JPH10193808A - 熱転写用受容シート - Google Patents

熱転写用受容シート

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JPH10193808A
JPH10193808A JP9003694A JP369497A JPH10193808A JP H10193808 A JPH10193808 A JP H10193808A JP 9003694 A JP9003694 A JP 9003694A JP 369497 A JP369497 A JP 369497A JP H10193808 A JPH10193808 A JP H10193808A
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夕子 清水
Naoki Kubo
直樹 久保
Masahiro Tomikanehara
正裕 冨金原
Shigeo Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱転写方式、特に昇華型熱転写記録方式に適し
た熱転写用受容シートにおいて、プリント後は受容シー
トをはさみ等の道具を用いずに、容易に且つ綺麗に複数
に分割できる熱転写用受容シートを提供する。 【解決手段】支持体の表面に受容層を有する受容部、該
受容部の裏面に受容部を保持するための台紙部を有し、
受容部と台紙部とは剥離可能な状態で積層され、且つ受
容部が複数に分離できるようにハーフカットが施され、
プリント後に受容部を複数に分離して使用する熱転写用
受容シートにおいて、台紙部が受容部の分離使用可能な
数と同数以下、且つ、受容部の分離使用する面積と同一
以上の面積となるように、台紙部分離用のミシン目を具
備し、該ミシン目により分離することにより、受容部と
台紙部を積層した小シート片として取り扱うことができ
ることを特徴とする熱転写用受容シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写方式、特に
昇華型熱転写記録方式に適した熱転写用受容シートに関
する。更に詳しく述べるならば、プリント後はミシン目
に沿って受容シートをはさみ等の道具を用いずに、容易
に且つ綺麗に複数に分割できる熱転写用受容シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、熱転写方式のカラーハードコピ
ー、特に鮮明なフルカラー画像が得られる昇華型熱転写
方式のプリンター開発が急速に進んでいる。昇華型熱転
写プリンターでは、3色(イエロー、マゼンタ、シア
ン)あるいは4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ック)の昇華染料層を含むリボンを順番にサーマルヘッ
ドの加熱エネルギーを連続的に制御して加熱し、それぞ
れの染料の転写量を変化させることにより、濃度階調の
フルカラー画像の転写形成が可能となっている。このよ
うな受容シートは、フルカラー記録、デジタル画像のプ
リントなど様々な用途が期待されているが、昇華型熱転
写の場合、リボンと受容シートの大きさがプリンターに
依存しており、同一プリンターではシートの大きさを自
由に変更することができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、デジタル処理
や、プリンターの機能により、画像を任意に分割するこ
とができ、例えば2分割、4分割や16分割プリント、
あるいはハーフカット処理された分割シール等が注目さ
れているが、プリント後はさみ等で任意の大きさに切ら
なければ受容シートを分けることが出来なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な状況に鑑み、鋭意研究の結果、少なくとも受容部と台
紙の2層以上有する熱転写用受容シートにおいて、少な
くとも台紙に任意のミシン目を有することによって、プ
リント後、わざわざはさみやカッターナイフなどの道具
を用いず容易に綺麗に複数に分割することを可能にし
た。上記のようにミシン目に沿って受容シートを複数に
分けられることによって、例えば分割画面がプリントさ
れた受容シートや受容タックシートを何の道具も用いず
に、綺麗に容易に複数の人間に分けたりすることが可能
となる。
【0005】(1)本発明は、支持体の表面に受容層を
有する受容部、該受容部の裏面に受容部を保持するため
の台紙部を有し、受容部と台紙部とは剥離可能な状態で
積層され、且つ受容部が複数に分離できるようにハーフ
カットが施され、プリント後に受容部を複数に分離して
