JPH10190292A - 部品実装方法および部品実装装置 - Google Patents

部品実装方法および部品実装装置

Info

Publication number
JPH10190292A
JPH10190292A JP8342281A JP34228196A JPH10190292A JP H10190292 A JPH10190292 A JP H10190292A JP 8342281 A JP8342281 A JP 8342281A JP 34228196 A JP34228196 A JP 34228196A JP H10190292 A JPH10190292 A JP H10190292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
electronic component
component
mounting
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8342281A
Other languages
English (en)
Inventor
Akisuke Sasaki
陽祐 佐々木
Kazuyuki Nakano
和幸 中野
Kazuo Nagae
和男 長江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8342281A priority Critical patent/JPH10190292A/ja
Publication of JPH10190292A publication Critical patent/JPH10190292A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品実装装置の回路基板の生産におい
て、装吸着ノズルのメンテナンスを適確に行い、生産効
率の向上を可能とする部品実装方法を提供する。 【解決手段】 回路基板の生産中に、適切に吸着できて
いるにも関わらず認識エラーが多発するノズルにおい
て、あらかじめ設けておく条件が成立した場合、部品姿
勢認識のための撮像手段を用いて装吸着ノズルの先端面
の画像を得て解析を行い、ノズルの清掃が必要と判断し
た場合に、操作者に対して警告をする。これにより、清
掃不足による認識エラーによって起こる部品損失を未然
に防ぎ、またメンテナンス性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品を基板に自
動的に実装する部品実装方法および部品実装装置に関
し、特にその電子部品実装分野の制御方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電子部品を実装する部品実装装置は、電
子部品を所定位置に供給する電子部品供給手段と、この
電子部品供給手段から供給される電子部品を基板に実装
する電子部品実装手段とを備えた構成とされ、具体的に
は図3に示すような構成とされている。
【0003】前記電子部品供給手段は、可動テーブル1
と部品供給機2と供給手段駆動機構3とから構成され
る。可動テーブル1上に複数の部品供給機2が並設さ
れ、モータなどからなる供給手段駆動機構3により可動
テーブル1をX軸方向に移動させる。各部品供給機2に
装填されているリール4は、多数の電子部品12を一列
に収納したテープを巻装しており、テープに収納された
電子部品12(収納状態は図示していない)が部品供給
位置5に順次引き出されるのに伴い、一個ずつ取り出さ
れる。
【0004】電子部品実装手段は、実装手段駆動機構6
と減速機7とインデックス装置8と入力軸9と回転体1
0とノズル11と撮像手段13と認識手段14と基板支
持台16とX軸駆動機構17とY軸駆動機構18と制御
手段19とから構成される。実装手段駆動機構6からの
動力が減速機7を介してインデックス装置8に伝わるこ
とで入力軸9の連続回転は回転体10の間欠的な回転動
作に変換される。回転体10の周囲に等間隔に配置され
ている複数のノズル11は、それぞれの軸を中心とした
回転動作および昇降動作が可能である。
【0005】可動テーブル1を移動させるとともに回転
体10を回転させて、任意の部品供給機2の部品供給位
置5がノズル11の真下になるように位置決めさせる
と、ノズル11を下降させて電子部品12を吸着する。
その後、ノズル11を上昇させて、吸着している電子部
品12を回転体10の回転によって図3に示す手前側位
置に搬送する。この搬送過程で、撮像手段13の真上に
ノズル11が位置決めされ、ノズル11にて吸着された
電子部品12の画像を撮像手段13で取り込む。その取
り込んだ画像は、認識手段14によって、電子部品12
の吸着状態の解析に使用され、その解析結果をもとに制
御手段19にて電子部品12の位置補正および角度補正
を行わせる。この補正は、回路基板15に対する電子部
品12の装着位置および装着角度を調整するためのもの
である。
【0006】電子部品12が装着される回路基板15は
基板支持台16上に水平に支持されているとともに、基
