JPH10181689A - 船外機のパワー・トリム・チルト装置 - Google Patents

船外機のパワー・トリム・チルト装置

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JPH10181689A
JPH10181689A JP8357211A JP35721196A JPH10181689A JP H10181689 A JPH10181689 A JP H10181689A JP 8357211 A JP8357211 A JP 8357211A JP 35721196 A JP35721196 A JP 35721196A JP H10181689 A JPH10181689 A JP H10181689A
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piston
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/08Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
    • B63H20/10Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Actuator (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 全開付近のプロペラスラスト力が作用してい
るときのチルトアップを防止し、チルト領域にまで船外
機を上げてプロペラを浅く水中に入れた状態で中速位で
航行する。 【解決手段】 ピストン33を、シリンダ本体31内で
トリム領域対応のストロークとチルト領域対応のストロ
ークとに渡って摺動させる油圧シリンダ12に対して、
ピストンにより区画された油圧シリンダの上下各油室1
2a,12bに選択的に作動油を供給するオイルポンプ
14と、作動油を一時的に貯留するリザーバータンク1
5とが設置され、下油室からリザーバータンクに、ピス
トンがチルト領域対応のストロークの範囲内であるとき
にのみ、チルトリリーフバルブ26を通して作動油を逃
がす油路27を設ける。チルトリリーフバルブを、チル
トアップのためにオイルポンプが作動している時には開
弁し、チルト保持の状態でオイルポンプが無作動の時に
は閉弁させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一本の油圧シリン
ダによりトリム領域とチルト領域でそれぞれ異なった油
圧によって船外機を上下回動させるようにした一本シリ
ンダタイプのパワー・トリム・チルト装置に関し、特
に、全開でのプロペラスラスト力と中速でのプロペラス
ラスト力との差が小さい中・小型船外機に適した、船外
機のパワー・トリム・チルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小型船舶の船尾に取付けられる船外機で
は、航走中にプロペラスラスト力(プロペラによる推
力)の角度を調整して航走効率を高めるときに、水平軸
回りに船外機の傾斜角を小さく上下方向(トリム領域)
に回動させて調整するトリム操作を行うと共に、船体を
水上から陸揚げしたり、船体を陸上から進水させたりす
るときに、船外機をトリム領域から更に大きく上下方向
(チルト領域)に回動させるチルト操作を行うために、
油圧シリンダにより船外機を船体に対して水平軸回り
(上下方向)に回動させるパワー・トリム・チルト装置
が設けられている。
【0003】そのようなパワー・トリム・チルト装置で
は、トリム操作時には、船体の推力(プロペラスラスト
力)を水中で受ける状態で作動させるために大きな力が
必要であるのに対して、チルト操作時にはそれほど大き
な力は必要なく、しかも、全域での作動力を強くする
と、トリムアップの操作を続けた場合に、チルト領域に
入ってからプロペラが水上に急激に上がって船体の推力
がなくなることで、トリムアップされていた船体が急激
に下がってバランスを崩すようなこともあるため、船外
機を回動させるための油圧シリンダの作動力を、トリム
領域では大きいが、チルト領域に入ると、全開付近のプ
ロペラスラスト力に抗してチルトアップできない程度
に、小さくなるようにしている。
【0004】そのようなパワー・トリム・チルト装置と
