JPH10200547A - 固定長セル取扱式交換機及び固定長セルの読み出し速度制御方法 - Google Patents

固定長セル取扱式交換機及び固定長セルの読み出し速度制御方法

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JPH10200547A
JPH10200547A JP10220897A JP10220897A JPH10200547A JP H10200547 A JPH10200547 A JP H10200547A JP 10220897 A JP10220897 A JP 10220897A JP 10220897 A JP10220897 A JP 10220897A JP H10200547 A JPH10200547 A JP H10200547A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通知すべき情報を固定長セル単位に分割して
転送するシステムに関し、各品質クラス毎の読み出し速
度をダイナミックに変更することにより、品質の異なる
呼による固定長セル同士が、それぞれ影響を与えること
をなくし、要求される各品質クラスに即して伝送処理を
行なえるようにする。 【解決手段】 固定長セル取扱式交換機1−1におい
て、セルの品質クラスに応じて品質クラス識別子を関連
づけする品質クラス識別子関連部3と、管理部4aと、
バッファ4bと、読出速度情報保持部4cとをそなえて
なる品質制御バッファ部4とをそなえ、呼処理制御部2
が、上記のバッファ4bの仮想帯域を設定する仮想帯域
設定部20と、読み出し速度を設定制御する読出速度制
御部21とをそなえて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図3) 発明の実施の形態(図4〜図34) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、転送すべき情報を
固定長セル単位に分割して転送するシステムに関し、特
に、様々な品質クラスの呼を処理する際に用いて好適
な、固定長セル取扱式交換機及び固定長セルの読み出し
速度制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】固定長セルを取り扱う固定長セル取扱式
交換機としては、特に固定長セルとしてATM(Asynchr
onous Transfer Mode)セルについての交換を行なうAT
M交換機がある。このようなATM交換機を適用するた
めのATM交換技術は、次世代交換方式としてITU−
Tで合意され、広帯域のISDN(Integrated Services
Digital Network)を実現する技術として各機関におい
て開発が盛んに行なわれている。
【0004】上述のATM交換方式においては、53オ
クテットの固定長セルとしてのATMセルを情報転送単
位として用いるようになっているが、このATMセルは
制御情報(宛て先等)が記録された5オクテットのヘッ
ダ部と48オクテットのデータ部(ペイロード)とによ
り構成されている。このような、ATM交換方式におい
ては、ATMセルを非同期に転送することができ、高速
で情報を送りたいときには単位時間当たりに送るATM
セルの数を増加させる一方、低速で送る場合にはそのA
TMセルの数を減少させることにより、情報の伝送速度
を容易に調節することができるようになっている。
【0005】即ち、上述のATM交換技術を適用するこ
とにより、音声データ等の数kbps程度の低速の情報
から、動画等の数100Mbps程度の高速の情報まで
の情報を統一的に扱って情報転送を行なうことができる
のである。ATM交換機では、音声,画像,データ等の
様々なセル品質を持つ通信サービスを扱うため、それぞ
れの品質を満足させ、且つ交換機リソースを有効に活用
できる制御方式が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなATM交換機のごとき固定長セル取扱式交換機
では、交換機内における処理が複雑化しているため、各
種のサービスにおいて、品質クラスの最も高いデータに
対応するサービスをベースに全てのメディアを制御して
おり、ネットワークリソースを有効に利用することがで
きないという課題がある。
【0007】また、交換機リソースを各品質クラス毎に
分割していないため、セル輻輳が生じた場合には、品質
の高低に関係なく、そのときの状態に応じてセルの廃棄
が起きてしまう。つまり、品質クラスの低い呼によるセ
ル輻輳により、品質の高いクラスのセルの廃棄を誘発し
てしまう可能性がある。即ち、他の通信においてセル輻
輳が生じた場合には、要求される品質を満足するような
通信を行なうことができなくなるという課題もある。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、各品質クラス毎の読み出し速度をダイナミッ
クに変更することにより、品質の異なる呼による固定長
セル同士が、それぞれ影響を与えることをなくし、要求
される各品質クラスに即して伝送処理を行なうことがで
きるようにした、固定長セル取扱式交換機及び固定長セ
ルの読み出し速度制御方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の原理
ブロック図であり、この図1において、1−1は固定長
セル取扱式交換機であり、この固定長セル取扱式交換機
1−1は、固定長セルを用いた通信を行なう際の呼処理
を制御する呼処理制御部2を有するとともに、品質クラ
ス識別子関連部3及び品質制御バッファ部4をそなえて
構成されている。
【0010】ここで、品質クラス識別子関連部3は、固
定長セルの品質クラスに応じて品質クラス識別子を関連
づけするものであり、品質制御バッファ部4は、品質ク
ラス識別子と関連づけされた固定長セルを、品質クラス
識別子に基づいて管理する管理部4aと、管理部4aに
て管理された固定長セルのそれぞれを格納するバッファ
4bと、バッファ4bにて格納された固定長セルの読み
出し速度に関する情報を保持する読出速度情報保持部4
cとをそなえている。
【0011】また、上述の呼処理制御部2は、現在設定
されている呼における品質クラス及び申告された申告帯
域に基づいて、バッファ4bの仮想帯域を設定する仮想
帯域設定部20と、読出速度情報保持部4cにおいて保
持されている固定長セルの読み出し速度を、仮想帯域設
定部20にて設定された仮想帯域に基づいて設定制御す
る読出速度設定制御部21とをそなえている(請求項
1)。
【0012】さらに、上述の品質制御バッファ部4は、
固定長セル輻輳が発生する可能性のある箇所に設けるこ
とができる(請求項2)。また、上述の仮想帯域設定部
20は、新規呼の設定を要求する際に申告された申告帯
域と、品質クラスに対応して既に設定されている仮想帯
域の基となった申告帯域とを加算し、加算結果に基づい
て更新された仮想帯域を演算することができるととも
に、上述の読出速度設定制御部21は、現在の各品質ク
ラスに対応するバッファ4bに格納された固定長セルの
読み出し速度と、仮想帯域設定部20からの上記の更新
された仮想帯域とを品質クラス毎に大小比較する帯域比
較部をそなえ、この帯域比較部における比較結果に基づ
いて、上記固定長セルの読み出し速度を制御することも
できる(請求項3)。
【0013】この場合においては、上述の読出速度設定
制御部21は、上記の帯域比較部における帯域比較の結
果、更新された仮想帯域が読み出し速度よりも大きい品
質クラスがある場合には、上記品質クラスに対応して割
り当てられた読み出し速度を増加させる一方、他の空き
帯域のある品質クラスに対応して割り当てられた読み出
し速度を減少させる読み出し速度調整処理を行なうこと
ができる(請求項4)。
【0014】また、この読出速度設定制御部21は、上
記の帯域比較部における帯域比較の結果、更新された仮
想帯域が読み出し速度よりも大きい品質クラスがある場
合には、各品質クラスの使用帯域に対する空き帯域の比
が分散されるように、全ての品質クラスにおける上記読
み出し速度を設定制御することもできる(請求項5)。
【0015】さらに、この読出速度設定制御部21は、
各品質クラスにおけるバッファ4bの空き帯域をプール
エリアにて管理する空き帯域管理部をそなえ、新規の呼
の設定が要求された場合に、上記新規呼に該当する品質
クラスの読み出し速度を、その空き帯域管理部にて管理
されている空き帯域に基づいて補充することができる
(請求項6)。
【0016】また、この読出速度設定制御部21は、仮
想帯域設定部20からの更新された仮想帯域の、現在の
各品質クラスに対応するバッファ4bに格納された固定
長セルの読み出し速度に対する不足分よりも大きい読み
出し速度を補充することもできる(請求項7)。さら
に、この読出速度設定制御部21は、仮想帯域設定部2
0からの更新された仮想帯域の、現在の各品質クラスに
対応するバッファ4bに格納された固定長セルの読み出
し速度に対する不足分よりも所定の読み出し速度分大き
い読み出し速度を補充することもできる(請求項8)。
【0017】また、図2は第2の発明の原理ブロック図
であり、この図2に示す固定長セル取扱式交換機1−2
は、品質クラス識別子関連部3,管理部4a,バッファ
4b及び読出速度設定制御部21をそなえて構成されて
いる。ここで、品質クラス識別子関連部3は、呼を設定
する際に申告された品質クラス及び申告帯域に基づき、
設定された呼における経路から流入される固定長セルに
品質クラス識別子を関連づけするものであり、管理部4
aは、品質クラス識別子関連部3から入力される固定長
セルの経路を、品質クラス識別子関連部3にて関連づけ
された品質クラス識別子に基づいて管理するものであ
り、ッファ4bは、管理部4aにて管理されたそれぞれ
の固定長セルを格納するものである。
【0018】さらに、読出速度設定制御部21は、上記
品質クラス及び申告された申告帯域に基づいて、上記バ
ッファ4bの仮想帯域を設定し、バッファ4bにおいて
保持されている固定長セルの読み出し速度を、仮想帯域
に基づいて制御するものである(請求項9)。また、図
3は第3の発明の原理説明図であり、この図3に示すよ
うに、通信の品質クラスに基づいて、流入される固定長
セルをバッファ4bに格納しておき、バッファ4bを所
定の読み出し速度で読み出す固定長セルの読み出し速度
制御方法においては、以下に示すステップS1〜ステッ
プS4により帯域制御が行なわれるようになっている。
【0019】即ち、仮想帯域設定ステップ(S1)にお
いて、品質クラス及び申告された申告帯域に基づいて、
上記バッファ4bの仮想帯域を設定し、品質クラス識別
子関連ステップ(S2)において、呼を設定する際に申
告された、通信の品質クラス及び申告帯域に基づき、設
定された呼における経路から流入される固定長セルに品
質クラス識別子を関連づけする。
【0020】さらに、バッファ格納ステップ(S3)に
おいて、品質クラス識別子関連ステップ(S1)にて品
質クラス識別子と関連づけされた固定長セルを、品質ク
ラス識別子に基づいて管理して、バッファ4bに格納
し、読み出しステップ(S4)において、呼処理制御部
2による制御に基づき、バッファ格納ステップ(S3)
においてバッファ4bに格納された固定長セルを、上記
品質クラス及び品質クラス毎に申告された仮想帯域に基
づいた読み出し速度で読み出している(請求項10)。
【0021】この場合、仮想帯域設定ステップ(S1)
において、予め品質クラス毎の固定長セルの負荷に基づ
いてバッファ4bにて格納された固定長セルの読み出し
速度を固定に設定しておき、新規呼が発生した時に品質
クラスの仮想帯域が固定に設定された読み出し速度を超
えた場合に、読み出しステップ(S4)において、上記
品質クラスに対応して割り当てられた読み出し速度を不
足分の速度以上に増加させる一方、他の空き帯域のある
品質クラスに対応して割り当てられた読み出し速度を減
少させる読み出し速度調整処理を行なうことができる
(請求項11)。
【0022】また、予め該品質クラス毎の固定長セルの
負荷に基づいてバッファ4bにて格納された固定長セル
の読み出し速度を固定に設定しておき、新規呼が発生し
た時に品質クラスの仮想帯域が固定に設定された読み出
し速度を超えた場合に、読み出しステップ(S4)にお
いて、各品質クラスの使用帯域に対する空き帯域の比が
分散されるように、全品質クラスの読み出し速度を変更
することもできる(請求項12)。
【0023】さらに、各品質クラスにおけるバッファ4
bの空き帯域をプールエリアにて管理しておき、仮想帯
域設定ステップ(S1)における上記呼の設定/解放の
際に設定される各品質クラスの仮想帯域に合わせて、読
み出しステップ(S4)における読み出し速度を変更す
ることもできる(請求項13)。また、各品質クラスに
おけるバッファ4bの空き帯域をプールエリアにて管理
しておき、新規呼の設定が要求された場合には、読み出
しステップ(S4)における読み出し速度を、新規呼の
設定に伴って増加する品質クラスの仮想帯域以上の固定
値の読み出し速度を空き帯域に基づいて補充する一方、
呼の解放に伴って予め設定された固定値の読み出し速度
分以上の空き帯域が発生した場合には、固定値の空き帯
域を上記プールエリアに戻すこともできる(請求項1
4)。
【0024】さらに、各品質クラスにおけるバッファ4
bの空き帯域をプールエリアにて管理しておき、新規呼
の設定が要求された場合には、読み出しステップ(S
4)における読み出し速度を、新規呼の設定に伴って増
加する品質クラスの仮想帯域以上の固定値の読み出し速
度を空き帯域に基づいて補充する一方、呼の解放に伴っ
て空き帯域が発生した場合においても、次に新規呼の設
定が要求されるまで、上記呼の解放された品質クラスに
おけるバッファ4bの読み出し速度を維持することもで
きる(請求項15)。
【0025】また、空き帯域が最も多い品質クラスを上
記他の空き帯域のある品質クラスとして、順次不足分の
速度以上の固定値についての上記読み出し速度調整処理
を行なうことができ(請求項16)、さらに、空き帯域
