JPH10152085A - 折り畳み自転車 - Google Patents

折り畳み自転車

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JPH10152085A
JPH10152085A JP32604696A JP32604696A JPH10152085A JP H10152085 A JPH10152085 A JP H10152085A JP 32604696 A JP32604696 A JP 32604696A JP 32604696 A JP32604696 A JP 32604696A JP H10152085 A JPH10152085 A JP H10152085A
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JP
Japan
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column
stem
fixing mechanism
frame
seat tube
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JP32604696A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Chikama
秀之 近間
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BITSUGU TRADING KK
Original Assignee
BITSUGU TRADING KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、容易に折り畳み及び展開を行
うことができ、しかも十分な安全性を備えた折り畳み自
転車を提供する。 【解決手段】 バーステム27のステム本体77を、ハ
ンドルバーの一側端が路面に届くまで折り曲げる。そし
て、ステム本体77の旋回によりハンドルバーがフレー
ム3の後部に沿うようにする。第1のロッド部41をシ
ートチューブ35内に押し込み、第2のロッド部45を
この第1のロッド部41内に押し込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は折り畳み自転車に関
し、より詳しくは折り畳んで狭いスペースに保管できた
り、あるいは簡単に持ち運びができる自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車の保管スペースをできるだけ小さ
くしたり、あるいは自動車の狭い車内に自転車を収容し
たりする場合には、前フォークのコラムからバーステム
ごとハンドルを、そしてフレームのシートチューブから
シートピラーごとサドルを引き抜いて自転車を分解状態
とするのが普通であり、場合によっては前フォークから
前輪を、そしてフレームのバック部から後輪を取り外し
てしまう場合もある。分解状態の自転車の持ち運びを容
易にするためには、分解されたパーツを収容する携帯袋
が多く用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、保管したり
持ち運んだりする場合にいちいち自転車を分解し、使用
する場合には自転車を組み立てるというのでは自転車使
用者の負担が大きすぎる。そこで、自転車を折り曲げ可
能に構成して不使用時にはコンパクトに折り畳んでお
き、使用時には伸長させて走行できる状態に展開する折
り畳み自転車が必要となる。このような折り畳み自転車
としてはフレームを折り曲げることができるように構成
したものが考えられるが、フレームに折り曲げ構造を構
成すると走行時に加わる負荷に十分耐え得るだけのフレ
ームの剛性強度を確保できないおそれがあり、自転車の
安全走行性の観点から好ましくない。
【0004】そこで、本発明は簡単な構成で、容易に折
り畳み及び展開を行うことができ、しかも十分な安全性
を備えた折り畳み自転車の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の折り畳み自転車は、バック部に後輪を有す
るフレームと、このフレームのヘッド部に回転可能に取
り付けられた、前輪を有する前フォークと、前記後輪に
回転力を伝達するためのチェーンホイールと、このチェ
ーンホイールを回転させるクランクの先端に、このクラ
ンクと直交するように取り付けられたペダルと、前記前
フォークのコラムに挿入され、ハンドル固定機構によっ
てこのコラムに固定して取り付けられた上方に延びるバ
ーステムと、このバーステムの上端に取り付けられたハ
