JPH10202080A - 非イオン界面活性剤 - Google Patents

非イオン界面活性剤

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JPH10202080A
JPH10202080A JP9012274A JP1227497A JPH10202080A JP H10202080 A JPH10202080 A JP H10202080A JP 9012274 A JP9012274 A JP 9012274A JP 1227497 A JP1227497 A JP 1227497A JP H10202080 A JPH10202080 A JP H10202080A
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JP
Japan
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ethylene oxide
propylene oxide
added
nonionic surfactant
alcohol
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JP9012274A
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English (en)
Inventor
Hiroko Tsukamoto
ひろ子 塚本
Ikuo Adachi
郁男 安達
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温での流動性および保存安定性が良好で、
かつ洗浄力に優れた非イオン界面活性剤を提供するこ
と。 【解決手段】 一般式R- O-[ (EO) m /(PO) n ]-
[(EO) p /(PO) q ]- Hで表される非イオン界面活
性剤。(式中、Rは炭素数8〜18からなる直鎖率50
重量%以上の飽和炭化水素基、EOはC2 4 0、PO
はC3 6 0を表し、mは2〜12の数、nは0.5〜5.
0の数、pは1〜8の数、qは0.1〜3.0の数を表し、
且つm+pは5〜15の数、n+qは0.6〜6.0の数を
表し、[(EO)m /(PO)n ]及び[(EO)p
(PO)q ]はランダム付加を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温安定性が良好
で、保存、配合におけるハンドリング性に優れ、しかも
洗浄力が良好な非イオン界面活性剤に関する。
【従来の技術】非イオン界面活性剤においては、保存、
配合工程等におけるハンドリング上の要請から、低温で
の流動性、保存安定性等の低温安定性に優れていること
が望まれている。従来から、低温安定性に優れた界面活
性剤としては、分岐高級アルコールに酸化エチレンを付
加させたアルコールエトキシレートが知られているが、
直鎖高級アルコールエトキシレートに比べて洗浄力が劣
る。また、不飽和結合を有するアルキル基からなる非イ
オン界面活性剤も低温安定性に優れているが、二重結合
を有するために酸化を受け易く、色調や臭気が劣る。
【0002】特開昭51−13394号公報には、水お
よび溶剤を含有した均一透明性に優れた流動性の良い高
級アルコール系非イオン界面活性剤中間体組成物が提案
されているが、洗浄に関与しない水または溶剤類が混入
するので好ましくない。次に特開平7−126690号
公報においては、高級アルコールに酸化エチレンと酸化
プロピレンをランダム付加させ、更に酸化エチレンをブ
ロック付加させた界面活性剤が提案されている。洗浄力
は良好であるが、低温での流動性が若干劣り、しかも低
温で長期間保存すると、白濁、沈殿が生じ保存安定性が
劣っている。特開平7−303825号公報において
は、直鎖アルコールに酸化エチレンおよび酸化プロピレ
ンをランダム付加した非イオン界面活性剤が提案されて
いる。洗浄力、低温での流動性は良いが、低温での保存
安定性が若干劣り、低温安定性は必ずしも満足できるも
のではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低温での流
動性および保存安定性が良好で、かつ洗浄力に優れた非
イオン界面活性剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、炭素数8〜1
8からなる直鎖率50重量%以上の飽和高級アルコール