が最も多い品質クラスを上記他の空き帯域のある品質ク
ラスとして、順次不足分の速度及び固定値の読み出し速
度についての上記読み出し速度調整処理を行なうことも
できる(請求項17)。
【0026】さらに、上記の品質クラス以外の各品質ク
ラスを、上記他の空き帯域のある品質クラスとして、不
足分以上の固定値の読み出し速度を等分配して上記読み
出し速度調整処理を行なうことができるとともに(請求
項18)、上記の品質クラス以外の各品質クラスを、上
記他の空き帯域のある品質クラスとして、不足分の速度
及び固定値の読み出し速度を等分配して上記読み出し速
度調整処理を行なうこともできる(請求項19)。
【0027】また、上記の品質クラス以外の各品質クラ
スを、上記他の空き帯域のある品質クラスとして、不足
分以上の固定値の読み出し速度を各品質クラスの空き速
度に比例分配して上記読み出し速度調整処理を行なうこ
とができ(請求項20)、さらに、上記の品質クラス以
外の各品質クラスを、上記他の空き帯域のある品質クラ
スとして、不足分の速度及び固定値の読み出し速度を各
品質クラスの空き速度に比例分配して上記読み出し速度
調整処理を行なうこともできる(請求項21)。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図4は本発明の一実施形態にかか
る固定長セル取扱式交換機の要部構成を示すブロック図
で、この図4において、4は品質制御バッファ部であ
り、この品質制御バッファ部4は、図5に示すATM
(Asynchronous Transfer Mode)通信システムにおける
ATM交換機(固定長セル取扱式交換機)1Aに適用し
うるものである。
【0029】また、この図5に示すATM通信システム
50において、ATM交換機1Aは、各端末5あるいは
他交換機1Bとの間で送受信される固定長セル(ATM
セル;通常は、5バイトのヘッダ部と48バイトのデー
タ部とからなる53バイトのデータ)を扱う交換機で、
各ATMセルに付与されているヘッダ部に応じて、各A
TMセルを非同期に転送先へ送信できるようになってい
る。
【0030】さらに、このATM交換機1Aは、接続回
線としてのNNI(Network Node Interface)を介して
他交換機(他ATM交換機)1Bに接続されるととも
に、接続回線としてのUNI(User Network Interfac
e)を介して端末5を収容するものであり、呼処理プロ
セッサ2,終端装置6,回線インタフェース装置7及び
ATMスイッチ13をそなえて構成されている。
【0031】ここで、ATMスイッチ(MSSR;Mult
i Stage Self Routing)13は、上述の接続回線を介し
て流入されるATMセルについて、ヘッダ部に設定され
ているタグ情報〔転送先アドレスなどのルーティング情
報(VCI;Virtual Channel Indentifier )〕に応じ
てATMセルの転送経路を自動的に選択するものであ
る。
【0032】また、呼処理プロセッサ2は、上述のAT
Mスイッチ13を制御することにより、ATMセルを用
いた通信を行なう際の呼に対するルーティング処理を制
御するものである。即ち、この呼処理プロセッサ2によ
って、自局(ATM交換機1A)が収容している端末
〔各加入者端末(ユーザ)〕5との情報交換を、接続回
線としてのUNIを通じて行なうほか、他局(他交換機
1B)との情報交換を、接続回線としてのNNIを通じ
て行なうことができるようになっている。
【0033】さらに、終端装置6はATM交換機1A内
に流入されるメッセージセル等を終端し、この終端され
たメッセージ情報等を、呼処理プロセッサ2に送信する
ものである。また、回線インタフェース装置7は、接続
回線(UNI,NNI)とATMスイッチ13とをイン
タフェースするものである。ところで、上述の回線イン
タフェース装置7は、例えば図6に示すように、ミドル
インタフェース〔MIF;Middle Interface(中速度イ
ンタフェース)〕10A,10B,ハイインタフェース
〔HIF;High Interface(高速度インタフェース)〕
11A,11B及び集線装置(CCRSH)12をそな
えて構成されている。
【0034】ここで、ミドルインタフェース10A,1
0B,ハイインタフェース11A,11Bは、それぞれ
2.4Gbps分の回線を収容できるインタフェース
で、具体的に、ミドルインタフェース10A,10B
は、UNI及びNNIを通じて得られる端末5及び他交
換機1Bからの情報(1回線当たり150Mbpsの情
報)を16回線分(150Mbps×16)多重/分離
できるようになっており、ハイインタフェース11A,
11Bは、1回線当たり600Mbpsの情報を4回線
分(600Mbps×4)多重/分離できるようになっ
ている。
【0035】さらに、集線装置12は、複数のデータ回
線を収束し、少数の回線上に出力するもので、ここで
は、ミドルインタフェース10A,10Bあるいはハイ
インタフェース11A,11Bからの出力を4回線分
(2.4Gbps×4)収容し、次段のスイッチング素
子13a−1〜13a−8の何れかに1回線分(2.4
Gbps)の出力を行なうようになっており、この集線
装置12を設けることで、より多くの回線からのATM
セルを伝送することができるようになっている。つま
り、集線装置12は扱うATMセルの伝送速度(収容す
る回線の伝送速度)に応じて設置されるようになってい
る。なお、上述のミドルインタフェース10A,10
B,ハイインタフェース11A,11B及び集線装置1
2は、いずれも詳細には図示しない多重/分離機能部及
び出力バッファを有することができる。
【0036】つまり、上述のATM交換機1Aは、この
回線インタフェース装置7により、端末5あるいは他交
換機1BからのATMセルを所定数多重化して、ATM
スイッチ13に入力されるATMセルの伝送速度を全て
2.4Gbpsという高速の伝送速度に統一変換するこ
とにより、低速度のATMセルに対しても交換処理を高
速に行なうことができるようになっている。
【0037】また、ATMスイッチ13は、各インタフ
ェース10A,10B,11A,11Bからの2.4G
bpsの回線を収容して情報の伝送を行なうものであ
り、例えば図6に示すように、3段のスイッチ構成(ス
イッチ段13a〜13c)を有している。ここで、各ス
イッチ段13a〜13cには、それぞれ8つのスイッチ
ング素子13a−1〜13a−8,13b−1〜13b
−8及び13c−1〜13c−8が設けられており、そ
れぞれ8入力8出力型の構成となっている。そして、こ
れらの各スイッチング素子13a−1〜13a−8,1
3b−1〜13b−8及び13c−1〜13c−8で
は、各ATMセルのヘッダ部に記憶されたルーティング
情報(タグ情報)を順次読み取り、“0”か“1”かの
二者択一を繰り返すことによって経路を自動的に選択す
るようになっている。
【0038】なお、各スイッチング素子13a−1〜1
3a−8,13b−1〜13b−8及び13c−1〜1
3c−8は、ATMセルを後段に出力するための図示し
ない出力バッファを有することができる。ところで、図
4に示す品質制御バッファ部4は、図6に示すATM交
換機1A内の各装置内に設置されるものであって、特
に、各装置の出力側、即ち、ATMセル廃棄が発生する
可能性のある部分に設置されるようになっている。例え
ば、上述の品質制御バッファ部4を、図6の“★”に示
すように、集線装置12,スイッチング素子13a−1
〜13a−8,13b−1〜13b−8及び13c−1
〜13c−8,ミドルインタフェース10A,10B,
ハイインタフェース11A,11Bの出力側に設けられ
た出力バッファとして用いることができる。
【0039】ここで、この品質制御バッファ部4は、例
えば図4に示すように、管理部4a,バッファ4b−1
〜4b−4,QCB読出スケジューラ4c及びマルチプ
レクサ(MUX)4dをそなえて構成されており、入力
されたATMセルのヘッダ部に記憶された情報に基づい
て、品質の高いATMセルと低いATMセルとの管理制
御を行なうようになっている。
【0040】ここで、この品質制御バッファ部4に入力
されるATMセルは、5バイトのヘッダ部と48バイト
のデータ部(ペイロード)とからなる53バイトの固定
長セルにより構成され(図4の矢印A参照)、そのヘッ
ダ部には、転送先へ送信するためのタグ情報3aや出力
VPI( Virtual Path Identifier:仮想パス識別子)/
VCI( Virtual Channel Identifier:仮想チャネル識
別子)3bのほかに、品質クラス識別子(QCBi;Qu
ality Control Buffer Identifier )3cが記憶される
ようになっている。
【0041】ここで、タグ3aは、上述したATM交換
機1A内におけるATMスイッチ13内の方路を示すル
ーティング・ビットであり、出力VPI/VCI3b
は、ATMセルを何れの装置(端末5または他交換機1
B)に送出するかを識別するためのルーティング・ビッ
トである。即ち、VPIは各回線の行き先別に多重化さ
れたパスを区別するためのものであり、インタフェース
毎に決められている。さらに、VCIは各端末5間に設
定された情報通信路に相当するもので、各VP(仮想パ
ス)毎に決められるようになっている。また、品質クラ
ス識別子3cは、ATMセルの品質を識別するためのビ
ットである。
【0042】なお、この品質クラス識別子3cは、回線
入力側の回線インタフェース装置7に設けられた仮想チ
ャネル変換部(VCC;Virtual Channel Converter ,
図示略)において、VPI/VCIの変換を行なう際に
付与されるようになっている。即ち、このVCCは、A
TMセルの品質クラスに応じて品質クラス識別子を関連
づけする品質クラス識別子関連部としての機能を有して
いる。
【0043】また、上述の品質クラスは、設定される呼
において要求される通信品質を示すものであり、このV
CCにおいては、呼毎に設定されるVPI/VCIに対
応してQCBiを関連づけするようになっているのであ
る。例えば、セル廃棄率が高くても許容される通信は品
質クラスが低く、セル廃棄率が比較的低いことが要求さ
れる通信は品質クラスが高いといえる。
【0044】そして、ATM交換機1A内で交換処理が
施されたATMセルは、他交換機1B(又は端末5)に
送信される際には、その最終出力段(回線出力側の回線
インタフェース装置7)において、そのヘッダ部に関連
づけされた品質クラス識別子3cが除去されるようにな
っている。ところで、図4に示す管理部4aは、VCC
にて品質クラス識別子3cと関連づけされたATMセル
を品質クラス識別子3cに基づいて管理するもので、こ
こでは、ATMセルを、品質クラス識別子番号に対応し
て4つの品質クラス(QCB0〜QCB3)のいずれか
に分別し、その分別結果に応じて対応する4つのバッフ
ァ4b−1〜4b−4のうちの何れかに格納されるよう
管理するようになっている。なお、本実施形態において
は、バッファ4b−1〜4b−4は固定長である。
【0045】即ち、品質クラスがQCB0に分別された
ATMセルは、バッファ4b−1に格納され、品質クラ
スがQCB1に分別されたATMセルは、バッファ4b
−2に格納され、品質クラスがQCB2に分別されたA
TMセルは、バッファ4b−3に格納され、品質クラス
がQCB3に分別されたATMセルは、バッファ4b−
4に格納されるよう管理されている。なお、本実施形態
においては、バッファ4b−1〜4b−4は固定長であ
る。
【0046】さらに、バッファ4b−1〜4b−4は、
管理部4aにて管理された品質の異なるATMセルを格
納するもので、後述する読出速度設定制御部21によ
り、それぞれのバッファ4b−1〜4b−4に設定され
た品質クラス毎の読み出し速度で、ATMセルを次段の
マルチプレクサ4dに送出するようになっている。具体
的には、図8に示すように、各バッファ4b−1〜4b
−4は、それぞれ、仮想帯域とともに、仮想帯域に対応
した読み出し速度が設定されており、これにより、品質
の異なるATMセルを管理して保持することができるよ
うになっている。なお、読み出し速度と仮想帯域との差
を空き帯域としており、この空き帯域は、各バッファ4
b−1〜4b−4における品質を確保するためのもので
ある。また、上述の仮想帯域には、セル揺らぎ等の他の
パラメータも考慮されている。
【0047】即ち、空き帯域が仮想帯域に対して大きく
なるほど(仮想帯域に対する読み出し速度が大きくなる
ほど)、セル輻輳によるセル廃棄が生じにくくなり、高
品質を確保することができる一方、空き帯域が小さくな
るほど、品質が低くなる。例えばこの図8においては、
仮想帯域に対して読み出し速度が2倍であるクラス0
(100Mbps→200Mbps)が最も品質が高
く、仮想帯域と読み出し速度とが等しいクラス1(20
0Mbps→200Mbps)が最も品質の低いことを
示している。なお、ここでは、品質クラスは4クラスと
なっているが、この品質クラス数は送信すべきATMセ
ルの品質に応じて適宜設定することができる。
【0048】さらに、QCB読出スケジューラ(読出速
度情報保持部)4cは、後述する呼処理プロセッサ2に
おける読出速度設定制御部21からの制御を受けて、バ
ッファ4b−1〜4b−4にて格納されたATMセルの
読み出し速度に関する情報を保持するものであり、上述
のバッファ4b−1〜4b−4をハードウェア制御する
ようになっている。
【0049】また、マルチプレクサ4dは、バッファ4
b−1〜4b−4から出力されるATMセルを多重化
し、2.4Gbpsの速度で出力するものである。つま
り、この品質制御バッファ部4が設置されたATM交換
機1A内の各装置では、それぞれ、ATMセルのヘッダ
部に、転送先へ転送されるまでのルート情報としてのタ
グ3aや、転送先の情報としての出力VPI/VCI3
bのほかに、セル品質を識別(分別)するための情報と
しての品質クラス識別子3cを関連づけすることによ
り、品質の高いATMセルと低いATMセルとを分別し
て送信するので、品質の低いATMセル輻輳による品質
の高いATMセルの廃棄等を防ぐことができるようにな