ンドルバーと、前記フレームのシートチューブに挿入さ
れ、サドル固定機構によってこのシートチューブに固定
して取り付けられた上方に延びるシートピラーと、この
シートピラーの上端に設けられているサドルと、を備
え、前記バーステムは、ステム基部と、このステム基部
の上端にヒンジ機構によって側方への揺動が可能なよう
に取り付けられたステム本体と、から構成されるととも
に、このヒンジ機構よりも上側部分まで挿入されて前記
前フォークの前記コラムに固定して取り付けられてい
て、前記バーステムはまた、前記ハンドル固定機構を解
除したときには前記前フォークの前記コラムに対して回
転可能に、および少なくとも前記ヒンジ機構が前記前フ
ォークの前記コラムから突出するまで上方にスライド可
能になるように構成されているものである。
【0006】本発明はフレームの高さが低く、かつ前輪
及び後輪が小径の自転車に対して適用される。多くの場
合、展開した状態(使用状態)でフレームのヘッド部の
上端までの高さがハンドルバーまでの高さのほぼ半分、
あるいはフレームのヘッド部の上端までの高さと、ヘッ
ド部の上端からハンドルバーまでの高さとがほぼ等し
い、またはフレームのヘッド部の上端までの高さと、ヘ
ッド部の上端から上方に延びているバーステム部分の長
さとがほぼ等しい自転車に対して用いられる。ハンドル
バーはまっすぐに延びる又はほぼまっすぐに延びるいわ
ゆる一文字ハンドルであることが好ましい。
【0007】自転車を折り畳むには、ハンドル固定機構
を解除してバーステムのステム基部を前フォークのコラ
ムに対して上昇させ、ヒンジ機構をこのコラムから突出
させる。そして、バーステムのステム本体をコラム内に
挿入されたままのステム基部に対して折り曲げる。ステ
ム本体は側方に揺動できるように(上端が直進状態の自
転車の側方に下降するように)構成されているので、フ
レームの側方でハンドルバーの一側端が下側に、そして
他側端が上側になるようにステム本体を折り曲げること
ができる。ステム本体は両側方向に揺動できるように構
成される場合が多い。通常は下側に位置するハンドルバ
ーの側端が少なくとも地上に接するまで、すなわち下側
に位置するハンドルバーの側端が少なくとも車輪の下端
の高さに位置するまでステム本体が揺動できるように構
成されている。ハンドル固定機構を解除したときには少
なくともステム基部はコラムに対して回転できるので
(ステム本体もコラムに対して回転できる)、前輪の方
向を変化させないでハンドルバーがフレームに沿った状
態となるようにステム本体を旋回させることが可能であ
る。サドル固定機構を解除したときにはシートピラーは
シートチューブに対してスライド可能となるので、サド
ル固定機構を解除してシートピラーをシートチューブに
押し込む。シートピラーはシートチューブ上端までの高
さと等しい、あるいはほぼ等しい長さだけシートチュー
ブから突出できるように構成されているのが、すなわち
サドルを最も高くした使用状態ではシートチューブ上端
までの高さと、シートチューブ上端から上方に延びてい
るシートピラー部分の長さとがほぼ等しいのが普通であ
るが、このような変形により自転車は背が低く、かつ幅
がそれほど大きくない折り畳み状態となる。自転車を展
開するには、バーステムのステム本体をフレームから離
れる方向に旋回させて起立させる。この場合にも前輪の
方向を変化させないでステム本体を旋回させることが可
能である。そして、ヒンジ機構より多少上側のステム本
体部分まで前フォークのコラム内に押し込み、ハンドル
バーが前輪と直交状態となるようにバーステムをコラム
に対して調整的に回転させ、ハンドル固定機構によって
ステム本体を前フォークのコラムに固定する。さらに、
シートピラーをシートチューブから引き出してサドルを
適当な高さに位置させ、サドル固定機構によりこのシー
トピラーをシートチューブに固定する。
【0008】ハンドル固定機構としては、十分な固定機
能を有し、しかもワンタッチ式に操作できるものを用い
るべきである。そこで、前フォークのコラム上端に縦方
向の切れ込みを設けてこのコラム上端を縮径できるよう
に構成し、ハンドル固定機構を、このコラム上端を縮径
させ及び縮径を解除する締め付け装置として構成するの
が好ましい。締め付け装置としては、一箇所切断された
締め付けリングと、この締め付けリングの切断部の両側
に掛け渡された締め付けロッドと、この締め付けロッド
に沿って締め付けリングの切断部の両側を接近させるレ
バーと、から構成され、締め付けリングがコラム上端の
外周に嵌め付けられるものが効果的である。締め付けリ
ングはコラム上端に取り外し可能に嵌め付けられるのが
普通であるが、レバーを操作し、締め付けリングの切断
