JPH10170564A - クロック周波数測定回路及びその方法 - Google Patents

クロック周波数測定回路及びその方法

Info

Publication number
JPH10170564A
JPH10170564A JP33323796A JP33323796A JPH10170564A JP H10170564 A JPH10170564 A JP H10170564A JP 33323796 A JP33323796 A JP 33323796A JP 33323796 A JP33323796 A JP 33323796A JP H10170564 A JPH10170564 A JP H10170564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock
frequency
measured
counting
reference clock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP33323796A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Kato
明美 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
Priority to JP33323796A priority Critical patent/JPH10170564A/ja
Publication of JPH10170564A publication Critical patent/JPH10170564A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Frequencies, Analyzing Spectra (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば入力クロック周波数範囲2Hz〜1M
Hzに対応できる超広帯域のクロック周波数測定回路を
得る。 【解決手段】 本発明のクロック周波数測定回路は、周
波数測定の基準となる、数種類の高安定な基準クロック
を生成する基準クロック発生回路1、周波数測定を実施
する際の基準クロックを選択する基準クロックセレク
タ2、基準クロックのパルス数をカウントする基準ク
ロックカウンタ3、(被測定)入力クロックパルス信号
のパルス数をカウントする被測定クロックカウンタ
4、両クロックカウンタ3,4に対して測定開始、終
了のタイミングを与え、予備測定時には基準クロックの
選択、測定方法の判定を行い、周波数測定動作終了後、
(被測定)入力クロックパルス信号の周波数算出を行う
制御部5とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクロック周波数測定
回路及びその方法に関し、特に超広帯域のクロック周波
数測定回路及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば2Hz〜1MHzといった超広帯
域のクロックを測定する必要がある場合がある。従来の
クロック周波数測定回路では、例えば図5(a)のタイ
ムチャートに示すように、一定のサンプリング周期T1
毎に入力(クロック)パルスのパルス数N1 をカウント
し、入力パルスの周波数f1 を、f1 =N1 /T1 から
算出するものがある。この場合の算出された入力パルス
の周波数は図5(b)に示す如くになる。
【0003】しかし、この場合は周波数を1/T1 の分
解能で測定することになるため、充分な測定精度が得ら
れないという問題点がある。このことは、サンプリング
周期T1 と入力(クロック)パルスとの間の同期がとれ
ていないため、図5のcに示すような端数時間が発生す
ることに起因している。
【0004】特開平1−124773号公報には、図5
に示す端数時間cをサンプリング周期T1 より、短い周
期を持つ端数クロックを用いて測定する方法が提案され
ている。しかし、この提案では入力(クロック)パルス
の周期が、サンプリング周期T1 より長い場合は測定で
きない。
【0005】特開平4−339272号公報には図6に
示すように、特開平1−124773号公報の提案とは
逆に、入力(クロック)パルス1周期中に含まれる基準
クロックのパルスをカウントすることによって、入力パ
ルス周波数を測定する場合に、入力パルスN2 (入力パ
ルス周波数により調整する)周期中に、含まれる基準ク
ロックのパルス数を計測することによって、入力された
パルス周波数に応じた適当な測定時間を設定して、高精
度且つ短時間での測定が可能とされている。