っている。
【0050】ところで、前述の呼処理プロセッサ2(図
5参照)は、一般に、ATMセルを用いた通信を行なう
際の呼に対するルーティング処理を制御するものである
が、本発明では、それに加えて呼の読み出し速度制御を
行なうようになっており、例えば図7に示すように、仮
想帯域設定部20及び読出速度設定制御部21をそなえ
て構成されている。
【0051】ここで、仮想帯域設定部20は、現在設定
されている呼におけるATMセルの品質クラス及び申告
された申告帯域に基づいて、上述の各バッファ4b−1
〜4b−4の仮想帯域を設定するものである。具体的に
は、セットアップメッセージにより、新規呼の設定を要
求(申告)された際は、品質クラスに対応して既に設定
されている仮想帯域の基となった申告帯域と、そのセッ
トアップメッセージにより申告された申告帯域とを加算
し、この加算結果を用い、セットアップメッセージに含
まれる申告帯域以外の他の呼設定用パラメータの値を考
慮しながら、更新された仮想帯域(総仮想帯域)を演算
するようになっており、これにより、各バッファ4b−
1〜4b−4の仮想帯域を設定することができる。
【0052】なお、上述の仮想帯域(使用中帯域)と
は、バッファ4b−1〜4b−4に流入されるセルの流
入量の最大値であって、後述のバッファ読み出し速度に
対して、バッファ書き込み速度と呼ぶこともできる。ま
た、上述の更新された仮想帯域を演算するにあたって考
慮される他の呼設定用パラメータとしては、PCR(Pe
ak Cell Rate),SCR(Sustainable CellRate ),
セル揺らぎ(CDV;Cell Delay Validation ),バッファ
長(指定された品質クラスのバッファ4b−1〜4b−
4に要求される容量)及びMBS(Maximum Burst Siz
e)がある。
【0053】さらに、読出速度設定制御部21は、上述
のQCB読出スケジューラ4cにおいて保持されている
ATMセルの読み出し速度を仮想帯域設定部20にて設
定された仮想帯域に基づいて設定制御するものである。
即ち、読出速度設定制御部21は、各品質クラスに対応
するバッファ4b−1〜4b−4(以下、単に品質クラ
スと記載する場合あり)にて格納されているATMセル
の読み出し速度を設定制御するものであって、帯域比較
部21a及び空き帯域管理部21bをそなえて構成され
ている。
【0054】帯域比較部21aは、現在の各品質クラス
に対応するバッファ4b−1〜4b−4に格納されたA
TMセルの読み出し速度と、仮想帯域設定部20からの
更新された仮想帯域とを品質クラス毎に大小比較するも
ので、空き帯域管理部21bは、各品質クラスにおける
バッファ4b−1〜4b−4の空き帯域をプールエリア
にて管理するものである。
【0055】これにより、読出速度設定制御部21にお
いては、帯域比較部21aにおける比較結果や、空き帯
域管理部21bにおけるバッファ4b−1〜4b−4の
空き帯域管理情報に基づいて、上述のバッファ4b−1
〜4b−4にて保持されているATMセルの読み出し速
度を制御するようになっている。例えば、読出速度設定
制御部21は、上述の帯域比較部21aにおける帯域比
較の結果、更新された仮想帯域が読み出し速度よりも大
きい品質クラスがある場合には、その品質クラスに対応
して割り当てられた読み出し速度を増加させる一方、他
の空き帯域のある品質クラスに対応して割り当てられた
読み出し速度を減少させる読み出し速度調整処理を行な
うことができる。
【0056】つまり、呼処理プロセッサ2では、予め品
質クラス毎の固定長セルの負荷に基づいて複数のバッフ
ァ4b−1〜4b−4にて格納された固定長セルの読み
出し速度を固定に設定しておき、新規呼が発生した時に
品質クラスの仮想帯域が固定に設定された読み出し速度
を超えた場合に、上記品質クラスに対応して割り当てら
れた読み出し速度を不足分の速度以上(不足分以上)に
適宜増加させる一方、他の空き帯域のある品質クラスに
対応して割り当てられた読み出し速度に対応して読み出
し速度を減少させるようになっているのである。
【0057】なお、上述の不足分は、更新された仮想帯
域で通信を行なう際の各品質クラスで要求される通信品
質を満足するような空き帯域分についても考慮に入れた
値とすることができる。また、読出速度設定制御部21
においては、空き帯域管理部21bを用いることによ
り、新規の呼の設定が要求された場合に、この新規の呼
に該当する読み出し速度を、空き帯域管理部21bにて
管理されている空き帯域に基づいて補充することもでき
る。
【0058】具体的に、ATM交換機1Aの品質制御バ
ッファ部4の読み出し速度の補充態様について、3種類
の品質クラスに対応した品質制御バッファ部4〔QCB
0(品質クラス高),QCB1(品質クラス中),QC
B2(品質クラス低)〕に着目して、以下、図33及び
図34を用いて説明する。ここで、図33は品質制御バ
ッファ部4に設定された仮想帯域及び読み出し速度を示
す図であり、図34は呼処理プロセッサ2(仮想帯域設
定部20および読出速度設定制御部21)による読み出
し速度制御処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【0059】なお、上述の仮想帯域及び読み出し速度
は、図8にて上述したように、品質の異なるATMセル
を管理して保持すべく、品質クラスに対応した品質制御
バッファ毎に設定されたものであって、各品質クラスに
おける仮想帯域については、図33に示すように、PC
R総和,SCR総和等のパラメータを考慮した関数演算
により算出されるようになっている。なお、読み出し速
度については、設定された仮想帯域から後述するような
種々の導出方法がある。
【0060】また、PCR総和とは、ユーザから申告さ
れる申告帯域のピークレート(最大値)の総和を示すも
ので、図33では、各品質クラスにおいて、それぞれ1
30M,150M,2000Mとなっている。さらに、
SCR総和とは、ユーザから申告される申告帯域の平均
レート(平均値)の総和を示すもので、図33では、各
品質クラスにおいて、それぞれ50M,60M,50M
となっている。なお、この図33に示す品質クラスで
は、品質クラスQCB0が最も品質が高く、品質クラス
QCB1,QCB2になるにつれ、品質が低くなるよう
に設定されている。
【0061】ところで、上述の仮想帯域設定部20及び
読み出し速度設定制御部21による仮想帯域の算出方法
及び読み出し速度の設定(読み出し速度制御処理)とし
ては、例えば、図34に示すフローチャート(a1〜a
18)に従って行なわれるようになっている。まず、各
品質クラスに、初期値を設定しておく。即ち、PCR総
和を“0”に設定(SPCR0=0,SPCR1=0,SPCR2=0 )してお
くとともに、SCR総和を“0”に設定(SSCR0=0,SSCR
1=0,SSCR2=0 )しておく(ステップa1)。
【0062】ここで、セットアップメッセージにより、
新規呼設定の要求を受けた場合において(ステップa2
のYESルート)、そのセットアップメッセージにて申
告された品質クラスがQCB0である場合(ステップa
3の「QCB=0」ルート)、品質クラスQCB0のピ
ークレートの総和を求める(“SPCR0=SPCR0+pcr ”;ス
テップa4)。即ち、ここで求められるPCR総和は、
予め設定されている呼のPCR総和に新規呼のPCRを
加算したものである。
【0063】その後、この新規呼のPCRを加算したP
CR総和に所定の重み付けをすることにより、品質クラ
スQCB0の総仮想帯域を求める(“仮想帯域0=SPCR
0 ÷0.9 ”;ステップa5)。つまり、この重み付けを
行なうことにより、図33に示した品質クラスQCB0
の仮想帯域144Mが求められるようになっている。さ
らに、図34のステップa3において、申告された申告
帯域が品質クラスQCB2である場合(ステップa3の
「QCB=2」ルート)、品質クラスQCB2のピーク
レートの総和を求めたのち(“SPCR2=SPCR2+pcr ”;ス
テップa6)、品質クラスQCB2の総仮想帯域を求め
る(“仮想帯域2=SPCR2 ×0.05”;ステップa7)。
つまり、この場合も求められたPCR総和に所定の重み
付けをすることにより、図33に示した品質クラスQC
B2の仮想帯域100Mが求められるようになってい
る。
【0064】また、図34のステップa3において、申
告された申告帯域が品質クラスQCB1である場合には
(ステップa3の「QCB=1」ルート)、セットアッ
プメッセージにて申告されている最大値バーストサイズ
(MBS),PCR値及びSCR値を用いて演算される
演算値が500より小さいか否かによって、仮想帯域の
演算関数を分けている(“MBS×pcr ÷ scr<500
?”;ステップa8)。
【0065】つまり、ここでは、得られた演算値が所定
の範囲(この場合においては、“500”)より小さい
か否かによって、品質クラスQCB1の中で、さらに、
品質のレベルを分別管理(クラスA,クラスB)して、
演算手法を分けることができるようになっているのであ
る。そして、上述の演算の結果、得られた演算値が50
0より小さい場合(ステップa8のYESルート)、品
質クラスQCB1のクラスAとしての仮想帯域が演算さ
れる。即ち、クラスAにおける平均レートの総和が求め
られる(“SSCR1A=SSCR1A+scr ”;ステップa9)。な
お、ここで求められるSCR総和は、予め設定されてい
る呼(QCB1のクラスAの呼)のSCR総和に新規呼
のSCRを加算したものである。
【0066】その後、この新規呼のSCRを加算したS
CR総和に所定の演算処理を施すことにより、品質クラ
スQCB1におけるクラスAの総仮想帯域を求めること
ができる(“仮想帯域1A=F1A(SSCR1A) ;ステップa
10)。具体的に、ここで行なわれる演算処理は、以下
に示す式が用いられている。 F1A(y)=a0+a1*y∧1+a2*y∧2+a3*y∧3+a4*y∧4+a5*y∧5 ・・・(式1) (∧;巾乗を示す) なお、上述の(式1)における係数a0〜a5は、セッ
トアップメッセージに含まれる各種パラメータ(QC
B,PCR,SCR,CDV,バッファ長又はMBS)
に基づいて設定されたものである。
【0067】つまり、この演算処理を行なうことによ
り、例えば図33に示した品質クラスQCB1の仮想帯
域90Mを求めることができる。一方、上述の演算の結
果、得られた演算値が500以上である場合(ステップ
a8のNOルート)、品質クラスQCB1のクラスBに
おける平均レートの総和が求められる(“SSCR1B=SSCR1
B+scr ”;ステップa11)。なお、ここで求められる
SCR総和は、予め設定されている呼(特に、クラスB
の呼)のSCR総和に新規呼のSCRを加算したもので
ある。
【0068】その後、上述のクラスAの場合と同様に、
このSCR総和に所定の演算処理を施すことにより、品
質クラスQCB0の総仮想帯域が求められる(“仮想帯
域1B=F1B(SSCR1B) ;ステップa12)。また、ここ
で行なわれる演算処理は、上述の(式1)と係数のみが
異なったほぼ同様な式が用いられている。なお、この演
算処理により、例えば図33に示した品質クラスQCB
1におけるクラスBの仮想帯域90Mを求めることがで
きる。
【0069】そして、上述のような処理を施したのち、
それぞれの品質クラスにおける総仮想帯域を用いて、各
品質クラスにおける総仮想帯域の総和(全仮想帯域)が
求められる(全仮想帯域=仮想帯域0+仮想帯域1A+
仮想帯域1B+仮想帯域2;ステップa13)。その
後、このようにして求められた全仮想帯域が、実際に入
力されてくるATMセルの物理最大速度よりも小さい場
合には(ステップa14のYESルート)、各品質クラ
スの読み出し速度は、設定されている総仮想帯域の値に
応じて適宜変更される一方(ステップa15〜a1
7)、全仮想帯域が物理最大速度以上である場合には
(ステップa14のNOルート)、新規呼の受け付けは
行なわれない(ステップa18)。
【0070】即ち、全仮想帯域が物理最大速度よりも小
さく、総仮想帯域が読み出し速度以下である場合には
(ステップa15のYESルート)、読み出し速度を変
更せずに新規呼を受け付ける一方(ステップa16)、
読み出し速度が総仮想帯域より大きい場合は(ステップ
a15のNOルート)、読み出し速度を、少なくとも総
仮想帯域以上となるように変更するための所要の処理を
施したのち、新規呼を受け付ける。なお、この読み出し
速度の変更方法については、後述することにする。
【0071】上述したように、バッファ4b−1〜4b
−4の容量(バッファ長)は、固定(例えば、10セル
分程度の容量)に設定されており、仮想帯域が増えた場
合には、バッファ長はダイナミックに変えることなく、
読み出し速度の変更を行なうことのみにより対応し、セ
ル輻輳を抑制している。また、上述の仮想帯域の更新の
際に、MBS,セル揺らぎ,バッファ長等のパラメータ
が考慮されているので、読み出し速度の変更を行なう際
には、少なくともこれらのパラメータは(間接的に)考
慮されることになる。
【0072】即ち、更新された仮想帯域としての総仮想
帯域は、バッファに流入されると想定されるセル流入量
の最大値として設定されているので、読み出し速度を少
なくともこの総仮想帯域以上とすれば、セル輻輳を抑制
できることが期待されるのである。
【0073】ところで、上述の読出速度設定制御部21
におけるバッファ4b−1〜4b−4の読み出し速度の
制御態様(手法)としては、具体的には以下の5つの態
様〔手法;(A)〜(E)〕がある。 (A)空き帯域が最も多い品質クラスから順次読み出し
速度をもらい受ける態様 ここで、この態様においては、読出速度設定制御部21
は、不足分のある品質クラスに、他の空き帯域のある品
質クラスのうちで空き帯域が最も多い(大きい)品質ク
ラスから順次不足分の速度以上の固定値について読み出
し速度調整処理を行なうようになっている。つまり、新
規呼発生時に、仮想帯域設定部20にて更新された仮想
帯域が予め各バッファ4b−1〜4b−4に設定されて
