JPH10183626A - 土留工法及び足脚とアンカー - Google Patents

土留工法及び足脚とアンカー

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JPH10183626A
JPH10183626A JP35130896A JP35130896A JPH10183626A JP H10183626 A JPH10183626 A JP H10183626A JP 35130896 A JP35130896 A JP 35130896A JP 35130896 A JP35130896 A JP 35130896A JP H10183626 A JPH10183626 A JP H10183626A
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anchor
fence
leg
slope
foot
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JP35130896A
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Takeshi Ito
武 伊東
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  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜面に対する足脚の固定作業を容易にすると
ともに、アンカーが斜面から突出さないようにし、かつ
フェンスにて安全な高所作業場を形成する。 【解決手段】 縦横に積み重ねた複数個の土嚢1上面
に、複数の掛止用長穴を開口した鋼板を、コの字形に形
成した鋼棒の曲折部間に固定して成る足脚掛止用アンカ
ー2の複数個を、所要の間隔にて載置するとともに、積
み重ねた前記土嚢1と前記アンカー2とを網3にて斜面
側から一体的に包み込み、包み込む際の網3の緊張力に
てアンカー2の突出端を斜面位置まで押し込むことによ
りアンカー2を土嚢1から突出させないようにし、また
アンカー2の長穴に対して足脚5のピン25a,25b
を掛止するとともに、足脚5に上端に接続部材17を介
してフェンス軸18を垂直に角度調整して固定した後、
フェンス軸18間にフェンスを構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜面を造成する土
留工法と、その高所作業を安全に行うために構築するフ
ェンスの足脚及び足脚を斜面に固定するアンカーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からコンクリートを用いて斜面を造
成することが一般的に行われているが、コンクリートは
環境破壊になる恐れがあり、しかも見栄えが良くない。
一方、最近は土嚢を用いて積み上げて斜面を造成する工
法が行われているが、造成する斜面の高さが2000m
mを越えると足場が必要となり、この足場を組んだり分
解したりする作業を安全に行うための平面部を斜面の基
端部に形成する必要があり、費用が嵩むという問題があ
る。また、平面部を形成しないでも足場を組むことがで
きる工法として、積み上げる土嚢間に適切な間隔にてア
ンカーを埋設しておき、このアンカーに足場を掛止して
順次高く造成し、高くなるに従って足場を高い位置に移
していく工法も行われている。
【0003】次に、前記の、アンカーに足場を掛止して
斜面を造成する工法の例について説明する。図15に示
すような、幅Wが約19mmの鋼板の一端21a側を曲
折してL形部22を形成するとともに、他端21b側に
掛止穴23を穿設したアンカー21を用い、図13の正
面図及び図14の断面図に示すように、土嚢1を約10
00mmの高さに積み上げる度に、前記アンカー21の
L形部22を下向きにし端部21bを斜面に突出した状
態にして土嚢1の面に載置し、予め1000mm下方の
土嚢1下面に敷いておいたナイロン製の網3にて100
0mm上方の土嚢1までの斜面側を覆い、図19に示す
ようにアンカー21の端部21bを網目を通して斜面側
に突出した状態にして、アンカー21と土嚢1とを一体
的に包み込んでいる。なお、土嚢1を積み上げた後方
(土手側)には、土嚢1を網3にて包み込む度に土盛4