に、酸化エチレンと酸化プロピレンを特定の付加形態、
すなわち反応性の異なる酸化エチレンと酸化プロピレン
とのランダム性を確保するために、2段階ランダム付加
することにより、洗浄力を維持しながら低温での流動性
および保存安定性を改善できるとの知見に基づいてなさ
れたのである。すなわち、本発明は、下記一般式(1)
で表される非イオン界面活性剤を提供する。
【0004】
【化2】 R- O-[ (EO) m /(PO) n ]-[(EO) p /(PO) q ]- H・・・(1) (式中、Rは炭素数8〜18からなる直鎖率50重量%
以上の飽和炭化水素基、EOはC2 4 0、POはC3
6 0を表し、mは2〜12の数、nは0.5〜5.0の
数、pは1〜8の数、qは0.1〜3.0の数を表し、且つ
m+pは5〜15の数、n+qは0.6〜6.0の数を表
し、[(EO)m /(PO)n ]及び[(EO)p
(PO)q ]はランダム付加を表す。)
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の非イオン界面活性剤は、
高級アルコールに反応性の異なる酸化エチレンと酸化プ
ロピレンとのランダム性を確保するために、2段階ラン
ダム付加を行って得られる。使用する高級アルコールと
しては1種または2種以上の直鎖かつ飽和アルコールを
50重量%(以下、%と略称する)以上、好ましくは6
0%以上含有する。この直鎖かつ飽和の高級アルコール
の炭素数は、8〜18、好ましくは10〜18の範囲で
ある。高級アルコールの具体例としては、n−オクチル
アルコール、nーノニルアルコール、n−デシルアルコ
ール、n−ドデシルアルコール、n−トリデシルアルコ
ール、n−テトラデシルアルコール、n−ヘキサデシル
アルコール、n−オクタデシルアルコール等が挙げられ
る。直鎖かつ飽和のアルコールの含有量が50%未満に
なると、洗浄力が不足する。これらの条件を満足するア
ルコールとしては、ヤシアルコール、パームアルコール
等の天然油脂由来の高級アルコールや、ドバノール(三
菱化学製)、ダイヤドール(三菱化学製)等の合成アル
コールも使用できる。また、トリデカノール等の分岐飽
和アルコールも、混合アルコール系の直鎖率が50%以
上となる範囲で直鎖飽和アルコールに混合することがで
きる。
【0006】酸化エチレンおよび酸化プロピレンの付加
形態は、ランダム付加していることが必須である。高級
アルコールに酸化エチレンを付加させた後に酸化プロピ
レンを付加させるといったブロック付加では、低温での
流動性や保存安定性は改善できない。一方、単にランダ
ム付加しただけの場合、酸化エチレンと酸化プロピレン
の反応性が違うため、酸化エチレンがアルコール側に多
く、酸化プロピレンが末端に多く偏って付加してしまう
ため、低温での保存安定性が劣る。また、酸化プロピレ
ンをアルコール側に付加させるために、酸化プロピレン
の比率を単純に多くすると、低温での保存安定性は改善
されるが、洗浄力が低下する。そこで、ランダム付加を
2段に分けることによって、酸化プロピレンの付加の偏
りが少なくなり、低温での流動性と保存安定性が良好
で、しかも洗浄力にすぐれたものを得ることができる。
【0007】酸化エチレンの付加モル数は、1段目2〜
12モル(好ましくは3〜8モル)、2段目1〜8モル
(好ましくは3〜8モル)、合計では5〜15モル(好
ましくは6〜13モル)である。合計付加モル数がこの
範囲を逸脱すると、洗浄力が低下する。酸化プロピレン
の付加モル数は、1段目0.5〜5.0モル(好ましくは1.
5〜3モル)、2段目0.1〜3.0モル(好ましくは0.1
〜1.5モル)、合計では0.6〜6.0モル(好ましくは2
〜4モル)である。合計付加モル数が0.6モル未満では
低温での流動性や保存安定性が不充分で、低温ハンドリ
ング性が劣る。一方6.0モルを越えると低温での流動性
や保存安定性は改善されるが洗浄力が低下する。2段ラ
ンダム付加体の製造は、まず反応器に高級アルコールと
触媒を仕込み、窒素置換、昇温、脱水した後、所定の反
応温度で、1段目所定量の酸化エチレンと酸化プロピレ
ンを混合したものを導入して反応させ、更に2段目所定
量の酸化エチレンと酸化プロピレンを導入して反応させ
る。導入方法には、別々の導入口から酸化エチレンと酸
化プロピレンを所定の比率で導入して反応器内で同時に
反応させる方法も挙げられるが、特に限定されるもので
はない。また、触媒としては苛性ソーダ、苛性カリウム
など塩基性触媒または、Al−Mg複合酸化物系固体触
