JPH10175114A - 回転切削工具 - Google Patents

回転切削工具

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JPH10175114A
JPH10175114A JP35237796A JP35237796A JPH10175114A JP H10175114 A JPH10175114 A JP H10175114A JP 35237796 A JP35237796 A JP 35237796A JP 35237796 A JP35237796 A JP 35237796A JP H10175114 A JPH10175114 A JP H10175114A
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oil
cutting
chip
tip
locator
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JP35237796A
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English (en)
Inventor
Nobufumi Ogiso
信文 小木曽
Yoshishige Yamada
可薫 山田
Yoshimori Sugimoto
義盛 杉本
Takeshi Nakagawa
健 中川
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Tungaloy Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toshiba Tungaloy Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転切削工具の耐久性を低下させることなく、
的確且つ効率的に切削部へ切削油を供給することができ
る回転切削工具を提供する。 【解決手段】工具本体2には、外部の切削油供給部15
に連通し、工具本体2内部に切削油を導入する第1の油
路17を形成する。ロケータ4には、前記第1の油路1
7に連通すると共に、前記穴付きスローアウェイチップ
3の穴3eに連通し、切削油をチップ掬い面3aに沿っ
てチップ刃先側Cへ案内する油導入穴19及び掬い面側
油溝24を形成する。楔5には、穴付きスローアウェイ
チップ3の穴3eに連通し、切削油をチップ背面3bに
沿ってチップ逃げ面3f側へ案内する背面側油溝26を
形成する。その結果、切削油をチップ掬い面3a側のチ
ップ刃先近傍から噴射させることができると共に、切削
油をチップ逃げ面3f側に噴射させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正面フライスやエ
ンドミル等のスローアウェイチップを使用した回転切削
工具に関し、特に切削油を切削部に供給できるようにし
た回転切削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、正面フライスやエンドミル等の
回転切削工具を使用した金属切削加工においては、チッ
プの損傷を防止して、チップ寿命を向上させる等の目的
から、切削部に切削油を供給し、切削部の冷却・潤滑を
図っている。
【0003】このような、切削部に切削油を供給し、切
削部の冷却・潤滑を図る方法として、次のような方法が
知られている。
【0004】先ず、第1の方法は、回転切削工具が取り
付けられる機械側に切削油の吐出ノズルを設置し、この
吐出ノズルから切削部に向けて切削油を噴出させる方法
である。
【0005】又、第2の方法は、図11に示すように、
工具本体30に対して回転可能に切削油供給部31を取
り付け、この切削油供給部31に連通し、且つ、チップ
ポケット32に開口する切削油導入穴33を工具本体3
0に形成して、この切削油導入穴33のチップポケット
32側の開口部から切削部に向けて切削油を噴出させる
方法である(特開昭56ー89419号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転切
削工具を使用したフライス加工においては、工具の回転
と工具の送り方向の変化によって、切削油を供給すべき
切削部が移動する。
【0007】従って、前記第1の方法では、移動する切
削部に対して的確に切削油を供給するのが困難であっ
た。
【0008】又、前記第2の方法では、切削油の噴射口
(切削油導入穴33のチップポケット側の開口部)が工
具本体30に形成されており、噴射口とスローアウェイ
