JP3057952B2 - 旋削工具 - Google Patents
旋削工具Info
- Publication number
- JP3057952B2 JP3057952B2 JP5044150A JP4415093A JP3057952B2 JP 3057952 B2 JP3057952 B2 JP 3057952B2 JP 5044150 A JP5044150 A JP 5044150A JP 4415093 A JP4415093 A JP 4415093A JP 3057952 B2 JP3057952 B2 JP 3057952B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- chip
- turning tool
- cutting
- tool body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、切刃寿命を向上させ
ることのできる旋削工具の構造の改良に関する。
ることのできる旋削工具の構造の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】図８乃至図１０は従来のこの種の旋削工
具の一例を示すものである。これらの図に示す旋削工具
は、工具本体２の先端部に形成されたチップ座４にシー
ト部材６を介してスローアウェイチップ８が装着固定さ
れてなるものである。工具本体２の内部には略Ｌ字状を
呈するレバー部材が、その一端部１２をスローアウェイ
チップ８の取付穴９内に挿通せしめ、その他端部をクラ
ンプねじ１０の下方に位置せしめた状態で配設されてお
り、クランプねじ１０を締付けることによりレバー部材
を介してスローアウェイチップ８をチップ座４に固定す
るようになっている。
具の一例を示すものである。これらの図に示す旋削工具
は、工具本体２の先端部に形成されたチップ座４にシー
ト部材６を介してスローアウェイチップ８が装着固定さ
れてなるものである。工具本体２の内部には略Ｌ字状を
呈するレバー部材が、その一端部１２をスローアウェイ
チップ８の取付穴９内に挿通せしめ、その他端部をクラ
ンプねじ１０の下方に位置せしめた状態で配設されてお
り、クランプねじ１０を締付けることによりレバー部材
を介してスローアウェイチップ８をチップ座４に固定す
るようになっている。
【０００３】ところで、上記のような従来の旋削工具で
被削材の切削加工を行う場合、スローアウェイチップ８
の先端部８ａ付近が非常に高温となり、チップ寿命が短
くなるという課題があった。このような場合に、工具と
別に設けた冷却ノズルからスローアウェイチップ８に向
けて冷却液を供給する方法では、冷却液を充分に供給す
ることが難しいとともに、切刃先端部を効果的に冷却す
ることが難しかった。
被削材の切削加工を行う場合、スローアウェイチップ８
の先端部８ａ付近が非常に高温となり、チップ寿命が短
くなるという課題があった。このような場合に、工具と
別に設けた冷却ノズルからスローアウェイチップ８に向
けて冷却液を供給する方法では、冷却液を充分に供給す
ることが難しいとともに、切刃先端部を効果的に冷却す
ることが難しかった。
【０００４】本発明は上記の如き事情に鑑みてなされた
ものであり、切刃先端部を効果的に冷却して、刃先寿命
と加工精度を向上させることができる旋削工具を提供す
ることを目的としている。
ものであり、切刃先端部を効果的に冷却して、刃先寿命
と加工精度を向上させることができる旋削工具を提供す
ることを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】工具本体の先端部に切刃
が設けられた旋削工具において、前記工具本体に前記切
刃のすくい面から突出する突出部が設けられ、この突出
部に、少なくとも一つが前記切刃で生成される切屑の表
側を向き、少なくとも一つが前記切屑の裏側を向く複数
の噴出穴が形成され、さらに前記噴出穴と冷却液供給部
とを連通する流路が形成されていることを特徴とする旋
削工具。
が設けられた旋削工具において、前記工具本体に前記切
刃のすくい面から突出する突出部が設けられ、この突出
部に、少なくとも一つが前記切刃で生成される切屑の表
側を向き、少なくとも一つが前記切屑の裏側を向く複数
の噴出穴が形成され、さらに前記噴出穴と冷却液供給部
とを連通する流路が形成されていることを特徴とする旋
削工具。
【０００６】
【作用】上記構成に係る旋削工具によれば、切削時、切
刃の先端部で生成された高温の切屑に対して、その表側
及び裏側に噴出穴から十分な冷却水を供給することによ
り、切屑に接する切刃発熱部の冷却が効果的に行われ
る。
刃の先端部で生成された高温の切屑に対して、その表側
