JPH10188062A - 車両用応答器ユニットの認証方法及びその装置 - Google Patents

車両用応答器ユニットの認証方法及びその装置

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JPH10188062A
JPH10188062A JP8351492A JP35149296A JPH10188062A JP H10188062 A JPH10188062 A JP H10188062A JP 8351492 A JP8351492 A JP 8351492A JP 35149296 A JP35149296 A JP 35149296A JP H10188062 A JPH10188062 A JP H10188062A
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Japan
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vehicle
transponder
unit
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vehicle type
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JP8351492A
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English (en)
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Masaya Sugita
昌弥 杉田
Yasunori Atsumi
泰則 渥美
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両からの盗難時における他車での不正利用
を確実に防止できる車両用応答器ユニットの認証装置を
提供すること。 【解決手段】 車両10に取り外し不能に設けられたホ
ルダ100に、該ホルダ100に対して着脱可能な携帯
部110応答器本体110を装着して構成される車両用
応答器ユニット90と、前記車両の外部29との間で情
報信号を無線により送受して、前記車両10に関する各
種料金の精算処理を行うのに際して、前記ホルダ100
に装着した前記携帯部110と前記車両10側との間で
認証を行うに当たり、前記車両10側の車種情報保持手
段67bAが保持する該車両10の車種を示す車両側車
種情報と、前記携帯部110の応答器側車種情報設定手
段Aに設定される前記車両10の車種を示す応答器側車
種情報とが対応するか否かを、判定手段Bにより判定す
るようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有料道路を通行す
る車両に搭載され、料金所等における車種の識別に応じ
た通行料金の収受に用いる車両用応答器ユニットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高速道路等の有料道路における料
金所での渋滞を解消するために、料金所のゲートを車両
が通過する際に、ゲート側の質問器(インタロゲータ)
と車両側の応答器(トランスポンダ)との間で無線によ
る交信を行い、応答器にセットしたICカードに記憶さ
せている電子現金(プリペイド金額)情報や後日精算
(ポストペイド)金額情報を使って、通行料金の精算を
停車せずに行う料金収受体系を導入することが検討され
ている。
【0003】上述した料金収集体系を導入するに当たっ
ては、電子現金の残高を増やしたり、後日支払いとした
通行料金を精算する度に、それらの金額に関する情報を
書き換える必要が生じるが、車内での書き換え処理が非
常に使い勝手の悪さを伴うものであるため、例えば、特
開平7−46233号公報に開示されているように、応
答器を車両に固設されたアダプタ部と、このアダプタ部
にケーブル及びコネクタを介して接続される本体とで構
成したユニット式の応答器が過去に提案されている。
【0004】そして、同公報においては、車外に持ち出
した本体を再び車両のアダプタ部に装着した際に、アダ
プタ部で発生させた乱数を基に生成した暗号キーデータ
を本体部に送り、アダプタ部と本体のそれぞれに設けた
暗号化装置により暗号化メッセージとし、双方の暗号化
メッセージが一致しないと、通行料金のキャッシュレス
精算処理が行えなくなる認証方式が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した認証方式は、
応答器の一つ一つを判別するIDを設定するようにして
いるが、電子現金の用途を通行料金の精算に限る場合
は、課金の対象が通行車両であり、その金額差が、利用
区間もそうであるが特に車両の大小、つまり、車種によ
って異なるため、例えば、自車よりも小さい車種の他車
の応答器を不正利用して、本来の通行料金よりも安い金
額で不正利用されるのを防ぐことが、最大の課題とな
る。
【0006】逆に、電子現金の用途を通行料金に限定せ
ず汎用性を持たせることを考慮するとなると、単に各応
答器個々の識別度を高めるだけに止まらず、応答器と車
両側とがそれぞれ保持する照合用のデータが外部から解
析されて秘密性が損なわれるのを防ぐことが重要とな
る。
【0007】しかしながら、上述した認証方式では、ア
ダプタ部と本体とでそれぞれ発生する暗号化メッセージ
や、その基となる暗号キーデータ、並びに、暗号キーデ
ータを暗号化メッセージとするのに用いられる暗号化装
置の暗号化規則が共に同じであるため、これらの内容が
アダプタ部と本体とのうちどちらか一方で解析されてし
まうと、それを悪用した不正利用を許容してしまう可能
性がある。
【0008】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の第1の目的は、車両に固設される部分と車両に
対して着脱できる部分とで構成されるユニット式の応答
器において、車種による通行料金の違いを利用した本来
の通行料金よりも安い金額での不正利用を効率よく防止
することができる車両用応答器ユニットの認証方法と、
この方法を実施するのに用いて好適な車両用応答器ユニ
ットの認証装置とを提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は、車両に固設
される部分と車両に対して着脱できる部分とで構成され
るユニット式の応答器において、双方の認証に用いる情
報の外部からの解析による漏洩を防ぎ、秘密性の高い認
証処理を可能にできる車両用応答器ユニットの認証方法
と、この方法を実施するのに用いて好適な車両用応答器
ユニットの認証装置とを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
る請求項1乃至請求項4、請求項6乃至請求項9、請求
項11及び請求項12記載の本発明は車両用応答器ユニ
ットの認証方法に関するものであり請求項17乃至請求
項22、請求項24乃至請求項27、請求項29及び請
求項30記載の本発明は車両用応答器ユニットの認証装
置に関するものである。また、前記第2の目的を達成す
る請求項5、請求項10、請求項13乃至請求項16記
載の本発明は車両用応答器ユニットの認証方法に関する
ものであり、請求項23、請求項28、請求項31乃至
請求項34記載の本発明は車両用応答器ユニットの認証
装置に関するものである。
【0011】そして、前記第1の目的を達成するため請
求項1に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認証
方法は、車両に取り外し不能に設けられたホルダに、該
ホルダに対して着脱可能な携帯部を装着して構成される
車両用応答器ユニットと、前記車両の外部との間で情報
信号を無線により送受して、前記車両に関する各種料金
の精算処理を行うのに際して、前記ホルダに装着した前
記携帯部と前記車両側との間で認証を行うに当たり、前
記車両側が有する該車両の車種を示す車両側車種情報
と、前記携帯部が有する前記車両の車種を示す応答器側
車種情報とが対応するか否かを判定するようにしたこと
を特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証方法は、前記車両側車種情報及び
前記応答器側車種情報のうちいずれか一方を、該一方に
対応する前記車両側及び前記携帯部のうちいずれかに設
けた複数の記憶手段のうち、前記車両の車種に応じた少
なくとも1つの前記記憶手段に記憶させ、前記ホルダに
装着した前記携帯部と前記車両側との間で認証を行う
際、前記複数の記憶手段のうち、前記車両側車種情報及
び前記応答器側車種情報のうちいずれか他方が示す前記
車両の車種に応じた前記少なくとも1つの記憶手段から
読み出された、前記車両側車種情報及び前記応答器側車
種情報のうちいずれか一方が、前記車両側車種情報及び
前記応答器側車種情報のうちいずれか他方と対応するか
否かを判定するようにした。
【0013】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法は、前記車両側車種情報及
び前記応答器側車種情報のうちいずれか一方を、該一方
に対応する前記車両側及び前記携帯部のうちいずれかに
設けた記憶手段のうち、前記車両側車種情報及び前記応
答器側車種情報のうちいずれか他方が示す前記車両の車
種に応じた少なくとも1つのアドレス箇所に記憶させ、
前記ホルダに装着した前記携帯部と前記車両側との間で
認証を行う際、前記記憶手段のうち、前記車両側車種情
報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか他方が示す
前記車両の車種に応じた前記少なくとも1つのアドレス
箇所から読み出された、前記車両側車種情報及び前記応
答器側車種情報のうちいずれか一方が、前記車両側車種
情報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか他方と対
応するか否かを判定するようにした。
【0014】また、請求項4に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証方法は、前記応答器側車種情報
を、前記車両側と、前記ホルダに装着された前記携帯部
とのうちいずれかにおいて、前記車両が有する前記車両
側車種情報を基に生成するようにした。
【0015】さらに、前記第2の目的を達成するため請
求項5に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認証
方法は、前記ホルダに前記携帯部が装着された前記車両
の有する前記車両側車種情報を、該車両側と、前記ホル
ダに装着された前記携帯部とのうちいずれかにおいて、
暗号化データにより暗号化して前記携帯部に応答器側車
種情報として持たせ、前記ホルダから離脱された後に再
度前記ホルダに装着された前記携帯部の前記応答器側車
種情報を、該携帯部と前記車両側とのいずれかにおい
て、前記暗号化データにより暗号化された前記車両側車
種情報から暗号化前の元の前記車両側車種情報を割り出
すための復号化データにより復号化し、該復号化データ
により復号化された前記応答器側車種情報が、前記車両
側が有する前記車両側車種情報と対応するか否かを判定
することにより、前記車両側車種情報と前記応答器側車
種情報とが対応するか否かの判定を行うようにした。
【0016】また、前記第1の目的を達成するため請求
項6に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認証方
法は、車両に取り外し不能に設けられたホルダに、該ホ
ルダに対して着脱可能な携帯部を装着して構成される車
両用応答器ユニットと、前記車両の外部との間で情報信
号を無線により送受して、前記車両に関する各種料金の
精算処理を行うのに際して、前記ホルダに装着した前記
携帯部と前記車両側との間で認証を行うに当たり、前記
車両の外部からの前記情報信号により前記車両用応答器
ユニットに与えられる、前記車両の外部で判定された前
記車両の車種を示す車種判定情報と、前記携帯部が有す
る前記車両の車種を示す応答器側車種情報とが対応する
か否かを判定するようにしたことを特徴とする。
【0017】さらに、請求項7に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法は、前記応答器側車種情報
を、前記携帯部に設けた複数の記憶手段のうち、前記車
種判定情報が示す前記車両の車種に応じた少なくとも1
つの前記記憶手段に記憶させ、前記ホルダに装着した前
記携帯部と前記車両側との間で認証を行う際、前記複数
の記憶手段のうち、前記車種判定情報が示す前記車両の
車種に応じた前記少なくとも1つの記憶手段から読み出
された前記応答器側車種情報が、前記車種判定情報と対
応するか否かを判定するようにした。
【0018】また、請求項8に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証方法は、前記応答器側車種情報
を、前記携帯部に設けた記憶手段のうち、前記車種判定
情報が示す前記車両の車種に応じた少なくとも1つのア
ドレス箇所に記憶させ、前記ホルダに装着した前記携帯
部と前記車両側との間で認証を行う際、前記記憶手段の
うち、前記車種判定情報が示す前記車両の車種に応じた
前記少なくとも1つのアドレス箇所から読み出された前
記応答器側車種情報が、前記車種判定情報と対応するか
否かを判定するようにした。
【0019】さらに、請求項9に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法は、前記車両側に該車両の
車種を示す車両側車種情報を持たせ、前記応答器側車種
情報を、前記車両側と、前記ホルダに装着された前記携
帯部とのうちいずれかにおいて、前記車両が有する前記
車両側車種情報を基に生成するようにした。
【0020】また、前記第2の目的を達成するため請求
項10に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認証
方法は、前記ホルダに前記携帯部が装着された前記車両
の有する前記車両側車種情報を、暗号化データにより暗
号化することにより、前記応答器側車種情報を生成し、
前記ホルダから離脱された後に再度前記ホルダに装着さ
れた前記携帯部の前記応答器側車種情報を、該携帯部と
前記車両側とのいずれかにおいて、前記暗号化データに
より暗号化された前記車両側車種情報から暗号化前の元
の前記車両側車種情報を割り出すための復号化データに
より復号化し、該復号化データにより復号化された前記
応答器側車種情報が、前記車両の外部で判定されて前記
情報信号により前記車両用応答器ユニットに与えられた
前記車両の車種を示す車種判定情報と対応するか否かを
判定することにより、前記車両側車種情報と前記応答器
側車種情報とが対応するか否かの判定を行うようにし
た。
【0021】さらに、前記第1の目的を達成するため請
求項11に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認
証方法は、前記ホルダに前記携帯部が装着されている
間、前記車両側及び前記携帯部のうちいずれかにおいて
前記車両側車種情報の内容を更新させ、該車両側車種情
報が更新される度に前記応答器側車種情報を、更新後の
前記車両側車種情報を基に生成した最新の前記応答器側
車種情報に更新するようにした。
【0022】また、請求項12に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法は、前記車両側車種情報の
内容の更新を、前記車両用応答器ユニットと前記車両の
外部との前記情報信号の送受の度合いの変化に応じた頻
度で行うようにした。
【0023】さらに、前記第2の目的を達成するため請
求項13に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認
証方法は、車両に取り外し不能に設けられたホルダに、
該ホルダに対して着脱可能な携帯部を装着して構成され
る車両用応答器ユニットと、前記車両の外部との間で情
報信号を無線により送受して、前記車両に関する各種料
金の精算処理を行うのに際して、前記ホルダに装着した
前記携帯部と前記車両側との間で認証を行うに当たり、
前記車両側が有する該車両を特定する車両側特定情報
を、該車両側と、前記ホルダに装着された前記携帯部と
のうちいずれかにおいて、暗号化データにより暗号化し
て前記携帯部に応答器側特定情報として持たせ、前記ホ
ルダから離脱された後に再度前記ホルダに装着された前
記携帯部の前記応答器側特定情報を、該携帯部と前記車
両側とのいずれかにおいて、前記暗号化データにより暗
号化された前記車両側特定情報から暗号化前の元の前記
車両側特定情報を割り出すための復号化データにより復
号化し、前記復号化データにより復号化された前記応答
器側特定情報が、前記車両側が有する前記車両側特定情
報と対応するか否かを判定するようにした。
【0024】また、請求項14に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法は、前記車両側特定情報及
び前記応答器側特定情報を、前記車両の車種を特定する
車種情報とするようにした。
【0025】さらに、請求項15に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法は、前記ホルダに前記携
帯部が装着されている間、前記車両側及び前記携帯部の
うちいずれかにおいて前記車両側特定情報の内容を更新
させ、該車両側特定情報が更新される度に前記応答器側
特定情報を、更新後の前記車両側特定情報を基に生成し
た最新の前記応答器側車種情報に更新するようにした。
【0026】また、請求項16に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法は、前記車両側特定情報の
内容の更新を、前記車両用応答器ユニットと前記車両の
外部との前記情報信号の送受の度合いの変化に応じた頻
度で行うようにした。
【0027】さらに、前記第1の目的を達成するため請
求項17に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認
証装置は、図1の基本構成図に示すように、車両10に
取り外し不能に設けられたホルダ100に、該ホルダ1
00に対して着脱可能な携帯部110を装着して構成さ
れる車両用応答器ユニット90と、前記車両の外部29
との間で情報信号を無線により送受して、前記車両10
に関する各種料金の精算処理を行うのに際して、前記ホ
ルダ100に装着した前記携帯部110と前記車両10
側との間で認証を行うための装置であって、前記車両1
0側に設けられ、該車両10の車種を示す車両側車種情
報を保持する車両側車種情報保持手段67bAと、前記
携帯部110に設けられ、前記車両10の車種を示す応
答器側車種情報が設定される応答器側車種情報設定手段
Aと、前記車両10側及び前記携帯部110のうちいず
れかに設けられ、前記車両側車種情報保持手段67bA
が保持する前記車両側車種情報と、前記応答器側車種情
報設定手段Aに設定される前記応答器側車種情報とが対
応するか否かを判定する判定手段Bとを備え、前記車両
側車種情報と前記応答器側車種情報とが対応すると前記
判定手段Bが判定した際に、前記ホルダ100と、該ホ
ルダ100に装着した前記携帯部110とが前記車両用
応答器ユニット90として機能することを許可するよう
にしたことを特徴とする。
【0028】また、請求項18に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置は、前記車両10側及び前
記携帯部110のうちいずれかに設けられ、前記車両側
車種情報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか一方
が記憶される複数の記憶手段a〜nと、前記車両10側
及び前記携帯部110のうちいずれかに設けられ、前記
複数の記憶手段a〜nのうち、前記車両側車種情報及び
前記応答器側車種情報のうちいずれか他方が示す前記車
両10の車種に応じた少なくとも1つの前記記憶手段a
〜nから、前記車両側車種情報及び前記応答器側車種情
報のうちいずれか一方を読み出すアクセス手段Cとをさ
らに備え、前記車両側車種情報及び前記応答器側車種情
報のうちいずれか一方が、前記複数の記憶手段a〜nの
うち、前記車両側車種情報及び前記応答器側車種情報の
うちいずれか一方が示す前記車両10の車種に応じた前
記少なくとも1つの記憶手段a〜nにそれぞれ記憶され
ているものとした。
【0029】さらに、請求項19に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証装置は、前記複数の記憶手段
a〜nが前記携帯部110に設けられていて、該複数の
記憶手段a〜nのうち前記応答器側車種情報が示す前記
車両10の車種に応じた前記少なくとも1つの記憶手段
a〜nに該応答器側車種情報が記憶されており、前記ア
クセス手段Cが前記複数の記憶手段a〜nのうち、前記
車両側車種情報が示す前記車両10の車種に応じた前記
少なくとも1つの記憶手段a〜nから前記応答器側車種
情報を読み出し、前記応答器側車種情報設定手段Aに、
前記アクセス手段Cが前記少なくとも1つの記憶手段a
〜nから読み出した前記応答器側車種情報が設定される
ものとした。
【0030】また、請求項20に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置は、図2の基本構成図に示
すように、前記車両10側及び前記携帯部110のうち
いずれかに設けられ、前記車両側車種情報及び前記応答
器側車種情報のうちいずれか一方が、該一方が示す前記
車両10の車種に応じた少なくとも1つのアドレス箇所
に記憶される記憶手段Dと、前記車両側車種情報及び前
記応答器側車種情報のうちいずれか他方が示す前記車両
10の車種に応じた前記記憶手段Dの少なくとも1つの
アドレス箇所から、前記車両側車種情報及び前記応答器
側車種情報のうちいずれか一方を読み出す第2アクセス
手段Eとをさらに備えるものとした。
【0031】さらに、請求項21に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証装置は、前記記憶手段Dが前
記携帯部110に設けられていて、該記憶手段Dのうち
前記応答器側車種情報が示す前記車両10の車種に応じ
た前記記憶手段Dの少なくとも1つのアドレス箇所に該
応答器側車種情報が記憶されており、前記第2アクセス
手段Eが前記記憶手段Dのうち、前記車両側車種情報が
示す前記車両10の車種に応じた前記少なくとも1つの
