JPH10193445A - ブロー成形機における型締装置 - Google Patents
ブロー成形機における型締装置Info
- Publication number
- JPH10193445A JPH10193445A JP8358898A JP35889896A JPH10193445A JP H10193445 A JPH10193445 A JP H10193445A JP 8358898 A JP8358898 A JP 8358898A JP 35889896 A JP35889896 A JP 35889896A JP H10193445 A JPH10193445 A JP H10193445A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- closing
- mold clamping
- opening
- mold opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型化および省エネルギ化が可能であり、し
かも型締めの際に分割金型を均一に分布する型締力で型
締めできるようにする。 【解決手段】 型開閉盤２ａ，２ｂに設けられたねじ孔
（不図示）に螺合された型開閉用スクリュ１３を型開閉
用電動機１６により型閉じ方向へ回転すると型開閉盤２
ａ，２ｂとともに分割金型５ａ，５ｂを取り付けた型取
付盤３ａ，３ｂを型締開始位置に移動する。前記型締開
始位置において、型取付盤３ａ，３ｂに嵌着された２個
以上のナット部材３１にそれぞれ螺合された型締用ねじ
軸２１ａ，２１ｂを一個の型締用電動機１７ａ，１７ｂ
により型閉じ方向へ同時に回転させることによって型締
めを行なうが、この際に、ロッド６ａ，６ｂが回動して
係合部７ａ，７ｂが係合し、型開閉盤２ａ，２ｂが型開
きしないようにロックされるとともに均一な分布の型締
力で分割金型５ａ，５ｂが型締めされる。
かも型締めの際に分割金型を均一に分布する型締力で型
締めできるようにする。 【解決手段】 型開閉盤２ａ，２ｂに設けられたねじ孔
（不図示）に螺合された型開閉用スクリュ１３を型開閉
用電動機１６により型閉じ方向へ回転すると型開閉盤２
ａ，２ｂとともに分割金型５ａ，５ｂを取り付けた型取
付盤３ａ，３ｂを型締開始位置に移動する。前記型締開
始位置において、型取付盤３ａ，３ｂに嵌着された２個
以上のナット部材３１にそれぞれ螺合された型締用ねじ
軸２１ａ，２１ｂを一個の型締用電動機１７ａ，１７ｂ
により型閉じ方向へ同時に回転させることによって型締
めを行なうが、この際に、ロッド６ａ，６ｂが回動して
係合部７ａ，７ｂが係合し、型開閉盤２ａ，２ｂが型開
きしないようにロックされるとともに均一な分布の型締
力で分割金型５ａ，５ｂが型締めされる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型化および省エ
ネルギ化が可能なブロー成形機における型締装置に関す
るものである。
ネルギ化が可能なブロー成形機における型締装置に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の軽量化が可能なブロー成形機にお
ける型締装置の一例について説明する。
ける型締装置の一例について説明する。
【０００３】この従来のブロー成形機における型締装置
は、図５に示すように、ベース１００上に敷設されたレ
ール１０１に互いに接近および離間できるように案内さ
れた左右一対の架台１０２ａ，１０２ｂと、前記架台１
０２ａ，１０２ｂの垂直板１０４ａ，１０４ｂにそれぞ
れ型開閉方向へわずかに移動自在に支持された一対の型
板１０６ａ，１０６ｂと、前記型板１０６ａ，１０６ｂ
にそれぞれ取付けられた分割金型１０７ａ，１０７ｂ
と、前記架台１０２ａ，１０２ｂとともに型板１０６
ａ，１０６ｂを互いに接近させて前記分割金型１０７
ａ，１０７ｂを型閉じしたときに前記架台１０２ａ，１
０２ｂ同志が型開き方向へ移動しないようにロックする
ための鎖錠機構１０５ａ，１０５ｂを備えている。そし
て、前記架台１０２ａ，１０２ｂにはベース１００側へ
突出したスピンドルナット部１１０ａ，１１０ｂが設け
られており、前記スピンドルナット部１１０ａ，１１０
ｂにはモータ１１１により正逆回転されるスピンドル１
０３の互いに逆向きのねじ部１０３ａ，１０３ｂがそれ
ぞれ螺合されている。また、前記型板１０６ａ，１０６
ｂには前記架台１０２ａ，１０２ｂに一体的に設けられ
た中間板１０８ａ，１０８ｂに支持された複数の流体圧
シリンダ１０９のそれぞれのピストンロッド１０９ａが
固着されている。
は、図５に示すように、ベース１００上に敷設されたレ
ール１０１に互いに接近および離間できるように案内さ
れた左右一対の架台１０２ａ，１０２ｂと、前記架台１
０２ａ，１０２ｂの垂直板１０４ａ，１０４ｂにそれぞ
れ型開閉方向へわずかに移動自在に支持された一対の型
板１０６ａ，１０６ｂと、前記型板１０６ａ，１０６ｂ
にそれぞれ取付けられた分割金型１０７ａ，１０７ｂ
と、前記架台１０２ａ，１０２ｂとともに型板１０６
