JPH1015130A - ゴルフクラブパター用シャフト - Google Patents

ゴルフクラブパター用シャフト

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JPH1015130A
JPH1015130A JP8198378A JP19837896A JPH1015130A JP H1015130 A JPH1015130 A JP H1015130A JP 8198378 A JP8198378 A JP 8198378A JP 19837896 A JP19837896 A JP 19837896A JP H1015130 A JPH1015130 A JP H1015130A
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JP
Japan
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shaft
layer
golf club
carbon fiber
reinforced plastic
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JP8198378A
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Inventor
Mitsuhiro Sugano
光宏 菅野
Takanori Nakazato
孝記 中里
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Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スチールシャフトに近いスイングバランスの
設定が可能な炭素繊維強化プラスチック製のゴルフクラ
ブパター用シャフトを提供する。 【解決手段】 内層としてシャフトの軸方向に対して炭
素繊維を±30°〜45°の範囲で配向させた炭素繊維
強化プラスチック層を設け、外層としてシャフトの軸方
向に対して炭素繊維を±20°以内の範囲で配向させた
炭素繊維強化プラスチック層を設け、この内層と外層と
の間に、ガラス繊維および金属繊維の少なくとも一方を
使用した強化プラスチック層からなる中間層を設けてゴ
ルフクラブパター用シャフトとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素繊維強化プラ
スチック製のゴルフクラブパター用シャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維強化プラスチック(CFRP)
製のゴルフクラブ用シャフトは、従来のスチールシャフ
トに比べて重量が軽く打球の飛距離が増大することか
ら、ゴルフクラブウッド用シャフトやゴルフクラブアイ
アン用シャフトとして、その使用率が飛躍的に伸びてい
る。このようなCFRP製のゴルフクラブ用シャフト
は、ねじれ剛性や曲げ剛性等を所望の範囲内とし、か
つ、十分な衝撃強度を備えるように、シャフトの軸方向
に対して炭素繊維を所定の角度で配向させるような設計
がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在、
パターに使用されるシャフトはスチールシャフトが主流
であり、上記のCFRP製のシャフトの使用率は、他の
ゴルフクラブに比べて著しく低いものとなっている。こ
れは、従来のCFRP製のゴルフクラブ用シャフトは重
量が軽いため、パター用として使用した場合にパターの
スイングバランスが悪くなり、スムーズなスイング動作
や微妙なコントロールが行い難いという欠点をもつため
である。したがって、従来からスチールシャフトを装着
したパターを使用してきたゴルファーは、上記のスイン
グバランスの違いを嫌う傾向にあり、このため、CFR
P製のシャフトを装着したパターの普及に支障を来して
いる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、スチールシャフトに近いスイングバラン
スの設定が可能な炭素繊維強化プラスチック製のゴルフ
クラブパター用シャフトを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、シャフトの軸方向に対して炭素繊
維を±30°〜45°の範囲で配向させた炭素繊維強化
プラスチック層を内層とし、シャフトの軸方向に対して
炭素繊維を±20°以内の範囲で配向させた炭素繊維強
化プラスチック層を外層とし、ガラス繊維および金属繊
維の少なくとも一方を使用した強化プラスチック層から
