JPH10199012A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JPH10199012A
JPH10199012A JP8350006A JP35000696A JPH10199012A JP H10199012 A JPH10199012 A JP H10199012A JP 8350006 A JP8350006 A JP 8350006A JP 35000696 A JP35000696 A JP 35000696A JP H10199012 A JPH10199012 A JP H10199012A
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JP
Japan
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light
light receiving
beams
diffraction grating
optical pickup
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Pending
Application number
JP8350006A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Miyazaki
靖浩 宮崎
Naoaki Tani
尚明 谷
Koichi Tamura
公一 田村
Keiji Takegawa
啓二 武川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/954,743 priority patent/US6181666B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライト型の光ピックアップで用いられる回折
格子との共通化が図れ、安価にできるマルチトラックリ
ード型の光ピックアップを提供する。 【解決手段】 光源21からの光ビームを第1,第2の回
折格子23,24で異なる方向に回折させて複数本の第1の
ビームと、各々複数本の第2,第3のビームとを得て記
録媒体28に照射し、反射される第1のビームの複数m本
を第1の受光手段51,52,53で受光してリード信号を、そ
の少なくとも一つの受光素子52をn分割してフォーカス
エラー信号を得、第2, 第3のビームのそれぞれ複数p
本のビームを第2の受光手段の2つの受光素子54,55で
受光してトラッキングエラー信号を検出し、第1の受光
手段のn分割の一つに入射する光量と、第2の受光手段
の一つの受光素子に入射する光量とがほぼ等しくなるよ
うにする(ただし、m,n,pは、それぞれ1を除く任
意の自然数)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光カードや光デ
ィスク等の記録媒体に記録されている情報を再生するた
めの光ピックアップ、特に、複数のトラックを同時に再
生するマルチトラックリード型の光ピックアップに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、光カードを読み取る装置では、
光カードと光ピックアップとの相対移動速度が、CD等
のディスク状記録媒体を再生する装置に比べて遅いた
め、対物レンズを経て複数のトラックにそれぞれリード
用ビームを照射し、それらの反射光を別々の受光素子で
受光するようにして、一回の走査で複数トラックを同時
に再生するようにしているものがある。また、光ピック
アップにおいては、上記のマルチトラックリード型に限
らず、リード用ビームを読み取るべきトラックに対して
合焦状態で正確に追従させる必要がある。このため、例
えば、リード用ビームの他に2本のトラッキング用ビー
ムを記録媒体に照射し、それらの反射光に基づいて3ビ
ーム法によりトラッキングエラー信号を検出してトラッ
キング制御を行い、また、記録媒体で反射されるリード
用ビームに基づいて再生信号の他にフォーカスエラー信
号をも検出してフォーカス制御を行うようにしている。
【0003】図7は、上記のようにマルチトラックリー
ドを行う複数の光ビームにより記録媒体上に形成される
スポットと、トラックとの相対位置関係の一例を示すも
のである。この光ピックアップは、光カード1に、3本
のリード用ビームと2本のトラッキング用ビームとを照
射して、順次の3本のトラックを読み取るもので、3本
のリード用ビームは、それぞれのスポット2a,2b,
2cが、光カード1の順次の3本のトラック3a,3
b,3c上に位置するように照射され、2本のトラッキ
