JP2020018028A - 電源システム - Google Patents

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西村 荘治
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Abstract

【課題】常時商用給電方式の無停電電源機能及び負荷平準化機能を共通の分散型電源を用いて両立する電源システムにおいて、単独運転検出のための専用の電力変換装置を不要にする。【解決手段】常時商用給電方式の無停電電源機能及び負荷平準化機能を共通の分散型電源2を用いて両立する電源システム100であって、分散型電源2は、単独運転を能動的方式により検出するための能動信号を発生させるものであり、商用電力系統10の電圧及び周波数に対する連系保護要素の不動作領域の範囲に対して耐量を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電源システムに関するものである。
電源システムは、停電や瞬時電圧低下(以下、瞬低とも言う。)に対して、商用電力系統から解列して重要負荷を補償する無停電電源システムと、蓄電池を充放電させることによって、ピークカット/ピークシフトなどの負荷平準化を実現する分散型電源システムとに分類される。
近年、蓄電池の高性能化等により、特に大容量(500kW容量クラス以上)の蓄電池システムにおいて、無停電電源機能及び負荷平準化機能を両立するものが考えられつつある。例えば、特許文献1に示すように、無停電電源機能及び負荷平準化機能を両立した二次電池システムが考えられている。このシステムは、停電や瞬低に対しては解列して重要負荷に電力を供給するように構成されている。
ところで、商用電力系統に連系される分散型電源が増大しており、瞬低時にそれらの分散型電源を一斉に解列してしまうと、商用電力系統全体の電圧や周波数の維持に大きな影響を与える可能性がある。このため、瞬低時においても分散型電源を商用電力系統から解列することなく継続運転することが求められている(事故時運転継続(FRT)要件)。
しかしながら、上述した電源システムでは、瞬低時に解列しているので、FRT要件を満たすことができない。また、特許文献2に示すように、電源システムにおいて無停電電源用途の蓄電池と負荷平準化用途の蓄電池とを用いて個別に各機能を発揮するシステムとすることも考えられるが、コスト及びサイズが増大してしまう。さらに、また、負荷平準化で逆潮流有りとする場合には、単独運転を能動的方式により検出するための能動信号発生用の電力変換装置が別に必要となってしまい、この追加により高価となってしまう。
特許第3402886号公報 特開2004−289980号公報
そこで本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、常時商用給電方式の無停電電源機能及び負荷平準化機能を共通の分散型電源を用いて両立する電源システムにおいて、単独運転を検出するための能動信号を生成する専用の電力変換装置を不要にすることをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係る電源システムは、商用電力系統と重要負荷との間に設けられ、前記重要負荷に電力を供給する電源システムであって、前記商用電力系統から前記重要負荷に給電するための電力線に接続された分散型電源と、前記電力線において前記分散型電源よりも前記商用電力系統側に設けられ、前記電力線を開閉する切替スイッチと、前記電力線において前記切替スイッチに並列接続されたインピーダンス素子と、前記切替スイッチよりも前記商用電力系統側の電圧を検出する系統側電圧検出部と、前記系統側電圧検出部の検出電圧から前記商用電力系統側の系統異常を検出する系統異常検出部と、前記系統異常検出部により検出された系統異常に基づいて前記切替スイッチを開放し、前記分散型電源と前記商用電力系統とを前記インピーダンス素子を介して接続する制御部とを備え、前記分散型電源と前記商用電力系統とが前記インピーダンス素子を介して接続された状態で、前記分散型電源が逆潮流を含む運転を継続するものであり、前記分散型電源は、単独運転を能動的方式により検出するための能動信号を発生させるものであり、前記商用電力系統の電圧及び周波数に対する連系保護要素の不動作領域の範囲に対して耐量を有することを特徴とする。
