JPH10202566A - 自動加工機 - Google Patents

自動加工機

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Publication number
JPH10202566A
JPH10202566A JP2441397A JP2441397A JPH10202566A JP H10202566 A JPH10202566 A JP H10202566A JP 2441397 A JP2441397 A JP 2441397A JP 2441397 A JP2441397 A JP 2441397A JP H10202566 A JPH10202566 A JP H10202566A
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JP
Japan
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turning
head
slider
arm
hand
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Application number
JP2441397A
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English (en)
Inventor
So Okubo
創 大窪
Yasuhiro Tanaka
康博 田中
Yuko Sakaguchi
祐幸 坂口
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Seiko Seiki KK
Original Assignee
Seiko Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工に耐えうる剛性が得られる上に、小型
化、高加工精度を実現できるようにした自動加工機の提
供。 【解決手段】 この自動加工機の加工ロボット3は、タ
ーンテーブル4上にフレーム6を摺動自在に配置させ、
フレーム6上にアーム9を旋回自在に配置させ、アーム
9上にスライダ12を摺動自在に配置させ、スライダ1
2上にヘッド81を旋回自在に配置させ、かつヘッド8
1上にワークbを把持するハンド100を回転自在に配
置させるというように、ターンテーブル4上に各構成要
素を順次積み上げ、各構成要素を順次縮小させるように
している。アーム9の両端に設けた一対からなる旋回軸
を、フレーム6上に設けた一対の軸受で回転自在に支持
するとともに、ヘッド81の両端に設けた一対からなる
旋回軸をスライダ12上に設けた一対の軸受で回転自在
に支持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腕時計のケースの
ような複雑な形状をした被加工物(ワーク)を、刃物
(工具)により自動的に加工する自動加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動加工機の一例としては、ワー
クを左右に運動させるテーブル(X軸方向)と、前後に
運動させるサドル(Y軸方向)と、工具を回動させなが
ら昇降させる主軸ヘッド(Z軸方向)の3ユニットから
なるものが知られている。ワークは、テーブル上に治具
などにより位置決めまたは固定させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の自
動加工機では、ワークをテーブル上に治具などにより位
置決めまたは固定する必要がある。このため、ワークを
加工する度に、治具にワークを取り付けたり、または治
具からワークを取り外したりする必要があり、ワークの
取扱いを手作業でいちいち行う必要があった。このよう
な不都合を解消するために、主軸ヘッドを固定とし、こ
の主軸ヘッドに回動自在に取り付けた工具に対し、ワー
クを把持して移動させて任意の加工を行うロボットを備
えたものが考えられる。しかし、このようなロボットを
実現するにあたり、従来からある組み立てロボットのよ