ａ，１０６ｂを互いに接近させて前記分割金型１０７
ａ，１０７ｂを型閉じしたときに前記架台１０２ａ，１
０２ｂ同志が型開き方向へ移動しないようにロックする
ための鎖錠機構１０５ａ，１０５ｂを備えている。そし
て、前記架台１０２ａ，１０２ｂにはベース１００側へ
突出したスピンドルナット部１１０ａ，１１０ｂが設け
られており、前記スピンドルナット部１１０ａ，１１０
ｂにはモータ１１１により正逆回転されるスピンドル１
０３の互いに逆向きのねじ部１０３ａ，１０３ｂがそれ
ぞれ螺合されている。また、前記型板１０６ａ，１０６
ｂには前記架台１０２ａ，１０２ｂに一体的に設けられ
た中間板１０８ａ，１０８ｂに支持された複数の流体圧
シリンダ１０９のそれぞれのピストンロッド１０９ａが
固着されている。
【０００４】上記従来のブロー成形機における型締装置
において、型開きされた分割金型１０７ａ，１０７ｂ間
に押出ダイ１１２よりパリスン１１４を押し出して配置
したのち、モータ１１１によりスピンドル１０３を型閉
じ方向へ回転させることにより架台１０２ａ，１０２ｂ
とともに分割金型１０７ａ，１０７ｂを矢印方向へ移動
させて型閉じを行ない、鎖錠機構１０５ａ，１０５ｂに
よって型開き方向へ移動しないようにロックするととも
にパリスン１１４を挟持し、ついで、複数の流体圧シリ
ンダ１０９を同時に起動させることにより各ピストンロ
ッド１０９ａにより分割金型１０７ａ，１０７ｂに型締
力を作用させた状態で、吹込ノズル１１３よりパリスン
１１４内へ加圧流体を導入してブロー成形を行なう（特
開平８−２５８１２７号公報）。
において、型開きされた分割金型１０７ａ，１０７ｂ間
に押出ダイ１１２よりパリスン１１４を押し出して配置
したのち、モータ１１１によりスピンドル１０３を型閉
じ方向へ回転させることにより架台１０２ａ，１０２ｂ
とともに分割金型１０７ａ，１０７ｂを矢印方向へ移動
させて型閉じを行ない、鎖錠機構１０５ａ，１０５ｂに
よって型開き方向へ移動しないようにロックするととも
にパリスン１１４を挟持し、ついで、複数の流体圧シリ
ンダ１０９を同時に起動させることにより各ピストンロ
ッド１０９ａにより分割金型１０７ａ，１０７ｂに型締
力を作用させた状態で、吹込ノズル１１３よりパリスン
１１４内へ加圧流体を導入してブロー成形を行なう（特
開平８−２５８１２７号公報）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、型締力を複数の流体圧シリンダによって
発生させているため、分割金型が取付けられた型板に各
流体圧シリンダによる押圧力を均一に分布させて作用さ
せることが困難であり、型板に取付けられた分割金型が
傾いた状態で型締めされて成形不良が発生するおそれが
あるという問題点があった。
来の技術では、型締力を複数の流体圧シリンダによって
発生させているため、分割金型が取付けられた型板に各
流体圧シリンダによる押圧力を均一に分布させて作用さ
せることが困難であり、型板に取付けられた分割金型が
傾いた状態で型締めされて成形不良が発生するおそれが
あるという問題点があった。
【０００６】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、小型化および省エネル
ギ化が可能であり、しかも型締めの際に分割金型を均一
に分布する型締力で型締めできるブロー成形機における
型締装置を実現することを目的とするものである。
に鑑みてなされたものであって、小型化および省エネル
ギ化が可能であり、しかも型締めの際に分割金型を均一
に分布する型締力で型締めできるブロー成形機における
型締装置を実現することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のブロー形成機における型締装置は、型開閉
用電動機により駆動される型開閉用直線駆動手段によっ
て型締開始位置に互いに接近されるとともに型開き完了
位置に互いに離間される一対の型開閉盤と、前記一対の
型開閉盤のそれぞれに型締力発生手段を介して連結され
た型取付盤と、前記型開閉盤を前記型締開始位置におい
て型開き方向へ移動しないようにロックするための型開
閉盤ロック機構を備え、前記型開閉盤を前記型開閉盤ロ
ック機構により前記型締開始位置において型開き方向へ
移動しないようにロックするとともに前記型締力発生手
段により前記型取付盤に取り付けられた分割金型を型締
めするブロー成形機における型締装置において、前記型
締力発生手段が、１個の型締用電動機によって同時に駆
動される２個以上の型締用直線駆動手段からなることを
特徴とする。
めに本発明のブロー形成機における型締装置は、型開閉
用電動機により駆動される型開閉用直線駆動手段によっ
て型締開始位置に互いに接近されるとともに型開き完了
位置に互いに離間される一対の型開閉盤と、前記一対の
型開閉盤のそれぞれに型締力発生手段を介して連結され
た型取付盤と、前記型開閉盤を前記型締開始位置におい
て型開き方向へ移動しないようにロックするための型開
閉盤ロック機構を備え、前記型開閉盤を前記型開閉盤ロ
ック機構により前記型締開始位置において型開き方向へ