なる中間層を前記内層と前記外層との間に備えるような
構成とした。
【0006】また、本発明のゴルフクラブパター用シャ
フトは、前記内層および前記外層に含有される炭素繊維
の総重量と、前記中間層に含有されるガラス繊維および
/または金属繊維の総重量との比が7:3〜5:5の範
囲となるように構成し、前記中間層はシャフトの軸方向
において所望の箇所に設けられているような構成とし
た。
【0007】さらに、本発明のゴルフクラブパター用シ
ャフトは、前記内層に使用する炭素繊維を高弾性炭素繊
維とし、前記外層に使用する炭素繊維を高強度炭素繊維
とするような構成とした。
【0008】このような本発明では、ガラス繊維および
金属繊維の少なくとも一方を使用した強化プラスチック
層からなる中間層が、炭素繊維強化プラスチック層であ
る内層と外層との間に設けられ、この中間層がゴルフク
ラブパター用シャフトの重量をスチールシャフトに近づ
け、また、内層としてシャフトの軸方向に対して炭素繊
維を±30°〜45°の範囲で配向させた炭素繊維強化
プラスチック層が位置するので、製造時点でのマンドレ
ルの抜き作業が容易となり、さらに、上記の中間層の形
成位置を変えることによりゴルフクラブパター用シャフ
トの重心位置を調整できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の最良と思われる実施形態
について説明する。
【0010】図1は本発明のゴルフクラブパター用シャ
フトの構造を示す斜視図である。図1において、ゴルフ
クラブパター用シャフト1は、炭素繊維3を含有する内
層2、中間層5および炭素繊維9を含有する外層8の3
層構造である。
【0011】内層2は、シャフトの軸方向に対して炭素
繊維3を±30°〜45°の範囲で配向させた炭素繊維
強化プラスチック層からなる。炭素繊維3の配向が±3
0°未満であると、ねじれが多くなりボールを打った時
に方向性が悪くなるとともに、曲げ剛性が高くなりすぎ
て好ましくない。また、炭素繊維3の配向方向が±45
°を超えると、曲げ剛性が低くなり、曲げ剛性の調整と
重量配分が難しくなり好ましくない。使用する炭素繊維
3は、高弾性炭素繊維および/または高強度炭素繊維で
あり、好ましくは弾性率が24×103 〜46×103
kg/mm2 程度の高弾性炭素繊維が使用される。この
内層2における炭素繊維3の含有量は40〜〜80重量
%程度が好ましく、また、内層2の厚みは0.5〜1.
0mm程度とすることができる。
【0012】中間層5はゴルフクラブパター用シャフト
1の重量をスチールシャフトに近づけるための層であ
り、本発明の特徴となる層である。この中間層5は、強
化繊維6としてガラス繊維および金属繊維の少なくとも
一方を使用した強化プラスチック層である。ガラス繊維
としては、EガラスまたはTガラスを使用したガラス繊
維の一方向性プリプレグ、あるいは、織布、もしくは、
編組状ガラス繊維等を使用することができる。また、金
属繊維としては、タングステン、チタン、ボロン、アモ
ルファス金属、チタン・ニッケル合金からなる金属繊
維、および、上記金属繊維とカーボン繊維との混成から
なる繊維等の金属繊維を使用することができる。そし
て、中間層5は、強化繊維6として上記のガラス繊維お
よび金属繊維の少なくとも一方を使用し、シャフトの軸
方向に対して強化繊維6を0°〜10°の範囲で一方向
に配向させた層とする。この中間層5における強化繊維
6の含有量は40〜80重量%程度が好ましく、また、
上記の内層2における炭素繊維3および外層8に含有さ
れる炭素繊維9の総重量と、中間層5に含有される強化
繊維(ガラス繊維および/または金属繊維)の量との比
が7:3〜5:5であることが好ましい。強化繊維6の
量が上記の範囲に満たない場合、ゴルフクラブパター用
シャフト1の重量をスチールシャフトに近づけるという
本発明の効果の一つが十分に達成されず、また、強化繊
維6の量が上記の範囲を超える場合、重量が大きくなり
すぎ、また、曲げ剛性が大きすぎることになり好ましく
ない。尚、中間層5の厚みは0.3〜0.6mm程度と
することができる。
【0013】外層8は、シャフトの軸方向に対して炭素
繊維9を±20°以下の範囲で配向させた炭素繊維強化
プラスチック層からなる。炭素繊維9の配向が±20°
を超えると、曲げ剛性が弱くなり、ねじれ剛性が大きく
なりすぎて好ましくない。炭素繊維9としては、高弾性
炭素繊維および高強度炭素繊維が使用可能であるが、衝
撃強度の高い高強度炭素繊維が好ましく使用される。こ
の外層8における炭素繊維9の含有量は40〜80重量
%程度が好ましく、また、外層8の厚みは0.3〜0.
