JPH10196718A - 事務機器の衝撃振動吸収装置 - Google Patents

事務機器の衝撃振動吸収装置

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JPH10196718A
JPH10196718A JP9002744A JP274497A JPH10196718A JP H10196718 A JPH10196718 A JP H10196718A JP 9002744 A JP9002744 A JP 9002744A JP 274497 A JP274497 A JP 274497A JP H10196718 A JPH10196718 A JP H10196718A
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JP
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tapered surface
shock
angle
copying machine
wheel stopper
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JP9002744A
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Koji Nojima
浩二 野島
Noboru Mizunuma
昇 水沼
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地震又は過度の衝撃や振動発生時における事
務機器自身の転倒を防ぐとともに、事務機器内部に加わ
る加速度を減じて事務機器内部の破損、内部ユニット類
の飛び出し、扉類の開き等を防ぐことができる事務機器
の衝撃振動吸収装置を提供すること。 【構成】 少なくとも1つのキャスター42外側から包
む部材であって、すり鉢状のテーパ面2と該テーパ面2
の外周部に立設される内周壁3を有して成る輪止め(包
含手段)1と、該輪止め1の移動を規制するバネ(ブレ
ーキ手段)60を有する事務機器の衝撃振動吸収装置に
おいて、前記輪止め1のテーパ面2の角度θをθ=2°
〜20°に設定する。本発明によれば、輪止め1のテー
パ面2の角度θを実験によってその妥当性が確認された
理論解析によって最適化したため、複写機41の大きな
移動を抑えることができるとともに、複写機41の転倒
や破損、内部ユニットやカセット類の飛び出し、扉やカ
バー類の開きを一層効果的に防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震又は過度の衝
撃や振動に対して複写機やファクシミリ等の事務機器を
保護するための衝撃振動吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】阪神大震災の発生以来、地震に対する社
会的不安が広がっている。
【0003】地震又は過度の衝撃や振動に対して事務機
器を保護する衝撃振動吸収装置の従来例を図5乃至図9
に示す。
【0004】図5はペディスタル46を備えた複写機4
1と該複写機41の移動を規制する輪止め43を示す側
面図、図6は輪止め43の構成断面図、図7は同輪止め
43の平面図、図8は同輪止め43の斜視図、図9は従
来の衝撃振動吸収装置の平面図である。
【0005】図5に示すように、ペディスタル46の底
面部には、ネジ部45を備えて装置全体の高さ調整を可
能とするアジャスター44と、装置の移動を容易にする
車輪42aを備えたキャスター42が設けられている。
【0006】ここで、従来の衝撃振動吸収装置の構成と
設置要領について説明する。
【0007】図5及び図6において、43は輪止め、4
8は床面50に固定されたベース板、60はバネであっ
て、各バネ60の両端は不図示の手段によって輪止め4
3とベース板48に係止されている。尚、輪止め43、
ベース板48及びバネ60は全てのキャスター42にそ
れぞれ設けられている。
【0008】ところで、輪止め43は、図7乃至図9に
示すように、分割可能に構成されており、分割片43
a,43bは回動可能なヒンジ51と締結部材52及び
ビス53によって互いに連結されている。このように輪
止め43が分割可能な構成となっているのは、輪止め4
3の設置性を考慮しているためである。
【0009】次に、輪止め43及びベース板48を複写
機41に設置する要領を説明する。
【0010】先ず、最初にベース板48を所定の位置に
セットし、その上に複写機41を載せる。このとき、複
写機41のキャスター42の車輪42aが輪止め43の
中央部に形成された円孔65に位置するようにする。
【0011】次に、図7に示すように、ヒンジ51を支
点として開いた状態にある輪止め43をキャスター42
に履かせる。そして、分割された輪止め43の分割片4
