JPH10199723A - ソレノイド用ステータ - Google Patents

ソレノイド用ステータ

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JPH10199723A
JPH10199723A JP9005274A JP527497A JPH10199723A JP H10199723 A JPH10199723 A JP H10199723A JP 9005274 A JP9005274 A JP 9005274A JP 527497 A JP527497 A JP 527497A JP H10199723 A JPH10199723 A JP H10199723A
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JP
Japan
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stator
magnetic
armature
solenoid
outer peripheral
Prior art date
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Withdrawn
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JP9005274A
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English (en)
Inventor
Moriyasu Goto
守康 後藤
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の磁性体の板を渦巻状に積層したステータ
において、その変形を防止しつつ、応答性を向上させ
る。 【解決手段】複数の磁性体の板8を渦巻状に積層したス
テータ4において、その上面の外周縁部には、中央部よ
りも所定寸法だけ低い段差面4aが形成されている。ス
テータ4の外周面にはリング9が組み付けられており、
リング9の高さはステータ4の段差面4aの高さに一致
している。ステータ4の段差面4a上には、磁気回路の
一部をなす中空円板状のプレートステータ14が組み付
けられている。また、ステータ4の外径とアーマチュア
12の外径とは一致している。一方、ステータ4に組み
付けられた支持体10内には、アーマチュア12に連結
されたプッシュロッド11が図の上下方向に摺動可能に
配設されている。キャップハウジング13はプレートス
テータ14を介してステータ4の外周縁部を上方から押
圧支持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の磁性体の板
を渦巻状に積層させてなるソレノイド用ステータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、板厚が均一で、且つ複数の磁
性体の板を渦巻状に積層させてなるソレノイド用ステー
タが提案されている(例えば、特開平4−365305
号公報)。図8は、上記積層構造のソレノイド用ステー
タを用いた電磁弁の一部の構成を示す要部断面図であ
る。図8に示すステータ41において、そのコイル挿入
溝42にはコイル43が巻回され、ステータ41中央の
貫通孔44には、アーマチュア46に連結されたプッシ
ュロッド45が支持体47の円筒部47a内にて摺動可
能に配設されている。かかる場合、コイル43に通電を
行うと、ステータ41の磁極面(図の上面)にアーマチ
ュア46が吸引され、プッシュロッド45の下端に接続
された図示しない弁体が開又は閉動作する。
【0003】一方、特開平3−125086号公報に記
載の「電磁弁のステータ支持構造」には、電磁弁におけ
るソレノイド用ステータの積層した部材の浮き上がりを
防止する技術が提案されている。つまり、同公報に記載
の技術では、ステータをE形状の磁性体の板を積層して
構成し、そのステータの周縁面を円環状の支持部材にて
押圧支持するようにしている。より具体的には、図9に
示すように、ステータ50は、左右位置に積層された薄
肉の磁性体の板51と、中央に配置された厚肉の板52
とを有し、全体として略円柱状に構成されている。板5
2には、プッシュロッドを挿通するための貫通孔53が
形成されている。
【0004】また、図10(a),(b)は、ステータ
50に対してコイル55やアーマチュア56等を組み付
