JPH10200896A - 画像符号化方式 - Google Patents

画像符号化方式

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Publication number
JPH10200896A
JPH10200896A JP6697A JP6697A JPH10200896A JP H10200896 A JPH10200896 A JP H10200896A JP 6697 A JP6697 A JP 6697A JP 6697 A JP6697 A JP 6697A JP H10200896 A JPH10200896 A JP H10200896A
Authority
JP
Japan
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prediction
spline
vector
equation
motion vector
Prior art date
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Application number
JP6697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yotaro Mine
陽太郎 峯
Suguru Fujiki
英 藤木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 動画像符号化過程においてベクトル探索に要
する計算量を削減し、符号化時間を短縮できる画像符号
化方式を提供することを目的とする。 【解決手段】 動き補償を用いた動画像圧縮符号化方式
により動画像データを符号化するとき、直前のnフレー
ムの動きベクトルから、それを補完するスプライン曲線
を算出し、線形予測によって新たなスプライン曲線を予
測し、それより線形予測ベクトルを算出する。さらに線
形予測ベクトルと検出された動きベクトルの残差より線
形予測で予測不可能な外力のピッチと方向を線形予測に
より算出し、線形予測ベクトルに加えて予測を行う。さ
らに周囲のブロックとの関連性を周囲の外力のピッチと
大きさにより判定しそれらの予測ベクトルに加えて予測
を行う。このように動きベクトルの出現する位置を予測
して検出することにより、動きベクトルの検出時間を短
縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ会議装置な
どの画像通信装置に利用される画像符号化方式に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年ITU−T(旧CCITT)におい
てオーディオビジュアル・サービス用のビデオ符号化方
式、静止画符号化方式、多重化方式、通信手順等が正式
勧告化され、それに伴い各社からITU−T勧告に準拠
したテレビ会議システムやテレビ電話などの画像処理装
置が発表されている。
【0003】以下、図面を参照しながら従来の画像処理
装置についての説明を行う。図9は従来の動画像圧縮符
号化方式のブロック図である。図9において圧縮符号化
過程は、画像データ1を動き補償部2aにより直前のフ
レームを用いて動き成分を動きベクトルとして抽出し予
測画像を作成する。次に差分部3により予測画像と現フ
レームとの差分をとり差分画像のみを取出し、DCT部
4により画像を周波数成分に分け、量子化部5により連
続する周波数成分を離散する値にし、可変長符号化部6
により可変長符号化しデータ量を減少させる。その結果
符号化データ10が得られる。
【0004】次のフレームの符号化に使用するために逆
量子化部7により量子化されているデータを周波数成分
に直し、IDCT部8により周波数成分に分けられてい
るデータを差分画像に直し、和分部9により直前の現画
像との和分をとり今回相手側で再現されたものと同じ画
像を得る。この画像データは再び動き補償部2aによっ
て次フレームの符号化に使用される。以上が従来の動画
像圧縮符号化のプロセスである。
【0005】図10は従来の動画像圧縮符号化方式にお
ける動き補償の概念図である。直前の画像30と現画像
31を8×8の画素ブロック単位を探索領域中の全画素
ブロック単位とマッチングを行い最も画像が近いものを
選択し、その画素ブロックの位置のずれを検出する。こ
の画素ブロックの位置のずれが動きベクトル32であ
る。この動きベクトル32を用いて現画像31に直前の
画像30の動きベクトル検出画素ブロックを貼り付け新
たに予測画像33を構築するのが動き補償である。動き
ベクトル30と、現画像31と予測画像33の差分のみ
を符号化するため符号量が大幅に削減される。
