JPH10198644A - 同期制御方法およびマルチプロセッサシステム - Google Patents

同期制御方法およびマルチプロセッサシステム

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JPH10198644A
JPH10198644A JP9003535A JP353597A JPH10198644A JP H10198644 A JPH10198644 A JP H10198644A JP 9003535 A JP9003535 A JP 9003535A JP 353597 A JP353597 A JP 353597A JP H10198644 A JPH10198644 A JP H10198644A
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instruction
synchronization
cache coherence
processing
processor
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JP9003535A
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English (en)
Inventor
Yuko Ishibashi
優子 石橋
Toshimitsu Ando
利光 安藤
Yasuhiro Teramoto
康弘 寺本
Tadaaki Isobe
忠章 磯部
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期処理が必要な任意のプロセッサ間のみキ
ャッシュコヒーレンス保証処理を行うことにより、同期
処理時間を短縮する。 【解決手段】 記憶制御装置2内にプロセッサ間共有の
コミュニケーションレジスタ22を設ける。POST命
令発行プロセッサ3aのキャッシュコヒーレンス保証処
理が完了すると、処理完了を通知する制御データをレジ
スタ22に格納する。WAIT側プロセッサ3bは、レ
ジスタ22に制御データが格納されたことを検出する
と、キャッシュコヒーレンス保証処理を行い、保証処理
が完了すると、WAIT命令の後続の命令を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のプロセッサ
を備え、各々のプロセッサが同期してプログラムを実行
することが可能な主記憶共有型マルチプロセッサシステ
ムにおいて、プロセッサ間の共有レジスタを用いたプロ
セッサ間の同期制御方法およびマルチプロセッサシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】主記憶共有型マルチプロセッサにおける
プロセッサ間の同期方法としては、例えばSYNC命令
が定義されている。このSYNC命令は、SYNC命令
に先行する命令のキャッシュコヒーレンス保証処理を行
い、キャッシュコヒーレンス保証処理完了後、SYNC
命令の後続命令を実行することにより、マルチプロセッ
サを構成する全プロセッサの間の同期処理を行う命令で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば主記憶共有型の
4台のマルチプロセッサにおいて、任意の2台のプロセ
ッサ間でのみ同期処理が必要な場合に、上記した従来の
SYNC命令を用いると、本来2台のプロセッサ間のみ
のキャッシュコヒーレンス保証処理を行えばよいにも係
らず、全てのプロセッサ間のキャッシュコヒーレンス保
証処理を実行しなければならず、この結果、同期処理に
要する時間が長くなるという問題点がある。
【0004】本発明の目的は、同期処理が必要な任意の
プロセッサの間のみキャッシュコヒーレンス保証処理を
行うことにより、同期処理時間を短縮した同期制御方法
およびマルチプロセッサシステムを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】主記憶装置とキャッシュ
記憶を持つ複数のプロセッサと、主記憶装置と複数のプ
ロセッサとの間のデータ転送とプロセッサ間キャッシュ
コヒ一レンス制御を行う記憶制御装置からなる計算機シ
ステムにおいて、同期元プロセッサがPOST命令の実
行により同期先プロセッサに対し同期元プロセッサの同
期処理完了を通知し、同期先プロセッサがWAIT命令
の実行により前記POST命令の発行を待機するような
プロセッサ間のプログラム同期方式がある。本発明で
は、前記同期方式を実現するために記憶制御装置にプロ
セッサ間共有レジスタを設けることを特徴としている。
【0006】POST側プロセッサ及び記憶制御装置
は、POST命令に伴うPOST命令発行プロセッサの
キャッシュコヒーレンス保証処理完了を検出すると、処
理完了を通知する同期制御データを前記プロセッサ間共
有レジスタに格納する。WAIT側プロセッサ及び記憶
制御装置は、POST命令発行プロセッサがキャッシュ
コヒーレンス保証処理完了を通知するために、プロセッ
サ間共有レジスタに制御データを格納したことを検出す
ると、WAIT命令発行プロセッサのキャッシュコヒー
レンス保証処理を行い、処理完了を検出するとWAIT
命令の後続命令の実行を開始する。
【0007】また、共有レジスタに格納される制御デー
タにPOST側プロセッサのキャッシュコヒーレンス保
証処理完了報告フラグを設け、POST命令発行プロセ
ッサのキャッシュコヒーレンス保証処理完了時に前記フ
ラグの書き込みを行うことでWAIT側プロセッサに保
証処理完了の報告をすることを特徴としている。
【0008】上記した同期処理において、POST命令
にキャッシュコヒーレンス保証処理を実行するPOST
命令と、キャッシュコヒーレンス保証処理を実行しない
POST命令を設け、またWAIT命令にキャッシュコ
ヒーレンス保証処理を実行するWAIT命令と、キャッ
シュコヒーレンス保証処理を実行しないWAIT命令を
設けることを特徴としている。これにより、キャッシュ
コヒーレンス保証処理を実行するか否かを選択すること
が可能となる。
【0009】また、制御データにキャッシュコヒーレン
ス保証フラグを設け、上記キャッシュコヒーレンス保証
処理を実行するPOST命令実行時にはPOST命令発
行プロセッサのキャッシュコヒーレンス保証処理を行う
と共に、前記キャッシュコヒーレンス保証フラグ及び同
期制御データを書き込み、上記キャッシュコヒーレンス
保証処理を実行しないPOST命令実行時にはPOST
命令発行プロセッサのキャッシュコヒーレンス保証処理
及びキャッシュコヒーレンス保証フラグのセットを行わ
ずに同期制御データの書き込みを行うことを特徴として
いる。WAIT側プロセッサはキャッシュコヒーレンス
保証処理を実行するWAIT命令と、キャッシュコヒー
レンス保証処理を実行しないWAIT命令を設けなくて
も、上記キャッシュコヒーレンス保証フラグをチェック
することにより、キャッシュコヒーレンス保証処理を実
行するか否かを判断することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
用いて具体的に説明する。図1は、本発明の実施例の全
体構成図である。図1において、1は主記憶装置、2は
記憶制御装置、3はプロセッサである。本実施例では例
えば4台のプロセッサからなり、3a〜3dはそれぞれ
プロセッサ0〜プロセッサ3である。そして、各プロセ
ッサ3a〜3dには、それぞれキャッシュ記憶30a〜
30dと対記憶制御装置インタフェース制御部31a〜
31dが設けられている。
【0011】記憶制御装置2には、キャッシュディレク
トリ参照制御部20と各プロセッサ0〜プロセッサ3に
対応したキャッシュコヒーレンス制御部21a〜21d
と、コミュニケーションレジスタ22が設けられてい
る。
【0012】図1は、複数のプロセッサ0〜プロセッサ
3と、各プロセッサが1つの主記憶装置1を共有する主
記憶共有型のマルチプロセッサシステムを構成してい
る。
【0013】図2は、キャッシュコヒーレンス制御部2
1の構成を示す。図2において、210はコヒーレンス
制御リクエストスタック、211はキャンセルスタッ
ク、212はプロセッサインタフェース制御部、213
はキャッシュリクエスト制御部である。
【0014】図3は、コミュニケーションレジスタ22
の構成を示す。図3において、220はレジスタ本体、
221はライト制御部、222はリード制御部、223
はコミュニケーションレジスタインタフェース制御部で
ある。
【0015】図1において、主記憶装置1とプロセッサ
3内のキャッシュ記憶30の間ではデータ信号線4によ
ってデータ転送が行われている。通常、主記憶装置1へ
のSTORE命令が発生すると、対記憶制御装置インタ
フェース制御部31はキャッシュコヒーレンス制御部2
1に対して、STORE命令のターゲットアドレスを通
知し、そのターゲットアドレスを含むブロックのキャッ
シュコヒーレンス処理を対記憶制御装置インタフェース
信号33により要求する。なお、STORE命令を実行
したプロセッサにおいて、STORE命令のアドレス
と、自キャッシュディレクトリのアドレスとを比較し、
一致したとき、STORE命令のアドレスを含むキャッ
シュブロックを無効化する。
【0016】キャッシュコヒーレンス制御部21は、キ
ャッシュディレクトリ参照制御部20に対してキャッシ
ュディレクトリ参照制御インタフェース23によって他
のプロセッサ3へのキャッシュキャンセルリクエストを
要求する。キャッシュディレクトリ参照制御部20で
は、各プロセッサ内のキャッシュ記憶30a〜30dに
格納されているブロックのアドレスを記録していて、S
TORE命令のターゲットアドレスと比較し一致したな
らば、同アドレスのブロックのデータを持つ全てのプロ
セッサに対応するキャッシュコヒーレンス制御部21a
〜21dに対してキャッシュキャンセルリクエストを発
行する。
【0017】キャッシュコヒーレンス制御部21に格納
されたキャッシュキャンセルリクエストは、順次プロセ
ッサ内の対記憶制御装置インタフェース制御部31に転
送され、上記したアドレスを持つキャッシュブロックを
無効化することにより、キャッシュキャンセルが行われ
る。
【0018】〈実施例1〉図4(a)、(b)は、本発
明のPOST/WAIT命令の命令仕様を示す。図1に
おいて、4台のプロセッサ3a〜3dが動作していると
きに、図4(a)のPOST命令がプロセッサ(0)3
aで実行され、WAIT命令がプロセッサ(1)3bで
実行され、2台のプロセッサ(0)3aとプロセッサ
(1)3bが同期してプログラムを実行する場合につい
て、以下、実施例1を説明する。
【0019】WAIT命令中のPOST側プロセッサ番
号にはプロセッサ(0)が指定される。そして、POS
T側プロセッサ(0)3aは、POST命令の前にST
ORE命令(ST A)を実行している。プロセッサ
(0)によってPOST命令が実行されると、WAIT
命令を実行し同期処理の完了を待っているプロセッサ
(1)に対して同期処理の完了が通知される。この通知
を受けると、プロセッサ(1)はWAIT命令の次の命
令を実行する。つまり、例えば、先のSTORE命令で
処理されたデータAを、LD命令(LD A)を実行す
ることにより読み込み、これによりプロセッサ間で同期
してプログラムを実行する。
【0020】さて、図1のプロセッサ(0)3aがPO
ST命令をデコードすると、対記憶制御装置インタフェ
ース制御部31aは対記憶制御装置インタフェース信号
33aによってキャッシュコヒーレンス制御部21aに
POST命令を通知する。
【0021】図2のキャッシュコヒーレンス制御部21
aでは、プロセッサインタフェース制御部212がPO
ST命令の通知をコヒーレンス制御リクエストスタック
210にPOST信号214として連絡する。コヒーレ
ンス制御リクエストスタック210には、先のSTOR
E命令発行時のアドレスがリクエストとしてスタックに
積まれている。そして、コヒーレンス制御リクエストス
タック210は、POST信号214が有効である間
に、キャッシュリクエスト制御部213を介してキャッ
シュディレクトリ参照制御部20に対して、スタック内
のコヒーレンス制御リクエストを全て送出すると、コヒ
ーレンス制御リクエストスタック空信号215をプロセ
ッサインタフェース制御部212に送出する。
【0022】プロセッサインタフェース制御部212
は、コヒーレンス制御リクエストスタック空信号215
を受けると、POST命令におけるPOST側プロセッ
サのキャッシュコヒーレンス保証処理が完了したとみな
して、対記憶制御装置インタフェース信号33aによっ
てプロセッサ(0)の対記憶制御装置インタフェース制
御部31aに対してPOST側プロセッサのキャッシュ
コヒーレンス保証処理の完了を通知する。
【0023】キャッシュコヒーレンス保証処理の完了を
受けた対記憶制御装置インタフェース制御部31aは、
コミュニケーションレジスタインタフェース信号32a
を用いて、図5(a)に示す制御データ51をコミュニ
ケーションレジスタ22に送信する。図3のコミュニケ
ーションレジスタ22において、制御データ51はコミ
ュニケーションレジスタインタフェース制御部223か
らライト制御部221に送られ、ライト制御部221の
制御の基にレジスタ220に書き込まれる。
【0024】ここで、レジスタ220内の制御データは
例えば初期値「0」であり、POST側プロセッサによ
って書き込まれる制御データは例えば「1」である。つ
まり、POST命令を実行することにより同期処理が完
了し、かつ、キャッシュコヒーレンス保証処理が完了す
ることにより、POST側プロセッサ3aが制御データ
「1」をレジスタ22に書き込む。
【0025】WAIT命令をデコードしたプロセッサ
(1)3bにおいては、対記憶制御装置インタフェース
制御部31bがコミユニケーションレジスタインタフェ
ース信号32bを用いてコミュニケーションレジスタ2
2に対して読み出しリクエストを発行する。図2のコミ
ュニケーションレジスタ22において、読み出しリクエ
ストはコミュニケーションレジスタインタフェース制御
部223からリード制御部222に送られ、レジスタ内
の制御データ51を読み出す。読み出された制御データ
51は、リ一ド制御部222、コミュニケーションレジ
スタインタフェース制御部223を介して、コミュニケ
ーションレジスタインタフェース信号32bによって対
記憶制御装置インタフェース制御部31bに転送され
る。
【0026】WAIT側プロセッサ3bの対記憶制御装
置インタフェース制御部31bでは、読み出された制御
データ51をデコードし、有効な書き込みが行われてい
るか否かをチェックする。もしも有効な書き込みが行わ
れていなければ、有効な書き込みが行われるまで上記の
読み出しを繰り返す。ここでは、レジスタ220の制御
データ51が「0」から「1」になったとき、有効な書
き込みであると確認する。
【0027】有効な書き込みが行われていることが確認
できたら、対記憶制御装置インタフェース制御部31b
は、対記憶制御装置インタフェース信号33bによっ
て、キャッシュコヒーレンス制御部21bに対してWA
IT命令を通知する。その時、WAIT命令で指定され
た対応するPOST側プロセッサ番号(NO 0)も併
せて転送する。
【0028】図2のキャッシュコヒーレンス制御部21
b内では、WAIT命令の通知を受け取ったプロセッサ
インタフェース制御部212がキャンセルスタック21
1にWAIT信号216とPOST側プロセッサ番号通
知信号217を送出する。キャンセルスタック211に
は、POST側プロセッサ番号を持つキャッシュキャン
セルリクエストがスタックされている。なお、このPO
ST側プロセッサ番号は、キャッシュディレクトリ参照
制御部20でキャッシュキャンセルリクエストに付けら
れて、キャッシュコヒーレンス制御部21b、c、dに
送られる。
【0029】そして、キャンセルスタック211は、自
らのスタック内に、信号217で通知された番号と同一
のPOST側プロセッサ番号を持つキャッシュキャンセ
ルリクエストが存在するか否かを確認する。存在する場
合には、POST側プロセッサ番号を持つキャッシュキ
ャンセルリクエストがスタック211から信号219に
よってプロセッサインタフェース制御部212に送出さ
れる。なお、この送出されたキャンセルリクエストを基
に、プロセッサ3b内のキャッシュ記憶のブロックが無
効化される。
【0030】キャンセルスタック211は、WAIT信
号216が有効であるときに、POST側プロセッサ番
号を持つキャッシュキャンセルリクエストがスタック内
に全てなくなったことを基に、WAIT側プロセッサの
キャッシュコヒーレンス保証処理が完了したと認識し
て、キャッシュコヒーレンス保証処理完了通知218を
プロセッサインタフェース制御部212に報告する。
【0031】プロセッサインタフェース制御部212
は、上記したキャッシュコヒーレンス保証処理の完了を
対記憶制御装置インタフェース信号33bによって対記
憶制御装置インタフェース制御部31bに報告する。そ
して、記憶制御装置インタフェース制御部31bにより
キャッシュコヒーレンス保証処理の完了を受け取ったプ
ロセッサ(1)3bは、WAIT命令の後続命令(LD
A)の実行を開始し、同期処理が完了する。
【0032】〈実施例2〉上記した実施例1の制御デー
タ51は、同期処理の完了と、キャッシュコヒーレンス
保証処理の完了とを併せて示すデータであるが、本実施
例の制御データ52は、図5(b)に示すように、同期
処理の完了を示す同期制御データ54と、キャッシュコ
ヒーレンス保証処理の完了報告フラグ53とからなって
いる。以下、実施例2を説明する。
【0033】POST側プロセッサは、対記憶制御装置
インタフェース制御部31がキャッシュコヒーレンス制
御部21に対して一連のキャッシュコヒーレンス保証処
理を指示する前に、先ずコミュニケーションレジスタ2
2に同期制御データ54を書き込む処理を指示する。こ
こでは、例えば同期処理が完了したとき同期制御データ
54として「1」を書き込む。
【0034】次に、前述したようにPOST側キャッシ
ュコヒーレンス保証処理を行った後、キャッシュコヒー
レンス保証処理が完了するとキャッシュコヒーレンス保
証処理完了報告フラグ53の書き込みを、同期制御デー
タ54の書き込みと同様に、コミュニケーションレジス
タ22内のコミュニケーションレジスタインタフェース
制御部223およびライト制御部221の制御により行
う。ここでは、例えば保証処理が完了するとフラグ53
を「1」(有効)とし、完了していなければフラグを
「0」(無効)とする。
【0035】WAIT側プロセッサは、POST側プロ
セッサのキャッシュコヒーレンス保証処理完了を検知す
るために、直ちにレジスタ220内の同期制御データ5
4を読み出すのではなく、先ずキャッシュコヒーレンス
保証処理完了報告フラグ53のみ読み出す。読み出され
たキャッシュコヒーレンス保証処理完了報告フラグ53
は、リ一ド制御部222において有効か否かのチェック
を行い、有効でなければ有効になるまでフラグ53の読
み出しを続け、有効になったならば同期制御データ54
と共にコミュニケーションレジスタインタフェース制御
部223を介して対記憶制御装置インタフェース制御部
31に送出し、以降、前述したWAIT命令が処理され
る。
【0036】〈実施例3〉本実施例は、キャッシュコヒ
ーレンス保証処理を行うか否かを選択する実施例であ
る。本実施例では、図4(b)に示すように、POST
命令およびWAIT命令中に、コヒーレンス保証処理を
行うか否かを指示するためにコヒーレンス保証処理有/
無を示すC bitを付加する。すなわち、C bit
=1のコヒーレンス保証処理を行う場合は、実施例1で
説明したと同様にしてキャッシュコヒーレンス保証処理
を行う。
【0037】C bit=0のコヒーレンス保証処理を
行わない場合には、POST命令の実行においては、対
記憶制御装置インタフェース制御部31はキャッシュコ
ヒーレンス制御部21に対してキャッシュコヒーレンス
保証処理に関する処理を行わずに、コミュニケーション
レジスタ22に対して同期の完了を示す制御データ51
の書き込みを前述した手順で行う。
【0038】また、C bit=0のコヒーレンス保証
処理を行わないWAIT命令の実行においては、WAI
T側プロセッサの対記憶制御装置インタフェース制御部
31が、POST側プロセッサによるコミュニケーショ
ンレジスタ22に対する制御データ51の書き込みを検
知すると、キャッシュコヒーレンス制御部21に対する
キャッシュコヒーレンス保証処理に関する制御を行わず
に、WAIT命令の後続命令の実行を開始することによ
り同期制御を行う。
【0039】〈実施例4〉本実施例では、キャッシュコ
ヒーレンス保証処理を行うか否かを指示するために、図
5(c)に示すように制御データ55にキャッシュコヒ
ーレンス保証フラグ56を設ける。これによって、図4
(b)のWAIT命令に関しては、コヒーレンス保証処
理有/無を示すC bitを設ける必要がなくなる。
【0040】POST命令の実行時に、コミュニケーシ
ョンレジスタ22内のライト制御部221が、レジスタ
220に制御データ55を書き込む際に、C bitが
「1」であるキャッシュコヒーレンス保証処理を行うP
OST命令では、キャッシュコヒーレンス保証フラグ5
6を有効にセットし、C bitが「0」であるキャッ
シュコヒーレンス保証処理を行わないPOST命令で
は、キャッシュコヒーレンス保証フラグ56を無効にす
る。
【0041】そして、WAIT命令実行時に、コミュニ
ケーションレジスタ22内のリード制御部222によっ
てキャッシュコヒーレンス保証フラグ56付の制御デー
タ55を読み出し、対記憶制御装置インタフェース制御
部31はキャッシュコヒーレンス保証フラグ56をチェ
ックし、有効であればキャッシュコヒーレンス保証処理
を行い、無効であればキャッシュコヒーレンス保証処理
を行うことなく、WAIT命令の後続命令の実行を開始
する。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、記憶制御装置内にプロセッサ間共有レジスタを設
け、同期制御を行う任意のプロセッサの間で、プロセッ
サ間共有レジスタを介して個別にキャッシュコヒーレン
ス保証処理完了を報告する制御データを受け渡している
ので、システム内の任意のプロセッサの間で個別に同期
処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成図である。
【図2】キャッシュコヒーレンス制御部の構成を示す。
【図3】コミュニケーションレジスタの構成を示す。
【図4】(a)、(b)は、本発明のPOST/WAI
T命令の命令仕様を示す。
【図5】(a)、(b)、(c)は、制御データのフォ
ーマットを示す。
【符号の説明】
1 主記憶装置 2 記憶制御装置 3 プロセッサ 4 データ信号線 20 キャッシュディレクトリ参照制御部 21 キャッシュコヒーレンス制御部 22 コミュニケーションレジスタ 23 キャッシュディレクトリ参照制御インタフェース 30 キャッシュ記憶 31 対記憶制御装置インタフェース制御部 32 コミユニケーションレジスタインタフェース信号 33 対記憶制御装置インタフェース信号
フロントページの続き (72)発明者 磯部 忠章 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主記憶装置と、該主記憶装置のデータの
    一部のコピーを格納するキャッシュ記憶部を有する複数
    のプロセッサと、前記主記憶装置と前記複数のプロセッ
    サとの間のデータ転送およびプロセッサ間のキャッシュ
    コヒーレンス制御を行う記憶制御装置とを備えたマルチ
    プロセッサシステムにおいて、同期元プロセッサがPO
    ST命令を実行することにより同期先プロセッサに対し
    て同期処理の完了を通知し、同期先プロセッサがWAI
    T命令を実行することにより前記POST命令の発行を
    待機する、プログラム同期方式を採るプロセッサ間の同
    期制御方法であって、 前記同期元プロセッサのPOST命令の実行時に、前記
    記憶制御装置は該POST命令の前に実行されたストア
    命令によって発生したキャッシュコヒーレンス保証処理
    の完了を前記同期元プロセッサに通知し、前記同期元プ
    ロセッサは前記同期処理および前記保証処理の完了を示
    す制御データを前記記憶制御装置に書き込み、前記WA
    IT命令を実行した同期先プロセッサが前記制御データ
    の書き込みを検出したとき、前記記憶制御装置に対して
    同期先プロセッサのキャッシュコヒーレンス保証処理を
    実行させ、該保証処理の完了を検出した後に、前記WA
    IT命令の後続命令を実行することを特徴とする同期制
    御方法。
  2. 【請求項2】 前記制御データは、同期処理が完了した
    か否かを示す第1のデータと、前記同期元プロセッサの
    キャッシュコヒーレンス保証処理が完了したか否かを示
    す第2データからなり、該第2のデータを用いて、前記
    同期先プロセッサに対して同期元プロセッサのキャッシ
    ュコヒーレンス保証処理の完了を報告することを特徴と
    する請求項1記載の同期制御方法。
  3. 【請求項3】 前記POST命令、WAIT命令はキャ
    ッシュコヒーレンス保証処理を行うか否かを示す情報を
    含み、前記POST命令、WAIT命令の実行時に、前
    記情報を基にキャッシュコヒーレンス保証処理を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の同期制御方法。
  4. 【請求項4】 前記POST命令はキャッシュコヒーレ
    ンス保証処理を行うか否かを示す情報を含み、前記制御
    データは、同期処理が完了したか否かを示す第3のデー
    タとキャッシュコヒーレンス保証が有効であるか否かを
    示す第4のデータからなり、前記同期元プロセッサがキ
    ャッシュコヒーレンス保証処理を行うPOST命令を実
    行したとき、前記第4のデータに、キャッシュコヒーレ
    ンス保証が有効であることを示すデータを書き込み、前
    記同期元プロセッサがキャッシュコヒーレンス保証処理
    を行わないPOST命令を実行したとき、前記第4のデ
    ータに、キャッシュコヒーレンス保証が無効であること
    を示すデータを書き込み、前記WAIT命令実行時に、
    前記第4のデータが有効であるとき、前記同期先プロセ
    ッサのキャッシュコヒーレンス保証処理を行い、前記W
    AIT命令の後続命令を実行し、前記第4のデータが無
    効であるとき、前記同期先プロセッサのキャッシュコヒ
    ーレンス保証処理を行うことなく前記WAIT命令の後
    続命令を実行することを特徴とする請求項1記載の同期
    制御方法。
  5. 【請求項5】 主記憶装置と、該主記憶装置のデータの
    一部のコピーを格納するキャッシュ記憶部を有する複数
    のプロセッサと、前記主記憶装置と前記複数のプロセッ
    サとの間のデータ転送およびプロセッサ間のキャッシュ
    コヒーレンス制御を行う記憶制御装置とを備え、前記複
    数のプロセッサの内、POST命令を実行することによ
    り同期先プロセッサに対して同期処理の完了を通知する
    同期元プロセッサと、WAIT命令を実行することによ
    り前記POST命令の発行を待機する同期先プロセッサ
    が同期してプログラムを実行するマルチプロセッサシス
    テムであって、 前記プロセッサ間の共有レジスタと、 前記同期元プロセッサのPOST命令の実行時に、該P
    OST命令の前に実行されたストア命令によって発生し
    たキャッシュコヒーレンス保証処理の完了を検出する手
    段と、 該保証処理の完了を検出したとき、前記同期処理および
    該保証処理の完了を示す所定のデータを前記レジスタに
    書き込む手段と、 前記同期先プロセッサのWAIT命令の実行時に、前記
    レジスタを参照する手段と、 前記レジスタに所定のデータが書き込まれていることを
    検出した後に、前記同期先プロセッサのキャッシュコヒ
    ーレンス保証処理の完了を検出する手段と、該保証処理
    の完了を検出した後に、前記WAIT命令の後続命令を
    実行する手段と、を備えたことを特徴とするマルチプロ
    セッサシステム。
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