JPH10201107A - 単独運転検出・制御装置 - Google Patents

単独運転検出・制御装置

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JPH10201107A
JPH10201107A JP8358767A JP35876796A JPH10201107A JP H10201107 A JPH10201107 A JP H10201107A JP 8358767 A JP8358767 A JP 8358767A JP 35876796 A JP35876796 A JP 35876796A JP H10201107 A JPH10201107 A JP H10201107A
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Toshiji Hano
利治 杷野
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MITSUI DENKI KEISOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力会社返電所が送電停止の際、逆潮流を起こ
さず瞬時に自家発電機を配電線から解列する信頼性の高
い検出・制御装置を提供すること。 【解決手段】売電側の発電機に並列にインピーダンスを
2段階で挿入して、その挿入の際における電圧変化を交
流電圧波形の実効値から検出し、正常時は10%程度相
当の抵抗挿入(1段階)とし、異常時は20%程度の抵
抗挿入(2段階)とすると共に、電圧降下率が10%抵
抗挿入のときの第1レベルを0.5%〜0.9%の範囲
で整定し、電圧降下率が20%抵抗挿入のときの第2レ
ベルを0.5%〜9.9%の範囲で整定し、これらの条
件を充足した際に発電機を配電線から解列するようにし
て成る。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コ・ジェネレーシ
ョン等において、「逆潮流有り」で系統連系を行った場
合に、何らかの原因で電力会社の配電用遮断器が切れた
時に、売電側の発電機が継続して運転し、配電線へ逆送
電する所謂・単独運転が懸念されるが、この状態を素早
く検出し、売電側の発電機を配電線系統から連系を遮断
する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としての関連法規として「系統
連系に関するガイドライン(通産省)」が有ったが、現
在は『分散型電源系統連系技術指針』[以下、これを単
に、『技術指針』という]に名称を替え、内容も、前記
単独運転防止対策が、より具体的に示されている。すな
わち、
【0003】配電線事故等における自家用発電設備の解
列を確実に行うため、配電線引き出し遮断器と連携を取
った転送遮断装置を設置する方式もあるが、次の条件の
いずれかと組み合わせることとしている。 a.自家発電設備の容量が、いかなる場合でも連系配電
線の負荷より小さいこと、概ね連系配電線容量の10%
から20%、 b.自家発電設備からの逆潮流量が少なく、逆電力継電
器[RPR=ReversePower Relay 、この場合のRPRは
逆潮流の容量制限用]を設置してその値をいかなる場合
でも連系配電線の負荷より小さい値に制定すること、概
ね連系配電線容量の10%から20%、 c.過電圧地絡継電器(OVGR=Over Voltage Ground
Relay) の時限より早く整定することとされている。
【0004】ところで、単独運転防止対策としては単独
運転検出機能により分類され、 A.受動的方式 電圧位相跳躍検出方式 3次高調波電圧歪急増検出方式 周波数変化率検出方式 B.能動的方式 周波数シフト方式 有効電力変動方式 無効電力変動方式 負荷変動方式
【0005】この負荷変動方式は、自家発電設備に並列
インピーダンスを瞬間的、かつ周期的に挿入し、電圧変
動又は電流変動の急激な変化を検出する手段であり、本
方式は逆変換装置の制御機能に依存しないため、外部に
独立して設置可能であり、挿入インピーダンスはできる
だけ容量を小さく、挿入時間も短くすることが望まし
く、同一方式を採用する自家発電設備については、同期
を取ってインピーダンスを挿入することが好ましい。
【0006】そして、この負荷変動方式の整定値例とし
て、次のような基準がある。 (1)変動幅は、挿入抵抗が20%相当で、挿入時間が
0.3秒毎に0.001秒以下とする。ただし、正帰還
を行わない方式は常時の変動幅し、正帰還を行う方式は
常時の変動幅は小さくしておき、判定要素の変動周期分