【0006】図11は従来の動画像圧縮符号化方式にお
けるDCTの概念図である。DCTは画像データを8×
8画素に分割した画素ブロックに対して行われる。(そ
の画素の値をP(x,y)で表す。このときx=0〜
7,y=0〜7である。以下画素の値を表すときは同様
の表記を行う。取りうる座標の範囲も同様である)。S
をDCT後の画像データとし、それをDCTデータと呼
ぶ。画素ブロックPとDCTデータSとの関係を成分ご
とに式に表すと(数1)となる。
【0007】
【数1】
【0008】ただし、(数1中)、c(u),c(v)
は(数2)である。
【0009】
【数2】
【0010】(数1)で表されるように、この変換の基
底関数は周期関数のコサインで表されているため、基底
関数自身は2次元的な周期を持つ。この基底関数は自然
画の画素間の自己相関をよく反映しており、変換前には
一様に広がっていた情報を低周波数成分に集中させるこ
とができる。このとき一般に高周波成分はほぼ0にな
る。DCTデータSの(0,0)成分はDC成分と呼ば
れる。これは画素ブロックPのデータの平均値となって
いる。その他の成分はAC成分と呼ばれる。
【0011】図12は従来の動画像圧縮符号化方式にお
ける画像量子化の概念図である。DCTデータSをジグ
ザグスキャンに従い低周波成分からスキャンをし、Q
(u,v)の量子化テーブルという成分ごとに定められ
た数値のテーブルを用いて、成分ごとに量子化を行いR
(u,v)の量子化データを得る。SとQとRの成分ご
との関係は次の(数3)に表される。
【0012】
【数3】
【0013】ただしintは小数点以下を切り捨てる関
数を表している。この(数3)は量子化が単純にDCT
データS(u,v)を量子化テーブルQ(u,v)で割
って小数点以下を切り捨てることにより行われることを
意味している。これによりDCTデータS(u,v)は
量子化テーブルQ(u,v)の数値の幅で変化すること
になり、この値が大きくなるほど量子化データR(u,
v)は荒い近似データになる。このため量子化テーブル
に使われる数値は情報量が少ない高周波成分に対しては
大きな値が使われ、情報量が多い低周波成分に対しては
小さな値が用いられている。
【0014】量子化された画像データは、可変長符号化
部6により情報の乱雑さを表す情報のエントロピーを減
少させるためのエントロピー符号化を施され情報量を減
少させられる。このようにして、画像のデータは図9の
符号化データ10へと変換される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の動画像圧縮符号
化方式では、動き補償において動きベクトル探索を行う
際に莫大な計算量を必要とするため、符号化時間がかか
りすぎるという問題点を有していた。したがってこの動
画像符号化過程においては動きベクトル探索の際に計算
量を削減するということが要求されている。
【0016】そこで本発明は、動画像符号化過程におい
てベクトル探索に要する計算量を削減し、符号化時間を
短縮させることができる画像符号化方式を提供すること
を目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、動画
像圧縮符号化方式において動き補償をするにあたり、検
出される動きベクトルの位置を、事前にスプライン補間
を用いた線形予測と動きのピッチ予測と周辺の動きベク
トルからの予測に基づいて予測し、予測した位置から動
きベクトル探索を始めるものである。
【0018】請求項2の発明は、動きのピッチ予測と周
辺の動きベクトルからの予測に基づいて予測し、予測し
た位置から動きベクトル探索を始めるものである。
【0019】請求項3の発明は、線形予測のみからの予
測に基づいて予測するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、動き補
償を用いた動画像圧縮符号化方式により動画像データを
符号化するとき、直前のnフレームの動きベクトルか
ら、それを補完するスプライン曲線を算出し、線形予測
によって新たなスプライン曲線を予測し、それより線形
予測ベクトルを算出する。さらに線形予測ベクトルと検
出された動きベクトルの残差より線形予測で予測不可能
な外力のピッチと方向を線形予測により算出し、線形予
測ベクトルに加えて予測を行う。さらに周囲のブロック
との関連性を周囲の外力のピッチと大きさにより判定し
それらの予測ベクトルに加えて予測を行う。このように
動きベクトルの出現する位置を予測して検出することに
より、動きベクトルの検出時間を短縮できる。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て線形予測したスプライン曲線を用いて補間しベクトル
