JPH10170663A - 磁界検出装置、およびそれを用いた磁界計測機能付き時計 - Google Patents

磁界検出装置、およびそれを用いた磁界計測機能付き時計

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JPH10170663A
JPH10170663A JP8330073A JP33007396A JPH10170663A JP H10170663 A JPH10170663 A JP H10170663A JP 8330073 A JP8330073 A JP 8330073A JP 33007396 A JP33007396 A JP 33007396A JP H10170663 A JPH10170663 A JP H10170663A
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JP
Japan
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magnetic field
magnetic
azimuth
sensor
time display
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JP8330073A
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English (en)
Inventor
Makoto Oketani
誠 桶谷
Takashi Kawaguchi
孝 川口
Yoshitaka Iijima
好隆 飯島
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置本体内に磁気センサとともに、電池など
の体積が大きくて透磁率の高い部品を一緒に配置しても
方位などの磁界情報を正確に計測することのできる磁界
計測装置、およびそれを備える磁界計測機能付き電子時
計を提供すること。 【解決手段】 磁界計測機能付きの指針式電子時計にお
いて、装置本体内に磁気センサ装置4とともに、電池な
どの体積が大きくて透磁率の高い部品を一緒に配置す
る。このように構成すると、この部品が磁気センサ装置
4のMR素子が置かれる部分の磁界ベクトルを変えてし
まい、センサ出力に位相のずれを生じさせ、それから求
めた方位角に誤差を発生させるが、このような誤差につ
ては補正手段112(補正テーブル)によって補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、方位や磁気強度な
どといった磁界情報を計測する磁界計測装置、およびこ
の磁界計測装置を備えた電子時計に関するものである。
さらに詳しくは、装置本体内に磁気センサとともに配置
される電池などの高い透磁率をもつ部品が磁気センサに
及ぼす磁気的な影響を除去するための技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】方位の計測には、図9に示すように、同
じ方向に配置されて地磁気のX方向成分を検出する一対
のMR素子11X+、11X−と、これらの素子と等し
い特性をもっていずれもMR素子11X+、11X−と
直交する向きに配置され、地磁気のY方向成分を検出す
るMR素子11Y+、11Y−とを有する磁気センサ装
置4を用いるのが一般的である。ここで、MR素子11
X+、11X−、11Y+、11Y−は、抵抗値の等し
い抵抗12が直列に接続された状態で定電圧駆動され、
バイアスコイルなどから等しい大きさのバイアス磁界が
加えられる。但し、MR素子11X+、11X−の間で
バイアス磁界の向きは逆であり、MR素子11Y+、1
1Y−の間でバイアス磁界の向きは逆である。従って、
この構成の磁気センサ回路において、MR素子11X
+、11X−、およびMR素子11Y+、11Y−がそ
れぞれ地磁気成分を検出すれば、それらの抵抗変化に相
当する中点電位の変化が差動増幅回路13を介してセン
サ出力(X出力、Y出力)として得られる。しかも、各
MR素子11X+、11X−、11Y+、11Y−には
バイアス磁界が加えられているので、図10に示すよう
に、わずかな地磁気成分の変化があっても比較的大きな
センサ出力が得られる。このとき、互いに直交するMR
素子11はそれぞれ別々に、互いに直交する方向(この
方向をX成分およびY成分とする。)の地磁気成分HE
を検出し、それに応じた中点電位を発生させる。従っ
て、このようにして検出したX成分およびY成分のセン
サ出力と方位角とは、図11に示すような関係を示すの
