JPH10105205A - 資材所要量計算方法およびシステム - Google Patents

資材所要量計算方法およびシステム

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JPH10105205A
JPH10105205A JP25616996A JP25616996A JPH10105205A JP H10105205 A JPH10105205 A JP H10105205A JP 25616996 A JP25616996 A JP 25616996A JP 25616996 A JP25616996 A JP 25616996A JP H10105205 A JPH10105205 A JP H10105205A
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mrp
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JP25616996A
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English (en)
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Takahiro Chikushima
隆尋 築島
Masahiro Sato
匡弘 佐藤
Yoshihisa Arai
良尚 荒井
Tetsushi Tomizawa
哲志 富沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のMRP計算部で常に同時に処理が進むこ
とを可能とし、資材所要量計算の処理時間を短縮させる
ことである。 【解決手段】複数のMRP計算部は、各々、当該MRP
計算部で算出すべき品目であると予め定められた品目に
関して、少なくとも、品目のリードタイム、品目と他品
目との親子関係、品目の現在の在庫や仕掛数や注残を、
品目ごとにまとめて品目セルデータとして品目セル11
に保持する。複数のMRP計算部は、各々、生産計画と
品目セルデータとで、製品の生産を実行するために必要
となる品目の種類と、品目の量と、品目の納期とを算出
する。各MRP計算部間で計算可能品目の数に不均衡が
発生した際には、計算可能品目の品目ごとにまとめられ
た品目セルデータを移すことで不均衡を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産計画が入力さ
れたとき、この生産計画に従って製品を生産するのに必
要な各種部品、原材料の量と納期とを求める資材所要量
計算方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】モータ等の一つの製品が指定された場
合、この製品を作るのに必要な部品の種類とその個数と
を自動的に算出する方法の一つとして、資材所要量計画
(Material Requirements Planning、以下MRPと呼
ぶ)が知られている。
【0003】MRP及び従来のMRP計算方式は、例え
ば「図説MRP用語500選」(日刊工業新聞社:昭和
58年発行)等に記載があるが、以下、従来のMRP計
算方式について簡単に説明する。
【0004】MRP計算では、立案された製品レベルの
生産計画(Master Production Schedule、以下MPSと
呼ぶ)を基に、部品、原材料などの品目について”必要
なものを(品目)、必要な時に(納期)、必要なだけ
(所要量)”購買したり、製造したりするための手配計
画を計算する。この計算では大きく以下の3つの情報を
必要とする。
【0005】(1)MPS 一般に、部品展開図でトップレベルにある品目(製品)
の生産計画。基準生産計画。
【0006】(2)部品表 「品目データ」と呼ばれる品目に特有のデータと、「製
品構成データ」と呼ばれる、製品と部品、部品と部品、
部品と原材料といった品目と品目の関連を示したデータ
との2つのマスターデータからなる一覧表。
【0007】品目データとして、例えば、その部品を製
造したり、購買したりするときに必要となる時間(以
下”リードタイム”と呼ぶ)等がある。また、製品構成
データによって、例えば、ある品目を製造するのに必要
な子品目は何で、製造する品目一つに対し、それぞれの
子品目が幾つ必要になるか(これを各子品目の”員数”
と呼ぶ)といった情報を得ることができる。
【0008】(3)在庫・注残 それぞれの品目について現時点での在庫や仕掛数、ある
いは既に発注済みで将来納品される予定の品目の納期時
期と予定数(注残情報)。
【0009】このような情報をもとに、MRP計算で
は、各品目に関して以下の5つの計算を行なう。
【0010】(1)総所要量計算 その品目の所要量データを読み込み、要求されている量
をある期間にまとめて、期間別の総所要量を算出する。
以下、説明を簡単にするため、期間は1日として、日別
の計画立案について説明する。
【0011】(2)正味所要量計算 算出された総所要量を基に、在庫や注残への引当を行な
い、日別に必要な正味所要量を算出する。
【0012】(3)ロットまとめ 算出された日別の正味所要量を基に、品目に設定されて
いるロットサイズを用いて、手配に最も適した数量にま
とめる。
【0013】(4)リードタイム計算 ロットまとめされた数量の納期からリードタイムを差し
引き、その発注日または着手日を算出してオーダを作成
する。
【0014】(5)所要量展開 部品表を用いて下位品目へと、作成したオーダを展開す
る。具体的には、オーダの着手日の前日を要求日とし
て、製品構成データの子品目と員数をもとに、各子品目
の要求量を算出し、各品目の所要量データに書き込む。
【0015】上記の(1)から(5)までの計算を総称
して以下、部品展開計算と呼ぶこととする。
【0016】MRP計算は、MPSで設定された全ての
製品に関し、その製品を製造する際に必要となる全ての
品目の部品展開計算を行なう。ただし、各品目は、必要
とされている総所要量を求めるために、自己の親品目の
部品展開計算がすべて終了してから行わなければならな
い。
【0017】例えば、図19の部品展開図に示すような
構成の製品の場合、品目CLは、品目HC及び品目RC
の子品目となっている。そのため品目CLの総所要量
は、品目HC及び品目RCからの要求量の和となり、品
目CLの部品展開計算は、品目HC及び品目RCの部品
展開計算が終了してから行なわれなければならない。
【0018】この例では、一製品だけの比較的簡単な部
品構成であったが、実際には数百から数千の製品が、数
万に及ぶ品目で複雑に構成された状態での計算を行なう
必要がある。そこで、従来のMRP計算では、ローレベ
ルコードを導入し、キューを用いて各品目の部品展開計
算の制御を行なっている。キューの代わりにアクティビ
ティチェーンと呼ばれるポインタを使用するものも一般
的であるが、制御の方式としては本質的に全く同じもの
であるので、以下、キューを用いた方式を例に従来のM
RP計算について説明をする。
【0019】ここで、ローレベルコードについて簡単に
説明する。図19に示すようにある製品の部品展開図を
もとに、各品目には部品構成上のどの階層に属するかで
レベルコードを付与することができる。品目によって
は、複数のレベルコードを持ちうるので、その中でも最
も下位のレベルコードがローレベルコードである。ここ
で、下位とは、部品展開図上でより基本的な品目のレベ