【0006】すなわち、図6においてカウンタ32は、
CPUからなる制御手段34によって設定された値N2
だけ、入力(クロック)パルスをカウントする。そし
て、カウンタ32は、最初の入力パルスを受けたときに
スタート信号を発生し、設定値N2 だけ入力パルスをカ
ウントしたときに、ストップ信号を発生する。タイマ3
6は、カウンタ32からスタート信号を受けてから、ス
トップ信号を受けるまでの時間を、基準クロック38
(の出力)に従って計測し、時間計測値を制御手段34
に出力する。制御手段34は、時間計測値が設定値N2
に対応した範囲内にあるときは、この時間計測値に対応
した周波数値を演算して出力し、時間計測値が設定値N
2 に対応した範囲内にないときには、この時間計測値に
応じてカウンタ32の設定値を変更する。
【0007】しかし、入力(クロック)パルス周波数が
低い場合は、入力パルスをカウントするカウンタの桁数
を大きくとる必要があり、測定精度は高くなるが回路規
模が大きくなる問題が残る。また、入力(クロック)パ
ルスの周期が、基準クロック(サンプリング)周期より
短い場合は測定できない。
【0008】特開平3−27787号公報には、図7に
示すように入力パルス信号PG、タイムベース信号T
B、発振器45からの(基準)クロック信号CK0 を入
力する、ステートマシン46を備えたクロック周波数測
定回路が提案されている。
【0009】また、このクロック周波数測定回路は、ス
テートマシン46からのCCL信号によりカウントをク
リアし、パルス信号PGをカウントするパルスカウンタ
47、発振器45からの(基準)クロック信号CK0 を
カウントするクロックカウンタ48、ステートマシン4
6からのラッチ信号RCKにより、パルスカウンタ4
7、クロックカウンタ48それぞれのカウントデータを
ラッチするラッチレジスタ49,40、及びこれらのラ
ッチレジスタ49,40のカウントデータをCPUに与
えるために、CPUに結合するCPUバス41を備えて
いる。
【0010】ステートマシン46は、S0 〜S4 間での
5ステートをとることができ、それぞれ、そのステート
に対して内部に4つのレジスタが定義される。このステ
ートマシン46は、PG、TB2つの入力条件の変化に
対してステートS0 〜S4 の間を遷移する。そして、C
CL=1となるときにパルスカウンタ47、クロックカ
ウンタ48をクリアし、同じくRCKの立ち上がり時に
パルスカウンタ47、クロックカウンタ48のカウント
データをレジスタ49,40それぞれにラッチさせる働
きをする。
【0011】ステートマシン46の指示により、パルス
カウンタ47は、TBが”1”から”0”に変わったあ
との最初のPGの立ち上がりから、次のTBの”1”か
ら”0”に変わったあとの最初のPGの立ち上がり間で
の期間Tにおける、PGの立ち上がりの数をカウントす
る。また、クロックカウンタ48は、期間Tにおける基
準クロック信号CK0 のパルス数をカウントする。
【0012】そして、期間T3 の区切り毎にRCK信号
により、カウンタ47,48はそれぞれレジスタ49,
40に、期間T3 の間のカウントデータN3 ,M3 をラ
ッチされ、そのCK0 信号の1パルス分あとにCCL信
号により、各カウンタ47,48はそのカウントデータ
をクリアされる。ラッチレジスタ49,40にラッチさ
れたカウントデータN3 ,M3 は、CPUからの呼び出
しにより、CPUバス41を介してCPUに出力され、
ここで入力パルス周波数f3 は、f3 =(N3/M3 )
CK0 に基づき演算される。この場合の入力パルス周波
数測定可能範囲は、例えば16Hz〜120kHzが得
られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す特開平3−
27787号公報記載の提案の場合、入力パルス周波数
測定可能範囲が、例えば16Hz〜120kHzと広く
とれる特徴があるが、例えば2Hz〜1MHzの測定可
能範囲を考えるとまだ不充分である。
【0014】本発明の目的は、例えば入力クロック周波
数範囲2Hz〜1MHzに対応できる超広帯域のクロッ
ク周波数測定回路及びその方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるクロック周
波数選択回路は、互いに異なる周波数の複数の基準クロ
ックを択一的に導出する基準クロック選択手段と、この
選択された基準クロックと被測定クロックとを夫々計数
する第1及び第2の計数手段と、前記第1の計数手段の
計数値が所定値に達するまで前記第2の計数手段の計数
を行わしめそのときの前記第1及び第2の計数手段の計
数差が予め定められた範囲内の値になるまで、前記基準
クロック選択手段の選択を制御し、前記計数差が予め定