うな構造では、加工に耐えられる十分な剛性が得られな
い上に、小型化が難しく、かつ加工精度が劣るというよ
うな問題が考えられる。
【0004】そこで、本発明の目的は、加工に耐えうる
剛性が得られる上に、小型化、高加工精度を実現できる
ようにした自動加工機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、工具を取り付ける主軸
スピンドル2と、この主軸スピンドル2に取り付けた工
具aにより加工するワークbを把持して空間的に移動さ
せるロボット3とからなり、このロボット3は、ワーク
を把持するハンドと、このハンドを任意の位置に位置決
めし、かつ任意の姿勢とするために、ハンドに対して回
動、旋回、および直動の各運動を与える回動手段と、旋
回手段と、直動手段とを備え、旋回手段は一対からなる
旋回軸を有し、この両旋回軸を回動自在に支持するよう
にした。このように、請求項1記載の発明は、旋回手段
が、一対からなる旋回軸を有し、この両旋回軸を回動自
在に支持するようにしたので、加工に耐えうる高剛性化
が実現できる。
【0006】請求項2記載の本発明では、請求項1に記
載されるロボットを、回動自在に設けたターンテーブル
4と、このターンテーブル4を回動させるターンテーブ
ル回動手段と、ターンテーブル4上に摺動自在に配置し
たフレーム6と、このフレーム6を摺動させるフレーム
摺動手段と、フレーム6上に旋回自在に配置したアーム
9と、このアーム9を旋回させるアーム旋回手段と、ア
ーム9上に摺動自在に配置したスライダ12と、このス
ライダ12を摺動させるスライダ摺動手段と、スライダ
12上に旋回自在に配置したヘッド81と、このヘッド
81を旋回させるヘッド旋回手段と、ヘッド81上に回
動自在に配置し、ワークbを把持するハンド100と、
このハンド100を回動させるハンド回動手段とを備
え、アーム9の両端に一対からなる旋回軸28、29を
設け、この両旋回軸28、29をフレーム6上に設けた
一対の軸受26、27で回動自在に支持するとともに、
ヘッド81の両端に一対からなる旋回軸85、85を設
け、この両旋回軸85、85をスライダ12上に設けた
一対の軸受86、86により回動自在に支持するように
した。
【0007】このように、請求項2記載の発明は、ター
ンテーブル4上に、フレーム6、アーム9、スライダ1
2、ヘッド81、およびハンド100を順次積み上げる
ようにした。さらに、アーム9の両端に一対からなる旋
回軸28、29を設け、この両旋回軸28、29をフレ
ーム6上に設けた一対の軸受26、27で回動自在に支
持するとともに、ヘッド81の両端に一対からなる旋回
軸85、85を設け、この両旋回軸85、85をスライ
ダ12上に設けた一対の軸受86、86で回動自在に支
持するようにした。このため、請求項2記載の発明で
は、ロボットの小型化が実現できる上に、加工に耐えう
る高剛性化を実現できる。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明において、アーム9の旋回軸28、29を中心と
し、この旋回軸28、29からハンド100の方向に向
けて、スライダ12のガイドレール51、51と、ヘッ
ド81の旋回軸85、85と、ハンド100の回動軸を
ほぼ同一直線上に配置するようにした。このため、請求
項3記載の発明では、ハンド100に把持されて加工さ
れるワークbの位置決め精度が良く、加工誤差が少なく
なるので、高精度の加工が実現可能となる。
【0009】請求項4記載の発明では、請求項2または
請求項3記載の発明において、フレーム6、アーム9、
スライダ12、ヘッド81、およびハンド100の順序
で各要素を順次縮小させて配置させるようにした。ま
た、請求項5記載の発明では、請求項2、請求項3、ま
たは請求項4記載の発明において、ヘッド旋回手段の駆
動源は、ヘッド81の後方に設け、ヘッド81と駆動源
とはリンクにより接続するようにした。このため、請求
項4記載の発明ではロボット全体が小型化でき、請求項
5記載の発明では、さらにワークbを把持するハンド1
00側を小型化でき、主軸スピンドル2及び主軸スピン