けた状態を示す平面図及び縦断面図である(但し便宜
上、(a)ではアーマチュア56を省略する)。同図に
示すように、ステータ50上面には円環状の支持部材5
4が載置され、この支持部材54がステータ50の周縁
部(全ての磁性体の板51,52の両端部)を押さえ付
けるようにしている。かかる場合、コイル55への通電
によりステータ50とアーマチュア56とが引き合うよ
う作用するが、支持部材54にてステータ50が押圧支
持されるためステータ50の変位が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、以下に示す問題を生ずる。つまり、上記公報
(特開平3−125086号公報)に記載されているス
テータの支持構造により、前記渦巻状に積層された構造
のステータ(特開平4−365305号公報のステー
タ)を支持すると、図8に示すように、リング部材48
によりステータ外周部を押さえる構造となる。この場
合、その構成上において、ステータ41の外径をアーマ
チュア46の外径よりも大きくする必要性が生じる。し
かし、かかる構成では、ステータの外周部に余分な体積
が付与されることになってインダクタンスの増加を招
く。その結果、通電時における駆動電流の立ち上がりが
鈍くなり、電磁開閉弁として具体化した際には、開弁又
は閉弁の応答性確保が困難になるという問題を招く。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、複数の磁性体の
板を渦巻状に積層したステータにおいて、その変形を防
止しつつ、応答性に優れたソレノイド用ステータを提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、湾曲形状をなす複数の磁性体の板をステータの中心
軸に対して渦巻状に積層したソレノイド用ステータを前
提として、磁気回路の一部をなすと共にステータ外周縁
部に設けられた段部に当着する磁性体部材を配し、且
つ、前記渦巻状に積層した部分の外径をアーマチュアの
外径に略一致させている。要するに、上記ステータ構造
では、ステータ、磁性体部材及びアーマチュアにより磁
気回路が構成される一方で、前記磁性体部材は、ステー
タ外周縁部に設けられた段部に当着して磁性体の板の浮
き上がりを防止する。またかかる構成では、渦巻状に積
層した部分の外径(ステータの外径)をアーマチュアの
外径に略一致させているため、従来技術とは異なり、電
磁気学的に言ってステータ外周部に付与された余分な体
積に起因するインダクタンスの増加を招くことはない。
従って、通電時における駆動電流の急峻な立ち上がりが
得られ、電磁開閉弁に適用した場合において開弁又は閉
弁時の応答性が確保できる。その結果、ステータの変形
を防止しつつ、応答性を向上させるという本発明の目的
が達せられる。
【0008】上記請求項1の発明において、請求項2に
記載したように、ステータ外周縁部に設けられた段部
を、アーマチュアに対向する磁極面を所定寸法だけ低く
したものとすれば、上記の通り応答性を確保する等の効
果を有するソレノイド用ステータが簡易的に作成でき
る。
【0009】また、請求項3に記載したように、ステー
タ外周縁部に設けられた段部のステータ軸方向の深さ
と、磁性体部材の厚みとを一致させれば、前記両者の寸
法が異なる場合と比較して、より一層強い磁気回路が形
成できることとなる。
【0010】請求項4に記載の発明では、前記渦巻状に
積層した部分の外径を非磁性体からなるリング部材によ
り固定支持し、前記磁性体部材を前記リング部材上にか
かるよう配設すると共に、前記磁性体部材を介して前記
ステータ外周部のステータ軸方向の位置を規制する位置
規制部材を備えている。この場合、リング部材は、渦巻
状に積層された磁性体の板がステータ外周方向へ形崩れ
するといった不具合を解消する。また、位置規制部材
は、磁性体部材を介してステータ外周部のステータ軸方
向の位置を規制する。そのため、本請求項の構成によれ
ば、上述したように、渦巻状に積層した部分の外径(ス
テータの外径)をアーマチュアの外径に略一致させるこ
とが容易に実現でき、既述の効果が確実に得られること
になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明を電磁弁に具体化
した第1の実施の形態を図面に従って説明する。なお、
本実施の形態の電磁弁は、ディーゼルエンジンの燃料噴
射ポンプに適用される電磁式燃料スピル弁として用いら