媒などが挙げられるが、特に限定されるものではない。
得られた反応粗製物は、酢酸等での中和、またはアルカ
リ吸着剤等での吸着処理、濾過などにより精製をする。
【0008】本発明の非イオン界面活性剤は、一般洗浄
剤、精錬剤、防錆剤、乳化剤、分散剤などに使用できる
が、特に非イオン界面活性剤を主活性成分とする衣料用
洗剤や台所用洗剤などとして好適である。この衣料用洗
剤および食器用洗剤においては、本発明の非イオン界面
活性剤の他に、従来から慣用されている成分を配合でき
る。これらの配合成分の具体例としては、石鹸、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコールエトキシサル
フェート塩、α−オレフィンスルホン酸塩等の陰イオン
界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキロール
アマイド等の非イオン界面活性剤、ベタイン型、アミノ
酸型等の両性界面活性剤、ニトリロ三酢酸塩、エチレン
ジアミン四酢酸塩、クエン酸塩、ポリアクリル酸塩等の
2価金属イオン捕捉剤、炭酸塩、ケイ酸塩等のアルカリ
ビルダー、ゼオライト、硫酸塩、亜硫酸塩等の無機ビル
ダー、ポリエチレングリコール等の再汚染防止剤、パラ
トルエンスルホン酸、エタノール等のハイドロトロープ
剤、安息香酸ナトリウム等の静菌剤、酵素、色素、香料
等が挙げられる。
【0009】
【発明の効果】本発明の非イオン界面活性剤は、洗浄力
が良好で、低温安定性に優れているため、低温での保
存、配合工程等のハンドリング性が良い。次に実施例に
よって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下
の実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0010】実施例1 ラウリルアルコール(C12直鎖飽和アルコール、新日本
理化製コノール20P、分子量188)300gと苛性
カリウム2.8gをオートクレーブに仕込み、オートクレ
ーブ内を窒素置換し90℃に昇温した後、圧力5mmH
gで30分間撹拌しながら脱水した。その後、温度12
0℃、圧力2Kg/cm2 を維持しつつ、酸化エチレン
211gと酸化プロピレン185gの混合液を導入し、
導入終了後2時間熟成して付加反応物を得た。熟成後、
60℃まで冷却し、減圧下で5分間脱気してから取り出
し697gの1段反応生成物(I)を得た。この1段反
応生成物(I)は、水酸基価が128.8mgKOH/
g、 1H−NMRより酸化エチレンが3.0モル、酸化プ
ロピレンが2.0モル付加し、13C−NMRより酸化エチ
レンと酸化プロピレンがランダムに付加し、さらに、末
端に酸化エチレンが付加しているものと酸化プロピレン
が付加しているもののいずれもがあることが確認され
た。次いで、1段反応生成物(I)300gをオートク
レーブに仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し昇温し
た。その後、温度120℃、圧力2Kg/cm2 を維持
しつつ、酸化エチレン106gと酸化プロピレン8gの
混合液を導入し、導入終了後2時間熟成して付加反応物
を得た。熟成後、60℃まで冷却し、減圧下で5分間脱
気してから取り出し、414gの反応液を得、酢酸1.2
gを加え、2段反応生成中和物(A)を得た。この反応
中和物(A)は水酸基価93.4mgKOH/g、 1H−
NMRより酸化エチレンが6.5モル、酸化プロピレンが
2.2モル付加し、13C−NMRより酸化エチレンと酸化
プロピレンがランダムに付加し、さらに、末端に酸化エ
チレンが付加しているものと、酸化プロピレンが付加し
ているもののいずれもがあることが確認された。
【0011】実施例2 実施例1の1段反応生成物(I)150gをオートクレ
ーブに仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し昇温し
た。その後、温度120℃、圧力2Kg/cm2を維持
しつつ、酸化エチレン106gと酸化プロピレン20g
の混合液を導入し、導入終了後2時間熟成して付加反応
物を得た。熟成後、60℃まで冷却し減圧下で5分間脱
気してから取り出し276gの反応液を得、酢酸0.6g
を加え2段反応生成中和物(B)を得た。この反応中和
物(B)は水酸基価70.2mgKOH/g、 1H−NM
Rより酸化エチレンが10.0モル、酸化プロピレンが3.
