JPH10199730A - インダクタンス装置 - Google Patents
インダクタンス装置Info
- Publication number
- JPH10199730A JPH10199730A JP8358072A JP35807296A JPH10199730A JP H10199730 A JPH10199730 A JP H10199730A JP 8358072 A JP8358072 A JP 8358072A JP 35807296 A JP35807296 A JP 35807296A JP H10199730 A JPH10199730 A JP H10199730A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- magnetic
- inductance device
- drum
- drum core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大電流を流したときにも飽和しにくい、ＤＣ
−ＤＣコンバータ用のチョークコイル等に適したインダ
クタンス装置を得る。 【解決手段】 ドラムコア11の巻き芯部分の全部または
一部を、コアの材料のフェライトよりも飽和磁束密度の
高い、鉄やパーマロイ等の磁性体14で被覆し、その上に
巻線12を施す。
−ＤＣコンバータ用のチョークコイル等に適したインダ
クタンス装置を得る。 【解決手段】 ドラムコア11の巻き芯部分の全部または
一部を、コアの材料のフェライトよりも飽和磁束密度の
高い、鉄やパーマロイ等の磁性体14で被覆し、その上に
巻線12を施す。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インダクタンス装
置の構造に係るもので、特に、ＤＣ−ＤＣコンバータ用
チョークコイル等の利用に適したインダクタンス装置の
巻き芯部分の改良に関するものである。
置の構造に係るもので、特に、ＤＣ−ＤＣコンバータ用
チョークコイル等の利用に適したインダクタンス装置の
巻き芯部分の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＤＣ−ＤＣコンバータなどに使用される
チョークコイルは、流れる電流が小さいときには大きな
インダクタンス値を有し、電流が大きくなったときにコ
アが飽和せずに一定のインダクタンス値が得られること
が望ましい。大電流時のインダクタンス値は初期値に対
して小さい値でよい。
チョークコイルは、流れる電流が小さいときには大きな
インダクタンス値を有し、電流が大きくなったときにコ
アが飽和せずに一定のインダクタンス値が得られること
が望ましい。大電流時のインダクタンス値は初期値に対
して小さい値でよい。
【０００３】図３は、従来から用いられているフェライ
トのドラムコアとリングコアを用いたインダクタンス装
置の正面断面図である。樹脂のベース35上にフェライト
を成形・焼成して巻線32を施したドラムコア31を搭載
し、ドラムコア31の周囲にリングコア33を配置する。こ
れによって、ドラムコア31とリングコア33とで磁路が形
成される。
トのドラムコアとリングコアを用いたインダクタンス装
置の正面断面図である。樹脂のベース35上にフェライト
を成形・焼成して巻線32を施したドラムコア31を搭載
し、ドラムコア31の周囲にリングコア33を配置する。こ
れによって、ドラムコア31とリングコア33とで磁路が形
成される。
【０００４】インダクタンス値を大きくするためには、
ドラムコア31とリングコア33とのギャップＧ１を狭くす
る必要がある。しかし、ギャップＧ１を狭くすると、図
４の曲線46で示したように、電流の増加に伴ってコアが
飽和してしまい、インダクタンスが急激に減少してしま
う。また、ギャップＧ１を大きくすると、図４の曲線47
のように最初から十分なインダクタンスが得られない。
いずれも、図４の斜線で示した使用領域から外れること
になる。
ドラムコア31とリングコア33とのギャップＧ１を狭くす
る必要がある。しかし、ギャップＧ１を狭くすると、図
４の曲線46で示したように、電流の増加に伴ってコアが
飽和してしまい、インダクタンスが急激に減少してしま
う。また、ギャップＧ１を大きくすると、図４の曲線47
のように最初から十分なインダクタンスが得られない。
いずれも、図４の斜線で示した使用領域から外れること
になる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大電流を流
しても飽和しにくいインダクタンス装置を得ようとする
もので、インダクタンスの減少を少なくして、大電流時
でも必要なインダクタンスを得られるインダクタンス装
置を提供するものである。
しても飽和しにくいインダクタンス装置を得ようとする
もので、インダクタンスの減少を少なくして、大電流時
でも必要なインダクタンスを得られるインダクタンス装
置を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁性体のコア
に飽和磁束密度の高い磁性体を付加することによって、
上記の課題を解決するものである。
に飽和磁束密度の高い磁性体を付加することによって、
上記の課題を解決するものである。
【０００７】すなわち、磁性体のドラムコアの周囲に磁
性体コアを間隔を置いて配置したインダクタンス装置に
おいて、ドラムコアの巻き芯部分の少なくとも一部を当