いた読み出し速度を超えた場合に、その読み出し速度と
仮想速度(仮想帯域)の差が最も大きい品質クラスか
ら、不足分以上の固定値(一定速度分)の読み出し速度
(例えば、200Mbps,400Mbps,600M
bps,...,空き帯域の上限まで)をもらい受ける
ようになっている。
【0074】この場合においては、上述の不足分のある
品質クラスがもらい受ける読み出し速度は、その不足分
の量に応じて、一定の離散的な値をとることになる。即
ち、例えば不足分が100Mbpsである場合、もらい
受ける読み出し速度は200Mbpsとするが、不足分
が300Mbpsである場合には、もらい受ける読み出
し速度は400Mbpsとなる。
【0075】また、必要とする読み出し速度が、空き帯
域が最も多い品質クラスだけでは不足する場合には、次
に空き帯域の多い品質クラスから固定値の読み出し速度
をもらい受けるようになっており、さらに、空き帯域が
最も多い品質クラスが複数存在する場合には、品質クラ
ス識別子番号の若い品質クラスの方から順にもらい受け
ることができる。
【0076】なお、上述のもらい受ける読み出し速度
は、不足分以上の固定値に限らず、少なくとも不足分よ
りも大きければ(不足分を超えれば)よく、この場合、
読み出し速度は一定の離散値にはならない。例えば、他
の品質クラスからもらい受ける読み出し速度としては、
上述のごとき不足分以上の固定値ではなく、不足分の速
度及び固定値の読み出し速度の加算値としてもよい。
【0077】換言すれば、上述の読出速度設定制御部2
1では、仮想帯域設定部20にて更新された仮想帯域が
予めバッファ4b−1〜4b−4に設定されていた読み
出し速度を超えた場合に、空き帯域が最も多い品質クラ
スから不足分の速度及び固定値の読み出し速度(例え
ば、200Mbps,400Mbps,600Mbp
s,...,空き帯域の上限まで)をもらい受けるよう
にしてもよいのである。
【0078】即ち、このようにすれば、不足分よりも確
実に一定値の余分な(空きとなる)読み出し速度を確保
することができるので、各品質クラスに要求された品質
保持を確実なものとすることができる。なお、この場合
においても、空き帯域が最も多い品質クラスだけでは不
足する場合には、同様に、次に空き帯域の大きい品質ク
ラスから固定値の読み出し速度をもらい受け、空き帯域
が最も多い品質クラスが複数存在する場合には、品質ク
ラス識別子番号の若い品質クラスの方から順にもらい受
けることができる。
【0079】(B)各品質クラスの空き帯域から均等に
読み出し速度をもらい受ける態様 上述の(A)においては、読み出し速度の不足分が生じ
たときに、空き帯域が最も大きい品質クラスから順次読
み出し速度をもらい受けるようになっているが、各品質
クラスの空き帯域から均等に読み出し速度をもらい受け
ることもできる。
【0080】具体的には、読出速度設定制御部21は、
上述の更新された仮想帯域が読み出し速度よりも大きい
品質クラス以外の各品質クラスを、他の空き帯域のある
品質クラスとして不足分以上の固定値の読み出し速度を
等分配して読み出し速度調整処理を行なうようになって
いる。つまり、新規呼発生時に、更新された仮想帯域が
予めバッファ4b−1〜4b−4に設定されていた読み
出し速度を超えた場合には、他の品質クラスから不足分
以上の固定値の読み出し速度(例えば、200Mbp
s,400Mbps,600Mbps,...,空き帯
域の上限まで)を各品質クラスの空き帯域から均等に同
じ速度分ずつもらい受けるようになっている。
【0081】例えば、不足分の生じた品質クラスが他の
品質クラスからもらい受ける全体の読み出し速度が20
0Mbpsの場合は、他の品質クラス毎で、不足分の生
じた品質クラスに与える読み出し速度は、200Mbp
s/(品質クラスの数−1)となる。なお、この場合
も、もらい受ける読み出し速度は、不足分以上の固定値
に限らず、少なくとも不足分よりも大きければ(不足分
を超えれば)よい。例えば、他の品質クラスからもらい
受ける読み出し速度としては、上述のごとき不足分以上
の固定値ではなく、不足分の速度及び固定値の読み出し
速度の加算値としてもよい。
【0082】換言すれば、読出速度設定制御部21で
は、仮想帯域設定部20にて更新された仮想帯域が予め
各バッファ4b−1〜4b−4に設定されていた読み出
し速度を超えたことを検出した場合に、読み出し速度に
不足分の発生した当該品質クラス以外の他の品質クラス
から不足分の速度及び固定値の読み出し速度を等分配し
た分もらい受けるようにしてもよいのである。
【0083】即ち、このようにすれば、上述の場合と同
様、不足分よりも確実に一定値の余分な(空きとなる)
読み出し速度を確保することができるので、各品質クラ
スに要求された品質保持を確実なものとすることができ
る。 (C)各品質クラスの空き帯域にほぼ比例した分ずつ読
み出し速度をもらい受ける態様 この態様においては、ある品質クラスにおいて読み出し
速度の不足分が生じたときに、各品質クラスの空き帯域
にほぼ比例した分ずつ読み出し速度をもらい受けるよう
になっている。
【0084】具体的には、読出速度設定制御部21は、
更新された仮想帯域が読み出し速度よりも大きい品質ク
ラス以外の各品質クラスを、他の空き帯域のある品質ク
ラスとして不足分以上の固定値の読み出し速度を各品質
クラスの空き帯域にほぼ比例分配して読み出し速度調整
処理を行なうようになっている。つまり、新規呼発生時
に、更新された仮想帯域が予めバッファ4b−1〜4b
−4に設定されていた読み出し速度を超えた場合には、
他の品質クラスから不足分以上の固定値の読み出し速度
(例えば、200Mbps,400Mbps,600M
bps,...,空き帯域の上限まで)を各品質クラス
の空き速度にほぼ比例した分ずつもらい受けるようにな
っている。なお、この場合も同様に、もらい受ける読み
出し速度は、不足分以上の固定値に限らず、少なくとも
不足分よりも大きければ(不足分を超えれば)よい。
【0085】例えば、他の品質クラスからもらい受ける
読み出し速度としては、上述のごとき不足分以上の固定
値ではなく、不足分の速度及び固定値の読み出し速度の
加算値としてもよい。換言すれば、読出速度設定制御部
21では、仮想帯域設定部20にて更新された仮想帯域
が予め各バッファ4b−1〜4b−4に設定されていた
読み出し速度を超えた場合に、読み出し速度に不足分の
発生した当該品質クラス以外の他の各品質クラスの空き
帯域にほぼ比例分配した分をもらい受けるようにしても
よいのである。
【0086】即ち、このようにすれば、上述の場合と同
様、不足分よりも確実に一定値の余分な(空きとなる)
読み出し速度を確保することができるので、各品質クラ
スに要求された品質保持を確実なものとすることができ
る。 (D)各品質クラスの使用帯域に対する空き帯域を分散
させる態様 この態様においては、ある品質クラスにおいて読み出し
速度の不足分が生じたときに各品質クラスの使用帯域
(仮想帯域)に対する空き帯域の比が分散されるよう
に、全ての品質クラスの読み出し速度を制御するように
なっている。
【0087】具体的には、読出速度設定制御部21は、
帯域比較部21aにおける帯域比較の結果、更新された
仮想帯域が読み出し速度よりも大きい品質クラスがある
場合には、各品質クラスの使用帯域に対する空き帯域の
比が分散されるように、全ての品質クラスにおける読み
出し速度を設定制御するようになっている。つまり、読
出速度設定制御部21では、予め品質クラス毎の固定長
セルの負荷に基づいて複数のバッファ4b−1〜4b−
4にて格納されたATMセルの読み出し速度を固定に設
定しておき、新規呼が発生した時に品質クラスの仮想帯
域が固定に設定された読み出し速度を超えた場合に、各
品質クラスの使用帯域に対する空き帯域の比が分散され
るように、全品質クラスの読み出し速度を変更するよう
になっている。
【0088】(E)各品質クラスの空き帯域をプールエ
リアにて管理する態様 上述したように、空き帯域管理部21b(図7参照)
は、各品質クラスにおけるバッファ4bの空き帯域をプ
ールエリアにて管理するもので、読出速度設定制御部2
1では、新規呼の設定が要求された場合に、上記新規呼
に該当する品質クラスの読み出し速度を、空き帯域管理
部21bにて管理されている空き帯域に基づいて補充す
るようになっている。
【0089】具体的には、装置の初期運用時に、各バッ
ファ4b−1〜4b−4に必要最低限の読み出し速度を
設定しておき、空きの速度をプールとして保管してお
く。そして、新規呼の要求(コネクション要求)に基づ
いて算出された品質クラスの総仮想帯域に対して、予め
設定されていた読み出し速度(QCB読み取り速度)が
不足していた場合には、全品質クラスの空き速度(空き
帯域)を保管するプールエリアから不足分の読み出し速
度を使用する(引き出す)ようになっているのである。
【0090】即ち、プールエリアからの取り出し契機
は、コネクション要求がその時点での品質クラスのバッ
ファの読み出し速度を上回った時点で行なわれる。な
お、このプールエリアは、「総物理読み出し速度(図6
においては、2.4Gbps)−Σ各品質クラスの総仮
想帯域」と表せる。また、呼処理プロセッサ2は、呼の
設定/解放の際に設定される各品質クラスの仮想帯域に
合わせて、読み出し速度を変更することもできる。つま
り、新規呼の発生時及び呼の解放時に変更される仮想帯
域を読み出し速度として設定するのである(各品質クラ
スの総仮想帯域=各品質クラスの読み出し速度)。
【0091】さらに、呼処理プロセッサ2は、新規呼の
設定が要求された場合には、読み出し速度を新規呼の設
定に伴って増加する品質クラスの仮想帯域以上の読み出
し速度を空き帯域に基づいて補充する一方、呼の解放に
伴って予め設定された固定値の読み出し速度分以上の空
き帯域が発生した場合には、その固定値よりも少ない固
定値の空き帯域をプールエリアに戻すようになってい
る。
【0092】具体的には、新規呼発生時において、品質
クラスの仮想帯域がバッファの読み出し速度を超えた場
合に、プールエリアから不足分以上の固定値の読み出し
速度(例えば、100Mbps,200Mbps,30
0Mbps,...,又はそれ以上)をもらい受ける。
即ち、プールエリアからの取り出し契機は、コネクショ
ン要求発生時に仮想帯域設定部20にて更新された仮想
帯域(総仮想帯域)がその時点での品質クラスの読み出
し速度を上回った時点であり、プールエリアからは不足
分の読み出し速度(例えば、250Mbps)以上のあ
る固定値(例えば、300Mbps)を引き出すように
なっている。
【0093】そして、呼の解放が発生した品質クラスの
バッファ4b−1〜4b−4が、上述のプールエリアか
らもらい受けた固定値を上回る空き帯域が発生した場
合、当該固定値をプールエリアに戻すようになってい
る。即ち、プールエリアへの空き帯域の余りを戻す契機
は、コネクション解放が発生した品質クラスのバッファ
4b−1〜4b−4における空き帯域が、ある固定値
(例えば、300Mbps)を上回った場合(例えば、
空き帯域が350Mbpsとなった場合)であり、この
とき、プールエリアへは上述の固定値分(300Mbp
s)を戻すようになっている。
【0094】なお、上述のプールエリアからの固定分の
引出し及び引き戻しは、ソフトウェアにより実施される
ようになっており、これにより、読み出し速度の変更処
理が柔軟に行なえるようになっている。また、呼の解放
時に固定分の空き帯域をプールエリアへ戻す契機の判断
基準を、プールエリアから引き出した値を上回るか否か
とすることにより、読み出し速度のプールエリアとの間
のもらい受け/引き戻しの頻発、即ち、振動を防止する
ことができる。
【0095】さらに、呼処理プロセッサ2は、新規呼の
設定が要求された場合に、上述の場合と同様、読み出し
速度を新規呼の設定に伴って増加する品質クラスの仮想
帯域以上の固定値の読み出し速度を空き帯域に基づいて
補充する一方、呼の解放に伴って空き帯域が発生した場
合には、上述のごとき差し戻しは行なわずに、次に新規
呼の設定が要求されるまで、その呼の解放された品質ク
ラスにおけるバッファ4b−1〜4b−4の読み出し速
度を維持することもできる。
【0096】具体的には、新規呼発生時において、その
呼に対応する品質クラスのバッファ4b−1〜4b−4
において、仮想帯域が読み出し速度を超えた場合に、プ
ールエリアから不足分以上の固定の読み出し速度(例え
ば、100Mbps,200Mbps,300Mbp
s,...)をもらい受けるが、呼の解放時に空き帯域
が発生してもプールエリアへは戻さずに、それまでの状
態(読み出し速度)を維持するようになっている。な
お、後述するように、このときプールエリアでは、この
発生した空き帯域分が戻されたと仮定した状態となって
いる。
【0097】そして、次の新たなコネクション(新規
呼)要求により、読み出し速度の変更をしなければなら
ない時には、その該当する品質クラスは、不足分以上の
固定値の読み出し速度をプールエリアからもらい受ける
ようになっており、この時点において、全ての品質クラ
スの読み出し速度をそれぞれに設定された仮想帯域と同
じ値になるように設定しなおすようになっている。即
ち、ある品質クラスに発生していた空き帯域について
も、実質的にプールエリアに戻すことになるのである。
【0098】以下、上述のごとく構成された本実施形態
の固定長セル取扱式交換機におけるATMセルの読み出
し速度制御方法について7.に示すフローチャート(ス
テップS5,S6)及び図10に示すタイムチャート
(t1〜t6)に従って説明する。まず、ユーザ(発端
末5)から新規呼の設定が要求されると〔set up
(申告帯域の設定);図10のt1参照〕、呼処理プロ
セッサ2ではその要求が発信用であるか着信用であるか
が分析され、発信用である場合、図6に示すATM交換
機1のATMスイッチ13内のルートが選択される(図
10のt2参照)。その後、呼処理プロセッサ2の仮想
帯域設定部20では、上述の申告帯域に基づいて、対応
する品質クラスにおける仮想帯域を算出する(図9のス
テップS5,図10のt3参照)。
【0099】即ち、各品質クラスQCB0〜QCB3に