で、以下の式 θcal = arctan(Y出力/X出力) から方位角(θ)を検出することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
位計測機能を備えた携帯機器を構成しようとすると、装
置本体内には磁気センサが電池などの体積が大きくて透
磁率の高い部品と一緒に配置され、このような部品はM
R素子11X+、11X−、11Y+、11Y−が置か
れる部分の磁界ベクトルを変えてしまう。このため、X
成分およびY成分のセンサ出力と方位角との関係に、図
12に点線で示すような位相のずれが発生し、このよう
な位相のずれは、方位角の計測結果に対して、図13に
示すような誤差を発生させるという問題点がある。
【0004】そこで、特開平6−300869号公報に
は電子部品を磁気センサから離すようにレイアウトする
ことが開示され、実開昭61−48389号公報には磁
気的な影響を打ち消すようにレイアウトすることが開示
されている。しかし、携帯用機器では上記公報に開示さ
れているようなレイアウトを採用できるほど、スペース
的な余裕がない。従って、すべての部品を装置本体内に
配置できず、磁気センサを装置本体から張り出した部分
に設けざるを得ないなど、構造上およびデザイン上の制
約が大きい。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
装置本体内に磁気センサとともに、電池などの体積が大
きくて透磁率の高い部品を一緒に配置しても方位などの
磁界情報を正確に計測することのできる磁界計測装置、
およびそれを備える磁界計測機能付き電子時計を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る磁界計測装置では、装置本体と、該装
置本体内に配置された磁気センサと、該磁気センサの検
出結果に基づいて方位などの磁界情報を求めるセンサ制
御手段と、前記装置本体内に配置された電池などの高い
透磁率の部品が前記磁気センサに及ぼす磁気的な影響を
前記センサ制御手段が求める磁界情報から除去する補正
を行う補正手段とを有していることを特徴とする。
【0007】磁界計測装置において、装置本体内に磁気
センサとともに電池などの体積が大きくて透磁率の高い
部品を一緒に配置したときに、この部品がMR素子の置
かれる部分の磁界ベクトルを変えてしまいセンサ出力の
位相のずれに起因する方位角の計測誤差を生じさせて
も、本発明では、このような誤差を補正するための補正
手段が構成してある。それ故、装置本体内に磁気センサ
とともに、電池などの体積が大きくて透磁率の高い部品
を一緒に配置しても方位などの磁界情報を正確に計測す
ることができる。
【0008】本発明において、前記補正手段としては、
前記センサ制御手段が前記磁気センサの検出結果に基づ
いて算出した磁界情報を前記部品が及ぼす影響を除去し
た値に変換するための補正テーブルを利用することがで
きる。
【0009】このような磁界検出装置は、たとえば、該
磁界検出装置が求めた磁界情報を表示するための磁界情
報表示手段と、時刻表示部材と、該時刻表示部材を駆動
するための時刻表示用ステップモータとを有する磁界計
測機能付き電子時計などに利用することできる。
【0010】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の代表的
な実施の形態を説明する。
【0011】図1は、本発明を適用した磁気計測機能を
備えた電子時計の概略構成図である。
【0012】図1に示す磁気計測機能を備える指針式電
子時計1は、通常の時刻表示に加えて、いわゆる方位計
としても用いることのできるものである。すなわち、本
形態の指針式電子時計1には、装置本体2の内部に時刻
表示用の指針(時刻表示部材/図示せず。)を駆動する
ための時刻表示用2極ステップモータ3の他にも、磁気
センサ装置4、該磁気センサ装置4での検出結果から求
めた方位(磁界情報)を方位表示用の指針(図示せ
ず。)によって表示するための方位表示用ステップモー
タ5(磁界表示用ステップモータ/磁界情報表示手段)
が内蔵されている。これらの構成部品の駆動源は装置本
体2に内蔵のボタン型の電池6である。また、装置本体
2の外周側には通常の時刻合わせを行うためのスイッチ
7Aに加えて、各種の機能を実行せさせるためのスイッ
チ7B〜7Eが構成されている。以下の説明では、スイ
ッチ7A〜7Eのうち、スイッチ7Eを押すと、方位が
表示されるものとして説明する。
【0013】このように構成した指針式電子時計1にお