れ、同弁は常開弁(ノーマルオープン弁)として機能す
る。すなわち、ソレノイドコイルが消磁状態の通常時に
は、付勢部材(ばね)の付勢力により燃料通路を開放す
る位置に弁体が保持される。そして、ソレノイドコイル
が励磁されると、弁体が付勢部材の付勢力に抗して移動
し、燃料通路が閉鎖されるようになっている。
【0012】図1は電磁弁1の概略構成を示す断面図で
ある。図1において、ソレノイドハウジング2は略円筒
状をなし、その下部外周面には図示しない燃料噴射ポン
プに電磁弁1を組み付けるためのねじ部2aが形成され
ている。ソレノイドハウジング2の内部にはステータア
ッシィ3が配設されており、ステータアッシィ3はソレ
ノイド用ステータ(以下、単にステータという)4を有
する。ステータ4には、図の上方に開口する環状のコイ
ル挿入溝5が形成されており、同挿入溝5にはコイル6
が巻回されている。また、ステータ4の中央には、図の
上下方向に貫通する貫通孔7が形成されている。
【0013】ここで、ステータ4の構成について図2,
図3を用いて説明する。ステータ4は、多数の磁性体の
板8からなる積層構造を有しており、その板8の形状を
図3に示す。図3において、磁性体の板8には板厚が均
一のケイ素鋼板が使用され、そのケイ素鋼板をプレス抜
打形成することにより、凹部8aが形成されると共に全
体が湾曲形状に形成される。そして、この板8を治具等
でステータ4の中心軸線に対し渦巻き状に配置し、その
外周を円状に固定することにより図2に示すステータ4
が製作される。このとき、前記板8の凹部8aによりコ
イル挿入溝5が形成される。
【0014】また図3において、磁性体の板8は、凹部
8aに対して外径側の縦方向の寸法が内径側の縦方向の
寸法よりも「t」だけ小さくなっており、その結果、図
2に示すように、ステータ4の中央部(コイル挿入溝5
よりも内側部)はその外周部よりも前記のt分だけ高く
なっている。すなわち、図4に示すように、ステータ4
の図の上面の外周縁部には、中央部よりもt分だけ低い
段部としての段差面4aが形成されている。
【0015】さらに、図1において、ステータ4の外周
面にはリング9が組み付けられている。ステータ4とリ
ング9との組み付けに際しては、前記の如く渦巻き状に
作製されたステータ4がリング9の内周面に対して圧入
される。かかる場合、ステータ4及びリング9の上下の
境界部は円周状にレーザ溶接されると共に、当該ステー
タ4及びリング9の下面は多数の磁性体の板8を横切る
ように十字状にレーザ溶接が行われており、これら溶接
による溶着によりステータ4及びリング9の一体物の剛
性が高められている。
【0016】またここで、図4に示すように、リング9
の高さはステータ4の段差面4a(コイル挿入溝5より
も外側のステータ外周縁部)の高さに一致している。す
なわち、リング9の高さはステータ4の中央部よりもt
分だけ低くなっている。そして、ステータ4の段差面4
a上には、中空円板状のプレートステータ14が組み付
けられている。なお本実施の形態では、プレートステー
タ14が請求項記載の磁性体部材に相当する。
【0017】一方、図1に示すように、ステータ4に
は、その下面及び前記貫通孔7に当接するようにして支
持体10が組み付けられている。この支持体10は断面
が略T字状をなし、外径がリング9の外径に略一致する
円板部10aと、円板部10aの中央から上方に延びる
円筒部10bとから構成されている。支持体10の中心
には孔部10cが形成されている。支持体10の孔部1
0c内には、中空パイプ状のプッシュロッド11が図の
上下方向に摺動可能に配設されており、このプッシュロ
ッド11の上端にはアーマチュア12が連結されてい
る。アーマチュア12は、前記コイル6への通電に伴い
発生する磁力によりステータ4の上面(磁極面)に吸引
されるようになっている。特に本実施の形態では、アー
マチュア12の外径と前記ステータ4の外径とが一致す
るように構成されている。
【0018】また、アーマチュア12の上方には、前記
ソレノイドハウジング2の内周面に密着するキャップハ
ウジング13が配設されており、これらアーマチュア1
2の頂部とキャップハウジング13との間には圧縮コイ
ルばね25が配設されている。キャップハウジング13
は図の下方に延びる環状の円周部13aを有し、この円
周部13aの下端面は、前記プレートステータ14の外
周縁に当接している。かかる場合、電磁弁1の組み付け
時においては、ソレノイドハウジング2の上端にロック
