JPH10151033A

JPH10151033A - 椅子

Info

Publication number: JPH10151033A
Application number: JP35352896A
Authority: JP
Inventors: Mikio Fukunaga; 幹夫福永
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-09-30
Filing date: 1996-12-17
Publication date: 1998-06-09

Abstract

(57)【要約】【課題】左右各々の座部部材からの圧力により、反対
の座部部材に変化を与え、座る人に同じ姿勢にを長くさ
せない為、長時間の使用にあったても疲れ等の違和感を
少なくする。【解決手段】座部部材２ａ、２ｂ、又、座部バランス
制御装置５ａ、５ｂに各々圧力センサーを取り付け、座
部部材２ａ、２ｂから得た各々の圧力により反対側の座
部部材２ａ、２ｂを動かす。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、事務用椅子・車両
用椅子・治療用椅子・観客用椅子等の各種椅子に関し、
特に長時間使用する際に最適な椅子に関係するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、事務用椅子・車両用椅子・治療用
椅子・観客用椅子等の様々な用途に使用される各種椅子
にあっては、その殆どが座部と背凭れを備え、人体工学
の見地からその目的に適した形状等に構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如く構成された椅子にあっては、その殆どがいかに人体
を効率良く保持するか、或は、人体形状に沿わせてリッ
ラクスさせるかということに基づいて形状やクッション
性が設計されているため、ある程度の使用時間に対して
は使用者にしびれや疲れ等の負担を感じさせないように
することが出来るものの、その負担を抑えるには限界が
生じていた。

【０００４】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、長時間の使用にあっても疲れ等の違和感を少なく
する椅子を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題が解決しようとする手段】その目的を達成するた
め、左右座部部材は各々揺動すしたり連動することを要
旨とすりものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例にも
とづき図面を参照して説明する。

【０００７】

【実施例】

（第１実施例）図１（Ａ）は本発明の椅子１の図であ
る。図１（Ｂ）は本発明の椅子の前後から見た断面図で
ある。

【０００８】図１（Ａ）において、座部部材２ａ、２
ｂ、背凭れ３、脚部４を備えた椅子である。

【０００９】図１（Ｂ）においては、座部部材２ａ、２
ｂ、脚部４、座部バランス制御装置５ａ、５ｂ、バネ７
ａ、７ｂ、座部支柱９ａ、９ｂである。そして、座部部
材２ａ、２ｂ及び座部バランス制御装置５ａ、５ｂは全
体的に人の圧力により下方にさがり、そのクッションと
なるのがバネ７ａ、７ｂである。尚、バネ７ａ、７ｂは
圧力を吸収できる物（ゴム、風船等）であるものならば
よい。

【００１０】座部部材２ａ、２ｂはほぼ中央部にて分か
れており、座部部材２ａ、２ｂの下部には各々座部バラ
ンス制御装置５ａ、５ｂが着設されており、座部支柱９
ａ、９ｂ、が備わっている。又、座部バランス制御装置
５ａ、５ｂは各々が連動して動くように様に設けるとよ
り良い。そして、座部部材２ａ、２ｂもしくは座部バラ
ンス制御装置５ａ、５ｂに、座る人の圧力を感じるよう
に各々圧力センサーを備える。

【００１１】座部部材２ａ、２ｂは、座部バランス制御
装置５ａ、５ｂにより、図２に示す様に座部部材２ａが
外側に外力が加わり外側に傾いた場合、座部部材２ｂ
は、内側に連動して傾くように調節できる。又、その逆
に座部部材２ｂが内側に圧力が加わった場合、座部部材
２ａは外側に傾くように調節できる。

【００１２】又、図３に示すように、座部部材２ａが外
側に外力が加わり外側に傾いた場合、座部部材２ｂは、
外側に連動して傾くように調節できる。又、その逆に座
部部材２ｂが外側に圧力が加わった場合、座部部材２ａ
は内側に傾くように調節できる。

【００１３】又、図４に示すように、座部部材２ａが外
側に外力が加わり外側に傾いた場合、座部部材２ｂはそ
のままの位置でいるように調節できる。又、座部部材２
ｂが外側に外力が加わり外側に傾いた場合、座部部材２
ａはそのままの位置でいるように調節できる（図説ぜ
ず）。

【００１４】又、図５に示すように、座部部材２ａが内
側に外力が加わり内側に傾いた場合、座部部材２ｂはそ
のままの位置でいるように調節できる。又、座部部材２
ｂが内側に外力が加わり内側に傾いた場合、座部部材２
ａはそのままの位置でいるように調節できる（図説ぜ
ず）。