められた範囲内の値になったときの選択基準クロックと
前記被測定クロックとを所定時間前記第1及び第2の計
数手段により計数せしめる制御手段と、前記第1及び第
2の計数手段の計数結果に応じて前記被測定クロックの
周波数を算出する算出手段とを含むことを特徴とする。
【0016】そして、前記制御手段は、前記選択基準ク
ロックと前記被測定クロックとの周波数の大小を判定す
る手段と、前記被測定クロックの周波数が大なる場合
に、前記所定時間に相当する計数終了値を前記第1の計
数手段に設定する手段とを有することを特徴とする。
【0017】更に、前記制御手段は、前記選択基準クロ
ックと前記被測定クロックとの周波数の大小を判定する
手段と、前記選択基準クロックの周波数が大なる場合
に、前記所定時間に相当する計数終了値を前記第2の計
数手段に設定する手段とを有することを特徴とする。
【0018】また、前記算出手段は、前記第1及び第2
の計数手段の計数結果を夫々X,Yとし、前記選択基準
クロックの周期をTとしたとき、前記被測定クロックの
周波数fを、f=Y/(T×X)にて算出するようにし
たことを特徴とする。
【0019】本発明によるクロック周波数測定方法は、
互いに異なる周波数の複数の基準クロックの一つを選択
してこの選択基準クロックの計数値が所定値に達するま
で計数しつつ被測定クロックもその間計数する第1のス
テップと、これ等両計数値の計数差が所定範囲に達する
か否かを判定して所定範囲になるまで前記選択基準クロ
ックの選択を順次制御する第2のステップと、しかる後
に前記選択基準クロックと前記被測定クロックとの計数
を所定時間行う第3のステップと、これ等計数結果に応
じて前記被測定クロックの周波数を算出する第4のステ
ップとを含むことを特徴とする。
【0020】そして、前記第3のステップにおいて、前
記選択基準クロックと前記被測定クロックとの周波数の
大小を判定し、この判定により前記被測定クロックの周
波数が大なる場合、前記所定時間に相当する計数終了値
に前記選択基準クロックの計数値が達するまで、前記被
測定クロックの計数をなすをことを特徴とする。
【0021】更に、前記第3のステップにおいて、前記
選択基準クロックと前記被測定クロックとの周波数の大
小を判定し、この判定により前記選択基準クロックの周
波数が大なる場合、前記所定時間に相当する計数終了値
に前記被測定クロックの計数値が達するまで、前記選択
基準クロックの計数をなすをことを特徴とする。
【0022】また、前記4のステップは、前記選択基準
クロック及び被測定クロックの計数結果を夫々X,Yと
し、前記選択基準クロックの周期をTとしたとき、前記
被測定クロックの周波数fを、f=Y/(T×X)にて
算出するようにしたことを特徴とする。
【0023】本発明の作用は次の通りである。数種類の
基準クロックを用意し、この基準クロックの選択、及び
基準クロックと被測定信号(入力クロックパルス)との
周波数関係を判別するため、予備測定を行い、予備測定
の結果を基に最適な基準クロックを選択する。周波数測
定を行う際、高精度、且つ短時間(高効率)に行うに
は、その2信号(入力クロックと基準クロック)間の周
波数比が、回路(主にパルス信号カウント用のカウン
タ)規模に応じて、適当に保たれている必要がある。周
波数比が大きすぎる場合は、測定精度は上がるが必要以
上に測定時間を要し、あるいは用意したカウンタがオー
バーフローする可能性もでてくる。逆に、周波数比が小
さすぎる場合は、高精度の測定ができなくなる。従っ
て、常に最適なクロックを選択することが重要である。
【0024】予備測定の結果に応じて、クロックパルス
周波数測定の方法を選択する。まず、選択された基準ク
ロックに対し、入力クロック周波数が高い場合、選択さ
れた基準クロックのNパルス分を測定時間とし、その時
間内の入力クロックパルス数をカウントし、(被測定)
入力クロックパルス信号周波数を算出する。逆に、選択
された基準クロックに対し、入力クロック周波数が低い
場合、入力クロックパルスのNパルス分を測定時間と
し、その時間内の選択された基準クロックパルス数をカ
ウントし、(被測定)入力クロックパルス信号周波数を
算出する。なお、数値Nの値は、予備測定の結果を基
に、その都度適当な値に設定する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例について
図面を参照して説明する。
【0026】図1は本発明によるクロック周波数測定回
路の実施例の構成を示すブロック図である。
【0027】図1において、本発明のクロック周波数測
定回路は、周波数測定の基準となる、数種類の高安定な
基準クロックを生成する基準クロック発生回路1、周波