0モル付加し、13C−NMRより酸化エチレンと酸化プ
ロピレンがランダムに付加し、さらに末端に酸化エチレ
ンが付加しているものと、酸化プロピレンが付加してい
るもののいずれもがあることが確認された。
【0012】実施例3 ヤシアルコール(C1018直鎖飽和アルコール、新日本
理化製コノール20S、分子量210)100gと苛性
カリウム0.8gをオートクレーブに仕込み、オートクレ
ーブ内を窒素置換し90℃に昇温した後、圧力5mmH
gで30分間撹拌しながら脱水した。その後、温度12
0℃、圧力2Kg/cm2 を維持しつつ、酸化エチレン
105gと酸化プロピレン55gの混合液を導入し、導
入終了後2時間熟成して付加反応物を得た。引き続き、
温度120℃、圧力2Kg/cm 2 を維持しつつ酸化エ
チレン63gと酸化プロピレン14gの混合液を導入
し、導入終了後2時間熟成して付加反応生成物を得た。
熟成後、60℃まで冷却し、減圧下で5分間脱気してか
ら取り出し、337gの反応液を得、酢酸0.8gを加
え、2段反応生成中和物(C)を得た。この反応中和物
(C)は水酸基価79.5mgKOH/g、 1H−NMR
より酸化エチレンが8.0モル、酸化プロピレンが2.5モ
ル付加し、13C−NMRより酸化エチレンと酸化プロピ
レンがランダムに付加し、更に末端に酸化エチレンが付
加しているものと酸化プロピレンが付加しているものの
いずれもがあることが確認された。
【0013】実施例4 オキソアルコール(C1213、直鎖率80%飽和アルコ
ール、三菱化学製ドバノール23、分子量194)10
0gと苛性カリウム1.0gをオートクレーブに仕込み、
オートクレーブ内を窒素置換し90℃に昇温した後、圧
力5mmHgで30分間撹拌しながら脱水した。その
後、温度120℃、圧力2Kg/cm2 を維持しつつ、
酸化エチレン159gと酸化プロピレン75gの混合液
を導入し、導入終了後2時間熟成して付加反応物を得
た。引き続き、温度120℃、圧力2Kg/cm2 を維
持しつつ、酸化エチレン114gと酸化プロピレン30
gの混合液を導入し、導入終了後2時間熟成し付加反応
生成物を得た。熟成後、60℃まで冷却し、減圧下で5
分間脱気してから取り出し478gの反応液を得、酢酸
1.0gを加え、2段反応生成中和物(D)を得た。この
反応中和物(D)は水酸基価60.9mgKOH/g、 1
H−NMRより酸化エチレンが12.0モル、酸化プロピ
レンが3.5モル付加し、13C−NMRより酸化エチレン
と酸化プロピレンがランダムに付加し、さらに、末端に
酸化エチレンが付加しているものと、酸化プロピレンが
付加しているもののいずれもがあることが確認された。
【0014】比較例1 ラウリルアルコール(C12直鎖飽和アルコール、新日本
理化製コノール20P、分子量188)250gと苛性
カリウム1.6gをオートクレーブに仕込み、オートクレ
ーブ内を窒素で置換し90℃に昇温した後、圧力5mm
Hgで30分間撹拌しながら脱水した。その後、温度1
60℃、圧力2Kg/cm2 を維持しつつ酸化エチレン
469gを導入し、導入終了後30分間熟成して付加反
応物を得た。熟成終了後60℃まで冷却し、減圧下で5
分間脱気してから取り出し719gの反応生成物(II)
を得た。この反応生成物(II) 300gに酢酸0.7gを
加え、反応中和生成物(E)を得た。この反応中和物
(E)は水酸基価103.8mgKOH/g、 1H−NM
Rより酸化エチレンが8.0モル付加し、13C−NMRよ
り酸化エチレンがブロック付加していることが確認され
た。
【0015】比較例2 比較例1の反応生成物(II)300gをオートクレーブ
に仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し昇温する。そ
の後、温度120℃、圧力2Kg/cm2 を維持しつつ
酸化プロピレン65gを導入し、導入終了後2時間熟成
して付加反応物を得た。熟成終了後、60℃まで冷却
し、減圧下で5分間脱気して取り出し365gの反応液
を得、酢酸0.7gを加え、反応中和生成物(F)を得
た。この反応中和物(F)は水酸基価85.5mgKOH
/g、 1H−NMRより酸化エチレンが8.0モル、酸化
プロピレンが2.0モル付加し、13C−NMRより酸化エ
チレンと酸化プロピレンがブロックに付加し、さらに末
端に酸化プロピレンが付加していることが確認された。
【0016】比較例3 実施例1の1段反応生成物(I)150gをオートクレ
