JPH11331585A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

記録装置及び記録方法

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JPH11331585A
JPH11331585A JP10137191A JP13719198A JPH11331585A JP H11331585 A JPH11331585 A JP H11331585A JP 10137191 A JP10137191 A JP 10137191A JP 13719198 A JP13719198 A JP 13719198A JP H11331585 A JPH11331585 A JP H11331585A
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JP10137191A
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Hiroki Horikoshi
宏樹 堀越
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値画像データを受信して装置内部で擬似中
間調処理を行って記録を行う場合と、外部装置において
擬似中間調処理された2値画像データを受信してそのま
ま記録する場合の両方における処理を効率的に実現する
記録装置及び記録方法を提供する。 【解決手段】 記録ヘッドの記録解像度よりも低い解像
度の多値画像データが入力された場合にも、その記録解
像度の2値画像データが入力された場合にも、これらの
入力データを同じデータ形式で扱いデータ処理し、その
処理された画像データに基づいて記録を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及び記録方
法に関し、特に、インクジェット方式に従ってインクを
吐出させて記録を行う記録ヘッドを用いた記録装置及び
記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナル・コンピュータや複写
装置、ワード・プロセッサ等のOA機器が広く普及して
おり、これらの機器の画像形成(記録)装置の一種とし
てインクジェット方式によりディジタル画像記録を行う
記録装置が急速に発展、普及している。特にOA機器の
高機能化とともに、それらの機器のカラー化が進んでお
り、これに伴って様々なカラー・インクジェット記録装
置が開発されてきている。
【0003】一般にインクジェット記録装置(以下、単
に記録装置という)は、記録ヘッドおよびインクタンク
を搭載するキャリッジと、記録紙を搬送する搬送機構
と、これらを制御する制御回路とを備えている。このよ
うな記録装置では、インク液滴を吐出させる複数の吐出
口を有した記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方
向)と直行する方向(主走査方向)にシリアル・スキャ
ンさせながらインク吐出を行う一方で、記録ヘッドから
のインク吐出がない間に記録紙を記録ヘッドの記録幅に
等しい量で間欠的に搬送することにより記録動作を実行
する。さらには、カラー記録が可能な記録装置の場合、
複数の記録ヘッドにから吐出される複数の色のインク液
滴の重ねあわせによりカラー画像を形成する。
【0004】さて、記録装置において、インクを吐出さ
せる方法として、吐出口近傍に発熱素子(電気熱エネル
ギー変換体)を設け、この発熱素子に電気信号を印加す
ることによりインクを局所的に加熱して圧力変化を起こ
させインクを吐出口から吐出させる方法や、ピエゾ素子
等の圧電素子を用い、インクに機械的圧力を付与してイ
ンクを吐出する方法が従来より知られている。
【0005】ともあれ、インクジェット記録方法は、記
録信号に応じてインクを微少な液滴として吐出口から記
録媒体上に吐出することにより文字や図形などの記録を
行うものであり、ノンインパクトであるため騒音が少な
いこと、ランニング・コストが低いこと、装置が小型化
しやすいこと、およびカラー化が比較的容易であるこ
と、などの利点を有していることから、コンピュータや
ワードプロセッサ等と併用され、あるいは単独で使用さ
れる複写機、プリンタ、ファクシミリ等の記録装置にお
いて、画像形成(記録)手段として広く用いられてい
る。
【0006】従来のインクジェット記録方法において
は、インクのにじみのない高発色のカラー画像を得るた
めにはインク吸収層を有する専用コート紙を使用する必
要があったが、近年はインクの改良等によりプリンタや
複写機等で大量に使用される普通紙への記録適性を持た
せた方法も実用化されている。
【0007】さらには最近はトランスペアレンシ・フィ
ルムや布、プラスチック・シート等の様々な記録媒体へ
の対応が望まれているので、こうした要求に応えるた
め、インクの吸収特性が異なる記録媒体を必要に応じて
選択した際に記録媒体の種類に関わりなく最良の記録が
可能な記録装置の開発および製品化が進められている。
また記録媒体の大きさについても、宣伝広告用のポスタ
や衣類等の織布では大サイズのものが要求されてきてい
る。このようにインクジェット記録装置は、優れた記録
手段として幅広い産業分野で需要が高まっており、より
一層高品位な画像の提供が求められ、また更なる高速化
への要求も一段と高まっていると言える。
【0008】一般に、カラーインクジェット記録方法
は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の3
色のカラーインクを使用し、また、さらにブラック(B
k)を加えた4色のインクを使用してカラー記録を実現
する。このようなカラー・インクジェット記録装置(以
下、カラー記録装置という)においては、キャラクタの
みを記録するモノクロ専用の記録装置と異なり、カラー
画像の記録するにあたり、画像の発色性や階調表現性、
一様性など、様々な要素を考慮する必要がある。
【0009】多値データを二値化して2値データを得、
その2値データを用いて擬似的に階調画像を再現する方
法としては、例えば、(1)濃度パターン法、(2)組
織的ディザ法、(3)誤差拡散法などが挙げられる。
【0010】濃度パターン法は、1画素をM*N個
(M,Nは1以上の整数)の記録ドットに展開し、面積
変調により二値による濃淡表現を行うものであり、単位
面積当たりに記録するドット数(インク粒数)を可変に
して面積変調を実現するものである。組織的ディザ法
は、画素とドットを1対1に対応させて閾値処理して中
間調を得るものであり、代表的にはBayerの組織的
ディザ法などがある。誤差拡散法は、条件付き決定方式
のディザ法がこれに該当し、周辺の影響や変換結果を考
慮に入れて中間調を決定するものである。これらの擬似
中間調処理方法では、所定の領域において、ドットの占
有面積の違いを利用して、擬似的に実際の濃度に近づけ
ようとするものである。
【0011】しかし、記録される画像の品位は記録ヘッ
ド単位の性能に依存するところが大きい。記録ヘッドの
吐出口の形状や電気熱変換体(吐出ヒータ)の品質のば
らつき等の記録ヘッド製造工程時に生じるノズル毎の僅
かな特性の違いが、それぞれに吐出されるインクの吐出
量や吐出方向の向きに影響を及ぼし、これらの影響が最
終的に形成される記録画像の濃度ムラとして現れ、画像
品位を劣化させる原因となる。その結果として、記録ヘ
ッドの主走査方向に対して周期的にエリア・ファクタ1
00%を満たせない“白”の部分が存在したり、逆に必
要異常にドットが重なり合ったり、あるいは白筋が発生
したりすることとなる。これらの現象が通常人間の目で
濃度ムラとして感知される。
【0012】そこで、これらの濃度ムラ対策としてマル