いて、磁気センサ装置4の構成については図9〜図11
を参照して先に説明したのでその詳細な説明を省略する
が、磁気センサ装置4では、図9に示すMR素子11X
+、11X−とMR素子11Y+、11Y−とが直交す
る向きに配置され、かつ、各MR素子11X+、11X
−、11Y+、11Y−には所定のバイアス磁界が加え
られている。従って、この構成の磁気センサ回路におい
て、MR素子11X+、11X−、およびMR素子11
Y+、11Y−がそれぞれその位置に対応する地磁気成
分HE に応じた中点電位を発生させるので、各差動増幅
回路13から得られるX出力、Y出力に基づいて方位角
を求めることができる。
【0014】図2(A)には、本形態に係る方位計測機
能付き指針式電子時計の構成を機能ブロックで示してあ
り、図2(B)はそのハード構成例を示すブロック図で
ある。
【0015】図2(A)に示すように、本形態の指針式
電子時計では、発振手段101と、この発振手段101
からの信号を分周して所定の周波数の信号を得るための
分周手段102と、この分周手段102からの信号に基
づいて、時刻表示用の指針などの機械的表示手段105
を駆動する時刻表示用2極ステップモータ3の駆動制御
を行う時刻表示用モータ制御手段103とが構成してあ
る。また、方位を計測するための磁界を検出する磁気セ
ンサ装置4と、この磁気センサ装置110の検出結果に
基づいて方位を求めるセンサ制御手段110と、このセ
ンサ制御手段110で求めた方位を表示するための磁界
情報表示手段111とが構成されている。さらに、本形
態では、方位を求めるようにとの指令を入力するための
入力手段106(図1におけるスイッチ7Eに相当す
る。)と、この入力手段106を介して方位を求めるよ
うにとの指令があったときに時刻表示用2極ステップモ
ータ3に対する駆動と磁気センサ装置4での磁界の計測
との同期を図るタイミング制御手段107とが構成され
ている。ここで、タイミング制御手段107などは、R
OMなどに格納されているプログラムによって動作する
マイクロコンピュータから構成され、この指針式電子時
計における全体的な制御を司る。
【0016】また、本形態の指針式電子時計では、時刻
表示用2極ステップモータ3で交互に入れ替わるロータ
の極位置をこのステップモータに対する駆動パルスの極
性に基づいて判定する時刻表示用モータ極性判定手段1
08が構成されている。すなわち、時刻表示用2極ステ
ップモータ3のロータの極位置がいずれの状態にあるか
によって、時刻表示用モータ制御手段103が出力する
駆動パルスの極性が変わるので、駆動パルスの極性を確
認すればロータの極位置を判定することができる。な
お、時刻表示用モータ極性判定手段108については、
時刻表示用2極ステップモータ3に対する今回の駆動が
基準状態から奇数ステップ目の駆動か偶数ステップ目の
駆動かによってロータの極位置を判定するように構成し
てもよい。すなわち、時刻表示用2極ステップモータ3
のロータは、時刻表示用モータ制御手段103が発する
駆動パルスに基づいて1パルス毎に極位置が反転するこ
とから、今回の駆動が基準状態から偶数ステップ目か奇
数ステップ目かによりロータの極位置を判定することが
できる。
【0017】さらに、本形態では、センサ制御手段11
0に対しては、装置本体2内に磁気センサ装置4ととも
に配置された電池6などの高い透磁率の部品が方位など
の計測結果に及ぼす影響を除去するための補正手段11
2が構成されている。この補正手段112は、センサ制
御手段110が磁気センサ装置4の検出結果に基づいて
算出した方位角を電池6などが及ぼす影響を除去した値
に変換するための補正テーブルによって構成されてい
る。
【0018】すなわち、補正手段112を構成する補正
テーブルは、図12および図13を参照して説明したX
成分およびY成分のセンサ出力の位相のずれに起因する
方位角の誤差を解消するためのルックアップテーブルで
あり、図3に示すように、方位角θ毎に測定値θcal
(deg)と補正値errcal(deg)がRAMな
どに格納されている。ここで、測定値θcal は、磁気セ
ンサ装置4で得られたセンサ出力そのものから算出した
方位角であり、補正値errcal(deg)は、磁気
センサ装置4で得られたセンサ出力に含まれる電池6な
どの磁気的な影響を除去するための値であり、図13に
示した方位角と測定誤差との関係に対応する以下の近似
式 errcal = 9・cos(2θ) から求めたものである。
【0019】従って、センサ制御手段110が方位角を
計算する際に、測定値θcal に対して補正値errca
lを用いて下式 補正後の方位角θ= θcal − errcal の演算を併せて行えば、補正後の方位角θ(電池6など
の磁気的な影響を除去した後の方位角)を算出すること
ができる。
【0020】このようにして得た補正後の方位角θによ
れば、図4に補正前後における測定誤差と方位角との関
係を示すように、方位角0deg〜360degにわた
って1deg以内の誤差にまで方位角の計測精度を高め
ることが可能である。
【0021】なお、本形態の指針式電子時計には、図2
(B)にそのブロック図を示すようなハード構成を用い
ることができる。すなわち、指針式電子時計には、発振
回路201、この発振回路201からの信号を分周して
所定の周波数の信号を得るための分周回路202とが構
成されている。また、図2(A)に示した時刻表示用2
極ステップモータ制御手段103は、分周回路202か
らの信号に基づいて時刻表示用2極ステップモータ20
5(図1および図2(A)における時刻表示用2極ステ
ップモータ3に相当する。)に対する駆動パルスを出力
するモータ駆動パルス発生回路203、およびこの駆動
パルスに基づいて時刻表示用2極ステップモータ205
を駆動するモータ駆動回路204から構成する。また、
モータ駆動回路204に対しては、時刻表示用2極ステ
ップモータ205のロータの極位置を判定するための時
刻表示用モータ極性判定手段206を構成する。また、
図2(A)に示したタイミング制御手段107や補正手
段112などは、モータ駆動パルス発生回路203およ
び時刻表示用モータ極性判定手段206とのデータバス
217、動作プログラムが格納されたROM207、こ
のROM207に格納されている動作プログラムに基づ
いて全体の制御を司るCPU208、各種のパラメータ
を記憶しておくRAM209、および入力手段210で
の操作を判別する入力制御回路211から構成する。さ
らに、磁気センサ装置212(図1および図2(B)に
おける磁気センサ装置4に相当する。)、およびセンサ
制御回路213(センサ制御手段)に加えて、モータ駆
動パルス発生回路214、モータ駆動回路215、およ
び方位表示用ステップモータ216も構成し、これらの
モータ駆動パルス発生回路214、モータ駆動回路21
5、および方位表示用ステップモータ216によって、
図2に示した磁界情報表示手段111を構成する。
【0022】本形態の指針式電子時計の動作を図5ない
し図7を参照して説明する。図5はこの指針式電子時計
で用いる各信号のタイミングチャート、図6および図7
はこれらの信号に基づいて行われる処理を示すフローチ
ャートである。
【0023】図5(A)ないし(E)には、秒針を運針
するために分周手段102から出力される1Hzの信号
の出力タイミングT1、時刻表示用モータ制御手段10
3から時刻表示用2極ステップモータ3へのモータ駆動
パルスの出力タイミングT2、入力手段106からスイ
ッチ入力があったときの指令信号の出力タイミングT
3、この指令信号に基づいて計測実行待ちのフラグがセ
ットされるタイミングT4、方位の計測を行う際のタイ
ミングT5、および方位の表示を行うためにセンサ制御
手段111から磁界情報表示手段111の方位表示用ス
テップモータにモータ駆動パルスが出力されるタイミン
グT6をそれぞれ示してある。これらの信号に基づい
て、方位を計測するようにとの指令があったときには、
後述するように、時刻表示用2極ステップモータ3に対
する駆動と磁気センサ装置110での磁界の検出との同
期を図りながら、それらを所定のタイミングで行うこと
になる。
【0024】また、本形態に係る指針式電子時計では、
スイッチ7Eから方位を求めるようにとの操作(指令)
があったときには時刻表示用2極ステップモータ3のロ
ータの極位置が一方の状態にあるときのみ方位の計測を
行い、ロータの極位置が他方の状態にあるときにはこの
極位置が前記の一方の状態になるまで方位の計測を見送
るように構成されている。すなわち、ステップモータの
ロータにおいてN極およびS極が特定の向きにあるとき
だけ方位の計測を行うようになっている。なお、以下の
説明において、時刻表示用モータ極性判定手段108
は、時刻表示用2極ステップモータ3のロータの極位置
が一方の状態(方位の計測を行うべき状態)のときには
その出力が「0」であり、ロータの極位置が他方の状態
(方位の計測を見合わせるべき状態)のときにはその出
力が「1」である。
【0025】本形態の指針式電子時計において、図6に
示すように、ステップST401で入力手段106から
スイッチ入力処理が行われ、かつ、ステップST402
でスイッチ入力有りと判断すると、ステップST403
において計測実行待ちフラグに「1」をセットした後、
他の処理に移行する(ステップST404)。
【0026】このような入力処理が行われた以降、図7
に示すように、ステップST405においてタイマ割り
込みがあり、かつ、ステップST406でこのタイマ割
り込みが分周手段102からの1Hzの割り込み(秒針
を運針させるための割り込み)であると判断すると、ス
テップST407では時刻表示用モータ制御手段103
から時刻表示用2極ステップモータ3に対してモータ駆
動パルスを1発出力する。このようにしてモータ駆動パ
ルスが1発出力される度にロータが回転して極位置が反
転するととに、秒針が1ステップ進む。
【0027】次に、ステップST416では計測実行待
ちフラグに「1」がセットされているいるか否かを判断
する。ここで、計測実行待ちフラグに「1」がセットさ
れていると判断すれば、ステップST408で時刻表示
用モータ極性判定手段108の出力が「0」であるか否
かを判断する。すなわち、時刻表示用2極ステップモー
タ3のロータの極位置を確認する。
【0028】ここで、時刻表示用モータ極性判定手段1
08の出力が「0」であると判断すれば、ステップST
409において磁気センサ装置4による磁界の計測を実
行した後、センサ制御手段110は、ステップST41
0においてその計測値から方位を決定する。この際に、
磁気センサ装置4による磁界の計測結果からそのまま方
位を決定するとそれには図12および図13を参照して
説明したような誤差を含んでいることから、方位角の決
定の際には、図3に示した補正テーブル(補正手段11
2)によって補正を施す。
【0029】次に、ステップST411では補正した後
の方位を表示するための指針の位置を計算し、ステップ
ST412では計算した針位置と現在の針位置との差を
計算する。ステップST413ではステップST412
で求めた差に相当する数のモータ駆動パルスをセンサ制
御手段110から磁界情報表示手段111の方位表示用
ステップモータに出力し、方位の計測結果を磁界情報表
示手段111で表示する。しかる後に、ステップST4
14では計測実行待ちのフラグに「0」をセットして、
他の処理に移行する(ステップST415)。
【0030】なお、ステップST405でタイマ割り込
みがあっても、ステップST406でこのタイマ割り込
みが1Hzの割り込みでないと判断したとき、ステップ
ST416で計測実行待ちのフラグに「1」がセットさ
れていないと判断したとき、およびステップST408
で時刻表示用モータ極性判定手段108の出力が「0」
でない(時刻表示用2極ステップモータ3のロータの極
位置が他方の状態にあるので、方位の計測を見合わせる
べき)と判断したときには、そのまま他の処理に移行す
る(ステップST415)。
【0031】このように、本形態に係る指針式電子時計
では、装置本体2内に磁気センサ装置4とともに、電池
6などの体積が大きくて透磁率の高い部品を一緒に配置
したため、電池6などが磁気センサ装置4のMR素子1
1X+、11X−、11Y+、11Y−(図9参照。)
が置かれる部分の磁界ベクトルを変えてしまい、センサ
出力の位相のずれが生じても、本形態では、このような
位相のずれに起因する方位角の誤差を補正手段112が
補正する。従って、装置本体2内に磁気センサ装置4と
電池6などを一緒に配置しても方位を正確に計測するこ
とができる。それ故、図8に示すように、装置本体2内
にさらに圧力センサ8、および圧力を圧力表示用の指針
(図示せず。)で表示するための圧力表示用ステップモ
ータ9を配置したため、電池6に加えて圧力センサ8も
磁気センサ装置4に対して磁気的な影響を及ぼす場合で
も、それに見合う補正手段112(補正テーブル)を構
成するだけで、正確な方位を得ることができる。
【0032】[その他の実施の形態]また、上記のいず
れの形態においても、磁界情報として方位を計測する例
にを説明したが、磁気センサを介して計測するものであ
れば方位に限らず、磁界強度の計測機能を指針式電子時
計に搭載してもよい。
【0033】さらに、方位などの磁界情報を表示するに
あたっては、方位表示用ステップモータを用いて指針表
示する例を説明したが、方位の表示については液晶表示
装置などを用いてデジタル表示を行ってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁界
計測装置では、装置本体内に磁気センサとともに、電池
などの体積が大きくて透磁率の高い部品を一緒に配置し
たときに、この部品がMR素子の置かれる部分の磁界ベ
クトルを変えてしまいセンサ出力に位相のずれを生じさ
せても、このような位相のずれに起因する方位角などの
誤差については補正手段が補正を行う。従って、本発明
によれば、装置本体内に磁気センサとともに、電池など
の体積が大きくて透磁率の高い部品を一緒に配置しても
方位などを正確に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気計測機能付きの指針式電
子時計の概略構成図である。
【図2】(A)は、本発明を適用した方位計測機能付き
の指針式電子時計の機能ブロック図、(B)はそのハー
ド構成例を示すブロック図である。
【図3】図2に示す補正手段を構成する補正テーブルの
説明図である。
【図4】図3に示す補正テーブルを用いて方位角を補正
した後の誤差と、補正する前の誤差とを比較したグラフ
である。
【図5】図2に示す指針式電子時計に用いた各信号のタ
イミングチャートである。
【図6】図2に示す指針式電子時計におけるスイッチ入
力処理を示すフローチャートである。
【図7】図2に示す指針式電子時計における運針処理お
よび方位計測処理を示すフローチャートである。
【図8】図2に示す指針式電子時計に圧力センサ、およ
び圧力表示用ステップモータを追加したときの概略構成
図である。
【図9】方位計測に用いる磁気センサの基本的な原理を
示す説明図である。
【図10】方位計測に用いる磁気センサにバイアスをか
けたときのセンサ出力を示す説明図である。
【図11】方位計測を行う際に磁気センサから得られる
2方向成分のセンサ出力の説明図である。
【図12】磁気センサを用いて方位計測を行う際に同じ
装置内に配置した電池からの磁気的な影響によりセンサ
出力に発生する位相のずれを示す説明図である。
【図13】図12に示す位相のずれに起因する方位角の
測定誤差を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電子時計 2 装置本体 3 時刻表示用2極ステップモータ 4 磁気センサ装置 5 方位表示用ステップモータ 6 電池 7A〜7E スイッチ 8 圧力センサ 9 圧力表示用ステップモータ 11X+、11X−、11Y+、11Y− MR素子 12 抵抗 101 発振手段 102 分周手段 103 時刻表示用モータ制御手段 106 入力手段 107 タイミング制御手段 108 時刻表示用モータ極性判定手段 110 センサ制御手段 111 磁界情報表示手段 112 補正手段(補正テーブル) 201 発振回路 202 分周回路 203 モータ駆動パルス発生回路 204 モータ駆動回路 205 時刻表示用2極ステップモータ 206 時刻表示用モータ極性判定手段 207 ROM 208 CPU 209 RAM 210 入力手段 211 入力制御回路 212 磁気センサ装置 213 センサ制御回路 214 モータ駆動パルス発生回路 215 モータ駆動回路 216 方位表示用ステップモータ 217 データバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G04G 1/00 315 G04G 1/00 315J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と、該装置本体内に配置された
    磁気センサと、該磁気センサの検出結果に基づいて方位
    などの磁界情報を求めるセンサ制御手段と、前記装置本
    体内に配置された電池などの高い透磁率の部品が前記磁
    気センサに及ぼす磁気的な影響を前記センサ制御手段が
    求める磁界情報から除去する補正を行う補正手段とを有
    していることを特徴とする磁界検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記補正手段は、前
    記センサ制御手段が前記磁気センサの検出結果に基づい
    て算出した磁界情報を前記部品が及ぼす影響を除去した
    値に変換するための補正テーブルを備えていることを特
    徴とする磁界検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に規定する磁界検出装
    置と、該磁界検出装置が求めた磁界情報を表示するため
    の磁界情報表示手段と、時刻表示部材と、該時刻表示部
    材をを駆動するための時刻表示用ステップモータとを有
    することを特徴とする磁界計測機能付き電子時計。
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