数測定を実施する際の基準クロックを選択する基準ク
ロックセレクタ2、基準クロックのパルス数をカウン
トする基準クロックカウンタ3、(被測定)入力クロッ
クパルス信号のパルス数をカウントする被測定クロッ
クカウンタ4、両クロックカウンタ3,4に対して測定
開始、終了のタイミングを与え、予備測定時には基準
クロックの選択、測定方法の判定を行い、周波数測定動
作終了後、(被測定)入力クロックパルス信号の周波数
算出を行う制御部5とで構成される。
【0028】本発明の実施例の動作は、図2のフローチ
ャートに示すように、まず予備測定を行う。この場合、
基準クロックセレクタ2は、予め定められた初期位置に
設定する(被測定入力クロックパルス信号の周波数
は、事前に予想できないため)(ステップ11)。つい
で、基準クロックカウンタ3に対し、適当なカウント終
了値を設定する(この設定値により予備測定の測定時間
が決定される)(ステップ12)。制御部5より測定開
始のトリガを与え、両カウンタ3,4のカウントアッ
プを開始させる(ステップ13)。
【0029】基準クロックカウンタ3が設定されたカウ
ント終了値(測定時間に対応する)に達するまでの間、
被測定クロックカウンタ4はそのパルス数をカウント
する。基準クロックカウンタ3が設定されたカウント終
了値に到達したかどうかを判定(ステップ14)し、N
Oの場合はカウントを継続し、YESの場合はその時点
で両カウンタ3,4の動作(カウント)を停止し、被測
定クロックカウンタ4のカウント値を制御部5が取得
する(ステップ15)。この際、カウンタ3,4がオー
バーフローしていないことを確認する。
【0030】ステップ12で設定した基準クロックカウ
ンタ3のカウント終了値と、ステップ15で取得した被
測定クロックカウンタ4のカウント値より、周波数測
定用基準クロックの選択、及び周波数測定方法の判定
(が可能か?)(ステップ16)を行う。
【0031】ただし、この予備測定に使用された基準ク
ロックと、入力クロックとの周波数差があまりにも
大きすぎる場合、あるいは逆に小さすぎる場合(NOの
場合)、予備測定の基準クロックを基準クロックセレ
クタ2で変更し、その周波数差が適当な値(予め設定さ
れた値)になるまで、ステップ11〜16の予備測定動
作を繰り返す。
【0032】選択された基準クロックと被測定入力ク
ロックパルス信号との間の周波数差が、上述の予め設
定された適当な値となる(ステップ17)と、次のよう
に基準クロックと、被測定入力クロックパルス信号
とのどちらの周波数が高いかに分け(ステップ18)
て、周波数の測定に入る。
【0033】まず、被測定入力クロックパルス信号
が、選択された基準クロック(周期T)よりも速い場
合は、基準クロックカウンタ3に対し、適当な(予備測
定結果から割り出す)カウント終了値”X”を設定する
(ステップ19)。この設定値により、測定終了のタイ
ミング(測定時間)が決定される。
【0034】制御部5より測定開始のトリガを与え、
両カウンタ3,4のカウントアップを開始する(ステッ
プ20)。基準クロックカウンタ3が、設定されたカウ
ント終了値(測定時間)に達するまでの間、被測定クロ
ックカウンタ4はそのパルス数をカウントする。基準
クロックカウンタ3が、設定されたカウント終了値(測
定時間)に達して、カウントが終了したかどうかを判定
(ステップ21)し、NOの場合はカウントを継続し
て、YESの場合は制御部5は被測定クロックカウンタ
4のカウント値”Y”を取得する(ステップ22)。
【0035】ステップ18で設定した測定時間(T×
X)と、ステップ21で取得した被測定クロックカウン
タ4のカウント値”Y”より、被測定入力クロックパ
ルス信号周波数(f)は、f=Y/(T×X)で与えら
れる(ステップ27)。この場合のタイミングチャート
を図3に示す。
【0036】次に、被測定入力クロックパルス信号
が、選択された基準クロック(周期T)よりも遅い場
合は、被測定クロックカウンタ4に対し、適当な(予備
測定結果から割り出す)カウント終了値”Y”を設定す
る(ステップ23)。この設定値により、測定終了のタ
イミング(パルス数)が決定される。
【0037】制御部5より測定開始のトリガを与え、
両カウンタ3,4のカウントアップを開始する(ステッ
プ24)。被測定クロックカウンタ4が、設定されたカ
ウント終了値(パルス数)に達するまでの間、基準クロ
ックカウンタ3はそのパルス数をカウントする。被測
定クロックカウンタ4が、設定されたカウント終了値
(パルス数)に達して、カウントが終了したかどうかを
判定(ステップ25)し、NOの場合はカウントを継続
して、YESの場合は制御部5は基準クロックカウンタ
3のカウント値”X”を取得する(ステップ26)。