6mm程度とすることができる。
【0014】本発明のゴルフクラブパター用シャフト
は、従来の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の
ゴルフクラブ用シャフトと同様の方法により作製するこ
とができる。
【0015】図2は本発明のゴルフクラブパター用シャ
フトの他の実施形態を示す斜視図でり、図3は図2に示
されるゴルフクラブパター用シャフトのA−A線におけ
る断面図、図4は同じく図2に示されるゴルフクラブパ
ター用シャフトのB−B線における断面図である。図2
乃至図4に示されるように、ゴルフクラブパター用シャ
フト11は、チップ側(図2の左側)から所定の長さL
において炭素繊維を含有する内層12、中間層15およ
び炭素繊維を含有する外層18の3層構造であり、それ
よりもグリップ側では炭素繊維を含有する内層12と炭
素繊維を含有する外層18の2層構造となっている。
【0016】本発明のゴルフクラブパター用シャフト1
1を構成する内層12は、シャフトの軸方向に対して炭
素繊維を±30°〜45°の範囲で配向させた炭素繊維
強化プラスチック層からなり、上記のゴルフクラブパタ
ー用シャフト1を構成する内層2と同様に形成すること
ができる。また、ゴルフクラブパター用シャフト11を
構成する外層18は、シャフトの軸方向に対して炭素繊
維を±20°以内で配向させた炭素繊維強化プラスチッ
ク層からなり、上記のゴルフクラブパター用シャフト1
を構成する外層8と同様に形成することができる。
【0017】中間層15は、ゴルフクラブパター用シャ
フト11のチップ側から所定の長さLまでの範囲に設け
られており、中間層15の形成領域の長さLは、ゴルフ
クラブパター用シャフトに要望される重心位置を設定す
るのに適したものとすることができる。この中間層15
は、上記のゴルフクラブパター用シャフト1を構成する
中間層5と同様に、強化繊維としてガラス繊維および金
属繊維の少なくとも一方を使用した強化プラスチック層
である。そして、中間層15における強化繊維の含有量
は50〜90重量%程度が好ましいとともに、上記の内
層12における炭素繊維および外層18に含有される炭
素繊維の総重量と、中間層15に含有される強化繊維
(ガラス繊維および/または金属繊維)の量との比が
7:3〜5:5となることが好ましい。
【0018】上述の実施形態では、中間層はゴルフクラ
ブパター用シャフトの全域に形成されているもの、チッ
プ側から所定の長さの領域に形成されているものが示さ
れているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、中間層をゴルフクラブパター用シャフトのチッ
プ側とグリップ側に2つの領域の設けたもの、中間層を
ゴルフクラブパター用シャフトのほぼ中央部の所定の領
域の設けたもの等、ゴルフクラブパター用シャフトに要
望される重量、重心位置等を考慮して中間層の位置、形
成数等を適宜設定することができる。
【0019】
【実施例】次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説
明する。 (実施例1)まず、±40°に配向させた高弾性炭素繊
維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグ(東レ(株)
製P405−12(厚み0.12mm))をマンドレル
に3層巻回して内層を形成した。
【0020】次いで、この上から0°に配向させたガラ
ス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグ(大統産
業(株)製WP−103(厚み0.13mm))を4層
巻回して中間層を形成した。
【0021】さらに、この上から0°に配向させた高強
度炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグ(東
レ(株)製P305−17(厚み0.17mm))を3
層巻回して外層を形成した後、熱硬化させ、マンドレル
を引き抜いて860mmとなるように両端を切断してゴ
ルフクラブパター用シャフト(試料1)を作製した。
【0022】同様に、内層の高弾性炭素繊維の配向方
向、外層の高強度炭素繊維の配向方向を表1に示される