を等を検出し、正帰還をかけて変動幅を増大させる。 (2)検出要素は、電圧変化が8%以上(数回連続検
出)電流変化が70%以下(数回連続検出)とする。た
だし、この検出要素を検出して解列点を遮断し、電流制
御形等の電流源では電圧変化で、電圧制御形等の電圧源
では電流変化で検出する。 (3)解列時限は、0.5秒以上1秒以内とする。ただ
し、この解列時限とは単独運転発生後に解列するまでの
時限であり、1台の解列時限であり、多数連系時は少な
くとも、5秒以内に自家発電設備が解列・停止すること
が望ましい。
【0007】従来技術としての回路構成を表すブロック
図を、図14に示す図14において、1は単独運転機能
盤で、10は能動的方式外乱発生部、11は能動的方式
検出&制御装置、4は電力会社変電所で、40は所内の
ブスバー、41は配電線3への給電を制御する配電用遮
断器(DS= Disconnector) 、42は零電流検出器(Z
CT=Zero Current Transformer)、44は過電圧地絡継
電器、45,46はコンデンサ、47はアース、48は
回路遮断器(CB=Circuit Breaker) 、3は配電線、3
1は電流検出器(CT=Current Transformer) 、32,
33は電圧検出器(PT=Potential Transformer) 、1
2は瞬時動作過電流継電器(OCRH=Over Current Re
lay Hurried)、13は方向短絡継電器(DSR=Derect-
ional Short Rely) 、14は逆電力継電器、15は過周
波数継電器(OFR=Over Frequency Relay)、16は低
電圧継電器(UVR=Under Voltage Relay) 、17は低
周波数継電器(UFR=Under Freque-ncy Relay)、18
は過電圧継電器(OVR=Over Voltage Relay)、20は
自家発電機母線、5a,5bは自家構内負荷である。
【0008】そして、2は自家発電機、21は配電用遮
断器、22は回路遮断器、23は電流検出器、24は瞬
時動作過電流継電器、25は逆流電力継電器、26は電
圧検出器、27は低電圧継電器、28は過電圧継電器、
29は自家発電機2が同期電動機の場合にのみに設ける
外部配電線の電力会社給電の供給電圧位相に自動的に同
期をとる手段を備える自動同期回路(内容省略)であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の技術は現在開発途上にあり、先行する従来例なる手段
は見当たらず、本発明は上記の法制された基準に準拠し
て、かつ最も必要性に適応した、信頼性の高くコスト的
に有利な単独運転検出・制御装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)上記課題をを達成するため本発明請求項
1記載の発明では、コ・ジェネレーションで系統連系を
行う場合に、一方の基になる電力会社からの配電網への
配電が遮断されたとき、他方の売電側からの前記配電網
への送電を、配電網を負荷とする負荷変動を前記売電側
発電機に並列インピーダンスを挿入し、その挿入の際に
おける電圧変化を交流電圧波形の実効値から検出し、売
電側からの送電を制御することを特徴とする単独運転検
出・制御装置であり、配電網における電圧変動を交流電
圧で検出し判断のための演算レベルが交流波形の実効値
でなされるから、一旦直流に変換してからレベル演算す
るのに比べて■に短い時間で制御可能になるという特段
の効果を奏することができる。
【0011】本発明請求項2記載の発明では、請求項1
記載の単独運転検出・制御装置において、正常時は約1
0%相当程度の抵抗挿入とし、異常を検出すると約20
%相当程度の抵抗挿入とする正帰還制御手段を備えるこ
とを特徴とする単独運転検出・制御装置であり、外乱発
生に2段階レベルを適用し、かつその自家発電機に並列
に挿入接続する抵抗の比率的数値を、正常時は約10%
相当程度の抵抗挿入とし、異常を検出すると約20%相
当程度の抵抗挿入とする正帰還制御手段をとることか
ら、誤作動を完全に防止しながら、配電網の異常時が素
早く検知することができる。
【0012】(解決手段2)本発明請求項3記載の発明
では、請求項1記載の単独運転検出・制御装置におい
て、約10%相当程度の抵抗挿入で電圧降下率約0.5
%から約9.9%程度の範囲で第1の検出レベルを整定
し、約20%相当程度の抵抗挿入で電圧降下率約0.5
%から約9.9%程度の範囲で第2の検出レベルを整定
すると共に、第1の検出レベルが数回連続して生起し、
次いで抵抗の追加挿入で第2の検出レベルを検出した際
に、売電側からの送電を遮断制御することを特徴とする