ナット15が螺着されることにより、キャップハウジン
グ13の位置が固定される。またこのとき、キャップハ
ウジング13の円周部13aとステータ4の段差面4a
及びリング9との間にプレートステータ14が挟まされ
るようにして配置され、それにより、キャップハウジン
グ13の円周部13a及びプレートステータ14を介し
てステータ4の段差面4a(ステータ4の外周縁部)及
びリング9が上方から押圧支持されることになる。すな
わち、本実施の形態では、前記キャップハウジング13
が請求項記載の位置規制部材に相当する。
【0019】キャップハウジング13には、樹脂モール
ドにより固定された信号入力端子16が配設されてお
り、この信号入力端子16には外部からの電気信号が入
力される。また、信号入力端子16には、図示しないリ
ード線を介して前記コイル6が電気的に接続されてい
る。
【0020】ソレノイドハウジング2下部には、プレー
ト17を介してバルブハウジング18が組み付けられて
おり、同バルブハウジング18には燃料通路を連通又は
閉塞するための弁体19が配設されている。バルブハウ
ジング18には、弁体19を摺動可能に保持するための
摺動孔20が形成され、同摺動孔20は環状に形成され
た高圧燃料室21に連通している。また、バルブハウジ
ング18には、前記高圧燃料室21に連通する燃料通路
22a,22bが形成されている。弁体19は、前記プ
ッシュロッド11の下端に連結されると共に、圧縮コイ
ルばね23により常に開弁方向(図の上方向)に付勢さ
れている。但し、この圧縮コイルばね23のばね力は、
前記アーマチュア12の頂部に設けた圧縮コイルばね2
5のばね力よりも大きくなるように予め設定されてい
る。
【0021】因みに、本実施の形態における電磁弁1で
は弁体19の高速動作が要求されるものとしており、そ
のため、弁体19の上部室Q1、下部室Q2及びアーマ
チュア室Q3を均等圧(例えば、燃料噴射ポンプに供給
される燃料フィード圧)として同弁体19の高速応答性
を確保している(但し、その構成については公知である
ため図解を省略している)。
【0022】そして以下に、図1の電磁弁1の実際の動
作を説明すれば、前記コイル6の消磁状態(図示の状
態)では、ステータ4の上面及びプレートステータ14
とアーマチュア12の下面との間において所定量のエア
ギャップが保たれると共に、プッシュロッド11下部に
連結された弁体19が所定の開弁位置に保持されてい
る。このとき、弁体19の上面がプレート17に当接
し、その状態で弁体19の開弁位置が保持されている。
つまり、燃料通路22a,22bは高圧燃料室21を介
して連通している。
【0023】一方、信号入力端子15に外部からの電気
信号が入力され、コイル6が励磁されると、アーマチュ
ア12がステータ4に吸引され、前記ステータ4の上面
及びステータプレート14とアーマチュア12の下面と
の間のエアギャップが減少する。このとき、ステータ
4、ステータプレート14及びアーマチュア12には、
図5に示す磁気回路(図中の1点鎖線矢視にて示す)が
形成される。但し、ステータ外周面に配設されたリング
9は非磁性材料からなるため、磁気回路を形成すること
はない。
【0024】またこの状態では、アーマチュア12の動
作に伴い弁体19は閉弁位置に移動する。つまり、燃料
通路22a,22bの連通が遮断される。かかるコイル
6の励磁時には、ステータ4とアーマチュア12との吸
引動作によりステータ4(磁性体の板8)が図の上方に
力を受けるが、ステータ4の外周縁部がプレートステー
タ14を介してキャップハウジング13により下方に押
圧されているため、当該ステータ4が浮き上がる等、変
位を生じることはない。
【0025】図6は、上記の如く構成された電磁弁1の
応答性能を従来品と比較したタイムチャートである。こ
こで、本実施の形態の電磁弁1とは、既述した通りステ
ータ4の外径とアーマチュア12の外径とを一致させた
ことを特徴するものを指し、同図中では、実線にて駆動
電流とバルブリフトの推移を示す。これに対し、比較の
ための従来品とは、ステータ4の外径がアーマチュア1
2の外径よりも大きい電磁弁を指し(例えば、図8の構
成の電磁弁)、同図中では、破線にて駆動電流とバルブ
リフトの推移を示す。同図によれば、本実施の形態で
は、電磁弁1の駆動信号の発生からの駆動電流の立ち上
がり及びバルブリフトの開始タイミングが従来品に比べ
て早くなっていることが分かり、応答性が向上している
ことが確認できる。
【0026】以上に、本実施の形態にて得られる効果を
