JP2011027516A - 電子式方位計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 北方位補正により指針が指し示す方位の校正処理を行う場合に、計測された磁北の方向に対してどの程度の補正が行われるのかユーザが直感的に認識することのできる電子式方位計を提供する。
【解決手段】 外部から操作可能にされたリューズスイッチを備え、北方位補正のモード中、リューズスイッチから回転操作信号が発生されるごとに(S41,S42)、指針を順方向や逆方向に1ステップ回転させるとともに(S45,S46)、方位補正値記憶部に記憶される補正値βを1ステップ分の角度(±6゜)ずつ変更していく。
【選択図】 図5

Description

この発明は、方位の補正機能を備えた電子式方位計に関する。
以前より、地磁気を電気的に検出する磁気センサを用いて方位を検出し、指針を電気的に駆動したり表示出力を行ったりして特定の方位を指し示す電子式方位計が知られている。
また、このような電子式方位計では、指し示す方向にほぼ一定の角度だけ常にズレが生じる場合があるため、このような指示方向のズレを解消するために北方位補正と呼ばれる補正技術が実用化されている(例えば特許文献1)。
北方位補正は、磁北などの基準方位が別途与えられている状況で行うことができる。北方位補正では、電子式方位計を北方位補正の設定モードにした後、電子式方位計を磁北などの基準方向に向けた状態で静止させ、この状態で処理開始の操作を行う。すると、電子式方位計により磁北の方向が算出されるとともに、算出された磁北の方向と、電子式方位計が向けられている正確な磁北の向きとから、両者の方向のズレ量が算出される。そして、このズレ量が方位補正値として記憶されて北方位補正の設定処理が終了する。
その後の方位計測の処理では、検出された地磁気の方向に、方位補正値の角度が加算されて、補正後の正確な磁北の方位が求められる。そして、この補正後の特定方位が指し示されることとなる。
特許第3467797号公報(第10頁、段落0051−0052)
しかしながら、上記従来の北方位補正では、指示方向のズレ量が自動的に算出されて、自動的に方位補正値として記憶される構成であるため、ユーザは、その後の方位計測処理でどのような補正が行われるのか、どのくらいの角度が補正されるのか、その内容を認識することが難しいという課題があった。
この発明は、電子式方位計の指示方向の補正が行われる場合に、検出方向に対してどの程度の補正が行われるのかユーザが直感的に認識することのできる電子式方位計を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
地磁気の方向を検出する地磁気検出手段と、
方位表示の補正値を記憶する補正値記憶手段と、
前記地磁気検出手段の検出結果を前記補正値に基づき補正することで特定の方位を求める方位算出手段と、
回転可能に設けられた指針あるいは円周状に配置された複数の表示体からなり、前記方位算出手段で求められた特定の方位を指し示す方位表示手段と、
を備えた電子方位計において、
外部から操作可能にされたスイッチ手段と、
該スイッチ手段の操作に基づき、前記方位表示手段により指し示される方向を所定角度ずつ変更させるとともに、この変更に対応させて前記補正値記憶手段に記憶される補正値を変更する補正角変更手段と、
を備えていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子方位計において、
前記スイッチ手段は、リューズを所定角度回転させるごとに回転操作信号を発生させるリューズスイッチであり、
前記補正角変更手段は、前記リューズスイッチから回転操作信号が発生されるごとに、前記方位表示手段により指し示される方向を所定角度ずつ変更させるとともに、前記補正値記憶手段に記憶される補正値を当該所定角度に相当する値ずつ変更することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の電子方位計において、
前記リューズスイッチは、前記リューズが引き出された状態と、押し戻された状態とを電気的に識別可能な構成であり、