単独運転検出・制御装置であり、この手法から確度の高
い即応的な遮断制御が可能になる。
【0014】本発明請求項4記載の発明では、請求項3
記載の単独運転検出・制御装置において、第1の検出レ
ベルが2回連続して生起し、次いで抵抗の追加挿入で第
2の検出レベルを検出した際に、売電側からの送電を遮
断制御することを特徴とする単独運転検出・制御装置で
あり、かくて必要かつ十分な検出機能が具備可能となる
という効果をもたらす。
【0015】本発明請求項5記載の発明では、請求項1
記載の単独運転検出・制御装置において、前記約20%
相当程度の抵抗挿入を行う制御周期は、売電側電圧の一
定ヘルツの間隔に整定したことを特徴とする単独運転検
出・制御装置であり、検出のタイミングに適正な間隔で
行える手段としての機能が備わり、検出の確度と速度に
効果が認められる。
【0016】本発明請求項6記載の発明では、請求項5
記載の単独運転検出・制御装置において、前記一定サイ
クルの間隔は、電源周波数50または60ヘルツのとき
約10ヘルツから99ヘルツに整定したことを特徴とす
る単独運転検出・制御装置であり、検出周期の特定が容
易に実施可能となる。
【0017】本発明請求項7記載の発明では、請求項5
記載の単独運転検出・制御装置において、前記第2の検
出レベルを検出する並列に接続する抵抗の挿入時間は、
制御周期に1回でその計測する正弦波電圧の半波に同期
することを特徴とする単独運転検出・制御装置であり、
これにより、無駄な時間の経過もなくスピーディな遮断
制御ができる。
【0018】本発明請求項8記載の発明では、請求項1
ないし請求項7のいずれかの項に記載の単独運転検出・
制御装置において、前記第1の検出レベル、前記第2の
検出レベル、前記制御周期、前記抵抗の挿入時間等はデ
ジタル・スイッチにて整定されることを特徴とする単独
運転検出・制御装置であり、これにより電子計算機の演
算による制御演算が直接的に、デジタル出力でスイッチ
を稼働可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (実施の形態1)まず、構成を説明する。
【0020】図1は請求項1及び請求項2記載の本発明
に対応する実施の形態1の構成を示す図である。全ての
図面において、同一符号は同一若しくは相当部材を表す
ものとする。41aは他の配電線を制御する配電用遮断
器、31,32は配電線3に接続された他需要家、49
は方向地絡継電器(DGR=Derectional Grund Relay)
、5は主として自家発電機2が給電する負荷(例えば
図14における5a,5b…)である。
【0021】また、22aは連系遮断器、33は電圧検
出器、101は一次側ヒューズ付開閉器(Primary Cut-
off Swich)、102はR−S相間電圧(1相)から3相
への変換変圧器、103,104は開閉器(No-Fuse Br
eaker)、105,106はサイリスタ(Thyristor)、1
07,108は発電機2に並列に挿入される抵抗から成
る並列インピーダンスである。
【0022】電圧検出器33からの検出電圧に基づき検
出・制御装置11からのゲート信号により、先ずサイリ
スタ105がオンになり、その時の検出電圧から次いで
サイリスタ106がオンになり、その結果の検出電圧の
変化から遮断指令が発生し、連系遮断器22aが遮断さ
れ、自家発電機2から配電線3への逆潮流が防止され
る。
【0023】このようにして、本発明は負荷変動方式を
採用した能動的単独運転検出、制御装置であり、自家発
電機への並列インピーダンスとして、発電機容量の10
%相当の抵抗2組をオン・オフしており、母線電圧の検
出には抵抗挿入による電圧変化を検出し、抵抗挿入前の
電圧[以後これを『基準電圧Vr 』という]と抵抗挿入
後の電圧[以後これを『能動電圧Vf 』という]から電
圧降下率(%)を演算し、電圧の計測は歪波に強い、実
効値型を適用する。帰還には正帰還制御を採用し、通常
時は10%相当の抵抗挿入で変動幅を小さく抑え、異常
を検出すると20%相当の抵抗を挿入する。
【0024】そして、警報(AL1)接点への出力は、
10%相当の抵抗挿入で警報(AL1)整定値より大き
な電圧降下が2回連続して検出された場合に出力され
る。さらに、遮断(SL2)接点への出力は、10%相
当の抵抗挿入での警報(AL1)接点出力を条件に、次
に20%相当の抵抗挿入し、遮断(SL2)接点の出力
の整定値より大きな電圧降下が検出された場合に出力さ
れ、この遮断(SL2)検出レベルはデジタル・スイッ
チにより電圧降下率0.5%から9.9%の範囲で整定
する。
【0025】また、抵抗挿入間隔(制御周期)は、デジ