ここで、系統連系保護要素の不動作領域とは、単独運転の局限化のための保護要素である過電圧(OV)、不足電圧(UV)、過周波数(OF)、不足周波数(UF)の不動作領域である。
このような電源システムであれば、電力線において分散型電源よりも商用電力系統側に切替スイッチを設けるとともに、当該切替スイッチに対してインピーダンス素子を並列接続しており、系統異常検出部により検出された系統異常に基づいて切替スイッチを開放するので、系統異常においても需要側設備はインピーダンス素子を介して商用電力系統と連系された状態となる。
そして本発明では、瞬時電圧低下及び周波数変動を含む系統異常に対して需要側設備はインピーダンス素子を介して商用電力系統と連系された状態となり、分散型電源のFRT要件を満たしつつ、系統異常時における重要負荷への電圧低下及び周波数変動を防止することができる。その結果、FRT要件を満たしつつ、無停電電源機能及び負荷平準化機能を共通の分散型電源を用いて両立することができる。
特に本発明では、分散型電源は、単独運転を能動的方式により検出するための能動信号を発生させるので、能動信号を生成する専用の電力変換装置を不要にすることができる。その結果、逆潮流有りの分散型電源機能と重要負荷への無停電電源機能との両立を費用や設置場所を抑えつつ実現することができる。
また、分散型電源は、商用電力系統の電圧及び周波数に対する連系保護要素の不動作領域の範囲に対して耐量を有するので、分散型電源の逆潮流を含む動作を安定して行うことができる。
前記分散型電源は、前記商用電力系統の周波数に対する前記不動作領域の範囲において、ステップ状又はランプ状の変化に対して耐量を有することが望ましい。
前記制御部は、前記重要負荷又は前記分散型電源の前記系統異常への耐量が所定の整定範囲を満たさない場合において、前記系統異常検出部により検出された系統異常が、前記重要負荷又は前記分散型電源の前記系統異常への耐量以上であり且つ前記所定の整定範囲内に含まれる場合に、前記切替スイッチを開放することが望ましい。
前記分散型電源と前記商用電力系統とが前記インピーダンス素子を介して接続された状態で、前記分散型電源を前記重要負荷又は前記分散型電源の系統異常への耐量の小さい方の範囲内で逆潮流を含む運転を継続することが望ましい。
このように構成した本発明によれば、常時商用給電方式の無停電電源機能及び負荷平準化機能を共通の分散型電源を用いて両立する電源システムにおいて、単独運転検出のための専用の電力変換装置を不要にすることができる。
本実施形態の無停電電源装置の構成を示す模式図である。 単独運転の局限化のための保護要素の不動作領域を示す図である。 同実施形態の連系規程保護要素における動作状態の一覧を示す表である。 同実施形態のFRT要件における動作状態の一覧を示す表である。 同実施形態の系統全体のシミュレーションモデルを示す図である。 同実施形態の分散型電源のシミュレーションモデルを示す図である。 単独運転発生時に保護要素の不動作領域に入った場合の電圧変化を示すシミュレーション結果である。 単独運転発生時に保護要素の不動作領域に入った場合の周波数変化を示すシミュレーション結果である。 能動信号の変形例及びその際の周波数変動を示すシミュレーション結果である。 単独運転発生時に保護要素の動作領域に入った場合(UV要素の動作範囲に入った場合)の電圧変化を示すシミュレーション結果である。 単独運転発生時に保護要素の動作領域に入った場合(UV要素の動作範囲に入った場合)の周波数変化を示すシミュレーション結果である。
以下に、本発明に係る電源システムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の電源システム100は、図1に示すように、商用電力系統10と重要負荷30との間に設けられ、商用電力系統10の異常時に重要負荷30に電力を供給する無停電電源システムとしての機能(無停電電源機能)と、商用電力系統に対して順潮流及び逆潮流することで負荷平準化する分散型電源システムとしての機能(負荷平準化機能)を発揮するものである。