ルに進む方向を指す。
【0020】通常、レベルコードは、製品レベルを0レ
ベルとして、基本的な品目に向かって階層が進むに従っ
てレベルコードの数が増える。従って、ローレベルコー
ドは、その品目が持つレベルコードのうち最大の値のレ
ベルコードとなっている。また、このことは、レベルコ
ードとは異なりローレベルコードに関しては各品目にお
いてそれぞれただ一つだけ定まるということである。
【0021】各品目のローレベルコードは、MRP計算
が始まる前に部品表の全ての品目を検索することで設定
されており、品目特有の情報として品目データに書き込
まれている。
【0022】このように、ローレベルコードを設定する
ことで、あるレベルより上の品目の部品展開計算が全て
終了していれば、次のレベルに属する品目は全て計算可
能となっていることを保証できる。
【0023】そこで、従来のMRP計算は、ローレベル
コードを利用し、レベル・バイ・レベルで各品目の部品
展開計算の順番を決定している。具体的には、以下の手
順で処理が進められる。
【0024】(1)MPSの読み込み MPSの中の製品レベルの品目に対し、MPSから読み
込んだ要求量を書き込む。また、この時、レベル0のキ
ューにその品目名を入れる。
【0025】(2)レベル0のキューから計算開始 MPSの読み込みが全て終了した時点で、レベル0のキ
ューから品目名を一つ取り出し、その品目の部品展開計
算を行なう。終了すればキューから次の品目名を取り出
す。ここで、部品展開計算の中の所要量展開時に、子品
目名をその子品目のローレベルコードのキューに入れ
る。但し、既にキューに入っている場合は何もしない。
【0026】(3)レベル・バイ・レベルの展開 あるレベルのキューが空になったとき、次の下位のレベ
ルのキューから品目名を一つ取り出し、その品目の部品
展開計算を行なう。空になるまではそのレベルのキュー
から取り出し続ける。部品展開計算の所要量展開時に、
子品目名をその子品目のローレベルコードのキューへ入
れる。但し、既にキューに入っている場合は何もしな
い。
【0027】(4)MRP計算の終了 全てのレベルのキューが空になった時点で計算終了。
【0028】また、上記のような従来のMRP計算方式
の改良として、特開平3−226845号公報記載の
「ツリー構造データ多重処理方式」がある。これは、部
品表のようにレベルが設定されているツリー構造データ
を、一つの対象レベル制御部と複数のデータ処理部を用
いて並列に処理するものである。対象レベル制御部は、
全てのデータ処理部であるレベルの処理が終了するま
で、次のレベルの計算指示を出さない。各データ処理部
は、対象レベル制御部の指示があるまで、次のレベルの
計算を始めない。このように、レベル毎に同期をとって
並列処理の進行制御を行なうものであり、レベル毎に各
品目の部品展開計算を複数のデータ処理部で行うことで
処理の高速化を図っている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】複数のデータ処理部
で、複数の品目の部品展開計算を同時に行う場合、各デ
ータ処理部に対して、負荷を分散させる必要がある。こ
こで、各データ処理部の負荷とは、そのデータ処理部で
計算すべき品目の計算負荷量の合計を意味する。各品目
の計算負荷量が同程度とすれば、各データ処理部の負荷
の大きさは計算すべき品目の数で表すことができる。各
データ処理部に負荷を分散させることとは、各データ処
理部に計算する品目を割り当てることである。その負荷
分散処理のタイミングとして、下記の3通り考えられ
る。
【0030】(1)負荷分散処理をMRP計算処理と同
時に行う方法 例えば、特開平3−226845号公報記載の「ツリー
構造データ多重処理方式」は、この方法である。計算す
る全ての品目を一括管理するデータ保持部が存在し、該
データ保持部が、複数あるデータ処理部に計算すべき品
目を割り当て、各データ処理部では、割り当てられた品
目の計算を行う。該計算を終えたデータ処理部は、また
一括管理するデータ保持部に計算品目の割り当て要求を
する方法である。動的負荷分散方式、または、マスタ・
スレーブ方式とも呼ばれ、処理の過程で負荷分散させる
一般的な方法である。
【0031】(2)負荷分散処理をMRP計算処理の前
に行う方法 MRP計算を行う前に、各データ処理部に対し、それぞ
れが計算すべき品目を分配する。そして、MRP計算時
は、各データ処理部が、自分に分配された品目だけを処
理する方法である。静的負荷分散方式と呼ばれる。
【0032】(3)(1)と(2)を組み合わせた方法 まず、(2)と同様にMRP計算を行う前に、各データ
処理部に計算すべき品目を割り当てる。そして、MRP
計算時は、各データ処理部が、基本的には、自分にあら
かじめ割り当てられた品目に従って処理を進める。しか
し、各データ処理部の間の負荷バランスが崩れた場合に
は、負荷が重いデータ処理部から軽いデータ処理部へ
と、計算品目の割り当てを変更する方法である。
【0033】ここで、重要となるのはデータの保持方法
である。(1)の場合、各品目のデータを管理するデー
タ保持部が1個所であり、データ処理部の数が増えると
データアクセス競合が発生し、処理速度が低下するとい
う問題がある。(2)の場合、各々の品目のデータにア
クセスするデータ処理部はあらかじめ決まっているた
め、データ処理部と対になるデータ保持部を用意し、そ
こにデータを格納することでデータアクセス競合を低減
することが可能である。しかしながら、MRP計算にお
いては、在庫引当等により各品目の計算負荷量が動的に
変わる可能性がある。そのため、予め各データ保持部に
計算すべき品目を均等に割り当てておいたとしても、計
算の過程で各データ処理部間の負荷のバランスが崩れ、
全体の処理速度が低下する可能性が高い。従って、上記
の(3)が有望な方法である。ところが、(3)におい
ても問題がある。(3)の場合、(1)のデータアクセ
ス競合という問題を避けるために、(2)と同様にデー
タ保持部をデータ処理部ごとに持つことが基本である。
ところが、処理の過程で、ある品目の計算を予め割り当
てられたデータ処理部と別のデータ処理部で行う場合が
発生する。このとき、その品目に関するデータ一式を、
新たに処理することになったデータ処理部のデータ保持
部へ移さなければならない。従来、各品目に関するデー
タは、部品表、在庫・注残情報、所要量情報と内容ごと
に別々のテーブルで管理されている。そのため、ある品
目に関するデータを、あるデータ保持部から別のデータ
保持部へ移すために、それぞれのテーブルで検索し、転
送することになる。このデータ検索・データ転送の処理
時間のため、負荷バランスを保とうとする処理自体のオ
ーバヘッドが大きく、結局、処理速度が低下する。一
方、全データ処理部に、全品目のデータを保持させるこ
とも考えられるが、膨大なデータエリアが各データ処理
部に必要という問題が生じる。
【0034】本発明は、上記(3)の方法における問題
を解決し、部品展開計算の並列処理により、MRP計算
の処理時間を短縮し、種々の変動に対応して生産計画を
高速に立案することをその目的とする。特にデータ処理
部の数に応じた処理速度の向上を可能とし、更に計算の
過程で計算負荷量が変動しても処理速度を低下させな
い、資材所要量計算方法およびシステムについて述べ
る。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明によれば、製品の別途定められた生産計画を
