JPH10174858A - 流体攪拌装置 - Google Patents

流体攪拌装置

Info

Publication number
JPH10174858A
JPH10174858A JP35454096A JP35454096A JPH10174858A JP H10174858 A JPH10174858 A JP H10174858A JP 35454096 A JP35454096 A JP 35454096A JP 35454096 A JP35454096 A JP 35454096A JP H10174858 A JPH10174858 A JP H10174858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
fluid
water
suction opening
stirring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35454096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3830217B2 (ja
Inventor
Toshinobu Araoka
俊宣 荒岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Denki Industrial Co Ltd
Original Assignee
Toyo Denki Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Denki Industrial Co Ltd filed Critical Toyo Denki Industrial Co Ltd
Priority to JP35454096A priority Critical patent/JP3830217B2/ja
Publication of JPH10174858A publication Critical patent/JPH10174858A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3830217B2 publication Critical patent/JP3830217B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 沈殿物を含む流体を全体にわたって攪拌し
て、容易、迅速かつ確実に均一な安定液等の混合原料を
製造することができる流体攪拌装置を提供する。 【解決手段】 内部に下方向流発生羽根27を具備する
モータ24が内蔵されている垂直筒体16の上端に第1
の吸引開口17が形成されると共に、垂直筒体16の下
端に吐出開口18が形成され、かつ、垂直筒体16の中
途部分に第2の吸引開口23が形成されている。吐出開
口18から吐出された流体は、それぞれ第1及び第2の
吸引開口17、23に連絡する高さを異にする二つの上
方向循環流路29、30を通って循環されることになる
ので、攪拌槽10の上部層及び下部層のみならず中間層
における水も、流体攪拌装置Aの作動によって強制的に
循環されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生コンスラリー、
ベントナイトや石灰を含む水、下水汚水等のように沈殿
物の多い流体を貯留する貯留槽中に設置して使用し、攪
拌流によって沈殿物を攪拌浮遊させることができる流体
攪拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した目的のために多種多様の
流体攪拌装置が開発されており、その一形態として、図
8〜図10に示すように、上方から貯留槽内の流体を吸
引すると共に、吸引した流体を下方に吐出する流体攪拌
装置B、Cがある。
【0003】まず、図8に示す流体攪拌装置Bについて
説明すると、同流体攪拌装置Bは、攪拌槽100の底面
101上に載置されており、実質的に、上端に吸引開口
102を有すると共に下端に吐出開口103を有する短
尺の垂直筒体104と、垂直筒体104内に同心円的に
配設されると共に下方に向けて伸延する出力軸に下方向
流発生羽根105が固着されているモータ106とから
構成されている。かかる構成において、モータ106を
駆動して下方向流発生羽根105が回転すると、垂直筒
体104の上端に形成されている吸引開口102から攪
拌槽100内の水が流入すると共に、垂直筒体104の
下端に形成されている吐出開口103から攪拌槽100
内に流出されることになる。その後、流出された水は上
方向流を描きながら、再度、垂直筒体104の吸引開口
102に吸引される。即ち、攪拌槽100内には上方向
循環流路107が形成されることになり、水中にベント