アドレス箇所から前記応答器側車種情報を読み出し、前
記応答器側車種情報設定手段Aに、前記第2アクセス手
段Eが前記記憶手段Dの少なくとも1つの箇所から読み
出した前記応答器側車種情報が設定されるものとした。
【0032】また、請求項22に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置は、図3の基本構成図に示
すように、前記車両10側及び前記携帯部110のうち
いずれかに設けられ、前記車両側車種情報保持手段67
bAが保持する前記車両側車種情報を基に前記応答器側
車種情報を生成する応答器側車種情報生成手段Fをさら
に備え、該応答器側車種情報生成手段Fが生成した前記
応答器側車種情報が前記応答器側車種情報設定手段Aに
設定されるものとした。
【0033】さらに、前記第2の目的を達成するため請
求項23に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認
証装置は、前記応答器側車種情報生成手段Fは、暗号化
データを保持する暗号化データ保持手段Gと、該暗号化
データ保持手段Gが保持する前記暗号化データにより前
記車両側車種情報保持手段67bAが保持する前記車両
側車種情報を暗号化する暗号化手段Hとを有しており、
前記応答器側車種情報設定手段Aに、前記暗号化手段H
が前記暗号化データにより暗号化した前記車両側車種情
報が前記応答器側車種情報として設定され、前記判定手
段Bが、前記暗号化手段Hが前記暗号化データにより暗
号化した前記車両側車種情報から、暗号化前の元の前記
車両側車種情報を割り出すための復号化データを保持す
る復号化データ保持手段Jと、前記応答器側車種情報設
定手段Aに設定された前記応答器側車種情報を、前記復
号化データ保持手段Jが保持する前記復号化データによ
り復号化する復号化手段Kとを有しており、該復号化手
段Kが前記復号化データにより復号化した前記応答器側
車種情報と、前記車両側車種情報保持手段67bAが保
持する前記車両側車種情報とが対応すると判定した際
に、前記ホルダ100と、該ホルダ100に装着した前
記携帯部110とが前記車両用応答器ユニット90とし
て機能することを許可するようにしたものとした。
【0034】また、前記第1の目的を達成するため請求
項24に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認証
装置は、図4の基本構成図に示すように、車両10に取
り外し不能に設けられたホルダ100に、該ホルダ10
0に対して着脱可能な携帯部110を装着して構成され
る車両用応答器ユニット90と、前記車両の外部29と
の間で情報信号を無線により送受して、前記車両10に
関する各種料金の精算処理を行うのに際して、前記ホル
ダ100に装着した前記携帯部110と前記車両10側
との間で認証を行うための装置であって、前記携帯部1
10に設けられ、前記車両10の車種を示す応答器側車
種情報が設定される応答器側車種情報設定手段Aと、前
記車両10側及び前記携帯部110のうちいずれかに設
けられ、前記車両の外部29からの前記情報信号により
前記車両用応答器ユニット90に与えられる、該車両の
外部29で判定した前記車両10の車種を示す車種判定
情報が、前記応答器側車種情報設定手段Aに設定される
前記応答器側車種情報と対応するか否かを判定する第2
判定手段Nとを備え、前記車種判定情報と前記応答器側
車種情報とが対応すると前記第2判定手段Nが判定した
際に、前記ホルダ100と、該ホルダ100に装着した
前記携帯部110とが前記車両用応答器ユニット90と
して機能することを許可するようにしたことを特徴とす
る。
【0035】さらに、請求項25に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証装置は、前記携帯部110に
設けられ、前記応答器側車種情報が記憶される複数の記
憶手段a〜nと、前記車両10側及び前記携帯部110
のうちいずれかに設けられ、前記複数の記憶手段a〜n
のうち、前記車種判定情報が示す前記車両10の車種に
応じた少なくとも1つの前記記憶手段a〜nから、前記
応答器側車種情報を読み出す第3アクセス手段Pとをさ
らに備え、前記応答器側車種情報が、前記複数の記憶手
段a〜nのうち、前記応答器側車種情報が示す前記車両
10の車種に応じた前記少なくとも1つの記憶手段a〜
nにそれぞれ記憶されており、前記応答器側車種情報設
定手段Aに、前記第3アクセス手段Pが前記少なくとも
1つの記憶手段a〜nから読み出した前記応答器側車種
情報が設定されるものとした。
【0036】また、請求項26に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置は、図5の基本構成図に示
すように、前記携帯部110に設けられ、前記応答器側
車種情報が、該応答器側車種情報が示す前記車両10の
車種に応じた少なくとも1つのアドレス箇所に記憶され
る記憶手段Dと、前記車種判定情報が示す前記車両10
の車種に応じた前記記憶手段Dの少なくとも1つのアド
レス箇所から、前記応答器側車種情報を読み出す第4ア
クセス手段Rとをさらに備え、前記応答器側車種情報設
定手段Aに、前記第4アクセス手段Rが前記記憶手段D
の少なくとも1つの箇所から読み出した前記応答器側車
種情報が設定されるものとした。
【0037】さらに、請求項27に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証装置は、図6の基本構成図に
示すように、前記車両10側に設けられ、該車両10の
車種を示す車両側車種情報を保持する車両側車種情報保
持手段67bAと、前記車両10側及び前記携帯部11
0のうちいずれかに設けられ、前記車両側車種情報保持
手段67bAが保持する前記車両側車種情報を基に前記
応答器側車種情報を生成する応答器側車種情報生成手段
Fとをさらに備え、該応答器側車種情報生成手段Fが生
成した前記応答器側車種情報が前記応答器側車種情報設
定手段Aに設定されるものとした。
【0038】また、前記第2の目的を達成するため請求
項28に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認証
装置は、前記応答器側車種情報生成手段Fが、暗号化デ
ータを保持する暗号化データ保持手段Gと、該暗号化デ
ータ保持手段Gが保持する前記暗号化データにより前記
車両側車種情報保持手段67bAが保持する前記車両側
車種情報を暗号化する暗号化手段Hとを有しており、前
記応答器側車種情報設定手段Aに、前記暗号化手段Hが
前記暗号化データにより暗号化した前記車両側車種情報
が前記応答器側車種情報として設定され、前記第2判定
手段Nが、前記暗号化手段Hが前記暗号化データにより
暗号化した前記車両側車種情報から、暗号化前の元の前
記車両側車種情報を割り出すための復号化データを保持
する復号化データ保持手段Jと、前記応答器側車種情報
設定手段Aに設定された前記応答器側車種情報を、前記
復号化データ保持手段Jが保持する前記復号化データに
より復号化する復号化手段Kとを有しており、該復号化
手段Kが前記復号化データにより復号化した前記応答器
側車種情報と、前記車種判定情報保持手段Mが保持する
前記車種判定情報とが対応すると判定した際に、前記ホ
ルダ100と、該ホルダ100に装着した前記携帯部1
10とが前記車両用応答器ユニット90として機能する
ことを許可するようにしたものとした。
【0039】さらに、前記第1の目的を達成するため請
求項29に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認
証装置は、前記車両10側及び前記携帯部110のうち
いずれかに設けられ、前記ホルダ100に前記携帯部1
10が装着されている間、前記車両側車種情報保持手段
67bAが保持する前記車両側車種情報の内容を更新さ
せる車種情報更新手段Sをさらに備え、前記応答器側車
種情報生成手段Fが、前記車種情報更新手段Sが前記車
両側車種情報を更新させる度に、更新後の前記車両側車
種情報を基に前記応答器側車種情報を生成し、前記応答
器側車種情報設定手段Aに設定される前記応答器側車種
情報が、前記応答器側車種情報生成手段Fが更新後の前
記車両側車種情報を基に前記応答器側車種情報を生成す
る度に、最新の前記応答器側車種情報に更新されるもの
とした。
【0040】また、請求項30に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置は、前記車両10側及び前
記携帯部110のうちいずれかに設けられ、前記車両用
応答器ユニット90と前記車両の外部29との間で行わ
れる前記情報信号の送受の度合いの変化を検出する変化
検出手段Tをさらに備え、前記車種情報更新手段Sが、
前記変化検出手段Tが検出する前記車両用応答器ユニッ
ト90と前記車両の外部29との前記情報信号の送受の
度合いの変化に応じた頻度で、前記車両側車種情報の内
容の更新を行うものとした。
【0041】さらに、前記第2の目的を達成するため請
求項31に記載した本発明の車両用応答器ユニットの認
証装置は、図7の基本構成図に示すように、車両10に
取り外し不能に設けられたホルダ100に、該ホルダ1
00に対して着脱可能な携帯部110を装着して構成さ
れる車両用応答器ユニット90と、前記車両の外部29
との間で情報信号を無線により送受して、前記車両10
に関する各種料金の精算処理を行うのに際して、前記ホ
ルダ100に装着した前記携帯部110と前記車両10
側との間で認証を行うための装置であって、前記車両1
0側に設けられ、該車両10を特定する車両側特定情報
を保持する車両側特定情報保持手段67bBと、前記車
両10及び前記携帯部110のうちいずれかに設けられ
暗号化データを保持する暗号化データ保持手段Gと、前
記車両10及び前記携帯部110のうちいずれかに設け
られ、前記暗号化データ保持手段Gが保持する前記暗号
化データにより前記車両側特定情報保持手段67bBが
保持する前記車両側特定情報を暗号化する第2暗号化手
段Vと、前記携帯部110に設けられ、前記第2暗号化
手段Vが前記暗号化データにより暗号化した前記車両側
特定情報が応答器側特定情報として設定される応答器側
特定情報設定手段Wと、前記車両10及び前記携帯部1
10のうちいずれかに設けられ、前記第2暗号化手段V
が前記暗号化データにより暗号化した前記車両側特定情
報から、暗号化前の元の前記車両側特定情報を割り出す
ための復号化データを保持する復号化データ保持手段J
と、前記車両10及び前記携帯部110のうちいずれか
に設けられ、前記応答器側特定情報設定手段Wに設定さ
れた前記応答器側特定情報を、前記復号化データ保持手
段Jが保持する前記復号化データにより復号化する第2
復号化手段Xと、前記車両10及び前記携帯部110の
うちいずれかに設けられ、前記第2復号化手段Xが前記
復号化データにより復号化した前記応答器側特定情報
と、前記車両側特定情報保持手段67bBが保持する前
記車両側特定情報とが対応するか否かを判定する第3判
定手段Yとを備え、前記復号化データにより復号化した
前記応答器側特定情報と、前記車両側特定情報保持手段
67bBが保持する前記車両側特定情報とが対応すると
前記第3判定手段Yが判定した際に、前記ホルダ100
と、該ホルダ100に装着した前記携帯部110とが前
記車両用応答器ユニット90として機能することを許可
するようにしたことを特徴とする。
【0042】また、請求項32に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置は、前記車両側特定情報及
び前記応答器側特定情報は、前記車両10の車種を特定
する車種情報であるものとした。
【0043】さらに、請求項33に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証装置は、前記車両10側及び
前記携帯部110のうちいずれかに設けられ、前記ホル
ダ100に前記携帯部110が装着されている間、前記
車両側特定情報保持手段67bBが保持する前記車両側
特定情報の内容を更新させる特定情報更新手段Zをさら
に備え、前記第2暗号化手段Vが、前記特定情報更新手
段Zが前記車両側特定情報を更新させる度に該車両側特
定情報を暗号化し、前記応答器側特定情報設定手段Wに
設定される前記応答器側特定情報が、前記第2暗号化手
段Vが更新後の前記車両側特定情報を暗号化する度に、
最新の前記応答器側特定情報に更新されるものとした。
【0044】また、請求項34に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置は、前記車両10側及び前
記携帯部110のうちいずれかに設けられ、前記車両用
応答器ユニット90と前記車両の外部29との間で行わ
れる前記情報信号の送受の度合いの変化を検出する変化
検出手段Tをさらに備え、前記特定情報更新手段Zが、
前記変化検出手段Tが検出する前記車両用応答器ユニッ
ト90と前記車両の外部29との前記情報信号の送受の
度合いの変化に応じた頻度で、前記車両側特定情報の内
容の更新を行うものとした。
【0045】請求項1に記載した本発明の車両用応答器
ユニットの認証方法によれば、車両に対して着脱可能な
携帯部を車両に固設されたホルダに装着した際に、この
携帯部と車両とがそれぞれ有する車種に関連する情報ど
うしが対応するか否かを判定するので、車種の異なる他
車に装着されていた携帯部を装着した際に、車種の違い
により車両側の情報との間に対応関係が発生しないよう
にして、本来の通行料金よりも安い金額で精算されると
いう車種の異なる車両の応答器の不正利用を、各車両や
応答器毎にIDを付与するよりも簡単に、しかも確実に
防止することが可能となる。
【0046】尚、請求項17に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0047】また、請求項2に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証方法によれば、車種情報の示す車
種が異なると、車両側と携帯部とのうちいずれかにおい
て、車種情報を記憶する記憶手段が物理的に異なるた
め、車種情報自体の対応の有無と、車両側と携帯部との
うちいずれかの車種情報が車両の車種に応じた正しい記
憶手段に記憶されているか否かとの2つのファクターに
より、携帯部が正規の車両に装着されているか否かを判
定することが可能となり、従って、車種が異なる他車の
携帯部の不正利用を、より確実に防止することが可能と
なる。
【0048】尚、請求項18及び請求項19に記載した
本発明の車両用応答器ユニットの認証装置についても同
様のことが言える。
【0049】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、車種情報の示す
車種が異なると、車両側と携帯部とのうちいずれかにお
いて、車種情報を記憶する記憶手段のアドレス箇所が異
なるため、車種情報自体の対応の有無と、車両側と携帯
部とのうちいずれかの車種情報が車種に応じた正しいア
ドレス箇所に記憶されているか否かとの2つのファクタ
ーにより、携帯部が正規の車両に装着されているか否か
を判定することが可能となり、従って、車種が異なる他
車の携帯部の不正利用を、より確実に、しかも、単一の
記憶手段で安価に防止することが可能となる。
【0050】尚、請求項20及び請求項21に記載した
本発明の車両用応答器ユニットの認証装置についても同
様のことが言える。
【0051】また、請求項4に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証方法によれば、携帯部が装着され
ていた車両の有する車種情報を基にした車種情報を、正
規の車種を示す車種情報として携帯部が持つこととなる
ので、車種が異なる他車のホルダに携帯部を装着した際
に、その車両が有する車種情報に携帯部の車種情報が必
ず対応しないようにして、携帯部が他車の通行料金の精
算処理に不正利用されるのを確実に防止することが可能
となる。
【0052】尚、請求項22に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0053】さらに、請求項5に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、携帯部側で保持
される車種情報が、車両側で保持される車種情報を暗号
化したものであるため、双方が完全に一致することがな
く、しかも、両者の車種情報を対応させる基準となる暗
号化や復号化のデータが、車両側と応答器側とのうちど
ちらかにしかないため、外部からの解析により車両側の
車種情報と対応する応答器側の車種情報を偽造すること
を困難にして、他車の携帯部の不正利用を確実に防止す
ることが可能となる。
【0054】尚、請求項23に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0055】また、請求項6に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証方法によれば、車両が例えば料金
所のゲート等を通過する際にその車種がゲート側で検出
され、その検出された車種が情報信号の送受によって車
両用応答器ユニットに通知されるような場合、車両の外
部において車両を検出して得た客観的な車種情報を基準
として携帯部が自車の正規のものであるか否かを判定す
るので、車種の異なる他車に装着されていた携帯部を装
着した際に、車種の違いにより車両側の情報との間に対
応関係が発生しないようにして、本来の通行料金よりも
安い金額で精算されるという車種の異なる車両の応答器
の不正利用を、各車両や応答器毎にIDを付与するより
も簡単に、しかも確実に防止することが可能となる。
【0056】尚、請求項24に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0057】さらに、請求項7に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、請求項2に記載
した本発明の車両用応答器ユニットの認証方法と同様
に、車種情報の示す車種が異なると、携帯部において車
種情報を記憶する記憶手段が物理的に異なるため、車種
情報自体の対応の有無と、携帯部の車種情報が車両の車
種に応じた正しい記憶手段に記憶されているか否かとの
2つのファクターにより、携帯部が正規の車両に装着さ
れているか否かを判定することが可能となり、従って、
車種が異なる他車の携帯部の不正利用を、より確実に防
止することが可能となる。
【0058】尚、請求項25に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0059】また、請求項8に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証方法によれば、請求項3に記載し
た本発明の車両用応答器ユニットの認証方法と同様に、
車種情報の示す車種が異なると、携帯部において車種情
報を記憶する記憶手段のアドレス箇所が異なるため、車
種情報自体の対応の有無と、携帯部の車種情報が車種に
応じた正しいアドレス箇所に記憶されているか否かとの
2つのファクターにより、携帯部が正規の車両に装着さ
れているか否かを判定することが可能となり、従って、
車種が異なる他車の携帯部の不正利用を、より確実に、
しかも、単一の記憶手段で安価に防止することが可能と
なる。
【0060】尚、請求項26に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0061】さらに、請求項9に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、携帯部が装着さ
れていた車両の有する車種情報を基にした車種情報を、
正規の車種を示す車種情報として携帯部が持つこととな
るので、車種が異なる他車のホルダに携帯部を装着した
際に、その車両が有する車種情報と同じ車種を示す、車
両の外部において車両を検出して得た客観的な車種情報
に、携帯部の車種情報が必ず対応しないようにして、携
帯部が他車の通行料金の精算処理に不正利用されるのを
確実に防止することが可能となる。
【0062】尚、請求項27に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0063】また、請求項10に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、携帯部側で保持
される車種情報が、車両側で保持される車種情報を暗号
化したものであるため、車両の外部において車両を検出
して得た客観的な車種情報の内容と、携帯部側で保持さ
れる車種情報とが完全に一致することがなく、しかも、
両者の車種情報を対応させる基準となる暗号化や復号化
のデータが、車両側と応答器側とのうちどちらかにしか
ないため、外部からの解析により車両の外部からの車種
情報と対応する応答器側の車種情報を偽造することを困
難にして、他車の携帯部の不正利用を確実に防止するこ
とが可能となる。
【0064】尚、請求項28に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0065】さらに、請求項11に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法によれば、車両側と携帯
部との双方で車種情報がそれぞれ更新されることから、
他車から盗難して持ち込んだ携帯部に、その車両のホル
ダから元の携帯部を外した際にその元の携帯部が有して
いた車種情報を偽造して、他車からの携帯部に持たせる
ために、元の携帯部の車種情報の基となる車両側の車種
情報を外部から解析して認識することを困難にして、偽
造した車種情報により他車から持ち込んだ携帯部と車両
側との間で車種情報の対応を取ろうとする不正を防止す
ることが可能となる。
【0066】尚、請求項29に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0067】また、請求項12に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、有料道路側との
通行料金の精算処理のための情報信号の送受が頻繁に発
生すると、その分だけ車両側の車種情報の更新が数多く
行われ、携帯部の車種情報もそれに合わせて数多く更新
されるため、車種情報の偽造による車両側との車種情報
の対応を取ろうとする不正を、使用頻度の多い携帯部ほ
ど高い精度で防止することが可能となる。