タル・スイッチにて整定し、整定範囲は10から99サ
イクルとしており、整定の例として電源周波数60ヘル
ツのとき18サイクルに整定すると、0.3秒毎に挿入
することになる。この際に、電源周波数が60ヘルツの
ときに、高周波対策として制御周期に1回、正弦波の半
波(約8.33ミリ秒)に同期して、電圧降下の計測を
行う。これより短い時間にすると、正弦波の山の途中で
の投入又は遮断となるため、高調波の発生や、ノイズや
サージ発生の原因となるから、具体的方法としては、ゼ
ロボルトでオンし、次のゼロボルトでオフする[ゼロク
ロス機能]を採用している。その他、表示はデジタル表
示とし、電圧降下は%で示し、この検出・制御装置の複
数台の連系制御にも対応可能にしている。
【0026】図2は、単独運転検出機能盤の内部構成を
詳細に示したブロック図[主として外乱発生部の接続
と、検出・制御装置の入出力ポートと表示手段等の態
様]である。120はAC100VからDC24Vへ電
圧変換しバッテリーの出力電圧を監視しながらその電圧
が降下したときは充電を行う充電器、121は直流電力
を能動的検出・制御装置の制御電圧を供給するバッテリ
ー、115は内部の制御電圧に適合した電圧へ変換して
供給を行うDC−DCコンバーター、119は外部条件
(例えば発電機連系中に制御を実効する条件)の設定回
路である。
【0027】図3は、単独運転検出機能盤の一部を成す
検出・制御装置の内部構成を詳細に示したブロック図で
ある。110は入力トランス、111はノイズ除去のフ
ィルター回路、112はアナログ信号を演算に使うディ
ジタル信号へ変換するA/D変換器、113はマイクロ
コンピュータ、114は外部信号入力絶縁回路であり、
DC−DCコンバーター115は内部電圧24Vと5V
を作成しており、116は整定スイッチ,強制動作スイ
ッチ,表示復帰スイッチ等からなるスイッチ回路、11
7は各種ランプ,継電器などを動作させるパワーを供給
するドライバー(信号電力増幅回路)、118は絶縁出
力回路である。
【0028】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2における検出電圧波形と各種動作信号のオン・オ
フ電圧波形を示すタイミングチャートである。横軸に時
間(サイクル)、縦軸に電圧を表す。図4(a) は交流入
力電圧波形図、図4(b) は各種信号のオン・オフのタイ
ミングを示す電圧波形図である。
【0029】すなわち、図4(a) の交流電圧入力は、母
線20に接続した電圧検出器34の二次側電圧を示し、
図4(b) の各種信号において、401は自家発電機2に
並列に抵抗を挿入する前の母線20の基準電圧Vr の読
み込み命令、402は自家発電機2に並列に抵抗107
さらには抵抗108を挿入して行う母線20の能動電圧
Vf の読み込み命令、403は読み込んだ電圧から電圧
降下率等を演算する計算&レベル判定の指令、404は
サイリスタ105,106へのゲート信号、405は抵
抗107の挿入(サイリスタ105オン)指令、406
は警報AL1出力タイミング、407は抵抗108の挿
入(サイリスタ106オン)指令、408は警報AL2 出
力タイミング、409は同一配電線で複数台の単独運転
検出・制御装置を使用する場合の動作原理上同期運転を
行う必要がありそれらの同期信号の入出力のタイミング
をそれぞれ示している。
【0030】図5は本発明の動作時間が最も長くなる場
合の例を示すタイミングチャートである。図5(a) は単
独運転発生から各構成要素への出力信号のタイミングを
示し、図5(b) は図5(a) の点線で囲んだ部分の拡大説
明図である。図5(a) において、501は単独運転発生
(時点t51) 、502はサイクル波形と検出1回目(時
点t52) 〜3回目(時点t54) 、503は警報(AL
1)出力のCPU113への取り込み(時点t53) 、5
04は警報(AL1)出力の警報動作接点への出力(時
点t54) 、505は遮断(AL2)出力のCPU113
への取り込み(時点t55) 、506は遮断(AL2)出
力の遮断動作接点への出力(時点t56) のそれぞれのタ
イミングを示す。また、Tは遮断接点の動作遅れの時間
で最大40ミリ秒である。このケースで動作時間が最も
長くなるのは、抵抗挿入終了直後(時点t61) に単独運
転が発生した場合で、約0.965秒となる。
【0031】図6は本発明の動作時間が最も短くなる場
合の例を示すタイミングチャート[横軸に時間、縦軸に
電圧を表す]である。図6において、601は単独運転
発生(時点t61) 、602はサイクル波形と検出1回目
(時点t62) 〜3回目(時点t65) 、603は警報(A
L1)出力のCPU113への取り込み(時点t63) 、