ナイト等が分散された状態で存在することになる。
【0004】一方、図9及び図10に示す流体攪拌装置
Cは、攪拌槽200の底面201上に載置されており、
実質的に、上端に吸引開口202を有すると共に下端に
吐出開口203を有する長尺の垂直筒体204と、垂直
筒体204内に同心円的に配設されるモータ205と、
モータ205の回転軸の上端に固着されると共に吸引開
口202の直下に位置しているインペラ206と、モー
タ205の回転軸の下端に固着されると共に垂直筒体2
04の吐出開口203の直上に位置する下方向流発生羽
根207とから構成されている。また、吸引開口202
には吸引ガイド208が連設されると共に、吐出開口2
03には吐出ガイド209が設けられている。
【0005】かかる構成において、モータ205を駆動
してインペラ206と下方向流発生羽根207が回転す
ると、吸引ガイド208を通して、垂直筒体204の上
端に形成されている吸引開口202から攪拌槽200内
の水が流入すると共に、垂直筒体204の下端に形成さ
れている吐出開口203及び吐出ガイド209を通して
攪拌槽200内に流出されることになる。その後、流出
された水は上方向流を描きながら、再度、垂直筒体20
4の吸引開口202に吸引される。即ち、攪拌槽200
内には上方向循環流路208aが形成されることにな
り、水中にベントナイト等が分散された状態で存在する
ことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の流体攪拌装置B、Cは、未だ、以下の解決すべき課題
を有していた。即ち、図8に示すように、流体攪拌装置
Bの垂直筒体104は、直径が垂直方向長さより大きい
短尺構造となっている。従って、攪拌槽100が小容量
の場合には、このような流体攪拌装置Bであっても十分
な攪拌効果が期待できる。しかし、攪拌槽100が大容
量の場合、貯留水の水位が高くなるので、このような流
体攪拌装置Bでは、貯留水の下部層のみ攪拌することに
なり、上部層や中間層は何ら攪拌されないおそれがあ
り、攪拌槽100の全体にわたって均一濃度の安定液等
を生成することは困難である。
【0007】この点、図9及び図10に示す流体攪拌装
置Cにおいては、垂直筒体204は、垂直方向長さが直
径より数倍大きい長尺構造となっている。従って、攪拌
槽200が大容量で、従って、水位が高い場合であって
も、大きな上方向循環流路208aを形成しながら攪拌
作用が行われるので、貯留水の下部層のみならず上部層
も攪拌されることになる。しかし、この場合において
も、貯留水の中間層、特に、垂直筒体204の近傍の中
間層は殆ど上方向循環流路208aの影響を受けること
がない。従って、この流体攪拌装置Cによっても、攪拌
槽200の全体にわたって均一濃度の安定液等を生成す
ることは困難である。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、沈殿物を含む流体を全体にわたって攪拌し
て、容易、迅速かつ確実に均一な安定液等の混合原料を
製造することができる流体攪拌装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の流体攪拌装置は、内部に下方向流発生羽根を具備
するモータが内蔵されている垂直筒体の上端に第1の吸
引開口が形成されると共に、前記垂直筒体の下端に吐出
開口が形成され、かつ、前記垂直筒体の中途部分に第2
の吸引開口が形成されている。
【0010】請求項2記載の流体攪拌装置は、請求項1
記載の流体攪拌装置において、前記第2の吸引開口は上
下方向に間隔を開けて複数形成されている。請求項3記
載の流体攪拌装置は、請求項1又は2記載の流体攪拌装
置において、前記第1の吸引開口に原料投入ホッパーが
連設される。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した幾つかの実施の形態につき説明
し、本発明の理解に供する。
【0012】(第1の実施の形態)図1及び図2を参照
して、本実施の形態に係る流体攪拌装置Aの構成につい
て説明する。図1に示すように、攪拌槽10の底面11
上の略中央部に流体攪拌装置Aが載置されている。図1
及び図2に示すように、底面11上には流体攪拌装置A
の下部を構成する支持機枠12が載置されており、支持
機枠12は、大径の円板からなる底板13と、底板13
の外周縁に円周方向に間隔をあけて立設された複数の支
柱14と、これら支柱14の上端によって固定支持され
る大径の円板からなる天板15から形成されている。
【0013】支持機枠12には、天板15を貫通する状
態で直筒からなる長尺の垂直筒体16が取付けられてお
り、垂直筒体16の上端には第1の吸引開口17が形成
されると共に、その下端には吐出開口18が形成されて