ーブに仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し昇温し
た。その後、温度160℃、圧力2Kg/cm2を維持
しつつ酸化エチレン76gを導入し、導入終了後30分
間熟成して付加反応物を得た。熟成後60℃まで冷却
し、減圧下で5分間脱気してから取り出し226gの反
応液を得、酢酸0.6gを加え、反応中和生成物(G)を
得た。この反応中和物(G)は水酸基価85.7mgKO
H/g、 1H−NMRより酸化エチレン8.0モル、酸化
プロピレンが2.0モル付加し、13C−NMRより酸化エ
チレンと酸化プロピレンのランダム付加および酸化エチ
レンのブロック付加が確認された。また、末端に酸化エ
チレンが付加していることが確認された。
【0017】比較例4 ラウリルアルコール(C12直鎖飽和アルコール、新日本
理化製コノール20P、分子量188)100g、苛性
カリウム0.8gをオートクレーブに仕込み、オートクレ
ーブ内を窒素で置換し90℃に昇温した後、圧力5mm
Hgで30分間撹拌しながら脱水した。その後、温度1
20℃、圧力2Kg/cm2 を維持しつつ酸化エチレン
187gと酸化プロピレン62gの混合液を導入し、導
入終了後2時間熟成して付加反応物を得た。熟成終了後
60℃まで冷却し、減圧下で5分間脱気してから取り出
し349gの反応液を得、酢酸0.8gを加え、反応中和
生成物(H)を得た。この反応中和物(H)は水酸基価
85.4mgKOH/g、 1H−NMRより酸化エチレ
ンが8.0モル、酸化プロピレンが2.0モル付加し、 13
−NMRより、酸化エチレンと酸化プロピレンがランダ
ムに付加し、さらに末端は酸化エチレンと酸化プロピレ
ンが付加しているものがあることが確認されるが、実施
例1〜4の反応中和物(A)〜(D)に比べて酸化プロ
ピレンが付加しているものが多いことが確認された。実
施例1〜4及び比較例1〜4で得られた非イオン界面活
性剤の低温安定性及び洗浄力を以下の方法で評価した。
結果をまとめて表−3に示す。
【0018】低温安定性の評価法 (1)流動性 試料(非イオン界面活性剤)50gをサンプル瓶に入
れ、所定温度の恒温槽で保存し、保存30日後の流動性
の有無を判定した。 判定基準 ○:5℃以下でも流動性有り △:5℃で流動性なし、10〜15℃で流動性あり ×:15℃以下で流動性なし (2)保存安定性 試料50gをサンプル瓶に入れ、所定温度の恒温槽で保
存し、保存30日後の外観を判定した。 判定基準 ○:10℃以下でも均一透明液体 △:10℃で微濁又は2相分離、15〜20℃で均一透
明液体 ×:20℃で微濁、白濁又は2相分離
【0019】洗浄力の評価法 (1)台所用洗剤 表−1に示す台所用洗剤を調製し、リーナッツ洗浄力を
測定した。日本薬局方に規定された大豆油と牛脂各10
g、オイルレッド0.1gをクロロホルム60mlに溶解
し、汚垢溶液とした。汚垢溶液にガラスプレートを浸し
て汚染し、25℃風乾でクロロホルムを除去し、汚垢片
を作成した(汚垢量20〜30mg/枚)。この汚垢片
6枚を25℃、0.15%の洗浄剤液700ml中に設置
し、250rpmで3分間洗浄した。使用水は5度DH
のものを用いた。下記の式により洗浄力を算出し、比較
例1の洗浄力を100として洗浄力指数で表した。 洗浄力(%)=(1−S)×100 S=(W2 −W0 )/(W1 −W0 ) (式中、W0 はガラスプレートの重量、W1 は汚染後の
ガラスプレートの重量、W2 は洗浄風乾後のガラスプレ
ートの重量である。) 洗浄指数=(S1 /S0 )×100 (式中、S0 は比較例1の洗浄力、S1 は試料の洗浄力
である。
【0020】
【表1】 表−1 台所用洗剤の組成 ───────────────────────────────── 成分 配合量(重量%) 非イオン界面活性剤(実施例又は比較例) 15 ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 3 ラウリルジエタノールアミド 5 エタノール 3 トルエンスルホン酸ナトリウム 2 安息香酸ナトリウム 0.5 香料 0.2 水 バランス
【0021】(2)衣類用洗剤 表−2に示す衣類用洗剤を調製し、油化学30(7)4
32〜441(1981)に準じ洗浄力を測定した。U
S.Testing社のTerg−O−Tometer
を洗浄装置として使用し、これに(財)洗濯科学協会の
湿式人工汚垢布10枚とセバム布、清浄メリヤス布を入
れ、浴比30倍に合わせ、120rpm、25℃で10