対応して既に設定されているパスの仮想帯域の基となる
申告帯域と、その申告値(申告帯域)とが加算され、こ
の加算結果に基づいて当該品質クラスQCB0〜QCB
3では、それぞれ更新された仮想帯域(総仮想帯域)が
算出される(図10のt4参照)。換言すれば、ATM
交換機1内の各装置(MSSR13,CCRSH12,
MIF10A,HIF11A)に設置された品質制御バ
ッファ部4において、上述のset up信号により申
告された品質クラスに対応するバッファ4b−1〜4b
−4(対応する品質クラスは、それぞれQCB0〜QC
B3)において、現在使用中の帯域の基となる申告帯域
と、申告値(申告帯域)とを加算することにより、総仮
想帯域を算出するのである。
【0100】その後、読出速度設定制御部21により、
QCB読出スケジューラ4cに保持されているATMセ
ルの読み出し速度を、その算出結果に基づいて設定制御
し(図9のステップS6,図10のt5参照)、その
後、呼処理プロセッサ2では着端末5側にset up
信号が送信される(図10のt6参照)。ここで、上述
のステップS6における申告帯域に対する読み出し速度
の設定制御については、以下に示す様々な手法で行なう
ことができる。
【0101】(A1)空き帯域が最も多い品質クラスか
ら不足分以上の固定値の読み出し速度をもらい受ける場
合の処理 以下では、空き帯域が最も多い品質クラスから不足分以
上の固定値の読み出し速度をもらい受ける場合の呼処理
プロセッサ2の動作について、図11に示すフローチャ
ート(ステップS7〜S10)に従って説明する。
【0102】まず、ユーザから新規呼の設定を要求(申
告)されると、呼処理プロセッサ2の仮想帯域設定部2
0では、その申告値(申告帯域)と、該当する品質クラ
スに対応して既に設定されている仮想帯域の基となる申
告帯域とを加算し、この加算結果に基づいて当該品質ク
ラスの総仮想帯域(Ti;更新された仮想帯域)を演算
(算出)する(ステップS7)。
【0103】なお、上述のごとく求められた各品質クラ
ス毎の総仮想帯域が算出されると、全ての品質クラスの
総仮想帯域の総和(全仮想帯域)が求められる(図34
のステップa13参照)。そして、この全仮想帯域が上
述の物理最大速度以上である場合には、新規呼の受け付
けは行なわれないが(図34におけるステップa14の
NOルートからステップa18参照)、全仮想帯域が上
述の物理最大速度より小さい場合には、以下に示す図1
1のステップS8〜S10の処理が施されて、新規呼の
受け付けが行なわれる(ステップa14のYESルート
からステップa15〜a17参照)。
【0104】つまり、図11に示すように、帯域比較部
21aでは、各品質クラスにおける現時点での(現在
の)読み出し速度(Ri)を抽出し(ステップS8)、
各品質クラスにおいて、上記の総仮想帯域が現時点での
読み出し速度よりも大きいか否か(Ti>Ri)を比較
する(ステップS9;図34のステップa15と同
様)。
【0105】その結果、総仮想帯域(Ti)が現時点で
の読み出し速度(Ri)よりも大きい品質クラスが存在
する場合は(ステップS9のYESルート)、読出速度
設定制御部21ではQCB読出スケジューラ4cを制御
することを通じて、その品質クラスに最も空き帯域の多
い品質クラスから不足分以上の固定値の読み出し速度を
もらい受ける一方(ステップS10)、何れの品質クラ
スにおいても総仮想帯域が現時点での読み出し速度以下
である場合は(ステップS9のNOルート)、読み出し
速度を変更せずに、新規呼を受け付ける。
【0106】具体的に、図12(a)に示すように、総
読み出し速度2.4Gbpsを有する品質制御バッファ
部4において、その品質制御バッファ部4の所有するバ
ッファ4b−1〜4b−4(品質クラスQCB0〜QC
B3)が、それぞれ仮想帯域〔使用中速度(Z)〕の異
なる600Mbpsの読み出し速度に設定されている場
合、品質クラスQCB1に新規呼として申告帯域200
Mbpsが申告されたとする。
【0107】この新規呼を受け付けるにあたっては、申
告された申告帯域と、仮想帯域設定部20により品質ク
ラスQCB1に対応して既に設定されている仮想帯域の
基となる申告帯域と加算し、この加算結果に基づいて品
質クラスQCB1の総仮想帯域を算出する。
【0108】即ち、ここでは品質クラスQCB1の仮想
帯域の基となる申告帯域〔使用中速度(Z)=500M
bps〕に新規呼による申告帯域(200Mbps)が
加算されるため、品質クラスQCB1の総仮想帯域のみ
が700Mbpsに更新される(品質クラスQCB1の
総仮想帯域Ti=700Mbps)。そして、その総仮
想帯域(Ti=700Mbps)が現時点での品質クラ
スQCB1における読み出し速度〔Ri=600Mbp
s;図12(a)の帯域A参照〕よりも大きいか否かが
比較される。この場合においては、品質クラスQCB1
の総仮想帯域が現時点での品質クラスQCB1における
読み出し速度よりも大きいため〔Ti(700Mbp
s)>Ri(600Mbps)〕、図12(b)に示す
ように、その不足分以上の固定値の読み出し速度〔図1
2(b)の帯域B参照;ここでは、固定値分として20
0Mbpsを設定〕を空き帯域の最も多い品質クラスQ
CB0からもらい受ける。
【0109】これにより、品質クラスQCB0,QCB
1の読み出し速度が変更される。つまり、品質クラスQ
CB1の読み出し速度が600Mbpsから800Mb
psに変更され品質クラスQCB0の読み出し速度が6
00Mbpsから400Mbpsに変更されるが、他の
品質クラスQCB2,QCB3の読み出し速度について
は変更されない。
【0110】このように、本実施形態にかかる固定長セ
ル取扱式交換機1−1によれば、品質の異なるATMセ
ルをその品質に応じた読み出し速度に設定制御すること
ができるので、設定されていた読み出し速度を超える申
告があった場合においても、容易かつダイナミックに読
み出し速度を変更することができ、品質の異なる呼によ
るセル同士間で影響を及ぼし合うことなく、各品質クラ
ス毎でセル廃棄及びセル遅延を独立に制御することがで
きるので、要求される品質クラスに即して送信すべきA
TMセルの交換処理を確実に行なうことができ、本装置
の処理能力の向上に寄与する。
【0111】また、上述の固定長セル取扱式交換機1−
1によれば、呼処理制御部としての呼処理プロセッサ2
により、新規呼の申告帯域に基づいて算出された総仮想
帯域と、申告された品質クラスにおける現時点での読み
出し速度とを比較した結果、総仮想帯域が現時点での読
み出し速度よりも大きい品質クラス(QCB1)がある
場合には、その読み出し速度の不足分以上の固定値の速
度を最も空き帯域の多い品質クラス(QCB0)からも
らい受けることができるので、空き帯域の移動処理(読
み出し速度の設定)を簡単に行なうことができるととも
に、最も空き帯域の多い品質クラス以外の他の品質クラ
スにおいては、品質を変更することなく維持することが
できる利点がある。
【0112】さらに、上述の固定長セル取扱式交換機1
−1によれば、読み出し速度を変更した場合において
も、読み出し速度に余裕をもたせているため(空き帯域
があるため)、次に発呼要求があった場合においても読
み出し速度を変更せずに、呼の受付を行なえる可能性が
あり、これにより、ハードアクセスを減少させることが
でき、呼設定の時間及び呼処理プロセッサ2の負荷を減
少させることができる利点もある。
【0113】(A2)空き帯域が最も多い品質クラスか
ら不足分の速度及び固定値の読み出し速度をもらい受け
る場合の処理 以下では、最も空き帯域の多い品質クラスから不足分の
速度及び固定値分の読み出し速度をもらい受ける場合に
おける呼処理プロセッサ2の動作について、図13に示
すフローチャート(ステップS11〜S14)に従って
説明する。なお、図13に示すステップS11〜S13
の各処理は、上述の図11に示すステップS7〜S9の
各処理とそれぞれ同様であるため、詳細な説明は省略す
る。
【0114】つまり、ここでは、図13に示すステップ
S13において総仮想帯域(Ti)が現時点での読み出
し速度(Ri)よりも大きいか否かの比較結果として、
総仮想帯域が現時点での読み出し速度よりも大きいクラ
スが存在する場合は(ステップS13のYESルー
ト)、読出速度設定制御部21ではQCB読出スケジュ
ーラ4cを制御することを通じて、その品質クラスに、
他の品質クラスのうちで最も空き帯域の多い品質クラス
から不足分の速度及び固定値分の読み出し速度をもらい
受ける一方(ステップS14)、何れの品質クラスにお
いても総仮想帯域が現時点での読み出し速度以下である
場合は(ステップS13のNOルート)、読み出し速度
を変更せずに新規呼を受け付ける。
【0115】具体的に、図14(a)に示すような状態
において、品質クラスQCB1に新規呼として申告帯域
200Mbpsが申告されると、上述の場合と同様に、
仮想帯域設定部20において、その申告帯域と、品質ク
ラスQCB1に対応して既に設定されている仮想帯域の
基となる申告帯域とが加算され、この加算結果に基づい
て品質クラスQCB1の総仮想帯域が算出されて、上述
の(A1)と同様の帯域比較が行なわれて、必要に応じ
て読み出し速度のもらい受けが行なわれる。
【0116】即ち、図14(b)に示すように、品質ク
ラスQCB1は、その不足分の速度〔100Mbps;
図14(b)の帯域B参照〕及び固定値分の速度〔ここ
では、200Mbps;図14(b)の帯域C参照〕を
空き帯域の最も多い品質クラスからもらい受ける。これ
により、品質クラスQCB0,QCB1の読み出し速度
が変更される。つまり、品質クラスQCB1の読み出し
速度が600Mbpsから900Mbpsに変更され、
品質クラスQCB0の読み出し速度が600Mbpsか
ら300Mbpsに変更されるが、品質クラスQCB
2,QCB3の読み出し速度については変更されない。
【0117】このように、上述の固定長セル取扱式交換
機1−1によれば、呼処理制御部としての呼処理プロセ
ッサ2により、新規呼の申告帯域に基づいて算出された
総仮想帯域と現時点での読み出し速度とを比較した結
果、総仮想帯域が現時点での読み出し速度よりも大きい
品質クラス(QCB1)がある場合には、その読み出し
速度の不足分及び固定値分の速度を、最も空き帯域の多
い品質クラス(QCB0)からもらい受けるので、読み
出し速度を変更した後における読み出し速度の余裕分を
確実に確保することができ、この場合もハードアクセス
を減少させるとともに、それに伴う呼設定の時間及び呼
処理プロセッサ2の負荷を減少させることができるの
で、本装置の処理能力を大幅に向上させることができ
る。
【0118】また、不足分よりも確実に一定値の余分な
(空きとなる)読み出し速度を確保することができるの
で、各品質クラスに要求された品質保持を確実なものと
することができる。 (B1)各品質クラスの空き帯域から均等に不足分以上
の固定値の読み出し速度をもらい受ける場合の処理 次に、以下では、各品質クラスの空き帯域から均等に不
足分以上の固定値の読み出し速度をもらい受ける場合の
呼処理プロセッサ2の動作について、図15に示すフロ
ーチャート(ステップS15〜S18)に従って説明す
る。なお、図15に示すステップS15〜S17の各処
理も、上述の図11に示すステップS7〜S9の各処理
とそれぞれ同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0119】つまり、ここでは、図15に示すステップ
S17において総仮想帯域(Ti)と現時点での読み出
し速度(Ri)との比較結果として、総仮想帯域が現時
点での読み出し速度よりも大きい品質クラスが存在する
場合は(ステップS17のYESルート)、読出速度設
定制御部21ではQCB読出スケジューラ4cを制御す
ることを通じて、該当する品質クラスに対し、他の品質
クラスの空き帯域から均等に不足分以上の固定値の読み
出し速度をもらい受ける一方(ステップS18)、何れ
の品質クラスにおいても総仮想帯域が現時点での読み出
し速度以下である場合は(ステップS17のNOルー
ト)、読み出し速度を変更せずに、新規呼を受け付け
る。
【0120】例えば、図16(a)に示すような状態に
おいて、品質クラスQCB1に新規呼として申告帯域2
00Mbpsが申告された場合、図16(b)に示すよ
うに、品質クラスQCB1は、その不足分以上の固定値
の読み出し速度〔図16(b)の帯域B参照;ここで
は、固定値分として300Mbpsを設定〕を他の各品
質クラスQCB0,QCB2,QCB3の空き帯域から
均等に(100Mbpsずつ)もらい受ける。
【0121】これにより、各品質クラスQCB0〜QC
B3の読み出し速度が変更される。つまり、ここでは、
品質クラスQCB1の読み出し速度は600Mbpsか
ら900Mbpsに変更され、その他の品質クラスQC
B0,QCB2,QCB3の読み出し速度は、それぞれ
600Mbpsから500Mbpsに変更される。この
ように、上述の固定長セル取扱式交換機1−1によれ
ば、呼処理制御部としての呼処理プロセッサ2により、
新規呼の申告帯域に基づいて算出された総仮想帯域と現
時点での読み出し速度とを比較した結果、総仮想帯域が
現時点での読み出し速度よりも大きい品質クラス(QC
B1)がある場合には、その該当する品質クラス以外の
他の各品質クラス(QCB0,QCB2,QCB3)か
らその読み出し速度の不足分以上の固定値の読み出し速
度を均等にもらい受けるので、上記の他の各品質クラス
の何れにおいても、大幅な読み出し速度の減少はなく、
それぞれが読み出し速度変更前に近い品質を保持できる
利点がある。
【0122】(B2)各品質クラスの空き帯域から均等
に不足分の速度及び固定値の読み出し速度をもらい受け
る場合の処理 次に、以下では、上記各品質クラスから均等に不足分の
読み出し速度分及びある所定の固定値分の読み出し速度
を合わせた読み出し速度をもらい受ける場合における呼
処理プロセッサ2の動作について、図17に示すフロー
チャート(ステップS19〜S22)に従って説明す
る。なお、図17に示すステップS19〜S21の各処
理も、上述の図11に示すステップS7〜S9の各処理