列記する。 (a)本実施の形態では、複数の磁性体の板8を渦巻状
に積層したステータ4において、磁気回路の一部をなす
と共にステータ外周縁部に設けられた段差面4aに当着
するプレートステータ14を配し、且つ、ステータ4の
外径とアーマチュア12の外径とを一致させるようにし
た。この場合、従来技術とは異なり、ステータ外周部に
付与された余分な体積が削除されてステータ4の体格が
最小限に抑えられることになり、電磁気学的に言って前
記余分な体積に起因するインダクタンスの増加を招くこ
とはない。従って、通電時における駆動電流の急峻な立
ち上がりが得られ、開弁又は閉弁時の応答性が確保でき
る。また、前記プレートステータ14は、ステータ外周
部の浮き上がりを防止することにも貢献する。その結
果、ステータ4の変形を防止しつつ、電磁弁1の応答性
を向上させることができるという本発明の目的が達せら
れる。
【0027】(b)ステータ4の外周縁部に設けられた
段差面4aを、アーマチュア12に対向する磁極面を所
定寸法(図4の「t」)だけ低くしたものとしたため、
上記の通り応答性を確保する等の効果を有するソレノイ
ド用ステータが簡易的に作成できる。
【0028】(c)さらに、ステータ4の外周縁部に設
けられた段差面4aのステータ軸方向の深さと、プレー
トステータ14の厚みとを一致させたため(図4に示す
ように共に「t」とした)、前記両者の寸法が異なる場
合と比較して、より一層強い磁気回路が形成できること
となる。
【0029】(d)ステータ4の外径を非磁性体からな
るリング9により固定支持し、プレートステータ14を
リング9上にかかるよう配設すると共に、プレートステ
ータ14の外周縁を介してステータ外周部のステータ軸
方向の位置をキャップハウジング13により規制するよ
うにした。この場合、リング9は、渦巻状に積層された
磁性体の板8がステータ外周方向へ形崩れするといった
不具合を解消する。また、キャップハウジング13は、
プレートステータ14の外周縁を介してステータ外周部
のステータ軸方向の位置を規制する。そのため、上述し
た如く渦巻状に積層した部分の外径(ステータ4の外
径)をアーマチュア12の外径に一致させることが容易
に実現でき、既述の効果が確実に得られることになる。
【0030】(e)併せて本実施の形態では、多数の磁
性体の板8を渦巻状に積層させてステータ4を構成し、
かかる場合において軟磁気特性のよい方向性(又は、無
方向性)ケイ素鋼板を使用したため、最大磁束密度が高
く、且つ吸引力の強いステータ4が提供できる。
【0031】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
但し、本実施の形態において、上述した第1の実施の形
態と同様であるものについてはその説明を省略し、以下
の実施の形態では第1の実施の形態との相違点を中心に
説明する。
【0032】図7は、第2の実施の形態におけるステー
タアッシィ3の構成を示す断面図である。つまり、上記
第1の実施の形態では、ステータ4の上面(アーマチュ
ア12に対向する磁極面)にt分だけ低い段差面4aを
設けてそこに磁性体部材としてのプレートステータ14
を配設していた。これに対し、本実施の形態では、図7
に示すように、ステータ4の外周面の途中部位に段部を
構成するための環状溝31を形成する。そして、この環
状溝31に磁性体部材としてのプレートステータ32を
嵌め込む。因みに、上記実施の形態と同様に、ステータ
4の外径とアーマチュア12の外径とは一致している。
この場合、プレートステータ32の組み付けに際して
は、当該ステータ32を複数に分割しておいて個々に環
状溝31に嵌め込めばよい。なお、図示は省略するが、
プレートステータ32の上面には位置規制部材としての
キャップハウジング13の円周部13aが配され、ステ
ータ4を構成する磁性体の板8の浮き上がりが抑制され
るようになっている。
【0033】以上のように本実施の形態においても、上
記第1の実施の形態と同様に、ステータ4の外径とアー
マチュア12の外径とを一致させることにより電磁弁1
の開弁又は閉弁時の応答性が確保できると共に、ステー
タ外周部の位置が適確に規制されるようになる。その結
果、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られ、本発
明の目的を達成することができる。
【0034】なお、本発明は、上記各実施の形態の他に
次の形態にて実現できる。上記第1の実施の形態では、