チップ34との位置関係が工具の回転や送り方向の変化
によって変動するようなことがないため、前記第1の方
法よりも的確に切削油を切削部に供給できるが、噴射口
がチップ刃先から離れており、切削油を切削部に効率的
に供給するのが困難であり、工具回転が高速化するに従
ってその傾向が顕著にあらわれていた。
【0009】尚、図12に示すような、スローアウェイ
チップを使用しない回転切削工具40においては、工具
本体41に形成した油穴42から刃先43側に切削油を
供給する技術が知られているが、このような技術では、
スローアウェイチップを挟持するロケータや楔を備えた
回転切削工具に適用できず、しかもチップ掬い面側に切
削油を供給するようになっていないため、切削部に効率
的に切削油を供給することができなかった(特開昭57
ー21217号公報参照)。
【0010】又、図13に示すように、回転切削工具5
0のチップ背面51b側に形成した油供給路52から導
入した切削油53をチップ掬い面51a側に噴出させる
技術が知られているが、この従来技術において、チップ
掬い面51a側に噴出した切削油53は、押え駒54に
衝突した後、押え駒54とチップ51との隙間55から
略180度方向に広く分散して噴出するようになってい
る。そのため、チップ刃先(切削部)51cに供給され
ない切削油53が多く、切削油53がチップ刃先51c
に効率的に供給されなかった(発明協会公開技報:公技
番号96ー5282参照)。
【0011】加えて、スローアウェイチップを工具本体
と楔とで挟持し、チップ刃先近傍の工具本体に切削油の
噴出口を形成する技術も考えられるが、ロケータを使用
しないと工具本体の耐久性(ひいては、回転切削工具の
耐久性)が低下するので、ロケータを使用せずに工具本
体に切削油の噴出口を形成する技術も採用することがで
きなかった。
【0012】そこで、本発明は、回転切削工具の耐久性
を低下させることなく、的確且つ効率的に切削部へ切削
油を供給することができる回転切削工具を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の回転切削工具
は、工具本体にチップ挟持手段を着脱可能に取り付け、
該チップ挟持手段によりスローアウェイチップを工具本
体に固定する回転切削工具であって、前記工具本体に
は、外部の切削油供給部に連通し、工具本体内部に切削
油を導入する第1の油路を形成し、前記チップ挟持手段
には、前記第1の油路に連通し、切削油をチップ掬い面
に沿ってチップ刃先側へ案内する第2の油路を形成した
ことを特徴としている。
【0014】このように、本発明は、チップ挟持手段に
チップ掬い面に沿ってチップ刃先側へ案内する第2の油
路を形成することにより、チップ刃先(切削部)に向か
う切削油の流れを強制的に生じさせ、切削油をチップ刃
先に近い位置まで案内した後、その切削油をチップ刃先
に向けて噴射することができるので、切削油が切削部に
的確且つ効率的に供給される。
【0015】ここで、チップ挟持手段は、スローアウェ
イチップを支持するロケータと、このロケータと協働し
てスローアウェイチップを挟持する楔とからなってい
る。そして、スローアウェイチップの掬い面側には、ロ
ケータ又は楔のいずれを配置してもよい。ロケータをス
ローアウェイチップの掬い面側に配置した場合は、ロケ
ータに第2の油路を形成することになる。又、楔をスロ
ーアウェイチップの掬い面側に配置した場合は、楔に第
2の油路を形成することになる。
【0016】又、本発明の回転切削工具は、工具本体に
チップ挟持手段を着脱可能に取り付け、該チップ挟持手
段により穴付きスローアウェイチップを工具本体に固定
する回転切削工具であって、前記工具本体には、外部の
切削油供給部に連通し、工具本体内部に切削油を導入す
る第1の油路を形成し、前記チップ挟持手段には、前記
第1の油路に連通すると共に、前記穴付きスローアウェ
イチップの穴に連通し、切削油を前記穴付きスローアウ
ェイチップの穴側へ案内すると共に、チップ掬い面に沿
ってチップ刃先側へ案内する第2の油路と、前記穴付き
スローアウェイチップの穴に連通し、切削油をチップ背
面に沿ってチップ逃げ面側へ案内する第3の油路と、を
形成したことを特徴としている。
【0017】このように、本発明は、チップ挟持手段に
第2の油路と第3の油路とを備えているため、切削油を
チップ掬い面側のチップ刃先近傍から噴射させることが
できると共に、切削油をチップ逃げ面側に噴射させるこ
とができる。従って、切削油が切削部に的確且つ効率的
に供給されると共に、切り粉によって邪魔されないチッ