ング用ビームは、それぞれのスポット4a,4bが、異
なるガイドトラック5a,5bの一方の側のエッジおよ
び他方の側のエッジに位置するように照射される。
【0004】図8は、図7に示すように複数の光ビーム
を照射してマルチトラックリードを行う光ピックアップ
に設けた、各光ビームの光カード1での反射光を受光す
る光検出器の構成を示すものである。この光検出器11
は、リード用スポット2a,2b,2cの反射光をそれ
ぞれ独立して受光する受光素子12a,12b,12c
と、トラッキング用スポット4a,4bの反射光をそれ
ぞれ独立して受光する受光素子13a,13bとを有す
る。ここで、受光素子12bは、例えば、4分割された
受光領域をもって構成されている。かかる光ピックアッ
プにおいては、受光素子12a,12b,12cの出力
に基づいて、対応するトラック3a,3b,3cのリー
ド信号を得、受光素子13a,13bの出力に基づいて
3ビーム法によりトラッキングエラー信号を得るように
している。また、受光素子12bの4分割受光領域の出
力に基づいて、例えば、非点収差法によりフォーカスエ
ラー信号を得るようにしている。なお、トラック3bの
リード信号は、受光素子12bの各受光領域の出力を加
算して得るようにしている。
【0005】上述したマルチトラックリード型の光ピッ
クアップにおいて、記録媒体に照射する複数の光ビーム
は、それぞれ独立した光源、例えば半導体レーザを用い
て得ることもできるが、このようにすると装置が大型に
なり、かつ高価になることから、一般には、一つの半導
体レーザを用い、その光ビームを複数の回折格子により
回折させて、所望の複数の光ビームを得るようにしてい
る。例えば、図7に示すように5本の光ビームを得る場
合には、一つの半導体レーザからの光ビームを回折させ
る第1の回折格子と、この第1の回折格子を経た光ビー
ムを、第1の回折格子の回折方向とは異なる方向に回折
させる第2の回折格子とを用いて、第1の回折格子から
0次光と±1次回折光との3本の光ビームを得、これら
3本の光ビームの第2の回折格子でのそれぞれの0次光
をリード用ビームとし、第2の回折格子での一対の±1
次回折光をトラッキング用ビームとしている。
【0006】ここで、図8に示した光検出器11の各受
光素子の出力に基づいて、リード信号、フォーカスエラ
ー信号およびトラッキングエラー信号を検出するにあた
っては、一般には、受光素子12a,12c,13a,
13bの出力電流をそれぞれ電圧に変換し、受光素子1
2bについては、各受光領域の出力電流を電圧に変換し
てから処理、あるいは電流モードで処理後、電流電圧変
換するようにしている。この場合、I/V変換および演
算器としては、ダイナミックレンジが比較的狭い複数の
I/V変換および演算回路を集積したI/V変換および
演算器を用いるのが、回路構成およびコスト等の面で好
ましい。
【0007】このため、上述したマルチトラックリード
型の光ピックアップにおいては、図7において、リード
用スポット2a,2b,2cを形成する3本のリード用
ビームの光量比が、1:1:1となるように、第1の回
折格子における0次光と±1次回折光との光量比を設定
している。また、受光素子12bは、フォーカスエラー
信号をも検出するために4分割されていることから、そ
の一つの受光領域に入射する光量と、トラッキングエラ
ー信号を検出するための受光素子13a,13bにそれ
ぞれ入射するトラッキング用ビームの光量とがほぼ等し
くなるように、第2の回折格子における、−1次回折
光、0次光および+1次回折光の光量比を、1:4:1
に設定している。
【0008】一方、上述したフォーカス制御やトラッキ
ング制御は、リード型(再生専用)の光ピックアップに
限らず、ライト型(記録再生用)の光ピックアップにお
いても同様に行われる。このようなライト型の光ピック
アップとして、半導体レーザからの光ビームを一枚の回
折格子を用いて、0次光と±1次回折光との3本の光ビ
ームを得、その1本の0次光をライト用ビームとして記
録媒体のトラック上に照射し、その反射光を図8に示し
たと同様に4分割受光領域を有する受光素子で受光し
て、非点収差法によりフォーカスエラー信号を検出し、
±1次回折光をトラッキング用ビームとして、図7に示
したと同様に異なるガイドトラックの一方の側のエッジ
および他方の側のエッジに照射し、それらの反射光を図
8に示したと同様にそれぞれ受光素子で受光して、3ビ
ーム法によりトラッキングエラー信号を検出するように
したものが知られている。
【0009】このようなライト型の光ピックアップにお
いては、ライト時における半導体レーザの出射パワー
が、リード型の場合に比べて十数倍と大きいことから、
