JPH1015785A - 生産計画方法及び生産計画システム - Google Patents

生産計画方法及び生産計画システム

Info

Publication number
JPH1015785A
JPH1015785A JP16897496A JP16897496A JPH1015785A JP H1015785 A JPH1015785 A JP H1015785A JP 16897496 A JP16897496 A JP 16897496A JP 16897496 A JP16897496 A JP 16897496A JP H1015785 A JPH1015785 A JP H1015785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
item
calculation
items
mrp
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16897496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3610681B2 (ja
Inventor
Masahiro Sato
匡弘 佐藤
Hideaki Matoba
秀彰 的場
Mitsuhiro Enomoto
充博 榎本
Takahiro Chikushima
隆尋 築島
Tetsushi Tomizawa
哲志 富澤
Yoshihisa Arai
良尚 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP16897496A priority Critical patent/JP3610681B2/ja
Publication of JPH1015785A publication Critical patent/JPH1015785A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3610681B2 publication Critical patent/JP3610681B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Control By Computers (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】複数品目の部品展開計算を同時に行ない処理時
間を短縮し、また、ローレベルコードを用いず、ローレ
ベルコード設定処理を不要にする。 【解決手段】資材所要量計算を行うための初期処理を行
う初期処理部と、データの入出力を行なうデータ保持部
と計算可能品目を抽出する計算可能品目抽出部とを備え
たデータ管理部と、管理品目を部品展開計算可能な品目
として部品展開計算部へ投入する計算可能品目管理部
と、部品展開計算を行なう部品展開計算部を一つないし
複数個と、親子品目間の要求量授受をPE間にまたがっ
て行うための処理をする要求量送受信部と、PE間のメ
ッセージ送受信を管理するメッセージ管理部とを有する
MRP計算部が一つないし複数個と、各MRP計算部の
状態を管理して作業指示を全てのMRP計算部に行なう
作業指示部とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生産計画が入力され
たとき、この生産計画によって生産される製品を生産す
るのに必要な各種部品、原材料を求める生産計画方法及
び生産計画システムに関する。
【0002】
【従来の技術】モータ等の一つの製品が指定された場
合、この製品を作るのに必要な部品の種類とその個数と
を自動的に算出する方法の一つとして、資材所要量計画
(Material Requirements Planning、以下MRPと呼
ぶ)が知られている。資材所要量計算方式及び装置と
は、このMRPのための計算方式及び装置を指す。以
下、資材所要量計算をMRP計算を呼ぶ。
【0003】MRP及び従来のMRP計算方式は、例え
ば「図説MRP用語500選」(日刊工業新聞社:昭和
58年発行)等に記載があるが、以下、従来のMRP計
算方式について簡単に説明する。
【0004】MRP計算では、立案された製品レベルの
生産計画(Master Production Schedule、以下MPSと
呼ぶ)を基に、部品、原材料などの品目について”必要
なものを(品目)、必要な時に(納期)、必要なだけ
(所要量)”購買したり、製造したりするための手配計
画を計算する。この計算では大きく以下の3つの情報を
必要とする。
【0005】(1)MPS 一般には、部品展開図でトップレベルにある品目(製
品)の生産計画。基準生産計画ともいう。
【0006】(2)部品表 「品目データ」と呼ばれる品目に特有のデータと、「製
品構成データ」と呼ばれる、製品と部品、部品と部品、
部品と原材料といった品目と品目の関連を示したデータ
との2つのマスターデータからなる一覧表をいう。
【0007】品目データとしては例えば、その部品を製
造したり、購買したりするときに必要となる時間(以下
リードタイムと呼ぶ)等がある。また、製品構成データ
によって、例えばある品目を製造するのに必要な子品目
は何で、製造する品目一つに対し、それぞれの子品目が
幾つ必要になるか(これを各子品目の員数と呼ぶ)とい
った情報を得ることができる。
【0008】(3)在庫・注残 それぞれの品目について現時点での在庫や仕掛数、ある
いは既に発注済みで将来納品される予定の品目の納期時
期と予定数(注残情報)をいう。
【0009】このような情報をもとに、MRP計算で
は、各品目に関して以下の5つの計算を行なう。
【0010】(1)総所要量計算 その品目の所要量データを読み込み、要求されている量
をある期間にまとめて、期間別の総所要量を算出する。
以下、説明を簡単にするため、期間は1日として、日別
の計画立案について説明する。
【0011】(2)正味所要量計算 算出された総所要量を基に、在庫や注残への引当を行な
い、日別に必要な正味所要量を算出する。
【0012】(3)ロットまとめ 算出された日別の正味所要量を基に、品目に設定されて
いるロットサイズを用いて、手配に最も適した数量にま
とめる。
【0013】(4)リードタイム計算 ロットまとめされた数量の納期からリードタイムを差し
引き、その発注日または着手日を算出してオーダを作成
する。
【0014】(5)所要量展開 部品表を用いて下位品目へと、作成したオーダを展開す
る。具体的には、オーダの着手日の前日を要求日とし
て、製品構成データの子品目と員数をもとに、各子品目
の要求量を算出し、各品目の所要量データに書き込む。
【0015】上記の(1)から(5)までの計算を総称
して以下、部品展開計算と呼ぶこととする。
【0016】MRP計算は、MPSで設定された全ての
製品に関し、その製品を製造する際に必要となる全ての
品目の部品展開計算を行なう。
【0017】この時、注意しなければならないのは各品
目の部品展開計算を行なうタイミングである。
【0018】例えば、図2の部品展開図に示すような構
成の製品の場合、品目CLは、品目HC及び品目RCの
子品目となっている。そのため品目CLの総所要量は、
品目HC及び品目RCからの要求量の和となり、品目C
Lの部品展開計算は、品目HC及び品目RCの部品展開
計算が終了してから行なわなければならない。すなわ
ち、品目CLは、親品目である品目HC及び品目RCの
部品展開計算が終了してはじめて「計算可能品目」とな
る。
【0019】この例では、一製品だけの比較的簡単な部
品構成であったが、実際には数百から数千の製品が、数
万に及ぶ品目で複雑に構成された状態での計算を行なう
必要があり、各品目は、種々のタイミングで計算可能品
目となり、その後で計算されることになる。
【0020】そこで、従来のMRP計算では、ローレベ
ルコードを導入し、キューを用いて各品目の部品展開計
算の制御を行なっている。キューの代わりにアクティビ
ティチェーンと呼ばれるポインタを使うものも一般的で
あるが、制御の方式としては本質的に全く同じものであ
るので、以下、キューを用いた方式を例に従来のMRP
計算について説明をする。
【0021】図2に示すようにある製品の部品展開図を
もとに、各品目には部品構成上のどの階層に属するかで
レベルコードを付与することができる。品目によって
は、ある製品の中で複数の階層に属する場合や、あるい
は複数の製品において異なる階層に属する場合があり、
その品目は複数のレベルコードを持ちうる。そこで、そ
の中でも最も下位のレベルコードをローレベルコードと
する。ここで、下位とは、部品展開図上でより基本的な
品目のレベルに進む方向を指す。通常、レベルコードは