ここで、商用電力系統10は、電力会社(電気事業者)の電力供給網であり、発電所、送電系統及び配電系統を有するものである。また、重要負荷20は、停電や瞬低などの系統異常時においても電力を安定して供給すべき負荷であり、図1では1つであるが、複数あっても良い。
具体的に電源システム100は、分散型電源2と、商用電力系統10と分散型電源2及び重要負荷30とを接続する切替スイッチ3と、切替スイッチ3に並列接続されたインピーダンス素子4と、切替スイッチ3よりも商用電力系統10側の電圧を検出する系統側電圧検出部5と、系統側電圧検出部5の検出電圧から系統異常を検出する系統異常検出部6と、系統異常検出部6の検出信号により切替スイッチ3を開放する第1制御部7とを備えている。
分散型電源2は、商用電力系統10から重要負荷30に給電するための電力線L1に接続されている。この分散型電源2は、商用電力系統10に連系されるものであり、例えば太陽光発電や燃料電池などの直流発電設備21aと電力変換装置22とを有するもの、二次電池(蓄電池)などの電力貯蔵装置(蓄電デバイス)21bと電力変換装置22とを有するもの、風力発電やマイクロガスタービンなどの交流で出力された電気エネルギを直流に整流したうえで、電力変換装置を用いて系統連系をされる発電設備(不図示)、又は、同期発電機や誘導発電機などの交流発電設備21cである。なお、電源システム100は、少なくとも電力貯蔵装置21bを備えており、その他上記何れか分散型電源2を有するものであっても良い。
切替スイッチ3は、電力線L1において分散型電源2の接続点よりも商用電力系統10側に設けられて電力線L1を開閉するものであり、例えば半導体スイッチ、又は、半導体スイッチと機械式スイッチとを組み合わせたハイブリッドスイッチなどの高速切り替えが可能な切替スイッチを用いることができる。例えば半導体スイッチを用いた場合には、切替時間を2ミリ秒以下にすることができ、ゼロ点関係なく遮断することができる。また、ハイブリッドスイッチを用いた場合には、切替時間を2ミリ秒以下にすることができ、ゼロ点関係なく遮断できるだけでなく、通電損失をゼロにすることができる。なお、この切替スイッチ3は、第1制御部7により開閉制御される。
インピーダンス素子4は、前記電力線L1において切替スイッチ3に並列接続されたものであり、本実施形態では、限流リアクトルである。
系統側電圧検出部5は、電力線L1において切替スイッチ3よりも商用電力系統10側の電圧を、計器用変圧器51を介して検出するものである。具体的に系統側電圧検出部5は、切替スイッチ3及びインピーダンス素子4からなる並列回路よりも商用電力系統10側に計器用変圧器51を介して接続されている。
系統異常検出部6は、系統側電圧検出部5により検出された検出電圧から、切替スイッチ3よりも商用電力系統10側の各系統異常を検出するものである。本実施形態の系統異常は、瞬低を含む電圧低下、電圧上昇、周波数変動、位相変動、電圧不平衡、異常高調波、フリッカである。
このため、系統異常検出部6は、瞬低を含む電圧低下を検出する電圧低下検出部61と、周波数変動を検出する周波数変動検出部62とを有する。
電圧低下検出部61は、系統側電圧検出部5の検出電圧と所定の整定値とを比較することにより電圧低下を検出するものである。ここで、電圧低下を検出するための整定値は、瞬低を検出するための電圧値であり、例えば残電圧20%である。
周波数変動検出部62は、系統側電圧検出部5の検出電圧から周波数変動(周波数上昇(OF)、周波数低下(UF))を検出するものである。なお、周波数変動は、例えばステップ上昇や、ランプ上昇・下降である。
第1制御部7は、系統異常検出部6により検出された各検出信号に基づいて、切替スイッチ3に制御信号を出力して切替スイッチ3を開放するものである。本実施形態の第1制御部7は、各検出部61、62からの検出信号を受け付けて何れか1つの検出信号が条件(OR条件)を満たす場合に、切替スイッチ3を開放する。