読み込み、該生産計画に基づいて製品の生産を実行する
ために必要となる部品または原材料(以下、品目と呼
ぶ)の種類と、該品目の量と、該品目の納期とを算出す
るMRP計算手段を複数備える資材所要量計算システム
において、前記複数のMRP計算手段は、各々、当該M
RP計算手段で算出すべき品目であると予め定められた
品目に関して、少なくとも、前記品目を製造又は購入す
るときに必要となる期間と、前記品目と他品目との親子
関係と、前記品目についての現在の在庫や仕掛数あるい
は既に発注済みで将来納品される予定の納期と予定数と
を、前記品目ごとにまとめて、前記品目に対応する品目
セルデータとして保持する保持手段を備え、前記複数の
MRP計算手段は、各々、前記生産計画と、前記品目に
対応する品目セルデータとに基づいて、前記生産計画に
基づいて製品の生産を実行するために必要となる前記品
目セルデータに対応する品目の子品目の種類と、該子品
目の量と、該子品目の納期とを算出することができる。
【0036】また、前記複数のMRP計算手段は、各
々、前記生産計画と、前記品目セルデータとに基づい
て、前記生産計画に基づいて製品の生産を実行するため
に必要となる子品目の種類と、該子品目の量と、該子品
目の納期とを算出する算出手段と、該必要となる子品目
に対応する品目セルデータを、自己の保持手段が有する
か他のMRP計算手段の保持手段が有するかを判定する
判定手段とを備え、自己の保持手段が有する場合には、
該必要となる子品目に対応する品目セルデータに、該子
品目の量と、該子品目の納期とを追記し、前記必要とな
る子品目に対応する品目セルデータを、他のMRP計算
手段の保持手段が有する場合には、該他のMRP計算手
段に、該他のMRP計算手段の保持手段が有する、前記
必要となる子品目に対応する品目セルデータに、該子品
目の量と、該子品目の納期とを追記するように指示する
こともできる。
【0037】さらに、前記複数のMRP計算手段の動作
を制御する制御手段を備え、前記複数のMRP計算手段
は、各々、当該MRP計算手段で算出すべき品目である
と予め定められた品目のうち、現在、必要となる品目の
量と該品目の納期とが既に算出されている品目の数を、
計算可能品目数として前記制御手段に通知する通知手段
を備え、前記制御手段は、前記通知手段により通知され
た、前記複数のMRP計算手段の各々における計算可能
品目数のうちで、所定の数よりも少ない計算可能品目数
を通知したMRP計算手段があるか否かを検出する検出
手段と、該検出手段により所定の数よりも少ない計算可
能品目数を通知したMRP計算手段があることが検出さ
れた場合に、前記複数のMRP計算手段のうち、計算可
能品目数が多いMRP計算手段を選択する選択手段と、
該選択手段により選択されたMRP計算手段に対して、
必要となる品目の量と該品目の納期とが既に算出されて
いる品目のうちの所定数の品目に対応する品目セルデー
タを、前記検出手段により検出されたMRP計算手段へ
送信するように指示する指示手段と、を備え、前記検出
手段により検出されたMRP計算手段は、前記選択手段
により選択されたMRP計算手段に代わって、送信され
た品目セルデータに基づいて、製品の生産を実行するた
めに必要となる子品目の種類と、該子品目の量と、該子
品目の納期とを算出することもできる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を説明する。
【0039】図1に、本発明によるデータ保持方式を有
するシステムの全体ブロック図を示す。
【0040】このシステムにおいては、システム全体の
制御を行なう一つの作業指示部8に、複数のMRP計算
部が接続されている。これらのMRP計算部のうちの一
つをMRP計算部7として、MRP計算部7の構成につ
いて説明する。
【0041】MRP計算部7は、このMRP計算部7の
初期処理を行なう初期処理部1と、MRP計算に必要な
データを管理するデータ管理部2とを有する。データ管
理部2は、MRP計算に必要なデータを品目毎に格納す
るデータ保持部32と、MRP計算をすることができる
品目を抽出する計算可能品目抽出部33とを有する。ま
た、MRP計算部7は、MRP計算をすることができる
品目の数と該品目に関するデータが保持されているデー
タ保持部32内のアドレスとを保持する計算可能品目管
理部3と、部品展開計算を行なう部品展開計算部4と、
部品展開計算部4で算出された結果を他のMRP計算部
へ送信したり、他のMRP計算部の部品展開計算部で算
出された結果を受信したり、データ保持部32に格納さ
れたデータを他のMRP計算部へ送信したり、他のMR
P計算部のデータ保持部に格納されたデータを受信した
りするための処理を行なう要求量送受信部5と、メッセ
ージ送受信を管理するメッセージ管理部6とを有する。
【0042】各MRP計算部のデータ保持部において
は、後で詳述するように、MRP計算に必要なデータを
品目毎に格納する点が、従来のデータ保持部における格
納方法と異なっている。
【0043】また、各MRP計算部においては、主とし
て自己の管理している品目の計算を行ない、自己の管理
している品目の中に計算することができる品目がない場
合には、他のMRP計算部から、計算することができる
品目の品目毎に格納されているデータを送信してもらう
ことで、部品展開計算を並列に進めることを特徴として
いる。
【0044】次に、図1に示すシステムにおける動作を
説明する。
【0045】MRP計算部7は、メッセージ管理部6で
作業指示部8からMRP計算開始指示を受けると、初期
処理部1に処理開始指示を送る。初期処理部は、データ
管理部2に対し、各種製品の要求量であるMPSデー
タ、部品表データ、在庫・注残データの内容を、読み込
み、データ管理部2内のデータ保持部32に品目毎に用
意されたテーブルである「品目セル」の当該データエリ
アに書き込むよう指示する。そして、データ管理部2内
の計算可能品目抽出部33に対し、レベル0の全ての品
目セルのデータアドレスを計算可能品目管理部3へ送る
よう指示する。
【0046】計算可能品目管理部3は、データ管理部2
内の計算可能品目抽出部33からデータアドレスを受け
取ると、それを計算可能品目として、レベル0のキュー
に登録する。その後、キューからデータアドレスを取り
出し、部品展開計算部4へ送る。部品展開計算部4は、
計算可能品目管理部3から計算可能な品目のデータアド
レスを受け取ると、該品目の部品展開計算を行なう。該
部品展開計算で算出された子品目の要求量は、該子品目
が同じMRP計算部7の計算対象ならデータ管理部2
へ、他のMRP計算部の計算対象ならば要求量送受信部
5へ送られる。
【0047】データ管理部2は、各品目の要求量をデー
タ保持部32へ送り、該当品目のセルの所要量のデータ
エリアに書き込む。要求量送受信部5は、各品目の要求
量を送信バッファに書き込む。送信バッファが一杯にな
ると、その都度メッセージ管理部6を経て、他のMRP
計算部へ送信バッファに格納された内容を送る。送信先
のMRP計算部では、要求量送受信部がメッセージ管理
部を経て、送信バッファの内容を受信すると、その内容
を各品目の要求量として自己のデータ管理部へ送る。
【0048】データ管理部2は、各品目の要求量をデー
タ保持部32へ送り、該当品目の所要量のデータエリア
に書き込む。データ管理部2は、計算可能品目抽出部3
で親子品目間の要求量授受を管理し、親品目からの要求
量が、所要量のデータエリアに書き込まれた品目があれ