部の両側を接近させて締め付けリングを縮径させると、
コラム上端は締め付けられて縮径し、バーステムを固定
する。レバーを操作し、締め付けリングの縮径状態を解
除して拡径させると、コラム上端も拡径し、バーステム
はコラムに対して回転及び少なくとも上方にスライド可
能となる。
【0009】折り畳み状態において自転車の高さをでき
るだけ低くするには、フレームの高さを低くするととも
に、シートピラーが上端部分までシートチューブ内に収
まるように構成する必要がある。しかしながら、フレー
ムの高さが低い場合にはシートピラーを長くしてフレー
ムのシートチューブからのシートピラーの突出長さを大
きくし、サドルを好適な高さに位置させることができる
ようにしなければならず、このようにシートピラーを長
く構成すると上端部分までシートピラーをシートチュー
ブ内に収めることができなくなってしまう。そこで、シ
ートピラーを、フレームのシートチューブにスライド可
能に挿入されてサドル固定機構によりこのシートチュー
ブに固定されるパイプ状の第1のロッド部と、上端にサ
ドルが設けられ、第1のロッド部にスライド可能に挿入
されてロッド固定機構によりこの第1のロッド部に固定
される第2のロッド部とから構成することが好ましい。
サドルを不使用状態にするには、サドル固定機構を解除
して第1のロッド部をフレームのシートチューブ内に押
し込む。そして、ロッド固定機構を解除して第2のロッ
ド部を、シートチューブに納められた第1のロッド部内
に収める。サドルを使用状態にするには、第1のロッド
部をフレームのシートチューブから引き出してサドル固
定機構によりこのシートチューブに固定する。そして、
第2のロッド部を第1のロッド部から引き出してロッド
固定機構によりこの第1のロッド部に固定する。このよ
うに構成することにより、使用時には背の低いフレーム
に対してサドルを適当な高さに位置させることができる
ものでありながら、折り畳み時にはフレームのシートチ
ューブ上端又は上端近傍までサドルを低く位置させるこ
とが可能な折り畳み自転車を提供できる。サドル固定機
構としては、シートチューブ上端に縦方向の切れ込みを
設けてこのシートチューブ上端を縮径できるように構成
し、シートチューブ上端外周に縮径及び縮径解除を行う
締め付け装置を設けたものが多く用いられ、ロッド固定
機構としては、第1のロッド部上端に縦方向の切れ込み
を設けてこの第1のロッド部上端を縮径できるように構
成し、第1のロッド部上端外周に縮径及び縮径解除を行
う締め付け装置を設けたものが多く使用される。シート
チューブ上端の縮径により第1のロッド部がこのシート
チューブに固定され、第1のロッド部上端の縮径により
第2のロッド部がこの第1のロッド部に固定される。シ
ートチューブは上端及び下端が開口し、第1のロッド部
の下端がこのシートチューブの下端開口から突出できる
ように構成されていることが多い。
【0010】自転車を狭いスペースに保管する場合には
側方に突出するペダルが不都合となることがある。ま
た、自転車を折り畳んで携帯する場合には側方に突出す
るペダルは邪魔なものとなる。そこで、ペダルをクラン
クと平行に折れ曲がることができるように構成すること
が適切である。ペダルをクランクと平行の状態からさら
に折れ曲がることができるように構成する場合もある。
ペダルを折り曲げ可能に構成する場合には折れ曲がり状
態を保持するための保持機構を設けることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】図1は本発明に係る折り畳み自転車の正面
図である。
【0013】折り畳み自転車1は、パイプ状のフレーム
3と、このフレーム3のヘッド部5に抜け止めキャップ
7によって回転可能に取り付けられている二股状の前フ
ォーク9の下端間に回転自在に設けられた前輪11と、
フレーム3の後側に構成されている挟み込み形状のバッ
ク部13の後端間に回転自在に取り付けられた後輪15
とを備えていて、フレーム3の中間部分下端に回転可能
に取り付けられたチェーンホイール17と、後輪15に
接続されているスプロケット18とにはチェーン19が
掛け渡されている。チェーンホイール17には左右一対
のクランク21,21が接続されていて、このクランク
21の先端には側方外側に延びるペダル23が取り付け
られている。
【0014】前フォーク9はフレーム3のヘッド部5に
コラム25(図4a参照)が回転可能に挿入されて取り
付けられているが、このコラム25にはバーステム27
の下端部が挿入されてハンドル固定機構29により固定
されている。バーステム27の下側はヘッド部5(コラ
ム25)と同様にやや後側に傾斜して上方に延び、中間