分間洗浄した。洗浄液には、洗浄剤濃度0.067%のも
の900mlを用い、すすぎは900mlの水で3分間
行った。使用水は5度DHのものを用いた。次式により
洗浄力を算出し、比較例1の洗浄力を100として洗浄
指数で表した。 洗浄力(%)=100×(汚垢布のK/S−洗浄布のK
/S)/(汚垢布のK/S−未洗浄布のK/S) K/S=(1−R/100)2 /(2R/100) (式中、Rは反射率(%)である。) 洗浄指数=(S1 /S0 )×100 (式中、S0 は比較例1の洗浄力、S1 は試料の洗浄力
である。
【0022】
【表2】 表−2 衣類用洗剤の組成 ───────────────────────────────── 成分 配合量(重量%) 非イオン界面活性剤(実施例又は比較例) 35 ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 5 オレイン酸 2 ジエタノールアミン 10 エタノール 3 蛋白質分解酵素 0.5 蛍光剤 0.2 香料 0.2 水 バランス
【0023】
【表3】 表−3 ─────────────────────────────────── 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 界面活性剤 A B C D 原料アルコール 炭素数 12 12 10〜18 12〜13 直鎖率 100 100 100 80 1段目付加 付加形態 ランダム ランダム ランダム ランダム EO:m 3.0 3.0 5.0 7.0 PO:n 2.0 2.0 2.0 2.5 2段目付加 付加形態 ランダム ランダム ランダム ランダム EO:p 3.5 7.0 3.0 5.0 PO:q 0.2 1.0 0.5 1.0 m+p 6.5 10.0 8.0 12.0 n+q 2.2 3.0 2.5 3.5 低温流動性 ○ ○ ○ ○ 低温保存安定性 ○ ○ ○ ○ 洗浄力(台所用) 103 102 105 101洗浄力(衣類用) 101 105 102 107
【0024】
【表4】 表−3(つづき) ─────────────────────────────────── 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 界面活性剤 E F G H 原料アルコール 炭素数 12 12 12 12 直鎖率 100 100 100 100 1段目付加 付加形態 ブロック ブロック ランダム ランダム EO:m 8.0 8.0 3.0 8.0 PO:n 0 0 2.0 2.0 2段目付加 付加形態 − ブロック ブロック − EO:p 0 0 5.0 0 PO:q 0 2.0 0 0 m+p 8.0 8.0 8.0 8.0n+q 0 2.0 2.0 2.0 低温流動性 × △ △ ○ 低温保存安定性 × × △ △ 洗浄力(台所用) 100 95 105 105 洗浄力(衣類用) 100 95 103 103

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される非イオン界
    面活性剤。 【化1】 R- O-[ (EO) m /(PO) n ]-[(EO) p /(PO) q ]- H・・・(1) (式中、Rは炭素数8〜18からなる直鎖率50重量%
    以上の飽和炭化水素基、EOはC2 4 0、POはC3
    6 0を表し、mは2〜12の数、nは0.5〜5.0の
    数、pは1〜8の数、qは0.1〜3.0の数を表し、且つ
    m+pは5〜15の数、n+qは0.6〜6.0の数を表
    し、[(EO)m /(PO)n ]及び[(EO)p
    (PO)q ]はランダム付加を表す。)
  2. 【請求項2】 非イオン界面活性剤が、炭素数が8〜1
    8で直鎖率が50重量%以上の飽和脂肪族一級アルコー
    ル1モル当たりに、2〜12モルのエチレンオキシドと
    0.5〜5.0モルのプロピレンオキシドとをランダム付加
    させ、付加反応終了後、さらに、1〜8モルのエチレン
    オキシドと0.1〜3.0モルのプロピレンオキシドとをラ
    ンダム付加させて製造されるものである請求項1記載の
    非イオン界面活性剤。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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