とそれぞれ同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0123】つまり、ここでは、図17に示すステップ
S21において総仮想帯域(Ti)が現時点での読み出
し速度(Ri)よりも大きいか否かの比較結果として、
総仮想帯域が現時点での読み出し速度よりも大きいクラ
スが存在する場合は(ステップS21のYESルー
ト)、読出速度設定制御部21ではQCB読出スケジュ
ーラ4cを制御することを通じて、当該不足分の発生し
た品質クラスに各品質クラスから均等に不足分の速度及
び固定値分の読み出し速度をもらい受ける一方(ステッ
プS22)、何れの品質クラスにおいても総仮想帯域が
現時点での読み出し速度以下である場合は(ステップS
21のNOルート)、読み出し速度を変更せずに、新規
呼を受け付ける。
【0124】具体的に、図18(a)に示すような状態
において、品質クラスQCB1に新規呼として申告帯域
200Mbpsが申告された場合は、図18(b)に示
すように、品質クラスQCB1は、その不足分の速度
〔100Mbps;図18(b)の帯域B参照〕及び固
定値分の速度〔ここでは、200Mbps;図18
(b)の帯域C参照〕に相当する分(計300Mbp
s)を他の各品質クラス(QCB0,QCB2及びQC
B3)から均等に(100Mbpsずつ)もらい受け
る。
【0125】これにより、各品質クラスの読み出し速度
が変更される。つまり、ここでは、品質クラスQCB1
の読み出し速度が600Mbpsから900Mbpsに
変更され、その他の品質クラスQCB0,QCB2,Q
CB3の読み出し速度が、それぞれ600Mbpsから
500Mbpsに変更される。このように、上述の固定
長セル取扱式交換機1−1によれば、呼処理制御部とし
ての呼処理プロセッサ2により、新規呼の申告帯域に基
づいて算出された総仮想帯域と現時点での読み出し速度
を比較した結果、総仮想帯域が現時点での読み出し速度
よりも大きい品質クラス(QCB1)がある場合には、
その該当する品質クラス以外の他の各品質クラス(QC
B0,QCB2,QCB3)からその読み出し速度の不
足分の速度及び固定値分の速度を均等にもらい受けるの
で、この場合も、上記の他の各品質クラスの何れにおい
ても、大幅な読み出し速度の減少はなく、それそれが読
み出し速度変更前に近い品質を保持できる利点がある。
【0126】また、不足分よりも確実に一定値の余分な
(空きとなる)読み出し速度を確保することができるの
で、各品質クラスに要求された品質保持を確実なものと
することができる利点もある。 (C1)各品質クラスの空き帯域にほぼ比例した分ずつ
不足分以上の読み出し速度をもらい受ける場合の処理 次に、以下では、各品質クラスの空き帯域にほぼ比例し
た分ずつ不足分以上の固定値の読み出し速度をもらい受
ける場合の呼処理プロセッサ2の動作について、図19
に示すフローチャート(ステップS23〜S26)に従
って説明する。なお、図19に示すステップS23〜S
25の各処理も、上述の図11に示すステップS7〜S
9の各処理とそれぞれ同様であるため、詳細な説明は省
略する。
【0127】つまり、ここでは、図19に示すステップ
S25において総仮想帯域(Ti)と現時点での読み出
し速度(Ri)との比較結果として、総仮想帯域が現時
点での読み出し速度よりも大きい品質クラスが存在する
場合は(ステップS19のYESルート)、読出速度設
定制御部21ではQCB読出スケジューラ4cを制御す
ることを通じて、当該不足分の発生した品質クラスに対
し、それ以外の品質クラスの空き帯域から、それらの空
き帯域にほぼ比例した分ずつ不足分以上の固定値の読み
出し速度をもらい受ける一方(ステップS26)、何れ
の品質クラスにおいても総仮想帯域が現時点での読み出
し速度以下である場合は(ステップS25のNOルー
ト)、読み出し速度を変更せずに、新規呼を受け付け
る。
【0128】具体的に、図20(a)に示すような状態
において、品質クラスQCB1に新規呼として申告帯域
200Mbpsが申告された場合は、図20(b)に示
すように、品質クラスQCB1は、その不足分以上の固
定値の読み出し速度〔ここでは、300Mbps;図2
0(b)の区間B参照〕を他の各品質クラスQCB0,
QCB2,QCB3のそれぞれの空き帯域にほぼ比例し
た分ずつもらい受ける。
【0129】なお、ここでは、各品質クラスの空き帯域
にほぼ比例した分ずつ読み出し速度をもらい受けるた
め、空き帯域が400Mbpsの品質クラスQCB0か
ら100Mbps、空き帯域が500Mbpsの品質ク
ラスQCB3からは200Mbpsの合計300Mbp
sをもらい受けることになり、従って、品質クラスQC
B1の読み出し速度は600Mbpsから900Mbp
sに変更される。これに伴い、品質クラスQCB0の読
み出し速度は500Mbpsに、品質クラスQCB3の
読み出し速度は400Mbpsに変更されるが、品質ク
ラスQCB2は600Mbpsのままで変更されない。
【0130】このように、上述の固定長セル取扱式交換
機1−1によれば、呼処理制御部としての呼処理プロセ
ッサ2により、新規呼の申告帯域に基づいて算出された
総仮想帯域と現時点での読み出し速度とを比較した結
果、総仮想帯域が現時点での読み出し速度よりも大きい
品質クラス(QCB1)がある場合には、その読み出し
速度の不足分以上の固定値をその該当する品質クラス以
外の他の各品質クラス(QCB0,QCB2,QCB
3)のそれぞれの空き帯域にほぼ比例した分ずつもらい
受けるので、上記の他の各品質クラスの空き帯域を偏り
なく確保することができる利点がある。
【0131】(C2)各品質クラスの空き帯域にほぼ比
例した分ずつ不足分の速度及び固定値の読み出し速度を
もらい受ける場合の処理 次に、以下では、各品質クラスの空き帯域にほぼ比例し
た分ずつ不足分の速度分及び固定値分の速度を合わせた
読み出し速度をもらい受ける場合における呼処理プロセ
ッサ2の動作について、図21に示すフローチャート
(ステップS27〜S30)に従って説明する。なお、
図21に示すステップS27〜S29の各処理も、上述
の図11に示すステップS7〜S9の各処理とそれぞれ
同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0132】つまり、ここでは、図21のステップS2
9において総仮想帯域(Ti)が現時点での読み出し速
度(Ri)よりも大きいか否かの比較結果として、総仮
想帯域が現時点での読み出し速度よりも大きいクラスが
存在する場合は(ステップS29のYESルート)、読
出速度設定制御部21ではQCB読出スケジューラ4c
を制御することを通じて、その品質クラスに各品質クラ
スの空き帯域にほぼ比例して読み出し速度の不足分及び
ある所定の固定値分の速度をもらい受ける一方(ステッ
プS30)、何れのクラスにおいても総仮想帯域が現時
点での読み出し速度以下である場合は(ステップS29
のNOルート)、読み出し速度を変更せずに、新規呼を
受け付ける。
【0133】例えば、図22(a)に示すような状態に
おいて、品質クラスQCB1に新規呼として申告帯域2
00Mbpsが申告された場合は、図22(b)に示す
ように、品質クラスQCB1は、その不足分の速度〔1
00Mbps;図22(b)の区間B参照〕及び固定値
分の速度〔ここでは、200Mbps;図22(b)の
区間C参照〕に相当する分を他の各品質クラスのそれぞ
れの空き帯域にほぼ比例した分ずつもらい受ける。
【0134】これにより、各品質クラスQCB0,QC
B2,QCB3の読み出し速度が変更される。この場合
においては、品質クラスQCB1の読み出し速度が60
0Mbpsから900Mbpsに変更されるとともに、
品質クラスQCB0,QCB3の読み出し速度が、それ
ぞれ500Mbps,400Mbpsに変更され、品質
クラスQCB2の読み出し速度については600Mbp
sのままで変更されない。
【0135】このように、上述の固定長セル取扱式交換
機1−1によれば、呼処理制御部としての呼処理プロセ
ッサ2により、新規呼の申告帯域に基づいて算出された
総仮想帯域と現時点での読み出し速度を比較した結果、
総仮想帯域が現時点での読み出し速度よりも大きい品質
クラス(QCB1)がある場合には、その読み出し速度
の不足分及び固定値分の速度を、その該当する品質クラ
ス以外の他の各品質クラス(QCB0,QCB2,QC
B3)のそれぞれの空き帯域にほぼ比例した分ずつもら
い受けるので、この場合も、上記の他の各品質クラスの
空き帯域を偏りなく確保することができる利点がある。
【0136】また、不足分よりも確実に一定値の余分な
(空きとなる)読み出し速度を確保することができるの
で、各品質クラスに要求された品質保持を確実なものと
することができる利点もある。 (D)各品質クラスの使用帯域に対して空き帯域を分散
させる場合の処理 次に、以下では、各品質クラスにおいて算出された総仮
想帯域の比に対して空き帯域が分散するようにした場合
の呼処理プロセッサ2の動作について、図23に示すフ
ローチャート(ステップS31〜S34)に従って説明
する。なお、図23に示すステップS31〜S33の各
処理も、上述の図11に示すステップS7〜S9の各処
理とそれぞれ同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0137】つまり、図23に示すステップS33にお
いて総仮想帯域(Ti)と現時点での読み出し速度(R
i)との比較結果として、総仮想帯域が現時点での読み
出し速度よりも大きい品質クラスが存在する場合(各品
質クラスを満足する空き帯域が存在しない場合)は(ス
テップS33のYESルート)、読出速度設定制御部2
1ではQCB読出スケジューラ4cを制御することを通
じて、各品質クラスQCB0〜QCB3の総仮想帯域
(使用帯域)に比例して空き帯域が全品質クラスに分散
されるように読み出し速度を変更する一方(ステップS
34)、何れの品質クラスにおいても総仮想帯域が現時
点での読み出し速度以下である場合は(ステップS33
のNOルート)、読み出し速度を変更せずに、新規呼を
受け付ける。
【0138】例えば、図24(a)に示すような状態に
おいて、品質クラスQCB1に新規呼として申告帯域2
00Mbpsが申告された場合、図24(b)に示すよ
うに、各品質クラスQCB0〜QCB3の総仮想帯域に
ほぼ比例して空き帯域が分散される。このように、上述
の固定長セル取扱式交換機1−1によれば、呼処理制御
部としての呼処理プロセッサ2により、新規呼の申告帯
域に基づいて算出された総仮想帯域と、申告された品質
クラスにおける現時点での読み出し速度とを比較した結
果、総仮想帯域が現時点での読み出し速度よりも大きい
品質クラス(QCB0)がある場合には、全品質クラス
(QCB0〜QCB3)の総仮想帯域にほぼ比例して空
き帯域を分散するので、各品質クラスにおいてそれぞれ
の品質を偏りなく確実に確保することができる。
【0139】以上、本実施形態の固定長セル取扱式交換
機1−1によれば、上述の(A)〜(D)に詳述したよ
うな態様で動作するので、更新された仮想帯域(総仮想
帯域)が読み出し速度よりも大きい品質クラスがある場
合には、上記品質クラスに対応して割り当てられた読み
出し速度を増加させる一方、他の空き帯域のある品質ク
ラスに対応して割り当てられた読み出し速度を減少させ
る読み出し速度調整処理を行なうことができ、上記の該
当する品質クラスの要求する品質を確実に確保すること
ができ、システム構築の際の柔軟性に大いに寄与する。
【0140】(E1)各品質クラスの空き帯域をプール
エリアにて管理し、呼の設定/解放に応じて読み出し速
度を変更する場合の処理 ところで、以下では、各品質クラスにおけるバッファの
空き帯域をプールエリアにて管理しておき、呼の設定及
び解放の際に設定される各品質クラスの総仮想帯域に合
わせて読み出し速度を変更する場合について、図25,
図27及び図28に示すフローチャート(ステップS3
5〜S44)に従って説明する。
【0141】即ち、ユーザから新規呼の設定を要求(申
告)されると、図25のフローチャートに示すように、
呼処理プロセッサ2では、その申告帯域と、該当する品
質クラスに対応して既に設定されている仮想帯域の基と
なる申告帯域とを加算し、この加算結果に基づいて、当
該品質クラスにおける総仮想帯域(Ti)を算出する
(ステップS35)。このようにして求められた総仮想
帯域(Ti)を、各品質クラスの読み出し速度として、
それぞれ設定する(ステップS36)。
【0142】例えば、図26(a)に示すように、各品
質クラスには、それぞれ仮想帯域が設定されており、各
品質クラスの全空き帯域がプールエリアに管理(例え
ば、1Gbps)されている状態において、品質クラス
QCB1に100Mbpsの追加申告があった場合、図
26(b)に示すように、プールエリアから申告分の1
00Mbpsをもらい受けて、品質クラスQCB1に追
加される。
【0143】また、呼の解放時には、予め設定された固
定値の読み出し速度分を上回る空き帯域が発生するま
で、その空き帯域をプールエリアに戻さない。即ち、各
品質クラス共通の空き帯域をプールエリアにて管理して
いるにもかかわらず、呼の解放が発生した品質クラスに
空き帯域が発生することが考えられる。この場合におい
ては、以降、当該品質クラスの呼が発生すると、この品
質クラスにおいて発生している空き帯域を考慮に入れて
読み出し速度を調整している。
【0144】これを、図27及び図28に示すフローチ
ャート(ステップS37〜S40及びステップS41〜
S44)に従って説明する。なお、図27に示すステッ
プS37〜S39の各処理も、上述の図11に示すステ
ップS7〜S9の各処理とそれぞれ同様であるため、詳
細な説明は省略する。つまり、ここでは、図27に示す
ステップS39において総仮想帯域(Ti)と現時点で
の読み出し速度(Ri)との比較結果として、総仮想帯
域が現時点での読み出し速度よりも大きい品質クラスが
存在する場合は(ステップS39のYESルート)、読
出速度設定制御部21ではQCB読出スケジューラ4c
を制御することを通じて、空き帯域プールから不足分以