いる。
【0014】図2に示すように、垂直筒体16は、外周
面を天板15に設けた取付孔の周縁部に溶接等によって
固定された下部筒19と、下部筒19の上部に連設され
る直筒からなる上部筒20とから形成されており、上部
筒20は下部筒19より小径に形成され、その下端は下
部筒19の上端に嵌入されている。下部筒19の下部は
先細状になっており、その下端には吐出開口18が形成
されると共に、吐出開口18の周縁には環状ガイドフラ
ンジ21が取付けられている。
【0015】また、下部筒19の上端の内面には、十字
架状に配設された取付機枠22によって、上部筒20の
下端の外面が同心円的に固定連結されている。そして、
上述したように、上部筒20は下部筒19より小径に形
成されているので、下部筒19の上端と上部筒20の下
端との間には環状孔からなる第2の吸引開口23が形成
されることになる。
【0016】垂直筒体16内にはモータ24が同心円的
に配設されており、モータ24の外面は十字架状に配設
された取付機枠25によって下部筒19の上部内面に固
定されている。なお、モータ24は上部筒20に取付け
ることもできる。そして、モータ24から下方に伸延す
る出力軸26の伸延端には、プロペラ羽根や傾斜パドル
等からなる下方向流発生羽根27が固着されている。な
お、本実施の形態では、支持機枠12の底板13の中央
部には均等拡散錐体28が取付けられている。
【0017】次に、上記した構成を有する流体攪拌装置
Aの作動について、図1及び図2を参照して説明する。
流体攪拌装置Aのモータ24の作動によって下方向流発
生羽根27が回転し、この回転によって、垂直筒体16
の内部空間が負圧状態になる。従って、第1の吸引開口
17及び第2の吸引開口23を通して攪拌槽10内の水
Wが垂直筒体16に流入すると共に、流入した水Wは、
垂直筒体16を通して流下して吐出開口18より攪拌槽
10中へ放射状に流出されることになる。また、流出さ
れた水Wは、その後、図1に矢印で示すように攪拌槽1
0の底面11上を水平移動した後、上方に移動し、さら
に、第1の吸引開口17及び第2の吸引開口23に向け
て還流され、高さを異にする第1と第2の上方向循環流
路29、30が形成されることになる。
【0018】ところで、本実施の形態では、第1の吸引
開口17と第2の吸引開口23とは、それぞれ、垂直筒
体16の上部と下部とに形成されており、これらの上、
下部はそれぞれ、攪拌槽10内に貯留されている水Wの
上部層と中間層に位置している。従って、大容量の攪拌
槽10であっても、高さを異にする第1と第2の上方向
循環流路29、30を通して水Wを循環させることによ
って、攪拌槽10の上部層及び下部層のみならず中間層
における水Wも、流体攪拌装置Aの作動によって強制的
に循環されることになり、ベントナイト等を含む安定液
等を、攪拌槽10の全体にわたって均一にかつ安定状態
に製造することができる。
【0019】(第2の実施の形態)図3を参照して、本
実施の形態に係る流体攪拌装置A1の構成について説明
する。なお、第1の実施の形態と同一の構成要素は同一
の符号で示す(以下同じ)。図3に示すように、本実施
の形態に係る流体攪拌装置A1は、上記した第1の実施
の形態に係る流体攪拌装置Aにおける垂直筒体16にお
ける上部筒20の上端にさらに先部筒31を連結するこ
とによって、垂直筒体16より長い垂直筒体32を具備
する構成としたことに特徴を有する。即ち、図3に示す
ように、本実施の形態では、上部筒20の上端の内面に
は、十字架状に配設された取付機枠33によって、先部
筒31の下端の外面が同心円的に固定連結されている。
そして、先部筒31は上部筒20より小径に形成されて
いるので、上部筒20の上端と先部筒31の下端との間
には環状孔からなるもう一つの第2の吸引開口34が形
成されることになる。また、先部筒31の上端には、第
1の実施の形態における第1の吸引開口17と同様に攪
拌槽10の上部層の水Wを吸引する第1の吸引開口35
が形成されている。
【0020】従って、本実施の形態においては、攪拌槽
10がさらに大容量となる場合であっても、第1の吸引
開口35と、二つの第2の吸引開口34、23を通して
水Wを循環させることによって、攪拌槽10の上部層及
び下部層のみならず中間層における水Wも、流体攪拌装
置A1の作動によって強制的に循環されることになり、
ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌槽10の全体に
わたって均一にかつ安定状態に製造することができる。
【0021】(第3の実施の形態)図4を参照して、本
実施の形態に係る流体攪拌装置A2の構成について説明
する。本実施の形態に係る流体攪拌装置A2は、ベント
ナイト等の安定液原料を用いて均一な安定液を製造する