【0038】ステップ22で設定したパルス数と、ステ
ップ25で取得した基準クロックカウンタ3のカウント
値”X”より、被測定入力クロックパルス信号周波数
(f)は、f=Y/(T×X)で与えられる(ステップ
27)。この場合のタイミングチャートを図4に示す。
【0039】以上のように、選択された基準クロック
に対して、被測定入力クロックパルス信号周波数が高い
場合と、低い場合の2通りの測定方法を採用し、カウン
ト終了値”X”あるいは”Y”として、その周波数差に
応じて適当な値を設定することにより、高精度、且つ効
率のよい超広帯域の周波数測定が可能となる。
【0040】本発明の具体例(数値例)として、以下の
ようなケースについて説明する。まず、基準クロック
として1MHz(T=1μs)、1kHz(T=1m
s)の2種を用意する。基準クロックカウンタ3及び被
測定クロックカウンタ4として、それぞれ16ビット
(0〜65535)のカウンタを用いる。制御部5には
CPUを使用し、クロック周波数測定回路全体の制御、
予備測定の結果判定、周波数算出等を行う。この場合
に、被測定入力クロックパルス信号周波数が高速:1M
Hz、低速:2Hz、中速:1kHzの3通りの例につ
いて、その測定方法及び測定精度の例を述べる。
【0041】高速:1MHzの場合、制御部(CPU)
5が予備測定の結果より、基準クロックとして1kH
zを選択する。基準クロックカウンタ3のカウント終了
値”X”を適当な値に設定する。この場合は、X=10
と設定する。制御部5よりカウントスタートのトリガ
を両カウンタ3,4に与えて、クロック周波数測定を開
始する。基準クロックと被測定入力クロックが非同
期であると仮定すると、取得される被測定クロックカウ
ンタ4のカウント値”Y”は、10,000±1 の範囲に入
ることが予想される。
【0042】この場合、算出される被測定入力クロック
パルスの周波数(f)は、 Y=10,000の場合、f=10,000/(1ms×10) =1.0000 MHz Y=10,001の場合、f=10,001/(1ms×10) =1.0001 MHz Y= 9,999の場合、f= 9,999/(1ms×10) =0.9999 MHz すなわち、理論上その測定誤差は、±0.01%以内と
なる。
【0043】低速:2Hzの場合、制御部(CPU)5
が予備測定の結果より、基準クロックとして1kHz
を選択する。被測定クロックカウンタ4のカウント終了
値”Y”を適当な値に設定する。この場合は、Y=20
と設定する。制御部5よりカウントスタートのトリガ
を両カウンタ3,4に与えて、クロック周波数測定を開
始する。基準クロックと被測定入力クロックが非同
期であると仮定すると、取得される基準クロックカウン
タ3のカウント値”X”は、10,000±1 の範囲に入る
ことが予想される。
【0044】この場合、算出される被測定入力クロック
パルスの周波数(f)は、 X=10,000の場合、f=20/(1ms×10,000) =2.0000Hz X=10,001の場合、f=20/(1ms×10,001) =1.9998Hz X= 9,999の場合、f=20/(1ms× 9,999) =2.0002Hz すなわち、理論上その測定誤差は、±0.01%以内と
なる。
【0045】中速:1kHzの場合、制御部(CPU)
5が予備測定の結果より、基準クロックとして1MH
zを選択する。被測定クロックカウンタ4のカウント終
了値”Y”を適当な値に設定する。この場合は、Y=1
0と設定する。制御部5よりカウントスタートのトリガ
を両カウンタ3,4に与えて、クロック周波数測定を
開始する。基準クロックと被測定入力クロックが非
同期であると仮定すると、取得される基準クロックカウ
ンタ3のカウント値”X”は、10,000±1 の範囲に入
ることが予想される。
【0046】この場合、算出される被測定入力クロック
パルスの周波数(f)は、 X=10,000の場合、f=10/(1μs×10,000)=1.0000 kHz X=10,001の場合、f=10/(1μs×10,001)=0.9999 kHz Y= 9,999の場合、f=10/(1μs× 9,999)=1.0001 kHz すなわち、理論上その測定誤差は、±0.01%以内と
なる。
【0047】本例の場合、2Hz〜1MHzの広範な被
測定入力クロックパルス信号の周波数に対して、±0.
01%以内の測定誤差で、効率のよい周波数測定が可能
となる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、何種類か
の基準クロックを準備し、予備測定によって基準クロッ
ク及び測定方法を選択して、例えば2Hz〜1MHzの
広範な被測定入力クロックパルス信号の周波数に対し