上の固定の読み出し速度(Wi)をもらい受ける一方
(ステップS40)、何れの品質クラスにおいても総仮
想帯域が現時点での読み出し速度以下である場合は(ス
テップS39のNOルート)、読み出し速度を変更せず
に、新規呼を受け付ける。
【0145】具体的には、図29(a)に示すように、
各品質クラスには、それぞれ仮想帯域が設定されてお
り、各品質クラスの全空き帯域がプールエリアに管理
(例えば、1Gbps)されている状態において、品質
クラスQCB1に100Mbpsの追加申告があった場
合、図29(b)に示すように、プールエリアから申告
分の100Mbps〔図29(b)の帯域B参照〕及び
固定の読み出し速度分〔例えば、固定値=200Mbp
s;図29(b)の帯域C参照〕をもらい受けて、品質
クラスQCB1に追加する。
【0146】一方、呼の解放時には、図28に示すよう
に、解放するパスの申告帯域に基づいて仮想帯域を算出
し、各品質クラスQCB0〜QCB3における総仮想帯
域(Ti)を算出したのち(ステップS41)、各品質
クラスQCB0〜QCB3の空き帯域(Vi)を算出す
る(ステップS42)。その後、算出された空き帯域
(Vi)と予め設定された固定値(Ui;例えば300
Mbps)との比較結果として、空き帯域(Vi)が固
定値(Ui)以上である場合は(ステップS43のNO
ルート)、読出速度設定制御部21ではQCB読出スケ
ジューラ4cを制御することを通じて、プールエリアか
ら引き出された分の固定値(Wi)をプールエリアに戻
す一方(ステップS44)、何れの品質クラスにおいて
も空き帯域(Vi)が固定値(Ui)よりも小さい場合
は(ステップS43のYESルート)、プールエリアに
は戻さない。
【0147】例えば、図29(b)に示すように、読み
出し速度変更後における品質クラスQCB1の空き帯域
(帯域C参照)が200Mbpsである状態において、
品質クラスQCB1に150Mbpsの解放申告があっ
た場合、品質クラスQCB1の空き帯域は350Mbp
s(Vi)となる。つまり、品質クラスQCB1に固定
値(Ui=300Mbps)以上の空き帯域が発生した
ことになるため、前回プールエリアから引き出された分
の固定値(Wi=200Mbps)がプールエリアに戻
される。
【0148】このように、上述の固定長セル取扱式交換
機1−1によれば、呼処理制御部としての呼処理プロセ
ッサ2により、呼の設定/解放の際に設定される各品質
クラスの仮想帯域に合わせて読み出し速度を変更するの
で、発呼時にその発呼要求に該当する品質クラスの読み
出し速度分をプールエリアからもらい受けて変更するだ
けでよく、各バッファ4b−1〜4b−4間の帯域移動
の処理を簡略化することができるので、本装置の読み出
し速度制御処理をより迅速に行なうことができる利点が
ある。
【0149】具体的には、上述の固定長セル取扱式交換
機1−1によれば、呼処理制御部としての呼処理プロセ
ッサ2により、新規呼の申告帯域に基づいて、申告分及
び固定値分の読み出し速度をプールエリアにもらい受け
るとともに、呼の解放時に伴って、固定値分の空き帯域
が発生した場合には、その固定値分よりも少ない固定値
分をプールエリアに戻すので、常にプールエリアに空き
帯域を確保することができ、新規呼の要求時には即座に
対応することができる。従って、この場合も、本装置の
読み出し速度制御処理をより迅速に行なうことができ
る。
【0150】(E2)各品質クラスの空き帯域をプール
エリアにて管理し、呼の解放時に空き帯域が発生した場
合でも、読み出し速度を変更しない場合の処理 さらに、ここでは、呼の解放時に伴って空き帯域が発生
した場合においても、次に新規呼の設定が要求されるま
で、その品質クラスにおけるバッファの読み出し速度を
維持する場合について説明する。
【0151】例えば、図30(a)に示すように、各品
質クラスにそれぞれ仮想帯域が設定され、各品質クラス
の全空き帯域がプールエリアに管理(例えば、1Gbp
s)されている状態において、品質クラスQCB1(読
み出し速度は500Mbps)に100Mbpsの追加
申告があった場合、図30(b)に示すように、プール
エリアから申告分の100Mbps〔図30(b)の帯
域B参照〕及び固定の読み出し分速度〔例えば、固定値
=200Mbps;図30(b)の帯域C参照〕をもら
い受けて、品質クラスQCB1に追加され、品質クラス
QCB1の読み出し速度は800Mbpsとなる。
【0152】その後、例えば、品質クラスQCB1に2
00Mbpsの呼の解放が発生した場合、空き帯域が4
00Mbps〔図31(a)の帯域B参照〕発生する
が、新規呼の設定が要求されるまでは、図31(a)に
示すように、品質クラスQCB1の読み出し速度は80
0Mbpsを変えず、この状態を維持したまま実施され
る。なお、ソフトは、このときのプールエリアに品質ク
ラスQCB1からの空き帯域400Mbps〔図31
(a)の帯域C参照〕が戻されたものとしている。
【0153】そして、この状態において、例えば、品質
クラスQCB0に100Mbpsが新たに申告された場
合、品質クラスQCB1に残っていた空き帯域400M
bpsはプールエリアに戻されるとともに、品質クラス
QCB0は、申告分の100Mbps〔図31(b)の
帯域B参照〕及び固定の読み出し分速度〔例えば、20
0Mbps;図31(b)の帯域C参照〕をプールエリ
アよりもらい受ける。
【0154】このように、上述の固定長セル取扱式交換
機1−1によれば、呼処理制御部としての呼処理プロセ
ッサ2により、呼の解放時には、空き帯域が発生した場
合においても、次の新規呼の設定が要求されるまで、呼
の解放された品質クラスにおけるバッファ4b−1〜4
b−4の読み出し速度を維持するので、呼の設定時にの
み呼処理プロセッサ2を起動させればよく、装置全体の
消費電力の節約に大いに寄与する。
【0155】以上のように、本実施形態の固定長セル取
扱式交換機1−1によれば、品質の異なるATMセルを
その品質に応じた読み出し速度に設定制御することがで
きるので、設定されていた読み出し速度を超える申告が
あった場合においても、容易かつダイナミックに読み出
し速度を変更することができ、品質の異なる呼によるセ
ル同士間で影響を及ぼし合うことなく、各品質クラス毎
でセル廃棄及びセル遅延を独立に制御することができる
ので、要求される品質クラスに即して送信すべきATM
セルの交換処理を確実に行なうことができ、本装置の処
理能力を大幅に向上させることができる。
【0156】(F)その他 なお、上述の本実施形態では、予め各品質クラス毎に設
定された読み出し速度を、新規呼の要求に対して変更す
る制御方法について詳述したが、各品質クラス毎の読み
出し速度を固定設定しておき、新規呼発生時に、申告帯
域に基づいて算出された仮想帯域を加算した品質クラス
の総仮想帯域が、予め固定値で設定された読み出し速度
以下の場合には、その品質クラスのATMセルを受け付
ける一方、上記品質クラス総仮想帯域が予め固定値で設
定された読み出し速度を超える場合には、その品質クラ
スのATMセルは受け付けないようにすることもでき
る。
【0157】具体的に、図32に示すフローチャート
(ステップS45〜S49)に従って説明すると、ユー
ザから新規呼の設定を要求(申告)されると(申告帯域
の設定)、対応する品質クラスにおける仮想帯域を算出
する(ステップS45)。その後、各品質クラスQCB
0〜QCB3では、それぞれ総仮想帯域を算出し、読出
速度設定制御部21により読出速度情報保持部4cに保
持されている各品質クラスの読み出し速度を抽出する
(ステップS46)。
【0158】このとき、各品質クラスの総仮想帯域が、
読み出し速度以下であるかどうかを判断し(ステップS
47)、その結果、総仮想帯域が読み出し速度以下であ
る場合は(ステップS47のYESルート)、該当する
品質クラスのATMセルを受け付ける一方(ステップS
48)、総仮想帯域が読み出し速度を超える場合は(ス
テップS47のNOルート)、該当する品質クラスのA
TMセルは受け付けない(ステップS49)。
【0159】このように、読み出し速度を予め固定値で
設定しているので、呼の要求に応じた読み出し速度の変
更処理を行なう必要がなく、各品質クラスにおいて常に
要求された品質をもつATMセルを送信することが可能
となる。
【0160】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の固定長セ
ル取扱式交換機によれば、品質の異なる固定長セルをそ
の品質に応じた読み出し速度に設定制御することができ
るので、設定されていた読み出し速度を超える申告があ
った場合においても、容易かつダイナミックに読み出し
速度を変更することができ、品質の異なる呼によるセル
同士間で影響を及ぼし合うことなく、各品質クラス毎で
セル廃棄及びセル遅延を独立に制御することができるの
で、要求される品質クラスに即して送信すべき固定長セ
ルの交換処理を確実に行なうことができ、本装置の処理
能力を大幅に向上させることができる利点がある(請求
項1〜3,5,9,10,12)。
【0161】また、本発明によれば、呼処理制御部によ
り、更新された仮想帯域(総仮想帯域)が読み出し速度
よりも大きい品質クラスがある場合には、上記品質クラ
スに対応して割り当てられた読み出し速度を増加させる
一方、他の空き帯域のある品質クラスに対応して割り当
てられた読み出し速度を減少させる読み出し速度調整処
理を行なうので、上記の該当する品質クラスの要求する
品質を確実に確保することができ、システム構築の際の
柔軟性に大いに寄与する利点がある(請求項4,7,
8,11,16〜21)。
【0162】さらに、本発明によれば、各品質クラスに
おけるバッファの空き帯域をプールエリアにて管理して
おき、呼の設定/解放の際に設定される各品質クラスの
仮想帯域に合わせて読み出し速度を変更するので、発呼
時にその発呼要求に該当する品質クラスの読み出し速度
分をプールエリアからもらい受けて変更するだけでよ
く、各バッファ間の帯域移動の処理を簡略化することが
できるので、本装置の読み出し速度制御処理をより迅速
に行なうことができる利点がある(請求項6,13〜1
5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】第3の発明の原理説明図である。
【図4】本実施形態にかかるATM交換機の要部構成を
示すブロック図である。
【図5】本実施形態にかかるATM交換機に適用しうる
ATMセル通信システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図6】本実施形態にかかるATM交換機の内部構成を
示すブロック図である。
【図7】本実施形態にかかる呼処理プロセッサの内部構
成を示すブロック図である。
【図8】本実施形態にかかる品質制御バッファ部に設定
された仮想帯域及び読み出し速度の一例を示す図であ
る。
【図9】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる読
み出し速度制御処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図10】本実施形態にかかる呼処理プロセッサにおけ
る呼処理の動作を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図11】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる
読み出し速度制御処理を説明するためのフローチャート
である。
【図12】(a),(b)はそれぞれ本実施形態にかか
る呼処理プロセッサによる読み出し速度制御処理の一例
を示す図である。
【図13】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる
読み出し速度制御処理を説明するためのフローチャート
である。
【図14】(a),(b)はそれぞれ本実施形態にかか
る呼処理プロセッサによる読み出し速度制御処理の一例
を示す図である。
【図15】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる
読み出し速度制御処理を説明するためのフローチャート
である。
【図16】(a),(b)はそれぞれ本実施形態にかか
る呼処理プロセッサによる読み出し速度制御処理の一例
を示す図である。
【図17】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる
読み出し速度制御処理を説明するためのフローチャート
である。
【図18】(a),(b)はそれぞれ本実施形態にかか
る呼処理プロセッサによる読み出し速度制御処理の一例
を示す図である。
【図19】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる
読み出し速度制御処理を説明するためのフローチャート
である。
【図20】(a),(b)はそれぞれ本実施形態にかか
る呼処理プロセッサによる読み出し速度制御処理の一例
を示す図である。
【図21】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる
読み出し速度制御処理を説明するためのフローチャート
である。
【図22】(a),(b)はそれぞれ本実施形態にかか
る呼処理プロセッサによる読み出し速度制御処理の一例
を示す図である。
【図23】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる
読み出し速度制御処理を説明するためのフローチャート
である。
【図24】(a),(b)はそれぞれ本実施形態にかか
る呼処理プロセッサによる読み出し速度制御処理の一例
を示す図である。
【図25】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる
読み出し速度制御処理を説明するためのフローチャート
である。
【図26】(a),(b)はそれぞれ本実施形態にかか
る呼処理プロセッサによる読み出し速度制御処理の一例
を示す図である。