トラッキング用ビームによる不所望な書き込みを確実に
防止するため、回折格子での−1次回折光、0次光およ
び+1次回折光の光量比を、例えば、1:16:1に設
定している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな、マルチトラックリード型の光ピックアップ、およ
びライト型の光ピックアップを製造するにあたっては、
コスト等の点から構成部品や製造部品の共通化が望まれ
る。特に、回折格子は、高価であることから、それぞれ
専用のマスクパターンや回折格子を製造するのは、好ま
しくない。
【0011】しかしながら、上述したライト型の光ピッ
クアップで用いられている回折格子を、上述したマルチ
トラックリード型の光ピックアップの第2の回折格子と
して用いると、リード型では半導体レーザの出射パワー
が小さいために、図8において、トラッキングエラー信
号検出用の受光素子13a,13bに入射する光量がき
わめて小さくなる。このため、上述したようにダイナミ
ックレンジの狭いI/V変換および演算器を用いたので
は、トラッキングエラー信号を正確に検出することがで
きなくなる。この問題を解決する方法としては、ダイナ
ミックレンジの広いI/V変換および演算器を用いた
り、あるいは受光素子13a,13bに対して、専用の
高感度のI/V変換および演算器を用いることが考えら
れるが、いずれの場合にもコスト高になるという問題が
生じ、さらに後者の場合には、回路構成が複雑になると
いう問題も生じることになる。
【0012】なお、上記の場合とは逆に、マルチトラッ
クリード型の光ピックアップで用いられている第2の回
折格子を、ライト型の光ピックアップの回折格子として
用いることも考えられるが、上記の第2の回折格子は、
−1次回折光、0次光および+1次回折光の光量比が、
1:4:1であるため、これをライト型に用いると、ト
ラッキング用ビームによって記録媒体を書き潰してしま
うことになり、共用できない。
【0013】この発明は、以上の点に鑑みてなされたも
ので、回路構成上に特別の変更を加えることなく、ライ
ト型の光ピックアップで用いられる回折格子との共通化
が図れ、したがって安価にできるよう適切に構成したマ
ルチトラックリード型の光ピックアップを提供すること
を目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の光ピックアップは、光源と、この光源か
ら射出される光ビームを第1の方向に回折させてほぼ等
しい光強度の複数の光ビームを得る第1の回折格子と、
この第1の回折格子からの複数の光ビームを、それぞれ
前記第1の方向とは異なる第2の方向に回折させて、そ
れぞれ第1のビームと、該第1のビームの一方の側およ
び他方の側にそれぞれ位置し、該第1のビームに対して
それぞれ1/x(ただし、xは、x≧1)の光強度を有
する第2および第3のビームとを得る第2の回折格子
と、この第2の回折格子からの光ビームを、それぞれの
第1のビームが記録媒体の異なる情報トラック上に位置
し、それぞれの第2,第3のビームが該記録媒体の前記
情報トラックに隣接するガイドトラックのうち異なるガ
イドトラック上に位置するように、該記録媒体に照射す
る照射手段と、前記記録媒体でそれぞれ反射される前記
第1のビームのうち、所定の複数m(ただし、mは、1
を除く任意の自然数)本のビームをそれぞれ独立して受
光して、対応するトラックに記録された情報のリード信
号を得るためのm個の受光素子を有し、その少なくとも
一つの受光素子は、前記集光手段の前記記録媒体に対す
るフォーカスエラー信号をも検出するためにn(ただ
し、nは、1を除く任意の自然数)分割された受光領域
を有する第1の受光手段と、前記記録媒体で反射される
前記第2および第3のビームのうち、それぞれ所定の複
数p(ただし、pは、1を除く任意の自然数)本のビー
ムを受光する2つの受光素子を有し、これら受光素子の
出力に基づいてトラッキングエラー信号を検出するため
の第2の受光手段とを具え、前記第1の受光手段のn分
割された受光領域の一つに入射する光量と、前記第2の
受光手段の一つの受光素子に入射する光量とがほぼ等し
くなるように構成したことを特徴とするものである。
【0015】この発明の好適一実施形態では、前記x,
n,pの各値を、x/n≒p、を満たすように選択す
る。
【0016】また、この発明の好適一実施形態では、前
記第1の回折格子と前記第2の回折格子とを、一枚の光
学基材に形成する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。図1は、この発明の第