板支持台16にはX軸駆動機構17およびY軸駆動機構
18が結合されており、これらのX軸駆動機構17およ
びY軸駆動機構18を駆動させることにより回路基板1
5が水平面内の任意の位置に移動されて位置決めされ
る。
【0007】電子部品12を回路基板15に装着すると
き、回路基板15上の所望の実装位置がノズル11の真
下になるように位置決めされる。そして、ノズル11は
下降された状態で電子部品12の吸着を解放し、電子部
品12を回路基板15上の所望の実装位置に装着するよ
うになっている。その後、ノズル11は上昇されて復帰
する。
【0008】このような一連の動作によって、一個の電
子部品12の実装動作が完了するのであり、複数の電子
部品12を実装する場合、予め指定しておいた電子部品
実装位置情報の実装順序に従って、上述の実装動作がそ
れぞれの電子部品12に対して繰り返し行われる。
【0009】この際の、制御の流れを図4に示す。ま
ず、ステップ3-1 で、操作者が生産開始の操作を行う。
ステップ3-2 では基板指示台16に実装前基板の搬入を
行う。ステップ3-3 では生産する基盤のNCプログラム
に基づき、装着する電子部品12の待ち行列を作る。
【0010】ステップ3-4 からステップ3-10までが1枚
の回路基板15に対する実装プロセスに当たる。ステッ
プ3-4 では待ち行列の先頭から次に吸着する電子部品1
2の部品名を取得する。ステップ3-5 ではその電子部品
12をノズル11で吸着する。ステップ3-6 では電子部
品12が正しく吸着できているかどうかにより分岐す
る。なお、正しく吸着できているかどうかは、例えばノ
ズル11における先端近傍箇所に光センサなどを取付
け、ノズル11の先端箇所の部品の有無により正常に吸
着できたかどうかを判断することなどで行うが、これ以
外の方法で検出してもよい。
【0011】電子部品12が正しく吸着されていない場
合は、その電子部品12を廃棄するとともにその部品名
を待ち行列に登録しておき(ステップ3-13)、後で再度
吸装着動作を行う。電子部品12が正しく吸着されてい
る場合は、ステップ3-7 に進む。ステップ3-7 では部品
姿勢の認識を撮像手段13にて行い、取り込んだ画像
を、認識手段14によって、電子部品12の吸着状態の
解析に使用し、その結果により分岐する。
【0012】撮像された画像が外乱などの影響で電子部
品12の姿勢を認識する上できわめて困難な状態にある
場合、電子部品12の姿勢を計算することができずに認
識処理を終了することがある。これを(部品認識の)エ
ラーと呼ぶことにする。認識の結果がエラーとなった場
合は、その電子部品12を廃棄するとともにその部品名
を待ち行列に登録しておき(ステップ3-13)、後で再度
吸装着動作を行う。認識結果がエラーにならなかった場
合にはステップ3-8 に進む。ステップ3-8 では認識の結
果をもとに位置、傾きの補正計算を行う。ステップ3-9
では電子部品12を装着する。ステップ3-10では部品装
着の待ち行列が空かどうかを調べる。空であれば、その
回路基板15は生産終了なのでステップ3-11に進む。待
ち行列に部品装着の要素が残っていれば、ステップ3-4
に戻る。
【0013】ステップ3-11では実装済の回路基板15を
搬出する。ステップ3-12では、基板生産を終了するかど
うかにより分岐する。基板生産を継続する場合にはステ
ップ3-2 に戻る一方、継続しない場合にはそのまま終了
する。
【0014】電子部品12の撮像方法としては、図5に
示すように、カメラなどの撮像手段13に対して電子部
品12の裏側から光源19の光を当てて画像として取り
込む方法(透過法)と、電子部品12の表側から光源1
9の光を当てて画像を取り込む方法(反射法)との二種
類があげられる。透過法では、光源19からの光をノズ
ル11に吸着された電子部品12の裏側から当てること
により、撮像手段13により電子部品12の影の画像を
得る。この方法では、電子部品12がノズル11の先端
より小さな場合にはその外形を得ることができないので
正しく認識をすることができない。一方、反射法は、部
品手前側の光源19からの光をノズル11に吸着された
電子部品12の手前側から当てて撮像手段13で電子部
品12の画像を得る。この方法は、電子部品12がノズ
ル11より小さな場合に対しても適用することが可能で
ある。そのため、電子部品12が小型チップ部品である
場合にはその認識動作に反射法がよく用いられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、反射法によ
る部品認識の欠点として、ノズル11が電子部品12と
同じように光る場合には、吸着されている電子部品12
とノズル11の先端面とが撮像された画像上で区別がで
きなくなり、正しい部品姿勢の認識ができなくなるとい
う問題がある。これは原因として、それまでに吸着した
電子部品12の半田粉がノズル11の先端面へ付着する
ことなどがあげられる。このような現象は、日頃よりノ
ズル11の先端面の清掃を行うことにより回避すること