移動しないようにロックするとともに前記型締力発生手
段により前記型取付盤に取り付けられた分割金型を型締
めするブロー成形機における型締装置において、前記型
締力発生手段が、１個の型締用電動機によって同時に駆
動される２個以上の型締用直線駆動手段からなることを
特徴とする。
【０００８】また、型締用直線駆動手段が、それぞれ精
密遊星ローラねじ機構からなるものとすると効果的であ
る。
密遊星ローラねじ機構からなるものとすると効果的であ
る。
【０００９】
【作用】型開閉盤とともに分割金型を取り付けた型取付
盤を、型締開始位置に互いに接近させたのち、型開閉盤
が型開き方向へ移動しないように型開閉盤ロック機構に
よってロックするとともに１個の型締用電動機により同
時に駆動される２個以上の型締用直線駆動手段からなる
型締用直線駆動手段によって型締力を発生させるため、
前記分割金型に均一な分布の型締力を与えて型締めする
ことができる。
盤を、型締開始位置に互いに接近させたのち、型開閉盤
が型開き方向へ移動しないように型開閉盤ロック機構に
よってロックするとともに１個の型締用電動機により同
時に駆動される２個以上の型締用直線駆動手段からなる
型締用直線駆動手段によって型締力を発生させるため、
前記分割金型に均一な分布の型締力を与えて型締めする
ことができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明に係るブロー形成機におけ
る型締装置の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
る型締装置の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００１１】図１に示すように、ベース１には一対のレ
ール４が平行に敷設されており、レール４には、所定の
間隔をおいて互いに対向する一対の型開閉盤２ａ，２ｂ
がその下端部に一体的に設けられたスライダ１１ａ，１
１ｂを介して型開閉方向へ直線移動自在に案内されてい
る。型開閉盤２ａ，２ｂの下端部近傍部位には、型開閉
方向に貫通するねじ孔（不図示）がそれぞれ設けられ、
前記ねじ孔には型開閉用スクリュ１３における互いに逆
向きのおねじ部１３ａ，１３ｂがそれぞれ螺合されてい
る。
ール４が平行に敷設されており、レール４には、所定の
間隔をおいて互いに対向する一対の型開閉盤２ａ，２ｂ
がその下端部に一体的に設けられたスライダ１１ａ，１
１ｂを介して型開閉方向へ直線移動自在に案内されてい
る。型開閉盤２ａ，２ｂの下端部近傍部位には、型開閉
方向に貫通するねじ孔（不図示）がそれぞれ設けられ、
前記ねじ孔には型開閉用スクリュ１３における互いに逆
向きのおねじ部１３ａ，１３ｂがそれぞれ螺合されてい
る。
【００１２】型開閉用スクリュ１３は、その一端側およ
び略中央部位においてそれぞれベース１に固定された軸
受１４，１５を介して回転自在であるが軸方向へ移動し
ないように軸支されており、他端側に連結された型開閉
用電動機１６により型閉じ方向および型開き方向へ回転
（正逆回転）されるように構成されている。
び略中央部位においてそれぞれベース１に固定された軸
受１４，１５を介して回転自在であるが軸方向へ移動し
ないように軸支されており、他端側に連結された型開閉
用電動機１６により型閉じ方向および型開き方向へ回転
（正逆回転）されるように構成されている。
【００１３】以上の説明から明らかなように、本実施の
形態においては、前記ねじ孔および前記型開閉用スクリ
ュ１３によって型開閉用直線駆動手段が構成されてい
る。しかし、これに限らず、ピニオンラック機構等の他
の公知の電動式直線駆動手段を用いてもよい。
形態においては、前記ねじ孔および前記型開閉用スクリ
ュ１３によって型開閉用直線駆動手段が構成されてい
る。しかし、これに限らず、ピニオンラック機構等の他
の公知の電動式直線駆動手段を用いてもよい。
【００１４】また、レール４の型開閉盤２ａ，２ｂ間の
部位には、所定の間隔をおいて対向する一対の型取付盤
３ａ，３ｂがその下端部に一体的に設けられたスライダ
１２ａ，１２ｂを介して型開閉方向へ直線移動自在に案
内されている。この型取付盤３ａ，３ｂには分割金型５
ａ，５ｂが取付けられるが、その分割金型５ａ，５ｂの
４隅外方部位にはそれぞれ型開閉方向へ貫通する段差付
き嵌合孔２６（図４に示す）が設けられており、各段差
付き嵌合孔２６には、型締用ねじ軸２１ａ，２１ｂとと
もに精密遊星ローラねじ機構３０（図３参照）を構成す
るナット部材３１が嵌着されている。
部位には、所定の間隔をおいて対向する一対の型取付盤
３ａ，３ｂがその下端部に一体的に設けられたスライダ
１２ａ，１２ｂを介して型開閉方向へ直線移動自在に案
内されている。この型取付盤３ａ，３ｂには分割金型５
ａ，５ｂが取付けられるが、その分割金型５ａ，５ｂの
４隅外方部位にはそれぞれ型開閉方向へ貫通する段差付
き嵌合孔２６（図４に示す）が設けられており、各段差
付き嵌合孔２６には、型締用ねじ軸２１ａ，２１ｂとと
もに精密遊星ローラねじ機構３０（図３参照）を構成す