1実施形態を示すものである。この光ピックアップは、
光カードの順次の3本のトラックを同時にリードするよ
うにした再生専用ピックアップで、再生用の半導体レー
ザ21から出射される光ビームは、コリメータレンズ2
2で平行光束としたのち、第1の回折格子23に入射さ
せて回折させ、これにより光量比が等しい0次光と、±
1次回折光との3本の光ビームを得る。これら3本の光
ビームは、第2の回折格子24に入射させ、ここで第1
の回折格子23の回折方向とは異なる方向にそれぞれ回
折させて、各光ビームに対して0次光と±1次回折光と
の3本の光ビーム、したがって合計で9本の光ビームを
得る。なお、この第2の回折格子24は、上述したライ
ト型の光ピックアップで用いられている、−1次回折
光、0次光および+1次回折光の光量比が、例えば、
1:16:1のものを用い、この第2の回折格子24で
の0次光をリード用ビームとして、また、±1次回折光
をトラッキング用ビームとして用いる。
【0018】第2の回折格子24から出射される複数の
光ビームは、往路と復路とを分離する平板プリズム25
および立ち上げミラー26を経て、図2に部分側面図を
示すように、集光手段としての対物レンズ27により光
カード28上をスポット状に照射する。
【0019】また、光カード28で反射される戻り光
は、対物レンズ27および立ち上げミラー26を経て平
板プリズム25に入射させ、ここで反射されて往路と分
離される戻り光を、集光レンズ29を経て、光軸に対し
て45°(トラック方向に対しても45°)傾けて配置
した平行平板30に収束光として入射させて、該平行平
板30を屈折透過させ、これによりフォーカスエラー検
出のための非点収差を発生させて、凹レンズ31を経て
光検出器32に入射させる。
【0020】図3は、この実施形態において、光カード
28上に形成される半導体レーザ21からの光ビームに
よるスポットとトラックとの相対的位置関係を示すもの
である。図3において、スポット41,42,43は、
第1の回折格子23から得られる3本の光ビームの第2
の回折格子24での0次光によるリード用スポットをそ
れぞれ示し、スポット41a,42a,43aは、その
例えば+1次回折光によるトラッキング用スポットを、
スポット41b,42b,43bは、−1次回折光によ
るトラッキング用スポットをそれぞれ示す。
【0021】リード用スポット41,42,43は、ト
ラッキング制御により、トラッキング用スポット41
a,42a,43aがそれぞれ異なるガイドトラック4
5a,45b,45cの一方の側のエッジに、トラッキ
ング用スポット41b,42b,43bがそれぞれ異な
るガイドトラック46a,46b,46cの他方の側の
エッジにそれぞれ位置している状態で、順次の3本のト
ラック47a,47b,47c上に位置するようにす
る。
【0022】図4は、図1に示す光検出器32の受光面
の構成を示す平面図である。この光検出器32は、図3
に示したリード用スポット41,42,43からの戻り
光をそれぞれ受光する受光素子51,52,53と、ト
ラッキング用スポット41a,42a,43aからの戻
り光を受光する共通の受光素子54と、トラッキング用
スポット41b,42b,43bからの戻り光を受光す
る共通の受光素子55とを、同一の半導体基板上に形成
して構成する。なお、受光素子52は、4分割した受光
領域52a〜52dをもって構成する。ここで、受光素
子51,52,53は第1の受光手段を構成し、受光素
子54,55は第2の受光手段を構成する。
【0023】このようにして、受光素子52の4分割受
光領域52a〜52dの出力に基づいて、非点収差法に
より、対物レンズ27をフォーカス制御するためのフォ
ーカスエラー信号Foを得る。すなわち、受光領域52
a〜52dの出力を、それぞれI52a 〜I52d とすると
き、 Fo=(I52a +I52C )−(I52b +I52d ) によってフォーカスエラー信号Foを得る。
【0024】また、受光素子54,55の出力に基づい
て、3ビーム法により、対物レンズ27をトラッキング
制御するためのトラッキングエラー信号Trを得る。す
なわち、受光素子54,55の出力を、それぞれI54
55とするとき、 Tr=I54−I55 によってトラッキングエラー信号Trを得る。
【0025】さらに、上記のフォーカスエラー信号Fo
およびトラッキングエラー信号Trに基づいて、対物レ
ンズ27をフォーカス制御およびトラッキング制御しな
がら、受光素子51,52,53の出力に基づいて、順
次の3本のトラック47a,47b,47cのリード信
号を得る。
【0026】この実施形態において、第2の回折格子2