604は警報(AL1)出力の警報動作接点への出力
(時点t64) 、605は遮断(AL2)出力のCPU1
13への取り込み(時点t65) 、606は遮断(AL
2)出力の遮断動作接点への出力(時点t66) のそれぞ
れのタイミングを示す。このケースで動作時間が最も短
くなるのは、抵抗挿入終了直前(時点t61) に単独運転
が発生した場合で、約0.673秒となる。
【0032】ここで、本発明における電力需要家が発電
機を逆潮流有りで系統連系する場合に、挿入抵抗からイ
ンピーダンス・電圧降下率その結果を基に警報・遮断信
号の電圧レベルの範囲等につての整定について述べる。
いま、図1において、受電遮断器48の受電端短絡容量
が50MVA、自家発電機2が同期発電機3P3W・6
600V・300kVA・240kW・PF=0.8・
Xd=20%・Xd’=15.4%、変圧器102が1
P・75kVA・6600/210V・%Z=2.85
%とした場合を考える。
【0033】計算の前提条件として、挿入する抵抗は単
相で発電機容量他の換算に単相分算出の必要があり、変
換係数を31/2 /2を用いて行う。 発電機容量(300kVA)の10%相当=25.98
kVA 10%相当容量=27kW(変圧器・電線の損失を見越
して五%大きくする)電圧6600Vのとき、電圧21
0Vのときの抵抗値(Ω)に換算して、 電圧6600Vのときの抵抗=1613Ω 電圧210Vのときの抵抗=1.633Ω インピーダンス計算は次の通り 挿入インピーダンス=1613Ω(10%相当) 受電端インピーダンス=1.74Ω 発電機インピーダンス=29.68Ω 変圧器インピーダンス=16.55Ω
【0039】電圧降下率計算は図7,図8、図9、図1
0のようにして計算できる。これらを基礎にして、警報
(AL1),遮断(AL2)の整定ができる。すなわ
ち、 C1・%<C2・%<AL1・%<A1・%<AL2・
%<A2・%=0.1%<0.2%<AL1・%<1.
79%<AL2・%<3.48% 従って、警報(AL1)の整定は1.2%、遮断(AL
2)の整定は2.6%となる。
【0040】本発明の一例における図11・図12はそ
の構成について、図13はそのときの特性について、そ
れぞれ実際値を掲記している。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、コ・ジ
ェネレーションで系統連系を行う場合に、一方の基にな
る電力会社からの配電網への配電が遮断されたとき、他
方の売電側からの前記配電網への送電を、配電網を負荷
とする負荷変動を前記売電側発電機に並列インピーダン
スを挿入し、その挿入の際における電圧変化を交流電圧
波形の実効値から検出し、売電側からの送電を制御する
単独運転検出・制御装置としているので、配電網におけ
る電圧変動を交流電圧で検出し判断のための演算レベル
が交流波形の実効値でなされるから、一旦直流に変換し
てからレベル演算するのに比べて■に短い時間で制御可
能になるという特段の効果を奏することができる。
【0042】本発明請求項2記載の発明では、請求項1
記載の単独運転検出・制御装置において、正常時は約1
0%相当程度の抵抗挿入とし、異常を検出すると約20
%相当程度の抵抗挿入とする正帰還制御手段を備える単
独運転検出・制御装置としていることから、外乱発生に
2段階レベルを適用し、かつその自家発電機に並列に挿
入接続する抵抗の比率的数値を、正常時は約10%相当
程度の抵抗挿入とし、異常を検出すると約20%相当程
度の抵抗挿入とする正帰還制御手段をとることから、誤
作動を完全に防止しながら、配電網の異常時が素早く検
知することができる。
【0043】本発明請求項3記載の発明では、請求項1
記載の単独運転検出・制御装置において、約10%相当
程度の抵抗挿入で電圧降下率約0.5%から約9.9%
程度の範囲で第1の検出レベルを整定し、約20%相当
程度の抵抗挿入で電圧降下率約0.5%から約9.9%
程度の範囲で第2の検出レベルを整定すると共に、第1
の検出レベルが数回連続して生起し、次いで抵抗の追加
挿入で第2の検出レベルを検出した際に、売電側からの
送電を遮断制御する単独運転検出・制御装置でので、こ
の手法から確度の高い即応的な遮断制御が可能になる。
【0044】本発明請求項4記載の発明では、請求項3
記載の単独運転検出・制御装置において、第1の検出レ
ベルが2回連続して生起し、次いで抵抗の追加挿入で第
2の検出レベルを検出した際に、売電側からの送電を遮
断制御する単独運転検出・制御装置としているから、必
要かつ十分な検出機能が具備可能となるという効果をも
たらすことができる。
【0045】本発明請求項5記載の発明では、請求項1
