JPH10187299A - バッテリ制御装置、情報処理装置、電子機器及びバッテリ制御方法 - Google Patents

バッテリ制御装置、情報処理装置、電子機器及びバッテリ制御方法

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JPH10187299A
JPH10187299A JP8358606A JP35860696A JPH10187299A JP H10187299 A JPH10187299 A JP H10187299A JP 8358606 A JP8358606 A JP 8358606A JP 35860696 A JP35860696 A JP 35860696A JP H10187299 A JPH10187299 A JP H10187299A
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battery
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batteries
power
power supply
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JP8358606A
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Hitoshi Sunada
仁 砂田
Hironobu Taki
広伸 滝
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザに複数のバッテリの正確な情報を提供
することができる情報処理装置を提供する。 【解決手段】 着脱可能な複数のバッテリで駆動する情
報処理装置において、電源制御部26によって実現され
る、前記バッテリを使用中に任意に切替える切替え制御
手段と、前記切替え制御手段に従って切替えたバッテリ
の実負荷状態での情報を入手する通信手段と、前記通信
手段によって得た情報を基に前記複数のバッテリを制御
するバッテリ制御手段とを設ける、そして、前記通信手
段によって得た情報を表示部に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のバッテリを
制御するバッテリ制御装置、複数のバッテリで駆動する
情報処理装置、充電可能なバッテリで駆動する電子機
器、及びこれらを用いて実現されるバッテリ制御方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯型情報機器、特にACアダプ
タ及びバッテリの2電源に対応しているノートブック型
パーソナルコンピュータ(以下PCという)において、
AC電源のない場所でPCを使用する場合は、バッテリ
による電源供給方式を採用している。
【0003】しかし、近年PCの高速化・多機能化によ
り消費電力量が従来よりも増加しバッテリ1個の電源供
給方式では長時間の使用か難しくなり、これを解決する
ために一部のPCでは使用頻度の少ない機能部を着脱式
にして、第2のバッテリを装着できるようにする方法が
採られるようになってきている。
【0004】一方、従来から充電可能なバッテリ駆動式
の電子機器は、主に金融業や流通業でオフィスから離れ
た屋外や移動先でのデータ入力や伝票発行等の業務で利
用されている。このような業務では通常、業務開始時か
ら終了時まで携帯され、業務終了時にオフィス等で機器
に充電装置を接続しておき、翌日の業務開始時までバッ
テリを充電して運用している。満充電されたバッテリに
よる機器の動作時間は機器やアプリケーションプログラ
ムの省電力設計により、1日以上の通常業務を可能にし
ている。
【0005】図18は、バッテリの経過時間毎の電圧値
変化の一例を示したグラフである。図中の501は正常
なバッテリの経過時間毎の電圧値変化を示した曲線、5
02はメモリ効果を起こしたバッテリの経過時間毎の電
圧値変化を示した曲線である。ここで、メモリ効果とは
浅い充放電を繰り返すことにより発生する現象であり、
放電カーブの途中に段差を生じるものである。
【0006】また、V1はバッテリの満充電時の電圧値
であり、V2は機器がローバッテリ状態電圧値である。
ローバッテリ状態とは、機器がこれよりバッテリ電圧が
低下すると正常な動作継続が不可能となるため、アプリ
ケーションプログラムや周辺機器に直ちに終了処理を行
うように通知して、処理終了後に機器は電源OFFの状
態に移行するものである。
【0007】さらに、図中T1は、正常なバッテリが通
常動作時にローバッテリ状態電圧値まで低下するのに要
する時間であり、T2はメモリ効果を起こしたバッテリ
が通常動作時にローバッテリ状態電圧値まで低下するの
に要する時間である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
携帯型情報機器、特に前出PCの複数のバッテリを制御
する場合において、片方のバッテリで駆動している状態
で、もう一方の無負荷のバッテリの情報(例えば、電圧
値)を入手しているために次のような欠点があった。
【0009】すなわち、従来の複数のバッテリを装着可
能なPCでは、使用時間を延長することのみに主眼がお
かれ、各バッテリの同一条件下での情報を入手すること
を主眼とした制御は行われていない。複数のバッテリを
制御する場合、通常は同時に各バッテリを使用する方法
は採らずに、順番に単体で使用する制御方式が採られ
る。この際に、選択されているバッテリで機器を駆動し
ながら、使用していないバッテリの状態も入手するた
め、無負荷状態での通信を行い情報を入手する。こうし
て入手した各バッテリの情報は異なる使用条件下でのも
のになる。
【0010】この制御方法では、次に使用されるバッテ
リの無負荷時での情報であるために、プリンタを内蔵す
る機種や大型LCD等の負荷の重い機器を駆動する場
合、バッテリ切替えによって大きな負荷が与えられる
と、大きな電圧降下が起こり、機器に不具合を与えかね
ない。特にバッテリ電圧降下の急激な低電圧領域にある
場合は、こうした状況になる可能性が大きい。
【0011】また、上記の充電可能バッテリ駆動式電子
機器には、次のような欠点があった。
【0012】(1)バッテリが空でない状態で浅い充放
電を繰り返すとメモリ効果を発生させ、バッテリ性能を
低下させていた。
【0013】(2)システム管理者や操作者にバッテリ
に関する保守や管理上の負荷があり、システムの運用効
率を悪くしていた。
【0014】本発明は上記従来の問題点に鑑み、ユーザ
に複数のバッテリの正確な情報を提供することができる
バッテリ制御装置及びバッテリ制御方法を提供すること
を目的とする。また、バッテリ駆動時に安心できる使用
環境を与えることができる情報処理装置を提供すること
を目的とする。さらに、バッテリの性能低下の防止やバ
ッテリ不良の発見、および機器の保守や運用上の負荷を
軽減することができる充電可能なバッテリ駆動式の電子
機器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、バッテリ電圧またはバッテリ残量を含
む情報を通信可能な複数のバッテリを制御するバッテリ
制御装置において、前記バッテリを使用中に任意に切替
える切替え制御手段と、前記切替え制御手段に従って切
替えたバッテリの実負荷状態での情報を入手する通信手
段とを備えたものである。
【0016】第2の発明は、複数のバッテリを電源とし
て動作する情報処理部を備えた情報処理装置において、
前記バッテリを使用中に任意に切替える切替え制御手段
と、前記切替え制御手段に従って切替えたバッテリの実
負荷状態での情報を入手する通信手段と、前記通信手段
によって得た情報を基に、前記複数のバッテリを制御す
るバッテリ制御手段とを設けたものである。
【0017】第3の発明は、上記第2の発明において、
前記通信手段によって得た情報を表示する表示手段を設
けたものである。
【0018】第4の発明は、充電可能なバッテリで駆動
される電子機器において、機器のバッテリ電源及びバッ
テリ充電を制御するバッテリ電源制御手段と、前記バッ
テリのバッテリ残量を検出するバッテリ残量検出手段
と、前記バッテリの充電時間を測定するバッテリ充電時
間測定手段と、前記バッテリ残量検出手段の検出結果と
前記バッテリ充電時間測定手段の測定結果を含むバッテ
リ情報を記憶するバッテリ情報記憶手段と、前記バッテ
リ情報記憶手段の記憶内容に基づいて、前記バッテリの
状態を解析するバッテリ情報解析手段とを備えたもので
ある。
【0019】第5の発明は、バッテリ電圧またはバッテ
リ残量を含む情報を通信可能な複数のバッテリを制御す
るバッテリ制御方法において、前記バッテリを使用中に
任意に切替える切替え制御処理と、前記切替え制御処理
に従って切替えたバッテリの実負荷状態での情報を入手
する通信処理とを実行するようにしたものである。
【0020】第6の発明は、複数のバッテリを電源とし
て動作する情報処理部を備えた情報処理装置に対し、前
記バッテリを使用中に任意に切替える切替え制御処理
と、前記切替え制御処理に従って切替えたバッテリの実
負荷状態での情報を入手する通信処理と、前記通信処理
によって得た情報を基に、前記複数のバッテリを制御す
るバッテリ制御処理とを実行するようにしたものであ
る。
【0021】第7の発明は、上記第6の発明において、
前記通信処理によって得た情報を表示する表示処理を行
うものである。
【0022】第8の発明は、充電可能なバッテリで駆動
される電子機器に対し、機器のバッテリ電源及びバッテ
リ充電を制御するバッテリ電源制御処理と、前記バッテ
リのバッテリ残量を検出するバッテリ残量検出処理と、
前記バッテリの充電時間を測定するバッテリ充電時間測
定処理と、前記バッテリ残量検出処理の検出結果と前記
バッテリ充電時間測定処理の測定結果を含むバッテリ情
報を記憶するバッテリ情報記憶処理と、前記バッテリ情
報記憶処理による記憶内容に基づいて、前記バッテリの
状態を解析するバッテリ情報解析処理とを実行するよう
にしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0024】図1は、本発明の第1実施形態に係る情報
処理装置の電源系を示すブロック図である。図2は、本
実施形態の情報処理装置である携帯型パーソナルコンピ
ュータ(以下「携帯型PC」と略す)を示す斜視図であ
る。
【0025】まず図2において、この携帯型PCは、装
置本体1と、表示部8を備える上カバー3とから構成さ
れている。上カバー3は、ヒンジ9により装置本体2に
取りつけられている。これにより使用時には、上カバー
3を表示部8が見やすい位置まで開けることができ、ま
た非使用時には、閉じてカバーとして機能することがで
きる。
【0026】この表示部8には、例えば液晶表示素子が
適用される。これにより、表示部8の厚さを薄く構成す
ることができる。装置本体2は、上面前方にキーボード
4を備え、上面後方に装置本体2の電源オン、オフをお
こなう電源スイッチ22及びバッテリ残量を表示する表
示部10を備え、左側面前方に、第1のバッテリスロッ
ト11を備え、右側面前方に第2のバッテリスロット1
2を備えている。
【0027】バッテリ6、7は、装置本体2を駆動する
ため、ニッカド電池で代表される充電可能な2次電池
(以下「バッテリ」という)である。これらのバッテリ
6、7は第1及び第2のバッテリスロット11、12の
どちらにも装着できるものである。以後、バッテリスロ
ット11に装着されるバッテリを「第1バッテリ」、バ
ッテリスロット12に装着されるバッテリを「第2バッ
テリ」とする。
【0028】図1において、この携帯型PCは、電源部
25と、電源制御部26と、主制御を司るPCロジック
部21とを有している。電源部25は、外部電源供給装
置であるACアダプタ13と、前記第1及び第2のバッ
テリスロット11、12と、各バッテリ6、7の充電を
行う充電回路15と、2つのバッテリ6、7の切り替え