て、±0.01%以内の測定誤差で、効率のよい周波数
測定を可能とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】本発明の実施例の周波数測定のフローチャート
である。
【図3】入力クロックが基準クロックより速い場合のタ
イミングチャートである。
【図4】入力クロックが基準クロックより遅い場合のタ
イミングチャートである。
【図5】従来のクロック周波数測定回路の一例のタイミ
ングチャートである。
【図6】従来のクロック周波数測定回路の他の一例のブ
ロック図である。
【図7】従来のクロック周波数測定回路のさらに他の一
例のブロック図である。
【符号の説明】
1 基準クロック発生回路 2 基準クロックセレクタ 3 基準クロックカウンタ 4 被測定クロックカウンタ 5 制御部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる周波数の複数の基準クロッ
    クを択一的に導出する基準クロック選択手段と、この選
    択された基準クロックと被測定クロックとを夫々計数す
    る第1及び第2の計数手段と、前記第1の計数手段の計
    数値が所定値に達するまで前記第2の計数手段の計数を
    行わしめそのときの前記第1及び第2の計数手段の計数
    差が予め定められた範囲内の値になるまで、前記基準ク
    ロック選択手段の選択を制御し、前記計数差が予め定め
    られた範囲内の値になったときの選択基準クロックと前
    記被測定クロックとを所定時間前記第1及び第2の計数
    手段により計数せしめる制御手段と、前記第1及び第2
    の計数手段の計数結果に応じて前記被測定クロックの周
    波数を算出する算出手段とを含むことを特徴とするクロ
    ック周波数測定回路。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記選択基準クロック
    と前記被測定クロックとの周波数の大小を判定する手段
    と、前記被測定クロックの周波数が大なる場合に、前記
    所定時間に相当する計数終了値を前記第1の計数手段に
    設定する手段とを有することを特徴とする請求項1記載
    のクロック周波数測定回路。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記選択基準クロック
    と前記被測定クロックとの周波数の大小を判定する手段
    と、前記選択基準クロックの周波数が大なる場合に、前
    記所定時間に相当する計数終了値を前記第2の計数手段
    に設定する手段とを有することを特徴とする請求項1記
    載のクロック周波数測定回路。
  4. 【請求項4】 前記算出手段は、前記第1及び第2の計
    数手段の計数結果を夫々X,Yとし、前記選択基準クロ
    ックの周期をTとしたとき、前記被測定クロックの周波
    数fを、f=Y/(T×X)にて算出するようにしたこ
    とを特徴とする請求項2または3記載のクロック周波数
    測定回路。
  5. 【請求項5】 互いに異なる周波数の複数の基準クロッ
    クの一つを選択してこの選択基準クロックの計数値が所
    定値に達するまで計数しつつ被測定クロックもその間計
    数する第1のステップと、これ等両計数値の計数差が所
    定範囲に達するか否かを判定して所定範囲になるまで前
    記選択基準クロックの選択を順次制御する第2のステッ
    プと、しかる後に前記選択基準クロックと前記被測定ク
    ロックとの計数を所定時間行う第3のステップと、これ
    等計数結果に応じて前記被測定クロックの周波数を算出
    する第4のステップとを含むことを特徴とするクロック
    周波数測定方法。
  6. 【請求項6】 前記第3のステップにおいて、前記選択
    基準クロックと前記被測定クロックとの周波数の大小を
    判定し、この判定により前記被測定クロックの周波数が
    大なる場合、前記所定時間に相当する計数終了値に前記
    選択基準クロックの計数値が達するまで、前記被測定ク
    ロックの計数をなすをことを特徴とする請求項5記載の
    クロック周波数測定方法。
  7. 【請求項7】 前記第3のステップにおいて、前記選択
    基準クロックと前記被測定クロックとの周波数の大小を
    判定し、この判定により前記選択基準クロックの周波数
    が大なる場合、前記所定時間に相当する計数終了値に前
    記被測定クロックの計数値が達するまで、前記選択基準
    クロックの計数をなすをことを特徴とする請求項5記載
