JPH10206062A - 内面溝付伝熱管 - Google Patents
内面溝付伝熱管Info
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- JPH10206062A JPH10206062A JP1292997A JP1292997A JPH10206062A JP H10206062 A JPH10206062 A JP H10206062A JP 1292997 A JP1292997 A JP 1292997A JP 1292997 A JP1292997 A JP 1292997A JP H10206062 A JPH10206062 A JP H10206062A
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Abstract
ており、圧力損失が低く製造も容易である内面溝付伝熱
管を提供する。 【解決手段】 管内面に管軸方向に傾斜する螺旋状の複
数の平行溝1,2を形成した内面溝付管である。そし
て、溝の方向と軸方向とがなすリード角が20乃至45
°であり、管内面を管円周方向にm(mは整数)等分し
た位置にそのm等分の位置のうちのn(nは整数)個の
位置を除いて溝1,2が形成されており、前記nは3以
上である。
Description
アコン等の冷凍空調機器に使用される空冷式熱交換器等
の凝縮器及び蒸発器に使用され、管内面に溝を形成した
内面溝付伝熱管に関する。
には、管内面に螺旋状の溝を形成して熱伝達効率を向上
させた内面溝付伝熱管が使用されている。そして、この
内面溝付伝熱管の伝熱効率を向上させるために、溝の深
さを深くする深溝化、溝のリード角度を大きくする高リ
ード角化及び溝の数を増やす多溝化等の手段が採用され
ている。
管の生産速度が低下してしまうと共に、工具寿命が短く
なるという欠点がある。また、伝熱管を熱交換器に組み
立てる際には、平行に配置した複数個のフィンの孔に、
伝熱管を挿通した後、この伝熱管を拡開してフィンと伝
熱管とを接合する。この拡開工程においては、伝熱管の
内側にマンドレルを配置して伝熱管を機械的に拡管す
る。このため、溝の深さを深くすると、山形状がつぶれ
やすく、熱交換器として期待する性能を得にくい。
上するものの、圧力損失が著しく増大する。このため、
この熱交換器を組み込んだ空調機等の入力動力を増加さ
せたり、空気等の温度差が小さくなる。従って、熱交換
器としての性能も低下する。
製造が煩雑である。そして、極端に多溝化した場合に
は、溝間に形成される凝縮液滞留可能空間の断面積が小
さくなり、凝縮液の排出性が低下し、その結果、凝縮性
能が低下する。
の深さを深くする。このため、伝熱管を蒸発器に使用す
ると、蒸発時の媒体液の液膜が厚くなり、蒸発性能を低
下させる。
潰れを抑制する方法がある(特開平4−260793号
公報)が、山頂幅が小さく、山頂角が小さい場合は、フ
ィンが倒れて所定の性能が得られない。一方、山頂幅を
広くした場合は、必然的に溝間の断面積が小さくなり、
凝縮性能及び蒸発性能が低下する。
のであって、凝縮及び蒸発の双方において伝熱性能が優
れており、圧力損失が低く製造も容易である内面溝付伝
熱管を提供することを目的とする。
熱管は、管内面に管軸方向に傾斜する螺旋状の複数の平
行溝を形成した内面溝付管において、溝の方向と軸方向
とがなすリード角が20乃至45°であり、管内面を管
円周方向にm(mは整数)等分した位置にそのm等分の
位置のうちのn(nは整数)個の位置を除いて前記溝の
山が形成されており、前記nは3以上であることを特徴
とする。
を20乃至45°と大きくしたので、凝縮性能が優れて
いる。しかし、このようにリード角を大きくすると、管
内部を通流する媒体の圧力損失が大きくなるが、本発明
においては、m個の位置のうち、n個の位置を間引いて
溝の山が形成されている。従って、溝の数はm個の位置
の全てに溝を形成した場合に比して少なく、このため、
圧力損失は溝の数がm個の場合に比して軽減され、リー
ド角を大きくした場合の圧力損失の増大を相殺する。ま
た、本発明においては、単に、管内周面をm−n等分し
たのではなく、m等分した位置にm−n個の溝を配置し
ている。このため、溝間に形成される媒体滞留可能空間
の断面形状は、管内周長をLとすると、その底部の円周
方向長さがL/mのものと、底部の円周方向長さが2L
/mの部分とが混在している。この円周方向長さが短い
方の溝は凝縮性能は十分であるが、蒸発性能が低下す
る。しかし、円周方向の長さが長い方の溝は蒸発液を薄
く広く滞留させ、薄い液膜を形成する。このため、蒸発
性能は、この円周方向の長さが長い方の溝にて確保さ
れ、結局、凝縮性能及び蒸発性能の双方が優れたものと
なる。
付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の
実施例に係る内面溝付伝熱管の横断面を示す図である。
管内面に2種類の溝1、2が形成されている。溝の山高
さは全ての溝について共通である。管内周長をLとする
と、管内周を円周方向にm等分した位置のうち、n個の
位置を除いた位置に、溝の山3が形成されており、従っ
て、m−n個の山3が管内周に沿ってL/mのピッチで
形成されている。これにより、山3間に挟まれて形成さ
れる溝1は管内周方向に沿う長さでL/mのピッチで形
成され、溝2は2L/mのピッチで形成されている。即
ち、管内周面には、溝底部の管円周方向に沿う長さがL
/mの溝1と、2L/mの溝2とが形成される。
5°である。図2は横軸にリード角をとり、縦軸に凝縮
熱伝達率をとって、両者の関係を示すグラフ図である。
図2において、□は管内周を50位置に等分し、この5
0位置のうちから4位置を除いて溝を配置した実施例で
ある。一方、●は従来と同様に管内周を50位置に等分
し、各位置に溝を設けた比較例である。この図2に示す
ように、リード角が大きくなるほど、熱伝達率は高くな
る。当然、溝の数が多い比較例の方が、全てのリード角
で高い凝縮熱伝達係数を示すが、従来の内面溝付伝熱管
のリード角は13乃至18°程度である。この場合の凝