ドル2に取付けた工具aとの干渉防止が実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動加工機の好適
な実施の形態について、図1ないし図16を参照して詳
細に説明する。図1は、この実施の形態の自動加工機の
全体の構成を示す斜視図である。図2は、同自動加工機
の加工ロボットの部分の構成を示す斜視図である。図3
は、図2に示す加工ロボットの機能を説明する図であ
る。図4は、図2に示す加工ロボットの正面図である。
図5は、図2に示す加工ロボットの左側面図である。図
6は、図2に示す加工ロボットの平面図である。
【0011】この実施の形態の自動加工機は、図1に示
すように、取付け台1上に取り付けられ、各種の工具a
が装着される主軸スピンドル2と、取付け台1に取付け
られた主軸スピンドル2に装着される工具aでワークb
を加工するために、このワークbを任意の位置に位置決
めし、かつ任意の姿勢とするための加工ロボット3から
構成される。この加工ロボット3は、図3に示すよう
に、6軸多関節型ロボットであり、回動(J1)、直動
(J2)、旋回(J3)、直動(J4)、旋回(J
5)、回動(J6)の6つ機能を組み合わせて構成され
ている。この各機能について、図2に対応する符号を表
示させている。ここで、「回動」および「旋回」とは、
本明細書では、特にことわりのない場合を除き、双方向
に回転できることをいう。
【0012】次に、このような各機能を備えた加工ロボ
ット3について、その各機能と対応させて、構成の概略
を説明する。この加工ロボット3は、図2に示すよう
に、回動自在に設けたターンテーブル4を備え、このタ
ーンテーブル4は、第1軸ダイレクトドライブモータ1
6により回動するように構成される。このターンテーブ
ル4の回動は、図3の回動(J1)に対応する。ターン
テーブル4上にはベース5が固定され、このベース5上
にフレーム6が摺動自在に配置され、このフレーム6は
2軸モータ22(図4参照)により摺動するように構成
される。このフレーム6の摺動は、図3の直動(J2)
に対応する。フレーム6上にはアーム9が旋回自在に配
置され、このアーム9は3軸モータ44により旋回する
ように構成される。このアーム9の旋回は、図3の旋回
(J3)に対応する。
【0013】アーム9上にはスライダ12が摺動自在に
配置され、このスライダ12は4軸モータ59(図5参
照)により摺動するように構成される。このスライダ1
2の摺動は、図3の直動(J4)に対応する。スライダ
12上にはヘッド81が旋回自在に配置され、このヘッ
ド81は5軸モータ76により旋回するように構成され
る。このヘッド81の旋回は、図3の旋回(J5)に対
応する。ヘッド81上にはワークbを把持するハンド1
00が回動自在に配置され、このハンド100は6軸モ
ータ91により回動するように構成される。このハンド
100の回動は、図3の回動(J6)に対応する。
【0014】また、この加工ロボット3は、図2に示す
ように、ターンテーブル4上にフレーム6を摺動自在に
配置させ、フレーム6上にアーム9を旋回自在に配置
し、アーム9上にスライダ12を摺動自在に配置させ、
スライダ12上にヘッド81を旋回自在に配置させ、か
つヘッド81上にワークbを把持するハンド100を回
動自在に配置させるというように、ターンテーブル4上
に各構成要素を順次積み上げ、かつ、フレーム6、アー
ム9、スライダ12、ヘッド81、およびハンド100
の順序で各構成要素を順次縮小させるようにしている。
このような配置にするのは、加工ロボット3の小型化を
実現すると同時に、加工に耐えうる高剛性化を実現させ
るためである。
【0015】次に、加工ロボット3の各部の構成の詳細
について説明する。まず、ターンテーブル4の回動機構
の構成について説明する。ターンテーブル4は、図7に
示すように、取付け台1に固定されたモータケース13
の開口部に設けた軸受14に回動自在に取付けられてい
る。軸受14は、軸受押さえ15により押さえられてい
る。モータケース13内には、1軸ダイレクトドライブ
モータ16が固定され、このモータ16の出力軸17