【００１５】又、上記制御装置は、外側に圧力が加わっ
た時は外側に傾き、内側に圧力が加わった時は内側に傾
いたが、その反対に外側に圧力が加わった時は内側に傾
き、内側に圧力が加わった時は外側に傾くように調節で
きる。

【００１６】尚、上記制御装置は、左右の圧力に対して
の制御であったが、前後の圧力に対しての対応もでき
る。例えば、座部部材２ａが前方に外力が加わり前方に
傾いた場合、座部部材２ｂは、前方に連動して傾くよう
に調節できる。又、その逆に座部部材２ｂが前方に圧力
が加わった場合前方に傾き、座部部材２ａは前方に傾く
ように調節できる。又、座部部材２ａが前方に外力が加
わり前方に傾いた場合、座部部材２ｂは、後方に連動し
て傾くように調節できる。又、その逆に座部部材２ｂが
前方に圧力が加わった場合前方に傾き、座部部材２ａは
後方に傾くように調節できる。又、座部部材２ａが前方
に外力が加わり前方に傾いた場合、座部部材２ｂはその
ままの位置でいるように調節できる。又、座部部材２ｂ
が前方に外力が加わり前方に傾いた場合、座部部材２ａ
はそのままの位置でいるように調節できる。又、図５
に示すように、座部部材２ａが後方に外力が加わり後方
に傾いた場合、座部部材２ｂはそのままの位置でいるよ
うに調節できる。又、座部部材２ｂが後方に外力が加わ
り後方に傾いた場合、座部部材２ａはそのままの位置で
いるように調節できる（図説ぜず）。

【００１７】又、上記制御装置は、前方に圧力が加わっ
た時は前方に傾き、後方に圧力が加わった時は後方に傾
いたが、その反対に前方に圧力が加わった時は後方に傾
き、後方に圧力が加わった時は前方に傾くように調節で
きる。そして、上方下方の運動も前記同様色々な組み合
わせの運動もできる。尚、前記実施例の連動パターンに
限定されるものではなく、色々なパターンを組み合わす
事ができる。

【００１８】上記座部バランス制御装置５ａ、５ｂは圧
力に対して座部部材２ａ、２ｂを多種多様の動きを電動
で制御できる。そして、座部バランス制御装置５ａ、５
ｂは圧力センサーを内臓させる事により、容易にバラン
スをとり連動することができる。

【００１９】尚、上記座部バランス制御装置５ａ、５ｂ
は、圧力センサーを用いたほうが良いが、図６の様に座
部バランス制御装置５ａ、５ｂに、バネ等の圧力吸収部
材をｒ、ｓ、ｔ、ｕ、ｖ、ｗ、ｘ、ｙ、ｚに各々設置さ
せる事により、座部部材２ａ、２ｂは各々バランスをと
ることもできる。そして、椅子を使う人、椅子を使う用
途により、圧力吸収部材ｒ、ｓ、ｔ、ｕ、ｖ、ｗ、ｘ、
ｙ、ｚの反発力を各々かえることにより多種多様に用い
る事ができる。

【００２０】（第２実施例）図７においては前後から見
た断面図で、座部部材２ａ、２ｂ、脚部４、座部バラン
ス制御装置５ａ、５ｂ、てこ部材６、バネ７ａ、７ｂ、
円滑部材８、支点部材１０である。

【００２１】座部部材２ａ、２ｂはほぼ中央部にて分か
れており、座部部材２ａ、２ｂの下部には各々座部バラ
ンス制御装置５ａ、５ｂが着設されている。そして、座
部部材２ａ、２ｂもしくは座部バランス制御装置５ａ、
５ｂに、座る人の圧力を感じるように各々圧力センサー
を備える。

【００２２】座部バランス制御装置５ａ、５ｂの下方に
てこ部材６が装着さてている。てこ部材６のほぼ中央部
にシーソー運動を円滑にするため、円滑部材８が着設さ
れている。シーソー運動をすることにより座部部材２
ａ、２ｂからの外力を各々反対の座部部材２ａ、２ｂに
伝える事ができる。

【００２３】又、円滑部材８に密着させるように支点部
材１０が装備されている。そして、てこ部材６の下方に
はバネ７ａ、７ｂが装着している。尚、バネ７ａ、７ｂ
は座部部材２ａ、２ｂのクッションとなりうる位置であ
るところであるならば何処でも装着しても良く、バネ７
ａ、７ｂはクッションとなりうる物（ゴム、ボール、球
等）であるならばよい。