は前方に湾曲しながら上方に延び、そして上側はやや前
方に傾斜して上方に延びていて、このバーステム27の
上端には一文字状のハンドルバー31の中間部を支持す
る取付管部33が設けられている。また、フレーム3の
中間部にはやや後側に傾斜して上方に向かうシートチュ
ーブ35が構成されていて、このシートチューブ35に
は下端部がこのシートチューブ35の下端開口から下側
に多少突出するようにシートピラー37が挿入されてサ
ドル固定機構39により固定されている。シートピラー
37は、上端部分がシートチューブ35の上端開口から
上側に突出し、下端部分がシートチューブ35の下端開
口から下側に多少突出するようにこのシートチューブ3
5に挿入されてサドル固定機構39により固定されたパ
イプ状の第1のロッド部41と、下端部分がこの第1の
ロッド部41の上端開口から挿入されてロッド固定機構
43により第1のロッド部41に固定された中実の第2
のロッド部45とから構成されていて、この第2のロッ
ド部45の上端にサドル47が設けられている。サドル
固定機構39はレバー(図示せず)の操作によりシート
チューブ35の上端を縮径させて第1のロッド部41を
締め付け固定するものであり、ロッド固定機構43はレ
バー49の操作により第1のロッド部41の上端を縮径
させて第2のロッド部45を締め付け固定するものであ
る。シートチューブ35上端及び第1のロッド部41上
端には縦方向の切れ込み(図示せず)が設けられてい
て、この切れ込みの両側を接近させることによりシート
チューブ35上端及び第1のロッド部41上端は縮径す
る。
【0015】フレーム3は高さが低く構成され、また、
前輪11及び後輪15は小径に構成されていて、フレー
ム3のヘッド部5上端までの高さと、ヘッド部5上端か
らハンドルバー31(取付管部33)までの高さとはほ
ぼ等しくなっている。なお、図中符号51はブレーキ、
53はブレーキレバー、55はブレーキケーブル、57
はスタンドである。
【0016】図2は折り畳み自転車1の折り畳み開始状
態を示す正面図、図3は折り畳み自転車1の折り畳み終
了状態を示す正面図である。
【0017】図2に示すようにバーステム27を前フォ
ーク9のコラム25に固定したままで180度回転させ
てバーステム27の上側が後方に傾斜して上方に延びる
状態とする。そして、ハンドル固定機構29を解除して
バーステム27を折り曲げ可能な状態とする。図4に示
すように(図4は前フォーク9のコラム25とバーステ
ム27との接続構造を説明するための斜視図)、前フォ
ーク9のコラム25は上端が抜け止めキャップ7より上
方に突出する状態でフレーム3のヘッド部5に取り付け
られていて、このコラム25上端には一箇所に縦方向の
切れ込み59が設けられている(図4a参照:図4aは
コラム25とバーステム27との接続構造を説明するた
めの分解斜視図)。コラム25上端にはハンドル固定機
構29が取り付けられるが、このハンドル固定機構29
は、一箇所に切断部61が設けられ、コラム25上端外
周に嵌め付けられる締め付けリング63と、この締め付
けリング63の切断部61の両側に各々設けられた支持
部65,67と、この支持部65,67間に掛け渡され
た締め付けロッド69と、支持部67に取り付けられた
レバー71とから構成されていて、レバー71の先端を
一方向に移動させると(図4aの矢印参照)、支持部6
7が締め付けロッド69に沿って支持部65と接近する
方向に移動し、さらにレバー71の先端を反対方向に移
動させると、支持部65と支持部67との締め付けロッ
ド69に沿った間隔が元の状態まで拡大する。バーステ
ム27はコラム25内径より若干小さい外径を有する短
いステム基部73と、このステム基部73に接続され、
下端部にやはりコラム25内径より若干小さい外径を有
する短い小径部75を備えた長いステム本体77とから
構成されていて、ステム基部73とステム本体77との
接続は、ステム基部73の上端に形成された挟み部79
にステム本体77の小径部75下端に形成された接続片
81を回転可能に取り付けてヒンジ機構を構成すること
により行われている。展開あるいは組み立て状態におい
てはステム基部73及びステム本体77の小径部75ま
でがコラム25内に挿入され、すなわちバーステム27
はステム本体77の大径部83下端がコラム25あるい
は締め付けリング63上端に当接するまでコラム25内
に挿入され、ハンドル固定機構29によってステム本体
77の小径部75がコラム25上端に締め付け固定され
ているが(図4b参照:図4bはコラム25とバーステ
ム27との接続固定状態を示す斜視図)、ハンドル固定
機構29のレバー71を操作して締め付けリング63を