【0068】尚、請求項30に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0069】さらに、請求項13に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法によれば、携帯部側で保
持される特定情報が、車両側で保持される特定情報を暗
号化したものであるため、双方が直接に一致することが
なく、しかも、両者の特定情報を対応させる基準となる
暗号化や復号化のデータが、車両側と応答器側とのうち
片方にしかないため、外部からの解析により車両側の特
定情報と対応する応答器側の特定情報を偽造することを
困難にして、他車の携帯部の不正利用を確実に防止する
ことが可能となる。
【0070】尚、請求項31に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0071】さらに、請求項14に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法によれば、特定情報を車
種が特定される情報とすることで、異なる車種の携帯部
の不正利用を、特定情報、乃至は、車種情報の偽造の困
難性の面からより高い精度で防止することが可能とな
る。
【0072】尚、請求項32に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0073】また、請求項15に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、車種が特定され
る車両側の特定情報が更新されるのに合わせて携帯部の
特定情報が更新されることから、車両側の特定情報に対
応する特定情報を偽造して携帯部に持たせて車両側との
特定情報の対応を取ろうとする不正を防止することが可
能となる。
【0074】尚、請求項33に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0075】さらに、請求項16に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法によれば、有料道路側と
の通行料金の精算処理のための情報信号の送受が頻繁に
発生すると、その分だけ車両側の特定情報の更新が数多
く行われ、携帯部の特定情報もそれに合わせて数多く更
新されるため、特定情報の偽造による車両側との特定情
報の対応を取ろうとする不正を、使用頻度の多い携帯部
ほど高い精度で防止することが可能となる。
【0076】尚、請求項34に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証装置についても同様のことが言え
る。
【0077】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用応答器ユニ
ットの認証方法を装置と共に図面に基づいて説明する。
【0078】まず、本発明による車両用応答器ユニット
を搭載した車両の通行料金を収集する料金所の概略構成
について、図8の斜視図を参照して説明する。
【0079】図8は有料道路の料金所の斜視図で、この
料金所は、通行区間に関係なく料金が均一で、車種によ
ってのみ通行料金が変わる有料道路の入口、出口、或
は、本線上の集中料金収集所等に設けられる。そして、
図8中引用符号10は車両、20は料金所をそれぞれ示
す。
【0080】前記料金所20は、車両走行用の複数のゲ
ート21と、各ゲート21を仕切る分離帯23と、各ゲ
ート21を通過する車両10の車種を検出する車種検出
器25と、各ゲート21を覆うルーフ27と、各ゲート
21の上方に位置するルーフ27の下部から吊り下げて
設置された質問器29(車両の外部に相当)及びそのア
ンテナ29aを備えている。
【0081】前記各車種検出器25及び質問器29は、
例えば料金所事務所の室内等、料金所20の近傍箇所に
設置された料金所ホストコンピュータ(以下、料金所ホ
ストと略記する)30に接続されており、各料金所の料
金所ホスト30間は、電話回線等を経由して相互に接続
され、LAN(ローカルエリアネットワーク)を構成し
ている。
【0082】尚、前記各車両10には、前記質問器29
との間で通行料金の収集に関する無線信号の送受信を行
う応答器ユニット90がそれぞれ搭載されている。
【0083】図9は車両10の室内構成を示す斜視図
で、車両10の室内には、メータパネル11やカーステ
レオ13、エアーコンディショナ15、グローブボック
ス17等が集約して配置されたダッシュボード18が設
けられており、このダッシュボード18の前方にはフロ
ントガラス19が配設されている。そして、前記ダッシ
ュボード18の上面18aには、本発明に係る前記応答
器ユニット90が設置されている。
【0084】次に、本発明の第1実施形態に係る認証装
置を採用した応答器ユニット90について、図10乃至
図16を参照して説明する。
【0085】図10は第1実施形態に係る応答器ユニッ
トの構成を示す斜視図で、応答器ユニット90は、車両
10のダッシュボード18の上面18aに固設されるホ
ルダ100と、このホルダ100に着脱可能に装着され
る応答器本体110とを備えている。
【0086】前記ホルダ100は、やや上方に傾斜し前
方に開放状の装着用凹部101を有しており、この装着
用凹部101の底面には、前方に向けて雄コネクタ10
2が突設されている。
【0087】前記ホルダ100の内部にはリジットなプ
リント基板103が収容されており、このプリント基板
103上に形成されたコネクタパターン部分がホルダ1
00から前記装着用凹部101内に突出し、前記雄コネ
クタ102を構成している。また、前記プリント基板1
03には、図11にブロック図で示すように、NVM6
7aとE2 PROM67bとが実装されている。
【0088】前記NVM67aには、このホルダ100
を固設した車両10の車種を示す車種情報と、この車両
10に対して割り当てられた暗証番号であるホルダID
とが前もって書き込まれており、この車種情報とホルダ
IDとは共に書き換え不能に構成されている。
【0089】前記E2 PROM67bは、ホルダ100
から一旦外した後に再装着された応答器本体110の、
ホルダ100に対する正当性を確認するためのランダム
IDを保持するもので、このランダムIDは、料金所2
0のゲート21を通過した後に、ホルダ100側で設定
されてこのE2 PROM67bと前記応答器本体110
側との双方で保持される。
【0090】さらに、前記ホルダ100の内部にはマイ
クロストリップアンテナ(以下、アンテナと略記する)
104が配設されており、前記雄コネクタ102には、
前記NVM67a、E2 PROM67b、及び、車両1
0のバッテリ13の+,−の両端子と、アンテナ104
に接続された端子とが設けられている。
【0091】これに対し、前記応答器本体110(携帯
部に相当)は、液晶ディスプレイ72、テンキー73、
変復調回路77、電源回路78、及び、マイクロコンピ
ュータ(以下、マイコンと略記する)79を備えてい
る。
【0092】また、図12に断面図で示すように、筐体
111の背面111eには、前記ホルダ100の雄コネ
クタ102との電気的接続を行う雌コネクタ112が設
けられており、この雌コネクタ112には、応答器本体
110の雌コネクタ112に設けられている各端子に対
応して、NVM67aとE2 PROM67bとの両端子
をマイコン79に接続するための端子と、バッテリ13
の+,−の各端子を電源回路78に接続するための端子
と、アンテナ104の端子を変復調回路77に接続する
ための端子とが設けられている。
【0093】そして、本実施形態では、応答器本体11
0を背面111e側からホルダ100の装着用凹部10
1に装着した状態で、応答器本体110の筐体111の
上前辺部と係合可能で可撓性を有するストッパ105
が、ホルダ100の上部から前方に延設されており、こ
のストッパ105と筐体111との係合により、筐体1
11が装着用凹部101内にガタつきなく固定され、こ
の状態で、応答器本体110の雌コネクタ112がホル
ダ100の雄コネクタ102と電気的に接続されるよう
に構成されている。
【0094】即ち、本実施形態では、雄コネクタ102
と雌コネクタ112がホルダ100と応答器本体110
の電気的接続手段として機能し、ストッパ105がホル
ダ100と応答器本体110の機械的な接続手段として
機能している。
【0095】前記筐体111内には、図11に示すよう
に、E2 PROM76、変復調回路77、電源回路7
8、及び、マイコン79が設けられている。
【0096】前記E2 PROM76には、銀行口座等を
通じて通行料金支払用に予納している電子現金の残額を
示すプリペイド金額情報が前もって書き込まれており、
また、E2 PROM76には、前記NVM67aから読
み出される車種情報や、この応答器本体110が無効で
あることを示す応答器無効化データ等が書き込み及び読
み出しされ、さらに、NVM67aの車種情報を基にマ
イコン79が設定するランダムIDが保持される。
【0097】前記変復調回路77は、前記アンテナ10
4、雄コネクタ102、及び、雌コネクタ112経由で
入力される前記質問器29からの質問信号を復調してマ
イコン79に出力すると共に、マイコン79から入力さ
れる質問器29への応答信号を無線信号に変調して、雌
コネクタ112、及び、雄コネクタ102経由でアンテ
ナ104に出力するものである。
【0098】前記電源回路78は、応答器本体110を
ホルダ100に装着した状態では、前記雌コネクタ11
2及び雄コネクタ102を介してホルダ100側から供
給される車両10のバッテリ13の電力により充電さ
れ、応答器本体110をホルダ100から外した状態
で、充電された電力をマイコン79に作動用電力として
供給する。
【0099】尚、前記マイコン79は、応答器本体11
0に設けられた不図示の電源スイッチの投入により、応
答器本体110をホルダ100に装着していない状態で
は、前記電源回路78からの電力により作動し、また、
応答器本体110をホルダ100に装着した状態でマイ
コン79は、雌コネクタ112及び雄コネクタ102を
介してホルダ100側から供給される前記バッテリ13
の電力により作動する。
【0100】前記液晶ディスプレイ72は、応答器本体
110を装着したホルダ100の前記ホルダIDの入力
要求メッセージ等を表示するものである。前記テンキー
73は、前記液晶ディスプレイ72の入力要求メッセー
ジに応えてホルダIDを入力する際に操作されるもの
で、その操作内容は前記ディスプレイ72上に表示され
る。
【0101】前記マイコン79は、CPU(Central Pr
ocessing Unit 、中央処理装置)79aと、RAM(Ra
ndom Access Memory)79bと、ROM(Read-Only Me
mory)79cとで構成されている。
【0102】前記CPU79aには、前記液晶ディスプ
レイ72、テンキー73、雌コネクタ112、リーダラ
イタ76、並びに、変復調回路77が接続されている。
前記RAM79bは、各種データ記憶用のデータエリア
及び各種処理作業に用いるワークエリアを有しており、
このうちワークエリアには、図13にメモリエリアマッ
プで示すように、ホルダID確認回数カウンタ、料金所
通過回数カウンタ、応答器無効化フラグ、及び、ランダ
ムIDリセットフラグの各エリア等が設けられている。
前記ROM79cには、CPU79aに各種動作を行わ
せるための制御プログラムが格納されている。
【0103】次に、前記ROM79cに格納された制御
プログラムに従いCPU79aが行う処理を、図14乃
至図16のフローチャートを参照して説明する。
【0104】不図示のイグニッションスイッチ(図示せ
ず)の投入によりバッテリ13か、或は、電源回路78
が接続されてマイコン79が起動し、これに伴いプログ
ラムがスタートすると、CPU79aは、まず、図14
に示すように、初期設定を行う(ステップS1)。
【0105】この初期設定では、RAM79bのホルダ
ID確認回数カウンタと料金所通過回数カウンタの各カ
ウント値I,Cをそれぞれゼロリセットすると共に、応
答器無効化フラグとランダムIDリセットフラグとの各
エリアのフラグFa,Fcをそれぞれ「0」に設定す
る。
【0106】次に、バッテリ13から雌コネクタ112
及び雄コネクタ102を介して電源回路78及びCPU
79aに電力が供給されているか否かを基に、応答器本
体110がホルダ100に装着されているか否かを確認
する(ステップS3)。応答器本体110がホルダ10
0に装着されていない場合は(ステップS3でN)、後
述するステップS27に進み、装着されている場合は
(ステップS3でY)、不図示のイグニッションスイッ
チがオンしているか否かを確認する(ステップS5)。
【0107】イグニッションスイッチがオンしていない
場合は(ステップS5でN)、ステップS3にリターン
し、オンしている場合は(ステップS5でY)、応答器
無効化フラグFaが「0」であるか否かを確認する(ス
テップS7)。応答器無効化フラグFaが「0」でない
場合は(ステップS7でN)、応答器本体110のホル
ダ100からの抜き取り要求メッセージを液晶ディスプ
レイ72に表示させた後(ステップS9)、ステップS
3にリターンし、「0」である場合は(ステップS7で
Y)、ランダムIDリセットフラグFcが「0」である
か否かを確認する(ステップS11)。
【0108】ランダムIDリセットフラグFcが「0」
でない場合は(ステップS11でN)、ホルダ100と
応答器本体110の両E2 PROM67b,76に書き
込まれているランダムIDをそれぞれリセット(消去)
し(ステップS13)、次に、ランダムIDリセットフ
ラグFcを「0」に設定した後(ステップS15)、後
述する図15のステップS33に進む。
【0109】また、ランダムIDリセットフラグFcが
「0」である場合は(ステップS11でY)、ランダム
IDがホルダ100のE2 PROM67bと応答器本体
110のE2 PROM76に両方とも書き込まれている
か否かを確認する(ステップS17)。
【0110】ランダムIDが両方とも書き込まれている
場合は(ステップS17でY)、応答器本体110のE
2 PROM76に書き込まれたランダムIDが、ホルダ
100のE2 PROM67bに書き込まれたランダムI
Dに対応するか否かを確認し(ステップS19)、対応
する場合は(ステップS19でY)、後述する図16の
ステップS65に進み、対応しない場合は(ステップS
19でN)、後述するステップS23に進む。
【0111】尚、応答器本体110のランダムIDがホ
ルダ100のランダムIDに対応するか否かは、次のよ
うにして確認される。つまり、ホルダ100のランダム
IDは、マイコン79のCPU79aが、RAM79b
の料金所通過回数カウンタのカウント値Cを基に発生さ
せた乱数であり、一方、応答器本体110のランダムI
Dは、ホルダ100のランダムIDであるこの乱数を、
NVM67aから読み出される車種情報中の、車両10
の車種に応じて異なる多項式(暗号化データ、復号化デ
ータに相当)で割って得た符号であるため、応答器本体
110のランダムIDに前記多項式を掛けた値がホルダ
100のランダムIDである乱数と一致すれば、応答器
本体110のランダムIDがホルダ100のランダムI
Dに対応すると確認され、一致しなければ、対応しない
と確認される。
【0112】また、ステップS17でランダムIDがホ
ルダ100のE2 PROM67bと応答器本体110の
2 PROM76とのうち少なくとも一方に書き込まれ
ていない場合(N)は、ランダムIDがホルダ100の
2 PROM67bと応答器本体110のE2 PROM
76に両方とも書き込まれていないか否かを確認する
(ステップS21)。ランダムIDが両方とも書き込ま
れていない場合は(ステップS21でY)、後述する図
15のステップS33に進み、どちらか一方に書き込ま
れている場合は(ステップS21でN)、ステップS2
3に進む。
【0113】ステップS23では、応答器無効化フラグ
Faを「1」に設定し、次に、応答器本体110のE2
PROM76に応答器無効化データを書き込んでその応
答器本体110を無効化した後(ステップS25)、ス
テップS9にリターンする。
【0114】また、ステップS3において、応答器本体
110がホルダ100に装着されていない場合(N)に
進むステップS27では、応答器無効化フラグFaが
「0」であるか否かを確認する。応答器無効化フラグF
aが「0」である場合は(ステップS27でY)、ステ
ップS3にリターンし、「0」でない場合は(ステップ
S27でN)、応答器無効化フラグFaを「0」に設定
し(ステップS29)、さらに、液晶ディスプレイ72
の表示を消去した後(ステップS31)、ステップS3
にリターンする。
【0115】ステップS15でランダムIDリセットフ
ラグFcを「0」に設定した後と、ステップS21でラ
ンダムIDが両E2 PROM67b,76共に書き込ま
れていない場合(Y)に進むステップS33では、図1
5に示すように、ホルダID確認回数カウンタのカウン
ト値Iをゼロリセットする。続いて、前記カウント値I
を「1」インクリメントし(ステップS35)、さら
に、ホルダIDの入力要求メッセージを液晶ディスプレ
イ72に表示させた後(ステップS37)、テンキー7
3からのホルダIDの入力があるか否かを確認する(ス
テップS39)。
【0116】テンキー73からのホルダIDの入力があ
った場合(Y)は、後述するステップS45に進み、入
力がない場合は(ステップS39でN)、イグニッショ
ンスイッチがオンしているか否かを確認する(ステップ
S41)。イグニッションスイッチがオンしていない場
合は(ステップS41でN)、ステップS3にリターン
し、オンしている場合は(ステップS41でY)、応答
器本体110がホルダ100から抜き取られたか否かを
確認する(ステップS43)。応答器本体110がホル
ダ100から抜き取られていない場合は(ステップS4
3でN)、ステップS37にリターンし、抜き取られて
いる場合は(ステップS43でY)、ステップS3にリ
ターンする。
【0117】また、ステップS39でテンキー73から
のホルダIDの入力があった場合(Y)に進むステップ
S45では、入力されたホルダIDが、ホルダ100の
NVM67aに書き込まれているホルダIDと一致した
か否かを確認し、一致した場合は(ステップS45で
Y)、液晶ディスプレイ72の表示を消去した後(ステ
ップS47)、後述する図16のステップS59に進
み、一致しない場合は(ステップS45でN)、ホルダ
ID確認回数カウンタのカウント値Iが「3」に達して
いるか否かを確認する(ステップS49)。
【0118】ホルダID確認回数カウンタのカウント値
Iが「3」に達していない場合は(ステップS49で
N)、ホルダID入力ミスの警告メッセージを液晶ディ
スプレイ72に表示させた後(ステップS51)、ステ
ップS35にリターンし、達している場合は(ステップ
S49でY)、応答器無効化フラグFaを「1」に設定
し(ステップS53)、応答器本体110のE2 PRO
M76に応答器無効化データを書き込んでその応答器本
体110を無効化すると共に(ステップS55)、応答
器本体110のホルダ100からの抜き取り要求メッセ
ージを液晶ディスプレイ72に表示させた後(ステップ
S57)、ステップS3にリターンする。
【0119】ステップS47で液晶ディスプレイ72の
表示を消去した後に進むステップS59では、図16に
示すように、ホルダ100のNVM67aから車種情報
とホルダIDを読み込み、次に、読み込んだ車種情報と
ホルダIDを応答器本体110のE2 PROM76に書
き込む(ステップS61)。さらに、料金所通過回数カ
ウンタのカウント値Cを基にした乱数を発生させてこの
乱数をホルダ100のランダムIDとして設定すると共
に、この乱数を、ROM79cの制御プログラム中にあ
る車種別の複数の多項式のうち、NVM67aから読み
込んだ車種情報の示す車両10の車種に応じた多項式で
割って、これにより得た符号を応答器本体110のラン
ダムIDとして設定し、これらのランダムIDをホルダ
100と応答器本体110の両E2 PROM67b,7
6にそれぞれ書き込んだ後(ステップS63)、ステッ
プS65に進む。
【0120】ステップS19において、応答器本体11
0のE2 PROM76のランダムIDがホルダ100の
2 PROM67bのランダムIDと対応した場合
(Y)と、ステップS63において、ランダムIDを設
定して両E2 PROM67b,76にそれぞれ書き込ん
だ後に進むステップS65では、質問器29からの質問
信号を受信したか否かを確認する。
【0121】質問信号を受信していない場合は(ステッ
プS65でN)、ステップS3にリターンし、受信した
場合は(ステップS65でY)、応答器本体110の信
号送信機能を休止させたスリープモードを解除して(ス
テップS67)、質問器29に対してE2 PROM76
の車種情報やホルダID、プリペイド金額情報を含む情
報信号等を送信したり、質問器29がこれに応じて送信
する課金情報を含む情報信号等を受信する情報信号送受
信処理を行った後(ステップS69)、質問器29から
の確認信号を受信したか否かを確認する(ステップS7
1)。
【0122】確認信号を受信していない場合は(ステッ
プS71でN)、受信するまでステップS71をリピー
トし、受信した場合は(ステップS71でY)、料金所
通過回数カウンタのカウント値Cを「1」インクリメン
トして(ステップS73)、この料金所通過回数カウン
タのカウント値Cを基にした乱数から設定したランダム
IDに、ホルダ100と応答器本体110の両E2 PR
OM67b,76が保持するランダムIDを更新し(ス
テップS75)、応答器本体110の信号送信機能を休
止させるスリープモードに入った後(ステップS7
7)、ステップS3にリターンする。
【0123】以上の説明からも明らかなように本実施形
態では、請求項中の応答器側車種情報設定手段A、応答
器側車種情報生成手段F、及び、暗号化手段Hが、図1
6のフローチャートにおけるステップS63及びステッ
プS75で構成されており、判定手段B及び復号化手段
Kが、図14のフローチャートにおけるステップS19
で構成され、車種情報更新手段Sが、図16中のステッ
プS75で構成されている。
【0124】また、本実施形態では、請求項中の変化検
出手段Tが、図16中のステップS71及びステップS
73で構成され、車両側車種情報保持手段67bAがホ
ルダ100のNVM67aで構成され、暗号化データ保
持手段G及び復号化データ保持手段Jがマイコン79の
ROM79cで構成されている。
【0125】次に、上述した構成による第1実施形態の
応答器ユニット90の動作(作用)について説明する。