ように設定した他は、上記の試料1と同様にしてゴルフ
クラブパター用シャフト(試料2〜6)を作製した。
【0023】また、中間層として、0°に配向させた高
強度炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグ
(東レ(株)製P305−17(厚み0.17mm))
を使用した他は、上記の試料1と同様にしてゴルフクラ
ブパター用シャフト(試料7)を作製した。
【0024】上記のように作製したゴルフクラブパター
用シャフト(試料1〜6)において、内層および外層に
含有される炭素繊維の総重量と、中間層に含有されるガ
ラス繊維の重量との比は6:4であった。
【0025】次いで、作製した各ゴルフクラブパター用
シャフト(試料1〜7)について、硬化工程後のマンド
レルの引き抜き易さ、シャフト重量、ねじれ剛性、曲げ
剛性、重心位置(チップ側からの距離)、クラブバラン
スを評価、測定して下記の表1に示した。尚、比較とし
て、860mm長のスチールシャフト(ツルテンパー社
製ゴールドプラス)について同様の測定を行った。上記
のねじれ剛性は、ゴルフクラブパター用シャフトの一端
を固定し、他端にねじりモーメント1ft・1b(13.85kg・c
m)を加えたときのねじれ角度を示す。また、曲げ剛性
は、シャフト先端(チップ側)より710mmを支点と
し、先端より60mmの位置に2.7kgの荷重を加え
たときの撓み量を測定した。さらに、クラブバランス
は、シャフトのチップ側に317gのパター用ヘッドを
装着して測定した。
【0026】
【表1】 表1から明らかなように、試料1〜3は、スチールシャ
フトとほぼ同等の重量、ねじれ剛性、重心位置およびク
ラブバランスを示し、ゴルフクラブパター用シャフトと
して優れていることが確認された。また、これらの試料
は、硬化工程後のマンドレルの引き抜きも容易なもので
あった。
【0027】試料4は、重量、重心位置およびクラブバ
ランスにおいてスチールシャフトとほぼ同等であるが、
ねじれ剛性がやや不十分であった。また、試料5は、ス
チールシャフトとほぼ同等の重量、ねじれ剛性、重心位
置およびクラブバランスを示すが、硬化工程後のマンド
レルの引き抜きがやや困難であった。さらに、試料6
は、ねじれは少ないが曲げ剛性は低く実用に供し得ない
ものであった。
【0028】一方、試料7は、重量が軽く、重心位置お
よびクラブバランスがスチールシャフトと異なり、パタ
ーのスイング動作がスチールシャフトを使用したものと
明らかに相違するものであった。 (実施例2)中間層として、0°に配向させた金属繊維
(タングステン・ボロン含有)にエポキシ樹脂を含浸さ
せたプリプレグ(東燃(株)製のタングステンとカーボ
ンのハイブリットプリプレグ(厚み0.2mm))を使
用した他は、実施例1の試料1と同様にしてゴルフクラ
ブパター用シャフト(試料8)を作製した。尚、この試
料8の作製においても、硬化工程後のマンドレルの引き
抜きは容易なものであった。
【0029】次いで、作製したゴルフクラブパター用シ
ャフト(試料8)について、実施例1と同様にシャフト
重量、ねじれ剛性、曲げ剛性、重心位置(チップ側から
の距離)、クラブバランスを評価、測定して下記の表2
に示した。尚、比較として、860mm長のスチールシ
ャフト(ツルテンパー社製ゴールドプラス)について同
様の測定を行った。
【0030】
【表2】 表2から明らかなように、試料8は、スチールシャフト
とほぼ同等の重量、ねじれ剛性、曲げ剛性、重心位置お
よびクラブバランスを示し、ゴルフクラブパター用シャ
フトとして優れていることが確認された。 (実施例3)内層および外層に含有される炭素繊維の総
重量と、中間層に含有されるガラス繊維の重量との比A
を下記の表3に示されるように設定した他は、実施例1
の試料1と同様にしてゴルフクラブパター用シャフト
(試料9〜13)を作製した。
【0031】次いで、作製したゴルフクラブパター用シ
ャフト(試料9〜13)について、実施例1と同様にシ
ャフト重量、ねじれ剛性、曲げ剛性、重心位置(チップ
側からの距離)、クラブバランスを評価、測定して下記
の表3に示した。尚、比較として、860mm長のスチ
ールシャフト(ツルテンパー社製ゴールドプラス)につ
いて同様の測定を行った。