を予測する部分を使用せずに、直接に直前のn個の動き
ベクトルを用いて動きベクトルを予測する。したがって
請求項1の発明よりも回路規模が小さく、動きベクトル
の検出時間をより短縮できる。
【0022】請求項3に記載の発明は、請求項2の発明
におけるピッチ予測と周辺ブロックからの予測を使用せ
ずに、単純に線形予測のみから動きベクトルを予測す
る。したがってより一層回路規模を小さくし、動きベク
トルの検出時間をより一層短縮できる。
【0023】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態におけ
る画像符号化方式のブロック図である。1はデジタル化
された画像データ、2は動きベクトルを予測して動き補
償を行う動き補償部、3は動き補償部2で作成された予
測フレームと画像データ1との差分をとる差分部、4は
差分部3で出力された差分データに対してDCTを施す
DCT部、5はDCT部4でDCTを施されたデータに
対し量子化を施す量子化部、6は量子化を施されたデー
タに対し可変長符号化を行う可変長符号化部、7は量子
化されたデータに逆量子化を施しDCTデータを得るた
めの逆量子化部、8は逆量子化されたデータに対しID
CTを施し差分データを復号するIDCT部、9は差分
データと予測フレームのデータの和分を取り相手側で再
生しているものと同じフレームを再構成する和分部であ
る。10は符号化データである。
【0024】図2は本発明の一実施の形態における画像
符号化方式の動きベクトル予測部のブロック図、図3は
同スプライン補間係数算出部から予測選択部までのブロ
ック図である。図2において、11は直前の数フレーム
における動きベクトルのデータが保存されている動きベ
クトルバッファ、12は過去数フレームの動きベクトル
に対してマクロブロック単位にスプライン補間係数を算
出するスプライン補間係数算出部、13は直前の数フレ
ーム分のスプライン補間係数のセットを保存するスプラ
イン係数セットバッファ、14は直前の数フレーム分の
スプライン係数セットに対し今回発生すると考えられる
スプライン係数セットを予測する線型予測部、15は実
際のスプライン係数セットと線型予測部により予測され
たスプライン係数セットの残差によりピッチを予測する
ピッチ予測部である。16は周辺のマクロブロックの動
きベクトルデータにより動きベクトルを予測する周辺予
測部である。以上により予測選択部17は構成されてい
る。
【0025】18は線型予測部14で予測されたベクト
ルとピッチ予測部15により予測されたベクトルを加算
して得られた時系列処理による予測ベクトル(1)、1
9は周辺予測部16により予測された空間情報による予
測ベクトル(2)である。この予測の切り替えは予測選
択部17により行われる。ピッチ予測部15と周辺予測
部16により、ある一定のしきい値を超えた場合に予測
切り替え信号が出され予測選択部17により、予測の方
法が切り替えられる。ここで予測された動きベクトルは
図1の動き補償部2で動きベクトル探索の開始のベクト
ルとして使用される。
【0026】図3は図2におけるスプライン補間係数算
出部12からピッチ予測部15までのより細かいブロッ
クを示したものである。スプライン補間係数算出部12
では動きベクトルバッファ11に含まれるMV(i)の
動きベクトルデータに対してSpline_Coeff
_Setスプライン補間係数セットを算出する。線形予
測部14ではスプライン補間係数セットSpline_
Coeff_Setに対し、線型予測をおこない、Pr
ed_Spline_Coeff_Setの線型予測ス
プライン補間係数セットを算出する。この線形予測スプ
ライン補間係数セットPred_Spline_Coe
ff_Setと実際のデータを元に算出されたスプライ
ン補間係数セットSpline_Coeff_Setの
残差であるRes_Spline_Coeff_Set
の残差線型予測スプライン補間係数セットを算出する。
ピッチ検出部22ではスレッショルドThr_Puls
eで残差線型予測スプライン補間係数セットRes_S
pline_Coeff_Setがパルスであるかを判
定する。
【0027】検出されたPulse(k)のパルスは線
型予測部23で次回発生すると考えられるパルスである
Pred_Res_Spline_Coeff_Set
の線型予測パルスの予測を行う。線型予測部14から線
型予測部23で算出された予測スプライン係数セットは
動きベクトルに変換され、加算されることによってPr
ed_MVの線型予測動きベクトルが算出される。関連
性判定部24では周辺のMBの動きベクトルデータより
周辺のMBとの関連性を判定する。相関の和がThr_