さらに、前記リューズが引き出された状態と判別された場合に前記補正角変更手段による前記方位表示手段の指示方向と前記補正値記憶手段の補正値とを操作に応じて変更する補正角変更処理を実行させ、前記リューズが押し戻された状態と判別された場合に前記補正角変更手段による前記補正角変更処理を終了させる処理制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の電子方位計において、
前記処理制御手段は、
前記リューズが引き出された状態と判別された場合に、前記地磁気検出手段の検出結果に基づき前記方位表示手段により特定の方位を指し示させる処理を停止させる一方、
前記リューズが押し戻された状態と判別された場合に、前記地磁気検出手段の検出結果に基づき前記方位表示手段により特定の方位を指し示させる処理を再開させることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の電子方位計において、
前記方位算出手段は、
前記地磁気検出手段の検出結果である地磁気の方向に前記補正値が表わす角度を加算した方向を前記特定の方位として求める構成であることを特徴としている。
本発明に従うと、ユーザがスイッチ手段を操作することで、前記方位表示手段により指し示される方向が所定角度ずつ変更されるとともに、この変更に対応するように前記補正値記憶手段の補正値が変更されるので、ユーザは、その後の方位計測でどのような補正行われるのか、どの程度の角度で指示方向の補正が行われるのか、その内容を直感的に且つ分かり易く認識することができる。
本発明の実施形態の電子式方位計の外観を示す平面図である。 実施形態の電子式方位計の電気的な構成を示すブロック図である。 CPUにより実行されるメイン制御処理の手順を示すフローチャートである。 図3のステップS12で実行される方位計測処理の制御手順を示すフローチャートである。 図4のステップS39で実行される北補正処理の制御手順を示すフローチャートである。 北補正処理における指針の動作を示す説明図である。 電子式方位計のその他の構成例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の電子式方位計の外観を示す平面図、図2はこの電子式方位計の電気的な構成を示すブロック図である。
この実施形態の電子式方位計100は、地磁気の方向を電気的に検出して、指針104によって特定の方向(例えば磁北または真北)を指し示して表示する装置である。指針104は文字板101上を電気的に回転駆動可能に構成され、方位計測時には常に特定の方位を指し示すように制御される。また、特に制限されるものではないが、この電子式方位計100は、3本の指針102〜104によって時刻を表示する電子時計としても機能する腕時計型の装置である。
この電子式方位計100には、図1に示すように、そのケーシングの外周部分に外部から操作指令の入力が可能な操作ボタン108、および、スイッチ手段としてのリューズスイッチ(竜頭スイッチ)110が設けられている。リューズスイッチ110は、頭部のリューズ110aの部分を引き出したり押し戻したりすることが可能にされ、引き出すことで内部の接点の接続が切り換えられて、これらの状態が電気的に制御回路45に伝わるようになっている。また、リューズスイッチ110は、頭部のリューズ110aの部分を引き出した状態でリューズ110aを回転することで、リューズ110aの所定角度の回転ごとに回転操作信号が発生して、制御回路45に出力されるようになっている。
この電子式方位計100は、図2に示すように、指針104を独立的に回転駆動する秒針駆動部41と、指針102,103を連動して回転駆動する時分針駆動部42と、時刻を計数するために一定周期の信号を生成する発振回路48および分周回路49と、分周回路49の一定周期の信号に基づき時刻をカウントする計時回路44と、地磁気の向きに応じた検出信号を出力する方位センサ53と、方位センサ53の検出信号を合成して地磁気の方向を表わす検出データを生成する方位検出部54と、上記の操作ボタン108とリューズスイッチ110を有する操作部51と、CPU(中央演算処理装置)を内蔵し装置の全体的な制御を行う制御回路45と、上記CPUが実行する制御プログラムや制御データが格納されたROM(Read Only Memory)46と、上記CPUに作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)47と、各部に動作電圧を供給する電源部50等を備えている。上記の構成のうち、指針104により方位表示手段が構成され、方位センサ53と方位検出部54により地磁気検出手段が構成されている。