を行うバッテリ切替回路16と、整流ダイオード23、
24とを備えている。
【0029】整流ダイオード23、24は、ACアダプ
タ13の電流が各バッテリに逆流しないよう制限すると
同時に、電圧の異なる各バッテリ6、7同士の結合した
電圧をシステム用電源回路18(以後「DCDCコンバ
ータ」とする)に供給するものである。また、電源制御
部26は、電源制御回路19と、DCDCコンバータ1
8と、前記電源スイッチ22及び電源IC20とから構
成される。
【0030】電源制御回路19は、電源スイッチ22の
動作を検出する検出回路を備え、電源部25の状態、ま
たはシステムからのサスペンド信号等によって電源制御
信号であるDCDCON/OFF信号を制御し、DCD
Cコンバータ18をオン、オフするものである。また、
バッテリ6、7とデータ通信を行うことにより、バッテ
リ駆動時の低電圧検出などによる電源制御を行う。電源
オフ時も、電源制御回路19はACアダプタ13及びバ
ッテリ6、7の電源から供給を受け電源制御回路19に
駆動電源を供給している。これはスイッチ検出等の電源
である(以後「5VSUB」と称する)。
【0031】DCDCコンバータ18は、電源部25か
らの電源供給を受け、電源制御回路19からのDCDC
ON/OFF信号によって立ち上がり、PCロジック部
21の主電源である5Vと3.3Vを生成するものであ
る。
【0032】図3は、PCロジック部21の概略の構成
を示すブロック図である。
【0033】PCロジック部21は、その主制御を司る
設定手段及び制御手段としての中央処理装置30(以下
「CPU」という)、及びその基本的な制御プログラム
が格納された読み出し専用メモリ31(以下「BIO
S」という)を有し、このCPU30のバスに、リアル
タイムクロック(RTC)32と、リフレッシュコント
ローラ37を介してシステムメモリ43(以下「RA
M」という)と、LCDコントローラ(LCDC)38
を介して前記表示部8と、ハードディスクコントローラ
(HDC)39を介してハードディスク(HDD)45
と、フロッピーディスクコントローラ(FDC)40を
介してフロッピーディスク46と、DMAコントローラ
(DMAC)33と、割り込みコントローラ(IRQ
C)34と、KBコントローラ(KBC)41を介して
前記キーボード(KB)4と、タイマ(TIMER)4
2と外部に接続されるシリアルインターフエース(SI
O)35と、ホストパワーマネジメント部(ホストPM
部)36と、表示部10を制御するための表示制御部4
8の各々が接続されている。
【0034】CPU30は、FDD46やHDD45か
らFDC40やHDC39を経由してアプリケーション
プログラムを読み出し、RAM43を利用してプログラ
ムを実行するものである。このとき、画面の表示方法と
してはLCDC38によりLCD8にキャラクタ文字や
画像の表示を行い、またKB4からのキー入力は、KB
C41を経由して行われる。
【0035】RTC32は、現時点で経過時間を示すも
ので、システム全体の電源がオフされている状態におい
てもリチウム電池47に代表される専用バッテリにより
動作するようになっている。また、RTC32は、バッ
テリ6、7の状態を記憶する領域を有する。尚、RTC
32のこの領域は、不揮発性のメモリであれば、ほかに
置き換えられることは明らかである。また、RTC32
にはB1、B2のバッテリ起動許可ビットを備えてい
る。各バッテリ起動許可ビットの意味は以下のとおりで
ある。
【0036】B1=1 バッテリスロット11に装着さ
れているバッテリからの起動が可能 B1=0 バッテリスロット11に装着されているバッ
テリからの起動は不可 B2=1 バッテリスロット12に装着されているバッ
テリからの起動が可能 B2=0 バッテリスロット12に装着されているバッ
テリからの起動は不可 図4は、電源制御回路19の構成を示すブロック図であ
る。
【0037】電源制御回路19は、発振回路であるクロ
ックジェネレータ51と、電源リセット回路52と、P
Cロジック部21との信号通信するCPUインターフェ
ース55と、電源スイッチ検出回路50と、バッテリと
通信を行うバッテリインターフェース53と、電源制御
ロジック回路54とから構成される。
【0038】また、電源制御回路19には、電源がオフ
されている状態でも電源スイッチ22を検出できるよう
5VSUBが電源IC20によって供給されている。発
振回路クロックジェネレータ51は、電源制御回路各部
の各制御機構に生成したクロックを供給するものであ
る。CPUインターフェース55は、CPU30からの
電源制御指示を受けたり、バッテリとの通信によって得
た情報をCPU30を介してLCD8に表示したりする
ためのインターフェースである。
【0039】電源制御ロジック回路54は、電源を制御
する各信号を処理するものであり、検出回路50によっ
て検出された電源スイッチ22のオン信号によって、D
CDCコンバータ18を起動するDCDCON/OFF
信号を出力するものである。このDCDCON/OFF
信号によってDCDCコンバータ18が立ち上がり、P
Cロジック部21に電源が供給される。
【0040】また、電源制御ロジック回路54は、バッ
テリインターフェース53を介してバッテリ6、7の状
態を監視し、充電終了・低電圧検出等に対し、バッテリ
6、7を制御するFET制御信号、BAT1、BAT
2、CHG1、CHG2各信号の制御を行う。第1のバ
ッテリを選択するBAT1信号、第2のバッテリを選択
するBAT2信号、バッテリ1を充電するCHG1信
号、バッテリ2を充電するCHG2信号は、バッテリ切
替回路16と充電回路15の各バッテリ6、7の入力・
出力を選択する制御信号で、ハイの状態でイネーブル、
ローの状態でディスエーブルの制御を行うものである。
【0041】図5は、バッテリ切り替え回路16の構成
を示す回路図である。
【0042】バッテリ切り替え回路16は、各バッテリ
6、7の電源出力をオン・オフするNチャンネルFET