製品レベルを0レベルとして、基本的な品目に向かって
階層が進むに従ってレベルコードの数が増える。従っ
て、ローレベルコードは、その品目が持つレベルコード
のうち最大の値のレベルコードとなっている。また、こ
のことは、レベルコードとは異なりローレベルコードに
関しては各品目においてそれぞれただ一つだけ定まると
いうことである。各品目のローレベルコードは、MRP
計算が始まる前に部品表の全ての品目を検索することで
設定されており、品目特有の情報として品目データに書
き込まれている。
【0022】このように、ローレベルコードを設定すれ
ば、あるレベルより上の品目の部品展開計算が全て終了
していれば、次のレベルに属する品目は全て「計算可能
品目」となっていることを保証できる。
【0023】そこで、従来のMRP計算は、ローレベル
コードを利用し、レベル・バイ・レベルで各品目の部品
展開計算の順番を決定している。具体的には、以下の手
順で処理が進められる。
【0024】(1)MPSの読み込み MPSの中の製品レベルの品目に対し、MPSから読み
込んだ要求量を書き込む。また、この時、レベル0のキ
ューにその品目名を入れる。
【0025】(2)レベル0のキューから計算開始 MPSの読み込みが全て終了した時点で、レベル0のキ
ューから品目名を一つ取り出し、その品目の部品展開計
算を行なう。終了すればキューから次の品目名を取り出
す。ここで、部品展開計算の中の所要量展開時に、子品
目名をその子品目のローレベルコードのキューに入れ
る。但し、既にキューに入っている場合は何もしない。
【0026】(3)レベル・バイ・レベルの展開 あるレベルのキューが空になったとき、次の下位のレベ
ルのキューから品目名を一つ取り出し、その品目の部品
展開計算を行なう。空になるまではそのレベルのキュー
から取り出し続ける。部品展開計算の所要量展開時に、
子品目名をその子品目のローレベルコードのキューへ入
れる。但し、既にキューに入っている場合は何もしな
い。
【0027】(4)MRP計算の終了 全てのレベルのキューが空になった時点で計算終了。
【0028】また、従来のMRP計算方式の改良とし
て、特開平3−226845号公報記載の「ツリー構造
データ多重処理方式」がある。これは、部品表のように
レベルが設定されているツリー構造データを、一つの対
象レベル制御部と複数のデータ処理部を用いて並列に処
理するものである。対象レベル制御部は、全てのデータ
処理部であるレベルの処理が終了するまで、次のレベル
の計算指示を出さない。各データ処理部は、対象レベル
制御部の指示があるまで、次のレベルの計算を始めな
い。このように、レベル毎に同期をとって並列処理の進
行制御を行なうものであり、レベル毎に各品目の部品展
開計算を複数のデータ処理部で行えば、先に説明した従
来のMRP計算と同等の処理結果を得られる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】既に説明したように、
従来の「図説MRP用語500選」記載のようなMRP
計算は、各品目の部品展開計算がその親品目の部品展開
計算が全て終了してから必ず行なわれるようにローレベ
ルコードとキューを用いて制御されている。しかしなが
ら、この制御方式は、その結果として各品目の部品展開
計算を一つづつ逐次的に行なうものであり、製品数、部
品数、計画期間が大きい場合、膨大な処理時間が必要と
なっている。そのため、このMRP計算を頻繁に行なう
ことができず、例えば市場動向に応じて生産計画を立案
し直したい場合や、在庫、注残等の変更があった場合に
も、細かく対応することができない。
【0030】また、特開平3−226845号公報記載
の「ツリー構造データ多重処理方式」は、並列処理によ
りMRP計算の高速化を目的としたものであるが、従来
のMRP計算と同様にローレベルコードを用いており、
そのため、ローレベルコード設定処理が必要となる。こ
の設定処理も、部品数が大きい場合は膨大な処理時間が
必要となる。そのため、設計変更等で部品表を更新した
場合、その新しいデータをすぐに活用することができな
い。
【0031】本発明の目的は、従来の問題点を解決し、
MRP計算の処理時間を短縮することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ローレベルコードを用いずにMRP計算
を行なうとともに、その部品展開計算を分割して並列処
理する。
【0033】具体的に説明すると、本発明は、複数のプ
ロセスのそれぞれに対して製品の構成品目のうちの複数
の品目を取り扱うように定義し、その複数のプロセスを
並列処理させることで該製品の資材所要量を算出する生
産計画方法であって、それぞれのプロセスは予め定めら
れた全ての親品目の計算結果を該プロセス自身もしくは
他のプロセスから受信することで取り扱う複数品目の中
から処理すべき品目を抽出して所要量計算する。
【0034】もしくは、複数のMRP計算部を並列処理さ
せることで製品の資材所要量を算出する生産計画システ
ムであって、ローレベルコードを用いずに計算可能品目
を抽出するデータ管理部と、その抽出された計算可能品
目を部品展開計算する部品展開計算部と、その部品展開
計算された結果を送受信するデータ送受信部とからなる
複数のMRP計算部と、該製品を構成する複数の品目を関
連のある複数の品目群に分割して、その品目群を該複数
のMRP計算部のいづれかに割り当てる手段とを備え、該
データ管理部が割り当てられた品目群から処理すべき品
目を抽出する場合に、予め定められた全ての親品目から
の計算結果を該MRP計算部自身もしくは他のMRP計算部か
ら受信することにより抽出する。
【0035】このように予め定められた全ての親品目の
計算結果を該プロセス自身もしくは他のプロセスから受
信することで取り扱う複数品目の中から処理すべき品目
を抽出して所要量計算すれば、複数品目を同一プロセス
で取り扱ったとしてもどのタイミングでどの品目を処理
するかを順序づけでき、矛盾無く複数のプロセスを並列
処理することができる。
【0036】なお、前記所要量計算を複数の所要量計算
部で行い、前記抽出された品目を該所要量計算部のいず
れかに割り当て、該抽出された複数の品目を並列処理し
てそれぞれの所要量計算をすれば、さらにMRP計算の処
理速度を向上することができる。つまり、本発明は、い
わゆる共有メモリ型並列計算機に適用することもでき、
それぞれMRP計算の処理速度を向上することができる。
【0037】また、前記抽出された品目をバッファリン
グし、そのバッファリングされた品目の中から計算可能
な品目を所要量計算した方が好ましい。
【0038】計算可能として抽出される品目は複数にな
る場合がある。このような場合に計算可能になった品目
を順にバッファリングしておけば1つの品目の所要量計
算が終わったと同時に残りのバッファリングされている
品目の所要量計算に着手できるので、1つの品目の所要
量計算から他の所要量計算に移行するまでの時間を短縮
することができ、MRP計算の処理速度を向上することが
できる。
【0039】さらに、バッファリングした品目の中から
計算可能な品目を所容量計算する場合に、第一の品目の
所要量計算が終了するまでは第二の品目の所要量計算を
行わないような投入順序ルールを予め定めておき、その
投入順序ルールに従って計算可能な品目を所要量計算し
ても良い。その投入順序ルールとしては、例えば、対象
となる製品の品目構成を階層的に表した場合に、その上
位階層に属する品目を優先的に処理するように設定した
り、対象となる品目の子品目数が多い品目を優先的に処
理するように設定する。これにより複数のプロセス間で
の待ち時間を低減でき、MRP計算時間を短縮できる。
【0040】次に、複数のプロセスを利用する場合、プ
ロセス間でのデータの授受が必要となる。
【0041】本発明は、プロセス内のデータ転送時間に
比べて、プロセス間のデータ転送時間はかなり遅いこと
に着目し、プロセス間のデータ転送効率を向上させてMR
P計算時間を短縮する。つまり、プロセスの計算結果を
他のプロセスに送信する場合、前記計算結果は所定のデ
ータ量になるまで保持され、前記計算結果が所定のデー
タ量となった場合にそのデータを前記他のプロセスに送
信するようにした。
【0042】そして、新たに算出された計算結果が送ら
れてくると、既に保持されている計算結果と同一品目が
あるかを検索し、同一品目がある場合、その保持されて
いる計算結果に新たに送られてきた計算結果を加えるこ
とで、さらにデータ転送効率を向上させる。本発明では
予め定められた全ての親品目の計算結果を該プロセス自
身もしくは他のプロセスから受信することで取り扱う複
数品目の中から処理すべき品目を抽出して所要量計算す
