JPH10171880A - ポイント管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 何れの商品が売れ筋であるかという市場調査
を行うことはできるものの、将来、顧客がどのような商
品の登場を望んでいるか等の潜在ニーズについては知り
得なかった。 【解決手段】 管理局１０のサーバ２０と、複数の地域
に散在する小売店３０のＰＯＳ端末４０とを公衆デジタ
ル回線５０を用いて接続して各小売店３０における販売
実績情報を収集するとともに、サーバ２０をインターネ
ットに接続してホームページを開設し、当該ホームペー
ジにて顧客の需要情報を収集するようにしたため、単な
る市場調査のみならず、顧客の潜在ニーズに関する情報
についても取得することが可能なポイント管理装置を提
供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、顧客に対するサー
ビスポイントの管理を行うポイント管理装置に関し、特
に販売実績とともに需要実績をも同時に管理することの
できるポイント管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のポイント管理装置とし
て、特開昭６３−１４２９７号公報に開示されたものが
知られている。同公報においては、ＰＯＳ端末における
顧客の購入額に応じてポイントを付与するとともに、各
顧客の累計ポイントを記憶し、同累計ポイントが所定ポ
イント以上となったら、所定金額分だけ顧客に還元する
構成になっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしなら、上述した
従来のポイント管理装置においては、次のような課題が
あった。すなわち、上記ＰＯＳ端末における売上金額に
対してポイントを付与するため、何れの商品が売れ筋で
あるかという市場調査を行うことはできるものの、将
来、顧客がどのような商品の登場を望んでいるか等の潜
在ニーズについては知り得なかった。

【０００４】本発明は、上記課題をかんがみてなされた
もので、単なる市場調査のみならず、顧客の潜在ニーズ
に関する情報についても取得することが可能なポイント
管理装置の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１にかかる発明は、所定のネットワーク上で
稼働するポイント管理装置であって、顧客の需要情報を
上記ネットワーク経由で取得する需要情報取得手段と、
顧客に対する販売実績を上記ネットワーク経由で取得す
る販売実績取得手段と、上記販売実績と需要情報に応じ
て所定のポイントを付与するとともに、各顧客について
の累計ポイントを記憶するポイント記憶手段と、同ポイ
ント記憶手段に記憶される各顧客の累計ポイントを操作
することが可能なポイント操作手段とを備えた構成とし
てある。

【０００６】ポイント管理装置とは、情報を提供した顧
客に対してある種のポイントを付与し、顧客ごとの累積
ポイントを管理する装置のことであり、かかる装置の使
用者側としては、同累積ポイントに応じて顧客に対して
金銭的な還元を行うなどのメリットを与えるといったこ
とが、ごく一般的に行われている。ここにおいて、情報
を提供するというものの、顧客が積極的に情報を提供す
る場合と、顧客にとっては情報を提供したという意識は
なくても結果として情報として供される場合とがある。

【０００７】例えば、前者については、アンケートある
いはご意見箱といったものが相当し、これにより顧客が
今後どのような商品の登場を望んでいるかという需要情
報を把握することが可能である。一方、後者について
は、いわゆるＰＯＳシステムがそれに相当し、販売実績
に基づいて市場動向を把握し、在庫管理などを効率的に
行うことが可能となる。

【０００８】本発明は、かかる需要情報及び販売実績を
ネットワークを用いて管理するポイント管理装置であ
り、同ネットワーク経由で、需要情報を上記需要情報取
得手段にて取得するとともに、販売実績を上記販売実績
取得手段にて取得する。需要情報取得手段とは、例え
ば、一般ユーザがアクセス可能な広域ネットワークに、
ホストコンピュータを設置してある種のアクセスポイン
トを設け、顧客に対して同アクセスポイントに所定のア
ンケートを設けて書き込みを行わせるようなことを考え
れば良いし、販売実績取得手段とは、販売実績をホスト
コンピュータで一括管理する既存のＰＯＳシステムを考
えれば良い。

【０００９】もちろん、上記需要情報取得手段を有する
ホストコンピュータと、上記販売実績取得手段を有する
ホストコンピュータとを別体として設けても良いし、一
のホストコンピュータで同需要情報取得手段と販売実績
取得手段とを有するようにしても良いが、説明を簡略化
するため、後者の構成に基づいて、以下、説明を行う。

【００１０】上述したようにして取得した需要情報及び
販売実績に応じて、上記ポイント記憶手段は、顧客ごと
に所定のポイントを付与して記憶する。これについて
は、上記ホストコンピュータにおいて、既存のデータベ
ースやアプリケーションを用いるなどの種々の既知技法
を適用することができる。

【００１１】そして、ある顧客におけるポイントが累計
され、所定ポイント以上となったら、ポイント管理装置
の使用者は、上述したように金銭的な還元を行うなどの
メリットを顧客に対して与える。このとき、顧客の累計
ポイントを参照したり、更新したりといった累計ポイン
トを操作することが必要となり、かかる操作をポイント
操作手段にて行う。具体的には、上記ホストコンピュー
タに接続されたＰＯＳ端末に、かかるポイント操作用の
アプリケーションを組み込むことを考えれば良い。

【００１２】ところで、需要情報及び販売実績を提供し
た顧客を一意に識別することができなければ、顧客ごと
の累積ポイントの管理を行うことはできない。むろん上
述したアンケートに顧客の氏名、住所等の書き込みを行
わせれば、誰がどのような需要情報を提供したかという
ことを検知することが可能であり、これらの情報に基づ
いて各顧客の累積ポイントを管理することも可能であ
る。しかしながら、ネットワーク上では、ユーザを識別
するためのユーザＩＤ等の既存の個人識別情報が存在す
るため、かかるネットワーク上の個人識別情報を利用す
れば好適である。

【００１３】そこで、請求項２にかかる発明は、上記請
求項１に記載のポイント管理装置において、上記需要情
報取得手段は、ネットワーク上での個人識別情報を取得
可能であり、当該ポイント管理装置は、同個人識別情報
に基づいて各顧客に対する累計ポイントを管理する構成
としてある。ここにいう個人識別情報とは、少なくとも
ある顧客を特定することができるネットワーク上の情報
のことを意味し、上述したとおりユーザＩＤはもちろん
のこと、顧客が使用するパソコン等のネットワーク接続
装置のネットワークアドレスをも含むものとする。

【００１４】また、請求項３にかかる発明は、上記請求
項２に記載のポイント管理装置において、上記ポイント
操作手段は、所定の記憶媒体から情報を読み取る情報読
取手段を備え、上記個人識別情報を記憶させた記憶媒体
から取得した情報に基づいて各顧客の累計ポイントの操
作を行う構成としてある。すなわち、ポイント操作手段
にて累計ポイントを操作するにあたり、その都度、上記
個人識別情報を手入力することなく、同個人識別情報を
記憶せしめたＩＣカード等の記憶媒体から取得する。

【００１５】さらに、請求項４にかかる発明は、上記請
求項１〜請求項３のいずれかに記載のポイント管理装置
において、当該ポイントサービス装置は、インターネッ
ト上に存在し、上記需要情報取得手段は、インターネッ
ト上のホームページにて顧客からの需要情報を取得する
構成としてある。今日、インターネットは、一般家庭に
広く普及しているため、顧客は自宅に居ながらにして、
ホームページにて提供されるアンケート等に回答し、ポ
イントを累積する。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図１は、本発明の一実施形態にか
かるポイント管理装置をブロック図により示している。
同図において、ポイント管理装置は、管理局１０のサー
バ２０と、複数の地域に散在する小売店３０のＰＯＳ端
末４０とから構成され、サーバ２０と各ＰＯＳ端末４０
との間を適当な接続機器を介して公衆デジタル回線にて
接続し、全体として広域ネットワーク（ＷＡＮ）を構築
してあるとともに、サーバ２０は、専用線６０を介して
インターネットに接続してある。

【００１７】本実施形態においては、公衆デジタル回線
５０を介して管理局１０と小売店３０とを接続してある
が、特にこの構成に限定されることはなく、少なくとも
管理局１０と小売店３０との間で通信することができれ
ば良い。従って、専用線を用いて接続しても良いし、公
衆アナログ回線を用いて接続しても良く、適宜変更可能
である。

【００１８】図２は、サーバ２０における入出力を概略
図により示している。同図において、サーバ２０は、図
示しない複数のアプリケーションやデータファイル等を
駆使してインターネット上にホームページ２１を開設し
ており、ホームページ２１にて顧客からの需要情報に関
するアンケート２１ａを提供している。すなわち、イン
ターネットユーザの顧客は、家庭内のパソコン７０を用
い、一般公衆回線８０及びプロバイダ９０を介してホー
ムページ２１にアクセスし、どのような商品の登場を望
んでいるか、あるいは既存の商品に対する改善点等の需
要情報を入力可能であり、この意味で、当該ホームペー
ジ２１が需要情報取得手段を構成する。

【００１９】本実施形態においては、ホームページ２１
にアクセスした顧客が上記需要情報を直接入力する構成
としてあるが、需要情報を取得するという意味では、必
ずしもかかる構成にとらわれることはない。例えば、予
め定められた質問に対して、ＹＥＳ／ＮＯ形式で回答を
得るなどして、少なくとも顧客がどのようなことを欲し
ているかという情報を取得することができれば良く、適
宜変更してもかまわない。

【００２０】また、ホームページ２１は、かかるアンケ
ート２１ａを入力する前に、インターネットのユーザを
一意に識別可能な個人識別情報であるメールアドレスの
入力を顧客に対して要求し、同メールアドレスの入力を
待ってアンケートの入力を可能とする。そして、アンケ
ート２１ａの入力が終了すると、その入力内容を図示し
ないハードディスクに格納するとともに、アンケートに
回答した顧客に対して所定のポイントを付与し、上記メ
ールアドレスに基づいて顧客の累計ポイントを記憶す
る。

【００２１】ここにおける累計ポイントを記憶する技法
としては、種々の既知技法を適用可能であるが、本実施
形態においては、図示しないＲＤＢＭＳ（Ｒｅｌａｔｉ
ｏｎａｌ Ｄａｔａ Ｂａｓｅ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ
Ｓｙｓｔｅｍ）と、レコード操作アプリケーションと
を用いて実現している。すなわち、ＲＤＢＭＳを用い
て、上述したようにして得られた顧客のメールアドレス
と、このメールアドレスに対応する顧客の累計ポイント
とからなるレコードを記憶する。

【００２２】そして、後述するように公衆デジタル回線
５０を通して小売店３０のＰＯＳ端末４０からメッセー
ジを受け取ると、同レコード操作アプリケーションが、
同メッセージに含まれる顧客のメールアドレスを用いて
レコードを検索し、該当するレコードに対してレコード
操作を行う。この意味で、上記ＲＤＢＭＳとレコード操
作アプリケーションとがポイント記憶手段を構成する。

【００２３】本実施形態においては、顧客のメールアド
レスという個人識別情報に基づいて、累計ポイントを記
憶する構成としてあるが、かかる個人識別情報とは、少
なくとも各顧客を一意に識別することができるものであ
れば良く、メールアドレス以外とすることも可能であ
る。例えば、顧客の氏名を個人識別情報として用いても
良いし、顧客の使用パソコンのネットワークアドレスを
個人識別情報として用いても良い。ただし、本実施形態
のように、顧客のメールアドレスを個人識別情報として
記憶しておけば、新商品の案内等を顧客に対してメール
送信することも可能である。

【００２４】さらに、本実施形態におけるポイント管理
装置は、上記ポイント操作手段及び販売実績取得手段と
して、小売店３０側のＰＯＳ端末４０を備えており、こ
のＰＯＳ端末４０は、上記情報読取手段として、ＩＣカ
ード読み取り機４１を備えている。ＩＣカード読み取り
機４１は、ＰＯＳ端末４０に接続され、顧客のメールア
ドレスを記憶させたＩＣカード４１ａから同メールアド
レスを読み取ってＰＯＳ端末４０に出力する。かかるＩ
Ｃカード４１ａは、インターネットのメールアドレスを
有する顧客が管理局１０に対して請求することにより取
得することが可能である。

【００２５】ＰＯＳ端末４０は、図示しない複数のアプ
リケーションを有する電子計算機及びその周辺機器であ
るディスプレイ、キーボード、レシート発行機等から構
成される。そして、顧客の商品購入時に、ＰＯＳ端末４
０は、ＩＣカード読み取り機４１からメールアドレスを
取得し、同メールアドレスに該当するレコードの検索メ
ッセージを管理局１０のサーバ２０に対して送出する。

【００２６】一方、サーバ２０がこの検索メッセージを
受信すると、上記レコード操作アプリケーションが上記
ＲＤＢＭＳにて記憶されるレコードを検索し、該当する
レコードを検索メッセージの送信元ＰＯＳ端末４０に送
信する。これを受信したＰＯＳ端末４０は、図示しない
ディスプレイに累計ポイントを表示させる。

【００２７】ここにおいて、ＰＯＳ端末４０のオペレー
タは、同累計ポイントに応じて購入額から所定金額分の
割引を行うとともに、その割引に使用したポイントを同
累計ポイントから減算し、割引後の購入額に応じて新た
にポイントを加算する。このようにして演算された累計
ポイントは、管理局１０のサーバ２０に送信され、上記
レコード操作アプリケーションが上記ＲＤＢＭＳにて記
憶されるレコードの更新を行う。もちろん、かかる割引
を行わないときは、購入額に応じたポイントを加算する
のみであり、加算後の累計ポイントが管理局１０のサー
バ２０に送信され、更新が行われる。

【００２８】次に、本実施形態の動作を説明する。イン
ターネットユーザの顧客は、自身の所有するパソコン７
０を用い、一般公衆回線８０及びプロバイダ９０を介し
てサーバ２０内のホームページ２１にアクセス可能であ
り、ホームページ２１は、所定のアンケート２１ａを提
供する。

【００２９】このアンケート２１ａは、顧客からの回答
を受け付けるにあたり、顧客自身のメールアドレスの入
力を要求し、同メールアドレスの入力を待ってアンケー
トへの回答を受け付ける。そして、アンケート２１ａに
対する回答の入力が終了すると、ホームページ２１は、
図示しないハードディスクに、かかるアンケートに対す
る回答を記憶せしめるとともに、アンケートに回答した
顧客に対してポイントを付与し、上述したようにしてＲ
ＤＢＭＳとレコード操作アプリケーションを連動せしめ
て顧客の累計ポイントを管理する。

【００３０】ところで、このようにしてアンケート２１
ａに回答した顧客は、管理局１０に対して自身のメール
アドレスを記憶させたＩＣカード４１ａの発行を請求
し、小売店３０にて商品を購入する際に、ＩＣカード４
１ａを持参する。そして、ＰＯＳ端末での会計時に、Ｉ
Ｃカード読み取り機４１にてＩＣカード４１ａに記憶さ
れた顧客のメールアドレスが取得され、同メールアドレ
スに対応する累計ポイントが公衆デジタル回線５０を介
して取得され、ＰＯＳ端末４０の図示しないディスプレ
イに表示される。

【００３１】ここで、ＰＯＳ端末のオペレータは、同累
計ポイントに応じて、購入額から所定金額分の割引を行
い、その割引分に相当するポイントを累計ポイントから
減算するとともに、割引後の購入額分のポイントを加算
する。このようにして演算された累計ポイントは、公衆
デジタル回線５０を介してサーバに返信され、これを受
信した上記レコード操作アプリケーションは、対応する
レコードを更新する。

【００３２】このように、管理局１０のサーバ２０と、
複数の地域に散在する小売店３０のＰＯＳ端末４０とを
公衆デジタル回線５０を用いて接続して各小売店３０に
おける販売実績情報を収集するとともに、サーバ２０を
インターネットに接続してホームページを開設し、当該
ホームページにて顧客の需要情報を収集するようにした
ため、単なる市場調査のみならず、顧客の潜在ニーズに
関する情報についても取得することが可能なポイント管
理装置を提供することができる。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、単なる市
場調査のみならず、顧客の潜在ニーズに関する情報につ
いても取得することが可能なポイント管理装置を提供す
ることができる。また、請求項２にかかる発明によれ
ば、ネットワーク上における既存の個人識別情報を用い
ることにより、ポイント管理が容易となる。

【００３４】また、請求項３にかかる発明によれば、ポ
イント操作する度に、個人識別情報を手入力することな
く、オペレータの負担を軽減することができる。さら
に、請求項４にかかる発明は、既存の広域ネットワーク
であるインターネットを用いて、需要情報を取得するこ
とができるため、新たにネットワークを構築する必要が
なく、コストを削減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態にかかるポイント管理装置
を示すブロック図である。

【図２】サーバにおける入出力を示す概略図である。

【符号の説明】

１０ 管理局 ２０ サーバ ３０ 小売店 ４０ ＰＯＳ端末 ４１ ＩＣカード読み取り機 ４１ａ ＩＣカード ５０ 公衆デジタル回線 ６０ 専用線 ７０ パソコン ８０ 一般公衆回線 ９０ プロバイダ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定のネットワーク上で稼働するポイン
   ト管理装置であって、 顧客の需要情報を上記ネットワーク経由で取得する需要
   情報取得手段と、 顧客に対する販売実績を上記ネットワーク経由で取得す
   る販売実績取得手段と、 上記販売実績と需要情報に応じて所定のポイントを付与
   するとともに、各顧客についての累計ポイントを記憶す
   るポイント記憶手段と、 同ポイント記憶手段に記憶される各顧客の累計ポイント
   を操作することが可能なポイント操作手段とを具備し、 販売実績とともに需要実績を管理することを特徴とする
   ポイント管理装置。
2. 【請求項２】 上記請求項１に記載のポイント管理装置
   において、 上記需要情報取得手段は、ネットワーク上での個人識別
   情報を取得可能であり、当該ポイント管理装置は、同個
   人識別情報に基づいて各顧客に対する累計ポイントを管
   理することを特徴とするポイント管理装置。
3. 【請求項３】 上記請求項２に記載のポイント管理装置
   において、 上記ポイント操作手段は、所定の記憶媒体から情報を読
   み取る情報読取手段を備え、上記個人識別情報を記憶さ
   せた記憶媒体から取得した情報に基づいて各顧客の累計
   ポイントの操作を行うことを特徴とするポイント管理装
   置。
4. 【請求項４】 上記請求項１〜請求項３のいずれかに記
   載のポイント管理装置において、 当該ポイントサービス装置は、インターネット上に存在
   し、上記需要情報取得手段は、インターネット上のホー
   ムページにて顧客からの需要情報を取得することを特徴
   とするポイント管理装置。