拡径させることによりステム基部73及びステム本体7
7の小径部75を上方にスライドさせることができ、ヒ
ンジ機構がコラム25よりも上方に突出するまでバース
テム27を引き抜くことにより、ステム本体77は両側
方(図4cの矢印参照)に揺動できるようになり、バー
ステム27は折り曲げ可能な状態となる(図4c参照:
図4cはコラム25に対してバーステム27を上昇させ
た場合を示す斜視図)。なお、ヒンジ機構の回転中心で
ある軸ピン85はハンドルバー31(図2参照)の両側
端を結ぶ直線が延びる方向に対して垂直の方向に延びる
ように取り付けられている。
【0018】次に、図5に示すように(図5はバーステ
ム27の折り畳み過程を概略的に示す図)、バーステム
27のステム本体77をスタンド57(図2参照)が設
けられている側に、ハンドルバー31の一側端が路面等
Aに届くまで折り曲げる(図5a参照:図5aはステム
本体77の折り曲げ状態を概略的に示す側面図)。そし
て、ハンドルバー31がフレーム3の後部に沿うように
ステム本体77を旋回させる(図5b参照:図5bはス
テム本体77の旋回状態を概略的に示す平面図)。ステ
ム基部73(図4a参照)の回転にしたがって摩擦によ
り前フォーク9が回転し、前輪11がフレーム3に対し
て傾いた場合には前輪11をフレーム3と一直線状にな
るように調整的に回転させる。
【0019】そして、サドル固定機構39を解除して第
1のロッド部41を上端部分までシートチューブ35内
に押し込み、ロッド固定機構43を解除して第2のロッ
ド部45を上端部分まで第1のロッド部41内に押し込
む。さらに、ペダル23をクランク21と平行になるよ
うに折り曲げて図3に示すように折り畳み自転車1の折
り畳みを完了する。
【0020】図6乃至図8に示すように(図6はペダル
23部分の詳細を示す斜視図、図7はペダル23部分の
詳細を示す底面図、図8はペダル23部分の詳細を示す
断面図)、クランク21の先端には取り付けピン87が
水平方向外側に延びるように回転自在に取り付けられて
いて、この取り付けピン87の先端に、両側に軸ピン8
9を有する直方体状の支持部材91が固定して取り付け
られている。ペダル23は中央部分に収容孔93を有
し、この収容孔93の両側壁には支持孔(図示せず)が
形成されていて、軸ピン89がこの支持孔に回転可能な
状態で嵌り込むように支持部材91は収容孔93内に収
められ、その結果、ペダル23はクランク21と直交す
る方向に回転できるようにこの支持部材91に取り付け
られている。ペダル23には収容孔93から後端まで延
びる上面開口の収容溝95が設けられ、この収容溝95
には取り付けピン87が嵌まり込んでいて、取り付けピ
ン87が収容溝95の底面部97に当接することにより
ペダル23の先端が水平位置より下側に回転しないよう
に構成されている。
【0021】ペダル23の下面後側には先端部が収容孔
93に臨むように金属製のストッパプレート99が固定
され、このストッパプレート99にはクランク21と直
交する方向に長い長孔101が設けられていて、取り付
けピン87から延びるストッパピン103が、収容溝9
5の底面部97に設けられた貫通孔105及びこの長孔
101を貫通している。ストッパピン103の先端には
薄肉のストッパ107がねじ込まれていて、このストッ
パ107が長孔101と直交する状態でストッパプレー
ト99の裏面に当接することによりペダル23の先端が
水平位置より上側に回転しないように構成されている。
そして、ストッパ107を長孔101を通過するように
この長孔101に沿うように回転させ、支持部材91の
軸ピン89を中心としてペダル23を回転させてクラン
ク21と平行になるまで折り畳む。支持部材91の先端
下側にはストッパプレート99の先端部が摺動できるよ
うに大きなR形状の案内面109が形成されていて、ペ
ダル23が垂直状態となったときにはストッパプレート
99のこの先端部が支持部材91の前面に強く接触して
ペダル23を垂直状態に保持する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の折り畳み
自転車はフレームのヘッド部から上方に延びるバーステ
ムを下側に折り曲げ、かつフレームに沿うように旋回さ
せることができるので、簡単な操作でコンパクトに折り
畳むことができ、しかも比較的走行時の負荷が小さいバ
ーステムに折り曲げ構造を構成しているので十分な安全
性を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折り畳み自転車の正面図である。
【図2】折り畳み自転車の折り畳み開始状態を示す正面
図である。
【図3】折り畳み自転車の折り畳み終了状態を示す正面
