JPH10173192A - 薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH10173192A
JPH10173192A JP8328106A JP32810696A JPH10173192A JP H10173192 A JPH10173192 A JP H10173192A JP 8328106 A JP8328106 A JP 8328106A JP 32810696 A JP32810696 A JP 32810696A JP H10173192 A JPH10173192 A JP H10173192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
gate electrode
semiconductor thin
forming
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8328106A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Okada
美広 岡田
Atsushi Ban
厚志 伴
Masaya Okamoto
昌也 岡本
Hiroki Nishino
浩己 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP8328106A priority Critical patent/JPH10173192A/ja
Publication of JPH10173192A publication Critical patent/JPH10173192A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ダブルゲートTFTの動作特性を
改善し、下側ゲート電極と、チャネル領域と、上側ゲー
ト電極の位置合わマージンなくして、TFTの微細化を
実現する。 【解決手段】 ドナーあるいはアクセプタとなる不純物
を添加した半導体薄膜からなるソース領域及びドレイン
領域と、該ソース領域とドレイン領域の間に形成された
半導体薄膜からなるチャネル領域と、前記半導体薄膜に
接して半導体薄膜の上下面に形成されたゲート絶縁膜
と、該ゲート絶縁膜を介して前記半導体薄膜を挟むよう
に形成された一対のゲート電極とからなる薄膜トランジ
スタにおいて、前記一対のゲート電極とチャネル領域の
位置及び形状が平面視で重なっていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス型液晶表示装置、イメージセンサ、3次元集積回
路、その他に使用される薄膜トランジスタ(以下、TF
Tという)、特にダブルゲート構造のTFTおよびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】TFTの駆動能力を大きくするためチャ
ネル領域を形成する半導体薄膜の上下面にゲート電極を
設ける、いわゆるダブルゲート構造のTFTが公知であ
る。このダブルゲート構造TFTを図5に示す断面図を
参照して以下に説明する。図5において、ガラス、石
英、サファィア等の絶縁基板1の表面上にタンタル等の
導電性材料よりなる第1のゲート電極2aを所定の形状
に形成する。このゲート電極2a及び絶縁基板1の全表
面上にシリコン酸化膜よりなる第1のゲート絶縁膜3a
を形成し、その上にアモルファスシリコンあるいはポリ
シリコン等の半導体薄膜4をTFTの形成箇所に所定の
形状に形成する。更に該半導体薄膜4を含み全表面上に
シリコン酸化膜よりなる第2のゲート絶縁膜3bを形成
する。この第2のゲート絶縁膜3bの上にアルミニウム
よりなる第2のゲート電極2bを所定の形状に形成す
る。この後、第2のゲート電極2bをマスクとしてドナ
ーあるいはアクセプタとなる不純物を前記半導体薄膜4
に添加し、ソース領域5及びドレイン領域6を形成す
る。ゲート電極直下の不純物が添加されなかった領域が
チャネル領域7となる。図5の構造はチャネル領域を形
成する半導体薄膜の上下面にゲート電極を備えるから、
反転層が半導体薄膜の上下面に形成され、半導体薄膜中
の空間電荷も大幅に減少することができるので、TFT
が導通したときのオン電流を大きくすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ダブルゲート構造TF
Tは、ソース・ドレイン間の電荷の輸送効率を最大にす
るため、ゲート電極がチャネル領域の全部と相対向する
ように配置する必要がある。またチャネル領域を構成す
る半導体薄膜の上下面に形成されるゲート電極はチャネ
ル領域に対して対称に配置されるとともに位置を揃える
必要がある。しかし、現実には半導体薄膜の下側に形成
される第1のゲート電極は、半導体薄膜が形成される前
にTFTの配置を想定して先に形成しなければならな
い。そのため第1のゲート電極は実際のゲート電極より
大きく形成して、チャネル領域より大きくしている。こ
のため第1のゲート電極はソース領域とドレイン領域に
一部重なり合う形状とされ、第1のゲート電極と、ソー
ス領域、ドレイン領域が重なり合う部分に容量が生じて
遅延を起こす原因となっていた。また第1のゲート電極
とソース領域及びドレイン領域との重なり合う大きさの
ズレは素子間の特性のバラツキとなり、第1のゲート電
極、チャネル領域、第2のゲート電極の位置合わせマー
ジンを少し大きくとる必要がある。このことはTFTの