は、フェースギヤのかみ合わせによるカップリング18
を介してターンテーブル4の下部に接続されている。タ
ーンテーブル4上には、ベース5が固定されている。こ
のような構成により、1軸ダイレクトドライブモータ1
6が回動すると、ターンテーブル4が回動できる。この
ターンテーブル4の回動は、図3の回動(J1)に対応
する。
【0016】次に、フレーム6の摺動機構の構成につい
て説明する。図8に示すように、ベース5上には、2本
からなる2軸ガイドレール20、20が並行に設けら
れ、この各2軸ガイドレール20上に、2個からなる2
軸スライドユニット21が摺動自在に直線運動できるよ
うに嵌合されている。この2軸スライドユニット21上
には、フレーム6が接続されている。ベース5上には、
図7に示すように2軸モータ22が固定されている。こ
の2軸モータ22の出力軸は、カップリング19により
軸受23aに軸受される2軸ボールネジ23に接続さ
れ、この2軸ボールネジ23に2軸ボールネジナット2
4がかみ合っている。このナット24は、図示のよう
に、2軸ナットホルダ25に固定され、このホルダ25
はフレーム6の下面に固定されている。このような構成
により、2軸モータ22が回動すると2軸ボールネジナ
ット24が移動するので、このナット24に一体のフレ
ーム6は、2軸ガイドレール20、20に案内されて直
線運動を行う。このフレーム6の直線運動は、図3の直
動(J2)に対応する。
【0017】次に、アーム9の旋回機構の構成について
説明する。図9および図12に示すように、フレーム6
の左右には、軸受ホルダ7、8で支持される軸受26、
27が設けられ、この軸受26、27にアーム9の左右
の旋回軸28、29が軸受けされている。軸受26、2
7は、軸受押さえ7a、8aで押さえられ、かつ軸受蓋
7b、8bで被覆されている。また、軸受ホルダ7、8
は、蓋7c、8cにより被覆されている。アーム9の後
端の左右には、図10に示すように軸31、31が設け
られ、この軸31、31は、リンク33、33の一方に
設けた軸受32、32に軸受けされている。リンク3
3、33の他方には軸受34、34が設けられ、この軸
受34、34に連結シャフト35が軸受けされている。
【0018】連結シャフト35の一端は、図10に示す
ように、3軸ガイドホルダ36を介して3軸ガイドシャ
フト37の下端側に接続されている。3軸ガイドシャフ
ト37は、図11に示すように、フレーム6の一端に設
けられたリニアブッシュ38内に昇降自在に挿通され、
その下端に3軸ガイドホルダ36がナット39により取
付けられている。リニアブッシュ38の上部開口は、ブ
ッシュ用の蓋40により塞がれている。連結シャフト3
5の他端には、図10に示すような通孔35aが設けら
れ、この通孔35aに3軸ボールネジ41の下端側が挿
通されている。3軸ボールネジ41には、3軸ボールネ
ジナット45がかみ合っており、この3軸ボールネジナ
ット45は、回動できないように3軸ガイドホルダ46
内に固定されている。3軸ガイドホルダ46の下端が、
連結シャフト35の他端の上面に当たるようになってい
る。
【0019】また、3軸ガイドホルダ46は、図5に示
すように、3軸ガイドシャフト47の下端に連結されて
いる。3軸ガイドシャフト47は、3軸ガイドシャフト
37と同様に昇降自在に構成されている。さらに、3軸
ボールネジ41は、3軸モータブラッケット42内に設
けられた軸受43に回動自在に支持され、その上端側が
カップリング43aを介して3軸モータ44に接続され
ている。3軸モータブラケット42内には、3軸ボール
ネジ41の上端が嵌まる軸受ナット48が設けられ、3
軸モータブラケット42の下部開口には、軸受43の蓋
49が設けられている。このような構成により、3軸モ
ータ44が回動すると3軸ボールネジ41が回動し、こ
れとかみ合っている3軸ボールネジナット45が、昇降
動作を行う。このため、連結シャフト35が上下するの
で、連結シャフト35とリンク33、33を介して接続
されるアーム9は、旋回軸28、29を中心に旋回する
(図15参照)。このアーム9の旋回運動は、図3の旋