Relを超えていた場合に予測選択部17に信号が出さ
れ予測を切り替える。ここでピッチ検出部22から関連
性判定部24までが図2におけるピッチ予測部15のブ
ロック概要である。
【0028】図4は本発明の一実施の形態における画像
符号化方式のスプライン補間の概念図である。X(i)
(0≦i≦n,iは整数の値を取る)をn+1個の離散
データ、Spline(t:1)(tは連続したパラメ
ータで0≦t≦1の範囲、iはi番目を示すインデック
スで0からn−1までの整数値を表す)を離散データX
(i)と離散データX(i+1)を補完するスプライン
曲線とする。図4において離散データX(i)はスプラ
イン曲線Spline(t:1)により以下の(1)か
ら(4)の4条件を満たすように補間されている。
(1)(数4)に示すパラメータtの3次の多項式で表
される。
【0029】
【数4】
【0030】このときのa0(i),a1(i),a2
(i),a3(i)をまとめてスプライン曲線Spli
ne(t:1)のスプライン係数と呼ぶ。
【0031】(2)(数5)、(数6)において、隣接
するスプライン曲線Spline(t,i−1),Sp
line(t,i+1)と端点での値が一致する。
【0032】
【数5】
【0033】
【数6】
【0034】(3)(数7)、(数8)において、隣接
するスプライン曲線Spline(t,i−1),Sp
line(t,i+1)と端点で一次微分が一致する。
【0035】
【数7】
【0036】
【数8】
【0037】(4)(数9)、(数10)において、隣
接するスプライン曲線Spline(t,i−1),S
pline(t,i+1)と端点で二次微分が一致す
る。
【0038】
【数9】
【0039】
【数10】
【0040】図5は本発明の一実施の形態における画像
符号化方式のスプライン曲線のスプライン係数算出のフ
ローチャートであって、離散データX(i)から、上述
の4条件を満たすスプライン曲線Spline(t:
1)のスプライン係数a0(i),a1(i),a2
(i),a3(i)を求めるアルゴリズムを示してい
る。以下でこれを説明する。(STEP5−1)離散デ
ータX(i)のスプライン補間を施したときの一次微分
係数X’(i)(0≦i≦n)とし、これを(数11)
の連立方程式より算出する。
【0041】
【数11】
【0042】(数11)の行列は定数行列なのであらか
じめ逆行列を求めることにより演算を簡略化できる(S
TEP5−2)。離散データX(i)および、(STE
P5−1)で求められた一次微分係数X’(i)を以下
の式に代入することによりスプライン曲線Spline
(t:1)のスプライン係数a0(i),a1(i),
a2(i),a3(i)を(数12)で算出する。
【0043】
【数12】
【0044】図3のスプライン補間係数算出部12にお
いては、現在符号化を行っているフレームの直前のnフ
レーム分の動きベクトルデータMV(i)=(MVX
(i),MVY(i))(1≦i≦n,iは現在のフレ
ームのiフレーム前のデータであることを示す)から、
スプライン補間動きベクトルSplineMV(t:
1)=(SplineMVX(t:1),Spline
MVY(t,1)(0≦t≦1,0≦i≦n−1)を算
出している。これは以上で説明したスプライン補間を動
きベクトルの各成分MVX(i),MVY(i)を離散
データX(i)として適用し、各成分毎にスプライン曲
線を算出したものである。このときスプライン補間動き
ベクトルSplineMV(t:1)の各成分Spli
neMVX(t:1),SplineMVY(t:1)
は(数13)、(数14)で表される。
【0045】
【数13】
【0046】
【数14】
【0047】(数13)、(数14)において、a0_
MVX(i),a1_MVX(i),a2_MVX
(i),a3_MVX(i)はSplineMVX
(t:1)のスプライン係数。a0_MVY(i),a
1_MVY(i),a2_MVY(i),a3_MVY
(i)はSplineMVY(t:1)のスプライン係
数である。このときスプライン補間動きベクトルSpl
ineMVの全てのスプライン係数(2×4×n個の係
数)の組を一まとめにしてスプライン係数セットSpl
ine_Coeff_Set(k)と呼ぶ。kは現在符
号化を行っているフレームのフレーム番号である。具体
的にスプライン係数セットSpline_Coeff_
Set(k)は(数15)となる。
【0048】
【数15】
【0049】図3の線形予測部21について説明する。
現在符号化を行っているフレームのフレーム番号をkと
する。このブロックでは今回の出現すると予測される動
きベクトルを予測するために、直前mフレーム分のスプ