るナット部材３１が嵌着されている。
【００１５】型締用ねじ軸２１ａ，２１ｂは、その互い
に逆向きのおねじ部２２ａ，２２ｂがナット部材３１に
螺合されているとともに、反ねじ部側の先端部が型開閉
盤２ａ，２ｂにスラスト軸受２５を介して回転自在であ
るが軸方向へは一体に連結されており、さらに、そのお
ねじ部２２ａ，２２ｂを避けた部位には従動側スプロケ
ット２０ａ，２０ｂが一体的に設けられている。一方、
型開閉盤２ａ，２ｂの外面にブラケット２４ａ，２４ｂ
を介して配設された型締用電動機１７ａ，１７ｂの出力
軸１８ａ，１８ｂは、型開閉盤２ａ，２ｂに設けられた
貫通孔（不図示）を通して型取付盤３ａ，３ｂ側に突出
しており、その先端部には駆動側スプロケット１９ａ，
１９ｂが一体的に設けられている。そして駆動側スプロ
ケット１９ａ，１９ｂと従動側スプロケット２０ａ，２
０ｂとにチェーン２３ａ，２３ｂをかけ回すことによ
り、一つの型締用電動機１７ａ，１７ｂによりすべての
型締用ねじ軸２１ａ，２１ｂを同時に型閉じ方向および
型開き方向へ回転（正逆回転）させるように構成されて
いる。
に逆向きのおねじ部２２ａ，２２ｂがナット部材３１に
螺合されているとともに、反ねじ部側の先端部が型開閉
盤２ａ，２ｂにスラスト軸受２５を介して回転自在であ
るが軸方向へは一体に連結されており、さらに、そのお
ねじ部２２ａ，２２ｂを避けた部位には従動側スプロケ
ット２０ａ，２０ｂが一体的に設けられている。一方、
型開閉盤２ａ，２ｂの外面にブラケット２４ａ，２４ｂ
を介して配設された型締用電動機１７ａ，１７ｂの出力
軸１８ａ，１８ｂは、型開閉盤２ａ，２ｂに設けられた
貫通孔（不図示）を通して型取付盤３ａ，３ｂ側に突出
しており、その先端部には駆動側スプロケット１９ａ，
１９ｂが一体的に設けられている。そして駆動側スプロ
ケット１９ａ，１９ｂと従動側スプロケット２０ａ，２
０ｂとにチェーン２３ａ，２３ｂをかけ回すことによ
り、一つの型締用電動機１７ａ，１７ｂによりすべての
型締用ねじ軸２１ａ，２１ｂを同時に型閉じ方向および
型開き方向へ回転（正逆回転）させるように構成されて
いる。
【００１６】図３に示すように、精密ローラねじ機構３
０は、一端側にフランジ部３２を有するとともに内周面
にめねじ部３１ａが設けられた筒状のナット部材３１
と、前記ナット部材３１の両端部内周面にそれぞれ固定
されたリング状の内歯歯車３４と、各内歯歯車３４の段
差部に嵌着されたガイドリング３５と、複数個のローラ
ねじ３３を備えたものであって、各ローラねじ３３を、
その両端部から突出する小径部３３ｂを前記ガイドリン
グ３５に設けられた各軸穴３５ａにそれぞれ回転自在に
嵌挿することにより、ねじ部３３ａを前記ナット部材３
１のめねじ部３１ａおよび型締用ねじ軸２１ａ，２１ｂ
のおねじ部２２ａ，２２ｂに螺合させるとともに、両小
径部３３ｂに隣接して形成された歯部３３ｃを内歯歯車
３４にかみ合わせた状態で組み付けられている。また、
ナット部材３１は、フランジ部３２に周方向に互いに間
隔をおいて形成された複数の取付孔３２ａを利用し、ね
じ等の固着手段により型取付盤３ａ，３ｂに固着され
る。
０は、一端側にフランジ部３２を有するとともに内周面
にめねじ部３１ａが設けられた筒状のナット部材３１
と、前記ナット部材３１の両端部内周面にそれぞれ固定
されたリング状の内歯歯車３４と、各内歯歯車３４の段
差部に嵌着されたガイドリング３５と、複数個のローラ
ねじ３３を備えたものであって、各ローラねじ３３を、
その両端部から突出する小径部３３ｂを前記ガイドリン
グ３５に設けられた各軸穴３５ａにそれぞれ回転自在に
嵌挿することにより、ねじ部３３ａを前記ナット部材３
１のめねじ部３１ａおよび型締用ねじ軸２１ａ，２１ｂ
のおねじ部２２ａ，２２ｂに螺合させるとともに、両小
径部３３ｂに隣接して形成された歯部３３ｃを内歯歯車
３４にかみ合わせた状態で組み付けられている。また、
ナット部材３１は、フランジ部３２に周方向に互いに間
隔をおいて形成された複数の取付孔３２ａを利用し、ね
じ等の固着手段により型取付盤３ａ，３ｂに固着され
る。
【００１７】精密ローラねじ機構３０は、上述のとおり
構成されているため、型締用ねじ軸２１ａ，２１ｂを回
転させたときにはナット部材３１側が軸方向へ直線移動
するが、逆に、ナット部材３１に軸方向の力が加えられ
ても、型締用ねじ軸２１ａ，２１ｂは回転しない。つま
り、ナット部材３１が軸方向へは移動しないロック状態
になる。
構成されているため、型締用ねじ軸２１ａ，２１ｂを回
転させたときにはナット部材３１側が軸方向へ直線移動
するが、逆に、ナット部材３１に軸方向の力が加えられ
ても、型締用ねじ軸２１ａ，２１ｂは回転しない。つま
り、ナット部材３１が軸方向へは移動しないロック状態
になる。
【００１８】続いて、型開閉盤を型締開始位置において
型開き方向へ移動しないようにロックするための型開閉
盤ロック機構について説明する。
型開き方向へ移動しないようにロックするための型開閉
盤ロック機構について説明する。
【００１９】型開閉盤２ａ，２ｂの両側端面には、上下
