JPH1016788A - 電動車両 - Google Patents

電動車両

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JPH1016788A
JPH1016788A JP8169361A JP16936196A JPH1016788A JP H1016788 A JPH1016788 A JP H1016788A JP 8169361 A JP8169361 A JP 8169361A JP 16936196 A JP16936196 A JP 16936196A JP H1016788 A JPH1016788 A JP H1016788A
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floor
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frame
wheel
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Kunihiro Hayashi
邦宏 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機動性の高い小型な車両寸法を有すると共
に、広く剛性の高いフロアを備え、乗員が余裕をもって
快適に乗車し得る電車両を提供する。 【解決手段】 本発明は、前輪10より後方に位置しか
つ前記左右の内縁の対向間隔以上の幅を有するメインフ
ロア22と、前輪10の内縁より狭小なる幅を有し両前
輪10の間に突出するようメインフロア22に延設した
フロントフロア23とを備える一方、メインフロア22
の両側部及び前端部に沿って屈曲するメインフレーム3
4と、メインフレーム34の前端部にフロントフロア2
3の幅以下の対向間隔をもって突設されたフロントフレ
ーム32とを備え、メインフレーム34は、メインフロ
ア22及び単座シート14を下方から保持すると共に、
フロントフレーム34は、フロントフロア23を下方か
ら支持すると共に操舵部Cを保持するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右一対の前輪及
び後輪を有する電動車輛に関し、特に一人の乗員のみが
乗車する電動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】足腰の弱った人が移動するときには電動
車椅子が利用され、またゴルフ場内での人の移動にはゴ
ルフキャリーが利用されており、一般にこれらの車両は
バッテリーを電源とする電動車両である。この種の一人
乗り用電動車両の例を図9(斜視図)および図10(平
面図)に示す。
【0003】図9、図10の車両は、前後輪a,bが二
輪づつあり前二輪aをハンドルcで操舵する構造になっ
ており、乗員がハンドルcを握って回動させればハンド
ルポストc1が回転して前輪aが所望する操舵方向に指
向する。なお、車体の後半部の単座シート(座席)d下
にはバッテリーeが搭載される。このバッテリーeを電
源に後輪bは図示しないモータで駆動される。また、バ
ッテリーeの前方には、搭乗した乗員が足を乗せる矩形
の平坦なフロアgが設けられている。さらに、このフロ
アgの前方には、前輪aが位置し、その前輪の間には、
ハンドルポストc1を保持すると共にハンドルポストc
1の回転によって前輪を操舵する操舵機構が介在してお
り、この操舵機構及び前輪aは、前記フロアfの前端部
から上方へと立ち上がる半円筒状のフェンダーhによっ
て覆われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な電動車両を電動車椅子、あるいは一人乗り用のゴルフ
キャリアなどに用いるためには、車両が小型で小回りの
きくものであることが重要になる。このため、各部の構
成も要求される車両寸法に応じてかなり縮小化されてお
り、フロアgも最低限の広さに抑えられているのが現状
である。従って、従来のこの種の車両においては、機動
性においてはある程度の性能が得られたとしても、足を
置くためのフロアが狭いため乗員によっては、つま先が
フェンダーhに当たり、不自然な乗車姿勢をとることを
余儀無くされるという問題が生じる。もっとも、フェン
ダーhの位置を前方へと移動させれば、フロアを広く設
定することも可能ではあるが、その場合には前輪も共に
前方へと移動させるか、あるいは前輪を左右方向へと突
出させることが必要となり、これでは車両の全長あるい
は車幅が増大し、車両の大型化を招くため、機動性の面