具体的に第1制御部7は、重要負荷30又は分散型電源2の瞬低耐量が所定の整定範囲を満たさない場合において、電圧低下検出部61により検出された瞬低が瞬低耐量以上であり且つ、所定の整定範囲内に含まれる場合に切替スイッチ3を開放する。これにより、商用電力系統10と分散型電源2及び重要負荷30とはインピーダンス素子4を介して接続された状態となる。この状態で、分散型電源2は逆潮流を含む運転を継続する。
また、第1制御部7は、重要負荷30又は分散型電源2の周波数変動耐量が所定の整定範囲を満たさない場合において、周波数変動検出部62により検出された周波数変動が周波数変動耐量以上であり、且つ所定の整定範囲内に含まれる場合に切替スイッチ3を開放する、これにより、商用電力系統10と分散型電源2及び重要負荷30とはインピーダンス素子4を介して接続された状態となる。この状態で、分散型電源2は逆潮流を含む運転を継続する。
本実施形態の電源システム100は、系統連系保護機能を有している。具体的に電源システム100は、単独運転の局限化のための保護要素を検出して、受電点スイッチ(解列用スイッチ)8を開放して解列する。単独運転の局限化のための保護要素としては、過電圧(OV)、不足電圧(UV)、周波数上昇(OF)及び周波数低下(UF)である。
なお、受電点スイッチ8は、例えば機械式スイッチであり、電力線L1において分散型電源2よりも商用電力系統10側に設けられている。また、本実施形態の電源システム100では、電力線L1において受電点スイッチ8よりも商用電力系統10側の電圧を検出する受電点電圧検出部9が設けられている。
具体的には、電源システム100は、系統側電圧検出部5により検出された検出電圧から過電圧及び不足電圧を検出して解列するか否かを判定するOV・UV解列判定部111と、前記検出電圧から周波数上昇及び周波数低下を検出して解列するか否かを判定するOF・UF解列判定部112と、商用電力系統に注入される能動信号(外乱信号)を検出して分散型電源2の単独運転を能動的方式により検出するための能動的方式解列判定部113と、商用電力系統の電圧や周波数を検出して分散型電源2の単独運転を受動的方式により検出するための受動的方式解列判定部114とを有している。
また、電源システム100は、それらの解列判定部111〜114からの各判定信号に基づいて、受電点スイッチ8に制御信号を出力して受電点スイッチ8を開放する第2制御部12を有している。本実施形態の第2制御部12は、各解列判定部111〜114からの判定信号を受け付けて何れか1つの判定信号が条件(OR条件)を満たす場合に、受電点スイッチ8を開放する。なお、本実施形態では、さらに地絡異常等の線間電圧以外の要素を使用する解列要素検出部からの検出信号も受電点スイッチ8の開閉制御に用いられる。
そして、本実施形態の分散型電源2は、単独運転を能動的方式により検出するための能動信号(外乱信号)を生成して商用電力系統に注入する。なお、能動的方式としては、周波数シフト方式、有効電力変動方式又は無効電力変動方式が考えられる。
具体的には各分散型電源2に設けられたパワーコンディショナーである電力変換装置22が能動信号を生成する機能を有する。この能動信号による検出電圧又は周波数の変動は能動的方式解列判定部113により検出されて単独運転が検出される。
ここで、本実施形態では、複数の分散型電源2を有するための各分散型電源2により生成される能動信号の同期をとるために、何れが1つの分散型電源2をマスター電源とし、その他の分散型電源2をスレーブ電源として、マスター電源からスレーブ電源に向けて能動信号の同期をとるための同期信号を送信するように構成している。
また、分散型電源2は、図2に示すように、商用電力系統の電圧及び周波数についての連系保護要素(単独運転の局限化のための保護要素(OV、UV、OF、UF))の不動作領域の範囲(図2のハッチング部分)に対して耐量を有する。
さらに、分散型電源2は、周波数変動において、単独運転の局限化のための保護要素(OV、UV、OF、UF)の不動作領域において、ステップ状又はランプ状の変化に対して耐量を有する。ここで、十分条件としては、少なくともOF整定値及びUF整定値へのステップ変動で継続変動時限(0.5〜1.0)の状態で耐性を有すれば十分である。これ以上のステップ変化継続は局限化のための保護要素の動作領域に入る。ランプ変化においてもOF整定値、UF整定値への到達値が最も速い過酷な変化となる。