3a,43bを締結部材52とビス53によって互いに
連結した後、バネ60の一端を輪止め43に、他端をベ
ース板48に不図示の係止手段によってそれぞれ係止す
れば衝撃振動吸収装置の設置が完了する。尚、このと
き、複写機41のキャスター42の車輪42aは輪止め
43の中央部に形成された円孔65の中に位置してい
る。
【0012】而して、地震等によって床面50が図6の
矢印A方向に移動すると、複写機41とペディスタル4
6は床面50に対して矢印B方向に移動する。この結
果、キャスター42の車輪42aは輪止め43のテーパ
ー面59の内側に形成された段差56を乗り越えてテー
パー面59に乗り上げる。このとき、衝撃や振動のエネ
ルギーは複写機41の位置エネルギーの増分とキャスタ
ー42の転がり抵抗によって吸収される。そして、エネ
ルギーを吸収し切れない場合は、キャスター42は輪止
め43の内側の壁58に突き当たり、輪止め43はベー
ス板48上を移動するため、残ったエネルギーはバネ6
0の伸びと輪止め43とベース板48との摩擦抵抗によ
って吸収される。このため、地震のエネルギーが大きい
場合でも、そのエネルギーは最終的に輪止め43とベー
ス板48の滑りとバネ60の伸びによって吸収される。
【0013】以上のように、従来の衝撃振動吸収装置に
よれば、輪止め43のテーパ面59と段差56によって
エネルギーを吸収した後、残ったエネルギーをバネ60
の伸びと輪止め43の滑りによって吸収し、複写機41
の転倒、破損、大きな移動等を防ぐことができる。
【0014】ところで、上記を実現するためには、輪止
め43のテーパ面59の角度θ、段差56の高さH、輪
止め43のテーパ面59部分の直径C、ベース板48と
輪止め43の摩擦係数μ及びバネ60のバネ定数kを最
適に設定する必要がある。
【0015】先ず、摩擦係数μとバネ定数kは、複写機
41の移動量を小さく抑えるために、複写機41が転倒
及び破損しない範囲で可能な限り大きく設定する必要が
ある。但し、摩擦係数μは床面50上のゴミ、水、油等
によって不安定となる。そのため、摩擦係数μは出来る
だけ小さな値(μが小さな値であれば、ゴミ、水、油等
によってμが例えば50%程度変動してもその影響は小
さい)とし、地震のエネルギーを吸収する役目はバネ6
0に頼るようにすべきである。
【0016】又、バネ定数kは一般的に下記の式(破
壊条件式)と式(転倒条件式)を満たさない範囲で最
大の値とするべきである。
【0017】αlim <αmax … m・g・W<m・αmax ・h … m:複写機41の質量(kg) g:重力加速度(m/s2 ) W:重心Gからキャスター42までの距離(m) h:重心Gの高さ(m) αlim :複写機41が破損したり、内部ユニット類が飛
び出したりしない加速度の限度値(m/s2 ) αmax :複写機41に加えられる最大加速度(m/s
2 ) ここで、複写機41に加えられる最大加速度αmax (m
/s2 )は一般的に次式で表される。
【0018】αmax /g=μ+4・k・L/m L:輪止め43がベース板48内で移動し得る最大の移
動量 次に、段差56の高さHとテーパ面59の角度θについ
て説明する。
【0019】段差56の高さHは、キャスター42の車
輪42aが段差56に乗り上げるときの衝撃を緩和する
ために、加工上可能な限り小さく設定すべきである。
【0020】又、テーパ面59の角度θは、複写機41
の移動量を小さく抑えるために出来る限り大きく設定す
る必要がある。しかし、角度θを余り大きくし過ぎると
キャスター42の車輪42aがテーパ面59に乗り上げ
るときに輪止め43が大きく動いてしまうため、角度θ
を適宜に設定する必要がある。
【0021】次に、輪止め43のテーパ面59部分の直
径Cについて述べる。
【0022】直径Cはその値が大きくなると輪止め43
がアジャスター44や操作者の足等に干渉し、小さくな
るとテーパ面59による戻し効果(テーパ面59によっ
て複写機41を元の位置に戻す効果)が小さくなって複
写機41の移動量が増えるという性質を有している。こ
のことを考慮すると、直径Cは輪止め43がアジャスタ
ー44や操作者の足等と干渉しない範囲で可能な限り大
きく設定すべきである。
【0023】従来は以上のことを考慮して角度θ、高さ
H、直径C、摩擦係数μ及びバネ定数kを設定し、複写
機41の転倒や破損及び大きな移動を防ぐようにしてい
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
輪止め43のテーパ面59の角度θを最適に設定する手
段及び考え方が明確でない上、キャスター42の車輪4
2aが輪止め43の内周壁58に衝突するときに車輪4
2aが内周壁58から大きな衝撃を受けるため、地震や
衝撃又は振動の大きさによっては、複写機41が転倒し
たり、避難路を塞ぐ可能性があった。又、複写機41が