記載の単独運転検出・制御装置において、前記約20%
相当程度の抵抗挿入を行う制御周期は、売電側電圧の一
定ヘルツの間隔に整定した単独運転検出・制御装置であ
るので、検出のタイミングに適正な間隔で行える手段と
しての機能が備わり、検出の背戸と速度に効果が認めら
れる。
【0046】本発明請求項6記載の発明では、請求項5
記載の単独運転検出・制御装置において、前記一定サイ
クルの間隔は、電源周波数50または60ヘルツのとき
約10ヘルツから99ヘルツに整定した単独運転検出・
制御装置としていることから、検出周期の特定が容易に
実施可能となる。
【0047】本発明請求項7記載の発明では、請求項5
記載の単独運転検出・制御装置において、前記第2の検
出レベルを検出する並列に接続する抵抗の挿入時間は、
制御周期に1回でその計測する正弦波電圧の半波に同期
する単独運転検出・制御装置であるから、無駄な時間の
経過もなくスピーディな遮断制御ができ、逆潮流の減少
の懸念は全く生起しない。
【0048】本発明請求項8記載の発明では、請求項1
ないし請求項7のいずれかの項に記載の単独運転検出・
制御装置において、前記第1の検出レベル、前記第2の
検出レベル、前記制御周期、前記抵抗の挿入時間等はデ
ジタル・スイッチにて整定される単独運転検出・制御装
置としているので、電子計算機の演算による制御演算が
直接的に、デジタル出力でスイッチを稼働可能にしてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1及び請求項2記載の本発明に
対応する実施の形態1の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の単独運転検出機能盤の内部構成を詳細
に示したブロック図[主として外乱発生部の接続と、検
出・制御装置の入出力ポートと表示手段等の態様]であ
る。
【図3】本発明の単独運転検出機能盤の一部を成す検出
・制御装置の内部構成を詳細に示したブロック図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態2における検出電圧波形と
各種動作信号のオン・オフ電圧波形を示すタイミングチ
ャートで、(a) は交流入力電圧波形図、(b) は各種信号
のオン・オフのタイミングを示す電圧波形図である。
【図5】本発明の動作時間が最も長くなる場合の例を示
すタイミングチャートで、(a) は単独運転発生から各構
成要素への出力信号のタイミングを示し、(b) は(a) の
点線で囲んだ部分の拡大説明図である。
【図6】本発明の動作時間が最も短くなる場合の例を示
すタイミングチャートである。
【図7】電圧降下率計算の第1の例で、(a) は回路接続
図、(b) は(a) の等価回路図である。
【図8】電圧降下率計算の第2の例で、(a) は回路接続
図、(b) は(a) の等価回路図である。
【図9】電圧降下率計算の第3の例で、(a) は回路接続
図、(b) は(a) の等価回路図である。
【図10】電圧降下率計算の第4の例で、(a) は回路接
続図、(b) は(a) の等価回路図である。
【図11】本発明実施の形態の一例における構成の実数
値(その1)を示す図である。
【図12】本発明実施の形態の一例における構成の実数
値(その2)を示す図である。
【図13】本発明実施の形態の一例における特性の実数
値を示す図である。
【図14】従来技術としての回路構成[通産省技術基
準]を表すブロック図である。
【符号の説明】
1 単独運転検出機能盤 2 (自家)発電機 3 配電線 4 (電力会社)返電所 5 負荷 5a,5b 自家構内負荷 10 能動的方式外乱発生部 11 能動的方式検出&制御装置 12,24 瞬時動作過電流継電器(OCRH=Over Cu
rrent Relay Hurried) 13 方向短絡継電器(DSR=Derect-ional Short R
ely) 14,25 逆電力継電器(RPR=Reverse Power Rel
ay) 15 過周波数継電器(OFR=Over Frequency Relay) 16,27 低電圧継電器(UVR=Under Voltage Rel
ay) 17 低周波数継電器(UFR=Under Freque-ncy Rela
y) 18,28 過電圧継電器(OVR=Over Voltage Rela
y) 21 配電用遮断器 22 回路遮断器 22a 連系遮断器 23,31 電流検出器(CT=Current Transformer) 26,32,33 電圧検出器(PT=Potential Trans