を施していく。
【0004】上記工程を繰り返して、土嚢1の積み上げ
高さが2000mm以上になった時に、アンカー21の
掛止穴23に対して、パイプから成る足脚24の先端及
び中間位置に設けたピン25a,25bを掛止する。な
お、足脚24の掛止に際しては、足脚24の下端内径に
対して、図13に示すように、長穴27及びボルト28
を介して長さを自在に調整しうる調整軸26を設けて、
アンカー21a及び21b間の間隔誤差を吸収すること
を可能にしている。また足脚24の全長を2750mm
としており、アンカー21bの上方に土嚢1を2段に積
み重ねた状態で、土嚢1の2段目の上面から足脚24上
端までが約1500mm(図14)になるように設定し
ている。
【0005】斜面に対しては図13に示すように、足脚
24を水平方向に対して約1000mm間隔にて必要な
本数を固定し、足脚24の土嚢1上方に突き出た部分に
おける相互間に対して、足脚24の上端に取り付けた連
結軸7を介してフェンス8を構築する。
【0006】フェンス8の構成は、図16及び図17に
示すように横軸9の両端及び中間に、前記足脚24と同
一径の短管9a,9b,9c,9dを溶接にて固定して
おり、一方、連結軸7の方は図18に示すように、足脚
24及び短管9a,9bの内径に遊嵌しうる径の挿入軸
部7aを有し、その中央部に軸部7aより径が大きいス
トッパー7bを固定していて、図13に示すように、足
脚24の上端に差し込んで横軸9を連結軸7を介して水
平方向に連結し、さらに連結軸7の上方に、相隣るフェ
ンス8aまたは8bの横軸9を連結することにより、フ
ェンスを横方向に連続して構築することを可能にしてい
る。
【0007】また、横軸9に溶接にて固定した短管9
c,9dのそれぞれに対して、横軸11及び横軸12を
溶接にて固定した縦軸10を上下動可能に嵌合するとと
もに、横軸12の両端部を鎖13にて足脚24に巻回す
ることにより、フェンス8を足脚24に対して安定さ
せ、かつ上下方向の高さを調節して、ネジ14にて固定
する構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の土留工法においては、2000mm以上の高所に
て、足脚24を斜面に固定する際に、下向きの姿勢で、
足脚24に固定したピンにてアンカー21に穿設した掛
止穴23を探りながら挿入していたが、掛止穴23は円
形かつ1か所だけであるので、この作業は非常に困難で
あるとともに危険である。またアンカー21は、端部2
1bが傾斜面から突出した状態に固定するようにL形部
分22を土嚢1間に埋設しているので、斜面の造成が完
了した後もアンカー21は斜面から突出したままにな
り、危険であるとともに、見栄えが悪い。また斜面造成
における土嚢1を包み込む工程中で、図20に示すよう
に網3がアンカー21の突出部分21bに引っ掛かって
3a部分が切れてしまうことがある等の問題がある。こ
の他に、足脚24の上方にフェンスを構築する際に、足
脚24と水平面とのなす角度α(図14)が、作業場側
に覆い被さる状態となるので作業がしにくいという問題
もある。
【0009】よって本発明は前記問題点に鑑みてなされ
たものであり、斜面に対する足脚24の固定作業を容易
にするとともに、アンカー21が斜面から突出さないよ
うにし、かつ高所において作業がしやすく、かつ安全な
作業場を形成することが可能な土盛工法及び足脚とアン
カーの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1は、土嚢を積み上げて斜面を造成
する土留工法において、縦横に積み重ねた複数個の土嚢
上面に、複数の掛止用長穴を開口した鋼板を、コの字形
に形成した鋼棒の曲折部間に固定して成る足脚掛止用ア
ンカーの複数個を、所要の間隔にて載置するとともに、
積み重ねた前記土嚢と前記アンカーとを網にて斜面側か
ら一体的に包み込み、包み込む際の網の緊張力にてアン
カーの突出端を斜面位置まで押し込むことによりアンカ
ーを土嚢間に固定し、長手方向の中間部分及び下端に掛
止ピンを固定した足脚の掛止ピンそれぞれを、アンカー
に開口した長穴に掛止し、一方、足脚の上端に接続部材
を介して曲折可能にフェンス軸を接続するとともに、該
フェンス軸相互間にフェンスを構築する土留工法であ
る。本請求項によれば、掛止用の穴に足脚に設けたピン