チパス記録法と呼ばれる方式が提案されている。ここで
は、簡単のために8ノズルからなる単色のインクを用い
て記録を行う記録ヘッドを用いた場合を例に挙げて説明
する。
【0013】図10は、マルチパス記録法に従って記録
した記録ドットの様子を示す図である。
【0014】マルチパス記録の第1走査では、図10の
左側の図が示すように、千鳥パターン●を記録し、記録
幅の半分(4ドット幅)だけ紙送りを行った後、図10
の中央の図が示すように、その第2走査において逆千鳥
パターン○を記録することにより記録を完成する。すな
わち、順次4ドット単位の紙送りと千鳥/逆千鳥パター
ンの記録を交互に行うことにより、4ドット単位の記録
領域を1スキャン毎に完成させていく。このようにし
て、一つのラインを異なる二つのノズルを用いて記録す
ることにより、図10の右側の図が示すように濃度ムラ
を抑えた高品位な画像を形成することができる。また、
マルチパス記録法は、インクを乾かしながら記録してい
くといった効果も同時に達成できる。
【0015】以上のような擬似中間調処理およびマルチ
パス記録処理の過程を主に画像データ形式に着目して説
明する。ここでは、擬似中間調方法として、濃度パター
ン法と誤差拡散法を組み合わせた手法を用いた場合を例
に挙げて説明する。
【0016】ここでは、原画像データは解像度が300
dpi×300dpiでCMYK各色成分が8ビット
(256階調)であり、記録解像度が1200dpi×
1200dpiである場合を考える。はじめに、原画像
データを多値誤差拡散法により、例えばCMYK各色成
分4ビット(16階調)の中間データに変換する。この
中間データの解像度は300dpi×300dpiのま
ま変化しない。この中間データをバンドメモリと呼ばれ
るメモリに一時的に格納する。
【0017】一般に記録装置においては、副走査(紙送
り)方向にノズルが配列された記録ヘッドに適したデー
タ順序への並べ替えを実行したり、高品位画像形成のた
めのマルチパス記録の実現のために、バンドメモリを備
えている。そして、この中間データをバンドメモリから
読み出し、濃度パターン法により記録解像度である12
00dpi×1200dpiに展開する。このようにし
て、最終的な二値の記録データが生成される。この例の
場合、単純にデータ量を比較すると、原画像データと中
間データと記録データとの比は2:1:4となる。バン
ドメモリへの格納を中間データに対して行うのは、メモ
リ容量の削減が主な目的である。
【0018】さて、このような擬似中間調処理の主な実
現形態としては、外部接続されたパーソナルコンピュー
タや専用のデータ処理装置によって実現する形態と記録
装置内部に処理機能を備える形態がある。後者は記録装
置本体のコスト高につながるものの、記録時間の短縮と
いった効果が期待できるため、特に産業用記録システム
において多く採用されている。
【0019】さらに、後者の形態でありながら、前者同
様の機能をも持たせることにより、通常は記録装置内部
での所定の擬似中間調処理による高速記録を行いつつ、
専用のデータ処理装置等を接続することにより、他の手
法の擬似中間調処理による画像形成を実現することが可
能になる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例のように、装置内部で所定の擬似中間調処理を行うと
いうモードと、専用のデータ処理装置等を接続して他の
手法の擬似中間調処理を行うというモードとの二つのモ
ードを備えた装置では、その内部処理が異なるだけでな
く、バンドメモリに格納されるデータ形式が選択したモ
ードにより大きく異なってしまうために、処理が煩雑に
なり、また回路規模の大幅な増大を招くという問題があ
る。
【0021】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
であり、多値画像データを受信して記録装置内部で擬似
中間調処理を行って記録を行う場合と、例えばパーソナ
ルコンピュータや専用データ処理機器などの外部装置に
おいて擬似中間調処理された2値画像データを受信して
そのまま記録する場合の両方における処理を効率的に実
現する記録装置及び記録方法を提供することを目的とし
ている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は以下の構成からなる。
【0023】即ち、記録ヘッドから記録媒体にインクを
吐出して画像を形成する記録装置であって、前記記録ヘ
ッドの記録解像度よりも低い解像度の多値画像データ或
は前記記録解像度の2値画像データを入力する入力手段
と、前記入力手段によって入力された画像データを一時
的に格納する記憶手段と、前記2値画像データが入力さ
れた場合に、前記多値画像データと同じデータ形式で前
記2値画像データを扱うようデータ処理する処理手段
と、前記処理手段によって処理された画像データに基づ
いて記録を行う記録手段とを有することを特徴とする記
録装置を備える。
【0024】ここで、前記処理手段は、多値画像データ
が入力された場合に、その多値画像データに擬似中間調
処理を施す擬似中間調処理手段を含み、前記記録手段
は、前記処理手段によって処理された画像データに基づ
いて、記録ヘッドによるマルチパス記録を行うために、
マルチパスデータを生成するデータ生成手段を含むと良
い。
【0025】さらに、その擬似中間調処理手段は、多値
画像データに多値誤差拡散処理を施して中間データを出
力する第1中間調処理手段と、その手段から出力される
中間データを濃度パターン法を用いて面積変調し、前記
記録解像度でのデータに変換する第2中間調処理手段
と、その手段における変換処理において用いる参照デー
タを格納する参照データ格納手段とを含むことが好まし
い。
【0026】さらに、前記処理手段は、2値画像データ
が入力された場合に、多値誤差拡散処理をバイパスし
て、2値画像データを記憶手段に格納し、さらに、濃度
パターン法を用いた面積変調をバイパスして記憶手段に
格納された2値画像データを読み出して出力する。そし
て、出力される記憶手段に格納された2値画像データの
展開形式は、第2中間調処理手段から出力されるデータ
と同じ展開形式をしている。
【0027】さらに、記録ヘッドを往復走査する走査手
段と、記録媒体を走査手段による走査方向とは垂直の方
向に搬送する搬送手段とを備えるとしたとき、さらに、
前記多値及び2値画像データはY(イエロ)、M(マゼ
ンタ)、シアン(C)、ブラック(Bk)の濃度成分で
構成されるカラー画像データであり、記録ヘッドはその
濃度成分に対応して4色のインクを吐出する4つのヘッ
ドユニットを有するとしたとき、第1中間調処理手段
は、多値画像データが1画素8ビットで表現されるデー
タである場合には、中間データとして1画素3ビットで
表現されるデータを出力し、第2中間調処理手段は、1
画素3ビットのデータを2値化して、該3ビットで表現
される階調を走査手段の走査方向に4画素分、搬送方向
に2画素分の合計8画素で表現する2値データに2値化
するとともに、処理手段は、2値画像データを走査手段
の走査方向に4画素分、搬送方向に2画素分の合計8画
素で構成されるブロックデータとして扱うと良い。
【0028】さらに、上記の記録ヘッドが、マゼンタ成
分とシアン成分のデータに関して夫々、マゼンタ色の濃
インクと淡インク、シアン色の濃インクと淡インクを用
いて記録が可能なように、6つのヘッドユニットを有す
るとしたとき、第1中間調処理手段は、多値画像データ
が1画素8ビットで表現されるデータである場合に、中
間データとして1画素4ビットで表現されるデータを出
力し、第2中間調処理手段は、1画素4ビットのデータ
を処理して、該4ビットで表現される階調を走査手段の
走査方向に4画素分、搬送方向に2画素分の合計8画