が可能であるものの、ノズル11の先端面の清掃の適正
な時間間隔はノズル11の使用頻度によって異なるた
め、操作者はいつ清掃を行えばよいのかがわからない。
そのため、清掃不足になりがちになり、この問題を改善
することができず、生産性の低下などを招いていた。
【0016】本発明は上記問題を解決するもので、ノズ
ルの先端面が汚れていることを自動的に検出できて部品
認識のエラーを減少させることができる部品実装方法お
よび部品実装装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、電子部品をノズルで吸着しながら回路基板
へ順次実装している際に所定の設定条件が成立している
かどうかを判断し、前記設定条件が成立した場合に、電
子部品を吸着するノズルの先端面の汚れ具合を画像認識
によって判断し、汚れていると判断した場合に、オペレ
ータに対して警告したり、そのノズルを以降の実装作業
に使用しないように自動的に設定したりするものであ
る。
【0018】この部品実装方法によれば、ノズルの先端
面が汚れていることを自動的に検出できて部品認識のエ
ラーを減少させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、電子部品をノズルで吸着しながら回路基板へ順次実
装している際に所定の設定条件が成立しているかどうか
を判断し、前記設定条件が成立した場合に、電子部品を
吸着するノズルの先端面の汚れ具合を画像認識によって
判断し、汚れていると判断した場合にオペレータに対し
て警告するもので、この部品実装方法によれば、ノズル
先端面の適切な清掃時期を生産を止めることなく操作者
が知ることができるため、清掃不足による認識エラーに
よって起こる部品損失を未然に防ぎ、またメンテナンス
性が向上するという作用を有する。
【0020】本発明の請求項2に記載の発明は、回路基
板に電子部品を実装するために電子部品の吸着と装着を
行う上下動可能なノズルと、電子部品の吸着状態を撮像
し、またノズルの先端面の汚れ具合を撮像する撮像手段
と、この撮像手段にて得た画像を解析してノズルの先端
面の汚れ具合を判断し、汚れていると判断した場合に警
告処理を行わせる制御手段とを備えた部品実装装置であ
り、これによれば、電子部品を吸着するノズルの先端面
の汚れ具合を自動的に判断でき、ノズルの先端面が汚れ
ている場合にはオペレータに対して警告できるため、清
掃不足による認識エラーによって起こる部品損失を未然
に防ぎ、またメンテナンス性が向上するという作用を有
する。
【0021】本発明の請求項3に記載の発明は、電子部
品をノズルで吸着しながら回路基板へ順次実装している
際に所定の設定条件が成立しているかどうかを判断し、
前記設定条件が成立した場合に、電子部品を吸着するノ
ズルの先端面の汚れ具合を画像認識によって判断し、汚
れていると判断した場合にそのノズルを以降の実装作業
に使用しないように自動的に設定するもので、この部品
実装方法によれば、すぐに生産を止められない場合でも
稼働率を落とすことなく認識エラーによる部品損失を未
然に防ぐという作用を有する。
【0022】本発明の請求項4に記載の発明は、回路基
板に電子部品を実装するために電子部品の吸着と装着を
行う上下動可能な複数のノズルと、電子部品の吸着状態
を撮像し、またノズルの先端面の汚れ具合を撮像する撮
像手段と、この撮像手段にて得た画像を解析してノズル
の先端面の汚れ具合を判断し、汚れていると判断した場
合にそのノズルを以降の実装作業に使用しないように自
動的に設定する制御手段とを備えた部品実装装置であ
り、これによれば、電子部品を吸着するノズルの先端面
の汚れ具合を自動的に判断でき、ノズルの先端面が汚れ
ている場合にはそのノズルを以降の実装作業に使用しな
いように設定できるため、すぐに生産を止められない場
合でも稼働率を落とすことなく認識エラーによる部品損
失を未然に防ぐという作用を有する。
【0023】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1または3に記載の部品実装方法において、設定条件
は、ノズルによる吸着動作が良好に行われているにもか
かわらず、ノズルにより吸着した電子部品を認識する動
作が正常に行えなかった回数が所定数に達したことを条
件としてなるものであり、これによれば、ノズルの先端
面の汚れ具合を認識するタイミングを良好に得ることが
できる。
【0024】図1は本発明の実施の形態にかかる部品実
装方法の処理をフローチャートを用いて表したものであ
る。なお、部品実装装置の各構成部品は従来と同じもの
であるため、同機能のものには同符号を付してその説明
は省略する。
【0025】まず、初期化処理について説明をする。ス
テップ1-1 では、ノズル11の先端の汚れ具合のしきい
値を入力する。各装吸着用のノズル11の認識エラー回
数は所定の記憶用のテーブルで保持されており、ステッ
プ1-2 では、このテーブルの各要素ETを0で初期化す
る。ステップ1-3 では各ノズル11の清掃が必要である
かどうかを保持するフラグ(以下、ノズル清掃必要フラ