２段にわたってロッド６ａ，６ｂの一端側が枢軸９ａ，
９ｂを介して枢着されており、ロッド６ａ，６ｂの他端
側（自由端側）には後述する型締開始位置において係合
して型開き方向へ移動しないようにするための互いに対
向する鈎状の係合部７ａ，７ｂが設けられている。ま
た、ロッド６ａ，６ｂにおける型取付盤３ａ，３ｂの両
側端面に対応する部位には略Ｓ字状の案内溝８ａ，８ｂ
が設けられており、該案内溝８ａ，８ｂに型取付盤３
ａ，３ｂの両側端面に突設されたピン１０ａ，１０ｂが
移動自在に嵌挿されている。
２段にわたってロッド６ａ，６ｂの一端側が枢軸９ａ，
９ｂを介して枢着されており、ロッド６ａ，６ｂの他端
側（自由端側）には後述する型締開始位置において係合
して型開き方向へ移動しないようにするための互いに対
向する鈎状の係合部７ａ，７ｂが設けられている。ま
た、ロッド６ａ，６ｂにおける型取付盤３ａ，３ｂの両
側端面に対応する部位には略Ｓ字状の案内溝８ａ，８ｂ
が設けられており、該案内溝８ａ，８ｂに型取付盤３
ａ，３ｂの両側端面に突設されたピン１０ａ，１０ｂが
移動自在に嵌挿されている。
【００２０】次に、上述のブロー成形機における型締装
置の動作について説明する。
置の動作について説明する。
【００２１】 図４に示す型開き状態から、型開閉用
電動機１６を起動して型締用スクリュ１３を型閉じ方向
へ回転させると、互いに逆向きのおねじ部１３ａ，１３
ｂが型開閉盤２ａ，２ｂの前記ねじ孔に螺合されている
ため、型開閉盤２ａ，２ｂに両者が互いに接近する方向
の力が作用し、型開閉盤２ａ，２ｂとともに分割金型５
ａ，５ｂが取付けられた型取付盤３ａ，３ｂがレール４
に案内されて互いに接近する方向へ移動する。この場
合、型締用スクリュ１３のリードを大きくするかあるい
は高速回転させることで高速の型閉じを行なうことがで
きる。なお、本工程の開始に先立ち、型開きされた分割
金型５ａ，５ｂ間に溶融したパリスンを配置しておくこ
とはいうまでもない。
電動機１６を起動して型締用スクリュ１３を型閉じ方向
へ回転させると、互いに逆向きのおねじ部１３ａ，１３
ｂが型開閉盤２ａ，２ｂの前記ねじ孔に螺合されている
ため、型開閉盤２ａ，２ｂに両者が互いに接近する方向
の力が作用し、型開閉盤２ａ，２ｂとともに分割金型５
ａ，５ｂが取付けられた型取付盤３ａ，３ｂがレール４
に案内されて互いに接近する方向へ移動する。この場
合、型締用スクリュ１３のリードを大きくするかあるい
は高速回転させることで高速の型閉じを行なうことがで
きる。なお、本工程の開始に先立ち、型開きされた分割
金型５ａ，５ｂ間に溶融したパリスンを配置しておくこ
とはいうまでもない。
【００２２】 上記により、分割金型５ａ，５ｂ同
志の合わせ面の間隔が所定の距離になる位置（以下、
「型締開始位置」という。）に到達したときに、型開閉
用電動機１６を停止させて型締用スクリュ１３の回転を
停止させると、型開閉盤２ａ，２ｂおよび型取付盤３
ａ，３ｂが前記型締開始位置に停止する。
志の合わせ面の間隔が所定の距離になる位置（以下、
「型締開始位置」という。）に到達したときに、型開閉
用電動機１６を停止させて型締用スクリュ１３の回転を
停止させると、型開閉盤２ａ，２ｂおよび型取付盤３
ａ，３ｂが前記型締開始位置に停止する。
【００２３】 上記についで、型締用電動機１７
ａ，１７ｂを起動してすべての型締用ねじ軸２１ａ，２
１ｂを型閉じ方向へ同時に回転させると、そのおねじ部
２２ａ，２２ｂがナット部材３１に螺合されているた
め、型取付盤３ａ，３ｂが前記型締開始位置からさらに
互いに接近して行き、これに伴なってピン１０ａ，１０
ｂがロッド６ａ，６ｂの案内溝８ａ，８ｂ内を型閉じ方
向へ移動するため、ロッド６ａ，６ｂが互いに図示時計
方向へ回動して係合部７ａ，７ｂが係合し、型開閉盤２
ａ，２ｂが前記型締開始位置において型開き方向へ移動
しないようにロックされる。
ａ，１７ｂを起動してすべての型締用ねじ軸２１ａ，２
１ｂを型閉じ方向へ同時に回転させると、そのおねじ部
２２ａ，２２ｂがナット部材３１に螺合されているた
め、型取付盤３ａ，３ｂが前記型締開始位置からさらに
互いに接近して行き、これに伴なってピン１０ａ，１０
ｂがロッド６ａ，６ｂの案内溝８ａ，８ｂ内を型閉じ方
向へ移動するため、ロッド６ａ，６ｂが互いに図示時計
方向へ回動して係合部７ａ，７ｂが係合し、型開閉盤２
ａ，２ｂが前記型締開始位置において型開き方向へ移動
しないようにロックされる。
【００２４】 上記ののち、継続してすべての型締
用ねじ軸２１ａ，２１ｂを型閉じ方向へ同時に回転させ
て、型取付盤３ａ，３ｂに取付けられた分割金型５ａ，
５ｂに均一に分布した型締力を作用させて型締めすると
ともに、パリスン内に加圧流体を導入して金型キャビテ
ィに沿って膨張させることにより、中空成形品をブロー
成形する。
用ねじ軸２１ａ，２１ｂを型閉じ方向へ同時に回転させ
て、型取付盤３ａ，３ｂに取付けられた分割金型５ａ，
５ｂに均一に分布した型締力を作用させて型締めすると
ともに、パリスン内に加圧流体を導入して金型キャビテ
ィに沿って膨張させることにより、中空成形品をブロー
成形する。