【００２４】尚、座部バランス制御装置５ａ、５ｂ、バ
ネ７ａ、７ｂ等シーソー運動を妨げないものは着設しな
くてもよい（図説せず）。

【００２５】尚、図７においては上記実施例と同一の構
成には同一の符号を付してその説を省略する。

【００２６】尚、本実施例は前記実施例とどのように組
み合わせてもかまわない。

【００２７】（第３実施例）図８においては前後から見
た断面図で、座部部材２ａ、２ｂ、てこ部材６、支点部
材１０、座部支柱１１ａ、１１ｂ、固定部材１２、クラ
ンク１３で（Ｂ）は（Ａ）の拡大図である。

【００２８】てこ部材６は、支点部材１０とシーソー運
動が出来る様に接合させる。そして、中心部材１４にて
結合される。又、（Ｂ）におて座部支柱１１ａは垂直上
下運動できりる様（クランクの様に）にてこ部材６に接
合させる。

【００２９】又、座部部材２ａ、２ｂ、と固定部材１２
の間にバネ、ゴム、ボール等の圧力吸収部材１５ａ、１
５ｂを取り付けると座部部材２ａ、２ｂからの圧力が、
反対の座部部材２ａ、２ｂに穏和に伝わる。又、座部支
柱１１ａ、１１ｂ、てこ部材６にバネ、ゴム、ボール等
の圧力吸収部材１５ａ、１５ｂを各々とりつけても良い
（図説せず）。

【００３０】尚、図８においては上記実施例と同一の構
成には同一の符号を付してその説明を省略する。そし
て、圧力バランス装置は書かれていないが、着設したほ
うが良い。

【００３１】尚、本実施例は前記実施例とどのように組
み合わせてもかまわない。

【００３２】（第４実施例）図９は側方から見た断面図
で、座部部材２ａ、２ｂに各々座骨支持部１６ａ、１６
ｂが形成されており人体の座骨が納まるように凹形して
いる。

【００３３】座部部材２ａ、２ｂに人体の座骨結節部が
納まる様にに形成した部分、座骨支持部１６ａ、１６ｂ
を設ける事ににより使用者が椅子に腰掛けた際に椅子に
フィットするようになる。又、座部部材２ａ、２ｂは、
座り方、骨格等により座部移動装置１７により前後に動
き、前記シーソー運動の出来うる装置１８を装備する。
又、図９とは反対に、前記シーソー運動の出来うる装置
１８の下に前後に座部を移動させる移動装置１７を持っ
てきてもかまわない（図説せず）。

【００３４】尚、図９においては上記実施例と同一の構
成には同一の符号を付してその説明を省略する。そし
て、圧力バランス装置は書かれていないが、着設したほ
うが良い。

【００３５】尚、本実施例は前記実施例と、どのように
組み合わせてもかまわない。

【００３６】（第５実施例）図１０は前後から見た断面
図である。

【００３７】座部部材２ａ、２ｂはパスカル部材１９に
よって座部２ａが下がるとパスカルの原理により座部２
ｂが上がり、反対に座部２ｂが下がると、座部２ａは上
がる様になっている。

【００３８】パスカル部材１９の構造はパスカルの原理
が成り立つようになっており、そのパスカル部材１９の
中には液体、気体等が入る。

【００３９】又、座部バランス制御装置５ａ、５ｂとパ
スカル部材１９の間には衝撃を吸収するバネ７ａ、７ｂ
（図の中では、つるまきバネであるが衝撃を吸収する物
｛例えば、板バネ、ゴム、ボール等｝であるならばどの
様な物でもかまわない）を備える。又、バネ７ａ、７ｂ
の位置も衝撃を吸収できうる所ならばどこでもかまわな
い。

【００４０】尚、図１０においては上記実施例と同一の
構成には同一の符号を付してその説明を省略する。

【００４１】尚、本実施例は前記実施例と、どのように
組み合わせてもかまわない。

【００４２】（第６実施例）図１１は座部部材２ａ、２
ｂを覆うようにシート１９を巻装させた椅子１の全体図
である。この事により、座者等が物を落としても下に物
が落ちなく、座部部材２ａ、２ｂの間に埃等の汚れが付
かなく成り、製造行程でも安価に製作が出来る。

【００４３】図１２は図１１の前後像からの断面図で座
部部材２ａ、２ｂとシート１９の間のはスポンジ、発泡
ウレタン等のクッションと成る物質２０を設ける。この
事により座部部材２ａ、２ｂとシートの間の座圧による
摩擦力が少なく成るため、シート１９及び座部部材２
ａ、２ｂの耐久性が強く成る。