ば、該品目を計算可能品目とし、該品目のデータアドレ
スをローレベルコードとともに計算可能品目管理部3へ
送る。但し、これは一番最初に書き込まれた時にのみ行
う。計算可能品目管理部3は、品目のデータアドレスと
ローレベルコードを受け取ると、それを計算可能品目と
して、そのローレベルコードのキューに登録する。計算
可能品目管理部3から送られたレベル0のデータアドレ
スの品目の部品展開計算を終えた部品展開計算部4は、
要求量送受信部5の送信バッファの内容を全て送信し、
その後、作業指示部8へメッセージ管理部6を介してレ
ベル0の計算終了報告を行う。その報告を受けた作業指
示部8は、すべてのMRP計算部からレベル0の終了報
告を受けると、すべてのMRP計算部へ再開指示を送
る。計算可能品目管理部3は、メッセージ管理部6を介
して再開指示を受け取ると、次のレベルのキューからデ
ータアドレスを取り出し、部品展開計算部4へ送る。以
後、レベルごとに同様に行う。全てのMRP計算部から
最後のレベルの計算終了報告を受けた作業指示部8は、
終了指示を全てのMRP計算部に送る。これにより、M
RP計算が終了する。
【0049】ここで、各レベルにおいて、各計算可能品
目管理部はキューに入っている品目の数を管理する。品
目の数によって、各MRP計算部の状態をブルー、イエ
ロー、レッドと3種類に分ける。ブルーは計算すべき品
目が十分にあり、他のMRP計算部に供給可能な状態、
イエローは他のMRP計算部に提供するよりはそのまま
自分で計算してしまった方が速い状態、レッドはキュー
に入っている品目が残りわずかであり、他のMRP計算
部から供給を要求している状態である。各計算可能品目
管理部は、レベルの最初、及び状態が変化した際に、自
分の最新状態をメッセージ管理部を介して作業指示部8
に報告する。
【0050】作業指示部8は、これらの報告を受け、各
MRP計算部の最新状態を常に保持する。特に、あるM
RP計算部がレッド状態になったという報告を受ける
と、ブルー状態のMRP計算部を一つ選択し、当該MR
P計算部に対し、レッド状態のMRP計算部へ負荷を送
るよう指示する。指示を受けたMRP計算部は、キュー
に入っている品目から複数個を選択し、キューから取り
除くと同時に、当該品目のセルを、レッド状態のMRP
計算部に送る。
【0051】当該品目のセルを受け取ったMRP計算部
は、当該セルを自己のデータ保持部にそのまま格納し、
当該品目名をキューにいれ、処理の対象とする。
【0052】これにより、まず、基本的に各データ処理
部がアクセスするデータは対となっている各データ保持
部より獲得可能であるため、データアクセス競合が発生
せず、データ処理部の数を増やすことで処理速度の向上
を実現できる。また、処理の過程で負荷のバランスが崩
れた場合、各データ処理部で計算する予定だった品目を
他のデータ処理部で行わせることが可能である。その
際、各データ保持部で品目に関するデータを転送する時
に、その品目に関する情報が既に一個所でまとめられて
管理されているため、当該品目の検索は一回で済み、デ
ータ転送の際も、その品目について情報がまとまってお
り、さらにそれを数個分という形で容易にまとめて送る
ことが可能であるため、データ転送のオーバヘッドを低
減することが可能である。その結果、計算の過程で、各
MRP計算部間で負荷のバランスが崩れても、処理速度
を低下させないことが可能である。
【0053】分散メモリ型並列計算機は、図2のように
CPUとメモリをそれぞれ1つずつ備えたPE(Proces
sor Element)が複数存在し、それらがネットワークに
よって結合されたものである。この様な分散メモリ型並
列計算機で、複数の品目の部品展開計算を各PEに生成
されるMRP計算プロセスで同時に行う。ここで、本実
施例が前提とする割り当て処理について簡単に説明す
る。
【0054】割り当て処理は、部品表から品目を読み込
み、各PEに割り当て、品目番号をキーとし、割り当て
られたPE番号を示すテーブルに結果を格納する。割当
PEを決定する方法としては、様々な方法がある。例え
ば、最も簡単な割当決定方法は、部品表の品目を順番に
各PEに割り当てるというものである。このような割当
決定方法を用いて、全ての品目に関して割当PEを決定
した後、品目に関するMPS、部品表、在庫・注残等の
データを、各品目の割当PE番号に従って分散配置し、
終了する。
【0055】分散メモリ型並列計算機での本発明の構成
は、図3のようにPE毎にMRP計算部7に相当するM
RP計算プロセス9を配置し、この複数あるMRP計算
プロセスの処理状態を管理し、MRP計算の開始・終了
指示等を行なう作業指示部8を備えた制御プロセス10
を一つ用意する。MRP計算プロセスは、データ管理部
でメモリ上のデータの入出力を管理する。メモリ上には
部品表データ、在庫・注残データ等を品目毎にまとめな
おした品目セル11を持つ。計算可能品目管理部は、計
算可能な品目の品目セル先頭アドレスをローレベル別に
格納するジョブキュー15とローレベル別のジョブキュ
ーに入っているジョブ数を表すジョブカウンタ14を備
える。また、計算中のローレベルを表すレベルカウンタ
16をも持つ。要求量送受信部には、他のMRP計算プ
ロセスに割り当てられた品目へ要求量を送るための送信
バッファである要求量キャリア17、及び負荷を移動さ
せるために品目セルデータを送るための品目セルキャリ
ア18を、それぞれ他のMRP計算プロセス分だけ設け
る。制御プロセス10には、各MRPプロセスの状態を
保持する状態テーブル40を用意する。
【0056】次に、分散メモリ型並列計算機での本発明
の具体的な処理の流れを図面を用いて説明する。
【0057】図4は制御プロセスの処理を示すフローチ
ャートである。制御プロセスは、まず最初に各PEにM
RP計算プロセスを生成し(ステップ402)、生成し
たMRP計算プロセスから、該MRP計算プロセスのP
E番号とプロセス番号を受信する(ステップ404)。
すべてのMRP計算プロセスから受信したか否かを判定
し(ステップ406)、未受信のものがある場合には、
ステップ404へ戻る。すべてのMRP計算プロセスか
らPE番号とプロセス番号とを受信したら、受信した情
報から、MRP計算プロセスが存在するPEの名前とM
RP計算プロセス番号の一覧表を作成し、全MRP計算
プロセスに配布する(ステップ408)。MRP計算プ
ロセスは、この配布した一覧表をもとに要求量キャリア
及び品目セルキャリアを作成する。制御プロセスは、一
覧表を配布した後、全てのMRP計算プロセスに対して
MRP計算に必要な部品表等のデータの一括読み込み指
示を行い(ステップ410)、MRP計算プロセスから
の一括読み込み終了報告を待つ(ステップ412)。全
てのMRP計算プロセスから一括読み込み終了報告を受
けると(ステップ414)、次に、全てのMRP計算プ
ロセスに対してMRP計算指示を行い(ステップ41
6)、MRP計算プロセスからの状態報告もしくはレベ
ル終了報告を待つ(ステップ418)。
【0058】ここで、各MRPプロセスの状態の定義を
説明する。各MRPプロセスの状態は、現在計算中のロ
ーレベルのキューに入っている品目の数で決まる。状態
は、品目の数の多い順に、ブルー、イエロー、レッドの
3種類に別れる。ブルーとイエローの境界となる品目の
数は、例えば、他MRPプロセスに渡すよりは自分で計
算してしまった方が早い限界値を用いる。これは、品目
セルデータの移動に時間がかかるため、各MRPプロセ