使用する熱転写用受容シートにおいて、台紙部が受容部
の分離使用可能な数と同数以下、且つ、受容部の分離使
用する面積と同一以上の面積となるように、台紙部分離
用のミシン目を具備し、該ミシン目により分離すること
により、受容部と台紙部を積層した小シート片として取
り扱うことができることを特徴とする熱転写用受容シー
トである。
【0006】本発明の構成は、積層に粘着剤を用いるこ
とにより、シールやステッカーとして有用な構成とな
る。 (2)受容部と台紙部の剥離可能な状態の積層が、台紙
部が剥離シートであり、粘着剤を介して受容部を積層す
る構成である(1)記載の熱転写用受容シートである。
【0007】受容部の支持体又は台紙部の支持体の少な
くとも一方がフィルム、又は合成紙であると、プリンタ
ー内部などでのミシン目部分よりの意図とせぬ破れが生
じなくなるので特に好ましい構成となる。 (3)受容部の支持体、台紙部の少なくとも一方がフィ
ルムまたは合成紙である(1)又は(2)記載の熱転写
用受容シート。
【0008】更に、受容部のハーフカットと、台紙部の
ミシン目との関係について研究を重ねた結果、次に挙げ
る構成が極めて実用的であり、安定した画像記録が行え
るので好ましい構成となる。 (4)台紙部のミシン目が、受容部のハーフカットと重
なる(1)〜(3)の何れかに記載の熱転写用受容シー
トである。 (5)台紙部のミシン目が、受容部の分離用のハーフカ
ットとは重ならず、受容部まで貫通するミシン目である
(1)〜(3)の何れかに記載の熱転写用受容シートで
ある。 (6)台紙部のミシン目が、受容部の分離用のハーフカ
ットとは重ならず、台紙部のみのミシン目である(1)
〜(3)の何れかに記載の熱転写用受容シートである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体の表面に受容層
を有する受容部、該受容部の裏面に受容部を保持するた
めの台紙部を有し、受容部と台紙部とは剥離可能な状態
で積層され、且つ受容部が複数に分離できるようにハー
フカットが施され、プリント後に受容部を複数に分離し
て使用する熱転写用受容シートにおいて、台紙部が受容
部の分離使用可能な数と同数以下、且つ、受容部の分離
使用する面積と同一以上の面積となるように、台紙部分
離用のミシン目を具備し、該ミシン目により分離するこ
とにより、受容部と台紙部を積層した小シート片として
取り扱うことができることを特徴とする熱転写用受容シ
ートである。
【0010】ここでいうハーフカットとは、従来シール
等で使用されている切り込み方法であって、本発明の熱
転写用受容シートにおいては、受容部側より切り込みを
いれ、その切り込みは台紙部を貫通していないものをい
う。切り込みの一部分に非切断部分を有してもかまわな
い。本発明の熱転写用受容シートは、ハーフカットによ
り、受容部を任意の形状、個数に分離して使用すること
ができる。なおその大きさや、個数、またハーフカット
の切り込みの深さなどは特に限定されない。
【0011】一方、ミシン目は、受容部の分離使用する
部分を積層した状態で、台紙部からはさみなど使うこと
なく容易に分離できる切り込み加工であればよく、例え
ば、従来公知のミシン目状、点線状、或いはこれに類似
した切り取り線をいう。ミシン目の配列間隔、大きさな
どは特に限定しない。またミシン目を二列に配置しても
構わない。本発明は、このミシン目を受容部の分離使用
可能な数と同数以下に、且つ、受容部の分離使用する面
積と同一以上の面積となるように施すことが特徴であ
る。具体的には、次にあげるような構成であるが、特に
これらに限定するものではない。
【0012】例えば、図1および図2に示すような、受
容部のハーフカットと重なるように台紙部にミシン目加
工を施すことができる。この場合、台紙部は受容部の分
離使用可能な数と同数であり、受容部の分離使用する面
積と同一のミシン目加工を施すことになる。図1の場
合、2つのシート片となる。なお、受容部を”田”の字
のように4分割し、台紙部を図1と同じの二分割にする
などの変形も可能である。
【0013】また、図3および図4に示すような、受容
部のハーフカットとは重ならず、受容部まで貫通するミ
シン目加工を施すことができる。図3および図4の場
合、受容部は分離使用可能な部分が16箇所設けられ、
台紙部は8シート片に分離可能であるから、台紙部は受
容部の分離使用可能な数より少ない数であり、受容部の
分離使用する面積より大きいミシン目加工を施すことに
なる。勿論、ミシン目加工を16シート片に分離できる
ように設けても構わない。
【0014】更に、図5および図6に示すような、受容
部の分離用のハーフカットとは重ならず、台紙部のみの