プ逃げ面側に充分に切削油が供給される。
【0018】ここで、チップ挟持手段は、ロケータと楔
からなっている。従って、ロケータをチップ掬い面側に
配置する場合は、ロケータに第2の油路を形成し、楔に
第3の油路を形成することになる。又、楔をチップ掬い
面側に配置する場合は、楔に第2の油路を形成し、ロケ
ータに第3の油路を形成することになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。
【0020】(第1の実施の形態)図1及び図2は、本
発明の第1の実施の形態に係る回転切削工具1を示すも
のである。
【0021】これらの図において、工具本体2の先端側
には、周方向に等間隔で4個の穴付きスローアウェイチ
ップ3を配置すると共に、この穴付きスローアウェイチ
ップ3を挟持するロケータ4及び楔5を配置し、これら
ロケータ4及び楔5を収容する収容溝6,7を形成して
ある(図5参照)。そして、ロケータ4を収容する収容
溝6の底部6aには、ねじ穴10を形成してあり、この
ねじ穴10にロケータ4の固定用ボルト9を螺合させる
ようになっている(図5(a)参照)。又、楔5を収容
する収容溝7の底部7aには、ねじ穴12を形成してあ
り、このねじ穴12に楔5の取付用ねじ11を螺合させ
るようになっている(図5(a)参照)。尚、楔5の収
容溝7は、楔5を締め込んだ場合、楔5の斜面5aで穴
付きスローアウェイチップ3をロケータ4側へ押圧でき
るように、ロケータ4の収容溝6に対して所定角度傾斜
させて形成してある(図5(b)及び図7(a)参
照)。
【0022】又、工具本体2のボス端部13には、機械
の主軸14側の切削油供給部15に連通する周方向溝1
6,16を形成してある(図3参照)。そして、その周
方向溝16,16と前記ロケータ4の収容溝6とを連通
する第1の油路17をロケータ4の数と同数形成してあ
る(図3参照)。尚、この第1の油路17は、後述する
ように、ロケータ4がその収容溝6に装着された場合、
ロケータ4の油導入穴19に連通するようになっており
(図4参照)、周方向溝6から軸方向(図1中下方向)
へ延びる軸方向穴17aと、この軸方向穴17aとロケ
ータ4の収容溝6とを連通する横穴17bとからなって
いる(図5参照)。又、工具本体2の中心部には、取付
用の穴18を形成してある(図2及び図3参照)。そし
て、この穴18には、工具本体2を機械の主軸14に固
定する固定手段(図示せず)が収容されるようになって
いる。加えて、ボス端部13には、機械の主軸側のキー
(図示せず)と係合するキー溝18aを形成してある。
【0023】ロケータ4は、図6にその詳細を示すよう
に、穴付きスローアウェイチップ3のチップ掬い面3a
側を支持するチップ座面20と、チップ側面3c,3d
を支持する側壁21,22とを形成してある(図8参
照)。そして、このロケータ4には、工具本体2の第1
の油路17に連通する油導入穴19を形成してある。こ
の油導入穴19は、穴付きスローアウェイチップ3の穴
3eと工具本体2の第1の油路17に連通するように、
ロケータ4の背面23からチップ座面20に向けて斜め
に形成してある。そして、ロケータ4のチップ座面20
には、油導入穴19に連通し、チップ刃先側(矢印C方
向)に向かって開口する掬い面側油溝24を形成してあ
る(図8参照)。そして、これら油導入穴19と掬い面
側油溝24によって第2の油路を形成している。尚、図
6において、ロケータ4の右端部側にはボルト収容穴2
5を形成してあり、このボルト収容穴25には図1で示
したボルト9を収容するようになっている。又、図6
(b)に示すように、油導入穴19のチップ座面20側
には座繰り部24aを形成し、油導入穴19とスローア
ウェイチップ3の穴3eとの連通を容易にしてある。
【0024】楔5は、図7にその詳細を示すように、工
具本体2の収容溝7の側壁7bに案内される直立壁5b
と、穴付きスローアウェイチップ3の背面3bをロケー
タ4側に押圧する傾斜壁5aとを備えている。そして、
この楔5の傾斜壁5aには、穴付きスローアウェイチッ
プ3の穴3eに連通し、チップ刃先側(C方向(図8参
照))に向かって開口する背面側油溝(第3の油路)2
6を形成してある。尚、楔5は、穴付きスローアウェイ
チップ3の穴3eと背面側油溝26との連通を容易にす
るため、背面側油溝26の端部に大径部26aを形成し
てある。
【0025】このような構成の本実施の形態によれば、
工具本体2の第1の油路17を介して導入された切削油
は、ロケータ4の油導入穴19及び掬い面側油溝24を
通り、チップ刃先(切削部)に近い位置からチップ掬い