ために好適に用いることができるものである。図4に示
すように、本実施の形態に係る流体攪拌装置A2は、上
記した第1の実施の形態に係る流体攪拌装置Aにおける
垂直筒体16における上部筒20を二分割筒からなる伸
縮構造とすると共に、上部筒20の上端に形成された吸
引開口を、水Wの吸引開口としてのみならず、ベントナ
イト等の安定液原料の投入開口としても用いることがで
きるようにしたことに特徴を有する。
【0022】即ち、図4に示すように、本実施の形態に
おける垂直筒体43では、第1の実施の形態における上
部筒20に代えて、下部筒19の上端には、同筒より小
径の固定筒36の下端が取付けられており、固定筒36
の上端には昇降筒37が上下方向に摺動自在に取付けら
れている。即ち、下部筒19の上端の内面には、十字架
状に配設された取付機枠38によって、固定筒36の下
端の外面が同心円的に固定連結されている。そして、固
定筒36は下部筒19より小径に形成されているので、
下部筒19の上端と固定筒36の下端との間には環状孔
からなる第2の吸引開口39が形成されることになる。
また、固定筒36の上端には、同筒より小径の昇降筒3
7の下端が摺動自在に取付けられており、昇降筒37の
上端には、第1の実施の形態における第1の吸引開口1
7と同様に攪拌槽10の上部層の水Wを吸引すると共に
ベントナイト等の安定液原料40が供給される第1の吸
引開口41が形成されている。
【0023】さらに、図4に示すように、第1の吸引開
口41は、好ましくは、水面42から100mm〜20
0mm下方に位置されている。距離が100mmより小
さい場合は、第1の吸引開口41より多量の空気が混入
して攪拌能力が著しく低下することになり、一方、距離
が200mmを越える場合、下方向流発生羽根27の回
転によって発生する吸引力が安定液原料40が投入され
る水面42付近の水Wに及ばず、安定液原料40を水W
と共に垂直筒体43内に効果的に吸引することができな
くなるからである。かかる構成によって、安定液原料収
納袋44を破袋して安定液原料40を第1の吸引開口4
1に投入すると同時にモータ24を作動すると、第1の
吸引開口41を通して安定液原料40と水Wとが垂直筒
体43を通して下方に向けて移送され、下方向流発生羽
根27によって強力に混合攪拌された後、吐出開口18
より攪拌槽10内に吐出することによって、均一な安定
液を大量に製造することができる。
【0024】また、大容量の攪拌槽10であっても、高
さを異にする第1と第2の吸引開口41、39を通して
水Wを循環させることによって、攪拌槽10の上部層及
び下部層のみならず中間層における水Wも、流体攪拌装
置A2の作動によって強制的に循環されることになり、
ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌槽10の全体に
わたって均一にかつ安定状態に製造することができる。
【0025】(第4の実施の形態)図5を参照して、本
実施の形態に係る流体攪拌装置A3の構成について説明
する。本実施の形態に係る流体攪拌装置A3は、第3の
実施の形態に係る流体攪拌装置A2の変容例に係るもの
であり、垂直筒体45は、上記した第3の実施の形態に
係る流体攪拌装置A2における無孔の昇降筒37に代え
て、上端に複数の水流入孔46を有する昇降筒47を具
備することを特徴とする。即ち、固定筒36の上端に
は、同筒より小径の昇降筒47の下端が摺動自在に取付
けられており、昇降筒47の上端には、円周方向及び軸
線方向に間隔を開けて複数の水流入孔46が設けられて
いる。
【0026】また、本実施の形態では、昇降筒47の上
端に形成されている第1の吸引開口48は水面42より
上方に所定距離突出している。かかる構成によって、安
定液原料収納袋44を破袋して安定液原料40を第1の
吸引開口48に投入すると同時にモータ24を作動する
と、水Wが水流入孔46を通して垂直筒体45内に流入
し、安定液原料40と水Wとが同垂直筒体45を通して
下方に向けて移送され、下方向流発生羽根27によって
強力に混合攪拌された後、吐出開口18より攪拌槽10
内に吐出することによって、均一な安定液を大量に製造
することができる。また、大容量の攪拌槽10であって
も、高さを異にする第1と第2の吸引開口48、39を
通して水Wを循環させることによって、攪拌槽10の上
部層及び下部層のみならず中間層における水Wも、流体
攪拌装置A3の作動によって強制的に循環されることに
なり、ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌槽10の
全体にわたって均一にかつ安定状態に製造することがで
きる。
【0027】(第5の実施の形態)図6を参照して、本
実施の形態に係る流体攪拌装置A4の構成について説明