次に、各制御部7、12の具体的な切替スイッチ3、受電点スイッチ8の開閉制御とともに分散型電源2の動作について、図3及び図4を参照して説明する。
本実施形態の電源システム100において、各分散型電源2は、FRT動作信号又は連系保護動作信号により連系運転モードから、電圧制御型の自立運転モードに切り替わる。
電源システム100は、通常時には、切替スイッチ3を閉じており、分散型電源2及び重要負荷30は切替スイッチ3を介して商用電力系統10に接続された状態である。なお、リアクトル4は切替スイッチ3に並列接続されているが、切替スイッチ3のインピーダンスは、リアクトル4のインピーダンスよりも小さいため、商用電力系統10と分散型電源2及び重要負荷30とは切替スイッチ3側で電力をやり取りする。分散型電源2による逆潮流によってピークカット・ピークシフトを実現することができる。
(A)系統連系規程の連系保護要素(電圧変動、周波数変動)に対する受電点スイッチ8及び切替スイッチ3の開閉制御並びに分散型電源2の動作
(1)解列要件よりも連系保護要素の大きさ(変位)が大きい場合(図3の(1))、第2制御部12は、時限整定値まで継続して受電点スイッチ8及び切替スイッチ3を開放する。このとき、分散型電源2は自立運転モードで運転する。なお、第2制御部12は、受電点スイッチ8のみを開放しても良い。
(2)連系保護要素の大きさ(変位)が解列要件よりも小さい場合(図3の(2))、第2制御部12は、受電点スイッチ8を投入した状態を維持する。このとき、分散型電源2は系統連系モードで運転する。
また、第2制御部12は、系統側電圧検出部5の検出電圧が所定の解列条件を解消し、且つ系統側電圧検出部5の検出電圧及び受電点電圧検出部9の検出電圧が同期検定条件を満たす場合に受電点スイッチ8を投入するものである。ここで、同期検定条件は、例えば、分散型電源2の電圧の大きさ、周波数及び位相と商用電力系統10の電圧の大きさ、周波数及び位相とが一致することである。
(B)系統連系規程のFRT要件に記載されている要素(瞬低及び周波数変動)に対する切替スイッチ3の開閉制御及び分散型電源2の動作
(1)分散型電源2及び重要負荷30の系統異常耐量(瞬低耐量、周波数変動耐量)がFRT要件の範囲(所定の整定範囲)を満足する場合であって、連系保護要素の変化がFRT要件の範囲内の場合(図4の(1))、第1制御部7は、切替スイッチ3を投入した状態を維持する。このとき、分散型電源2は商用電力系統10の系統異常(瞬低、周波数変動)に追従して連系運転モードで継続運転する。
(2)分散型電源2又は重要負荷30の少なくとも一方の系統異常耐量(瞬低耐量、周波数変動耐量)がFRT要件の範囲を満足しない場合であって、連系保護要素の変化が重要負荷30又は分散型電源2の連系保護要素耐量のうち小さい方の連系保護要素耐量よりも小さい場合(図4の(2))、第1制御部7は、切替スイッチ3を投入した状態を維持する。このとき、分散型電源2は連系保護要素の変化(電圧変動、周波数変動)に追従して連系運転モードで継続運転する。
(3)分散型電源2又は重要負荷30の少なくとも一方の系統異常耐量(瞬低耐量、周波数変動耐量)がFRT要件の範囲を満足しない場合であって、連系保護要素の変化が、小さい方の連系保護要素耐量以上であり、且つFRT要件の範囲内の場合(図4の(3))、第1制御部7は、切替スイッチ3を開放する。そうすると、分散型電源2及び重要負荷30はリアクトル4を介して商用電力系統10に接続された状態となる。この状態で、分散型電源2は、重要負荷30又は分散型電源2の系統異常耐量が小さい方の限界耐量の範囲で自立運転モードで運転継続する(図5参照)。
なお、電圧低下検出部61及び周波数変動検出部62は、切替スイッチ3の開閉に関係なく、商用電力系統10の瞬低及び周波数変動を検出しており、第1制御部は、商用電力系統10の瞬低及び周波数変動が前記小さい方の系統異常耐量(瞬低耐量、周波数変動耐量)未満になった場合に、切替スイッチ3を閉じる。