面3aに沿い、且つ、チップ刃先(切削部)側方向(図
1中C方向)に向けて噴出される。又、ロケータ4の油
導入穴19を通過して流入する切削油は、穴付きスロー
アウェイチップ3の穴3eを通過して背面側油溝26に
流入し、更にその背面側油溝26に沿って流れ、チップ
逃げ面3f側(図1中C方向)へ向けて噴出される。
【0026】従って、本実施の形態によれば、切削部に
的確に且つ効率的に充分な量の切削油を供給することが
できると共に、切り粉によって邪魔されないチップ逃げ
面3f側に充分な量の切削油を供給することができるた
め、切削部を効果的に潤滑・冷却することができる。
【0027】又、本実施の形態は、切削油がスローアウ
ェイチップ3の穴3eを流れるため、スローアウェイチ
ップ3に生じた切削熱をチップ内部から冷却することが
でき、チップ掬い面3a側の冷却及びチップ逃げ面3f
側の冷却と相俟って、スローアウェイチップ3を効果的
に冷却することができる。そのため、本実施の形態によ
れば、チップ切れ刃の信頼性を大幅に向上させることが
でき、安定した工具寿命を得ることができる。
【0028】更に、本実施の形態は、ロケータ4及び楔
5でスローアウェイチップ3を挟持する構成であるにも
関わらず、刃先に近い位置で切削油を噴出できるように
構成してあるため、工具本体2の耐久性を損なうことな
く、切削部の冷却・潤滑を効果的に行うことができる。
【0029】加えて、本実施の形態は、上記したように
チップ掬い面3a側とチップ逃げ面3f側の2箇所から
切削油を噴射するようになっているにも関わらず、工具
本体2には第1の油路17のみを形成すれば足りるの
で、工具本体2の穴加工が容易になる。
【0030】(第2の実施の形態)図9は、本発明の第
2の実施の形態に係る回転切削工具1を示すものであ
る。
【0031】この図9に示すように、本実施の形態は、
穴付きスローアウェイチップ3のチップ背面3b側をロ
ケータ4で支持し、チップ掬い面側3aに配置した楔5
とロケータ4とが協働して穴付きスローアウェイチップ
3を挟持するようになっている。
【0032】そして、工具本体2には、機械の主軸側の
切削油供給部(図示せず)に連通する第1の油路17を
形成してある。
【0033】ロケータ4には、その工具本体2の第1の
油路17に連通する油導入穴19を形成してある。この
ロケータ4の油導入穴19は、穴付きスローアウェイチ
ップ3の穴3eと第1の油路17とを連通するように斜
めに形成してある。又、ロケータ4には、油導入穴19
に連通し、チップ背面3bに沿ってチップ逃げ面3f側
(図9中C方向)に切削油を案内する背面側油溝(第3
の油路)26を形成してある。
【0034】楔5には、穴付きスローアウェイチップ3
の穴3eに連通し、チップ掬い面3aに沿ってチップ刃
先側(図9中C方向)に切削油を案内する掬い面側油溝
24を形成してある。
【0035】尚、本実施の形態においては、ロケータ4
の油導入穴19と楔5の掬い面側油溝24とによって第
2の油路を構成している。
【0036】このような本実施の形態によっても、切削
油をチップ掬い面3a側のチップ刃先(切削部)側Cに
的確且つ効率的に供給できると共に、切削油をチップ逃
げ面3f側に供給できるため、前記第1の実施の形態と
同様の効果を得ることができる。
【0037】(第3の実施の形態)図10は、本発明の
第3の実施の形態に係る回転切削工具1を示すものであ
る。本実施の形態は、スローアウェイチップ3をロケー
タ4と楔5とによって挟持する点において前記第1乃至
第2の実施の形態と共通するが、チップが穴付きスロー
アウェイチップ3ではなく、穴無しスローアウェイチッ
プ3を使用している点が相違する。
【0038】即ち、本実施の形態は、工具本体2に形成
した第1の油路17に連通する油導入穴(第2の油路)
19をロケータ4に形成すると共に、この油導入穴19
に連通し、且つ、チップ掬い面3aに沿ってチップ刃先
側へ切削油を案内する掬い面側油溝(第2の油路)24
をロケータ4に形成してある。
【0039】尚、本実施の形態は、穴付きスローアウェ
イチップ3を使用しても、その穴3eが楔5で塞がれる
ので、結果として穴無しスローアウェイチップ3を使用
した場合と同様の効果を得ることができる。即ち、本実
施の形態は、穴付きスローアウェイチップ3に対しても
適用することができる。
【0040】このような構成の本実施の形態によれば、
機械の主軸側の切削油供給部(図示せず)から第1の油
路17を介して導入された切削油が、ロケータ4の油導
入穴19及び掬い面側油溝24を通り、チップ刃先に近
い位置からチップ刃先側(図10中C方向)へ向けて噴