スでのキューの品目数の差がある一定値より小さけれ
ば、品目セルデータを移動させて、キュー内の品目数を
均等にするよりも、品目数に差があったまま各MRP計
算プロセスで計算を続行した方が早くなる場合があるた
めである。イエローとレッドの境界となる品目の数は、
例えば、他のMRP計算プロセスから品目セルのデータ
が欲しいとリクエストを出してから、実際に届くまでの
間の時間に処理できる品目の数を用いる。これにより、
各MRP計算プロセスが処理すべき品目をすべて完了し
て、何もせずに遊ぶ状態を減らすことが可能となる。こ
れら、各状態の境界となる品目の数は、並列計算機の性
能によって異なるため、実験等をもとに決定する。まと
めると、ブルー状態であれば他に負荷を提供可能、レッ
ド状態では他から負荷を要求、イエロー状態は、他に提
供もできず他からも要求しないという状態である。
【0059】図4のステップ418において、MRP計
算プロセスから受信したメッセージが状態報告であった
場合には、ステップ426へ進み、状態報告対応処理を
行なう。
【0060】図5に制御プロセスにおける状態報告対応
処理のフローチャートを示す。制御プロセスがあるMR
P計算プロセスから状態報告を受け取ると、図6に示す
状態テーブル40の該当欄を更新する(ステップ50
2)。図6に示すように、状態テーブル40は、PE番
号と、該PE番号を有するPEで実行されているMRP
計算プロセス番号と、該MRP計算プロセス番号を有す
るMRP計算プロセスで実行されているジョブ数と、該
MRP計算プロセスの状態とを、各PEについて対にし
て格納している。
【0061】状態報告がレッド状態になったか否かを判
定し(ステップ504)、状態報告がレッド状態になっ
たというものの場合、ブルー状態で、かつ、キュー内の
品目数が最も多いMRP計算プロセスを検索する(ステ
ップ506)。検索結果、該当するMRP計算プロセス
が存在するか否かを判定し(ステップ508)、該当す
るMRP計算プロセスに対して、状態報告をしてきたM
RP計算プロセスへのExport_MSGを送信する(ステップ
510)。これは、検索結果の該当MRPプロセスに対
して、レッド状態になったMRPプロセスへ負荷を移動
させるよう指示するということである。ステップ508
でブルー状態のMRP計算プロセスがない場合には、Ar
rived_MSGを状態報告をしてきたMRP計算プロセスへ
送る(ステップ512)。ステップ504で、レッド状
態になったという状態報告以外の状態報告を受けたと判
定された場合も、Arrived_MSGを当該MRP計算プロセ
スへ送る(ステップ512)。
【0062】図4のフローチャートに戻る。ステップ4
18でレベル終了報告を受信したと判定され、ステップ
420で全てのMRP計算プロセスからそのレベルの計
算品目についてレベル終了報告を受けたと判定される
と、今度は、全てのMRP計算プロセスに対して、次の
レベルの計算を行うようMRP計算指示を行う(ステッ
プ422)。全レベルを終了したか否かを判定し(ステ
ップ424)、全レベルを終了した場合、MRP計算結
果である各品目の所要量データ等の一括書き込み指示を
行い(ステップ428)、MRP計算プロセスからの一
括書き込み終了報告を待つ(ステップ430)。全ての
MRP計算プロセスから一括書き込み終了報告を受けた
か否かを判定し(ステップ432)、全てのMRP計算
プロセスから一括書き込み終了報告を受けると、最後に
全てのMRP計算プロセスに対してMRP計算終了指示
を行い(ステップ434)、制御プロセスも終了する。
【0063】図7はMRP計算プロセスの処理を示すフ
ローチャートである。MRP計算プロセスは、制御プロ
セスにより生成された後、該MRP計算プロセスが存在
するPEのPE番号と、該MRP計算プロセスのプロセ
ス番号を制御プロセスに送信し(ステップ702)、制
御プロセスからMRP計算プロセス番号一覧表を受信す
る(ステップ704)。受信した一覧表から、他のMR
P計算プロセスへ割り当てられた子品目へ要求量を送信
するための要求量キャリア、及び負荷を移動させるため
の品目セルキャリアを、自分以外のMRP計算プロセス
毎に作成する(ステップ706)。そして、制御プロセ
スからの作業指示メッセージ受信待ち状態になり(ステ
ップ708)、ステップ710で受信した作業指示メッ
セージのタイプを判定し、制御プロセスの作業指示に従
って、以下の4つの処理を行う。
【0064】(1)一括読み込み処理(ステップ71
2) 一括読み込み処理は、一括読み込み指示を受けて行う処
理である。ハードディスクから、割り当てられた品目に
関するMPS、部品表等のMRP計算に必要なデータ
を、一括してメモリに展開する。この時、品目に関する
部品表、在庫・注残、等のデータは、各品目毎に品目セ
ル11を作成し、図8に示すような該品目セルの各デー
タエリアに格納する。ここで、品目セルの各データエリ
アについて説明する。図8に示すように、品目セルに
は、品目番号、親品目カウンタ13、ローレベルコー
ド、所要量データ20、品目データ、部品表データ2
3、在庫データ、注残データ、ロットデータ、次の品目
セルを格納しているアドレス、を格納するためのデータ
エリアが用意されている。各品目セルは、当該品目セル
に格納される品目の品目番号をキーとして、該キーを、
よく知られているHash関数によりキー変換して得られる
Hashテーブル[0]から[n]までのうちの該当テーブ
ルに格納されている。
【0065】また、レベルカウンタ他各種カウンタを0
に初期化する。その後、MPSデータを、一件ずつ読み
込み、該当品目の所要量データに書き込む。この時、所
要量データを書き込んだ品目については、計算可能品目
管理部内の当該品目のローレベルコードのジョブキュー
に品目セルアドレスを登録し、ローレベル毎のキューに
品目がそれぞれいくつ登録されているかを示す、ジョブ
カウンタをインクリメントする。全てのデータをメモリ
に展開した後は、制御プロセスに一括読み込み終了報告
を行い(ステップ714)、ステップ708へ戻って作
業指示メッセージ受信待ち状態になる。
【0066】(2)MRP計算処理(ステップ716) MRP計算処理は、MRP計算指示を受けて行う処理で
ある。図9にこの処理のフローチャートを示す。図8の
品目関連データ構造、図10のジョブカウンタ及びジョ
ブキューのデータ構造も用いて説明する。図10に示す
ように、ジョブカウンタ14は、レベル毎に用意され、
当該レベルの計算可能な品目の数を格納する。また、ジ
ョブキュー15は、当該レベルの計算可能な品目の、デ
ータ管理部内の品目セルを格納しているアドレスを格納
する。ジョブキュー15は、具体的には、図10に示す
ようなList構造になっており、ジョブキュー15の最初
のハコには、当該レベルの計算可能なジョブの先頭アド
レスとして、次のハコのアドレスを格納し、該次のハコ
のアドレスには、当該レベルの計算可能な品目の品目セ
ルアドレスと該ハコの次のハコのアドレスとを格納す
る。以下、各ハコには、順次、当該レベルの計算可能な
品目の品目セルアドレスと該ハコの次のハコのアドレス
とを格納する。
【0067】図9のフローチャートの説明をすると、ま
ず、最初に、送信メッセージカウンタを0に初期化する
(ステップ902)。レベルカウンタの示すレベルのジ
ョブカウンタの値を参照し、ブルー、イエロー、レッド
の状態判定をした後、カウンタの値と共に状態報告を制
御プロセスに対して行う。そして送信メッセージカウン