【００４４】又、座部部材２ａ、２ｂの辺、及び角２１
ａ、２１ｂは座圧が加わると切断力が強くなるため、座
部部材２ａ、２ｂの辺、及び角２１ａ、２１ｂは丸みを
形成させる。又、座部部材２ａ、２ｂの辺、及び角と接
するシートの部分２２ａ、２２ｂを丈夫に補強をするこ
とにより、よりシート１９の耐久性が増す。

【００４５】尚、図１１及び図１２においては上記実施
例と同一の構成なので、その説明を省略する。又、本実
施例は前記実施例と、どのように組み合わせてもかまわ
ない。

【００４６】（第７実施例）図１３は座部部材２ａ、２
ｂの大腿部接触部を大腿部に合わせて加工したものであ
る。

【００４７】座部部材２ａ、２ｂの前方部Ａは座者の大
腿部が安定するように、大腿部にあわせてくり貫いた型
２３ａ、２３ｂになっている。これにより大腿部がフィ
ットするため座骨結節部に体重がかかることを、より分
散できると共によりシーソー運動を円滑にでき、椅子自
体の耐久性も増す。又、人体の座骨結節部が納まる様に
形成した部分、座骨支持部１６ａ、１６ｂを設ける事に
により使用者が椅子に腰掛けた際に椅子にフィットする
ようになる。

【００４８】尚、図１３においては上記実施例とその他
は同一の構成なので、その説明を省略する。又、本実施
例は前記実施例と、どのように組み合わせてもかまわな
い。

【００４９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の椅子にあ
っては左右の座部部材が反対の座部部材の圧力により、
その反対の座部部材の位置を変えたり、座部部材を押し
上げたりして、座る人の姿勢をより大きく変えたり、人
体臀部に刺激を与えるため長時間の使用にあっても疲れ
等の違和感を少なくすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）本発明の椅子である。（Ｂ）椅子の前後面からみた断面図である。

【図２】座部の前後面からみた動きの図。

【図３】座部の前後面からみた動きの図。

【図４】座部の前後面からみた動きの図。

【図５】座部の前後面からみた動きの図。

【図６】圧力吸収部材

【図７】椅子の前後面からみた断面図である。

【図８】椅子の前後面からみた断面図である。

【図９】椅子の側面からみた断面図である。

【図１０】椅子の前後面からみた断面図である。

【図１１】本発明の座部部材をシートで覆った図であ
る。

【図１２】椅子の前後面からみた断面図である。

【図１３】椅子の座部部材の図

【符号の説明】

１…椅子２ａ、２ｂ…座部部材３…背凭れ４…脚部５ａ、５ｂ…座部バランス制御装置６…てこ部材７ａ、７ｂ…バネ８…円滑部材９ａ、９ｂ、１１ａ、１１ｂ…座部支柱１０…支点部材１２…固定部材１３…クランク１４…中心部材１５ａ、１５ｂ…圧力吸収部材１６ａ、１６ｂ…座骨支持部１７…座部移動装置１８…シーソー運動の出来うる装置１９…パスカル部材２０…スポンジ、発泡ウレタン等のクッションと成る物
質２１ａ、２１ｂ…丸みをおびた座部部材の辺、及び角２２ａ、２２ｂ…座部部材の辺、及び角と接するシート
の部分２３ａ、２３ｂ…大腿部にあわせてくり貫いた型Ａ…座部部材の前方

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】座部部材は左右孤立しており、該左右座
部部材は各々可動することを特徴とした椅子。
【請求項２】左右座部部材は各々揺動することを特徴
とした椅子。
【請求項３】左右座部部材は各々バネ等のクッション
を有することを特徴とした請求項１、２に記載の椅子。
【請求項４】左右座部部材はてこ部材により連設して
いることを特徴とした請求項１、２、３に記載の椅子。
【請求項５】左右座部部材はてこ部材により連設して
おり、該てこ部材はシーソー運動円滑部材を備えること
を特徴とした請求項１、２、３、４に記載の椅子。
【請求項６】座部部材は座骨支持部を備えことを特徴
とした請求項１、２、３、４、５に記載の椅子。
【請求項７】左右座部部材は各々揺動し、該パスカル
の原理により各々左右座部部材は伝動することを特徴と
した請求項１、３、６に記載の椅子。
【請求項８】左右座部部材はシートにより覆られたこ
とを特徴とする請求項１、２、３、４、５、６、７に記
載の椅子。
【請求項９】左右座部部材の前面は人体大腿部に添う
ように形成された請求項１、２、３、４、５、６、７、
８に記載の椅子。