微細化の妨げになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1記載の薄膜トランジスタは、ドナー
あるいはアクセプタとなる不純物を添加した半導体薄膜
からなるソース領域及びドレイン領域と、該ソース領域
とドレイン領域の間に形成された半導体薄膜からなるチ
ャネル領域と、前記半導体薄膜に接して半導体薄膜の上
下面に形成されたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜を介
して前記半導体薄膜を挟むように形成された一対のゲー
ト電極とからなる薄膜トランジスタにおいて、前記一対
のゲート電極とチャネル領域の位置及び形状が平面視で
重なっていることを特徴とする。
【0005】また、請求項2記載の薄膜トランジスタの
製造方法は、透明絶縁基板にレジスト露光用光源の光線
を透過しない材質よりなる第1のゲート電極を形成する
工程と、前記第1のゲート電極を含み絶縁基板上に前記
光線を透過する材質よりなる第1のゲート絶縁膜を形成
する工程と、前記第1のゲート絶縁膜上に前記光線を透
過する材質よりなる半導体薄膜を形成する工程と、前記
半導体薄膜上に前記光線を透過する材質よりなる第2の
ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第2のゲート絶縁
膜上に前記光線を透過する材質よりなる導電膜を形成す
る工程と、前記絶縁基板の裏面より露光して前記第1の
ゲート電極をマスクとして前記導電膜に第2のゲート電
極を形成する工程と、前記第2のゲート電極をマスクと
して前記半導体薄膜に不純物をイオン注入する工程とか
らなることを特徴とする。
【0006】また、請求項3記載の薄膜トランジスタの
製造方法は、前記第2ゲート電極の側面にサイドウォー
ルを形成した後、該第2ゲート電極及びサイドウォール
をマスクとして前記半導体薄膜に不純物をイオン注入す
る工程を有することを特徴とする。
【0007】また、請求項4記載の薄膜トランジスタの
製造方法は、前記第1ゲート絶縁膜を形成した後、前記
光線を透過する材質あるいは透過しない材質よりなるソ
ース電極とドレイン電極を形成し、その後前記半導体薄
膜、第2ゲート絶縁膜、第2ゲート電極を順次形成し、
次に第2ゲート電極をマスクとして前記半導体薄膜に不
純物をイオン注入する工程を有することを特徴とする。
【0008】本発明は、半導体薄膜の上下面にチャネル
領域を挟むように形成した一対のゲート電極とチャネル
領域の位置及び形状が平面視で重なるようにしているか
ら、ゲート電極はチャネル領域に対して対称に配置され
るとともに位置を揃えられており、第1及び第2のゲー
ト電極とチャネル領域の位置合わせマージンを設ける必
要がなくなる。しかも第1及び第2のゲート電極がソー
ス領域及びドレイン領域に一部重なり合う部分がなくな
り、第1及び第2のゲート電極とソース領域及びドレイ
ン領域との間に生じる容量を小さくすることができる。
従って、TFTの微細化ができ、アクティブマトリクス
型液晶表示装置への応用においては開口率が向上し、イ
メージセンサへの応用においては高精細化が可能とな
り、3次元集積回路への応用においては集積度を向上す
ることができる。
【0009】また、本発明は、絶縁基板の裏面より第1
のゲート電極をマスクとして露光して導電膜に第2のゲ
ート電極をセルフアライメントにより形成するから、第
1のゲート電極と第2のゲート電極を同一位置に同一形
状に形成することができる。
【0010】また、本発明は、第2のゲート電極をマス
クとして半導体薄膜に不純物をイオン注入するから、い
わゆるセルフアライメントによりゲート電極とチャネル
領域を形成することができ、かつ第1のゲート電極と第
2のゲート電極は位置合わせされているから、結局、第
1のゲート電極、第2のゲート電極とチャネル領域の位
置及び形状が平面視で重なるように形成することができ
る。
【0011】また、本発明は、第2のゲート電極の側面
にサイドウォールを形成して、第2のゲート電極及びサ
イドウォールをマスクとしてイオン注入するから、いわ
ゆるLDD(Lightly Doped Drain)構造を作ることが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例における
ダブルゲートTFTの断面構造を示す。図1において、
ガラス、石英、サファィア等の透明もしくは半透明の絶
縁基板11の表面上に、絶縁基板からの不純物が混入す
るのを防止する目的で、窒化シリコンあるいは酸化タン
タルなどの絶縁膜よりなるベースコート膜を形成する。
このベースコート膜は必要に応じて形成すればよく、図
1には図示していない。この絶縁基板上に、タンタル、
クロム等のレジストの露光用光源からの光線を透過しな
い金属製の導電性材料を所定の形状に形成して第1のゲ
ート電極12aとする。このゲート電極12a及び絶縁
基板11の全表面上にシリコン酸化膜等の露光用光源の
光線を透過する膜厚20〜500nmの第1のゲート絶
縁膜13aが形成され、その上にアモルファスシリコン
あるいはポリシリコン又は化合物半導体等の透明あるい
は半透明の膜厚10〜100nmの半導体薄膜14がT
FTを形成する部分に所定の形状に形成される。この半
導体薄膜14の両側領域にドナーあるいはアクセプタと
なる不純物が添加されソース領域15およびドレイン領
域16を形成し、ソース領域とドレイン領域の間にチャ
ネル領域17が形成される。更に該半導体薄膜14を含