【００２５】本発明において、上述した精密遊星ローラ
ねじ機構３０に限らず、ボールねじ機構等の他の直線駆
動機構を使用できるが、精密遊星ローラねじ機構３０に
より型締力を発生させるように構成すると、パリスン内
に加圧流体を導入した際に分割金型５ａ，５ｂを介して
型取付盤３ａ，３ｂに型開き方向の力が作用しても、型
取付盤３ａ，３ｂが互いに離間する方向へ移動しないよ
うにロックされる。その結果、型締用電動機１７ａ，１
７ｂに加わる負荷はボールねじ機構等の他の直線駆動手
段を用いた場合に比較して低減される。
ねじ機構３０に限らず、ボールねじ機構等の他の直線駆
動機構を使用できるが、精密遊星ローラねじ機構３０に
より型締力を発生させるように構成すると、パリスン内
に加圧流体を導入した際に分割金型５ａ，５ｂを介して
型取付盤３ａ，３ｂに型開き方向の力が作用しても、型
取付盤３ａ，３ｂが互いに離間する方向へ移動しないよ
うにロックされる。その結果、型締用電動機１７ａ，１
７ｂに加わる負荷はボールねじ機構等の他の直線駆動手
段を用いた場合に比較して低減される。
【００２６】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので次に記載するような効果を奏する。
ので次に記載するような効果を奏する。
【００２７】小型化および省エネルギ化が可能であると
ともに、１個の電動機により同時に回転駆動される２個
以上の型締用直線駆動手段によって型締力を発生させる
ため、型取付盤に取付けられた分割金型に加えられる型
締力の分布が均一になり、従来例の如く分割金型の合わ
せ面が傾いた状態で型締めされて成形不良が発生するお
それがない。
ともに、１個の電動機により同時に回転駆動される２個
以上の型締用直線駆動手段によって型締力を発生させる
ため、型取付盤に取付けられた分割金型に加えられる型
締力の分布が均一になり、従来例の如く分割金型の合わ
せ面が傾いた状態で型締めされて成形不良が発生するお
それがない。
【００２８】また、請求項２記載の発明は、パリスン内
に加圧流体を導入した際に分割金型を介して型取付盤に
型開き方向の力が作用しても、型取付盤が互いに離間す
る方向へ移動しないため、型締用電動機に加わる負荷は
低減される。その結果、型締用電動機をより小型化する
ことができる。
に加圧流体を導入した際に分割金型を介して型取付盤に
型開き方向の力が作用しても、型取付盤が互いに離間す
る方向へ移動しないため、型締用電動機に加わる負荷は
低減される。その結果、型締用電動機をより小型化する
ことができる。
【図１】本発明に係るブロー成形機における型締装置の
一実施の形態を示し、型締時における模式正面図であ
る。
一実施の形態を示し、型締時における模式正面図であ
る。
【図２】図１に示すブロー成形機における型締装置を矢
印Ａ方向から見た模式側面図である。
印Ａ方向から見た模式側面図である。
【図３】図１に示すブロー成形機における型締装置に用
いられる精密遊星ローラねじ機構の一例を示す、模式一
部破断斜視図である。
いられる精密遊星ローラねじ機構の一例を示す、模式一
部破断斜視図である。
【図４】図１に示すブロー成形機における型締装置の型
開きした状態を、一部断面図で示す模式正面図である。
開きした状態を、一部断面図で示す模式正面図である。
【図５】従来の軽量化が可能なブロー成形機における型
締装置の一例を示す模式正面図である。
締装置の一例を示す模式正面図である。
１ ベース ２ａ，２ｂ 型開閉盤 ３ａ，３ｂ 型取付盤 ４ レール ５ａ，５ｂ 分割金型 ６ａ，６ｂ ロッド ７ａ，７ｂ 係合部 ８ａ，８ｂ 案内溝 ９ａ，９ｂ 枢軸 １０ａ，１０ｂ ピン １１ａ，１１ｂ，１２ａ，１２ｂ スライダ １３ 型開閉用スクリュ １３ａ，１３ｂ，２２ａ，２２ｂ おねじ部 １４，１５ 軸受 １６ 型開閉用電動機 １７ａ，１７ｂ 型締用電動機 １８ａ，１８ｂ 出力軸 １９ａ，１９ｂ 駆動側スプロケット ２０ａ，２０ｂ 従動側スプロケット ２１ａ，２１ｂ 型締用ねじ軸 ２３ａ，２３ｂ チェーン ２４ａ，２４ｂ ブラケット ２５ スラスト軸受 ３０ 精密遊星ローラねじ機構 ３１ ナット部材 ３１ａ めねじ部 ３２ フランジ部 ３３ ローラねじ ３３ａ ねじ部 ３３ｂ 小径部 ３３ｃ 歯部 ３４ 内歯歯車 ３５ ガイドリング ３５ａ 軸穴
Claims (2)
- 【請求項１】 型開閉用電動機により駆動される型開閉
用直線駆動手段によって型締開始位置に互いに接近され
るとともに型開き完了位置に互いに離間される一対の型
開閉盤と、前記一対の型開閉盤のそれぞれに型締力発生
手段を介して連結された型取付盤と、前記型開閉盤を前
記型締開始位置において型開き方向へ移動しないように
ロックするための型開閉盤ロック機構を備え、前記型開
閉盤を前記型開閉盤ロック機構により前記型締開始位置
において型開き方向へ移動しないようにロックするとと
もに前記型締力発生手段により前記型取付盤に取り付け
られた分割金型を型締めするブロー成形機における型締
装置において、 前記型締力発生手段が、１個の型締用電動機によって同