して、トリム操作用のシリンダとチルト操作用のシリン
ダが別々に設けられているもの以外に、一つの油圧シリ
ンダにおいてトリム操作時とチルト操作時でピストンの
オイル受圧面積を変えて作動力を変えるように、トリム
ピストンとチルトピストンを二重構造として一本のシリ
ンダ本体内に一体化して組み込んだ二重シリンダ構造の
油圧シリンダを使用したものも従来から知られている
が、そのような油圧シリンダを二本使用したものや、二
重シリンダ構造の油圧シリンダを使用したものでは、構
造が複雑となり、部品点数も多くなって、コスト上の問
題がある。
【0005】そのため、シリンダ本体内で一つのピスト
ンをトリム領域に対応するストロークとチルト領域に対
応するストロークとに渡って摺動させるようにし、トリ
ム領域に対応するストロークとチルト領域に対応するス
トロークとでピストンに作用する油圧が変わるようにし
た、一本シリンダタイプのパワー・トリム・チルト装置
が従来から使用されている。
【0006】すなわち、トリム領域に対応するストロー
クとチルト領域に対応するストロークとに渡って摺動す
るピストンをシリンダ本体内に設けた一本シリンダタイ
プの油圧シリンダでは、例えば、図7に示すように、ト
リム領域に対応するストロークの上端付近で、作動油を
逃がすための油路17に連通するリリーフ孔をシリンダ
本体31の内周面に開口させることで、ピストン33
(およびフリーピストン34)がチルト領域に対応する
ストロークの範囲内に位置しているときにのみ、下油室
12bに供給される作動油の一部を、油路17からの作
動油の油圧で開弁するリリーフバルブ18を通して、リ
ザーバータンク15に逃がすことにより、トリム領域に
対応するストロークとチルト領域に対応するストローク
とでピストン33に作用する油圧が変わるようにしてい
る。
【0007】しかしながら、図7に示したようなもので
は、ピストン33(およびフリーピストン34)の往復
摺動により、ピストン周壁部に設けられたシール部材
(Oリング)が、シリンダ本体31の内周面に開口され
た油路17へのリリーフ孔を乗り越える度に、リリーフ
孔の開口部のエッジ部分にシール部材が引っ掛かって擦
れるため、該シール部材の耐久性が悪化するという問題
がある。
【0008】そこで、そのような問題を解決するため
に、図8に示すように、シリンダ本体31の下油室12
b側でピストン33(およびフリーピストン34)のシ
ール部材が接触しない箇所に、リリーフバルブ19を通
して所定圧力以上の作動油を逃がすための油路27に連
通するリリーフ孔を開口させると共に、該リリーフ孔を
開閉するための開閉バルブ41を、伸縮する連結部材4
2を介して、ピストン33(およびフリーピストン3
4)のチルト領域に対応するストロークへの移動に連れ
て開き、トリム領域に対応するストロークへの移動に連
れて閉じるように設置した構造のものが、本出願人等に
よって既に提案されている。(特願平8−160729
号)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、船外機で
は、上記のように、全開付近のプロペラスラスト力で高
速航行するような場合には、船外機が急激にチルト領域
にアップされないような機能が要求される一方、障害物
を避けながら浅瀬を航行するような場合もあるため、チ
ルト領域にまで船外機を上げてプロペラを浅く水中に入
れた状態を保持したままで、中速位まで航行することが
できるような機能も要求されている。
【0010】そのためには、上記のような一本シリンダ
タイプのパワー・トリム・チルト装置では、チルト領域
の時に油圧シリンダの下油室から作動油を逃がすための
リリーフバルブの開弁圧を、全開でのプロペラスラスト
力に対応する油圧が下油室に働くときには開き、中速で
のプロペラスラスト力に対応する油圧が下油室に働くと
きには閉じるように設定することが必要となる。
【0011】ところが、中・小型の船外機を搭載した船
舶では、大型の船外機を搭載した船舶と比べて、図9に
示すように、全開でのプロペラスラスト力と中速でのプ
ロペラスラスト力との差が接近していることが多いた
め、図7や図8に示したような油圧回路のパワー・トリ
ム・チルト装置では、リリーフバルブ18やリリーフバ
ルブ19の開弁圧の製造上のバラツキまで含めると、そ
の設定が不可能になる場合もあり得るというような問題
がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、上記の請求項1に記載したよう
に、シリンダ本体から出入するピストンロッドの内端に
固定したピストンを、シリンダ本体内でトリム領域に対
応するストロークとチルト領域に対応するストロークと
に渡って摺動させるようにした油圧シリンダに対して、
ピストンにより区画された油圧シリンダの上下各油室に
選択的に作動油を供給するオイルポンプと、作動油を一
時的に貯留するリザーバータンクとがそれぞれ設置され
ていると共に、油圧シリンダの下油室からリザーバータ
ンクに、ピストンがチルト領域に対応するストロークの
範囲内であるときにのみ、チルトリリーフバルブを通し
て作動油を逃がすことが可能な油路が設けられているよ
うな船外機のパワー・トリム・チルト装置において、チ
ルトリリーフバルブが、チルトアップのためにオイルポ
ンプが作動している時には開弁し、チルト保持の状態で
オイルポンプが無作動の時には閉弁するように構成され
ていることを特徴とするものである。
【0013】また、上記の請求項1に記載された船外機
のパワー・トリム・チルト装置において、上記の請求項
2に記載したように、チルトリリーフバルブが、オイル
ポンプから油圧シリンダの下油室に作動油を圧送すると
きの圧力によって開弁される、シャトルタイプのバルブ
であることを特徴とするものである。
【0014】また、上記の請求項1又は2に記載された
船外機のパワー・トリム・チルト装置において、上記の
請求項3に記載したように、油圧シリンダの下油室に通
じる油路の何れかに、油圧シリンダ内の異常高圧に対処
するためのリリーフバルブが設けられていることを特徴
とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の船外機のパワー・
トリム・チルト装置の実施形態について図面に基づいて
説明する。
【0016】図1は、本発明のパワー・トリム・チルト
装置が適用される船外機の一例の概略を示すもので、船
外機1は、トップカウル2とアッパーケース3とロアー
ケース4によりそのハウジングが形成され、トップカウ
ル2内にエンジン5が収納され、ロアーケース4にエン
ジン5によって回転駆動されるスクリュー6が軸支され
ている中・小型の船外機である。
【0017】船外機1の船体への取り付けについては、
船体の後尾板7に着脱可能に固定されているクランプブ
ラケット8に対して、水平方向のチルト軸9を介して、
スイベルブラケット10がその上部で上下方向に回動可
能に枢着されており、このスイベルブラケット10に対
して、操舵軸(図示せず)を介して、船外機1が水平方
向で回動自在に枢着されていて、船体側に固定されたク
ランプブラケット8と船外機側に設置されたスイベルブ
ラケット10の間には、油圧シリンダ12を有する油圧
式のパワー・トリム・チルト装置11が介設されてい
る。
【0018】パワー・トリム・チルト装置11の油圧シ
リンダ12は、その上端がスイベルブラケット10に,
下端がクランプブラケット8にそれぞれ上下方向で回動
可能に枢着されていて、油圧シリンダ12の伸縮に応じ
て、スイベルブラケット10と共に船外機1が、水平の
チルト軸9を中心軸として、トリム領域Aとチルト領域
Bの範囲内で、船体の後尾板7に対して上下方向に回動
することとなる。
【0019】図2は、パワー・トリム・チルト装置11
の全体を示すもので、油圧シリンダ12は、ピストンロ
ッド32の上端に一体的に形成された上端取付部32a
が、スイベルブラケット10の水平軸10aに回動可能
に支持され、シリンダ本体31の下端に一体的に形成さ
れた下端取付部31aが、クランプブラケット8の水平
軸8aに回動可能に支持されていて、シリンダ本体31
に対してピストンロッド32が上下方向に伸縮するもの
である。
【0020】パワー・トリム・チルト装置11には、油
圧シリンダ12の側方に、油圧シリンダ12にオイルを
送給するためのモーター13およびオイルポンプ14
と、ピストンロッド32の出入に応じて油圧シリンダ1
2から出入する作動油を一時的に貯留するリザーバータ
ンク15が、油圧シリンダ12と並列的に、上下方向に
接続して配置されている。
【0021】なお、オイルポンプ14とリザーバータン
ク15については、図示した実施形態では、上下方向に
別体として設置されているが、オイルポンプ14とリザ
ーバータンク15を別体として分けることなく、例え
ば、リザーバータンク内にオイルポンプを一体的に設置
したような、リザーバータンクとオイルポンプを兼ねる
一体的なものとして形成することにより実施することも
可能である。
【0022】図3は、上記のようなパワー・トリム・チ
ルト装置11における油圧回路を示すもので、アップ操
作とダウン操作で作動油の送給方向が異なるオイルポン
プ14に対して、ピストン33(およびフリーピストン
34)によりシリンダ本体内が上油室(ピストンロッド
側)12aと下油室12bに区画された油圧シリンダ1
2が、オイルポンプ14の作動方向(作動油の送給方
向)によって切り換わるメインバルブ20を介して、油
圧シリンダ12の上油室12aに通じる油路21と、下
油室12bに通じる油路22とでそれぞれ接続されてい
る。
【0023】そして、油圧シリンダ12からメインバル
ブ20までの間には、上油室12aに通じる油路21と
下油室12bに通じる油路22とに渡って、故障時に操
作するための手動バルブ23が設置されており、上油室
12aに通じる油路21の途中に、温度上昇によるシリ
ンダ本体31内のオイル体積変化に対応するためのリリ
ーフバルブ24が設置されていると共に、オイルポンプ
14の上油室側出口とメインバルブ20の間には、ダウ
ンスラスト力の設定やピストンロッド分のオイル補償に
対応するためのリリーフバルブ25が設置されている。
【0024】また、油圧シリンダ12の下油室12bに
は、オイルポンプ14に通じる油路22の他に、チルト
リリーフバルブ26を介してリザーバータンク15と通
じる油路27が、下油室12bの底部近傍に接続されて
いる。
【0025】チルトリリーフバルブ26は、船外機のア
ップ操作時でオイルポンプ14が作動しているときにの
み開弁し、それ以外のときには下油室12bからリザー
バータンク15に作動油が流れないように閉弁するもの
であって、本実施形態では、油路27を開閉する弁部分
26aと、弁部分26aを開弁するためのピストン部分
26bを備え、オイルポンプ14の作動により発生する
油圧をピストン部分26bに作用させることにより、ピ
ストン部分26bを介して弁部分26aを開弁するよう
な、シャトルタイプのバルブが使用されている。
【0026】チルトリリーフバルブ26の弁部分26a
は、下油室12b側からの油圧が閉弁方向に働くように
設置され、且つ、バネにより閉弁方向に付勢されている
ものであって、そのような閉弁方向の力に抗して弁部分
26aを開弁させるピストン26b部分には、オイルポ
ンプ14の作動により発生する油圧を伝達するための油
路28が連通されており、該油路28は、オイルポンプ
14の下油室12b側出口とメインバルブ20の間の適
所に連通されている。
【0027】さらに、本実施形態では、船外機のアップ
操作時以外にはチルトリリーフバルブ26が閉弁してい
ることとも関連して、ピストン最伸長時に温度上昇等に
より油圧シリンダ12の内部(下油室12b)が異常高
圧となった場合に、下油室12bから作動油の一部を逃
がして、シリンダ破裂等の危険を回避するために、油圧
シリンダ12の下油室12bに接続されている油路22
(あるいは油路27)の途中に、安全弁としてのリリー
フバルブ29が設置されている。
【0028】図4および図5は、上記のような油圧回路
によるパワー・トリム・チルト装置11の油圧シリンダ
12について、その下部の具体的な構造を示すもので、
油圧シリンダ12の上部については、図示していない
が、有底円筒体の上端開口を蓋部材で閉塞したシリンダ
本体31の蓋部材に対して、ピストンロッド32が摺動
自在に貫通されており、シリンダ本体31の上端付近に
開口されたオイル出入孔に、オイルポンプ14からメイ
ンバルブ20を介して延びる油路21が接続されてい
る。
【0029】油圧シリンダ12のシリンダ本体31内に
は、本実施形態では、ピストンロッド32の下端部に固
定されたピストン33と共に、その下方に位置するフリ
ーピストン34が、それぞれの外周面にシール部材とし
て挿着されたOリング35,36をシリンダ本体31の
周壁内面と摺接させるように、シリンダ本体31の軸線
方向に摺動自在にそれぞれ挿入されている。
【0030】ピストンロッド32に固定されたピストン
33には、逆止弁を介してピストン33の両側を連通す
る連通路45,46が、それぞれの逆止弁の開閉方向が
互いに逆方向となるように形成されている。
【0031】シリンダ本体31の下端近傍の周壁内面に
は、オイルポンプ14からメインバルブ20を介して延
びる油路22と接続するように、オイル出入孔39が開
口されていると共に、シリンダ本体31の底部には、チ
ルトリリーフバルブ26を介してリザーバータンク15
と通じる油路27が接続されるリリーフ孔40が開口さ
れている。
【0032】シリンダ本体31のリリーフ孔40に対し
て、シリンダ本体31の内側でリリーフ孔40の開口部
を開閉するための開閉バルブ41が、該開口部と摺接す
ることなく上下方向で当接するように、所定の長さまで
伸縮自在な連結部材42を介して、フリーピストン34
と連結された状態で設置されており、開閉バルブ41と
フリーピストン34の間には、両者を離すような方向に
付勢するコイルスプリング43が介設されている。
【0033】すなわち、本実施形態では、開閉バルブ4
1とフリーピストン34を連結する連結部材42は、図
5に示すように、棒状の内側部材42aの外周に、筒状
の外側部材42bを、下方に抜け止めした状態で摺動自
在に嵌挿させたものであって、フリーピストン34に対
して、内側部材42aの上端が螺着されており、皿状の
開閉バルブ41が、下方に抜け止めした状態で、外側部
材42bの外周に摺動自在に嵌挿されていて、連結部材
42の外側を囲むように、フリーピストン34の下面と
皿状の開閉バルブ41の上面の間に、コイルスプリング
43が介設されている。
【0034】そして、リリーフ孔40が開口されている
シリンダ本体31の底部には、上記の連結部材42に対
応して、フリーピストン34がシリンダ本体31の下方
に位置するときに、収縮状態にある連結部材42の大部
分を収納するように、連結部材収納部48が凹設されて
いる。
【0035】上記のような油圧シリンダ12を備えた本
実施形態のパワー・トリム・チルト装置11では、既に
述べたような油圧回路により、船外機1のアップ操作に
よりオイルポンプ14を作動させると、オイルポンプ1
4から油圧シリンダ12の下油室12bに向かって送給
される作動油の油圧により、油路21とオイルポンプ1
4が互いに連通するようにメインバルブ20が切り換わ
って、油路21からオイルポンプ14に吸入される作動
油が、オイルポンプ14により加圧された状態で、不可
逆的にメインバルブ20から油路22を通して下油室1
2bに圧送される。
【0036】それにより、油圧シリンダ12の下油室1
2bが高圧になると共に、メインバルブ20の切り換え
により油路21とオイルポンプ14が連通するため、油
路21からオイルポンプ14に作動油が流れ、油圧シリ
ンダ12の上油室12aから油路21に作動油がスムー
ズに排出されることで、上油室12aが低圧となるた
め、ピストン33が上昇して油圧シリンダ12は伸長す
る。
【0037】また、船外機1のダウン操作によりオイル
ポンプ14を作動させると、オイルポンプ14から油圧
シリンダ12の上油室12a側に送給される作動油の油
圧により、油路22とオイルポンプ14が互いに連通す
るようにメインバルブ20が切り換わって、油路22か
らオイルポンプ14に吸入される作動油が、オイルポン
プ14により加圧された状態で、不可逆的にメインバル
ブ20から油路21を通して上油室12aに圧送され
る。
【0038】それにより、油圧シリンダ12の上油室1
2aが高圧になると共に、メインバルブ20の切り換え
により油路22とオイルポンプ14が連通するため、油
路22からオイルポンプ14に作動油が流れ、油圧シリ
ンダ12の下油室12bから油路22に作動油がスムー
ズに排出されることで、下油室12bが低圧となるた
め、ピストン33が下降して油圧シリンダ12は収縮す
る。
【0039】なお、オイルポンプ14の無作動時には、
メインバルブ20によって、油路21と油路22の間で
の作動油の流れは完全に遮断されている。
【0040】上記のように油圧シリンダ12が伸縮、す
なわち、シリンダ本体31に対してピストンロッド32
が出入することによって、船外機1は、水平方向のチル
ト軸9を回動軸として、図1に示すような、トリム領域
Aとチルト領域Bの範囲で回動されて、船体に対して適
当な角度に位置が制御される。
【0041】すなわち、水中で略垂直状態となっている
船外機1のトリム調整を行うためにアップ操作のボタン
を押すと、油圧シリンダ12では、オイルポンプ14の
作動により油路22から下油室12bに作動油が供給さ
れて、ピストン33(およびフリーピストン34)が上
昇し、図6(A)の状態から、ピストン33がトリム領
域Aに対応するストロークaの範囲内を移動して、図6
(B)の状態に至るまでは、船外機1を、図1に示すト
リム領域Aの範囲で回動させて、トリム角の調整が行わ
れる。
【0042】その際、ピストン33(およびフリーピス
トン34)が移動し、連結部材42がそれに対応して伸
縮するだけで、開閉バルブ41は、下油室12b内の圧
力によるバルブ押圧力とコイルスプリング43の押圧力
により、シリンダ本体31の底部から離れることなく、
油路27(リリーフ孔40)は開閉バルブ41によって
閉じられたままの状態となっているため、オイルポンプ
14から油路22を通して下油室12bに供給される作
動油の油圧が、全てピストン33を押し上げる大きな力
として働くこととなる。
【0043】さらに、船外機1をトリム領域Aよりも上
方に回動させてチルト領域Bでチルトアップするときに
は、スクリュウーの停止状態、もしくは低速運転状態で
アップ操作ボタンを押し続けると、トリム領域Aに対応
するストロークaをピストン33(およびフリーピスト
ン34)が移動して、図6(B)の状態となってから、
更に、油路22から下油室12bに作動油が供給される
ことにより、ピストン33(およびフリーピストン3
4)が更に上方に移動して、油圧シリンダ12が更に伸
長し、船外機1は、図1に示すトリム領域Aからチルト
領域Bに移行して水面から上昇する。
【0044】その際、図6(B)の状態から、ピストン
33がチルト領域Bに対応するストロークbの範囲内を
移動して、図6(C)の状態に至るまでは、所定の長さ
に伸びきった状態の連結部材42を介し、フリーピスト
ン34の上昇に連れて開閉バルブ41が引き上げられる
ため、開閉バルブ41がシリンダ本体31の底部から離
れて、油路27(リリーフ孔40)が開かれた状態とな
る。
【0045】一方、油圧シリンダ12の下油室12bか
らリザーバータンク15に通じる油路27の途中に設け
られているチルトリリーフバルブ26については、アッ
プ操作ボタンを押し続けてオイルポンプ14が作動して
いるときには、作動油が下油室12bに供給されている
限りにおいて、オイルポンプ14の下油室12b側出口
からメインバルブ20までの間は、下油室12b内より
も高圧となっており、当該部分の油圧が油路28を介し
てチルトリリーフバルブ26のピストン部分26bに作
用しているため、ピストン部分26bを介して弁部分2
6aが開弁された状態となっている。
【0046】そのため、アップ操作ボタンを押し続ける
と、ピストン33(およびフリーピストン34)がチル
ト領域Bに対応するストロークbの範囲内に入ってか
ら、該ストロークbの範囲内を上昇する間は、下油室1
2bと油路27が連通され、しかも、オイルポンプ14
の作動によりチルトリリーフバルブ26が開弁状態にあ
るため、オイルポンプ14から下油室12bに供給され
る作動油は、その一部が油路27からチルトリリーフバ
ルブ26を通ってリザーバータンク15に逃がされる。
【0047】その結果、チルト領域Bに対応するストロ
ークbの範囲内では、ピストン33は、トリム領域Aに
対応するストロークaの範囲を上昇するときよりも小さ
な力で押し上げられることとなり、全開付近のプロペラ
スラスト力が船外機1に作用しているときには、油圧シ
リンダ12の力によって船外機1がチルトアップされる
ことはない。
【0048】上記のようなアップ操作時に対して、ダウ
ン操作ボタンを押して船外機1をチルトダウンするとき
には、オイルポンプ14の作動により油路21から上油
室12aに作動油が供給され、下油室12b側から油路
22に作動油が排出されて、ピストン33(およびフリ
ーピストン34)は、上記のようなアップ操作時とは逆
の行程で下降することとなる。
【0049】そのようなダウン操作によるオイルポンプ
14の作動時、および、船外機1をチルト領域の任意の
位置に保持したままのような、オイルポンプ14の無作
動時には、チルトリリーフバルブ26は、油路28を介
したオイルポンプ14側からの開弁圧力が作用しないた
め、閉弁された状態となっている。
【0050】なお、本実施形態では、ピストンロッド3
2に固定されたピストン33と共に、その下方にフリー
ピストン34が設けられており、ピストン33には、逆
止弁を備えた連通路45,46が形成されていて、ピス
トン33に対してフリーピストン34が移動可能となっ
ている。
【0051】そのため、例えば、船外機1の下部に流木
等が当たって、船外機1を無理に上方に回動させるよう
な力が外部から働いたような場合には、ピストン33の
連通路45の逆止弁が開いて作動油が下方に流れ、ピス
トン33のみが上昇することで、そのような外力に応じ
て船外機1が無理なく上方に回動されると共に、そのよ
うな外力が除去されると、ピストン33の連通路46の
逆止弁が開いて作動油が上方に流れ、ピストン33が元
の位置にまで下降するため、船外機1は直ちに自動的に
元の状態に戻ることとなる。
【0052】上記のような構成を有する本実施形態の船
外機のパワー・トリム・チルト装置によれば、アップ操
作によりオイルポンプ14を作動させて船外機1をトリ
ムアップするときには、オイルポンプ14から下油室1
2bに供給された作動油の全てをピストン33に作用さ
せて、大きな力で油圧シリンダ12を作動させることが
できるため、航走中のプロペラスラスト力に抗して、船
外機1を大きな力で確実にトリム操作することができ
る。
【0053】そして、アップ操作を更に押し続けてオイ
ルポンプ14を作動させた状態で、船外機1がチルト領
域に移行すると、開閉バルブ41が開かれて油路27と
下油室12bが連通すると共に、オイルポンプ14の作
動によりチルトリリーフバルブ26が開弁されているた
め、下油室12bの作動油の一部がリザーバータンク1
5に逃がされ、その結果、トリム領域よりも小さな力で
油圧シリンダ12が作動することとなり、全開付近のプ
ロペラスラスト力が船外機1に作用しているときには、
船外機1はチルトアップされない。
【0054】一方、船外機1をチルト領域の範囲内の任
意の位置に保持するときには、オイルポンプ14の作動
停止により、チルトリリーフバルブ26は自動的に閉弁
状態となるため、油路27と下油室12bが連通してい
ても、下油室12bからリザーバータンク15に作動油
が逃げるようなことはなく、油圧シリンダ12にプロペ
ラスラスト力が作用しても、船外機1をチルト領域の任
意の位置に確実に固定しておくことができる。
【0055】したがって、全開でのプロペラスラスト力
と中速でのプロペラスラスト力との差が接近しているよ
うな中・小型の船外機においても、チルト領域にまで船
外機1を上げてプロペラ6を浅く水中に入れた状態を保
持したまま、中速位で航行するような機能を、チルトリ
リーフバルブ26の開弁圧の製造誤差に影響されること
なく、確実に付与することができる。
【0056】また、本実施形態では、チルトリリーフバ
ルブ26が、オイルポンプ14により油圧シリンダ12
の下油室12b側に作動油を圧送するときの油圧によっ
て開弁されるシャトルタイプのバルブであることから、
別途の制御機構を必要とすることなく、オイルポンプ1
4自体の作動に連れて、チルトリリーフバルブ26の開
閉を自動的に制御することができる。
【0057】また、本実施形態では、船外機1のアップ
操作時以外にはチルトリリーフバルブ26が閉弁してい
るため、ピストン最伸長時に温度上昇等により油圧シリ
ンダ12内が異常高圧となってシリンダ破裂等の危険が
生じる虞もあるが、油圧シリンダ12の下油室12bに
接続される油路22の途中に、安全用のリリーフバルブ
29が設置されているため、そのような異常高圧時に
は、該リリーフバルブ29から作動油を逃がすことで、
そのような危険性を回避することができる。
【0058】以上、本発明の船外機のパワー・トリム・
チルト装置の一実施形態について説明したが、本発明
は、上記の実施形態に示したような具体的な構造にのみ
限定されるものではなく、例えば、チルトリリーフバル
ブ26については、オイルポンプの作動による油圧によ
って開弁されるようなシャトルタイプのバルブだけでな
く、オイルポンプの作動状態を検知して電気的に開閉制
御するような異なる構造のバルブにより実施することも
可能である等、適宜設計変更可能なものであることはい
うまでもない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したような本発明の船外機のパ
ワー・トリム・チルト装置によれば、チルトリリーフバ