ミシン目加工を施すことができる。図5および図6の場
合、受容部は分離使用可能な部分が4箇所設けられ、台
紙部は4シート片に分離可能であるから、台紙部は受容
部の分離使用可能な数と同数であり、受容部の分離使用
する面積より大きいミシン目加工を施すことになる。勿
論、ミシン目を4分割でなく、2分割にすることもでき
る。この構成の熱転写用受容シートは、プリント後に受
容部の分離して使用しない部分を取り除くことにより、
図7のようなミシン目を設けた台紙部が表面に現れ、容
易に分離することができるものである。
【0015】受容部の支持体としては、受容シートとし
て公知の紙、フィルム、合成紙或いはこれらの積層体な
どが使用できるが。一方、台紙部としては、紙、フィル
ム、合成紙、或いはこれらの積層体、若しくはこれらに
剥離剤層を形成した剥離シートなどが使用できる。中で
も、紙などを支持体として用いると、プリンター内部等
でミシン目部分などから破れてしまう恐れがあるので、
受容部の支持体、台紙部の支持体の少なくとも一方がフ
ィルムまたは合成紙を用いることが好ましい。特に、フ
ィルムのなかでもPETフィルムの使用は、シート破れ
は勿論、プリントして得られる画像が優れるので好まし
い。なお、PETについては、発泡PETや白色PE
T、透明PETなど特に限定されない。また、他の合成
紙やフィルム、紙などを積層して一体化した支持体も使
用できる。画質を重視するならば、内部にボイドを有す
るフィルムなど、何らかの形で空隙を持った支持体を染
料受容面に近い部分に積層した構成にすることが好まし
い。
【0016】本発明の熱転写用受容シートにおいて、受
容部は、支持体上に昇華型熱転写記録用、溶融型熱転写
記録用といった公知の受容層を形成したものが得られ
る。昇華型熱転写記録の場合を更に詳細に記載すると、
インクリボンから転写される昇華性染料を染着し得る昇
華受容性樹脂を主成分として形成される。このような染
着性樹脂としては、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリ
ル樹脂、セルロース誘導体等が例示される。染料受容層
の塗工量は乾燥重量で、1〜12g/m2 であることが
好ましく、より好ましくは3〜10g/m2 である。染
料受容層が1g/m2 未満では、画像が劣化したり、プ
リント面の光沢が低下する等の欠点が生ずることがあ
る。また、染料受容層が12g/m2 以上だと効果が飽
和し不経済であるばかりか、プリント濃度が低下するこ
とがある。上記の染料受容層には、プリントの際にサー
マルヘッドの加熱によるインクリボンとの融着を防ぐ目
的で、架橋剤や、滑り剤、剥離剤等を必要に応じて添加
されていることが好ましい。また、必要に応じ、受容層
中に蛍光染料、可塑剤、酸化防止剤、顔料、紫外線吸収
剤等を添加してもよい。これらの添加剤は、受容層の主
成分と混合し塗工されてもよいし、別の被覆層として受
容層の上および/または下に塗工されていてもよい。な
お、染料受容層は、バーコーター、グラビアコーター、
コンマコーター、ブレードコーター、エアーナイフコー
ター等のコーターを使い、常法に従って受容層形成用塗
液を塗工、乾燥して形成することができる。
【0017】本発明は受容部と台紙部とは剥離可能な状
態で積層されるものである。剥離可能な状態で積層と
は、台紙部として剥離シートを用い、粘着剤を介して受
容部を積層する方法、台紙部と受容部をワックスなどで
仮接着する方法などがある。中でも、粘着剤を介して積
層する方法は、ラベルやシールとして広く使用される可
能性があるので好ましく、以下に詳細に説明する。
【0018】台紙部として剥離紙を用いる場合、剥離基
材にシリコーン等の剥離剤層を形成した公知の剥離シー
トが使用できる。剥離基材としては、PETフィルム、
発泡PETフィルム、ポリオレフィン系の合成紙、複合
フィルム、セルロースパルプを主成分とする原紙、ある
いは原紙にポリエチレン系樹脂等を少なくとも片側にラ
ミネートしたものなどが用いられる。
【0019】セルロースパルプは特に限定されず、前述
のパルプを同様に使用でき、原紙の種類も特に限定され
ることなく、上質紙、グラシン紙、クラフト紙、中質紙
などが挙げられる。また、コート紙を用いても良いが、
コスト面を考えて未塗工紙あるいは軽量コート紙を用い
ると良い。原紙にラミネートされる熱可塑性樹脂は特に
限定されないが、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテン等の
ホモポリマー、またはエチレン・ポロピレン共重合体等
のオレフィンの2つ以上からなる共重合体、あるいはエ
チレンとαオレフィンとの共重合体である直鎖状低密度