時に駆動される２個以上の型締用直線駆動手段からなる
ことを特徴とするブロー成形機における型締装置。 - 【請求項２】 型締用直線駆動手段が、それぞれ精密遊
星ローラねじ機構からなることを特徴とする請求項１記
載のブロー成形機における型締装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8358898A JPH10193445A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | ブロー成形機における型締装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8358898A JPH10193445A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | ブロー成形機における型締装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10193445A true JPH10193445A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=18461679
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8358898A Pending JPH10193445A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | ブロー成形機における型締装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10193445A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1075919A3 (de) * | 1999-07-14 | 2002-09-25 | SIG Kautex GmbH & Co. KG | Verfahren und Vorrichtung zum Schliessen und Öffnen des Werkzeugs einer Kunststoffverarbeitungsmaschine |
| US6923636B2 (en) | 1999-11-11 | 2005-08-02 | Mauser-Werke Gmbh & Co. Kg | Blow molding machine |
| JP2008534323A (ja) * | 2005-04-01 | 2008-08-28 | シデル パルティシパシオン | 様々な高さの熱可塑性容器を成形するための高さ調整可能なベースを備えた成形装置 |
| EP2199061A1 (de) * | 2008-12-19 | 2010-06-23 | Krones AG | Elektrisch betriebene Blasformmaschine und das Verfahren |
| CN103950184A (zh) * | 2014-04-30 | 2014-07-30 | 广州西力机械有限公司 | 旋转式锁模机构 |
| CN104943136A (zh) * | 2014-03-27 | 2015-09-30 | 东莞市中顺包装容器实业有限公司 | 一种吹瓶机的伺服直锁式合模装置 |
| JP2021100810A (ja) * | 2018-03-29 | 2021-07-08 | カーハーエス コーポプラスト ゲーエムベーハー | 熱可塑性のプリフォームから容器を製造するための装置 |
| WO2022039218A1 (ja) * | 2020-08-20 | 2022-02-24 | 日精エー・エス・ビー機械株式会社 | ブロー成形装置 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP8358898A patent/JPH10193445A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1075919A3 (de) * | 1999-07-14 | 2002-09-25 | SIG Kautex GmbH & Co. KG | Verfahren und Vorrichtung zum Schliessen und Öffnen des Werkzeugs einer Kunststoffverarbeitungsmaschine |
| US6923636B2 (en) | 1999-11-11 | 2005-08-02 | Mauser-Werke Gmbh & Co. Kg | Blow molding machine |
| JP2008534323A (ja) * | 2005-04-01 | 2008-08-28 | シデル パルティシパシオン | 様々な高さの熱可塑性容器を成形するための高さ調整可能なベースを備えた成形装置 |