グと呼ぶ)のテーブルを初期化する。ノズル清掃必要フ
ラグは、「清掃不要」、「清掃必要」の二つの状態をと
る。ここでは「清掃不要」で初期化する。
【0026】次に、回路基板15の生産開始から生産終
了までの通常の流れを説明する。ステップ1-4 で、操作
者が生産開始の操作を行う。ステップ1-5 ではXY方向
に移動自在の基板支持台16に実装前の回路基板15を
搬入する。ステップ1-6では生産する回路基板15に対
応するNCプログラムに基づき、装着する電子部品12
の待ち行列を作る。
【0027】ステップ1-7 からステップ1-13までが1枚
の回路基板15に対する実装プロセスに当たる。ステッ
プ1-7 では待ち行列の先頭から次に吸着する部品名を取
得する。ステップ1-8 ではその電子部品12をノズル1
1で吸着し、ステップ1-9 では電子部品12が正しく吸
着できているかどうかにより分岐する。なお、正しく吸
着できているかどうかは、例えばノズル11における先
端近傍箇所に光センサなどを取付け、ノズル11の先端
箇所の部品の有無により正常に吸着できたかどうかを判
断することなどで行うが、これ以外の方法で検出しても
よい。
【0028】電子部品12が正しく吸着されていない場
合は、その電子部品12を廃棄するとともにその部品名
を待ち行列に登録しておき(ステップ1-16)、後で再度
吸装着動作を行う。電子部品12が正しく吸着されてい
る場合は、ステップ1-10に進む。ステップ1-10では電子
部品12の姿勢の認識を撮像手段13にて前記反射法で
行い、取り込んだ画像を、認識手段14によって、電子
部品12の吸着状態の解析に使用し、その結果により分
岐する。認識結果がエラーとなった場合はステップ1-17
に進む。認識結果がエラーにならなかった場合にはステ
ップ1-11に進む。ステップ1-11では認識の結果をもと
に、吸着した電子部品12の位置、傾きの補正計算を制
御手段19にて行う。ステップ1-12では電子部品12を
回路基板15に装着する。ステップ1-13では部品装着の
待ち行列が空かどうかを調べる。空であれば、その回路
基板15は生産終了なのでステップ1-14に進む。待ち行
列に要素が残っていれば、生産が終了していないのでス
テップ1-7 に戻る。
【0029】ステップ1-14では実装済の回路基板15を
搬出する。ステップ1-15では、回路基板15の生産を終
了するかどうかにより分岐する。回路基板15の生産を
継続する場合にはステップ1-5 に戻る。回路基板15の
生産を継続しない場合にはそのまま終了する。
【0030】次に、ステップ1-10の認識結果がエラーに
なった場合の分岐先の処理について説明する。ステップ
1-17では認識エラーになったノズル清掃警告フラグが
「清掃不要」になっているかどうかにより分岐する。
「清掃不要」になっている場合はステップ1-18へ進む。
「清掃必要」になっている場合には、既にこのノズルに
対しては清掃警告を行った後なので、認識エラーをした
部品名を待ち行列に登録し(ステップ1-25)、ステップ
1-7 に戻る。ステップ1-18では認識エラー回数のテーブ
ルのうち、認識エラーとなったノズル11に対応する要
素の内容をインクリメントする。ステップ1-19ではエラ
ー回数のテーブルのインクリメントした結果をしきい値
と比較し、その結果により分岐する。エラー回数がしき
い値に満たない場合は、認識エラーをした部品名を待ち
行列に登録し(ステップ1-25)、ステップ1-7に戻る。
エラー回数がしきい値と等しい場合は、ステップ1-20に
進む。
【0031】ステップ1-20では次回の吸着機会に電子部
品12の吸着を行わず、該当するノズル11を撮像手段
13の撮像箇所まで移動する(実際にはステップ1-20の
間に回転体10が1周するので、他のノズル11を使っ
ての部品装着は並行動作で行われている)。ステップ1-
21では画像中のノズル11がある箇所に画像探索領域
(以下、ウィンドウと呼ぶ)を設け、ウィンドウ内の最
大輝度を求める。ステップ1-22では得られたウィンドウ
内の最大輝度と、しきい値とを比較する。ウィンドウ内
の最大輝度がしきい値に満たない場合、認識エラーをし
た部品名を待ち行列に登録し(ステップ1-25)、ステッ
プ1-7 に戻る。ウィンドウ内の最大輝度がしきい値以上
の場合、ノズル清掃必要フラグの値を「清掃必要」とし
て(ステップ1-23)、ノズル11の清掃を促す警告を操
作者に対して行い(ステップ1-24)、認識エラーをした
部品名を待ち行列に登録し(ステップ1-25)、ステップ
1-7に戻る。ステップ1-22におけるしきい値は、認識手
段14側が保証している部品画像背景としての最高限界
輝度を使用する。
【0032】つまり、ノズル11の先端面の汚れは、撮
像手段13によって撮像される画像において、輝度の高
い領域として得られるので、電子部品12を吸着してい
ない状態でのノズル先端面の画像を撮像し認識すること
により、輝度の高い領域があった場合にはノズル11が
汚れていると判定することができる。
【0033】この部品実装方法によれば、回路基板15