タをインクリメントする(ステップ904)。
【0068】それから、メッセージ受信チェックを行う
(ステップ906)。メッセージ受信チェックで、要求
量キャリアからの読み込みを促すCarry_MSGを受信して
いた場合、「Carry_MSG対応処理」を行う(ステップ9
08)。品目セルキャリアからの読み込みを促すCell_M
SGを受信していた場合、「Cell_MSG対応処理」を行う
(ステップ910)。負荷の移動指示を示すExport_MSG
を受信していた場合、「Export_MSG対応処理」を行う
(ステップ912)。送信したメッセージが無事届いた
ことを示すArrived_MSGを受信していた場合、送信メッ
セージカウンタをデクリメントする(ステップ91
4)。これらのメッセージ対応の処理が終了後、ジョブ
カウンタの値を参照し、ブルー、イエロー、レッドの状
態判定をし(ステップ916)、もし、状態が変化して
いれば、ジョブカウンタの値と共に状態報告を制御プロ
セスに対して行い、送信メッセージカウンタをインクリ
メントする(ステップ918)。もし、状態が変化して
いなければ、ステップ920へ進む。
【0069】次に、ジョブカウンタの値が0であるか否
かを判定する(ステップ920)。ジョブカウンタの値
が0の場合、空の要求量キャリア以外は、届け先MRP
プロセス名称を付けてCarry_MSGによりすべて送信し、
送信メッセージカウンタを送信したキャリアの数だけイ
ンクリメントする(ステップ922)。送信した要求量
キャリアは初期化する(ステップ924)。要求量キャ
リアがすべて空の場合は何もしない。その後、更に、送
信メッセージカウンタが0であるか否かを判定し(ステ
ップ926)、送信メッセージカウンタが0の場合、レ
ベル終了報告を制御プロセスに行い、レベルカウンタを
インクリメントして(ステップ928)、ステップ90
6の作業指示メッセージ受信待ち状態に戻る。ステップ
926で送信メッセージカウンタが1以上の場合、ステ
ップ906のメッセージ受信チェックへ戻る。
【0070】ステップ920においてジョブカウンタが
0でない場合、ジョブキューから計算可能品目の品目セ
ルアドレスを取り出し(ステップ930)、「部品展開
計算処理」を行う(ステップ932)。そして、ジョブ
カウンタをデクリメントし(ステップ934)、ステッ
プ906のメッセージ受信チェックに戻る。
【0071】図11は「部品展開計算処理」のフローチ
ャートである。図8の品目関連データ構造も用いて説明
する。部品展開計算処理は、「従来の技術」で「図説M
RP用語500選」を例に説明した通り、総所要量計
算、正味所要量計算、ロットまとめ、リードタイム計
算、所要量展開の順で各処理を行う。
【0072】従来のMRPと違うところは、「複数PE
で処理を行う」為、それに関連する処理が所要量展開に
加わる。要求量授受が複数PEにまたがるか否かの判
定、複数PEにまたがる場合の処理、そして所要量を算
出後に、ジョブキューに登録品目があるか否かの判定と
登録品目がない場合の要求量キャリアの送信処理が加わ
る。具体的には図11に示すように、子品目の割当PE
番号23が親品目と同一のPEであれば、該子品目の品
目セルを検索し、全ロットに対する納期と要求量を算出
し、「品目セル書き込み処理」を行う。該子品目が親品
目と違う割当PE番号の場合は、「要求量キャリア書き
込みデータエリア決定処理」を行う。そして、同一PE
と同様に全ロットに対する納期と要求量を算出し、要求
量キャリアのその品目の欄に書き込む。
【0073】図11に示した処理を、一つづつ順に説明
する。まず、ステップ1102で、総所要量計算、正味
所要量計算、ロットまとめ、リードタイム計算を行な
い、ステップ1104以降で所要量展開を行なう。ステ
ップ1104では、全子品目について所要量展開を行な
ったか否かを判定する。全子品目について所要量展開を
行なった場合には、処理を終了する。全子品目について
所要量展開を行なっていない場合には、ステップ110
6へ進み、当該子品目が該PEの割当て品目か否かを判
定する。
【0074】当該子品目が該PEの割当て品目である場
合には、ステップ1108へ進み、当該子品目の品目セ
ルを検索する。当該子品目の全ロットについて納期と要
求量とを算出したか否かを判定し(ステップ111
0)、全ロットについて納期と要求量とを算出した場合
には、ステップ1118へ進み、次の子品目を当該子品
目として、ステップ1104へ戻る。ステップ1110
で、全ロットについて納期と要求量とを算出していない
場合には、当該ロットについて納期と要求量とを算出し
(ステップ1112)、子品目セル書き込み処理を行な
って(ステップ1114)、次ロットを当該ロットとし
て(ステップ1116)、ステップ1110へ戻る。
【0075】ステップ1106で、当該子品目が該PE
の割当て品目でない場合には、ステップ1120へ進
み、要求量キャリア書き込みデータエリア決定処理を行
う。当該子品目の全ロットについて納期と要求量とを算
出したか否かを判定し(ステップ1122)、全ロット
について納期と要求量とを算出した場合には、ステップ
1118へ進み、次の子品目を当該子品目として、ステ
ップ1104へ戻る。ステップ1122で、全ロットに
ついて納期と要求量とを算出していない場合には、当該
ロットについて納期と要求量とを算出し(ステップ11
24)、要求量キャリアに納期、要求量を追加して(ス
テップ1126)、次ロットを当該ロットとして(ステ
ップ1128)、ステップ1122へ戻る。
【0076】図12は「要求量キャリア書き込みデータ
エリア決定処理」のフローチャートである。図8の品目
関連データ構造、図13の要求量キャリアデータ構造と
併せて説明する。図13に示すように、要求量キャリア
は、行先PE番号26と、行先プロセス番号27と、品
目番号28と、該品目番号を有する品目の納期と要求量
とを格納することができる。
【0077】要求量キャリア書き込みデータエリア決定
処理は、まず、要求量キャリアの行先PE番号26が、
子品目データの割当PE番号23と同じ要求量キャリア
を検索する(ステップ1202)。そして、該要求量キ
ャリアに同じ子品目の要求量が、既に書き込まれている
か否かのチェックを行う(ステップ1204)。書き込
まれていれば、そのデータエリアを該子品目の書き込み
エリアとする(ステップ1206)。書き込まれていな
ければ、新規のデータエリアを該子品目の書き込みエリ
アとする。このとき、要求量キャリアがいっぱいで、新
規のデータエリアが得られないか否かを判定し(ステッ
プ1208)、新規のデータエリアが得られなければ、
該要求量キャリアに格納された内容をメッセージ管理部
を介して送信する(ステップ1210)。その際、送信
メッセージカウンタをインクリメントする。送信後、該
要求量キャリアを初期化し(ステップ1212)、新規
データエリアを該子品目の書き込みエリアとする(ステ
ップ1214)。ステップ1208において、要求量キ
ャリアに空きがあり、新規のデータエリアが得られる場
合には、ステップ1214へ進み、新規データエリアを
該子品目の書き込みエリアとする。
【0078】図14は「子品目セル書き込み処理」のフ
ローチャートである。図8の品目関連データ構造も用い
て説明する。子品目セル書き込み処理は、子品目の納期
と要求量を、該子品目の品目セルの所要量データに追加
する(ステップ1402)。そして、該要求量が最終ロ
ットのものであるか否かを判定し(ステップ140