4は、上述したように、ライト型の光ピックアップで用
いられる、−1次回折光、0次光および+1次回折光の
光量比が、例えば、1:16:1のものを用いている。
したがって、この場合、トラッキング用スポット42a
を形成する光量と、受光素子52の一つの受光領域に対
応するリード用スポット42の光量と、トラッキング用
スポット42bの光量との比は、1:4:1となる。な
お、他のスポットについての光量比、すなわち、トラッ
キング用スポット41a:リード用スポット41:トラ
ッキング用スポット41b、およびトラッキング用スポ
ット43a:リード用スポット43:トラッキング用ス
ポット43bは、1:16:1となる。
【0027】しかし、この実施形態では、トラックの一
方の側のエッジに位置させる3つのトラッキング用スポ
ット41a,42a,43aからの戻り光を共通の受光
素子54で受光し、トラックの他方の側のエッジに位置
させる3つのトラッキング用スポット41b,42b,
43bからの戻り光を共通の受光素子55で受光するよ
うにしたので、受光素子54、受光素子52の一つの受
光領域、および受光素子55に対応する光量比は、3:
4:3となり、フォーカスエラー信号を検出するための
光量と、トラッキングエラー信号を検出するための光量
とをほぼ等しくできる。
【0028】したがって、従来と同様にダイナミックレ
ンジの比較的狭いI/V変換および演算器を用いて、受
光素子51,53,54,55および受光領域52a〜
52dのそれぞれの出力電流を電圧に変換することがで
きるので、従来の回路構成に特別の変更を加えることな
く、ライト型の光ピックアップで用いられている回折格
子との部品の共通化を図ることができ、安価なマルチト
ラックリード型の光ピックアップを得ることができる。
【0029】図5は、この発明の第2実施形態の要部の
構成を示すものである。この実施形態では、図1に示す
構成において、第1の回折格子23により光量比が等し
い4本の光ビームを得、これらの光ビームを第2の回折
格子24に入射させて、それぞれ0次光および±1次回
折光の3本の光ビーム、したがって合計で12本の光ビ
ームを得、その各0次光をリード用ビームとし、±1次
回折光をトラッキング用ビームとして、4本のトラック
を同時に読み取るようにしたものである。このため、こ
の実施形態では、光検出器32を、図5に示すように、
4本のリード用ビームの光カードからの戻り光をそれぞ
れ受光する受光素子61,62,63,64と、トラッ
キング用ビームである第2の回折格子24での4本の例
えば+1次回折光の光カードからの戻り光を受光する共
通の受光素子65と、同じくトラッキング用ビームであ
る第2の回折格子24での4本の−1次回折光の光カー
ドからの戻り光を受光する共通の受光素子66とを、同
一半導体基板上に形成して構成する。また、受光素子6
1,62,63,64の任意の一つ、図5では受光素子
63は、非点収差法によりフォーカスエラー信号をも検
出するために、4分割した受光領域をもって構成する。
ここで、受光素子61,62,63,64は第1の受光
手段を構成し、受光素子65,66は第2の受光手段を
構成する。
【0030】このようにして、第1実施形態と同様に、
受光素子63の4分割受光領域の出力に基づいて、非点
収差法によりフォーカスエラー信号Foを検出し、受光
素子65,66の出力に基づいて、3ビーム法により、
トラッキングエラー信号Trを得、これらフォーカスエ
ラー信号Foおよびトラッキングエラー信号Trに基づ
いて、フォーカス制御およびトラッキング制御しなが
ら、受光素子61,62,63,64の出力に基づい
て、順次の4本のトラックのリード信号を得る。
【0031】この実施形態によれば、受光素子65、受
光素子63の一つの受光領域、および受光素子66に対
応する光量比は、4:4:4となり、フォーカスエラー
信号を検出するための光量と、トラッキングエラー信号
を検出するための光量とをより等しくできる。したがっ
て、第1実施形態におけるよりも、フォーカスエラー信
号およびトラッキングエラー信号の検出精度を等しくで
きる。
【0032】図6は、この発明の第3実施形態の要部の
構成を示すものである。この実施形態では、図1に示す
構成において、第1の回折格子23により光量比が等し
い5本の光ビームを得、これらの光ビームを第2の回折
格子24に入射させて、それぞれ0次光および±1次回
折光の3本の光ビーム、したがって合計で15本の光ビ
ームを得、その0次光の4本をリード用ビームとし、±
1次回折光の10本をトラッキング用ビームとして、4
本のトラックを同時に読み取るようにしたものである。
このため、この実施形態では、光検出器32を、図6に