素、各画素を2ビットで表現するデータに変換するとと
もに、処理手段は、2値画像データを走査手段の走査方
向に8画素分、搬送方向に2画素分の合計16画素で構
成されるブロックデータとして扱うと良い。
【0029】この場合、前記記憶手段は、多値画像デー
タ及び2値画像データの格納のために用いる第1のメモ
リと、2値画像データの格納のためだけに用いる第2の
メモリとを備え、第2のメモリは取り外し可能にするこ
とが好適である。
【0030】なお、上記記録ヘッドは、インクを吐出し
て記録を行うインクジェット記録ヘッドであり、その記
録ヘッドには熱エネルギーを利用してインクを吐出する
ために、インクに与える熱エネルギーを発生するための
熱エネルギー変換体を備えていることが望ましい。
【0031】さて、ラスタ形式の2値画像データが入力
される場合には、そのラスタ形式の2値画像データを、
走査手段の走査方向に4画素分、搬送方向に2画素分の
合計8画素で構成されるブロックデータに変換して記憶
手段に格納するよう制御すると良い。
【0032】また他の発明によれば、記録ヘッドから記
録媒体にインクを吐出して画像を形成する記録方法であ
って、前記記録ヘッドの記録解像度よりも低い解像度の
多値画像データ或は前記記録解像度の2値画像データを
入力する入力工程と、前記入力工程において入力された
画像データを一時的にメモリに格納する格納工程と、前
記2値画像データが入力された場合に、前記多値画像デ
ータと同じデータ形式で前記2値画像データを扱うよう
データ処理する処理工程と、前記処理工程において処理
された画像データに基づいて記録を行う記録工程とを有
することを特徴とする記録方法を備える。
【0033】以上の構成により本発明は、記録ヘッドの
記録解像度よりも低い解像度の多値画像データが入力さ
れた場合にも、その記録解像度の2値画像データが入力
された場合にも、これらの入力データを同じデータ形式
で扱いデータ処理し、その処理された画像データに基づ
いて記録を行うよう動作する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0035】まず最初に共通実施形態となるプリンタ装
置の構成とその動作概要について説明する。
【0036】図1は本発明の代表的な実施形態であるイ
ンクジェット方式に従って記録を行なう記録ヘッドを備
えたプリンタ装置の構成を示す外観斜視図である。
【0037】図1において、1は記録用紙(或は、プラ
スチックシートなどの記録媒体)、2〜3は記録用紙1
の記録領域の上下に配置され矢印Aの方向に記録用紙1
を搬送する搬送ローラ、4は搬送ローラ2〜3を駆動す
るシート送りモータ、5は搬送ローラ2と3との間に位
置し搬送ローラ2〜3の回転軸に平行に設けられたガイ
ドシャフト、6はガイドシャフト5に沿って往復移動
(矢印B)するキャリッジ、7はキャリッジを移動させ
るキャリッジモータ、8はキャリッジモータ7の駆動力
をキャリッジ6に伝達するベルトである。
【0038】さて、キャリッジ6には、インクジェット
方式に従ってインク液滴を吐出して記録を行なう記録ヘ
ッド9A〜9D(以下、これら4つの記録ヘッドを総称
して言及するときには、記録ヘッド9とする)が搭載さ
れている。記録ヘッド9はカラー画像記録用であり、キ
ャリッジ6の移動方向に配置され、それぞれ、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(B
k)の各色のインクに対応させて設けた4個の記録ヘッ
ド(Kヘッド)9A、記録ヘッド(Cヘッド)9B、記
録ヘッド(Mヘッド)9C、記録ヘッド(Yヘッド)9
Dからなっている。記録ヘッド9A〜9D各々の前面、
即ち、記録用紙1の記録面と所定間隔を於て対抗する面
には複数(例えば、64個または128個)のインク吐
出口をキャリッジ6の走査方向と交差させる方向に縦一
列に配置している。そして、記録ヘッド9A〜9Dのロ
ジック回路は同じ構成をもっている。
【0039】また、このプリンタ装置の外装ケース(不
図示)に取付けられる操作パネル64には、オンライン
/オフライン切換えキー60A、ラインフィードキー6
0B、記録モード切り替えキー60C、リセットキー6
0D等のキー設定部の他、アラームランプ61Aや電源
ランプ61Bの警告ランプなどのLEDランプや各種メ
ッセージを表示するLCD65が設けられている。
【0040】なお、92は記録用紙1に所望の画像を記
録するためのインクを貯溜するインクタンクである。イ
ンクタンク92は、記録ヘッド9A〜9Dに対応して4
色(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブ
ラック(Bk))のインクを貯溜する4つのコンパート
メントから構成されている。
【0041】以下に詳述するが、プリンタ装置のCPU
やこれに併設されたROM、RAM等を含む制御部は、
ホストコンピュータ(以下、ホストという)100から
指令信号やデータ信号(記録情報)を受信し、これに基
づいて、各種モータ等の駆動するとともに、記録ヘッド
9A〜9Dに含まれる電気熱変換体(ヒータ)に駆動電
源(ヒート電源)を印加し通電する。
【0042】図2は、図1に示すプリンタ装置の制御回
路の概略構成を示すブロック図である。
【0043】マイクロプロセッサ形態のCPU21は、
インタフェース22を介してホスト100に接続されて
おり、制御プログラムを格納したROM24や更新可能
な制御プログラムや処理プログラムや各種定数データな
どを格納したEEPROM23、及び、ホスト100か
らインタフェース22を介して受信した指令信号(コマ
ンド)や記録情報信号を格納するRAM25にアクセス
し、これらのメモリに格納された情報に基づいて記録動
作を制御する。さらに、CPU21は、出力ポート26
及びキャリッジモータ制御回路42を介してキャリッジ
モータ7を動作させることによりキャリッジ6を移動さ
せたり、出力ポート26及びシート送りモータ制御回路
44を介してシート送りモータ4を動作させることによ
り搬送ローラ2〜3などの搬送機構を動作させる。さら
に、CPU21は、RAM25に格納されている記録情
報に基づきヘッド駆動回路29を介して記録ヘッド9A
〜9Dを駆動することにより、記録用紙1上に所望の画
像を記録することができる。
【0044】また、電源回路28からは、CPU21を
動作させるためのロジック駆動電圧Vcc(例えば5
V)、各種モータ駆動電圧Vm(例えば30V)、記録
ヘッド9を駆動させるためのヒート電圧Vh(例えば2
5V)、及び、記録ヘッド9保護用バックアップ電圧V
DDH等が出力される。そして、ヒート電圧Vhは記録
ヘッド9に、バックアップ電圧VDDHは、記録ヘッド
制御回路29および記録ヘッド9にそれぞれ印加され
る。
【0045】さらに、操作キー60A〜60Dから入力
される指示は入力ポート32を介してCPU21に伝え
られ、CPU21からの命令が出力ポート36を介して
ブザー発生制御回路62に伝えられるとブザー63が鳴
動したり、表示制御回路66に伝えられるとLCD65
にメッセージが表示される。
【0046】なお、図2において、70は上述した種々
の構成要素を互いに接続するCPUバスである。
【0047】次に、以上のような構成のプリンタ装置に
おける基本的な記録動作について説明する。
【0048】記録動作の待機時にはキャリッジ6は図1
の左側にあるホームポジションにあり、ホスト100か
ら送信される記録開始命令により矢印B方向(主走査方
向)に移動しながら記録ヘッド9に備えられた複数のノ
ズルから記録データに従い記録用紙1上にインクを吐出
し記録を行う。記録用紙1の端部まで記録が終了すると
キャリッジ6はホーム・ポジション位置に戻る。このと