ポリエチレン、およびこれらの混合物であり、各種の密
度およびメルトインデックスのものを単独あるいはそれ
らを混合して使用できる。これら熱可塑性樹脂には、二
酸化チタン、硫化亜鉛、酸化亜鉛、硫酸カルシウム、亜
硫酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、焼成クレー、
タルク、カオリン、炭酸カルシウム、シリカ、珪酸カル
シウム等の白色顔料等、ステアリン酸アミド、ステアリ
ン酸亜鉛などの樹脂金属塩、ヒンダードフェノール等の
各種酸化防止剤、コバルトブルー、群青等の顔料や染
料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、ブロッキング防止剤、
スリップ剤等、適宜組み合わせて添加しても良い。
【0020】剥離剤の剥離基材への塗工方法は、グラビ
アコーターやバーコーター等公知の方法で行うことがで
き、この場合の塗工量は、固形分で0.3〜1.5g/
2、好ましくは、0.5〜1.2g/m2 が適当であ
る。0.3g/m2 未満では、剥離性能のバラツキが大
きく、また、1.5g/m2 以上では経済性の面から必
要性に乏しい。また、台紙部と受容部を積層する粘着剤
としては、アクリル系、合成ゴム系、天然ゴム系、シリ
コーン系等の公知の粘着剤を使用できる。粘着剤は剥離
シートの剥離剤層表面に塗工し乾燥した後、これを、受
容部の受像層を形成していない面に貼り合わせしてもよ
いし、受容部の受像層を形成していない面に粘着剤を塗
工乾燥後、これに剥離シートの剥離剤層面を貼り合わせ
てもよい。粘着剤層には、必要に応じて、架橋剤や充填
剤を添加することができる。なお、粘着剤層は、受容部
と台紙部が剥離して生じるプリンター内での走行上のト
ラブルを防止し、且つ、プリント後の受容部の剥離を困
難としないため、受容部と台紙部との剥離力が、90mm
/分の剥離スピードで測定した場合、2〜15g/20
mm(染料熱転写受容タックシートを20mm幅に切断し、
受容部を台紙部から180°の引っ張り角度にてひき剥
したときにかかる負荷)となることが好ましい。
【0021】なお、本発明の熱転写用受容シートがプリ
ンター内を走行するとき、静電気による走行トラブルの
発生を防ぐため、熱転写用受容シートの裏面に、少なく
とも一層以上の帯電防止層を設けることができる。帯電
防止層としては、例えば、バインダー樹脂と帯電防止剤
を主成分として含む帯電防止層を裏面塗工しても良い。
バインダー樹脂としては、公知の高分子バインダーを任
意に選択して使用でき、ポリエステル系、ポリウレタン
系、メラミン系、アクリル系、フェノール系、尿素系の
各バインダーの他、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アク
リルエマルジョン、ポリオレフィン系エマルジョン、セ
ルロース誘導体、ポリビニルアルコールなどが例示され
る。塗工量は乾燥重量で、0.3〜1.5g/m2 の範
囲内にあることが好ましい。この塗工量が0.3g/m
2 未満であると、受容層と裏面とが擦り合ったとき受容
層の傷つきを十分に防止できないことがあり、またそれ
が1.5g/m2 をこえると、効果が飽和し不経済であ
る。
【0022】
【実施例】下記実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例において、特に断らない限り「%」および
「部」はすべて「重量%」および「重量部」を示す。
【0023】実施例1 〔受容部用支持体の作成〕厚さ125μmの透明PET
(帝人製、商品名:T−125)の片側に、厚さ55μ
mのクリヤー層とボイド層の多層構造を有する複合フィ
ルム(モービルパール社製,商品名:モービルパール2
60LL−202)をにより貼着し、複合フィルムの貼
着していない面にポリオレフィンを主成分とする厚さ6
0μmの合成フィルムをにより貼着し受容部用支持体を
得た。
【0024】〔受容部の作成〕前記受容部用支持体の複
合フィルム面に、下記の受容層用塗料を固形分8g/m
2 の割合でダイコーティング法により塗工、乾燥した。 「受容層用塗料」飽和ポリエステル樹脂(東洋紡製,商
品名:バイロン200)100部、およびシリコーン樹
脂(トーレダウコーニングシリコーン製,商品名:SH
3746)5部を、トルエン/メチルエチルケトン=5
/1の混合溶剤で18%に希釈し受容層用塗料とした。
【0025】〔台紙部の作成〕剥離基材として、厚さ1
00μmの発泡PETフィルム(ダイヤホイルヘキスト
製,商品名:W900E−100)を用い、その一方の
面に、シリコン系剥離剤(信越化学工業製,商品名:K