の生産を止めることなくノズル11の清掃時期を知るこ
とができるので、適切な時期に清掃を行うことにより清
掃不足による認識を未然に防ぐことができ、部品廃棄数
を低減させることができるとともにメンテナンス性も向
上する。
【0034】図2は本発明の他の実施の形態にかかる部
品実装方法の処理をフローチャートを用いて表したもの
である。まず、初期化処理について説明をする。ステッ
プ2-1 では、ノズル11の先端の汚れ具合のしきい値を
入力する。各装吸着用のノズル11の認識エラー回数は
所定の記憶用のテーブルで保持されており、ステップ2-
2 では、このテーブルの各要素ETを0で初期化する。
ステップ2-3 ではノズル清掃必要フラグのテーブルを、
「清掃不要」で初期化する。
【0035】次に回路基板15の生産開始から生産終了
までの通常の流れを説明する。ステップ2-4 で、操作者
が生産開始の操作を行う。ステップ2-5 ではXY方向に
移動自在の基板支持台16に実装前の回路基板15を搬
入する。ステップ2-6では生産する回路基板15に対応
するNCプログラムに基づき、装着する電子部品12の
待ち行列を作る。ステップ2-7 からステップ2-14までが
1枚の回路基板15に対する実装プロセスに当たる。ス
テップ2-7 では待ち行列の先頭から次に吸着する部品名
を取得する。
【0036】ステップ2-8 では次のノズル11に対応す
るノズル清掃必要フラグの内容が「清掃不要」となって
いるかどうかをチェックしている。「清掃必要」となっ
ている場合は、そのノズル11は使用せずに次のノズル
11を待ち、再びステップ2-8 に戻る。ステップ2-9 で
は電子部品12をノズル11で吸着する。ステップ2-10
では電子部品12を正しく吸着できているかどうかによ
り分岐する。電子部品12が正しく吸着されていない場
合は、その部品名を待ち行列に登録しておき(ステップ
2-17)、後で吸装着を行う。電子部品12が正しく吸着
されている場合は、ステップ2-11に進む。
【0037】ステップ2-11では電子部品12の姿勢の認
識を撮像手段13にて前記反射法で行い、取り込んだ画
像を、認識手段14によって、電子部品12の吸着状態
の解析に使用し、その結果により分岐する。認識結果が
エラーとなった場合はステップ2-18に進む。認識結果が
エラーにならなかった場合にはステップ2-12に進む。ス
テップ2-12では認識の結果をもとに電子部品12の位
置、傾きの補正計算を制御手段19にて行う。ステップ
2-13では電子部品12を装着する。ステップ2-14では部
品装着の待ち行列が空かどうかを調べる。空であれば、
その回路基板15は生産終了なのでステップ2-15に進
む。待ち行列に要素が残っていれば、生産が終了してい
ないのでステップ2-7 に戻る。
【0038】ステップ2-15では実装済の回路基板15を
搬出する。ステップ2-16では、回路基板15の生産を終
了するかどうかにより分岐する。回路基板15の生産を
継続する場合にはステップ2-5 に戻る。回路基板15の
生産を継続しない場合にはそのまま終了する。
【0039】次に、ステップ2-11の認識結果がエラーに
なった場合の分岐先の処理について説明する。ステップ
2-18では認識エラーになったノズル11に対してノズル
清掃警告フラグが「清掃不要」になっているかどうかに
より分岐する。「清掃不要」になっている場合はステッ
プ2-19へ進む。「清掃必要」になっている場合には、既
にこのノズル11に対しては清掃警告を行った後なの
で、認識エラーをした部品名を待ち行列に登録し(ステ
ップ2-25)、ステップ2-7 に戻る。ステップ2-19では認
識エラー回数のテーブルのうち、認識エラーとなったノ
ズル11に対応する要素の内容をインクリメントする。
ステップ2-20ではエラー回数のテーブルのインクリメン
トした結果をしきい値と比較し、その結果により分岐す
る。エラー回数がしきい値に満たない場合は、認識エラ
ーをした部品名を待ち行列に登録し(ステップ2-25)、
ステップ2-7 に戻る。エラー回数がしきい値と等しい場
合は、ステップ2-21に進む。
【0040】ステップ2-21では次回の吸着機会に電子部
品12の吸着を行わず、該当するノズル11を撮像手段
13の撮像箇所まで移動する(実際にはステップ2-21の
間に回転体10が1周するので、他のノズル11を使っ
ての部品装着は並行動作で行われている)。ステップ2-
22では画像中のノズル11がある箇所に画像探索領域
(以下、ウィンドウと呼ぶ)を設け、ウィンドウ内の最
大輝度を求める。ステップ2-23では得られたウィンドウ
内の最大輝度と、しきい値とを比較する。ウィンドウ内
の最大輝度がしきい値に満たない場合、認識エラーをし
た部品名を待ち行列に登録し(ステップ2-25)、ステッ
プ2-7 に戻る。ウィンドウ内の最大輝度がしきい値以上
の場合、ノズル清掃必要フラグの値を「清掃必要」とし
て(ステップ2-24)、認識エラーをした部品名を待ち行
列に登録し(ステップ2-25)、ステップ2-7 に戻る。ス