き、搬送ローラ3が回転することにより記録用紙1をA
方向(副走査方向)へ所定幅だけ紙送りし、記録ヘッド
9は再びB方向への記録を開始する。このようなスキャ
ン動作と紙送り動作との繰り返しによりデータ記録が実
現される。
【0049】<第1実施形態>この実施形態におけるプ
リンタ装置は、装置内部において多値誤差拡散法と濃度
パターン法を組み合わせた擬似中間調処理を行う内部処
理モードと、接続された外部機器(例えば、ホスト10
0)により二値化処理された記録データをそのまま記録
するスルーモードとを有する。内部処理モードにおける
入力画像データは、解像度300dpi×300dpi
のC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)、Bk
(ブラック)各色成分8ビットデータであり、スルーモ
ードにおける入力画像データは、解像度1200dpi
×600dpiのC(シアン)、M(マゼンタ)、Y
(イエロ)、Bk(ブラック)各色成分1ビットデータ
である。この解像度が記録解像度となる。また、内部処
理モードにおける多値誤差拡散処理後の中間データは、
解像度300dpi×300dpiのC(シアン)、M
(マゼンタ)、Y(イエロ)、Bk(ブラック)各色成
分3ビット(8階調)データであるとする。
【0050】図3はこの実施形態における処理を機能的
に示したブロック図である。
【0051】図3では、入力画像データを記録解像度の
二値データに展開し、さらにマルチパス記録における各
パス毎のデータを生成する処理を実行するいくつかの処
理ブロックを示している。
【0052】図3において、401はデータインタフェ
ース部であり、外部より画像データが入力され、そのと
きの動作モード(内部処理モード或はスルーモード)に
応じて入力処理を実行する。402は多値誤差拡散処理
部であり、内部処理モードにおける入力画像データに対
して多値誤差拡散処理を行う。403はメモリ入力制御
部であり、バンドメモリの入力制御を行う。404はバ
ンドメモリであり、画像データを一時格納する。405
はメモリ出力制御部であり、バンドメモリ404の出力
制御を行う。406は二値化展開部であり、濃度パター
ン法による面積変調により記録解像度での二値データ展
開を実行する。407は展開テーブルであり、二値化展
開部406における二値化処理において使用される参照
テーブルである。408はマルチパスデータ生成部であ
り、マルチパス記録のための各スキャン毎のパスデータ
生成処理を行う。409はデータ処理制御部であり、図
3に示したデータ処理ブロック全体を監視するととも
に、CPU21からの指示に従いブロック全体を制御す
る。
【0053】はじめに、内部処理モードにおける動作に
ついて説明する。
【0054】先に述べたとおり、内部処理モードの入力
画像データ形式は、解像度300dpi×300dpi
の各色成分が1画素8ビットのデータである(多値入力
画像データと称す)。多値入力画像データは、データイ
ンタフェース部401を介して多値誤差拡散処理部40
2へ入力される。
【0055】多値誤差拡散処理部402では、各色成分
毎に多値誤差拡散法に基づいて1画素あたり8ビット
(256階調)データを3ビット(8階調)データに変
換する。多値誤差拡散処理部402の出力である中間デ
ータは、解像度300dpi×300dpiの各色成分
が1画素3ビットのデータであり、メモリ入力制御部4
03の入力制御によりバンドメモリ404へ一時格納さ
れる。バンドメモリ404は外部機器からのデータ転送
と記録ヘッド9へのデータ転送との間で画像データを一
時格納するものであり、内部処理モードにおいては1画
素(300dpi×300dpi)あたり3ビットのデ
ータとして格納する。
【0056】バンドメモリ404は、マルチパス記録に
おける複数スキャンの重複領域へのデータ出力を実現す
るだけでなく、ラスタスキャンで転送される画像データ
を記録ヘッド9のインタフェースにあわせた順序に並べ
替える目的にも使用されている。バンドメモリ404に
格納された中間データは、キャリッジ6の位置に基づい
てメモリ出力制御部405によって出力制御され、二値
化展開部406へ送出される。
【0057】二値化展開部406においては、展開テー
ブル407を用いて、入力された中間データを記録解像
度である1200dpi×600dpiの二値データに
展開する(詳細は後述する)。二値化された記録データ
は、パスデータ生成部408において当該スキャンにお
けるデータ以外を全てマスク処理し、パスデータを生成
する。こうして生成されたパス毎の記録データは、後段
の記録ヘッド制御回路29へ送出され、データに応じた
画像形成が実行される。
【0058】ここで、二値化展開部406における二値
化展開処理について詳細に説明する。二値化展開部40
6には、解像度300dpi×300dpi、各色成分
が1画素3ビット(8階調)の中間データが入力され
る。展開テーブル407は各色成分毎の参照テーブルで
ある。この参照テーブルは各色成分について、入力デー
タが各画素3ビット、出力データが各画素8ビットの書
き換え可能なメモリによって構成されており、CPU2
1からの制御に基づくデータ処理制御部409の制御に
より、任意に更新することが可能になっている。
【0059】図4は入力中間データ値に対応した展開テ
ーブルの一例を示す図である。
【0060】即ち、入力される各画素3ビットのデータ
に対して、図4に示すように、座標(0,0)を最下位
(LSB)ビットとし、座標(3,1)を最上位(MS
B)ビットとする8ビットを出力する。従って、入力さ
れた1画素3ビットのデータは各画素が1ビットの4×
2画素のデータに変換される。ここで、各画素における
値“1(図中における“●”)”はインクを吐出して記
録することを示し、“0(図中における“ブラン
ク”)”はインク吐出が発生しない非記録であることを
示す。なお、展開テーブルからの出力は8ビットである
ので、その値は0〜255の値をとるが、図4に示すよ
うに、入力データの値(0〜7)に対応してその出力値
は離散的な8つの値をとる。
【0061】このようにして、二値化展開部406は、
中間データの入力に対して、展開テーブル407を参照
することにより、記録解像度である1200dpi×6
00dpiの二値化された記録データへの変換処理を行
う。
【0062】次に、この実施形態における特徴であるス
ルーモードにおけるデータ処理動作について詳細に説明
する。
【0063】スルーモードの入力画像データ形式は、記
録解像度の同一の解像度1200dpi×600dpi
の各色成分が1画素1ビットのデータである(これを記
録解像度二値入力画像データと称す)。ここで、記録解
像度二値画像データは、通常のラスタスキャンによる転
送順序ではなく、300dpi×300dpiのブロッ
クにパッキングされた形式でホスト100からのデータ
転送が行われる。
【0064】図5は記録解像度二値入力画像データのブ
ロック化転送の様子を示す図である。
【0065】データインタフェース部401を介して入
力された記録解像度二値入力画像データは、多値誤差拡
散処理部402をスルーし、メモリ入力制御部403の
入力制御によりバンドメモリ404へ一時格納される。
【0066】バンドメモリ404はスルーモードにおい
ては入力画像データをあたかも解像度が300dpi×
300dpiの各画素8ビットの情報であるかの如く格
納する。例えば、図5に示すように、その図の左上端に
ある8画素8ビット(4×2画素)のデータがまとめら
れて、1画素8ビット(その値は“E4(16進表
現)”)として扱われる。このように内部処理モードと
同様にして、バンドメモリ404に格納された記録解像
度二値入力画像データは、キャリッジ6の位置に基づい
て、メモリ出力制御部405によって出力制御され、あ