回(J3)に対応する。
【0020】次に、スライダ12の摺動機構の構成につ
いて説明する。図9および図12に示すように、アーム
9の左右の側壁の内側には、4軸ガイドレール51、5
1が設けられ、この4軸ガイドレール51、51には4
軸スライドユニット52、52が摺動自在に嵌合されて
いる。4軸スライドユニット52、52は、アーム9内
に収容されるスライダ12の左右の側壁に取付けられて
いる。スライダ12の後端には、図12に示すように、
ボールナットネジ54が固定され、このボールナットネ
ジ54には、4軸ボールネジ55の先端側がかみ合って
いる。この4軸ボールネジ55は、アーム9の後部に設
けた筒体56の内部に設けた軸受57により回動自在に
支持されている。さらに、4軸ボールネジ55の後端
は、カップリング58により4軸モータ59の軸と連結
されている。4軸モータ59は、筒体56の後方の開口
部に取付けられている。このような構成により、4軸モ
ータ59が回動すると、4軸ボールネジナット54が前
後に移動できるので、このナット54と一体のスライダ
12は、4軸ガイドレール51、51に案内されて前後
方向に往復動できる。このスライダ12の直線運動は、
図3の直動(J4)に対応する。
【0021】次に、ヘッド81の旋回機構の構成につい
て説明する。図13に示すように、スライダ12の後部
には、軸受ケース61がスライダ12と一体に設けられ
ている。この軸受ケース61内には、図示のように、軸
受62、62が配置され、この軸受62、62に回動軸
64が回動自在に支持されている。軸受62、と軸受6
2との間には、スペーサ63が介在されている。回動軸
64の両端は、図示のように、左右の5軸ブッシュホル
ダ65、65に、回動自在に嵌合されている。この5軸
ブッシュホルダ65、65にはリニアブッシュ66が設
けられ、このリニアブッシュ66により、5軸ガイドシ
ャフト67、67が摺動自在に支持されている。5軸ガ
イドシャフト67、67の各後端は、ガイドブロック6
8の両端にナット69により取付けられている。ガイド
ブロック68上には、図16に示すように、5軸ナット
ホルダ71が取付けられており、この5軸ナットホルダ
71内には、5軸ボールネジ72とかみ合う5軸ボール
ネジナット(図示せず)が回動できないように固定され
ている。
【0022】5軸ボールネジ72は、図16に示すよう
に、5軸モータブラケット73内に設けた軸受74に回
動自在に支持され、その先端がカップリング75を介し
て5軸モータ76の軸に接続されている。5軸モータ7
6は、5軸モータブラケット73に固定されている。5
軸モータブラケット73の下部側の両端は、図9に示す
ように、左右のブッシュホルダ65、65に接続されて
いる。左右の5軸ガイドシャフト67、67の各前端側
には、図13に示すように、5軸ガイドホルダ77の円
筒部が挿通され、ナット78、78によりその円筒部が
5軸ガイドシャフト67に固定されている。左右の5軸
ガイドホルダ77、77の下端部には、図14(B)に
示すように、軸受ホルダ79a、79aに支持される軸
受79、79が設けられ、この軸受79、79にヘッド
81の上部両端に設けた軸82、82が軸受けされてい
る。軸受79、79の各開口部は、蓋83により塞がれ
ている。さらに、図12に示すように、ヘッド81の開
口部側の左右に突出片84、84が設けられ、この突出
片84、84の外側に左右の旋回軸85、85を設けら
れている。このヘッド81の旋回軸85、85は、スラ
イダ12の前部に設けた軸受86、86に回動自在に取
り付けられている。
【0023】このような構成により、5軸モータ76が
回動すると5軸ボールネジ72が回動するが、これとか
み合っている5軸ナットホルダ71内に固定される5軸
ボールネジナット(図示せず)が、左右の5軸ブッシュ
ホルダ65、65に案内され、5軸ガイドシャフト6
7、67を前後に直線運動させる。このため、5軸ガイ
ドホルダ77、77の軸受79、79(図14参照)に
支持されるヘッド81の軸82、82が回動し、これに
よりヘッド81の左右の旋回軸85、85が回動するの