まず、応答器ユニット90を使用するに当たって、応答
器本体110をホルダ100に装着した場合には、イグ
ニッションスイッチがオフの間は状態に何ら変化はな
く、イグニッションスイッチがオンすると、その時点で
の状態に応じて異なる動作が行われる。
【0126】まず、ホルダ100に装着した応答器本体
110が無効化されていると、応答器本体110の液晶
ディスプレイ72に、応答器本体110の抜き取りを要
求するメッセージが表示され、その応答器本体110を
ホルダ100から抜き取ると、液晶ディスプレイ72の
抜き取り要求メッセージが消去される。
【0127】また、無効化されていない応答器本体11
0がホルダ100に装着された場合、ホルダ100のE
2 PROM67bと応答器本体110のE2 PROM7
6のうちどちらか一方にしかランダムIDが書き込まれ
ていないときと、両E2 PROM67b,76にそれぞ
れランダムIDが書き込まれているものの、両ランダム
IDが対応しないときには、装着された応答器本体11
0が無効化される。そして、応答器本体110の液晶デ
ィスプレイ72に、ホルダ100からの抜き取り要求メ
ッセージが継続して表示され、この無効化された応答器
本体110をホルダ100から抜き取ると、抜き取り要
求メッセージが消去される。
【0128】また、無効化されていない応答器本体11
0ホルダ100に装着された場合、ホルダ100のE2
PROM67bと応答器本体110のE2 PROM76
のどちらにもランダムIDが書き込まれていないときに
は、応答器本体110の液晶ディスプレイ72に、ホル
ダIDの入力を要求するメッセージが表示され、このメ
ッセージは、テンキー73によりホルダIDが入力され
るまでの間、継続して表示される。
【0129】そして、ホルダIDの入力要求メッセージ
に呼応して、テンキー73により誤ったホルダIDを入
力すると、液晶ディスプレイ72の表示が、間違いを警
告するメッセージに一旦変わった後、ホルダIDの入力
を要求するメッセージに再び戻る。
【0130】続いて、もう一度誤ったホルダIDを入力
すると、同じ動作が繰り返して行われ、それからもう一
度、即ち、3回連続して誤ったホルダIDを入力する
と、ホルダ100に装着された応答器本体110が無効
化され、液晶ディスプレイ72の表示が、応答器本体1
10をホルダ100から抜き取るように要求するメッセ
ージに変わり、その後、応答器本体110をホルダ10
0から実際に抜き取ると、液晶ディスプレイ72の表示
が消える。
【0131】また、3回までの間に正しいホルダIDを
テンキー73により入力すると、液晶ディスプレイ72
のホルダID入力要求メッセージの表示が消え、続い
て、応答器本体110のマイコン79において、NVM
67aに格納されている車両10の車種情報が応答器本
体110のE2 PROM76に書き込まれる。そして、
NVM67aに格納されている車両10の車種情報と、
マイコン79によりカウントされてRAM79bで保持
されている料金所の通過回数とを基に発生させた乱数か
ら、ホルダ100と応答器本体110とのランダムID
がそれぞれ設定され、これらのランダムIDが、ホルダ
100と応答器本体110の対応する各E2 PROM6
7b,76にそれぞれ書き込まれる。
【0132】この状態で、車両10が有料道路の料金所
20のゲート21を通過し車両検出器25が通過中の車
両10とその車種とを検出すると、レーン21上の質問
器29から質問信号が無線で送信され、これをアンテナ
104で受信した応答器ユニット90が、送信機能を停
止させて受信待機状態となっているスリープモードを解
除して、送受信可能なアクティブモードに移行する。続
いて、ホルダ100のNVM67aから読み込まれて応
答器本体110のE 2 PROM76に格納されているホ
ルダIDを含む応答信号が、応答器ユニット90から無
線で質問器29に送信される。
【0133】すると、料金所ホスト30において応答器
ユニット90からのホルダIDがブラックリストに載っ
ていないかどうかが確認され、載っていない場合は、質
問器29からそのIDが情報信号として送信され、これ
を受信した応答器ユニット90は、E2 PROM76か
ら読み出した電子現金情報や支払者情報を、後払いとす
るか否かの支払方法の情報と共に情報信号として質問器
29に送信する。
【0134】そして、これに呼応して質問器29が日
時、車種検出器25で検出した車種、通行料金、料金収
集方法等の情報信号を送信してこれを応答器ユニット9
0が受信すると、受信した内容にエラーがあるか否か、
つまり、文字通りのデータエラーや、NVM67aに格
納されている車両10の車種情報と質問器29からの車
種検出器25で検出した車種とが一致するか否かを確認
する。
【0135】この結果、質問器29からの情報信号中に
エラーがなければ、質問器29から通知された通行料金
の差し引き後の電子現金等の残金の情報を精算確認情報
信号として質問器29に送信し、これに呼応して質問器
29が確認信号を送信してこれを受信すると、正規の通
行料金の収受、或は、その後納予約がなされる。
【0136】そして、質問器29からの確認信号を受信
すると、それから所定のディレイタイムが過ぎるまでの
間に、RAM79bでカウントされている今回を勘定に
入れた料金所20の総通過回数と、E2 PROM76の
車種情報とを基に発生させた乱数によって、ホルダ10
0と応答器本体110とのランダムIDがそれぞれ新た
に設定され、これらのランダムIDが、ホルダ100と
応答器本体110の対応する各E2 PROM67b,7
6に現在書き込まれているランダムIDに代えて書き込
まれ、ランダムIDの更新が行われる。
【0137】その後、質問器29からの確認信号の受信
から前記ディレイタイムが過ぎると、前記応答器ユニッ
ト90が、送受信可能なアクティブモードから、送信機
能を停止させて受信待機状態となるスリープモードに移
行する。
【0138】以上のようにして、料金所20の通過に伴
う通行料金の収受やその後納予約がなされた後、或は、
ランダムIDがホルダ100と応答器本体110とにそ
れぞれ設定された後であれば、料金所20の通過に伴う
通行料金の収受が行われる前であっても同じであるが、
応答器本体110をホルダ100から抜き取ると、その
後に応答器本体110をホルダ100に再び装着した時
点で、応答器本体110のE2 PROM76に書き込ま
れているランダムIDが、ホルダ100のE2PROM
67bに書き込まれているランダムIDに対応している
か否かの確認が行われる。
【0139】ここで、両者のランダムIDが一致しない
場合には、先に述べたように、応答器本体110が無効
化されると共に、応答器本体110の液晶ディスプレイ
72に、応答器本体110のホルダ100からの抜き取
りを要求するメッセージが表示され、その後、応答器本
体110をホルダ100から抜き取ると、液晶ディスプ
レイ72の表示が消える。
【0140】このように本実施形態の応答器ユニット9
0によれば、応答器ユニット90を、車種情報を書き換
え不能に保持させたNVM67aを有し、車両10のダ
ッシュボード18に固設されるホルダ100と、このホ
ルダ110に着脱可能に装着される応答器本体110と
に分離して、応答器本体110だけを単体で車外に持ち
出せるように構成し、ホルダ100のE2 PROM67
bと、応答器本体110のプリペイド金額情報を書き換
え可能に保持するE2 PROM76とに、相互の認証用
のランダムIDを保持させて、一旦ホルダ100から外
した応答器本体110を再装着した際に、双方のランダ
ムIDが対応するか否かを応答器本体110のマイコン
79に確認させる構成とした。
【0141】このため、車両10の種類によって異なる
車種情報がE2 PROM76に書き込まれた状態で、応
答器本体110が車両10から持ち出されても、他車で
は使用できないため、車種情報の他車両10への転用に
よる不正利用を防止することができる。
【0142】しかも、ホルダ100に対する応答器本体
110の認証に用いるランダムIDが、ホルダ100の
NVM67aから読み込んで応答器本体110のE2
ROM76に書き込まれた車両10の車種を基に発生さ
せた乱数から決められるので、車種が異なる車両10に
搭載された応答器本体110が持つランダムIDと確実
に異なるランダムIDを持たせて、車種が異なる車両間
での応答器本体110の流用を確実に不能とし、正規の
通行料金よりも安い金額で不正な料金の精算処理が行わ
れるのを防止することができる。
【0143】次に、本発明の第2実施形態に係る認証装
置を採用した応答器ユニットについて、図17乃至図2
1を参照して説明する。
【0144】図17は第2実施形態に係る応答器ユニッ
トの電気的概略構成を示すブロック図であり、図17中
引用符号90Aで示す第2実施形態の応答器ユニット
は、車両10のダッシュボード18の上面18aに固設
されるホルダ100Aと、このホルダ100Aに着脱可
能に装着される応答器本体110Aとを備えている。
【0145】前記ホルダ100Aは、E2 PROM67
bが省略されている点が第1実施形態のホルダ100と
は構成が異なっており、また、前記応答器本体110A
は、マイコン80が第1実施形態のマイコン79とは異
なっている。さらに、ホルダ100Aと応答器本体11
0Aとに亘り、両者を接続する雄コネクタ102と雌コ
ネクタ112とにおいて、ホルダ100AのE2 PRO
M67bをマイコン80のCPU80aに接続するため
の端子が省略されている点が、第1実施形態の応答器ユ
ニット90とは構成が異なっており、その他の点は、第
1実施形態の応答器ユニット90と同様に構成されてい
る。
【0146】前記マイコン80は、CPU80aと、R
AM80bと、ROM80cとで構成されている。
【0147】前記CPU80aには、前記液晶ディスプ
レイ72、テンキー73、雌コネクタ112、E2 PR
OM76、並びに、変復調回路77が接続されている。
前記RAM80bは、各種データ記憶用のデータエリア
及び各種処理作業に用いるワークエリアを有しており、
このうちワークエリアには、図18にメモリエリアマッ
プで示すように、ホルダID確認回数カウンタ、料金所
通過回数カウンタ、応答器無効化フラグ、ホルダID確
認済フラグ、及び、ランダムIDリセットフラグの各エ
リア等が設けられている。前記ROM80cには、CP
U80aに各種動作を行わせるための制御プログラムが
格納されている。
【0148】次に、前記ROM80cに格納された制御
プログラムに従いCPU80aが行う処理を、図19乃
至図21のフローチャートを参照して説明する。
【0149】不図示のイグニッションスイッチ(図示せ
ず)の投入によりバッテリ13か、或は、電源回路78
が接続されてマイコン80が起動し、これに伴いプログ
ラムがスタートすると、CPU80aは、まず、図19
に示すように、初期設定を行う(ステップSA1)。
【0150】この初期設定では、RAM80bのホルダ
ID確認回数カウンタと料金所通過回数カウンタの各カ
ウント値I,Cをそれぞれゼロリセットすると共に、応
答器無効化フラグ、ホルダID確認済フラグ、及び、ラ
ンダムIDリセットフラグの各エリアのフラグFa,F
b,Fcをそれぞれ「0」に設定する。
【0151】次に、バッテリ13から雌コネクタ112
及び雄コネクタ102を介して電源回路78及びCPU
80aに電力が供給されているか否かを基に、応答器本
体110Aがホルダ100Aに装着されているか否かを
確認する(ステップSA3)。応答器本体110Aがホ
ルダ100Aに装着されていない場合は(ステップSA
3でN)、後述するステップSA19に進み、装着され
ている場合は(ステップSA3でY)、不図示のイグニ
ッションスイッチがオンしているか否かを確認する(ス
テップSA5)。
【0152】イグニッションスイッチがオンしていない
場合は(ステップSA5でN)、ステップSA3にリタ
ーンし、オンしている場合は(ステップSA5でY)、
応答器無効化フラグFaが「0」であるか否かを確認す
る(ステップSA7)。応答器無効化フラグFaが
「0」でない場合は(ステップSA7でN)、応答器本
体110Aのホルダ100Aからの抜き取り要求メッセ
ージを液晶ディスプレイ72に表示させた後(ステップ
SA9)、ステップSA3にリターンし、「0」である
場合は(ステップSA7でY)、ランダムIDリセット
フラグFcが「0」であるか否かを確認する(ステップ
SA11)。
【0153】ランダムIDリセットフラグFcが「0」
でない場合は(ステップSA11でN)、ホルダ100
Aと応答器本体110Aの両E2 PROM67b,76
に書き込まれているランダムIDをそれぞれリセット
(消去)し(ステップSA13)、次に、ランダムID
リセットフラグFcを「0」に設定した後(ステップS
A15)、後述する図20のステップSA29に進む。
【0154】また、ランダムIDリセットフラグFcが
「0」である場合は(ステップSA11でY)、応答器
本体100AのE2 PROM76にランダムIDが書き
込まれているか否かを確認する(ステップSA17)。
【0155】ランダムIDが書き込まれている場合は
(ステップSA17でY)、後述する図21のステップ
SA63に進み、書き込まれていない場合は(ステップ
SA17でN)、ステップSA29に進む。
【0156】また、ステップSA3において、応答器本
体110Aがホルダ100Aに装着されていない場合
(N)に進むステップSA19では、応答器無効化フラ
グFaが「0」であるか否かを確認する。応答器無効化
フラグFaが「0」である場合は(ステップSA19で
Y)、後述するステップSA25に進み、「0」でない
場合は(ステップSA19でN)、応答器無効化フラグ
Faを「0」に設定し(ステップSA21)、さらに、
液晶ディスプレイ72の表示を消去した後(ステップS
A23)、ステップSA25に進む。
【0157】ステップSA19で応答器無効化フラグF
aが「0」である場合(Y)と、ステップSA23で液
晶ディスプレイ72の表示を消去した後に進むステップ
SA25では、ホルダID確認済フラグFbが「0」で
あるか否かを確認し、「0」である場合は(ステップS
A25でY)、ステップSA3にリターンし、「0」で
ない場合は(ステップSA25でN)、ホルダID確認
済フラグFbを「0」に設定した後(ステップSA2
7)、ステップSA3にリターンする。
【0158】ステップSA15でランダムIDリセット
フラグFcを「0」に設定した後と、ステップSA17
で応答器本体100AのE2 PROM76にランダムI
Dが書き込まれていない場合(N)に進むステップSA
29では、図20に示すように、ホルダID確認回数カ
ウンタのカウント値Iをゼロリセットする。続いて、前
記カウント値Iを「1」インクリメントし(ステップS
A31)、さらに、ホルダIDの入力要求メッセージを
液晶ディスプレイ72に表示させた後(ステップSA3
3)、テンキー73からのホルダIDの入力があるか否
かを確認する(ステップSA35)。
【0159】テンキー73からのホルダIDの入力があ
った場合(Y)は、後述するステップSA41に進み、
入力がない場合は(ステップSA35でN)、イグニッ
ションスイッチがオンしているか否かを確認する(ステ
ップSA37)。イグニッションスイッチがオンしてい
ない場合は(ステップSA37でN)、ステップSA3
にリターンし、オンしている場合は(ステップSA37
でY)、応答器本体110Aがホルダ100Aから抜き
取られたか否かを確認する(ステップSA39)。応答
器本体110Aがホルダ100Aから抜き取られていな
い場合は(ステップSA39でN)、ステップSA33
にリターンし、抜き取られている場合は(ステップSA
39でY)、ステップSA3にリターンする。
【0160】また、ステップSA35でテンキー73か
らのホルダIDの入力があった場合(Y)に進むステッ
プSA41では、入力されたホルダIDが、ホルダ10
0AのNVM67aに書き込まれているホルダIDと一
致したか否かを確認し、一致した場合は(ステップSA
41でY)、液晶ディスプレイ72の表示を消去した後
(ステップSA43)、後述する図21のステップSA
55に進み、一致しない場合は(ステップSA41で
N)、ホルダID確認回数カウンタのカウント値Iが
「3」に達しているか否かを確認する(ステップSA4
5)。
【0161】ホルダID確認回数カウンタのカウント値
Iが「3」に達していない場合は(ステップSA45で
N)、ホルダID入力ミスの警告メッセージを液晶ディ
スプレイ72に表示させた後(ステップSA47)、ス
テップSA31にリターンし、達している場合は(ステ
ップSA45でY)、応答器無効化フラグFaを「1」
に設定し(ステップSA49)、応答器本体110Aの
2 PROM76に応答器無効化データを書き込んでそ
の応答器本体110Aを無効化すると共に(ステップS
A51)、応答器本体110Aのホルダ100Aからの
抜き取り要求メッセージを液晶ディスプレイ72に表示
させた後(ステップSA53)、ステップSA3にリタ
ーンする。
【0162】ステップSA43で液晶ディスプレイ72
の表示を消去した後に進むステップSA55では、図2
1に示すように、ホルダ100AのNVM67aから車
種情報とホルダIDを読み込み、次に、読み込んだ車種
情報とホルダIDを応答器本体110AのE2 PROM
76に書き込む(ステップSA57)。
【0163】さらに、RAM80bの料金所通過回数カ
ウンタのカウント値Cを基にした乱数を発生させてこの
乱数を、ROM80cの制御プログラム中にある車種別
の複数の多項式のうち、NVM67aから読み込んだ車
種情報の示す車両10の車種に応じた多項式で割って、
これにより得た符号を応答器本体110AのランダムI
Dとして設定し、このランダムIDを応答器本体110
AのE2 PROM76に書き込んで(ステップSA5
9)、ホルダID確認済フラグFbを「1」に設定した
後(ステップSA61)、ステップSA63に進む。
【0164】ステップSA17において、応答器本体1
00AのE2 PROM76にランダムIDが書き込まれ
ている場合(Y)と、ステップSA61において、ホル
ダID確認済フラグFbを「1」に設定した後に進むス
テップSA63では、質問器29からの質問信号を受信
したか否かを確認する。
【0165】質問信号を受信していない場合は(ステッ
プSA63でN)、ステップSA3にリターンし、受信
した場合は(ステップSA63でY)、応答器本体11
0Aの信号送信機能を休止させたスリープモードを解除
して(ステップSA65)、質問器29に対してE2
ROM76の車種情報やホルダID、プリペイド金額情
報を含む情報信号等を送信したり、質問器29がこれに
応じて送信する課金情報を含む情報信号等を受信する情
報信号送受信処理を行った後(ステップSA67)、ホ
ルダID確認済フラグFbが「0」であるか否かを確認
する(ステップSA69)。
【0166】ホルダID確認済フラグFbが「0」でな
い場合は(ステップSA69でN)、後述するステップ
SA79に進み、「0」である場合は(ステップSA6
9でY)、質問器29からの情報信号中に含まれる車種
情報の示す、各ゲート21の車種検出器25が検出した
車種に、応答器本体110AのE2 PROM76のラン
ダムIDの内容が対応するか否かを確認する(ステップ
SA71)。
【0167】ここで、E2 PROM76のランダムID
が質問器29からの情報信号中の車種に対応するか否か
は、次のようにして確認される。つまり、E2 PROM
76のランダムIDを得る際に、料金所通過回数カウン
タのカウント値Cを基に発生させた乱数を割るのに用い
た車種別の多項式に対応する車種と、質問器29からの
情報信号中の車種とが一致すれば、応答器本体110A
のランダムIDが質問器29からの情報信号中の車種に
対応すると確認され、一致しなければ、対応しないと確
認される。
【0168】そして、応答器本体110AのランダムI
Dが質問器29からの情報信号中の車種に対応する場合
は(ステップSA71でY)、ステップSA79に進
み、対応しない場合は(ステップSA71でN)、応答
器無効化フラグFaを「1」に設定し(ステップSA7
3)、応答器本体110のE2 PROM76に応答器無
効化データを書き込んでその応答器本体110を無効化
すると共に(ステップSA75)、応答器本体110の
ホルダ100からの抜き取り要求メッセージを液晶ディ
スプレイ72に表示させた後(ステップSA77)、ス
テップSA3にリターンする。
【0169】また、ステップSA69でホルダID確認
済フラグFbが「0」でない場合(スN)と、ステップ
SA71で応答器本体110AのランダムIDが質問器
29からの情報信号中の車種に対応する場合(Y)に進
むステップSA79では、質問器29からの確認信号を
受信したか否かを確認し、受信していない場合は(ステ
ップSA79でN)、受信するまでステップSA79を
リピートする。
【0170】一方、質問器29からの確認信号を受信し
た場合は(ステップSA79でY)、料金所通過回数カ
ウンタのカウント値Cを「1」インクリメントして(ス
テップSA81)、この料金所通過回数カウンタのカウ
ント値Cを基にした乱数から設定したランダムIDに、
ホルダ100Aと応答器本体110Aの両E2 PROM
67b,76が保持するランダムIDを更新し(ステッ
プSA83)、応答器本体110Aの信号送信機能を休
止させるスリープモードに入った後(ステップSA8
5)、ステップSA3にリターンする。
【0171】以上の説明からも明らかなように本実施形
態では、請求項中の応答器側車種情報設定手段A、応答
器側車種情報生成手段F、及び、暗号化手段Hが、図2
1のフローチャートにおけるステップSA59及びステ
ップSA83で構成されており、第2判定手段N及び復
号化手段Kが、図21中のステップSA71で構成さ
れ、車種情報更新手段Sが、図21中のステップSA8
3で構成されている。
【0172】また、本実施形態では、請求項中の変化検
出手段Tが、図21中のステップSA79及びステップ
SA81で構成され、車両側車種情報保持手段67bA
がホルダ100AのNVM67aで構成され、暗号化デ
ータ保持手段G及び復号化データ保持手段Jがマイコン
80のROM80cで構成されている。
【0173】次に、上述した構成による第2実施形態の
応答器ユニット90Aの動作(作用)について説明す
る。まず、応答器ユニット90Aを使用するに当たっ
て、応答器本体110Aをホルダ100Aに装着した場
合には、イグニッションスイッチがオフの間は状態に何
ら変化はなく、イグニッションスイッチがオンすると、
その時点での状態に応じて異なる動作が行われる。
【0174】まず、ホルダ100Aに装着した応答器本
体110Aが無効化されていると、応答器本体110A
の液晶ディスプレイ72に、応答器本体110Aの抜き
取りを要求するメッセージが表示され、その応答器本体
110Aをホルダ100Aから抜き取ると、液晶ディス
プレイ72の抜き取り要求メッセージが消去される。
【0175】また、無効化されていない応答器本体11
0Aがホルダ100Aに装着された場合、応答器本体1
10AのE2 PROM76にランダムIDが書き込まれ
ていないときには、応答器本体110Aの液晶ディスプ
レイ72に、ホルダIDの入力を要求するメッセージが
表示され、このメッセージは、テンキー73によりホル
ダIDが入力されるまでの間、継続して表示される。
【0176】そして、ホルダIDの入力要求メッセージ
に呼応して、テンキー73により誤ったホルダIDを入
力すると、液晶ディスプレイ72の表示が、間違いを警
告するメッセージに一旦変わった後、ホルダIDの入力
を要求するメッセージに再び戻る。
【0177】続いて、もう一度誤ったホルダIDを入力
すると、同じ動作が繰り返して行われ、それからもう一
度、即ち、3回連続して誤ったホルダIDを入力する
と、ホルダ100Aに装着された応答器本体110Aが
無効化され、液晶ディスプレイ72の表示が、応答器本
体110Aをホルダ100Aから抜き取るように要求す
るメッセージに変わり、その後、応答器本体110Aを
ホルダ100Aから実際に抜き取ると、液晶ディスプレ
イ72の表示が消える。
【0178】また、3回までの間に正しいホルダIDを
テンキー73により入力すると、液晶ディスプレイ72
のホルダID入力要求メッセージの表示が消え、続い
て、応答器本体110Aのマイコン80において、NV
M67aに格納されている車両10の車種情報が応答器
本体110AのE2 PROM76に書き込まれる。そし
て、NVM67aに格納されている車両10の車種情報
と、マイコン80によりカウントされてRAM80bで
保持されている料金所の通過回数とを基に発生させた乱
数から、応答器本体110AのランダムIDが設定さ
れ、このランダムIDが応答器本体110AのE2 PR
OM76に書き込まれる。
【0179】このようにして、ランダムIDがE2 PR
OM76に書き込まれている応答器本体110Aがホル
ダ100Aに装着された後、或は、ランダムIDがE2
PROM76に書き込まれていない応答器本体110A
がホルダ100Aに装着されて、ホルダIDの確認によ
り装着後にランダムIDがE2 PROM76に書き込ま
れた後、車両10が有料道路の料金所20のゲート21
を通過し車両検出器25が通過中の車両10とその車種
とを検出すると、次の動作が行われる。
【0180】まず、レーン21上の質問器29から質問
信号が無線で送信され、これをアンテナ104で受信し
た応答器ユニット90Aが、送信機能を停止させて受信
待機状態となっているスリープモードを解除して、送受
信可能なアクティブモードに移行する。続いて、ホルダ
100AのNVM67aから読み込まれて応答器本体1
10AのE2 PROM76に格納されているホルダID
を含む応答信号が、応答器ユニット90Aから無線で質
問器29に送信される。
【0181】すると、料金所ホスト30において応答器
ユニット90AからのホルダIDがブラックリストに載
っていないかどうかが確認され、載っていない場合は、
質問器29からそのIDが情報信号として送信され、こ
れを受信した応答器ユニット90Aは、E2 PROM7
6から読み出した電子現金情報や支払者情報を、後払い
とするか否かの支払方法の情報と共に情報信号として質
問器29に送信する。
【0182】これに呼応して質問器29が日時、車種検
出器25で検出した車種、通行料金、料金収集方法等の
情報信号を送信してこれを応答器ユニット90Aが受信
すると、受信した内容にエラーがあるか否か、つまり、
文字通りのデータエラーや、NVM67aに格納されて
いる車両10の車種情報と質問器29からの車種検出器
25で検出した車種とが一致するか否かを確認する。
【0183】そして、E2 PROM76にランダムID
が書き込まれた状態で応答器本体110Aがホルダ10
0Aに装着された場合には、上述した質問器29からの
情報信号のエラーの有無の確認に加えて、E2 PROM
76が保持している車種情報が示す車種と、質問器29
からの車種検出器25で検出した車種とが一致するか否
かの確認を行う。
【0184】その結果、E2 PROM76の車種と質問
器29からの車種検出器25で検出した車種とが一致し
なければ、質問器29からの情報信号中にエラーがある
か否かに関係なく、ホルダ100Aに装着された応答器
本体110Aが無効化されて、応答器本体110Aの液
晶ディスプレイ72に、ホルダ100Aからの抜き取り
要求メッセージが継続して表示され、この無効化された
応答器本体110Aをホルダ100Aから抜き取ると、
抜き取り要求メッセージが消去される。
【0185】一方、E2 PROM76の車種と質問器2
9からの車種検出器25で検出した車種とが一致し、且
つ、質問器29からの情報信号中にエラーがなければ、
質問器29から通知された通行料金の差し引き後の電子
現金等の残金の情報を精算確認情報信号として質問器2
9に送信し、これに呼応して質問器29が確認信号を送
信してこれを受信すると、正規の通行料金の収受、或
は、その後納予約がなされる。
【0186】また、ホルダ100Aへの装着後に、ホル
ダIDの確認を経て応答器本体110AのE2 PROM
76にランダムIDが書き込まれた場合には、質問器2
9からの情報信号中にエラーがなければ、質問器29か
ら通知された通行料金の差し引き後の電子現金等の残金
の情報を精算確認情報信号として質問器29に送信し、
これに呼応して質問器29が確認信号を送信してこれを
受信すると、正規の通行料金の収受、或は、その後納予
約がなされる。
【0187】そして、質問器29からの確認信号を受信
すると、それから所定のディレイタイムが過ぎるまでの
間に、RAM80bでカウントされている今回を勘定に
入れた料金所20の総通過回数と、E2 PROM76の
車種情報とを基に発生させた乱数によって、応答器本体
110AのランダムIDが新たに設定され、このランダ
ムIDが応答器本体110AのE2 PROM76に現在
書き込まれているランダムIDに代えて書き込まれ、ラ
ンダムIDの更新が行われる。
【0188】その後、質問器29からの確認信号の受信
から前記ディレイタイムが過ぎると、前記応答器ユニッ
ト90Aが、送受信可能なアクティブモードから、送信
機能を停止させて受信待機状態となるスリープモードに
移行する。
【0189】以上のようにして、料金所20の通過に伴
う通行料金の収受やその後納予約がなされた後、或は、
ランダムIDが応答器本体110Aに設定された後であ
れば、料金所20の通過に伴う通行料金の収受が行われ
る前であっても同じであるが、応答器本体110Aをホ
ルダ100Aから抜き取ると、応答器本体110Aをホ
ルダ100Aに再び装着した後、応答器本体110Aの
2 PROM76に書き込まれているランダムIDが、
料金所20の通過に伴って受信する質問器29からの情
報信号中の車種検出器25による検出車種に対応してい
るか否かの確認が行われる。
【0190】ここで、応答器本体110AのランダムI
Dが車種検出器25による検出車種に対応していない場
合には、先に述べたように、応答器本体110Aが無効
化されると共に、応答器本体110Aの液晶ディスプレ
イ72に、応答器本体110Aのホルダ100Aからの
抜き取りを要求するメッセージが表示され、その後、応
答器本体110Aをホルダ100Aから抜き取ると、液
晶ディスプレイ72の表示が消える。
【0191】このように本実施形態の応答器ユニット9
0Aによれば、応答器ユニット90Aを、車両10のダ
ッシュボード18に固設されるホルダ100Aと、この
ホルダ110に着脱可能に装着される応答器本体110
Aとに分離して、応答器本体110Aだけを単体で車外
に持ち出せるように構成し、応答器本体110Aのプリ
ペイド金額情報を書き換え可能に保持するE2 PROM
76に、ホルダ100Aとの認証用のランダムIDを保
持させて、一旦ホルダ100Aから外した応答器本体1
10Aを再装着した場合に、料金所20の通過に伴い受
信する質問器29からの情報信号中の車種検出器25に
よる検出車種に、応答器本体110Aの双方のランダム
IDが対応するか否かを、応答器本体110Aのマイコ
ン80に確認させる構成とした。
【0192】このような構成による第2実施形態の応答
器ユニット90Aによっても、第1実施形態の応答器ユ
ニット90と同様の効果を得ることができる。しかも、
第2実施形態の応答器ユニット90Aによれば、ホルダ
100Aに第1実施形態のホルダ100のようなE2
ROM67bと、これに車両側のランダムIDを書き込
ませたり、応答器本体110A側のランダムIDと照合
するために読み出させたりするための構成が不要となる
ことから、ホルダ100Aと応答器本体110Aとの間
の認証を、第1実施形態の応答器ユニット90よりも安
価な構成で実現することができる。
【0193】尚、上述した第1及び第2実施形態の応答
器ユニット90,90Aにおいて採用した、ランダムI
Dを更新する構成は省略してもよいが、この構成を採用
すれば、応答器ユニット90,90Aの外部からの解析
によるランダムIDの漏洩とそれを利用した他車の応答
器本体110,110Aの不正利用をより一層困難とす
ることができるので、有利である。
【0194】そして、ランダムIDを更新する構成とす
る場合、その周期は、第1及び第2実施形態の応答器ユ
ニット90,90Aのように、車両10が料金所20を
通過する毎に限らず、応答器ユニット90,90Aの稼
働時間が所定時間増える毎にしたり、或は、アクティブ
モードの総積算時間が所定時間増える毎にする等、任意
である。
【0195】また、第1及び第2実施形態の応答器ユニ
ット90,90Aでは、ホルダ100,100AのNV
M67aの車種情報から得られる車両10の車種に基づ
いて発生させた乱数からランダムIDを得る構成とし、
車種別のランダムIDという形態とした。
【0196】しかし、ホルダ100,100Aのランダ
ムIDや、料金所20の通過に伴い受信する質問器29
からの情報信号中の車種検出器25による検出車種、或
は、この検出車種を含む車種情報と、応答器本体11
0,110AのランダムIDとを同一の内容とせず、例
えば、ホルダ100,100AのランダムID等を暗号
化したものを応答器本体110,110AのランダムI
Dとし、照合に当たって応答器本体110,110Aの
ランダムIDを復号化した上でホルダ100,100A
のランダムID等と照合する形態を採る限り、個々の車
両10を特定する情報を取り入れて発生させた乱数によ
りランダムIDを決定する構成としてもよい。
【0197】その場合、例えば第1実施形態の応答器ユ
ニット90を例に取って説明すると、ホルダ100のN
VM67aに書き込まれた前記ホルダIDを、応答器本
体110との認証用に用いることができ、第1実施形態
のマイコン79の動作を、ホルダIDを基にしたランダ
ムIDでホルダ100と応答器本体110との認証を行
う場合に置き換えて考えると、「車種情報」を全て「ホ
ルダID」に置き換えたものとして、請求項中の各手段
は、次のように構成されることとなる。
【0198】即ち、請求項中の応答器側特定情報設定手
段W、応答器側車種情報生成手段F、及び、第2暗号化
手段Vは、図16のフローチャートにおけるステップS
63及びステップS75で構成され、第3判定手段Y及
び第2復号化手段Xは、図14のフローチャートにおけ
るステップS19で構成され、特定情報更新手段Zは、
図16中のステップS75で構成されることとなる。
【0199】また、請求項中の変化検出手段Tは、図1
6中のステップS71及びステップS73で構成され、
車両側特定情報保持手段67bBはホルダ100のNV
M67aで構成され、暗号化データ保持手段G及び復号
化データ保持手段Jはマイコン79のROM79cで構
成されることとなる。
【0200】また、第1実施形態のように、ホルダ10
0と応答器本体110との双方にランダムIDを設定す
る構成とする場合、応答器本体100のランダムIDを
ホルダ100のランダムIDと異なる内容とするため
に、第1実施形態とは逆に、暗号化前のランダムIDを
応答器本体110のランダムIDとし、暗号化後のラン
ダムIDをホルダ100のランダムIDとしてもよい。
【0201】さらに、一方のランダムIDを他方のラン
ダムIDの暗号化したものとして、双方を同一の内容と
しない構成は省略してもよいが、ランダムIDを更新す
る構成と同様に、この構成を採用すれば、応答器ユニッ
ト90の外部からの解析によるランダムIDの漏洩とそ
れを利用した他車の応答器本体110の不正利用をより
一層困難とすることができるので、有利である。
【0202】また、上述した第1及び第2実施形態の応
答器ユニット90,90Aでは、ホルダ100,100
Aの車種情報やこの車種情報の示す車種に応じて定まる
ホルダ100側のランダムIDや、応答器本体110,
110AのランダムIDを、E2 PROM67b,76
にそのまま書き込み、読み出すように構成したが、車種
に応じて書き込み、読み出す箇所を変えるように構成し
てもよい。以下、その具体例について説明する。
【0203】図22は第1及び第2実施形態の応答器ユ
ニット90,90Aにおける応答器本体110,110
AのE2 PROM76に代えて用いることができる、本
発明の第3実施形態に係る応答器ユニットのランダムI
D保持用の記憶手段の概略構成を示すブロック図で、図
22中引用符号76a〜76cで示す3つのE2 PRO
Mは、マイコン79(80)のCPU79a(80a)
にそれぞれ接続されていて、これらE2 PROM76a
〜76cは、応答器本体110,110AのランダムI
Dを、車種に応じて分散して保持する。
【0204】これを詳説すると、前記応答器本体11
0,110AのランダムIDは、ここでは、緊急車、特
殊車、大型車、中型車、小型車、及び、二輪車の6つの
車種により異なっていて、2ビット×3桁のデータで表
されるように設定されている。
【0205】そして、具体的には、例えば、緊急車のラ
ンダムIDは「111」、特殊車のランダムIDは「1
10」、大型車のランダムIDは「101」、中型車の
ランダムIDは「011」、小型車のランダムIDは
「100」、二輪車のランダムIDは「010」にそれ
ぞれ設定されており、3つのE2 PROM76a〜76
cは、先頭から1桁目、2桁目、3桁目のデータをそれ
ぞれ個別に保持するように構成されている。
【0206】従って、上述した構成を第1実施形態の応
答器ユニット90に適用する場合には、応答器本体11
0のランダムIDを記録、或は、更新する際に、ホルダ
100のE2 PROM67bに書き込まれるホルダ10
0のNVM67aの車種情報が示す車両10の車種が大
型車であれば、応答器本体110のランダムIDとし
て、マイコン79のCPU79aにより、E2 PROM
76aとE2 PROM76cとにそれぞれ「1」のデー
タが書き込まれる。
【0207】これに対し、ホルダ100に応答器本体1
10が装着された場合には、E2 PROM76a〜76
cのうち少なくとも1つにデータが書き込まれていれ
ば、マイコン79のCPU79aにより、ホルダ100
のNVM67aの車種情報が示す車両10の車種である
大型車に対応する、E2 PROM76aとE2 PROM
76cとからデータが読み出される。
【0208】よって、仮に、自車が小型車であって、小
型車に対応するE2 PROM76aのみに「1」のデー
タが書き込まれた自車の応答器本体110を、ホルダ1
00から一旦外して再装着すると、マイコン79のCP
U79aは、NVM67aの車種情報を基に生成してホ
ルダ100のE2 PROM67bに書き込まれているラ
ンダムID「100」が示す車種=小型車に対応する、
2 PROM76aのみからデータを読み出す。
【0209】その結果得られる応答器本体110のラン
ダムIDは、「100」となり、ホルダ100のランダ
ムID「100」と一致するので、CPU79aは、両
ランダムIDが対応していると判定することになる。
【0210】同様に、上述した構成を第2実施形態の応
答器ユニット90Aに適用する場合には、応答器本体1
10AのランダムIDを記録、或は、更新する際に、ホ
ルダ100AのE2 PROM67bに書き込まれるホル
ダ100AのNVM67aの車種情報が示す車両10の
車種が小型車であれば、応答器本体110Aのランダム
IDとして、マイコン80のCPU80aにより、E2
PROM76aにのみ「1」のデータが書き込まれる。
【0211】これに対し、ホルダ100Aに応答器本体
110が装着されると、E2 PROM76a〜76cの
うち少なくとも1つにデータが書き込まれていれば、そ
の後に質問器29からの質問信号に続く情報信号を受信
した時点で、その情報信号中の車種検出器25が検出し
た車両10の車種である小型車に対応する、E2 PRO
M76aのみからデータが読み出される。
【0212】よって、仮に、二輪車で使用されていて、
二輪車に対応するE2 PROM76bのみに「1」のデ
ータが書き込まれた他車の応答器本体110Aを、小型
車である自車のホルダ100Aに装着すると、マイコン
80のCPU80aは、質問器29からの質問信号に続
く情報信号を受信した時点で、その情報信号中の車種検
出器25が検出した車両10の車種=小型車に対応す
る、E2 PROM76aのみからデータを読み出す。
【0213】その結果得られる応答器本体110のラン
ダムIDは、「000」となり、ホルダ100のランダ
ムID「100」と一致しないので、CPU80aは、
両ランダムIDが対応していないと判定することにな
る。
【0214】このような第3実施形態によれば、第1及
び第2実施形態の応答器ユニット90,90Aと同様の
効果を得ることができる上、車種の違いによりホルダ1
00,100AのランダムIDと応答器本体110,1
10AのランダムIDとの間に対応関係が発生しないよ
うにして、本来の通行料金よりも安い金額で精算される
という車種の異なる車両の応答器の不正利用を確実に防
止することができる。
【0215】尚、上述した第3実施形態の構成は、第1
実施形態の応答器ユニット90における、ホルダ100
のランダムIDを保持する記憶手段、つまり、E2 PR
OM67bの代わりとして適用することも可能である。
【0216】そして、上述した第3実施形態の構成を第
1実施形態の応答器ユニット90におけるホルダ100
や応答器本体110のE2 PROM67b,76に代え
て用いる場合は、請求項中のアクセス手段Cが、図16
のフローチャートにおけるステップS63及びステップ
S75で構成され、記憶手段a〜nがE2 PROM76
a〜76cで構成されることとなる。
【0217】また、上述した第3実施形態の構成を第2
実施形態の応答器ユニット90Aにおける応答器本体1
10AのE2 PROM76に代えて用いる場合は、請求
項中の第3アクセス手段Pが、図21中のステップSA
59及びステップSA83で構成され、記憶手段a〜n
がE2 PROM76a〜76cで構成されることとな
る。
【0218】さらに、図23は第1及び第2実施形態の
応答器ユニット90,90Aにおける応答器本体11
0,110AのE2 PROM76に代えて用いることが
できる、本発明の第4実施形態に係る応答器ユニットの
ランダムID保持用の記憶手段の概略構成を示すブロッ
ク図で、図23中引用符号76gで示すE2 PROM
は、マイコン79(80)のCPU79a(80a)に
接続されていて、このE2PROM76gは、第3実施
形態と同じ車種毎に異なる内容の応答器本体110,1
10AのランダムIDを、車種に応じて異なるアドレス
箇所において保持する。
【0219】これを詳説すると、前記E2 PROM76
gには、応答器本体110,110AのランダムID
は、ここでは、緊急車はアドレス「0」番、特殊車はア
ドレス「10」番、大型車はアドレス「20」番、中型
車はアドレス「30」番、小型車はアドレス「40」
番、及び、二輪車はアドレス「50」番というように、
車種毎に異なるアドレス箇所に保持される。
【0220】このように構成された第4実施形態におい
ても、自車とは車種が異なる他車の応答器本体110,
110Aをホルダ100,100Aに装着すると、ホル
ダ100AのNVM67aの車種情報が示す車両10の
車種に対応するE2 PROM76gのアドレス箇所や、
質問器29からの情報信号を受信した時点で、その情報
信号中の車種検出器25が検出した車両10の車種に対
応するE2 PROM76gのアドレス箇所から読み出さ
れるランダムIDは、いずれの場合も、データが書き込
まれていないアドレス箇所であるため「000」とな
る。
【0221】従って、ホルダ100のランダムIDや車
種検出器25が検出した車両10の車種「100」と対
応しないので、CPU79a(80a)は、ランダムI
Dが対応していないと判定することになる。
【0222】このような第4実施形態によっても、第3
実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0223】尚、上述した第4実施形態の構成は、第1
実施形態の応答器ユニット90における、ホルダ100
のランダムIDを保持する記憶手段、つまり、E2 PR
OM67bの代わりとして適用することも可能である。
【0224】そして、上述した第4実施形態の構成を第
1実施形態の応答器ユニット90におけるホルダ100
や応答器本体110のE2 PROM67b,76に代え
て用いる場合は、請求項中の第2アクセス手段Eが、図
16のフローチャートにおけるステップS63及びステ
ップS75で構成され、記憶手段DがE2 PROM76
gで構成されることとなる。
【0225】また、上述した第4実施形態の構成を第2
実施形態の応答器ユニット90Aにおける応答器本体1
10AのE2 PROM76に代えて用いる場合は、請求
項中の第4アクセス手段Rが、図21中のステップSA
59及びステップSA83で構成され、記憶手段DがE
2 PROM76gで構成されることとなる。
【0226】さらに、車両10の車種に応じて定まるも
のとする限り、ホルダ100と応答器本体110とのう
ち一方又は両方のランダムIDは、それぞれ個別に設定
して不変とするようにしてもよく、その場合には、第1
実施形態の応答器ユニット90では、ホルダ100のE
2 PROM67bや応答器本体110のE2 PROM7
6を、第2実施形態の応答器ユニット90Aでは、応答
器本体110のE2 PROM76を、それぞれ読み出し
専用のROMで構成してもよい。
【0227】また、ホルダ100と応答器本体110と