【図27】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる
読み出し速度制御処理を説明するためのフローチャート
である。
【図28】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる
読み出し速度制御処理を説明するためのフローチャート
である。
【図29】(a),(b)はそれぞれ本実施形態にかか
る呼処理プロセッサによる読み出し速度制御処理の一例
を示す図である。
【図30】(a),(b)はそれぞれ本実施形態にかか
る呼処理プロセッサによる読み出し速度制御処理の一例
を示す図である。
【図31】(a),(b)はそれぞれ本実施形態にかか
る呼処理プロセッサによる読み出し速度制御処理の一例
を示す図である。
【図32】本実施形態の変形例にかかる呼処理プロセッ
サによる読み出し速度制御処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図33】本実施形態にかかる品質制御バッファ部に設
定された仮想帯域及び読み出し速度の他の例を示す図で
ある。
【図34】本実施形態にかかる呼処理プロセッサによる
読み出し速度制御処理を説明するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
1−1,1−2,1A,1B 固定長セル取扱式交換機
(ATM交換機) 2 呼処理制御部(呼処理プロセッサ) 3 品質クラス識別子関連部 3a タグ 3b 出力VPI/VCI(仮想パス識別子/仮想チャ
ネル識別子) 3c 品質クラス識別子(QCBi) 4 品質制御バッファ部 4a 管理部 4b,4b−1〜4b−4 バッファ 4c 読出速度情報保持部(QCB読出スケジューラ) 4d マルチプレクサ(MUX) 5 加入者端末(端末) 6 終端装置 7 回線インタフェース装置 10A,10B ミドルインタフェース〔MIF:Midd
le Interface(中速度インタフェース)〕 11A,11B ハイインタフェース〔HIF:High I
nterface(高速度インタフェース)〕 12 集線装置 13 ATMスイッチ 13a〜13c スイッチ段 13a−1〜13a−8,13b−1〜13b−8,1
3c−1〜13c−8スイッチング素子 20 仮想帯域設定部 21 読出速度設定制御部 21a 帯域比較部 21b 空き帯域管理部 50 ATM通信システム

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定長セルを用いた通信を行なう際の呼
    処理を制御する呼処理制御部を有する固定長セル取扱式
    交換機において、 該固定長セルの品質クラスに応じて品質クラス識別子を
    関連づけする品質クラス識別子関連部と、 該品質クラス識別子と関連づけされた固定長セルを、該
    品質クラス識別子に基づいて管理する管理部及び該管理
    部にて管理された該固定長セルのそれぞれを格納するバ
    ッファと、該バッファにて格納された該固定長セルの読
    み出し速度に関する情報を保持する読出速度情報保持部
    とをそなえてなる品質制御バッファ部とをそなえ、 該呼処理制御部が、 現在設定されている呼における上記品質クラス及び申告
    された申告帯域に基づいて、上記バッファの仮想帯域を
    設定する仮想帯域設定部と、 該読出速度情報保持部において保持されている固定長セ
    ルの読み出し速度を、該仮想帯域設定部にて設定された
    該仮想帯域に基づいて設定制御する読出速度設定制御部
    とをそなえて構成されたことを特徴とする、固定長セル
    取扱式交換機。
  2. 【請求項2】 該品質制御バッファ部が、固定長セル輻
    輳が発生する可能性のある箇所に設けられたことを特徴
    とする、請求項1記載の固定長セル取扱式交換機。
  3. 【請求項3】 該仮想帯域設定部が、新規呼の設定を要
    求する際に申告された申告帯域と、該品質クラスに対応
    して既に設定されている該仮想帯域の基となった申告帯
    域とを加算し、加算結果に基づいて更新された仮想帯域
    を演算するように構成されるとともに、 該読出速度設定制御部が、現在の各品質クラスに対応す
    るバッファに格納された固定長セルの読み出し速度と、
    該仮想帯域設定部からの該更新された仮想帯域とを該品
    質クラス毎に大小比較する帯域比較部をそなえ、該帯域
    比較部における比較結果に基づいて、上記固定長セルの
    読み出し速度を制御するように構成されたことを特徴と
    する、請求項1記載の固定長セル取扱式交換機。
  4. 【請求項4】 該読出速度設定制御部が、該帯域比較部
    における帯域比較の結果、該更新された仮想帯域が該読
    み出し速度よりも大きい品質クラスがある場合には、上
    記品質クラスに対応して割り当てられた該読み出し速度
    を増加させる一方、他の空き帯域のある品質クラスに対
    応して割り当てられた該読み出し速度を減少させる読み
    出し速度調整処理を行なうように構成されたことを特徴
    とする、請求項3記載の固定長セル取扱式交換機。
  5. 【請求項5】 該読出速度設定制御部が、該帯域比較部
    における帯域比較の結果、該更新された仮想帯域が該読
    み出し速度よりも大きい品質クラスがある場合には、各
    品質クラスの使用帯域に対する空き帯域の比が分散され
    るように、全ての該品質クラスにおける上記読み出し速
    度を設定制御するように構成されたことを特徴とする、
    請求項3記載の固定長セル取扱式交換機。
  6. 【請求項6】 該読出速度設定制御部が、各品質クラス
    におけるバッファの空き帯域をプールエリアにて管理す
    る空き帯域管理部をそなえ、新規の呼の設定が要求され
    た場合に、上記新規呼に該当する品質クラスの読み出し
    速度を、該空き帯域管理部にて管理されている該空き帯
    域に基づいて補充するように構成されたことを特徴とす
    る、請求項1記載の固定長セル取扱式交換機。
  7. 【請求項7】 該読出速度設定制御部が、上記の仮想帯
    域設定部からの更新された仮想帯域の、該現在の各品質
    クラスに対応するバッファに格納された固定長セルの読
    み出し速度に対する不足分よりも大きい読み出し速度を
    補充するように構成されたことを特徴とする、請求項3
    記載の固定長セル取扱式交換機。
  8. 【請求項8】 該読出速度設定制御部が、上記の仮想帯
    域設定部からの更新された仮想帯域の、該現在の各品質
    クラスに対応するバッファに格納された固定長セルの読
    み出し速度に対する不足分よりも所定の読み出し速度分
    大きい読出速度を補充するように構成されたことを特徴
    とする、請求項7記載の固定長セル取扱式交換機。
  9. 【請求項9】 呼を設定する際に申告された品質クラス
    及び申告帯域に基づき、該設定された呼における経路か
    ら流入される固定長セルに品質クラス識別子を関連づけ
    する品質クラス識別子関連部と、 該品質クラス識別子関連部から入力される該固定長セル
    の経路を、該品質クラス識別子関連部にて関連づけされ
    た品質クラス識別子に基づいて管理する管理部と、 該管理部にて管理されたそれぞれの該固定長セルを格納
    するバッファと、 上記品質クラス及び申告された申告帯域に基づいて、上
    記バッファの仮想帯域を設定し、該バッファにおいて保
    持されている該固定長セルの読み出し速度を、該仮想帯
    域に基づいて制御する読出速度設定制御部とをそなえて
    構成されたことを特徴とする、固定長セル取扱式交換
    機。
  10. 【請求項10】 通信の品質クラスに基づいて、流入さ
    れる固定長セルをバッファに格納しておき、バッファを
    所定の読み出し速度で読み出す固定長セルの読み出し速
    度制御方法において、 上記品質クラス及び申告された申告帯域に基づいて、上
    記バッファの該仮想帯域を設定する仮想帯域設定ステッ
    プと、 呼を設定する際に申告された、該通信の品質クラス及び
    申告帯域に基づき、該設定された呼における経路から流
    入される固定長セルに品質クラス識別子を関連づけする
    品質クラス識別子関連ステップと、 該品質クラス識別子と関連づけされた固定長セルを、該
    品質クラス識別子に基づいて管理して、該バッファに格
    納するバッファ格納ステップと、 該バッファ格納ステップにおいて該バッファに格納され
    た固定長セルを、該仮想帯域に基づいた読み出し速度で
    読み出す読出ステップとにより構成されたことを特徴と
    する、固定長セルの読み出し速度制御方法。
  11. 【請求項11】 該仮想帯域設定ステップにおいて、予
    め該品質クラス毎の固定長セルの負荷に基づいて該バッ
    ファにて格納された固定長セルの読み出し速度を固定に
    設定しておき、新規呼が発生した時に該品質クラスの仮
    想帯域が該固定に設定された読み出し速度を超えた場合
    に、該読出ステップにおいて、上記品質クラスに対応し
    て割り当てられた該読み出し速度を不足分の速度以上に
    増加させる一方、他の空き帯域のある品質クラスに対応
    して割り当てられた該読み出し速度を減少させる読み出
    し速度調整処理を行なうことを特徴とする、請求項10
    記載の固定長セルの読み出し速度制御方法。
  12. 【請求項12】 該仮想帯域設定ステップにおいて、予
    め該品質クラス毎の固定長セルの負荷に基づいて該バッ
    ファにて格納された固定長セルの読み出し速度を固定に
    設定しておき、新規呼が発生した時に該品質クラスの仮
    想帯域が該固定に設定された読み出し速度を超えた場合
    に、該読出ステップにおいて、各品質クラスの使用帯域
    に対する空き帯域の比が分散されるように、全品質クラ
    スの読み出し速度を変更することを特徴とする、請求項
    10記載の固定長セルの読み出し速度制御方法。
  13. 【請求項13】 各品質クラスにおけるバッファの空き
    帯域をプールエリアにて管理しておき、該仮想帯域設定
    ステップにおける上記呼の設定/解放の際に設定される
    各品質クラスの仮想帯域に合わせて、該読出ステップに
    おける読み出し速度を変更することを特徴とする、請求
    項10記載の固定長セルの読み出し速度制御方法。
  14. 【請求項14】 各品質クラスにおけるバッファの空き
    帯域をプールエリアにて管理しておき、新規呼の設定が
    要求された場合には、該読出ステップにおける読み出し
    速度を、該新規呼の設定に伴って増加する該品質クラス
    の仮想帯域以上の固定値の読み出し速度を該空き帯域に
    基づいて補充する一方、呼の解放に伴って予め設定され
    た固定値の読み出し速度分以上の空き帯域が発生した場
    合には、該固定値の空き帯域を該プールエリアに戻すこ
    とを特徴とする、請求項10記載の固定長セルの読み出
    し速度制御方法。
  15. 【請求項15】 各品質クラスにおけるバッファの空き
    帯域をプールエリアにて管理しておき、新規呼の設定が
    要求された場合には、該読出ステップにおける読み出し
    速度を、該新規呼の設定に伴って増加する該品質クラス
    の仮想帯域以上の固定値の読み出し速度を該空き帯域に
    基づいて補充する一方、呼の解放に伴って空き帯域が発
    生した場合においても、次に新規呼の設定が要求される
    まで、当該呼の解放された品質クラスにおけるバッファ
    の読み出し速度を維持することを特徴とする、請求項1
    0記載の固定長セルの読み出し速度制御方法。
  16. 【請求項16】 空き帯域が最も多い品質クラスを上記
    他の空き帯域のある品質クラスとして、順次不足分の速
    度以上の固定値についての上記読み出し速度調整処理を
    行なうことを特徴とする、請求項11記載の固定長セル
    の読み出し速度制御方法。
  17. 【請求項17】 空き帯域が最も多い品質クラスを上記
    他の空き帯域のある品質クラスとして、順次不足分の速
    度及び固定値の読み出し速度についての上記読み出し速
    度調整処理を行なうことを特徴とする、請求項11記載
    の固定長セルの読み出し速度制御方法。
  18. 【請求項18】 当該品質クラス以外の各品質クラス
    を、上記他の空き帯域のある品質クラスとして、不足分
    の速度以上の固定値の読み出し速度を等分配して上記読
    み出し速度調整処理を行なうことを特徴とする、請求項
    11記載の固定長セルの読み出し速度制御方法。
  19. 【請求項19】 当該品質クラス以外の各品質クラス
    を、上記他の空き帯域のある品質クラスとして、不足分
    の速度及び固定値の読み出し速度を等分配して上記読み
    出し速度調整処理を行なうことを特徴とする、請求項1
    1記載の固定長セルの読み出し速度制御方法。
  20. 【請求項20】 当該品質クラス以外の各品質クラス
    を、上記他の空き帯域のある品質クラスとして、不足分
    の速度以上の固定値の読み出し速度を各品質クラスの空
    き速度に比例分配して上記読み出し速度調整処理を行な
    うことを特徴とする、請求項11記載の固定長セルの読
    み出し速度制御方法。
  21. 【請求項21】 当該品質クラス以外の各品質クラス
    を、上記他の空き帯域のある品質クラスとして、不足分
    の速度及び固定値の読み出し速度を各品質クラスの空き
    速度に比例分配して上記読み出し速度調整処理を行なう
    ことを特徴とする、請求項11記載の固定長セルの読み
    出し速度制御方法。
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