で、ヘッド81は、旋回軸85、85を中心に旋回する
(図15および図16参照)。このヘッド81の旋回
は、図3の旋回(J5)に対応する。
【0024】次に、ハンド100の回動機構の構成につ
いて説明する。図12に示すように、ヘッド81内に
は、ハンド100を構成する中空状のクイル(中空軸)
87が軸受88、89により回動自在に支持されてい
る。ヘッド81の後面には6軸モータ91が固定され、
この6軸モータ91の出力軸は、減速機92を介してク
イル87に接続されている。このような構成により、6
軸モータ91が回動すると、この回動が減速機92で減
速されてクイル87を回動させるので、このクイル87
に一体であってフィンガ97、97などから構成される
ハンド100が回動する。このハンド100の回動は、
図3の回動(J6)に対応する。
【0025】次に、フィンガ97、97からなるハンド
100の把持機構の構成について説明する。図12に示
すように、クイル87の開口部は、ブロック93で塞が
れ、このブロック93で塞がれた空間によりシリンダ9
4が形成され、このシリンダ94内にピストン95が往
復動自在に配置されている。ピストン95は、ロッド9
6と接続されている。ブロック93は、左右一対のフィ
ンガ97、97を取付けるためにその先端側に左右の取
り付け部を備え、この各取り付け部にピン98により各
フィンガ97、97が回動自在に取り付けられている。
各フィンガ97の後端は、コロ99を介してロッド96
の先端に取り付けられている。
【0026】ヘッド81の前部にワークbの後部を支持
する基準プレート101が設けられている。従って、図
4および図6に示すように、ワークbは、前面の2箇所
が左右のフィンガ97、97で支持され、かつ、その後
部が基準プレート101に支持されるようになってい
る。このような構成により、シリンダ94内の空気の制
御により、ピストン95を前後させると、ピン98、9
8を中心にフィンガ97、97が回動する。このため、
図6に示すように、フィンガ97、97がワークbの前
面の2箇所を基準プレー101に向けて押圧すると、ワ
ークbは基準プレート101により移動が規制されてフ
ィンガ97、97に把持された状態になる。
【0027】また、この実施の形態では、図2および図
3から分かるように、アーム9の旋回軸28、29(図
2および図3に示すJ3に対応)を中心とし、この旋回
軸28、29からハンド100の方向に向けて、スライ
ダ12のガイドレール51、51(図2および図3に示
すJ4に対応)と、ヘッド81の旋回軸85、85(図
2および図3に示すJ5に対応)と、ハンド100を回
動させるクイル(中空軸)87(図2および図3に示す
J6に対応)とをほぼ同一直線上に配置するようにし
た。このような配置により、ハンド100に把持されて
加工されるワークbの位置決め精度が良く、加工誤差が
少なくなるので、高精度の加工が実現できる。
【0028】次に、このように構成される実施の形態の
動作について説明する。この実施の形態の自動加工機で
は、主軸スピンドル2に工具aを取付ける一方、加工ロ
ボット3のハンド100にワークbを把持させ、工具a
を固定させたままワークbの所定の加工を行う。このた
め、加工ロボット3は、ワークb任意の位置に位置決め
し、かつ任意の姿勢にさせるため、ターンテーブル4の
回動動作、フレーム6の摺動動作、アーム9の旋回動
作、スライダ12の摺動動作、ヘッド81の旋回動作、
およびハンド100の回動動作の各動作を、個別または
組み合わせにより行う。
【0029】ターンテーブル4の回動動作は、1軸ダイ
レクトドライブモータ16の駆動により行われる。フレ
ーム6の摺動動作は、2軸モータ22の駆動により行わ
れる。すなわち、2軸モータ22が回動すると、この回
動に伴って2軸ボールネジナット24が移動するので、
このナット24に一体のフレーム6が、2軸ガイドレー
ル20、20に案内される。アーム9の旋回動作は、3
軸モータ44の駆動により行われる。すなわち、3軸モ
ータ44が回動すると3軸ボールネジ41が回動し、こ
れとかみ合っている3軸ボールネジナット45が、昇降