み全表面上に露光用光源の光線を透過するシリコン酸化
膜等よりなる第2のゲート絶縁膜13bが膜厚20〜2
000nmに形成される。この第2のゲート絶縁膜13
bの上に透明あるいは半透明のITO等の導電膜を膜厚
100〜500nm堆積し、これを所定の形状に形成し
て第2のゲート電極12bとする。ここで第1のゲート
電極12aと第2のゲート電極12bはチャネル領域の
位置及び形状が平面視で重なり、チャネル領域の中心と
第1及び第2のゲート電極の中心が一致するように形成
される。第1と第2のゲート電極に異なる信号を印加し
て2種類の信号による制御を行うことも、必要に応じて
第1のゲート電極と第2のゲート電極を短絡して、同じ
信号を印加してもよい。このように、第1のゲート電極
と第2のゲート電極とチャネル領域が平面視で重なるよ
うに形成されているので、TFTの微細化が行える。
【0013】(実施例1)次に、本発明のダブルゲート
TFTの製造工程を図2にとともに説明する。まず最初
に、ガラス基板11の上にガラス基板からの不純物が混
入するのを防止する目的で、窒化シリコンあるいは酸化
タンタルなどの絶縁膜よりなるベースコート膜を形成す
る。このベースコート膜は必要に応じて形成すればよ
く、図2には図示していない。このガラス基板上に、レ
ジストを露光する光源からの光線を透過しない導電膜、
例えば、タンタル又はクロム等の金属膜をCVD法によ
り膜厚100〜500nm堆積する。この金属膜はフォ
トリソグラフィー法により下側ゲート電極12aの位置
に所定の形状に形成される。この下側ゲート電極12a
及びガラス基板11の全表面上に、露光用光源の光源を
透過する第1のゲート絶縁膜13aを形成する。第1の
ゲート絶縁膜13aはCVD法による膜厚さ20〜50
0nmのシリコン酸化膜が好ましい(図2(a))。
【0014】その上にCVD法を用いてアモルファスシ
リコン膜を膜厚10〜100nm堆積する。TFTの高
速応答が必要な場合はアモルファスシリコン膜にエキシ
マレーザを順次走査により照射して結晶化を行い、ポリ
シリコンとする。エキシマレーザを用いる以外に、焼成
等の熱処理を行ってもよく、またレーザ照射と焼成等の
熱処理と組み合わせ処理を行うことも可能である。次に
アモルファスシリコン膜又はポリシリコン膜をフォトリ
ソグラフィー法によって画素電極のスイッチング素子を
形成する箇所に、TFTを形成するのに必要な大きさ、
形状に島状の半導体領域14aをパターニングする。こ
の島状の半導体領域14aを含み全表面上に図2(b)
に示すように、露光用光源の光線を透過する第2のゲー
ト絶縁膜13bを形成する。第2のゲート絶縁膜13b
はCVD法により堆積した膜厚20〜200nmのシリ
コン酸化膜が好ましい。ゲート絶縁膜には窒化シリコン
を用いることも可能である。
【0015】この上に例えばITOのような透明あるい
は半透明の金属、透明導電膜又はアモルファスシリコ
ン、ポリシリコンのような半導体薄膜12を全面に形成
し、この上にレジスト18を塗布する。そして、ガラス
基板11の裏面より下側ゲート電極12aをフォトマス
クとして露光19を行う(図2(c))。下側ゲート電
極12aは露光用光源の光線に対して不透明な材料が選
択されているので、レジストは下側ゲート電極12aの
ない部分だけが露光され、これを現像することにより下
側ゲート電極12aと平面視で同一位置及び形状にレジ
ストマスクを形成することができる。このマスクを使用
してドライエッチング又はウェットエッチングして図2
(d)に示すように上側ゲート電極12bを形成する。
下側ゲート電極12aと上側ゲート電極12bを短絡し
て同信号を印加するため、上側ゲート電極を形成する前
に、第1及び第2のゲート絶縁膜13a、13bにスル
ーホールを形成しておいてもよい。
【0016】次に、上側ゲート電極12bをマスクとし
て、図2(d)に示すように、リンあるいはボロンのよ
うな不純物をイオンドーピング法などを用いてセルフア
ライメントにより選択的イオン添加20を行い、これを
活性化処理してソース領域15、ドレイン領域16を形
成する。イオンドーピングされなかったソース領域とド
レイン領域の間にチャネル領域17が形成される。
【0017】その後、図2(e)に示すように、絶縁保
護膜23を形成し、コンタクトホールを介してアルミニ
ウム、タンタル、チタン、クロム、モリブデン、銅、ド
ープされたシリコン、ITO、これらの合金によりソー
ス電極21、ドレイン電極22が導出される。絶縁保護
膜はアクリル、ポリイミド、ポリイミドアミドのような
有機材料の層間絶縁膜でもよく、シリコン酸化膜等の無
機絶縁膜を使用することも可能である。
【0018】(実施例2)図3は、本発明の別の製造方
法を示す。図3において、下側ゲート電極12a、第1
のゲート絶縁膜13a、島状の半導体領域14a、第2
のゲート絶縁膜13b、上側ゲート電極12bを形成す
るまでの工程は図2(d)と同じであるので、省略して
いる。上側ゲート絶縁膜12bを形成した後、CVD法
などステップカバレジのよい方法で、図3(a)に示す
ようにTEOS(Tetra Ethoxy Ortho Silicate)を原
料としてシリコン酸化膜を20〜150nm、ここでは
100nmの絶縁膜23を堆積する。この絶縁膜の膜厚
がLDD構造の幅の大きさを決定する。その後、異方性
エッチングにより図3(b)のように、上側ゲート電極
12bの側面の絶縁膜のみを残す。いわゆるサイドウォ
ール24を形成する。
【0019】その後、上側ゲート電極12b及びサイド