示すように、4本のリード用ビームの光カードからの戻
り光をそれぞれ受光する受光素子71,72,73,7
4と、トラッキング用ビームである第2の回折格子24
での5本の例えば+1次回折光の光カードからの戻り光
を受光する共通の受光素子75と、同じくトラッキング
用ビームである第2の回折格子24での5本の−1次回
折光の光カードからの戻り光を受光する共通の受光素子
76とを、同一半導体基板上に形成して構成する。ま
た、受光素子71,72,73,74の任意の一つ、図
6では受光素子73は、非点収差法によりフォーカスエ
ラー信号をも検出するために、4分割した受光領域をも
って構成する。ここで、受光素子71,72,73,7
4は第1の受光手段を構成し、受光素子75,76は第
2の受光手段を構成する。
【0033】このようにして、第1実施形態と同様に、
受光素子73の4分割受光領域の出力に基づいて、非点
収差法によりフォーカスエラー信号Foを検出し、受光
素子75,76の出力に基づいて、3ビーム法により、
トラッキングエラー信号Trを得、これらフォーカスエ
ラー信号Foおよびトラッキングエラー信号Trに基づ
いて、フォーカス制御およびトラッキング制御しなが
ら、受光素子71,72,73,74の出力に基づい
て、順次の4本のトラックのリード信号を得る。
【0034】この実施形態によれば、受光素子75、受
光素子73の一つの受光領域、および受光素子76に対
応する光量比は、5:4:5となり、フォーカスエラー
信号を検出するための光量と、トラッキングエラー信号
を検出するための光量とを、第1実施形態と同様にほぼ
等しくすることができ、第1実施形態と同様の効果を得
ることができる。
【0035】以上、この発明を3つの実施形態で説明し
たが、次に、この発明の考え方を一般化して説明する。
第2の回折格子で得られる−1次回折光と0次光と+1
次回折光との光量比を、1:16:1、と例示したが、
これを、1:x:1、と一般化する。ここで、xは、1
以上であるが、必ずしも自然数である必要はない。ま
た、上述した実施形態では、フォーカスエラー信号を検
出する受光素子が4分割されているが、これをn(ただ
し、nは1を除く任意の自然数)分割と一般化する。次
に、第2の回折格子で得られる−1次回折光と+1次回
折光とを用いてトラッキングエラー信号を検出する2個
の受光素子には、第1実施形態では各3本のビームが、
第2実施形態では各4本のビームが、第3実施形態では
各5本のビームが入射する。そこで、これをp(ただ
し、pは1を除く任意の自然数)と一般化する。
【0036】ここで、トラッキングエラー信号を検出す
る光検出器を考えると、一つの光検出器には、光強度比
1のビームがp本入射されるから、1×p=p、の光量
が入る。一方、フォーカスエラー信号を検出する光検出
器を考えると、分割されたもののうち一つには、光強度
比xのビームがn分割されて入射されるから、x/nの
光量が入る。この発明の目的によれば、トラッキングエ
ラー用光検出器とフォーカスエラー用光検出器の後に接
続されるI/V変換および演算器を共通化するために、
各光検出器の一つに入力する光量を同じにすれば良い。
すなわち、pとx/nとが、ほぼ同じになるようにすれ
ば良い。このためには、p,x,nの各値を、p=x/
n、がほぼ成り立つように選択すれば良い。
【0037】なお、この発明は、上述した実施形態にの
み限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可
能である。例えば、上述した実施形態では、第2の回折
格子24として、ライト型の光ピックアップで用いられ
る1本の光ビームから、1本のライト用ビームと、2本
のトラッキング用ビームとを得る回折格子を用いるよう
にしたが、このライト型の回折格子を製造する際に用い
るマスクパターンを共用して、例えば1つの光学基材の
表面に第1の回折格子23を形成し、裏面に第2の回折
格子24を形成することもできる。このようにすれば、
マスクパターンの共用により、回折格子を安価にできる
他、部品点数も削減できるので、全体をより安価にでき
ると共に、組み立ても容易にできる。また、この発明
は、光カードに限らず、光ディスク等の他の記録媒体に
対してマルチトラックリードを行う光ピックアップにも
有効に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、回路
構成上に特別の変更を加えることなく、ライト型の光ピ
ックアップで用いられる回折格子、あるいはその製造部
品との共通化を有効に図ることができるので、マルチト