動作を行う。このため、図15に示すように、連結シャ
フト35が上下するので、連結シャフト35とリンク3
3、33を介して接続されるアーム9が、旋回軸28、
29を中心に旋回する。
【0030】スライダ12の摺動動作は、4軸モータ5
9の駆動により行われる。すなわち、4軸モータ59が
回動すると、4軸ボールネジナット54が前後に移動す
るので、ナット54に一体のスライダ12が、4軸ガイ
ドレール51、51に案内されて前後方向に往復動す
る。ヘッド81の旋回動作は、5軸モータ76の駆動に
より行われる。すなわち、5軸モータ76が回動する
と、5軸ボールネジ72が回動し、これとかみ合ってい
る5軸ナットホルダ71内に固定される5軸ボールネジ
ナット(図示せず)が、左右の5軸ブッシュホルダ6
5、65に案内され、5軸ガイドシャフト67、67を
前後に直線運動させる。このため、図14および図15
に示すように、5軸ガイドホルダ77、77の軸受7
9、79に支持されるヘッド81の軸82、82が回動
し、これによりヘッド81の左右の旋回軸85、85が
回動するので、ヘッド81は、旋回軸85、85を中心
に旋回する。ハンド100の回動動作は、6軸モータ9
1の駆動により行われる。すなわち、6軸モータ91が
回動すると、この回動が減速機92で減速されてクイル
87を回動させるので、フィンガ97、97からなるハ
ンド100が回動する。
【0031】以上説明したように、この実施の形態で
は、図2に示すように、ターンテーブル4上に、フレー
ム6、アーム9、スライダ12、ヘッド81、およびハ
ンド100の順序で各要素を順次縮小して配置させるよ
うにした。また、アーム9の両端に設けた一対からなる
旋回軸28、29を、フレーム6上に設けた一対の軸受
26、27で回動自在に支持するとともに、ヘッド81
の両端に設けた一対からなる旋回軸85、85をスライ
ダ12上に設けた一対の軸受86、86で回動自在に支
持するようにした。このため、この実施の形態では、加
工ロボット3の小型化が実現できる上に、加工に耐えう
る高剛性化を実現できる。
【0032】また、この実施の形態では、ヘッド81の
駆動源である5軸モータ76を後方側に設け、このヘッ
ド81と5軸モータ76とはリンクにより接続するよう
にした。このため、この実施の形態では、加工ロボット
3のハンド100側を小型化でき、主軸スピンドル2及
び主軸スピンドル2に取付けた工具aとの干渉防止が実
現できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、旋
回手段が、一対からなる旋回軸を有し、この両旋回軸を
回動自在に支持するようにしたので、加工に耐えうる高
剛性化が実現できる。また、本発明では、ターンテーブ
ル上に、フレーム、アーム、スライダ、ヘッド、および
ハンドを順次積み上げるようにし、かつ、アームの両端
に設け一対の旋回軸をフレーム上に設けた一対の軸受で
回動自在に支持するとともに、ヘッドの両端に設けた一
対の旋回軸をスライダ上に設けた一対の軸受で支持する
ようにしたので、ロボットの小型化が実現できる上に、
加工に耐えうる高剛性化を実現できる。
【0034】また、本発明では、アームの旋回軸を中心
とし、この旋回軸からハンドの方向に向けて、スライダ
のガイドレールと、ヘッドの旋回軸と、ハンドの回動軸
を同一直線上に配置するようにしたので、ハンドに把持
されて加工されるワークの位置決め精度が良く、加工誤
差が少なくなり、もって、高精度の加工が実現可能とな
る。さらに、本発明では、フレーム、アーム、スライ
ダ、ヘッド、およびハンドの順序で各要素を順次縮小さ
せて配置させるようにしたのでロボット全体を小型化で
きる。
【0035】また、本発明では、ヘッド旋回手段の駆動
源は、ヘッドの後方に設け、ヘッドと駆動源とはリンク
により接続するようにしたので、ワークを把持するハン
ドを小型化でき、主軸スピンドルに取付けた工具との干
渉防止や、可動範囲の縮小化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の自動加工機の全体構成を
示す斜視図である。
【図2】同自動加工機の加工ロボットの部分の構成を示