なお、上記(A)及び(B)の両方の動作では、切替スイッチ3の開放が優先される。
<本実施形態のシミュレーション>
本シミュレーションの系統モデルは図5に示すとおりである。また、分散型電源は、図6に示すように、単独運転を検出するための能動信号として無効電力変動方式の能動信号を発生させる機能を内蔵した例である。
(a)単独運転発生時に局限化のための保護要素の不動作領域に入った場合(図7及び図8参照)
分散型電源2は連系保護要素の要件を順守して整定時限までは連系運転を継続する。分散型電源が、単独運転の局限化のための保護要素の不動作領域で耐性を有するため、その間の電圧vの振幅及び周波数は安定している。分散型電源及び重要負荷がFRT要件も含めて耐量を満足して電圧、周波数を維持することがわかる。
ここで、図8の周波数のステップ変化(ランプ変化の場合も同様)が分散型電源や重要負荷の耐量異常となる場合(局限化のための保護要素の不動作領域で耐量を有さない場合)には、図9に示すように、能動信号(外乱信号)のステップ変化を小さくして例えば正弦波状にすることが考えられる。このように能動信号を工夫することによって、ステップ変化の場合には周波数vが重要負荷の耐量以上となっていたものが、重要負荷の耐量を満足することになる。
(b)単独運転発生時に局限化のための保護要素の動作領域に入った場合(UVの動作領域に入った場合)(図10及び図11参照)
分散型電源2は連系保護要素の要件を順守して整定時限までは連系運転を継続する。その結果、分散型電源及び重要負荷がFRT要件も含めて耐量を満足して電圧、周波数を維持することがわかる。
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態の電源システム100によれば、電力線L1において分散型電源2よりも商用電力系統側に切替スイッチ3を設けるとともに、当該切替スイッチ3に対してインピーダンス素子4を並列接続しており、系統異常検出部61、62により検出された系統異常に基づいて切替スイッチ3を開放するので、系統異常においても分散型電源2はインピーダンス素子4を介して商用電力系統10と連系された状態となる。
そして本実施形態では、瞬時電圧低下及び周波数変動を含む系統異常に対して分散型電源2はインピーダンス素子を介して商用電力系統10と連系された状態となり、分散型電源2のFRT要件を満たしつつ、系統異常時における重要負荷30への電圧低下及び周波数変動を防止することができる。その結果、FRT要件を満たしつつ、無停電電源機能及び負荷平準化機能を共通の分散型電源2を用いて両立することができる。
特に本実施形態では、分散型電源2は、単独運転を能動的方式により検出するための能動信号を発生させるので、能動信号を生成する専用の電力変換装置を不要にすることができる。その結果、逆潮流有りの分散型電源機能と重要負荷への無停電電源機能との両立を費用や設置場所を抑えつつ実現することができる。
また、分散型電源2は、商用電力系統10の電圧及び周波数に対する連系保護要素の不動作領域の範囲に対して耐量を有するので、分散型電源2の逆潮流を含む動作を安定して行うことができる。
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、系統異常の何れか1つが条件を満たした場合に切替スイッチを開放するものであったが、2つ以上の系統異常の組み合わせが所定の条件を満たした場合に切替スイッチを開放するようにしても良い。
また、系統異常検出部6は、瞬低を含む電圧低下及び周波数変動に加えて、電圧上昇、位相変動、電圧不平衡、異常高調波、フリッカの少なくとも1つを検出するものであっても良い。
この場合、系統異常検出部は、電圧上昇を検出する電圧上昇検出部と、位相変動を検出する位相変動検出部と、電圧不平衡を検出する電圧不平衡検出部と、異常高調波を検出する異常高調波検出部と、フリッカを検出するフリッカ検出部とを有する。
電圧上昇検出部は、系統側電圧検出部5の検出電圧と所定の整定値とを比較することにより電圧上昇を検出するものである。ここで、電圧上昇を検出するための整定値は、系統電圧に対して例えば107%の電圧である。