| EP2199061A1 (de) * | 2008-12-19 | 2010-06-23 | Krones AG | Elektrisch betriebene Blasformmaschine und das Verfahren |
| EP2269804A1 (de) * | 2008-12-19 | 2011-01-05 | Krones AG | Elektrisch betriebene Blasformmaschine und das Verfahren |
| EP2263855A3 (de) * | 2008-12-19 | 2011-10-19 | Krones AG | Elektrisch betriebene Blasformmaschine und das Verfahren |
| US8287797B2 (en) | 2008-12-19 | 2012-10-16 | Krones Ag | Electrically driven blow molding machine |
| CN104943136A (zh) * | 2014-03-27 | 2015-09-30 | 东莞市中顺包装容器实业有限公司 | 一种吹瓶机的伺服直锁式合模装置 |
| CN103950184A (zh) * | 2014-04-30 | 2014-07-30 | 广州西力机械有限公司 | 旋转式锁模机构 |
| JP2021100810A (ja) * | 2018-03-29 | 2021-07-08 | カーハーエス コーポプラスト ゲーエムベーハー | 熱可塑性のプリフォームから容器を製造するための装置 |
| WO2022039218A1 (ja) * | 2020-08-20 | 2022-02-24 | 日精エー・エス・ビー機械株式会社 | ブロー成形装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP2004380B1 (de) | Verfahren und vorrichtung zur herstellung von mehrkomponentigen kunststoff-formteilen | |
| JP4942088B2 (ja) | 二材成形用射出成形機及び制御方法 | |
| EP2266773B1 (de) | Spritzgiessvorrichtung | |
| WO2009118833A1 (ja) | 二材成形用射出成形機及びその制御方法 | |
| JPH06254906A (ja) | 多材質射出成形機 | |
| DE10347638A1 (de) | Horizontal-Spritzgießmaschine mit Dreheinrichtung | |
| US5238394A (en) | Mold clamping apparatus for molding apparatus | |
| DE19747698A1 (de) | Blasformmaschine | |
| JPH10193445A (ja) | ブロー成形機における型締装置 | |
| WO1998038025A1 (fr) | Dispositif de serrage pour machines de soufflage | |
| US6179607B1 (en) | Two-platen mold-clamping apparatus | |
| US6499988B1 (en) | Blow molding machine | |
| WO2013010456A1 (zh) | 多轴式粉末冶金注射成型机 | |
| CN114955717B (zh) | 一种可适用于多种长度芯模的缠绕机 | |
| JP3146519U (ja) | 射出成形機の型締装置 | |
| JP2002225100A (ja) | 電動式トグル型締装置及び電動式ハーフナット開閉装置 | |
| JP2000246775A (ja) | 複合型締装置 | |
| JP3860934B2 (ja) | 射出成形機の型締装置 | |
| JP3054923B2 (ja) | 中空成形機 | |
| CN212684566U (zh) | 一种便于安装的高速注塑机用注塑模具 | |
| CN208133487U (zh) | 可移动的双模具安装固定合模结构 | |
| JP2002137229A (ja) | 型締装置 | |
| CN217622023U (zh) | 一种具有机械式双推板螺旋出模机构的模具 | |
| JPH0627374Y2 (ja) | 樹脂成形機の型締装置 | |
| JPH0777744B2 (ja) | 射出成形機におけるネジ成形装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050520 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050531 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051004 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |