JPH10179406A - 調理用陶板 - Google Patents
調理用陶板Info
- Publication number
- JPH10179406A JPH10179406A JP35968896A JP35968896A JPH10179406A JP H10179406 A JPH10179406 A JP H10179406A JP 35968896 A JP35968896 A JP 35968896A JP 35968896 A JP35968896 A JP 35968896A JP H10179406 A JPH10179406 A JP H10179406A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic plate
- thermal expansion
- plate
- expansion coefficient
- roaster
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Baking, Grill, Roasting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ロースタ等のロストルとして使用される料理用
多孔板であって、その使用時にひび割れが生じない陶板
を提供する。 【解決手段】前記陶板を熱膨張係数が（０．５〜１．
８）×１０−６／℃の範囲にあるセラミックスから製造
する。
多孔板であって、その使用時にひび割れが生じない陶板
を提供する。 【解決手段】前記陶板を熱膨張係数が（０．５〜１．
８）×１０−６／℃の範囲にあるセラミックスから製造
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理用陶板の構造
に関するものである。
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、図２に示すような、無煙ロー
スタは公知である。すなわち、この種のロースタ１は、
有底筒状の内釜２と、その内釜２の底部３に設置される
ガスバーナ４と、前記ガスバーナ４の火口部５を所定間
隔をおいて包囲するように立ち上がる立上り壁６を底部
７に有する水槽８と、その水槽８の上方に設置されるロ
ストル９と、前記内釜２を所定幅の環状通路１０を介し
て抱えこむロート状外釜１１と、前記内釜２と外釜１１
との上端を塞ぐ環状のトップリング１２と、前記外釜１
１を支持するテーブル１６とから構成されている。
スタは公知である。すなわち、この種のロースタ１は、
有底筒状の内釜２と、その内釜２の底部３に設置される
ガスバーナ４と、前記ガスバーナ４の火口部５を所定間
隔をおいて包囲するように立ち上がる立上り壁６を底部
７に有する水槽８と、その水槽８の上方に設置されるロ
ストル９と、前記内釜２を所定幅の環状通路１０を介し
て抱えこむロート状外釜１１と、前記内釜２と外釜１１
との上端を塞ぐ環状のトップリング１２と、前記外釜１
１を支持するテーブル１６とから構成されている。
【０００３】前記外釜１１は導管１４を介して排気ファ
ン（図示なし）に連通しているので前記ロースタ１を使
用して肉を焼くと、ロストル９上で発生した煙はトップ
リング１２の透孔１３と環状通路１０とを順次通って排
気ファンに吸い込まれるとともに、肉からにじみ出る肉
汁は水槽８の水中１５に落下する。
ン（図示なし）に連通しているので前記ロースタ１を使
用して肉を焼くと、ロストル９上で発生した煙はトップ
リング１２の透孔１３と環状通路１０とを順次通って排
気ファンに吸い込まれるとともに、肉からにじみ出る肉
汁は水槽８の水中１５に落下する。
【０００４】上記構造のロースタ１においてはロストル
９として、金属板から作られたものが一般に使用される
が、近年、図３及び図４に示すように、熱容量が大きく
て遠赤外線を放射する天然石、例えば蛇紋石又は角閃石
から作られた石板が使用され始めた（例えば、実用新案
登録公報第３０１０６６０号公報を参照）。
９として、金属板から作られたものが一般に使用される
が、近年、図３及び図４に示すように、熱容量が大きく
て遠赤外線を放射する天然石、例えば蛇紋石又は角閃石
から作られた石板が使用され始めた（例えば、実用新案
登録公報第３０１０６６０号公報を参照）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記石板９
は、熱膨張係数が比較的大きいため、石板の使用時に局
部的に加熱された部分と加熱されない部分との間に熱膨
張差が生じて、やがて石板９にひび割れ１７が走る。ま
た、天然石は衝撃強度がさして大きくないので、天然石
から透孔１９を多数有する多孔板に加工する過程や、ロ
ースタ１の使用時に料理用石板として取扱う過程でその
石板９が破壊するのを抑制するために、原石は通常約１
０ミリ以上の厚肉の石板９に加工されるが、その石板９
の肉厚が大きい程、前記の熱膨張差が生じ易く、その結
果、天然石からなる石板９をロースタ１用に使用する
と、ひび割れ１７の発生を回避することができない。
は、熱膨張係数が比較的大きいため、石板の使用時に局
部的に加熱された部分と加熱されない部分との間に熱膨
張差が生じて、やがて石板９にひび割れ１７が走る。ま
た、天然石は衝撃強度がさして大きくないので、天然石
から透孔１９を多数有する多孔板に加工する過程や、ロ
ースタ１の使用時に料理用石板として取扱う過程でその
石板９が破壊するのを抑制するために、原石は通常約１
０ミリ以上の厚肉の石板９に加工されるが、その石板９
の肉厚が大きい程、前記の熱膨張差が生じ易く、その結
果、天然石からなる石板９をロースタ１用に使用する
と、ひび割れ１７の発生を回避することができない。
【０００６】そこで、従来技術においては前記石板９を
円形にするとともにその外周面に予め金属バンド１８を
巻いて、石板９にひび割れ１７が入っても石板９がばら
ばらなるのを防止する手段を講じている。しかしなが
ら、石板９の外周面に金属バンド１８をぴったり巻き付
けるのが困難であるだけでなく巻き付け作業が煩雑であ
る。
円形にするとともにその外周面に予め金属バンド１８を
巻いて、石板９にひび割れ１７が入っても石板９がばら
ばらなるのを防止する手段を講じている。しかしなが
ら、石板９の外周面に金属バンド１８をぴったり巻き付
けるのが困難であるだけでなく巻き付け作業が煩雑であ
る。
【０００７】そこで、本発明者等は、調理に使用される
多孔板に金属バンドを巻く必要がない、すなわち、料理
するとき加熱してもひび割れが起こりにくい材料を探索
した結果、特定方法により製造された特定の材料を用い
ればよいという事実を見出し本発明を完成した。従っ
て、本発明の課題は、料理に使用される多孔板であって
加熱時にひび割れが生じない多孔板を提供することにあ
る。
多孔板に金属バンドを巻く必要がない、すなわち、料理
するとき加熱してもひび割れが起こりにくい材料を探索
した結果、特定方法により製造された特定の材料を用い
ればよいという事実を見出し本発明を完成した。従っ
て、本発明の課題は、料理に使用される多孔板であって
加熱時にひび割れが生じない多孔板を提供することにあ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、多孔を有する調理用陶板を熱膨張係数
が（０．５〜１．８）×１０−６／℃の範囲にあるセラ
ミックスから製造する。このセラミックスは、その製造
過程で特定の解膠剤を使用することにより得られる。
解決するために、多孔を有する調理用陶板を熱膨張係数
が（０．５〜１．８）×１０−６／℃の範囲にあるセラ
ミックスから製造する。このセラミックスは、その製造
過程で特定の解膠剤を使用することにより得られる。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
すると、図１に示すように、本発明に係る陶板３１は、
基本的には従来技術の石板と同様に、厚みが８ミリ以上
もの厚肉成形された直径が２００ミリ以上の円盤状成形
体に円形の透孔３２が厚さ方向に多数個設けられてい
る。
すると、図１に示すように、本発明に係る陶板３１は、
基本的には従来技術の石板と同様に、厚みが８ミリ以上
もの厚肉成形された直径が２００ミリ以上の円盤状成形
体に円形の透孔３２が厚さ方向に多数個設けられてい
る。
【００１０】しかしながら、前記陶板３１は熱膨張係数
が（０．５〜１．８）×１０−６／℃の範囲にあるセラ
ミックスから成形されている点において、従来技術の石
板と根本的に相違する。
が（０．５〜１．８）×１０−６／℃の範囲にあるセラ
ミックスから成形されている点において、従来技術の石
板と根本的に相違する。
【００１１】また、この陶板３１は次のように特定の方
法により製造される。まず、セラミックス原料としての
粘土と水及び特定の解膠剤、特に陰イオンを陽イオンよ
り多く含む化合物、例えばタンニン酸とを混練して粘土
の水スラリーを得る。この水スラリーの濃度調整をした
後、それを成形型に流し込んで硬化させ厚肉の円盤状半
可塑性成形物を得る。次いで得られた成形物に特定の治
具を使用して厚み方向に多数個の透孔をあけて半製品と
する。この半製品を乾燥してから７００〜９００℃で素
焼きした後、施釉する。最後に１２００〜１４００℃で
焼成すると、熱膨張係数が（０．５〜１．８）×１０
−６／℃の範囲にある多孔陶板３１が得られる。
法により製造される。まず、セラミックス原料としての
粘土と水及び特定の解膠剤、特に陰イオンを陽イオンよ
り多く含む化合物、例えばタンニン酸とを混練して粘土
の水スラリーを得る。この水スラリーの濃度調整をした
後、それを成形型に流し込んで硬化させ厚肉の円盤状半
可塑性成形物を得る。次いで得られた成形物に特定の治
具を使用して厚み方向に多数個の透孔をあけて半製品と
する。この半製品を乾燥してから７００〜９００℃で素
焼きした後、施釉する。最後に１２００〜１４００℃で
焼成すると、熱膨張係数が（０．５〜１．８）×１０
−６／℃の範囲にある多孔陶板３１が得られる。
【００１２】この多孔陶板３１を図２に示す従来技術と
同様のロースタのロストルとして使用してガスバーナの
直火により長時間加熱しても、熱膨張係数が天然石のそ
れに比較して著しく小さいので、陶板３１のいずれの個
所においても熱膨張差に起因するひび割れの発生がな
い。そのため従来技術と異なり陶板３１の周りに金属バ
ンド等を巻いて陶板の破壊に備える必要がない。なお、
比較のために天然石としての蛇紋石から本発明の陶板と
ほぼ同じ大きさ形状の石板を製作して、それをロースタ
のロストルとして料理用に使用したところ、使用開始し
てから数時間経過したとき、その石板にひび割れが生じ
た。
同様のロースタのロストルとして使用してガスバーナの
直火により長時間加熱しても、熱膨張係数が天然石のそ
れに比較して著しく小さいので、陶板３１のいずれの個
所においても熱膨張差に起因するひび割れの発生がな
い。そのため従来技術と異なり陶板３１の周りに金属バ
ンド等を巻いて陶板の破壊に備える必要がない。なお、
比較のために天然石としての蛇紋石から本発明の陶板と
ほぼ同じ大きさ形状の石板を製作して、それをロースタ
のロストルとして料理用に使用したところ、使用開始し
てから数時間経過したとき、その石板にひび割れが生じ
た。
【００１３】本発明に係る陶板３１は長期間使用しても
ひび割れを起こさないので、従来技術の石板においては
ひび割れ部分に食材の炭化物が入り込んで石板を不潔に
するのであるが、このようなことが全くない。
ひび割れを起こさないので、従来技術の石板においては
ひび割れ部分に食材の炭化物が入り込んで石板を不潔に
するのであるが、このようなことが全くない。
【００１４】本発明に係る調理用陶板は、前記した無煙
ロースタやこれに類するロースタは勿論バーベキューセ
ット等の焼き肉料理用に広く利用できる。また、その製
造過程で透孔３２を陶板３１の任意個所、特に外周面寄
りに設けることができるという効果を付与できるが、こ
のような効果は、天然石を料理用に使用される石板に加
工する過程ではひび割れが入り易いので、従来技術では
発揮されない。
ロースタやこれに類するロースタは勿論バーベキューセ
ット等の焼き肉料理用に広く利用できる。また、その製
造過程で透孔３２を陶板３１の任意個所、特に外周面寄
りに設けることができるという効果を付与できるが、こ
のような効果は、天然石を料理用に使用される石板に加
工する過程ではひび割れが入り易いので、従来技術では
発揮されない。
【００１５】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、焼き肉
料理に使用される多孔板のひび割れを起こさせないとい
う優れた効果を発揮する。
料理に使用される多孔板のひび割れを起こさせないとい
う優れた効果を発揮する。
【図１】ロースタのトップリングに載置された本発明に
係る陶板の側面図である。
係る陶板の側面図である。
【図２】ロースタの構造を示す縦断面図である。
【図３】ロースタのトップリングに載置された従来技術
に係る石板の斜視図である。
に係る石板の斜視図である。
【図４】ロースタのトップリングに載置された従来技術
に係る石板の断面図である。
に係る石板の断面図である。
３１ 陶板 ３２ 透孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 公彦 三重県桑名市大字森忠463番地 株式会社 中部コーポレーション内 (72)発明者 杉江 壽郎 愛知県常滑市瀬木町一丁目24番地 株式会 社啓吉内
Claims (2)
- 【請求項１】 熱膨張係数が（０．５〜１．８）×１０
−６／℃の範囲にあるセラミックス製多孔板からなる調
理用陶板。 - 【請求項２】前記多孔板が８ミリ以上の厚さを有してい
る請求項１記載の調理用陶板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35968896A JPH10179406A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 調理用陶板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35968896A JPH10179406A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 調理用陶板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10179406A true JPH10179406A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18465790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35968896A Pending JPH10179406A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 調理用陶板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10179406A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006019228A1 (en) * | 2004-08-19 | 2006-02-23 | Daegon Nam | Clay fry plate and method of manufacturing the same |
| CN117164332A (zh) * | 2023-08-29 | 2023-12-05 | 地大(武汉)资产经营有限公司 | 一种生物质基粘结剂改性陶瓷泥料的方法 |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP35968896A patent/JPH10179406A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006019228A1 (en) * | 2004-08-19 | 2006-02-23 | Daegon Nam | Clay fry plate and method of manufacturing the same |
| CN117164332A (zh) * | 2023-08-29 | 2023-12-05 | 地大(武汉)资产经营有限公司 | 一种生物质基粘结剂改性陶瓷泥料的方法 |
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