【0032】
【表3】 表3から明らかなように、試料9〜11は、スチールシ
ャフトとほぼ同等の重量、ねじれ剛性、曲げ剛性、重心
位置およびクラブバランスを示し、ゴルフクラブパター
用シャフトとして優れていることが確認された。
【0033】試料12は、重量が重く、クラブバランス
の変化量が多く、さらに曲げ剛性が低く、パター用シャ
フトとして使用に供し得ないものであった。
【0034】また、試料13は、重量が軽く、重心位置
およびクラブバランスがスチールシャフトと異なり、パ
ターのスイング動作がスチールシャフトを使用したもの
に比べてやや相違するものであった。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば内
層としてシャフトの軸方向に対して炭素繊維を±30°
〜45°の範囲で配向させた炭素繊維強化プラスチック
層を設け、外層としてシャフトの軸方向に対して炭素繊
維を±20°以内の範囲で配向させた炭素繊維強化プラ
スチック層を設け、この内層と外層との間に、ガラス繊
維および金属繊維の少なくとも一方を使用した強化プラ
スチック層からなる中間層を設けてゴルフクラブパター
用シャフトとするので、従来の炭素繊維強化プラスチッ
ク製ゴルフクラブパター用シャフトに比べて重量がスチ
ール製ゴルフクラブパター用シャフトに近づき、パター
のスイングバランスが上りスムーズなスイング動作や微
妙なコントロールが可能になるとともに、この中間層の
形成位置を変えることによりゴルフクラブパター用シャ
フトの重心位置を調整でき、さらに、内層としてシャフ
トの軸方向に対して炭素繊維を±30°〜45°の範囲
で配向させた炭素繊維強化プラスチック層が位置するの
で、製造時のマンドレルの抜けが良好で製造が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフクラブパター用シャフトの構造
を示す斜視図である。
【図2】本発明のゴルフクラブパター用シャフトの他の
実施形態を説明するための斜視図である。
【図3】図2に示されるゴルフクラブパター用シャフト
のA−A線における断面図である。
【図4】図2に示されるゴルフクラブパター用シャフト
のB−B線における断面図である。
【符号の説明】
1,11…ゴルフクラブパター用シャフト 2,12…内層 3,13…炭素繊維 5,15…中間層 6,16…強化繊維(ガラス繊維・金属繊維) 8,18…外層 9,19…炭素繊維

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトの軸方向に対して炭素繊維を±
    30°〜45°の範囲で配向させた炭素繊維強化プラス
    チック層を内層とし、シャフトの軸方向に対して炭素繊
    維を±20°以内の範囲で配向させた炭素繊維強化プラ
    スチック層を外層とし、ガラス繊維および金属繊維の少
    なくとも一方を使用した強化プラスチック層からなる中
    間層を前記内層と前記外層との間に備えることを特徴と
    するゴルフクラブパター用シャフト。
  2. 【請求項2】 前記内層および前記外層に含有される炭
    素繊維の総重量と、前記中間層に含有されるガラス繊維
    および/または金属繊維の総重量との比が7:3〜5:
    5であることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラ
    ブパター用シャフト。
  3. 【請求項3】 前記中間層はシャフトの軸方向において
    所望の箇所に設けられていることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のゴルフクラブパター用シャフ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記内層に使用する炭素繊維は高弾性炭
    素繊維であり、前記外層に使用する炭素繊維は高強度炭
    素繊維であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載のゴルフクラブパター用シャフト。
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