する。図示するように、底面11上には流体攪拌装置A
4の下部を構成する支持機枠52が載置されており、支
持機枠52は、大径の円板からなる底板53と、底板5
3の外周縁に円周方向に間隔をあけて立設された複数の
支柱54と、これら支柱54の上端によって固定支持さ
れる大径の円板からなる天板55から形成されている。
支持機枠52には、天板55を貫通する状態で直筒から
なる長尺の垂直筒体56が取付けられており、垂直筒体
56の上端には第1の吸引開口57が形成されると共
に、その下端には吐出開口58が形成されている。
【0028】図6に示すように、垂直筒体56は、外周
面を天板55に設けた取付孔の周縁部に溶接等によって
固定された下部筒59と、下部筒59の上部に連設され
る直筒からなる上部筒60とから形成されており、上部
筒60は下部筒59より小径に形成され、その下端は下
部筒59の上端に嵌入されている。下部筒59の下部は
先細状になっており、その下端には吐出開口58が形成
されると共に、吐出開口58の周縁には環状ガイドフラ
ンジ61が取付けられている。また、下部筒59の上端
の内面には、十字架状に配設された取付機枠62によっ
て、上部筒60の下端の外面が同心円的に固定連結され
ている。そして、上述したように、上部筒60は下部筒
59より小径に形成されているので、下部筒59の上端
と上部筒60の下端との間には環状孔からなる第2の吸
引開口63が形成されることになる。
【0029】垂直筒体56内にはモータ64が同心円的
に配設されており、モータ64は、中央部が上方に突出
した中空円錐状の取付機枠65によって上部筒60の内
面に固定されている。そして、モータ64から下方に伸
延する出力軸66の伸延端には、プロペラ羽根や傾斜パ
ドル等からなる下方向流発生羽根67が固着されてい
る。
【0030】垂直筒体56の第1の吸引開口57に原料
投入ホッパーの一例であるホッパー68の基部が連通連
結されており、ホッパー68の上端開口部は攪拌槽10
内に貯留されている水Wの水面42より上方に位置さ
れ、大気に開放されている。従って、ホッパー68内に
上方から、大量の安定液原料40を投入することができ
る。一方、ホッパー68の水面42より下部をなす部分
には多数の水流入孔69が設けられており、この水流入
孔69を通して攪拌槽10内の水Wの一部がホッパー6
8内に流入することになる。なお、本実施の形態におい
ても、支持機枠52の底板53の中央部には均等拡散錐
体70が取付けられている。
【0031】次に、上記した構成を有する流体攪拌装置
A4の作動について、図6を参照して説明する。流体攪
拌装置A4のモータ64の作動によって下方向流発生羽
根67が回転し、この回転によって垂直筒体56の内部
空間が負圧状態になる。従って、ホッパー68内に水流
入孔69を通して水Wが流入すると共に、流入した水W
は、垂直筒体56内を通して流下して吐出開口58より
攪拌槽10の水W内に流出されることになる。
【0032】この状態で、図6に示すように、安定液原
料収納袋44を開けて大量の安定液原料40をホッパー
68内に投入すると、安定液原料40は、水流入孔69
を通してホッパー68内に流入される水Wに巻き込まれ
ながら垂直筒体56内に移送されることになる。その
後、下方向流発生羽根67の回転力によって、水Wと安
定液原料40とは、強力に混合攪拌されることになり、
混合攪拌流からなる安定液は吐出開口58を通して攪拌
槽10内に吐出されることになる。このように、本実施
の形態では、大量の安定液原料40を容易、迅速かつ確
実に攪拌槽10内の水Wと混合・攪拌して、均一な安定
液を大量に製造することができる。
【0033】また、大容量の攪拌槽10であっても、高
さを異にするホッパー68に設けられた水流入孔69と
第2の吸引開口63を通して水Wを循環させることによ
って、攪拌槽10の上部層及び下部層のみならず中間層
における水Wも、流体攪拌装置A4の作動によって強制
的に循環されることになり、ベントナイト等を含む安定
液等を、攪拌槽10の全体にわたって均一にかつ安定状
態に製造することができる。
【0034】(第6の実施の形態)図7を参照して、本
実施の形態に係る流体攪拌装置A5の構成について説明
する。図示するように、本実施の形態に係る流体攪拌装
置A5は、ホッパー71の構造を除いて、前記した流体
攪拌装置A4と同一の構成を有するので、同一の構成要
素は同一の符号で示す。
【0035】即ち、垂直筒体56の第1の吸引開口57
には無孔のホッパー71の基部が連通連結されており、
ホッパー71の上端開口部は、水面42よりわずかに下
方に位置されている。具体的には、ホッパー71の上端
開口部と水面42との間の距離は、好ましくは、100
mm〜200mmとする。距離が100mmより小さい
場合は、ホッパー71より多量の空気が混入して攪拌能