での問題が生じる。
【0005】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、機動性の高い小型な車両寸法
を備えると共に、広い面積と高い剛性を有するフロアを
備え、乗員が余裕をもって乗車することができる快適性
に優れた電動車両の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。すなわち、本願請求項1
記載の発明は、左右一対の前輪及び後輪を支持すると共
に、一人の乗員が着座する単座シートと、前記単座シー
トの下方において前方へと突出するフロアと、前記フロ
アの前方に設けた前輪の操舵部とを支持するフレーム構
造を備えた電動車両において、前記フロアを、前記前輪
より後方に位置しかつ前記左右の車輪の内縁における対
向間隔以上の幅を有するメインフロアと、前記前輪の内
縁より狭小なる幅を有し前記両前輪の間に突出するよう
前記メインフロアに延設したフロントフロアとにより構
成すると共に、前記メインフロアの両側部及び前端部に
沿って屈曲するメインフレームと、前記メインフレーム
の前端部に、前記フロントフロアの幅以下の対向間隔を
もって突設されたフロントフレームとを設け、前記メイ
ンフレームは、前記メインフロア及び単座シートを下方
から保持すると共に、前記フロントフレームは、フロン
トフロアを下方から支持すると共に操舵部を保持するも
のである。
【0007】従って、本願請求項1記載の発明において
は、メインフロアの前方にフロントフロアを延設したた
め、車両全体の幅を拡大することなく余裕をもって着座
することができ、しかもフロントフロアは前輪の内縁よ
り狭小となる幅に設定されているため、車幅が拡大され
ることもなく、車両の機動性が損なわれることもない。
また、各フロアはメインフレームとフロントフレームに
よって下方から支持されるため、フロア面積が拡大され
てもフロアには十分な剛性を得ることができる。
【0008】本願請求項2記載の発明は、前記請求項1
記載の操舵部を、上端部にハンドルを固定してなる操舵
軸と、この操舵軸を回動自在に支持する操舵軸支持部
と、前記操舵軸の回動運動を前記前輪の指向角を変更す
る指向運動に変換する前輪指向機構とを備え、前記操舵
軸支持部は、操舵軸の中間部を支持する上側操舵軸支持
部と、前記操舵軸の下端部を回動自在に支持する下側操
舵軸支持部とよりなり、前記下側操舵軸支持部、前記前
輪の支持機構、及び前輪指向機構をフロントフレームに
よってその下方に保持させるようにしたものとなってい
る。
【0009】このように、下側操舵軸支持部、前輪支持
機構、及び前輪指向機構などがフロントレームの下方に
保持されるため、これらが、フロントフロアの設定の妨
げとなることはなくなり、フロントフロアに十分な面積
を容易に設定することができる。
【0010】また、本願請求項3記載の発明は、前輪の
支持機構を、フロントフレームの下方に保持された支持
プレート部と、この支持プレート部に固定された左右一
対のサスペンションアームブラケットと、このサスペン
ションアームブラケットによって上下方向に揺動自在に
支持されると共に前記前輪を回動自在に支持する左右一
対のサスペンションアームとにより構成すると共に、前
輪指向機構を、各前輪を指向方向及び回動方向において
移動自在に支持する左右一対の前輪ブラケットと、操舵
軸の下部に固定された連結プレートと、前記連結プレー
トと前記各前輪ブラケットとにそれぞれ軸着した左右一
対のタイロッドとを備え、前輪の指向方向が直進方向に
ある時、前記連結プレートと各タイロッドとの軸着部の
中心を、前記サスペンションアームの上下方向における
揺動中心軸線とを一致させるようにしたものとなってい
る。
【0011】この本願請求項3記載の発明において、サ
スペンションアームが上下に揺動する際には、タイロッ
ドも共に揺動することとなるが、この際、タイロッドの
軸着部の中心がサスペンションアームの揺動中心軸線と
一致するため、サスペンションアームやアームブラケッ
トに無理な力が加わることはなく、スムーズな揺動が可
能となり、良好な耐久性及び寿命を得ることができる。
【0012】また、本願請求項4記載の発明において
は、構成の単純化を図るため、支持プレート部に操舵軸
の下端を回動自在に支持する下側操舵軸支持部を設けた
ものとなっている。
【0013】さらに、本願請求項5記載の発明において
は、下側操舵軸支持部を、操舵軸の下端部を回動自在に
支持する円筒部材によって形成すると共に、支持プレー
トを前記操舵軸と直交するよう後方から前方にかけて斜