ウォール22をマスクとして、図3(b)に示すよう
に、リンあるいはボロンのような不純物をイオンドーピ
ング法などを用いてセルフアライメントにより選択的イ
オン添加25を行い、これを活性化処理してソース領域
15a、ドレイン領域16aを形成する。イオンドーピ
ングされなかったソース領域とドレイン領域の間にチャ
ネル領域17aが形成される。サイドウォール22直下
のソース領域15a、ドレイン領域16aとチャネル領
域17aの間にLDD(Lightly Doped Drain)構造が
形成される。
【0020】その後、絶縁保護膜を形成し、コンタクト
ホールを介してアルミニウム等の導電材料によりソース
電極、ドレイン電極が形成される。
【0021】(実施例3)図4は、本発明のさらに別の
製造方法を示す。図4において、下側ゲート電極12
a、第1のゲート絶縁膜13aを形成するまでの工程は
図2(a)と同じであるので、省略している。第1のゲ
ート絶縁膜13aを形成した後、図4(a)に示すよう
に、タンタル、チタン等の不透明導電材料によりソース
電極21a、ドレイン電極22aをパターニングする。
そして、この上にCVD法を用いてシリコン等の半導体
薄膜を堆積し、島状の半導体領域14aをパターニング
形成する。この後の工程は実施例1及び2と同様であ
り、第2のゲート絶縁膜13bを形成し、その上に透明
あるいは半透明の導電膜を形成して、ガラス基板11の
裏面より下側ゲート電極12aをフォトマスクとして露
光、現像、エッチングを行い、上側ゲート電極12bを
形成する。その後、上側ゲート電極12bをマスクとし
て、不純物をイオン添加しソース領域15、ドレイン領
域16を形成する。イオンドーピングされなかったソー
ス領域とドレイン領域の間がチャネル領域17となる。
この構造を図4(b−1)に示す。
【0022】また、図4(a)において、ITO等の透
明材料、アモルファスシリコンのように半透明材料を用
いてソース電極21a、ドレイン電極22bを形成した
場合は、図4(b−2)に示す構造が得られる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、半導体薄膜の上下面にチャネ
ル領域を挟むように形成した一対のゲート電極とチャネ
ル領域の位置及び形状が平面視で重なるようにしている
から、ゲート電極はチャネル領域に対して対称に配置さ
れるとともに位置を揃えられており、第1及び第2のゲ
ート電極とチャネル領域の位置合わせマージンを設ける
必要がなくなる。しかも第1及び第2のゲート電極がソ
ース領域及びドレイン領域に一部重なり合う部分がなく
なり、第1及び第2のゲート電極とソース領域及びドレ
イン領域との間に生じる容量を小さくすることができ
る。従って、TFTの微細化ができ、アクティブマトリ
クス型液晶表示装置への応用においては開口率が向上
し、イメージセンサへの応用においては高精細化が可能
となり、3次元集積回路への応用においては集積度を向
上することができる。
【0024】また、本発明は、絶縁基板の裏面より第1
のゲート電極をマスクとして露光して導電膜に第2のゲ
ート電極をセルフアライメントにより形成するから、第
1のゲート電極と第2のゲート電極を同一位置に同一形
状に形成することができる。
【0025】また、本発明は、第2のゲート電極をマス
クとして半導体薄膜に不純物をイオン注入するから、い
わゆるセルフアライメントによりゲート電極とチャネル
領域を形成することができ、かつ第1のゲート電極と第
2のゲート電極は位置合わせされているから、結局、第
1のゲート電極、第2のゲート電極とチャネル領域の位
置及び形状が平面視で重なるように形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜トランジスタの構造を説明するた
めの断面図である
【図2】本発明の薄膜トランジスタの製造方法を工程順
に説明するための図である。
【図3】本発明の他の実施例の製造方法を工程順に説明
するための図である。
【図4】本発明の更に他の実施例の製造方法を説明する
ための図である。
【図5】従来の薄膜トランジスタの構造を説明するため
の断面図である・
【符号の説明】
11 絶縁(ガラス)基板 12a 第1の(下側)ゲート電極 13 第1ゲート絶縁膜 14 半導体薄膜 15 ソース領域 16 ドレイン領域 17 チャネル領域 13b 第2ゲート絶縁膜 12b 第2の(上側)ゲート電極 18 レジスト 19 露光 20、25 イオン注入 21 ソース電極 22 ドレイン電極 23 絶縁膜 24 サイドウォール 26 絶縁保護膜
フロントページの続き (72)発明者 西野 浩己 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドナーあるいはアクセプタとなる不純物
    を添加した半導体薄膜からなるソース領域及びドレイン
    領域と、該ソース領域とドレイン領域の間に形成された
    半導体薄膜からなるチャネル領域と、前記半導体薄膜に
    接して半導体薄膜の上下面に形成されたゲート絶縁膜
    と、該ゲート絶縁膜を介して前記半導体薄膜を挟むよう
    に形成された一対のゲート電極とからなる薄膜トランジ
    スタにおいて、前記一対のゲート電極とチャネル領域の
    位置及び形状が平面視で重なっていることを特徴とする
    液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 透明絶縁基板にレジスト露光用光源の光
    線を透過しない材質よりなる第1のゲート電極を形成す
    る工程と、 前記第1のゲート電極を含み絶縁基板上に前記光線を透
    過する材質よりなる第1のゲート絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第1のゲート絶縁膜上に前記光線を透過する材質よ
    りなる半導体薄膜を形成する工程と、 前記半導体薄膜上に前記光線を透過する材質よりなる第
    2のゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記第2のゲート絶縁膜上に前記光線を透過する材質よ
    りなる導電膜を形成する工程と、 前記絶縁基板の裏面より露光して前記第1のゲート電極
    をマスクとして前記導電膜に第2のゲート電極を形成す
    る工程と、 前記第2のゲート電極をマスクとして前記半導体薄膜に
    不純物をイオン注入する工程とからなることを特徴とす
    る薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2ゲート電極の側面にサイドウォ
    ールを形成した後、該第2ゲート電極及びサイドウォー
    ルをマスクとして前記半導体薄膜に不純物をイオン注入
    する工程を有することを特徴とする前記請求項2記載の
    薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1ゲート絶縁膜を形成した後、前
    記光線を透過する材質あるいは透過しない材質よりなる
    ソース電極とドレイン電極を形成し、その後前記半導体
    薄膜、第2ゲート絶縁膜、第2ゲート電極を順次形成
    し、次に第2ゲート電極をマスクとして前記半導体薄膜
    に不純物をイオン注入する工程を有することを特徴とす
    る前記請求項2記載の薄膜トランジスタの製造方法。
JP8328106A 1996-12-09 1996-12-09 薄膜トランジスタおよびその製造方法 Pending JPH10173192A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8328106A JPH10173192A (ja) 1996-12-09 1996-12-09 薄膜トランジスタおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8328106A JPH10173192A (ja) 1996-12-09 1996-12-09 薄膜トランジスタおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10173192A true JPH10173192A (ja) 1998-06-26

Family

ID=18206573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8328106A Pending JPH10173192A (ja) 1996-12-09 1996-12-09 薄膜トランジスタおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10173192A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002033481A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Sony Corp 薄膜半導体装置
JP2002367905A (ja) * 2001-04-06 2002-12-20 Seiko Epson Corp 薄膜半導体装置の製造方法
US6909118B2 (en) 2003-03-20 2005-06-21 Fujitsu Limited Semiconductor device and method of fabricating the same
KR100541274B1 (ko) * 1998-10-23 2006-03-09 삼성전자주식회사 박막트랜지스터
JP2007157986A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Sharp Corp トランジスタを備えた装置
KR101216173B1 (ko) * 2005-11-09 2012-12-28 엘지디스플레이 주식회사 전기영동 디스플레이 장치
JP2015041629A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 ソニー株式会社 放射線撮像装置および放射線撮像表示システム
JP2016507905A (ja) * 2013-02-19 2016-03-10 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司 薄膜トランジスター及びその製作方法、表示装置
JP2016103577A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 学校法人東北学院 半導体バイオセンサ装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100541274B1 (ko) * 1998-10-23 2006-03-09 삼성전자주식회사 박막트랜지스터
JP2002033481A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Sony Corp 薄膜半導体装置
JP2002367905A (ja) * 2001-04-06 2002-12-20 Seiko Epson Corp 薄膜半導体装置の製造方法
US6909118B2 (en) 2003-03-20 2005-06-21 Fujitsu Limited Semiconductor device and method of fabricating the same
KR100769775B1 (ko) * 2003-03-20 2007-10-23 샤프 가부시키가이샤 반도체 장치 및 그 제조 방법
KR101216173B1 (ko) * 2005-11-09 2012-12-28 엘지디스플레이 주식회사 전기영동 디스플레이 장치
JP2007157986A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Sharp Corp トランジスタを備えた装置
JP2016507905A (ja) * 2013-02-19 2016-03-10 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司 薄膜トランジスター及びその製作方法、表示装置
JP2015041629A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 ソニー株式会社 放射線撮像装置および放射線撮像表示システム
JP2016103577A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 学校法人東北学院 半導体バイオセンサ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100540947B1 (ko) 표시장치와그제조방법
US6995048B2 (en) Thin film transistor and active matrix type display unit production methods therefor
US7714387B2 (en) Semiconductor device with thin-film transistors and method of fabricating the same
JP4377355B2 (ja) 半導体素子の製造方法
KR20000010123A (ko) 박막트랜지스터 및 그 제조 방법
KR20140056565A (ko) 유기 발광 표시 장치, 박막 트랜지스터 표시판 및 그 제조 방법
US20050074914A1 (en) Semiconductor device and method of fabrication the same
US5008218A (en) Method for fabricating a thin film transistor using a silicide as an etch mask
JPH10173192A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法
US7173675B2 (en) LCD display with contact hole and insulation layer above pixel electrode
US6699738B2 (en) Semiconductor doping method and liquid crystal display device fabricating method using the same
KR20010055071A (ko) 박막 트랜지스터의 제조 방법
JP2005159306A (ja) 薄膜トランジスタ、この製造方法及びこれを用いた平板表示装置
US6391693B1 (en) Method for making polysilicon thin film transistor having multiple gate electrodes
JP2006093714A (ja) 薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法
JP2002176179A (ja) 電気光学装置および電気光学装置の製造方法、並びに半導体装置
JP2003282881A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法ならびに液晶表示装置
JP3346284B2 (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法
JPH06334185A (ja) 薄膜半導体装置
JP2934717B2 (ja) マトリクス回路駆動装置およびその製造方法
KR100864494B1 (ko) 다결정 규소 박막 트랜지스터 어레이 기판 및 그의 제조방법
JP2007142059A (ja) 表示装置の製造方法
KR100840323B1 (ko) 반사형 액정 표시 장치용 박막 트랜지스터 기판 및 그의제조 방법
KR100351869B1 (ko) 회로내장티에프티-엘씨디제조방법
JP3028552B2 (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法