力が著しく低下することになり、一方、距離が200m
mを越える場合、下方向流発生羽根67の回転によって
発生する吸引力が安定液原料40が投入される水面42
付近の水Wに及ばす、安定液原料40を水Wと共に垂直
筒体56内に効果的に吸引することができなくなるから
である。
【0036】かかる構成によって、上端開口部より安定
液原料40と水Wとをホッパー71内に流入させた後、
垂直筒体56に移送し、下方向流発生羽根67によって
強力に混合攪拌した後、吐出開口58より攪拌槽10内
に吐出することによって、均一な安定液を大量に製造す
ることができる。また、大容量の攪拌槽10であって
も、高さを異にするホッパー71の上端開口部と第2の
吸引開口63を通して水Wを循環させることによって、
攪拌槽10の上部層及び下部層のみならず中間層におけ
る水Wも、流体攪拌装置A5の作動によって強制的に循
環されることになり、ベントナイト等を含む安定液等
を、攪拌槽10の全体にわたって均一にかつ安定状態に
製造することができる。
【0037】以上、本発明を、幾つかの実施の形態を参
照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形
態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他
の実施の形態や変容例も含むものである。
【0038】
【発明の効果】請求項1〜3記載の流体攪拌装置におい
ては、内部に下方向流発生羽根を具備するモータが内蔵
されている垂直筒体の上端に第1の吸引開口が形成され
ると共に、垂直筒体の下端に吐出開口が形成され、か
つ、垂直筒体の中途部分に第2の吸引開口が形成されて
いる。従って、吐出開口から吐出された流体は、それぞ
れ第1の吸引開口と第2の吸引開口に連絡する高さを異
にする二つの上方向循環流路を通って循環されることに
なるので、攪拌槽の上部層及び下部層のみならず中間層
における流体も、流体攪拌装置の作動によって強制的に
循環されることになり、ベントナイト等を含む安定液等
を、攪拌槽の全体にわたって均一にかつ安定状態に製造
することができる。請求項2記載の流体攪拌装置におい
ては、第2の吸引開口は上下方向に間隔を開けて複数形
成されている。従って、攪拌槽がさらに大容量となる場
合であっても、第1の吸引開口と、高さを異にする複数
の第2の吸引開口を通して流体を循環させることによっ
て、攪拌槽の上部層及び下部層のみならず中間層におけ
る水も、流体攪拌装置の作動によって強制的に循環され
ることになり、ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌
槽の全体にわたって均一にかつ安定状態に製造すること
ができる。請求項3記載の流体攪拌装置においては、第
1の吸引開口に原料投入ホッパーが連設されるので、大
量の安定液原料を原料投入ホッパーから投入することに
よって、容易、迅速かつ確実に攪拌槽内の水と混合・攪
拌して、均一な安定液を大量に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る流体攪拌装置
の攪拌槽内での設置状態説明図である。
【図2】同正断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る流体攪拌装置
の正断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る流体攪拌装置
の正断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る流体攪拌装置
の正断面面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る流体攪拌装置
の正断面図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係る流体攪拌装置
の正断面図である。
【図8】従来の流体攪拌装置の正断面図である。
【図9】もう一つの従来の流体攪拌装置の設置状態説明
図である。
【図10】同一部切欠正面図である。
【符号の説明】 A 流体攪拌装置 A1 流体攪拌
装置 A2 流体攪拌装置 A3 流体攪拌
装置 A4 流体攪拌装置 A5 流体攪拌
装置 W 水 10 攪拌槽 11 底面 12 支持機枠 13 底板 14 支柱 15 天板 16 垂直筒体 17 第1の吸引開口 18 吐出開口 19 下部筒 20 上部筒 21 環状ガイドフランジ 22 取付機枠 23 第2の吸引開口 24 モータ 25 取付機枠 26 出力軸 27 下方向流発生羽根 28 均等拡散
錐体 29 上方向循環流路 30 上方向循
環流路 31 先部筒 32 垂直筒体 33 取付機枠 34 第2の吸