のうち一方又は両方のランダムIDを、車両10の車種
に応じて定まるランダムIDを不変とする場合、上述し
た第3実施形態や第4実施形態の構成を採用する場合に
は、E2 PROM76a〜76cやE2 PROM76g
をROMに変えてもよい。
【0228】さらに、上述した第1及び第2実施形態を
通じて、マイコンは、応答器本体110,110A側に
設けず、ホルダ100,100A側に設ける構成として
もよく、また、アンテナ104,104は、ホルダ10
0,100Aと応答器本体110,110Aのどちら側
に配設してもよく、結局は、応答器ユニット90,90
Aのうち車両10側に固定の部分と、車両10から取り
外しできる部分との境界は、第1及び第2実施形態で示
したものに限定されず任意である。
【0229】また、上述した第1及び第2実施形態で
は、ホルダ100,100と応答器本体110,110
Aの間で行う認証に本発明を適用する場合について説明
したが、本発明は、例えば、車両10のダッシュボード
18に応答器が固定されていて、これに対して、プリペ
イド金額情報等を保持する携帯型記憶媒体が挿抜される
場合、この応答器から一旦抜き取った後に再度挿入した
携帯型記憶媒体との間で行う認証にも適用可能である。
【0230】尚、この場合の携帯型記憶媒体としては、
ICカードが最もポピュラーであるが、記憶容量やアク
セス速度、記憶情報の取扱上における問題等がない限
り、磁気記録式の記憶媒体やその他の記憶媒体であって
もよいのは勿論のことである。
【0231】さらに、上述した第1及び第2実施形態で
は、通行料金が単純収集方式で収受される場合について
説明したが、本発明は、入口料金所と出口料金所の両料
金所20にそれぞれ配設された質問器29からの質問信
号とその後の情報信号の送受とにより、出口料金所で通
行料金が収受される入口発券出口収受方式の場合にも本
発明が適用可能であることは言うまでもない。
【0232】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の車両用応答器ユニットの認証方法によれば、車
両に取り外し不能に設けられたホルダに、該ホルダに対
して着脱可能な応答器本体を装着して構成される車両用
応答器ユニットと、前記車両の外部との間で情報信号を
無線により送受して、前記車両に関する各種料金の精算
処理を行うのに際して、前記ホルダに装着した前記応答
器本体と前記車両側との間で認証を行うに当たり、前記
車両側が有する該車両の車種を示す車両側車種情報と、
前記応答器本体が有する前記車両の車種を示す応答器側
車種情報とが対応するか否かを判定するようにした。
【0233】また、請求項17に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、車両に取り外し
不能に設けられたホルダに、該ホルダに対して着脱可能
な応答器本体を装着して構成される車両用応答器ユニッ
トと、前記車両の外部との間で情報信号を無線により送
受して、前記車両に関する各種料金の精算処理を行うの
に際して、前記ホルダに装着した前記応答器本体と前記
車両側との間で認証を行うための装置であって、前記車
両側に設けられ、該車両の車種を示す車両側車種情報を
保持する車両側車種情報保持手段と、前記応答器本体に
設けられ、前記車両の車種を示す応答器側車種情報が設
定される応答器側車種情報設定手段と、前記車両側及び
前記応答器本体のうちいずれかに設けられ、前記車両側
車種情報保持手段が保持する前記車両側車種情報と、前
記応答器側車種情報設定手段に設定される前記応答器側
車種情報とが対応するか否かを判定する判定手段とを備
え、前記車両側車種情報と前記応答器側車種情報とが対
応すると前記判定手段が判定した際に、前記ホルダと、
該ホルダに装着した前記応答器本体とが前記車両用応答
器ユニットとして機能することを許可する構成とした。
【0234】このため、車両に対して着脱可能な応答器
本体を車両に固設されたホルダに装着した際に、この応
答器本体と車両とがそれぞれ有する車種に関連する情報
どうしが対応するか否かを判定するので、車種の異なる
他車に装着されていた応答器本体を装着した際に、車種
の違いにより車両側の情報との間に対応関係が発生しな
いようにして、本来の通行料金よりも安い金額で精算さ
れるという車種の異なる車両の応答器の不正利用を、各
車両や応答器毎にIDを付与するよりも簡単に、しかも
確実に防止することができる。
【0235】さらに、請求項2に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、前記車両側車種
情報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか一方を、
該一方に対応する前記車両側及び前記応答器本体のうち
いずれかに設けた複数の記憶手段のうち、前記車両の車
種に応じた少なくとも1つの前記記憶手段に記憶させ、
前記ホルダに装着した前記応答器本体と前記車両側との
間で認証を行う際、前記複数の記憶手段のうち、前記車
両側車種情報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか
他方が示す前記車両の車種に応じた前記少なくとも1つ
の記憶手段から読み出された、前記車両側車種情報及び
前記応答器側車種情報のうちいずれか一方が、前記車両
側車種情報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか他
方と対応するか否かを判定するようにした。
【0236】また、請求項18に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記車両側及び
前記応答器本体のうちいずれかに設けられ、前記車両側
車種情報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか一方
が記憶される複数の記憶手段と、前記車両側及び前記応
答器本体のうちいずれかに設けられ、前記複数の記憶手
段のうち、前記車両側車種情報及び前記応答器側車種情
報のうちいずれか他方が示す前記車両の車種に応じた少
なくとも1つの前記記憶手段から、前記車両側車種情報
及び前記応答器側車種情報のうちいずれか一方を読み出
すアクセス手段とをさらに備え、前記車両側車種情報及
び前記応答器側車種情報のうちいずれか一方が、前記複
数の記憶手段のうち、前記車両側車種情報及び前記応答
器側車種情報のうちいずれか一方が示す前記車両の車種
に応じた前記少なくとも1つの記憶手段にそれぞれ記憶
されている構成とした。
【0237】さらに、請求項19に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証装置によれば、前記複数の記
憶手段が前記応答器本体に設けられていて、該複数の記
憶手段のうち前記応答器側車種情報が示す前記車両の車
種に応じた前記少なくとも1つの記憶手段に該応答器側
車種情報が記憶されており、前記アクセス手段が前記複
数の記憶手段のうち、前記車両側車種情報が示す前記車
両の車種に応じた前記少なくとも1つの記憶手段から前
記応答器側車種情報を読み出し、前記応答器側車種情報
設定手段に、前記アクセス手段が前記少なくとも1つの
記憶手段から読み出した前記応答器側車種情報が設定さ
れる構成とした。
【0238】このため、車種情報を記憶する記憶手段が
物理的に異なるため、車種情報自体の対応の有無と、車
両側と応答器本体とのうちいずれかの車種情報が車両の
車種に応じた正しい記憶手段に記憶されているか否かと
の2つのファクターにより、応答器本体が正規の車両に
装着されているか否かを判定することが可能となり、従
って、車種が異なる他車の応答器本体の不正利用を、よ
り確実に防止することができる。
【0239】また、請求項3に記載した本発明の車両用
応答器ユニットの認証方法によれば、前記車両側車種情
報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか一方を、該
一方に対応する前記車両側及び前記応答器本体のうちい
ずれかに設けた記憶手段のうち、前記車両側車種情報及
び前記応答器側車種情報のうちいずれか他方が示す前記
車両の車種に応じた少なくとも1つのアドレス箇所に記
憶させ、前記ホルダに装着した前記応答器本体と前記車
両側との間で認証を行う際、前記記憶手段のうち、前記
車両側車種情報及び前記応答器側車種情報のうちいずれ
か他方が示す前記車両の車種に応じた前記少なくとも1
つのアドレス箇所から読み出された、前記車両側車種情
報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか一方が、前
記車両側車種情報及び前記応答器側車種情報のうちいず
れか他方と対応するか否かを判定するようにした。
【0240】さらに、請求項20に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証装置によれば、前記車両側及
び前記応答器本体のうちいずれかに設けられ、前記車両
側車種情報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか一
方が、該一方が示す前記車両の車種に応じた少なくとも
1つのアドレス箇所に記憶される記憶手段と、前記車両
側車種情報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか他
方が示す前記車両の車種に応じた前記記憶手段の少なく
とも1つのアドレス箇所から、前記車両側車種情報及び
前記応答器側車種情報のうちいずれか一方を読み出す第
2アクセス手段とをさらに備える構成とした。
【0241】また、請求項21に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記記憶手段が
前記応答器本体に設けられていて、該記憶手段のうち前
記応答器側車種情報が示す前記車両の車種に応じた前記
記憶手段の少なくとも1つのアドレス箇所に該応答器側
車種情報が記憶されており、前記第2アクセス手段が前
記記憶手段のうち、前記車両側車種情報が示す前記車両
の車種に応じた前記少なくとも1つのアドレス箇所から
前記応答器側車種情報を読み出し、前記応答器側車種情
報設定手段に、前記第2アクセス手段が前記記憶手段の
少なくとも1つの箇所から読み出した前記応答器側車種
情報が設定される構成とした。
【0242】このため、車種情報の示す車種が異なる
と、車両側と応答器本体とのうちいずれかにおいて、車
種情報を記憶する記憶手段のアドレス箇所が異なるた
め、車種情報自体の対応の有無と、車両側と応答器本体
とのうちいずれかの車種情報が車種に応じた正しいアド
レス箇所に記憶されているか否かとの2つのファクター
により、応答器本体が正規の車両に装着されているか否
かを判定することが可能となり、従って、車種が異なる
他車の応答器本体の不正利用を、より確実に、しかも、
単一の記憶手段で安価に防止することができる。
【0243】さらに、請求項4に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、前記応答器側車
種情報を、前記車両側と、前記ホルダに装着された前記
応答器本体とのうちいずれかにおいて、前記車両が有す
る前記車両側車種情報を基に生成するようにした。
【0244】また、請求項22に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記車両側及び
前記応答器本体のうちいずれかに設けられ、前記車両側
車種情報保持手段が保持する前記車両側車種情報を基に
前記応答器側車種情報を生成する応答器側車種情報生成
手段をさらに備え、該応答器側車種情報生成手段が生成
した前記応答器側車種情報が前記応答器側車種情報設定
手段に設定される構成とした。
【0245】このため、応答器本体が装着されていた車
両の有する車種情報を基にした車種情報を、正規の車種
を示す車種情報として応答器本体が持つこととなるの
で、車種が異なる他車のホルダに応答器本体を装着した
際に、その車両が有する車種情報に応答器本体の車種情
報が必ず対応しないようにして、応答器本体が他車の通
行料金の精算処理に不正利用されるのを確実に防止する
ことができる。
【0246】さらに、請求項5に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、前記ホルダに前
記応答器本体が装着された前記車両の有する前記車両側
車種情報を、該車両側と、前記ホルダに装着された前記
応答器本体とのうちいずれかにおいて、暗号化データに
より暗号化して前記応答器本体に応答器側車種情報とし
て持たせ、前記ホルダから離脱された後に再度前記ホル
ダに装着された前記応答器本体の前記応答器側車種情報
を、該応答器本体と前記車両側とのいずれかにおいて、
前記暗号化データにより暗号化された前記車両側車種情
報から暗号化前の元の前記車両側車種情報を割り出すた
めの復号化データにより復号化し、該復号化データによ
り復号化された前記応答器側車種情報が、前記車両側が
有する前記車両側車種情報と対応するか否かを判定する
ことにより、前記車両側車種情報と前記応答器側車種情
報とが対応するか否かの判定を行うようにした。
【0247】また、請求項23に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記応答器側車
種情報生成手段が、暗号化データを保持する暗号化デー
タ保持手段と、該暗号化データ保持手段が保持する前記
暗号化データにより前記車両側車種情報保持手段が保持
する前記車両側車種情報を暗号化する暗号化手段とを有
しており、前記応答器側車種情報設定手段に、前記暗号
化手段が前記暗号化データにより暗号化した前記車両側
車種情報が前記応答器側車種情報として設定され、前記
判定手段が、前記暗号化手段が前記暗号化データにより
暗号化した前記車両側車種情報から、暗号化前の元の前
記車両側車種情報を割り出すための復号化データを保持
する復号化データ保持手段と、前記応答器側車種情報設
定手段に設定された前記応答器側車種情報を、前記復号
化データ保持手段が保持する前記復号化データにより復
号化する復号化手段とを有しており、該復号化手段が前
記復号化データにより復号化した前記応答器側車種情報
と、前記車両側車種情報保持手段が保持する前記車両側
車種情報とが対応すると判定した際に、前記ホルダと、
該ホルダに装着した前記応答器本体とが前記車両用応答
器ユニットとして機能することを許可する構成とした。
【0248】このため、応答器本体側で保持される車種
情報が、車両側で保持される車種情報を暗号化したもの
であるため、双方が完全に一致することがなく、しか
も、両者の車種情報を対応させる基準となる暗号化や復
号化のデータが、車両側と応答器側とのうちどちらかに
しかないため、外部からの解析により車両側の車種情報
と対応する応答器側の車種情報を偽造することを困難に
して、他車の応答器本体の不正利用を確実に防止するこ
とができる。
【0249】さらに、請求項6に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、車両に取り外し
不能に設けられたホルダに、該ホルダに対して着脱可能
な応答器本体を装着して構成される車両用応答器ユニッ
トと、前記車両の外部との間で情報信号を無線により送
受して、前記車両に関する各種料金の精算処理を行うの
に際して、前記ホルダに装着した前記応答器本体と前記
車両側との間で認証を行うに当たり、前記車両の外部か
らの前記情報信号により前記車両用応答器ユニットに与
えられる、前記車両の外部で判定された前記車両の車種
を示す車種判定情報と、前記応答器本体が有する前記車
両の車種を示す応答器側車種情報とが対応するか否かを
判定するようにした。
【0250】また、請求項24に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、車両に取り外し
不能に設けられたホルダに、該ホルダに対して着脱可能
な応答器本体を装着して構成される車両用応答器ユニッ
トと、前記車両の外部との間で情報信号を無線により送
受して、前記車両に関する各種料金の精算処理を行うの
に際して、前記ホルダに装着した前記応答器本体と前記
車両側との間で認証を行うための装置であって、前記応
答器本体に設けられ、前記車両の車種を示す応答器側車
種情報が設定される応答器側車種情報設定手段と、前記
車両側及び前記応答器本体のうちいずれかに設けられ、
前記車両の外部からの前記情報信号により前記車両用応
答器ユニットに与えられる、該車両の外部で判定した前
記車両の車種を示す車種判定情報と、前記応答器側車種
情報設定手段に設定される前記応答器側車種情報とが対
応するか否かを判定する第2判定手段とを備え、前記車
種判定情報と前記応答器側車種情報とが対応すると前記
第2判定手段が判定した際に、前記ホルダと、該ホルダ
に装着した前記応答器本体とが前記車両用応答器ユニッ
トとして機能することを許可する構成とした。
【0251】このため、車両が例えば料金所のゲート等
を通過する際にその車種がゲート側で検出され、その検
出された車種が情報信号の送受によって車両用応答器ユ
ニットに通知されるような場合、車両の外部において車
両を検出して得た客観的な車種情報を基準として応答器
本体が自車の正規のものであるか否かを判定するので、
車種の異なる他車に装着されていた応答器本体を装着し
た際に、車種の違いにより車両側の情報との間に対応関
係が発生しないようにして、本来の通行料金よりも安い
金額で精算されるという車種の異なる車両の応答器の不
正利用を、各車両や応答器毎にIDを付与するよりも簡
単に、しかも確実に防止することができる。
【0252】さらに、請求項7に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、前記応答器側車
種情報を、前記応答器本体に設けた複数の記憶手段のう
ち、前記車種判定情報が示す前記車両の車種に応じた少
なくとも1つの前記記憶手段に記憶させ、前記ホルダに
装着した前記応答器本体と前記車両側との間で認証を行
う際、前記複数の記憶手段のうち、前記車種判定情報が
示す前記車両の車種に応じた前記少なくとも1つの記憶
手段から読み出された前記応答器側車種情報が、前記車
種判定情報と対応するか否かを判定するようにした。
【0253】また、請求項25に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記応答器本体
に設けられ、前記応答器側車種情報が記憶される複数の
記憶手段と、前記車両側及び前記応答器本体のうちいず
れかに設けられ、前記複数の記憶手段のうち、前記車種
判定情報が示す前記車両の車種に応じた少なくとも1つ
の前記記憶手段から、前記応答器側車種情報を読み出す
第3アクセス手段とをさらに備え、前記応答器側車種情
報が、前記複数の記憶手段のうち、前記応答器側車種情
報が示す前記車両の車種に応じた前記少なくとも1つの
記憶手段にそれぞれ記憶されており、前記応答器側車種
情報設定手段に、前記第3アクセス手段が前記少なくと
も1つの記憶手段から読み出した前記応答器側車種情報
が設定される構成とした。
【0254】このため、請求項2に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法と同様に、車種情報の示
す車種が異なると、応答器本体において車種情報を記憶
する記憶手段が物理的に異なるため、車種情報自体の対
応の有無と、応答器本体の車種情報が車両の車種に応じ
た正しい記憶手段に記憶されているか否かとの2つのフ
ァクターにより、応答器本体が正規の車両に装着されて
いるか否かを判定することが可能となり、従って、車種
が異なる他車の応答器本体の不正利用を、より確実に防
止することができる。
【0255】さらに、請求項8に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、前記応答器側車
種情報を、前記応答器本体に設けた記憶手段のうち、前
記車種判定情報が示す前記車両の車種に応じた少なくと
も1つのアドレス箇所に記憶させ、前記ホルダに装着し
た前記応答器本体と前記車両側との間で認証を行う際、
前記記憶手段のうち、前記車種判定情報が示す前記車両
の車種に応じた前記少なくとも1つのアドレス箇所から
読み出された前記応答器側車種情報が、前記車種判定情
報と対応するか否かを判定するようにした。
【0256】また、請求項26に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記応答器本体
に設けられ、前記応答器側車種情報が、該応答器側車種
情報が示す前記車両の車種に応じた少なくとも1つのア
ドレス箇所に記憶される記憶手段と、前記車種判定情報
が示す前記車両の車種に応じた前記記憶手段の少なくと
も1つのアドレス箇所から、前記応答器側車種情報を読
み出す第4アクセス手段とをさらに備え、前記応答器側
車種情報設定手段に、前記第4アクセス手段が前記記憶
手段の少なくとも1つの箇所から読み出した前記応答器
側車種情報が設定される構成とした。
【0257】このため、請求項3に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法と同様に、車種情報の示
す車種が異なると、応答器本体において車種情報を記憶
する記憶手段のアドレス箇所が異なるため、車種情報自
体の対応の有無と、応答器本体の車種情報が車種に応じ
た正しいアドレス箇所に記憶されているか否かとの2つ
のファクターにより、応答器本体が正規の車両に装着さ
れているか否かを判定することが可能となり、従って、
車種が異なる他車の応答器本体の不正利用を、より確実
に、しかも、単一の記憶手段で安価に防止することがで
きる。
【0258】さらに、請求項9に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証方法によれば、前記車両側に該
車両の車種を示す車両側車種情報を持たせ、前記応答器
側車種情報を、前記車両側と、前記ホルダに装着された
前記応答器本体とのうちいずれかにおいて、前記車両が
有する前記車両側車種情報を基に生成するようにした。
【0259】また、請求項27に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記車両側に設
けられ、該車両の車種を示す車両側車種情報を保持する
車両側車種情報保持手段と、前記車両側及び前記応答器
本体のうちいずれかに設けられ、前記車両側車種情報保
持手段が保持する前記車両側車種情報を基に前記応答器
側車種情報を生成する応答器側車種情報生成手段とをさ
らに備え、該応答器側車種情報生成手段が生成した前記
応答器側車種情報が前記応答器側車種情報設定手段に設
定される構成とした。
【0260】このため、応答器本体が装着されていた車
両の有する車種情報を基にした車種情報を、正規の車種
を示す車種情報として応答器本体が持つこととなるの
で、車種が異なる他車のホルダに応答器本体を装着した
際に、その車両が有する車種情報と同じ車種を示す、車
両の外部において車両を検出して得た客観的な車種情報
に、応答器本体の車種情報が必ず対応しないようにし
て、応答器本体が他車の通行料金の精算処理に不正利用
されるのを確実に防止することができる。
【0261】さらに、請求項10に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法によれば、前記ホルダに
前記応答器本体が装着された前記車両の有する前記車両
側車種情報を、暗号化データにより暗号化することによ
り、前記応答器側車種情報を生成し、前記ホルダから離
脱された後に再度前記ホルダに装着された前記応答器本
体の前記応答器側車種情報を、該応答器本体と前記車両
側とのいずれかにおいて、前記暗号化データにより暗号
化された前記車両側車種情報から暗号化前の元の前記車
両側車種情報を割り出すための復号化データにより復号
化し、該復号化データにより復号化された前記応答器側
車種情報が、前記車両の外部で判定されて前記情報信号
により前記車両用応答器ユニットに与えられた前記車両
の車種を示す車種判定情報と対応するか否かを判定する
ことにより、前記車両側車種情報と前記応答器側車種情
報とが対応するか否かの判定を行うようにした。
【0262】また、請求項28に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記応答器側車
種情報生成手段は、暗号化データを保持する暗号化デー
タ保持手段と、該暗号化データ保持手段が保持する前記
暗号化データにより前記車両側車種情報保持手段が保持
する前記車両側車種情報を暗号化する暗号化手段とを有
しており、前記応答器側車種情報設定手段には、前記暗
号化手段が前記暗号化データにより暗号化した前記車両
側車種情報が前記応答器側車種情報として設定され、前
記第2判定手段は、前記暗号化手段が前記暗号化データ
により暗号化した前記車両側車種情報から、暗号化前の
元の前記車両側車種情報を割り出すための復号化データ
を保持する復号化データ保持手段と、前記応答器側車種
情報設定手段に設定された前記応答器側車種情報を、前
記復号化データ保持手段が保持する前記復号化データに
より復号化する復号化手段とを有しており、該復号化手
段が前記復号化データにより復号化した前記応答器側車
種情報と、前記車種判定情報保持手段が保持する前記車
種判定情報とが対応すると判定した際に、前記ホルダ
と、該ホルダに装着した前記応答器本体とが前記車両用
応答器ユニットとして機能することを許可する構成とし
た。
【0263】このため、応答器本体側で保持される車種
情報が、車両側で保持される車種情報を暗号化したもの
であるため、車両の外部において車両を検出して得た客
観的な車種情報の内容と、応答器本体側で保持される車
種情報とが完全に一致することがなく、しかも、両者の
車種情報を対応させる基準となる暗号化や復号化のデー
タが、車両側と応答器側とのうちどちらかにしかないた
め、外部からの解析により車両の外部からの車種情報と
対応する応答器側の車種情報を偽造することを困難にし
て、他車の応答器本体の不正利用を確実に防止すること
ができる。
【0264】さらに、請求項11に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法によれば、前記ホルダに
前記応答器本体が装着されている間、前記車両側及び前
記応答器本体のうちいずれかにおいて前記車両側車種情
報の内容を更新させ、該車両側車種情報が更新される度
に前記応答器側車種情報を、更新後の前記車両側車種情
報を基に生成した最新の前記応答器側車種情報に更新す
るようにした。
【0265】また、請求項29に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記車両側及び
前記応答器本体のうちいずれかに設けられ、前記ホルダ
に前記応答器本体が装着されている間、前記車両側車種
情報保持手段が保持する前記車両側車種情報の内容を更
新させる車種情報更新手段をさらに備え、前記応答器側
車種情報生成手段が、前記車種情報更新手段が前記車両
側車種情報を更新させる度に、更新後の前記車両側車種
情報を基に前記応答器側車種情報を生成し、前記応答器
側車種情報設定手段に設定される前記応答器側車種情報
が、前記応答器側車種情報生成手段が更新後の前記車両
側車種情報を基に前記応答器側車種情報を生成する度
に、最新の前記応答器側車種情報に更新される構成とし
た。
【0266】このため、車両側と応答器本体との双方で
車種情報がそれぞれ更新されることから、他車から盗難
して持ち込んだ応答器本体に、その車両のホルダから元
の応答器本体を外した際にその元の応答器本体が有して
いた車種情報を偽造して、他車からの応答器本体に持た
せるために、元の応答器本体の車種情報の基となる車両
側の車種情報を外部から解析して認識することを困難に
して、偽造した車種情報により他車から持ち込んだ応答
器本体と車両側との間で車種情報の対応を取ろうとする
不正を防止することができる。
【0267】さらに、請求項12に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法によれば、前記車両側車
種情報の内容の更新を、前記車両用応答器ユニットと前
記車両の外部との前記情報信号の送受の度合いの変化に
応じた頻度で行うようにした。
【0268】また、請求項30に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記車両側及び
前記応答器本体のうちいずれかに設けられ、前記車両用
応答器ユニットと前記車両の外部との間で行われる前記
情報信号の送受の度合いの変化を検出する変化検出手段
をさらに備え、前記車種情報更新手段が、前記変化検出
手段が検出する前記車両用応答器ユニットと前記車両の
外部との前記情報信号の送受の度合いの変化に応じた頻
度で、前記車両側車種情報の内容の更新を行う構成とし
た。
【0269】このため、有料道路側との通行料金の精算
処理のための情報信号の送受が頻繁に発生すると、その
分だけ車両側の車種情報の更新が数多く行われ、応答器
本体の車種情報もそれに合わせて数多く更新されるた
め、車種情報の偽造による車両側との車種情報の対応を
取ろうとする不正を、使用頻度の多い応答器本体ほど高
い精度で防止することができる。
【0270】さらに、請求項13に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法によれば、車両に取り外
し不能に設けられたホルダに、該ホルダに対して着脱可
能な応答器本体を装着して構成される車両用応答器ユニ
ットと、前記車両の外部との間で情報信号を無線により
送受して、前記車両に関する各種料金の精算処理を行う
のに際して、前記ホルダに装着した前記応答器本体と前
記車両側との間で認証を行うに当たり、前記車両側が有
する該車両を特定する車両側特定情報を、該車両側と、
前記ホルダに装着された前記応答器本体とのうちいずれ
かにおいて、暗号化データにより暗号化して前記応答器
本体に応答器側特定情報として持たせ、前記ホルダから
離脱された後に再度前記ホルダに装着された前記応答器
本体の前記応答器側特定情報を、該応答器本体と前記車
両側とのいずれかにおいて、前記暗号化データにより暗
号化された前記車両側特定情報から暗号化前の元の前記
車両側特定情報を割り出すための復号化データにより復
号化し、前記復号化データにより復号化された前記応答
器側特定情報が、前記車両側が有する前記車両側特定情
報と対応するか否かを判定するようにした。
【0271】また、請求項31に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、車両に取り外し
不能に設けられたホルダに、該ホルダに対して着脱可能
な応答器本体を装着して構成される車両用応答器ユニッ
トと、前記車両の外部との間で情報信号を無線により送
受して、前記車両に関する各種料金の精算処理を行うの
に際して、前記ホルダに装着した前記応答器本体と前記
車両側との間で認証を行うための装置であって、前記車
両側に設けられ、該車両を特定する車両側特定情報を保
持する車両側特定情報保持手段と、前記車両及び前記応
答器本体のうちいずれかに設けられ暗号化データを保持
する暗号化データ保持手段と、前記車両及び前記応答器
本体のうちいずれかに設けられ、前記暗号化データ保持
手段が保持する前記暗号化データにより前記車両側特定
情報保持手段が保持する前記車両側特定情報を暗号化す
る第2暗号化手段と、前記応答器本体に設けられ、前記
第2暗号化手段が前記暗号化データにより暗号化した前
記車両側特定情報が応答器側特定情報として設定される
応答器側特定情報設定手段と、前記車両及び前記応答器
本体のうちいずれかに設けられ、前記第2暗号化手段が
前記暗号化データにより暗号化した前記車両側特定情報
から、暗号化前の元の前記車両側特定情報を割り出すた
めの復号化データを保持する復号化データ保持手段と、
前記車両及び前記応答器本体のうちいずれかに設けら
れ、前記応答器側特定情報設定手段に設定された前記応
答器側特定情報を、前記復号化データ保持手段が保持す
る前記復号化データにより復号化する第2復号化手段
と、前記車両及び前記応答器本体のうちいずれかに設け
られ、前記第2復号化手段が前記復号化データにより復
号化した前記応答器側特定情報と、前記車両側特定情報
保持手段が保持する前記車両側特定情報とが対応するか
否かを判定する第3判定手段とを備え、前記復号化デー
タにより復号化した前記応答器側特定情報と、前記車両
側特定情報保持手段が保持する前記車両側特定情報とが
対応すると前記第3判定手段が判定した際に、前記ホル
ダと、該ホルダに装着した前記応答器本体とが前記車両
用応答器ユニットとして機能することを許可する構成と
した。
【0272】このため、応答器本体側で保持される特定
情報が、車両側で保持される特定情報を暗号化したもの
であるため、双方が直接に一致することがなく、しか
も、両者の特定情報を対応させる基準となる暗号化や復
号化のデータが、車両側と応答器側とのうち片方にしか
ないため、外部からの解析により車両側の特定情報と対
応する応答器側の特定情報を偽造することを困難にし
て、他車の応答器本体の不正利用を確実に防止すること
ができる。
【0273】さらに、請求項14に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法によれば、前記車両側特
定情報及び前記応答器側特定情報を、前記車両の車種を
特定する車種情報とするようにした。
【0274】また、請求項32に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記車両側特定
情報及び前記応答器側特定情報が、前記車両の車種を特
定する車種情報である構成とした。
【0275】このため、特定情報を車種が特定される情
報とすることで、異なる車種の応答器本体の不正利用
を、特定情報、乃至は、車種情報の偽造の困難性の面か
らより高い精度で防止することができる。
【0276】さらに、請求項15に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法によれば、前記ホルダに
前記応答器本体が装着されている間、前記車両側及び前
記応答器本体のうちいずれかにおいて前記車両側特定情
報の内容を更新させ、該車両側特定情報が更新される度
に前記応答器側特定情報を、更新後の前記車両側特定情
報を基に生成した最新の前記応答器側車種情報に更新す
るようにした。
【0277】また、請求項33に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記車両側及び
前記応答器本体のうちいずれかに設けられ、前記ホルダ
に前記応答器本体が装着されている間、前記車両側特定
情報保持手段が保持する前記車両側特定情報の内容を更
新させる特定情報更新手段をさらに備え、前記第2暗号
化手段が、前記特定情報更新手段が前記車両側特定情報
を更新させる度に該車両側特定情報を暗号化し、前記応
答器側特定情報設定手段に設定される前記応答器側特定
情報が、前記第2暗号化手段が更新後の前記車両側特定
情報を暗号化する度に、最新の前記応答器側特定情報に
更新される構成とした。
【0278】このため、車種が特定される車両側の特定
情報が更新されるのに合わせて応答器本体の特定情報が
更新されることから、車両側の特定情報に対応する特定
情報を偽造して応答器本体に持たせて車両側との特定情
報の対応を取ろうとする不正を防止することができる。
【0279】さらに、請求項16に記載した本発明の車
両用応答器ユニットの認証方法によれば、前記車両側特
定情報の内容の更新を、前記車両用応答器ユニットと前
記車両の外部との前記情報信号の送受の度合いの変化に
応じた頻度で行うようにした。
【0280】また、請求項34に記載した本発明の車両
用応答器ユニットの認証装置によれば、前記車両側及び
前記応答器本体のうちいずれかに設けられ、前記車両用
応答器ユニットと前記車両の外部との間で行われる前記
情報信号の送受の度合いの変化を検出する変化検出手段
をさらに備え、前記特定情報更新手段が、前記変化検出
手段が検出する前記車両用応答器ユニットと前記車両の
外部との前記情報信号の送受の度合いの変化に応じた頻
度で、前記車両側特定情報の内容の更新を行う構成とし
た。
【0281】このため、有料道路側との通行料金の精算
処理のための情報信号の送受が頻繁に発生すると、その
分だけ車両側の特定情報の更新が数多く行われ、応答器
本体の特定情報もそれに合わせて数多く更新されるた
め、特定情報の偽造による車両側との特定情報の対応を
取ろうとする不正を、使用頻度の多い応答器本体ほど高
い精度で防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用応答器ユニットの認証装置
の基本構成図である。
【図2】本発明に係る車両用応答器ユニットの認証装置
の基本構成図である。
【図3】本発明に係る車両用応答器ユニットの認証装置
の基本構成図である。
【図4】本発明に係る車両用応答器ユニットの認証装置
の基本構成図である。
【図5】本発明に係る車両用応答器ユニットの認証装置
の基本構成図である。
【図6】本発明に係る車両用応答器ユニットの認証装置
の基本構成図である。
【図7】本発明に係る車両用応答器ユニットの認証装置
の基本構成図である。
【図8】本発明による車両用応答器を搭載した車両の通
行料金を収集する料金所の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の認証装置を適用した車両用応答器が設
置される車両の室内構成を示す説明図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係る車両用応答器を
正面側から見た斜視図である。
【図11】図8の車両用応答器の電気的な概略構成を示
すブロック図である。
【図12】図8の車両応答器の内部構成を示す断面図で
ある。
【図13】図11に示すマイクロコンピュータのRAM
のメモリエリアマップである。
【図14】図11に示すマイクロコンピュータのROM
に格納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を
示すフローチャートである。
【図15】図11に示すマイクロコンピュータのROM
に格納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を
示すフローチャートである。
【図16】図11に示すマイクロコンピュータのROM
に格納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を
示すフローチャートである。
【図17】本発明の第2実施形態に係る車両用応答器の
電気的な概略構成を示すブロック図である。
【図18】図17に示すマイクロコンピュータのRAM
のメモリエリアマップである。
【図19】図17に示すマイクロコンピュータのROM
に格納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を
示すフローチャートである。
【図20】図17に示すマイクロコンピュータのROM
に格納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を
示すフローチャートである。
【図21】図17に示すマイクロコンピュータのROM
に格納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を
示すフローチャートである。
【図22】本発明の第1及び第2実施形態の応答器ユニ
ットにおける応答器本体のE2 PROMに代えて用いる
ことができる、本発明の第3実施形態に係る応答器ユニ
ットのランダムID保持用の記憶手段の概略構成を示す
ブロック図である。
【図23】本発明の第1及び第2実施形態の応答器ユニ
ットにおける応答器本体のE2 PROMに代えて用いる
ことができる、本発明の第4実施形態に係る応答器ユニ
ットのランダムID保持用の記憶手段の概略構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
10 車両 29 車両の外部 67bA 車両側車種情報保持手段 67bB 車両側特定情報保持手段 79,80 マイクロコンピュータ 79a,80a CPU 79b,80b RAM 79c,80c ROM 90 車両用応答器ユニット 100 ホルダ 110 携帯部 A 応答器側車種情報設定手段 B 判定手段 C アクセス手段 D,a〜n 記憶手段 E 第2アクセス手段 F 応答器側車種情報生成手段 G 暗号化データ保持手段 H 暗号化手段 J 復号化データ保持手段 K 復号化手段 N 第2判定手段 P 第3アクセス手段 R 第4アクセス手段 S 車種情報更新手段 T 変化検出手段 V 第2暗号化手段 W 応答器側特定情報設定手段 X 第2復号化手段 Y 第3判定手段 Z 特定情報更新手段

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に取り外し不能に設けられたホルダ
    に、該ホルダに対して着脱可能な携帯部を装着して構成
    される車両用応答器ユニットと、前記車両の外部との間
    で情報信号を無線により送受して、前記車両に関する各
    種料金の精算処理を行うのに際して、前記ホルダに装着
    した前記携帯部と前記車両側との間で認証を行うに当た
    り、 前記車両側が有する該車両の車種を示す車両側車種情報
    と、前記携帯部が有する前記車両の車種を示す応答器側
    車種情報とが対応するか否かを判定するようにした、 ことを特徴とする車両用応答器ユニットの認証方法。
  2. 【請求項2】 前記車両側車種情報及び前記応答器側車
    種情報のうちいずれか一方を、該一方に対応する前記車
    両側及び前記携帯部のうちいずれかに設けた複数の記憶
    手段のうち、前記車両の車種に応じた少なくとも1つの
    前記記憶手段に記憶させ、前記ホルダに装着した前記携
    帯部と前記車両側との間で認証を行う際、前記複数の記
    憶手段のうち、前記車両側車種情報及び前記応答器側車
    種情報のうちいずれか他方が示す前記車両の車種に応じ
    た前記少なくとも1つの記憶手段から読み出された、前
    記車両側車種情報及び前記応答器側車種情報のうちいず
    れか一方が、前記車両側車種情報及び前記応答器側車種
    情報のうちいずれか他方と対応するか否かを判定するよ
    うにした請求項1記載の車両用応答器ユニットの認証方
    法。
  3. 【請求項3】 前記車両側車種情報及び前記応答器側車
    種情報のうちいずれか一方を、該一方に対応する前記車
    両側及び前記携帯部のうちいずれかに設けた記憶手段の
    うち、前記車両側車種情報及び前記応答器側車種情報の
    うちいずれか他方が示す前記車両の車種に応じた少なく
    とも1つのアドレス箇所に記憶させ、前記ホルダに装着
    した前記携帯部と前記車両側との間で認証を行う際、前
    記記憶手段のうち、前記車両側車種情報及び前記応答器
    側車種情報のうちいずれか他方が示す前記車両の車種に
    応じた前記少なくとも1つのアドレス箇所から読み出さ
    れた、前記車両側車種情報及び前記応答器側車種情報の
    うちいずれか一方が、前記車両側車種情報及び前記応答
    器側車種情報のうちいずれか他方と対応するか否かを判
    定するようにした請求項1又は2記載の車両用応答器ユ
    ニットの認証方法。
  4. 【請求項4】 前記応答器側車種情報を、前記車両側
    と、前記ホルダに装着された前記携帯部とのうちいずれ
    かにおいて、前記車両が有する前記車両側車種情報を基
    に生成するようにした請求項1、2又は3記載の車両用
    応答器ユニットの認証方法。
  5. 【請求項5】 前記ホルダに前記携帯部が装着された前
    記車両の有する前記車両側車種情報を、該車両側と、前
    記ホルダに装着された前記携帯部とのうちいずれかにお
    いて、暗号化データにより暗号化して前記携帯部に応答
    器側車種情報として持たせ、前記ホルダから離脱された
    後に再度前記ホルダに装着された前記携帯部の前記応答
    器側車種情報を、該携帯部と前記車両側とのいずれかに
    おいて、前記暗号化データにより暗号化された前記車両
    側車種情報から暗号化前の元の前記車両側車種情報を割
    り出すための復号化データにより復号化し、該復号化デ
    ータにより復号化された前記応答器側車種情報が、前記
    車両側が有する前記車両側車種情報と対応するか否かを
    判定することにより、前記車両側車種情報と前記応答器
    側車種情報とが対応するか否かの判定を行うようにした
    請求項4記載の車両用応答器ユニットの認証方法。
  6. 【請求項6】 車両に取り外し不能に設けられたホルダ
    に、該ホルダに対して着脱可能な携帯部を装着して構成
    される車両用応答器ユニットと、前記車両の外部との間
    で情報信号を無線により送受して、前記車両に関する各
    種料金の精算処理を行うのに際して、前記ホルダに装着
    した前記携帯部と前記車両側との間で認証を行うに当た
    り、 前記車両の外部からの前記情報信号により前記車両用応
    答器ユニットに与えられる、前記車両の外部で判定され
    た前記車両の車種を示す車種判定情報と、前記携帯部が
    有する前記車両の車種を示す応答器側車種情報とが対応
    するか否かを判定するようにした、 ことを特徴とする車両用応答器ユニットの認証方法。
  7. 【請求項7】 前記応答器側車種情報を、前記携帯部に
    設けた複数の記憶手段のうち、前記車種判定情報が示す
    前記車両の車種に応じた少なくとも1つの前記記憶手段
    に記憶させ、前記ホルダに装着した前記携帯部と前記車
    両側との間で認証を行う際、前記複数の記憶手段のう
    ち、前記車種判定情報が示す前記車両の車種に応じた前
    記少なくとも1つの記憶手段から読み出された前記応答
    器側車種情報が、前記車種判定情報と対応するか否かを
    判定するようにした請求項6記載の車両用応答器ユニッ
    トの認証方法。
  8. 【請求項8】 前記応答器側車種情報を、前記携帯部に
    設けた記憶手段のうち、前記車種判定情報が示す前記車
    両の車種に応じた少なくとも1つのアドレス箇所に記憶
    させ、前記ホルダに装着した前記携帯部と前記車両側と
    の間で認証を行う際、前記記憶手段のうち、前記車種判
    定情報が示す前記車両の車種に応じた前記少なくとも1
    つのアドレス箇所から読み出された前記応答器側車種情
    報が、前記車種判定情報と対応するか否かを判定するよ
    うにした請求項6又は7記載の車両用応答器ユニットの
    認証方法。
  9. 【請求項9】 前記車両側に該車両の車種を示す車両側
    車種情報を持たせ、前記応答器側車種情報を、前記車両
    側と、前記ホルダに装着された前記携帯部とのうちいず
    れかにおいて、前記車両が有する前記車両側車種情報を
    基に生成するようにした請求項6、7又は8記載の車両
    用応答器ユニットの認証方法。
  10. 【請求項10】 前記ホルダに前記携帯部が装着された
    前記車両の有する前記車両側車種情報を、暗号化データ
    により暗号化することにより、前記応答器側車種情報を
    生成し、前記ホルダから離脱された後に再度前記ホルダ
    に装着された前記携帯部の前記応答器側車種情報を、該
    携帯部と前記車両側とのいずれかにおいて、前記暗号化
    データにより暗号化された前記車両側車種情報から暗号
    化前の元の前記車両側車種情報を割り出すための復号化
    データにより復号化し、該復号化データにより復号化さ
    れた前記応答器側車種情報が、前記車両の外部で判定さ
    れて前記情報信号により前記車両用応答器ユニットに与
    えられた前記車両の車種を示す車種判定情報と対応する
    か否かを判定することにより、前記車両側車種情報と前
    記応答器側車種情報とが対応するか否かの判定を行うよ
    うにした請求項9記載の車両用応答器ユニットの認証方
    法。
  11. 【請求項11】 前記ホルダに前記携帯部が装着されて
    いる間、前記車両側及び前記携帯部のうちいずれかにお
    いて前記車両側車種情報の内容を更新させ、該車両側車
    種情報が更新される度に前記応答器側車種情報を、更新
    後の前記車両側車種情報を基に生成した最新の前記応答
    器側車種情報に更新するようにした請求項4、5、9又
    は10記載の車両用応答器ユニットの認証方法。
  12. 【請求項12】 前記車両側車種情報の内容の更新を、
    前記車両用応答器ユニットと前記車両の外部との前記情
    報信号の送受の度合いの変化に応じた頻度で行うように
    した請求項11記載の車両用応答器ユニットの認証方
    法。
  13. 【請求項13】 車両に取り外し不能に設けられたホル
    ダに、該ホルダに対して着脱可能な携帯部を装着して構
    成される車両用応答器ユニットと、前記車両の外部との
    間で情報信号を無線により送受して、前記車両に関する
    各種料金の精算処理を行うのに際して、前記ホルダに装
    着した前記携帯部と前記車両側との間で認証を行うに当
    たり、 前記車両側が有する該車両を特定する車両側特定情報
    を、該車両側と、前記ホルダに装着された前記携帯部と
    のうちいずれかにおいて、暗号化データにより暗号化し
    て前記携帯部に応答器側特定情報として持たせ、 前記ホルダから離脱された後に再度前記ホルダに装着さ
    れた前記携帯部の前記応答器側特定情報を、該携帯部と
    前記車両側とのいずれかにおいて、前記暗号化データに
    より暗号化された前記車両側特定情報から暗号化前の元
    の前記車両側特定情報を割り出すための復号化データに
    より復号化し、 前記復号化データにより復号化された前記応答器側特定
    情報が、前記車両側が有する前記車両側特定情報と対応
    するか否かを判定するようにした、 ことを特徴とする車両用応答器ユニットの認証方法。
  14. 【請求項14】 前記車両側特定情報及び前記応答器側
    特定情報を、前記車両の車種を特定する車種情報とする
    ようにした請求項12記載の車両用応答器ユニットの認
    証方法。
  15. 【請求項15】 前記ホルダに前記携帯部が装着されて
    いる間、前記車両側及び前記携帯部のうちいずれかにお
    いて前記車両側特定情報の内容を更新させ、該車両側特
    定情報が更新される度に前記応答器側特定情報を、更新
    後の前記車両側特定情報を基に生成した最新の前記応答
    器側車種情報に更新するようにした請求項13又は14
    記載の車両用応答器ユニットの認証方法。
  16. 【請求項16】 前記車両側特定情報の内容の更新を、
    前記車両用応答器ユニットと前記車両の外部との前記情
    報信号の送受の度合いの変化に応じた頻度で行うように
    した請求項15記載の車両用応答器ユニットの認証方
    法。
  17. 【請求項17】 車両に取り外し不能に設けられたホル
    ダに、該ホルダに対して着脱可能な携帯部を装着して構
    成される車両用応答器ユニットと、前記車両の外部との
    間で情報信号を無線により送受して、前記車両に関する
    各種料金の精算処理を行うのに際して、前記ホルダに装
    着した前記携帯部と前記車両側との間で認証を行うため
    の装置であって、 前記車両側に設けられ、該車両の車種を示す車両側車種
    情報を保持する車両側車種情報保持手段と、 前記携帯部に設けられ、前記車両の車種を示す応答器側
    車種情報が設定される応答器側車種情報設定手段と、 前記車両側及び前記携帯部のうちいずれかに設けられ、
    前記車両側車種情報保持手段が保持する前記車両側車種
    情報と、前記応答器側車種情報設定手段に設定される前
    記応答器側車種情報とが対応するか否かを判定する判定
    手段とを備え、 前記車両側車種情報と前記応答器側車種情報とが対応す
    ると前記判定手段が判定した際に、前記ホルダと、該ホ
    ルダに装着した前記携帯部とが前記車両用応答器ユニッ
    トとして機能することを許可するようにした、 ことを特徴とする車両用応答器ユニットの認証装置。
  18. 【請求項18】 前記車両側及び前記携帯部のうちいず
    れかに設けられ、前記車両側車種情報及び前記応答器側
    車種情報のうちいずれか一方が記憶される複数の記憶手
    段と、前記車両側及び前記携帯部のうちいずれかに設け
    られ、前記複数の記憶手段のうち、前記車両側車種情報
    及び前記応答器側車種情報のうちいずれか他方が示す前
    記車両の車種に応じた少なくとも1つの前記記憶手段か
    ら、前記車両側車種情報及び前記応答器側車種情報のう
    ちいずれか一方を読み出すアクセス手段とをさらに備
    え、前記車両側車種情報及び前記応答器側車種情報のう
    ちいずれか一方は、前記複数の記憶手段のうち、前記車
    両側車種情報及び前記応答器側車種情報のうちいずれか
    一方が示す前記車両の車種に応じた前記少なくとも1つ
    の記憶手段にそれぞれ記憶されている請求項17記載の
    車両用応答器ユニットの認証装置。
  19. 【請求項19】 前記複数の記憶手段は前記携帯部に設
    けられていて、該複数の記憶手段のうち前記応答器側車
    種情報が示す前記車両の車種に応じた前記少なくとも1
    つの記憶手段に該応答器側車種情報が記憶されており、
    前記アクセス手段は前記複数の記憶手段のうち、前記車
    両側車種情報が示す前記車両の車種に応じた前記少なく
    とも1つの記憶手段から前記応答器側車種情報を読み出
    し、前記応答器側車種情報設定手段には、前記アクセス
    手段が前記少なくとも1つの記憶手段から読み出した前
    記応答器側車種情報が設定される請求項18記載の車両
    用応答器ユニットの認証装置。
  20. 【請求項20】 前記車両側及び前記携帯部のうちいず
    れかに設けられ、前記車両側車種情報及び前記応答器側
    車種情報のうちいずれか一方が、該一方が示す前記車両
    の車種に応じた少なくとも1つのアドレス箇所に記憶さ
    れる記憶手段と、前記車両側車種情報及び前記応答器側
    車種情報のうちいずれか他方が示す前記車両の車種に応
    じた前記記憶手段の少なくとも1つのアドレス箇所か
    ら、前記車両側車種情報及び前記応答器側車種情報のう
    ちいずれか一方を読み出す第2アクセス手段とをさらに
    備える請求項17、18又は19記載の車両用応答器ユ
    ニットの認証装置。
  21. 【請求項21】 前記記憶手段は前記携帯部に設けられ
    ていて、該記憶手段のうち前記応答器側車種情報が示す
    前記車両の車種に応じた前記記憶手段の少なくとも1つ
    のアドレス箇所に該応答器側車種情報が記憶されてお
    り、前記第2アクセス手段は前記記憶手段のうち、前記
    車両側車種情報が示す前記車両の車種に応じた前記少な
    くとも1つのアドレス箇所から前記応答器側車種情報を
    読み出し、前記応答器側車種情報設定手段には、前記第
    2アクセス手段が前記記憶手段の少なくとも1つの箇所
    から読み出した前記応答器側車種情報が設定される請求
    項20記載の車両用応答器ユニットの認証装置。
  22. 【請求項22】 前記車両側及び前記携帯部のうちいず
    れかに設けられ、前記車両側車種情報保持手段が保持す
    る前記車両側車種情報を基に前記応答器側車種情報を生
    成する応答器側車種情報生成手段をさらに備え、該応答
    器側車種情報生成手段が生成した前記応答器側車種情報
    が前記応答器側車種情報設定手段に設定される請求項1
    7、18、19、20又は21記載の車両用応答器ユニ
    ットの認証装置。
  23. 【請求項23】 前記応答器側車種情報生成手段は、暗
    号化データを保持する暗号化データ保持手段と、該暗号
    化データ保持手段が保持する前記暗号化データにより前
    記車両側車種情報保持手段が保持する前記車両側車種情
    報を暗号化する暗号化手段とを有しており、前記応答器
    側車種情報設定手段には、前記暗号化手段が前記暗号化
    データにより暗号化した前記車両側車種情報が前記応答
    器側車種情報として設定され、前記判定手段は、前記暗
    号化手段が前記暗号化データにより暗号化した前記車両
    側車種情報から、暗号化前の元の前記車両側車種情報を
    割り出すための復号化データを保持する復号化データ保
    持手段と、前記応答器側車種情報設定手段に設定された
    前記応答器側車種情報を、前記復号化データ保持手段が
    保持する前記復号化データにより復号化する復号化手段
    とを有しており、該復号化手段が前記復号化データによ
    り復号化した前記応答器側車種情報と、前記車両側車種
    情報保持手段が保持する前記車両側車種情報とが対応す
    ると判定した際に、前記ホルダと、該ホルダに装着した
    前記携帯部とが前記車両用応答器ユニットとして機能す
    ることを許可するようにした請求項22記載の車両用応
    答器ユニットの認証装置。
  24. 【請求項24】 車両に取り外し不能に設けられたホル
    ダに、該ホルダに対して着脱可能な携帯部を装着して構
    成される車両用応答器ユニットと、前記車両の外部との
    間で情報信号を無線により送受して、前記車両に関する
    各種料金の精算処理を行うのに際して、前記ホルダに装
    着した前記携帯部と前記車両側との間で認証を行うため
    の装置であって、 前記携帯部に設けられ、前記車両の車種を示す応答器側
    車種情報が設定される応答器側車種情報設定手段と、 前記車両側及び前記携帯部のうちいずれかに設けられ、
    前記車両の外部からの前記情報信号により前記車両用応
    答器ユニットに与えられる、該車両の外部で判定した前
    記車両の車種を示す車種判定情報が、前記応答器側車種
    情報設定手段に設定される前記応答器側車種情報と対応
    するか否かを判定する第2判定手段とを備え、 前記車種判定情報と前記応答器側車種情報とが対応する
    と前記第2判定手段が判定した際に、前記ホルダと、該
    ホルダに装着した前記携帯部とが前記車両用応答器ユニ
    ットとして機能することを許可するようにした、 ことを特徴とする車両用応答器ユニットの認証装置。
  25. 【請求項25】 前記携帯部に設けられ、前記応答器側
    車種情報が記憶される複数の記憶手段と、前記車両側及
    び前記携帯部のうちいずれかに設けられ、前記複数の記
    憶手段のうち、前記車種判定情報が示す前記車両の車種
    に応じた少なくとも1つの前記記憶手段から、前記応答
    器側車種情報を読み出す第3アクセス手段とをさらに備
    え、前記応答器側車種情報は、前記複数の記憶手段のう
    ち、前記応答器側車種情報が示す前記車両の車種に応じ
    た前記少なくとも1つの記憶手段にそれぞれ記憶されて
    おり、前記応答器側車種情報設定手段には、前記第3ア
    クセス手段が前記少なくとも1つの記憶手段から読み出
    した前記応答器側車種情報が設定される請求項24記載
    の車両用応答器ユニットの認証装置。
  26. 【請求項26】 前記携帯部に設けられ、前記応答器側
    車種情報が、該応答器側車種情報が示す前記車両の車種
    に応じた少なくとも1つのアドレス箇所に記憶される記
    憶手段と、前記車種判定情報が示す前記車両の車種に応
    じた前記記憶手段の少なくとも1つのアドレス箇所か
    ら、前記応答器側車種情報を読み出す第4アクセス手段
    とをさらに備え、前記応答器側車種情報設定手段には、
    前記第4アクセス手段が前記記憶手段の少なくとも1つ
    の箇所から読み出した前記応答器側車種情報が設定され
    る請求項24又は25記載の車両用応答器ユニットの認
    証装置。
  27. 【請求項27】 前記車両側に設けられ、該車両の車種
    を示す車両側車種情報を保持する車両側車種情報保持手
    段と、前記車両側及び前記携帯部のうちいずれかに設け
    られ、前記車両側車種情報保持手段が保持する前記車両
    側車種情報を基に前記応答器側車種情報を生成する応答
    器側車種情報生成手段とをさらに備え、該応答器側車種
    情報生成手段が生成した前記応答器側車種情報が前記応
    答器側車種情報設定手段に設定される請求項24、25
    又は26記載の車両用応答器ユニットの認証装置。
  28. 【請求項28】 前記応答器側車種情報生成手段は、暗
    号化データを保持する暗号化データ保持手段と、該暗号
    化データ保持手段が保持する前記暗号化データにより前
    記車両側車種情報保持手段が保持する前記車両側車種情
    報を暗号化する暗号化手段とを有しており、前記応答器
    側車種情報設定手段には、前記暗号化手段が前記暗号化
    データにより暗号化した前記車両側車種情報が前記応答
    器側車種情報として設定され、前記第2判定手段は、前
    記暗号化手段が前記暗号化データにより暗号化した前記
    車両側車種情報から、暗号化前の元の前記車両側車種情
    報を割り出すための復号化データを保持する復号化デー
    タ保持手段と、前記応答器側車種情報設定手段に設定さ
    れた前記応答器側車種情報を、前記復号化データ保持手
    段が保持する前記復号化データにより復号化する復号化
    手段とを有しており、該復号化手段が前記復号化データ
    により復号化した前記応答器側車種情報と、前記車種判
    定情報保持手段が保持する前記車種判定情報とが対応す
    ると判定した際に、前記ホルダと、該ホルダに装着した
    前記携帯部とが前記車両用応答器ユニットとして機能す
    ることを許可するようにした請求項27記載の車両用応
    答器ユニットの認証装置。
  29. 【請求項29】 前記車両側及び前記携帯部のうちいず
    れかに設けられ、前記ホルダに前記携帯部が装着されて
    いる間、前記車両側車種情報保持手段が保持する前記車
    両側車種情報の内容を更新させる車種情報更新手段をさ
    らに備え、前記応答器側車種情報生成手段は、前記車種
    情報更新手段が前記車両側車種情報を更新させる度に、
    更新後の前記車両側車種情報を基に前記応答器側車種情
    報を生成し、前記応答器側車種情報設定手段に設定され
    る前記応答器側車種情報は、前記応答器側車種情報生成
    手段が更新後の前記車両側車種情報を基に前記応答器側
    車種情報を生成する度に、最新の前記応答器側車種情報
    に更新される請求項22、23、27又は28記載の車
    両用応答器ユニットの認証装置。
  30. 【請求項30】 前記車両側及び前記携帯部のうちいず
    れかに設けられ、前記車両用応答器ユニットと前記車両
    の外部との間で行われる前記情報信号の送受の度合いの
    変化を検出する変化検出手段をさらに備え、前記車種情
    報更新手段は、前記変化検出手段が検出する前記車両用
    応答器ユニットと前記車両の外部との前記情報信号の送
    受の度合いの変化に応じた頻度で、前記車両側車種情報
    の内容の更新を行う請求項29記載の車両用応答器ユニ
    ットの認証装置。
  31. 【請求項31】 車両に取り外し不能に設けられたホル
    ダに、該ホルダに対して着脱可能な携帯部を装着して構
    成される車両用応答器ユニットと、前記車両の外部との
    間で情報信号を無線により送受して、前記車両に関する
    各種料金の精算処理を行うのに際して、前記ホルダに装
    着した前記携帯部と前記車両側との間で認証を行うため
    の装置であって、 前記車両側に設けられ、該車両を特定する車両側特定情
    報を保持する車両側特定情報保持手段と、 前記車両及び前記携帯部のうちいずれかに設けられ暗号
    化データを保持する暗号化データ保持手段と、 前記車両及び前記携帯部のうちいずれかに設けられ、前
    記暗号化データ保持手段が保持する前記暗号化データに
    より前記車両側特定情報保持手段が保持する前記車両側
    特定情報を暗号化する第2暗号化手段と、 前記携帯部に設けられ、前記第2暗号化手段が前記暗号
    化データにより暗号化した前記車両側特定情報が応答器
    側特定情報として設定される応答器側特定情報設定手段
    と、 前記車両及び前記携帯部のうちいずれかに設けられ、前
    記第2暗号化手段が前記暗号化データにより暗号化した
    前記車両側特定情報から、暗号化前の元の前記車両側特
    定情報を割り出すための復号化データを保持する復号化
    データ保持手段と、 前記車両及び前記携帯部のうちいずれかに設けられ、前
    記応答器側特定情報設定手段に設定された前記応答器側
    特定情報を、前記復号化データ保持手段が保持する前記
    復号化データにより復号化する第2復号化手段と、 前記車両及び前記携帯部のうちいずれかに設けられ、前
    記第2復号化手段が前記復号化データにより復号化した
    前記応答器側特定情報と、前記車両側特定情報保持手段
    が保持する前記車両側特定情報とが対応するか否かを判
    定する第3判定手段とを備え、 前記復号化データにより復号化した前記応答器側特定情
    報と、前記車両側特定情報保持手段が保持する前記車両
    側特定情報とが対応すると前記第3判定手段が判定した
    際に、前記ホルダと、該ホルダに装着した前記携帯部と
    が前記車両用応答器ユニットとして機能することを許可
    するようにした、 ことを特徴とする車両用応答器ユニットの認証装置。
  32. 【請求項32】 前記車両側特定情報及び前記応答器側
    特定情報は、前記車両の車種を特定する車種情報である
    請求項31記載の車両用応答器ユニットの認証装置。
  33. 【請求項33】 前記車両側及び前記携帯部のうちいず
    れかに設けられ、前記ホルダに前記携帯部が装着されて
    いる間、前記車両側特定情報保持手段が保持する前記車
    両側特定情報の内容を更新させる特定情報更新手段をさ
    らに備え、前記第2暗号化手段は、前記特定情報更新手
    段が前記車両側特定情報を更新させる度に該車両側特定
    情報を暗号化し、前記応答器側特定情報設定手段に設定
    される前記応答器側特定情報は、前記第2暗号化手段が
    更新後の前記車両側特定情報を暗号化する度に、最新の
    前記応答器側特定情報に更新される請求項31又は32
    記載の車両用応答器ユニットの認証装置。
  34. 【請求項34】 前記車両側及び前記携帯部のうちいず
    れかに設けられ、前記車両用応答器ユニットと前記車両
    の外部との間で行われる前記情報信号の送受の度合いの
    変化を検出する変化検出手段をさらに備え、前記特定情
    報更新手段は、前記変化検出手段が検出する前記車両用
    応答器ユニットと前記車両の外部との前記情報信号の送
    受の度合いの変化に応じた頻度で、前記車両側特定情報
    の内容の更新を行う請求項33記載の車両用応答器ユニ
    ットの認証装置。
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