を掛止する作業を安全かつ容易に行うことができる。し
かもアンカーが斜面から突出さないので斜面の見栄えが
良くなる。さらに、従来、斜面に沿った角度に固定され
ていたことによりフェンスが作業場に覆い被さる状態に
なっていたが、本発明では、フェンス軸の角度を調整す
ることにより垂直に固定することが可能であるので、高
所における作業が安全になる。
【0011】請求項2は、土嚢を積み上げて斜面を造成
する際の高所作業となる範囲に危険防止用フェンスを構
築するための足脚において、中間部分にアンカーに掛止
するための掛止ピンを設けるとともに、下端に長さを調
整する調整軸を摺動自在に設けてその先端に掛止ピンを
固定し、一方、上端に、フェンスを構築するためのフェ
ンス軸を接続部材を介して曲折可能に接続して成る。本
請求項によれば、フェンスを垂直に構築することが可能
になるので、高所作業が安全かつ容易になるとともに、
足脚を折り畳むことができるので足脚の搬送が容易にな
る。
【0012】請求項3は、前記足脚の中間部分における
掛止ピンを2個並列に固定して成る。本請求項によれ
ば、1本の足脚を並列の2か所のピンにてアンカーに掛
止することになるので足脚が軸中心に回転することを防
止することが可能となり、フェンスの構築作業が容易に
なる。
【0013】請求項4は、前記足脚のアンカーに掛止す
る部分に、アンカーに掛止した掛止ピンの抜け止め機構
を設けて成る。本請求項によれば、作業中に足脚の掛止
ピンがアンカーの掛止穴から抜けることを防止すること
ができる。
【0014】請求項5は、土嚢を積み上げて斜面を造成
する際の高所作業となる範囲に危険防止用フェンスを構
築するために足脚を斜面に固定するアンカーにおいて、
鋼棒をコの字形に形成して、その開放側軸部を土嚢の長
さより長く形成するとともに、開放側軸部に平行する複
数の長穴を開口させた略長方形の鋼板を曲折部間の辺に
沿って固定し、かつ略長方形の鋼板の長穴後端部に前記
足脚の掛止ピンを掛止する際に土嚢保護板を設けて成
る。本請求項によれば、アンカーの開放端を直線状に形
成しているので、アンカーの突出部を斜面位置まで押し
込むことが可能となる。またアンカーの掛止穴を複数、
かつ長穴に形成しているので、掛止穴に対して足脚に固
定したピンを掛止する作業が容易、かつ安全になる。さ
らに土嚢保護板を設けたことにより、足脚の掛止ピンを
アンカーに掛止する際にピン先にて土嚢を突き破ること
を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下、本発明の実施の形態1を図面と
ともに具体的に説明する。なお各実施の形態において共
通の要旨は共通の符号を付して対応させることにより重
複する説明を省略する。
【0016】図1から図8は本発明の実施の形態1を示
し、図1は土留工法と足脚及びアンカーを示す断面図、
図2は図1の正面図、図3は調整軸の斜視図、図4は調
整軸を足脚に挿着した状態を示す断面図、図5は足脚の
上端にフェンス軸を接続する接続部材の平面図、図6は
図5の側面図、図7はアンカーの斜視図、図8はアンカ
ーの位置決め金具を示す斜視図である。
【0017】図1に示すように、本発明の実施の形態1
において土嚢1を積み上げて斜面を造成するために用い
るアンカー2は、図7に示すように、丸鋼棒を曲折して
コの字形に形成し、コの字形の開放軸2aの開放端2
b,2cを土嚢1の長さより長く延設し、曲折部2d,
2e間の辺2fに沿って鋼板2gを溶接にて固定すると
ともに、鋼板2gに対して開放軸2aに沿った複数の長
穴2hを開口させたものである。
【0018】また、このアンカー2の土中における位置
を仮止めするために図8に示すような金具15を用い
る。この金具15はアンカー2の開放軸2a部分を押さ
え込むために円弧状に形成した固定部15aと、土中に
差し込む針15bの部分とにより構成しており、図7の
2点鎖線で示すようにして用いるものである。
【0019】足脚5は、図3に示すように、鋼管を用い
てその下端にアンカー2に掛止する掛止ピン25aを固
定するとともに、軸方向に溝26aを形成した調整軸2
6を、図4に示すように足脚5に嵌合し、ボルト16を
介してて溝26a中を溝終端26aまでを摺動自在に構
成している。
【0020】また、図1に示すように足脚5の軸方向に
おける中間部には、アンカー2に掛止する掛止ピン25
bを固定し、上端には接続部材17を介して、フェンス
軸18を曲折可能に接続している。
【0021】前記接続部材17は、図5及び図6に示す
ように、2枚の鋼板17a,17bそれぞれの一端を軸
17cを介して開閉可能な蝶番に形成したものである。
この鋼板17a側下面には足脚5を、鋼板17b側上面
にはフェンス軸18を溶接にて固定し、蝶番の開いた部
分に角度調整座金17eを挿入して図示しないボルトに
て締めつけることにより、前記両軸5及び18間の角度
調整を可能に構成している。なお、角度調整座金17e
には長穴17fを形成しておくことにより、挿入位置に
てフェンス軸18が垂直になるように微調整することが
可能となる。また斜面の造成角度が大きく異なる場合は
そのその角度に適合する座金を用意することが望まし
い。
【0022】以上により、フェンス軸を曲折可能に接続
した足脚5をアンカー2に掛止して斜面を造成する土留
工法は、図1及び図2に示すように、土嚢1を約100
0mmの高さに積み上げる度に、コの字形に形成したア
ンカー2を、その一辺2fを斜面に突出した状態にして
土嚢1の面に載置し、アンカー2の開放軸2aを金具1
5(図8)にて土盛4の面に仮止めした後、予め土嚢1
の下面に敷いておいたナイロン製の網3にて土嚢1の斜
面側を覆って、土嚢1とアンカー2とを一体的に包み込
むことにより、網3をアンカー2の突出部に引っ掛け、
網3の緊張圧力にて突出部を押圧して斜面と同一面まで
押し込む。この状態で、土嚢1の後方(土手側)に土盛
4を施す。
【0023】上記工程を繰り返して、土嚢1の積み上げ
高さが2000mm以上になった時に、図1に示すよう
に、下方の土嚢1間に埋設したアンカー2の掛止穴2h
に対して、足脚5のピン25a,25bを掛止する。な
お、掛止に際しては、足脚2の下端に設けた調整軸26
により、アンカー2a及び2b間の間隔誤差を調整軸2
6の伸縮にて吸収することが可能である。
【0024】足脚5は、図2に示すように、水平方向に
対して約1000mm間隔にて、安全な作業場を確保す
るに必要な本数を固定し、次に足脚24の上方に接続し
たフェンス軸18を垂直になるように接続部17を調整
座金17e(図6)にて調整して締めつけることにより
角度を固定する。
【0025】垂直に固定したフェンス軸18の相互間に
対してフェンス8を、前記従来の技術の項で延べた方法
と同様に構築する。フェンス8は図2に示すように、フ
ェンス軸18の上端に、図17に示す連結軸7を挿入し
て図16で示す横軸9の両端9a,9bを固定すること
により、横軸9を介してフェンス軸18間を連結し、同
様にして相隣るフェンス軸間を横軸9にて連結すること
により、フェンス軸18間を横方向に連続的に連結する
ことができる。
【0026】また、横軸9の短管9c,9dのそれぞれ
にに対しては、図2に示すように横軸11及び横軸12
を溶接にて固定した縦軸10を嵌合し、適当な高さに調
節してボルト14にて固定するとともに、横軸12両端
部分を鎖13にて足脚18に巻回することにより、フェ
ンス8をフェンス軸18に対して安定させる。
【0027】本実施の形態によれば、アンカー2を斜面
に押し込むことが可能であるので、アンカー2が斜面に
突出しない。従って、斜面の見栄えがよくなる。またア
ンカー2に複数の長穴2hから成る掛止穴を開口させる
ことにより足脚5に固定したピン25a,25bにて長
穴2hの位置を手探りする作業が容易かつ安全になる。
さらに、足脚5に対してフェンス軸18を角度可変に接
続することによりフェンス8を垂直に固定して安全な高
所作業場を構築することが可能となる。
【0028】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2を図面とともに具体的に説明する。図9から図12
は本発明の実施の形態2を示し、図9はフェンス軸を角
度可変に接続した足脚及びアンカーを示す側面図、図1
0は図9の正面図、図11は足脚とフェンス軸との接続
部及び掛止ピンの抜け止め機構を示す図、図12は抜け
止め機構の正面図である。
【0029】図9に示すように、本発明の実施の形態2
においては、土嚢1を積み上げて斜面を造成するために
用いる足脚31及びフェンス軸32を前記実施の形態1
における鋼管に替えてアングル材を用いて形成するとと