引開口 35 第1の吸引開口 36 固定筒 37 昇降筒 38 取付機枠 39 第2の吸引開口 40 安定液原
料 41 第1の吸引開口 42 水面 43 垂直筒体 44 安定液原
料収納袋 45 垂直筒体 46 水流入孔 47 昇降筒 48 第1の吸
引開口 52 支持機枠 53 底板 54 支柱 55 天板 56 垂直筒体 57 第1の吸
引開口 58 吐出開口 59 下部筒 60 上部筒 61 環状ガイ
ドフランジ 62 取付機枠 63 第2の吸
引開口 64 モータ 65 取付機枠 66 出力軸 67 下方向流
発生羽根 68 ホッパー(原料投入ホッパー) 69 水流入孔 70 均等拡散錐体 71 ホッパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に下方向流発生羽根を具備するモー
    タが内蔵されている垂直筒体の上端に第1の吸引開口が
    形成されると共に、前記垂直筒体の下端に吐出開口が形
    成され、かつ、前記垂直筒体の中途部分に第2の吸引開
    口が形成されていることを特徴とする流体攪拌装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の吸引開口は上下方向に間隔を
    開けて複数形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の流体攪拌装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の吸引開口に原料投入ホッパー
    が連設されることを特徴とする請求項1又は2記載の流
    体攪拌装置。
JP35454096A 1996-12-18 1996-12-18 流体攪拌装置 Expired - Fee Related JP3830217B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35454096A JP3830217B2 (ja) 1996-12-18 1996-12-18 流体攪拌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35454096A JP3830217B2 (ja) 1996-12-18 1996-12-18 流体攪拌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10174858A true JPH10174858A (ja) 1998-06-30
JP3830217B2 JP3830217B2 (ja) 2006-10-04

Family

ID=18438245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35454096A Expired - Fee Related JP3830217B2 (ja) 1996-12-18 1996-12-18 流体攪拌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3830217B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005108312A1 (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Ohnishi-Mfg Co., Ltd. 流体循環システム
JP2008284421A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Jfe Engineering Kk 矩形の攪拌反応槽
JP2009095733A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Nippon Kasetsu Kk 水処理装置
KR101043917B1 (ko) 2009-06-09 2011-06-29 안재순 쌍방향 흡입 교반장치
WO2013099826A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 株式会社ジェイテクト 混合分散システム
JP2016055255A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 ジヤトコ株式会社 液体の撹拌装置
CN112915834A (zh) * 2021-01-23 2021-06-08 郑州云茂实业有限公司 一种粪肥饲料多元循环搅拌装置及其使用方法
KR20240063538A (ko) * 2022-11-03 2024-05-10 주식회사 하도 반응 가속화 장치