ルブの開弁圧の製造誤差に影響されることなく、船外機
のアップ操作時には、チルト領域での油圧シリンダの作
動力をトリム領域よりも小さくすることができて、全開
付近のプロペラスラスト力が船外機に作用しているとき
のチルトアップを防止することができると共に、チルト
領域で任意の位置に船外機を保持する時には、プロペラ
スラスト力が船外機に作用しても当該位置に確実に保持
することができて、チルト領域にまで船外機を上げてプ
ロペラを浅く水中に入れた状態を保持したまま中速位で
航行することができるような機能を付与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパワー・トリム・チルト装置が適用さ
れている船外機の概略を示す説明図。
【図2】図1に示した船外機に設置されているパワー・
トリム・チルト装置の全体を示す正面図。
【図3】本発明のパワー・トリム・チルト装置の一実施
形態についての油圧回路の概略を示す説明図。
【図4】本実施形態のパワー・トリム・チルト装置に使
用されている油圧シリンダの一例について、リリーフ孔
開閉バルブとピストンを連結する連結部材が収縮状態に
ある油圧シリンダの下方部分を示す断面図。
【図5】図4に示した油圧シリンダの、リリーフ孔開閉
バルブとピストンを連結する連結部材が伸長状態にある
油圧シリンダの下方部分を示す断面図。
【図6】図4および図5に示した油圧シリンダの(A)
トリム時,(B)トリム終了・チルト開始時,(C)チ
ルト時のそれぞれの状態を示す説明図。
【図7】船外機のパワー・トリム・チルト装置の従来例
ついて、図3に対応した油圧回路の概略を示す説明図。
【図8】船外機のパワー・トリム・チルト装置の先行例
ついて、図3に対応した油圧回路の概略を示す説明図。
【図9】船外機におけるエンジンの運転状態(エンジン
回転数)と船体推進力(プロペラスラスト力)との関係
について、大型船外機と中・小型船外機を比較して示す
説明図。
【符号の説明】
1 船外機 11 パワー・トリム・チルト装置 12 油圧シリンダ 12a (油圧シリンダの)上油室 12b (油圧シリンダの)下油室 14 オイルポンプ 15 リザーバータンク 26 チルトリリーフバルブ 29 (異常高圧に対処するための)リリーフバル
ブ 31 シリンダ本体 32 ピストンロッド 33 ピストン 34 フリーピストン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体から出入するピストンロッ
    ドの内端に固定したピストンを、シリンダ本体内でトリ
    ム領域に対応するストロークとチルト領域に対応するス
    トロークとに渡って摺動させるようにした油圧シリンダ
    に対して、ピストンにより区画された油圧シリンダの上
    下各油室に選択的に作動油を供給するオイルポンプと、
    作動油を一時的に貯留するリザーバータンクとがそれぞ
    れ設置されていると共に、油圧シリンダの下油室からリ
    ザーバータンクに、ピストンがチルト領域に対応するス
    トロークの範囲内であるときにのみ、チルトリリーフバ
    ルブを通して作動油を逃がすことが可能な油路が設けら
    れているような船外機のパワー・トリム・チルト装置に
    おいて、チルトリリーフバルブが、チルトアップのため
    にオイルポンプが作動している時には開弁し、チルト保
    持の状態でオイルポンプが無作動の時には閉弁するよう
    に構成されていることを特徴とする船外機のパワー・ト
    リム・チルト装置。
  2. 【請求項2】 チルトリリーフバルブが、オイルポンプ
    から油圧シリンダの下油室に作動油を圧送するときの圧
    力によって開弁される、シャトルタイプのバルブである
    ことを特徴とする請求項1に記載の船外機のパワー・ト
    リム・チルト装置。
  3. 【請求項3】 油圧シリンダの下油室に通じる油路の何
    れかに、油圧シリンダ内の異常高圧に対処するためのリ
    リーフバルブが設けられていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の船外機のパワー・トリム・チルト装
    置。
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