たかも解像度300dpi×300dpiの1画素8ビ
ットのデータのように出力される。そのデータは、さら
に二値化展開部406をスルーしてマルチパスデータ生
成部408へと入力される。
【0067】このようにブロック化された記録解像度二
値入力画像データ(1200dpi×600dpiの二
値データ)は、二値化展開部406および展開テーブル
407における展開形式と同一の形式、即ち、内部処理
モードにおける二値化展開部406出力と同一形式にな
っている。マルチパスデータ生成部408では、内部処
理モードと全く同様に、当該スキャンにおけるデータ以
外を全てマスク処理し、パスデータを生成し、後段の記
録ヘッド制御回路29へ送出され、そのデータに応じた
画像形成が実行される。
【0068】すなわち、スルーモードにおける記録解像
度(1200dpi×600dpi)二値入力画像デー
タを、あたかも内部処理モードにおける多値入力画像デ
ータの解像度(300dpi×300dpi)の如くブ
ロック化して転送しバンドメモリ404に一時格納する
ことにより、メモリ出力制御部405は、スルーモード
においても内部処理モード時とその処理単位となるビッ
ト幅が異なる他は全て同一の出力制御を実行すればよ
い。
【0069】さらに、内部処理モードにおける二値化展
開出力形式と同一形式とすることにより、以降の処理を
モードに関わらず共通に行うことができる。これらによ
って、回路規模を不必要に増大させることなく、装置内
部において面積変調を用いた擬似中間調処理を実行する
内部処理モードと、外部機器において記録解像度の二値
データを生成するスルーモードの効率的な両立が可能に
なる。
【0070】以上説明したようにこの実施形態によれ
ば、外部機器において生成された記録解像度の二値デー
タを用いて画像を形成する際のデータの取り扱いを、記
録解像度よりも低い解像度の多値データを装置内部で擬
似中間調処理して(内部処理モード)画像を形成する際
のデータの取り扱いと同様に扱うことにより、異なるモ
ードの処理であっても、メモリ制御回路や二値化展開処
理以降の処理回路を共通化することができる。従って、
その回路構成が極めてシンプルとなり、大幅な回路規模
の増大を招くことなく、効率的に内部処理モードとスル
ーモードとの処理を実現することができる。
【0071】<第2実施形態>第1実施形態において
は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブ
ラック(Bk)の4色インクを用いた記録装置について
説明したが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。ここでは、濃度の低い淡色インクを併用して、シ
アン、淡シアン、マゼンタ、淡マゼンタ、イエロ、ブラ
ックの6色のインクを使用してカラー記録を行う例につ
いて説明する。
【0072】なお、この実施形態における記録装置も、
その基本構成は図1〜図2に示したのと同様である。た
だし、記録ヘッドは、上記6色のカラーインクがそれぞ
れ封入された6つのインクタンクと、それぞれに対応し
た6つの記録ヘッドが一体化した記録ヘッドとを備えて
いるとする。
【0073】図6はこの実施形態における処理を機能的
に示したブロック図である。
【0074】図6では、入力画像データを記録解像度の
二値データに展開し、さらにマルチパス記録における各
パス毎のデータを生成する処理を実行するいくつかの処
理ブロックを示している。なお、図6に示す処理ブロッ
クの基本構成は第1実施形態で示したもの(図3)と同
様なので、その共通部分には同じ参照番号を付してあ
り、その説明は省略する。
【0075】図6に示されているように、この実施形態
におけるバンドメモリ704は第一メモリ704aと第
二メモリ704bとから構成されており、第二メモリ7
04bは装置から取り外し可能な構成となっている。
【0076】この実施形態における同色系の濃度の異な
るインクを用いた記録では、記録媒体のインク吸収量の
制約により濃インク又は淡インクの何れか片方を記録す
るものとし、濃/淡インクの同時記録は行わないものと
する。
【0077】はじめに、内部処理モードにおける動作に
ついて説明する。
【0078】先に述べたとおり、内部処理モードの入力
画像データ形式は、解像度300dpi×300dpi
の各色成分が1画素8ビットのデータである(多値入力
画像データと称す)。多値入力画像データは、データイ
ンタフェース部401を介して多値誤差拡散処理部40
2へ入力される。多値誤差拡散処理部402では、各色
毎に多値誤差拡散法に基づいて各画素あたり8ビット
(256階調)のデータを3ビット(8階調)データに
変換する。
【0079】多値誤差拡散処理部402出力である中間
データは、解像度300dpi×300dpiの各色成
分が1画素3ビットのデータであり、メモリ入力制御部
403の入力制御によりバンドメモリ704の第一メモ
リ704aへ一時格納される。内部処理モードにおいて
は第二メモリ704bは使用しない。
【0080】バンドメモリ704は外部機器からのデー
タ転送と記録ヘッドへのデータ転送との間で画像データ
を一時格納するものであり、内部処理モードにおいては
300dpi×300dpiの解像度で各画素あたり3
ビット情報として格納する。バンドメモリ704は第1
実施形態と同様にマルチパス記録における複数スキャン
の重複領域へのデータ出力を実現するだけでなく、ラス
タスキャンで転送される画像データを記録ヘッドのイン
タフェースにあわせた順序に並べ替える目的にも使用さ
れている。
【0081】バンドメモリ704の第一メモリ704a
に格納された中間データは、キャリッジ9の位置に基づ
いてメモリ出力制御部405によって出力制御され、二
値化展開部406へ送出される。二値化展開部406に
おいては、展開テーブル407を用いて、入力された中
間データを記録解像度である1200dpi×600d
piの二値データに展開する(詳細は後述する)。二値
化された記録データは、マルチパスデータ生成部408
において当該スキャンにおけるデータ以外を全てマスク
処理し、パスデータを生成する。こうして生成されたパ
ス毎の記録データは、後段の記録ヘッド制御回路29へ
送出され、そのデータに応じた画像形成が実行される。
【0082】次に、二値化展開部406における二値化
展開処理について詳細に説明する。
【0083】ここでは、濃度の異なる濃淡インクを使用
するC(シアン)成分とM(マゼンタ)成分のデータに
ついて説明する。Y(イエロ)成分とBk(ブラック)
成分のデータ処理は第1実施形態と同一であるのでその
説明は省略する。
【0084】多値誤差拡散処理部402からの出力であ
る中間データは、解像度300dpi×300dpi
で、各色成分が1画素4ビット(16階調)データであ
る。
【0085】図7は入力中間データ値に対応した展開テ
ーブルの一例を示す図である。
【0086】即ち、入力される各画素4ビットのデータ
に対して、図7に示すように、各ドット毎に2ビットデ
ータを割り当て、その上位ビット(MSB)を濃インク
用、下位ビット(LSB)を淡インク用のデータとす
る。従って、その2ビットデータの値が“01(LSB
のみオン)”であれば淡インクを吐出して記録を行うこ
とを、“10(MSBのみオン)”であれば濃インクを
吐出して記録をそれぞれ行うことを示す。また、濃/淡
インクの同時記録は行わないので、そのデータが“11
(2つのビットともにオン)”であることはない。さら
に、そのデータが“00(2つのビットともにオフ)”
であれば、インクを吐出して記録をすることはないこと
を示す。
【0087】そして、図7に示すように、以上のような
入力4ビットデータに対して、座標(0,0)に対応し