該磁性体よりも飽和磁束密度の高い材料で被覆し、その
上に巻線を施したことに特徴を有するものである。
性体コアを間隔を置いて配置したインダクタンス装置に
おいて、ドラムコアの巻き芯部分の少なくとも一部を当
該磁性体よりも飽和磁束密度の高い材料で被覆し、その
上に巻線を施したことに特徴を有するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】フェライト等の磁性体で構成され
るドラムコアの線材の巻き芯部分の一部または全部を鉄
やパーマロイ等のドラムコアの材料よりも飽和特性の良
好な磁性体で覆って、その上に線材を巻き回す。フェラ
イト等のコアによる巻き芯が飽和してしまっても、鉄や
パーマロイ等の磁性体はまだ飽和しない状態に留まって
おり、これによって所定のインダクタンス値が得られ
る。
るドラムコアの線材の巻き芯部分の一部または全部を鉄
やパーマロイ等のドラムコアの材料よりも飽和特性の良
好な磁性体で覆って、その上に線材を巻き回す。フェラ
イト等のコアによる巻き芯が飽和してしまっても、鉄や
パーマロイ等の磁性体はまだ飽和しない状態に留まって
おり、これによって所定のインダクタンス値が得られ
る。
【０００９】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
【００１０】図１は、本発明の実施例を示す正面断面図
である。前記の従来のインダクタンス装置と基本的には
同じ構造である。樹脂のベース15上にフェライトを成型
して巻線32を施したドラムコア11を搭載し、ドラムコア
11の周囲にリングコア13を配置する。これによって、ド
ラムコア11とリングコア13とで磁路が形成される。
である。前記の従来のインダクタンス装置と基本的には
同じ構造である。樹脂のベース15上にフェライトを成型
して巻線32を施したドラムコア11を搭載し、ドラムコア
11の周囲にリングコア13を配置する。これによって、ド
ラムコア11とリングコア13とで磁路が形成される。
【００１１】本発明によるインダクタンス装置において
は、ドラムコア11の巻き芯部分を磁性体14で覆う。この
強磁性体14の材料としては鉄やパーマロイ等のドラムコ
ア11を形成するフェライトよりも飽和磁束密度の大きい
材料を用いる。
は、ドラムコア11の巻き芯部分を磁性体14で覆う。この
強磁性体14の材料としては鉄やパーマロイ等のドラムコ
ア11を形成するフェライトよりも飽和磁束密度の大きい
材料を用いる。
【００１２】上記のようにして、巻き芯を磁性体で覆っ
たインダクタンス装置の特性を図２によって説明する。
小電流時は、従来と同じ高いインダクタンス値を得るこ
とができる。電流が大きくなるにしたがって、図２の曲
線28で示したように、インダクタンス値が変化する。し
かし、図２の破線で示した曲線26の従来のインダクタン
ス装置の変化に比較すると、インダクタンスの減少の程
度がはるかに小さくなっている。図２の斜線で示した使
用範囲29に収まる範囲のインダクタンス値の減少に留め
ることが可能となる。
たインダクタンス装置の特性を図２によって説明する。
小電流時は、従来と同じ高いインダクタンス値を得るこ
とができる。電流が大きくなるにしたがって、図２の曲
線28で示したように、インダクタンス値が変化する。し
かし、図２の破線で示した曲線26の従来のインダクタン
ス装置の変化に比較すると、インダクタンスの減少の程
度がはるかに小さくなっている。図２の斜線で示した使
用範囲29に収まる範囲のインダクタンス値の減少に留め
ることが可能となる。
【００１３】コアの巻き芯を覆う磁性体の材料は、前記
のように、コアの材料よりも飽和磁束密度が高いもので
あれば何を用いてもよい。帯状の磁性体ま巻き芯に巻き
回したり、Ｕ字条に成型したコアを嵌め込むようにして
もよい。また、巻き芯全体を被覆するようにしても、一
部だけを被覆するようにしてもよい。
のように、コアの材料よりも飽和磁束密度が高いもので
あれば何を用いてもよい。帯状の磁性体ま巻き芯に巻き
回したり、Ｕ字条に成型したコアを嵌め込むようにして
もよい。また、巻き芯全体を被覆するようにしても、一
部だけを被覆するようにしてもよい。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、大電流時でも、コアの
飽和によるインダクタンスの減少を防止することがで
き、広範囲の電流値で利用可能なＤＣ−ＤＣコンバータ
用のチョークコイル等に適したインダクタンス装置が得
られる。
飽和によるインダクタンスの減少を防止することがで
き、広範囲の電流値で利用可能なＤＣ−ＤＣコンバータ
用のチョークコイル等に適したインダクタンス装置が得
られる。
【００１５】また、磁性体を巻き芯に付加するのみであ
るので、製造工数の増加も僅かであり、製造コストの増
加も最小限に抑えることができる。
るので、製造工数の増加も僅かであり、製造コストの増
加も最小限に抑えることができる。
【図１】 本発明の実施例を示す正面断面図
【図２】 本発明によるインダクタンス装置の特性の説
明図
明図
【図３】 従来のインダクタンス装置の一例を示す正面
断面図
断面図
【図４】 従来のインダクタンス装置の特性の説明図
11、31：ドラムコア 12、22：巻線 13、33：リングコア 14：磁性体（高磁束飽和密度材）
Claims (4)
- 【請求項１】 磁性体のドラムコアの周囲に磁性体コア
を間隔を置いて配置したインダクタンス装置において、
ドラムコアの巻き芯部分の少なくとも一部を当該磁性体
よりも飽和磁束密度の高い材料で被覆し、その上に巻線
を施したことを特徴とするインダクタンス装置。 - 【請求項２】 磁性体のドラムコアの鍔部に近接して磁
路を形成する磁性体コアを配置したインダクタンス装置
において、ドラムコアの巻き芯部分の少なくとも一部を
当該磁性体よりも飽和磁束密度の高い材料で被覆し、そ
の上に巻線を施したことを特徴とするインダクタンス装
置。 - 【請求項３】 フェライト磁性体のドラムコアの周囲に
フェライト磁性体コアを間隔を置いて配置したインダク
タンス装置において、ドラムコアの巻き芯部分の少なく
とも一部を当該フェライト磁性体よりも飽和磁束密度の
高い材料で被覆し、その上に巻線を施したことを特徴と
するインダクタンス装置。 - 【請求項４】 線材を巻き回すコアに近接して磁路を形
成する磁性体コアを配置したインダクタンス装置におい
て、線材を巻き回すコアの巻き芯部分の少なくとも一部
を当該磁性体よりも飽和磁束密度の高い材料で被覆し、
その上に巻線を施したことを特徴とするインダクタンス
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8358072A JPH10199730A (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | インダクタンス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8358072A JPH10199730A (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | インダクタンス装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10199730A true JPH10199730A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=18457396
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8358072A Pending JPH10199730A (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | インダクタンス装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10199730A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7362201B2 (en) | 2005-09-07 | 2008-04-22 | Yonezawa Electric Wire Co., Ltd. | Inductance device and manufacturing method thereof |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59218713A (ja) * | 1983-05-26 | 1984-12-10 | Hotsukou Denshi Kk | 複合型インダクタンス素子 |
| JPS6032313A (ja) * | 1983-08-02 | 1985-02-19 | Hitachi Metals Ltd | 磁心 |
| JPH01145110U (ja) * | 1988-03-28 | 1989-10-05 | ||
| JPH07220929A (ja) * | 1994-02-07 | 1995-08-18 | Sumida Denki Kk | 高周波変成器 |
-
1996
- 1996-12-28 JP JP8358072A patent/JPH10199730A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59218713A (ja) * | 1983-05-26 | 1984-12-10 | Hotsukou Denshi Kk | 複合型インダクタンス素子 |
| JPS6032313A (ja) * | 1983-08-02 | 1985-02-19 | Hitachi Metals Ltd | 磁心 |
| JPH01145110U (ja) * | 1988-03-28 | 1989-10-05 | ||
| JPH07220929A (ja) * | 1994-02-07 | 1995-08-18 | Sumida Denki Kk | 高周波変成器 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7362201B2 (en) | 2005-09-07 | 2008-04-22 | Yonezawa Electric Wire Co., Ltd. | Inductance device and manufacturing method thereof |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060117 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060124 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060530 |