出する。従って、本実施の形態によれば、切削部に的確
且つ効率的に切削油が供給され、切削部が充分に冷却・
潤滑されるため、チップ寿命の長期化を図ることができ
る。
【0041】尚、上記各実施の形態は、スローアウェイ
チップ3を周方向に4箇所等間隔に配置する態様を示し
たが、これに限られるものではなく、回転切削工具1の
外径寸法や切削条件等によって適宜改変することができ
る。又、スローアウェイチップ3は、丸駒形状のものを
示したが、これに限られず、三角,四角,菱形等の各種
形状のスローアウェイチップ3を使用することができ
る。更に、上記各実施の形態は、ポジティブタイプのス
ローアウェイチップ3を示したが、ネガティブタイプの
スローアウェイチップ3を使用する場合にも適用でき
る。更に加えて、上記各実施の形態において、掬い面側
油溝と背面側油溝を図1のC方向に向けて形成する態様
を示したが、これに限られず、切削部の冷却効率等を考
慮し、適宜その方向を変更することができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の回転切削工具は、工具本体の第1の油路に連通すると
共に、切削油をチップ掬い面に沿ってチップ刃先側へ案
内する第2の油路をチップ挟持手段に形成して、チップ
刃先(切削部)に向かう切削油の流れを強制的に生じさ
せると共に、切削油をチップ刃先に近い位置まで案内し
た後、その切削油をチップ刃先に向けて噴射することが
できるため、切削油が切削部に的確且つ効率的に供給さ
れ、切削部が充分に潤滑・冷却される。従って、本発明
によれば、スローアウェイチップの切れ刃の信頼性が大
幅に向上し、安定した工具寿命を得ることができる。
又、本発明によれば、スローアウェイチップをチップ挟
持手段により挟持するようになっているため、工具本体
の耐久性の低下を招来することなく、切削部の潤滑・冷
却を充分に行うことができる。
【0043】又、本発明の回転切削工具は、工具本体の
第1の油路及びスローアウェイチップの穴に連通し、切
削油をチップ掬い面に沿ってチップ刃先側へ案内する第
2の油路と、穴付きスローアウェイチップの穴に連通
し、切削油をチップ背面に沿ってチップ逃げ面側へ案内
する第3の油路と、をチップ挟持手段に形成して、切削
油をチップ掬い面側のチップ刃先に近い位置から噴射さ
せると共に、切削油をチップ逃げ面側に噴射させること
ができるため、切削油が切削部に的確且つ効率的に供給
され、又、切削油が切り粉によって邪魔されないチップ
逃げ面側に充分に供給される。従って、本発明によれ
ば、切削部及びスローアウェイチップを効果的に潤滑・
冷却することができ、スローアウェイチップの切れ刃の
信頼性を一段と向上させることができ、より一層安定し
た工具寿命を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回転切削工具
の側面図。
【図2】同回転切削工具の正面図。
【図3】同回転切削工具の背面図。
【図4】図1のA−A線に沿う部分断面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る回転切削工具
本体の加工状態図。図5(a)はロケータ及び楔の収容
溝の加工状態図、図5(b)は図5(a)のB−B線に
沿う断面図。
【図6】ロケータの詳細図。図6(a)はロケータの平
面図、図6(b)はロケータの正面図。
【図7】楔の詳細図。図7(a)は楔の正面図、図7
(b)は図7(a)のD方向矢視図。
【図8】ロケータとスローアウェイチップとの組み合わ
せ状態図。図8(a)は正面図、図8(b)は背面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る回転切削工具
の要部側面図。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る回転切削工
具の側面図。
【図11】第1の従来例を示す回転切削工具の正面図。
【図12】第2の従来例を示す回転切削工具の正面図。
【図13】第3の従来例の回転切削工具を示す図。図1
3(a)は同回転切削工具の側面図、図13(b)は同
回転切削工具の平面図。
【符号の説明】
1 回転切削工具 2 工具本体 3 スローアウェイチップ 3a チップ掬い面 3b チップ背面 3e 穴 3f チップ逃げ面 4 ロケータ(チップ挟持手段) 5 楔(チップ挟持手段) 6 収容溝 15 切削油供給部 17 第1の油路 19 油導入穴(第2の油路) 24 掬い面側油溝(第2の油路,第3の油路) 26 平面側油溝(第2の油路,第3の油路) C チップ刃先側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 可薫 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリ ッドスクエア 東芝タンガロイ株式会社内 (72)発明者 杉本 義盛 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリ ッドスクエア 東芝タンガロイ株式会社内 (72)発明者 中川 健 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体にチップ挟持手段を着脱可能に
    取り付け、該チップ挟持手段によりスローアウェイチッ
    プを工具本体に固定する回転切削工具において、 前記工具本体には、外部の切削油供給部に連通し、工具
    本体内部に切削油を導入する第1の油路を形成し、 前記チップ挟持手段には、前記第1の油路に連通し、切
    削油をチップ掬い面に沿ってチップ刃先側へ案内する第
    2の油路を形成したことを特徴とする回転切削工具。
  2. 【請求項2】 工具本体にチップ挟持手段を着脱可能に
    取り付け、該チップ挟持手段により穴付きスローアウェ
    イチップを工具本体に固定する回転切削工具において、 前記工具本体には、外部の切削油供給部に連通し、工具
    本体内部に切削油を導入する第1の油路を形成し、 前記チップ挟持手段には、前記第1の油路に連通すると
    共に、前記穴付きスローアウェイチップの穴に連通し、
    切削油を前記穴付きスローアウェイチップの穴側へ案内
    すると共に、チップ掬い面に沿ってチップ刃先側へ案内
    する第2の油路と、 前記穴付きスローアウェイチップの穴に連通し、切削油
    をチップ背面に沿ってチップ逃げ面側へ案内する第3の
    油路と、 を形成したことを特徴とする回転切削工具。
  3. 【請求項3】 工具本体にチップ掬い面側を支持するロ
    ケータの収容溝を形成し、該ロケータの収容溝に収容し
    たロケータとチップ背面側に配置した楔とでスローアウ
    ェイチップを挟持する回転切削工具において、 前記工具本体には、外部の切削油供給部に連通し、前記
    ロケータの収容溝に切削油を案内する第1の油路を形成
    し、 前記ロケータには、前記第1の油路に連通すると共に、
    切削油をチップ掬い面側に案内する油導入穴と、該油導
    入穴に連通すると共に、切削油をチップ掬い面に沿って
    チップ刃先側へ案内する掬い面側油溝と、を形成したこ
    とを特徴とする回転切削工具。
  4. 【請求項4】 工具本体にチップ掬い面側を支持するロ
    ケータの収容溝を形成し、該ロケータの収容溝に収容し
    たロケータとチップ背面側に配置した楔とで穴付きスロ
    ーアウェイチップを挟持する回転切削工具において、 前記工具本体には、外部の切削油供給部に連通し、前記
    ロケータの収容溝に切削油を案内する第1の油路を形成
    し、 前記ロケータには、前記第1の油路に連通すると共に、
    前記穴付きスローアウェイチップの穴に連通する油導入
    穴と、該油導入穴に連通すると共に、切削油をチップ掬
    い面に沿ってチップ刃先側へ案内する掬い面側油溝と、
    を形成し、 前記楔には、前記穴付きスローアウェイチップの穴に連
    通して、切削油をチップ逃げ面側へ案内する背面側油溝
    を形成したことを特徴とする回転切削工具。
  5. 【請求項5】 工具本体にチップ背面側を支持するロケ
    ータの収容溝を形成し、該ロケータの収容溝に収容した
    ロケータとチップ掬い面側に配置した楔とで穴付きスロ
    ーアウェイチップを挟持する回転切削工具において、 前記工具本体には、外部の切削油供給部に連通し、切削
    油を前記ロケータの収容溝に案内する第1の油路を形成
    し、 前記ロケータには、前記第1の油路に連通すると共に、
    前記穴付きスローアウェイチップの穴に連通する油導入
    穴と、該油導入穴に連通すると共に、切削油を前記チッ
    プ背面に沿ってチップ逃げ面側へ案内する背面側油溝
    と、を形成し、 前記楔には、前記穴付きスローアウェイチップの穴に連
    通して、切削油をチップ掬い面に沿ってチップ刃先側へ
    案内する掬い面側油溝を形成したことを特徴とする回転
    切削工具。
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