め上方へと傾斜する傾斜部を有し、かつ前記円筒部材を
その中心軸線が前記傾斜部と直交するよう傾斜部に固定
するようにしたため、操舵軸の組み付けが容易になると
共に、前記円筒部材を溶着する場合などには作業が行い
易くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に
係る電動四輪車の車体構造の全体説明図、図2は側面
図、図3は平面図、図4は車体前部の構造を説明する側
面図、図5は同斜視図、図6はフレームおよびステアリ
ング部を説明する平面図、図7は図3に示したもののフ
レームの構造のみを示す平面図、図8は図7に示したも
のの側面図である。
【0015】図1〜図3に示すように、この実施の形態
における電動四輪車は、左右一対の前輪10,10およ
び後輪12,12を有し、車体は主に前部のフロントボ
ディAと後部のリアボディBとからなる。リアボディB
には、乗員が一人で着席する単座シート14が設けられ
ており、これに着席して運転を行う。
【0016】また、図4及び図5に示すように、前記電
動四輪車は、フロントボディAの構造として、前輪1
0,10を車両左右または前方に指向させる操舵部(ス
テアリング部)Cを有し、この操舵部Cは、乗員のハン
ドル16への操舵操作により回動する操舵軸(ステアリ
ングシャフト)60と、この操舵軸60を回動可能に車
体前部に立設する操舵軸支持部62と、前記操舵軸60
の回動運動を前記前輪10,10の左右または前方向へ
の指向運動に変換する前輪指向機構64と、操舵軸6
0、上側操舵軸支持部62,下側操舵軸支持部78c及
び前輪指向機構64等を覆う前カバー(フロントカバ
ー)66と、前カバー66を車体に固定するための前カ
バー支持部68とを有する。そして、前記操舵軸支持部
62は、車両のフロントフレーム32に固定されてい
る。また、前記カバー支持部68は、前記操舵軸60の
前方かつ車体中央部に位置して前記操舵軸支持部62に
立設し締着される。そして、前カバー66は、前記カバ
ー支持部68の前側に支持固定される。
【0017】また、前記車両はその前部に荷物収納籠7
0を有しており、この収納籠70は前カバー66を挟ん
で前カバー支持部68に締着固定される。さらに、車両
のメインフロア22下部に位置するメインフレーム34
の前端部から、メインフレーム34より狭小な幅を有す
るフロントフレーム32が前方に向けてやや斜め上方に
延設されていて、メインフロア22の前端部中央に前方
へ向けて突出するフロントフロア23を支持しており、
操舵軸支持部62は後方に傾きかつフロントフレーム3
2の中央よりも前方位置に溶接固定される。
【0018】さらに実施形態を詳細に説明する。図1〜
図3に示すように、電動四輪車の車体前部には、左右の
前輪10,10のほぼ中央部かつ上方位置に前輪10,
10操舵用のハンドル(ティラーハンドルタイプ)16
が設けられている。このハンドル16の下方のフロント
ボディAを覆う前記前カバー66は、前輪10,10に
挟まれた幅方向中央部は前輪よりも前方に突出して車体
前端部を覆い、左右側部は前輪10,10を覆うフロン
トフェンダー(下部がタイヤハウスになる)20,20
に繋がり、上部はフロントレッグシールド18が立設し
て一体に形成されているものである。
【0019】また、前記フロントボディAの左右両側部
には、前記前輪10,10を覆って上方に突出するほぼ
弧状にフロントフェンダー20,20がそれぞれ設けら
れており、前記フロントレッグシールド18の下部は左
右のフロントフェンダー20,20の間に位置してかつ
前部にはヘッドランプ21を収容するヘッドランプハウ
ス21aが形成される。また、フロントレッグシールド
18のフロントフェンダー20,20に隣接する下部左
右には前方かつ内側に向けて抉り込み18aが形成され
ていて、フロントフェンダー20上部が広く解放される
ようになっている。
【0020】フロントボディAにおいて、前輪10,1
0の後方には足載せ部である平坦なメインフロア22が
形成されており、このメインフロア22は、直進時にお
ける左右の前輪の内縁の対向間隔以上の幅を有するもの
となっている。また、このメインフロア22の前方部に
は、前記メインフロア22よりも狭小なフロントフロア
22aが形成されており、前記前輪10,10を覆う両
フェンダー20,20の間に位置している。なお、メイ
ンフロア22の側縁部はフロントフェンダー20、20
から後方につらなって山脈状に上方に突出している部分
22bが形成されている。この突出部分22bにより乗
員はメインフロア22上から足が外方にずれてしまうの
を抑止できる。
【0021】また、フロントレッグシールド18後面側
において、前記フロントフロア23の前縁部から前方は
段状に高くなって左右のフロントフェンダー20,20
の各上部同士と同様位置になっており、かつ、その高く
なった部分の車体幅方向中央部には操舵軸62を後方か
ら覆う操舵軸カバー体72の下方がやや抉り込まれてほ
ぼ箱状に立設されている。なお、このように操舵軸カバ
ー体72の下方を抉り込んだ場合には、後面を抉り込ま
ず操舵軸60と平行する面に形成した場合(図4中、7
2’にて示す)に比べて、フロントフロア23の前後方
向における長さを増大させることができ、フロア面積及
び足置き空間を大幅に拡大することができる。
【0022】リアボディBはメインフロア22から後方
に位置して、全体がほぼ矩形であり、前部にバッテリー
をモータ駆動部24を収納するケース構造体26になっ
ている。ケース構造体26の前部には着脱可能にバッテ
リー収納部のカバー体26aが設けられ、かつ、この構
造体26の後部の車体左右方向側部には、後輪12,1
2を覆うリアフェンダー28が突出しかつ滑らかに連続
して設けられる。前記ケース構造体26上部には、乗員
が腰を掛ける前記単座シート14が固定あるいは回動可
能に取り付けられている。
【0023】前記電動四輪車のフロントボディAおよび
リアボディB内には車体への応力を支持するフレームが
設けられる。このフレームにおいては、図4〜図8に示
すように、車体前部に幅狭のUの字形状をなすフロント
フレーム32が、また、中央部には幅広のUの字形状の
メインフレーム34が設けられており、何れもパイプ材
によって構成されている。前記フロントフレーム32は
U字形の基端部分が前方に向きかつ両側部先端が後方に
向いて、インフレーム34の前端部に溶接固定される。
【0024】さらに、メインフレーム34の後部には後
方に向けてリアフレーム36が延びる。そして、前記メ
インフレーム32は前記メインフロア22の両側部及び
前端部に沿った形状をなしており、メインフロア22を
下方から保持し、メインフロア22に十分な剛性が得ら
れるようになっている。なお、メイフレーム34のUの
字形状で挟まれる部分であってメインフロア22の下方
に位置する部分には、底板34bが溶接固定される。前
記フロントフレーム32は前記フロントフロア22aの
両側部に沿った形状をなしており、フロントフロア22
aを下方から保持し、フロントフロア22aにも十分な
剛性が得られるようになっている。また、前記フロント
フレーム32及びメインフレーム34はいずれも単純な
U字形状をなすものであるため、安価に構成できると共
に、高い強度及び剛性を得ることができる。なお、この
実施の形態におけるメインフレーム34は、その前端部
中央が図5の34dに示すように断面長円形状に変形さ
せてあり、その変形部分とその上方に位置するメインフ
ロアとの間に隙間を形成し、その隙間にメインハーネス
やブレーキケーブルCAを通過させるようになってい
る。
【0025】さらにまた、フロントフレーム32は、フ
ロントボディA前部、前輪10,10、操舵軸支持部6
2、フロントサスペンションなどを支持している。すな
わち、フロントサスペンションの支持部材として、フロ
ントフレーム32の前後二箇所には、U字形状の前輪支
持フレーム体74fと74rとがフロントフレーム32
の両側部を連結するよう溶接固定されている。
【0026】そして、その支持フレーム体74fと74
rの下端部には、左右サスペンションアーム76の基端
部の揺動軸76aを揺動自在に軸支する連結部78a
と、各フレーム体74fおよび74rに架け渡すよう固
定した屈曲した帯板材からなる支持プレート部78b
と、該プレート部78bの前方部に設けられて操舵軸6
0の下端部を回動支持する円筒状部材からなる下側操舵
軸支持部78cとが設けられたサスペションアームブラ
ケット78が溶接により取付け固定される。
【0027】また、前記支持プレート部78bには、後
方から前方にかけて斜め上方に傾斜する傾斜部78b1
が形成されており、この傾斜部材78b1上に円筒上を
なす前記操舵軸支持部78cをその中心軸線が直交する
よう立設固定されており、これが操舵軸60の中心軸線
と一致するように設定されている。すなわち、前記傾斜
部78b1が操舵軸60の中心軸線と直行するような角
度に前記支持プレート部78bは屈曲形成されている。
このため、操舵軸60の組み付け作業を容易に行うこと
ができると共に、操舵軸支持部78cの形状を単純な円
筒形状にすることができ、支持プレート部78bへの溶
着作業も容易に行うことができるようになる。また、支
持プレート部78bの屈曲形状は支持プレート部78b
の耐久性を高める上でも有利である。
【0028】また、前記サスペンションアーム76は左
右のそれぞれの基端部に揺動軸76aが2カ所づつあり
先端部が同一箇所に固定された二股形状になっている。
そして前記サスペンションアーム76の先端部には、前
輪10,10を回動自在にかつ左右に揺動可能に軸支す
る前輪ブラケット76bが設けられている。
【0029】(上側操舵軸支持部62)操舵軸60のフ
ロア上における支持は上側操舵軸支持部62を介して行
われ、この上側操舵軸支持部62は、図4〜図8に示す
ように、側方視でL字形状に折り曲げられたパイプ材か
らなり、折り曲げ部分の下辺62a1が前記フロトフレ
ーム32の前部内側部分に端部を前方に向けて溶接され
かつ折り曲げ部分の上辺62a2がフロントフレーム3
2にほぼ垂直上方に向いて立設された左右の支持パイプ
62a,62aと、ほぼ三角形形状を呈した板材であっ
て前方に向けて幅狭になり、該パイプ62aの上辺62
a2前面部とフロントフレーム32前端部との間を繋ぐ
左右の補強板62b,62bと、左右の支持パイプ62
a,62aの上端部同士を繋ぐプレート板62cと、該
プレート板62cに後方から締着して該プレート板62
と共に操舵軸60を軸支するホルダー62dとを有して
いる。
【0030】また、前記左右の補強板62bと62bと
の間には、ヘッドランプを取り付けるヘッドランプブラ
ケット84の両端部が固定されると共に、両補強板62
b,62bの上端部が、前カバー支持部のブラケット6
8bによって連結されている。このため、補強板62
b,62bには両部材84及び68bによって大きな横
剛性が得られる。
【0031】また、操舵軸60は、その中央部であっ
て、前記ホルダー62d位置よりも上方において程度の
角度で折り曲げられるように(チルト可能に)、一方に
長穴60aを形成して互いに2本のボルト60bで連結
され、そのボルト60bのうちの一本の長穴での取付け
位置を変えることにより操舵軸60上部の角度を変える
ことができるようになっている。なお、以上の上側操舵
軸支持部62と前記下側操舵軸支持部78cとによって
操舵軸全体を支持する操舵軸支持部が構成されている。
【0032】(前輪指向機構64)この前輪指向機構6
4には、各前輪10,10を指向方向及び回動方向にお
いて移動自在に支持する左右一対の前輪ブラケット76
b,76bと、前記操舵軸の60の下端部近傍に固定さ
れた連結プレート82と、前記連結プレート82と前記
各前輪ブラケット76b,76bとにそれぞれ軸着した
左右一対のタイロッド80とが設けられている。そし
て、乗員のハンドル16の操作により操舵軸60が回転
し、これにより、前記タイロッド連結プレート82が揺
動するとタイロッド80を介して前輪ブラケット76b
が前輪10,10を揺動する。したがって、ハンドル1
6の回転方向に応じて左右の前輪10,10がハンドル
16の操舵方向に応じて左右または前方に指向させるこ
とができ、乗員の所望方向に電動車両を向けることがで
きる。
【0033】サスペンションアーム76の前輪ブラケッ
ト76b近傍とフェンダー支持フレーム38中央部との
間にはコイルスプリングからなるクッションユニット7
6cが介装されて、乗り心地および走行安定性向上を図
っている。また、この前輪指向機構64では、前記連結
プレート82と各タイロッド80との軸着部の中心を、
前輪10,10が直進方向に指向されている時、前記連
結プレート82と各タイロッド80,80の軸着部の中
心が前記サスペンションアーム76の上下方向における
揺動中心軸線と一致するようになっている。このため、
前記サスペンションアーム76が上下に揺動した場合に
も、前記揺動軸76aやサスペンションアーム76に無
理な力が加わることもなくなり、各部材の耐久性及び寿
命の向上を図ることができる。
【0034】ここで、フロントフェンダー20の裏面部
には、そのフロントフェンダー20への荷重を支持する
フェンダー支持フレーム38が配設されている。該支持
フレーム38は、フロントフレーム32とメインフレー
ム34とに溶接固定される。すなわち、図2、図3に示
すように、前記支持フレーム38は、前部38a、中央
部38bおよび後部38cからなる。そして、その支持
フレーム38の前端部38a1がフロントフレーム32
の側面部に溶接固定されて前部38aが上方に延びかつ
前記フェンダー20と接する位置からフロントフェンダ
ー20の下面部に沿って後方に延びる。さらに中央部3
8bで左右方向外側に向けて曲がって前記フェンダー2
0の外側端部に至り、後部38cはその外側端部付近か
らやや内側に向けて曲がって、後端部38c1がメイン
フレーム34の肩部34aに溶接固定される。
【0035】ここで、図2に示すように、前記フェンダ
ー支持フレーム38は側面視で全体が下開きのCの字形
状を呈しており、その上部が側面視で前記フェンダー2
0の裏面に沿っている。また、前記支持フレームの前部
38aの上部途中には、フロントサスペンションのクッ
ションユニットの支持部40が形成される。また、前記
支持フレーム中央部38bから後部38cにかけては平
面視でLの字形状を呈して曲がり、前記フェンダー20
上面の足乗せ面部20fに広く対応する形状に形成され
ている。このように、フェンダー支持フレーム38を設
けたので、前記フロントフェンダー20の支持剛性が上
がる。
【0036】また、図3で平面視するように車体ほぼ中
央部であってフロントボディAの後部のメインフロア2
2がある。そして、フロントボディAにおいてメインフ
ロア22を有する車体中央部は、側縁部が車体前後に比
較して抉り込まれるように凹んでいる(凹部42が形成
される)。
【0037】すなわち、前輪10,10付近のフロント
フェンダー20,20の側縁部が前輪側車体最大幅Tf
に部分になり、また、後輪12,12付近リアフェンダ
ー28,28の側縁部が後輪側車体最大幅Trになって
おり、車体中央部幅Tcは、これらが前輪側車体最大幅
Tfおよび後輪側車体最大幅Trのいずれよりも幅が狭
くなっている(Tc<Tf,Tc<Tr)。さらに、車
体中央部の最も幅の狭い部分の幅Tcは、前記シート1
4の幅Tsとほぼ一致する(Ts≒Tc)。したがっ
て、乗員が電動四輪車に乗車した状態で足を揃えると丁
度メインフロア22からフロントフロア22aにかけて
足を載せることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り本願請求項1記載の発
明においては、メインフロアの前方に前輪の間に突出す
るフロントフロアを形成したため、広いフロア面積を得
ることができ、乗員が余裕をもって単座シートに着席す
ることができ、しかも各フロアは、フレームによって下
面より支持されているため、高い支持剛性を得ることが
できる。
【0039】また、本願請求項2記載の発明は、前記操
舵部の下側操舵軸支持部をフロントフレームによって下
方に保持させ、前輪支持機構及び前輪指向機構などをフ
ロントレームの下方に保持させ得るようにしたため、前
記機構がフロントフロアの設定において妨げとなること
はなくなり、フロントフロアに十分な面積を容易に設定
することができる。
【0040】また、本願請求項3記載の発明は、前輪支
持機構において、連結プレートと各タイロッドとの軸着
部の中心を、前輪の指向方向が直進方向にある時、前記
連結プレートと各タイロッドとの軸着部の中心を、前記
サスペンションアームの上下方向における揺動中心軸線
と一致させるようにしたものとなっているため、サスペ
ンションアームの揺動時においてタイロッドに無理な力
が加わることはなく、タイロッドの耐久性及び寿命を向
上させることができる。
【0041】また、本願請求項4記載の発明において
は、支持プレート部に操舵軸の下端を回動自在に支持す
る下側操舵軸支持部を設けたものとなっているため、構
造の単純化を図ることができる。
【0042】さらに、本願請求項5記載の発明において
は、操舵軸の中心軸線と直交するよう支持プレートの傾
斜面を形成すると共にこの傾斜面にこれと直交するよう
円筒部材を固定し、この円筒部材を操舵軸の下端部を回
動自在に支持する下側操舵軸支持部としたため、容易に
操舵軸を容易に組みつけることができると共に、前記円
筒部材を溶着する場合などには作業を容易に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る電動四輪車の車体構
造の全体説明図である。
【図2】電動四輪車の側面図である。
【図3】電動四輪車の平面図である。
【図4】電動四輪車の車体前部の構造説明をする側面図
である。
【図5】電動四輪車の車体前部の斜視図である。
【図6】電動四輪車のフレームおよびステアリング部を
説明する平面図である。
【図7】電動四輪車のフレームの構造のみを示す平面図
である。
【図8】図7に示したもの側面図である。
【図9】従来の電動四輪車を示す斜視図である。
【図10】従来の電動四輪車の平面図である。
【符号の説明】
10,10 前輪 12,12 後輪 14 単座シート 22 メインフロア 22a フロントフロア 23 フロントフロア 32 フロントフレーム 34 メインフレーム C 操舵部 60 操舵軸 62 操舵軸支持部 62a 上側操舵軸支持部 64 前輪指向機構 76 サスペンションアーム(前輪の支持部) 76b 前輪ブラケット 78b 支持プレート 78b1 傾斜部 78c 下側操舵軸支持部 80 タイロッド 82 連結プレート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の前輪及び後輪を支持すると共
    に、一人の乗員が着座する単座シートと、前記単座シー
    トの下方において前方へと突出するフロアと、前記フロ
    アの前方に設けた前輪の操舵部とを支持するフレーム構
    造を備えた電動車両において、 前記フロアを、前記前輪より後方に位置しかつ前記左右
    の前輪の内縁における対向間隔以上の幅を有するメイン
    フロアと、前記前輪の対向間隔より狭小なる幅を有し前
    記両前輪の間に突出するよう前記メインフロアに延設し
    たフロントフロアとにより構成すると共に、 前記メインフロアの両側部及び前端部に沿って屈曲する
    メインフレームと、 前記メインフレームの前端部に、前記フロントフロアの
    幅以下の対向間隔をもって突設されたフロントフレーム
    と、を設け、 前記メインフレームは、前記メインフロア及び単座シー
    トを下方から保持すると共に、 前記フロントフレームは、フロントフロアを下方から支
    持すると共に操舵部を保持することを特徴とする電動車
    両のフレーム構造。
  2. 【請求項2】 操舵部は、上端部にハンドルを固定して
    なる操舵軸と、 この操舵軸を回動自在に支持する操舵軸支持部と、 前記操舵軸の回動運動を前記前輪の指向角を変更する指
    向運動に変換する前輪指向機構とを備え、 前記操舵軸支持部は、操舵軸の中間部を支持する上側支
    持部と、前記操舵軸の下端部を回動自在に支持する下側
    操舵軸支持部とよりなり、 前記下側操舵軸支持部、前記前輪の支持機構、及び前輪
    指向機構をフロントフレームによってその下方に保持さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電動車
    両。
  3. 【請求項3】 前輪の支持機構は、フロントフレームの
    下方に保持された支持プレート部と、この支持プレート
    部に固定された左右一対のサスペンションアームブラケ
    ットと、このサスペンションアームブラケットによって
    上下方向に揺動自在に支持されると共に前記前輪を回動
    自在に支持する左右一対のサスペンションアームとから
    なり、 前記指向機構は、各前輪を指向方向及び回動方向におい
    て移動自在に支持する左右一対の前輪ブラケットと、操
    舵軸の下部に固定された連結プレートと、前記連結プレ
    ートと前記各前輪ブラケットとにそれぞれ軸着した左右
    一対のタイロッドとを備え、 前輪の指向方向が直進方向にある時、前記連結プレート
    と各タイロッドとの軸着部の中心を、前記サスペンショ
    ンアームの上下方向における揺動中心軸線と一致させる
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載の電動車両。
  4. 【請求項4】 支持プレート部に操舵軸の下端を回動自
    在に支持する下側操舵軸支持部を設けたことを特徴とす
    る請求項3記載の電動車両。
  5. 【請求項5】 下側操舵軸支持部は、操舵軸の下端部を
    回動自在に支持する円筒部材によって形成されると共
    に、支持プレートは前記操舵軸と直交するよう後方から
    前方にかけて斜め上方へと傾斜する傾斜部を有し、前記
    円筒部材は、その中心軸線が前記傾斜部と直交するよう
    傾斜部に固定されることを特徴とする請求項4記載の電
    動車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101939063B1 (ko) * 2018-11-19 2019-01-17 김주호 리프터
JP2023049638A (ja) * 2021-09-29 2023-04-10 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

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