転倒しない場合でも、該複写機41の内部に加わる加速
度によって複写機41が破損したり、内部ユニットやカ
セットの飛び出し或は扉やカバー類等の開きを引き起こ
す可能性があった。
【0025】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、地震又は過度の衝撃や振動発
生時における事務機器自身の転倒を防ぐとともに、事務
機器内部に加わる加速度を減じて事務機器内部の破損、
内部ユニット類の飛び出し、扉類の開き等を防ぐことが
できる事務機器の衝撃振動吸収装置を提供することにあ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、複数のキャスターとアジャ
スターを有する事務機器に設けられる装置であって、少
なくとも1つのキャスター若しくはアジャスターを外側
から包む部材であって、すり鉢状のテーパ面と該テーパ
面の外周部に立設される内周壁を有して成る包含手段
と、該包含手段の移動を規制するブレーキ手段を有する
事務機器の衝撃振動吸収装置において、前記包含手段の
テーパ面の角度θをθ=2°〜20°に設定したことを
特徴とする。
【0027】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記包含手段のテーパ面の角度θをθ=3
°〜10°に設定したことを特徴とする。
【0028】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記包含手段に前記キャスターが内
周壁に衝突する際の衝撃を緩和するための衝撃緩和手段
を設けたことを特徴とする。
【0029】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記衝撃緩和手段を前記包含手段の内周壁
に貼り付けられた弾性部材で構成したことを特徴とす
る。
【0030】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記衝撃緩和手段を前記包含手段のテーパ
面と内周壁とを連続的に繋ぐR面で構成したことを特徴
とする。
【0031】従って、請求項1又は2記載の発明によれ
ば、包含手段のテーパ面の角度θを実験によってその妥
当性が確認された理論解析によって最適化したため、事
務機器の大きな移動を抑えることができるとともに、従
来と比較して事務機器の転倒や破損、内部ユニットやカ
セット類の飛び出し、扉やカバー類の開きを一層効果的
に防ぐことができる。
【0032】又、請求項3,4又は5記載の発明によれ
ば、包含手段に衝撃緩和手段を設けたため、キャスター
が内周壁に衝突する際の衝撃が緩和され、事務機器の転
倒、破損及び大きな移動、内部ユニットやカセット類の
飛び出し、扉やカバー類の開きを一層効果的に防ぐこと
ができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0034】<実施の形態1>図1は本発明に係る衝撃
振動吸収装置を備えた複写機の側面図、図2は本発明に
係る衝撃振動吸収装置の拡大断面図、図3は輪止めのテ
ーパ角と事務機器の移動量及び傾き角との関係を示す図
である。
【0035】図1に示す複写機41はその下部にペディ
スタル46を備えており、ペディスタル46の底面部に
は、ネジ部45を備えて装置全体の高さ調整を可能とす
るアジャスター44と、装置の移動を容易にする車輪4
2aを備えたキャスター42が設けられている。
【0036】ここで、本発明に係る衝撃振動吸収装置の
構成を説明する。
【0037】図1及び図2において、1は硬質プラスチ
ック等の樹脂素材にて成形された輪止め、48は床面5
0に固定されたベース板、60はバネであって、各バネ
60の両端は不図示の手段によって輪止め1とベース板
48に係止されている。尚、輪止め1、ベース板48及
びバネ60は全てのキャスター42にそれぞれ設けられ
ている。
【0038】ところで、輪止め1は、従来と同様に分割
可能に構成されており、分割片は回動可能なヒンジと締
結部材及びビスによって互いに連結されている。従っ
て、当該衝撃振動吸収装置の設置要領等は従来と同様で
ある。
【0039】ところが、本実施の形態においては、輪止
め1のテーパ面2の角度θは従来とは異なった考え方に
よって最適化されている。又、輪止め1の内周壁3には
ゴム等の弾性部材4が全面に亘って貼り付けられてい
る。尚、本実施の形態では、輪止め1の内周壁3に別部
材としての弾性部材4を貼り付けたが、輪止め1自体を
弾性特性を有する素材で構成しても良い。
【0040】而して、本実施の形態に係る衝撃振動吸収
装置においても、地震や衝撃或は振動のエネルギーを輪
止め1のテーパ面2と段差56によって吸収した後、残
ったエネルギーをバネ60の伸びと輪止め1の滑りによ
って吸収し、複写機41の転倒、破損、大きな移動等を