た2ビットデータの下位ビットを最下位(LSB)ビッ
トとし、座標(3,1)に対応した2ビットデータの上
位ビットを最上位(MSB)ビットとする16ビットを
出力する。従って、入力された1画素4ビットのデータ
は各画素が2ビットの4×2画素のデータに変換され
る。ここで、各画素における値“10(図中における
“●”)”は濃インクを吐出して記録することを示し、
各画素における値“01(図中における薄い丸)”は淡
インクを吐出して記録することを示し、“00(図中に
おける“ブランク”)”はインク吐出が発生しない非記
録であることを示す。なお、展開テーブルからの出力は
16ビットであるので、その値は0〜65535の値を
とるが、図7に示すように、入力データの値(0〜1
5)に対応してその出力値は離散的な16個の値をと
る。
【0088】このように、二値化展開部406は、中間
データ入力に対して、展開テーブル407を参照するこ
とにより、記録解像度である1200dpi×600p
diの各色成分について三値データ、すなわち、濃イン
ク及び淡インクについて二値化された記録データへの変
換処理を行う。
【0089】次に、この実施形態の特徴であるスルーモ
ードにおけるデータ処理の動作について詳細に説明す
る。ここでも濃淡インクを使用するシアンとマゼンタに
ついて説明する。
【0090】スルーモードの入力画像データ形式は、記
録解像度の同一の解像度1200dpi×600dpi
の各色成分について1画素2ビットのデータである(こ
れを記録解像度三値入力画像データと称す)。ここで、
記録解像度三値画像データは、通常のラスタスキャンに
よる転送順序ではなく、第1実施形態と同様に300d
pi×300dpiのブロックにパッキングされた形式
でデータ転送が行われる。
【0091】図8は記録解像度三値入力画像データのブ
ロック化転送の様子を示す図である。
【0092】データインタフェース部401を介して入
力された記録解像度三値入力画像データは、多値誤差拡
散処理部402をスルーし、メモリ入力制御部403の
入力制御によりバンドメモリ704の第一メモリ704
a及び第二メモリ704bへ一時格納される(スルーモ
ードにおいては第二メモリ704bも使用する)。
【0093】バンドメモリ704はスルーモードでは、
画像データをあたかも解像度300dpi×300dp
iで1画素あたり16ビットの情報であるかの如く格納
する。次に、バンドメモリ704に格納された記録解像
度二値入力画像データは、内部処理モードと同様にして
キャリッジ6の位置に基づいて、メモリ出力制御部40
5によって出力制御され、図8に示すように、あたかも
解像度300dpi×300dpiの1画素16ビット
のデータのように出力される。
【0094】このようにして出力された画像データは二
値化展開部406をスルーして、マルチパスデータ生成
部408に出力される。このブロック化された記録解像
度二値入力画像データ(1200dpi×600dpi
の二値データ)は、二値化展開部406および展開テー
ブル407における展開形式と同一の形式、すなわち、
内部処理モードにおける二値化展開部406出力と同一
形式になっている。マルチパスデータ生成部408で
は、内部処理モードと全く同様に、当該スキャンにおけ
るデータ以外を全てマスク処理し、パスデータを生成
し、これを後段の記録ヘッド制御回路29に送出し、そ
のデータに応じた画像形成を実行する。
【0095】このようにこの実施形態では、スルーモー
ドにおける記録解像度(1200dpi×600dp
i)の二値入力画像データを、あたかも内部処理モード
における多値入力画像データの解像度(300dpi×
300dpi)の如くブロック化して転送してバンドメ
モリ704に一時格納することにより、メモリ出力制御
部405は、スルーモードにおいても内部処理モード時
と同一の出力制御が実行できるようにしている。さら
に、スルーモードにおける画像データの展開形式を内部
処理モードにおける二値化展開出力形式と同一形式とす
ることにより、以降の処理をモードに関わらず共通に行
うことができるようにしている。
【0096】これによって、回路規模を不必要に増大さ
せることなく、装置内部において面積変調を用いた擬似
中間調処理を実行して画像形成を行う内部処理モード
と、外部機器から送信される記録解像度の二値データを
用いた画像形成を行うスルーモードとを、両立させるこ
とが可能になる。
【0097】また、スルーモードにおいてのみ使用する
第2メモリ704bは取り外し可能な構成であるので、
このメモリを搭載しない構成により、内部処理モードの
みに対応する安価なシステムを提供することもできる。
【0098】以上説明したようにこの実施形態に従え
ば、例えば、イエロの濃インクと淡インクというように
同色系のインクを複数用いて画像形成を行う場合におい
ても、外部機器において生成された記録解像度の二値デ
ータを用いて画像を形成する際のデータの取り扱いを、
記録解像度よりも低い解像度の多値データを装置内部で
擬似中間調処理して(内部処理モード)画像を形成する
際のデータの取り扱いと同様に扱うことにより、異なる
モードの処理であっても、メモリ制御回路や二値化展開
処理以降の処理回路を共通化することができる。
【0099】更には、濃淡インクを使用した場合、スル
ーモードの処理に対応するには大容量のバンドメモリが
必要になるため、この容量の増加分を着脱可能なメモリ
によって構成することにより、スルーモードの処理を行
わない、安価な構成のインクジェット記録装置を簡単に
構成することも可能になる。このようにして、大幅な回
路規模の増大や不必要なメモリ容量増加を引き起こすこ
となく、合理的に内部処理モードとスルーモードを実現
することができる。
【0100】<第3実施形態>第1及び第2実施形態に
おいては、スルーモードにおいて外部装置であるホスト
などから300dpi×300dpi単位にブロック化
した形式でデータ転送を行う場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれによって限定されるものではなく、例
えば、一般的なラスタスキャンデータの形式でデータを
転送し、バンドメモリへの格納においてブロック化処理
を施すようにしても良い。
【0101】図9は、この実施形態における処理を機能
的に示したブロック図である。
【0102】図9では、入力画像データを記録解像度の
二値データに展開し、さらにマルチパス記録における各
パス毎のデータを生成する処理を実行するいくつかの処
理ブロックを示している。なお、図9に示す処理ブロッ
クの基本構成は第1及び第2実施形態で示したもの(図
3及び図6)と同様なので、その共通部分には同じ参照
番号を付してあり、その説明は省略する。
【0103】図9に示されているように、メモリ入力制
御部803は第一入力制御部803aと第二入力制御部
803bとから構成されており、それぞれ内部処理モー
ドとスルーモードに対応した入力制御を実行する。
【0104】この実施形態におけるスルーモードにおい
て入力される画像データはブロック化されておらず、単
純にラスタスキャンされた記録解像度の二値形式であ
る。したがって、メモリ入力制御部803の第二入力制
御部803bにおいては、単純にラスタスキャンされた
記録解像度二値入力画像データを、第1実施形態と同様
のブロック化された形式でメモリ格納するよう制御す
る。他の基本動作は第1実施形態において図3を参照し
て説明したものと同様である。
【0105】即ち、スルーモードにおける記録解像度
(1200dpi×600dpi)で二値入力画像デー
タを、あたかも内部処理モードにおける多値入力画像デ
ータの解像度(300dpi×300dpi)の如くブ
ロック化してバンドメモリ404に格納するよう入力制