    のクロック周波数測定方法。
  8. 【請求項8】 前記4のステップは、前記選択基準クロ
    ック及び被測定クロックの計数結果を夫々X,Yとし、
    前記選択基準クロックの周期をTとしたとき、前記被測
    定クロックの周波数fを、f=Y/(T×X)にて算出
    するようにしたことを特徴とする請求項6または7記載
    のクロック周波数測定方法。
JP33323796A 1996-12-13 1996-12-13 クロック周波数測定回路及びその方法 Withdrawn JPH10170564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33323796A JPH10170564A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 クロック周波数測定回路及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33323796A JPH10170564A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 クロック周波数測定回路及びその方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10170564A true JPH10170564A (ja) 1998-06-26

Family

ID=18263864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33323796A Withdrawn JPH10170564A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 クロック周波数測定回路及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10170564A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518283A (ja) * 2004-07-28 2008-05-29 サンディスク コーポレイション 最適化された不揮発性記憶システム
JP2010279715A (ja) * 2000-04-17 2010-12-16 Vivometrics Inc 生理学的徴候を着装携行式にモニタするモニタ装置、システムおよび記録媒体
JP2014185998A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Lapis Semiconductor Co Ltd 半導体装置及び測定方法
CN104375004A (zh) * 2013-08-14 2015-02-25 苏州海博智能***有限公司 一种测量晶振频率误差的方法及***
US9411721B2 (en) 2013-11-15 2016-08-09 Sandisk Technologies Llc Detecting access sequences for data compression on non-volatile memory devices
US10365841B2 (en) 2011-12-12 2019-07-30 Sandisk Technologies Llc Non-volatile storage systems with go to sleep adaption
CN111026232A (zh) * 2019-11-08 2020-04-17 深圳市汇顶科技股份有限公司 时钟校准方法、芯片、电子设备
CN113093510A (zh) * 2021-02-26 2021-07-09 山东师范大学 一种时钟频率信号误差测量仪及方法
CN113834970A (zh) * 2020-06-24 2021-12-24 精工爱普生株式会社 频率计测装置、微控制器和电子设备
CN114172493A (zh) * 2021-11-26 2022-03-11 烽火通信科技股份有限公司 一种频率锁定的判断方法及电路
CN117110707A (zh) * 2023-10-24 2023-11-24 芯潮流(珠海)科技有限公司 Soc集成芯片、频率测量电路及频率测量方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010279715A (ja) * 2000-04-17 2010-12-16 Vivometrics Inc 生理学的徴候を着装携行式にモニタするモニタ装置、システムおよび記録媒体
JP2008518283A (ja) * 2004-07-28 2008-05-29 サンディスク コーポレイション 最適化された不揮発性記憶システム