防ぐようにしている。
【0041】即ち、複写機41のキャスター42の車輪
42aは、通常、輪止め1の中央部に形成された円孔6
5の中に位置している。
【0042】而して、地震等によって床面50が図2の
矢印C方向に移動すると、キャスター42の車輪42a
は矢印B方向に移動する。この結果、車輪42aは輪止
め1のテーパ面2の内側に形成された段差56とテーパ
面2に乗り上げる。そして、このときに発生する複写機
1の位置エネルギーの増分とキャスター42の転がり抵
抗によって地震等のエネルギーが吸収されるが、それら
によってもエネルギーの全てが吸収し切れない場合に
は、キャスター42の車輪42aは輪止め1の内周壁3
に貼付された弾性部材4に衝突し、続いて輪止め1がベ
ース板48上を滑り、弾性部材4の弾性変形と輪止め1
とベース板48との摩擦抵抗及びバネ60の伸びによっ
てエネルギーの全てが吸収される。
【0043】上述のように、本実施の形態では、キャス
ター42の車輪42aが輪止め1の内周壁3ではなく弾
性部材4に衝突するため、弾性部材4の弾性変形によっ
てエネルギーが効果的に吸収され、従来とは異なり複写
機41が大きな衝撃を受けることがない。
【0044】又、本実施の形態では、輪止め1のテーパ
面2の角度θは以下に示す考え方によって最適化されて
いる。
【0045】輪止め1のテーパ面2の角度θは、複写機
41の移動量を小さく抑えるために出来る限り大きく設
定する必要がある。しかし、角度θを余り大きくし過ぎ
るとテーパ面2から受ける抵抗が大きくなり過ぎて複写
機41に大きな衝撃を与えたり、複写機41を転倒させ
てしまう可能性がある。
【0046】そこで、本実施の形態では、角度θと複写
機41の移動量及び傾き角φとの関係を下記の理論式に
従って求めた。
【0047】尚、理論式は下記の仮定に基づいている。
【0048】・理論モデルは水平上下2次元運動を考慮
した2次元モデルである。
【0049】・地震の加速度は神戸地震並とする。
【0050】1)輪止め1内におけるキャスター42の
位置X2 と傾き角φ(輪止め1が動かない場合); m・d22 /dt2 =−m・α・g+f1 (t,X
2 ,θ) m・h・d2 φ/dt2 =−m・g・W+R1 (t,X
2 ,θ) 2)床面50に対する輪止め1の位置X1 と傾きφ; m・d21 /dt2 =−m・α・g+f1 (t,X
1 ,θ) m・h・d2 φ/dt2 =−m・g・W+R1 (t,X
1 ,θ) 3)キャスター42の床面50に対する位置X; X=X1 +X2 ここに、m:複写機41の質量(kg) t:時間(s) α:地震の加速度(m/s2 ) g:重力加速度(m/s2 ) f1 (t,X1 ):キャスター42が輪止め1のテーパ
面2等から受ける抵抗力(N) h:複写機41の重心Gの高さ(m) W:複写機41の重心Gとキャスター42部との水平距
離(m) R1 (t,X1 ):キャスター42部に加えられる水平
力によって発生するモーメント(Nm) 上記理論式を解くことによって輪止め1のテーパ面2の
角度θと複写機41の移動量及び傾き角φとの関係を理
論的に求めることができる。図3(a),(b)にその
結果を示す。
【0051】図3(a)において横軸は輪止め1のテー
パ面2の角度(テーパ角)θを示し、縦軸は複写機41
の移動量と限界移動量(一般的な事務所の通路(避難
路)を遮断しない複写機41の移動量)との比を示して
いる。又、図3(b)において横軸は輪止め1のテーパ
面2の角度(テーパ角)θを示し、縦軸は複写機41の
傾き角と限界傾き角(一般的な複写機の転倒角度)との
比を示している。
【0052】図3(a),(b)によれば、輪止め1の
テーパ面2の角度θが2°〜20°であれば複写機41
の転倒と避難路の遮断の双方を同時に防ぐことができ、
特に、θ=3°〜10°であれば複写機41の移動量と
傾き角φの双方を最も小さく抑えることができることが
分かる。
【0053】従って、輪止め1のテーパ面2の角度(テ
ーパ角)θは理想的にはθ=3°〜10°、複写機41
の移動量と傾き角φに関する必要最低条件を満たすには
θ=2°〜20°とすれば良いことが分かる。
【0054】又、複写機41に作用する衝撃は複写機4
1の傾き角φと相関している(傾いた複写機41が着地
するときに最大の衝撃が加わるため、複写機41の傾き
角φが大きいときは内部に加わる衝撃も大きくなる)た
め、複写機に作用する衝撃を考慮した場合でも、輪止め
1のテーパ面2の角度(テーパ角)θは前記値を満たせ
ば良い。
【0055】而して、本発明者が実際の事務機器に振動
を与える振動実験を行ったところ、図3(a),(b)
に示した理論解析の結果が妥当であることが確認され
た。
【0056】以上述べた検討に基づき、本実施の形態で
は、複写機41の移動量と傾き角φが最も小さくなるテ
ーパ角θ=3°〜10°の中間の値を採用してθ=6.