るので、単に送信すべき同一品目の計算結果を加えただ
けでは、予め定められた全ての親品目からの計算結果が
送られてきたかを判断できないので、前述の加算結果に
いくつの親品目から送られてきたデータであるかがわか
る情報を付加することが好ましい。
【0043】以上の本発明の生産計画方法/システムを
図1に具体的に示す。
【0044】図1では、MRP計算を行うための初期処
理を行う初期処理部(1)が一つと、各品目に関するデ
ータの入出力を行なうデータ保持部(32)と、各親子
品目間の要求量授受を管理し計算可能品目を抽出する計
算可能品目抽出部(33)とをそれぞれ一つずつ備えた
データ管理部(2)が一つと、全ての親品目から要求量
を受けた品目を管理し、その品目を部品展開計算可能な
品目として部品展開計算部へ投入する計算可能品目管理
部(3)が一つと、各品目の部品展開計算を行なう部品
展開計算部(4)が一つないし複数個と、親子品目間の
要求量授受に必要な処理を行う要求量送受信部(5)が
一つと、メッセージ送受信を管理するメッセージ管理部
(6)が一つとで構成されるMRP計算部(7)を一つ
ないし複数個と、各MRP計算部の状態を管理して作業
指示を全てのMRP計算部に行なう作業指示部(8)を
一つとを有し、ローレベルコードを用いずに各品目の部
品展開計算を並列に進めている。
【0045】一つないし複数個のMRP計算部(7)
は、メッセージ管理部(6)で作業指示部(8)からM
RP計算開始指示を受けると、初期処理部(1)に処理
開始指示を送る。
【0046】初期処理部は、データ管理部(2)に対
し、各種製品の要求量であるMPSデータの内容を、製
品毎に該当品目の所要量のデータエリアに書き込むよう
指示する。そして、データ管理部に対し、親品目が存在
しない全ての品目のデータアドレスを計算可能品目管理
部(3)へ送るよう指示する。
【0047】計算可能品目管理部は、データ管理部から
データアドレスを受け取ると、それを計算可能品目とし
て、キューに登録する。その後、キューからデータアド
レスを取り出し、部品展開計算部へ送る。
【0048】部品展開計算部(4)は、計算可能品目管
理部(3)から計算可能な品目のデータアドレスを受け
取ると、該品目の部品展開計算を行なう。該部品展開計
算で算出された子品目の要求量は、該子品目が同じMR
P計算部の計算対象ならデータ管理部へ、他のMRP計
算部の計算対象ならば要求量送受信部(5)へ送られ
る。
【0049】データ管理部は、各品目の要求量をデータ
保持部(32)へ送り、該当品目の所要量のデータエリ
アに書き込む。
【0050】要求量送受信部は、各品目の要求量を送信
バッファに書き込む。送信バッファが一杯になると、そ
の都度メッセージ管理部(6)を経て、他のMRP計算
部へ送信バッファを送る。送信先のMRP計算部では、
要求量送受信部がメッセージ管理部を経て、送信バッフ
ァを受信すると、その内容を各品目の要求量としてデー
タ管理部へ送る。データ管理部は、各品目の要求量をデ
ータ保持部へ送り、該当品目の所要量のデータエリアに
書き込む。データ管理部は、計算可能品目抽出部(3
3)で親子品目間の要求量授受を管理し、全ての親品目
からの要求量が、所要量のデータエリアに書き込まれた
品目があれば、該品目を計算可能品目とし、該品目のデ
ータアドレスを計算可能品目管理部へ送る。
【0051】計算可能品目管理部は、品目のデータアド
レスを受け取ると、それを計算可能品目としてキューに
登録する。計算可能品目管理部から送られたデータアド
レスの品目の部品展開計算を終えた部品展開計算部は、
計算可能品目管理部へ展開終了を報告する。その報告を
受けた計算可能品目管理部は、計算終了品目を管理し、
該MRP計算部に割り当てられた全ての品目の計算が終
了すれば、要求量送受信部の送信バッファを全て送信
し、その後、作業指示部へメッセージ管理部を介して計
算終了報告を行う。一致してなければ、キューから品目
のデータアドレスを取り出し、部品展開計算部へ送る。
全てのMRP計算部から計算終了報告を受けた作業指示
部は、終了指示を全てのMRP計算部に送る。これによ
り、MRP計算が終了する。
【0052】さらには本発明の考え方は、シングルCPU
型計算機にも適用できる。つまり製品の資材所要量を1
つのプロセスにより算出する生産計画方法であって、該
プロセスは予め定められた全ての親品目の計算結果を受
信することで取り扱う複数品目の中から処理すべき品目
を抽出して部品展開計算すれば、ローレベルコードを用
いずにMRP処理ができる。より具体的には、製品の資材
所要量を1つのMRP計算部により算出する生産計画シス
テムであって、ローレベルコードを用いずに計算可能品
目を抽出するデータ管理部と、その抽出された計算可能
品目を部品展開計算する部品展開計算部とからなるMRP
計算部を備え、該データ管理部が製品を構成する複数品
目から処理すべき品目を抽出する場合に、予め定められ
た全ての親品目からの計算結果を受信するようにシステ
ムを構成すればよい。
【0053】
【発明の実施の形態】本発明は、基盤となる情報処理環
境によって構成が変わるが、ローレベルコードを用いず
に、親子品目間の要求量授受を管理することで計算可能
品目を抽出するという、基本的な方式は変わらない。以
下、図3から図20を用いて、様々な情報処理環境にお
ける本発明の実施例を説明する。
【0054】まず最初に、分散メモリ型並列計算機にお
ける本発明の実施例を説明する。ここで想定する計算機
は、図3のようにCPUとメモリをそれぞれ1つずつ備
えたPE(Processor Element)が複数存在し、それら
がネットワークによって結合されたものである。この様
分散メモリ型並列計算機で、複数の品目の部品展開計算
を各PEに生成されるMRP計算プロセスで同時に行う
場合、各々のPEもしくはMRP計算プロセスに計算す
る品目を割り当てる必要がある。
【0055】その割り当て処理のタイミングとして、3
通り考えられる。
【0056】1つ目は、割り当て処理をMRP計算処理
と同時に行う方法である。例えば、計算する全ての品目
を一括管理する処理部が存在し、該処理部が複数あるM
RP計算プロセスに計算すべき品目を割り当て、各MR
P計算プロセスは、割り当てられた品目の計算を行う。
該計算を終えたMRP計算プロセスは、また一括管理す
る処理部に計算品目の割り当て要求をする方法である。
【0057】2つ目は、割り当て処理をMRP計算処理
の前に行う方法である。例えば、MRP計算を行う前
に、各PEに対し、それぞれが計算すべき品目を分配す
る。そして、MRP計算時は、各PEに生成されたMR
P計算プロセスが、該PEに分配された品目だけを処理
する方法である。
【0058】3つ目は、1つ目と2つ目を組み合わせた
方法である。例えば、MRP計算を行う前に、各PEに
計算すべき品目を分配する。そして、MRP計算時は、
各PEに生成されたMRP計算プロセスが、基本的に
は、該PEにあらかじめ割り当てられた品目に従って処
理を進める。しかし、該PEの負荷バランスが悪い場合
には、負荷が重いPEから軽いPEへと、計算品目を割
り当て変更を行う方法である。
【0059】本実施例では、2つ目の方法を用いた場合
を説明する。ここで、本実施例が前提とする割り当て処
理について簡単に説明する。
【0060】割り当て処理は、部品表から品目を読み込
み、各PEに割り当て、該PE番号を属性として該品目
の割当PE番号を格納するデータエリアに設定する。割
当PEを決定する方法としては、様々な方法がある。
【0061】例えば、最も簡単な割当決定方法は、部品
表の品目を順番に各PEに割り当てるというものであ
る。このような割当決定方法を用いて、全ての品目に関
して割当PEを決定した後、品目に関するMPS、部品
表、在庫・注残等のデータを、各品目の割当PE番号に
従って分散配置し、終了する。
【0062】分散メモリ型並列計算機での本発明の構成
は、図4のようにPE毎にMRP計算部(7)に相当す
るMRP計算プロセス(9)を配置し、この複数あるM
RP計算プロセスの処理状態を管理し、MRP計算の開
始・終了指示等を行なう作業指示部(8)を備えた制御
プロセス(10)を一つ用意する。
【0063】MRP計算プロセスは、データ管理部でメ
モリ上のデータの入出力を管理する。メモリ上には部品
表データ、在庫・注残データ等を品目毎にまとめた品目
セル(11)を持ち、この品目セルに該品目の親品目の
総数を格納する親品目数(12)と、要求量を受けた親
品目の数をカウントする親品目カウンタ(13)とを設
ける。計算可能品目管理部は、計算可能な品目の品目セ
ル先頭アドレスを格納する計算可能ジョブキュー(1
4)を備え、また、該MRP計算プロセスに割り当てら
れた品目の数を格納する割当品目数(15)と、計算終
了した品目の数をカウントする計算終了品目カウンタ
(16)を設ける。要求量送受信部には、他のMRP計
算プロセスに割り当てられた品目へ要求量を送るための
送信バッファである要求量キャリア(17)を、他のM
RP計算プロセス分だけ設ける。そして、この要求量キ
ャリアにも、親品目カウンタ(34)を設ける。制御プ
ロセスには、MRP計算の終了判定を行う為の、計算終
了報告を受けたMRP計算プロセスをカウントするMR
P計算終了カウンタ(18)を用意する。
【0064】次に、分散メモリ型並列計算機での本発明
の具体的な処理の流れを図5から図12を用いて説明す
る。
【0065】図5は制御プロセスのフローチャートであ
る。
【0066】制御プロセスは、まず最初に各PEにMR
P計算プロセスを生成し、生成したMRP計算プロセス
から、該MRP計算プロセスのPE番号とプロセス番号
を受信する。受信した情報から、MRP計算プロセスが
存在するPEの名前とMRP計算プロセス番号の一覧表
を作成し、全MRP計算プロセスに配布する。MRP計
算プロセスは、この配布した一覧表をもとに要求量キャ
リアを作成する。制御プロセスは、一覧表を配布した
後、全てのMRP計算プロセスに対してMRP計算に必
要な部品表等のデータの一括読み込み指示を行い、MR
P計算プロセスからの一括読み込み終了報告を待つ。全
てのMRP計算プロセスから一括読み込み終了報告を受
けると、次に、全てのMRP計算プロセスに対してMR
P計算開始指示を行い、MRP計算プロセスからの全品
目計算終了報告を待つ。全てのMRP計算プロセスから
全品目計算終了報告を受けると、今度は、全てのMRP
計算プロセスに対して、MRP計算結果である各品目の
所要量データ等の一括書き込み指示を行い、MRP計算
プロセスからの一括書き込み終了報告を待つ。全てのM
RP計算プロセスから一括書き込み終了報告を受ける
と、最後に全てのMRP計算プロセスに対してMRP計
算終了指示を行い、制御プロセスも終了する。
【0067】一般に生産管理においては、製造現場の能
力、在庫状況、等を参照しながら、MRPをシミュレー
ション的に活用し、現状に最も適した生産計画を立案す
ることが求められている。
【0068】本実施例では、メモリ上に展開したデータ
に対して変更を行い、MRP計算指示処理(19)を繰
り返し、幾つかの生産計画案を作成することで、このよ
うなMRPのシミュレーション的活用を実現できる。ま
た、MRP計算プロセスもしくはMRP計算部は、基本
的にCPU毎に一つずつ生成するが、一つのCPUに複
数個のMRP計算プロセスを生成することも可能であ
る。
【0069】図6はMRP計算プロセスのフローチャー
トである。
【0070】MRP計算プロセスは、制御プロセスによ
り生成された後、該MRP計算プロセスが存在するPE
のPE番号と、該MRP計算プロセスのプロセス番号を
制御プロセスに送信し、制御プロセスからMRP計算プ
ロセス番号一覧表を受信する。受信した一覧表から、他
のMRP計算プロセスへ割り当てられた子品目へ要求量
を送信するための要求量キャリアを、自分以外のMRP
計算プロセス毎に作成する。そして、制御プロセスから
の作業指示メッセージ受信待ち状態になり、制御プロセ
スの作業指示に従って、以下の4つの処理を行う。
【0071】(1)一括読み込み処理 一括読み込み処理は、ハードディスクから、割り当てら
れた品目に関するMPS、部品表等のMRP計算に必要
なデータを、一括してメモリに展開する。この時、品目
に関する部品表、在庫・注残、等のデータは、各品目毎
に品目セル(11)を作成し、図13に示すような該品
目セルの各データエリアに格納する。そして、部品表を
読み込み子品目データを品目セルに格納する際、全ての
子品目の品目セルを検索し、該品目セルの親品目数(2
5)をインクリメントする。このようにして親品目数を
設定する。全てのデータをメモリに展開した後は、制御
プロセスに一括読み込み終了報告を行い、作業指示メッ
セージ受信待ち状態になる。各品目の親品目数の設定
は、前述の割り当て処理の際に、同様の処理で設定して
もよい。
【0072】ここで、ユーザの観点からすると、従来M
RPとローレベルコード設定処理とを一体化してしまえ
ば、これは、本特許と同様にローレベルコードが不要な
MRPとなる。この方法は、特開平3−278172号
公報に記載されている。しかし、例えば、部品表をハー
ドディスクからメモリに展開する際にローレベルコード
を設定する場合、部品表がローレベルコード順にソート
されてなければ、図21に示すようにローレベルコード
の上書きが幾度も発生する。レベルの階層が深ければ深
いほど、上書きの回数は増加し、それに伴って設定処理
も多くの処理時間を要する。また、ソートされていれば
上書きは発生しないが、ソート処理に時間がかかる。前
述した本実施例の親品目数の設定処理では、ソート処理
は不要で、しかも上書きは発生しない。なぜなら、ある
品目の部品表情報から該品目の子品目情報を読み込んだ
とき、各子品目の品目セルの親品目数(25)をインク
リメントするだけで、該子品目以下の品目には全く影響
しないからである。そのため、従来MRPとローレベル
コード設定処理とを一体化したものと比べ、一括読み込
み処理に要する時間は少ない。
【0073】(2)MRP計算処理 図7はMRP計算処理のフローチャートである。
【0074】図13の品目関連データ構造、図14の計
算可能ジョブキューデータ構造も用いて説明する。MR
P計算処理は、各種カウンタの初期化を行った後、メモ
リ上にあるMPSデータを一件ずつ読み込み、該当品目
の所要量データに書き込む。全てのMPSデータに対し
て、該当品目セルの所要量データ(20)への書き込み
を終えると、次に、親品目が存在しない部品構成上トッ
プレベルの品目の品目セルアドレスを投入優先順位(2
1)が0の計算可能ジョブキューに登録し、メッセージ
受信チェックを行う。メッセージ受信チェックで、要求
量キャリアを示すCarry_MSGを受信していた場合、「Car
ry_MSG対応処理」を行う。Carry_MSGを受信してなけれ
ば、ジョブキューに計算可能品目が登録されているか否
かのチェックを行う。登録されていなければメッセージ
受信チェックに戻る。登録されていれば投入優先順位が
最小値の品目セルアドレスを読み込む。
【0075】ここで、投入優先順位について説明する。
【0076】計算可能ジョブキューに登録されている品
目は、一般に複数存在する。投入優先順位は、この複数
品目の計算の順番を制御するためのものであり、各品目
毎に設定される。具体的には、計算可能ジョブキューに
登録されている品目のうち、投入優先順位の値の小さい
ものから計算される。この投入優先順位の設定方法は、
投入順序のルールによって決まる。投入順序ルールは複
数存在する。例えば、最も簡単なのは、「先に登録した
ものを先に計算する」という先入れ先出しルールであ
る。
【0077】また、投入後の処理の進行を考慮した投入
順序ルールも考えられる。投入後の処理の進行を考慮し
た投入順序ルールが有用なのは、次のような状況が想定
されるためである。もし、計算可能ジョブキューに登録
されているものを、簡単な先入れ先出しルールで部品展
開計算を行った場合、親品目が同じPEに存在する品目
が、要求量授受にバッファリングとデータ転送が発生し
ない分、先に計算可能ジョブキューに登録され計算され
ていく可能性が高い。一方、親品目が他のPEに存在す
る品目は、計算可能ジョブキューへの登録が遅れやすく
部品展開計算が遅れ、その結果、その子品目以下の品目
がすべて待ち状態になる可能性が高い。すなわち、各々
のPEで、親品目が同じPEに存在する品目の割当数に
差がある場合、割当数の少ないPEのMRP計算プロセ
スでは、処理の途中で、この要求量待ち状態の品目だけ
が残り、計算が中断されることになる。その結果、MR
P計算全体の処理時間が増大するという問題がおきる。
そこで、投入後の処理の進行を考慮した投入優先順位を
各品目に付与し、各PEでバランス良く処理が進むよう
な順番で部品展開計算部に計算品目セルアドレスを投入
する。これにより、各MRP計算プロセスで計算中断の
発生を未然に防ぐことができる。
【0078】このような、投入後の処理の進行を考慮し
た投入順序ルールの例として「部品構成で上位の品目か
ら投入する」というルールがある。これは具体的には、
次のような方法で投入優先順位を設定する。
【0079】「親品目が存在しない品目を0とし、所要
量展開の際、該品目の子品目に該品目投入優先順位+1
の値を渡す。もし、複数の親品目が存在し、それぞれの
親品目から違う値の投入優先順位を受けた時は、大きい
ほうの値を該品目の投入優先順位として、品目セルの投
入優先順位(22)に書き込む。」 このように付けられた投入優先順位は、結果的に品目が
部品構成上どの階層に属するかを表している。その意味
で、ローレベルコードとこの投入優先順位は、全く同等
である。
【0080】但し、ローレベルコードは投入優先順位と
異なり、MRP計算を行う前に各品目の属性として設定
される。従来のMRP計算は、このように品目の属性と
して設定されたローレベルコードを用いて、処理の順番
を制御している。具体的には、必ずあるローレベルコー
ドに属する全て品目の部品展開計算が終了してから、次
のローレベルコードの部品展開計算に進む。言い換えれ
ば、ローレベルコードを用いて、計算可能品目を抽出し
ている。一方、前述の方法で設定された投入優先順位
は、MRPの計算前に設定されるべき品目の属性ではな
い。この投入優先順位は、所要量展開処理中に設定され
る。また、この投入優先順位は、計算可能品目の抽出に
用いるのではなく、計算可能品目を部品展開計算部へ投
入する際、「部品構成で上位の品目から投入する」とい
う投入順序ルールに用いている。従って、例えば、部品
展開計算部がある投入優先順位の品目の処理が終了した
のち、計算可能品目管理部にジョブ要求を行った際、終
了した品目よりも上位の投入優先順位の品目が、他の部
品展開計算部の処理によって、新たに計算可能品目ジョ
ブキューに登録されている場合がある。本実施例では、
ジョブキューに登録されている計算可能品目のなかで、
投入優先順位が最小値の品目を優先する為、部品構成で
下位のレベルの品目の計算の後で、上位のレベルの計算
を行うということが発生する。これは、従来のローレベ
ルコードを用いた処理では、絶対に起きない順番であ
る。
【0081】この他、投入後の処理の進行を考慮した投
入順序ルールとしては、例えば、ある品目を構成する子
品目以下全ての品目を構成品目と呼ぶとすると「構成品
目の多い品目から投入する」、他には「子品目が他のP
Eに存在する品目から投入する」等がある。以下の本実
施例では、「部品構成で上位の品目から投入する」とい
うルールの例で説明する。
【0082】MRP計算処理は、計算可能ジョブキュー
から投入優先順位が最小値の品目セルアドレスを取り出
すと、「部品展開計算処理」を行う。そして、計算終了
カウンタをインクリメントし、メッセージ受信チェック
に戻る。計算終了カウンタのインクリメントした結果、
該カウンタの値が割当品目数と一致したならば、制御プ
ロセスに全品目計算終了報告を行ってMRP計算処理を
終了する。
【0083】図8は「部品展開計算処理」のフローチャ
ートである。
【0084】図13の品目関連データ構造も用いて説明
する。部品展開計算処理は、「従来の技術」で「図説M
RP用語500選」を例に説明した通り、総所要量計
算、正味所要量計算、ロットまとめ、リードタイム計
算、所要量展開の順で各処理を行う。
【0085】ここで注意しなければならないのは、ある
品目の正味所要量計算で在庫・注残への引き当て処理を
行った結果、総所要量の全てがまかなえる場合である。
この場合、該品目の子品目以下の品目の部品展開計算を
省くと、各子品目の親カウンタと親品目数が一致せず、
計算可能品目ジョブキューに登録されなくなり、MRP
の計算結果が正しいものとならない。これを解決するた
めにいくつか方法があるが、本実施例では、在庫・注残
でまかなえたとしても、それは正味所要量を「0」とし
て、該品目の子品目以下の品目に関しても部品展開計算
を行うこととする。
【0086】正味所要量計算の他に従来のMRPと違う
ところは、「複数PEで処理を行う」為、それに関連す
る処理が所要量展開に加わる。要求量授受が複数PEに
またがるか否かの判定、複数PEにまたがる場合の処
理、そして所要量展開処理の後に、ジョブキューに登録
品目があるか否かの判定と登録品目がない場合の要求量
キャリアの送信処理が加わる。
【0087】具体的には図8に示すように、子品目の割
当PE番号(23)が親品目と同一のPEであれば、該
子品目の品目セルを検索し、全ロットに対する納期と要
求量を算出し、「品目セル書き込み処理」を行う。該子
品目が親品目と違う割当PE番号の場合は、「要求量キ
ャリア書き込みデータエリア決定処理」を行う。そし
て、同一PEと同様に全ロットに対する納期と要求量を
算出し、「要求量キャリア書き込み処理」を行う。所要
量展開処理を終えると、計算可能ジョブキューに登録品
目があるか否かの判定を行い、あればそのまま終了し、
無ければ空のままになっている要求量キャリア以外は全
て送信し、初期化してから終了する。
【0088】図9は「要求量キャリア書き込みデータエ
リア決定処理」のフローチャートである。
【0089】図13の品目関連データ構造、図15の要
求量キャリアデータ構造と併せて説明する。要求量キャ
リア書き込みデータエリア決定処理は、要求量キャリア
の行先PE番号(26)が、子品目データの割当PE番
号(23)と同じ要求量キャリアを検索する。そして、
該要求量キャリアに同じ子品目の要求量が、既に書き込
まれているか否かのチェックを行う。書き込まれていれ
ば、そのデータエリアを該子品目の書き込みエリアとす
る。書き込まれてなければ、新規のデータエリアを該子
品目の書き込みエリアとする。このとき、要求量キャリ
アがいっぱいで、新規のデータエリアが得られなけれ
ば、該要求量キャリアをメッセージ管理部を介して送信
する。送信後、該要求量キャリアを初期化し、新規デー
タエリアを該子品目の書き込みエリアとする。
【0090】図10は「品目セル書き込み処理」のフロ
ーチャートである。
【0091】図13の品目関連データ構造も用いて説明
する。子品目セル書き込み処理は、子品目の納期と要求
量を、該子品目の品目セルの所要量データに追加する。
そして、該要求量が最終ロットのものでなければ終了
し、最終ロットのものであれば該子品目の投入優先順位
(22)を設定し、該子品目の親品目カウンタ(24)
をインクリメントし終了する。インクリメントした結
果、カウンタの値が該子品目の親品目数(25)と一致
すれば、該品目セルのアドレスを該品目投入優先順位の
計算可能ジョブキューに登録して終了する。
【0092】図11は「要求量キャリア書き込み処理」
のフローチャートである。
【0093】図15の要求量キャリアデータ構造も用い
て説明する。要求量キャリア書き込み処理は、子品目の
納期と要求量を、該子品目のデータエリアに追加する。
そして、該要求量が最終ロットのものでなければ終了す
る。最終ロットのものであれば該子品目の投入優先順位
を設定し、要求量キャリアの投入優先順位(27)に書
き込み、要求量キャリアの親品目カウンタ(28)をイ
ンクリメントして終了する。
【0094】ここで、要求量キャリアの親品目カウンタ
の必要性について説明する。
【0095】要求量キャリアへの要求量書き込み処理に
おいて、図9の「要求量キャリア書き込みデータエリア
決定処理」で説明したように、同じ品目の要求量は、同
じデータエリアに書き込むようにしている。これは、親
品目からの要求量をそのまま要求量キャリアに書き込む
と、必要となるデータエリアの数は増え、その結果、デ
ータ転送のオーバヘッドが増大してしまうためである。
しかし、要求量をまとめることで、受信側の子品目から
は、受け取った要求量がいくつの親品目からのものかが
判らず、該品目の親品目カウンタを正しくインクリメン
トすることができない。その結果、計算可能ジョブキュ
ーへの登録も不完全となってしまう。そこで、要求量キ
ャリアにも品目セルと同様に親品目カウンタを設け、親
品目が最終ロットの要求量を書き込む際、この親品目カ
ウンタをインクリメントすることで、子品目がいくつの
親品目からの要求量かを判るようにする。この値をもと
にすれば、該子品目の品目セルの親品目カウンタのイン
クリメントを正確に行うことが可能となる。
【0096】図12は「Carry_MSG対応処理」のフロー
チャートである。図13の品目関連データ構造、図15
の要求量キャリアデータ構造も用いて説明する。Carry_
MSG対応処理は、受信した要求量キャリアから、格納さ
れた全ての子品目の納期、要求量、投入優先順位、親品
目カウンタを読み込む。そして、納期と要求量は該子品
目の品目セルに書き込み、投入優先順位(27)は、該
品目セルの投入優先順位(22)の値と比較し、大きけ
れば要求量キャリアの投入優先順位(27)を該品目セ
ルの投入優先順位(22)に書き込む。また、親品目カ
ウンタ(28)は、該品目セルの親品目カウンタ(2
4)に足しこみ、その結果、該品目セルの親品目カウン
タ(24)の値が該品目セルの親品目数の値と一致すれ
ば、該品目セルのアドレスを該品目投入優先順位の計算
可能ジョブキューに登録する。
【0097】(3)一括書き込み処理 一括書き込み処理は、メモリ上にあるMRP計算の出力
結果である各品目の所要量データを、一括してハードデ
ィスクに書き込む。書き込みを行った後は、制御プロセ
スに一括書き込み終了報告を行い、作業指示メッセージ
受信待ち状態になる。
【0098】(4)終了処理 プロセスの終了処理を行う。
【0099】次に、共有メモリ型並列計算機における本
発明の実施例を説明する。
【0100】ここで想定する計算機は、図16のように
複数個のCPUが存在し、それらが内部バスによって接
続され、一つのメモリとハードディスクを共有するもの
である。この様な共有メモリ型並列計算機での本発明の
構成は、図17のように作業指示部を一つと、分散メモ
リ型並列計算機上のものと同様の、初期処理部とデータ
管理部を一つずつと、計算可能品目管理部を一つと、部
品展開計算部を複数個とを備えたMRP計算プロセス
(29)を一つ用意する。そして、部品展開計算部を各
CPUに一つずつ配置する。計算可能品目管理部には、
計算可能ジョブキューと登録品目カウンタ(30)を設
ける。MRP計算の終了判定は、この登録品目カウンタ
で行う。計算可能ジョブキューに品目セルアドレスを登
録した時に登録品目カウンタをインクリメントし、部品
展開計算終了時にデクリメントする。そして、登録品目
カウンタの値が0になったところで、MRP計算を終了
する。この方法の他にも、分散メモリ型並列計算機上の
実施例と同様の計算可能品目管理部を用意し、割当品目
数と計算終了品目カウンタの値を比較して一致したら終
了する方法もある。この方法は、分散メモリ型並列計算
機上の実施例で紹介したので、共有メモリ型並列計算機
上の実施例では、別の終了判定方法を用いて説明する。
また、共有メモリ型並列計算機上の実施例は、単一プロ
セス内でMRP計算を行う方法なので、複数プロセス間
で通信を行うメッセージ管理部と、複数MRP計算プロ
セス間で要求量授受を行うための処理をする要求量送受
信部と、複数MRP計算プロセスの実行状況を管理し
て、作業指示を行う制御プロセスは不要となる。
【0101】次に、共有メモリ型並列計算機での本発明
の具体的な処理の流れを図18から図20を用いて説明
する。
【0102】図18はMRP計算プロセスのフローチャ
ートである。
【0103】MRP計算プロセスは、最初にハードディ
スクから、MPS、部品表等のMRP計算に必要なデー
タを一括してメモリに展開する。次に「MRP計算処
理」を行う。そして、最後に、メモリ上にあるMRP計
算の出力結果である各品目の所要量データを、一括して
ハードディスクに書き込む。分散メモリ型並列計算機上
の実施例と同様に、シミュレーショ.ン的にMRPを活
用する場合には、MRP計算処理(31)を繰り返し、
幾つかの生産計画案を作成することになる。
【0104】図19は「MRP計算処理」のフローチャ
ートである。
【0105】MRP計算処理は、分散メモリ型並列計算
機上の実施例と同様に、メモリ上のMPSデータを全て
該当品目セルの所要量データに展開し、親品目が存在し
ない全ての品目を計算可能ジョブキューに登録する。登
録した後、登録した分だけ、登録品目カウンタをインク
リメントする。そして、各部品展開計算部は、計算可能
ジョブキューに登録品目セルアドレスの有無をチェック
し、無ければ、登録品目カウンタが0か否かのチェック
を行う。0であれば終了し、0でなければ計算可能品目
セルの有無チェックに戻る。また、計算可能な品目セル
があれば、ジョブキューから登録品目セルアドレスを読
み込み、該品目セルアドレスを抹消する。そして、「部
品展開計算処理」後、登録品目カウンタのデクリメント
し、計算可能品目セルの有無チェックに戻る。
【0106】図20は「部品展開計算処理」のフローチ
ャートである。
【0107】部品展開計算処理は、分散メモリ型並列計
算機のものとほぼ同様である。総所要量計算、正味所要
量計算、ロットまとめ、リードタイム計算、所要量展開
の順で各処理を行い、終了する。ただ、共有メモリ型並
列計算機上での実施例の所要量展開は、複数PEにまた
がった親子品目間の要求量授受がなくなるので、分散メ
モリ型並列計算機の実施例で行っていた、要求量授受が
複数PEにまたがるか否かの判定文と、所要量展開後の
ジョブキュー登録品目有無の判定と、それに伴う要求量
キャリアの送信処理がなくなる。そして、要求量授受が
同一PEで行われる場合の処理と同じになる。また、
「品目セル書き込み処理」も分散メモリ型並列計算機上
の実施例のものとまったく同じなので、ここでの説明は
省く。
【0108】以上、分散メモ1リ型並列計算機と共有メ
モリ型並列計算機の実施例を説明した。しかし、本発明
は、この2つの情報処理環境だけでなく、従来のシング
ルCPUの計算機においても、共有メモリ型並列計算機
の実施例を利用できる。また、分散メモリ型と共有メモ
リ型を組み合わせた超並列計算機と呼ばれるものにおい
ても、分散メモリ型と共有メモリ型の本実施例の組み合
わせで利用することができる。
【0109】
【発明の効果】複数のMRP計算部もしくは部品展開計
算部により、複数品目の部品展開計算を同時に行うこと
ができ、親子品目間の要求量授受を管理することで、各
品目では必ず全ての親品目が終了してから計算が始めら
れることを保証できる。これにより、従来の逐次的なM
RP計算と同等の計算結果を、短時間で得ることが可能
となる。
【0110】また、処理の課程でローレベルコードを使
用しないため、従来必要であったローレベルコード設定
処理を行なわずに、従来のローレベルコードを利用した
MRP計算と同等の計算結果を得ることが可能となる。
【0111】このため、営業、設計、資材、現場からの
日々発生する変更事項を即座に生産計画に反映させ、変
更によって生じる問題の抽出、対処を速やかに行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体のブロック図である。
【図2】部品展開図とローレベルコードの説明図であ
る。
【図3】分散メモリ型並列計算機の説明図である。
【図4】分散メモリ型並列計算機上での本発明の構成図
である。
【図5】制御プロセスのフローチャートの説明図であ
る。
【図6】MRP計算プロセスのフローチャートの説明図
である。
【図7】MRP計算処理のフローチャートの説明図であ
る。
【図8】部品展開計算処理のフローチャートの説明図で
ある。
【図9】要求量キャリア書き込みデータエリア決定処理
のフローチャートの説明図である。
【図10】子品目セル書き込み処理のフローチャートの
説明図である。
【図11】要求量キャリア書き込み処理のフローチャー
トの説明図である。
【図12】Carry_MSG対応処理のフローチャートの説明
図である。
【図13】品目関連データを格納するデータ構造の説明
図である。
【図14】計算可能ジョブキューのデータ構造の説明図
である。
【図15】要求量キャリアのデータ構造の説明図であ
る。
【図16】共有メモリ型並列計算機の説明図である。
【図17】共有メモリ型並列計算機上での本発明の構成
図である。
【図18】共有メモリ型並列計算機上でのMRP計算プ
ロセスのフローチャートの説明図である。
【図19】共有メモリ型並列計算機上でのMRP計算処
理のフローチャートの説明図である。
【図20】共有メモリ型並列計算機上での部品展開計算
処理のフローチャートの説明図である。
【図21】ローレベルコード設定処理における問題点の
説明図である。
【符号の説明】
1 … 初期処理部 2 … データ管理部 3 … 計算可能管理部 4 … 部品展開計算部 5 … 要求量送受信部 6 … メッセージ管理部 7 … MRP計算部 8 … 作業指示部 9 … 分散メモリ型並列計算機上でのMRP計算プ
ロセス 10 … 分散メモリ型並列計算機上での制御プロセス 11 … 品目セル 12 … 親品目数 13 … 親カウンタ 14 … 計算可能ジョブキュー 15 … 割当品目数 16 … 計算終了品目カウンタ 17 … 要求量キャリア 18 … MRP計算終了カウンタ 19 … MRP計算指示処理 20 … 品目セルの所要量データ 21 … 計算可能ジョブキューの投入優先順位 22 … 品目セルの投入優先順位 23 … 品目セル子品目データの割当PE番号 24 … 品目セルの親品目カウンタ 25 … 品目セルの親品目数 26 … 要求量キャリアの行先PE番号 27 … 要求量キャリアの投入優先順位 28 … 要求量キャリアの親品目カウンタ 29 … 共有メモリ型並列計算機上でのMRP計算プ
ロセス 30 … 登録品目カウンタ 31 … 共有メモリ型並列計算機上でのMRP計算処
理 32 … データ保持部 33 … 計算可能品目抽出部 34 … 要求量キャリアの親カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 築島 隆尋 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 富澤 哲志 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地の12株 式会社日立製作所情報システム事業部内 (72)発明者 荒井 良尚 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプロセスのそれぞれに対して製品の
    構成品目のうちの複数の品目を取り扱うように定義し、
    その複数のプロセスを並列処理させることで該製品の資
    材所要量を算出する生産計画方法であって、 それぞれのプロセスは予め定められた全ての親品目の計
    算結果を該プロセス自身もしくは他のプロセスから受信
    することで取り扱う複数品目の中から処理すべき品目を
    抽出して部品展開計算することを特徴とする生産計画方
    法。
  2. 【請求項2】前記部品展開計算を複数の部品展開計算部
    で行い、前記抽出された品目を該部品展開計算部のいず
    れかに割り当て、該抽出された複数の品目を並列処理し
    てそれぞれの部品展開計算をすることを特徴とする請求
    項1記載の生産計画方法。
  3. 【請求項3】前記抽出された品目をバッファリングし、
    そのバッファリングされた品目の中から計算可能な品目
    を部品展開計算することを特徴とする請求項1または2
    記載の生産計画方法。
  4. 【請求項4】前記バッファリングした品目の中から計算
    可能な品目を部品展開計算する場合に、第一の品目の部
    品展開計算が終了するまでは第二の品目の部品展開計算
    を行わないような投入順序ルールを予め定めておき、そ
    の投入順序ルールに従って計算可能な品目を部品展開計
    算することを特徴とする請求項3記載の生産計画方法。
  5. 【請求項5】前記投入順序ルールは、対象となる製品の
    品目構成を階層的に表した場合に、その上位階層に属す
    る品目を優先的に部品展開計算するように設定すること
    を特徴とする請求項4記載の生産計画方法。
  6. 【請求項6】前記投入順序ルールは、対象となる品目の
    子品目数が多い品目を優先的に処理するように設定する
    ことを特徴とする請求項4記載の生産計画方法。
  7. 【請求項7】前記プロセスの計算結果を前記他のプロセ
    スに送信する場合、 前記計算結果は所定のデータ量になるまで保持され、 前記計算結果が所定のデータ量となった場合にそのデー
    タを前記他のプロセスに送信することを特徴とする請求
    項1から6のいずれかに記載の生産計画方法。
  8. 【請求項8】前記計算結果を保持するにあたり、新たに
    算出された計算結果が送られてくると、既に保持されて
    いる計算結果と同一品目があるかを検索し、 同一品目がある場合、その保持されている計算結果に新
    たに送られてきた計算結果を加えて保持するとともに、
    いくつの計算結果を含むかを表す情報を付加することを
    特徴とする請求項7記載の生産計画方法。
  9. 【請求項9】複数のMRP計算部を並列処理させることで
    製品の資材所要量を算出する生産計画システムであっ
    て、 ローレベルコードを用いずに計算可能品目を抽出するデ
    ータ管理部と、その抽出された計算可能品目を部品展開
    計算する部品展開計算部と、その部品展開計算された結
    果を送受信するデータ送受信部とからなる複数のMRP計
    算部と、 該製品を構成する複数の品目を関連のある複数の品目群
    に分割して、その品目群を該複数のMRP計算部のいづれ
    かに割り当てる手段とを備え、 該データ管理部が割り当てられた品目群から処理すべき
    品目を抽出する場合に、予め定められた全ての親品目か
    らの計算結果を該MRP計算部自身もしくは他のMRP計算部
    から受信することにより抽出することを特徴とする生産
    計画システム。
  10. 【請求項10】前記部品展開計算部を複数備え、前記抽
    出された品目を前記複数の部品展開計算部のいずれかに
    割り当て、前記抽出された複数の品目を前記MRP計算部
    内で並列処理してそれぞれの部品展開計算をすることを
    特徴とする請求項9記載の生産計画システム。
  11. 【請求項11】前記MRP計算部は、前記データ管理部が
    抽出した品目をバッファリングしておき該バッファリン
    グされた品目の中から計算可能な品目を前記部品展開計
    算部へ送信する計算可能品目管理部を備えたことを特徴
    とする請求項9または10記載の生産計画システム。
  12. 【請求項12】前記データ管理部が抽出した品目をバッ
    ファリングしておき該バッファリングされた品目の中か
    ら計算可能な品目を前記部品展開計算部へ送信する場合
    に、第一の品目の処理が終了するまでは第二の品目を送
    信しないような投入順序ルールを設定することを特徴と
    する請求項11記載の生産計画システム。
  13. 【請求項13】前記投入順序ルールは、対象となる製品
    の品目構成を階層的に表した場合に、その上位階層に属
    する品目を優先的に処理するように設定することを特徴
    とする請求項12記載の生産計画システム。
  14. 【請求項14】前記投入順序ルールは、対象となる品目
    の子品目数が多い品目を優先的に処理するように設定す
    ることを特徴とする請求項12記載の生産計画システ
    ム。
  15. 【請求項15】前記MRP計算部の計算結果を前記他のMRP
    計算部に送信する場合、 前記計算結果はデータ保持手段により保持され、 前記データ保持手段のデータ量が所定量となった場合に
    そのデータを前記他のMRP計算部に送信することを特徴
    とする請求項9から14のいずれかに記載の生産計画シ
    ステム。
  16. 【請求項16】前記計算結果を保持するにあたり、新た
    に算出された計算結果が送られてくると、既に保持され
    ている計算結果と同一品目があるかを検索し、 同一品目がある場合、その保持されている計算結果に新
    たに送られてきた計算結果を加えて保持するとともに、
    いくつの計算結果を含むかを表す情報を付加することを
    特徴とする請求項15記載の生産計画システム。
  17. 【請求項17】製品の資材所要量を1つのプロセスによ
    り算出する生産計画方法であって、 該プロセスは予め定められた全ての親品目の計算結果を
    受信することで取り扱う複数品目の中から処理すべき品
    目を抽出して部品展開計算することを特徴とする生産計
    画方法。
  18. 【請求項18】製品の資材所要量を1つのMRP計算部に
    より算出する生産計画システムであって、 ローレベルコードを用いずに計算可能品目を抽出するデ
    ータ管理部と、その抽出された計算可能品目を部品展開
    計算する部品展開計算部とからなるMRP計算部を備え、 該データ管理部が製品を構成する複数品目から処理すべ
    き品目を抽出する場合に、予め定められた全ての親品目
    からの計算結果を受信することにより抽出することを特
    徴とする生産計画システム。
JP16897496A 1996-06-28 1996-06-28 生産計画方法及び生産計画システム Expired - Lifetime JP3610681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16897496A JP3610681B2 (ja) 1996-06-28 1996-06-28 生産計画方法及び生産計画システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16897496A JP3610681B2 (ja) 1996-06-28 1996-06-28 生産計画方法及び生産計画システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1015785A true JPH1015785A (ja) 1998-01-20
JP3610681B2 JP3610681B2 (ja) 2005-01-19

Family

ID=15878024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16897496A Expired - Lifetime JP3610681B2 (ja) 1996-06-28 1996-06-28 生産計画方法及び生産計画システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3610681B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10105205A (ja) * 1996-09-27 1998-04-24 Hitachi Ltd 資材所要量計算方法およびシステム
WO1998048331A1 (fr) * 1997-04-23 1998-10-29 Hitachi, Ltd. Dispositif et procede de calcul d'une quantite requise de matiere
CN111080148A (zh) * 2019-12-20 2020-04-28 Oppo(重庆)智能科技有限公司 Erp***的净值计算方法、装置、电子设备以及存储介质

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0343137A (ja) * 1989-07-10 1991-02-25 Toshiba Corp 資材所要量展開処理装置
JPH0380337A (ja) * 1989-04-28 1991-04-05 Hitachi Ltd 並列化装置
JPH03113563A (ja) * 1989-09-28 1991-05-14 Hitachi Ltd マルチプロセッサスケジューリング方法
JPH06187309A (ja) * 1992-12-21 1994-07-08 Hitachi Ltd プロセッサ割付制御方式
JPH07129660A (ja) * 1993-10-28 1995-05-19 Nec Corp Mrp処理装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0380337A (ja) * 1989-04-28 1991-04-05 Hitachi Ltd 並列化装置
JPH0343137A (ja) * 1989-07-10 1991-02-25 Toshiba Corp 資材所要量展開処理装置
JPH03113563A (ja) * 1989-09-28 1991-05-14 Hitachi Ltd マルチプロセッサスケジューリング方法
JPH06187309A (ja) * 1992-12-21 1994-07-08 Hitachi Ltd プロセッサ割付制御方式
JPH07129660A (ja) * 1993-10-28 1995-05-19 Nec Corp Mrp処理装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10105205A (ja) * 1996-09-27 1998-04-24 Hitachi Ltd 資材所要量計算方法およびシステム
WO1998048331A1 (fr) * 1997-04-23 1998-10-29 Hitachi, Ltd. Dispositif et procede de calcul d'une quantite requise de matiere
US6535773B1 (en) * 1997-04-23 2003-03-18 Hitachi, Ltd. Device and method for calculating required quantity of material
CN111080148A (zh) * 2019-12-20 2020-04-28 Oppo(重庆)智能科技有限公司 Erp***的净值计算方法、装置、电子设备以及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3610681B2 (ja) 2005-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6122560A (en) Method and device for computing material requirements
US8954497B2 (en) Parallel distributed processing method and computer system
US8205208B2 (en) Scheduling grid jobs using dynamic grid scheduling policy
CN100487659C (zh) 用于优化分段资源分配的方法和设备
CN101727357B (zh) 用于分配计算中心中资源的方法和装置
JP6376865B2 (ja) 並列ツリー・ベースの予測のための、コンピュータにより実行される方法、ストレージ媒体、およびコンピュータ・システム
CN106371888A (zh) 支持虚拟机的存储设备,包括其的存储***和其操作方法
JP6515708B2 (ja) 情報処理装置、並列計算機システム、ジョブスケジュール設定プログラムおよびジョブスケジュール設定方法
JPH0644256A (ja) 資源のロットとの関連を効率的に調整するための装置および方法
CN109857535B (zh) 面向Spark JDBC的任务优先级控制的实现方法及装置
JP6908643B2 (ja) ノンプリエンプティブタスクの集合をマルチロボット環境でスケジュールするためのシステムおよび方法
JPH10301604A (ja) 資材所要量計算装置および資材所要量計算方法
CN109656710A (zh) 资源分配
KR102247249B1 (ko) 데이터베이스 관리 시스템에서 비동기적 데이터 처리를 위한 컴퓨터 프로그램
US20070044079A1 (en) A system and method for compiling a description of an electronic circuit to instructions adapted to execute on a plurality of processors
US20200125516A1 (en) Input/output command rebalancing in a virtualized computer system
JPH1015785A (ja) 生産計画方法及び生産計画システム
CN116383240A (zh) 基于fpga多数据库加速查询方法、装置、设备及介质
JPH10105205A (ja) 資材所要量計算方法およびシステム
CN109324886A (zh) 集群资源调度方法和装置
CN101169742B (zh) 用于大规模并行处理***的资源保留
JPH0991257A (ja) Cpu管理方式
KR20210053830A (ko) 데이터베이스 관리 시스템에서 비동기적 데이터 처리를 위한 컴퓨터 프로그램
JP4477649B2 (ja) 資材所要量計算システム
JP2000040099A (ja) スケジュール作成装置及び方法、ジョブの選択方法並びにスケジュール作成用ソフトウェアを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041011

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071029

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081029

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091029

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091029

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101029

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111029

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121029

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121029

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term