S−830)を固形分で0.6g/m2 となるように、
グラビアコーティング法で塗工、乾燥して離型剤層を形
成した。また、剥離剤層を形成していない面には帯電防
止層として、下記帯電防止塗料を固形分0.5g/m2
の割合でバーコーティング法で塗工、乾燥して剥離シー
ト(台紙部)を作製した。 「帯電防止塗料」アクリル樹脂(中央理化製,商品名:
リカボンドSA−R615A)100部、エポキシ硬化
剤(中央理化製,商品名:リカボンドSA−R615
B)5部、導電剤(三菱油化製,商品名:ST−200
0H)75部、およびシリカ顔料(水沢化学製,商品
名:P78A)30部を、変性イソプロピルアルコール
/水=8/2の混合溶液で12%に希釈した。
【0026】〔熱転写用受容シートの製造〕台紙部の剥
離剤層の上には下記のアクリル系粘着剤塗料を塗布し、
台紙部と受容部とを重ね合わせて貼着した。 「アクリル系粘着剤塗料」アクリル系粘着剤(日本カー
バイド製,商品名:PE−115E)100部、イソシ
ア硬化剤(日本カーバイド製,商品名:CK−101)
1部、およびエポキシ硬化剤(日本カーバイド製,商品
名:CK−202)3部を、酢酸エチル溶液で20%に
希釈した。
【0027】〔ミシン目およびハーフカットの処理〕次
いで、図1および図2に示すように、受容部に受容部を
2等分ハーフカットを、台紙部に受容部のハーフカット
と同じようにミシン目加工を施し、熱転写用受容シート
を得た。
【0028】比較例1 ミシン目をいれなかった以外は、実施例1と同様にして
熱転写用受容シートを得た。
【0029】〔評価〕市販の昇華ビデオプリンター(ソ
ニー製、商品名:M−1)を用いて、実施例1と比較例
1で得られた熱転写用受容シートに、2分割画面をプリ
ントしたところ、両方ともプリンター内でのトラブルの
発生はなかった。次に、道具を使わず手で熱転写用受容
シートを複数に分割することを試みたところ、実施例1
の受容シートは容易にミシン目部分で分離できたが、比
較例1ははさみ等を用いない限り分離できなかった。な
お、分割した後、受容部は台紙部から容易に剥離でき
た。
【0030】実施例2 〔受容部の製造〕受容部用支持体として、ミクロボイド
が形成されている厚さ50μmの発泡PETフィルム
(東レ製,商品名:50E63)を用い、その一方の面
上に、実施例1と同様にして、受容層を形成し、受容部
を得た。 〔熱転写用受容シートの製造〕上記受容部を用いた以外
は、実施例1と同様にして、受容部と台紙部を積層し
た。
【0031】〔ミシン目およびハーフカットの処理〕次
いで、図3および図4に示すように、受容部に受容部を
16個のハーフカットにより囲まれた部分を形成した。
該ハーフカットにより囲まれた部分は画像をプリントし
た後、剥離使用する部分である。ミシン目については、
前記ハーフカットによって形成されるシールがちょうど
2つずつに分けられるように、受容シート全体に(受容
部および台紙部にわたって)ミシン目を施した。
【0032】比較例2 ミシン目をいれなかった以外は、実施例2と同様にして
熱転写用受容シートを得た。
【0033】〔評価〕市販の昇華ビデオプリンター(ソ
ニー製、商品名:M−1)を用いて、実施例2と比較例
2で得られた熱転写用受容シートに、16分割画面をプ
リントしたところ、両方ともプリンター内でのトラブル
の発生はなかった。次に、道具を使わず手で熱転写用受
容シートを複数に分割することを試みたところ、実施例
2の受容シートは容易にミシン目部分で分離できたが、
比較例2ははさみ等を用いない限り分離できなかった。
なお、分割した後、受容部は台紙部から容易に剥離でき
た。
【0034】実施例3 〔受容部の製造〕受容部用支持体として、ミクロボイド
が形成されている厚さ75μmの発泡PETフィルム
(ダイヤホイルヘキスト製,商品名:W900J−7
5)を用い、その一方の面上に、実施例1と同様にし
て、受容層を形成し、受容部を得た。 〔熱転写用受容シートの製造〕上記受容部を用いた以外
は、実施例1と同様にして、受容部と台紙部を積層し
た。
【0035】〔ミシン目およびハーフカットの処理〕次
いで、図5および図6に示すように、受容部に受容部を
4個のハーフカットにより囲まれた部分を形成した。該
ハーフカットにより囲まれた部分は画像をプリントした
後、剥離使用する部分である。ミシン目については、前
記ハーフカットによって形成されるシールがちょうど1
つずつに分けられるように、台紙部のみにミシン目を施
した。
【0036】比較例3 ミシン目をいれなかった以外は、実施例3と同様にして
熱転写用受容シートを得た。
【0037】〔評価〕市販の昇華ビデオプリンター(ソ
ニー製、商品名:M−1)を用いて、実施例3と比較例