ライン係数セットSpline_Coeff_Set
(1)(k−m+1≦1≦k−1:1はフレーム番号を
表す)から線型予測を用いて線形予測スプライン係数セ
ットPred_Spline_Coeff_Setを算
出する。算出は各係数単位で行う。どの係数に対しても
同じ処理を行うため一つの係数に着目して説明を行う。
【0050】フレーム番号1のスプライン補間係数セッ
トSpline_Coeff_Set(1)のスプライ
ン曲線MVX(1)におけるスプライン係数の0次の係
数a0_MVX(1)をX(1)で表し、線形予測スプ
ライン補間係数セットPred_Spline_Coe
ff_Setにおけるa0_MVX(1)をPXと表
す。これにより問題はX(1)(k−m+1≦1≦k)
からPXを線形予測を行うことに書き換えられた。
【0051】図6は本発明の一実施の形態における画像
符号化方式の線形予測のアルゴリズム図を示している。
(STEP6−1)で過去個N個(N≧m)のサンプル
値よりの相関関係を求める。相関係数r(j)(0≦j
≦N−1)は(数16)で求められる。
【0052】
【数16】
【0053】(STEP6−2)連立方程式は(数1
7)である。
【0054】
【数17】
【0055】(数17)を解くことにより線形結合係数
を算出する。この連立方程式はトエプリッツ型と呼ばれ
通常の連立方程式より少ない手順で解くことが出来る。
【0056】図3の14では、予測ベクトルPred_
MVを線型予測スプライン補間係数セットPred_S
pline_Coeff_Setの1番目のスプライン
補間曲線PredMV(1)にt=1を代入することに
より求められる。具体的には以下の(数18)で表され
る。
【0057】
【数18】
【0058】ここで算出された予測ベクトルPredM
Vは図1の動き補償部2で動きベクトル探索を行う時の
初期値として用いる。
【0059】次に図3のピッチ検出部22の説明を行
う。ここでは予測された線形予測スプライン補間係数セ
ットと実際に算出されたスプライン補間係数セットの残
差に対してスレッショルドをもうけてピッチを算出す
る。以下で説明を行う。フレーム番号kの線形予測スプ
ライン補間係数セットをPred_Spline_Co
eff_Set(k)、フレーム番号k+1で算出され
たのスプライン補間動きベクトル係数セットSplin
e_Coeff_Set(k)とするとき、残差スプラ
イン補間係数セットRes_Spline_Coeff
_Set(k)を対応する成分の差分を取ったものと定
義する、具体的には(数19)のとおりである。
【0060】
【数19】
【0061】(数19)のRes_Spline_Co
eff_Set(k)に対して、Sum_Square
_Coeff(k)を成分の自乗の和を取ったものとし
て定義する。具体的には(数20)のとおりである。
【0062】
【数20】
【0063】(数20)の値が大きいということは線形
予測によっては予測不能な外力が働いているといること
を示している。これに対ししきい値Thr_Pulse
を設け、これより大きな場合にパルスが生じたと判定す
る。直前にパルスが生じた時点からのフレーム数をピッ
チと定義しpitch(k)でその値を示す。
【0064】図7は本発明の一実施の形態における画像
符号化方式のピッチパルスの値の説明図である。図7に
おいて27は上記定義したpitch(k)であり、2
8は(数20)のSum_Square_Coeff
(k)を表す。
【0065】過去m個分の線形予測残差スプライン係数
Res_Spline_Coeff_Set(k
(j))とピッチpitch(k(j))(0≦j≦m
−1,k(j)はj個前のパルスが生じたときのフレー
ム番号)に対して、再び線形予測を施し、予測出現フレ
ーム番号Pred_kを算出し、その後Pred_kフ
レーム目の線形予測線形予測残差スプライン係数を求め
る。これをPred_Res_Spline_Coef
f_Set(Pred_k)で表す。Pred_Res
_Spline_Coeff_Set(Pred_k)
により表されるスプライン曲線をPred_Res_S
pline_MV(t:1)(0≦t≦1,0≦i≦n
−1)と表す。
【0066】フレーム番号がPred_kフレームのと
きの予測ベクトルは通常の予測ベクトルにこの予測算差
ベクトルを加えて、(数21)で表される。
【0067】
【数21】
【0068】図3の関連性判定部24は、位置(x,
y)にある、(数22)で表されるマクロブロックの直
前のm個のパルスデータと周囲の3つのマクロブロック
におけるパルスのデータPulse(x−1,y−1:
m),Pulse(x,y−1:m)Pulse(x−