4)、該要求量が最終ロットのものでなければ終了す
る。該要求量が最終ロットのものである場合には、該子
品目の親品目カウンタ13をインクリメントし(ステッ
プ1406)、インクリメントした結果、親品目カウン
タ13の値が1であるか否かを判定する(ステップ14
08)。親品目カウンタ13の値が1であれば、該品目
セルのアドレスを該品目のレベルコードのジョブキュー
に登録し(ステップ1410)、そのレベルコードのジ
ョブカウンタをインクリメントして(ステップ141
2)終了する。ステップ1408で、親品目カウンタ1
3の値が1でないと判定された場合には、終了する。
【0079】図15は「Carry_MSG対応処理」のフロー
チャートである。図8の品目関連データ構造、図13の
要求量キャリアデータ構造も用いて説明する。Carry_MS
G対応処理では、受信した要求量キャリアから、格納さ
れた全ての子品目の納期、要求量を読み込む。そして、
納期と要求量は該子品目の品目セルに書き込む。また、
親品目カウンタ13をインクリメントし終了する。イン
クリメントした結果、カウンタの値が1であれば、該品
目セルのアドレスを該品目のレベルコードの計算可能ジ
ョブキューに登録し、ジョブカウンタをインクリメント
する。これを要求量キャリア内の全品目について行う。
その後、要求量キャリア送信元のMRPプロセスに対
し、Arrived_MSGを送る。
【0080】図15に示す処理を、一つづつ説明する。
まず、ステップ1502で、受信した要求量キャリアか
ら、格納された全ての子品目の納期、要求量を読み込ん
だか否かを判定する。全ての子品目の納期、要求量を読
み込んだと判定された場合には、Carry_MSG送信元のM
RPプロセスに対し、Arrived_MSGを送信して(ステッ
プ1514)終了する。全ての子品目の納期、要求量を
読み込んではいないと判定された場合には、要求量キャ
リアから、一品目分の納期、要求量を読み込み、品目セ
ルに書き込む(ステップ1504)。また、当該品目セ
ルの親品目カウンタ13をインクリメントする(ステッ
プ1506)。次に、前記親品目カウンタ13の値が1
であるか否かを判定する(ステップ1508)。前記親
品目カウンタ13の値が1でない場合には、ステップ1
502へ戻る。前記親品目カウンタ13の値が1である
場合には、当該品目セルのアドレスを該品目のレベルコ
ードの計算可能ジョブキューに登録し(ステップ151
0)、ジョブカウンタをインクリメントする(ステップ
1512)。そして、ステップ1502へ戻る。
【0081】図16は、「Cell_MSG対応処理」のフロー
チャートである。Cell_MSG対応処理では、受信した品目
セルキャリアの各品目セルの内容を新たに品目セルとし
て登録し、当該品目セルのアドレスを、レベルカウンタ
の示すレベルのキューに登録し、ジョブカウンタをイン
クリメントする。品目セルキャリアのすべての品目につ
いて行った後、送信メッセージカウンタをデクリメント
し、品目セルキャリア送信元のMRP計算プロセスに対
し、Arrived_MSGを送る。
【0082】図17に、品目セルキャリアのデータ構造
を示す。図17に示すように、品目セルキャリアは、行
先PE番号29と、行先プロセス番号30と、品目セル
31とを格納することができる。
【0083】図16に示す処理を、一つづつ説明する。
まず、ステップ1602で、品目セルキャリアから、全
品目データを読み込んだか否かを判定する。品目セルキ
ャリアから、全品目データを読み込んだと判定された場
合には、送信メッセージカウンタをデクリメントし(ス
テップ1609)、Cell_MSG送信元のMRP計算プロセ
スに対し、Arrived_MSGを送信して(ステップ161
0)終了する。品目セルキャリアから、全品目データを
読み込んではいないと判定された場合には、品目セルキ
ャリアから一品目分の品目セルデータをデータ保持部に
移す(ステップ1604)。そして、当該品目セルのア
ドレスを、レベルカウンタの示すレベルのキューに登録
し(ステップ1606)、ジョブカウンタをインクリメ
ントする(ステップ1608)。この後、ステップ16
02へ戻る。
【0084】図18は、「Export_MSG対応処理」のフロ
ーチャートである。図8の品目関連データ構造、図17
の品目セルキャリアデータ構造も用いて説明する。Expo
rt_MSG対応処理では、まず、ジョブカウンタの値を参照
し、ブルー、イエロー、レッドの状態判定を行う(ステ
ップ1802)。これは、制御プロセスが管理している
状態テーブルの状態と、今、現在の状態がずれているこ
とがありうるために行うものである。状態がブルーであ
るか否かを判定し(ステップ1804)、ブルー以外の
状態の場合、届け先のMRP計算プロセスに対し、Arri
ved_MSGを送り(ステップ1814)、終了する。これ
により、レッドになったMRPプロセスにジョブは供給
されないことを意味する。
【0085】Export_MSGを受けたMRPプロセスがブル
ー状態の場合、キューから、品目セルキャリアに搭載可
能な個数の品目セルアドレスを取り出し(ステップ18
06)、当該品目セルの内容を品目セルキャリアに移し
(ステップ1810)、届け先のMRP計算プロセスに
送る(ステップ1812)。その際、ジョブカウンタを
取り出した分だけデクリメントし(ステップ180
8)、送信メッセージカウンタをインクリメントする。
【0086】(3)一括書き込み処理 一括書き込み処理は、メモリ上にあるMRP計算の出力
結果である各品目の所要量データを、一括してハードデ
ィスクに書き込む(図7のステップ718)。書き込み
を行った後は、制御プロセスに一括書き込み終了報告を
行い(ステップ720)、作業指示メッセージ受信待ち
状態になる。
【0087】(4)終了処理 プロセスの終了処理を行う。
【0088】以上、分散メモリ型並列計算機の実施例を
説明した。しかし、本発明は、この情報処理環境だけで
なく、従来のシングルCPUの計算機においても、共有
メモリ型並列計算機においても実現可能である。
【0089】
【発明の効果】複数のMRP計算部もしくは部品展開計
算部により、複数品目の部品展開計算を同時に行うこと
ができる。各MRP計算部間で計算可能品目の数に不均
衡が発生した際には、計算可能品目の品目ごとにまとめ
られた品目セルデータを移すことで不均衡を解消するの
で、大きなオーバヘッドをかけることなく負荷を移動さ
せることができ、これにより、従来の逐次的なMRP計
算と同等の計算結果を、短時間で得ることが可能とな
る。
【0090】このため、営業、設計、資材、現場からの
日々発生する変更事項を即座に生産計画に反映させ、変
更によって生じる問題の抽出、対処を速やかに行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体のブロック図である。
【図2】分散メモリ型並列計算機の説明図である。
【図3】分散メモリ型並列計算機上での本発明の構成図
である。
【図4】制御プロセスのフローチャートの説明図であ
る。
【図5】状態報告対応処理フローチャートの説明図であ
る。
【図6】状態テーブルのデータ構造である。
【図7】MRP計算プロセスのフローチャートの説明図
である。
【図8】品目関連データを格納するデータ構造の説明図
である。
【図9】MRP計算処理のフローチャートの説明図であ
る。
【図10】ジョブカウント及びジョブキューのデータ構
造の説明図である。