位相変動検出部は、系統側電圧検出部5の検出電圧の位相から例えば10°の位相跳躍等の位相変動を検出するものである。
電圧不平衡検出部は、系統側電圧検出部5の検出電圧から三相間の振幅の大きさ又は位相差120°が異なる状態となっていることを検出するものである。
異常高調波検出部は、系統側電圧検出部5の検出電圧から高調波電圧を検出するものである。フリッカ検出部は、系統側電圧検出部5の検出電圧から電圧変動(フリッカ)を検出するものである。
そして、第1制御部7は、上記の系統異常検出部により検出されたその他の系統異常が重要負荷30又は分散型電源2のその他の系統異常に対する耐量以上である場合に切替スイッチ3を開放する。これにより、商用電力系統10と分散型電源2及び重要負荷30とはインピーダンス素子4を介して接続された状態となる。この状態で、分散型電源2は逆潮流を含む運転を継続する。
前記実施形態では、切替スイッチ3を主として制御する第1制御部7と受電点スイッチ8を主として制御する第2制御部12とを別々に設けているが、それらを1つの制御部により構成しても良い。
また、インピーダンス素子4としてコンデンサを用いても良いし、リアクトル、抵抗又はコンデンサの何れかを組み合わせたものであっても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・電源システム
10 ・・・商用電力系統
30 ・・・重要負荷
L1 ・・・電力線
2 ・・・分散型電源
3 ・・・切替スイッチ
4 ・・・インピーダンス素子
5 ・・・系統側電圧検出部
6 ・・・系統異常検出部
61 ・・・電圧低下検出部
62 ・・・周波数変動検出部
7 ・・・第1制御部
8 ・・・受電点スイッチ
9 ・・・受電点電圧検出部
12 ・・・第2制御部

Claims (4)

  1. 商用電力系統と重要負荷との間に設けられ、前記重要負荷に電力を供給する電源システムであって、
    前記商用電力系統から前記重要負荷に給電するための電力線に接続された分散型電源と、
    前記電力線において前記分散型電源よりも前記商用電力系統側に設けられ、前記電力線を開閉する切替スイッチと、
    前記電力線において前記切替スイッチに並列接続されたインピーダンス素子と、
    前記切替スイッチよりも前記商用電力系統側の電圧を検出する系統側電圧検出部と、
    前記系統側電圧検出部の検出電圧から前記商用電力系統側の系統異常を検出する系統異常検出部と、
    前記系統異常検出部により検出された系統異常に基づいて前記切替スイッチを開放し、前記分散型電源と前記商用電力系統とを前記インピーダンス素子を介して接続する制御部とを備え、
    前記分散型電源と前記商用電力系統とが前記インピーダンス素子を介して接続された状態で、前記分散型電源が逆潮流を含む運転を継続するものであり、
    前記分散型電源は、単独運転を能動的方式により検出するための能動信号を発生させるものであり、前記商用電力系統の電圧及び周波数に対する連系保護要素の不動作領域の範囲に対して耐量を有する、電源システム。
  2. 前記分散型電源は、前記商用電力系統の周波数に対する前記不動作領域の範囲において、ステップ状又はランプ状の変化に対して耐量を有する、請求項1記載の電源システム。
  3. 前記制御部は、前記重要負荷又は前記分散型電源の前記系統異常への耐量が所定の整定範囲を満たさない場合において、前記系統異常検出部により検出された系統異常が、前記重要負荷又は前記分散型電源の前記系統異常への耐量以上であり且つ前記所定の整定範囲内に含まれる場合に、前記切替スイッチを開放する、請求項1又は2記載の電源システム。
  4. 前記分散型電源と前記商用電力系統とが前記インピーダンス素子を介して接続された状態で、前記分散型電源を前記重要負荷又は前記分散型電源の系統異常への耐量の小さい方の範囲内で逆潮流を含む運転を継続する、請求項1乃至3記載の電源システム。
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