1,y:m)との関連性を判定する部分である。
【0069】図8は本発明の一実施の形態における画像
符号化方式の周辺予測に使用する周辺のブロックの説明
図である。図8において、×印は予測に用いる上記周囲
の3つのマクロブロックを表す。
【0070】関連性の判定は(数23)に定義する相関
Rel_Block(x,y)の値がThr_Relを
超えているかいないかで判定する。
【0071】
【数22】
【0072】
【数23】
【0073】関連が判定された場合は、予測ベクトルを
以下の方法で算出する。まず、過去m個の動きベクトル
と周辺の3つのマクロブロックの過去m個の動きベクト
ルから線形予測係数{β(x−1,y−1),β(x,
y−1),β(x−1,y)}を求める。その後、周辺
3つのマクロブロックにおける動きベクトルMV(x−
1,y−1),MV(x,y−1),MV(x−1,
y)を用いて、予測ベクトルPredMV(X,Y)
を、PredMV(X,Y)=β(X−1,Y−1)M
V(X−1,Y−1)+β(x,y−1)MV(X,Y
−1)+β(x−1,y)MV(X,Y−1)により算
出する。この予測された動きベクトルから動きベクトル
探索を行う。この操作は実際に求まった動きベクトルと
の残差Res_MV(X,Y)のノルムがしきい値Th
r_Res_MVより大きくなるまで続けられる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、動きベクトルの出現す
る位置を予測して検出することにより、動きベクトルの
検出時間を大巾に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における画像符号化方式
のブロック図
【図2】本発明の一実施の形態における画像符号化方式
の動きベクトル予測部のブロック図
【図3】本発明の一実施の形態における画像符号化方式
のスプライン補間係数算出部から予測選択部までのブロ
ック図
【図4】本発明の一実施の形態における画像符号化方式
のスプライン補間の概念図
【図5】本発明の一実施の形態における画像符号化方式
のスプライン曲線のスプライン係数算出のフローチャー
【図6】本発明の一実施の形態における画像符号化方式
の線型予測のアルゴリズム図
【図7】本発明の一実施の形態における画像符号化方式
のピッチパルスの値の説明図
【図8】本発明の一実施の形態における画像符号化方式
の周辺予測に使用する周辺のブロックの説明図
【図9】従来の動画像圧縮符号化方式のブロック図
【図10】従来の動画像圧縮符号化方式における動き補
償の概念図
【図11】従来の動画像圧縮符号化方式におけるDCT
の概念図
【図12】従来の動画像圧縮符号化方式における画像量
子化の概念図
【符号の説明】 1 画像データ 2 動き補償部 3 差分部 4 DCT部 5 量子化部 6 可変長符号化部 7 逆量子化部 8 IDCT部 9 和分部 12 スプライン補間係数算出部 14 線形予測部 15 ピッチ予測部 16 周辺予測部 17 予測選択部 18 予測ベクトル(1) 19 予測ベクトル(2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像圧縮符号化方式において動き補償を
    するにあたり、検出される動きベクトルの位置を、事前
    にスプライン補間を用いた線形予測と動きのピッチ予測
    と周辺の動きベクトルからの予測に基づいて予測し、予
    測した位置から動きベクトル探索を始めることを特徴と
    する画像符号化方式。
  2. 【請求項2】動画像圧縮符号化方式において動き補償を
    するにあたり、検出される動きベクトルの位置を、事前
    に動きのピッチ予測と周辺の動きベクトルからの予測に
    基づいて予測し、予測した位置から動きベクトル探索を
    始めることを特徴とする画像符号化方式。
  3. 【請求項3】動画像圧縮符号化方式において動き補償を
    するにあたり、検出される動きベクトルの位置を、事前
    に線形予測のみからの予測に基づいて予測することを特
    徴とする画像符号化方式。
JP6697A 1997-01-06 1997-01-06 画像符号化方式 Pending JPH10200896A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007124397A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Nikon Corp 画像処理装置および画像処理方法

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