US8292177B2 (en) 2004-07-28 2012-10-23 Sandisk Technologies Inc. Optimized non-volatile storage systems
US11157182B2 (en) 2011-12-12 2021-10-26 Sandisk Technologies Llc Storage systems with go to sleep adaption
US10365841B2 (en) 2011-12-12 2019-07-30 Sandisk Technologies Llc Non-volatile storage systems with go to sleep adaption
JP2014185998A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Lapis Semiconductor Co Ltd 半導体装置及び測定方法
CN104375004A (zh) * 2013-08-14 2015-02-25 苏州海博智能***有限公司 一种测量晶振频率误差的方法及***
US9411721B2 (en) 2013-11-15 2016-08-09 Sandisk Technologies Llc Detecting access sequences for data compression on non-volatile memory devices
CN111026232A (zh) * 2019-11-08 2020-04-17 深圳市汇顶科技股份有限公司 时钟校准方法、芯片、电子设备
CN113834970A (zh) * 2020-06-24 2021-12-24 精工爱普生株式会社 频率计测装置、微控制器和电子设备
CN113834970B (zh) * 2020-06-24 2024-02-09 精工爱普生株式会社 频率计测装置、微控制器和电子设备
CN113093510A (zh) * 2021-02-26 2021-07-09 山东师范大学 一种时钟频率信号误差测量仪及方法
CN114172493A (zh) * 2021-11-26 2022-03-11 烽火通信科技股份有限公司 一种频率锁定的判断方法及电路
CN117110707A (zh) * 2023-10-24 2023-11-24 芯潮流(珠海)科技有限公司 Soc集成芯片、频率测量电路及频率测量方法
CN117110707B (zh) * 2023-10-24 2024-01-30 芯潮流(珠海)科技有限公司 Soc集成芯片、频率测量电路及频率测量方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10170564A (ja) クロック周波数測定回路及びその方法
JPH08297177A (ja) 時間間隔測定回路
US5592659A (en) Timing signal generator
CN100520419C (zh) 改进的频率确定
JPH06347569A (ja) 周波数逓倍回路及びパルス時間間隔測定装置
JPS5913957A (ja) 速度検出回路
JP2001013179A (ja) リングオシレータクロック周波数測定方法、リングオシレータクロック周波数測定回路、およびマイクロコンピュータ
JPH085646A (ja) 車速検出装置
JPH0464431B2 (ja)
JPH05188067A (ja) サーボモータの速度検出装置
JPH04233467A (ja) モータの速度測定方法及びその装置
JP3223884B2 (ja) デューティ比判定回路及びデューティ比判定方法
JPH0933579A (ja) 周期測定回路
JPS59214920A (ja) パルス周波数演算方式
JPH08189942A (ja) パルス幅計測装置
JPH05302940A (ja) 周波数測定装置
KR950013602B1 (ko) 주파수 측정장치
JPH08292822A (ja) インテリジェントタイマ
JPS6061662A (ja) デイジタル式速度検出方式
JPH1114774A (ja) 時間測定方法及び時間測定システム
JPH0712861A (ja) パルス周波数測定方法及び装置
JP2595583Y2 (ja) 半導体試験装置用遅延発生装置
JPH0692990B2 (ja) デイジタル周期計測回路
JPH0923159A (ja) 測定装置
JPH01304360A (ja) 電動機速度検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302