もに、前記両軸31及び32間の接続部を角度可変に構
成したものであり、なお、本実施の形態における足脚3
1を掛止するために用いるアンカー2は前記実施の形態
1と同様である。
【0030】足脚31は、図9に示すようにその下端近
傍に長穴33及びボルト34を介して長さを自在に調整
することが可能なアングル材から成る調整軸35を設
け、調整軸35の先端及び足脚31の上部に、アンカー
2に掛止するピン25a、25bを固定している。この
場合、ピン25aは一本であるが、ピン25bは図10
に示すように2本を並列に固定し、この2本のピン25
bを一個のアンカー2に同時に掛止することにより足脚
31が軸中心に回転することを防止している。
【0031】足脚31の上端に設けた接続部36は、図
11に示すように、アングル材の互いの1面を合わせ、
ボルト38を回転中心としてフェンス軸32の角度を調
整可能に構成するとともに、角度調整ボルト39にて足
脚31側端面39aを押圧することにより所定の角度に
調整してボルト38を締めつけることによりフェンス軸
32を垂直に固定することが可能である。
【0032】また、アンカー2に対して掛止した掛止ピ
ン25bの抜け止めをする抜け止め機構は、図11及び
図12に示すように、L字形に曲折した抜け止めピン5
1及びレバー54をリング53の外周面に対して別々の
方向に固定するとともに、リング53をボルト52に対
して回転自在に嵌合して足脚31の一面にボルト締めし
ている。
【0033】一方、レバー54の先端と足脚との間に引
張バネ56を手設して抜け止めピン51を2点鎖線で示
す方向に回転させるべく付勢するとともに、レバー54
の先端に対してバネ56反対方向にワイヤー55を連結
して、バネ56の張力に抗して牽引することにより、抜
け止めピン51の曲折した先端を穴57を通して掛止ピ
ン側に突出させることにより、図11に示すようにアン
カー2を掛止ピン25bと抜け止めピン51とにより囲
んで抜け止めすることを可能に構成している。なお、足
脚31の掛止ピン25b取り付け側には、抜け止めピン
51が掛止ピン25b側に突出可能な穴57を開口させ
ている。なお、フェンス軸32側の図示しない部分にワ
イヤー55の操作部を設け、この操作部にてワイヤー5
5を引張することにより掛止ピン25bの抜け止めを
し、また引張を開放することによりバネ56の付勢力に
て抜け止めピン51を回転させて抜け止めを解除するこ
とを可能に構成している。
【0034】次に、図10に示すように、フェンス軸3
2に構築するフェンス37は、縦軸44に溶接にて固定
したアングル材から成る横軸40及び41の両端に長穴
42を形成し、この長穴42を介してフェンス軸32上
の上下方向の位置を調整しつつ締め付け金具43を介し
てネジ45にて締めつけることにより固定することを可
能に構成している。
【0035】本実施の形態によれば、掛止ピン25bを
2本にし、かつ並列に設けることにより、足脚31が軸
中心に回転することを防止することが可能となる。ま
た、足脚31のアンカー掛止部に掛止ピン25bの抜け
止め機構を設けたことにより、作業を安全に行うことが
可能となる他、前記実施の形態1と同様な作用効果を奏
することができる。なお、本実施の形態における掛止ピ
ンの抜け止め機構は、前記実施の形態1においても同様
に適用することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、造成した斜面にアンカ
ーが突出しないので安全かつ見栄えがよい。またアンカ
ーに開口させた複数の長穴により足脚の掛止ピンを容易
かつ安全に掛止することが可能となり、2本の掛止ピン
を並列に設けた場合は、足脚が軸回りに回転することを
防止することが可能となり、掛止ピンの抜け止め機構を
設けた場合は作業中に掛止ピンが抜ける恐れがなくな
り、また足脚とフェンス軸との接続が角度可変であるの
で、フェンスを垂直に構築することが可能となること等
により、フェンスの構築及び斜面の造成作業が容易かつ
安全になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る土留工法と足脚及
びアンカーを示す断面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】長さ調整軸の斜視図。