図である。
【図4】前フォークのコラムとバーステムとの接続構造
を説明するための斜視図であり、図4aはコラムとバー
ステムとの接続構造を説明するための分解斜視図、図4
bはコラムとバーステムとの接続固定状態を示す斜視
図、図4cはコラムに対してバーステムを上昇させた場
合を示す斜視図である。
【図5】バーステムの折り畳み過程を概略的に示す図で
あり、図5aはステム本体の折り曲げ状態を概略的に示
す側面図、図5bはステム本体の旋回状態を概略的に示
す平面図である。
【図6】ペダル部分の詳細を示す斜視図である。
【図7】ペダル部分の詳細を示す底面図である。
【図8】ペダル部分の詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
1 折り畳み自転車 3 フレーム 5 ヘッド部 9 前フォーク 11 前輪 13 バック部 15 後輪 17 チェーンホイール 21 クランク 23 ペダル 25 コラム 27 バーステム 29 ハンドル固定機構 31 ハンドルバー 35 シートチューブ 37 シートピラー 39 サドル固定機構 47 サドル 73 ステム基部 77 ステム本体 79 挟み部 81 接続片 85 軸ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バック部に後輪を有するフレームと、こ
    のフレームのヘッド部に回転可能に取り付けられた、前
    輪を有する前フォークと、前記後輪に回転力を伝達する
    ためのチェーンホイールと、このチェーンホイールを回
    転させるクランクの先端に、このクランクと直交するよ
    うに取り付けられたペダルと、前記前フォークのコラム
    に挿入され、ハンドル固定機構によってこのコラムに固
    定して取り付けられた上方に延びるバーステムと、この
    バーステムの上端に取り付けられたハンドルバーと、前
    記フレームのシートチューブに挿入され、サドル固定機
    構によってこのシートチューブに固定して取り付けられ
    た上方に延びるシートピラーと、このシートピラーの上
    端に設けられたサドルと、を備え、 前記バーステムは、ステム基部と、このステム基部の上
    端にヒンジ機構によって側方への揺動が可能なように取
    り付けられたステム本体と、から構成されるとともに、
    このヒンジ機構よりも上側部分まで挿入されて前記前フ
    ォークの前記コラムに固定して取り付けられていて、 前記バーステムはまた、前記ハンドル固定機構を解除し
    たときには前記前フォークの前記コラムに対して回転可
    能に、および少なくとも前記ヒンジ機構が前記前フォー
    クの前記コラムから突出するまで上方にスライド可能に
    なるように構成されている、ことを特徴とする折り畳み
    自転車。
  2. 【請求項2】 前記前フォークの前記コラム上端には縦
    方向の切れ込みが設けられてこのコラム上端は縮径でき
    るように構成され、前記ハンドル固定機構は、一箇所切
    断された締め付けリングと、この締め付けリングの切断
    部の両側に掛け渡された締め付けロッドと、この締め付
    けロッドに沿って前記締め付けリングの切断部の両側を
    接近させるレバーと、から構成されていて、前記締め付
    けリングが前記コラム上端の外周に嵌め付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の折り畳み自転車。
  3. 【請求項3】 前記シートピラーは、前記フレームの前
    記シートチューブにスライド可能に挿入されて前記サド
    ル固定機構によりこのシートチューブに固定されるパイ
    プ状の第1のロッド部と、上端に前記サドルが設けら
    れ、前記第1のロッド部にスライド可能に挿入されてロ
    ッド固定機構によりこの第1のロッド部に固定される第
    2のロッド部と、から構成されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の折り畳み自転車。
  4. 【請求項4】 前記ペダルは少なくとも前記クランクと
    平行に折れ曲がることができるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1,2又は3記載の折り畳み自転
    車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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