及び裏側に噴出穴から十分な冷却水を供給することによ
り、切屑に接する切刃発熱部の冷却が効果的に行われ
る。
【０００７】
【実施例】以下、図１乃至図７を参照して本発明の実施
例を説明する。本実施例に係る旋削工具の切刃支持構造
は、前述の従来の旋削工具と同様であり、工具本体１４
の内部には略Ｌ字状を呈するレバー部材１５が配設され
ており、クランプねじ１６を締め付けることにより、チ
ップ座１８上にシート部材２０を介して装着されたスロ
ーアウェイチップ（切刃）２２の固定が行われるように
なっている。
例を説明する。本実施例に係る旋削工具の切刃支持構造
は、前述の従来の旋削工具と同様であり、工具本体１４
の内部には略Ｌ字状を呈するレバー部材１５が配設され
ており、クランプねじ１６を締め付けることにより、チ
ップ座１８上にシート部材２０を介して装着されたスロ
ーアウェイチップ（切刃）２２の固定が行われるように
なっている。
【０００８】本実施例に係る旋削工具では、工具本体１
４のチップ座１８より後方側に、スローアウェイチップ
（以下「チップ」という。）２２のすくい面２４より上
方に突出する突出部２６が、チップ２２を包囲するよう
に形成されている。そして、この突出部２６の側面２６
ａには、該側面２６ａに開口し直線状に延びる２つの噴
出穴２８，３０が、チップ２２の先端を中心として所定
角度離間した位置に形成されている。噴出穴２８の向き
は、工具本体１４にチップ２２を装着した状態におい
て、チップ２２の切削方向先端部２２ａで生成される切
屑の表側を狙う方向（すくい面２４寄りの方向）とさ
れ、噴出穴３０の向きは、チップ２２の切削方向先端部
２２ａで生成される切屑の裏側を狙う方向（逃げ面２３
寄りの方向）とされている。
４のチップ座１８より後方側に、スローアウェイチップ
（以下「チップ」という。）２２のすくい面２４より上
方に突出する突出部２６が、チップ２２を包囲するよう
に形成されている。そして、この突出部２６の側面２６
ａには、該側面２６ａに開口し直線状に延びる２つの噴
出穴２８，３０が、チップ２２の先端を中心として所定
角度離間した位置に形成されている。噴出穴２８の向き
は、工具本体１４にチップ２２を装着した状態におい
て、チップ２２の切削方向先端部２２ａで生成される切
屑の表側を狙う方向（すくい面２４寄りの方向）とさ
れ、噴出穴３０の向きは、チップ２２の切削方向先端部
２２ａで生成される切屑の裏側を狙う方向（逃げ面２３
寄りの方向）とされている。
【０００９】一方、工具本体１４の下部には、略平板状
を呈するカバー部材３２が着脱可能に取り付けられてい
る。このカバー部材３２の角部には、断面く字状をなす
顎部３４が設けられ、また、この顎部３４に対応する工
具本体１４の角部には切込み部３６が形成されており、
この切込み部３６と顎部３４との間に、チップ２２の逃
げ面２３側に向けて開口する噴出口３８（図４参照）が
形成されている。この噴出口３８の形状は、図２におけ
る範囲ｒ1及び図３における範囲ｒ2に渡る部分に冷却液
を供給可能な形状とされている。
を呈するカバー部材３２が着脱可能に取り付けられてい
る。このカバー部材３２の角部には、断面く字状をなす
顎部３４が設けられ、また、この顎部３４に対応する工
具本体１４の角部には切込み部３６が形成されており、
この切込み部３６と顎部３４との間に、チップ２２の逃
げ面２３側に向けて開口する噴出口３８（図４参照）が
形成されている。この噴出口３８の形状は、図２におけ
る範囲ｒ1及び図３における範囲ｒ2に渡る部分に冷却液
を供給可能な形状とされている。
【００１０】また、工具本体１４には、図示しない冷却
液供給部に連結されるクーラント供給口４０が形成され
るとともに、このクーラント供給口４０の端部から下方
に向けて延びる流路４２が形成されている。また、流路
４２と平行に延びる流路４４、４６も形成され、それぞ
れ、噴出穴２８、３０の端部に連通している。そして、
前記カバー部材３２の上部に、流路４２と流路４４，４
６とを連通する溝部４８、及び流路４２と噴出口３８と
を連通する溝部５０が形成されている。
液供給部に連結されるクーラント供給口４０が形成され
るとともに、このクーラント供給口４０の端部から下方
に向けて延びる流路４２が形成されている。また、流路
４２と平行に延びる流路４４、４６も形成され、それぞ
れ、噴出穴２８、３０の端部に連通している。そして、
前記カバー部材３２の上部に、流路４２と流路４４，４
６とを連通する溝部４８、及び流路４２と噴出口３８と
を連通する溝部５０が形成されている。
【００１１】上記構成に係る旋削工具においては、図示
されない冷却液供給部から水等の冷却液を供給しつつ、
被削材Ｗを軸線回りに回転させ、工具本体１４を送り方
向（図５の矢印Ｂ方向）に送りつつ、工具本体１４の先
端部に設けられたチップ２２の先端部２２ａで被削材Ｗ
の切削加工を行う。この際、流路４２から供給された冷
却液の一方は、溝部５０を経て噴出口３８からチップ２
２の逃げ面２３側（チップ２２の角部）に噴きつけら
れ、チップ２２の下方からの冷却が行われる。また、流
路４２から供給された冷却液の他方は、溝部４８、流路
４４，４６を経て噴出穴２８，３０の開口部からチップ
２２の先端側に向けて噴きつけられる。
されない冷却液供給部から水等の冷却液を供給しつつ、
被削材Ｗを軸線回りに回転させ、工具本体１４を送り方
向（図５の矢印Ｂ方向）に送りつつ、工具本体１４の先
端部に設けられたチップ２２の先端部２２ａで被削材Ｗ
の切削加工を行う。この際、流路４２から供給された冷
却液の一方は、溝部５０を経て噴出口３８からチップ２
２の逃げ面２３側（チップ２２の角部）に噴きつけら
れ、チップ２２の下方からの冷却が行われる。また、流
路４２から供給された冷却液の他方は、溝部４８、流路
４４，４６を経て噴出穴２８，３０の開口部からチップ
２２の先端側に向けて噴きつけられる。
【００１２】噴出口２８から噴き出される冷却液は、図
５に示すように、チップ２２の切削方向先端部２２ａで
順次生成される切屑Ｃ1の表側に噴きつけられ、その一
部は切屑Ｃ1で反射してチップ２２のすくい面２４に降
りかけられる。また、噴出口３０から噴き出された冷却
液は、切屑Ｃ1の裏側に噴きつけられる。このため、チ
ップ２２の先端部２２ａで順次生成される高温の切屑Ｃ
1は、その表側及び裏側から十分な冷却液を供給されて
冷却され、同時にこの切屑Ｃ1に接するチップ２２の先
端部２２ａも冷却される。
５に示すように、チップ２２の切削方向先端部２２ａで
順次生成される切屑Ｃ1の表側に噴きつけられ、その一
部は切屑Ｃ1で反射してチップ２２のすくい面２４に降
りかけられる。また、噴出口３０から噴き出された冷却
液は、切屑Ｃ1の裏側に噴きつけられる。このため、チ
ップ２２の先端部２２ａで順次生成される高温の切屑Ｃ
1は、その表側及び裏側から十分な冷却液を供給されて
冷却され、同時にこの切屑Ｃ1に接するチップ２２の先
端部２２ａも冷却される。
【００１３】このように、切削時において切削部２２ａ
に当接する切屑Ｃ1の表裏両側の冷却を行うことによ
り、切削時の高温発生部を効率よく冷却することがで
き、従って、チップ２２の発熱も有効に抑えられ、切刃
寿命が延長するとともに、加工精度が向上する。
に当接する切屑Ｃ1の表裏両側の冷却を行うことによ
り、切削時の高温発生部を効率よく冷却することがで
き、従って、チップ２２の発熱も有効に抑えられ、切刃
寿命が延長するとともに、加工精度が向上する。
【００１４】なお、本実施例においては、突出部２６に
噴出穴を２つ設ける構成としているが、噴出穴を３つ以
上設ける構成としてもよい。
噴出穴を２つ設ける構成としているが、噴出穴を３つ以
上設ける構成としてもよい。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の旋削工
具によれば、工具本体に切刃のすくい面から突出する突
出部が設けられ、この突出部に、少なくとも一つが切刃
で生成される切屑の表側を向き、少なくとも一つが切屑
の裏側を向く複数の噴出穴が形成され、さらに噴出穴と
冷却液供給部とを連通する流路が形成されているので、
噴出穴から噴出する冷却水により切屑を表裏両面側から
冷却しつつ切削することができ、切屑と接触する切刃の
温度上昇を有効に防止して、切刃寿命と加工精度の向上
を図ることができる。
具によれば、工具本体に切刃のすくい面から突出する突
出部が設けられ、この突出部に、少なくとも一つが切刃
で生成される切屑の表側を向き、少なくとも一つが切屑
の裏側を向く複数の噴出穴が形成され、さらに噴出穴と
冷却液供給部とを連通する流路が形成されているので、
噴出穴から噴出する冷却水により切屑を表裏両面側から
冷却しつつ切削することができ、切屑と接触する切刃の
温度上昇を有効に防止して、切刃寿命と加工精度の向上
を図ることができる。
【図１】本発明の一実施例に係る旋削工具の平面図であ
る。
る。
【図２】図１のII方向からの矢視図である。
【図３】図１のIII方向からの矢視図である。
【図４】図３のＡ部拡大図である。
【図５】同実施例に係る旋削工具の切削状態を示す平面
図である。
図である。
【図６】図５のVI方向からの矢視図である。
【図７】図５のVII方向からの矢視図である。
【図８】従来の旋削工具の一例を示す平面図である。
【図９】図８の旋削工具の側面図である。
【図１０】図８の旋削工具の正面図である。
１４ 工具本体 ２２ 切刃 ２４ すくい面 ２６ 突出部 ２８，３０ 噴出穴 ４４，４６ 流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B23B 27/10