3で得られた熱転写用受容シートに、4分割画面をプリ
ントしたところ、両方ともプリンター内でのトラブルの
発生はなかった。次に、実施例3の熱転写用受容シート
を図7に示すように図6の不使用部分6を取り除くと、
ミシン目3が現れた。この状態で道具を使わず手で熱転
写用受容シートを複数に分割することを試みたところ、
実施例3の受容シートは容易にミシン目部分で分離でき
た。一方、比較例3の熱転写用受容シートの不使用部分
を剥離しても、はさみ等を用いない限り分離できなかっ
た。なお、分割した後、受容部は台紙部から容易に剥離
できた。
【0038】
【発明の効果】本発明の熱転写用受容シートは、トラブ
ルを生じることなくプリントすることができ、プリント
後、道具を用いずに容易に受容部と台紙部を積層した状
態で複数のシート片に分離できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写用受容シートの一例を示す平面
である。
【図2】図1に示す熱転写用受容シートのA−Aにおけ
る断面説明図である。
【図3】本発明の熱転写用受容シートの他の一例を示す
平面である。
【図4】図3に示す熱転写用受容シートのB−Bにおけ
る断面説明図である。
【図5】本発明の熱転写用受容シートの別の一例を示す
平面である。なお、表面(受容部側)よりは、裏面に設
けたミシン目3は見えないが、ハーフカットとミシン目
との関係を説明するために示した。
【図6】図5に示す熱転写用受容シートのC−Cにおけ
る断面説明図である。
【図7】図6に示す熱転写用受容シートの分離使用しな
い部分を除いた状態を説明するための断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1:熱転写用受容シート 2:ハーフカット 3:ミシン目 4:受容部 5:分離使用部分 6:不使用部分 7:台紙部 8:剥離面
フロントページの続き (72)発明者 林 滋雄 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社東雲研究センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の表面に受容層を有する受容部、該
    受容部の裏面に受容部を保持するための台紙部を有し、
    受容部と台紙部とは剥離可能な状態で積層され、且つ受
    容部が複数に分離できるようにハーフカットが施され、
    プリント後に受容部を複数に分離して使用する熱転写用
    受容シートにおいて、台紙部が受容部の分離使用可能な
    数と同数以下、且つ、受容部の分離使用する面積と同一
    以上の面積となるように、台紙部分離用のミシン目を具
    備し、該ミシン目により分離することにより、受容部と
    台紙部を積層した小シート片として取り扱うことができ
    ることを特徴とする熱転写用受容シート。
  2. 【請求項2】受容部と台紙部の剥離可能な状態の積層
    が、台紙部が剥離シートであり、粘着剤を介して受容部
    を積層する構成である請求項1記載の熱転写用受容シー
    ト。
  3. 【請求項3】受容部の支持体、台紙部の支持体の少なく
    とも一方がフィルムまたは合成紙である請求項1又は請
    求項2記載の熱転写用受容シート。
  4. 【請求項4】台紙部のミシン目が、受容部のハーフカッ
    トと重なる請求項1〜3の何れか一項に記載の熱転写用
    受容シート。
  5. 【請求項5】台紙部のミシン目が、受容部の分離用のハ
    ーフカットとは重ならず、受容部まで貫通するミシン目
    である請求項1〜3の何れか一項に記載の熱転写用受容
    シート。
  6. 【請求項6】台紙部のミシン目が、受容部の分離用のハ
    ーフカットとは重ならず、台紙部のみのミシン目である
    請求項1〜3の何れか一項に記載の熱転写用受容シー
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100455869B1 (ko) * 2000-04-20 2004-11-08 캐논 가부시끼가이샤 인쇄 용지, 인쇄물 형성 방법 및 인쇄 시스템
JP2013028147A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シートおよびそれを用いた遊戯カード
WO2014188810A1 (ja) * 2013-05-23 2014-11-27 日東電工株式会社 封止シート貼付け方法

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