former) 29 自動同期回路 40 所内のブスバー 41 配電用遮断器(DS= Disconnector) 42 零電流検出器(ZCT=Zero Current Transforme
r) 44 過電圧地絡継電器(OVGR=Over Voltage Grou
nd Relay) 45,46 コンデンサ 47 アース 48 回路遮断器(CB=Circuit Breaker) である。 101 一次側ヒューズ付開閉器(Primary Cut-off Sw
ich) 102 R−S相間電圧(1相)から3相への変換変圧
器、 103,104 開閉器(No-Fuse Breaker) 105,106 サイリスタ(Thyristor) 107,108 並列インピーダンス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コ・ジェネレーションで系統連系を行う
    場合に、一方の基になる電力会社からの配電網への配電
    が遮断されたとき、他方の売電側からの前記配電網への
    送電を、配電網を負荷とする負荷変動を前記売電側発電
    機に並列インピーダンスを挿入し、その挿入の際におけ
    る電圧変化を交流電圧波形の実効値から検出し、売電側
    からの送電を制御することを特徴とする単独運転検出・
    制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の単独運転検出・制御装置
    において、正常時は約10%相当程度の抵抗挿入とし、
    異常を検出すると約20%相当程度の抵抗挿入とする正
    帰還制御手段を備えることを特徴とする単独運転検出・
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の単独運転検出・制御装置
    において、約10%相当程度の抵抗挿入で電圧降下率約
    0.5%から約9.9%程度の範囲で第1の検出レベル
    を整定し、約20%相当程度の抵抗挿入で電圧降下率約
    0.5%から約9.9%程度の範囲で第2の検出レベル
    を整定すると共に、第1の検出レベルが数回連続して生
    起し、次いで抵抗の追加挿入で第2の検出レベルを検出
    した際に、売電側からの送電を遮断制御することを特徴
    とする単独運転検出・制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の単独運転検出・制御装置
    において、第1の検出レベルが2回連続して生起し、次
    いで抵抗の追加挿入で第2の検出レベルを検出した際
    に、売電側からの送電を遮断制御することを特徴とする
    単独運転検出・制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の単独運転検出・制御装置
    において、前記約20%相当程度の抵抗挿入を行う制御
    周期は、売電側電圧の一定ヘルツの間隔に整定したこと
    を特徴とする単独運転検出・制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の単独運転検出・制御装置
    において、前記一定サイクルの間隔は、電源周波数50
    または60ヘルツのとき約10ヘルツから99ヘルツに
    整定したことを特徴とする単独運転検出・制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の単独運転検出・制御装置
    において、前記第2の検出レベルを検出する並列に接続
    する抵抗の挿入時間は、制御周期に1回でその計測する
    正弦波電圧の半波に同期することを特徴とする単独運転
    検出・制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかの項
    に記載の単独運転検出・制御装置において、前記第1の
    検出レベル、前記第2の検出レベル、前記制御周期、前
    記抵抗の挿入時間等はデジタル・スイッチにて整定され
    ることを特徴とする単独運転検出・制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020018028A (ja) * 2018-07-23 2020-01-30 日新電機株式会社 電源システム
JP2020048324A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 富士電機株式会社 検出装置、パワーコンディショナ、検出方法、および検出プログラム

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