JPH10151466A - 排水の浄化方法および洗濯排水処理装置 - Google Patents

排水の浄化方法および洗濯排水処理装置

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JPH10151466A
JPH10151466A JP31455396A JP31455396A JPH10151466A JP H10151466 A JPH10151466 A JP H10151466A JP 31455396 A JP31455396 A JP 31455396A JP 31455396 A JP31455396 A JP 31455396A JP H10151466 A JPH10151466 A JP H10151466A
Authority
JP
Japan
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wastewater
anode
waste water
cathode
precipitate
Prior art date
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Pending
Application number
JP31455396A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhito Takahashi
康仁 高橋
Kunihito Mori
國人 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP31455396A priority Critical patent/JPH10151466A/ja
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄排水等の有機性排水を電気化学的手法に
より処理する際に、フィルタ等を用いることなく、コス
トのかからない排水の処理方法及び洗濯排水処理装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 陽極7および陰極8からなる電極5を有
する電解処理タンク1内に排水2を入れ、陽極7と陰極
8との間に電流を流し、陽極7または陰極8の一方を構
成する物質と排水2内のイオン性物質との沈殿物9を形
成し、排水2と沈殿物9との比重差を利用して排水2内
の沈殿物9を液体サイクロン4によって取り除いてや
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭の洗濯排水、商
業クリーニング排水、織物類の洗濯排水、およびメッキ
液等の排水内のイオン性物質を取り除く方法及びその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、有機スルホン酸を含む酸性メッキ
液、洗浄液またはそれらの廃液は、水酸化ナトリウム等
によって中和処理を施し、生じる錫または鉛の水酸化物
を分離し、コンクリート等で固めた後、埋め立てられて
いた。一方、有機スルホン酸のナトリウム塩を含む廃液
は、公害を発生しないことを確認した後に、一般排水と
して河川または海洋に廃棄されていた。
【0003】また、特開平5ー23673号公報にも記
載されているように、洗浄排水、染色排水、洗米排水ま
たは洗車排水等の有機性排水を電気化学的手法により処
理する際には、陽極として不溶性陽極および溶性陽極を
使用して、不溶性陽極により有機成分の分解を行い、分
解成分を溶性陽極の溶解により生ずる微粒子とともにフ
ロック化することにより凝集あるいは沈降を促進して分
解生成物の分離を行い、フィルタによりろ過した後、放
流されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術には次のような問題がある。
【0005】まず第1に、廃液の安全確認および廃棄に
は多額のコストがかかり非常に不経済である。第2に、
溶性陽極の溶解により生ずる微粒子とともにフロック化
して凝集あるいは沈降物をフィルタによりろ過する際、
多量に処理しようとすると、フィルタが目詰まりを起こ
すために、たびたびフィルタの交換あるいは掃除をしな
ければならず、処理が煩雑になる。
【0006】そこで、本発明は、上記の課題を解決すべ
く、フィルタ等を用いることなく、かつ、コストのかか
らない排水の処理方法及び洗濯排水処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、家庭洗濯排水、商業クリーニング排水、織
物類の洗濯排水、およびメッキ液等の排水内のイオン性
物質をフィルタ等を用いることなく、Alからなる陽極
および陰極が対向してなる電極を有する電解処理タンク
内にこれらの排水を入れ、陽極および陰極間に電流を流
し、陽極および/または陰極近傍において、電極から溶
出したAlイオンと排水内のイオン性物質で非溶解性の
沈殿物を形成し、沈殿物を含む排水を電解処理タンクの
外部に導き、ポンプを介して液体サイクロン内に導入し
て沈殿物を取り除いた後、再び電解処理タンク内に戻
し、循環を繰り返すことによって、排水中に含まれるイ
オン性物質を取り除く排水の浄化方法を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明に実施の形態における
排水方法について、図面を参照しながら説明することと
する。但し、本実施の形態では、本発明の排水処理方法
を洗濯排水に適用した場合について説明する。
【0009】図1は、本発明の排水の浄化方法を実施す
るための浄化装置の概要を示す概略図である。図1に示
した浄化装置の構成について説明すると、電解処理タン
ク1内には、例えば洗濯機からの洗濯排水2が入れられ
ており、この洗濯排水2はポンプ3を介して液体サイク
ロン4に入り、再び電解処理タンク1に戻り、繰り返し
循環するようになっている。
【0010】また、電解処理タンク1の内部には、アル
ミニウム(以下Alと記す)からなる電極5が電解処理
タンク1と電気的に絶縁された状態で挿入され、電極間
に電流を流す手段としての電解電源6から直流が通電さ
れるようになっている。ここで電極5は、例えば、陽極
7および陰極8として縦50cm、横25cmの大きさ
のAlを使用し、陰極ー陽極ー陰極ー陽極ー陰極ー陽極
ー陰極といった具合に対向して配置されている。なお、
図1に示すように、陽極7が陰極8に挟まれるように配
置しているのは、陽極7の両面を有効に利用するためで
ある。
【0011】次に以下では、上記の図1に示す浄化装置
を用いた排水の浄化方法について説明を行う。
【0012】電極に通電することによって、投入した電
気量に応じて陽極7表面からAlイオンが溶出する。洗
濯排水2には、主に陰イオン性界面活性剤として直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが含まれる。これ
は、水溶液中では、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸イ
オン(以下LASイオンと記す)とナトリウムイオンに
電離しており、電極5に電解電源6から直流を通電する
ことにより、LASイオンは陽極7にナトリウムイオン
は陰極8に引き寄せられる。陽極7表面からは上記した
ように、Alイオンが溶液中に溶出しており、LASイ
オンと結合して非溶解性の沈澱物9が形成される。この
ときの反応の様子を図2に示す。
【0013】またこの時、陽極7には水酸(OH)基も
引き寄せられ、非溶解性のAl(OH)3も形成される
ことになるが、通常水酸基に比べてLASイオンの濃度
が非常に大きいため、反応のほとんどがLASイオンと
の結合の反応になる。
【0014】この後、図1に示す沈澱物9を含んだ水溶
液はポンプ3を介して液体サイクロン4に入れられる。
ここでいう液体サイクロンとは水等の液体を流入させて
旋回流を起こさせ、その液体中に含まれる異相分子遠心
力を作用させて液体から分離捕捉する装置のことを指し
ている。この液体サイクロン4において生じる旋回流に
より洗濯排水2と沈澱物9とが比重差により分離され、
比重の小さい洗濯排水2は液体サイクロン4の上部から
排出され、沈澱物9が下方から排出される。なお、ここ
では、液体サイクロン4により沈殿物の除去を行った
が、比重差を利用して沈殿物と排水とを分離することが
できる装置であればよい。
【0015】従って、液体サイクロン4の上部に排出さ
れた洗濯排水2を再び電解処理タンク1に戻され、再び
電解処理されてイオン性物質が沈澱物9となって液体サ
イクロン4に供給される。そして、液体サイクロン4で
は、洗濯排水2と沈澱物9が分離されて、洗濯排水2は
液体サイクロン4の上部から排出されて再び電解処理タ
ンク1に戻される。
【0016】上記の過程を繰り返すことにより、洗濯排
水2からイオン性物質が取り除かれる。尚、液体サイク
ロン4の下方には、沈澱物12が溜まり、また、衣類に
付いた砂埃、土なども液体サイクロン4で分離されて沈
澱物12と一緒に液体サイクロン4の下方に溜まる。従
って、処理が終了すれば沈殿物12を別途処分すればよ
く、イオン性物質が取り除かれるとバルブ10を開けて
排水処理すればよい。
【0017】なお、本発明は、洗濯排水についてのみ適
用できるものではなく、その他幅広く排水処理に用いる
ことができ、その具体例としては、商業クリーニング排
水、織物類の排水、メッキ液等の排水、および洗車排水
等が挙げられる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、洗
濯排水中に含まれるイオン性物質取り除くために陽極お
よび陰極からなる電極を有する電解処理タンク内に排水
を入れ、陽極および陰極間に電流を流し、陽極や陰極近
傍において陽極や陰極物質と排水内のイオン性物質で沈
殿物を形成し、排水とともに液体サイクロンへ供給し、
この液体サイクロン内で生じる旋回流によって、比重の
差を利用して比重の異なる沈殿物と排水を分離し、沈殿
物が取り除かれた排水は上方から排出して再び電解処理
タンクへ戻し、沈殿物は下方へ排出させることができる
ため、連続した分離作用を行わせることができ、フィル
タ等を用いる必要性がなくなり、目詰まりの心配もなく
効率良く排水の浄化を行うことができる。
【0019】従って、本発明は工業的価値のみならず地
球環境の保全に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水浄化装置の構成を示す概略図
【図2】電極近傍でのイオンの動きを示す図
【符号の説明】
1 電解処理タンク 2 洗濯排水 3 ポンプ 4 液体サイクロン 5 電極 6 電解電源 7 陽極 8 陰極 9 沈殿物 10 バルブ 11 排水