(以下FETという)60、61と、電源制御ロジック
回路54からの制御信号BAT1信号,BAT2信号を
受けFET60、61を駆動するバッファ64、65と
を備えている。ダイオード23、24はACアタプタ1
3からの電源逆流防止用の整流ダイオードである。
【0043】バッテリ切り替え回路16は、ACアダプ
タ13が装着されていない場合に、電源制御ロジック回
路54から出力されるBAT1信号、BAT2信号のバ
ッテリ選択信号によりFET60、61をオンするもの
である。FET60、61は、電源がオフされている状
態でもバッテリ6、7が挿入されると、各FET60、
61のゲートに接続されている抵抗によってFETがオ
ンされるようになっている。これにより電源がオフきれ
ている状態でも5VSUBを作る電源IC20に電源が
供給される。
【0044】図6は、充電回路15の構成を示す回路図
である。
【0045】充電回路15は、ACアダプタ18の出力
側に接続されたFET70、71とこのFET70、7
1に直列に接続された整流用のダイオード72、73を
備えている。FET70はバッテリ6を充電するときに
ACアダプタ13の出力をバッテリに供給し、FET7
1はバッテリ7を充電するときにACアダプタ13の出
力をバッテリに供給するものである。バッテリ6を充電
するとき、電源制御ロジック回路54はCHG1信号を
ハイにし、バッファ74を介してFET70をオンす
る。また、このときBAT1信号はローにされており、
FBT60はオフにされている。これによってACアダ
プタ13からFET70を介してバッテリ6は充電され
る。
【0046】同様に、バッテリ7を充電するとき、電源
制御ロジック回路54はCHG2信号をハイにし、バッ
ファ75を介してFET71をオンする。また、このと
きBAT2信号はローにされており、FET61はオフ
にされている。これによってACアダプタ13からFE
T71を介してバッテリ7は充電される。
【0047】図7は、バッテリスロット11に装着する
第1バッテリの状態を定義する処理XAを示すフローチ
ャートである。
【0048】ステップS1では、バッテリスロット11
のバッテリ(以後、「第1バッテリ」という)の有無を
確認する処理が行われる。第1バッテリ無しと判断する
と、ステップS7にてACアダプタ駆動に切り替えられ
る。ステップS2ではビットB1に1をセットする。ス
テップS2の終了後、装着された第1バッテリの通信機
能が正常に機能するか判断するステップS3を実行す
る。
【0049】ステップS3では、電源制御回路から出力
されるクロックに対して正常なデータがバッテリ側から
返されるかにより判断する。通信か正常に行われないと
ステップS5、6によって通信が停止され、ビットB1
に0をセットし第1バッテリからの起動を禁止する。正
常な通信が行われている場合、ステップS4にて通信に
よってバッテリのタイプか判断され、指定のバッテリで
あるか判断される。指定バッテリである場合は処理XA
を終了し、指定外のバッテリである場合は、ステップS
5、6にてビットB1に0をセットする。
【0050】図8は、バッテリスロット12に装着する
第2バッテリの状態を定義する処理XBを示すフローチ
ャートである。
【0051】ステップS11では、バッテリスロット1
2のバッテリの有無を確認する処理が行われる。バッテ
リ無しと判断すると、ステップS17にてACアダプタ
駆動に切り替えられる。ステップS12ではビットB2
に1にセットされる。これにより以後第1バッテリから
の起動が許可される。ステップS12の終了後、装着さ
れた第1バッテリの通信機能が正常に機能するか判断す
るステップS13を実行する。
【0052】ステップS13では、電源制御回路から出
力されるクロックに対して正常なデータがバッテリ側か
ら返されるかにより判断される。通信が正常に行われな
いとステップS15、S16によって通信が停止され、
ビットB2に0をセットし第1バッテリからの起動を禁
止する。正常な通信が行われている場合、ステップS1
4にて通信によってバッテリのタイプが判断され、指定
のバッテリであるか判断される。指定のバッテリである
場合は、処理XBを終了する。指定外のバッテリである
場合はステップS15、S16にてビットB2に0をセ
ットする。
【0053】図9は、複数のバッテリを切り替えるバッ
テリ制御処理Yを示すフローチャートである。なお、処
理YはステップS21〜S26から構成される。
【0054】ステップS21では、図7の処理XAにて
第1バッテリの状態確認処理を行い、ビットB1に起動
条件をセットする。ステップS22では図8の処理XB
にて第2バッテリの状態確認処理を行い、ビットB2に
起動条件をセットする。
【0055】ステップS23にて電源スイッチ22が押
されたことを認識すると、分岐ステップS24にてAC
アダプタ13から電源が供給されている場合にステップ
S25にてACアダプタ駆動に切り替えられる。分岐ス
テップS24でACアダプタがないと判断されると、分
岐ステップS26によって装着されている複数バッテリ
の状態によって処理(1)〜(4)が実行される。分岐
ステップS26ではビットB1、B2の組み合わせによ
って4つの処理(1)〜(4)へ分岐する。
【0056】分岐条件は: (1)B1=1かつB2=1→1:第1バッテリ、第2
バッテリともに起動可 (2)B1=1かつB2=0→1:第1バッテリのみ起
動可 (3)B1=0かつB2=1→1:第2バッテリのみ起
動可 (4)B1=0かつB2=0→1:全バッテリからの起
動不可 各分岐処理(1)〜(3)の説明を図10、図11及び
図12にて説明する。
【0057】図10は、電源供給元を第1バッテリ駆動
から第2バッテリ駆動に切り替える制御処理YAを示す
フローチャートである。なお、処理(1)は、処理YA
のステップS31〜ステップS39から構成される。
【0058】ステップS31は第1バッテリから電源を
供給する処理である。ステップS31にて電源制御ロジ
ック回路54よりBAT1信号をハイにしFET60を
オンすることにより第1バッテリから電源を供給する。
ステップS32では図13の処理Sが実行される。ステ
ップS32の処理Sは、第1バッテリと第2バッテリと
通信を行い、任意の条件によってステップS33または
S38に分岐する処理である。ステップS38には第1
バッテリが駆動電源電圧が規定された電圧より低くなっ
ている電圧(以後、ローバッテリという)を検出すると
任意の低電圧になったときに、処理(3)の処理YCの
第2バッテリ駆動での駆動に切り替える処理である。処
理YCは図12で説明する。
【0059】ステップS32の処理Sによって第2バッ
テリへ切替え可能と判断すると、第2バッテリから電源
を供給するためステップS33を実行する。ステップS
33は電源制御ロジック回路54によってBAT2信号
をハイにしFET61をオンし、第2バッテリから電源
供給を開始する。ステップS33の終了後、今まで駆動
に使用していた第1バッテリの電源供給を停止するため
にBAT1信号をローにしFET60をオフする。これ
により電源供給元が第1バッテリから第2バッテリへ切
り替わる。
【0060】ステップS35では第2バッテリと通信を
行い第2バッテリがローバッテリを検出しない限りステ
ップS36に移行する。ステップS36、ステップS3
7は、再び第2バッテリへ切り替える処理である。ステ
ップS36は第1バッテリから電源供給を再開するため
にFET60をオンする。ステップS37は第2バッテ
リの電源供給を停止するためにFET61をオフする。
ステップS32〜ステップS37は双方の電池で駆動可
能である場合くり返し実行される。
【0061】ステップS32にて第1バッテリの低電圧
を検出した場合、第2バッテリでの駆動に切り替えるた
め処理YCに分岐する。ステップS35によって第2バ
ッテリが低電圧を検出した場合は、処理YBに分岐し、
第2バッテリのみの駆動に切り替える。処理YBは図1
1で説明する。図11は、第1バッテリのみで駆動する
処理(2)のバッテリ制御処理YBを表すフローチャー
トである。図12は、第2バッテリのみで駆動する処理
(3)のバッテリ制御処理YCを表すフローチャートで
ある。なお、図11に示す処理(2)は、処理YBのス
テップS41〜ステップS45から構成される。
【0062】ステップS41は、第1バッテリから電源
供給するために電源制御回路19からBAT1信号をハ
イにしてFET60をオンする。これにより第1バッテ
リからDCDCコンバータ18に電源供給を開始する。
ステップS42は第2バッテリのFET61かオンされ
ているかを判断する分岐処理である。FET61をオン
する信号BAT2がハイになっている場合は、ステップ
S43にて電源制御回路19によってBAT2信号をロ
ーにしFET61をオフする。これにより第2バッテリ
からの電源供給を停止する。
【0063】ステップS44は第1バッテリと通信を行
い、ローバッテリであるかを判断する分岐処理である。
この処理ではローバッテリが検出されるまで第1バッテ
リとの通信を続けて行う。ステップS44でローバッテ
リを検出すると、第1バッテリでの駆動を停止するため
ステップS45によって、電源制御回路19からBAT
1信号をローにし、FET60をオフする。これにより
第1バッテリの電源供給が停止される。
【0064】図12に示す処理(3)は、処理YCのス
テップS51〜ステップS55から構成される。
【0065】ステップS51は、第2バッテリから電源
供給するために電源制御回路19からBAT2信号をハ
イにしてFET61をオンする。これにより第2バッテ
リからDCDCコンバータ18に電源供給を開始する。
ステップS52は第1バッテリのFET60がオンされ
ているかを判断する分岐処理である。FET60をオン
する信号BAT1がハイになっている場合、ステップS
53にて電源制御回路19によってBAT1信号をロー
にしFET60をオフする。これにより第1バッテリか
らの電源供給を停止する。ステップS54は第2バッテ
リと通信を行い、ローバッテリであるかを判断する分岐
処理である。この処理ではローバッテリが検出されるま
で第2バッテリとの通信を続けて行う。ステップS54
でローバッテリを検出すると、第2バッテリでの駆動を
停止するためステップS55によって、電源制御回路1
9からBAT2信号をローにし、FET61をオフす
る。これにより第2バッテリの電源供給が停止される。
【0066】処理(4)は、バッテリでの駆動ができな
いとし電源制御回路19は各バッテリを共にオンせず、
システムを起動しない。
【0067】図13に示す処理Sは、ステップS61〜
S67からなり複数のバッテリの通信処理を行う。
【0068】ステップS61は、任意の時間ごとにバッ
テリの通信を切り替えるためのタイマーを初期化するも
のである。ステップS62によってタイマーを開始す
る、これは初期化されるまでカウントを続ける。ステッ
プS63ではバッテリスロット11に装着された第1バ
ッテリと電源制御回路19のバッテリインターフェース
53との問でデータ通信を行う。このときの情報はCP
Uインターフェース55を介し、CPU30によってR
TC32に一時に記憶される。
【0069】ステップS63でローバッテリを検出する
と、分岐ステップS64にて第2バッテリでの駆動に切
り替えるため図12の処理(3)を実行する。ステップ
S65は、任意の時間に対してもう一方のバッテリに切
り替える時間であるかを判断する分岐処理である。ステ
ップS65で一定時間が経過したと判断されると、バッ
テリスロット12に装着されている第2バッテリと通信
を開始する。ステップS65にて一定時間が経過してい
ない場合、ステップS66にて、第1バッテリとの通信
によって入手した電流値の平均をとり、大幅に電流値が
変わっている場合に負荷条件が変更されたとし、第2バ
ッテリでも変動負荷条件での確認が必要であると判断、
第2バッテリに切り替えが可能かどうかの情報を入手す
るためにステップS67へ移行する。
【0070】通信によって入手する情報は、現在の負荷
電流に対する残使用時間とバッテリ温度である。ここ
で、インテリジェントバッテリは、バッテリ自身の全容
量のデータを持っており、実際の負荷電流に対して、 全容量÷負荷電流=残使用時間 の計算式により残時間を計算できるものである。これま
での方式では使用していないバッテリには負荷が与えら
れていないために負荷電流を無視し、残使用時間を電圧
等の他の条件を用いて計算していた。そのため、各バッ
テリでの条件が異なるために、正確な情報をユーザに提
供ができなかった。本手段では、使用していないバッテ
リにも負荷電流を流すことにより同一負荷条件でのバッ
テリ情報が入手できる。入手したバッテリの情報は、C
PUインターフェース55を介してCPU30に送られ
下記の計算を行う。この計算を実行する際に、下記の理
由から補正を行う。
【0071】第1バッテリの温度と、第2バッテリの温
度は、通常、実負荷がかかっている第1バッテリの温度
と第2バッデリの温度は異なり、第2バッテリの温度を
Tとすると第1バッテリの温度はT+ΔT(ΔTが負の
場合もある)となる。そのため、先の処理YA〜YCに
て各バッテリを切替て得た情報は各バッテリ温度条件が
異なっている可能性がある。特に、機器の負荷が大きい
場合には、バッテリ情報入手時だけ実負荷を与えている
第2バッテリの温度はあまり上昇しないと考えられる。
【0072】この温度ΔTの差違から発生する誤差を少
しでも解消するために、第2バッテリの温度に対して補
正を行う。この温度補正値はバッテリの温度特性に基づ
いて算出されたものである。この温度補正値はPCロジ
ック部21のRTC32に記憶されており、計算を行う
時にCPU30によって読みだされ、計算に使用され
る。各バッテリの情報と計算値を下記のようにすると B1 →第1バッテリの残使用時間値 B2 →第2バッテリの残使用時間値 α →温度補正定数 B2*→第2バッテリの補正残使用時間 B →第1,第2バッテリ合計残使用時間 第1・2バッテリ合計残使用時間Bは、 B=B1+B2* によって算出される(但し、B2*=B2×α)。
【0073】上記計算式によって求められる値は、LC
DCコントローラ38によってLCD8に、または表示
制御部48によって表示部10に表示される。これによ
り、ユーザは複数のバッテリを装着した場合の合計使用
磯時間を、正確に知ることが可能になる。
【0074】なお、上記各フローチャートに従ったプロ
グラムは、BIOS31に格納し動作することにより、
上述の制御方法を実現させることが可能となる。
【0075】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
【0076】図14は、本発明の第2実施形態に係る充
電可能なバッテリ(電池)駆動式電子機器の一例を示す
ブロック図である。
【0077】同図において、101は機器の制御やデー
タの解析等の演算処理を行うCPU、102はLCD等
で構成されて文字や図形、イメージ等を表示する表示
部、103は操作者からキーボードやタッチパネル(タ
ッチキー)等によりデータや処理命令の入力を受信する
入力部、104は機器に必要な基本ソフトウェアや制御
データ等を格納するROMである。
【0078】また、105は情報処理時に必要なデータ
格納領域や作業領域として用いられるRAMであり、通
常、RAM105には、ROM104の基本ソフトウェ
アが使用するシステム作業領域やファイル管理情報、ア
プリケーションプログラム、あるいはアプリケーション
プログラムが使用するデータファイルや演算用作業領域
として使用される。106は機器の電源を制御する電池
電源制御部、107はバッテリの残量を検出する電池残
量検出部、108はバッテリの充電時間を測定する充電
時間測定部である。
【0079】109は電池情報解析部であり、電池残量
検出部107や充電時間測定部108の情報に基づい
て、バッテリ状態の解析処理を実行し、処理に必要な制
御プログラムやデータを格納したROM部と、演算時に
必要な作業領域として用いられるRAM部とから構成さ
れる。110は電池情報記憶部であり、正常なバッテリ
の経過時間毎の電圧値や、環境(温度、湿度等)、使用
回数等に対応する補正演算時に必要な情報、現在使用し
ているバッテリの実際の経過時間毎の電圧値変化の記録
等のバッテリに関する情報を記録するRAM部から構成
される。111は機器駆動用のバッテリ(電池)、11
2は機器内の各部とのデータや制御信号のやり取りに使
用されるデータバスである。
【0080】また、電池情報解析部109については、
処理に必要な制御プログラムやデータを格納したROM
部と、処理時に必要な作業領域として用いられるRAM
部とから構成される例を示したが、ROM104上に制
御プログラムやデータを格納することや、RAM106
上に専用の作業領域を確保することも機器の基本ソフト
ウェアにこのような機能を追加することで容易に実現で
きる。
【0081】さらに、電池情報記憶部110について
は、電池情報解析部109で発生するバッテリ状態に関
するデータ等を記録および管理するRAM部から構成さ
れる例を示したが、RAM105上に専用の作業領域を
確保することも機器の基本ソフトウェアにこのような機
能を追加することで容易に実現できる。
【0082】図15は、本実施形態の電子機器におい
て、充電時にバッテリ状態の診断を行う処理の一例を示
すフローチャートである。
【0083】ステップS101では、充電を開始しよう
とするバッテリがローバッテリ状態であるかをチェック
して電池情報記憶部110にその結果を記録する処理を
行い、ステップS102へ進む。ステップS102では
充電を開始する時刻を取得して、電池情報記憶部110
に記録する処理を行い、ステップS103へ進む。
【0084】ステップS103では電池電源制御部6の
制御に基づき、バッテリ11への充電処理を行い、充電
が完了したらステップS104へ進む。ステップS10
4では充電が完了した時刻を取得して、電池情報記憶部
10に記録する処理を行い、ステップS105へ進む。
【0085】ステップS105では、ステップS10
1、S102、S104で取得された情報、およびバッ
テリの経過時間毎の電圧値変化等に関する基本データ等
が格納されている電池情報記憶部10の情報に基づき、
バッテリ状態の診断処理を行い、処理を終了する。
【0086】図16は、図15のステップS105での
電池診断処理の一例を示しているフローチャートであ
る。
【0087】ステップS111では、バッテリの充電処
理が電池情報記憶部110を検索して、バッテリ残量が
機器のローバッテリ状態から実行されたかを確認する処
理を行い、もし、ローバッテリ状態から充電されたのな
らば、ステップS112へ進み、そうでなければ、処理
を終了する。
【0088】ステップS112では図15のステップS
103での充電時間が電池情報記憶部110に格納され
ている所定の充電時間より短いかを比較する処理を行
い、もし、所定の時間より短いと診断されたらステップ
S114へ進み、そうでなければ、ステップS113へ
進む。ステップS113では電池情報記憶部110に格
納されている正常なバッテリでの経過時間毎の電圧値変
化と現在使用しているバッテリの実際の経過時間毎の電
圧値とを比較する処理を行い、もし、正常なバッテリで
の電圧値変化と著しく異なると診断されたらステップS
114へ進み、そうでなければ、処理を終了する。
【0089】ステップS114では、表示部102にバ
ッテリに異常が発生したことを通知する処理(メッセー
ジ等)を行い、処理を終了する。
【0090】以上のように本実施形態によれば、充電可
能なバッテリ駆動式電子機器において、充電処理時の充
電所要時間と経過時間毎の電圧値のチェックによるバッ
テリ状態の診断を行うことにより、機器のバッテリ性能
の低下(メモリ効果)を防止することができる。また、
バッテリの不良(使用過多による寿命や劣化等)を発見
することができる。さらに、システム管理者による機器
やバッテリ電源に関する保守等の作業負荷を軽減するこ
とができる。
【0091】次に本発明の第3実施形態を説明する。
【0092】第3実施形態は、前述の第2実施形態で説
明したのと同様の構成を有しているため、ここでは構成
上の説明を省略し、第2実施形態の特有な点について説
明する。
【0093】図17は、図15のステップS105での
電池診断処理の一例を示しているフローチャートであ
る。
【0094】ステップS121では、バッテリの充電処
理が電池情報記憶部110を検索して、バッテリ残量が
機器のローバッテリ状態から実行されたかを確認する処
理を行い、もし、ローバッテリ状態から充電されたのな
らば、ステップS122へ進み、そうでなければ、本処
理を終了する。
【0095】ステップS122では図15のステップS
103での充電時間が電池情報記憶部110に格納され
ている所定の充電時間より短いかを比較する処理を行
い、もし、所定の時間より短いと診断されたらステップ
S123へ進み、そうでなければ、本処理を終了する。
【0096】ステップS123では、バッテリに異常が
発生したことを通知する内容のメッセージを表示部10
2に表示して、本処理を終了する。
【0097】以上のように本実施形態によれば、充電可
能なバッテリ駆動式電子機器において、充電処理時の充
電所要時間のチェックによる電池状態の診断を行うこと
により、機器の電池性能の低下(メモリ効果)を防止す
ることができる。また、バッテリの不良(使用過多によ
る寿命や劣化等)を発見することができる。さらに、シ
ステム管理者による機器やバッテリ電源に関する保守等
の作業負荷を軽減することができる。
【0098】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウェアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読
み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本
発明の効果を享受することが可能となる。
【0099】
【発明の効果】以上詳述したように、第1の発明によれ
ば、複数のバッテリの同一負荷条件での情報が得られ
る。
【0100】第2の発明によれば、複数のバッテリの同
一負荷条件での情報に基づいて、複数のバッテリを制御
可能になり、バッテリ駆動時に安心できる使用環境を実
現できる。
【0101】第3の発明によれば、複数のバッテリの同
一負荷条件での情報に基づいて、正確なバッテリ残使用
時間情報をユーザに提供できる。
【0102】第4の発明によれば、充電処理時の充電所
要時間と経過時間毎の電圧値のチェックによるバッテリ
状態の診断を行うことができるので、以下のような効果
がある。(1)機器のバッテリ性能の低下(メモリ効
果)を防止することができる。(2)機器のバッテリ不
良(使用過多による寿命や劣化等)を発見することがで
きる。(3)システム管理者による機器およびバッテリ
電源に関する保守等の作業負荷を軽減することができ
る。
【0103】第5の発明によれば、上記第1の発明と同
等の効果を得ることができる。
【0104】第6の発明によれば、上記第2の発明と同
等の効果を得ることができる。
【0105】第7の発明によれば、上記第3の発明と同
等の効果を得ることができる。
【0106】第8の発明によれば、上記第4の発明と同
等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の電
源系を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の情報処理装置である携帯型PC
を示す斜視図である。
【図3】PCロジック部21の概略の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】電源制御回路19の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】バッテリ切り替え回路16の構成を示す回路図
である。
【図6】充電回路15の構成を示す回路図である。
【図7】第1バッテリの状態を定義する処理XAを示す
フローチャートである。
【図8】第2バッテリの状態を定義する処理XBを示す
フローチャートである。
【図9】複数のバッテリを切り替えるバッテリ制御処理
Yを示すフローチャートである。
【図10】電源供給元を第1バッテリ駆動から第2バッ
テリ駆動に切り替える制御処理YAを示すフローチャー
トである。
【図11】第1バッテリのみで駆動する処理(2)のバ
ッテリ制御処理YBを表すフローチャートである。
【図12】第2バッテリのみで駆動する処理(3)のバ
ッテリ制御処理YCを表すフローチャートである。
【図13】複数のバッテリの通信処理Sを示すフローチ
ャートである。
【図14】本発明の第2実施形態に係る充電可能なバッ
テリ(電池)駆動式電子機器の一例を示すブロック図で
ある。
【図15】第2実施形態の電子機器において、充電時に
バッテリ状態の診断を行う処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図16】電池診断処理の一例を示しているフローチャ
ートである。
【図17】電池診断処理の一例を示しているフローチャ
ートである。
【図18】バッテリの経過時間毎の電圧値変化の一例を
示したグラフである。
【符号の説明】
4 キーボード(KB) 8 LCD 10 バッテリ残量表示用表示部 21 PCロジック部 25 電源部 26 電源制御部 30 CPU 31 BIOSROM 32 リアルタイムクロック(RTC) 45 ハードディスク(HDD) 33 DMAコントローラ(DMAC) 42 タイマ(TIMER) 43 システムメモリ 101 CPU 102 表示部 103 入力部 104 ROM 105 RAM 106 電池電源制御部 107 電池残量検出部 108 充電時間測定部 109 電池情報解析部 110 電池情報記憶部 111 バッテリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリ電圧またはバッテリ残量を含む
    情報を通信可能な複数のバッテリを制御するバッテリ制
    御装置において、 前記バッテリを使用中に任意に切替える切替え制御手段
    と、 前記切替え制御手段に従って切替えたバッテリの実負荷
    状態での情報を入手する通信手段とを備えたことを特徴
    とするバッテリ制御装置。
  2. 【請求項2】 複数のバッテリを電源として動作する情
    報処理部を備えた情報処理装置において、 前記バッテリを使用中に任意に切替える切替え制御手段
    と、 前記切替え制御手段に従って切替えたバッテリの実負荷
    状態での情報を入手する通信手段と、 前記通信手段によって得た情報を基に、前記複数のバッ
    テリを制御するバッテリ制御手段とを設けたことを特徴
    とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記通信手段によって得た情報を表示す
    る表示手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の情
    報処理装置。
  4. 【請求項4】 充電可能なバッテリで駆動される電子機
    器において、 機器のバッテリ電源及びバッテリ充電を制御するバッテ
    リ電源制御手段と、 前記バッテリのバッテリ残量を検出するバッテリ残量検
    出手段と、 前記バッテリの充電時間を測定するバッテリ充電時間測
    定手段と、 前記バッテリ残量検出手段の検出結果と前記バッテリ充
    電時間測定手段の測定結果を含むバッテリ情報を記憶す
    るバッテリ情報記憶手段と、 前記バッテリ情報記憶手段の記憶内容に基づいて、前記
    バッテリの状態を解析するバッテリ情報解析手段とを備
    えたことを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】 バッテリ電圧またはバッテリ残量を含む
    情報を通信可能な複数のバッテリを制御するバッテリ制
    御方法において、 前記バッテリを使用中に任意に切替える切替え制御処理
    と、 前記切替え制御処理に従って切替えたバッテリの実負荷
    状態での情報を入手する通信処理とを実行することを特
    徴とするバッテリ制御方法。
  6. 【請求項6】 複数のバッテリを電源として動作する情
    報処理部を備えた情報処理装置に対し、 前記バッテリを使用中に任意に切替える切替え制御処理
    と、 前記切替え制御処理に従って切替えたバッテリの実負荷
    状態での情報を入手する通信処理と、 前記通信処理によって得た情報を基に、前記複数のバッ
    テリを制御するバッテリ制御処理とを実行することを特
    徴とするバッテリ制御方法。
  7. 【請求項7】 前記通信処理によって得た情報を表示す
    る表示処理を行うことを特徴とする請求項6記載のバッ
    テリ制御方法。
  8. 【請求項8】 充電可能なバッテリで駆動される電子機
    器に対し、 機器のバッテリ電源及びバッテリ充電を制御するバッテ
    リ電源制御処理と、 前記バッテリのバッテリ残量を検出するバッテリ残量検
    出処理と、 前記バッテリの充電時間を測定するバッテリ充電時間測
    定処理と、 前記バッテリ残量検出処理の検出結果と前記バッテリ充
    電時間測定処理の測定結果を含むバッテリ情報を記憶す
    るバッテリ情報記憶処理と、 前記バッテリ情報記憶処理による記憶内容に基づいて、
    前記バッテリの状態を解析するバッテリ情報解析処理と
    を実行することを特徴とするバッテリ制御方法。
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