縮熱伝達係数に比して、本発明においては、リード角を
大きくすることにより凝縮熱伝達係数の上昇を図ってい
る。リード角が20°未満では従来の50個の溝を有す
る内面溝付管(比較例)より凝縮熱伝達率が劣り、リー
ド角が45°を超えると、生産性が低下するという欠点
がある。このため、リード角は20乃至45°とする。
伝達率をとって、溝深さと凝縮熱伝達率との関係を示す
グラフ図である。図中、●はリード角が25°の場合の
実施例、□はリード角が15°の場合の比較例である。
この図に示すように、溝深さが深くなるほど、凝縮熱伝
達率が高くなる。そして、リード角が25°の場合の凝
縮熱伝達率は溝深さに対する依存性が低く、全ての溝深
さで安定して高い凝縮熱伝達率を有している。これは、
リード角を大きくとることにより、リード角が凝縮性能
に寄与する割合が溝深さが寄与する割合よりも大きくな
るため、図3に示すように、凝縮熱伝達率は溝深さに依
存しなくなるためである。このように、本実施例におい
ては、凝縮熱伝達率が溝深さに依存しないので、機械的
に拡管されたときに溝山が若干潰れて溝深さが浅くなっ
ても、凝縮性能には殆ど影響しない。
3以上であることが必要である。この間引く溝の数nが
3未満である場合は、薄い液膜を形成することによる蒸
発性能の向上効果が得られない。このため、nは3以上
とする。
いては、リード角を高くしているので、凝縮性能が優れ
ていると共に、溝の山の一部を間引いているので、リー
ド角を高くしたことによる圧力損失の増大を相殺して、
圧力損失を軽減することができる。また、溝山の一部を
間引くことにより溝底の円周方向長さが長い溝を一部に
設けるので、溝内に液厚が薄い媒体膜を形成することが
でき、蒸発性能を向上させることができる。
リード角を大きくすると共に、溝の山ピッチが小さい溝
と、山ピッチの大きい溝とを混在させるので、凝縮性能
が優れていると共に、蒸発性能が優れており、製造が容
易である内面溝付伝熱管を得ることができる。
示す図である。
ある。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 管内面に管軸方向に傾斜する螺旋状の複
数の平行溝を形成した内面溝付管において、溝の方向と
軸方向とがなすリード角が20乃至45°であり、管内
面を管円周方向にm(mは整数)等分した位置にそのm
等分の位置のうちのn(nは整数)個の位置を除いて前
記溝の山が形成されており、前記nは3以上であること
を特徴とする内面溝付伝熱管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01292997A JP3747974B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 内面溝付伝熱管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01292997A JP3747974B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 内面溝付伝熱管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10206062A true JPH10206062A (ja) | 1998-08-07 |
JP3747974B2 JP3747974B2 (ja) | 2006-02-22 |
Family
ID=11819009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01292997A Expired - Lifetime JP3747974B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 内面溝付伝熱管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3747974B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002005588A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 内面溝付伝熱管及びその製造方法 |
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CN103968699A (zh) * | 2014-05-21 | 2014-08-06 | 合肥华凌股份有限公司 | 换热管、蒸发器组件、冷凝器组件和制冷设备 |
-
1997
- 1997-01-27 JP JP01292997A patent/JP3747974B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US9651314B2 (en) | 2007-11-28 | 2017-05-16 | Mitsubishi Electric Corporation | Air conditioner with grooved inner heat exchanger tubes and grooved outer heat exchanger tubes |
US9664456B2 (en) | 2007-11-28 | 2017-05-30 | Mitsubishi Electric Corporation | Air conditioner |
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CN103968699A (zh) * | 2014-05-21 | 2014-08-06 | 合肥华凌股份有限公司 | 换热管、蒸发器组件、冷凝器组件和制冷设备 |
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---|---|
JP3747974B2 (ja) | 2006-02-22 |
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