Claims (1)
- 【請求項１】工具本体の先端部に切刃が設けられた旋削
工具において、前記工具本体に前記切刃のすくい面から
突出する突出部が設けられ、この突出部に、少なくとも
一つが前記切刃で生成される切屑の表側を向き、少なく
とも一つが前記切屑の裏側を向く複数の噴出穴が形成さ
れ、さらに前記噴出穴と冷却液供給部とを連通する流路
が形成されていることを特徴とする旋削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5044150A JP3057952B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 旋削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5044150A JP3057952B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 旋削工具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06254705A JPH06254705A (ja) | 1994-09-13 |
| JP3057952B2 true JP3057952B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=12683607
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5044150A Expired - Lifetime JP3057952B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 旋削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3057952B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8701530B2 (en) | 2008-07-25 | 2014-04-22 | Ihi Corporation | Method of cutting thin-walled material |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102014012481A1 (de) * | 2014-08-27 | 2016-03-03 | Rosswag Gmbh | Scheibenfräser und Herstellverfahren |
| CN107708900B (zh) * | 2015-06-30 | 2020-01-10 | 山高刀具公司 | 具有带内部冷却剂通道的喷嘴的切削刀具 |
| US20190030613A1 (en) * | 2016-01-29 | 2019-01-31 | Seco Tools Ab | Cutting tool |
| JP6791992B2 (ja) * | 2017-01-24 | 2020-11-25 | 京セラ株式会社 | 切削工具及び切削加工物の製造方法 |
| TWI640376B (zh) * | 2017-06-30 | 2018-11-11 | 黃憲仁 | 車刀架的改良結構 |
| WO2019211043A1 (de) * | 2018-04-30 | 2019-11-07 | Hartmetall-Werkzeugfabrik Paul Horn Gmbh | Werkzeug zur spanenden bearbeitung eines werkstücks |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP5044150A patent/JP3057952B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8701530B2 (en) | 2008-07-25 | 2014-04-22 | Ihi Corporation | Method of cutting thin-walled material |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06254705A (ja) | 1994-09-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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