ラックリード型の光ピックアップを安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示す図である。
【図2】図1の部分側面図である。
【図3】図1に示す実施形態における光カード上でのビ
ームスポットとトラックとの相対的位置関係を示す図で
ある。
【図4】図1に示す光検出器の受光面の構成を示す平面
図である。
【図5】この発明の第2実施形態の要部を説明するため
の図である。
【図6】同じく、第3実施形態の要部を説明するための
図である。
【図7】従来のマルチトラックリード型の光ピックアッ
プにおける光カード上でのビームスポットとトラックと
の相対的位置関係を示す図である。
【図8】図7に示す従来例における光検出器の受光面の
構成を示す平面図である。
【符号の説明】
21 半導体レーザ 22 コリメータレンズ 23 第1の回折格子 24 第2の回折格子 25 平板プリズム 26 立ち上げミラー 27 対物レンズ 28 光カード 29 集光レンズ 30 平行平板 31 凹レンズ 32 光検出器 41,42,43 リード用スポット 41a,42a,43a,41b,42b,43b ト
ラッキング用スポット 45a,45b,45c,46a,46b,46c ガ
イドトラック 47a,47b,47c トラック 51,52,53,54,55 受光素子 52a,52b,52c,52d 受光領域 61,62,63,64,65,66 受光素子 71,72,73,74,75,76 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武川 啓二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 この光源から射出される光ビームを第1の方向に回折さ
    せてほぼ等しい光強度の複数の光ビームを得る第1の回
    折格子と、 この第1の回折格子からの複数の光ビームを、それぞれ
    前記第1の方向とは異なる第2の方向に回折させて、そ
    れぞれ第1のビームと、該第1のビームの一方の側およ
    び他方の側にそれぞれ位置し、該第1のビームに対して
    それぞれ1/x(ただし、xは、x≧1)の光強度を有
    する第2および第3のビームとを得る第2の回折格子
    と、 この第2の回折格子からの光ビームを、それぞれの第1
    のビームが記録媒体の異なる情報トラック上に位置し、
    それぞれの第2,第3のビームが該記録媒体の前記情報
    トラックに隣接するガイドトラックのうち異なるガイド
    トラック上に位置するように、該記録媒体に照射する照
    射手段と、 前記記録媒体でそれぞれ反射される前記第1のビームの
    うち、所定の複数m(ただし、mは、1を除く任意の自
    然数)本のビームをそれぞれ独立して受光して、対応す
    るトラックに記録された情報のリード信号を得るための
    m個の受光素子を有し、その少なくとも一つの受光素子
    は、前記集光手段の前記記録媒体に対するフォーカスエ
    ラー信号をも検出するためにn(ただし、nは、1を除
    く任意の自然数)分割された受光領域を有する第1の受
    光手段と、 前記記録媒体で反射される前記第2および第3のビーム
    のうち、それぞれ所定の複数p(ただし、pは、1を除
    く任意の自然数)本のビームを受光する2つの受光素子
    を有し、これら受光素子の出力に基づいてトラッキング
    エラー信号を検出するための第2の受光手段とを具え、 前記第1の受光手段のn分割された受光領域の一つに入
    射する光量と、前記第2の受光手段の一つの受光素子に
    入射する光量とがほぼ等しくなるように構成したことを
    特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ピックアップにおい
    て、 前記x,n,pの各値を、x/n≒p、を満たすように
    選択したことを特徴とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光ピックアップ
    において、 前記第1の回折格子と前記第2の回折格子とを、一枚の
    光学基材に形成したことを特徴とする光ピックアップ。
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KR100336599B1 (ko) * 1998-08-06 2002-05-16 마찌다 가쯔히꼬 광 픽업 장치
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