ステータ4の段差面4aの深さとプレートステータ14
の厚みとを一致させていたが、この構成を変更してもよ
い。例えば、 段差面4aの深さ>プレートステータ14の厚み といった構成を採用することもできる。この場合には、
上記実施の形態と比較して磁気特性は若干劣るものの、
本発明の目的は達成できる。
【0035】また、上記各実施の形態では、常開式(ノ
ーマルオープン弁)の電磁弁に本発明を具体化したが、
これ以外にも適用範囲を広げることもできる。例えば自
動車用エンジンの常閉式(ノーマルクローズ式)の電磁
式燃料噴射弁において本発明を具体化してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における電磁弁の構成を示す
断面図。
【図2】ステータの構成を示す斜視図。
【図3】磁性体の板の形状を示す斜視図。
【図4】ステータ、リング及びプレートステータの組み
付け状態を示す断面図。
【図5】ステータアッシィ及びアーマチュアに発生する
磁気回路を示す断面図。
【図6】電磁弁の応答性を説明するためのタイムチャー
ト。
【図7】第2の実施の形態におけるステータアッシィの
構成を示す断面図。
【図8】従来技術におけるステータアッシィの構成を示
す断面図。
【図9】従来技術におけるステータの構成を示す斜視
図。
【図10】従来技術におけるステータアッシィの構成を
示す平面図及び縦断面図。
【符号の説明】
1…電磁弁、4…ステータ(ソレノイド用ステータ)、
4a…段部を構成する段差面、8…磁性体の板、9…リ
ング部材としてのリング、12…アーマチュア、13
(13a)…位置規制部材としてのキャップハウジング
(円周部)、14,32…磁性体部材としてのプレート
ステータ、31…段部を構成する環状溝。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湾曲形状をなす複数の磁性体の板をステー
    タの中心軸に対して渦巻状に積層したソレノイド用ステ
    ータにおいて、 磁気回路の一部をなすと共にステータ外周縁部に設けら
    れた段部に当着する磁性体部材を配し、且つ、前記渦巻
    状に積層した部分の外径をアーマチュアの外径に略一致
    させたことを特徴とするソレノイド用ステータ。
  2. 【請求項2】前記ステータ外周縁部に設けられた段部
    は、アーマチュアに対向する磁極面を所定寸法だけ低く
    したものである請求項1に記載のソレノイド用ステー
    タ。
  3. 【請求項3】前記ステータ外周縁部に設けられた段部の
    ステータ軸方向の深さと、前記磁性体部材の厚みとを一
    致させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のソレノイド用ステータ。
  4. 【請求項4】前記渦巻状に積層した部分の外径を非磁性
    体からなるリング部材により固定支持し、前記磁性体部
    材を前記リング部材上にかかるよう配設すると共に、前
    記磁性体部材を介して前記ステータ外周部のステータ軸
    方向の位置を規制する位置規制部材を備えたことを特徴
    とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のソレノイ
    ド用ステータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6629764B1 (en) 1999-03-30 2003-10-07 West Electric Co., Ltd. Illuminator and LCD device comprising the illuminator
JP2010219111A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Mitsubishi Electric Corp 電磁石およびこれを用いた開閉装置

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US6629764B1 (en) 1999-03-30 2003-10-07 West Electric Co., Ltd. Illuminator and LCD device comprising the illuminator
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