テップ2-23におけるしきい値は、認識手段14側が保証
している部品画像背景としての最高限界輝度を使用す
る。
【0041】この部品実装方法によれば、途中で回路基
板15の生産を止めることができない場合でも、稼働率
を落とすことなくノズル汚れによる認識エラーを防ぎな
がら生産を継続することができ、部品廃棄数の低減と稼
働率の向上につながる。
【0042】
【発明の効果】以上のようにに、本発明の請求項1およ
び2に記載の発明によれば、基板生産を止めることなく
装吸着ノズルの清掃時期を知ることができ、適切な時期
に清掃を行うことにより清掃不足による認識を未然に防
ぐことができ、部品廃棄数の低減とメンテナンス性の向
上につながる。
【0043】また、本発明の請求項3および4に記載の
発明によれば、途中で基板生産を止めることができない
場合でも、稼働率を落とすことなくノズル汚れによる認
識エラーを防ぎながら生産を継続することができ、部品
廃棄数の低減と稼働率の向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による部品実装方法を説
明するためのフローチャート
【図2】本発明の他の実施の形態による部品実装方法を
説明するためのフローチャート
【図3】部品実装装置の全体構成を示す斜視図
【図4】従来の部品実装方法を説明するためのフローチ
ャート
【図5】透過法と反射法による部品認識光学系の違いを
示す図
【符号の説明】
11 ノズル 12 電子部品 13 撮像手段 14 認識手段 19 制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品をノズルで吸着しながら回路基
    板へ順次実装している際に所定の設定条件が成立してい
    るかどうかを判断し、前記設定条件が成立した場合に、
    電子部品を吸着するノズルの先端面の汚れ具合を画像認
    識によって判断し、汚れていると判断した場合にオペレ
    ータに対して警告する工程を有する部品実装方法。
  2. 【請求項2】 回路基板に電子部品を実装するために電
    子部品の吸着と装着を行う上下動可能なノズルと、電子
    部品の吸着状態を撮像し、またノズルの先端面の汚れ具
    合を撮像する撮像手段と、この撮像手段にて得た画像を
    解析してノズルの先端面の汚れ具合を判断し、汚れてい
    ると判断した場合に警告処理を行わせる制御手段とを備
    えた部品実装装置。
  3. 【請求項3】 電子部品をノズルで吸着しながら回路基
    板へ順次実装している際に所定の設定条件が成立してい
    るかどうかを判断し、前記設定条件が成立した場合に、
    電子部品を吸着するノズルの先端面の汚れ具合を画像認
    識によって判断し、汚れていると判断した場合にそのノ
    ズルを以降の実装作業に使用しないように自動的に設定
    する工程を有する部品実装方法。
  4. 【請求項4】 回路基板に電子部品を実装するために電
    子部品の吸着と装着を行う上下動可能な複数のノズル
    と、電子部品の吸着状態を撮像し、またノズルの先端面
    の汚れ具合を撮像する撮像手段と、この撮像手段にて得
    た画像を解析してノズルの先端面の汚れ具合を判断し、
    汚れていると判断した場合にそのノズルを以降の実装作
    業に使用しないように自動的に設定する制御手段とを備
    えた部品実装装置。
  5. 【請求項5】 設定条件は、ノズルによる吸着動作が良
    好に行われているにもかかわらず、ノズルにより吸着し
    た電子部品を認識する動作が正常に行えなかった回数が
    所定数に達したことを条件としてなる請求項1または3
    に記載の部品実装方法。
JP8342281A 1996-12-24 1996-12-24 部品実装方法および部品実装装置 Pending JPH10190292A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8342281A JPH10190292A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 部品実装方法および部品実装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8342281A JPH10190292A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 部品実装方法および部品実装装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10190292A true JPH10190292A (ja) 1998-07-21

Family