CN118142370A (zh) * 2024-05-09 2024-06-07 江西华威科技有限公司 一种植调剂生产用调制设备及方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005108312A1 (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Ohnishi-Mfg Co., Ltd. 流体循環システム
JPWO2005108312A1 (ja) * 2004-05-07 2008-03-21 株式会社大西製作所 流体循環システム
JP2008284421A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Jfe Engineering Kk 矩形の攪拌反応槽
JP2009095733A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Nippon Kasetsu Kk 水処理装置
KR101043917B1 (ko) 2009-06-09 2011-06-29 안재순 쌍방향 흡입 교반장치
WO2013099826A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 株式会社ジェイテクト 混合分散システム
JP2016055255A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 ジヤトコ株式会社 液体の撹拌装置
CN112915834A (zh) * 2021-01-23 2021-06-08 郑州云茂实业有限公司 一种粪肥饲料多元循环搅拌装置及其使用方法
KR20240063538A (ko) * 2022-11-03 2024-05-10 주식회사 하도 반응 가속화 장치
CN118142370A (zh) * 2024-05-09 2024-06-07 江西华威科技有限公司 一种植调剂生产用调制设备及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3830217B2 (ja) 2006-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4014526A (en) Liquid moving and mixing apparatus
US3856272A (en) Floating mixer
JP2001347152A (ja) 混合脱泡装置、および混合脱泡方法
JPH10174858A (ja) 流体攪拌装置
EP1309394B1 (en) Mixing apparatus and method for mixing gas in a closed reactor
JP2006320788A (ja) 攪拌機
AU2001279845A1 (en) Mixing apparatus and method for mixing gas in a closed reactor
JP2009247927A (ja) 曝気攪拌機
JP4204020B2 (ja) 攪拌曝気装置
FI109457B (fi) Menetelmä lietteen sisältämän kiintoaineen liuottamiseksi
JP4754586B2 (ja) 曝気攪拌機
US7404924B2 (en) Flotation device
EA020355B1 (ru) Открытый реактор повышенного давления с перемешиванием и способ смешивания газа и шлама друг с другом
JPS6048126A (ja) 分散装置
JPH0733868Y2 (ja) 流体攪拌装置
JPS6021994Y2 (ja) 醸造用撹拌装置
JPH0733869Y2 (ja) 流体攪拌装置
JP3784903B2 (ja) 安定液製造装置
JP2005305257A (ja) 曝気装置
RU2162371C1 (ru) Флотационная машина
CN212068472U (zh) 一种悬浊液均匀混合搅拌器
JPH05228490A (ja) 曝気方法及びその装置
JPH0529400U (ja) 培養装置
JPH1066851A (ja) 上、下方向流を衝突可能な攪拌装置
FI101863B (fi) Laite hienojakoisen metallisaostuman valmistamiseksi reaktorissa

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130721

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees