JPH1016251A - インクジェット記録方法及びその装置 - Google Patents

インクジェット記録方法及びその装置

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JPH1016251A
JPH1016251A JP8170389A JP17038996A JPH1016251A JP H1016251 A JPH1016251 A JP H1016251A JP 8170389 A JP8170389 A JP 8170389A JP 17038996 A JP17038996 A JP 17038996A JP H1016251 A JPH1016251 A JP H1016251A
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    • B41J2/01Ink jet
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録データの濃度が増大する方向において、
ドットを付与していくようにして記録を行うことにより
記録された画像の品位を高める。 【解決手段】 インクジェットヘッドは大ドットと小ド
ットの種類のドットを記録でき、記録データに基づいて
画像を記録する際、2ビットの記録データを、その濃度
が大きくなる(濃くなる)と記録するドットを追加する
ように、記録データを変調してして記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドから被
記録材に対してインクを吐出させて記録を行うインクジ
ェット記録方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上に各記録要素(ノズルや発熱体、或はワ
イヤ等)によりドットを記録し、それらドットからなる
画像を記録するように構成されている。このような記録
装置は、その記録方式により、例えばインクジェット
式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザビーム式等に
分類することができ、そのうちのインクジェット式(イ
ンクジェット・プリンタ)は、記録ヘッドの吐出口(ノ
ズル)からインク(記録液)滴を吐出飛翔させ、これを
被記録材に付着させて画像を記録するように構成されて
いる。
【0003】近年、パソコンや画像処理装置などの出力
端末等に数多くの記録装置が使用されるようになり、こ
れらの記録装置に対して、高速記録、高解像度、高画像
品質、低騒音などが要求されている。このような要求に
答える記録装置として、前述したインクジェット記録装
置を挙げることができる。このインクジェット記録装置
では、記録ヘッドからインクを吐出させて記録を行うた
めに、被記録材と非接触で記録が可能であり、このため
に非常に安定した記録画像を得ることができる。
【0004】また近年では、各種デジタルカメラ、デジ
タルビデオ、CD−ROM等の発達により、ピクトリア
ルな画像データをホストコンピュータのアプリケーショ
ン上で容易に取り扱えるようになってきた。これによ
り、その出力機器であるプリンタにもピクトリアルな画
像が出力できる性能が要求されるようになってきた。従
来は、この様なピクトリアルな画像出力は、デジタル画
像を入力する高級な銀塩方式の記録装置や、昇華性染料
を用いた写真出力等に限定されている高価な昇華型記録
装置で行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述従来例において、
写真画像等の記録専用の記録装置は非常に高価なもので
あった。1つの理由としては、銀塩方式を用いているた
めにプロセスが非常に複雑となり、その装置もデスクト
ップにはなり得ない大型なものとなっていた。また、昇
華染料を用いるタイプのものにおいても、周知の通りに
記録媒体のサイズが大きくなればなるほど本体コスト、
ランニングコスト供に非常に高価な装置となり、とても
個人用として手軽に使用できるようなものではなかっ
た。また、これらの記録装置の最大の欠点は、それにも
増して特殊な記録媒体を前提として設計された記録装置
であるということである。即ち、使用可能な被記録材が
限定されているため、個人の家庭環境や一般のビジネス
用途において、通常は普通紙を使用してワープロやグラ
フィクス等を記録し、写真画像の印刷は専用紙を使用し
てピクトリアルに行うようにすることは極めて面倒で操
作性の悪いものであった。
【0006】このような被記録材に関する限定を少なく
した記録装置としてインクジェットプリンタが知られて
おり、このようなインクジェットプリンタでは、これら
の問題を解決するために、画像処理の改良、色剤、被記
録材の改良等により、近年、写真画像に対して大幅に画
質が改善されて印刷されている。
【0007】更に、このカラー出力の中でカラーグラフ
ックス出力の階調性を上げるために数々の検討が成され
ている。例えば、記録解像度を相対的に通常のカラー記
録モードよりも高くして描画能力を上げたり、記録装置
の記録解像度を上げ、記録データとして多値の画像デー
タを記録装置に送り、サブピクセルを用いて多値出力を
行う等の改良が提案され、近年実用化が成されてきてい
る。
【0008】また、記録ヘッドのインク吐出量を切り替
えて、高解像度モードでは吐出量を一律に相対的に少な
くして記録する方法が実用化されている。更に、各ノズ
ルよりのインク吐出量を任意に変調できる記録ヘッド等
も提案されている。
【0009】しかし、上述従来の方法では、以下に示す
問題があった。
【0010】一律にインク吐出量を少なくする方法で
は、主走査方向、副走査方向の各方向に対して解像度を
上げて記録を行うために、記録の際の主走査回数の増
加、副走査方向の送り量が少なくなることにより、大幅
に記録速度を低下させるという欠点があった。また、記
録データの解像度を上げるとデータ量が大幅に増加し、
その記録データを記憶するためのメモリ容量の大幅な増
加、インターフェースにおけるデータ転送量及び転送時
間の増加、プリンタ・ドライバに対する負荷の増加等を
伴っていた。例えば、記録データの解像度を2倍にする
と、記録データの主走査、副走査の両方向に対してデー
タ量が2倍になってしまうため、2の2乗の4倍にまで
データ量が増加してしまう。更に画像的にも、低濃度部
の粒状感(ざらつき感)を減らすために記録ドットが微
細化されているため、濃度の高い、粒状感の目立たない
部分でも同様に多くの微細ドットを打ち込むことにな
り、全体として画像品位の向上の割には効率の悪いもの
となっていた。
【0011】また、別の方法としては形の大きい大ドッ
トと形の小さい小ドットとを混在させて使用して記録す
る方法がある。このような方法によれば、画像形成にお
ける効率の悪さを解消できる。しかし、この方法は、記
録ノズルが各色1ノズルである場合は容易に実現可能で
あるが、複数ノズルになるとノズル数が増えるに従い実
現が難しくなっていく。通常、各ノズルからのインク滴
の吐出は数KHz以上の周波数で行われ、ノズル数が少
ないうちはCPUで直接制御可能であるが、ノズル数が
増えるに従って、処理速度の点でゲートアレイ等のハー
ドウェア回路を併用する必要がある。このような大ドッ
トと小ドットを用いてインク吐出量を変調する場合は、
吐出のための駆動パルスを変調するか、吐出に用いるノ
ズル内の駆動素子を切り替えるかで行われる。
【0012】後者の駆動素子を切り替える場合は、大ド
ットと小ドットのそれぞれに応じて記録ヘッドにレジス
タを用意する必要がある。必要とするレジスタ数は記録
される解像度の整数倍になってしまう。これでは記録ヘ
ッドの回路規模が大きくなり記録ヘッドのコストアップ
を招いてしまう。また前者の駆動パルスを変調する方法
においても、各ノズルを個別に制御するためにそれぞれ
個別の信号線が必要になり、通常1ラインで良い信号線
が数百本(ノズル数分)にもなってしまい、これにより
コンタクト数や記録ヘッドへのフレキシブルケーブル、
記録素子のドライバ用トランジスタ等も同様に必要にな
り大幅なコストアップを招いてしまうことになる。
【0013】又、記録ヘッドの1走査で大ドット、小ド
ットとを混在させて記録することを諦めれば、記録ヘッ
ドを複数回走査させ、大ドットの走査と小ドットの走査
を組み合わせて記録することになる。この方法によれ
ば、簡単な構成で画像中に大ドットと小ドットを混在さ
せることができる。しかし、この方法は必ず複数回の記
録走査を伴う記録(以降マルチパス記録)になる。いま
例えば、1走査中のほとんどのアドレスに対して小ドッ
トが記録され、その1記録走査中に大ドットが1つしか
存在しなくても、その1つの大ドットを記録するために
合計2回の記録走査を行わなくてはならない。更に現実
には、マルチパス記録の回数を増やせば増やすほど記録
時間が長くなる欠点を持っているので、マルチパス記録
の回数は必要最小限にする必要がある。その際に問題と
なるのは、例えば2パスでの記録を行い、低濃度(白)
から高濃度(最大濃度)へのグラデーション記録を行っ
た場合を想定する。低濃度から始まって色(グレースケ
ールを含む)が発現しはじめた時点では最も小さい小ド
ットから記録される。そして画像の濃度が高くなるにつ
いて小ドットが、記録ヘッドにより記録可能な格子点
(仮想的な記録ドット位置)上に記録されていく。こう
して小ドットが全て記録されると、次は画像上に小ドッ
トと大ドットが混在して記録されるようになる。そして
更に画像濃度が上がると、更に大ドットが記録され、最
大濃度に達するようになる場合を想定する。
【0014】ここで記録装置の記録制御としては、記録
走査毎に大ドットによる記録と、小ドットによる記録と
を切り替える構成となっている。この様な条件で記録を
行うと、前述の小ドットが記録可能な格子点上に全て記
録され、大ドットが1ドットも無い場合は、前述のよう
に記録ドットの無い無駄な記録走査を行なってしまうと
いう問題の他に、2記録走査の内の1記録走査に100
%の記録(小ドット)が集中してしまい、本来のマルチ
パス記録が有する特徴である、分解記録による記録ノズ
ルの吐出量のムラや紙送り量のムラ等という、いわゆる
バンディングの効果が得られなくなってしまう。更に各
記録走査間での記録比率が均等にならないために、記録
比率の高い走査のエラーレートが下げられなかったり、
高比率の記録走査時に瞬間電力が高くなるので、消費電
力が下げられない等の問題があった。
【0015】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、記録データに応じて異なる階調で画像を記録できる
インクジェット記録方法及びその装置を提供することを
目的とする。
【0016】本発明の目的は、異なる径のドットを形成
するインク吐出を行わせる吐出量変調を行い、記録デー
タを所望のドット径のインク吐出タイミングに合わせて
与えることにより、簡単に構成で、かつ一記録走査内で
ドット径の変調を可能にしたインクジェット記録方法及
びその装置を提供することにある。
【0017】更に、本発明の目的は、記録データの濃度
が増大する(濃くなる)場合にドットを追加するように
して記録を行うことにより、その記録された画像の隙間
を無くして画像の品位を高めることができるインクジェ
ット記録方法及びその装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のインクジェット記録装置は以下のような構成
を備える。即ち、記録ヘッドの複数の記録要素のそれぞ
れよりインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジ
ェット記録装置であって、前記記録ヘッドの各記録要素
よりのインク吐出量を異ならせるインク吐出量変更手段
と、記録データの濃度の増大方向において記録ドットを
付与するように記録データを変調する変調手段と、前記
インク吐出量変更手段のインク吐出タイミングを決定す
るタイミング制御手段と、前記変調手段により変調され
た記録データを前記タイミング制御手段により決定され
た吐出タイミングに同期して出力することにより前記記
録媒体上に画像を記録するように制御する制御手段とを
有する。
【0019】また上記目的を達成するために本発明のイ
ンクジェット記録方法は以下のような工程を備える。即
ち、記録ヘッドの複数の記録要素のそれぞれよりインク
を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録方
法であって、記録データの濃度の増大方向において記録
ドットを付与するように記録データを変調する変調工程
と、前記変調工程で変調された記録データを、互いにイ
ンク吐出量を異ならせる前記記録ヘッドの各記録要素の
インク吐出タイミングに同期して出力することにより前
記記録媒体上に画像を記録する工程とを有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施の形態のプリント
・システムの構成を示すブロック図である。
【0022】図1において、ホストコンピュータ側は、
一般的にはOS101(オペレーティングシステム)上
で動くアプリケーションソフト102との間で各種デー
タの処理を行うように構成されている。いま、ピクトリ
アル画像を扱うアプリケーションソフト102を使用し
て作成した画像データをプリンタドライバ103を介し
てプリンタ装置に出力してプリントアウトを行う場合の
データの流れについて説明を行う。
【0023】アプリケーションソフト102で処理され
た画像データは、ピクトリアル画像の場合は、多値のR
GBデータとしてプリンタドライバ103に送られる。
プリンタドライバ103では、アプリケーションソフト
102から受け取った多値のRGBデータを色処理を
し、更にハーフトーン処理して、通常は2値のCMYK
データに変換する。こうして変換された画像データは、
ホストコンピュータにおけるプリンタ用のインターフェ
ース、或はファイル等の記憶装置へのインターフェース
を介して出力される。図1では、プリンタ装置へのイン
ターフェースを介してプリンタ装置に画像データを出力
している。
【0024】プリンタ装置では、コントローラソフト1
04の制御の下に、その画像データを受信し、プリント
モードやインクジェット・カートリッジの整合性等をチ
ェックしてから、エンジンソフト105に受信した画像
データを渡す。エンジンソフト105では、その受け取
った画像データを、コントローラソフト104により指
定されたプリントモードやデータ構造として受け取り、
その画像データに基づいてインク吐出用パルスを発生さ
せてヘッドカートリッジ106に出力する。これによ
り、ヘッドカートリッジ106は対応する色のインクを
吐出して被記録材上にその画像データに応じたカラー画
像を記録するように構成されている。尚、このヘッドカ
ートリッジは、各色のインクを収容するインクタンクと
記録ヘッドとが一体に構成されたものである。
【0025】図2は、本発明の実施の形態の好適なカー
トリッジ交換式のインクジェット記録装置200の機械
的構成を示す図で、インクジェット記録装置のフロント
カバーを取り外して、装置構成の中が見えるようにした
状態を示している。
【0026】図2において、1は交換式のヘッドカート
リッジ(図1の106に相当)で、このカートリッジ1
はインクを収容するインクタンク部分と記録ヘッドとを
備えている。2はキャリッジユニットで、ヘッドカート
リッジ1を装着して左右方向に移動して記録を行う。3
はヘッドカートリッジ1を固定するためのホルダであ
り、カートリッジ固定レバー4に連動して作動する。即
ち、ヘッドカートリッジ1がキャリッジユニット2内に
装着されてから、カートリッジ固定レバー4を作動する
ことでヘッドカートリッジ1をキャリッジユニット2に
圧着するように構成されている。これによりヘッドカー
トリッジ1の位置決めと、ヘッドカートリッジ1とキャ
リッジユニット2との間の電気的なコンタクトを得よう
とするものである。5は電気信号をキャリッジユニット
2に伝えるためのフレキシブルケーブルである。6はキ
ャリッジモータで、その回転によりキャリッジユニット
2を主走査方向に往復動作させる。7はキャリッジベル
トで、キャリッジモータ6によって移動するように駆動
され、キャリッジユニット2を左右方向に移動させてい
る。8はキャリッジユニット2を摺動可能に支持するた
めのガイドシャフトである。9はキャリッジユニット2
のホームポジションを決めるためのフォトカプラを備え
るホームポジションセンサである。10はホームポジシ
ョンを検出させるための遮光板で、キャリッジユニット
2がホーム位置に到達すると、そのキャリッジユニット
2に設けられたフォトカプラを遮光することにより、キ
ャリッジユニット2がホーム位置に到達したことが検知
される。12は、ヘッドカートリッジ1の記録ヘッドの
回復機構等を含むホームポジションユニットである。1
3は記録媒体を排紙するための排紙ローラで、拍車ユニ
ット(不図示)とで記録媒体を挟み込み、その記録媒体
を記録装置外へ排出させるためのものである。14はL
Fユニットで、記録媒体を決められた量だけ副走査方向
へ搬送するユニットである。
【0027】図3は、本発明の実施の形態で用いられる
ヘッドカートリッジ1の詳細図である。
【0028】図において、15は交換式の黒(Bk)の
インクタンクである。16はC,M,Yの各色剤である
インクを収容している交換式のインクタンクである。1
7はインクタンク16の連結口(色剤供給口)で、ヘッ
ドカートリッジ1と連結して色剤を供給している。18
はインクタンク15の連結口(色剤供給口)である。色
剤供給口17,18は、供給管20に連結されて記録ヘ
ッド部21に色剤を供給する様に構成されている。19
は電気信号のコンタクト部であり、フレキシブルケーブ
ル5(図2)と接続されて、各種信号をヘッドカートリ
ッジ1に伝える様に構成されている。
【0029】図4は、ヘッドカートリッジ1のコンタク
ト部19の詳細図である。
【0030】このコンタクト部19には複数の電極パッ
トが設けられており、このコンタクト部19の電極パッ
トを通して、インク吐出に関する信号や、ヘッドカート
リッジ1を認識するためのID信号等が、インクジェッ
ト記録装置本体と連結されてやり取りされる。
【0031】更に、図4に示したコンタクト部19を介
して導通状態を調べることにより、ヘッドカートリッジ
1が交換されたかどうかを検知することも可能である。
【0032】図5は、本実施の形態のプリンタドライバ
103における画像処理モジュールでの画像処理の一例
を示すフローチャートである。
【0033】まずステップS101で、RGBの輝度信
号、即ち、RGBのそれぞれが8ビットで、計24ビッ
トの入力信号に対し、CMY信号、即ち、CMYのそれ
ぞれが8ビットで計24ビット、又はCMYKの計32
ビットの濃度信号に変換する輝度濃度変換を行う。次に
ステップS102ではマスキング処理を行い、CMYの
各色剤の中の色素の不要な色成分に対する補正処理を行
う。次にステップS103に進み、UCR/BGR処理
を行い、下地色除去と黒成分の抽出を行う。そしてステ
ップS104では、各ピクセルに対して、1次色、2次
色それぞれ別の打ち込み量に制限する。ここでは、1次
色は300%、2次色は400%までに制限する。
【0034】次にステップS105では、出力ガンマ補
正を行い、その出力特性がリニアになるように補正す
る。ここまでは各色8ビットの多値出力で行う。次にス
テップS106に進み、8ビットの信号に対してハーフ
トーン処理を行って、CMYKの各色のデータを、1ビ
ット乃至2ビットの信号に変換する。この際、ステップ
S106では誤差拡散法やディザ法等を用いたりしてハ
ーフトーン処理が行われる。
【0035】図6は、本実施の形態のプリンタ装置のヘ
ッドカートリッジの内部の信号の流れを示す図である。
ここでは特に、インク吐出のための吐出用ヒータを1つ
のノズルに対して2個設け、それぞれ異なる発熱量を有
するヒータとする。そして、その駆動するヒータを切り
替えることにより、吐出されるインク滴のサイズ(記録
されるドットサイズ)を変更して記録する場合で説明す
る。
【0036】図6において、601は記録ヘッドのヒー
タボードを示し、このヒータボード601に、記録され
るべきイメージデータ621がプリンタ装置本体からク
ロック信号622に同期してシリアルで送られてくる。
このシリアルデータはシフトレジスタ602に転送され
て保持される。1回の記録タイミングで記録されるべき
シリアルデータが全てシフトレジスタ602に転送され
ると、記録装置本体よりラッチ信号623が出力され、
そのラッチ信号623に同期してシフトレジスタ602
に保持されているデータがラッチ回路603にラッチさ
れる。次に、このラッチ回路603に記憶されているイ
メージデータに対して、種々の方法で離散的にドットが
存在するように指定されたグループ分けが行われる。そ
してブロック選択信号624に従って、各ヒータドライ
バにラッチ回路603の出力が選択されて出力される。
605は奇数/偶数選択回路(Odd/Even Selector)
で、選択信号625に応じて、記録ヘッドの奇数番号の
ノズルか、或は偶数番号のノズルのいずれを駆動するか
を選択する。このとき本実施の形態で用いる記録ヘッド
の回路構成の一例としては、大ドットと小ドット用の2
つの吐出ヒータA,Bを1つのノズルに対応して配置し
てあり、各ノズルからのインク吐出量を切り替える場合
には、この使用するヒータを切り替えて変調する。尚、
他の実施の形態として、1つのノズルに複数の発熱抵抗
体を備え、それら複数の発熱抵抗体の内略同時に駆動す
る発熱抵抗体の数を変更することにより発生する熱エネ
ルギーの量を変更させてインク吐出量を変えるようにし
ても良い。
【0037】尚、本実施の形態では、シフトレジスタ6
02とラッチ回路603はノズルの数に等しい量のビッ
ト数を有しているが、最初の1周期で記録される大ドッ
トと小ドットに対応するデータをシフトレジスタ602
とラッチ回路603に保持し、次に2番目の周期で記録
される大ドットと小ドットに対応するデータをシフトレ
ジスタ602とラッチ回路603に保持することによ
り、2回の周期でヘッドノズル1列分の記録を行ってい
るが、シフトレジスタ602とラッチ回路603はそれ
ぞれノズル数の倍(1画素が2ビットで構成される時)
のビット数を保持できるものでも良い。
【0038】尚、以上の構成に基づいて、記録されるド
ットの大きさを制御する方法としては種々の方法が考え
られるが、ここでは例えばノズル1に対して考えると、
ヒートイネーブル信号(HEA)627により、ドライ
バA606を介して吐出用ヒータA607が駆動される
と、ノズル1より吐出されるインク量が多くなって大ド
ットが形成され、ヒートイネーブル信号(HEB)62
6により、ドライバB608を介して吐出用ヒータ60
9が駆動されると、ノズル1より少量のインクが吐出さ
れて小ドットが形成される構成とする。尚、ノズル2に
関しても同様に、ドライバA610により吐出用ヒータ
611を駆動すると大ドットが形成され、ドライバB6
12により吐出用ヒータ613を駆動すると小ドットが
形成されるものとする。
【0039】以上の構成において、記録材上の指定され
た位置にドットを記録するための条件は下記の通りであ
る。
【0040】(1)ラッチ回路603にラッチされた各吐
出用ノズルに対応する各記録データの対応するビットが
“1”(データ有り)となっている。
【0041】(2)ブロック選択信号624で選択された
ブロックに該当している。
【0042】(3)奇数ノズル/偶数ノズルかの選択信号
625とノズル位置とが対応している。
【0043】(4)対応するヒート・イネーブル信号62
6,627が入力される。
【0044】以上の4つの条件が同時に満足した時に、
対応するノズルの吐出用ヒータA,Bのいずれかが駆動
され、そのノズルから大ドット或は小ドットが出力され
ることになる。即ち、その時入力されるヒートイネーブ
ル信号が、信号626であるか、信号627であるかに
よって、そのノズルから吐出されるインク滴のドット径
が決定され、どのブロックタイミングで記録データをハ
イレベル(“1”)にするかにより、大小のドットがど
の位置に配置されるかが決定される。
【0045】次に、具体的な印刷例を図7〜図9を参照
して説明する。ここでは説明を簡単にするために、記録
ヘッドが1つのノズルしか有していない場合を想定して
いる。尚、これらの図において、グリッドとして示す格
子は、記録ヘッドにより記録されるドット位置を示して
いる。
【0046】図7において、主走査方向のグリッドの間
隔は720dpi(ドット/インチ)である。このノズ
ル1を、ここではブロック1のノズルとする。ここでは
1つのノズルしか存在しないので、ブロック1を選択す
る選択信号624と奇数番目のノズルを選択する信号6
25は毎回オン(ハイレベル)になる。更に、イメージ
データで示されるデータが“H”で示される部分が記録
データが存在することを示し、“L”はデータが無いこ
とを示している。又、ヒートイネーブル信号において、
“A”はドライバAに吐出用信号(大ドット)が送ら
れ、“B”はドライバBに吐出用のヒート信号(小ドッ
ト)が送られることを示している。
【0047】その結果、図7に示すように、大ドットと
小ドットが同じ記録走査において混在して記録される。
即ち、ヒートイネーブル信号がA,Bが出力されること
により、図示のように大ドット70,73と小ドット7
1,72が記録される。
【0048】また、大ドットのみが必要であれば、図8
に示すように、そのノズルに対応するイメージデータが
ハイレベル(H)の時、ヒートイネーブル信号627を
出力すれば良い。
【0049】逆に小ドットのみが必要であれば、図9に
示すように、そのノズルに対応するイメージデータがハ
イレベル(H)の時、ヒートイネーブル信号626を出
力すれば良い。
【0050】次に、複数ノズルを有する記録ヘッドを用
い、その複数ノズルにより記録を行う場合について説明
する。複数ノズル使用した場合には、前述の1つのノズ
ルの場合に比べてブロック選択信号が複数必要になる。
ここではいく通りかの駆動方法があるが、隣接するノズ
ルに対して奇数信号と偶数信号で選択される組を1ブロ
ックとし、ブロック番号が昇順になる構成の例で示す。
【0051】図10で示すように、16本のノズルを有
する記録ヘッドにおいて、ブロック数は“8”となって
いる。ここで、ノズル1で示されるノズルと隣のノズル
(ノズル2)とをブロック1とし、ノズル番号が増える
につれて順次ブロックの番号を2,3,4と増やす。図
10の例では、ブロック1(B1)〜ブロック8((B
8)に分割されている。この状態で、イメージデータが
ハイレベル(1)、ヒートイネーブル信号がオン、ブロ
ック選択信号、奇数/偶数選択信号の4つの信号が条件
を満足されたノズルが駆動されてインクが吐出される。
【0052】図10は、一走査において全てのノズル1
〜16からインクが吐出されてドットが記録される場合
を示している。
【0053】まずノズル1に対して、タイミング80で
イメージデータ、ヒートイネーブル、ブロック選択信号
(B1)、奇数/偶数選択信号(奇数)の4つの信号が
重なると、ヒートイネーブル信号は“A”となっている
ので、ノズル1の中の吐出用ヒータAに接続されている
ドライバAに対して駆動信号が送られ、ノズル1より大
ドットが形成される。次のタイミング81では、ブロッ
ク5のノズル9に対して(ヘッドが傾いて取付けられて
いるため)、イメージデータ、ヒートイネーブル、ブロ
ック選択信号(B5)、奇数/偶数選択信号(奇数)の
4つの信号が重なると、ヒートイネーブル信号は“B”
となっているので、ノズル1の中の吐出用ヒータBに接
続されているドライバBに対して駆動信号が送られ、ノ
ズル9により小ドットが形成される。
【0054】次にブロック1のノズル2、ブロック5の
ノズル10に対しても同様に処理し、ブロック8の最後
のノズル16までの駆動を終了すると、大ドットの1周
期分の記録、小ドットの1周期分の記録が完了すると合
計2周期分の記録が完了する。
【0055】このようにして、記録が完了した画像は図
11に示すようになる。図11では、720dpi×3
60dpiの解像度に対応するアドレスに各ノズルの吐
出タイミングを合わせて記録した場合の記録材上のドッ
ト配置を示している。尚、図11では、全ノズルのプリ
ントデータ“11”で、大ドットが2周期分、小ドット
が2周期分記録された状態を示している。
【0056】この様な大小のそれぞれのドットを打ち分
けられるシステムを用いて実際のプリンタシステムの中
での応用について説明を行う。
【0057】図12は、プリンタの制御部からヘッド1
06に送られるデータの流れを示す図で、前述の図面と
共通する部分は同じ番号で示し、その説明を省略する。
【0058】200はCPUで、本実施の形態のプリン
タ装置全体の動作を制御している。尚、図12では本実
施例の主旨に関する部分のみの信号の流れを示してい
る。201はRAM(ランダムアクセスメモリ)で、プ
リントデータを記憶しているプリントバッファ210、
画素データを変換するための変換用データを記憶してい
る変換データ211、デコードテーブル212、及びワ
ークエリア213などを有している。プリントバッファ
210に記憶されたプリントデータは各画素が2ビット
で構成されており、G.A(ゲートアレイ)202はダ
イレクトメモリアクセス(DMA)により、プリントバ
ッファ210に記憶されたプリントデータを読み出して
いる。なお、ここでプリントバッファ210からは、通
常、ワード(16ビット)の倍数でデータが読み出され
る。このため各画素が2ビットのデータに対して、図1
3で示すデータの配置のうち、太枠で囲まれたデータが
G.A202により読み出される。尚、204は変換用
データに従って画素データを変換するデータ変換器で、
マルチパスでの記録の際に、その各記録パスのデータの
分割等を行っている。205はデコーダで、デコードテ
ーブル212に記憶されたデータテーブル(変調デー
タ)に従って2ビットのプリントデータをデコード(変
調)している。206はG.A202のレジスタで、大
ドット形成用データを格納するレジスタ206a、小ド
ット形成用データを格納するレジスタ206bを備えて
いる。
【0059】図13は、例えば256ノズルを有する記
録ヘッドの一部分(32ノズルのみ)を示しており、こ
のヘッドはヘッドの走査方向(図13の右水平方向)に
対して所定角度θだけ傾けて配設されている。
【0060】図13において、第1の周期では、ノズル
1とノズル17の大ドット、次にノズル9とノズル25
の小ドット、次にノズル2とノズル18の大ドット、次
にノズル10とノズル26の小ドットというように、そ
れぞれ2つのノズルが同時に駆動されてインク吐出が行
われる。次の第2の周期では、ノズル1とノズル17の
小ドット、次にノズル9と25の大ドット、次にノズル
2とノズル18の小ドットというように、それぞれ2つ
のノズルから同時にインクが吐出されて合計32画素分
の画像が記録される。更に次の第3の周期では、前述の
第1の周期と同様に、ノズル1とノズル17の大ドッ
ト、次にノズル9と25の小ドット、次にノズル2とノ
ズル18の大ドットというように、それぞれ2つのノズ
ルが同時に駆動されて記録が行われる。尚、図13の例
では、プリントデータが全て“11”の場合で示してい
る。
【0061】尚、本実施の形態では、2ビットのプリン
トデータから2ドットの組み合わせで階調を表現するた
めに、そのプリントデータをプリントバッファ210か
ら読み出してG.A202のレジスタ206に格納する
際に、データ変換器204及びデコーダ205により、
データを変換して格納している。その際、1パス記録の
場合とマルチパス記録の場合でいくつかの方法が考えら
れるが、まず、1パス記録の場合の実施の形態を説明す
る。
【0062】図14は、プリントバッファ210より読
み出された各画素が2ビットで表されたプリントデータ
を、デコーダ205を用いてデコードした例を示す図で
ある。
【0063】本実施のプリンタ装置では、ホストコンピ
ュータのプリンタドライバ103から出力される4値化
(各画素が2ビットで表されている)されたデータを受
取り、それをプリントバッファ210に書き込む。次
に、このプリントバッファ210の各2ビットのデータ
に対して、図14に示すような対応に従って、デコード
テーブル212に記憶された内容に従って、2ビットの
デコーダ205でプリントデータをデコードしながら
G.A202のレジスタ206にDMA転送する。尚、
この際、このプリントデータは、1パスによる記録の際
には、データ変換器204をそのままスルーされる。
尚、図14の例では、2ビットデータ“10”に大ドッ
トと小ドットを割当て、プリントデータ“01”に小ド
ットのみを割り当てた例で示しているが、このデコード
テーブル212の内容を変更することにより、デコーダ
205により、2ビットデータに対して任意のデコード
出力を得ることができる。
【0064】次に、マルチパス記録方式の場合について
示す。マルチパス記録の場合は図15で示すように、使
用するノズル列の長さのn分の1(図15の例ではn=
3)で、記録ヘッドによる各記録走査毎に記録媒体を副
走査方向に送り、補完データをプリントして画像を完成
させる手法である。
【0065】図15においては、各記録走査毎に1/3
のノズル高さに相当する長さ分、記録媒体を送り、3パ
スでの記録(1バンド分)を行う状態を示す。従来の記
録方式では、各主走査方向の記録走査において間引き画
像のプリントを終了すると、次に副走査方向に記録媒体
を送り、更に主走査方向の記録を行って、前回の主記録
走査で間引いた部分の画像について記録を行うことによ
り、画像記録を完成させるものである。本実施の形態で
は、各主走査記録に対して前述と同様に2ビットデータ
を出力し、従来の間引き機能(ここではデータ変換)
に、更にデコード機能を付加して階調表現の幅を更に大
きくしたものである。
【0066】この機能についての説明を図16を用いて
行う。
【0067】本実施の形態では、プリントデータは2ビ
ットで階調を表現しているために、2個のビットの組み
合わせで間引き用(データ変換用)データを作成してR
AM201の変換用データエリア211に記憶する。こ
のデータの作成の方法としては、図17で示すようにメ
モリ領域211に、例えば3パスによる記録を行う場合
であれば、3組の2ビットデータ(aa(1回目の記録
パス用),bb(2回目の記録パス用),cc(3回目
の記録パス用))を、それぞれ均等な数となるように割
り付ける。
【0068】次に、この各2ビットの3組のデータを交
換的にシャッフルする。これを一定以上の回数で繰り返
すことにより、図17の170,171,172で示す
ように、乱数的に3組のデータが入れ替わった乱数テー
ブルが完成する。この様にして作成したデータを、図1
2の変換用データエリア211に格納する。3パスでの
記録の場合は、それぞれの記録走査の記録データに対し
て、データ変換回路204で、この変換用データに応じ
てプリントデータを変換している。この例を図16に示
す。
【0069】図16では、160はデータ“aa”によ
り、プリントデータ(2ビット)が変換され、更にデコ
ーダ205によりデコードテーブル212の内容に応じ
て変換された例を示し、161はデータ“bb”により
プリントデータが変換され、更にデコーダ205により
デコードテーブル212の内容に応じて変換された例を
示し、162はデータ“cc”によりプリントデータが
変換され、更にデコーダ205によりデコードテーブル
212の内容に応じて変換された例を示している。そし
て、163は、その結果、3回の記録走査でプリントさ
れたプリントデータの各画素のプリント例を示してい
る。
【0070】図16の例では、プリントデータが“0
0”の場合は(××で記録ドット無し)、プリントデー
タが“01”の場合は最小濃度を示し、3パスでの記録
により小ドット1個だけが記録され、プリントデータが
“10”の場合では、大ドットと小ドットがそれぞれ1
個、プリントデータが“11”の場合では、大ドット2
個が重ね打ちされ、更に1つの小ドットが記録されてい
る。尚、図16はあくまでも一例を示したもので、本発
明はこれに限定されるものではないことはもちろんであ
る。
【0071】このRAM101のデコードテーブル21
2のデコードテーブルの内容を変更することにより、複
数の組み合わせの中から、例えば図16に示す4通りの
最終出力結果の組み合わせのいずれかを選択することが
可能となる。
【0072】このようにすることにより、小ドットで記
録された後、更に濃度が増大して(濃くなって)大ドッ
トが記録されるようになると、図16の記録例で示すよ
うに、小ドットと大ドットとが異なる記録位置で対にな
って出現する。これを利用することにより、例えば図1
8に示すように、小ドットで記録されたドット間に大ド
ットを記録することにより、隣接する小ドット間に隙間
が生じないように記録することが可能になる。
【0073】また図19は、190で示す位置に大ドッ
トが配され、隣接する位置191に小ドットが記録され
ない場合を示し、この場合は、大ドットの右側に隙間が
発生することになる。
【0074】そこで本実施の形態では、サブピクセル
(大小2つのドット)を用いて階調を表現する場合、図
16の2ビット入力が(“01”→“01”)と変化す
る場合、大ドットと小ドットをそれぞれ1個ずつ記録す
ることにより、小ドットが1つ抜けることによる画像の
隙間の発生を抑えるようにしたものである。
【0075】図20は、例えば2ビットデータが“1
0”の時の記録を大ドット1個としたときに発生する不
具合を示した図で、プリントデータが“01”の画像の
間に“10”のデータが記録されて、その画像濃度が変
化した部分に隙間が発生した例を示している。これを解
消した本実施の形態におけるプリント例を図21に示
す。
【0076】また同様に、図22は濃度の濃い部分と濃
度の薄い部分の境界領域におけるプリント例を示し、こ
の場合も図20と同様に処理することにより、これら濃
度差が生じている画像部分に隙間が発生している。これ
を解消した例を図23に示す。
【0077】このようなビット構成で記録を行うことに
より、各記録走査に対して均等に各2ビットのデータが
乱数的に配分されるため、各記録走査間での記録ドット
数の差をほとんどなくすことが可能となる。
【0078】更に、本実施の形態では、2ビットコード
のデコードテーブルを使用することにより、大小ドット
の配分も2ビット組の中に織り込んでシャッフルされる
ことになる。このため、大ドットと小ドットの数が極端
に片寄っている場合でも、各記録走査に均等に各ドット
サイズとも配分することが可能となる。この機能を有効
に使用すると、従来、ダイナミックレンジが、2ビット
で最大2ドットまでであり、階調数が3階調であったも
のが、本実施の形態における大小ドットが記録できるヘ
ッド、マルチパスでのプリント、2ビットコードによる
デコード、ランダム変換データ等を使用することによ
り、最大、3つの大ドットと3つの小ドットの組み合わ
たプリントを行うことができるようになり、かつ選択可
能な組み合わせとしては16通りの階調の中から4つを
自由に選択することが可能となる。更に、マルチパスプ
リントのパス数を増やしたり、2ビットコードを3ビッ
ト,4ビットというように増やしていくことにより、よ
り飛躍的に階調表現能力を増大させて、ダイナミックレ
ンジを上げることができる。更に、変調数を大小の2階
調ではなく、更に複数の階調変調を可能にしても良い。
【0079】図24は本実施の形態のインクジェットプ
リンタにおける印刷処理を示すフローチャートで、この
処理はCPU200の制御の下に実行される。この処理
はホストコンピュータよりのデータを受信してプリント
バッファ210に少なくとも1走査分或は1頁分のプリ
ントデータが記憶されることにより開始される。
【0080】まずステップS1で、キャリッジモータ6
の駆動を開始してヘッドカートリッジ106の移動を開
始し、ステップS2でヘッドによるプリントタイミング
になったかどうかをみる。プリントタイミングになると
ステップS3に進み、ヘッドの駆動を行ってヘッドのノ
ズル1列分による記録を行い(図25のフローチャー
ト)、ステップS4では、1行のプリント処理が終了し
たかどうかをみる。1行のプリント処理が終了していな
い時はステップS2に戻るが、1行のプリント処理を終
了するとステップS5に進み、キャリッジリターン、記
録幅に相当した長さ分の記録用紙の搬送を行ってステッ
プS6に進む。ステップS6では、1ページのプリント
を終了したかどうかを調べ、終了していない時はステッ
プS1に戻り、終了した時はステップS7に進んで、そ
の記録済みの用紙を排出する。
【0081】次に図25のフローチャートを参照して、
本実施の形態のインクジェットプリンタにおけるヘッド
駆動処理を説明する。
【0082】まずステップS11で、ヘッドのノズル1
列分のプリントデータをプリントバッファ210から読
み出し、そのデータをデータ変換器204をスルーさせ
てデコーダ205でデコードして、G.A202のレジ
スタ206a,206bにセットする(これはDMAで
行われる)。これらレジスタ206a,206bにセッ
トされたデータをヘッド106のシフトレジスタ602
に転送する。この実施の形態では、各ノズルはヒータA
とヒータBのそれぞれが駆動されることにより1つの階
調ドット(最大2ドットからなる)を形成するので、ま
ずステップS14でヒータAの駆動タイミングになった
かどうかをみる。そうであればステップS15に進み、
ブロックセレクト信号624と奇数/偶数信号625を
出力して、同時に駆動されるノズルを決定する。そして
ヒータAを駆動する信号627を出力する。これによ
り、その選択されたノズルに対応するデータが“1”で
あれば大ドットが形成される。
【0083】次にステップS16に進み、ヒータBの駆
動タイミングかどうかを調べ、ヒータBの駆動タイミン
グであればステップS17に進み、ブロックセレクト信
号624、奇数/偶数信号625を出力して次にヒータ
Bを駆動するノズルを決定して、ヒート信号626を出
力する。これにより、そのノズルに対応するデータが
“1”であれば、そのノズルにより小ドットが形成され
る。
【0084】そしてステップS18に進み、そのヘッド
の全てのノズルが駆動されて印刷が行われたかどうかを
調べ、そうであれば元の処理に戻るが、そうでない時は
ステップS14に進み、次のヒータAのタイミング、ヒ
ータBのタイミングを調べて順次他のノズルによる印刷
を行う。
【0085】図26は、本実施の形態において、3パス
によるプリントを行う場合の処理を示すフローチャート
で、前述のフローチャートと同一部分は省略して示して
いる。
【0086】ここでは、ステップS21でn=3にセッ
トし、ステップS23でn=0になるまで、ステップS
2〜S5’迄のヘッド駆動を行うことにより容易に実現
できる。尚、この時、各記録走査に対応して記録される
データは、図12のデータ変換器204及びデコーダ2
05により作成される。
【0087】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギーを利用する方式の記録ヘッド、記
録装置において、優れた効果をもたらすものである。
【0088】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応し液体(イ
ンク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡
の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)
を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆
動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成長収
縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)
の吐出が達成でき、より好ましい。
【0089】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0090】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
【0091】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0092】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0093】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0094】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0095】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0096】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0097】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0098】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0099】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0100】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0101】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0102】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0103】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0104】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、一走査記録でも複数種の大きさの記録ドットを簡単
な回路構成で、記録媒体上に記録可能となる。
【0105】更に従来より認識されていなかった効果と
して、マルチパス記録を行った時に、各サイズのドット
の数がアンバランスになった場合でも、各記録主走査に
ほぼ均等に記録比率を分散させることが可能である。
【0106】更に各記録主走査に記録ドットの発生を分
散させる際にマルチパス記録用の間引きマスクを兼用で
使用することにより、ドットの選択と配分データが同時
に生成できる構成としたことで制御をより簡素化でき
る。
【0107】この各記録主走査にほぼ均等に記録比率を
分散させる機能が有効になったことにより、大小ドット
のドット数のバランスが大きくずれている場合において
も、記録ドットのヨレやドット径差による記録ムラを解
消するマルチパス記録機能をも効率よく有効に機能させ
ることが可能となる。
【0108】更に各ノズル一つ一つにおいても、各記録
走査毎の平均記録比率が平均的になり、高い記録比率の
記録による吐出不良等のエラーレートを下げることが可
能となる。更に言えば、ノズル毎に連続的に吐出量を変
化させていくために各ノズル当たりの平均インク吐出量
が記録比率が高い場合でも下げられるために、リフィル
周波数の向上とエラーレートの向上が可能となる。更に
瞬間電力等についても引き下げることが可能となり電源
コストの大幅なコストダウンと電力モニタ等の使用によ
る更なるスループットの低下を防止できる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録データに応じて異なる階調で画像を記録できるという
効果がある。
【0110】また本発明によれば、異なる径のドットを
形成するインク吐出を行わせる吐出量変調を行い、記録
データを所望のドット径のインク吐出タイミングに合わ
せて与えることにより、簡単に構成で、かつ一記録走査
内でドット径の変調を可能にできるという効果がある。
【0111】更に本発明によれば、記録データの濃度が
増大する(濃くなる)場合にドットを追加するようにし
て記録を行うことにより記録された画像の品位を高める
ことができるという効果がある。
【0112】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のホストコンピュータと
プリンタ装置を含むプリントシステムの構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本実施の形態のプリンタ装置の記録部の外観を
示す斜視図である。
【図3】本実施の形態のヘッドカートリッジの構成を示
す斜視図である。
【図4】本実施の形態のヘッドカートリッジとプリンタ
装置との電気的接続部を示す図である。
【図5】本実施の形態のプリンタドライバにおける記録
データの処理を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態のヘッドカートリッジの基板回路
の構成を示すブロック図である。
【図7】本実施の形態のプリンタ装置における記録ドッ
トの形成を説明する図である。
【図8】本発明の記録装置による記録ドットの並びを示
す図である。
【図9】本発明の記録装置による記録ドットの並びを示
す図である。
【図10】本発明の記録装置による記録ドットの並びを
示す図である。
【図11】本発明の記録装置による記録ドットの並びを
示す図である。
【図12】本発明の記録装置内での記録データ処理回路
のブロック図である。
【図13】同時吐出のドットと転送される記録データの
領域を示す図である。
【図14】2ビットデコードテーブル内のデータを示す
図D/Aある。
【図15】マルチパス記録の方法を説明する図である。
【図16】2ビットデコードテーブル内のデータを示す
図である。
【図17】ランダムマスクの作り方を示す図である。
【図18】本実施の形態によるプリント例を示す図であ
る。
【図19】
【図20】従来のプリント法による不具合を説明する図
である。
【図21】本実施の形態によるプリント例を示す図であ
る。
【図22】従来のプリント法による不具合を説明する図
である。
【図23】本実施の形態によるプリント例を示す図であ
る。
【図24】本実施の形態のインクジェット記録装置にお
ける印刷処理を示すフローチャートである。
【図25】図24のステップS3のヘッド駆動処理を示
すフローチャートである。
【図26】本実施の形態の3パスでの記録を説明するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1,106 ヘッドカートリッジ 6 キャリッジモータ 101 ホストコンピュータ 103 プリンタドライバ 200 CPU 201 RAM 204 データ変換器 205 デコーダ 206 レジスタ 602 シフトレジスタ 607,611 吐出用ヒータA 609,613 吐出用ヒータB
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 錦織 均 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドの複数の記録要素のそれぞれ
    よりインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェ
    ット記録装置であって、 前記記録ヘッドの各記録要素よりのインク吐出量を異な
    らせるインク吐出量変更手段と、 記録データの濃度の増大方向において記録ドットを付与
    するように記録データを変調する変調手段と、 前記インク吐出量変更手段のインク吐出タイミングを決
    定するタイミング制御手段と、 前記変調手段により変調された記録データを前記タイミ
    ング制御手段により決定された吐出タイミングに同期し
    て出力することにより前記記録媒体上に画像を記録する
    ように制御する制御手段と、を有することを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記タイミング制御手段は、前記記録要
    素より少なくとも大ドットを記録するインク吐出タイミ
    ングと、前記記録要素により小ドットを記録する2種類
    のインク吐出タイミングを決定することを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インク吐出量変更手段は、互いに発
    熱量の異なる発熱抵抗体を有するか、或は1つの記録要
    素に対して複数の発熱抵抗体を有し、前記複数の発熱抵
    抗体の略同時に駆動する数を変更することによりインク
    吐出量を変更することを特徴とする請求項1又は2に記
    載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記変調手段により変
    調された記録データを少なくとも小ドット或は大ドット
    と小ドットとを組合わせて階調表現することを特徴とす
    る請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録データを更に各記録走査に対応
    するデータに分割し、その分割されたデータを更に変調
    データに基づいて変更して各記録走査に対応するデータ
    を作成する記録走査データ作成手段と、 前記記録走査データ作成手段により作成された記録デー
    タに基づいて複数回の記録走査で記録を行うマルチパス
    制御手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー発生体
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 記録ヘッドの複数の記録要素のそれぞれ
    よりインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェ
    ット記録方法であって、 記録データの濃度の増大方向において記録ドットを付与
    するように記録データを変調する変調工程と、 前記変調工程で変調された記録データを、互いにインク
    吐出量を異ならせる前記記録ヘッドの各記録要素のイン
    ク吐出タイミングに同期して出力することにより前記記
    録媒体上に画像を記録する工程と、を有することを特徴
    とするインクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 前記インク吐出タイミングは前記記録要
    素より少なくとも大ドットを記録するインク吐出タイミ
    ングと、前記記録要素により小ドットを記録する2種類
    のインク吐出タイミングであることを特徴とする請求項
    7に記載のインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドのインク吐出量は、互い
    に発熱量の異なる発熱抵抗体により変更されるか、或は
    1つの記録要素に対して複数の発熱抵抗体を有し、前記
    複数の発熱抵抗体の略同時に駆動する数を変更すること
    によりインク吐出量を変更することを特徴とする請求項
    7又は8に記載のインクジェット記録方法。
  10. 【請求項10】 前記変調工程により変調された記録デ
    ータを少なくとも小ドット或は大ドットと小ドットとを
    組合わせて階調表現するように記録することを特徴とす
    る請求項8に記載のインクジェット記録方法。
  11. 【請求項11】 前記記録データを更に各記録走査に対
    応するデータに分割し、その分割されたデータを更に変
    調データに基づいて変更して各記録走査に対応するデー
    タを作成する記録走査データ作成工程と、 前記記録走査データ作成工程により作成された記録デー
    タに基づいて複数回の記録走査で記録を行うマルチパス
    制御工程を更に有することを特徴とする請求項7乃至1
    0のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
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