【図4】長さ調整軸を足脚に挿着した状態を示す図。
【図5】足脚の上端にフェンス軸を接続する接続部材の
平面図。
【図6】図5の側面図。
【図7】アンカーの斜視図。
【図8】アンカーの仮止め金具を示す斜視図。
【図9】本発明の実施の形態2に係るフェンス軸を角度
可変に接続した足脚及びアンカーの側面図。
【図10】図9の正面図。
【図11】足脚とフェンス軸との接続部及び掛止ピンの
抜け止め機構を示す側面図。
【図12】図11の正面図。
【図13】従来の土留工法における足脚、アンカー及び
フェンスの正面図。
【図14】図12の側面から見た断面図。
【図15】従来のアンカーを示す斜視図。
【図16】フェンスの横軸を示す正面図。
【図17】フェンスの横軸を示す上面図。
【図18】連結軸を示す正面図。
【図19】従来のアンカーが網から突出した状態を示す
図。
【図20】従来のアンカーの突出端部が網に引っ掛かっ
た状態を示す図。
【符号の説明】
1 土嚢 2 アンカー 3 網 4 土盛 5,31 足脚 7 連結軸 8,32,37 フェンス 9,11,12,40,41 横軸 10,44 縦軸 13 鎖 14 ネジ 15 固定金具 16,34,38,39,52ボルト 17 接続部材 18 フェンス軸 25 ピン 26,35 長さ調整軸 33,42 長穴 36 接続部 43 締付金具 51 抜け止めピン 53 リング 54 レバー 55 ワイヤー 56 バネ 57 穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土嚢を積み上げて斜面を造成する土留工
    法において、縦横に積み重ねた複数個の土嚢上面に、複
    数の掛止用長穴を開口した鋼板を、コの字形に形成した
    鋼棒の曲折部間に固定して成る足脚掛止用アンカーの複
    数個を、所要の間隔にて載置するとともに、積み重ねた
    前記土嚢と前記アンカーとを網にて斜面側から一体的に
    包み込み、包み込む際の網の緊張力にてアンカーの突出
    端を斜面位置まで押し込むことによりアンカーを土嚢間
    に固定し、長手方向の中間部分及び下端に掛止ピンを固
    定した足脚の掛止ピンそれぞれを、アンカーに開口した
    長穴に掛止し、一方、足脚の上端に接続部材を介して曲
    折可能にフェンス軸を接続するとともに、該フェンス軸
    相互間にフェンスを構築する土留工法。
  2. 【請求項2】 土嚢を積み上げて斜面を造成する際の高
    所作業となる範囲に危険防止用フェンスを構築するため
    の足脚において、中間部分にアンカーに掛止するための
    掛止ピンを設けるとともに、下端に長さを調整する調整
    軸を摺動自在に設けてその先端に掛止ピンを固定し、一
    方、上端に、フェンスを構築するためのフェンス軸を接
    続部材を介して曲折可能に接続して成る足脚。
  3. 【請求項3】 前記足脚の中間部分における掛止ピンを
    2個並列に固定して成る請求項2記載の足脚。
  4. 【請求項4】 前記足脚のアンカーに掛止する部分に、
    アンカーに掛止した掛止ピンの抜け止め機構を設けて成
    る請求項2又は3記載の足脚。
  5. 【請求項5】 土嚢を積み上げて斜面を造成する際の高
    所作業となる範囲に危険防止用フェンスを構築するため
    に足脚を斜面に固定するアンカーにおいて、鋼棒をコの
    字形に形成して、その開放側軸部を土嚢の長さより長く
    形成するとともに、開放側軸部に平行する複数の長穴を
    開口させた略長方形の鋼板を曲折部間の辺に沿って固定
    し、かつ略長方形の鋼板の長穴後端部に前記足脚の掛止
    ピンを掛止する際に土嚢保護板を設けて成るアンカー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016199988A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 譲二 山下 加圧固定アーム及びこれを用いた脆弱躯体に対処するアンカー工法
CN107503370A (zh) * 2017-08-14 2017-12-22 河海大学 一种沙井复合式加筋土高挡墙及制作方法

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