【図11】部品展開計算処理のフローチャートの説明図
である。
【図12】要求量キャリア書き込みデータエリア決定処
理のフローチャートの説明図である。
【図13】要求量キャリアのデータ構造の説明図であ
る。
【図14】子品目セル書き込み処理のフローチャートの
説明図である。
【図15】Carry_MSG対応処理のフローチャートの説明
図である。
【図16】Cell_MSG対応処理フローチャートの説明図で
ある。
【図17】品目セルキャリアのデータ構造の説明図であ
る。
【図18】Export_MSG対応処理フローチャートの説明図
である。
【図19】部品展開図とローレベルコードの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 … 初期処理部 2 … データ管理部 3 … 計算可能管理部 4 … 部品展開計算部 5 … 要求量送受信部 6 … メッセージ管理部 7 … MRP計算部 8 … 作業指示部 9 … 分散メモリ型並列計算機上でのMRP計算プ
ロセス 10 … 分散メモリ型並列計算機上での制御プロセス 11 … 品目セル 13 … 親品目カウンタ 14 … ジョブカウンタ 15 … ジョブキュー 16 … レベルカウンタ 17 … 要求量キャリア 18 … 品目セルキャリア 20 … 品目セルの要求量データ 22 … 品目セルのローレベルコード 23 … 品目セル子品目データの割当PE番号 26 … 要求量キャリアの行先PE番号 27 … 要求量キャリアの行先プロセス番号 28 … 要求量キャリアの品目番号 29 … 品目セルキャリアの行先PE番号 30 … 品目セルキャリアの行先プロセス番号 31 … 品目セルキャリアの品目セル 40 … 状態テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富沢 哲志 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所情報システム事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製品の別途定められた生産計画を読み込
    み、該生産計画に基づいて製品の生産を実行するために
    必要となる部品または原材料(以下、品目と呼ぶ)の種
    類と、該品目の量と、該品目の納期とを算出するMRP
    計算手段を複数備える資材所要量計算システムにおい
    て、 前記複数のMRP計算手段は、各々、当該MRP計算手
    段で算出すべき品目であると予め定められた品目に関し
    て、少なくとも、前記品目を製造又は購入するときに必
    要となる期間と、前記品目と他品目との親子関係と、前
    記品目についての現在の在庫や仕掛数あるいは既に発注
    済みで将来納品される予定の納期と予定数とを、前記品
    目ごとにまとめて、前記品目に対応する品目セルデータ
    として保持する保持手段を備え、 前記複数のMRP計算手段は、各々、前記生産計画と、
    前記品目に対応する品目セルデータとに基づいて、前記
    生産計画に基づいて製品の生産を実行するために必要と
    なる前記品目セルデータに対応する品目の子品目の種類
    と、該子品目の量と、該子品目の納期とを算出すること
    を特徴とする資材所要量計算システム。
  2. 【請求項2】前記複数のMRP計算手段は、各々、前記
    生産計画と、前記品目セルデータとに基づいて、前記生
    産計画に基づいて製品の生産を実行するために必要とな
    る子品目の種類と、該子品目の量と、該子品目の納期と
    を算出する算出手段と、 該必要となる子品目に対応する品目セルデータを、自己
    の保持手段が有するか他のMRP計算手段の保持手段が
    有するかを判定する判定手段とを備え、 自己の保持手段が有する場合には、該必要となる子品目
    に対応する品目セルデータに、該子品目の量と、該子品
    目の納期とを追記し、 前記必要となる子品目に対応する品目セルデータを、他
    のMRP計算手段の保持手段が有する場合には、該他の
    MRP計算手段に、該他のMRP計算手段の保持手段が
    有する、前記必要となる子品目に対応する品目セルデー
    タに、該子品目の量と、該子品目の納期とを追記するよ
    うに指示することを特徴とする請求項1記載の資材所要
    量計算システム。
  3. 【請求項3】前記複数のMRP計算手段の動作を制御す
    る制御手段を備え、 前記複数のMRP計算手段は、各々、当該MRP計算手
    段で算出すべき品目であると予め定められた品目のう
    ち、現在、必要となる品目の量と該品目の納期とが既に
    算出されている品目の数を、計算可能品目数として前記
    制御手段に通知する通知手段を備え、 前記制御手段は、 前記通知手段により通知された、前記複数のMRP計算
    手段の各々における計算可能品目数のうちで、所定の数
    よりも少ない計算可能品目数を通知したMRP計算手段
    があるか否かを検出する検出手段と、 該検出手段により所定の数よりも少ない計算可能品目数
    を通知したMRP計算手段があることが検出された場合
    に、前記複数のMRP計算手段のうち、計算可能品目数
    が多いMRP計算手段を選択する選択手段と、 該選択手段により選択されたMRP計算手段に対して、
    必要となる品目の量と該品目の納期とが既に算出されて
    いる品目のうちの所定数の品目に対応する品目セルデー
    タを、前記検出手段により検出されたMRP計算手段へ
    送信するように指示する指示手段と、 を備え、 前記検出手段により検出されたMRP計算手段は、前記
    選択手段により選択されたMRP計算手段に代わって、
    送信された品目セルデータに基づいて、製品の生産を実
    行するために必要となる子品目の種類と、該子品目の量
    と、該子品目の納期とを算出することを特徴とする請求
    項1または2記載の資材所要量計算システム。
  4. 【請求項4】製品の別途定められた生産計画を読み込
    み、該生産計画に基づいて製品の生産を実行するために
    必要となる部品または原材料(以下、品目と呼ぶ)の種
    類と、該品目の量と、該品目の納期とを算出するMRP
    計算手段を複数備える資材所要量計算システムにおける
    資材所要量計算方法であって、 前記複数のMRP計算手段に、各々、当該MRP計算手
    段で算出すべき品目であると予め定められた品目に関し
    て、少なくとも、前記品目を製造又は購入するときに必
    要となる期間と、前記品目と他品目との親子関係と、前
    記品目についての現在の在庫や仕掛数あるいは既に発注
    済みで将来納品される予定の納期と予定数とを、前記品
    目ごとにまとめて、前記品目に対応する品目セルデータ
    として保持させ、 前記複数のMRP計算手段に、各々、前記生産計画と、
    前記品目に対応する品目セルデータとに基づいて、前記
    生産計画に基づいて製品の生産を実行するために必要と
    なる前記品目セルデータに対応する品目の子品目の種類
    と、該子品目の量と、該子品目の納期とを算出させるこ
    とを特徴とする資材所要量計算方法。
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