秒針駆動部41はステッピングモータを有し、制御回路45から順回転用の駆動パルスや逆回転用の駆動パルスが送られることで、ステッピングモータのロータが順方向や逆方向に1ステップずつ回転して、この回転が輪列機構を介して指針104に伝達されるようになっている。秒針駆動部41に一回分の駆動パルスが送られることで、指針104が順方向または逆方向に1ステップ(例えば±6°)ずつ回転移動する。
時分針駆動部42は、秒針駆動部41と別個にステッピングモータを有し、制御回路45から駆動パルスが送られることで、2本の指針102,103を連動させて1ステップずつ回転させるように構成されている。
方位センサ53は、例えば、外部磁界の強さに応じて電気抵抗の大きさを変化させる複数の磁気抵抗素子を、それぞれ異なる向きに配置してなるものである。方位センサ53は、これら複数の磁気抵抗素子により、地磁気の大きさを各方向成分ごとに表わした検出信号を出力する。方位検出部54は、これらの検出信号の差分をとって比較等を行うことで、地磁気の方向を表わす検出データを生成する。方位センサ53は電子式方位計100のハウジング内に固定的に配置されるため、方位センサ53と方位検出部54による地磁気の方向の検出に基づいて、電子式方位計100が地磁気に対して何れの方向を向いているのか算出可能になっている。
RAM47には、指針104の回転位置が計数される秒針位置カウンタや、指針102,103の回転位置が計数される時分針位置カウンタが形成されている。また、RAM47には、北補正処理で求められる方位補正値βが記憶される補正値記憶手段としての方位補正値記憶部47aが形成されている。
次に、上記構成の電子式方位計100の動作についてフローチャートを参照しながら説明する。
[メイン制御処理]
図3は、制御回路45のCPUにより実行されるメイン制御処理の手順を示すフローチャートである。
このメイン制御処理は、電源投入によって開始されて、その後に継続的に実行される処理である。メイン制御処理は、3本の指針102〜104を回転させて時刻表示を行うための処理(ステップS1〜S10)と、ボタン操作に基づいて方位の計測と表示とを行うための処理(ステップS11,S12)とから構成される。
時刻表示の処理では、制御回路45のCPUによって、順次、分周回路49から1秒信号が入力されたか否かを判別する処理(ステップS1)、1秒信号が入力されたと判別された場合に、秒針駆動部41に1回分の駆動パルスを出力する処理(ステップS2)、指針104の位置認識のためにその回転位置が計数されるRAM47中の秒針位置カウンタの値を「+1」加算する処理(ステップS3)、秒針位置カウンタが指針104が一回りした値(例えば「60」)になったか否かを判定する処理(ステップS4)、一回りした値になった場合に秒針位置カウンタを「0」に更新する処理(ステップS5)が、それぞれ実行される。
さらに、1秒信号が入力された場合には、順次、計時回路44から10秒信号が入力されたか否かを判別する処理(ステップS6)、10秒信号が入力された場合に、時分針駆動部42に1回分の駆動パルスを出力する処理(ステップS7)、指針102,103の位置認識のためにその回転位置を表わすRAM47中の時分針位置カウンタの値を「+1」加算する処理(ステップS8)、時分針位置カウンタの値が指針102,103が一回りして元の位置に戻る値、すなわち、時桁の値を指し示す指針102が1回転、分桁の値を指し示す指針103が12回転する値(例えば「4320」)になったか否かを判定する処理(ステップS9)、一回りした値になった場合に時分針位置カウンタの値を「0」に更新する処理が、それぞれ実行される。
これらのステップS1〜S10の処理により、時間の経過に伴って3本の指針102〜104が回転して時刻の表示が行われる。
一方、ステップS1の判別処理で、1秒信号の入力がないと判別されたら、ステップS11に移行して、該ステップで方位計測を開始する操作ボタン108の操作入力があったか否かを判別する。そして、操作入力がなければそのままステップS1に戻るが、操作入力があればステップS12の方位計測処理に移行する。
[方位計測処理]
図4には、図3のステップS12で実行される方位計測処理のフローチャートを示す。
方位計測処理に移行すると、先ず、制御回路45のCPUは、方位検出部54から検出データを入力して文字板101上の12時の位置の方位を算出する(ステップS21)。次いで、この算出結果に基づき文字板101上で磁北を指し示す角度α(12時位置を0度とした角度)を求め(ステップS22)、さらに、RAM47の方位補正値記憶部47aに記憶されている方位補正値βを加算して補正された北の角度“α+β”を求める(ステップS23)。そして、この角度“α+β”を文字板101上の針位置の値に換算した値をRAM47中の方位記憶部に記憶させる(ステップS24)。上記のステップS22〜S24の処理により方位算出手段が構成される。
角度“α+β”の換算値を方位記憶部に記憶させたら、現在の指針104の位置から移動先となる角度“α+β”の位置まで右周りと左周りの何れが近いか判定し(ステップS25)、右周りが近ければステップS26に移行し、左周りが近ければステップS31に移行する。
その結果、右周りが近くてステップS26に移行した場合には、ステップS26〜S30の処理によって指針104を角度“α+β”の位置まで移動させる。すなわち、順次、秒針駆動部41に順回転用の駆動パルスを1回分出力し(ステップS26)、秒針位置カウンタを「+1」更新し(ステップS27)、秒針位置カウンタの値が一回りして元の位置に戻る値「60」となったか確認する(ステップS28)。そして、一回りした値「60」になっていれば、秒針位置カウンタを「0」に更新してから(ステップS29)、次に進む一方、一回りした値になっていなければそのまま次に進む。次では、秒針位置カウンタの値が方位記憶部に記憶した角度“α+β”の方位位置と一致したか判別し(ステップS30)、一致していなければステップS26に戻る一方、一致していればステップS36に進む。
一方、ステップS25の判定処理の結果、左周りが近くてステップS31に移行した場合には、ステップS31〜S35の処理によって指針104を角度“α+β”の位置まで移動させる。すなわち、順次、秒針駆動部41に逆回転用の駆動パルスを1回分出力し(ステップS31)、秒針位置カウンタを「−1」更新し(ステップS32)、秒針位置カウンタの値が繰り上げを要する値「−1」となったか確認する(ステップS33)。そして、繰り上げを要する値「−1」になっていれば、秒針位置カウンタを「59」に更新してから(ステップS34)、次に進む一方、順繰りの値になっていなければそのまま次に進む。次に進んだら、秒針位置カウンタの値と方位記憶部に記憶した角度“α+β”の方位位置とが一致したか判別し(ステップS35)、一致していなければステップS31に戻る一方、一致していればステップS36に進む。
上記のステップS25〜S35の処理により、指針104が方位記憶部に記憶された角度“α+β”の方位位置まで早送りで回転される。
指針104を角度“α+β”の方位位置まで回転させてステップS36に進んだら、別途、現在時刻を2本の指針102,103を用いて表示するために時分針駆動部42に適宜な駆動パルスを出力する(ステップS36)。すなわち、計時回路44の計時データと時分針位置カウンタの計数値とを比較して、これらが同期するように指針102,103の位置を修正する。
次いで、制御回路45のCPUは、操作部51の入力に基づき方位計測の終了操作がなされたか判別し(ステップS37)、終了操作がなされていなければ、リューズ110aが引き出される操作がなされたか判別する(ステップS38)。そして、何れの操作もなされていなければ、ステップS21に戻って、ステップS21からの処理を繰り返す。
上記のステップS21〜S38の処理が短い時間間隔(例えば1秒間隔)で繰り返し行われることで、方位センサ53と方位検出部54により計測された磁北の方位が、方位補正値βにより補正された上で、指針104により常に指し示されることになる。ユーザはこの指針104の位置を文字板101上で視認することで磁北の方位を認識することが可能となる。
上記ステップS21〜S38のループ処理中、方位計測の終了操作がなされた場合には、ステップS37の判別処理で“YES”の判別が行われて、この方位計測処理を終了する。そして、図3のメイン制御処理のステップS1に戻る。
一方、上記ステップS21〜S38のループ処理中、リューズ110aの引き出し操作がなされた場合には、ステップS38の判別処理で“YES”の判別が行われて、ステップS39の北補正処理に移行する。このステップS38の処理により処理制御手段が構成される。そして、北補正処理が完了したら、再びステップS21に戻る。
[北補正処理]
図5には、図4のステップS39で実行される北補正処理のフローチャートを、図6には、北補正処理における指針の動作を表わした説明図を示す。
北補正処理は、例えば正確な磁北方向が分かっている場合に、方位計測処理で指針104が正確な磁北方向を向くように方位補正値βの設定を行う校正処理である。すなわち、図6(a)に示すように、方位計測処理において指針104が正確な磁北方向に対して角度βだけずれて磁北を指し示している場合に、図6(b)に示すように、この角度βを補正して指針104が正確な磁北方向を向くように校正する。
北補正処理を開始するには、図6(a)に示すように、ユーザは、方位計測処理中に文字板101を水平に、電子式方位計100を任意の向きで止めた状態で、リューズ110aを引き出す。この操作により北補正処理が開始されると、方位センサ53と方位検出部54の方位の計測結果に基づく指針104の駆動制御が一旦停止される。そして、北補正処理に移行すると、先ず、制御回路45のCPUは、リューズスイッチ110の回転操作信号の入力の有無や、リューズ110aの押し戻し操作の有無を確認するループ処理を実行する(ステップS41〜S43)。その結果、何れの信号入力も操作もなければ、このループ処理(ステップS41〜S43)を繰り返す。
この状態で、ユーザは、上記の方位のズレ角度βを修正するためにリューズ110aを回転操作する。リューズ110aを回転操作すると、その所定角度の回転ごとに、指針104が一定角度ずつ回転するので、ユーザは指針104が磁北方向を向く位置までリューズ110aを回転操作する。また、指針104が回転するごとに、RAM47の方位補正値記憶部47aに記憶されている方位補正値βの値も、指針104の回転角度と同一量ずつ更新されていく。
すなわち、ステップS41〜S43のループ処理中、リューズ110aが右巻きに所定角度回転されたことを表わす回転操作信号が入力された場合には、制御回路45のCPUは、ステップS41の判別処理で“YES”と判別して、ステップS44に移行する。
また、ステップS41〜S43のループ処理中、リューズ110aが左巻きに所定角度回転されたことを表わす回転操作信号が入力された場合にも、制御回路45のCPUは、ステップS42の判別処理で“YES”と判別して、ステップS49に移行する。
そして、ステップS44に移行したら、制御回路45のCPUは、先ず、RAM47の方位補正値記憶部に記憶されている方位補正値βの値を「+6°」更新する(ステップS44)。続いて、秒針駆動部41に順回転用の駆動パルスを1回分出力し(ステップS45)、秒針位置カウンタを「+1」更新する(ステップS46)。カウンタ値を更新したら、秒針位置カウンタの値が一回りして元の位置に戻る値「60」となったか確認し(ステップS47)、「60」になっていなければそのまま、「60」になっていれば針位置カウンタを「0」に更新してから(ステップS48)、ステップS41〜S43のループ処理に戻る。
一方、ステップS49に移行したら、制御回路45のCPUは、先ず、RAM47の方位補正値記憶部に記憶されている方位補正値βの値を「−6°」更新する(ステップS49)。続いて、秒針駆動部41に逆回転用の駆動パルスを1回分出力し(ステップS50)、秒針位置カウンタを「−1」更新する(ステップS51)。カウンタ値を更新したら、秒針位置カウンタの値が繰り上げを要する値「−1」となったか確認し(ステップS52)、「−1」になっていなければそのまま、「−1」となっていれば針位置カウンタを「59」に更新してから(ステップS53)、ステップS41〜S43のループ処理に戻る。
これらステップS41,S42,S44〜S53の処理によって補正角変更手段が構成され、これらの処理によって、ユーザがリューズ110aを一定角度回転させるごとに、指針104が所定角度(±6°)ずつ回転し、また、方位補正値βの値が所定角度(±6゜)ずつ更新されていく。
そして、図6(b)に示すように、指針104が正確な磁北方向を向いたら校正操作が完了となるので、ユーザはリューズ110aを押し戻して北補正処理を終了する。すなわち、ステップS41〜S43のループ処理中、リューズ110aが押し戻される操作がなされることで、制御回路45のCPUがステップS43の判別処理で“YES”と判別して、これにより北補正処理が終了する。このステップS43の処理により処理制御手段が構成される。
北補正処理が終了すると、指針104が回転操作された角度βが、RAM47の方位補正値記憶部47aに記憶されているので、続く方位計測処理において、計測された磁北の方向に対して方位補正値βの角度をずらす補正が行われて(図4のステップS23)、指針104が正確な磁北方向を指し示すように制御されることとなる。
以上のように、この実施形態の電子式方位計100によれば、北補正処理においてリューズスイッチ110を操作することで、方位を指し示す指針104が所定角度ずつ回転し、且つ、この指針104の回転角度が方位補正値記憶部47aの方位補正値βに反映されることとなる。従って、ユーザは、北補正処理において指針104を回転操作することで、その後の方位計測処理で、どのような補正が行われるのか、どの程度の角度が補正されるのかを直感的に且つ簡単に認識することができる。
また、どの程度の角度が補正されるのか認識できることから、この北補正処理の操作を異なる場所ごとに行うことで、場所ごとの方位計測のズレ量も認識することが可能となる。
また、この実施形態の電子式方位計100によれば、北補正処理の際に、方位センサ53や方位検出部54による方位計測が不要(方位の計測結果を使用しない)となるので、従来の北方位補正の処理のように電子式方位計100を完全に静止させた状態でないと正確な校正処理ができないといった制約を緩和することができる。すなわち、本実施形態では、北補正処理の際に方位計測の処理を必要としないので、電子式方位計100の向きを変更さえしなければ、電子式方位計100を多少動かしても正確な校正処理が可能となり、従来の北方位補正の場合と比較して、北補正処理の操作が容易になるという効果が得られる。
また、本実施形態の電子式方位計100によれば、リューズ110aを引き出すことで北補正処理が開始され、リューズ110aを回転操作することで、北補正処理における指針104の位置が変更され、また、リューズ110aを押し戻すことで北補正処理が終了する構成なので、電子式方位計100を腕に嵌めたまま簡単な操作によって北補正処理を遂行できるという効果が得られる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、方位を指し示して表示する方位表示手段として、指針104により方位を指し示す構成を示したが、例えば、図7のその他の電子式方位計100Aの平面図に示すように、ドット表示又はセグメント表示等によって方位を指し示す形態を採用することもできる。
図7の例では、表示部111の外周部分に円周帯状の方位表示器112が設けられ、この方位表示器112のうち任意の角度部分を反転表示させることで、任意の方向を指し示すことが可能にされている。図10の例では、方位表示器112中の一連の3つのセグメントを反転表示させた部位N1によって北の方位が指し示されている。また、表示部111には計測方向の方位角を数字により表わした方位表示N2と、計測方向の方位角を東西南北(WESN)の記号により表わした方位表示N3とが行われている。その他、表示部にドット表示等により矢印表示を行って方位を指し示す形態を採用しても良い。
また、上記実施形態の電子式方位計100では、リューズスイッチ110により北補正処理の操作を行わせる構成を示したが、例えば、図7の操作ボタンb1,b3を押すことで方位表示器112により指し示される方向を所定角度ずつ変化させるようにしても良い。
また、上記実施形態では、北補正処理を、指針104を正確な磁北に向けるための処理として説明したが、例えば、正確な真北が分かっている場合に、指針104を正確な真北に向けるための処理として適用することも可能である。すなわち、北補正処理により指針104が正確な真北に向くように同様の操作によって設定処理を行うことで、その後の方位計測処理で、指針104が正確な真北を指し示すように方位補正することが可能となる。また、磁北と真北との偏角を数値入力等によって設定する機能を付加し、方位センサ53と方位検出部54によって計測された磁北の方位に、方位補正値記憶部47aの方位補正値と、設定された偏角とを加算して、真北の方向を求め、この真北の方向を指針104により指し示すように構成することも可能である。
また、上記実施形態では、北補正処理中に、方位計測に基づく指針104の回転制御を中断する構成を示したが、この構成についても変更することが可能である。すなわち、北補正処理中も、方位計測を行って指針104を特定の方位に向けて回転制御する処理を継続させ、且つ、リューズ110aが回転操作されるごとに、方位補正値記憶部47aの方位補正値を所定角度分ずつ変更するとともに、この方位補正値の変更を反映させながら指針104により所定方位を指し示させる回転制御を実行する。このような構成とすれば、北補正処理中に電子式方位計100の向きが変更されても、この向きの変更に指針104は影響されずに、指針104は計測された磁北に方位補正値を加算した方向を指し示し続けることになって、ユーザはこの指針104の位置を頼りに北補正処理を続行することが可能となる。その他、実施形態で示した細部は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
41 秒針駆動部
45 制御回路
46 ROM
47 RAM
47a 方位補正値記憶部
51 操作部
53 方位センサ
54 方位検出部
100 電子式方位計
101 文字板
104 指針
108 操作ボタン
110 リューズスイッチ
110a リューズ
100A 電子式方位計
112 方位表示器

Claims (5)

  1. 地磁気の方向を検出する地磁気検出手段と、
    方位表示の補正値を記憶する補正値記憶手段と、
    前記地磁気検出手段の検出結果を前記補正値に基づき補正することで特定の方位を求める方位算出手段と、
    回転可能に設けられた指針あるいは円周状に配置された複数の表示体からなり、前記方位算出手段で求められた特定の方位を指し示す方位表示手段と、
    を備えた電子方位計において、
    外部から操作可能にされたスイッチ手段と、
    該スイッチ手段の操作に基づき、前記方位表示手段により指し示される方向を所定角度ずつ変更させるとともに、この変更に対応させて前記補正値記憶手段に記憶される補正値を変更する補正角変更手段と、
    を備えていることを特徴とする電子方位計。
  2. 前記スイッチ手段は、リューズを所定角度回転させるごとに回転操作信号を発生させるリューズスイッチであり、
    前記補正角変更手段は、前記リューズスイッチから回転操作信号が発生されるごとに、前記方位表示手段により指し示される方向を所定角度ずつ変更させるとともに、前記補正値記憶手段に記憶される補正値を当該所定角度に相当する値ずつ変更することを特徴とする請求項1記載の電子方位計。
  3. 前記リューズスイッチは、前記リューズが引き出された状態と、押し戻された状態とを電気的に識別可能な構成であり、
    さらに、前記リューズが引き出された状態と判別された場合に前記補正角変更手段による前記方位表示手段の指示方向と前記補正値記憶手段の補正値とを操作に応じて変更する補正角変更処理を実行させ、前記リューズが押し戻された状態と判別された場合に前記補正角変更手段による前記補正角変更処理を終了させる処理制御手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の電子方位計。
  4. 前記処理制御手段は、
    前記リューズが引き出された状態と判別された場合に、前記地磁気検出手段の検出結果に基づき前記方位表示手段により特定の方位を指し示させる処理を停止させる一方、
    前記リューズが押し戻された状態と判別された場合に、前記地磁気検出手段の検出結果に基づき前記方位表示手段により特定の方位を指し示させる処理を再開させることを特徴とする請求項3記載の電子方位計。
  5. 前記方位算出手段は、
    前記地磁気検出手段の検出結果である地磁気の方向に前記補正値が表わす角度を加算した方向を前記特定の方位として求める構成であることを特徴とする請求項1記載の電子方位計。
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US10338536B2 (en) 2016-03-28 2019-07-02 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece

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