5°に設定した。
【0057】以上のように、本実施の形態では輪止め1
のテーパ面2の角度(テーパ角)θを実験によってその
妥当性が確認された理論解析によって最適化するととも
に、輪止め1の内周壁3に弾性部材4を貼付したため、
複写機41の大きな移動を抑えることができるととも
に、従来と比較して複写機41の転倒や破損、内部ユニ
ットやカセット類の飛び出し、扉やカバー類の開きを一
層効果的に防ぐことができる。
【0058】<実施の形態2>次に、本発明の実施形態
2を図4に基づいて説明する。尚、図4は本発明の実施
の形態2に係る衝撃振動吸収装置の断面図であり、本図
においては図2に示したと同一要素には同一符号を付し
ており、以下、それらについての説明は省略する。
【0059】本実施の形態では、実施の形態1において
用いた弾性部材4(図2参照)を省略するとともに、輪
止め1のテーパ面2と内周壁3とをR面(円弧凹曲面)
11で連続的に繋いでおり、それ以外の構成は実施の形
態1のそれと同じである。
【0060】而して、本実施の形態では、キャタスー4
2の車輪42aが内周壁3に衝突する際の衝撃がR面
(円弧凹曲面)11によって緩和されるため、前記実施
の形態1と同様な効果が得られる他、実施の形態1にお
いて用いた弾性部材4を省略することができるため、部
品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
又は2記載の発明によれば、包含手段のテーパ面の角度
θを実験によってその妥当性が確認された理論解析によ
って最適化したため、事務機器の大きな移動を抑えるこ
とができるとともに、従来と比較して事務機器の転倒や
破損、内部ユニットやカセット類の飛び出し、扉やカバ
ー類の開きを一層効果的に防ぐことができるという効果
が得られる。
【0062】又、請求項3,4又は5記載の発明によれ
ば、包含手段に衝撃緩和手段を設けたため、キャスター
が内周壁に衝突する際の衝撃が緩和され、事務機器の転
倒、破損及び大きな移動、内部ユニットやカセット類の
飛び出し、扉やカバー類の開きを一層効果的に防ぐこと
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る衝撃振動吸収装置
を備えた複写機の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る衝撃振動吸収装置
の拡大断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る衝撃振動吸収装置
の輪止めのテーパ角と事務機器の移動量及び傾き角との
関係を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る衝撃振動吸収装置
の断面図である。
【図5】従来の衝撃振動吸収装置を備えた複写機の側面
図である。
【図6】従来の衝撃振動吸収装置の輪止めの構成を示す
断面図である。
【図7】従来の衝撃振動吸収装置の輪止めの平面図であ
る。
【図8】従来の衝撃振動吸収装置の輪止めの斜視図であ
る。
【図9】従来の衝撃振動吸収装置の平面図である。
【符号の説明】
1 輪止め(包含手段) 2 テーパ面 3 内周壁 4 弾性部材(衝撃緩和手段) 11 R面(衝撃緩和手段) 41 複写機(事務機器) 42 キャスター 44 アジャスター 50 床面 60 バネ(ブレーキ手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のキャスターとアジャスターを有す
    る事務機器に設けられる装置であって、 少なくとも1つのキャスター若しくはアジャスターを外
    側から包む部材であって、すり鉢状のテーパ面と該テー
    パ面の外周部に立設される内周壁を有して成る包含手段
    と、該包含手段の移動を規制するブレーキ手段を有する
    事務機器の衝撃振動吸収装置において、 前記包含手段のテーパ面の角度θをθ=2°〜20°に
    設定したことを特徴とする事務機器の衝撃振動吸収装
    置。
  2. 【請求項2】 前記包含手段のテーパ面の角度θをθ=
    3°〜10°に設定したことを特徴とする請求項1記載
    の事務機器の衝撃振動吸収装置。
  3. 【請求項3】 前記包含手段に前記キャスターが内周壁
    に衝突する際の衝撃を緩和するための衝撃緩和手段を設
    けたことを特徴とする請求項1又は2記載の事務機器の
    衝撃振動吸収装置。
  4. 【請求項4】 前記衝撃緩和手段は、前記包含手段の内
    周壁に貼り付けられた弾性部材で構成されることを特徴
    とする請求項3記載の事務機器の衝撃振動吸収装置。
  5. 【請求項5】 前記衝撃緩和手段は、前記包含手段のテ
    ーパ面と内周壁とを連続的に繋ぐR面で構成されること
    を特徴とする請求項3記載の事務機器の衝撃振動吸収装
    置。
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