す斜視図である。
【図3】図2に示す加工ロボットの機能を説明する図で
ある。
【図4】図2に示す加工ロボットの正面図である。
【図5】図2に示す加工ロボットの左側面図である。
【図6】図2に示す加工ロボットの平面図である。
【図7】ターンテーブルの駆動機構を示す断面図であ
る。
【図8】図4のD−D線の断面図である。
【図9】図5のC−C線の断面図である。
【図10】図5のE−E線の断面図である。
【図11】図10のF−F線の断面図である。
【図12】図5のG−G線の断面図である。
【図13】図16のB−B線の断面図である。
【図14】(A)は(B)のA−A線の断面図であり、
(B)はヘッドの旋回部の正面図である。
【図15】図4のH−H線の断面図であり、ヘッドが傾
いた位置で、3軸が傾いた位置にある場合である。
【図16】図4のH−H線の断面図であり、ヘッドが垂
直位置で、3軸が水平位置にある場合である。
【符号の説明】
a 工具 b ワーク 2 主軸スピンドル 3 加工ロボット 4 ターンテーブル 6 フレーム 9 アーム 12 スライダ 16 1軸ダイレクトドライブモータ 22 2軸モータ 26、27 軸受 28、29 旋回軸 44 3軸モータ 51 4軸ガイドレール 59 4軸モータ 76 5軸モータ 81 ヘッド 85 旋回軸 86 軸受 91 6軸モータ 100 ハンド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具を取り付ける主軸スピンドルと、 この主軸スピンドルに取り付けた工具により加工するワ
    ークを把持して空間的に移動させるロボットとからな
    り、 前記ロボットは、 前記ワークを把持するハンドと、 このハンドを任意の位置に位置決めし、かつ任意の姿勢
    とするために、前記ハンドに対して回動、旋回、および
    直動の各運動を与える回動手段と、旋回手段と、直動手
    段とを備え、 前記旋回手段は一対からなる旋回軸を有し、この両旋回
    軸を回動自在に支持することを特徴とする自動加工機。
  2. 【請求項2】 前記ロボットは、 回動自在に設けたターンテーブルと、 このターンテーブルを回動させるターンテーブル回動手
    段と、 前記ターンテーブル上に摺動自在に配置したフレーム
    と、 このフレームを摺動させるフレーム摺動手段と、 前記フレーム上に旋回自在に配置したアームと、 このアームを旋回させるアーム旋回手段と、 前記アーム上に摺動自在に配置したスライダと、 このスライダを摺動させるスライダ摺動手段と、 前記スライダ上に旋回自在に配置したヘッドと、 このヘッドを旋回させるヘッド旋回手段と、 前記ヘッド上に回動自在に配置し、前記ワークを把持す
    るハンドと、 このハンドを回動させるハンド回動手段とを備え、 前記アームの両端に一対からなる旋回軸を設け、この両
    旋回軸を前記フレーム上に設けた一対の軸受で回動自在
    に支持するとともに、前記ヘッドの両端に一対からなる
    旋回軸を設け、この両旋回軸を前記スライダ上に設けた
    一対の軸受で回動自在に支持することを特徴とする請求
    項1の自動加工機。
  3. 【請求項3】 前記アームの旋回軸を中心とし、 この旋回軸から前記ハンドの方向に向けて、前記スライ
    ダのガイドレールと、前記ヘッドの旋回軸と、前記ハン
    ドの回動軸とをほぼ同一直線上に配置したことを特徴と
    する請求項2記載の自動加工機。
  4. 【請求項4】 前記フレーム、前記アーム、前記スライ
    ダ、前記ヘッド、および前記ハンドの順序で前記各要素
    を順次縮小させて配置させたことを特徴とする請求項2
    または請求項3記載の自動加工機。
  5. 【請求項5】 前記ヘッド旋回手段の駆動源は、前記ヘ
    ッドの後方に設け、前記ヘッドと前記駆動源とはリンク
    により接続することを特徴とする請求項2、請求項3、
    または請求項4記載の自動加工機。
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