2の像担
    持手段と、 転写材を第2の像担持手段に給送する転写材給送手段
    と、 前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を前記
    転写材の表面に転写する第1の転写手段と、 前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記
    転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着
    手段とを有する画像形成装置において、 前記定着手段と、前記第1の像担持手段と、前記第2の
    像担持手段とを第1の速度として、前記第2の像担持手
    段への裏面画像のトナー像の形成と前記第1の像担持手
    段への表面画像のトナー像の形成とを行った後、前記表
    面画像のトナー像を前記第1の転写手段により前記転写
    材の一方の面に転写し、また、前記裏面画像のトナー像
    を前記第2の転写手段により前記転写材の他方の面に転
    写し、前記第2の像担持手段より前記転写材を分離し、
    該表裏のトナー像を定着手段により定着して画像形成を
    行う第1の両面画像形成モードと、 前記転写材として厚紙が用いられる場合に、前記第1の
    速度にて前記第1の像担持手段上に形成した裏面画像の
    トナー像を前記第2の像担持手段に転写した後、前記定
    着手段と、前記第1の像担持手段と、前記第2の像担持
    手段と、転写材給送手段との速度を前記第1の速度より
    遅い第2の速度として前記第1の像担持手段に表面画像
    のトナー像を形成し、前記表面画像のトナー像を前記第
    1の転写手段により前記転写材の一方の面に転写し、ま
    た、前記裏面画像のトナー像を前記第2の転写手段によ
    り前記転写材の他方の面に転写し、前記第2の像担持手
    段より前記転写材を分離し、該表裏のトナー像を定着手
    段により定着して画像形成を行う第3の両面画像形成モ
    ードと、を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の像担持手段、前記第2の像担
    持手段の第1の速度より第2の速度への低下に伴い、前
    記表面画像のトナー像の画像形成条件を変更することを
    特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の像担持手段、前記第2の像担
    持手段の第1の速度より第2の速度への低下に伴い、前
    記転写材を第2の像担持手段に吸着させる転写材帯電手
    段の帯電電流、前記第1の転写手段と前記第2の転写手
    段との転写電流等の電流値を変更することを特徴とする
    請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を表面に担持する第2の像担
    持手段と、 転写材を第2の像担持手段に給送する転写材給送手段
    と、 前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を前記
    転写材の表面に転写する第1の転写手段と、 前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記
    転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着
    手段とを有する画像形成装置において、 前記定着手段と、前記第1の像担持手段と、前記第2の
    像担持手段とを第1の速度として前記第2の像担持手段
    への裏面画像のトナー像の形成と前記第1の像担持手段
    への表面画像のトナー像の形成とを行った後、前記表面
    画像のトナー像を前記第1の転写手段により前記転写材
    の一方の面に転写し、また、前記裏面画像のトナー像を
    前記第2の転写手段により前記転写材の他方の面に転写
    し、前記第2の像担持手段より前記転写材を分離し、該
    表裏のトナー像を定着手段により定着して画像形成を行
    う第1の両面画像形成モードと、 前記転写材としてOHT或いは厚紙が用いられる場合
    に、前記第1の速度にて前記第1の像担持手段上に形成
    した裏面画像のトナー像を前記第2の像担持手段に一旦
    転写した後、少なくとも前記定着手段、前記第2の像担
    持手段及び転写材給送手段との速度を前記第1の速度よ
    り遅い第2の速度として前記裏面画像のトナー像を前記
    第2の転写手段により前記転写材上に転写し、前記第2
    の像担持手段より前記転写材を分離し、前記転写材上の
    裏面画像のトナー像を定着手段により定着して画像形成
    を行う裏面のみの片面画像形成モードと、を有すること
    を特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の像担持手段の第1の速度よ
    り第2の速度への低下に伴い、前記転写材を第2の像担
    持手段に吸着させる転写材帯電手段の帯電電流、前記第
    2の転写手段との転写電流等の電流値を変更することを
    特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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