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極および陰極からなる電極を有する電
    解処理タンク内に排水を入れる工程と、前記陽極と前記
    陰極との間に電流を流し、少なくとも前記陽極または前
    記陰極の一方を構成する物質と前記排水内のイオン性物
    質との沈殿物を形成する工程と、前記排水と前記沈殿物
    との比重差を利用して前記排水内の前記沈殿物を取り除
    く工程とを有する排水の浄化方法。
  2. 【請求項2】 Alからなる陽極および陰極が対向して
    なる電極を有する電解処理タンク内に排水を入れる工程
    と、前記陽極と前記陰極との間に電流を流し、前記電極
    から溶出したAlイオンと前記排水内のイオン性物質で
    非溶解性の沈殿物を形成する工程と、前記沈殿物を含む
    排水を前記電解処理タンクの外部に導き、ポンプを介し
    て液体サイクロン内に導入して前記沈殿物を取り除いた
    後、再び前記電解処理タンク内に戻し、循環を繰り返す
    ことによって、前記排水中に含まれるイオン性物質を取
    り除く工程とを有する排水の浄化方法。
  3. 【請求項3】 陽極および陰極が対向してなる電極と、
    内部に洗濯後の排水を入れる電解処理タンクと、前記陽
    極および陰極間に電流を流す手段と、前記電極から溶出
    したイオンと前記排水内に含有されているイオン性物質
    で形成された非溶解性の沈殿物を比重差を利用して除去
    する手段とを有する洗濯排水処理装置。
JP31455396A 1996-11-26 1996-11-26 排水の浄化方法および洗濯排水処理装置 Pending JPH10151466A (ja)

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Cited By (8)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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RU2800672C1 (ru) * 2022-10-12 2023-07-25 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Российский государственный геологоразведочный университет имени Серго Орджоникидзе" Способ очистки нефтесодержащих сточных вод в конвективных потоках

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