ID=18352517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8342281A Pending JPH10190292A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 部品実装方法および部品実装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10190292A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008021694A (ja) * 2006-07-11 2008-01-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装装置及び電子部品実装方法
KR100915128B1 (ko) * 2002-04-12 2009-09-03 파나소닉 주식회사 부품장착 관리방법, 장착검사장치 및 장착시스템
JP2012064781A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 部品認識カメラの状態チェック方法、および、部品認識カメラの状態チェック機能を有する電子部品装着装置
WO2014049766A1 (ja) * 2012-09-27 2014-04-03 富士機械製造株式会社 基板作業機用の認識装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100915128B1 (ko) * 2002-04-12 2009-09-03 파나소닉 주식회사 부품장착 관리방법, 장착검사장치 및 장착시스템
JP2008021694A (ja) * 2006-07-11 2008-01-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装装置及び電子部品実装方法
JP4618203B2 (ja) * 2006-07-11 2011-01-26 パナソニック株式会社 電子部品実装装置及び電子部品実装方法
JP2012064781A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 部品認識カメラの状態チェック方法、および、部品認識カメラの状態チェック機能を有する電子部品装着装置
WO2014049766A1 (ja) * 2012-09-27 2014-04-03 富士機械製造株式会社 基板作業機用の認識装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5534919B2 (ja) 電子部品の撮像判定方法及び部品実装機
WO2016092651A1 (ja) 部品実装機
JP4037593B2 (ja) 部品実装方法及びその装置
JP6666915B2 (ja) 部品実装機
JP2017220544A (ja) 部品実装機
JP2003304100A (ja) 部品装着管理方法、装着検査装置および装着システム
JP7213920B2 (ja) 部品実装機
JP3993114B2 (ja) ダイボンディング方法及び装置
JPH10190292A (ja) 部品実装方法および部品実装装置
JP6009695B2 (ja) 部品実装装置、部品実装方法
JP4812816B2 (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP3899867B2 (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
US7040137B1 (en) Method for improving pick reliability in a component placement machine
US20220322595A1 (en) Mounting device, mounting system, and inspection and mounting method
JP2002190697A (ja) 表面実装機
US7188409B2 (en) Method for rejecting component during a placement cycle
JP6652787B2 (ja) 実装装置及びその制御方法
JP2020123630A (ja) 部品実装方法、及び、部品実装装置
JP4865917B2 (ja) 電子部品装着装置
JP4306303B2 (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP7321637B2 (ja) ノズルメンテナンス方法、ノズル検査装置
WO2022180663A1 (ja) 異物検出装置および異物検出方法
JP4757411B2 (ja) 電子部品装着装置
US7428326B1 (en) Method for improving reliability in a component placement machine by vacuum nozzle inspection
JP2007194673A (ja) 部品実装方法、その装置、及び記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060926