御することにより、メモリ出力制御部405は、スルー
モードにおいても内部処理モード時とそのデータのビッ
ト幅が異なる他は全て同一の出力制御を実行すればよ
い。さらに、内部処理モードにおける二値化展開出力形
式と同一形式とすることにより、以降の処理をモードに
関わらず共通に行うことができる。
【0106】これによって、回路規模を不必要に増大さ
せることなく、装置内部において面積変調を用いた擬似
中間調処理を実行して画像形成を行う内部処理モード
と、外部機器から転送される記録解像度の二値データを
用いて画像形成を行うスルーモードとの効率的な両立が
可能になる。
【0107】以上詳細に説明したようにこの実施形態に
従っても、外部機器において生成された記録解像度の二
値データを用いて画像を形成する際のデータの取り扱い
を、記録解像度よりも低い解像度の多値データを装置内
部で擬似中間調処理して(内部処理モード)画像を形成
する際のデータの取り扱いと同様に扱うことにより、異
なるモードの処理であっても、メモリ制御回路や二値化
展開処理以降の処理回路を共通化することができる。
【0108】これにより、大幅な回路規模の増大を招く
ことなく、効率的に内部処理モードとスルーモードとを
実現することができる。
【0109】<変形例>上記の第1〜第3実施形態にお
いては、インクの色としてC、M、Y、Bkの4色イン
クを使用する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこ
の4色によって限定されるものではなく、これ以外の色
数やその他の色の組み合わせを用いてもよい。
【0110】また、第2実施形態では、同色系のインク
において、濃度の異なる濃インク及び淡インクを使用す
る場合について説明したが、3つ以上の異なる濃度のイ
ンクを用いるものであってもよい。また、記録ヘッドと
して以上の実施形態では4色インクに対応した4つのヘ
ッドが一体化した記録ヘッドを搭載した例について述べ
たが、本発明はこれによって限定されるものではなく、
各インクに対応して独立したヘッドから構成される記録
ヘッドを搭載する場合にも適用できることは言うまでも
ない。
【0111】さらに、以上説明した実施形態では、擬似
中間調処理方式として、多値誤差拡散法と濃度パターン
法とを組み合わせたものについて詳細に説明したが、本
発明はこれ以外の他の多くの擬似中間調方式にも適用で
きる。また、入力画像データ解像度として300dpi
×300dpi、記録解像度として1200dpi×6
00dpiとし、4×2画素のマトリクスを用いて画像
データを展開する場合を例に挙げて説明したが、本発明
はこの組み合わせによって限定されるものではない。例
えば、入力画像データの解像度として150dpi×1
50dpi、記録解像度として600dpi×600d
piである場合には、4×4画素のマトリクスを使用し
て画像データを展開すればよい。
【0112】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0113】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0114】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0115】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0116】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0117】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0118】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0119】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0120】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0121】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0122】また、本発明に係るインクジェット記録装
置の形態は、コンピュータやワード・プロセッサをはじ
めとする情報処理装置の画像出力装置として一体又は別
体に設けられるものに限らず、読取装置と組み合わせた
複写装置や通信機能を有するファクシミリ装置などであ
ってもよい。
【0123】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0124】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0125】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0126】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0127】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0128】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録ヘッドの記録解像度よりも低い解像度の多値画像デー
タが入力された場合にも、その記録解像度の2値画像デ
ータが入力された場合にも、これらの入力データを同じ
データ形式で扱いデータ処理し、その処理された画像デ
ータに基づいて記録を行うので、2つの異なるデータを
扱って記録を行う場合でも、そのデータ処理に関わる回
路を不必要に増大させることなく、効率的に画像データ
を処理して記録を行うことができるという効果がある。
【0130】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト方式に従って記録を行なう記録ヘッドを備えたプリン
タ装置の構成を示す外観斜視図である。
【図2】図1に示すプリンタ装置の制御回路の概略構成
を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に従う処理を機能的に示したブロ
ック図である。
【図4】入力中間データ値に対応した展開テーブルの一
例を示す図である。
【図5】記録解像度二値入力画像データのブロック化転
送の様子を示す図である。
【図6】第2実施形態に従う処理を機能的に示したブロ
ック図である。
【図7】入力中間データ値に対応した展開テーブルの一
例を示す図である。
【図8】記録解像度二値入力画像データのブロック化転
送の様子を示す図である。
【図9】第3実施形態に従う処理を機能的に示したブロ
ック図である。
【図10】マルチパス記録法に従って記録した記録ドッ
トの様子を示す図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 2、3 搬送ローラ 4 シート送りモータ 5 ガイドシャフト 6 キャリッジ 7 キャリッジモータ 8 ベルト 9、84 記録ヘッド 21 CPU 22 インタフェース 23 EEPROM 24 ROM 25 RAM 26、36 出力ポート 28 電源装置 29 記録ヘッド制御回路 42 キャリッジモータ制御回路 44 シート送りモータ回路 61A アラームLED 61B オンライン/オフライン表示用LED 64 操作パネル 65 LCD 70 CPUバス 401 データインタフェース部 402 多値誤差拡散処理部 403 メモリ入力制御部 404 バンドメモリ 405 メモリ出力制御部 406 二値化展開部 407 展開テーブル 408 マルチパスデータ生成部 409 データ処理制御部 704 バンドメモリ 704a 第1メモリ 704b 第2メモリ 803 メモリ入力制御部 803a 第1入力制御部 803b 第2入力制御部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出
    して画像を形成する記録装置であって、 前記記録ヘッドの記録解像度よりも低い解像度の多値画
    像データ或は前記記録解像度の2値画像データを入力す
    る入力手段と、 前記入力手段によって入力された画像データを一時的に
    格納する記憶手段と、 前記2値画像データが入力された場合に、前記多値画像
    データと同じデータ形式で前記2値画像データを扱うよ
    うデータ処理する処理手段と、 前記処理手段によって処理された画像データに基づいて
    記録を行う記録手段とを有することを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記処理手段は、前記多値画像データが
    入力された場合に、前記多値画像データに擬似中間調処
    理を施す擬似中間調処理手段を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段は、前記処理手段によって
    処理された画像データに基づいて、前記記録ヘッドによ
    るマルチパス記録を行うために、マルチパスデータを生
    成するデータ生成手段を含むことを特徴とする請求項1
    に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記擬似中間調処理手段は、 前記多値画像データに多値誤差拡散処理を施して中間デ
    ータを出力する第1中間調処理手段と、 前記第1中間調処理手段から出力される中間データを濃
    度パターン法を用いて面積変調し、前記記録解像度での
    データに変換する第2中間調処理手段と、 前記第2中間調処理手段における変換処理において用い
    る参照データを格納する参照データ格納手段とを含むこ
    とを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記処理手段は、前記2値画像データが
    入力された場合に、前記多値誤差拡散処理をバイパスし
    て、前記2値画像データを前記記憶手段に格納し、さら
    に、前記濃度パターン法を用いた面積変調をバイパスし
    て前記記憶手段に格納された2値画像データを読み出し
    て出力することを特徴とする請求項4に記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記出力される前記記憶手段に格納され
    た2値画像データの展開形式は、前記第2中間調処理手
    段から出力されるデータと同じ展開形式をしていること
    を特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドを往復走査する走査手段
    と、 前記記録媒体を前記走査手段による走査方向とは垂直の
    方向に搬送する搬送手段とをさらに有することを特徴と
    する請求項6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記多値及び2値画像データはY(イエ
    ロ)、M(マゼンタ)、シアン(C)、ブラック(B
    k)の濃度成分で構成されるカラー画像データであり、 前記記録ヘッドは、前記濃度成分に対応して4色のイン
    クを吐出する4つのヘッドユニットを有することを特徴
    とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記第1中間調処理手段は、前記多値画
    像データが1画素8ビットで表現されるデータである場
    合に、前記中間データとして1画素3ビットで表現され
    るデータを出力し、 前記第2中間調処理手段は、前記1画素3ビットのデー
    タを2値化して、該3ビットで表現される階調を前記走
    査手段の走査方向に4画素分、前記搬送方向に2画素分
    の合計8画素で表現する2値データに2値化するととも
    に、 前記処理手段は、前記2値画像データを前記走査手段の
    走査方向に4画素分、前記搬送方向に2画素分の合計8
    画素で構成されるブロックデータとして扱うことを特徴
    とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、さらに前記マゼン
    タ成分と前記シアン成分のデータに関して夫々、マゼン
    タ色の濃インクと淡インク、シアン色の濃インクと淡イ
    ンクを用いて記録が可能なように、6つのヘッドユニッ
    トを有することを特徴とする請求項8に記載の記録装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1中間調処理手段は、前記多値
    画像データが1画素8ビットで表現されるデータである
    場合に、前記中間データとして1画素4ビットで表現さ
    れるデータを出力し、 前記第2中間調処理手段は、前記1画素4ビットのデー
    タを処理して、該4ビットで表現される階調を前記走査
    手段の走査方向に4画素分、前記搬送方向に2画素分の
    合計8画素、各画素を2ビットで表現するデータに変換
    するとともに、 前記処理手段は、前記2値画像データを前記走査手段の
    走査方向に8画素分、前記搬送方向に2画素分の合計1
    6画素で構成されるブロックデータとして扱うことを特
    徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記憶手段は、前記多値画像データ
    及び2値画像データの格納のために用いる第1のメモリ
    と、前記2値画像データの格納のためだけに用いる第2
    のメモリとを含み、 前記第2のメモリは取り外し可能であることを特徴とす
    る請求項11に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項1に記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項13に記載の記
    録装置。
  15. 【請求項15】 前記入力手段はラスタ形式の2値画像
    データを入力することを特徴とする請求項9に記載の記
    録装置。
  16. 【請求項16】 前記ラスタ形式の2値画像データを前
    記走査手段の走査方向に4画素分、前記搬送方向に2画
    素分の合計8画素で構成されるブロックデータに変換し
    て前記記憶手段に格納するよう制御する入力制御手段を
    さらに有することを特徴とする請求項15に記載の記録
    装置。
  17. 【請求項17】 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐
    出して画像を形成する記録方法であって、 前記記録ヘッドの記録解像度よりも低い解像度の多値画
    像データ或は前記記録解像度の2値画像データを入力す
    る入力工程と、 前記入力工程において入力された画像データを一時的に
    メモリに格納する格納工程と、 前記2値画像データが入力された場合に、前記多値画像
    データと同じデータ形式で前記2値画像データを扱うよ
    うデータ処理する処理工程と、 前記処理工程において処理された画像データに基づいて
    記録を行う記録工程とを有することを特徴とする記録方
    法。
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